JPWO2018207316A1 - シール構造 - Google Patents

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Abstract

シール材の寿命を向上させることができるシール構造を提供する。シール材(10)は、軸(20)と筐体(30)との間の摺動隙間におけるシール溝(31)に配置される。シール材(10)は、外周面(40)、湾曲形状の内周面(41)、設置面(42)および上側面(43)を含む。設置面(42)は、上側面(43)に向かって窪む形状を有している。上側面(43)は、設置面(42)に向かって窪む形状を有している。シール材(10)の径方向に直交する方向に平行であってシール材の中心線を通る仮想平面におけるシール材(10)の断面において、シール材の中心線が延びる方向における、設置面(42)と上側面(43)との間の長さのうち最も長いものをH[mm]、設置面(42)と上側面(43)との間の長さのうち最も短いものをh[mm]とした場合、0.755≦h/H≦0.769を満たす。

Description

本発明は、掘削機におけるビット取付軸とビットとの間に設けられるシール構造に関する。
掘削機において、ビット用のシール材の寿命を向上させる技術が、たとえば、米国特許出願公開第2008/011518号明細書(特許文献1)、米国特許出願公開第2012/312602号明細書(特許文献2)、中国特許出願公開第101629475号明細書(特許文献3)、中国特許出願公開第102747961号明細書(特許文献4)、中国特許出願公開第102747962号明細書(特許文献5)、および中国実用新案公告第201786262号明細書(特許文献6)に開示されている。
米国特許出願公開第2008/011518号明細書 米国特許出願公開第2012/312602号明細書 中国特許出願公開第101629475号明細書 中国特許出願公開第102747961号明細書 中国特許出願公開第102747962号明細書 中国実用新案公告第201786262号明細書
上記各文献に開示されるシール構造において、潤滑性および耐摩耗性等を向上させ、シール材の寿命向上を図っているが、シール材のさらなる高寿命化が求められている。
本発明の目的は、シール材の寿命を向上させることができるシール構造を提供することである。
本発明に係るシール構造は、環状のシール材を備える。シール材は、軸と筐体との間の摺動隙間において筐体に設けられるシール溝に配置される。シール材は、高圧側と低圧側とを仕切る。筐体に設けられるシール溝は、低圧側面部、溝底部、および高圧側面部を有する。低圧側面部は、シール溝の低圧側の側面を構成する。低圧側面部は、軸の軸方向に平行であって軸の中心線を通る仮想平面におけるシール構造の断面において、軸方向に直交する方向に沿って延びる。溝底部は、シール溝の底面を構成する。溝底部は、上記シール溝の断面において軸方向に沿って延びる。高圧側面部は、シール溝の高圧側の側面を構成する。高圧側面部は、上記シール溝の断面において軸方向に直交する方向に沿って延びる。シール材は、溝底部と対向する外周面、軸と対向し軸に向かって突出する湾曲形状の内周面、低圧側面部と対向する設置面、および高圧側面部に対向する上側面を含む。設置面は、上側面に向かって窪む形状を有する。上側面は、設置面に向かって窪む形状を有する。シール材の径方向に直交する方向に平行であってシール材の中心線を通る仮想平面におけるシール材の断面において、シール材の中心線が延びる方向における、設置面と上側面との間の長さのうち最も長いものをH[mm]とし、シール材の中心線が延びる方向における、設置面と上側面との間の長さのうち最も短いものをh[mm]とした場合、0.755≦h/H≦0.769を満たす。
上記のシール構造によると、軸とシール材との間の摺動熱を抑制することができる。これにより、シール材の寿命を向上させることができる。
上記のシール構造において、Hおよびhを用いて算出されるH−hが、0.9≦H−h≦1.2を満たす。これにより、軸とシール材との間の摺動熱を抑制することができる。
上記のシール構造において、Hが、3.9≦H≦4.9を満たす。これにより、軸とシール材との間の摺動熱を抑制することができる。
上記のシール構造において、上記シール材の断面における内周面と外周面との間の長さのうち最も長いものをW1[mm]とし、上記シール構造の断面における溝底部から軸までの長さをW[mm]とした場合、0.877≦W/W1≦0.880を満たす。これにより、シール性を向上させることができる。
上記のシール構造において、W1およびWを用いて算出されるW1ーWが、0.75≦W1ーW≦0.80を満たす。これにより、シール性を向上させることができる。
上記のシール構造において、上記シール材の断面におけるシール材は、径方向に沿って延びる第2の中心線に関して対称な形状を有している。これにより、生産性を向上させることができる。
本発明によれば、シール材の寿命を向上させることができるシール構造を実現することができる。
掘削機におけるビットとビット取付軸とを示す断面図である。 実施の形態に従うシール溝に設けられるシール材の平面図である。 図2に示すシール材の側面図である。 図2に示すA−A線に沿うシール材の断面図である。 シール構造の断面を示した概略図である。 高圧側からシール材に圧力が負荷されている状態を示す概略図である。 実施の形態に従うシール溝および軸の各寸法を示す概略図である。 実施の形態に従うシール材の各寸法を示す概略図である。 各種のシール材に対する評価結果を示す表である。
以下、図面に基づいて、実施の形態におけるシール構造について説明する。以下に示す実施の形態において、同一または実質的に同一の構成については、同一の符号を付して、重複した説明は繰り返さない。
(ビット2)
図1を参照して、本実施の形態におけるシール構造1が採用される掘削機の先端に設けられるビット2とビット取付軸3Aについて説明する。図1は、掘削機におけるビット2とビット取付軸3Aとを示す断面図である。ビット取付ベース3に設けられたビット取付軸3Aに、ビット2が高速回転可能に装着されている。ビット2には、筒状の挿入孔9が設けられている。挿入孔9には、球状ベアリング6が設けられている。ビット取付軸3Aは、球状ベアリング6に挿入されている。挿入孔9とビット取付軸3Aとの間には、潤滑油4,5が保持されている。
ビット取付軸3Aの根本近傍領域においては、ビット2の挿入孔9の内周面に環状に設けられ、シール材10が配置されるシール溝31が設けられている。
ビット2には、泥水の流力を動力としてビット2を回転中心軸CL1を中心軸として回転させる、いわゆるダウンホール・モーター(マッド・モーター)機構が採用されている。
たとえばビット取付軸3Aの直径がφ55mm程度の場合、ビット2の回転領域は、低速域回転(100〜200rpm)、中速域回転(200〜500rpm)、および、高速域回転(500rpm以上)に分けることができる。本実施の形態においては、中速域回転用(200〜500rpm)の構成を採用した場合を想定している。
(シール構造1)
図2は、実施の形態に従うシール溝31に設けられるシール材10の平面図である。図3は、図2に示すシール材10の側面図である。図4は、図2に示すA−A線に沿うシール材10の断面図である。図2から図4を参照しシール材10について説明する。
シール材10は、環状の形状を有している。シール材10は、厚み方向DR3において所定の厚みを有する。図4に示すA−A線に沿う断面図は、シール材10の径方向DR2に直交する方向(厚み方向DR3)に平行であって、シール材10の中心線C1を通る仮想平面における断面図である。
A−A線に沿うシール材10の断面は、径方向DR2に沿って延びる第2の中心線C2に関して対称な形状である。シール材10が第2の中心線C2に関して対称な形状であることにより、シール溝31への組み付け向きを間違えることはなく、生産性を向上させることができる。従って、製造コストを抑制することができる。
シール材10は、外周面40、内周面41、設置面42および上側面43を含む。外周面40は、環状のシール材10の外周面を構成している。外周面40および内周面41は対向している。外周面40は、内周面41から離れる方向に突出する。外周面40は、湾曲形状である。図4に示すA−A線に沿う外周面40の断面は、円弧状である。
内周面41は、環状のシール材10の内周面を構成している。内周面41は、外周面40から離れる方向に突出する。内周面41は、湾曲形状である。図4に示すA−A線に沿う内周面41の断面は、円弧状である。
設置面42および上側面43は、対向している。設置面42は、上側面43に向かって窪む形状を有している。上側面43は、設置面42に向かって窪む形状を有している。設置面42および上側面43が窪んでいることにより、図4に示す径方向DR2において、A−A線に沿うシール材10の断面の中心Cに近づくほど、厚み方向DR3におけるシール材10の厚みが小さくなっている。
シール材10は、たとえば水素添加ニトリルゴム(HNBR)で構成される。シール材10には、HNBR以外にも、エラストマー材料にナノ材料を混合しエラストマー自体の特性を向上させた材料を用いてもよい。シール材10のショアA硬さは、たとえば90である。
実施の形態におけるシール材10は、後述する軸20と筐体30との間の摺動隙間において、筐体30に設けられたシール溝31に配置される。
図5は、シール構造1の断面を示した概略図である。図5に示す断面は、軸方向DR1に平行であって軸20の中心線C3を通る仮想平面におけるシール構造1の断面である。実施の形態において軸20は、ビット取付軸3Aである。実施の形態において筐体30は、ビット2である。軸方向DR1は、軸20が延びる方向であって、図5の紙面上における上下方向である。
軸20と筐体30との摺動隙間において、シール溝31よりも上側が泥水および砂等が侵入しようとする高圧側、シール溝31よりも下側が球状ベアリング6が配置されている低圧側である。シール材10は、高圧側と低圧側とを仕切っている。シール材10は、高圧側からの泥水および砂等の侵入を抑制し、球状ベアリング6の破損を抑制する。
筐体30に設けられるシール溝31は、低圧側面部32、高圧側面部34、および溝底部33を有する。低圧側面部32は、シール溝31の低圧側の側面を構成する。低圧側面部32は、上記シール構造1の断面において軸方向DR1に直交する方向に沿って延びる。高圧側面部34は、シール溝31の高圧側の側面を構成する。高圧側面部34は、上記シール構造1の断面において軸方向DR1に直交する方向に沿って延びる。
溝底部33は、シール溝31の底面を構成する。溝底部33は、軸方向DR1に沿って延びる。溝底部33は、溝底部33の一方の端部において、高圧側面部34と繋がっている。溝底部33は、溝底部33の他方の端部において、低圧側面部32と繋がっている。
シール材10は、軸20とシール溝31との間に囲われるように配置される。シール材10がシール溝31に配置されている状態において、設置面42は、低圧側面部32と対向している。上側面43は、高圧側面部34と対向している。
外周面40は、溝底部33と対向している。外周面40は、溝底部33に押圧されている。内周面41は、軸20と対向している。内周面41は、軸20に押圧されている。内周面41は、軸20と接触する接触領域Sを有する。接触領域Sは、内周面41が軸20により押圧されることで形成される。
接触領域Sは、軸方向DR1において、接触領域Sの高圧側に最も近い位置に上端接触部16を有する。接触領域Sは、軸方向DR1において、接触領域Sの低圧側に最も近い位置に下端接触部17を有する。
図6は、高圧側からシール材10に圧力が負荷されている状態を示す概略図である。上側面43に圧力が負荷されることで(図6中の白抜き矢印)、設置面42の窪んでいる部分が低圧側面部32に接触するようにシール材10全体が変形する。
これに伴い、図6中の矢印Aに示すように内周面41に曲げ変形が生じる。内周面41の変形により、圧力が負荷される前の状態である図5と比較して接触領域Sが小さくなる。接触領域Sが小さくなることにより、軸20とシール材10との接触面積が小さくなるため、軸20とシール材10との間の摺動熱を抑制することができる。これにより、シール材10の寿命を向上させることができる。
さらに、図6中の矢印Aに示すように内周面41が曲げ変形することにより、上端接触部16付近における内周面41は、軸20から離れようとするため、上端接触部16付近の面圧が小さくなる。これにより、高圧側から泥水が上端接触部16付近に侵入する。
一方、内周面41の曲げ変形により、下端接触部17付近における内周面41は、軸20に押圧されるため、下端接触部17付近の軸20とシール材10との面圧は大きくなる。図6の紙面上の下方向における上端接触部16からの距離が一定以上になると、その位置以降において泥水等の侵入は抑制される。
接触領域Sにおける一定の位置まで泥水を侵入させることにより、シール材10と軸20との間の摺動性を向上させることができる。さらに、泥水によりシール材10が冷却されるため、軸20とシール材10との間の摺動熱を抑制することができる。これにより、シール材10の寿命を向上させることができる。
発明者は研究を進めていく中で、シール材10の寸法とシール溝31の寸法との関係がシール材10の寿命に大きく影響を与えることを見出した。
図7は、実施の形態に従うシール溝31および軸20の各寸法を示す概略図である。図7に示す断面は、軸方向DR1に平行であって軸20の中心線C3を通る仮想平面におけるシール構造1の断面である。溝底部33から軸20までの長さをW[mm]、溝底部33の軸方向DR1における長さをG[mm]、軸20の直径をD[mm]とする。
図8は、実施の形態に従うシール材10の各寸法を示す概略図である。図8に示す断面は、シール材10の径方向DR2に直交する方向(厚み方向DR3)に平行であってシール材10の中心線C1を通る仮想平面におけるシール材10の断面である。シール材10の中心線C1が延びる方向(厚み方向DR3)における、設置面42と上側面43との間の長さのうち最も長いものをH[mm]、設置面42と上側面43との間の長さのうち最も短いものをh[mm]とする。内周面41と外周面40との間の長さのうち最も長いものをW1[mm]とする。
実施の形態に従うシール材10において、寸法の異なる各種のシール材10(後述する実施例1、実施例2、および比較例1)に対するシール材10の発熱性、摩耗性、シール性、およびシール寿命について評価を実施した。良好レベルのものを「良」で、許容レベルのものを「可」で、不可レベルのものを「不可」で示している。
図9は、各種のシール材10に対する評価結果を示す表である。実施例1、実施例2、および比較例1の全てにおいて、シール性に関して良好レベルとなっている。シール性に関しては、接触領域Sの大きさが関係している。接触領域Sが大きいほど、軸20と内周面41との接触面積は大きくなるため、シール性は良好となる。
接触領域Sの大きさは、シール材10の寸法Hに関係している。寸法Hが大きくなるほど、接触領域Sは大きくなるため、シール性は向上する。実施例1、実施例2、および比較例1の全てにおいて、シール性が良好レベルであることにより、接触領域Sの大きさに関係する寸法Hの大きさは実施例1、実施例2、および比較例1の全てにおいて、十分に確保されているといえる。
hをHで除したh/Hに着目すると、h/H=1の場合(比較例1)、上側面および設置面はそれぞれ窪んでいないため、シール材の厚みが小さくなる部分がない。これにより、上側面に圧力が負荷されてもシール材の内周面は図6の矢印Aに示すように変形しない。
シール材の内周面が変形しないことで、接触領域が小さくならない。接触領域が小さくならないことで、軸とシール材との間に発生する摺動熱を抑制することができず、発熱性が「不可」となっている。その結果として、寿命が「不可」となっている。
実施例1および実施例2より、h/Hが、0.755≦h/H≦0.769の範囲内にあるときに、シール材10のシール性を確保しつつシール材10の寿命を向上できることがわかる。
また、Hおよびhを用いて算出されるH−hが、0.9≦H−h≦1.2の範囲内にあるときも、シール材10のシール性を確保しつつシール材10の寿命を向上できることがわかる。
実施例1および実施例2を比較すると、発熱性、摩耗性、および寿命の評価結果が実施例1のほうが良好である。接触領域Sが大きいほど、軸20とシール材10との間に発生する摺動熱は大きくなり、摩耗性も悪化するため、その結果、寿命も低下する。
実施例2におけるHよりも実施例1におけるHの方が小さいため、接触領域Sは、実施例1のほうが小さい。接触領域Sが小さいことにより、軸20と内周面41との接触面積が小さくなるため、実施例1におけるシール材10の発熱性および摩耗性の評価結果が良好となっている。その結果として、実施例1におけるシール材10の方が、寿命評価は良好となっている。
実施例1および実施例2より、Hが、3.90≦H≦4.90の範囲内にあるときに、シール材10のシール性を確保しつつシール材10の寿命を向上できることがわかる。
シール材10がシール溝31に配置される際、内周面41が軸20に押圧され、外周面40が溝底部33に押圧されることにより、シール材10は圧縮してシール溝31に配置されることになる。
図9に示すW/W1は、シール材10がシール溝31および軸20によって圧縮される程度を表すパラメータである。シール材10が圧縮されるほど軸20とシール材10との面圧は大きくなる。面圧が大きくなるとシール性が向上する一方で、摺動熱が大きくなるため寿命が悪化する。
図9より、W/W1が、0.877≦W/W1≦0.880の範囲内にあるときに、シール材10のシール性を確保しつつシール材10の寿命を向上できることがわかる。
また、W1およびWを用いて算出されるW1ーWが、0.75≦W1ーW≦0.80の範囲内にあるときに、シール材10のシール性を確保しつつシール材10の寿命を向上できることがわかる。
シール材10の寸法およびシール溝31の寸法を適正に設定することで、シール性を確保しつつ、シール材10の寿命を向上させることができる、シール構造1を実現することができる。
実施の形態において、シール材10は、第2の中心線C2に関して対称な形状であったが、対称でなくてもよい。また、設置面42および上側面43の窪みは、円弧状等に窪む形状であってもよい。
今回開示された実施の形態および実施例は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 シール構造、10 シール材、16 上端接触部、17 下端接触部、20 軸、30 筐体、31 シール溝、32 低圧側面部、33 溝底部、34 高圧側面部、40 外周面、41 内周面、42 設置面、43 上側面、DR1 軸方向、DR2 径方向、DR3 厚み方向、C 中心、C1,C3 中心線、C2 第2の中心線。

Claims (6)

  1. 軸と筐体との間の摺動隙間において前記筐体に設けられるシール溝に配置され、高圧側と低圧側とを仕切る環状のシール材を備えるシール構造であって、
    前記軸の軸方向に平行であって前記軸の中心線を通る仮想平面における前記シール構造の断面において、前記筐体に設けられる前記シール溝は、前記シール溝の前記低圧側の側面を構成し前記軸方向に直交する方向に沿って延びる低圧側面部、前記シール溝の底面を構成し前記断面において前記軸方向に沿って延びる溝底部、および前記シール溝の前記高圧側の側面を構成し前記軸方向に直交する方向に沿って延びる高圧側面部を有し、
    前記シール材は、前記溝底部と対向する外周面、前記軸と対向し前記軸に向かって突出する湾曲形状の内周面、前記低圧側面部と対向する設置面、および前記高圧側面部に対向する上側面を含み、
    前記設置面は、前記上側面に向かって窪む形状を有し、
    前記上側面は、前記設置面に向かって窪む形状を有し、
    前記シール材の径方向に直交する方向に平行であって前記シール材の中心線を通る仮想平面における前記シール材の断面において、前記シール材の中心線が延びる方向における、前記設置面と前記上側面との間の長さのうち最も長いものをH[mm]とし、前記シール材の中心線が延びる方向における、前記設置面と前記上側面との間の長さのうち最も短いものをh[mm]とした場合、0.755≦h/H≦0.769を満たす、シール構造。
  2. 前記Hおよび前記hを用いて算出されるH−hが、0.9≦H−h≦1.2を満たす、請求項1に記載のシール構造。
  3. 前記Hが、3.9≦H≦4.9を満たす、請求項1または請求項2に記載のシール構造。
  4. 前記シール材の断面において、前記内周面と前記外周面との間の長さのうち最も長いものをW1[mm]とし、前記シール構造の断面において、前記溝底部から前記軸までの長さをW[mm]とした場合、0.877≦W/W1≦0.880を満たす、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のシール構造。
  5. 前記W1および前記Wを用いて算出されるW1−Wが、0.75≦W1−W≦0.80を満たす、請求項4に記載のシール構造。
  6. 前記シール材の断面において、前記シール材は、前記径方向に沿って延びる第2の中心線に関して対称な形状を有している、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のシール構造。
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