JP2022151569A - 電子機器及びその制御方法及びプログラム及び記録媒体 - Google Patents

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Toshimichi Ise
忠美 大野
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Abstract

【課題】 機器の内部状態の変化や、それに起因する温度の変化をユーザーがより簡単に認識することができる【解決手段】 表示手段と、温度を取得する温度取得手段から取得する温度変化と、状態を検知する検知手段から取得する状態変化とを表示する制御手段とを有し、前記制御手段は、ある時点における1つの時間に対しての前記温度変化と前記状態変化を前記表示手段に表示するように制御する【選択図】 図4

Description

本発明は、電子機器の温度の取得、制御方法に関するものである。
近年、動画記録が可能な撮像装置が多く知られている。動画記録時には撮像装置内部に熱が発生してしまい、ユーザーへの影響や装置/画質保護のため、発生する熱への対策は重要な課題となっている。特に近年の撮影可能な画質向上により、ライブビュー撮影待機状態における装置内部の温度上昇が、動画記録時の温度上昇による記録時間の減少に大きく影響を及ぼすようになっている。特許文献1には、測定した温度に基づいて電子機器の動作制限を行い、動作制限が行われた場合は動作回復状況、例えば後何分で回復するかの時間を表示し、どれくらいの時間経過後に動作制限が解除されるかをユーザーが視認できることが開示されている。特許文献2には、測定温度から、現時点から所定時間以上連続で電子機器を動作させるには、機器の動作をどれくらいの時間、電源オフしなければならないかを具体的時間で示すことが開示されている。
特開2008-311915号公報 特開2014-110506号公報
しかしながら、特許文献1や特許文献2では、その時点での環境や設定パラメーターを用いて算出した制限解除時間や使用可能時間であって、環境やパラメーターが変化した場合には再度時間を算出する必要があった。また、設定パラメーターなどの内部状態の変化が、どの程度、制限解除時間や使用可能時間、温度の変化などに影響を及ぼすのかを、ユーザーが簡単に認識することができなかった。
そこで本発明では、機器の内部状態の変化や、それに起因する温度の変化をユーザーがより簡単に認識することができる。
上記課題を解決するために、本発明は、
表示手段と、
温度を取得する温度取得手段から取得する温度変化と、状態を検知する検知手段から取得する状態変化とを表示する制御手段とを有し、
前記制御手段は、ある時点における1つの時間に対しての前記温度変化と前記状態変化を前記表示手段に表示するように制御する。
本発明によれば、機器の内部状態の変化や、それに起因する温度の変化をユーザーがより簡単に認識することができる。
デジタルカメラ100の外観図である。 デジタルカメラ100の構成を示すブロック図である。 デジタルカメラの温度に関する制御処理フローチャートを示す図である。 デジタルカメラ100の温度と内部状態の時間変化の表示例1である。 デジタルカメラ100の温度と内部状態の時間変化の表示例2である。 デジタルカメラ100の温度と内部状態の時間変化の表示例3である。 デジタルカメラ100の冷却推奨箇所を示す表示例1である。 デジタルカメラ100の冷却推奨箇所を示す表示例2である。 デジタルカメラ100の温度センサー93の配置位置と、配置位置に応じた温度状態を示す図である。 冷却方法に関する選択肢の表示例である。 デジタルカメラ100の温度ステータス表示に関する表示制御処理フローチャートを示す図である。 デジタルカメラ100の温度と内部状態の時間変化の表示例4である。 デジタルカメラ100の温度と内部状態の時間変化の表示例5である。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態を説明する。
図1(a)、(b)に本発明を適用可能な装置の一例としてのデジタルカメラ100の外観図を示す。図1(a)はデジタルカメラ100の前面斜視図であり、図1(b)はデジタルカメラ100の背面斜視図である。図1において、表示部28は画像や各種情報を表示する、カメラ背面に設けられた表示部である。タッチパネル70aはタッチ操作可能な操作部材であり、表示部28の表示面(操作面)に対するタッチ操作を検出することができる。ファインダー外表示部43は、カメラ上面に設けられた表示部であり、シャッター速度や絞りをはじめとするカメラの様々な設定値を表示する。
シャッターボタン61は撮影指示を行うための操作部である。静止画撮影モードでは、静止画の撮影準備指示、撮影指示に用いられ、動画撮影モードでは、動画撮影(記録)の開始、停止の指示に用いられる。モード切替スイッチ60は各種モードを切り替えるための操作部である。端子カバー40は外部機器との接続ケーブルとデジタルカメラ100とを接続するコネクタ(不図示)を保護するカバーである。メイン電子ダイヤル71は操作部70に含まれる回転操作部材であり、このメイン電子ダイヤル71を回すことで、シャッター速度や絞りなどの設定値の変更等が行える。電源スイッチ72はデジタルカメラ100の電源のON及びOFFを切り替える操作部材である。サブ電子ダイヤル73は操作部70に含まれる回転操作部材であり、選択枠の移動や画像送りなどを行える。十字キー74は操作部70に含まれ、4方向に押し込み可能な押しボタンを有する操作部材で、十字キー74の押下した方向に応じた操作が可能である。SETボタン75は操作部70に含まれ、押しボタンであり、主に選択項目の決定などに用いられる。動画ボタン77は、動画撮影(記録)の開始、停止の指示に用いられる。AEロックボタン78を押下したあとにシャッターボタン61を押下すれば、AF位置を固定した撮影、または、AFができない状況下でも撮影を行うことができる。再生ボタン79は操作部70に含まれ、撮影モードと再生モードとを切り替える操作ボタンである。撮影モード中に再生ボタン79を押下することで再生モードに移行し、記録媒体200に記録された画像のうち最新の画像を表示部28に表示させることができる。アサインボタン95は操作部70に含まれ、他の機能を割り当てることができるボタンである。初期状態では、ステータス画面を表示するボタンとして機能し、他の機能として、動画撮影および再生に関する設定内容または状態を変更する機能、動画撮影(記録)を開始する機能などを割り当てることができる。また、アサインボタン95以外の他のアサインボタンに、ステータス画面を表示する機能を割り当てることもできる。
ステータス画面は、動画撮影および再生に関する設定内容または状態、デジタルカメラの内部状態などを表示する、複数のページで構成された画面である。
通信端子10はデジタルカメラ100が後述するレンズユニット150(着脱可能)と通信を行う為の通信端子である。接眼部16は、接眼ファインダー(覗き込み型のファインダー)の接眼部であり、ユーザーは、接眼部16を介してファインダー内表示部のEVF(Electric View Finder)29に表示された映像を視認することができる。蓋202は記録媒体200やバッテリーを格納したスロットの蓋である。グリップ部90は、ユーザーがデジタルカメラ100を構えた際に右手で握りやすい形状とした保持部である。グリップ部90を右手の小指、薬指、中指で握ってデジタルカメラを保持した状態で、右手の人差指で操作可能な位置にシャッターボタン61、メイン電子ダイヤル71が配置されている。また、同じ状態で、右手の親指で操作可能な位置に、サブ電子ダイヤル73が配置されている。
吸気口98と排気口99は、本体を冷却するための空気の通り道であり、図2のファン92が回転すると吸気口98から排気口99への空気が流れ、本体の熱を放出することが可能となる。また、本体には、温度センサー93を備え、温度センサー93により本体特定箇所の温度を計測することが可能である。計測した温度によってファン92を停止したり、回転数を変更したりする。後述するが、温度センサー93から取得した本体外装/内部温度をもとに温度状態情報を画面上に表示する。なお、この温度センサー93やファン92は、複数存在してもよいとする。
図2は、本実施形態によるデジタルカメラ100の構成例を示すブロック図である。図2において、レンズユニット150は、交換可能な撮影レンズを搭載するレンズユニットである。レンズ103は通常、複数枚のレンズから構成されるが、ここでは簡略して一枚のレンズのみで示している。通信端子6はレンズユニット150がデジタルカメラ100と通信を行う為の通信端子である。レンズユニット150は、この通信端子6と前述の通信端子10を介してシステム制御部50と通信し、内部のレンズシステム制御回路4によって絞り駆動回路2を介して絞り1の制御を行う。その後AF駆動回路3を介して、レンズ103を変位させることで焦点を合わせる。
シャッター101は、システム制御部50の制御で撮像部22の露光時間を自由に制御できるフォーカルプレーンシャッターである。
撮像部22は光学像を電気信号に変換するCCDやCMOS素子等で構成される撮像素子である。A/D変換器23は、撮像部22から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換するために用いられる。
画像処理部24は、A/D変換器23からのデータ、または、後述するメモリ制御部15からのデータに対し所定の画素補間、縮小といったリサイズ処理や色変換処理を行う。また、画像処理部24では、撮像した画像データを用いて所定の演算処理を行う。画像処理部24により得られた演算結果に基づいてシステム制御部50が露光制御、測距制御を行う。これにより、TTL(スルー・ザ・レンズ)方式のAF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理が行われる。画像処理部24では更に、撮像した画像データを用いて所定の演算処理を行い、得られた演算結果に基づいてTTL方式のAWB(オートホワイトバランス)処理を行う。
メモリ制御部15は、A/D変換器23、画像処理部24、メモリ32間のデータ送受を制御する。A/D変換器23からの出力データは、画像処理部24およびメモリ制御部15を介して、あるいは、メモリ制御部15を介してメモリ32に直接書き込まれる。メモリ32は、撮像部22によって得られA/D変換器23によりデジタルデータに変換された画像データや、表示部28、EVF29に表示するための画像データを格納する。メモリ32は、所定枚数の静止画像や所定時間の動画像および音声を格納するのに十分な記憶容量を備えている。
また、メモリ32は画像表示用のメモリ(ビデオメモリ)を兼ねている。メモリ32に書き込まれた表示用の画像データはメモリ制御部15を介して表示部28、EVF29により表示される。表示部28、EVF29は、LCDや有機EL等の表示器上に、メモリ制御部15からの信号に応じた表示を行う。A/D変換器23によってA/D変換されメモリ32に蓄積されたデータを、表示部28またはEVF29に逐次転送して表示することで、ライブビュー表示(LV表示)を行える。以下、ライブビューで表示される画像をライブビュー画像(LV画像)と称する。
圧縮部26は、メモリ32に格納された、時間的に連続した画像データをMpegなどの形式で圧縮し動画データを生成する。生成された動画データはメモリ制御部15を介してメモリ32に格納され、その後、同じくメモリ32に格納されている音声と多重化され、動画ファイルとして、記録媒体200に書き込まれる。
ファインダー外表示部43には、ファインダー外表示部駆動回路44を介して、シャッター速度や絞りをはじめとするカメラの様々な設定値が表示される。
不揮発性メモリ56は、電気的に消去・記録可能なメモリであり、例えばEEPROM等が用いられる。不揮発性メモリ56には、システム制御部50の動作用の定数、プログラム等が記憶される。ここでいう、プログラムとは、本実施形態にて後述する各種フローチャートを実行するためのプログラムのことである。
システム制御部50は、少なくとも1つのプロセッサー及び/または少なくとも1つの回路からなる制御部であり、デジタルカメラ100全体を制御する。前述した不揮発性メモリ56に記録されたプログラムを実行することで、後述する本実施形態の各処理を実現する。システムメモリ52には、例えばRAMが用いられ、システム制御部50の動作用の定数、変数、不揮発性メモリ56から読み出したプログラム等が展開される。また、システム制御部50はメモリ32、D/A変換器19、表示部28等を制御することにより表示制御も行う。
システムタイマー53は各種制御に用いる時間や、内蔵された時計の時間を計測する計時部である。
モード切替スイッチ60、第1シャッタースイッチ62、第2シャッタースイッチ64、操作部70はシステム制御部50に各種の動作指示を入力するための操作手段である。モード切替スイッチ60は、システム制御部50の動作モードを静止画記録モード、動画撮影モード、再生モード等のいずれかに切り替える。静止画記録モードに含まれるモードとして、オート撮影モード、オートシーン判別モード、マニュアルモード、絞り優先モード(Avモード)、シャッター速度優先モード(Tvモード)、プログラムAEモード、がある。また、撮影シーン別の撮影設定となる各種シーンモード、カスタムモード等がある。モード切替スイッチ60より、ユーザーは、これらのモードのいずれかに直接切り替えることができる。あるいは、モード切替スイッチ60で撮影モードの一覧画面に一旦切り換えた後に、表示された複数のモードのいずれかを選択し、他の操作部材を用いて切り替えるようにしてもよい。同様に、動画撮影モードにも複数のモードが含まれていてもよい。
第1シャッタースイッチ62は、デジタルカメラ100に設けられたシャッターボタン61の操作途中、いわゆる半押し(撮影準備指示)でONとなり第1シャッタースイッチ信号SW1を発生する。第1シャッタースイッチ信号SW1により、AF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、AWB(オートホワイトバランス)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理等の動作を開始する。
第2シャッタースイッチ64は、シャッターボタン61の操作完了、いわゆる全押し(撮影指示)でONとなり、第2シャッタースイッチ信号SW2を発生する。システム制御部50は、第2シャッタースイッチ信号SW2により、撮像部22からの信号読み出しから記録媒体200に画像データを書き込むまでの一連の撮影処理の動作を開始する。
操作部70の各操作部材は、表示部28に表示される種々の機能アイコンを選択操作することなどにより、場面ごとに適宜機能が割り当てられ、各種機能ボタンとして作用する。機能ボタンとしては、例えば終了ボタン、戻るボタン、画像送りボタン、ジャンプボタン、絞込みボタン、属性変更ボタン等がある。例えば、メニューボタンが押されると各種の設定可能なメニュー画面が表示部28に表示される。利用者は、表示部28に表示されたメニュー画面と、上下左右の4方向ボタンやSETボタンとを用いて直感的に各種設定を行うことができる。
操作部70は、ユーザーからの操作を受け付ける入力部としての各種操作部材である。操作部70には、押しボタン、回転ダイヤル、タッチセンサなどが含まれ、少なくとも以下の操作部が含まれる。シャッターボタン61、メイン電子ダイヤル71、電源スイッチ72、サブ電子ダイヤル73、十字キー74、SETボタン75、動画ボタン77、AEロックボタン78、再生ボタン79、アサインボタン95。
電源制御部80は、電池検出回路、DC-DCコンバータ、通電するブロックを切り替えるスイッチ回路等により構成され、電池の装着の有無、電池の種類、電池残量の検出を行う。また、電源制御部80は、その検出結果及びシステム制御部50の指示に基づいてDC-DCコンバータを制御し、必要な電圧を必要な期間、記録媒体200を含む各部へ供給する。電源部30は、アルカリ電池やリチウム電池等の一次電池やNiCd電池やNiMH電池、Li電池等の二次電池、ACアダプター等からなる。
記録媒体I/F18は、メモリカードやハードディスク等の記録媒体200とのインターフェースである。記録媒体200は、撮影された画像や動画データを記録するためのメモリカード等の記録媒体であり、半導体メモリや磁気ディスク等から構成される。
通信部54は、無線または有線ケーブルによって接続し、映像信号や音声信号の送受信を行う。通信部54は無線LAN(Local Area Network)やインターネットとも接続可能である。また、通信部54は、Bluetooth(登録商標)やBluetooth Low Energyでも外部機器と通信可能である。通信部54は撮像部22で撮像した画像(LV画像を含む)や、記録媒体200に記録された画像を送信可能であり、また、外部機器から画像やその他の各種情報を受信することができる。
姿勢検知部55は重力方向に対するデジタルカメラ100の姿勢を検知する。姿勢検知部55で検知された姿勢に基づいて、撮像部22で撮影された画像が、デジタルカメラ100を横に構えて撮影された画像であるか、縦に構えて撮影された画像であるかを判別可能である。システム制御部50は、姿勢検知部55で検知された姿勢に応じた向き情報を撮像部22で撮像された画像の画像ファイルに付加したり、画像を回転して記録したりすることが可能である。姿勢検知部55としては、加速度センサーやジャイロセンサーなどを用いることができる。姿勢検知部55である、加速度センサーやジャイロセンサーを用いて、デジタルカメラ100の動き(パン、チルト、持ち上げ、静止しているか否か等)を検知することも可能である。
なお操作部70の一つとして、表示部28に対する接触を検知可能なタッチパネル70aを有する。タッチパネル70aと表示部28とは一体的に構成することができる。例えば、タッチパネル70aは光の透過率が表示部28の表示を妨げないように構成され、表示部28の表示面の上層に取り付けられる。そして、タッチパネル70aにおける入力座標と、表示部28の表示画面上の表示座標とを対応付ける。これにより、恰もユーザーが表示部28上に表示された画面を直接的に操作可能であるかのようなGUI(グラフィカルユーザーインターフェース)を提供できる。システム制御部50はタッチパネル70aへの以下の操作。あるいは状態を検出できる。
・タッチパネル70aにタッチしていなかった指やペンが新たにタッチパネル70aにタッチしたこと。すなわち、タッチの開始(以下、タッチダウン(Touch-Down)と称する)。
・タッチパネル70aを指やペンでタッチしている状態であること(以下、タッチオン(Touch-On)と称する)。
・タッチパネル70aを指やペンでタッチしたまま移動していること(以下、タッチムーブ(Touch-Move)と称する)。
・タッチパネル70aへタッチしていた指やペンを離したこと。すなわち、タッチの終了(以下、タッチアップ(Touch-Up)と称する)。
・タッチパネル70aに何もタッチしていない状態(以下、タッチオフ(Touch-Off)と称する)。
タッチダウンが検出されると、同時にタッチオンであることも検出される。タッチダウンの後、タッチアップが検出されない限りは、通常はタッチオンが検出され続ける。タッチムーブが検出されるのもタッチオンが検出されている状態である。タッチオンが検出されていても、タッチ位置が移動していなければタッチムーブは検出されない。タッチしていた全ての指やペンがタッチアップしたことが検出された後は、タッチオフとなる。
これらの操作・状態や、タッチパネル70a上に指やペンがタッチしている位置座標は内部バスを通じてシステム制御部50に通知される。システム制御部50は通知された情報に基づいてタッチパネル70a上にどのようなタッチ操作が行なわれたかを判定する。タッチムーブについてはタッチパネル70a上で移動する指やペンの移動方向についても、位置座標の変化に基づいて、タッチパネル70a上の垂直成分・水平成分毎に判定できる。所定距離以上をタッチムーブしたことが検出された場合はスライド操作が行なわれたと判定するものとする。タッチパネル上に指をタッチしたままある程度の距離だけ素早く動かして、そのまま離すといった操作をフリックと呼ぶ。フリックは、言い換えればタッチパネル70a上を指ではじくように素早くなぞる操作である。所定距離以上を、所定速度以上でタッチムーブしたことが検出され、そのままタッチアップが検出されるとフリックが行なわれたと判定できる(スライド操作に続いてフリックがあったものと判定できる)。
更に、複数箇所(例えば2点)を同時にタッチして、互いのタッチ位置を近づけるタッチ操作をピンチイン、互いのタッチ位置を遠ざけるタッチ操作をピンチアウトと称する。ピンチアウトとピンチインを総称してピンチ操作(あるいは単にピンチ)と称する。
タッチパネル70aは、抵抗膜方式や静電容量方式、表面弾性波方式、赤外線方式、電磁誘導方式、画像認識方式、光センサ方式等、様々な方式のタッチパネルのうちいずれの方式のものを用いても良い。方式によって、タッチパネルに対する接触があったことでタッチがあったと検出する方式や、タッチパネルに対する指やペンの接近があったことでタッチがあったと検出する方式ものがあるが、いずれの方式でもよい。
温度センサー93a~93dは、デジタルカメラ100の筐体表面/内部の温度を計測する温度センサーであり、温度センサー93に含まれる温度取得手段である。それぞれの温度センサーにおいてデジタルカメラ100の動作制限が行われる温度閾値(後述する温度Kl、Kh)と、各温度センサーの配置場所の一例を図9に示す。図9(c)は表示部28側からEVF29を上にした状態で、デジタルカメラ100を見ている図である。温度センサー93aは、撮像部22の近傍に配置された温度センサーであり、撮像部22のデバイス近傍の温度を計測する。温度センサー93bは、端子カバー40で保護されているコネクタ周辺に配置された温度センサーであり、デジタルカメラ100の筐体表面の温度を算出するための温度を計測するものである。筐体表面がある程度の高い温度(後述するデバイス保護のための制限温度よりも低い温度で、具体的には46℃程度)になり、その温度でユーザーがグリップ部90を握った撮影を継続して、ユーザーが低温やけどをすることがないようにする。温度センサー93cは表示部28の近傍に配置された温度センサーであり、表示部28のデバイス近傍の温度を計測する。温度センサー93dは蓋202の内側に配置された温度センサーであり、記録媒体200やバッテリーの近傍の温度を計測する。各デバイスは高温(例えば80℃以上)になってしまうと、デバイスが正常に機能しなくなったり、画質が劣化する可能性があり、これらを防ぐために温度の計測を行う。本実施形態では4つの温度センサーを4つのデバイスの近傍に配置したが、センサーの配置数や配置位置はこれに限らない。
図3(a)~図3(c)は、デジタルカメラ100の内部状態と温度変化を表示部28に表示し、温度が上昇した際にはデジタルカメラ100の動作制限を行う制御する。
図3(a)は、デジタルカメラ100を起動(電源をオン)し、撮影待機状態で動画記録モードである場合に開始される制御処理フローチャートである。この制御処理は、システム制御部50が、不揮発性メモリ56に格納されたプログラムをシステムメモリ52に展開し、システム制御部50が実行することにより実現する。この記録時間は、動画ファイルに付属する管理情報に記載されているフレーム数やタイムコードから取得してもよいし、動画ファイルのフレーム数を解析することで取得してもよい。
S301では、システム制御部50は、デジタルカメラ100の電源がオンになり撮影待機状態になった後に取得を開始する温度の取得回数を示す、変数n=1とし、システムメモリ52に保存する。変数nはデジタルカメラ100の電源がオフになったり、撮影モード処理(撮影を行う制御処理)から他のモード処理へと遷移したりした場合にはリセットされる。
S302では、システム制御部50は、時刻Xnの温度Knとカメラの内部状態を取得する。カメラの内部状態とは、例えば撮影待機状態や撮影状態(撮影中)などの撮影に関する状態や、通信部54を介してインターネットと接続するWifiやファン92の駆動の有無などとする。
S303では、システム制御部50は、温度ステータス表示が有効であるか否かを判定する。温度ステータス表示が有効である場合はS304へ進み、無効である場合はS303へ進む。温度ステータスとは、デジタルカメラ100の温度変化に関する表示のことである。温度ステータスを表示するか否かはユーザーが任意に設定することが可能であり、温度ステータスの表示を有効にすると表示部28に温度変化を示す表示がされ、ユーザーが所望のタイミングで温度変化の詳細を確認することができる。温度ステータス表示が無効であったとしても温度に関する表示をLV画像に重畳して表示する。温度変化の詳細と比較して情報量は少ないが、LV画像を確認しながら温度の変化を視認することができる。
S304では、システム制御部50は、表示部28に温度ステータス表示を行う。本ステップにおける制御は図3(b)の制御フローチャートを用いて後述する。
S305では、システム制御部50は、LV画像と共に表示部28に温度変化の簡易表示である温度アイテムを表示する。このとき表示部28に表示する例を図6(c)に示す。
S306では、システム制御部50は、動画の撮影に関する指示があるか否かを判定する。指示がある場合はS307へ進み、ない場合はS308へ進む。具体的には、撮影待機状態においては動画ボタン77への押下があった場合、動画撮影中においては動画ボタン77の押下やモード切替操作、再生ボタン79の押下、電源スイッチ72の操作があった場合に指示があったとする。
S307では、システム制御部50は、動画記録の開始もしくは停止を行う。本ステップに至るまでに動画記録が行われていない(撮影待機状態であった)場合は、動画記録の開始し、記録媒体200に動画ファイルを作成し、現在の設定内容で撮像部22で撮影した動画を記録する。動画記録が行われていた(動画撮影中であった)場合は、指示があったことに応じて撮影を停止し、記録媒体200に作成された動画ファイルのクローズ処理(属性情報の付与など)を行う。
S308では、システム制御部50は、所定時間が経過したか否かを判定する。経過した場合はS311へ進み、そうでない場合はS309へ進む。
S309では、システム制御部50は、Kn>Klであるか否かを判定する。Kn>Klである場合はS310へ進み、Kn≦Klである場合はS312へ進む。S302において取得したデジタルカメラ100の内部温度Knが、所定の温度であるKlよりも高くなった場合は、温度によって動作制限を行う所定の温度Kh(Kl<Kh)に到達する可能性がある。そのため、デジタルカメラ100の温度を下げるため制御を行う(図3(c)にて後述)。温度Kl、Khについては図4で後述する。
S310では、システム制御部50は、温度によるデジタルカメラ100の動作制限処理を行う。動作制限処理については図3(c)を用いて後述する。
S311では、システム制御部50は、変数nをn+1とし、システムメモリ52に保存し、S302へ戻る。なお、本実施形態ではS308YesとS311から、機器温度と機器状態を記録する所定の時間間隔は同一の時間としているが、温度センサー93の駆動周波数や、システム制御部50の動作周波数などに応じて異なる時間間隔としてもよい。
S312では、システム制御部50は、デジタルカメラ100の内部温度の上昇が要因であるファン駆動が行われているか否かを判定する。駆動中である場合はS313へ進み、そうでない場合はS314へ進む。
S313では、システム制御部50は、デジタルカメラ100の内部温度の上昇によって駆動したファンを停止する。S309においてNo,S312においてYesと判定されたことから、デジタルカメラ100の内部温度が、動作制限を行う所定の温度Khよりも高い温度になったことによるファンの駆動が行われたことがわかる。しかし、現在のデジタルカメラ100の温度はKl以下であるため、デジタルカメラ100の内部温度が十分に低下したと判定し、ファンの駆動を停止する。
S314では、システム制御部50は、処理が終了したか否かを判定する。処理が終了した場合は、図3の制御フローチャートを終了し、そうでない場合は、S306へ戻る。処理の終了とは、例えば、デジタルカメラ100の電源オフや撮影モード処理以外の他のモード処理への遷移を指す。
図3(b)は、図3(a)のS303においてYes、すなわち、温度ステータス表示が有効である場合に開始する制御フローチャートである(図3(a)のS304)。図3(b)に示すフローチャートでは、表示部28に表示する温度変化に関する表示を行う。このときの表示例を図4、図5に示す。
S321では、システム制御部50は、図3のS302で取得した時刻Xnとデジタルカメラ100の内部温度Kn、内部状態をグラフにプロットし、表示部28に表示する。このときの表示例を図4に示す。デジタルカメラ100の電源をオンし、撮影待機状態に遷移した場合に最初に取得する温度をK1、時刻X1とする。図4はn=11のときに示すグラフを示している。
S322では、システム制御部50は、変数nが1よりも大きいか否かを判定する。大きい場合はS323へ進み、そうでない場合はS324へ進む。
S323では、システム制御部50は、変数nがn-1のときに取得したデータXn-1、Kn-1と、変数nのときのデータXn,Knとを線で結び、折れ線グラフのような表示にする。またこのとき、デジタルカメラ100の内部状態についてもグラフに表示する。
S324では、システム制御部50は、ファン92が駆動しているか否かを判定する。駆動している場合はS325へ進み、そうでない場合は図3(b)の制御フローチャートを終了する。
S325では、システム制御部50は、プロットした点(グラフ)にファン駆動に関する表示アイテムを表示する。このときの表示例を図5(a)に示す。
S326では、システム制御部50は、ファン92の速度の選択があったか否かを判定する。あった場合はS327へ進む。無い場合はS328へ進む。ファン92の選択は例えば、表示部28にグラフと共に表示する図5(a)の表示アイテム520の設定項目520aへのユーザーのタッチ操作や十字キー74による指示を指す。ユーザーにより設定項目520aへのタッチ操作/SETボタン75による指示があると、設定項目521が表示される。設定項目521はファン92の設定可能なファン速度の候補である。ユーザーにより設定項目520b、設定項目520cに対するタッチ操作/十字キー74による指示があると、ファン92の速度を設定変更する。図5(a)では、ファン速度はローに設定されている。
S327では、システム制御部50は、現在選択されているファン92の速度と同じ速度のアイコンを強調表示する。具体的には、図5(a)では、インジケーター522が表示されている設定項目520a、すなわち、ファン速度がローに設定されていた時点のアイコンを強調表示する。このときの表示形態は表示アイテム501~504のように表示する。
S328では、システム制御部50は、グラフと共に表示するファン速度を示すアイコン)がユーザーによってタッチされたか否かを判定する。された場合はS329へ進み、されていない場合は図3(b)の制御処理フローチャートを終了し、図3(a)のS306へ戻る。具体的には、図5(c)の表示アイコン501~511のいずれかへのタッチ操作(選択)があった場合はYesと判定し、S329へ進む。
S329では、システム制御部50は、情報表示を行う。S328においてYesと判定されたことから、ユーザーにより選択された表示アイテム時点でのデジタルカメラ100の内部状態の情報表示を行う。具体的には、ユーザーによって図5(c)の表示アイテム511がタッチされたことに応じて、表示アイテム541と選択項目542をグラフに重畳して表示部28に表示する。
S330では、システム制御部50は、設定変更指示があったか否かを判定する。指示があった場合はS331へ進み、ない場合は図3(b)の制御処理フローチャートを終了し、図3(a)のS306へ戻る。S329において表示した情報表示と共に選択項目542を表示し、ユーザーがこれを選択すると時刻X11時点でのファン速度、デジタルカメラ100の内部状態に一括で変更することができる。これにより、グラフを参照しながら今後の温度上昇/低下をユーザーが予測し、設定を変更することができる。
S331では、システム制御部50は、ファン速度とデジタルカメラ100の内部状態を変更する。
図3(c)は図3(a)のS309においてYes、すなわち、温度ステータス表示が有効である場合に開始する制御フローチャートである(図3(a)のS310)。図3(c)に示すフローチャートでは、デジタルカメラ100の温度が所定の温度以上になった際に行う動作制限や表示部28への表示を行う。このときの表示例を図7、図8、図10に示す。
S341では、システム制御部50は、図3(a)のS302で取得したカメラ温度Knが、Kl<Kn≦Khであるか否かを判定する。Kl<Kn≦Khである場合はS342へ進み、そうでない場合はS347へ進む。Kl,Khについては図4を用いて後述するが、デジタルカメラ100の動作を制限したり温度表示を変更するための温度閾値である。
S342では、システム制御部50は、現在動画記録中であるか否かを判定する。動画記録中である場合はS343へ進み、そうでない場合はS344へ進む。
S343では、システム制御部50は、ユーザーによる指示があったか否かを判定する。あった場合はS344へ進み、そうでない場合はS347へ進む。このとき、冷却箇所の表示指示とは、具体的にはアサインボタン95への指示とする。
S344では、システム制御部50は、表示部28に冷却箇所の表示を行う。このときの表示例を図7、図8に示す。
S345では、システム制御部50は、ユーザーによる指示があったか否かを判定する。指示があった場合はS346へ進み、そうでない場合はS349へ進む。ユーザーの指示があったことによって、S344において表示した冷却箇所の表示を非表示にし、LV画像やその他ユーザー所望の撮影情報表示等の表示へ戻す。
S346では、システム制御部50は、S344において表示した冷却箇所の表示を非表示にする。S345においてユーザーによる指示が行われたことによって、ユーザーは冷却箇所の表示から、LV画像やその他のユーザー所望の撮影情報表示等の表示へ戻したいと考えていると想定できる。
S347では、システム制御部50は、S342と同様に、現在動画記録中であるか否かを判定する。記録中である場合はS348へ進み、そうでない場合はS349へ進む。
S348では、システム制御部50は、動画記録を停止し、記録媒体200に作成された動画ファイルのクローズ処理(属性情報の付与など)を行う。図3(a)のS310においてYes,図3(c)のS341においてNoと判定されたことから、カメラ温度KnはKn>Khであることがわかる。Khは図4を用いて後述するが、温度センサー93a~93dのいずれかにおいて様々な不具合が生じてしまう可能性が高いほどの高温である。そのため、カメラ温度KnがKhよりも高くなってしまった場合は、ユーザーの指示がなくても動画記録を停止し、画質の低下やデジタルカメラ100内部の部品の故障などを低減する。
S349では、システム制御部50は、デジタルカメラ100の最も中心部に近い箇所に配置される温度センサー93で測定した温度T1と、デジタルカメラ100の外装に最も近い箇所に配置される温度センサー93で測定した温度T2との温度差を算出する。温度差T2―T1が所定の値よりも大きい場合はS351へ進み、所定の値以下である場合はS350へ進む。S349においてYesと判定される場合、デジタルカメラ100の外装(もしくは外気)の温度と内部の温度に大きな差があることがわかる。これにより、デジタルカメラ100の電源をオフすることなくファン92を最大速度で駆動させることで外気をデジタルカメラ100の内部に取り込むことで、より効率的にデジタルカメラ100の内部を冷却することができる。S349においてYesと判定された場合は、S350で後述する冷却方法に関する選択肢を表示することなく、ファン92を最大速度で駆動させる(S352で後述)。これは、温度差T2-T1が所定の値よりも大きく、電源をオフするよりもファン92を駆動させたほうがより効果的に、より短時間でデジタルカメラ100を冷却できると考えたためであり、これに限らない。すなわち、温度差T2-T1が所定の値よりも大きい場合であっても、S350で後述する冷却方法に関する選択肢を表示するようにしてもよい。なお、所定の値とは、30~40℃程度の値を考えているが、デジタルカメラ100の大きさなどに依存するため、これに限らない。
一方で、S349においてNoと判定される場合、デジタルカメラ100の外部と内部の温度差があまり大きくないことがわかる。そのため、ファン92を駆動させるよりもデジタルカメラ100の電源をオフし、電源オンの継続による発熱を抑えたほうが、より効率的にデジタルカメラ100を冷却することができる。なお、本実施形態では、温度T2は外装(外気)温度を測定可能であると考えられる温度センサー93bもしくは93d(もしくはその両方)で測定した温度とし、温度T1は温度センサー93aで測定した温度とする。
S350では、システム制御部50は、表示部28に選択肢を表示する。このときの表示例を図10に示す。S349においてNoと判定されたことから、温度差T2-T1は所定の値以下であるため、ファン92の駆動(S352で後述)による冷却と電源オフによる冷却のどちらであっても、デジタルカメラ100の温度の低下具合に大きな差は生じない。ただし、動画記録を停止して撮影待機状態のままでは、デジタルカメラ100の温度がなかなか下がらず、次の動画記録を開始することができない。したがって、図10のような選択肢を表示部28に表示し、ユーザーに選択してもらうようにする。
S351では、システム制御部50は、ユーザーによっていずれが選択されたか判定する。ファン回転が選択された場合はS352へ進み、電源オフが選択された場合はS353へ進む。
S352では、システム制御部50は、ファン92の回転速度を最大速度で駆動を開始し、図3(a)のS309へ戻る。本ステップで駆動したファン92は、デジタルカメラ100の温度が所定の閾値以下(Kn≦Kl)になるまでは、駆動を継続する。このように制御することで、デジタルカメラ100の内部温度が十分に低下させることができ、ユーザーが動画記録などを再開したとしても、すぐに動作制限が行われる温度に到達することがないため、より長い時間動画記録を行うことができる。
S353では、システム制御部50は、デジタルカメラ100の電源をオフし、図3(c)を終了し、図3(a)の制御フローチャートも終了する。
図4に温度ステータス表示として表示部28に表示するグラフの表示例1を示す。このグラフは各時刻におけるデジタルカメラ100の温度と内部状態をグラフに示したものである。横軸は時間(Xn)、縦軸は温度(Kn)とする。デジタルカメラ100の電源をオンにした時点をX0とする。つまり、ユーザーがデジタルカメラ100の電源をオフするたびに、グラフはリセットされる。図3(a)の制御フローチャートで述べたように、変数nは所定の時間経過やデジタルカメラ100の内部状態が変化したことに応じて加算される。点線404は温度Khを示す点線、点線406は温度Klを示す点線である。温度Kh、Klはデジタルカメラ100を構成するデバイスの故障防止や撮像した動画像の画質低下防止、デジタルカメラ100を把持するユーザーの安全確保などのための温度閾値である。図4のグラフからわかるように温度Kh,KlはKh>Klの関係であり、2段階の閾値を設けることでデジタルカメラ100の温度の上昇/低下を段階的に認識し、ユーザーに報知する。なお、温度Kl,Khはなるべく実際の動作制限温度に到達しないようにするための目安の温度であり、実際にデバイスが故障したり動画増の画質が低下する温度としてもよいし、よりも低い温度でもよいし、幅を持たせたりしてもよい。また、点線406についても、所定の幅を持った帯として表示してもよい。
時刻X1~X4での温度K1~K4はKlよりも低い(Kn<Kl)状態である。また、時刻X1~X3ではデジタルカメラ100の内部状態は記録待機状態であり、時刻X3の時点で動画の記録が開始すると動画の記録中となり、時刻X4ではデジタルカメラ100の内部状態は記録中となる。デジタルカメラ100の内部状態は、温度ステータス表示のグラフの下部(領域410)に表示を行い、具体的には状態表示402のように帯状の表示で内部状態がわかるようにする。動画の記録待機状態ではSTBY、記録中ではRECと表示する。また、時刻X1~X4では時刻X3の時点で動画の記録が開始し、時刻X3以降はデジタルカメラ100の内部状態は記録状態(グラフにはRECと表記)となる。時刻X3の時点での動画記録の開始による撮像部22や画像処理部24などの駆動によってそれらデバイスでの消費電力が大きくなり、デジタルカメラ100の内部温度の変化具合(変化率)が大きくなる。
時刻X5~X8での温度K5~K8はKl以上Kh以下(Kl≦Kn≦Kh)である。また、デジタルカメラ100の内部状態は動画の記録中(REC)である。時刻X6の時点でユーザーによってWifiがオンになったことから、図4の状態表示403のように、“Wi-fi On”という表示をグラフの下部に行う。
時刻X9~X10での温度K9~K10はKhよりも高い温度(Kn>Kh)である。Khよりも高い温度になったことに応じて、すなわち時刻X9の時点で、動画記録中である場合は動画記録を停止し、記録待機状態へ遷移する。そのため、図4に示すようにデジタルカメラ100の内部状態の表示も変化させる。図4においては動画記録中に温度KnがKhよりも高い温度になったために動画記録を停止して待機状態にするようにデジタルカメラ100の動作を制限したが、これに限らない。記録待機状態において温度KnがKhよりも高くなった場合は、Wifiやデジタルカメラ100の電源をオフにしたり、ファン92の駆動を開始したりする。時刻X10では時刻X9の時点から継続して温度Khよりも高い温度K10となっているため、ファン92の駆動を行う。また、Wifiをオフにする。状態表示403の帯状の表示が非表示になったことから、Wifiがオフになったことがわかる。温度Khよりも高い温度である状態が長い時間継続すると、デジタルカメラ100のデバイスに影響を及ぼして故障してしまう可能性が高くなってしまう。そのため、時刻X9の時点で動画記録を停止した制御に加えて、ファン92を駆動させてデジタルカメラ100の温度を下げるようにする。このときのファン92の駆動状態を状態表示405(FAN)に示す。時刻X10までは状態表示405が表示されていないことから、時刻X10まではファン92は駆動していない。前述したようにKhはデジタルカメラ100の故障防止のために動作制限を開始する温度であるため、ユーザー操作がなかったとしても温度が閾値よりも高くなったことに応じてデジタルカメラ100の動作を制限する。
時刻X11での温度K11はKl以上Kh以下(Kl≦Kn≦Kh)である。時刻X10においてファン92を駆動したことによって、温度K11はKh以下になったことがわかる。このようにデジタルカメラ100の温度と内部状態の両方をユーザーが視認できる。これにより、動作を制限したりファン92を駆動させたりすることで、どの程度デジタルカメラ100の温度が低下し、動画記録を再開できるようになるかをユーザーが予測することができる。
機器温度を左右する別の機器状態を記録しても良い。例えば、ファイルフォーマットやコーデックなどの記録形式や、記録解像度、フレームレートなどの映像記録設定状態でもよい。表示部28やファインダー外表示部43に含まれる表示手段の点灯状態や、その表示手段点灯時の明るさを示す点灯明度状態でもよい。記録媒体I/F18に含まれる外部入出力端子通信状況でもよい。レンズユニット150のようなレンズ、三脚、各種端子、ハンドル、ストロボ、照明、リグ、マッドガード、フィルタ、ハウジングなどの外部機器取付状態や、記録媒体200のような記録メディア挿抜状態でもよい。消費電力が異なる省電力モードや通常より消費電力を高くして性能を向上させる高性能モード状態でもよい。通常動作ではなく機器温度の冷却を優先して動作する冷却モード状態でもよい。撮像部22、A/D23のようなセンサーの更新周期や画素の信号読み出し方式が異なるセンサー駆動モードの状態でもよい。電源部30に含まれるバッテリー、AC電源、USB給電など電源状態でもよい。温度センサー93や、通信部54による外部通信によって現在地の天気や気温を取得したり、レンズユニット150の絞り値、シャッター101のシャッター速度、撮像部22の感度、撮像結果から得られる露出値Ev値から推定する周辺環境状態でもよい。
このように、図4で示した温度ステータス表示(グラフ)からユーザーは、時刻X3から緩やかに折れ線グラフの傾きが上向きに大きくなり、時刻X6からさらに傾きが上向きに大きくなっていることがわかる。グラフの傾きとデジタルカメラ100の内部状態の情報から、時刻X3で動画記録が開始し、時刻X6でWifiがオンになっていることがわかる。すなわち、Wifiによる無線通信を開始することでデジタルカメラ100の内部温度が大きく上昇することをユーザーが視認できる。Wifiによる無線通信の開始に比べると上昇率は小さいが、動画の記録開始によっても内部温度が上昇することがわかる。これに対して、時刻X9からグラフの傾きが下向きに変化し、時刻X10からさらに下向きの傾きが大きくなっている。これらのことから、動画記録を停止することで内部温度は低下し、ファン92を駆動することでさらに温度の低下を促進することができる。
図4に示すような温度ステータス表示を行うことで、デジタルカメラ100の内部状態を変化させた場合に温度が上昇する様子をユーザーが視認できる。さらには、動画記録の状態のみでなく有線や無線通信の通信状態やファンの駆動状態(冷却状態)などの状態変化を温度ステータス表示とともに行う。これにより、どの機能がデジタルカメラ100の内部温度の上昇/低下にどの程度寄与するのかをユーザーが視認できる。また、温度が所定の閾値を超えてしまい、動画記録を行うことができない状態になってしまった場合でも、どの機能をどのような状態にすればより効果的にデジタルカメラ100を冷却することができるのかがわかる。どの程度の時間だけデジタルカメラ100を放置すれば動画記録を再開できるまで冷却することができるか、を予測することができ、時間を無駄にすることなくより効率的に動画記録を行うことができる。
つまり、本実施形態の温度ステータス表示の表示例1によれば、各時刻毎のデジタルカメラ100の内部温度と内部状態を記録し表示することで、温度変化の原因となる内部状態をユーザーが視認することができる。さらには、温度の上昇を妨げるため/温度が上昇した際に効率的に温度を低下させるためにはどのような対応を行えばよいのか、をユーザーが予測・想像することができる。すなわち、ユーザーが温度をコントロールするための対応手段の選択を補助することができる。
なお、温度ステータス表示とともに表示するデジタルカメラ100の内部状態として、動画記録の状態や通信状態、ファンの駆動状態(冷却状態)などを挙げたがこれに限らない。例えば、有線や無線通信を介した外部の表示機器(HDMI(登録商標)など)との外部接続状態、オートパワーオフの設定内容などのデジタルカメラ100の電力消費に関する状態である省電力状態なども表示可能である。また、記録媒体200の仕様(通信速度や容量など)の状態である記録メディア状態、表示部28に表示するLV画像を4Kや8Kなどの高画質画像で表示するのかに関する表示状態についても表示可能である。撮像部22の駆動の有無、すなわち、撮像部22を用いた撮像の有無に関する撮像部の駆動状態についても、同様に表示部28に表示する温度ステータス表示とともに表示可能である。
図5(a)~(c)は、表示部28に表示する温度ステータス表示(グラフ)の表示例2である。グラフの縦軸横軸、時刻X1~X11、温度K1~K11は図4のものと同じである。図5では時刻X1~X11のうちすべての時間においてファン92が駆動していた場合を考える。図5(a)は図3(b)のS325、S327における表示を示し、図5(c)は図3(b)のS329における表示を示す。
図5(a)の表示アイテム500は図4の温度ステータス表示のグラフとは異なり、グラフに各時刻におけるファン速度の設定状態を示す表示アイテム501~511と、ファン速度の設定項目520が表示される。表示アイテム500における表示アイテム501~511は、メモリ32に展開されるデジタルカメラ100の内部状態の情報を参照する。図5(a)に示す設定項目520は、ファン92の速度設定について設定可能な選択肢と現在の設定を示し、ユーザーによって選択(例えばタッチオン)されたことに応じて表示されるものである。ユーザーによって選択されていない状態(図5(c))では、ファン92の速度設定の選択肢である設定項目520b、520c、インジケーター522は表示されない。つまり、ユーザーが設定項目520aを選択(タッチオン)した場合に設定項目520b、520cが表示される。ユーザーが設定項目520a~520cのうちいずれかを選択したことに応じてインジケーター522が選択された設定項目に対して表示され、ファン92の速度設定が変更される。ユーザー指示によってインジケーター522が設定項目520b(“ミドル”)に移動した場合は、表示アイテム505~509を強調する。同様に、インジケーター522が設定項目520c(“ハイ”)に移動した場合は、表示アイテム510、表示アイテム511を強調表示する。カーソルが表示されているファン速度でユーザーが決定処理(カーソル表示位置で再度タッチ操作もしくはSETボタン75の押下)を行うと、ファン速度を変更・決定することができる。このように表示することで、ユーザーはファンの速度を変化させると、どの程度デジタルカメラ100の内部温度が変化するのかを視認することができる。また、設定メニュー画面を開くことなくファン速度を変更することができるため、手番を減らすことができる。
図5(b)の表示アイテム530は、図5(a)に示す表示アイテム500を構成するプロットデータの情報を示した表であり、温度やファン速度の設定が取得されるたびに更新されてメモリ32へ展開される。表示アイテム530における温度は、温度センサー93から取得したものであり、表示アイテム530に記載のファンとは、不揮発性メモリ56に格納されるファン92の設定状態から取得した情報である。なお、ファン92の設定状態は、ユーザーによって設定メニュー画面から変更されると、不揮発メモリ56へ展開され、次回起動時にも設定は保持される。表示アイテム501~504はファンの速度設定がローであり、表示アイテム505~509はファンの速度設定がミドルであり、表示アイテム510~511はファンの速度設定がハイであることを示す。また、表示アイテム530における時刻とは、温度センサー93を介してデジタルカメラ100の内部温度や、ファンの速度設定を取得した際の時刻を示す。
本実施形態では、表示アイテム500に示すプロットデータ数を10個とし、10分おきに情報を更新する例として、表示アイテム530を例に挙げたが、これに限らない。10分おきに表示アイテム500にデータをプロットするものとしたが10分に限らないし、時間に限らず、温度Knが温度Kl.Kh以上もしくは以下になった場合、デジタルカメラ100の内部状態が変化した場合にデータをプロットしてもよい。
ユーザーが設定項目520aを選択すると(インジケーター522が設定項目520aに対して表示されると)、対応するファン速度の表示アイテム501~504が強調表示される。本実施形態では、表示アイテムをハイライト表示するように表示することで強調表示とし、ユーザーが視認しやすいようにする。ユーザーがファンの速度設定をミドル(設定項目520b)に変更すると、表示アイテム505~509が強調表示される。同様に、ファンの速度設定をハイ(設定項目520c)に変更すると、表示アイテム510、511が強調表示される。
図5(c)は、表示アイテム500に表示する表示アイテム501~511のうちいずれかがユーザーによって選択された場合の、表示部28に表示する例である。ユーザーによって表示アイテム511が選択(タッチオン)されたことに応じて、表示アイテム541を表示アイテム500に重畳表示する。表示アイテム541はユーザーによって選択された表示アイテム511が示す時刻X11の時点でのファン92の速度の設定内容とデジタルカメラ100の内部状態を示す。選択項目542を選択すると、表示アイテム541に示す状態に一括で設定内容を変更することができる。
本実施形態として、ファン92の速度設定は、ハイ、ミドル、ローの設定ができるとしたが、デジタルカメラ100の内部温度に応じて自動でファン92の速度設定を変化させる設定(例えばオート)などを備えてもよい。
なお、本実施形態では、温度と時間の関係を折れ線グラフで表示するとしたが、これに限らない。また、表示アイテム540のように、操作部70に含まれるタッチパネルにおいて、各指標321または表示アイテム501~511の周辺領域のタッチが検出されると、詳細情報を表示し、そのタッチした地点でのファン設定に直接変更できてもよいとする。例えば、表示アイテム540でファン速度設定状態511をタッチした場合、ファン設定を表示アイテム541のように表示し、選択項目542をタッチすると設定が変わってもよいとする。表示アイテム540において、選択項目542が押下されると、表示アイテム540の画面右下に表示されているファン速度は、「ロー」から「ハイ」に変更される。このようにタッチで直接設定することで、適している設定を確認しつつ簡単に設定を反映させることができる。表示アイテム541は図5(c)に示すようなポップアップ表示に限らない。設定項目520の上部、すなわちグラフの下部に表示するようにしてもよい。
図5を用いて説明したように温度ステータス表示について表示例2のような表示を行うことで、ユーザーがグラフの各時刻でのファン92の駆動の有無や、ファン92のみならずデジタルカメラ100の内部状態を視認できる。ユーザーが各時刻での設定パラーメーターを記憶していなくても、各時刻での設定内容を認識することができ、各時刻での設定パラメーターやデジタルカメラ100の内部状態が内部温度の変化にどのような影響を及ぼしているかをも認識できる。さらには、グラフを参照しながら設定パラメーターの変更をできるため、デジタルカメラ100の内部温度をより効率的に変化(低下)させる変更を煩わしく感じることなく行うことができる。
図6(a)~(c)は表示部28に表示する温度ステータス表示の表示例3である。表示例3である図6(a)~(c)では、表示部28に表示するLV画像に重畳して温度ステータス表示である、現在の温度と温度の変化具合を示す表示アイテムを示す。
図6(a)は、デジタルカメラ100の現在の温度と温度の変化具合の表示例を示す。図4を用いて前述した温度Kl、Kh(Kl<Kh)を基準にし、それら温度より低いか高いかを判定し、現在の温度を温度アイコンとして表示する。例えば、S302時点で測定した温度KnがKn<Klの場合は表示アイテム601、Kl≦Kn<Khの場合は表示アイテム602、Kn≧Khの場合は表示アイテム603に示すような表示とする。すなわち、表示アイテム601は温度センサーアイコンを白色で表示し、温度が高温になるのに応じて温度センサーアイコンの色を変化させ、表示アイテム602は薄い赤色、表示アイテム603は温度センサーアイコンを赤色で表示する。これにより、ユーザーは表示アイテム(温度センサーアイコン)の表示形態の変化で温度が上昇/低下していることを視認できる。特に温度の上昇に関してはデジタルカメラ100の駆動に影響がある温度に近づいていることを赤色で表現することで、ユーザーに警告を示す。
また温度の変化具合について、温度変化アイコンとして表示アイテム604~608で変化具合を示す。温度が急激に上昇している場合は表示アイテム604を、温度が緩慢に上昇している場合は表示アイテム605を表示部28に表示する。温度の変化が微弱もしくは変化がない場合は表示アイテム606を、温度が緩慢に低下している場合は表示アイテム607を、温度が急激に低下している場合は表示アイテム608のように表示を行う。
図6(b)は、LV画像に重畳して表示する温度情報の表示例を示す。温度情報は、時刻Xnの温度Knから判定する温度アイコン(表示アイテム601~603のいずれか)と、時刻Xn-2、Xn-1、Xnの温度から判定する温度変化アイコン(表示アイテム604~608)によって構成される。時刻Xn-2、Xn-1がない場合は時刻Xnの温度における温度変化アイコンのみを表示する。
表示アイテム611、612にデジタルカメラ100の温度が上昇している場合の例を示す。表示アイテム611は現時点での温度を示す表示アイテム601と温度の変化具合を示す表示アイテム606、605、606によって構成される。ユーザーは表示アイテム601から、現時点でのデジタルカメラ100の温度はKn<Klであり、カメラの故障などに影響を与えるような温度に対しては十分に低温であることがわかる。また、表示アイテム606、605、606から、デジタルカメラ100の温度は上昇しているものの変化具合(変化率)はそれほど大きくないことがわかる。そのため、現在のデジタルカメラ100の状態で行っている処理を継続しても短時間で動作制限を行う温度に到達する可能性は低いことがわかる。
表示アイテム612は現時点での温度を示す表示アイテム601と温度の変化具合を示す表示アイテム604、605、604によって構成される。ユーザーは表示アイテム601から、現時点でのデジタルカメラ100の温度はKn<Klであり、カメラの故障などに影響を与えるような温度に対しては十分に低温であることがわかる。また、表示アイテム604、605、604から、現時点でのデジタルカメラ100の温度は低温であるが、現在のデジタルカメラ100の状態で行っている処理を継続して行うと、短時間で動作制限を行う温度に到達する可能性が高いことがわかる。
表示アイテム613、614は、過熱した機器をユーザが冷却している場合の例を示す。表示アイテム613は現時点での温度を示す表示アイテム603と温度の上昇(低下)具合を示す表示アイテム607、608、607によって構成される。ユーザーは表示アイテム603から、現時点でのデジタルカメラ100の温度はKn>Khであり、カメラの故障などに影響を与えるような温度に到達している/到達しそうなほど高温であることがわかる。また、表示アイテム607、608、607から、デジタルカメラ100の温度は低下しており、低下具合(冷却率)も大きいことがわかる。そのため、現在のデジタルカメラ100の状態のまま冷却を継続すれば、デジタルカメラ100の温度は短時間で低温になり、動画記録を再開できることをユーザーが想像することができる。
表示アイテム614は現時点での温度を示す表示アイテム603と温度の上昇(低下)具合を示す表示アイテム606、607、606によって構成される。ユーザーは表示アイテム603から、現時点でのデジタルカメラ100の温度はKn>Khであり、カメラの故障などに影響を与えるような温度に到達している/到達しそうなほど高温であることがわかる。また、表示アイテム606、607、606から、デジタルカメラ100の温度は低下傾向にあるが、それほど低下具合(冷却率)は大きくないことがわかる。そのため、現在のデジタルカメラ100の状態のまま冷却を継続しても、デジタルカメラ100の温度が動画記録を再開できるほど十分に低温になるには、時間がかかることをユーザーが想像することができる。
図6(c)は、図6(a),(b)を用いて説明した温度情報をLV画像に重畳して表示する例を示す。表示部28に表示するLV621に重畳して表示アイテム622を表示する。ユーザーは動画の記録中/待機状態のいずれの状態であっても、LV画像を確認しつつ、デジタルカメラ100の温度情報を確認することができる。これにより、ユーザーは動画記録を継続するか、動画記録を中断してデジタルカメラ100の冷却を行うかを判断することができる。デジタルカメラ100の冷却を行う場合は、現在の設定状態よりもさらに冷却率が上がるようにしたほうがよいのかどうかを考えることができる。また、時間による温度の変化具合を視認できるため、動画記録のそれ以降の予定や計画を調整することができる。
なお、本実施形態では温度をアイコンで表示しているが、上限温度に対する現在温度のゲージ表示で表示してもよいし、表示部28に含まれるタリーライトの発光色を変更することで情報を通知してもよい。温度変化アイコンとして矢印以外にも、表示部28に含まれるタリーライトの明滅間隔を切り替えるなどによって温度変化を通知してもよい。また、本実施形態では単位時間での温度差分を計算しているが、温度差分を計算する時間間隔を変更してもよい。このとき配置する温度変化アイコンの数は本実施形態のように3つでもいいし、数を増減させてもよい。
本実施形態では表示部28にLV621や温度情報を表示したが、ファインダー外表示部43やEVF29に表示してもよいし、表示部28に含まれるタリーライトの明滅色・明滅間隔を変更することでユーザーに温度情報を通知してもよい。また、PCやスマートフォンなどの端末から通信部54を通してシステム制御部50に接続した際はその端末に温度情報を送りユーザーに通知してもよい。また、本実施形態では温度情報として温度アイコンと温度変化アイコンの両方をユーザーに通知しているが、温度変化アイコンのみを通知してもよい。
図6で説明した温度ステータス表示の表示例3では、LV画像を確認しながらデジタルカメラ100の内部温度の時間変化を視認することができる。これにより、ユーザーは記録中/記録準備状態において煩わしく感じることなく、構図などを確認しながら温度変化を確認ができ、使い勝手がよい。
図3(a)(b),図4~図6を用いて説明した表示制御のように、デジタルカメラ100の、内部温度の時間変化や内部状態をグラフ/アイコンで表示することで、ユーザーが動作制限が行われる温度と現在の温度との差を視認することができる。また、温度の上昇を妨げるため、もしくは、温度を低下させる(冷却する)ためにはどのような対応手段をとればよいのか、について、次に取るべき対応手段をユーザーが温度ステータス表示から想定することができる。さらには、動画制限が行われる温度に到達してしまった際には、今後どの程度の冷却時間が経過すれば、動画記録を再開できる温度にまで低下するか、をグラフから想定することができ、動画撮影の計画/予定の概算を出すこともできる。
なお、図3(a)(b),図4~図6を用いて説明した温度ステータス表示は、前述したように表示部28に表示するに限らず、EVF29やファインダー外表示部43でもよい。有線や無線通信を介してHDMIなどの外部出力装置に表示することも可能である。
図7、図8は、動画の記録待機状態もしくは記録中にユーザーにより指示があった場合(本実施形態ではアサインボタン95が押下された場合)に表示部28に表示する例である。図3(c)のS344において表示する例である。図7に表示例1、図8に表示例2を表示する。図9は、温度センサー93のうちそれぞれの温度閾値とその配置位置を示す。
温度センサー93から取得した複数箇所の温度をもとに、動作制限を行う温度に最も近い箇所をユーザーに報知する。動作制限が行われることなくより長い時間動画記録を行うことができるようにするためには、デジタルカメラ100のうちのどの部分を冷却すればよいか(冷却推奨箇所)を明示的に示す。
図7(a)は、どの部分を冷却すればよいかの冷却推奨箇所を、デジタルカメラ100の筐体を表示してユーザーに報知する例である。画701、702はデジタルカメラ100の外観図を示す。
エリア703~707は、デジタルカメラ100の内部に配置される温度センサー93の配置場所を表す。表示するエリアは配置される温度センサー93の数に対応する。なお、1つのエリアにつき複数の温度センサーを対応付けても良いし、1つの温度センサーにつき複数のエリア表示を行っても良い。各エリア表示の温度は、システム制御部50が、温度センサー93が一定の期間ごとに計測する温度、または、アサインボタン95を押された時に計測する温度を検出することで、決定する。
表示アイテム708~711は、冷却推奨箇所を示す。表示アイテム708はエリア703、表示アイテム709はエリア705、表示アイテム710はエリア706、表示アイテム711はエリア707の場所を冷却するための箇所を示す。なお、冷却推奨箇所は、デジタルカメラ100のどの場所に存在するか、ということが表現できればよいため、図7(a)に示すような表示に限らず、場所を表すエリアを点滅させるなどの表現を用いて示しても良い。
冷却推奨箇所は、システム制御部50が、デジタルカメラ100の場所に対応した温度センサー93が測定した温度と、その場所に対応する閾値を比較し、温度が閾値を超えた場合に示す。閾値が複数存在する場合、いずれか1つ以上超えた場合に示す。この時、システム制御部50は、表示するための閾値として、システムメモリ52などに記憶している値のような固定値を用いても良いし、デジタルカメラ100の状態から計算式を用いて算出した値のような動的な値を用いても良い。
エリア712はファン92の吸気口98、エリア713はファン92の排気口99を示し、表示アイテム714、714はファン92の位置であることを示す。このとき、表示アイテム714は吸気口であること、表示アイテム714は排気口であることをユーザーが視認できるように表示を行う。ファン92の位置を示すエリア712、713、表示アイテム714、714は、デジタルカメラ100の内部温度を低下させるのに特に有効な表示である。ファン92を使用している場合には、ファン92の吸気口98付近を冷却することでデジタルカメラ100の内部に冷却された空気を送ることができる。これにより、より効率的にデジタルカメラ100の内部を冷却することができる。一方でファン92の排気口99付近を冷却したとしても、排気口からは空気が排出されるだけであるため、デジタルカメラ100の内部をファン92を用いて効率的に冷却することはできない。つまり、デジタルカメラ100の外観図である画701、702に重畳してエリア712、713、表示アイテム714、714を表示することで、ユーザーはファン92を用いてより効率的にデジタルカメラ100の内部を冷却することができる。
また、図7(b)に示すように、デジタルカメラ100の外観図とともに、複数の温度センサー93における温度の変化具合を棒グラフで表示するようにしてもよい。具体的には、図7(a)で説明した冷却推奨箇所とともに、エリア703~707に対応するデジタルカメラ100の各場所(温度センサー93の配置位置)と、各場所の閾値と測定した温度との差分の履歴を、表示部28に表示する。
デジタルカメラ100の画701、702は、図7(a)の画701、702を縮小して表示したものである。グラフ723は、デジタルカメラ100に配置された温度センサー93の配置位置ごとの、動作制限を行う閾値と各温度センサー93で測定した温度との差分を示した棒グラフである。X軸は温度センサー93に対応するデジタルカメラ100の各場所、Y軸は各場所の閾値と各場所に対応している温度センサー93が計測した温度との差分を表す。なお、各場所の温度状態の現在および過去のデータを表現出来ればよいため、X軸およびY軸に用いる値を変更したり、グラフ723を折れ線グラフや数値のみの表記など、棒グラフ以外の表現を用いたりしても良い。
X軸の表示アイテム724は、デジタルカメラ100の温度センサー93に対応する場所を表す。
グラフ725、グラフ716、グラフ717は、各場所にて温度センサー93が計測した温度のうち、最新、最新から1つ前、最新から2つ前の計測結果を表す。なお、最新の計測結果のみを表示しても良い。また、過去の計測結果はいくつでも表示して良い。計測結果は、システム制御部50が、温度センサー93が一定の期間ごとに計測する温度、または、アサインボタン95を押された時に計測する温度を、メモリ32から場所ごとに選択したものである。なお、一定の期間とは、システムメモリ52に記憶している固定値を用いても良いし、ユーザーが設定した値を用いても良い。また、計測結果を表示する時、システム制御部50はデジタルカメラ100の場所ごとに、対応する温度センサー93が計測した温度と、システムメモリ52に格納された対応する閾値を比較し、比較結果に応じて、棒グラフの色などを変更しても良い。
Y軸の表示アイテム718~表示アイテム720は、デジタルカメラ100の場所ごとに対応する、温度の閾値を表す。Y軸の表示アイテム718は、デジタルカメラ100を使用するにあたり、十分に低い温度であることを表す。Y軸の表示アイテム719は、後述する動作制限を行う温度閾値に近づいていることを表す。Y軸の表示アイテム720は、デジタルカメラ100の故障を防ぐため、強制的にシャットダウンする温度(動作制限を行う温度)であることを表す。なお、強制的にシャットダウンする温度を表すY軸の表示アイテム720のみの表示や、システム制御部50が決定づけた冷却推奨箇所を表示する閾値を示すY軸の要素のみの表示など、場所ごとに対応する全ての閾値を表示しなくても良い。
領域721は、表示アイテム724と表示アイテム724のうち各温度センサー93に対応するグラフおよびその周辺から構成されている。表示部28に表示している領域721の領域内をタッチした時、システム制御部50は、画701、702のX軸の表示アイテム724に対応するデジタルカメラ100の場所を表すエリア707を、点滅などの表示を行う、ということを行っても良い。ユーザーによって領域721の領域内がタッチされた場合は、領域721に対応するX軸の表示アイテム724の場所を決定し、タッチされた要素に対応する、画701、702のエリアを強調表示する。
図7(c)(d)は、図7(a)のデジタルカメラ100の外観図に加え、おすすめの冷却方法を表示する例である。
メッセージ732はエリア731を、メッセージ734はエリア733を冷却する場合の、より効率的な冷却方法をユーザーに伝えるメッセージである。これらのメッセージは、温度センサー93a~93dのうち、どの温度センサーでの温度が閾値を超えたかによって、表示するメッセージが変化する。具体的には、図9(a)に示すように、温度センサー93a~93dのうち、どの温度センサーが、どの温度状態(温度状態1~3)になったかによって表示部28に表示するエリアが変化し、図9(b)に示すような対応するメッセージを表示する。メッセージ732、734は、ユーザー操作によってエリア731、733などのエリア表示が選択されたことに応じて表示してもよいし、温度センサー93で取得する温度が動作制限になる温度の閾値を超えている箇所についてのみ表示するようにしてもよい。複数の温度センサーにおいて閾値を超えていた場合には、複数のメッセージを表示してもよい。また、メッセージ表示に限らず、エリア表示が点滅したり、強調表示するようにしてもよい。
図7(a)~(d)で述べた画701、702は、デジタルカメラ100の外観図や、デジタルカメラ100を模したイラスト図などでも良い。また、表示する冷却推奨箇所の場所や数に応じて、画701、702をいくつでも表示しても良い。また、本実施形態ではユーザーがLV画像が表示されていることを視認できる程度の透過度にして、冷却推奨箇所をLV画像に重畳して表示する。これは、冷却推奨箇所は一時的な表示であり、ユーザーが望めばLV画像の確認を容易に行うことができることを示している。また、動画記録状態(STBYやRECなど)や動画記録時間などの情報表示は、たとえ冷却推奨箇所の表示を行っていても動画記録に関して重要である情報であることから、ユーザーによる操作なしで視認できるようにする。これにより、ユーザーは動画記録に関する最低限の情報を視認しつつ、冷却推奨箇所などの別の情報を確認することができる。
各エリア表示は、1つにつき複数の閾値が決定づけられている。なお、閾値の数は1つでも良い。閾値はエリア表示ごとに決められている。システム制御部50は、比較するエリア表示に対応する閾値を取得し、エリア表示に対応する温度センサー93が測定した温度と比較を行う。システム制御部50は、比較結果に応じて、エリア表示の表示や非表示、色や付随するアイコンの種類の変更などを行う。図9(a)に各エリア表示と閾値との関係の例を示す。列「カメラの場所」が各エリア表示を示し、列「温度状態1」と列「温度状態2」、列「温度状態3」は各エリア表示の閾値によって分類した、各エリア表示内の温度状態を示す。この図では各エリア表示は2つの閾値を持つ。そのため、閾値と温度の比較結果として、3つの温度状態を持つ。図9(a)(b)に記載の温度センサー93a~93dは、前述したようにデジタルカメラ100の内部の異なる場所に設置された温度センサーであり、各カメラの場所の温度を計測する。図9(a)に示すように、「レンズ面」や「グリップ」のように、1つのカメラの場所の温度を計測する際、複数の温度センサーを用いて計測し、温度センサーごとに閾値を設けて温度状態を決定することが可能である。一方で、「LCD」や「メディア」、「バッテリー」のように1つの温度センサーを用いて温度状態を決定することも可能である。これは、温度センサー93の配置位置と冷却推奨箇所との関係性から、1つの温度センサーを用いるか、複数の温度センサーを用いて判断するかを決定する。また、「レンズ面」や「グリップ」のように、異なる場所でも同じ温度センサーを用いて、温度状態を決定しても良い。さらに、「メディア」と「バッテリー」のように、異なる場所でも同じ温度センサー、同じ閾値を用いて、温度状態を決定しても良い。なお、本実施形態では、LCDとは表示部28のことを指す。つまり、メッセージ732は表示部28に冷却材を当てて冷却推奨することを述べている。図9(a)(b)に示す「LCD」についても同様に、表示部28のことを示す。
なお、システム制御部50は、各エリア表示の閾値として、システムメモリ52などに記憶している値のような固定値を用いても良いし、デジタルカメラ100の状態から算出した値のような動的な値を用いても良い。また、各エリア表示の閾値として、図9(a)に示した温度状態1から温度状態2へ遷移する時の閾値と、温度状態2から温度状態1へ遷移する時の閾値は、遷移前と遷移後の状態によって異なる閾値を設定しても良い。閾値を同じ値にすると短時間で温度状態1と温度状態2とに変化する可能性があり、すぐに温度状態が変化してしまいユーザーが煩わしく感じたり、混乱したりすることが生じるためである。
図8(a)は、どの部分を冷却すればよいかの冷却推奨箇所を、文章でユーザーに報知する例である。図7(a)~(d)を用いて前述したように、冷却推奨箇所は温度センサー93の配置位置である。
メッセージ816は、温度センサー93のうちいずれかが、デジタルカメラ100の動作制限を行う温度Kh(図4で前述)を超えた場合に表示部28に示す。温度Khを超えた温度センサーがあった場合は、該当温度センサーの配置される位置を高温箇所として表示する。温度センサーで取得する温度KnがKl≦Kn≦Khである場合は、該当温度センサーの配置位置を中温箇所として表示する。なお、各場所に対応している閾値が複数存在する場合、各場所にて測定した温度と超えた閾値の数に応じて、図10(a)のように閾値ごとに温度状態を設定し、表示しても良い。
図8(b)のメッセージ817は、デジタルカメラ100の配置される温度センサー93のうち、すべての温度センサーにおいて温度KnがKn<Klである場合に、表示部28に表示されるメッセージである。すべての温度センサーにおいてKn<Klである場合は、図7(a)に示すようなデジタルカメラ100の外観図や、図8(b)で説明したメッセージ817のいずれの表示も行わないようにしてもよい。
図10は、図3(b)のS350において表示部28に表示する、デジタルカメラ100の冷却方法の選択肢の例である。LV画像に重畳して、ダイアログボックス1001を表示する。ダイアログボックス1001の中には、選択項目1002、1003、メッセージ1004を表示する。
メッセージ1004には、「カメラの冷却にはファン回転が効果的です」という文章を表示する。本実施形態ではメッセージ1004のような文章としたが、これに限らない。例えば、「カメラの冷却方法は以下の2つがあります」といったような文章でもよい。
ユーザーによる選択項目1002への選択があった場合は、ファン92の駆動を開始し、選択項目1003への選択があった場合は、デジタルカメラ100の電源をオフする。
なお、電源部30に含まれるバッテリーの残量が所定よりも少ない場合は、ユーザーの選択や温度差T2―T1にかかわらず、デジタルカメラ100の電源をオフする。すなわち、図3(b)のS349の判定の前のバッテリー残量の判定を行い、バッテリー残量が所定よりも少ない場合は、S353へ進むようにする。バッテリー残量が所定よりも少ない状態でファン92を駆動させてしまうと、ファン92に電力をしようしてしまい、結果的にバッテリー残量が0になり、動画記録を行うことができなくなってしまう。そのため、バッテリー残量が所定よりも少ない場合は、デジタルカメラ100の電源をオフすることでデジタルカメラ100を冷却する。これにより、デジタルカメラ100が十分冷却された場合に、再度デジタルカメラ100の電源をオンにし、動画記録を再開することができる。このような制御により、ユーザーが煩わしく感じることなく、ユーザーにとって最優先事項であると考えられる動画記録を行うことができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、ファンの回転という冷却手段を用いた冷却と、電源オフによる冷却という異なる冷却方法から、状況に応じて最適な冷却方法を判定して実行することで、より効率的に電子機器を冷却することができる。
図11(a)(b)は、図3(a)のS303においてYes、すなわち、温度ステータス表示が有効である場合に開始する制御フローチャートである(図3(a)のS304)。図11(a)(b)に示すフローチャートでは、表示部28に表示する温度変化に関する表示を行う。
図11(a)のフローチャートで行う表示例を図12(a)~(c)に示す。図12(a)~(c)では、描画するグラフの時間間隔を変更できる場合の表示例(図12(a),(b))や、ある程度の短い時間だけデジタルカメラ100の電源がオフであった場合の表示例(図12(c))を示す。図12(d)には、このとき内部に持つ温度情報のデータを示す。
図11(b)のフローチャートで行う表示例を図13(a)に、内部にもつ温度情報のデータを図13(b)に示す。図11(b)は、デジタルカメラ100の電源オフがある程度の長い時間オフであった場合の制御について説明する。
S1101では、システム制御部50は、グラフの罫線を描画し、表示部28に表示する。このとき描画する罫線は、不揮発性メモリ56に格納されているグラフの時間間隔の情報に基づいて描画する。
S1102では、S301と同様に、システム制御部50は、温度の取得回数を示す、変数n=1とし、システムメモリ52に保存する。
S1103では、システム制御部50は、最新のデータIDをTempIDとして不揮発性メモリ56に格納する。データIDとは、図12(d)の項目1231に表示される、取得したデータに対して付与するIDのことを言う。最新のデータIDには、図12(d)の項目1234に示す「最新のデータか」の項目に“TRUE”のデータが入る。データID“55”の次にさらに新たなデータが追加されると、データIDの項目1234は“FALSE”となり、次の新たなデータID“56”の項目1234が“TRUE”となる。
S1104では、システム制御部50は、TempIDに対応する温度情報を取得し、温度情報に応じてグラフのY位置を計算する。算出したY位置を用いてX座標、Y座標について(Xn,Y)位置に点を描画する。
S1105では、システム制御部50は、PrevTempID=TempID-1とする。PrevTempIDとは、最新のTempIDから1つ古いTempIDであることを示す。
S1106では、システム制御部50は、n≦16かつPrevTempIDに対応する温度情報が存在するか否かを判定する。Yesと判定される場合はS1107へ進み、Noと判定される場合は図11(a)の制御フローチャートを終了する。本ステップでは、温度グラフを描画する際にプロットする点(グラフ描画に用いる時間と温度情報の数)が16点であることから、n≦16という条件となる。そのため、16に限らず、グラフにプロットする点に応じて具体的な数値は変更可能である。
S1107では、システム制御部50は、PrevTempIDの日時とTempIDの日時の差、t秒を算出し、不揮発性メモリ56に格納する。
S1108では、システム制御部50は、S1107で算出したtが1分30秒以内であるか否かを判定する。tが1分30秒以内である場合はS1109へ進み、tが1分30秒よりも大きい場合はS1112へ進む。本ステップでの時間tの判定は、後述する温度センサー93から取得する温度に関するデータの取得頻度に依存する。本実施形態ではデータの取得頻度は約1分毎に行う。データの取得頻度の詳細については図12(d)を用いて後述する。約1分毎にデータを取得するような制御とするが、取得タイミングは、温度センサー93やシステム制御部50のタスクの処理順によって、1分を超える場合がある。したがって、30秒の幅を持たせるようにする。1分30秒よりも長い時間、データの取得ができない場合は、デジタルカメラ100の電源がオフであると判定する。つまり、デジタルカメラ100の電源をオフしたあとすぐにオンした場合には、1分30秒以内に次のデータを取得できることから、温度グラフ(温度ステータス)上ではデジタルカメラ100は電源がオフされたようには描画されない。
S1109では、システム制御部50は、PrevTempIDに対応する温度情報を取得し、温度情報に応じてY位置を計算する。算出したY位置を用いてX座標、Y座標について(Xn+1,Prev_Y)位置に点を描画する。
S1110では、システム制御部50は、S1109において描画した(Xn+1,Prev_Y)位置の点と、S1104において描画した(Xn,Y)位置の点とを線で繋いで描画する。
S1111では、システム制御部50は、n=n+1、TempID=PrevTempIDとし、不揮発性メモリ56に格納する。
S1112では、S1108においてNoと判定されたことから、システム制御部50は、変数mについてm=n+t/60とし、不揮発性メモリ56に格納する。
S1113では、システム制御部50は、m≦16であるか否かを判定する。m≦16である場合はS1114へ進み、そうでない場合は図11(a)の制御フローチャートを終了する。
S1114では、システム制御部50は、PrevTempIDに対応する温度情報を取得し、温度情報に応じてY位置を計算する。算出したY位置を用いてX座標、Y座標について(Xm,Prev_Y)位置に点を描画する。
S1115では、システム制御部50は、n=m、TempID=PrevTempIDとし、不揮発性メモリ56に格納する。
S1116では、システム制御部50は、表示するグラフの時間間隔の変更指示があったか否かを判定する。あった場合はS1117へ進み、無い場合はS1105へ戻る。時間間隔の変更指示とは、具体的には、図12(a)の表示アイテム1203もしくは表示アイテム1204への指示を指す。
S1117では、システム制御部50は、時間間隔を変更して描画する。
続いて、図11(b)の制御フローチャートについて説明する。図11(a)と同様の制御ステップについては図11(a)の制御ステップと同じステップ数を付与しているため、説明は省略する。図11(a)では、図12(c)に示すように、デジタルカメラ100の電源オフ期間が短い場合の説明を行った。図12(c)のように時間間隔が1min(時間1202)である場合に電源オフの時間が約2分間であればグラフの一部分のみが描画されないのみである。しかし、時間間隔が1minのときに電源オフの時間が15分間といった長い時間になると、グラフのうち大半の部分が描画されないことが生じ、温度グラフを表示する意味がなくなってしまう。そのため、所定時間以上の電源オフがある場合は、単に電源オフの時間を正確にグラフに描画するのではなく、省略表示とする。
S1121では、S1109と同様に、システム制御部50は、PrevTempIDに対応する温度情報を取得し、温度情報に応じてY位置を計算する。算出したY位置を用いてX座標、Y座標について(Xn+1,Prev_Y)位置に点を描画する。
S1122では、S1108と同様に、システム制御部50は、S1107で算出したtが1分30秒以内であるか否かを判定する。tが1分30秒以内である場合はS1123へ進み、tが1分30秒よりも大きい場合はS1124へ進む。
S1123では、S1110と同様に、システム制御部50は、S1121において描画した(Xn+1,Prev_Y)位置の点と、S1104において描画した(Xn,Y)位置の点とを線で繋いで描画する。
S1124では、システム制御部50は、デジタルカメラ100の電源オフを示す指標と共にオフされた時間を、グラフに表示する。このときの表示例を図13(a)に示す。
S1125では、S1111と同様に、システム制御部50は、n=n+1、TempID=PrevTempIDとし、不揮発性メモリ56に格納する。
図12(a)~(d)に、図11(a)の制御フローチャートを行った場合の表示例とデータID表を、図13(a)(b)に、図11(b)の制御フローチャートを行った場合の表示例とデータID表を示す。
図12(a)~(c)では、16個の点(取得した16個の時間と温度情報)をプロットし繋げたグラフである。グラフ1200は横軸が時間、縦軸が温度情報を示す。縦方向の罫線が等間隔に描画されている。
図12(a)は、時間間隔が1min(時間1202)の温度グラフであり、図11(a)のS1108においてYesと判定された場合に表示するものである。点1201は最新の温度情報であり、他の点とは異なる表示形態(ここでは二重丸)で示す。各罫線が1分を示すため、点1205は最新の温度情報を示す点1201から5分前の点であることがわかる。16個の点を取得することから、最新の温度情報(点1201)から15min前の温度情報である点1208の温度情報の変化をユーザーが視認することができる。
なお、最新の点1201から5分前であることを示す表示を行う(時間1206)。ユーザーによって表示アイテム1203または1204への指示が行われると(図11(a)のS1116)、時間1202を変更し、グラフ1200の罫線が示す時間幅(間隔)を変更する。時間間隔の変更に伴って、時間1202も変更する。図12(a)に示す状態で表示アイテム1204に指示がされると、図12(b)に示す時間間隔の温度グラフへと変更する。なお、図12(a)の状態で表示アイテム1203へ指示を行ったとしても、時間間隔は変更しない。
図12(b)は、時間間隔が3minである温度グラフであり、図11(a)のS1108においてYesと判定された場合に表示するものである。表示アイテム1203へ指示が行われると時間間隔は1minとなり(図12(a)に遷移)、表示アイテム1204へ指示が行われると時間間隔は5minとなる。点1215は最新の温度情報である点1201から15min前の温度情報を示す。時間間隔が3minであることから、最新の温度情報(点1201)から45min前の温度情報である点1218の温度情報の変化をユーザーが視認することができる。図12(a)と比較すると、図12(b)のほうが時間間隔が大きいため、グラフは比較的緩やかなカーブとなる。その他の項目については、図12(a)において説明した温度グラフと同様である。
図12(c)は、時間間隔が1minの温度グラフであり、図11(a)のS1108においてNoと判定された場合に表示するものである。点1225と点1226はグラフの線が途切れて(線を繋がずに)描画する。これは、点1225と点1226との間はデジタルカメラ100の電源がオフであり、時間と温度情報を取得できなかったことを示す。このときのデータID、温度、日時などの温度グラフを描画するために取得したデータ表を図12(d)に示す。なお、図12(c)ではデジタルカメラ100の電源がオフされている間はグラフの線を繋がないようにしたが、これに限らない。例えばグラフの線は繋ぎ、電源オフの状態の間だけ線の色を変えたり点線で表記するようにしてもよい。該当箇所のみマスクをかけて、電源オフの状態を示すようにしてもよい。
図12(d)では、温度センサー93によって1分に一度、温度を取得し、日時情報と共に温度情報を不揮発性メモリ56に格納する。温度グラフ用に取得するデータは300min分格納し、時間間隔を切り替えたとしても温度センサー93によって取得するデータの取得頻度は変化させない。すなわち、時間間隔を切り替えたとしても1分に一度、データを取得する。図12(d)のデータID49と50の日時をみると、約2分間の差がある。温度センサー93で取得するデータは約1分毎に取得し、また、図11(a)のS1108での判定により、1分30分以上の間、データ取得ができない状況であったことがわかる。そのため、これらのデータから、デジタルカメラ100の電源がオフされていると想定し、温度グラフへのプロットを行わない。なお、データの取得できない時間が長時間にわたる場合の温度ステータス表示制御については、図11(b)のフローチャート、図13(a)(b)を用いて後述する。
このような制御により、デジタルカメラ100の電源オフ状態によりどの程度、デジタルカメラ100の温度が低下するのかをユーザーが認識できる。これにより次の撮影を行う際にデジタルカメラ100の温度が上昇しても、どの程度の時間だけデジタルカメラ100の電源をオフすれば、所望の時間撮影できるだけの温度に低下するかどうかを予想することができる。さらには次の撮影時に温度上昇のためにユーザーが所望の時間だけ撮影を行うことができず、撮影機会の損失を低減することができる。
図13(a)は、時間間隔が1minの温度グラフであり、図11(b)のS1106においてNoと判定された場合に表示するものである。点1301は最新の温度情報を示す点であり、点1305は最新の温度情報から約5分前のもの、点1306は点1305からさらに約30分前のものを示す。点1305と点1306はグラフの線が途切れて(線を繋がずに)描画し、省略表示1312、時間1311を描画する。これは、点1305と点1306との間はデジタルカメラ100の電源がオフであり、時間と温度情報を取得できなかったことを示す。このときのデータID、温度、日時などの温度グラフを描画するために取得したデータ表を図13(b)に示す。
図13(b)では、図12(d)に示すデータ表と同様に、温度センサー93によって1分に一度、温度を取得し、日時情報と共に温度情報を不揮発性メモリ56に格納する。図13(b)のデータID49と50の日時をみると、約30分間の差がある。温度センサー93で取得するデータは約1分毎に取得し、また、図11(b)のS1122での判定により、1分30分以上の間、データ取得ができない状況であったことがわかる。そのため、これらのデータから、デジタルカメラ100の電源がオフされていると想定し、温度グラフへのプロットを行わない。ただし、このとき、図11(a)と図12を用いて説明したように、単に電源オフ状態の間の点と点とを繋がないようにすると、グラフ1300にプロットが全くされない状態となりユーザーが混乱する可能性が高い。また、約30分程度の時間、デジタルカメラ100の電源がオフ状態になることは十分に考えられるため、その都度グラフにデータがプロットされないとユーザーの使い勝手が悪い。そのため、不揮発性メモリ56に格納される温度に関する複数データの差分時間であるtが1分30秒を超えた(図11(b)のS1122)場合には、点と点の間を線で繋ぐことなく、さらには省略表示を行う。図13(a)では省略表示1311のような表示としたがこれに限らない。また、このときどの程度の時間だけデジタルカメラ100の電源がオフ状態であったかを示す(時間1311)。このような制御により、デジタルカメラ100の電源をどれくらいの時間オフした場合にどの程度、デジタルカメラ100の温度が低下するのかをユーザーが認識できる。これにより次の撮影を行う際にデジタルカメラ100の温度が上昇しても、どの程度の時間だけデジタルカメラ100の電源をオフすれば、所望の時間撮影できるだけの温度に低下するかどうかを予想することができる。さらには次の撮影時に温度上昇のためにユーザーが所望の時間だけ撮影を行うことができず、撮影機会の損失を低減することができる。
なお、本実施形態では時間間隔は1min,3min,5min,10minのいずれかに変更することができる。本実施形態では上述したように、ユーザーによって変更できる温度グラフの時間間隔は予め決定されたものだが、ユーザーが任意に自由に時間間隔を設定できるようにしてもよい。
また、グラフの点と点とを線で繋がないようにするのは、デジタルカメラ100の電源がオフ状態である場合、と上述したが、これに限らない。例えばデジタルカメラ100の温度が上昇しにくいために内部温度を気にする必要がない、例えば静止画モードなどの場合であっても、電源がオフ状態であると同様の温度ステータス表示制御としてもよい。
なお、システム制御部50が行うものとして説明した上述の各種制御は1つのハードウェアが行ってもよいし、複数のハードウェア(例えば、複数のプロセッサーや回路)が処理を分担することで、装置全体の制御を行ってもよい。
また、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。さらに、上述した各実施形態は本発明の一実施形態を示すものにすぎず、各実施形態を適宜組み合わせることも可能である。
また、上述した実施形態においては、本発明をデジタルカメラに適用した場合を例にして説明したが、これはこの例に限定されず機器の温度を取得できる電子機器であれば適用可能である。すなわち、本発明はパーソナルコンピュータやPDA、携帯電話端末や携帯型の画像ビューワ、ディスプレイを備えるプリンタ装置、デジタルフォトフレーム、音楽プレーヤー、ゲーム機、電子ブックリーダーなどに適用可能である。
また、電子機器本体に限らず、有線または無線通信を介して電子機器(デジタルカメラやネットワークカメラを含む)と通信し、電子機器を遠隔で制御する制御装置にも本発明を適用可能である。電子機器を遠隔で制御する装置としては、例えば、スマートフォンやタブレットPC、デスクトップPCなどの装置がある。制御装置側で行われた操作や制御装置側で行われた処理に基づいて、制御装置側から撮像装置に各種動作や設定を行わせるコマンドを通知することにより、電子機器を遠隔から制御可能である。また、電子機器で撮影したライブビュー画像を有線または無線通信を介して受信して制御装置側で表示できるようにしてもよい。
(他の実施形態)
本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)をネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムコードを読み出して実行する処理である。この場合、そのプログラム、及び該プログラムを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。

Claims (14)

  1. 表示手段と、
    温度を取得する温度取得手段から取得する温度変化と、状態を検知する検知手段から取得する状態変化とを表示する制御手段とを有し、
    前記制御手段は、ある時点における1つの時間に対しての前記温度変化と前記状態変化を前記表示手段に表示するように制御することを特徴とする電子機器。
  2. 前記電子機器は、前記温度取得手段と前記検知手段を有することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記電子機器の状態とは、記録状態、記録待機状態、冷却状態、通信状態、外部接続状態、省電力状態、記録メディア状態、撮像部の駆動状態、電源状態、周辺環境状態のうち少なくとも1つであることを特徴とする請求項1または2に記載の電子機器。
  4. 前記制御手段は、前記温度取得手段により取得する前記温度変化を折れ線グラフで表示することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電子機器。
  5. 前記制御手段は、前記検知手段により検知する前記状態変化を、棒グラフ、アイコン、ダイアログボックスのうち少なくとも1つで表示することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の電子機器。
  6. 前記制御手段は、前記アイコンがユーザーによって選択された場合は、
    前記アイコンが示す前記電子機器の状態の詳細情報を前記表示手段にポップアップ表示することを特徴とする請求項5に記載の電子機器。
  7. 前記制御手段は、前記ダイアログボックスへのユーザー操作があった場合は、
    前記電子機器の状態の他の設定可能な候補である設定項目を表示し、ユーザーによって前記設定項目が選択された場合は、前記電子機器の状態を選択された前記設定項目に変更することを特徴とする請求項5に記載の電子機器。
  8. 撮像手段をさらに有し、
    前記制御手段は、前記温度取得手段により取得する前記電子機器の温度が第1の閾値を超えた場合に、前記撮像手段による動画記録を行っていた場合には、前記動画記録を停止することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の電子機器。
  9. 前記制御手段は、前記温度取得手段により取得する温度が前記第1の閾値よりも低い第2の閾値を超えた場合は、前記温度を示す表示アイテムの表示形態を変化させることを特徴とする請求項8に記載の電子機器。
  10. 前記制御手段は、
    前記撮像手段で撮像したライブビュー画像を前記表示手段に表示し、ある時点における1つの時間に対しての前記温度変化と前記状態変化を前記ライブビュー画像に重畳して表示することを特徴とする請求項8に記載の電子機器。
  11. 前記制御手段は、前記電子機器の温度は所定の時間おきに取得し、前記表示手段に表示することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の電子機器。
  12. 電子機器の制御方法であって、
    表示ステップと、
    温度を取得する温度取得ステップから取得する温度変化と、状態を検知する検知ステップから取得する状態変化とを表示する制御ステップとを有し、
    前記制御ステップは、ある時点における1つの時間に対しての前記温度変化と前記状態変化を前記表示ステップに表示するように制御することを特徴とする電子機器の制御方法。
  13. コンピュータを、請求項1乃至11のいずれか1項に記載された電子機器の各手段として機能させるためのプログラム。
  14. コンピュータを、請求項1乃至11のいずれか1項に記載された電子機器の各手段として機能させるためのプログラムを格納したコンピュータが読み取り可能な記録媒体。
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