JPWO2018190032A1 - 電子機器および保護カバー - Google Patents

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Abstract

本技術の一形態に係る電子機器は、機器本体と、カバー本体と、端子カバーとを具備する。上記機器本体は、端子部が先端に形成された接続ケーブルを有する。上記カバー本体は、上記端子部を収納可能な開口部を有し、上記機器本体に装着される。上記端子カバーは、上記機器本体に固定される固定部を有し、上記開口部を開閉可能に上記カバー本体に組み付けられる。上記電子機器によれば、耐衝撃性だけでなく接続ケーブルの収納性及び防水性を高めることができる。【選択図】図2

Description

本技術は、ポータブル型の電子機器およびこれに用いられる保護カバーに関する。
ハードディスクドライブ装置(以下、HDD(Hard-Disk Drive)ともいう)は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置において、データやプログラムの書き込みや、記録されているデータ等の読み込みが行われる電子機器(記録再生装置)として広く利用されている。HDDは、情報処理装置の本体に内蔵されるものだけでなく、情報処理装置の本体に対して着脱自在なポータブルタイプあるいはデタッチャブルタイプのものも開発されており、それ自体で携帯されたり、情報処理装置本体とは別個に保管されたりしている。
ポータブル型のHDDは、典型的には、金属製の筐体と、この筐体の内部に収容された単数又は複数のHDDユニットとを備える。そして、HDDユニットを衝撃等の外力から保護するため、筐体の周面に枠状の衝撃吸収体を装着する技術が知られている(特許文献1,2参照)。また、情報処理装置との接続のためのUSB(Universal Serial Bus)ケーブルを備えたHDDも知られている(特許文献3参照)。
特開2000−148300号公報 特開2007−95112号公報 特開2008−130203号公報
USBケーブルのような接続ケーブルを有する電子機器においては、衝撃から機器本体を保護するだけでなく、接続ケーブルの収納性や防水性が高められる構造が要求されている。
以上のような事情に鑑み、本技術の目的は、耐衝撃性だけでなく接続ケーブルの収納性及び防水性を高めることができる電子機器及び保護カバーを提供することにある。
本技術の一形態に係る電子機器は、機器本体と、カバー本体と、端子カバーとを具備する。
上記機器本体は、端子部が先端に形成された接続ケーブルを有する。
上記カバー本体は、上記端子部を収納可能な開口部を有し、上記機器本体に装着される。
上記端子カバーは、上記機器本体に固定される固定部を有し、上記開口部を開閉可能に上記カバー本体に組み付けられる。
上記電子機器によれば、耐衝撃性だけでなく接続ケーブルの収納性及び防水性を高めることができる。
上記機器本体は、短辺部と長辺部とを有する周面部を含む直方体であってもよく、上記端子カバーは、上記周面部の一部に固定されてもよい。
これにより、電子機器の厚み寸法の増加を抑制し、薄型化に貢献することができる。
上記カバー本体は、上記周面部の短辺部を被覆する第1のカバー部と、上記周面部の長辺部を被覆する第2のカバー部と、を有してもよい。上記開口部は、上記第1のカバー部に設けられ、上記第2のカバー部は、上記開口部に連絡し上記接続ケーブルを収容可能な溝部を有してもよい。
これにより、接続ケーブルの適度な線長を確保しつつ、接続ケーブル全体を安定に支持することができる。
上記端子カバーは、上記開口部の周縁部内面に係合可能な係合突起と、上記開口部の内方に対向する対向面と、上記対向面に設けられ上記接続ケーブルに係合可能な第1の係合溝とを有してもよい。上記開口部は、上記対向面に当接可能な当接面と、上記当接面に設けられ上記溝部と連続する第2の係合溝とを有してもよい。
これにより、開口部内に収容された端子部の防水性、防塵性を高めることができる。
上記端子カバーは、上記電子機器に固定される第1の端部と、上記第1の端部とは反対の第2の端部と、上記第1の端部と上記第2の端部との間に設けられた第1のヒンジ部とを有してもよい。
これにより、端子カバーの開閉操作性が高められる。
上記端子カバーは、収容部をさらに有してもよい。上記収容部は、上記第1の端部と上記第1のヒンジ部との間に設けられ、上記端子部を収容可能に構成される。
これにより、開口部からの端子部の取り出し性が高められる。
上記端子カバーは、第2のヒンジ部をさらに有してもよい。上記第2のヒンジ部は、上記第1の端部と上記第1のヒンジ部との間に設けられ、上記第1のヒンジ部よりも開放トルクが大きい。
これにより、開口部からの端子部の取り出し性が高められる。
上記端子カバーは、上記第2の端部と上記第1のヒンジ部との間に設けられ、上記端子部を挟持可能な挟持部をさらに有してもよい。
これにより、開口部からの端子部の取り出し性が高められる。
上記カバー本体および上記端子カバーは、典型的には、弾性材料で構成される。これにより、所望とする耐衝撃性を得ることができる。
上記カバー本体および上記端子カバーは、同一の弾性材料で構成されてもよい。
本技術の一形態に係る保護カバーは、カバー本体と、端子カバーとを具備する。
上記カバー本体は、機器本体に装着され、上記機器本体に固定された接続ケーブルの端子部を収納可能な開口部を有する。
上記端子カバーは、上記機器本体に固定される固定部を有し、上記開口部を開閉可能に上記カバー本体に組み付けられる。
以上のように、本技術によれば、耐衝撃性だけでなく接続ケーブルの収納性及び防水性を高めることができる。
なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
本技術の第1の実施形態に係る電子機器を示す斜視図である。 上記電子機器の主要部の分解斜視図である。 上記電子機器の要部の断面図である。 上記電子機器における端子カバーの内面側の構造を示す斜視図である。 上記端子カバーの開放状態を示す電子機器の要部斜視図である。 上記電子機器における接続ケーブルの収納状態を示す要部斜視図である。 上記電子機器における接続ケーブルの収納状態を示す要部斜視図である。 上記接続ケーブルの着脱方法を説明する電子機器の要部の斜視図である。 上記接続ケーブルの着脱方法を説明する電子機器の要部の斜視図である。 上記接続ケーブルの着脱方法を説明する電子機器の要部の斜視図である。 本技術の第2の実施形態に係る電子機器であって、カバー本体を取り外した状態の斜視図である。 上記電子機器における端子カバーの開放状態を示す要部の斜視図である。 上記端子カバーの斜視図である。 本技術の第3の実施形態に係る電子機器であって、接続ケーブルが取り出された状態を示す要部の斜視図である。 上記電子機器における端子カバーの斜視図である。 上記接続ケーブルの収納手順を説明する電子機器の要部の斜視図である。 上記接続ケーブルの収納手順を説明する電子機器の要部の斜視図である。 上記接続ケーブルの収納手順を説明する電子機器の要部の斜視図である。 上記接続ケーブルと端子カバーとの関係を示す電子機器の要部断面図である。
以下、本技術に係る実施形態を、図面を参照しながら説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本技術の第1の実施形態に係る電子機器を示す斜視図、図2は、電子機器の主要部の分解斜視図である。
なお、各図においてX軸、Y軸およびZ軸は、相互に直交する3軸方向を示しており、ここでは、X軸を前後方向(矢印方向を前方)、Y軸を幅方向、Z軸を高さ方向としている(以後の各図についても同様)。
[電子機器の全体構成]
本実施形態において電子機器100は、可搬性を有する記録再生装置として構成される。電子機器100は、機器本体10と、機器本体10に装着される保護カバー1とを備える。保護カバー1は、カバー本体20と、端子カバー30とを有する。
電子機器100の大きさは特に限定されず、本実施形態では、X軸方向に沿った長さが約170mm、Y軸方向に沿った幅寸法が約105mm、Z軸方向に沿った厚み(高さ)寸法が約30mmとされる。
(機器本体)
機器本体10は、HDD(Hard Disk Drive)あるいはSSD(Solid State Drive)を内蔵するドライブユニット11と、ドライブユニット11に一端が接続された接続ケーブル12とを含む。
ドライブユニット11は、HDD/SSDとこれを内蔵する直方体形状の筐体とを含む。上記筐体の材質は特に限定されず、金属製でもよいし、合成樹脂製でもよい。ドライブユニット11は、平面形状が概略矩形の主面部11mと、X軸方向に沿った長辺とY軸方向に沿った短辺とを含む周面部11sとを有する。接続ケーブル12の一端は、ドライブユニット11の周面部11s(本実施形態では後方側の短辺部)に接続される。
接続ケーブル12は、情報処理装置等の外部機器と電気的に接続される通信ケーブルである。接続ケーブル12は、外部機器内のデータをドライブユニット11に記録したり、ドライブユニット11に記録されたデータを外部機器で読み出したりする場合に用いられ、あるいは、ドライブユニット11への電源の供給ラインとして用いられる。
接続ケーブル12は、端子部12aとケーブル部12bとを有する。端子部12aは、ケーブル部12bの先端に取り付けられ、例えばUSB規格に準拠したコネクタ端子で構成される。ケーブル部12bは、柔軟性のある線材で構成され、配線とその周囲を被覆する絶縁性の樹脂層とを有する。ケーブル部12bの長さは特に限定されず、本実施形態では、ドライブユニット11の周囲長の約半分の長さとされ、より具体的には、周面部11sにおける前方側の短辺部11s1へ端子部12aを対向させることが可能な長さとされる。
(保護カバー)
保護カバー1は、機器本体10を外部衝撃から保護するための衝撃緩衝体としての機能と、機器本体10の防水性および防塵性を高める機能とを有する。
カバー本体20は、機器本体10(ドライブユニット11)を収容可能な空間部Sを有し、概略直方体形状の弾性変形可能な袋体で構成される。カバー本体20は、機器本体10を落下衝撃等から保護することができる材料で構成され、典型的には、合成ゴム等の弾性材料で構成される。弾性材料としては、高強度、耐熱性、耐薬品性を有するシリコーン系のゴム材料が好適であるが、これに限られず、アクリル系、クロロプレンゴム(CR)等の他の弾性材料が採用可能である。
カバー本体20は、ドライブユニット11に装着されることで、ドライブユニット11の外面の各部に密着する。カバー本体20は、第1のカバー部21と、第2のカバー部22と、第3のカバー部23とを有する。
第1のカバー部21は、ドライブユニット11の周面部11sにおける短辺部11s1を被覆し、第2のカバー部22は、周面部11sにおける長辺部11s2を被覆する。そして、第3のカバー部23は、ドライブユニット11の主面部11mを被覆する。第1〜第3のカバー部21〜23は、空間部Sを挟んでそれぞれ一対設けられる。
一対の第1のカバー部21のうち、周面部11sの前方側の短辺部11s1を被覆するカバー部は、開口部210と、第1の溝部211と、遮蔽部212とを有する。
開口部210は、接続ケーブル12の端子部12aを収容可能に構成され、Y軸方向に長手の長孔形状を有する。開口部210は、第1のカバー部21に穿設された凹部で構成され、その内部は、端子部12aを収容する所定形状の構造体で構成される。なお、開口部210の内部構成については後述する。
第1の溝部211は、接続ケーブル12のケーブル部12bを収容可能に構成される。第1の溝部211は、第1のカバー部21の外面にY軸方向に沿って直線的に形成され、その一端は開口部210に、他端は後述する第2の溝部221にそれぞれ接続される。
遮蔽部212は、端子カバー30の固定部31を被覆するためのもので、開口部210を挟んで、第1の溝部211とY軸方向に対向するように設けられる。
一対の第2のカバー部22のうち一方は、接続ケーブル12のケーブル部12bを収容可能な第2の溝部221を有する。第2の溝部221は、当該カバー部22の外面にX軸方向に沿って直線的に形成され、その一端は第1の溝部211に接続される。
第1及び第2の溝部211,221は、同一の幅及び深さで形成される。これら溝部211,221の幅および深さ寸法は特に限定されず、本実施形態では、ケーブル部12bの直径と同一又は略同一の幅寸法と、ケーブル部12bの直径よりも大きい深さ寸法とを有する。これにより、接続ケーブル12の適度な線長を確保しつつ、接続ケーブル12を安定に支持することができる。
一対の第3のカバー部23は、窓部23aをそれぞれ有する。窓部23aは、カバー部23の任意の位置に任意の形状、大きさで形成された開口部であり、ドライブユニット11の主面部11mの一部を外部に露出させる。窓部23aは、機器本体10の放熱性を高めるためのものであり、位置、形状、大きさ、数等は図示の例に限定されず、また必要に応じて省略されてもよい。
端子カバー30は、ドライブユニット11の周面部11sの一部に固定され、本実施形態では前方側の短辺部11s1に固定される。端子カバー30は、開口部210を開閉可能にカバー本体20に組み付けられる。端子カバー30は、機器本体10(ドライブユニット11)に固定される固定部31と、固定部31を支点として開閉可能な蓋部32とを有する。
端子カバー30は、弾性材料で構成され、本実施形態では、カバー本体20を構成する弾性材料と同一の弾性材料(シリコーン系樹脂材料)で構成される。端子カバー30は、カバー本体20とは異なる色で構成されてもよい。端子カバー30はカバー本体20とは別部材で構成されているため、それぞれ異なる色彩での作製が容易となる。これにより、意匠性が高められるとともに、ユーザの好みに応じた色の組み合わせも可能となる。
図3は、固定部31とその周辺構造を示す電子機器100の要部の断面図、図4は、端子カバー30の内面側の構造を示す斜視図である。また、図5は、端子カバー30の開放状態を示す電子機器100の要部斜視図、図6及び図7は、開口部210に接続ケーブル12の端子部12aが収納された状態を示す電子機器100の要部斜視図である。
端子カバー30はY軸方向に長手の構造体であり、その長手方向の一端部(第1の端部)に固定部31が設けられる。固定部31は、ネジNが挿通される挿通孔31aを有し、ネジNを介して、ドライブユニット11の周面部11sにおける短辺部11s1に立設されたボス部11vに固定される。
図3に示すように、固定部31は、蓋部32よりも小さい厚みを有し、その外面は、遮蔽部212で被覆される。遮蔽部212は、その外面が蓋部32の外面と同一又は略同一の平面上に位置するような厚みで形成される。
蓋部32は、開口部210の開口形状に概ね対応する外観形状を有する。蓋部32の外面側は、図1及び図2に示すように平坦に形成され、蓋部32の内面側には、図4に示すように周壁部320、操作部321等が設けられている。
周壁部320は、蓋部32の周縁に沿って設けられ、開口部210の内周面に嵌合することが可能に構成される。操作部321は、蓋部32の固定部31とは反対の端部(第2の端部)に設けられ、周壁部320から外方へ突出させた板部で構成される。
蓋部32は、対向面323と、第1の係合溝324と、係合突起325とをさらに有する。
対向面323は、周壁部320の操作部321側の端部に設けられ、開口部210の内方に設けられた当接面213と当接可能に対向する。対向面323は、蓋部32が開口部210を閉塞する閉止位置において当接面213と当接、密着するように構成される。
第1の係合溝324は、対向面323に設けられ、幅方向(Y軸方向)に貫通する半円筒形状を有する。第1の係合溝324は、開口部210内に収納された接続ケーブル12の端子部12a近傍のケーブル部12bと係合することが可能に構成される。
開口部210内の当接面213にも同様に、第1の係合溝324と前後方向(X軸方向)に対向する半円筒形状の第2の係合溝214が設けられており、第1の係合溝324と協働して開口部210内のケーブル部12bを挟持することが可能に構成される。第2の係合溝214は、第1の溝部211と連続するように形成される。
係合突起325は、対向面323の周囲から周壁部320の外側に向かって高さ方向(Z軸方向)突出するように構成される。係合突起325は、開口部210内の当接面213の周縁部に設けられた係合凹部215と係合することで、開口部210を閉塞する閉止位置に蓋部32を位置決めする。
端子カバー30は、ヒンジ33と、収容部34とをさらに有する。
本実施形態においてヒンジ33は、第1のヒンジ部331と、第2のヒンジ部332とを有する。
第1のヒンジ部331は、固定部31(第1の端部)と操作部321(第2の端部)との間に設けられる。第1のヒンジ部331は、図3及び図4に示すように、周壁部320の一部を切り欠いて形成された溝部であり、蓋部32のX軸方向の厚み寸法を部分的に減少させることで形成される。これにより、端子カバー30の開閉操作性が高められるとともに、開口部210を閉塞する閉止位置へ向かって弾性復帰させることができる。
第2のヒンジ部332は、固定部31と第1のヒンジ部331との間に設けられる。第2のヒンジ部332は、第1のヒンジ部331よりも開放トルクが大きくなるように構成される。
第2のヒンジ部332は、第1のヒンジ部331と同様に、蓋部32の厚み寸法を部分的に減少させることで形成される。本実施形態では、第2のヒンジ部332が第1のヒンジ部331よりも蓋部32の厚み寸法が大きくなるように構成される。
これにより、操作部321を摘まんで蓋部32を閉止位置から開放するときに、第2のヒンジ部332よりも第1のヒンジ部331が優先的に屈曲(回転)するように構成される(図5、図6参照)。また、ヒンジ部331,332が端子カバー30の内面側に設けられるため、端子カバー30の外面側からヒンジ部331,332が視認しにくくなり、端子カバー30の意匠性が高められる。
収容部34は、開口部210に収納された接続ケーブル12の端子部12aを部分的に収容することが可能に構成される。収容部34は、固定部31と第1のヒンジ部331との間に設けられ、特に本実施形態では、第1のヒンジ部331と第2のヒンジ部332との間に設けられる。収容部34は、図3及び図4に示すように、幅方向(Y軸方向)に貫通する収容空間を有する角筒形状に形成される。
なお、第1のカバー部21のうち、周面部11sの後方側の短辺部を被覆するカバー部には図示せずとも、ドライブユニット11から接続ケーブル12を導出する引出し窓が設けられる。当該引出し窓は、第2の溝部221の他端部と接続される。なお、当該引出し窓を開閉するカバー部材が別途設けられてもよく、当該カバー部材は端子カバー30と同様に構成されてもよい。
[第1の実施形態の作用]
次に、以上のように構成される本実施形態の電子機器100の作用について説明する。
電子機器100の非使用時、接続ケーブル12の端子部12aは、カバー本体20の開口部210内に収納され、接続ケーブル12のケーブル部12bは、カバー本体20の第1及び第2の溝部211,221内に収容され、開口部210は、端子カバー30により閉塞される(図1参照)。これにより、接続ケーブル12を保護カバー1の外側に飛び出させることなくコンパクトに収納することができるため、電子機器100の携帯性が高められ、接続ケーブル12の保護も図ることが可能となる。
この状態において、端子カバー30は、その係合突起325と開口部210内の係合凹部215との係合作用により開口部210にロックされるため、不用意に開放することが防止される。
また、端子カバー30の閉止位置において、周壁部320と開口部210の内周面との当接作用、および、対向面323と当接面213との密着作用により、端子カバー30の外側から開口部210内への水あるいは塵埃の侵入が防止される。
さらに、対向面323上の第1の係合溝324と当接面213上の第2の係合溝214とによるケーブル部12bの挟持作用により、第1及び第2の溝部211,221から開口部210内への水の侵入が防止される。
そして、保護カバー1が弾性材料で構成されているため、電子機器100の落下衝撃等を緩和し、機器本体10の保護を図ることができる。
以上のようにして、電子機器100の耐衝撃性、接続ケーブルの収納性、防水性・防塵性が確保される。
続いて、保護カバー1からの接続ケーブル12の脱着方法について説明する。
図7〜図10は、接続ケーブル12の着脱方法を説明する電子機器100の要部の斜視図である。
電子機器100の使用時、接続ケーブル12は、保護カバー1から取り外される。この場合、まず図7に示すように、端子カバー30を開放位置へ回動して開口部210を開放する。
端子カバー30の回動に際しては、操作部321をユーザの指等で引っ掛けるようにして外側に引っ張り出し、端子カバー30の係合突起325と開口部210内の係合凹部215との係合によるロック作用を解除する。このとき、操作部321近傍のカバー本体20(第1のカバー部21)を弾性的に押し潰すことで、操作部321を容易に引き出すことができる。
また、端子カバー30の回動に際しては、ヒンジ33のうち開放トルクが小さい方の第1のヒンジ部331が優先的に屈曲する(図7参照)。端子カバー30の更なる開放操作により、第2のヒンジ部332が屈曲を開始する(図8参照)。第2のヒンジ部332の屈曲により、端子カバー30の収容部34も同時に前方へ移動し、したがって収容部34に部分的に収容された接続ケーブル12の端子部12aも開口部210から引っ張り出される(図8参照)。これにより、端子部12aを開口部210から容易に取り出すことが可能となる(図9参照)。
その後、接続ケーブル12のケーブル部12bを第1及び第2の溝部211,221から引っ張り出すことで、接続ケーブル12を保護カバー1から取り出される(図9、図10参照)。
接続ケーブル12を保護カバー1に収容するときは、典型的には、上述の動作とは逆の手順で行われる。このとき、端子部12aを先に開口部210内へ収容した後、ケーブル部12bを溝部211,221へ収容してもよいし、その逆であってもよい。
本実施形態によれば、端子カバー30が機器本体10(ドライブユニット11)に固定されているため、接続ケーブル12が取り出された後でも機器本体10から分離することはなく、したがって端子カバー30の脱落や紛失が防止されるため管理が不要となる。このとき端子カバー30は、図10に示すように、開口部210を閉塞する閉止位置にロックされてもよい。
<第2の実施形態>
図11〜図13は、本技術の第2の実施形態を示しており、図11は、カバー本体を取り外した状態における電子機器の斜視図、図12は端子カバーの開放状態を示す電子機器の要部の斜視図、図13は端子カバーの斜視図である。
以下、第1の実施形態と異なる構成について主に説明し、第1の実施形態と同様の構成については同様の符号を付しその説明を省略または簡略化する。
本実施形態の電子機器200は、機器本体10と、カバー本体20と、端子カバー40とを有し、端子カバー40の構成が第1の実施形態と異なる。
すなわち、本実施形態の端子カバー40は、固定部31と、蓋部32とを有し、蓋部32の周壁部320には操作部321、対向面323、第1の係合溝324、係合突起325が設けられている点で第1の実施形態と共通するが、収容部34を有しておらず、ヒンジ43が単一のヒンジ部で構成されている点で第1の実施形態と異なる。ヒンジ43は、第1の実施形態における第2のヒンジ部332の形成位置に設けられるが、これに限られず、任意の位置に設けられてもよい。
以上のように構成される本実施形態の電子機器200においても、上述の第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。本実施形態によれば、端子カバー40の開放操作時に1アクションで開口部210を大きな開口面積で開放することができる。このため、接続ケーブル12の端子部12aの開口部210からの良好な取り出し性と、開口部210への良好な収納性が確保される。
<第3の実施形態>
図14〜図19は、本技術の第3の実施形態を示しており、図14は、端子カバーが開放されて接続ケーブルが取り出された状態を示す電子機器の要部の斜視図、図15は端子カバーの斜視図、図16〜図18は接続ケーブルの収納手順を説明する電子機器の要部の斜視図、図19は、接続ケーブルと端子カバーとの関係を示す電子機器の要部断面図である。
以下、第1の実施形態と異なる構成について主に説明し、第1の実施形態と同様の構成については同様の符号を付しその説明を省略または簡略化する。
本実施形態の電子機器300は、機器本体10と、カバー本体20と、端子カバー50とを有し、端子カバー50の構成が第1の実施形態と異なる。
すなわち、本実施形態の端子カバー50は、固定部31と、蓋部32とを有し、蓋部32の周壁部320には操作部321、対向面323、第1の係合溝324、係合突起325が設けられている点で第1の実施形態と共通するが、収容部34に代わって挟持部54を有し、ヒンジ53が固定部31と挟持部54との間に設けられた単一のヒンジ部で構成されている点で第1の実施形態と異なる。
挟持部54は、操作部321とヒンジ53との間に設けられ、本実施形態では蓋部32の固定部31側の端部に設けられる。挟持部54は、Z軸方向に対向する一対の爪部54a,54bを有する。爪部54a,54bは、相互に対向する方向に突出するフック部(返し部)を有するとともに、相互に接近する方向と離間する方向に弾性変形可能である。これら爪部54a,54bにより、開口部210を閉止位置へ回動させる操作によって、開口部210内に収納された接続ケーブル12の端子部12aの先端部が挟持される(図17、図18参照)。挟持部54は、弾性材料で構成されるため、適度な弾性力をもって端子部12aの先端部を挟持することが可能である。
以上のように構成される本実施形態の電子機器200においても、上述の第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。本実施形態によれば、端子カバー40の開放操作時に1アクションで開口部210を大きな開口面積で開放することができる。このため、接続ケーブル12の端子部12aの開口部210からの良好な取り出し性と、開口部210への良好な収納性が確保される。
特に本実施形態によれば、端子カバー50が挟持部54を備えているため、端子カバー50の開放操作時、挟持部54に挟持された端子部12aの先端部が外方を引き出されるため、開口部210からの端子部12aの取り出し性が高められる(図19参照)。
<変形例>
以上、本技術の実施形態について説明したが、本技術は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば以上の実施形態では、機器本体10として、ドライブユニットを例に挙げて説明したが、勿論これに限られず、スマートフォン等の携帯情報端末、光ディスクや光磁気ディスク等のドライブユニットを内蔵する光ディスク装置等の接続ケーブルを有する他の機器にも本技術は適用可能である。
同様に、以上の実施形態では、ドライブユニット用の保護カバーを例に挙げて説明したが、これに限られず、上記他の機器用の保護カバーとして構成されてもよい。
さらに以上の実施形態では、端子カバーが機器本体の短辺側の周面部に固定されたが、これに限られず、長辺側の周面部に設けられてもよい。また、接続ケーブル12のケーブル長は機器本体の周面部の全長にわたる長さであってもよい。
なお、本技術は以下のような構成もとることができる。
(1) 端子部が先端に形成された接続ケーブルを有する機器本体と、
前記端子部を収納可能な開口部を有し、前記機器本体に装着されるカバー本体と、
前記機器本体に固定される固定部を有し、前記開口部を開閉可能に前記カバー本体に組み付けられる端子カバーと、
を具備する電子機器。
(2)上記(1)に記載の電子機器であって、
前記機器本体は、短辺部と長辺部とを有する周面部を含む直方体であり、
前記端子カバーは、前記周面部の一部に固定される
電子機器。
(3)上記(2)に記載の電子機器であって、
前記カバー本体は、前記周面部の短辺部を被覆する第1のカバー部と、前記周面部の長辺部を被覆する第2のカバー部と、を有し、
前記開口部は、前記第1のカバー部に設けられ、
前記第2のカバー部は、前記開口部に連絡し前記接続ケーブルを収容可能な溝部を有する
電子機器。
(4)上記(3)に記載の電子機器であって、
前記端子カバーは、前記開口部の周縁部内面に係合可能な係合突起と、前記開口部の内方に対向する対向面と、前記対向面に設けられ前記接続ケーブルに係合可能な第1の係合溝とを有し、
前記開口部は、前記対向面に当接可能な当接面と、前記当接面に設けられ前記溝部と連続する第2の係合溝とを有する
電子機器。
(5)上記(1)〜(4)のいずれか1つに記載の電子機器であって、
前記端子カバーは、前記電子機器に固定される第1の端部と、前記第1の端部とは反対の第2の端部と、前記第1の端部と前記第2の端部との間に設けられた第1のヒンジ部とを有する
電子機器。
(6)上記(5)に記載の電子機器であって、
前記端子カバーは、前記第1の端部と前記第1のヒンジ部との間に設けられ前記端子部を収容可能な収容部をさらに有する
電子機器。
(7)上記(5)又は(6)に記載の電子機器であって、
前記端子カバーは、前記第1の端部と前記第1のヒンジ部との間に設けられ前記第1のヒンジ部よりも開放トルクが大きい第2のヒンジ部をさらに有する
電子機器。
(8)上記(5)〜(7)のいずれか1つに記載の電子機器であって、
前記端子カバーは、前記第2の端部と前記第1のヒンジ部との間に設けられ、前記端子部を挟持可能な挟持部をさらに有する
電子機器。
(9)上記(1)〜(8)のいずれか1つに記載の電子機器であって、
前記カバー本体および前記端子カバーは、弾性材料で構成される
電子機器。
(10)上記(9)に記載の電子機器であって、
前記カバー本体および前記端子カバーは、同一の弾性材料で構成される
電子機器。
(11) 機器本体に装着され、前記機器本体に固定された接続ケーブルの端子部を収納可能な開口部を有するカバー本体と、
前記機器本体に固定される固定部を有し、前記開口部を開閉可能に前記カバー本体に組み付けられる端子カバーと
を具備する保護カバー。
10…機器本体
11…ドライブユニット
12…接続ケーブル
12a…端子部
20…カバー本体
21…第1のカバー部
22…第2のカバー部
30,40,50…端子カバー
31…固定部
32…蓋部
33,43,53…ヒンジ
34…収容部
54…挟持部
100,200,300…電子機器
210…開口部
211,221…溝部
213…当接面
214,324…係合溝
215…係合凹部
320…周壁部
321…操作部
323…対向面
325…係合突起
331…第1のヒンジ部
332…第2のヒンジ部

Claims (11)

  1. 端子部が先端に形成された接続ケーブルを有する機器本体と、
    前記端子部を収納可能な開口部を有し、前記機器本体に装着されるカバー本体と、
    前記機器本体に固定される固定部を有し、前記開口部を開閉可能に前記カバー本体に組み付けられる端子カバーと、
    を具備する電子機器。
  2. 請求項1に記載の電子機器であって、
    前記機器本体は、短辺部と長辺部とを有する周面部を含む直方体であり、
    前記端子カバーは、前記周面部の一部に固定される
    電子機器。
  3. 請求項2に記載の電子機器であって、
    前記カバー本体は、前記周面部の短辺部を被覆する第1のカバー部と、前記周面部の長辺部を被覆する第2のカバー部と、を有し、
    前記開口部は、前記第1のカバー部に設けられ、
    前記第2のカバー部は、前記開口部に連絡し前記接続ケーブルを収容可能な溝部を有する
    電子機器。
  4. 請求項3に記載の電子機器であって、
    前記端子カバーは、前記開口部の周縁部内面に係合可能な係合突起と、前記開口部の内方に対向する対向面と、前記対向面に設けられ前記接続ケーブルに係合可能な第1の係合溝とを有し、
    前記開口部は、前記対向面に当接可能な当接面と、前記当接面に設けられ前記溝部と連続する第2の係合溝とを有する
    電子機器。
  5. 請求項1に記載の電子機器であって、
    前記端子カバーは、前記電子機器に固定される第1の端部と、前記第1の端部とは反対の第2の端部と、前記第1の端部と前記第2の端部との間に設けられた第1のヒンジ部とを有する
    電子機器。
  6. 請求項5に記載の電子機器であって、
    前記端子カバーは、前記第1の端部と前記第1のヒンジ部との間に設けられ前記端子部を収容可能な収容部をさらに有する
    電子機器。
  7. 請求項5に記載の電子機器であって、
    前記端子カバーは、前記第1の端部と前記第1のヒンジ部との間に設けられ前記第1のヒンジ部よりも開放トルクが大きい第2のヒンジ部をさらに有する
    電子機器。
  8. 請求項5に記載の電子機器であって、
    前記端子カバーは、前記第2の端部と前記第1のヒンジ部との間に設けられ、前記端子部を挟持可能な挟持部をさらに有する
    電子機器。
  9. 請求項1に記載の電子機器であって、
    前記カバー本体および前記端子カバーは、弾性材料で構成される
    電子機器。
  10. 請求項9に記載の電子機器であって、
    前記カバー本体および前記端子カバーは、同一の弾性材料で構成される
    電子機器。
  11. 機器本体に装着され、前記機器本体に固定された接続ケーブルの端子部を収納可能な開口部を有するカバー本体と、
    前記機器本体に固定される固定部を有し、前記開口部を開閉可能に前記カバー本体に組み付けられる端子カバーと
    を具備する保護カバー。
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