JPWO2018181939A1 - 可変静翼、及び圧縮機 - Google Patents
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Abstract
Description
本願は、2017年3月30日に、日本に出願された特願2017−066611号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
第1の翼軸は、静翼本体の一端と接続されている。第1の翼軸は、内側ケーシングに対して揺動可能に支持されている。第2の翼軸は、静翼本体の他端と接続されている。第2の翼軸は、外側ケーシングに対して揺動可能に支持されている。
この漏れ流れと作動流体の主流とが干渉すると、渦が発生する。そして、この渦が静翼本体の負圧面に沿って巻き上がることで、圧力損失が発生する可能性があった。
しかしながら、接続部の外径を大きくすると、可変静翼の配列ピッチが制限を受けるため、可変静翼の配列ピッチが狭い場合には適用することが困難であった。
これにより、作動流体の漏れ流れと作動流体の主流との干渉に起因する渦の発生が抑制されるため、圧力損失を低減することができる。
また、接続部の外径を大きくする必要が無いため、可変静翼の配列ピッチが狭い場合でも圧力損失を低減することができる。
図1〜図3を参照して、第1の実施形態に係る圧縮機10について説明する。図1では、圧縮機10の一例として、軸流圧縮機を図示する。図1では、ケーシング13及びロータ11のみを断面で図示する。図1において、O1はロータ11の軸線(以下、「軸線O1」という)を示している。また、図1では、図2に示すクリアランスCL2、及び図3に示すクリアランスCL1を図示することが困難なため、これらの図示を省略する。
図2及び図3において、O2は回転軸43,47の軸線(以下、「軸線O2」という)を示している。
内側ケーシング25は、ロータ11の外側に配置された筒状の部材である。内側ケーシング25は、可変静翼機構15を構成する可変静翼35の回転軸43が収容される軸収容部25Aを有する。軸収容部25Aは、内側ケーシング25の周方向及び軸線O1方向に複数設けられている。内側ケーシング25は、回転軸43が回転可能な状態で、可変静翼35の一端側を支持している。
外側ケーシング26は、回転軸43が回転可能な状態で、可変静翼35の他端側を支持している。外側ケーシング26と内側ケーシング25との間には、筒状の流路27が区画されている。
吐出口は、軸線O1の他方の側に設けられている。吐出口は、流路27と連通している。吐出口は、ケーシング13内で圧縮された作動流体をケーシング13の外部に吐き出す。
ここで、図1及び図2を参照して、可変静翼機構15の構成について説明する。図2において、図1に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
可変静翼機構15は、可動環31と、複数のリンク機構33と、複数の可変静翼35と、回転駆動部37と、を有する。
静翼本体41は、翼形状とされた部材である。静翼本体41は、内側ケーシング25と外側ケーシング26との間に配置されている。静翼本体41は、静翼本体41は、正圧面41aと、負圧面41bと、前縁41Aと、後縁41Bと、他端面41cと、一端面41dと、を有する。
回転軸43は、回転駆動部37により可動環31が周方向に回転駆動させられた際、図3に示す矢印方向に回転することで、作動流体の主流の流れ方向Eに対する静翼本体41の角度を可変させる。
このように、回転軸本体52の一端と接続部45とを接続する拡径部53を設けることで、回転軸本体52と接続部45との間の接続強度を向上させることができる。
このように、回転軸本体55の一端と接続部48とを接続する拡径部56を設けることで、回転軸本体55と接続部48との間の接続強度を向上させることができる。
第1の案内面48aは、クリアランスCL2のうち、静翼本体41の前縁41A側に流入した作動流体の漏れ流れの流れ方向が主流の流れ方向Eに向かう方向Fに案内する。
なお、「接続部48の高さ方向」とは、軸線O2が延びる方向のことをいう。
このように、第1の案内面48aを静翼本体41の負圧面41b側に突出する湾曲面とすることで、作動流体の漏れ流れが第1の案内面48aに沿って流れやすくなるため、漏れ流れの流れ方向が主流の流れ方向に向かう方向に容易に案内することができる。
また、第1の案内面48aの形状は、漏れ流れの流れ方向が主流の流れ方向に向かう方向に案内可能な形状であればよく、湾曲面に限定されない。
第1の案内面48aの形状とは異なる第1の案内面を有する接続部の一例として、例えば、図6及び図7に示す第1の実施形態の変形例に係る接続部50を例示することが可能である。
第1の案内面50aは、丸みを帯びたラウンド形状とされている。第1の案内面50aの形状は、例えば、半径rの仮想円VCの一部と一致する形状とすることが可能である。
面50bの形状についても上述した第1の案内面50aと同様な形状にすることが可能である。
具体的には、例えば、湾曲やラウンド形状ではなく、平面視した状態で直線とされた第1の案内面(言い換えれば、平面とされた第1の案内面)を用いてもよい。
このような形状とされた第1の案内面を用いた場合も漏れ流れの流れ方向を主流の流れ方向に向かう方向に案内することが可能である。
また、切欠き部48Aに第1の案内面48aを設けることで、接続部48の外径を大きくする必要が無いため、可変静翼35の配列ピッチが狭い場合でも圧力損失を低減することができる。
なお、上述した第1の案内面50aを有する場合も、第1の案内面48aと同様な効果を得ることができる。
複数の静翼群17を構成する静翼58は、作動流体の主流の流れ方向に対する複数の静翼本体59の角度が可変できない構成とされている。
また、切欠き部48Aに第1の案内面48aを設けることで、接続部48の外径を大きくする必要が無いため、可変静翼35の配列ピッチが狭い場合でも圧力損失を低減することができる。
図8〜図10を参照して、第2の実施形態の圧縮機65について説明する。図9及び図10において、Eは作動流体の主流の流れ方向(以下、「E方向」という)、Iは第1の案内面72aに沿って流れる作動流体の漏れ流れの流れ方向(以下、「I方向」という)、Jは、第2の案内面72bに沿って流れる作動流体の漏れ流れの流れ方向(以下、「J方向」という)をそれぞれ示している。図8〜図10において、図2〜図4に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
第2の案内面72bは、静翼本体41の負圧面41b側に配置されている。第2の案内面72bは、漏れ流れの流れ方向をJ方向に案内することで、漏れ流れが負圧面41b側に流れることを抑制する。
このように、突出部72の先端部72Aの形状を、丸みを帯びた形状にすることで、突出部の先端部72Aの破損を抑制できるとともに、作動流体を突出部72の基端側にスムーズに案内することができる。
可変静翼80は、第2の実施形態の可変静翼66を構成する接続部67に替えて、接続部81を有すること以外は、可変静翼66と同様に構成されている。
接続部81は、第2の実施形態で説明した接続部67を構成する突出部72に替えて、突出部83を有すること以外は、接続部67と同様に構成されている。
これにより、作動流体が静翼本体41の前縁41Aに到達した段階で、作動流体の漏れ流れの方向を主流の流れ方向に向かう方向に案内することが可能となるので、圧力損失をさらに低減することができる。
図12及び図13を参照して、第3の実施形態の圧縮機90について説明する。図12において、図8及び図11に示す構造体と同一構成部分には同一符号を付す。図13において、図11及び図12に示す構造体と同一構成部分には同一符号を付す。
接続部93は、第2の実施形態の変形例で説明した接続部81を構成する突出部83に替えて、突出部94を有すること以外は、接続部81と同様に構成されている。
突出部94は、一部が拡径部56の側面56aに延びて配置されている点が、突出部83と異なる点であり、これ以外については突出部83と同様な構成とされている。
図12に示すJ1−J2線で接続部93を切断した際の形状は、例えば、図7に示す接続部50と同様な形状となるが、図7の接続部50よりも、本実施形態の接続部93の方が、静翼前縁41A側に伸びる。すなわち、接続部93は、拡径部56を静翼前縁41A側にはみ出す点で相違する。
面取り部96は、隙間Kの一部を区画するとともに、突出部94と対向する面取り面96aを有する。面取り面96aは、外周面25aに対して傾斜した面である。
面取り面96aは、軸収容部25Aの側面25Aa(具体的には、軸収容部25Aのうち、拡径部56が収容される部分の側面)と接続されている。
11 ロータ
13 ケーシング
15 可変静翼機構
17 静翼群
21 ロータ本体
23 動翼
23A 第1の動翼群
23B 第2の動翼群
23C 第3の動翼群
23D 第4の動翼群
23E 第5の動翼群
23F 第6の動翼群
25 内側ケーシング
25a 外周面
25A,26A 軸収容部
26a 内周面
26 外側ケーシング
27 流路
28 吸込口
31 可動環
33 リンク機構
35,66,80,91 可変静翼
37 回転駆動部
41,59 静翼本体
41a 正圧面
41A 前縁
41b 負圧面
41B 後縁
41c 他端面
41d 一端面
43,47 回転軸
45,48,50,67,81,93 接続部
48a,50a,72a,83a 第1の案内面
48A 切欠き部
50b 面
52,55 回転軸本体
53,56 拡径部
56a 側面
58 静翼
71 接続部本体
72,83,94 突出部
72A 先端部
72b,83b 第2の案内面
96 面取り部
96a 面取り面
CL1,CL2 クリアランス
E,F,I,J 方向
K 隙間
O1,O2 軸線
VC 仮想円
r 半径
Claims (13)
- 作動流体が流通する流路内に配置され、内側ケーシングとの間にクリアランスを形成する静翼本体と、
前記作動流体の主流の流れ方向に対する前記静翼本体の角度を可変させるように、回転する回転軸と、
前記静翼本体と前記回転軸とを接続する接続部と、
を備え、
前記接続部は、前記クリアランスのうち、前記静翼本体の前縁側に流入した前記作動流体の漏れ流れの流れ方向が前記主流の流れ方向に向かう方向に案内する第1の案内面を含む可変静翼。 - 前記第1の案内面は、前記接続部のうち、前記静翼本体の前縁側で、かつ前記静翼本体の負圧面側に位置する部分に配置する請求項1記載の可変静翼。
- 前記第1の案内面は、前記静翼本体の負圧面側に突出する湾曲面である請求項1または2記載の可変静翼。
- 前記接続部は、前記第1の案内面を含む切欠き部を有する請求項1から3のうち、いずれか一項記載の可変静翼。
- 前記接続部は、前記静翼本体と前記回転軸とを接続する接続部本体と、
前記接続部本体のうち、前記静翼本体の前縁側に位置する部分に設けられ、前記内側ケーシングと対向する前記静翼本体の前縁側の端面に接触した状態で前記接続部本体から突出するとともに、前記第1の案内面を含む突出部と、
を含む請求項1から3のうち、いずれか一項記載の可変静翼。 - 前記突出部は、前記静翼本体の正圧面側に配置された第2の案内面を備えており、
前記第1及び第2の案内面は、前記突出部の先端から該突出部の基端に向かうにつれて第1の案内面と第2の案内面との距離が大きくなるように配置させる請求項5記載の可変静翼。 - 前記突出部の先端部の形状は、丸みを帯びた形状である請求項5または6記載の可変静翼。
- 前記突出部は、前記静翼本体の前縁側の端面の全体を覆うように設けられている請求項5から7のうち、いずれか一項記載の可変静翼。
- 前記回転軸は、回転軸本体と、該回転軸本体と前記接続部とを接続するとともに、該回転軸本体の外径よりも拡径された拡径部と、を備えており、
前記接続部は、前記静翼本体から前記拡径部に向かうにつれて幅広形状である請求項1から8のうち、いずれか一項記載の可変静翼。 - 前記回転軸は、回転軸本体と、該回転軸本体と前記接続部とを接続するとともに、該回転軸本体の外径よりも拡径された拡径部と、を備えており、
前記突出部は、前記静翼本体の前縁側の端面の少なくとも一部を覆うように設けられるとともに、前記拡径部の側面に延びて配置されている請求項5から7のうち、いずれか一項記載の可変静翼。 - 請求項1から9のうち、いずれか一項記載の可変静翼と、
ロータ本体、及び該ロータ本体の軸線方向及び周方向に配列された複数の動翼を含むロータと、
前記ロータの外側に設けられた内側ケーシングと、
前記内側ケーシングの外側に設けられた外側ケーシングと、
前記回転軸と接続され、前記回転軸を回転させる回転駆動部と、
を備え、
前記内側ケーシングは、前記回転軸を収容する軸収容部を有する圧縮機。 - 請求項10記載の可変静翼と、
ロータ本体、及び該ロータ本体の軸線方向及び周方向に配列された複数の動翼を含むロータと、
前記ロータの外側に設けられた内側ケーシングと、
前記内側ケーシングの外側に設けられた外側ケーシングと、
前記回転軸と接続され、前記回転軸を回転させる回転駆動部と、
を備え、
前記内側ケーシングは、前記回転軸を収容する軸収容部と、前記突出部と該内側ケーシングとの間に隙間を形成する面取り部と、を有しており、
前記面取り部の面取り面は、前記軸収容部の側面と接続されている圧縮機。 - 前記可変静翼は、前記回転軸が設けられた側とは反対側に位置する前記静翼本体と接続され、前記外側ケーシングに回転可能な状態で支持された他の回転軸を含む請求項11または12記載の圧縮機。
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