JP2015034895A - 撮像装置およびその制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】オートズーム状態であっても、複数の被写体の中から所望の被写体をユーザビリティを損なうことなくロックすることが可能な撮像装置を提供する。
【解決手段】デジタルカメラ100が、撮像された画像から被写体を検出し、検出された被写体をロックして追従する。デジタルカメラ100が、ロックされた被写体を含む所定の領域が撮像されるようにオートズーム制御を実行する。そして、デジタルカメラ100が、オートズーム制御が実行中の状態である場合に、オートズーム制御が実行中の状態でない状態においてロックの対象を変更するための変更条件とは異なる変更条件に基づいて、ロックの対象を変更する。
【選択図】図1
【解決手段】デジタルカメラ100が、撮像された画像から被写体を検出し、検出された被写体をロックして追従する。デジタルカメラ100が、ロックされた被写体を含む所定の領域が撮像されるようにオートズーム制御を実行する。そして、デジタルカメラ100が、オートズーム制御が実行中の状態である場合に、オートズーム制御が実行中の状態でない状態においてロックの対象を変更するための変更条件とは異なる変更条件に基づいて、ロックの対象を変更する。
【選択図】図1
Description
本発明は、撮像装置およびその制御方法に関する。
撮像された画像から検出される特定の被写体をロックして、その被写体が一定の画角に収まるようにオートズームするオートズーム制御を実行する撮像装置が提案されている。撮像装置がオートズーム制御を実行する場合、複数の被写体がいると、誤追尾してしまって、ユーザが所望する被写体を見失う可能性がある。
特許文献1は、動作モードが自動ズーム制御動作を実行するモードである場合に、主被写体として判定される被写体から他の被写体への切替を禁止する撮像装置を開示している。また、特許文献2は、撮像された画像から検出された被写体のうち、選択された複数の被写体を含む自動ズーム枠を設定し、自動ズーム枠の全体が撮像されるように、撮像画角を変更する撮像装置を開示している。
特許文献1が開示する撮像装置では、オートズーム状態に遷移する際にロックした主被写体が間違っていた場合、ユーザは、再度オートズーム状態を解除してから所望の被写体にロックする必要があるので、ユーザビリティが損なわれてしまう。また、特許文献2が開示する撮像装置は、複数の被写体を追尾対象としてとらえるか、または複数の被写体の中から動き等から追尾対象を自動的に判定する。したがって、撮像装置がユーザの意図しない被写体を追尾してしまった場合に、ユーザが所望する被写体にロックすることができない。
本発明は、撮像装置がオートズーム制御の実行中であっても、複数の被写体の中からユーザが所望する被写体をユーザビリティを損なうことなくロックし、適正な画角を維持することができるようにする仕組みの提供を目的とする。
本発明の一実施形態の撮像装置は、撮像された画像から被写体を検出する検出手段と、前記検出された被写体をロックして追従する追従手段と、前記ロックされた第1の被写体から第2の被写体にロックの対象を変更する変更手段と、前記ロックされた被写体を含む所定の領域が撮像されるようにオートズーム制御を実行するズーム制御手段とを備える。前記変更手段は、前記ズーム制御手段によるオートズーム制御が実行中の状態である場合に、オートズーム制御が実行中の状態でない状態において前記ロックの対象を変更するための変更条件とは異なる変更条件に基づいて、前記ロックの対象を変更する。
本発明の撮像装置によれば、オートズーム制御の実行中であっても、複数の被写体の中からユーザが所望する被写体をユーザビリティを損なうことなくロックし、適正な画角を維持することが可能となる。
図1は、本実施形態の撮像装置の構成例を示す図である。
デジタルカメラ100は、本実施形態の撮像装置である。なお、本発明は、被写体の検出および撮像画像の変更制御が可能な任意の撮像装置に適用可能である。
デジタルカメラ100は、本実施形態の撮像装置である。なお、本発明は、被写体の検出および撮像画像の変更制御が可能な任意の撮像装置に適用可能である。
撮影レンズ群103はズームレンズ、フォーカスレンズを含む。シャッター101は、絞り機能を備える。撮像部22は、光学像を電気信号に変換するCCDやCMOS素子等を含む。CCDは、Charge Coupled Deviceの略称である。CMOSは、Complementary Metal−Oxide Semiconductorの略称である。
A/D変換器23は、撮像部22から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換する。バリア102は、撮像部22を覆うことにより、撮影レンズ103、シャッター101、撮像部22を含む撮像系の汚れや破損を防止する。
画像処理部24は、A/D変換器23からのデータまたはメモリ制御部15からのデータに対して、所定の画素補間処理や色変換処理を行う。また、画像処理部24は、撮像した画像データを用いて所定の演算処理を行う。システム制御部50が、画像処理部24による演算処理の結果に基づいて制御を行い、AF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理を行う。画像処理部24は、更に、撮像した画像データを用いて所定の演算処理を行い、得られた演算結果に基づいて、TTL方式のAWB(オートホワイトバランス)処理を行う。
A/D変換器23からの出力データは、画像処理部24及びメモリ制御部15を介して、あるいは、メモリ制御部15を介して、メモリ32に直接書き込まれる。メモリ32は、撮像部22が出力し、A/D変換器23によりデジタルデータに変換された画像データや、表示部28に表示するための画像データを格納する。
メモリ32は、所定枚数の静止画像や所定時間の動画像および音声を格納するのに十分な記憶容量を備えている。また、メモリ32は、画像表示用のメモリ(ビデオメモリ)を兼ねている。D/A変換器13は、メモリ32に格納されている画像表示用のデータをアナログ信号に変換して表示部28に出力する。メモリ32に書き込まれた表示用の画像データは、D/A変換器13を介して表示部28により表示される。
表示部28は、LCD等の表示器上に、D/A変換器13からのアナログ信号に応じた表示を行う。A/D変換器23によって一度A/D変換されメモリ32に蓄積されたデジタル信号をD/A変換器13においてアナログ変換し、表示部28に逐次転送して表示することで、電子ビューファインダ(スルー画像表示)が実現される。本実施形態では、表示部28は、タッチパネルを備えるものとし、ユーザは、当該タッチパネル上でのタッチ操作を行うことによって、例えば、主被写体の変更指示を行うことができる。
露光制御部40は、絞り機能を備えるシャッター101を制御する。露光制御部40は、フラッシュ48と連携することにより、フラッシュ調光機能も有する。フォーカス制御部42は、撮影レンズ103に含まれるフォーカスレンズを駆動してフォーカシングを制御する。ズーム制御部44は、撮影レンズ103に含まれるズームレンズを駆動してズーミングを制御する。バリア制御部46は、バリア102の動作を制御する。
フラッシュ48は、AF補助光の投光機能、フラッシュ調光機能を有する。露光制御部40、フォーカス制御部42は、TTL方式を用いて制御されており、撮像した画像データを画像処理回路20によって演算した演算結果に基づき、システム制御部50が、露光制御部40、フォーカス制御部42に対して制御を行う。
不揮発性メモリ56は、電気的に消去・記録可能なメモリであり、例えば、EEPROM等が用いられる。不揮発性メモリ56には、システム制御部50の動作用の定数、プログラム等が記憶される。上記プログラムは、本実施形態にて後述する各種フローチャートを実行するためのプログラムである。
システム制御部50は、デジタルカメラ100全体を制御する。システム制御部50は、不揮発性メモリ56に記録されたプログラムを実行することで、後述する本実施形態の各処理を実現する。
システムメモリ52には、RAMが用いられる。システム制御部50は、システムメモリ52に、システム制御部50の動作用の定数、変数、不揮発性メモリ56から読み出したプログラム等を展開する。また、システム制御部50は、メモリ32、D/A変換器13、表示部28等を制御することにより表示制御も行う。
第1シャッタースイッチ62、第2シャッタースイッチ64、操作部70は、システム制御部50に各種の動作指示を入力するための操作手段である。第1シャッタースイッチ62は、デジタルカメラ100に設けられたシャッターボタンの操作途中、いわゆる半押し(撮影準備指示)でONとなり、第1シャッタースイッチ信号SW1を発生させる。第1シャッタースイッチ信号SW1により、AF処理、AE処理、AWB処理、EF処理等の撮影準備動作を開始する。
第2シャッタースイッチ64は、シャッターボタンの操作完了、いわゆる全押し(撮影指示)でONとなり、第2シャッタースイッチ信号SW2を発生させる。システム制御部50は、第2シャッタースイッチ信号SW2により、撮像部22からの信号読み出しから記録媒体200に画像データを書き込むまでの一連の撮影処理の動作を開始する。
操作部70の各操作部材は、表示部28に表示される種々の機能アイコンを選択操作することなどにより、場面ごとに適宜機能が割り当てられ、各種機能ボタンとして作用する。利用者は、表示部28に表示されたメニュー画面と、4方向ボタンやSETボタンとを用いて直感的に各種設定を行うことができる。
電源制御部80は、電池検出回路、DC−DCコンバータ、通電するブロックを切り替えるスイッチ回路等を備える。電源制御部80は、電池の装着の有無、電池の種類、電池残量の検出を行う。また、電源制御部80は、上記検出の結果と、システム制御部50の指示に基づいて、DC−DCコンバータを制御し、必要な電圧を必要な期間、記録媒体200を含む各部へ供給する。
電源部30は、アルカリ電池やリチウム電池等の一次電池やNiCd電池やNiMH電池、Li電池等の二次電池、ACアダプター等を含む。インタフェース18は、メモリカードやハードディスク等の記録媒体200とのインタフェースである。記録媒体200は、メモリカード等の記録媒体であり、半導体メモリや磁気ディスク等を含む。
被写体検出部90は、画像処理部が出力する映像信号から、例えば人の顔等の定められた被写体を検出し、被写体の位置や大きさを検出結果として出力する。人の顔認識処理に関しては公知のものを使用する。被写体検出部90は、例えば、映像信号に対応した画像データで表される各画素の階調色から肌色領域を抽出し、予め用意された顔の輪郭プレートとのマッチング度で顔領域を検出する。
被写体検出部90が、周知のパターン認識技術を用いて、目、鼻、口等の顔の特徴点を抽出することを通じて顔領域を検出するようにしてもよい。本実施形態における顔認識処理は、上述に述べた方法に限るものではなく、公知の任意の顔認識処理を用いることができる。被写体検出部90は、被写体位置情報を含む検出結果をシステム制御部50に渡す。システム制御部50は、被写体検出部90によって認識された被写体領域を撮影者に通知するために、領域の位置、サイズ等の情報を画像処理部24へ送信し、これらの情報に対応した枠を映像信号に重畳させて表示部28に表示させる。
被写体ロック部95は、被写体検出部90の情報に基づいて、検出されている被写体をロックして追従する制御を実行する。具体的には、被写体ロック部95は、主被写体と認識されている被写体だけを追尾する。そして、システム制御部50は、追尾されている被写体について、AF制御、ズーム制御等を実行する。主被写体切替部93は、ユーザによるタッチ操作がされた場合または所定の条件が満たされた場合に、主被写体変更指示を出す。主被写体変更指示は、主被写体を変更する指示である。
被写体ロック部95は、システム制御部50による制御の下、主被写体変更指示にしたがって、ロックの対象を、現在ロックされている主被写体から他の被写体に変更する。ロックの対象を他の被写体に変更する処理については、後述する。
オートズーム切替部92は、オートズーム機能の有効/無効を切り替える機能を有する。オートズーム機能が有効になった場合、システム制御部50は、被写体検出部90の結果に応じて、ズーム制御部44を制御することによって、ロックされた被写体を含む所定の領域が撮像されるようにオートズーム制御を実行する。具体的には、システム制御部50は、被写体としての顔が常に一定の大きさになるようにオートズーム制御を実行する。
図2は、撮像装置の動作処理の例を説明するフローチャートである。
まず、システム制御部50が、オートズーム状態であるか、つまりオートズーム機能が有効であるかを判断する(ステップS201)。オートズーム状態でない場合は、処理がステップS202に進む。そして、システム制御部50が、主被写体へのロックがされているかを判断する(ステップS202)。主被写体へのロックがされている場合は、処理がステップS204に進む。主被写体へのロックがされていない場合は、処理がステップS203に進む。そして、システム制御部50が、認識されている被写体に枠を表示する(ステップS203)。
まず、システム制御部50が、オートズーム状態であるか、つまりオートズーム機能が有効であるかを判断する(ステップS201)。オートズーム状態でない場合は、処理がステップS202に進む。そして、システム制御部50が、主被写体へのロックがされているかを判断する(ステップS202)。主被写体へのロックがされている場合は、処理がステップS204に進む。主被写体へのロックがされていない場合は、処理がステップS203に進む。そして、システム制御部50が、認識されている被写体に枠を表示する(ステップS203)。
図3は、撮影画角に含まれる被写体への枠の表示例を示す図である。
図3(A)は、図2のステップS203において表示される枠を示す。この例では、システム制御部50は、主被写体がロックされていないこと(非ロック状態であること)を示すために、一重の枠を被写体に表示する。図3(A)に示す例では、システム制御部50は、検出された被写体のうち、より認識度の高い上位3つ(被写体211、212、213)に一重枠を表示しているが、枠を表示する数は任意であり、検出された全ての被写体に枠を表示してもよい。
図3(A)は、図2のステップS203において表示される枠を示す。この例では、システム制御部50は、主被写体がロックされていないこと(非ロック状態であること)を示すために、一重の枠を被写体に表示する。図3(A)に示す例では、システム制御部50は、検出された被写体のうち、より認識度の高い上位3つ(被写体211、212、213)に一重枠を表示しているが、枠を表示する数は任意であり、検出された全ての被写体に枠を表示してもよい。
図2に戻って、ステップS204において、システム制御部50が、主被写体に枠を表示する(ステップS204)。
図3(B)は、図2のステップS204において表示される枠を示す。この例では、システム制御部50は、非ロック状態との違いを示すために、主被写体と認識された被写体211にのみ、その周りに枠を表示する。システム制御部50は、さらに、ロックしているのが主被写体であることを示すために、主被写体211に対する枠の形状を2重枠にする。システム制御部50は、主被写体と認識されなかった被写体212,213には枠を表示しない。
図2に戻って、ステップS205において、システム制御部50が、主被写体が変更されるかを判断する(ステップS205)。具体的には、システム制御部50は、主被写体変更指示が出されたかを判断する。主被写体変更指示が出された場合、システム制御部50は、主被写体が変更されると判断する。主被写体変更指示が出されなかった場合、システム制御部50は、主被写体が変更されないと判断する。
主被写体が変更されないと判断された場合は、処理がステップS204に戻る。主被写体が変更されると場合は、処理がステップS206に進む。そして、システム制御部50が、通常状態でのロック対象変更処理を実行する(ステップS206)。通常状態とは、オートズーム状態でない状態を意味する。また、ロック対象変更処理は、ロックの対象となる主被写体を変更する処理を意味する。通常状態でのロック対象変更処理の後、処理がステップS204に戻る。これにより、通常状態でのロック対象変更処理によってロックの対象となった主被写体に対して、例えば2重枠の表示がされる。
図2のステップS201の判断処理によって、オートズーム状態であると判断された場合は、処理がステップS207に進む。そして、システム制御部50が、オートズーム処理を実行する(ステップS207)。
オートズーム処理を実行中に、システム制御部50が、主被写体が変更されるかを判断する(ステップS208)。主被写体が変更されないと判断された場合は、処理がステップS210に進む。そして、システム制御部50が、主被写体に枠を表示して(ステップS210)、処理がステップS201に戻る。
主被写体が変更されると判断された場合は、処理がステップS209に進む。システム制御部50が、オートズーム状態でのロック対象変更処理を実行する(ステップS209)。そして、システム制御部50が、オートズーム状態でのロック対象変更処理によってロックの対象となった主被写体に枠を表示する(ステップS210)。
図4は、通常状態でのロック対象変更処理の例を説明するフローチャートである。図4は、図2のステップS206に対応する。
システム制御部50が、通常状態で主被写体変更指示があったと判断した場合、システム制御部50は、当該主被写体変更指示がタッチ操作による指示であるかを判断する(ステップS401)。システム制御部50が、主被写体変更指示がタッチ操作による指示であると判断した場合は、処理がステップS407に進む。そして、システム制御部50が、タッチされた領域周辺で検出される被写体を、次の主被写体として決定する(ステップS407)。
システム制御部50が、主被写体変更指示がタッチ操作による指示でないと判断した場合は、処理がステップS402に進む。そして、システム制御部50が、現在ロックされている被写体の右側に検出される被写体があるかを判断する(ステップS402)。システム制御部50が、現在ロックされている被写体の右側に検出される被写体があると判断した場合は、処理がステップS403に進む。そして、システム制御部50が、現在ロックされている被写体の右側に検出される被写体のうち、現在ロックされている被写体に最も近い被写体を次のロック対象の主被写体として決定する(ステップS403)。
図5は、通常状態でのロック対象の変更を説明する図である。
図5(A)に示すように、最初にロックされていた主被写体601に二重枠603が表示されている。主被写体の変更指示があると、システム制御部50が、主被写体601の右側で最も近い被写体602を次のロック対象とする。これにより、図5(B)に示すように、主被写体を示す枠が、被写体601から被写体602に移動する。
図5(A)に示すように、最初にロックされていた主被写体601に二重枠603が表示されている。主被写体の変更指示があると、システム制御部50が、主被写体601の右側で最も近い被写体602を次のロック対象とする。これにより、図5(B)に示すように、主被写体を示す枠が、被写体601から被写体602に移動する。
図4に戻って、現在ロックされている被写体の右側に検出される被写体がないと判断した場合は、処理がステップS404に進む。そして、システム制御部50が、現在ロックされている被写体の左側に検出される被写体があるかを判断する(ステップS404)。システム制御部50が、現在ロックされている被写体の左側に検出される被写体があると判断した場合は、処理がステップS405に進む。そして、システム制御部50が、現在ロックされている被写体の左側に検出される被写体のうち、現在ロックされている被写体に最も遠い被写体を次のロック対象の主被写体として決定する(ステップS405)。
現在ロックされている被写体の左側に検出される被写体がないと判断した場合は、処理がステップS406に進む。そして、システム制御部50が、現在ロックされている被写体についての当該ロックを維持する(ステップS406)。
図6は、オートズーム処理の例を説明するフローチャートである。図6は、図2のステップS207に対応する。
システム制御部50が、被写体検出部90によって被写体が認証(検出)されたかを判断する(ステップS301)。被写体が認証されない場合は、処理がステップS301に戻る。
被写体が認証された場合は、処理がステップS302に進む。そして、システム制御部50が、主被写体をロックする(ステップS302)。システム制御部50が、ロックした主被写体のサイズを、例えばシステムメモリ52に記憶する(ステップS303)。記憶されたサイズは、システム制御部50が、移動する被写体を対象にオートズーム制御する際に基準とする被写体サイズ(基準サイズ)として用いられる。
次に、システム制御部50が、主被写体が左右に移動したかを判断する(ステップS304)。主被写体が左右に移動した場合は、処理がステップS305に進む。そして、システム制御部50が、主被写体が所定領域外に移動したかを判断する(ステップS305)。主被写体が所定領域外に移動していない場合は、処理がステップS304に戻る。主被写体が所定領域外に移動した場合は、処理がステップS306に進む。そして、システム制御部50が、主被写体が中央になる画角まで自動的にズームを行い(ステップS306)、処理がステップS307に進む。
上記ステップS304の判断処理で、主被写体が左または右に移動していないと判断された場合は、処理がステップS307に進む。そして、システム制御部50が、主被写体が前後に移動したかを判断する(ステップS307)。主被写体が前後に移動していない場合は、処理がステップS310に進む。そして、システム制御部50が、主被写体をロストした(見失った)かを判断する(ステップS310)。主被写体がロストしていない場合は、処理がステップS304に進む。主被写体がロストした場合は、処理がステップS301に戻る。
上記ステップS307の判断処理で、主被写体が前後に移動したと判断された場合は、処理がステップS308に進む。そして、システム制御部50が、主被写体のサイズと上記ステップS303で記憶した基準サイズとの差が所定値以上であるかを判断する(ステップS308)。主被写体のサイズと基準サイズとの差が所定値以上でない場合は、処理がステップS304に戻る。主被写体のサイズと基準サイズとの差が所定値以上である場合は、処理がステップS309に進む。そして、システム制御部50が、主被写体のサイズが基準サイズに保たれるように、自動的にズームを行い(ステップS309)、処理がステップS310に進む。
図7は、オートズーム状態でのロック対象変更処理の例を説明するフローチャートである。システム制御部50は、通常状態すなわちオートズーム制御が実行中の状態でない状態においてロックの対象を変更するための変更条件とは異なる変更条件に基づいて、ロックした第1の被写体から第2の被写体にロックの対象を変更する。具体的には、システム制御部50は、少なくとも被写体の位置に基づいて、優先度を設定し、優先度が最も高い被写体を次のロック対象の主被写体として決定する。この例では、優先度はスコア(Score)とする。
ステップS501、S511は、図4のステップS407、S407と同様である。ステップS511では、システム制御部50が、表示部28が備えるタッチパネル上での接触操作を検出する接触検出手段として機能し、被写体への接触操作を検出した場合は、優先度にかかわらず、当該被写体をロックの対象とする。図7のステップS502乃至S508で、システム制御部50が、現在認識されている全ての被写体にスコアを設定する。
具体的には、システム制御部50は、被写体がズームアウトしない領域内にあるかを判断する(ステップS503)。被写体がズームアウトする領域内にある場合は、処理がステップS505に進む。被写体がズームアウトしない領域内にある場合、システム制御部50は、その被写体のスコアに対して値Aを加え(ステップS504)、処理がステップS505に進む。すなわち、システム制御部50は、撮影画角に対してズームアウトしない領域内の被写体に対応する優先度を高く設定する。
次に、システム制御部50が、被写体が撮影画角の中央付近に位置しているかを判断する(ステップS505)。被写体が撮影画角の中央付近に位置していない場合は、処理がステップS507に進む。被写体が撮影画角の中央付近に位置している場合、システム制御部50は、その被写体のスコアに対して値Bを加え(ステップS506)、処理がステップS507に進む。中央付近の被写体のスコアに対して加算するのは、この例では、中央付近の被写体ほど、ユーザはロック対象としてオートズーム制御したいという意図を有していると想定するからである。
次に、システム制御部50が、被写体が所定の大きさ以上であるかを判断する(ステップS507)。被写体が所定の大きさ以上でない場合は、処理がステップS509に進む。被写体が所定の大きさ以上である場合、システム制御部50が、その被写体のスコアに対して値Cを加え(ステップS508)、処理がステップS509に進む。すなわち、システム制御部50は、撮影画角の中央付近であって、サイズが所定値以上である被写体に対応する優先度を高く設定する。
次に、システム制御部50が、現状認識されている被写体のうち、最もスコアが高い、つまり優先度が高いものを、次のロック対象の主被写体として決定する(ステップS509)。そして、システム制御部50が、決定された主被写体のサイズを、例えばシステムメモリ52に基準サイズとして記憶する(ステップS510)。記憶されたサイズは、オートズーム制御の基準となる。つまり、システム制御部50は、ロックの対象を第1の被写体から第2の被写体に変更したときに、記憶手段内に基準サイズとして記憶されている第1の被写体のサイズを第2の被写体のサイズに更新する。
上記ステップS504,S506,S508でスコアに加える値A,B,Cの重み付けは、任意の重み付けとしてもよいが、被写体がズームアウトしない領域内にある場合のスコアに加える値の重み付けを高くするため、値Aの重み付けを高くすることが望ましい。なお、ズームアウトする領域内の被写体が主被写体として決定されると、オートズームによってズームアウトしてしまうので、画角が変わってしまい、ユーザが所望の被写体を見失ってしまう。したがって、システム制御部50は、ズームアウトする領域内の被写体に対応する優先度を低く設定、つまりスコアから所定の値を引くようにしてもよい。
なお、他の実施形態では、システム制御部50が、予め登録されている被写体に対応する優先度を高く設定するようにしてもよい。これにより、オートズーム制御においてユーザが所望する特定の人や物をロックの対象とすることができる。
図8は、オートズーム状態でのロック対象の変更を説明する図である。
図8(A)に示す表示例では、システム制御部50は、被写体701を主被写体と認識し、二重枠705を表示している。なお、アイコン704は、オートズーム状態を示す。ここで主被写体変更指示がなされると、システム制御部50が、図7を参照して説明した処理によって、次にロック対象となる主被写体を決定する。この例では、被写体703が主被写体として決定され、二重枠706が表示される。なお、通常状態での主被写体変更処理の際に選ばれる被写体702は、ズームアウトする領域内にあると判断されて、スコアが低くなるので、主被写体として選択されない。
図8(A)に示す表示例では、システム制御部50は、被写体701を主被写体と認識し、二重枠705を表示している。なお、アイコン704は、オートズーム状態を示す。ここで主被写体変更指示がなされると、システム制御部50が、図7を参照して説明した処理によって、次にロック対象となる主被写体を決定する。この例では、被写体703が主被写体として決定され、二重枠706が表示される。なお、通常状態での主被写体変更処理の際に選ばれる被写体702は、ズームアウトする領域内にあると判断されて、スコアが低くなるので、主被写体として選択されない。
(その他の実施例)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。この場合、そのプログラム、及び該プログラムを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。この場合、そのプログラム、及び該プログラムを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
50 システム制御部
93 主被写体切替部
93 主被写体切替部
Claims (9)
- 撮像された画像から被写体を検出する検出手段と、
前記検出された被写体をロックして追従する追従手段と、
前記ロックされた第1の被写体から第2の被写体にロックの対象を変更する変更手段と、
前記ロックされた被写体を含む所定の領域が撮像されるようにオートズーム制御を実行するズーム制御手段とを備え、
前記変更手段は、前記ズーム制御手段によるオートズーム制御が実行中の状態である場合に、オートズーム制御が実行中の状態でない状態において前記ロックの対象を変更するための変更条件とは異なる変更条件に基づいて、前記ロックの対象を変更する
ことを特徴とする撮像装置。 - 前記変更手段は、前記ズーム制御手段によるオートズーム制御が実行中の状態である場合に、少なくとも撮影画角における被写体の位置に応じて決まる優先度が高い被写体を前記ロックの対象とする
ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。 - 前記変更手段は、前記オートズーム制御によって前記撮影画角に対してズームアウトしない領域内の被写体に対応する前記優先度を高く設定する
ことを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。 - 前記変更手段は、前記撮影画角の中央付近であって、サイズが所定値以上である被写体に対応する前記優先度を高く設定する
ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の撮像装置。 - 前記変更手段は、予め登録されている被写体に対応する前記優先度を高く設定する
ことを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の撮像装置。 - 前記変更手段は、前記オートズーム制御によって前記撮影画角に対してズームアウトする領域内の被写体に対応する前記優先度を低く設定する
ことを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1項に記載の撮像装置。 - タッチパネルを有し、前記撮像された画像を表示する表示手段と、
前記タッチパネル上での接触操作を検出する接触検出手段とを備え、
前記変更手段は、前記接触検出手段によって被写体への接触操作を検出した場合は、前記優先度にかかわらず、当該被写体を前記ロックの対象とする
ことを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1項に記載の撮像装置。 - 前記ロックの対象とする被写体のサイズを前記オートズーム制御の基準として記憶する記憶手段を備え、
前記変更手段は、オートズーム制御が実行中の状態である場合に前記ロックの対象を前記第1の被写体から前記第2の被写体に変更したときに、前記記憶手段内の前記第1の被写体のサイズを前記第2の被写体のサイズに更新する
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の撮像装置。 - 撮像された画像から被写体を検出する検出工程と、
前記検出された被写体をロックして追従する追従工程と、
前記ロックされた第1の被写体から第2の被写体にロックの対象を変更する変更工程と、
前記ロックされた被写体を含む所定の領域が撮像されるようにオートズーム制御を実行するズーム制御工程とを有し、
前記変更工程では、前記ズーム制御工程によるオートズーム制御が実行中の状態である場合に、オートズーム制御が実行中の状態でない状態において前記ロックの対象を変更するための変更条件とは異なる変更条件に基づいて、前記ロックの対象を変更する
ことを特徴とする撮像装置の制御方法。
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JP2013165745A JP2015034895A (ja) | 2013-08-09 | 2013-08-09 | 撮像装置およびその制御方法 |
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JP2016189544A (ja) * | 2015-03-30 | 2016-11-04 | 富士フイルム株式会社 | 画像撮影装置、画像撮影方法、プログラムおよび記録媒体 |
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2013
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