JPWO2018186038A1 - 成膜装置及び成膜方法 - Google Patents

成膜装置及び成膜方法 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2018186038A1
JPWO2018186038A1 JP2018533275A JP2018533275A JPWO2018186038A1 JP WO2018186038 A1 JPWO2018186038 A1 JP WO2018186038A1 JP 2018533275 A JP2018533275 A JP 2018533275A JP 2018533275 A JP2018533275 A JP 2018533275A JP WO2018186038 A1 JPWO2018186038 A1 JP WO2018186038A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
target
substrate
film forming
forming apparatus
voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018533275A
Other languages
English (en)
Inventor
具和 須田
具和 須田
高橋 明久
明久 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ulvac Inc
Original Assignee
Ulvac Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ulvac Inc filed Critical Ulvac Inc
Publication of JPWO2018186038A1 publication Critical patent/JPWO2018186038A1/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
    • C23C14/00Coating by vacuum evaporation, by sputtering or by ion implantation of the coating forming material
    • C23C14/22Coating by vacuum evaporation, by sputtering or by ion implantation of the coating forming material characterised by the process of coating
    • C23C14/34Sputtering
    • C23C14/3464Sputtering using more than one target
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
    • C23C14/00Coating by vacuum evaporation, by sputtering or by ion implantation of the coating forming material
    • C23C14/06Coating by vacuum evaporation, by sputtering or by ion implantation of the coating forming material characterised by the coating material
    • C23C14/08Oxides
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
    • C23C14/00Coating by vacuum evaporation, by sputtering or by ion implantation of the coating forming material
    • C23C14/22Coating by vacuum evaporation, by sputtering or by ion implantation of the coating forming material characterised by the process of coating
    • C23C14/34Sputtering
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
    • C23C14/00Coating by vacuum evaporation, by sputtering or by ion implantation of the coating forming material
    • C23C14/22Coating by vacuum evaporation, by sputtering or by ion implantation of the coating forming material characterised by the process of coating
    • C23C14/54Controlling or regulating the coating process
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/32Gas-filled discharge tubes
    • H01J37/34Gas-filled discharge tubes operating with cathodic sputtering
    • H01J37/3464Operating strategies
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05HPLASMA TECHNIQUE; PRODUCTION OF ACCELERATED ELECTRICALLY-CHARGED PARTICLES OR OF NEUTRONS; PRODUCTION OR ACCELERATION OF NEUTRAL MOLECULAR OR ATOMIC BEAMS
    • H05H1/00Generating plasma; Handling plasma
    • H05H1/24Generating plasma
    • H05H1/46Generating plasma using applied electromagnetic fields, e.g. high frequency or microwave energy

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Physical Vapour Deposition (AREA)

Abstract

スパッタリング法によって基板上の層組成を簡便に変更する。
成膜装置は、真空容器と、基板搬送機構と、成膜源と、制御部とを具備する。
上記真空容器は、減圧状態を維持することが可能である。上記基板搬送機構は、上記真空容器内で基板を搬送することが可能である。上記成膜源は、上記基板に対向し上記基板の搬送方向に沿って配置された第1ターゲットと第2ターゲットとを有する。上記第1ターゲットの材料は、上記第2ターゲットの材料と異なる。上記第1ターゲットと上記第2ターゲットとの間に周波数が長波帯域の交流電圧が印加されることによりプラズマが発生し、上記基板に上記第1ターゲットの上記材料と上記第2ターゲットの上記材料とが混合した層を形成することが可能である。上記制御部は、上記交流電圧のデューティー比を変えることが可能である。

Description

本発明は、成膜装置及び成膜方法に関する。
ITO(Indium Tin Oxide)層等の透明導電層は、ディスプレイ、太陽電池、タッチパネル等の電子デバイスに利用されている(例えば、特許文献1参照)。透明導電層の成膜方法としては、CVD(Chemical Vapor Deposition)法に代表される化学的作製方法と、スパッタリング法に代表される物理的作製方法とがある。
CVD法は、例えば、耐熱性の低い基板への適用が困難な場合があり、排気ガスの処理に手間がかかる場合がある。一方、スパッタリング法は、耐熱性の低い基板への適用が可能であり、真空容器に酸素を導入することで、その組成が最適に調整され得る。さらに、スパッタリング法は、大型基板への適用も可能になる。このため、上記電子デバイスに透明導電層を設ける場合には、スパッタリング法が採用される場合が多い。そして、透明導電層においては、電子デバイスの用途に応じて、組成の変更が求められる場合がある。
特許第5855948号公報
しかしながら、スパッタリング法を採用した場合、ターゲット材の組成が固定されている。このため、基板上に形成される層の組成は簡便に変更できない。この層の組成を変更するには、それぞれの層組成に対応させたターゲット材を個別に用意する必要がある。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、スパッタリング法によって基板上に層を形成する場合、この層の組成を簡便に変更することが可能な成膜装置及び成膜方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る成膜装置は、真空容器と、基板搬送機構と、成膜源と、制御部とを具備する。上記真空容器は、減圧状態を維持することが可能である。上記基板搬送機構は、上記真空容器内で基板を搬送することが可能である。上記成膜源は、上記基板に対向し上記基板の搬送方向に沿って配置された第1ターゲットと第2ターゲットとを有する。上記第1ターゲットの材料は、上記第2ターゲットの材料と異なる。上記第1ターゲットと上記第2ターゲットとの間に周波数が長波帯域の交流電圧が印加されることによりプラズマが発生し、上記基板に上記第1ターゲットの上記材料と上記第2ターゲットの上記材料とが混合した層を形成することが可能である。上記制御部は、上記交流電圧のデューティー比を変えることが可能である。
このような成膜装置であれば、上記第1ターゲットと上記第2ターゲットとの間に印加される交流電圧であって、周波数が長波帯域の上記交流電圧の上記デューティー比を変えることによって、上記層における上記第1ターゲットの材料と上記第2ターゲットの材料との混合比を簡便に変えることできる。
上記の成膜装置においては、上記第1ターゲットの抵抗率は、上記第2ターゲットの抵抗率と異なってもよい。
このような成膜装置であれば、上記層において、抵抗率が異なる上記第1ターゲットと上記第2ターゲットとの混合比を簡便に変えることできる。
上記の成膜装置においては、上記第1ターゲットのスパッタリング率は、上記第2ターゲットのスパッタリング率とは異なってもよい。
このような成膜装置であれば、上記層において、上記第1ターゲット及び上記第2ターゲットのそれぞれのスパッタリング率が異なっても上記デューティー比を変えることにより、上記第1ターゲット及び上記第2ターゲットを満遍なく含む層を形成することができる。
上記の成膜装置においては、上記周波数は、10kHz以上100kHz以下であってもよい。
このような成膜装置であれば、10kHz以上100kHz以下の周波数帯域の上記交流電圧が上記第1ターゲットと上記第2ターゲットとの間に印加されることよって、上記層における上記第1ターゲットの材料と上記第2ターゲットの材料との混合比を適格に変えることできる。
上記の成膜装置においては、上記第1ターゲット及び上記第2ターゲットのそれぞれは、円筒型に構成されてもよく、上記第1ターゲット及び上記第2ターゲットのそれぞれの中心軸は、上記基板の搬送方向に対して交差してもよく、上記第1ターゲット及び上記第2ターゲットのそれぞれは、それぞれの上記中心軸を軸に回転可能に構成されてもよい。
このような成膜装置であれば、上記基板が大型であっても、上記基板の面内方向における、上記第1ターゲットの材料と上記第2ターゲットの材料との混合比がより均一になる。
上記の成膜装置においては、上記成膜源は、上記第1ターゲットの内部に配置される第1磁気回路と、上記第2ターゲットの内部に配置される第2磁気回路とをさらに有してもよい。上記第1磁気回路が上記第1ターゲットに対向する向き及び上記第2磁気回路が上記第2ターゲットに対向する向きは、可変となるように構成されてもよい。
このような成膜装置であれば、上記磁気回路によって、それぞれの上記ターゲット近傍に補足されるプラズマの位置が可変になり、それぞれの上記ターゲットから放出されるスパッタ粒子の向きを変えることができる。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る成膜方法は、第1ターゲットと、上記第1ターゲットとは材料が異なる第2ターゲットとを基板に対向させるとともに、上記基板の搬送方向に沿って上記第1ターゲットと上記第2ターゲットとを配置することを含む。減圧雰囲気で上記搬送方向に上記基板を搬送しつつ、上記第1ターゲットと上記第2ターゲットとの間に、周波数が長波帯域であって、デューティー比を変えることが可能な交流電圧が印加され、上記第1ターゲットと上記第2ターゲットとの間にプラズマが発生する。上記基板に上記第1ターゲットの材料と上記第2ターゲットの材料とが混合した層が形成される。
このような成膜方法であれば、上記第1ターゲットと上記第2ターゲットとの間に印加される交流電圧であって、周波数が長波帯域の上記交流電圧の上記デューティー比を変えることによって、上記層における上記第1ターゲットの材料と上記第2ターゲットの材料との混合比を自在に変えることできる。これにより、上記基板上に形成される上記層の組成を簡便に変更することが可能になる。
上記の成膜方法においては、上記第1ターゲットの抵抗率は、上記第2ターゲットの抵抗率と異なってもよい。
このような成膜方法であれば、上記層において、抵抗率が異なる上記第1ターゲットと上記第2ターゲットとの混合比を簡便に変えることできる。
上記の成膜方法においては、上記第1ターゲットのスパッタリング率は、上記第2ターゲットのスパッタリング率とは異なってもよい。
このような成膜方法であれば、上記層において、上記第1ターゲット及び上記第2ターゲットのそれぞれのスパッタリング率が異なっても上記デューティー比を変えることにより、上記第1ターゲット及び上記第2ターゲットを満遍なく含む層を形成することができる。
上記の成膜方法においては、上記周波数は、10kHz以上100kHz以下であってもよい。
このような成膜方法であれば、10kHz以上100kHz以下の周波数帯域の上記交流電圧が上記第1ターゲットと上記第2ターゲットとの間に印加されることよって、上記層における上記第1ターゲットの材料と上記第2ターゲットの材料との混合比を適格に変えることできる。
上記の成膜方法においては、上記第1ターゲット及び上記第2ターゲットのそれぞれを円筒型に構成し、上記第1ターゲット及び上記第2ターゲットのそれぞれの中心軸を上記基板の搬送方向に対して交差させ、上記第1ターゲット及び上記第2ターゲットのそれぞれをそれぞれの上記中心軸を軸に回転させながら上記第1ターゲットと上記第2ターゲットとの間に上記プラズマを発生させてもよい。
このような成膜方法であれば、上記基板が大型であっても、上記基板の面内方向における、上記第1ターゲットの材料と上記第2ターゲットの材料との混合比がより均一になる。
上記の成膜方法においては、上記第1ターゲットの内部に第1磁気回路を配置し、上記第2ターゲットの内部に第2磁気回路を配置し、上記第1磁気回路が上記第1ターゲットに対向する向きと、上記第2磁気回路が上記第2ターゲットに対向する向きとを変えて、上記第1ターゲットと上記第2ターゲットとの間に上記プラズマを発生させてもよい。
このような成膜方法であれば、上記磁気回路によって、それぞれの上記ターゲット近傍に補足されるプラズマの位置が可変になり、それぞれの上記ターゲットから放出されるスパッタ粒子の向きを変えることができる。
上記の成膜方法においては、上記第1ターゲット及び上記第2ターゲットのそれぞれの上記スパッタリング率が異なる場合、上記スパッタリング率が低いターゲットに上記交流電圧をより長く印加してもよい。
このような成膜方法であれば、第1ターゲットの材料及び第2ターゲットの材料のそれぞれが万遍なく混合した層を基板上に形成することができる。
以上述べたように、本発明によれば、スパッタリング法によって基板上に形成される層の組成を簡便に変更することが可能な成膜装置及び成膜方法が提供される。
第1実施形態に係る成膜装置の概略的断面図である。 第1実施形態に係る成膜装置のターゲットと基板との配置を示す上面図である。 第1実施形態に係る成膜方法の概略的フローである。 図(a)は、第1実施形態に係る成膜装置の動作を示す概略的断面図であり、図(b)、(c)は、第1ターゲットと第2ターゲットとに印加する矩形波交流電圧の時間的変化を示す概略図である。 矩形波交流電圧のデューティー比と、層のシート抵抗との関係を示すグラフ図である。 第1実施形態に係る成膜装置の別の動作を示す概略的断面図である。 第2実施形態に係る成膜装置の概略的断面図である。 第3実施形態に係る成膜装置の概略的断面図である。 第4実施形態に係る成膜装置の概略的上面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。各図面には、XYZ軸座標が導入される場合がある。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る成膜装置の概略的断面図である。
図2は、第1実施形態に係る成膜装置のターゲットと基板との配置を示す上面図である。
図1、2に示す成膜装置101は、真空容器10と、基板搬送機構20と、成膜源30と、交流電源50と、制御部60と、ガス供給源70とを具備する。
真空容器10は、減圧状態を維持することが可能な容器である。例えば、真空容器10内のガスは、排気口10dを通じてターボ分子ポンプ等の排気機構によって外部に排気される。成膜装置101は、バッチ式の成膜装置でもよく、連続式の成膜装置でもよい。
成膜装置101が連続式(例えば、インライン式)の成膜装置である場合、真空容器10は、成膜装置101における1つの処理室として機能する。例えば、真空容器10には、基板搬入部10aと基板搬出部10bとが設けられている。そして、基板21Aが基板搬入部10aから真空容器10内に搬入されると、真空容器10内で基板21Aにスパッタリング成膜等の処理がなされ、この後、基板21Aは、基板搬出部10bを通して真空容器10外に搬出される。基板21Aは、例えば、平面形状が矩形のガラス基板を含む。図1の例では、基板21Aが成膜源30に対向する面が成膜面21dになっている。
基板搬送機構20は、基板21Aを真空容器10内において搬送することができる。例えば、基板搬送機構20は、ローラ回転機構20rと、フレーム部20fとを有する。ローラ回転機構20rは、フレーム部20fによって支持されている。そして、ローラ回転機構20r上に、基板21A及び基板ホルダ22が載置されると、ローラ回転機構20rが自転することにより、基板21A及び基板21Aを支持する基板ホルダ22が基板搬入部10aから基板搬出部10bに向けてスライド移送される。
成膜源30は、第1成膜源31と第2成膜源32とを有する。第1成膜源31は、第1ターゲット31Tと、第1バッキングチューブ31Bと、第1磁気回路31Mとを有する。第2成膜源32は、第2ターゲット32Tと、第2バッキングチューブ32Bと、第2磁気回路32Mとを有する。成膜装置101は、いわゆるデュアルターゲットを具備した成膜装置である。
第1ターゲット31Tは、第1バッキングチューブ31Bに支持される。第1磁気回路31Mは、第1ターゲット31T内に配置されているとともに、第1バッキングチューブ31B内に配置される。第2ターゲット32Tは、第2バッキングチューブ32Bに支持される。第2磁気回路32Mは、第2ターゲット32T内に配置されているとともに、第2バッキングチューブ32B内に配置される。第1バッキングチューブ31B及び第2バッキングチューブ32Bのそれぞれの内部には、冷却媒体が流れる流路(不図示)が設けられてもよい。
第1ターゲット31Tと第2ターゲット32Tとは、基板21Aに対向する。第1ターゲット31Tと第2ターゲット32Tとは基板21Aの搬送方向(Y軸方向)に沿って配置されている。第1ターゲット31Tの中心軸31cは、第1ターゲット31Tの長手方向に平行である。第2ターゲット32Tの中心軸32cは、第2ターゲット32Tの長手方向に平行である。
第1ターゲット31T、第1バッキングチューブ31B、第2ターゲット32T及び第2バッキングチューブ32Bのそれぞれは、円筒型である。但し、第1ターゲット31T、第1バッキングチューブ31B、第2ターゲット32T及び第2バッキングチューブ32Bのそれぞれは、円筒型に限らず、円板型であってもよい。
第1ターゲット31Tの中心軸31cは、基板21Aの搬送方向に対して交差している。第2ターゲット32Tの中心軸32cは、基板21Aの搬送方向に対して交差している。例えば、中心軸31c、32cのそれぞれは、Y軸方向に対して直交し、X軸方向に延在する。第1ターゲット31Tは、中心軸31cを軸に回転可能に構成されている。第2ターゲット32Tは、中心軸32cを軸に回転可能に構成されている。すなわち、第1ターゲット31T及び第2ターゲット32Tは、いわゆるロータリーターゲットである。
成膜装置101において、第1ターゲット31Tの材料は、第2ターゲット32Tの材料と異なっている。例えば、第1ターゲット31Tの抵抗率は、第2ターゲット32Tの抵抗率と異なっている。または、第1ターゲット31Tのスパッタリング率は、第2ターゲット32Tのスパッタリング率とは異なっている。基板搬送機構20と成膜源30との間には、防着板11が設けられている。
例えば、第1ターゲット31Tの材料は、酸化ニオブ、酸化タンタル、酸化チタン、酸化モリブデンの少なくとも1つを含む。第2ターゲット32Tの材料は、ITO(酸化インジウムスズ(酸化スズ含有量1wt%〜15wt%))、酸化インジウム、酸化スズ、酸化亜鉛、酸化ガリウムの少なくとも1つを含む。但し、ITOにおける酸化スズ含有量は、一例であり、この値に限らない。
成膜装置101において、第1磁気回路31Mの磁石31mgが第1ターゲット31Tの内部から第1ターゲット31Tの内壁に対向する向きD1と、第2磁気回路32Mの磁石32mgが第2ターゲット32Tの内部から第2ターゲット32Tに対向する向きD2とが可変となるように構成されている。例えば、第1磁気回路31Mは、中心軸31cを軸に回転可能に構成され、第2磁気回路32Mは、中心軸32cを軸に回転可能に構成されている。
これにより、磁気回路31Mから第1ターゲット31Tの表面に漏洩する磁力線(第1ターゲット31Tの表面に沿って形成される磁場)の位置が可変となるように構成される。また、磁気回路32Mから第2ターゲット32Tの表面に漏洩する磁力線(第2ターゲット32Tの表面に沿って形成される磁場)の位置が可変となるように構成される。
成膜装置101において、真空容器10内に放電ガスが導入され、第1ターゲット31Tと第2ターゲット32Tとの間に交流電圧が印加されると、第1ターゲット31Tと第2ターゲット32Tとの間で放電ガスが電離し、第1ターゲット31Tと第2ターゲット32Tとの間にプラズマが発生する。ここで、交流電圧の周波数は、長波(LF)帯域である。本実施形態に係る長波帯域には、超長波帯域も含まれる。交流電圧の周波数は、より好ましくは、10kHz以上100kHz以下である。
第1ターゲット31T及び第2ターゲット32Tから放出されるスパッタリング粒子は、基板21Aの成膜面21dに到達する。これにより、成膜面21dには、第1ターゲット31Tからスパッタリングされたスパッタリング粒子S1と、第2ターゲット32Tからスパッタリングされたスパッタリング粒子S2とが混合した層が形成される。
交流電源50は、第1ターゲット31Tと第2ターゲット32Tとの間に交流電圧を供給する。交流電源50が供給する交流電圧は、例えば、矩形波交流電圧である。この矩形波交流電圧は、例えば、理想的な矩形波交流電圧に限らない。例えば、矩形波交流電圧において、パルスの立ち上がりまたは立ち下りは、時間軸に対して垂直でなくてもよい。
制御部60は、矩形波交流電圧のデューティー比を変調することができる。例えば、制御部60は、第1ターゲット31Tに印加されるパルス電圧(マイナス電圧)の長さを第2ターゲット32Tに印加されるパルス電圧(マイナス電圧)の長さより短く設定したり、第1ターゲット31Tに印加されるパルス電圧(マイナス電圧)の長さを第2ターゲット32Tに印加されるパルス電圧(マイナス電圧)の長さより長く設定したりすることができる。
ガス供給源70は、流量調整器71とガスノズル72とを有する。ガス供給源70によって真空容器10内に放電ガスが供給される。放電ガスは、例えば、アルゴン、ヘリウム等の希ガス、酸素等である。以下に、成膜装置101の動作について説明する。
図3は、第1実施形態に係る成膜方法の概略的フローである。
本実施形態に係る成膜方法においては、第1ターゲット31T及び第2ターゲット32Tを基板21Aに対向させるとともに、基板21Aの搬送方向に沿って第1ターゲット31Tと第2ターゲット32Tとが配置される(S10)。
次に、減圧雰囲気で搬送方向に基板21Aを搬送しつつ、第1ターゲット31Tと第2ターゲット32Tとの間に、周波数が長波帯域であって、デューティー比を変えることが可能な交流電圧を印加することによって第1ターゲット31Tと第2ターゲット32Tとの間にプラズマを発生させる(S20)。
次に、基板21Aに第1ターゲット31Tの材料と第2ターゲット32Tの材料とが混合した層が形成される(S30)。
図4(a)は、第1実施形態に係る成膜装置の動作を示す概略的断面図であり、図4(b)、(c)は、第1ターゲットと第2ターゲットとに印加する矩形波交流電圧の時間的変化を示す概略図である。ここで、横軸は、時間であり、縦軸は、電圧である。図4(a)では、図1に例示した真空容器10、基板搬送機構20、交流電源50、制御部60、ガス供給源70等が略されている。
真空容器10内に放電ガスが導入され、第1ターゲット31Tと第2ターゲット32Tとの間に交流電圧が印加されると、第1ターゲット31Tと第2ターゲット32Tとの間で放電ガスが電離する。放電の際、第1ターゲット31T及び第2ターゲット32Tは、矢印の方向に回転している。
成膜装置101では、第1ターゲット31Tと第2ターゲット32Tとの間には、矩形波交流電圧が印加されている。このため、第1ターゲット31Tに+Vs電圧が印加されているときには、第2ターゲット32Tに−Vs電圧が印加され、第1ターゲット31Tに−Vs電圧が印加されているときには、第2ターゲット32Tに+Vs電圧が印加される(図4(b))。ここで、図4(b)、(c)における「t」は、矩形波交流電圧の電圧周期である。「t1」は、第1ターゲット31Tに−Vsが印加される時間である。「t2」は、第2ターゲット32Tに−Vsが印加される時間である。放電の際、第1ターゲット31Tと第2ターゲット32Tとの間には、+Vs×2の電圧が印加される。
成膜源30において、第1ターゲット31Tに−Vs電圧が印加されているときは、放電ガス中の陽イオンによって第1ターゲット31Tがスパッタリングされて、第1ターゲット31Tからスパッタリング粒子S1が放出する。一方、成膜源30において、第2ターゲット32Tに−Vs電圧が印加されているときは、放電ガス中の陽イオンによって第2ターゲット32Tがスパッタリングされて、第2ターゲット32Tからスパッタリング粒子S2が放出する。
ここで、成膜装置101においては、磁気回路31Mの向きD1がZ軸方向から反れてY軸方向に傾いている。これにより、第1ターゲット31Tの表面近傍では、Z軸方向とY軸方向との間でプラズマが補足されやすくなり、Z軸方向とY軸方向との間でプラズマ密度が高くなる。従って、第1ターゲット31Tからは、主に、Z軸方向とY軸方向との間からスパッタリング粒子S1が放出されて、スパッタリング粒子S1が基板21Aに向かって飛遊する。
一方、成膜装置101においては、磁気回路32Mの向きD2がZ軸方向から反れてY軸方向とは逆の方向(−Y軸方向)に傾いている。これにより、第2ターゲット32Tの表面近傍では、Z軸方向と−Y軸方向との間でプラズマが補足されやすくなり、Z軸方向と−Y軸方向との間でプラズマ密度が高くなる。従って、第2ターゲット32Tからは、主に、Z軸方向と−Y軸方向との間からスパッタリング粒子S2が放出されて、スパッタリング粒子S2が基板21Aに向かって飛遊する。
これにより、第1ターゲット31Tから放出されたスパッタリング粒子S1と、第2ターゲット32Tから放出されたスパッタリング粒子S2とが成膜面21d下で混合し、成膜面21dには、第1ターゲット31Tの材料と第2ターゲット32Tの材料とが混合した層が形成される。成膜開始後、一例として、スパッタリング粒子S1、S2のそれぞれの材料層が基板21A上に混合して形成されたり、それぞれの材料層が島状に形成されたりする。
ここで、図4(b)に示す条件(t1>t2)では、第2ターゲット32Tに−Vs電圧が印加される時間よりも、第1ターゲット31Tに−Vs電圧が印加される時間のほうが長い。これにより、第2ターゲット32Tから放出されるスパッタリング粒子量よりも、第1ターゲット31Tから放出されるスパッタリング粒子量ほうが多くなる。この結果、成膜面21dには、第2ターゲット32Tの材料よりも第1ターゲット31Tの材料がリッチな層が形成される。この場合、第1ターゲット31Tのスパッタリング率と第2ターゲット32Tのスパッタリング率とは、実質的に同じであるとしている。
一方、図4(c)に示す条件(t1<t2)では、第1ターゲット31Tに−Vs電圧が印加される時間よりも、第2ターゲット32Tに−Vs電圧が印加される時間のほうが長い。これにより、第1ターゲット31Tから放出されるスパッタリング粒子量よりも、第2ターゲット32Tから放出されるスパッタリング粒子量ほうが多くなる。この結果、成膜面21dには、第1ターゲット31Tの材料よりも第2ターゲット32Tの材料がリッチな層が形成される。
このように、成膜装置101によれば、第1ターゲット31Tと第2ターゲット32Tとの間に矩形波交流電圧を印加し、この矩形波交流電圧のデューティー比(t1/tまたはt2/t)を変えることによって、第1ターゲット31Tの材料と第2ターゲット32Tの材料との混合比を変えて、基板21A上に形成される層の組成を簡便に変えることができる。
すなわち、本実施形態では、スパッタリング法で基板21A上に異なる組成の層を形成する場合、それぞれの組成に対応させたターゲットを個別に準備することを要しない。すなわち、本実施形態によれば、材料が異なる2つのターゲットを用いて、基板21A上に形成される層の組成を簡便に変更することができる。
また、本実施形態に係る成膜装置101では、成膜源30と成膜装置101のアース部(真空容器10、防着板11、基板搬送機構20等)との間で放電を起こして成膜をするのではなく、第1ターゲット31Tと第2ターゲット32Tとの間で放電を起こして成膜を行う。
スパッタリング装置の中には、ターゲットにDC(Direct Current)電圧またはRF(Radio Frequency)電圧を印加し、ターゲットとアース部との間でプラズマを放電させて、基板に層を形成するものがある。このようなスパッタリング装置の中には、ターゲットを複数配置するものもある。
ここで、スパッタリング装置では、層は、基板だけでなく、アース部にも形成される。従って、ターゲット材が絶縁物等の高抵抗材料である場合、アース部に高抵抗層が堆積し続けると、アース部が厚い高抵抗層で覆われ、ターゲットとアース部との間での安定したプラズマ放電が維持できなくなる可能性がある。このため、ターゲットとアース部との間でプラズマを放電させるスパッタリング装置では、定期的に真空を開放して、アース部から高抵抗材料の取り除くメンテナンス作業が必要になる。
これに対して、本実施形態に係る成膜装置101では、第1ターゲット31Tと第2ターゲット32Tとの間でプラズマ放電を発生させている。このため、アノード部に高抵抗材料が堆積し続けても、成膜装置101内でのプラズマ放電が長期にわたり持続する。すなわち、成膜装置101は、量産性に優れる。
また、成膜装置101おいては、矩形波交流電圧の周波数帯域が長波帯域であり、より好ましくは、10kHz以上100kHz以下に設定される。これにより、基板21A上に形成される層の組成が適切に変更され得る。
例えば、矩形波交流電圧の周波数が10kHzより小さくなると、第1ターゲット31T及び第2ターゲット32Tのそれぞれのスパッタリング時間とが長くなり、基板21A上に、第1ターゲット31Tの材料層と第2ターゲット32Tの材料層とが交互に積層された層が形成されやすくなる。
一方、矩形波交流電圧の周波数が100kHzより大きくなると、周期tが短くなり過ぎ、デューティー比の分解能が落ちる。これにより、成膜中においては、第1ターゲット31T及び第2ターゲット32Tのどちらか一方に充分な電圧が印加されなくなり、第1ターゲット31T及び第2ターゲット32Tのどちらか一方の材料が層中に混入されにくくなる。
また、成膜装置101おいては、第1ターゲット31T及び第2ターゲット32Tのそれぞれがロータリーターゲットであり、基板21Aを2つのロータリーターゲットが並ぶ方向(Y軸方向)に移送させながら成膜を行う。これにより、基板21Aが大型基板であっても、基板21Aの面内方向における、第1ターゲット32Tの材料と第2ターゲット32Tの材料との混合比が均一になる。
また、成膜装置101おいては、第1ターゲット31T及び第2ターゲット32Tのそれぞれのスパッタリング率が異なる場合、スパッタリング率が低いターゲットに−Vs電圧をより長く印加することにより、第1ターゲット31Tの材料及び第2ターゲット32Tの材料のそれぞれが万遍なく混合した層を基板21A上に形成することができる。
図5は、矩形波交流電圧のデューティー比と、層のシート抵抗との関係を示すグラフ図である。
成膜条件は、以下の通りである。
第1ターゲット31T:酸化ニオブターゲット
第2ターゲット32T:ITOターゲット(酸化スズ5wt%)
電力:1kW/m(ターゲット1個相当)
成膜圧力:0.4Pa
周波数:20kHz
成膜層の厚さ:10nm
成膜温度:室温
図5の横軸は、デューティー比(%)である。デューティー比は、t2/tが百分率で表されている。図5の縦軸は、層のシート抵抗(Ω/sq.)である。ここで、酸化ニオブの抵抗率は、ITOターゲット(酸化スズ5wt%)の抵抗率よりも高い。
図5に示すように、t2/t(%)が大きくなるにつれ、成膜層のシート抵抗が低くなっている。すなわち、図5の結果は、t2/t(%)を調整することにより、成膜層における、第1ターゲット31Tの材料と第2ターゲット32Tの材料との比率を変化させ、成膜層のシート抵抗を簡便に調整できること示している。
図6は、第1実施形態に係る成膜装置の別の動作を示す概略的断面図である。
成膜装置101においては、第1磁気回路31Mが中心軸31cを軸に回転可能に構成されている。また、第2磁気回路32Mは、中心軸32cを軸に回転可能に構成されている。これにより、成膜装置101においては、磁気回路31Mによって、第1ターゲット31Tの近傍に補足されるプラズマの位置が自在に変えられ、第1ターゲット31Tから放出されるスパッタリング粒子の進行方向を自在に変えることができる。また、磁気回路32Mによって、第2ターゲット32Tの近傍に補足されるプラズマの位置も自在に変えられ、第2ターゲット32Tから放出されるスパッタリング粒子の進行方向を自在に変えることができる。
例えば、図6の例では、第2磁気回路32Mの磁石32mgが第1ターゲット31Tに対向している。このような状態で、第1ターゲット31Tと第2ターゲット32Tとの間に矩形波交流電圧が印加されると、第1ターゲット31Tと第2ターゲット32Tとの間で放電ガスが電離する。
ここで、第2磁気回路32Mの磁石32mgは、第1ターゲット31Tに対向している。このため、第2ターゲット32Tの表面近傍では、第1ターゲット31Tが第2ターゲット32Tに対向する位置においてプラズマが補足されやすくなる。これにより、第2ターゲット32Tからは、第1ターゲット31Tに向かってスパッタリング粒子S2が放出される。
一方、第1ターゲット31Tにおいては、第1ターゲット31Tの材料とともに、第1ターゲット31Tに付着した第2ターゲット32Tの材料がスパッタリングされる。これにより、第1ターゲット31Tからは、第1ターゲット31Tの材料及び第2ターゲット32Tの材料を含むスパッタリング粒子S1、S2が基板21Aに向かって飛遊する。この結果、図6の構成においても、基板21Aには、第1ターゲット31Tの材料と第2ターゲット32Tの材料とが混合した層が形成される。
図6に示す構成は、例えば、以下に説明する例に適用される。
例えば、ある金属Mの酸化物MOは、焼結体になりにくいとする。このような酸化物MOは、ターゲット材になりにくい。従って、酸化物MOについては、スパッタリング法を用いて、層中に混入させることが難しくなる。
このような場合、図6に示す構成において、第1ターゲット31Tとして酸化物Aのターゲットを用い、第2ターゲット32Tとして金属Mのターゲットを用いる。さらに、放電ガスには、酸素を添加する。
放電を開始すると、第2ターゲット32Tからは、金属Mのスパッタリング粒子が放出され、この金属Mのスパッタリング粒子は、第1ターゲット31Tの表面に付着する。一方、第1ターゲット31Tにおいては、第1ターゲット31Tの酸化物Aとともに、第1ターゲット31Tに付着した金属Mがスパッタリングされる。
これにより、第1ターゲット31Tからは、酸化物A及び金属Mを含むスパッタリング粒子が放出され、これらのスパッタリング粒子が基板21Aに向けて飛遊する。ここで、放電ガスには、アシストガスとして酸素が添加されている。このため、金属Mのスパッタリング粒子は、酸化物粒子(MO)になり、結局、基板21Aには、酸化物Aと酸化物MOとが混合した層が形成される。
特に、図6の例では、金属Mのスパッタリング粒子を直接、基板21Aに向けて放出するのではなく、一旦、第1ターゲット31Tに金属Mを付着させ、そこからさらに、基板21Aに向けて放出する。このため、金属Mのスパッタリング粒子が基板21Aに届くまでのパスがより長くなり、金属Mのスパッタリング粒子が酸素と接触する機会が増加する。これにより、第2ターゲット32Tから放出された金属Mのスパッタリング粒子は、酸化物MOになりやすく、確実に酸化物MOを層に混在させることができる。または、第1ターゲット31Tの材料を付着させた第2ターゲット32Tからスパッタリング粒子を放出させることにより、成膜面21dに形成される層の厚さ方向における組成がよりばらつきにくくなる。
また、本実施形態において、基板及び基板を搬送する基板搬送機構は、上記の構成に限らず、例えば、下記のような構成でもよい。
[第2実施形態]
図7は、第2実施形態に係る成膜装置の概略的断面図である。図7には、図1に例示した真空容器10、基板搬送機構20、交流電源50、制御部60、ガス供給源70等が略されている。
成膜装置102は、巻取式成膜装置である。成膜装置102では、基板として、所定幅に裁断された長尺状の可撓性基板21Bが用いられる。可撓性基板21Bは、例えば、ポリイミドフィルム等である。成膜装置102は、基板搬送機構23を具備する。基板搬送機構23は、主ローラ23A、ガイドローラ23B及びガイドローラ23Cを具備する。搬送機構23は、フィルム走行機構である。主ローラ23Aは、成膜源30に対向する。主ローラ23Aと成膜源30との間に可撓性基板21Bが配置される。
成膜装置102においては、可撓性基板21Bの裏面(成膜面21dとは反対側の面)が主ローラ23Aのローラ面に接している。可撓性基板21Bの成膜面21dは、成膜源30に対向する。そして、主ローラ23A、ガイドローラ23B及びガイドローラ23Cの自転によって、可撓性基板21Bが矢印Gの方向に連続的に走行する。
成膜装置102においても、第1ターゲット31Tと第2ターゲット32Tとの間に矩形波交流電圧が印加されると、第1ターゲット31Tからスパッタリング粒子S1が放出し、第2ターゲット32Tからスパッタリング粒子S2が放出する。これにより、可撓性基板21Bが基板搬送機構23によって走行されつつ、可撓性基板21Bの成膜面21dには、第1ターゲット31Tの材料と第2ターゲット32Tの材料とが混合した層が形成される。
このような基板搬送機構23を具備した成膜装置102のスパッタリング成膜においても、成膜装置101と同じ作用をする。
[第3実施形態]
図8は、第3実施形態に係る成膜装置の概略的断面図である。図8には、図1に例示した真空容器10、基板搬送機構20、交流電源50、制御部60、ガス供給源70等が略されている。
成膜装置103では、基板として、基板21Aに比べて小型の基板21Cが用いられる。基板21Cの平面形状は、矩形状または円形状である。基板21Cは、例えば、ガラス基板、半導体基板等である。成膜装置103においては、成膜源30と基板搬送機構24との上下の位置が逆であってもよい。さらに、Z軸方向が地面に対して垂直な方向でもよく、X軸方向が地面に対して垂直な方向でもよい。
成膜装置103は、基板回転式の搬送機構を具備する。基板搬送機構24は、中心軸24cを軸に回転する回転ステージである。基板搬送機構24は、成膜源30に対向する。基板搬送機構24は、外周において複数の基板21Cを支持する。基板21Cは、X軸方向に複数配置されてもよい。基板搬送機構24の自転により、複数の基板21Cが回転方向Rの方向に回転する。基板搬送機構24の回転方向には、第1ターゲット31Tと第2ターゲット32Tとが並ぶ。基板搬送機構24の中心軸24c、第1ターゲット31Tの中心軸31c及び第2ターゲット32Tの中心軸32cのそれぞれは、平行になっている。
成膜装置103においても、第1ターゲット31Tと第2ターゲット32Tとの間に矩形波交流電圧が印加されると、第1ターゲット31Tからスパッタリング粒子S1が放出し、第2ターゲット32Tからスパッタリング粒子S2が放出する。これにより、基板21Cが基板搬送機構24によって回転しつつ、基板21Cの成膜面21dには、第1ターゲット31Tの材料と第2ターゲット32Tの材料とが混合した層が形成される。
このような基板搬送機構24を具備した成膜装置103のスパッタリング成膜においても、成膜装置101と同じ作用をする。
[第4実施形態]
図9は、第4実施形態に係る成膜装置の概略的上面図である。図9には、図1に例示した真空容器10、基板搬送機構20、交流電源50、制御部60、ガス供給源70等が略されている。成膜装置104においては、成膜源30と基板搬送機構25との上下の位置が逆であってもよい。
成膜装置104は、基板回転式の搬送機構を具備する。基板搬送機構25は、中心軸25cを軸に回転する回転ステージである。基板搬送機構25は、成膜源30に対向する。基板搬送機構25は、上面側に複数の基板21Cを支持する。基板21Cは、X軸方向に複数配置されてもよい。図9の例では、複数の基板21Cが放射状に配置されている。
基板搬送機構25の自転により、複数の基板21Cが回転方向Rの方向に回転する。基板搬送機構25の回転方向には、第1ターゲット31Tと第2ターゲット32Tとが並ぶ。基板搬送機構25の中心軸25cは、第1ターゲット31Tの中心軸31c及び第2ターゲット32Tの中心軸32cのそれぞれに対して直交している。
成膜装置104においても、第1ターゲット31Tと第2ターゲット32Tとの間に矩形波交流電圧が印加されると、第1ターゲット31Tからスパッタリング粒子S1が放出し、第2ターゲット32Tからスパッタリング粒子S2が放出する。これにより、基板21Cが基板搬送機構25によって回転しつつ、基板21Cの成膜面21dには、第1ターゲット31Tの材料と第2ターゲット32Tの材料とが混合した層が形成される。
このような基板搬送機構25を具備した成膜装置104のスパッタリング成膜においても、成膜装置101と同じ作用をする。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく種々変更を加え得ることは勿論である。
10…真空容器
10a…基板搬入部
10b…基板搬出部
10d…排気口
11…防着板
20、23、24、25…基板搬送機構
20f…フレーム部
20r…ローラ回転機構
21A、21B、21C…基板
21d…成膜面
22…基板ホルダ
24c、25c、31c、32c…中心軸
30…成膜源
31…第1成膜源
31T…第1ターゲット
31B…第1バッキングチューブ
31M…第1磁気回路
31mg…磁石
32…第2成膜源
32T…第2ターゲット
32B…第2バッキングチューブ
32M…第2磁気回路
32mg…磁石
50…交流電源
60…制御部
70…ガス供給源
71…流量調整器
72…ガスノズル
101、102、103、104…成膜装置
S1、S2…スパッタリング粒子

Claims (13)

  1. 減圧状態を維持することが可能な真空容器と、
    前記真空容器内で基板を搬送することが可能な基板搬送機構と、
    前記基板に対向し前記基板の搬送方向に沿って配置された第1ターゲットと第2ターゲットとを有し、前記第1ターゲットの材料が前記第2ターゲットの材料と異なり、前記第1ターゲットと前記第2ターゲットとの間に周波数が長波帯域の交流電圧が印加されることによりプラズマを発生させ、前記基板に前記第1ターゲットの前記材料と前記第2ターゲットの前記材料とが混合した層を形成することが可能な成膜源と、
    前記交流電圧のデューティー比を変えることが可能な制御部と
    を具備する成膜装置。
  2. 請求項1に記載の成膜装置であって、
    前記第1ターゲットの抵抗率は、前記第2ターゲットの抵抗率と異なる
    成膜装置。
  3. 請求項1に記載の成膜装置であって、
    前記第1ターゲットのスパッタリング率は、前記第2ターゲットのスパッタリング率とは異なる
    成膜装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の成膜装置であって、
    前記周波数は、10kHz以上100kHz以下である
    成膜装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1つに記載の成膜装置であって、
    前記第1ターゲット及び前記第2ターゲットのそれぞれは、円筒型に構成され、
    前記第1ターゲット及び前記第2ターゲットのそれぞれの中心軸は、前記基板の搬送方向に対して交差し、
    前記第1ターゲット及び前記第2ターゲットのそれぞれは、それぞれの前記中心軸を軸に回転可能に構成されている
    成膜装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1つに記載の成膜装置であって、
    前記成膜源は、前記第1ターゲットの内部に配置される第1磁気回路と、前記第2ターゲットの内部に配置される第2磁気回路とをさらに有し、
    前記第1磁気回路が前記第1ターゲットに対向する向き及び前記第2磁気回路が前記第2ターゲットに対向する向きが可変となるように構成されている
    成膜装置。
  7. 第1ターゲットと、前記第1ターゲットとは材料が異なる第2ターゲットとを基板に対向させるとともに、前記基板の搬送方向に沿って前記第1ターゲットと前記第2ターゲットとを配置し、
    減圧雰囲気で前記搬送方向に前記基板を搬送しつつ、前記第1ターゲットと前記第2ターゲットとの間に、周波数が長波帯域であって、デューティー比を変えることが可能な交流電圧を印加することによって前記第1ターゲットと前記第2ターゲットとの間にプラズマを発生させ、
    前記基板に前記第1ターゲットの材料と前記第2ターゲットの材料とが混合した層を形成する
    成膜方法。
  8. 請求項7に記載の成膜方法であって、
    前記第1ターゲットの抵抗率は、前記第2ターゲットの抵抗率と異なる
    成膜方法。
  9. 請求項7に記載の成膜方法であって、
    前記第1ターゲットのスパッタリング率は、前記第2ターゲットのスパッタリング率とは異なる
    成膜方法。
  10. 請求項7〜9のいずれか1つに記載の成膜方法であって、
    前記周波数は、10kHz以上100kHz以下である
    成膜方法。
  11. 請求項7〜10のいずれか1つに記載の成膜方法であって、
    前記第1ターゲット及び前記第2ターゲットのそれぞれを円筒型に構成し、
    前記第1ターゲット及び前記第2ターゲットのそれぞれの中心軸を前記基板の搬送方向に対して交差させ、
    前記第1ターゲット及び前記第2ターゲットのそれぞれをそれぞれの前記中心軸を軸に回転させながら前記第1ターゲットと前記第2ターゲットとの間に前記プラズマを発生させる
    成膜方法。
  12. 請求項7〜11のいずれか1つに記載の成膜方法であって、
    前記第1ターゲットの内部に第1磁気回路を配置し、前記第2ターゲットの内部に第2磁気回路を配置し、
    前記第1磁気回路が前記第1ターゲットに対向する向きと、前記第2磁気回路が前記第2ターゲットに対向する向きとを変えて、前記第1ターゲットと前記第2ターゲットとの間に前記プラズマを発生させる
    成膜方法。
  13. 請求項9〜12のいずれか1つに記載の成膜方法であって、
    前記第1ターゲット及び前記第2ターゲットのそれぞれの前記スパッタリング率が異なる場合、前記スパッタリング率が低いターゲットに前記交流電圧をより長く印加する
    成膜方法。
JP2018533275A 2017-04-03 2018-02-20 成膜装置及び成膜方法 Pending JPWO2018186038A1 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017073577 2017-04-03
JP2017073577 2017-04-03
PCT/JP2018/006024 WO2018186038A1 (ja) 2017-04-03 2018-02-20 成膜装置及び成膜方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPWO2018186038A1 true JPWO2018186038A1 (ja) 2019-04-18

Family

ID=63712507

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018533275A Pending JPWO2018186038A1 (ja) 2017-04-03 2018-02-20 成膜装置及び成膜方法

Country Status (5)

Country Link
JP (1) JPWO2018186038A1 (ja)
KR (1) KR20190132667A (ja)
CN (1) CN110494590A (ja)
TW (1) TW201842547A (ja)
WO (1) WO2018186038A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2588936A (en) * 2019-11-15 2021-05-19 Dyson Technology Ltd Sputter deposition
GB2588938A (en) * 2019-11-15 2021-05-19 Dyson Technology Ltd Sputter deposition
JP7216064B2 (ja) * 2020-12-10 2023-01-31 キヤノントッキ株式会社 成膜装置、成膜方法及び電子デバイスの製造方法
JP7239549B2 (ja) * 2020-12-10 2023-03-14 キヤノントッキ株式会社 成膜装置、成膜方法及び電子デバイスの製造方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63157867A (ja) * 1986-08-06 1988-06-30 Ube Ind Ltd プラズマ制御マグネトロンスパッタリング法及び装置
JP2003096561A (ja) * 2001-09-25 2003-04-03 Sharp Corp スパッタ装置
JP2004266112A (ja) * 2003-03-03 2004-09-24 Ulvac Japan Ltd パルス状直流スパッタ成膜方法及び該方法のための成膜装置
JP2014500398A (ja) * 2010-11-17 2014-01-09 ソレラス・アドバンスト・コーティングス・ベスローテン・フェンノートシャップ・メット・ベペルクテ・アーンスプラーケレイクヘイト ソフトスパッタリングマグネトロンシステム

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5855948A (ja) 1981-09-29 1983-04-02 Ricoh Co Ltd コロナ放電用電源装置
JPH10509773A (ja) * 1995-04-25 1998-09-22 ザ ビーオーシー グループ インコーポレイテッド 基板上に誘電体層を形成するためのスパッタリング装置及び方法
CN1358881A (zh) * 2001-11-20 2002-07-17 中国科学院长春光学精密机械与物理研究所 真空多元溅射镀膜方法
US20060278521A1 (en) * 2005-06-14 2006-12-14 Stowell Michael W System and method for controlling ion density and energy using modulated power signals
JP2017525853A (ja) * 2014-09-01 2017-09-07 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッドApplied Materials,Incorporated 材料を基板上に堆積するためのアセンブリ及び方法
CN105448818B (zh) * 2015-12-31 2018-10-16 上海集成电路研发中心有限公司 一种应用于半导体铜互连工艺的磁控溅射方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63157867A (ja) * 1986-08-06 1988-06-30 Ube Ind Ltd プラズマ制御マグネトロンスパッタリング法及び装置
JP2003096561A (ja) * 2001-09-25 2003-04-03 Sharp Corp スパッタ装置
JP2004266112A (ja) * 2003-03-03 2004-09-24 Ulvac Japan Ltd パルス状直流スパッタ成膜方法及び該方法のための成膜装置
JP2014500398A (ja) * 2010-11-17 2014-01-09 ソレラス・アドバンスト・コーティングス・ベスローテン・フェンノートシャップ・メット・ベペルクテ・アーンスプラーケレイクヘイト ソフトスパッタリングマグネトロンシステム

Also Published As

Publication number Publication date
CN110494590A (zh) 2019-11-22
WO2018186038A1 (ja) 2018-10-11
KR20190132667A (ko) 2019-11-28
TW201842547A (zh) 2018-12-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPWO2018186038A1 (ja) 成膜装置及び成膜方法
JP5230185B2 (ja) 反応性スパッタリング装置および反応性スパッタリングの方法
JP6134815B2 (ja) 隣接スパッタカソードを用いた装置およびその操作方法
TW201402851A (zh) 利用一預穩定電漿之製程的濺鍍方法
TWI526564B (zh) Film forming apparatus and film forming method
JP2017120781A (ja) プラズマ処理装置
WO2009157228A1 (ja) スパッタリング装置、スパッタリング方法及び発光素子の製造方法
KR20110116210A (ko) 성막 장치, 성막 방법 및 유기 el 소자
EP2607516A2 (en) Apparatus for forming gas blocking layer and method thereof
JP2008226689A (ja) 可撓性基板への透明導電膜の形成装置、マスク部材、及び有機エレクトロルミネッセンス素子用透明導電膜樹脂基板
WO2015172835A1 (en) Apparatus and method for coating a substrate by rotary target assemblies in two coating regions
JP4613050B2 (ja) 圧力勾配型イオンプレーティング式成膜装置
TW202006165A (zh) 濺鍍方法、濺鍍裝置
JP2011142174A (ja) 成膜方法および半導体装置
JP6608537B2 (ja) 成膜装置及び成膜方法
CN109983150A (zh) 用于在基板上沉积层的设备和方法
WO2016047013A1 (ja) スパッタリング装置
JP2009191310A (ja) マルチターゲットスパッタリング装置
JP2009299156A (ja) スパッタリング装置
JP2019218604A (ja) 成膜装置及びスパッタリングターゲット機構
JP2005320599A (ja) カソード取付構造体、カソード取付構造体を用いた薄膜形成装置および薄膜形成方法
KR102142002B1 (ko) 기판 상의 재료 증착을 위한 방법, 재료 증착 프로세스를 제어하기 위한 제어기, 및 기판 상의 층 증착을 위한 장치
JP5058858B2 (ja) 被成膜物の搬送トレイ
TW201604937A (zh) 用於材料在基板上之沉積的設備和方法
JP2014084487A (ja) 薄膜積層シートの形成方法、及び、薄膜積層シートの形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180622

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190528

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20191126