以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
本実施形態では、本発明を電子機器に適用した場合について説明するが、以下の説明では、電子機器をデジタルビデオカメラ10(以下、カメラ10という。)とする。また、本実施形態のカメラ10は、表示制御装置としても機能する。
図1は、カメラ10の外観の一例を示す図であり、図1(a)はカメラ10を一方の側面から見た図、図1(b)はカメラ10を他方の側面から見た図である。
カメラ10は、前面側に、バリア101と、撮影レンズ102とを有し、背面側に、表示部103としてのビューファインダを有する。また、カメラ10は、その側面に、操作デバイスとしてシーソ型のグリップズームキー104(ズームキー)を有し、ズームイン、ズームアウトを指示する第1操作部と第2操作部とを有する。
図2は、カメラ10の機能構成の一例を示すブロック図である。撮影レンズ102は、図2では1枚のレンズにより表されているが、実際には、ズームレンズ、フォーカスレンズを含む複数のレンズを含むレンズ群である。ズームレンズは、ズーム制御部201によって制御され、焦点距離を変化させることによってズーム倍率を変化させる。フォーカスレンズは、焦点制御部202によって制御され、ピント合わせを行うために用いられる。バリア101は、カメラ10の撮影レンズ102を含む撮像系を覆うことにより撮像系の汚れや破損を防止する。
撮像部203は、光学像を電気信号に変換するCCDやCMOS素子等で構成される撮像素子である。A/D変換器204は、撮像部203から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換する。
画像処理部205は、A/D変換器204からの画像データまたはメモリ制御部206からの画像データに対して、所定の画素補間や縮小といったリサイズ処理や、色変換処理等を行う。また、画像処理部205は、撮像された画像データを用いて所定の演算処理を行う。そして、得られた演算結果に基づいてシステム制御部50が、TTL(スルー・ザ・レンズ)方式のAF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理を行っている。更に、画像処理部205は、A/D変換器204から出力される画像データを用いて所定の演算処理を行い、得られた演算結果に基づいてシステム制御部50が、TTL方式のAWB(オートホワイトバランス)処理も行っている。
また、A/D変換器204からの画像データは、画像処理部205及びメモリ制御部206を介して、或いはメモリ制御部206のみを介して、メモリ207に書き込まれる。メモリ207は、所定枚数の静止画像や所定時間の動画像及び音声を格納するのに十分な記憶容量を備え、撮像部203によって得られ、A/D変換器204によりデジタルデータに変換された画像データや、表示部103に表示するための画像データを格納する。また、メモリ207は、記録媒体208から読み出した画像データやOSD(On Screen Display)データを表示部103に表示するときの画像表示用のメモリ(ビデオメモリ)を兼ねている。なお、OSDデータの詳細については、後述する。
D/A変換器209は、メモリ207に格納されている画像表示用の画像データをアナログ信号に変換して表示部103に供給する。従って、メモリ207に書き込まれた表示用の画像データは、D/A変換器209を介して表示部103に表示される。表示部103は、LCD等の表示器上にD/A変換器209からのアナログ信号に応じた表示を行う。A/D変換器204によって一度A/D変換されメモリ207に蓄積されたデジタル信号を、D/A変換器209においてアナログ変換し、表示部103に逐次転送して表示することで、電子ビューファインダとして機能し、ライブビュー画像が表示される。本実施形態の表示部103は液晶ディスプレイであるが、有機EL(Organic Electroluminescence)ディスプレイ等の他の方式のディスプレイであってもよい。また、本実施形態の表示部103は、電子ビューファインダであるが、小型(例えば3.5インチ)の液晶モニタであってもよく、HDMI(登録商標)やSDI等の外部出力であってもよい。更に、表示部103は、これらの表示方式の表示デバイスを複数備えていてもよい。
不揮発性メモリ210は、電気的に消去・記録可能な記録媒体としてのメモリであり、例えばEEPROM等が用いられる。不揮発性メモリ210には、システム制御部50の動作用の定数、プログラム等が記憶される。不揮発性メモリ210に記憶されるプログラムは、本実施形態の後述する各種フローチャートを実行するためのプログラムを含む。
温度計219は、カメラ10の各部分の温度を測定するためのセンサーであり、センサーからA/D変換した結果を温度情報として取得することができる。この温度計は、基板上に複数備えられており、各部位の温度情報を取得することが可能である。
マイク220は内蔵マイクであり、A/D変換した音声をデジタルの音声情報として取得することができる。
システム制御部50はカメラ10全体を制御する。また、システム制御部50が不揮発性メモリ210に記憶されたプログラムを実行することで、本実施形態の後述する各処理を実現する。更に、システム制御部50は、メモリ207、D/A変換器209、表示部103等を制御することにより表示制御も行う。取得した結果は、メモリ207へ展開される。
システムメモリ211には、例えばRAMが用いられ、システム制御部50の動作用の定数、変数、不揮発性メモリ210から読み出したプログラム等が記憶される。システムタイマー212は各種制御に用いる時間や、内蔵された時計の時間を計測する計時部である。
操作部213は、ユーザーがシステム制御部50に各種の動作指示を入力するために用いられる。操作部213は、メニューボタン、キャンセルボタン、十字キー(上方向キー、下方向キー、左方向キー、右方向キー)、SETボタン、AF/MF、といった各種機能切替えボタンや、メニュー設定で機能を割り当て可能なアサインボタン、FUNCキーを含む。例えば、メニューボタンが押下されると各種の設定可能なメニュー画面が表示部103に表示される。ユーザは表示部103に表示されたメニュー画面と、十字キーやSETボタンとを用いて直感的に各種設定を行うことができる。
また操作部213の一つとして、表示部103に対する接触を検知可能なタッチパネル213aを有する。タッチパネル213aと表示部103とは一体的に構成することができる。例えば、タッチパネル213aを光の透過率が表示部103の表示を妨げないように構成し、表示部103の表示面の上層に取り付ける。そして、タッチパネル213aにおける入力座標と、表示部103上の表示座標とを対応付ける。これにより、恰もユーザーが表示部103上に表示された画面を直接的に操作可能であるかのようなGUI(グラフィカルユーザーインターフェース)を構成することができる。システム制御部50は、タッチパネル213aへの以下の操作、あるいは状態を検出することができる。
・タッチパネル213aにタッチしていなかった指やペンが新たにタッチパネル213aにタッチしたこと。すなわち、タッチの開始(以下、タッチダウン(Touch-Down)と呼ぶ)。
・タッチパネル213aを指やペンでタッチしている状態であること(以下、タッチオン(Touch-On)と呼ぶ)。
・タッチパネル213aを指やペンでタッチしたまま移動していること(以下,タッチムーブ(Touch-Move)と呼ぶ)。
・タッチパネル213aへタッチしていた指やペンを離したこと。すなわち、タッチの終了(以下、タッチアップ(Touch-Up)と呼ぶ)。
・タッチパネル213aに何もタッチしていない状態(以下、タッチオフ(Touch-Off)と呼ぶ)。
タッチダウンが検出されると、同時にタッチオンであることも検出される。タッチダウンの後、タッチアップが検出されない限りは、通常はタッチオンが検出され続ける。タッチムーブが検出されるのもタッチオンが検出されている状態である。タッチオンが検出されていても、タッチ位置が移動していなければタッチムーブは検出されない。タッチしていた全ての指やペンがタッチアップしたことが検出された後は、タッチオフとなる。
これらの操作及び状態や、タッチパネル213a上に指やペンがタッチしている位置座標は、内部バスを通じてシステム制御部50に通知される。そして、システム制御部50は、通知された情報に基づいてタッチパネル213a上にどのような操作(タッチ操作)が行なわれたかを判定する。タッチムーブについてはタッチパネル213a上で移動する指やペンの移動方向についても、位置座標の変化に基づいて、タッチパネル213a上の垂直成分・水平成分毎に判定できる。
タッチパネル213aは、抵抗膜方式や静電容量方式、表面弾性波方式、赤外線方式、電磁誘導方式、画像認識方式、光センサー方式等、様々な方式のタッチパネルのうちいずれの方式のものを用いても良い。方式によって、タッチパネルに対する接触があったことでタッチがあったと検出する方式や、タッチパネルに対する指やペンの接近があったことでタッチがあったと検出する方式ものがあるが、いずれの方式でもよい。
グリップズームキー104はシーソー型であって、押し込まれることでズームイン、ズームアウトが操作される第1操作部104a及び第2操作部104bを有する。システム制御部50はグリップズームキー104の第1操作部104aまたは第2操作部104bの押し込み量を検知し、押し込み量に割り当てられたズーム速度になるように、ズーム制御部201を制御して撮影レンズ102の位置を変化させる。
モード切替スイッチ214は、システム制御部50の動作モードを動画記録モード、再生モード等の何れかのモードに切替える。
電源スイッチ215は、電源オン、電源オフを切替えるための押しボタンである。電源制御部216は、電池検出回路、DC-DCコンバータ、通電するブロックを切替えるスイッチ回路等により構成され、電池の装着の有無、電池の種類、電池残量の検出を行う。また、電源制御部216は、検出結果及びシステム制御部50の指示に基づいてDC-DCコンバータを制御し、必要な電圧を必要な期間、記録媒体208を含む各部に供給する。電源部217は、アルカリ電池やリチウム電池等の一次電池やNiCd電池やNiMH電池、Li電池等の二次電池、ACアダプター等からなる。
記録媒体I/F218は、メモリカードやハードディスク等の記録媒体208とのインターフェースである。記録媒体208は撮像された画像データを記録するための記録媒体であり、半導体メモリや磁気ディスク等から構成される。
図3は、カメラ10に搭載される波形モニター(WFM)を重畳した際の撮影画面の例、位置設定画面の一例及び従来の課題を示す図である。WFMとは、映像信号を波形表示したものであり、ユーザーは輝度の確認等に用いることができる。本実施形態において、カメラ10はWFM機能が搭載されていると共に、ユーザーがタッチパネル213aを介して、WFMの位置を自由に設定できる機能を搭載している。
WFMは、撮像部203から取得され、メモリ207へ展開された撮像画像を、メモリ制御部206においてWFM用のデータへ変換し、OSDデータより上位の階層となるように、メモリ制御部206において合成される。そのため、OSDデータとWFM(特定表示アイテム)が重なった場合には、WFMと重なるOSDデータは表示部103では確認することができない。また、このWFMの処理は撮像部203の取得タイミングに合わせて、リアルタイムに更新される。
図3(a)は、撮影待機画面においてWFMを表示した際の表示部103に表示される画面の一例であり、画面上には、残バッテリー表示301、WFM302、被写体303、被写体304、被写体305が表示されている。残バッテリー表示301はOSDデータであって、被写体303、被写体304、被写体305を含む画像300に重畳して表示される。画像300は、撮像部203より撮像されたライブビュー画像である。即ち、画像300上に表示された、画像データ以外の表示内容が、OSDデータである。
図3(b)は、WFMの設定画面を示す画面の一例であり、画面上には、画像300の上に、OSDデータである残バッテリー表示301及びメニュー表示311、メニューカーソル312が表示されている。なお、メニューの内容及び設定値データは、不揮発性メモリ210に記憶され、電源オフしても設定値は記憶される。
メニュー表示311において、「WFM出力」は入/切の選択肢を備え、WFMを表示するかどうかを選択可能である。また、「WFMタイプ」はライン/フィードの選択肢を備え、WFMの表示パターンを選択可能である。さらに、「WFM位置」は右/左/カスタムの選択肢を備え、ユーザーはWFMの位置を選択することができる。右/左を選択した場合には、それぞれ固定の位置に表示されるが、カスタムを選択した場合には、「WFMカスタム位置設定」によりユーザーの任意の位置に設定することができる。なお、「WFMカスタム位置設定」を設定する画面については図5を参照して説明する。
図3(c)は、「WFMカスタム位置設定」によって、WFM302の位置が左側に移動した場合を示している。
図3(d)は、図3(c)の位置にWFM302を配置した際に、重なるOSDデータがあることを示している。図3(d)のようにOSDデータとWFM302とが重畳してしまうと、ユーザが意図せず警告アイテム332、FANアイテム333を確認できなくなってしまう可能性がある。
WFM位置331は、図3(c)で設定したWFM302の位置を示し、温度警告アイテム332とFANアイテム333とが重なっていることを示している。この温度警告アイテム332とFANアイテム333はOSDデータであるため、WFMと重なると、これらのアイテムは表示されない。温度警告アイテム332やFANアイテム333は、撮影状況により表示される。例えば、温度警告アイテム332は、カメラ10が高温状態になった際に表示され、赤色の場合は、カメラ10が記録を継続できない状態であることを示す。このような動作状況や設定によって表示されないアイテムは複数あり、WFM302の位置を移動する際には重なっていないと思って配置しても、温度警告アイテム332のような重要なアイテムと重なっている場合がある。
そこで本実施形態では、設定画面においてWFM302の位置を設定する際に、状態や設定に限らずすべてのOSDデータの表示アイテムを表示する。全表示アイテムの内容については図4、設定画面の例については、図5及び図6、処理のシーケンスについては図7、図8、図9を参照して説明する。
図4は、OSDデータの全表示アイテムを表示した場合の画面例とその表示アイテム一覧及び表示アイテムの表示条件を示す。まず、図4(a)は、全表示アイテムを表示した場合の画面例であり、表示アイテム401~417はすべてOSDデータである。図4(a)では、全表示アイテムが表示されており、さらに、各表示アイテムは、後述する最大幅表示欄423に対応した内容での表示がされている。これは、OSDデータとの重なりをユーザーが認識するために、最大幅表示で表示する必要があるためである。なお、ここでは最大幅表示のパターンを表示するものとしたが、最大幅を示せるのであれば、表現は問わず、最大幅を示す矩形や下線であってもよい。
図4(b)は、OSDデータの全表示アイテムの一覧表である。この一覧表は、表示アイテム401~417の番号を示すNo欄420と、アイテム名を示す表示アイテム名欄421と、各アイテムの表示パターン欄422を有する。また、表示パターンの中でも幅が変わる表示アイテムについては、最大幅表示欄423に表示幅が最大となる最大幅が示されている。動作モード欄424は、各動作モード時に各表示アイテムを表示するかどうかが示されている。上記の各動作モードA~Eについては、図4(c)で説明する。さらに、WFM位置設定画面欄425は、WFM位置設定画面において表示するかどうかを示しており、設定画面においては全アイテムを表示するため、全ての表示アイテムが○となっている。なお、×と記載しているアイテムは、対応する動作モードにおいては表示しないことを示す。なお、動画モードについては、図4(c)に示す動作モードA~Eに限らず、他の組み合わせでもよい。
図4(c)は、動作モードA~Eが、どのような状態であるかを示す表である。図4(c)において、撮影モード欄431は、撮影モードが静止画撮影モードか動画撮影モードかを示している。なお、本実施の形態で説明するカメラ10は、動画撮影モードと静止画撮影モードを備える。そして、動画撮影モード時には動画を記録することは可能だが静止画を撮影することができず、静止画撮影モード時には静止画を撮影することは可能だが動画を記録することができないものとする。
動画記録モード欄432は、動画記録として設定可能な記録モードを示し、例えば、通常記録、インターバル記録、プレ記録、S&F(Slow&Fast)記録のいずれかであることを示す。図4(c)に示す例では、これらの内、通常記録かプレ記録かを示している。
動作モード欄433は、各動作モードA~Eが自動(Auto)か手動(Manual)かを示す。本カメラ10において、動作モードがAutoであれば、ISO値といった露出に関する設定が自動で行われる。
ユーザー操作欄434は、ユーザー操作の有無を示す。本実施形態においては、ズーム操作中とフォーカス操作中を例に挙げて説明するが、これに限らず他の操作でもよい。なお、このズーム操作中とフォーカス操作中の判定は、システム制御部50が操作部213の状態を取得して行う。
温度欄435は、本体の温度状態を示す。温度状態については、温度計219から取得した温度によって高温状態か低温状態かを判断する。
次に、図4における各表示アイテム401~417の詳細について説明する。表示アイテム401は、動画記録状態を示し、記録している状態「○REC」か、記録していない状態「STBY」の表示パターンを持つ。なおこの表示の最大幅となるのは「○REC」である。すなわち、「STBY」よりも「○REC」の方が表示の幅が大きい。静止画撮影モードの時には動画を記録することができないので、動作モードAの時には非表示を示す×となっている。
表示アイテム402は、動画記録残時間を示し、SDカードを示すSDと残時間が0~9999minの間で表示される。なお、動画記録残表示の表示幅が最大となるのは「SD:9999min」である。静止画撮影モードの時には動画を記録することができないので、動作モードAの時には非表示を示す×となっている。
表示アイテム403は、タイムコードであり、00:00:00:00~99:99:99:99の範囲で表示される。最大幅表示である99:99:99:99はタイムコードとしては、ありえない値ではあるが、最大を示す特殊な表現である意味も含めて99:99:99:99としている。なおこの表示の最大幅となるのは「99:99:99:99」である。静止画撮影モードの時には動画を記録することができないので、動作モードAの時には非表示を示す×となっている。
表示アイテム404は、オーディオレベルを示し、入力された音量を示すアイテムである。表示アイテム404は、周囲が矩形で囲まれており、音量により矩形のサイズが変わらず常に固定であるため、最大幅表示は「‐」としている。そのため、図4(a)中の表示アイテム404は、常に同じ大きさとなっている。静止画撮影モードの時には動画を記録することができないので、動作モードAの時には非表示を示す×となっている。
表示アイテム405は、動画記録モードであり、メニューで設定された動画記録モードが、通常記録、インターバル記録、プレ記録、S&F記録のいずれであるか示す。上述の動画モードを示す表示のうち、最大幅表示は「PRE REC」である。静止画撮影モードの時には動画を記録することができないので、動作モードAの時には非表示を示す×となっている。さらに、動画記録モードが通常記録時は、何も表示しないため、動画モードB、D、Eの場合も非表示としている。
表示アイテム406は、静止画残枚数表示であり、最大幅表示は9999である。動画撮影モード時には静止画を撮影することができないため、動作モードがB、C、D、Eの時は、非表示としている。
表示アイテム407は、オートアイテムであり、撮影モードが自動(Auto)であるときに表示する。なお、手動(Manual)の時はアイテムを表示しないため、動作モードC、D、Eの時に非表示となる。表示アイテム407は、表示アイテム404と同様に最大幅表示がない。
表示アイテム408は、露出バーであり、撮影モードがManualの時の露出状態を確認するためのアイテムである。そのため、動作モードA、Bの時は非表示としている。表示アイテム408は、表示アイテム404と同様に最大幅表示がない。
表示アイテム409は、ズームバーであり、ズーム操作時に一定期間表示するアイテムである。ズーム操作中に表示するアイテムであるため、動作モードA、B、C、Eの時は、非表示となる。表示アイテム409は、表示アイテム404と同様に最大幅表示がない。
表示アイテム410は、被写体距離表示であり、最大99.9mもしくは∞の表示を行う。フォーカス操作時に一定期間表示するアイテムであるため、動作モードA、B、C、Dの時は、非表示となる。最大幅表示は、99.9mである。
表示アイテム411は、FAN表示であり、FANアイテムが表示されている間は、FANが回っていることを示す。なお、FANは高温状態の時に回るため、高温状態以外では表示されない。そのため、動作モードA、B、C、Dの時は、非表示となる。表示アイテム411は複数のパターンが存在せず1種類のアイテムのみであるため、最大幅表示が存在しない。
表示アイテム412は、温度警告表示であり、高温時に温度アイテムが赤色で表示される。高温状態以外では表示されない。そのため、動作モードA、B、C、Dの時は、非表示となる。表示アイテム412は複数のパターンが存在せず1種類のアイテムのみであるため、最大幅表示が存在しない。
表示アイテム413、表示アイテム414、表示アイテム415、表示アイテム416、表示アイテム417は、順に、バッテリー残量時間、WBのケルビン値とCC値、F値、ISO値、シャッタースピードを示す。表示アイテム413~417はいずれもどの動作モードA~Eでも表示されるアイテムであり、最大幅表示は最大桁数の表示となる。
以上のように、表示アイテム401~417を図4(a)で示すように表示することで、どこに、どのアイテムがどの大きさで表示されるかをユーザーに伝えることができる。なお、動作アイテムや表示アイテムは、本実施の形態を説明するための一例であり、この限りではない。例えば、動作モードとしては、A~Eだけではなく、バッテリーが装着されていない場合や他の操作キーを操作している場合、また、撮影モードとして、夜景モードやAV/TVモードを備えてもよい。
図5は、WFMカスタム位置設定画面の例であり、図4に示す動作モードBの時に、WFMカスタム位置設定画面へ遷移した際の画面の一例を示す。また、WFMカスタム位置設定画面へは、図3(b)のメニューから遷移することができる。
図5(a)は、WFMカスタム位置設定画面において、全表示アイテムを表示している画面の例である。画像300上に、図4で説明した通りの表示アイテムがOSDで重畳されている。さらに、設定画面であることを示す設定画面名501と設定メッセージ502がOSDで重畳されている。さらに、WFM302が表示されており、この画面においてタッチパネル213aの操作により、ユーザーはWFM302を任意の位置に移動可能である。
図5(b)はタッチにより移動中の画面を示し、指に追従してWFM302の位置が変わっていることを示している。
図5(c)は、WFM移動中であるが、全表示せず設定や状態に応じてOSDを表示する画面である。そのため、ここでは、WFMカスタム位置設定画面へ遷移する前の図4で説明した動作モードBに準じた画面になっており、表示アイテム406の静止画残枚数や表示アイテム409のズームバーは表示されていない。この画面へは、全表示モードの画面である図5(a)の状態から、例えば、操作部213の一つであるFUNCキーを操作することにより、切り替えることが可能である。さらに図5(c)の状態でFUNCキーを押すと、図5(a)の状態へ切り替えることができ、設定メッセージ502は、状況に合わせたメッセージを表示するようになっている。
図5(d)は、WFMカスタム位置設定画面において、確定操作を行い、撮影待機画面に戻った際の画面例を示す。図5(b)のようにタッチパネルの操作によって、確定した位置にWFM302は移動している。撮影待機画面のため、動作モードBに準じたOSDが重畳されている。また、WFMカスタム位置設定画面での確定操作には特に限定がなく、例えば、操作部213の1つであるSETキーの操作であってもよいし、ダブルタップにより確定するようにしてよい。
図6は、静止画撮影モードにおける処理の一例を説明する図であり、図4に示す動作モードAの時の撮影待機画面及びWFMカスタム位置設定画面の一例である。動作モードAは静止画撮影モードであるため、図6(a)は、前述した図5(d)とは異なり、OSD表示される表示アイテムの数も少ない。この動作モードAの状態から、WFMカスタム位置設定画面に移行すると、図6(b)に示すWFMカスタム位置設定画面が表示される。上述した様に、全表示アイテムが表示されるため、図5(a)と同様の画面になる。また、図6(b)の状態で、例えば、操作部213の1つであるFUNCキーを操作した場合は、図6(c)に示す画面、即ち、図6(a)に示す画面に、図5(c)の設定画面名501と設定メッセージ502を表示した画面となる。
次に、通常撮影画面からWFM位置設定処理完了までの表示処理の流れについて、図7のフローチャートに沿って説明する。なお、このフローチャートは、通常撮影画面からWFM位置設定処理完了までのGUIに係わる処理のみを示しており、この処理と共に行われる撮像画像データの更新や記録に関する説明は省略する。
S701では、システム制御部50はOSDデータの表示アイテム更新処理Aを行う。表示アイテム更新処理Aの詳細については、図8を用いて後述するが、状態や動作モードに応じた各アイテムの表示/非表示の判定を行う。この処理により、本体の動作モードに従ったOSDデータの表示アイテムが表示される。
S702では、システム制御部50は、初期位置の座標にWFM302を表示する。なお、初期位置のx、y座標は、不揮発性メモリ210に格納されており、初回描画時にメモリ207へ展開される。例えば、初期位置のx、y座標は、表示部103の中央の位置でもよい。
S703では、システム制御部50はMENUキーが押されたかどうかの判定処理を行う。MENUキーが押された場合はS704の処理へ移り、押されていない間はS701の処理を行う。このように、MENUキーが押されていない間は、S701とS702の処理を続けることにより、図3(a)のような画面を状態や動作モードに合わせて更新し続ける。例えば、WFMの波形は、画像300が変わるたびに連動して更新させ、その他の表示アイテムもメディアの残量やバッテリーの残量に合わせて表示内容を更新させる。
S704では、システム制御部50はMENU画面を表示部103に表示する。ここで表示されるMENU画面は、図3(b)に示すような画面であり、操作部213の一部である十字キーを押すことにより、メニュー表示311上のメニューカーソル312を動かして内容を変えることができる。
S705では、システム制御部50は、メニューカーソル312がメニュー表示311のWFMカスタム位置設定にある状態でSETキーが押されたかどうかの判定を行い、押された場合はS706に進み、押されていない場合はS704の処理を繰り返す。なお、図7のフローチャートには記載していないが、他のメニューを設定し、メニューを閉じた場合は、S701の処理へ戻る。
S706では、システム制御部50は、メニュー表示311の消去処理を行う。消去処理とは、図3(b)上で示したメニュー表示311を非表示にする処理である。
次にS707において、システム制御部50は、全表示モードかどうかの判定を行い、全表示モードであればS708に移行して表示アイテム更新処理Bを行い、全表示モードでなければ、S709に移行して表示アイテム更新処理Aを行う。なお、全表示モードかどうかは、動画の記録中か否かで判定をする。動画の記録中であればS707の判定はYES、そうでなければNOとなる。さらに、前回のWFM位置設定画面の全表示モード状態をメモリ207に記録しておき、記録された全表示モードの表示を行うようにしてもよい。動画の記録中であった場合には、S707の判定はNOと判定するが、表示アイテム更新処理Bの表示と切り替え可能にしてもよい。
なお、S708で行われる表示アイテム更新処理B、及び、S709で行われる表示アイテム更新処理Aについては、図8及び図9を参照してそれぞれ詳細に後述する。
次にS710において、システム制御部50は、表示部103におけるWFM位置設定画面の表示を行う。ここでは、S708で表示アイテム更新処理Bが行われた場合には、図5(a)に示す設定画面名501と設定メッセージ502が、S709で表示アイテム更新処理Aが行われた場合には、図5(c)に示す設定画面名501と設定メッセージ502が表示される。なお、S710の処理は、S708またはS709より先に行う様にしても良い。
上記処理により、表示アイテム更新処理Bが行われた場合には、図5(a)や図6(b)に示す様な画面が、また、表示アイテム更新処理Aが行われた場合には、図5(c)や図6(c)に示す様な画面が表示される。
S711では、システム制御部50は、タッチパネル213aへのタッチ操作があったかどうかの判定を行い、タッチ操作があればS712へ、タッチ操作がなければS713へ移行する。
S712では、システム制御部50は、タッチ位置に応じて、メモリ207に展開されたWFM302の表示位置であるx、yの値を取得/変更する。
S713では、システム制御部50は、WFM位置であるx、yの表示位置にWFM302を表示する。S712でタッチ操作が行われていなければ、画像に合わせた波形の更新処理のみを行う。
S714では、システム制御部50は、WFM位置設定画面を閉じる操作を受け付けたかどうかの判定処理を行い、受け付けていない場合は、S708の処理へ移り、表示アイテム及びWFMの更新処理を行う。閉じる操作を受け付けた場合は、S715の処理へ移行する。なお、閉じる操作とは、例えば、SETキーの確定操作や、WFM302をダブルタッチする操作とする。
S715では、システム制御部50は、WFM位置設定画面を非表示にする。基本的には、全OSDデータの表示アイテムを、一旦全て非表示する。そして、S716において、システム制御部50は、表示アイテム更新処理Aを行い、必要な表示アイテムの表示処理を行う。
S717では、システム制御部50は、メモリ207に展開されたWFM位置であるx、y座標の位置にWFM302を表示する。この処理により、図5(d)や図6(a)に示すような画面になり、本処理は終了となる。
なお、メモリ207に展開されたWFM位置を示すx、y座標はともに、位置設定画面を閉じたタイミングで、不揮発性メモリ210へ保存され、初回起動時には、この値がメモリ207へ展開される。
次に、図7のS701、S709、S716で行われる表示アイテム更新処理Aについて、図8のフローチャートを用いて説明する。なお、このフローチャートは、図4で示した表示アイテム401~417の表示処理を順に示した図である。
S801では、システム制御部50は、撮影モードが動画モードか否かの判定を行い、動画モードである場合はS802へ、動画モードでない場合、すなわち静止画モードである場合はS808へ移行する。なお、動画モードかどうかの判定は、メモリ207に格納されている動画モードの情報を用いて行う。さらに、この動画モード情報は、メニューで設定した値や、操作部213の一つであるダイヤルやスライドスイッチによって決まる。
S802では、システム制御部50は、動画記録状態の表示部103への表示処理を行い、記録状態に合わせた表示制御を行う。つまり、図4の表示アイテム401の表示部103への表示処理であり、記録状態は、メモリ207に格納されている記録状態情報を参照する。記録状態は、操作部213の1つであるRECキーが押されることによって変わり、REC状態であれば、記録媒体208への書き込みも行われる。
S803では、システム制御部50は、動画記録残時間の表示部103への表示処理を行う。つまり、図4の表示アイテム402の表示部103への表示処理であり、残時間情報は、I/F218から取得できる記録媒体208の残容量と現在の記録設定から計算され、メモリ207へ展開される。
S804では、システム制御部50は、タイムコードの表示部103への表示処理を行う。つまり、図4の表示アイテム403の表示部103への表示処理であり、タイムコードはシステムタイマー212とメニュー設定から動作状態が決まり、更新されたタイムコードの値は、メモリ207へ展開される。
S805では、システム制御部50は、オーディオレベルの表示部103への表示処理を行う。つまり、図4の表示アイテム404の表示部103への表示処理であり、マイク220から取得しメモリ207へ展開された音声情報からレベルメータ用のレベル値が算出される。
S806では、システム制御部50は、動画記録モードの表示部103への表示処理を行う。つまり、図4の表示アイテム405の表示部103への表示処理であり、動画記録モードは、メニューの設定状態により判定され、通常記録モードであれば、特に表示は行わない。
S807では、システム制御部50は、静止画枚数を非表示にする。動画記録モードであるため、静止画枚数の表示処理は行わない。
一方、システム制御部50は、S808において動画記録状態を示すアイテム401を、S809において動画記録残時間を示すアイテム402を、S810においてタイムコードを示すアイテム403を表示しないようにする。さらに、S811においてオーディオレベルを示すアイテム404を、S812において動画記録モードを示すアイテム405を、それぞれ表示しないようにする。すなわち、現在のモードが動画モードではないため、S808~S812において、動画撮影のための表示アイテムを全て非表示とする。
S813では、システム制御部50は、静止画枚数の表示部103への表示処理を行う。つまり、図4の表示アイテム406の表示部103への表示処理であり、残枚数情報は、I/F218から取得できる記録媒体208の残容量と現在の静止画設定から計算され、メモリ207へ展開される。
S814では、システム制御部50は、オートモードかどうかの判定を行い、オートモードであればS815へ、オートモードでなければS817の処理へ移行する。
S815では、システム制御部50は、オートアイテムを示すアイテム407の表示部103への表示処理を行う。つまり、図4の表示アイテム407の表示部103への表示処理であり、メニューで設定した値や、操作部213の一つであるダイヤルやスライドスイッチによって決まる。S816では、システム制御部50は、露出バーを示すアイテム408を非表示にする。
一方、S817では、システム制御部50は、オートアイテムを示すアイテム407を表示せず、S818では、システム制御部50は、露出バーを示す表示アイテム408の表示部103への表示処理を行う。つまり、図4の表示アイテム408の表示部103への表示処理であり、画像処理部205で処理される撮像部203の撮像データの明るさを算出した結果から露出バーの表示内容が決まる。
S819では、システム制御部50は、ズーム操作が行われているかどうかの判定を行い、ズーム操作が行われていると判断した場合はS820に進み、そうでない場合はS822に進む。ズーム操作が行われたことは、グリップズームキー104が押下されたことに応じて判定される。
S820では、システム制御部50は、ズームバーの表示部103への表示処理を行う。つまり、図4の表示アイテム409の表示部103への表示処理であり、グリップズームキー104を押した結果によって決まるレンズ102の位置から算出され、算出されたレンズ102の位置を示すようにアイテムが表示される。S821では、システム制御部50は、被写体距離を非表示にする。
S822では、システム制御部50は、フォーカス操作が行われたかどうかの判定を行い、フォーカス操作が行われていると判断した場合は、S823に進み、そうでない場合は、S825に進む。なお、フォーカス操作が行われたことは、操作部213の1つであるフォーカスリングが動かされたことに応じて判定される。
S823では、システム制御部50は、ズームバーを非表示とし、S824では、システム制御部50は、被写体距離表示の表示処理を行う。つまり、図4の表示アイテム410の表示部103への表示処理であり、操作部213の1つであるフォーカスリングが動かされた結果によって決まるレンズ102の焦点距離から算出される。
S825では、システム制御部50は、ズームバーを非表示に、また、S826では、システム制御部50は、被写体距離を非表示にする。
S827では、システム制御部50は、FAN/温度警告/バッテリーを示すアイテムの表示部103への表示処理を行う。つまり、図4の表示アイテム411、412、413の表示部103への表示処理であり、バッテリーの情報は、電源部217より取得した情報より算出される。FANや温度警告については、前述した通り、温度計219より取得した温度によって動作状態が決まり、状態に応じたアイテムが表示される。
S828では、システム制御部50は、WB/F値/ISO/シャッタースピードの表示部103への表示処理を行う。つまり、図4の表示アイテム414~417の表示処理であり、システム制御部50によって値が算出され、表示される。
以上説明したように、表示アイテム更新処理Aでは、動作状態やモードに応じた表示制御を行う。
次に、図7のS708で行われる表示アイテム更新処理Bについて、図9のフローチャートを用いて説明する。なお、このフローチャートは、図4で示した表示アイテム401~417の処理を順に示した図である。前述した通り、処理に表示/非表示の分岐はなく、動作状態や動作モード関わらず、静止画モードで表示されるアイテムも動画モードで表示されるアイテムも一緒に表示する。なお、最大幅表示とは、図4で説明した表示であり、それ以外の表示処理は、図8と同じである。
表示アイテム更新処理Bが開始されると、S901において、システム制御部50は、動画記録状態を示すアイテム、即ち、表示アイテム401を最大幅で表示する。S902では、システム制御部50は、動画記録残時間を示すアイテム、即ち、表示アイテム402を最大幅で表示する。S903では、システム制御部50は、タイムコードを示すアイテム、即ち、表示アイテム403を最大幅で表示する。S904では、システム制御部50は、オーディオレベルを示すアイテム、即ち、表示アイテム404の表示処理を行う。S905では、システム制御部50は、動画記録モードを示すアイテム、即ち、表示アイテム405を最大幅で表示する。S906では、システム制御部50は、静止画枚数を示すアイテム、即ち、表示アイテム406を最大幅で表示する。S907では、システム制御部50は、オートアイテム407を表示する。S908では、システム制御部50は、露出バーを示す表示アイテム408を表示する。S909では、システム制御部50は、ズームバーを示す表示アイテム409を表示する。S910では、システム制御部50は、被写体距離を示す表示アイテム410を最大幅で表示する。S911では、システム制御部50は、FAN表示を示す表示アイテム411及び温度警告を示す表示アイテム412を表示し、バッテリー、即ち、表示アイテム413を最大幅で表示する。S912では、システム制御部50は、WB/F値/ISO/シャッタースピードの表示アイテム414~417を最大幅で表示する。
上記で説明したように、表示アイテム更新処理Bでは、表示アイテムは動作状態やモードに限らず表示される。
以上説明した通り、WFMカスタム位置設定画面時には、動作モードや動作状態に限らずに、重畳する可能性のある表示アイテムを表示する。これにより、ユーザーは、撮影画面においてWFMアイテムと共に表示されるアイテムのうち、何がどの位置に表示されるのかが分かる。これにより、ユーザの意図せず重要なアイテムがWFMの表示により隠れる可能性が低減する。また、不要な情報が表示される領域であれば、あえて重ねて表示させることによって、撮像画像のうちアイテムと重畳する領域が少なくなり、撮像画面の視認性を確保したままWFMを確認することが可能となる。
なお、上述した図8、9の処理は、図7においてWFMアイテムの表示位置が移動されたことに応じて表示をしてもよい。例えば、WFMアイテムが表示部103の右側に移動されたことに応じて、図8または図9の処理において、表示部103の右側に表示されるアイテムを表示するようにしてもよい。
ただし、図10で説明するように、WFMとは排他的に表示される機能については、表示アイテム更新処理Bの処理においては表示させないようにしてもよい。図10は、撮像画像を拡大表示する拡大機能実行画面を示しており、拡大位置を示すレーダーチャート1001と拡大倍率表示1002とが、OSDで表示されている。本実施形態では、拡大機能とWFM表示は排他機能であるので、拡大機能が有効な場合はWFMを表示することができない。そのため、拡大機能の表示は、WFM位置設定の際には表示しない。このように、WFMと排他的に表示される機能であれば、全表示モードであっても表示しなくてもよい。
さらに、各表示アイテムがユーザーの意思をもって非表示となっている場合には、全表示モードであっても表示しなくてもよい。例えば、各表示アイテムをメニューで1つ1つ非表示にすることができるカスタムディスプレイ機能を備えていた場合、カスタムディスプレイで非表示となっている表示アイテムについては、全表示モードであったとしても表示しなくてもよい。
また、本実施形態では、WFMを例に移動する画面を説明したが、WFMに限らず、移動する機能を備える表示アイテムであれば、ベクトルスコープやエッジモニターのような波形表示でもよいし、バッテリー表示やレーダーチャートであってもよい。
また、全表示モードの場合に、OSDデータの表示アイテムを、通常表示時よりも薄く表示したり、色を変えて表示するようにしても良い。これにより、WFMカスタム位置設定時に、WFMの表示位置を設定するためにOSDデータの表示アイテムが表示されていることを示すことができる。
また、上述した例では、動画モードの場合に静止画モードのみに関する表示アイテムを表示せず、また、静止画モードでは動画モードのみに関する表示アイテムを表示しない場合について説明した。しかしながら、動画モードの場合に静止画モードのみに関する表示アイテムを、他の表示アイテムと表示形態を変えて表示しても良い。逆に、静止画モードの場合に動作モードのみに関する表示アイテムを、他の表示アイテムと表示形態を変えて表示しても良い。
また、WFMカスタム位置設定時に全ての表示アイテムを表示せずに、WFMの移動方向または移動先の位置にある表示アイテムを表示するようにしても良い。
<他の実施形態>
システム制御部50が行うものとして説明した上述の各種制御は、1つのハードウェアが行ってもよいし、複数のハードウェアが処理を分担することで、装置全体の制御を行ってもよい。
また、上述した実施形態では、本発明をカメラ10に適用する場合について説明したが、この場合に限られず、大小のある設定値を設定する電子機器であれば適用可能である。また、上述した実施形態では、本発明をカメラ10に適用する場合について説明したが、この場合に限られず、ユーザが操作する操作手段の操作量に対して機能を割り当てる設定画面を表示する表示制御装置であれば適用可能である。すなわち、本発明は、パーソナルコンピュータ、PDA、携帯電話端末、携帯型の画像ビューワ、ディスプレイを備えるプリンタ装置に適用可能である。更に、本発明は、デジタルフォトフレーム、音楽プレーヤ、ゲーム機、電子ブックリーダ、タブレット端末、スマートフォン、投影装置に、ディスプレイを備える家電装置や車載装置等に適用可能である。
また、本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。