JPWO2018229851A1 - 昇圧コンバータおよびモータ駆動制御装置 - Google Patents

昇圧コンバータおよびモータ駆動制御装置 Download PDF

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Abstract

昇圧コンバータは、交流電圧を直流電圧に整流して第一、第二直流端子に出力する整流器と、第一直流端子に一方の端子が接続されたリアクタ、リアクタの他方の端子と第一出力端子との間に接続された逆流防止素子およびリアクタと逆流防止素子との接続部に一方の端子が接続されて第二出力端子に他方の端子が接続されたスイッチング素子を有するチョッパ回路部を複数と、第一、第二出力端子の間に接続された平滑コンデンサと、母線電圧を検出する母線電圧検出器と、母線電流を検出する母線電流検出器と、母線電圧指令値および母線電圧に基づいて母線電流指令値を求め、母線電流指令値および母線電流に基づいてオンデューティ指令値を求めて昇圧動作を実行する制御部を備え、昇圧動作開始前にリアクタそれぞれ単独に流れる電流を検出し、昇圧動作においてリアクタそれぞれ単独に流れる電流の測定値に基づいてチョッパ回路部ごとにオンデューティ指令値を補正する。

Description

本発明は、交流電圧を直流電圧に変換する電力変換装置であって複数のチョッパ回路部を備えて昇圧動作を行う昇圧コンバータおよびそれを用いたモータ駆動制御装置に関する。
複数のチョッパ回路部を並列に備えた複数相のチョッパ回路構成の昇圧コンバータにおいて、各チョッパ回路部のスイッチングの位相をずらすことで、平滑コンデンサへの入力電流のリプルを小さくできるといった利点がある。チョッパ回路部は、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)またはMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)といったスイッチング素子とリアクタとにより構成される。そして、スイッチング素子およびリアクタを並列に複数組備えることにより、リアクタが一つだけの構成に比べて、リアクタを複数箇所に分割配置することができるため、リアクタのサイズを小さくすることが可能になるといった利点が得られる。
ここで、各相に流れる電流にばらつきが生じると、平滑コンデンサへの入力リプル電流の低減効果が小さくなり、平滑コンデンサの温度上昇に繋がり、寿命の低下に繋がる。さらに、複数のリアクタの内、電流の集中するリアクタが生じてしまうため、リアクタの温度上昇、経時劣化、さらには周辺の熱に強くない電子部品にダメージを与えてしまうといった問題がある。各相の電流のばらつきの原因としては、スイッチング素子または逆流防止素子における閾値電圧といった特性ばらつき、配線パターンのばらつきなども考えられるが、昇圧コイルとして用いるリアクタのインダクタンス値のばらつきが主要因となりやすい。
このため、各相間の電流ばらつきを抑制するためには、特性ばらつきの無いリアクタを用いる必要があり、リアクタ製造段階でのばらつき抑制および選別試験の基準範囲を絞るといったことが必要となる。リアクタにおいては、材料の特性ばらつきだけでなく、コイルの巻き線の巻き方なども特性ばらつきに影響するため、特性ばらつきを抑制しようとすると、リアクタの部品コストが高くなってしまうという問題がある。
上記の問題に対して、スイッチング制御により各チョッパ回路部のオンデューティを調節することで各相のリアクタに流れる電流のばらつきを抑制する手段がある。特許文献1においては、各リアクタに流れる電流および母線電圧を検出しながら、目標とする母線電圧になるようにスイッチングのオンデューティを計算して制御している。チョッパ回路部が複数ある場合にも、昇圧動作中にリアクタに流れる電流をそれぞれ検出して、相ごとにスイッチングのオンデューティを補正して制御することで、各相のリアクタに流れる電流のばらつきを抑制している。
特開2013−188004号公報
従来技術である特許文献1には、複数のチョッパ回路部間でのリアクタばらつきによる電流ばらつきを補正する方法が記載されているが、各チョッパ回路部で目標とする電流を流すように制御する方法であり、リアクタの数分だけ電流検出器が必要となる。したがって、チョッパ回路部の数が増えると、部品コストが上がってしまう。
また、母線電流検出のために一つしか電流検出器が設置されていない回路構成の場合に、上記方法にて実施しようとしたとすると、リアクタばらつきを有するチョッパ回路部の数が特に3相以上など複数の構成に増えた場合には、合算された母線電流の中から複数のリアクタごとの電流それぞれを精度良く識別することが難しい。また、オンデューティの理論値の計算も複雑なため、昇圧動作中に複数のリアクタごとにオンデューティを制御するには演算負荷も高くなる恐れがある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、複数のチョッパ回路部のリアクタ間の電流ばらつきを簡易な構成で低減することができる昇圧コンバータを得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、交流電源からの交流電圧を直流電圧に整流して第一直流端子および第二直流端子に出力する整流器と、第一直流端子に一方の端子が接続されたリアクタ、リアクタの他方の端子と第一出力端子との間に接続された逆流防止素子、およびリアクタと逆流防止素子との接続部に一方の端子が接続されて第二出力端子に他方の端子が接続されたスイッチング素子を有するチョッパ回路部を複数と、第一出力端子と第二出力端子との間に接続された平滑コンデンサと、第一出力端子と第二出力端子との間の母線電圧を検出する母線電圧検出器と、第二直流端子と第二出力端子との間に流れる母線電流を検出する母線電流検出器と、母線電圧指令値および母線電圧検出器が検出した母線電圧に基づいて母線電流指令値を求め、母線電流指令値および母線電流検出器が検出した母線電流に基づいてオンデューティ指令値を求めて、オンデューティ指令値に従ってスイッチング素子がオン状態またはオフ状態となるように制御することにより昇圧動作を実行する制御部と、を備える。本発明は、昇圧動作を開始する前に、複数のチョッパ回路部のリアクタそれぞれ単独に流れる電流を母線電流検出器が検出し、昇圧動作において、母線電流検出器が検出したリアクタそれぞれ単独に流れる電流の測定値に基づいてチョッパ回路部ごとに制御部はオンデューティ指令値を補正することを特徴とする。
本発明にかかる昇圧コンバータは、複数のチョッパ回路部のリアクタ間の電流ばらつきを簡易な構成で低減することができるという効果を奏する。
本発明の実施の形態1にかかる昇圧コンバータの回路構成を示す図 実施の形態1にかかる制御マイクロコンピュータの構成を示すブロック図 実施の形態1にかかる昇圧コンバータの動作を説明するフローチャート 実施の形態1にかかる各リアクタの母線電流検出を説明する図 実施の形態1にかかる昇圧コンバータのリアクタばらつき検出シーケンスを説明するフローチャート 実施の形態1にかかるリアクタばらつき検出シーケンスにおける母線電流検出を説明する図 実施の形態1にかかるモータ駆動制御装置の構成を示す図
以下に、本発明の実施の形態にかかる昇圧コンバータおよびモータ駆動制御装置を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかる昇圧コンバータ100の回路構成を示す図である。昇圧コンバータ100は、整流器である整流回路2と、昇圧コイルであるリアクタ3a,3b,3cと、スイッチング素子4a,4b,4cと、逆流防止素子5a,5b,5cと、平滑コンデンサ6と、母線電圧検出器7と、母線電流検出器9と、制御部である制御マイクロコンピュータ8と、を備える。
昇圧コンバータ100は、交流電源1を入力としており、第一出力端子11および第二出力端子12に直流電圧を出力する。交流電源1は、ダイオードブリッジなどにより構成される整流回路2に接続される。整流回路2は交流電源1から入力された交流電圧を直流電圧に整流して第一直流端子21および第二直流端子22に出力する。整流回路2の第一直流端子21には、複数のリアクタ3a,3b,3cそれぞれの一方の端子が接続され、リアクタ3a,3b,3cのそれぞれの他方の端子は、図1に示すようにスイッチング素子4a,4b,4cの一端および逆流防止素子5a,5b,5cの入力に接続される。逆流防止素子5a,5b,5cの出力は平滑コンデンサ6の一端および第一出力端子11に接続される。整流回路2の第二直流端子22には、母線電流検出器9を介してスイッチング素子4a,4b,4cの他端、平滑コンデンサ6の他端および第二出力端子12が接続される。すなわち、スイッチング素子4a,4b,4cの他端および平滑コンデンサ6の他端は第二出力端子12に接続されている。そして、平滑コンデンサ6の両端である第一出力端子11および第二出力端子12に直流電圧が出力され、第一出力端子11および第二出力端子12には出力負荷10が接続される。
リアクタ、逆流防止素子およびスイッチング素子が一つのチョッパ回路部を構成し、図1は、チョッパ回路部の相数がa相、b相およびc相の3相の例を示している。リアクタ3a、スイッチング素子4aおよび逆流防止素子5aからなるチョッパ回路部がa相を担当し、リアクタ3b、スイッチング素子4bおよび逆流防止素子5bからなるチョッパ回路部がb相を担当し、リアクタ3c、スイッチング素子4cおよび逆流防止素子5cからなるチョッパ回路部がc相を担当する。
スイッチング素子4a,4b,4cには、耐圧、電流およびスイッチング周波数に応じたIGBTまたはMOSFETといった半導体素子が用いられる。逆流防止素子5a,5b,5cには、ダイオードが用いられるが、耐圧を有していて且つリバースリカバリータイムが早いものが好ましいので、IGBTまたはMOSFETといったスイッング素子を用いてもかまわない。出力負荷10の具体例は、インバータおよびインバータの出力に接続されたモータである。
母線電圧検出器7は、平滑コンデンサ6の両端の電圧すなわち第一出力端子11および第二出力端子12の間に生ずる母線電圧を検出する。母線電流検出器9は、整流回路2の第二直流端子22とスイッチング素子4a,4b,4cの他端との間に流れる電流を検出する。すなわち、母線電流検出器9はリアクタごとには設けられておらず、第二直流端子22と第二出力端子12との間に流れる母線電流を検出する。制御マイクロコンピュータ8は、母線電圧検出器7および母線電流検出器9が出力するアナログ信号である検出値をA/D(Analog−to−Digital)変換ポートで受け付け、駆動信号を出力してスイッチング素子4a,4b,4cそれぞれをオン状態またはオフ状態となるように制御することにより昇圧動作を実行する。
図2は、実施の形態1にかかる制御マイクロコンピュータ8の構成を示すブロック図である。制御マイクロコンピュータ8は、演算および制御を実行するCPU(Central Processing Unit)201と、CPU201がワークエリアに用いるRAM(Random Access Memory)202と、プログラムおよびデータを記憶するROM(Read Only Memory)203と、外部と信号をやりとりするハードウェアであるI/O(Input/Output)204と、クロックを生成する発振子を含む周辺装置205と、を備える。制御マイクロコンピュータ8が実行する以下に説明するリアクタばらつき検出シーケンスを含む昇圧コンバータ100の制御は、ROM203に記憶されるプログラムをCPU201が実行することにより実現される。ROM203は、書き換え可能なフラッシュメモリといった不揮発性のメモリであってもよい。
また、図1には示していないが、交流電源1と整流回路2との間に入力電源電圧を検出する電圧検出器または位相検出器が備えられていてもよいし、または整流回路2の後段に電圧検出器が備えられていてもよい。また、交流電源1と整流回路2との間にノイズフィルターが備えられていてもよい。また、交流電源1は三相交流電源であっても構わない。
母線電流検出器9は、スイッチング素子4a,4b,4cが全てオン状態であるときには、リアクタ3a,3b,3cを介してスイッチング素子4a,4b,4cに流れる電流の合算値を検出し、スイッチング素子4a,4b,4cが全てオフ状態であるときには、リアクタ3a,3b,3cから平滑コンデンサ6に流れる電流を検出する。上記いずれの場合においても、母線電流検出器9が検出する電流値は各リアクタ3a,3b,3cを流れる電流の合算値となる。
図3は、実施の形態1にかかる昇圧コンバータ100の動作を説明するフローチャートである。先ず、ステップS1において、複数のリアクタ3a,3b,3cのばらつきを検出するため、リアクタばらつき検出シーケンスを実行する。リアクタばらつき検出シーケンスにより、各相のリアクタのインダクタンス値のばらつきが検出できるので、後述するように昇圧動作実行時にオンデューティに対する相間補正値を算出することができる。オンデューティは、スイッチング素子4a,4b,4cのスイッチングの周期Tの期間内におけるスイッチング素子がオン状態である期間の割合である。
ステップS1のリアクタばらつき検出シーケンスの後に、昇圧コンバータ100は昇圧動作を開始する。ステップS2では、母線電圧検出器7が母線電圧を検出して母線電圧検出値を出力し、制御マイクロコンピュータ8は、母線電圧検出器7が検出した母線電圧検出値と目標とする母線電圧指令値とを比較して、母線電圧検出値を母線電圧指令値に近づかせるために必要な母線電流の指令値である母線電流指令値を算出する。そして、ステップS3では、母線電流検出器9が母線電流を検出して母線電流検出値を出力し、制御マイクロコンピュータ8は、母線電流検出値とステップS2で得られた母線電流指令値との比較に基づいて、母線電流検出値を母線電流指令値に近づかせるために必要なオンデューティの指令値であるオンデューティ指令値を算出する。ここで、実施の形態1にかかる昇圧コンバータ100は、さらにステップS3において、上記のようにして算出されたオンデューティ指令値を相ごとに補正して使用する。具体的には、制御マイクロコンピュータ8は、ステップS1で検出したインダクタンス値のばらつきに基づいて求めた相間補正値により相ごとに補正したオンデューティ指令値を用いてスイッチング素子を駆動する。その後は、再びステップS2に戻る。昇圧コンバータ100は、このようにステップS2およびS3を繰り返すことにより昇圧動作を実行する。
上記したようにステップS2およびS3を繰り返すことで、昇圧コンバータ100は、各リアクタ3a,3b,3cに流れる電流のばらつきを抑えつつ、母線電圧の昇圧動作を実行することが可能になる。なお、図3のフローチャートには、必要に応じて適宜他の動作を追加することが可能である。
以下では、図3のステップS1で実行するリアクタばらつき検出シーケンスおよび当該シーケンスにより検出されたインダクタンス値のばらつきに基づいたオンデューティの相間補正値の算出方法について、図1に示した回路構成を例にして具体的に説明する。図4は、実施の形態1にかかる各リアクタの母線電流検出を説明する図である。図5は、実施の形態1にかかる昇圧コンバータ100のリアクタばらつき検出シーケンスを説明するフローチャートである。図6は、実施の形態1にかかるリアクタばらつき検出シーケンスにおける母線電流検出を説明する図である。
交流電源1により電源電圧は印加されているが昇圧コンバータ100は昇圧動作を開始しておらず、平滑コンデンサ6には交流電源1による電源電圧に応じた電圧が生じている状態を考える。この状態において、チョッパ回路部毎の各リアクタ3a,3b,3cに流れる電流を個別に検出するため、リアクタ3a,3b,3cそれぞれに対応するスイッチング素子4a,4b,4cを一つずつ個別にオン状態にして各相に流れる電流が重ならないタイミングで、母線電流検出器9が母線電流を検出して、各リアクタ3a,3b,3cそれぞれに流れる電流を個別に検出する。一つのリアクタに流れる電流を検出するときは、図4に示す様に、母線電流検出器9が検出する母線電流検出値は、駆動信号がHi(High)になって当該リアクタに接続されるスイッチング素子がオン状態になると共に正の傾きで増加し、駆動信号がLo(Low)になって当該スイッチング素子がオフ状態になると共に負の傾きで減少する。ここでは、スイッチング素子4a,4b,4cは駆動信号がHiのときにオン状態になるとして説明するが、素子の種類または駆動回路の極性に合わせて、Loでオン状態になる極性であっても構わない。図4における母線電流検出値の傾きは、リアクタに印加される電圧に比例し、当該リアクタのインダクタンス値Lに反比例するため、整流回路2が出力する整流電圧をVdcとし、スイッチング素子がオン状態である時間をton、母線電流検出値のピーク値をIとするとインダクタンス値Lは、以下の数式(1)で示される。
L=Vdc×ton/I ・・・(1)
母線電流検出値のピーク値Iを検出するタイミングについては、スイッチング素子がオン状態になってからton後のタイミングで電流検出をすれば良い。しかし、通常は、制御マイクロコンピュータ8が駆動信号を出力してからスイッチング素子がオン状態になるまでには、ディレイが存在するため、ディレイが大きい場合はディレイの時間分も考慮したタイミングで電流検出を実行する。またはtonからディレイ分だけ引いた時間と駆動信号がLoになったときの母線電流検出値I’とを用いてインダクタンス値Lを計算しても良い。また、スイッチング素子をオン状態にするタイミングは、整流電圧Vdcの大きさに依存する。このため、電流のピーク値Iが小さくて母線電流検出器9が検出しづらい場合は、母線電流検出器9がIを検出しやすい整流電圧Vdcの位相を探すため、スイッチング素子をオン状態にするタイミングをずらして何回か検出するような制御をしてもよい。また、母線電流検出器9がIを検出しやすい整流電圧Vdcの位相をあらかじめ求めて決定しておいてもよい。
以下、リアクタばらつき検出シーケンスについて説明する。平滑コンデンサ6の両端が交流電源1の入力電圧に対応した母線電圧になっている状態で、図5のステップS51にて、制御マイクロコンピュータ8は、a相のスイッチングを行い、a相のリアクタ3aに流れる電流を検出する。具体的には、図6に示すように、制御マイクロコンピュータ8がa相の駆動信号をtonの間だけHiにすることによりスイッチング素子4aをtonの間だけオン状態にして、母線電流検出器9によりリアクタ3aに流れるa相の電流のピーク値Ipaonを検出する。
その後、スイッチング素子4aをオン状態にしてから交流電源1による交流電圧の半周期の整数倍の時間間隔を空けて、図5のステップS52にて、制御マイクロコンピュータ8は、b相のスイッチングを行い、b相のリアクタ3bに流れる電流を検出する。すなわち、スイッチング素子4aをオン状態にしてから交流電圧の半周期の整数倍の時間後のタイミングでスイッチング素子4bがオン状態となるようにする。具体的には、図6に示すように、制御マイクロコンピュータ8がa相の駆動信号をHiにしてから交流電圧の半周期の整数倍の時間後のタイミングでb相の駆動信号をtonの間だけHiにすることによりスイッチング素子4bをtonの間だけオン状態にして、母線電流検出器9によりリアクタ3bに流れるb相の電流のピーク値Ipbonを検出する。
その後、スイッチング素子4bをオン状態にしてから交流電源1による交流電圧の半周期の整数倍の時間間隔を空けて、図5のステップS53にて、制御マイクロコンピュータ8は、c相のスイッチングを行い、c相のリアクタ3cに流れる電流を検出する。すなわち、スイッチング素子4bをオン状態にしてから交流電圧の半周期の整数倍の時間後のタイミングでスイッチング素子4cがオン状態となるようにする。具体的には、図6に示すように、制御マイクロコンピュータ8がb相の駆動信号をHiにしてから交流電圧の半周期の整数倍の時間後のタイミングでc相の駆動信号をtonの間だけHiにすることによりスイッチング素子4cをtonの間だけオン状態にして、母線電流検出器9によりリアクタ3cに流れるc相の電流のピーク値Ipconを検出する。
なお、ステップS52およびS53におけるb相およびc相のスイッチングのタイミングは、リアクタ3bおよび3cの電流検出時に整流回路2からリアクタ3bおよび3cに印加される整流電圧が、ステップS51におけるリアクタ3aの電流検出時に整流回路2からリアクタ3aに印加される整流電圧と等しくなる条件で決定される必要がある。ある相における電流検出を実行してから次の相における電流検出を実行する場合、母線電圧は前の相の1スイッチング分の電流により増加する。したがって、前の相のスイッチングによる母線電圧の増加が無視できる場合は交流電圧の半周期の整数倍の時間間隔を守るだけで良いが、母線電圧の増加が無視できない場合は増加分の電圧が減衰して母線電圧が元の電圧値になるまで待つことをさらに条件に追加しても良い。
以上説明したように、ステップS51〜S53により各相の電流のピーク値Ipaon,Ipbon,Ipconが得られるので、数式(1)に基づいて、各相のリアクタ3a,3b,3cそれぞれのインダクタンス値L,L,Lの比を得ることができる(ステップS54)。各相ともVdc×tonは同じ値になるので、以下の数式(2)の関係が成り立つ。
×Ipaon=L×Ipbon=L×Ipcon ・・・(2)
したがって、数式(2)により各相のインダクタンス値L,L,Lの比を求めることができる。ここでは、インダクタンス値の比のみを求めるとしたが、スイッチングのタイミングおよび交流電源1の電圧の振幅とからVdcを計算するか、または整流回路2に対して電圧検出器を備えた場合は電圧検出値として整流電圧Vdcを求めることにより、インダクタンス値L,L,Lを数式(1)から直接求めても良い。図5では、一例としてa相、b相、c相の順番に母線電流のピーク値を検出するとして説明したが、順番は変更してもかまわない。また、各相それぞれにおいて母線電流のピーク値を複数回検出して平均値をとるなどしてもかまわない。
また、以上においては、母線電流検出器9の検出値を制御マイクロコンピュータ8の1つのA/D変換ポートを使用して読み取ることを想定して説明した。しかし、制御マイクロコンピュータ8のA/D変換ポートを2つ使用することができるのであれば、予め定めた時間間隔Δtだけ離れた2つの時点において母線電流検出器9が電流検出することで、母線電流が増加または減少する際の電流変化率ΔI/Δtを検出することができる。したがって、各相の電流変化率ΔI/Δtを測定することにより各相のリアクタ3a,3b,3cのインダクタンス値L,L,Lの比を算出してもかまわない。
以上説明したように、制御マイクロコンピュータ8は、リアクタばらつき検出シーケンスにより検出したリアクタ3a,3b,3cそれぞれ単独に流れる電流の測定値に基づいて、数式(2)を用いてインダクタンス値L,L,Lの比を得るか、または数式(1)を用いてインダクタンス値L,L,Lの値を得ることができる。したがって、得られた値を、制御マイクロコンピュータ8のRAM202、ROM203またはその他の記憶領域に記憶させておく。これにより、その後の昇圧動作における図3のステップS3において、インダクタンス値L,L,Lの比またはインダクタンス値L,L,Lの値を用いて、制御マイクロコンピュータ8は、オンデューティに対する相間補正値を算出することができる。
以下では、昇圧動作である図3のステップS2およびS3についてさらに具体的に説明する。図3のステップS2において、母線電圧検出器7は母線電圧を検出して母線電圧検出値を出力する。制御マイクロコンピュータ8は、目標とする母線電圧指令値と母線電圧検出器7から入力された母線電圧検出値との差分に基づいた比例積分制御または比例積分微分制御による演算を実行して母線電流指令値を算出する。これにより、母線電圧検出値が母線電圧指令値になるように制御される。
図3のステップS3において、制御マイクロコンピュータ8は、ステップS2で得られた母線電流指令値と母線電流検出器9から入力された母線電流検出値との差分に基づいた比例積分制御または比例積分微分制御による演算を実行してオンデューティ指令値を算出する。これにより、母線電流検出値が母線電流指令値になるように制御される。もし、各相のリアクタ3a,3b,3cのインダクタンス値が等しいならば、ここで得たオンデューティ指令値に従ってスイッチング素子4a,4b,4cがオン状態またはオフ状態となるように駆動制御を行い、この駆動制御動作とステップS2の動作とを繰り返してオンデューティ指令値を制御していくことで母線電圧が目標とする母線電圧指令値を維持することができる。各相のリアクタ3a,3b,3cのインダクタンス値が等しい場合は、このような制御により平滑コンデンサ6へのリプルも小さくなり、各リアクタ3a,3b,3cに流れる電流ばらつきによる局所的な発熱なども生じない。しかし、上述したように通常は各相のリアクタ3a,3b,3cのインダクタンス値L,L,Lにばらつきが存在する。したがって、本実施の形態1にかかる昇圧コンバータ100においては、上記のようにして算出したオンデューティ指令値に対して、リアクタばらつきに基づいて求めたオンデューティの相間補正値を用いてチョッパ回路部の相ごとに補正することで相ごとの電流ばらつきを抑制することができる。
リアクタばらつきに基づいて、オンデューティの相間補正値を具体的に求める例を以下に説明する。スイッチング素子の1スイッチング中に、あるn相(n=a,b,c)のリアクタに流れる電流の前回のスイッチングからの変化分の内、あるn相1相分の寄与をΔInsとし、n相のスイッチング素子がオン状態での電流変化分をΔInon、スイッチング素子がオフ状態での電流変化分をΔInoffとすると、以下の数式(3)の関係となる。
ΔIns=ΔInon+ΔInoff ・・・(3)
スイッチングの周期をTとし、オンデューティをDnonとし、n相のリアクタのインダクタンス値をLとし、母線電圧検出値をVとし、整流電圧をVdcとすると、ΔInonおよびΔInoffは、以下の数式(4)および数式(5)で表現できる。
ΔInon=Dnon×T×Vdc/L ・・・(4)
ΔInoff=(1−Dnon)×T×(Vdc−V)/L ・・・(5)
上記の数式(3)、数式(4)および数式(5)より、各リアクタ3a,3b,3cに流れる電流の変化分ΔIns(n=a,b,c)とそれに必要なオンデューティの変化分ΔDnonとの関係を求めることができる。そして、図1のように昇圧コンバータ100が3相で3つのリアクタ3a,3b,3cを備える構成においては、各リアクタ3a,3b,3cに流れる電流を等しくするためには、各相での電流変化分ΔIas,ΔIbs,ΔIcsを等しくする必要がある。
したがって、電流変化分ΔIas,ΔIbs,ΔIcsが等しくなるという条件と、図3のステップS1のリアクタばらつき検出シーケンスにより得られたインダクタンス値L,L,Lの比またはインダクタンス値L,L,Lの値とに基づいて、各相のオンデューティは各相(n=a,b,c)の内1相、例えばa相のオンデューティDaonを用いて表すことができる。したがって、a相のオンデューティDaonに対するb相のオンデューティDbonの差分ΔDbaonおよびa相のオンデューティDaonに対するc相のオンデューティDconの差分ΔDcaonは、それぞれ以下の数式(6)および数式(7)で示されるオンデューティの相間補正値として表わせる。
ΔDbaon=Dbon−Daon=(L−L)(Vdc−V−Daon)/(V) ・・・(6)
ΔDcaon=Dcon−Daon=(L−L)(Vdc−V−Daon)/(V) ・・・(7)
母線電流指令値と母線電流検出値との差分に基づいて制御マイクロコンピュータ8が算出したオンデューティ指令値の基準を一例としてa相とした場合は、図3のステップS2で随時求められた母線電流指令値より算出されるオンデューティ指令値をDaonとして、a相のスイッチング素子4aのスイッチングを実行する。そして、b相については、上記ΔDbaonによって補正したオンデューティ指令値を用いてスイッチング素子4bのスイッチングを実行し、c相については、上記ΔDcaonによって補正したオンデューティ指令値を用いてスイッチング素子4cのスイッチングを実行する(以上、ステップS3)。
ここでは、オンデューティ指令値の基準をa相として説明したが、他の相を基準にしてもかまわない。基準となる相は、図3のステップS1のリアクタばらつき検出シーケンスにて検出したインダクタンス値またはその大小関係に基づいて選ぶようにしてもよい。すなわち、リアクタばらつき検出シーケンスにて、各相のリアクタのインダクタンス値の大小関係に基づいて選んでもよいし、インダクタンス値を算出した場合には理想的なインダクタンス値に最も近いリアクタの相を選んでもよい。いずれにしても一つ基準となる相を選び、オンデューティの相間補正値により各相での電流変化分への寄与を揃えることで、ある相のリアクタに発熱が集中するといった問題を解決することができる。
ここで、入力電圧または整流電圧の周波数に対してスイッチング周波数が十分高いためa相、b相およびc相の各相のスイッチングの期間においてはVdcは一定であるとして説明した。しかし、交流電源1と整流回路2との間に入力電源電圧を検出する電圧検出器または位相検出器が備えられていれば、各相のスイッチングのタイミングごとに電圧検出器または位相検出器から得られる電圧値をVdcとして用いてオンデューティの相間補正値を計算してもよい。
オンデューティ指令値に対する各相の補正値をオンデューティ補正値とすれば、a相はオンデューティ補正値がゼロであり、b相はオンデューティ補正値がΔDbaonであり、c相はオンデューティ補正値がΔDcaonと考えらえる。したがって、実施の形態1の昇圧コンバータ100では、リアクタ3a,3b,3cそれぞれ単独に電流を流したときの母線電流検出器9による電流の測定値から制御マイクロコンピュータ8がインダクタンス値L,L,Lの比またはインダクタンス値L,L,Lの値を求めて、当該比または値に基づいて相ごとに求めたオンデューティ補正値を用いて各相に対応するチョッパ回路部ごとにオンデューティ指令値を補正していることになる。
上記で説明したようなステップS2およびS3を昇圧コンバータ100は繰り返すことにより、相ごとにオンデューティ指令値を補正するという簡素な方法で、各リアクタ3a,3b,3cに流れる電流のばらつきを抑制しながら昇圧動作を実行することができる。
以上説明したように、実施の形態1にかかる昇圧コンバータ100によれば、リアクタごとに電流検出器を設ける必要がなく、リアクタの選別コスト、その他の部品コストの増加を抑えて、低い演算負荷の簡素な方法で複数のリアクタ間での電流ばらつきを低減することができる。これにより、リアクタの発熱および劣化、周辺部品へのダメージを防ぐことが可能となる。
図1の実施の形態1にかかる昇圧コンバータ100においては、チョッパ回路部の相数が3相の例を示しているが、リアクタが2つの2相であっても良いし、逆に4相以上であっても良い。チョッパ回路部の相数が複数であれば、相数によらず上記と同様な効果が得られる。
昇圧コンバータ100は様々なモータ制御用のインバータに適用可能である。図7は、実施の形態1にかかるモータ駆動制御装置200の構成を示す図である。図7は、図1の出力負荷10がインバータ20およびインバータ20の出力に接続されたモータ30に置き換わった構成を示している。インバータ20は、第一出力端子11および第二出力端子12に出力された直流電圧である母線電圧をモータ30に与える交流電圧に変換してモータ30に出力する。モータ駆動制御装置200は、実施の形態1にかかる昇圧コンバータ100およびインバータ20により構成されている。モータ駆動制御装置200において、上記したように、相ごとに求めたオンデューティ補正値により相ごとにオンデューティ指令値を補正することによって、各リアクタ3a,3b,3cに流れる電流のばらつきを抑制することができる。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2にかかる昇圧コンバータ100およびモータ駆動制御装置200の構成は、図1および図7と同じである。実施の形態1においては、昇圧コンバータ100の昇圧動作開始前に、毎回リアクタばらつき検出シーケンスを実行するとして説明した。実施の形態2にかかる昇圧コンバータ100およびモータ駆動制御装置200においては、昇圧コンバータ100およびモータ駆動制御装置200の出荷時の形態にて、出荷前検査の試験プログラム等にリアクタばらつき検出シーケンスを導入しておく。これにより、出荷前検査の工程にて各リアクタ3a,3b,3cのインダクタンス値L,L,Lの比またはインダクタンス値L,L,Lの値を算出して、制御マイクロコンピュータ8のROM203またはその他の記憶領域に記憶させておく。
上記したように、実施の形態2にかかる昇圧コンバータ100およびモータ駆動制御装置200においては、出荷前検査の工程にてリアクタばらつき検出シーケンスを実施することにより、出荷後の実使用時において、リアクタばらつき検出シーケンスによって実運転開始までにかかる時間の遅延を省くことができる。したがって、実施の形態1にかかる昇圧コンバータ100およびモータ駆動制御装置200に比べて、実運転開始までにかかる時間を短縮することが可能となる。
上記した場合は、リアクタばらつき検出シーケンスを出荷前検査時にしか実施しないとして説明したが、昇圧コンバータ100およびモータ駆動制御装置200の適用装置に応じて、リアクタの特性の経時変化または使用環境の変化に適応するため、出荷後も定期的にリアクタばらつき検出シーケンスを実施してオンデューティ補正値の計算に用いてもかまわない。
実施の形態1および2にかかる昇圧コンバータ100は様々なモータ制御用のインバータに適用可能であり、例えば、空気調和機における圧縮機またはファンモータ駆動用のインバータにも適用可能である。昇圧コンバータ100を空気調和機に適用した場合においても出荷前検査時にリアクタばらつき検出シーケンスを実施することによって、出荷後の実使用時に、装置の起動までの時間に遅延を与えないですむ。また、空気調和機の出荷前検査時だけでなく、出荷後の設置時の試運転の時にリアクタばらつき検出シーケンスを実施してもかまわない。そして上述したように、空気調和機の出荷後に定期的にリアクタばらつき検出シーケンスを実施することも可能である。
また、出荷前検査時にリアクタばらつき検出シーケンスを実施することにより、数式(1)および数式(2)で得た結果により、インダクタンス値L,L,Lのばらつきが一定の基準を超えた場合には、制御マイクロコンピュータ8がエラー信号をI/O204を介して外部に出力したり、図示せぬ表示部などに表示したりする構成とすることもできる。このような構成にすれば、意図したスペックから外れたリアクタを製品に組み込んで出荷してしまうことを防ぐことも可能である。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 交流電源、2 整流回路、3a〜3c リアクタ、4a〜4c スイッチング素子、5a〜5c 逆流防止素子、6 平滑コンデンサ、7 母線電圧検出器、8 制御マイクロコンピュータ、9 母線電流検出器、10 出力負荷、11 第一出力端子、12 第二出力端子、20 インバータ、21 第一直流端子、22 第二直流端子、30 モータ、100 昇圧コンバータ、200 モータ駆動制御装置、201 CPU、202 RAM、203 ROM、204 I/O、205 周辺装置。

Claims (4)

  1. 交流電源からの交流電圧を直流電圧に整流して第一直流端子および第二直流端子に出力する整流器と、
    前記第一直流端子に一方の端子が接続されたリアクタ、前記リアクタの他方の端子と第一出力端子との間に接続された逆流防止素子、および前記リアクタと前記逆流防止素子との接続部に一方の端子が接続されて第二出力端子に他方の端子が接続されたスイッチング素子を有するチョッパ回路部を複数と、
    前記第一出力端子と前記第二出力端子との間に接続された平滑コンデンサと、
    前記第一出力端子と前記第二出力端子との間の母線電圧を検出する母線電圧検出器と、
    前記第二直流端子と前記第二出力端子との間に流れる母線電流を検出する母線電流検出器と、
    母線電圧指令値および前記母線電圧検出器が検出した前記母線電圧に基づいて母線電流指令値を求め、前記母線電流指令値および前記母線電流検出器が検出した前記母線電流に基づいてオンデューティ指令値を求めて、前記オンデューティ指令値に従って前記スイッチング素子がオン状態またはオフ状態となるように制御することにより昇圧動作を実行する制御部と、
    を備え、
    前記昇圧動作を開始する前に、複数の前記チョッパ回路部の前記リアクタそれぞれ単独に流れる電流を前記母線電流検出器が検出し、前記昇圧動作において、前記母線電流検出器が検出した前記リアクタそれぞれ単独に流れる電流の測定値に基づいて前記チョッパ回路部ごとに前記制御部は前記オンデューティ指令値を補正する
    ことを特徴とする昇圧コンバータ。
  2. 前記制御部は前記交流電圧の半周期の整数倍の時間間隔で、複数の前記チョッパ回路部の前記スイッチング素子をスイッチングさせることにより、複数の前記リアクタそれぞれ単独に流れる電流を前記母線電流検出器が検出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の昇圧コンバータ。
  3. 前記制御部は、前記リアクタそれぞれ単独に流れる電流の測定値に基づいて、前記リアクタのインダクタンス値の比またはインダクタンス値を求めて記憶する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の昇圧コンバータ。
  4. 請求項1から3のいずれか1つに記載の昇圧コンバータと、
    前記母線電圧をモータに与える交流電圧に変換して前記モータに出力するインバータと、
    を備える
    ことを特徴とするモータ駆動制御装置。
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