JPWO2018181087A1 - エンドプレート、それが設けられたモータの回転子およびモータ - Google Patents

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Abstract

本発明のエンドプレートは、円柱形状の回転子ヨークに永久磁石を複数個埋め込んだ回転子を含む磁石埋込式のモータにおいて、円柱形状の両端面のうち、少なくとも片方の端面に装着されているエンドプレートである。回転子は、永久磁石を埋設するための空孔がそれぞれに形成された回転子ヨークと、回転子ヨークの両端面を貫通する回転軸と、少なくとも1枚のプレート状の本エンドプレートを有している。そして、本エンドプレートは、回転子ヨークの端面に対して円環状に密着する本体部と、本体部の円環状の密着箇所から径方向に延び、永久磁石に当接する磁石付勢部とを備えている。

Description

本発明は、モータが有する回転子用のエンドプレート、それが設けられたモータの回転子およびモータに関する。
永久磁石埋込式のブラシレスモータ(IPMモータ)の回転子は、回転子鉄心を成すヨークに形成された空孔に、永久磁石が挿入されて構成される。ヨークは、複数の板状体が積層されて形成される。ヨークには、開口部を有する空孔が形成される。開口部は、回転軸であるシャフトの軸心を含む軸方向に向かって開口している。永久磁石は、開口部を介して、この空孔に挿入される。従来、永久磁石とヨークとの固定方法は、互いを接着剤で固定したり、永久磁石の磁力で固定したりするものがある(例えば特許文献1参照)。
また、ヨークの軸方向端部には、永久磁石が軸方向に飛び出すのを防止するために、円盤状のエンドプレートが設けられる構成も開示されている(例えば特許文献2参照)。
特開2007−68318号公報 特開2007−259583号公報
本発明の一態様に係るモータの回転子用のエンドプレートは、円柱形状の回転子ヨークに永久磁石を複数個埋め込んだ回転子を含む磁石埋込式のモータにおいて、円柱形状の両端面のうち、少なくとも片方の端面に装着されているエンドプレートである。回転子は、永久磁石を埋設するための空孔がそれぞれに形成された回転子ヨークと、回転子ヨークの両端面を貫通する回転軸と、少なくとも1枚のプレート状の本エンドプレートを有している。そして、本エンドプレートは、回転子ヨークの端面に対して円環状に密着する本体部と、本体部の円環状の密着箇所から径方向に延び、永久磁石に当接する磁石付勢部とを備えている。
上記構成によれば、磁石付勢部により永久磁石を軸方向内方に付勢する付勢力が、ヨークの端面に円環状に密着した本体部とは独立して発生する。したがって、永久磁石およびヨークの適所に十分な付勢力を付与することができる。
このように、本発明は、永久磁石およびヨークの適所に十分な付勢力を付与することができるという効果を奏する。
図1は、本発明の一実施の形態に係るエンドプレートが取り付けられたモータの回転子を軸方向から見た図である。 図2は、図1に示すモータの回転子においてエンドプレートを取り外した状態を示す図である。 図3は、図1のAA−AA断面図である。 図4は、図1のBB−BB断面図である。 図5は、本発明の一実施の形態の第1変形例に係るエンドプレートが取り付けられたモータの回転子を軸方向から見た図である。 図6は、本発明の一実施の形態の第2変形例に係るエンドプレートが取り付けられたモータの回転子を軸方向から見た図である。 図7は、本発明の一実施の形態の第3変形例に係るエンドプレートが取り付けられたモータの回転子を軸方向から見た図である。 図8は、図7に示すCC−CC断面図である。 図9は、本発明の一実施の形態の第4変形例に係るエンドプレートが取り付けられたモータの回転子を軸方向から見た図である。 図10は、本発明の一実施の形態の第5変形例に係るエンドプレートが取り付けられたモータの回転子を軸方向から見た図である。 図11は、本発明の一実施の形態の第6変形例に係るエンドプレートが取り付けられたモータの回転子を軸方向から見た図である。 図12は、本発明の一実施の形態の第7変形例に係るエンドプレートが取り付けられたモータの回転子を軸方向から見た図である。 図13は、断面円弧状の永久磁石を有するモータの回転子にエンドプレートが取り付けられた状態を軸方向から見た図である。 図14は、断面円弧状の永久磁石を有するモータの回転子にエンドプレートが取り付けられた状態を軸方向から見た図である。 図15Aは、本発明の一実施の形態におけるエンドプレートが取り付けられたモータの回転子を側方から見た図である。 図15Bは、本発明の一実施の形態におけるエンドプレートが取り付けられたモータの回転子を側方から見た図である。 図15Cは、本発明の一実施の形態におけるエンドプレートが取り付けられたモータの回転子を側方から見た図である。 図16Aは、本実施の形態における他の変形例を示す図である。 図16Bは、本実施の形態における他の変形例を示す図である。 図17は、本実施の一実施の形態におけるモータの概念図である。
本発明のモータが有する回転子用のエンドプレートは、後述するように、回転子のヨークの端面に対して円環状に密着する本体部と、本体部の円環状の密着箇所から径方向に延び、永久磁石に当接する磁石付勢部とを備えており、これによって、回転子の適所に十分な付勢力を付与している。
つまり、上述のような従来の手法は、次のような改善すべき点があった。すなわち、接着剤を用いてヨークと永久磁石とを固定する方法では、永久磁石に接着剤を塗布し、塗布した接着剤を乾燥させる工程が必要となる。このため、モータを製造するための工数が増加する。
また、接着剤を塗布する量の管理および接着剤を乾燥させる工程の管理等、さまざまな管理業務も生じる。さらに、接着剤を用いてヨークと永久磁石とを固定する方法は、接着強度が均一でない状態を生じる可能性がある。
また、円盤状のエンドプレートをヨークの軸方向端部に設ける構成では、ヨークおよび永久磁石の適所に、十分な付勢力を与えることができないこともある。例えば、複数の板状体を積層してヨークが形成される場合、複数の板状体は、かしめ等により、互いに固定されることがある。この場合、ヨークの製造時またはヨークの製造後、一部の板状体がめくれ上がる等の変形が生じることを防止するために、エンドプレートで軸方向端部を押さえておくことが考えられる。
一方、永久磁石の軸方向の長さが空孔の深さ(ヨークの軸方向長さ)より短いと、円盤状のエンドプレートを配置しても、永久磁石が空孔内において軸方向に動くことがある。よって、永久磁石は、軸方向の長さが空孔の深さよりも長くなるように設計される。このため、円盤状のエンドプレートをヨークの軸方向端部に設けても、円盤状のエンドプレートは、永久磁石には当接するがヨークには当接しない状態となる。したがって、特許文献2のような態様では、永久磁石およびヨークを併せて押さえることはできない。
また、それぞれの永久磁石は、所定の公差を含んで作成される。よって、複数の永久磁石を用いてロータを構成する場合、永久磁石の公差範囲内ではあるが、複数の永久磁石の軸方向長さに差異が生じる可能性がある。このため、円盤状のエンドプレートをヨークの軸方向端部に設けた場合、エンドプレートは、各永久磁石に対して均等に付勢力を付与することができない。
そこで、本発明の実施の形態では、エンドプレートが、回転子のヨークの端面に対して円環状に密着する本体部と、本体部の円環状の密着箇所から径方向に延び、永久磁石に当接する磁石付勢部とを備える構成としている。これにより、端面に密着する本体部を基端として、磁石付勢部は、永久磁石に対して板ばねとして作用するため、永久磁石およびヨークの適所に十分な付勢力を付与できる。特に、永久磁石が端面から突出していれば、より顕著な効果を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。なお、以下では全ての図を通じて同一または相当する要素には同一の参照符号を付して、その重複する説明を省略する。また、各図において同じ構成が複数個ある場合は、そのうちの1つないし2つ程度に符号を付し、その他の符号を省略している場合がある。
(実施の形態)
図1は、本発明の一実施の形態に係るエンドプレートが取り付けられたモータの回転子を軸方向から見た図であり、エンドプレートを実線で示している。図2は、図1に示すモータの回転子において、エンドプレートを取り外した状態でのエンドプレートとヨークとを示す図である。図3は、図1におけるエンドプレートのAA−AA断面図であり、図4は、図1におけるエンドプレートのBB−BB断面図である。図3および図4は、下側が軸方向内方側となる。
本実施の形態におけるモータの回転子1は、回転子ヨークとしての円柱形状のヨーク2を備えている。ヨーク2は、モータの外枠の内壁面に取り付けられる筒状の固定子(図示せず)に対して、相対回転可能に保持されている。ヨーク2は、プレス加工等の加工が施された金属板である板状体で構成されており、これら複数の板状体が積層されることにより形成される。ヨーク2の中心には、シャフト孔3が設けられている。さらに、当該シャフト孔3には、軸心Pを含む回転軸であるシャフト(後述する図15A〜15Cに示すS)が挿通され、シャフトSにヨーク2が固定される。なお、以下の説明において、シャフトSの軸心Pを含み、シャフトSが延伸する方向を軸方向、さらに軸方向において、ヨーク2のない方向を軸方向外方、軸方向外方の逆方向を軸方向内方ともいう。シャフトSと交差し、軸心Pを中心とする半径方向を径方向、さらに径方向において、軸心Pから遠ざかる方向を径方向外方、軸心Pに近づく方向を径方向内方ともいう。シャフトSの軸心Pを回転中心とする軸心周りの方向を周方向ともいう。
ヨーク2には、例えば図2に示すように、複数の空孔4が、周方向に等間隔で並ぶとともに、軸方向にはヨーク2を貫通するように、形成されている。また、ヨーク2において、空孔4の径方向外方の箇所をヨーク外端部15と呼び、説明する。複数のヨーク外端部15も、周方向の間隔が等間隔に並ぶように、形成されている。空孔4は、ヨーク2の軸方向の両端部に開口されている。回転子1は、複数の空孔4のそれぞれに挿入された複数の永久磁石5を備えている。本実施の形態において、永久磁石5は、平板状に形成され、当該平板状の永久磁石5(以下、適宜、磁石5と省略して説明する)は、軸心Pから径方向に延びる仮想線L(図2)と平板の表面とが直交するように配置される。このように、本実施の形態のモータは、回転子1のヨーク2に永久磁石5を複数個埋め込んだ磁石埋込式のモータである。なお、磁石5の角部は面取りまたは丸められていてもよい。これにより、磁石5の製造時の割れ、欠けを防ぐことができる。また、磁石5は、例えばネオジムなどの希土類元素を用いて形成された希土類磁石が用いられる。また、本実施の形態では、8つの空孔4を有し、それぞれの空孔4に1つずつ、計8つの磁石5を備えた回転子1の一例を示して説明する。
このような回転子1の軸方向のうち、少なくとも一端部に1枚のプレート状のエンドプレート6が設けられている。すなわち、円柱形状のヨーク2は、上述のように板状体を積層方向に積層して構成されており、円柱状にそれら板状体を積層した両端面のうち、少なくともその片方の端面側にエンドプレート6が装着されている。エンドプレート6は、弾性変形可能な金属板により形成される。エンドプレート6は、以下のような構成を備えるように、金属板に対してプレス加工等の加工を行うことにより形成される。エンドプレート6は、図2のように、中央がシャフト孔3となる円環状の本体部7と、本体部7から径方向外方に放射状に延びる磁石付勢部8およびヨーク付勢部9と、を備えている。このような本体部7が、図2のようなヨーク2の端面であるヨーク端面2sに対して、円環状に密着する。本体部7は、リベット等の固定部材により本体部7とヨーク2とを固定するための複数の取付孔10を備えている。
磁石付勢部8は、本体部7から径方向外方に延びる複数の第1延出片11を有し、第1延出片11それぞれが、周方向に等間隔で放射状に配置される。また、第1延出片11それぞれの径方向外方の先端の部分に、先端部13が形成されている。一方、ヨーク2の空孔4それぞれには、永久磁石5が埋設されており、これら磁石5はそれぞれに、ヨーク2の端面からわずかに突出するように構成されている。そして、第1延出片11の先端部13が、当接部として永久磁石5に当接する。これにより、ヨーク2の端面に密着する本体部7を基端として、磁石付勢部8は、磁石5に対して板ばねとして作用し、磁石5を軸方向内方に付勢する。すなわち、ヨーク2の端面から突出した磁石5は、磁石付勢部8により、空孔4内に押し込まれるように、ヨーク2に向けたエンドプレート6の板厚方向に力が加えられる。複数の第1延出片11は、磁石5の数に一致する数(8つ)設けられている。複数の第1延出片11は、複数の磁石5の位置に合わせて設けられる。より詳しくは、先端部13が、対応する磁石5の軸方向端面の中央部に当接するように、各第1延出片11は構成されている。
例えば、第1延出片11の磁石5への当接箇所の幅(周方向の長さ)は、その磁石5の幅(周方向の長さ)の1/3以上かつ2/3以下である。これにより、エンドプレート6は、第1延出片11による付勢力を、それぞれ対応する磁石5に対して十分に作用させつつ、第2延出片12を設けるための十分なスペースを確保することができる。
第1延出片11は、図3に示すように、磁石5に当接されていない状態(自然状態)において、先端部13を除き、本体部7と同一平面内に形成されている。第1延出片11の先端部13は、磁石5側(軸方向内方側)に向けて、軸方向に折れ曲がった形状を有している。一方、磁石5については、ヨーク2から軸方向へ飛び出すように、磁石5の長さを設定している。このため、エンドプレート6をヨーク2に取り付けた状態、すなわち回転子1の完成状態においては、磁石5は、当接した先端部13を軸方向外方に押し出すように作用する。この作用よって、第1延出片11は、本体部7が成す上記平面に対して、軸方向外方に曲がるように変形する。そして、このように変形した第1延出片11は、いわゆる板ばねとして機能し、元の平面に戻ろうとする復元力が、当接している磁石5を押さえるように働き、磁石5に対する付勢力となる。また、これより、回転子1の完成状態においては、本体部7はヨーク2の端面に面で接触し、先端部13の軸方向の先端が磁石5に当接する。そして、ヨーク2の端面と第1延出片11との軸方向の間隔が、径方向外方に行くほど大きくなるように、第1延出片11は、軸方向外方に曲がっている。
また、第1延出片11の先端部13は、平面視円弧状に形成される。すなわち、先端部13において、軸方向に折り曲げられた箇所(先端部13の軸方向内方側への突出箇所)が、図1に示すように、周方向に沿って曲がっている曲面を有している。これにより、エンドプレート6は、その先端部13の剛性を高くでき、第1延出片11の磁石5への当接箇所における押さえ強度も高くすることができる。先端部13における円弧は、例えば、軸心Pを中心とする円弧である。
第1延出片11の先端部13において、軸方向内方側へ折り曲げられた箇所の長さは、磁石5が、ヨーク2から軸方向へ飛び出す量のばらつきを吸収できる長さとして設定される。このばらつきは、磁石5の公差によって生じる。例えば、この長さは0.5mm以上である。
次に、ヨーク付勢部9は、複数の第1延出片11の位置から周方向にずれた位置において、本体部7から径方向外方に放射状に延びる複数の第2延出片12を有する。そして、第2延出片12それぞれの径方向外方の先端部分に、先端部14が形成されている。この先端部14が、ヨーク2の空孔4より径方向外方部分にあるヨーク外端部15に当接している。すなわち、複数の第2延出片12は、複数の第1延出片11にオーバーラップしないように形成される。軸心Pから第2延出片12の先端部14までの長さは、軸心Pから第1延出片11の先端部13までの長さより長くなり、ほぼヨーク2の回転半径に等しい長さとなる。
第2延出片12の先端部14が、ヨーク2の空孔4より径方向外方の部分に当接することにより、ヨーク付勢部9は、その部分であるヨーク外端部15をそれぞれ軸方向内方に付勢する。複数の第2延出片12は、1つの第1延出片11に対して周方向両側に1つずつ設けられる。すなわち、図1に示すように、互いに最も近くなる一対の第1延出片11間において、一対、すなわち2つの第2延出片12が配置される。これより、本実施の形態において、ヨーク付勢部9は、16個の第2延出片12を備えている。また、この一対の第2延出片12間には、さらにスリット18が形成されており、1つのスリット18を含む一対の第2延出片12により、第2延出ペア12pを構成している。
複数の第1延出片11と、複数の第2延出片12とは、互いに個別に設けられている。すなわち、各第1延出片11と、これに隣接する第2延出片12との間には、両者間において径方向に延伸した隙間となるスリット16が設けられている。これにより、磁石付勢部8の第1延出片11それぞれにおいて、永久磁石5と当接する先端部13は、このような径方向に切込みであるスリット16によって、周方向においてヨーク付勢部9から離間している。なお、スリット16の形状は、特に限定されない。
上記構成によれば、磁石付勢部8により各磁石5を軸方向内方に付勢する付勢力が、ヨーク2に当接される本体部7とは独立して発生する。したがって、各磁石5およびヨーク2の適所に十分な付勢力を付与することができる。さらに、磁石付勢部8とは別に、ヨーク付勢部9が設けられる。この構成により、磁石付勢部8により各磁石5を軸方向内方に付勢する付勢力と、ヨーク付勢部9によりヨーク外端部15を軸方向内方に付勢する付勢力と、を独立して発生させることができる。
また、上記構成では、複数の磁石5のそれぞれに個別の第1延出片11が当接することにより、各磁石5を個別に軸方向内方に付勢する付勢力が生じる。したがって、複数の磁石5において、軸方向の長さにばらつきが生じている場合であっても、エンドプレート6は、磁石5ごとに適切な付勢力を付与することができる。
さらに、空孔4に対応して設けられるヨーク外端部15のそれぞれには、個別の第2延出片12が当接する。よって、各ヨーク外端部15には、個別に軸方向内方に付勢する付勢力が加えられる。したがって、エンドプレート6は、いくらかのヨーク外端部15において浮き(めくれ)等が生じている場合であっても、各ヨーク外端部15に対して、ヨーク外端部15ごとの適切な付勢力を付与することができる。
本実施の形態において、ヨーク付勢部9は、軸方向視において、永久磁石5とオーバーラップする位置に配設され、かつ、ヨーク2のヨーク外端部15に当接した状態でありながら、磁石5には当接しないような形状を有している。より具体的には、図4に示すように、各第2延出片12は、折曲部17を備えており、この折曲部17を屈曲位置として、本体部7から折れ曲がっている。より詳細には、エンドプレート6がヨーク2に当接されていない状態(自然状態)において、このような折曲部17が、第2延出片12の径方向での基端、または基端と先端との間に形成されている。ここで、第2延出片12の基端は、第2延出片12において径方向で軸心Pに最も近い箇所を指し、先端は、軸心Pに最も遠い箇所を指す。また、図4では、折曲部17を第2延出片12の基端の箇所に形成した構成例を示している。このように、ヨーク付勢部9は、それぞれの第2延出片12において、折曲部17より径方向外方側の箇所が本体部7に対して、ヨーク2から離れるように軸方向外方に折り曲げられた形状である。図4の場合、折曲部17が第2延出片12の基端となっているため、第2延出片12全体が、本体部7に対して軸方向外方に折れ曲がっている。また、折曲部17は、磁石5の位置よりも径方向内方側に位置している。
第2延出片12の先端部14は、ヨーク2側(軸方向内方側)に折れ曲がっており、当該先端部14が、ヨーク2の空孔4よりも径方向外方側となるヨーク外端部15に当接するように構成される。この場合、先端部14の軸方向における先端の位置は、自然状態で本体部7の平面位置まで達する。または、自然状態で、先端部14の先端が、本体部7の平面位置よりヨーク2側に位置する。より好ましくは、先端部14は、軸方向における先端の位置が自然状態で本体部7の平面位置よりヨーク2側に3mm以上突出する位置となるように構成される。
これに代えて、第2延出片12の折曲部17から先端側が、全体的に軸方向外方にアーチ状に湾曲するような形状を有していてもよい。
これにより、エンドプレート6は、磁石5の長さに拘わらず、磁石5を跨ぐように第2延出片12を配置することができる。したがって、エンドプレート6は、磁石5の配置態様に依らず、ヨーク付勢部9について適切な付勢力を付与するだけの当接領域を、ヨーク外端部15において容易に確保することができる。
また、図1では、取付孔の一例として、中心10c、半径rとする円形形状の取付孔10を挙げている。このような本体部7での取付孔10は、周方向(軸心P回り)において、第1延出片11に対応する位置に設けられ、本体部7とヨーク2との固定に利用される。すなわち、取付孔10は、第1延出片11の周方向中央部と軸心Pとを結ぶ仮想線分上の位置に設けられる。当該取付孔10は、シャフト孔3の外縁から径方向外方に所定距離だけ離れた位置に設定される。
また、ここで、第1延出片11と第2延出片12との間のスリット16に関し、スリット16と本体部7との境界をスリット16の基端16bとする。このとき、径方向における基端16bの位置は、シャフト孔3の外縁と磁石5の径方向内方側端部に対応する位置との間に設定される。より好ましくは、次のように、軸心Pからの径方向の距離によって定義される位置に、基端16bを配置すればよい。すなわち、軸心Pを中心として、取付孔10の径方向外方側までの距離をRd1とし、先端部13の径方向内方側までの距離をRd2としたとき、基端16bまでの距離が、Rd1よりも長くかつRd2よりも短くなる位置に、基端16bを配置すればよい。
なお、以下、上記のような軸心Pから対象要素まで径方向の距離を半径距離とし、適宜、対象要素に対する径方向での位置を、この半径距離で示して説明する。
図5は、本発明の一実施の形態の第1変形例に係るエンドプレートが取り付けられたモータの回転子を軸方向から見た図である。図5に実線で示すエンドプレート6Bは、スリット16の基端16bの半径距離Rd16が、取付孔10の外縁の径方向内側までの半径距離Rd10と等しくなるように、基端16bを位置決めした場合の例を示している。この場合、スリット16の径方向長さTは、図5のように、T=X+rとすればよい。ここで、Xは、取付孔10の中心10cの位置と先端部13の径方向外方の先端との間の距離であり、rは、取付孔10の半径である。一方、図1に示すエンドプレート6では、スリット16の基端16bの半径距離を、取付孔10の中心10cの位置から径方向外方に距離X/2程度離れた位置までの距離としている。スリット16について、その基端16bの径方向の位置を、上述のように設定すれば、エンドプレート6は、エンドプレート全体の剛性を確保しつつ、第1延出片11による付勢力と第2延出片12による付勢力とが独立して機能し得るような、スリット16の径方向長さを得ることができる。
上述したように、周方向に隣り合う第1延出片11の間には、2つの第2延出片12を有した第2延出ペア12pが位置する。第2延出ペア12pにおいて、2つの第2延出片12の基端は共通となっており、折曲部17も共通とされている。また、第2延出ペア12pでのスリット18は、磁石5を避けるように、周方向に隣り合う磁石5の間に設けられる。また、これより、例えば図1に示すように、1つのヨーク外端部15に対して、互いに隣接する2つの第2延出ペア12pが対応する。すなわち、例えば図1に示すように、ヨーク外端部15での周方向の一方側には、一方の第2延出ペア12pの他方の第2延出片12、ヨーク外端部15での周方向の他方側には、他方の第2延出ペア12pの一方の第2延出片12が配置される。
図6は、本発明の一実施の形態の第2変形例に係るエンドプレートが取り付けられたモータの回転子を軸方向から見た図である。図6に示すエンドプレート6Cは、第2延出ペア12pでの周方向に隣り合う第2延出片12間のスリット18の周方向の幅が、周方向に隣り合う磁石5の間の幅に近い場合を例示している。一方、図1に示すエンドプレート6は、第2延出片12の先端部14の周方向の幅が磁石5の幅の1/6程度確保できる幅となるように、スリット18の周方向の幅が、設定されている例を示している。スリット18の周方向の幅を上記のような範囲にすることにより、第2延出片12が磁石5に当接することを回避しつつ、先端部14によるヨーク外端部15への付勢力を有効に付与することができる。
また、第1延出片は、その先端と基端との間の平面部分で永久磁石に当接するように構成されてもよい。図7は、このように構成された本発明の一実施の形態の第3変形例に係るエンドプレートが取り付けられたモータの回転子を軸方向から見た図である。また、図8は、図7に示すCC−CC断面図である。図8は、下側が軸方向内方側となる。
図7および図8に示すように、エンドプレート6Dの磁石付勢部8Dは、軸心Pから第1延出片11Dの先端部13Dの先端までの長さが、軸心Pから第2延出片12の先端部14の先端までの長さとほぼ同じ(ヨーク2の半径に等しい長さ)である。すなわち、本第3変形例では、第1延出片11D、第2延出片12およびヨーク2において、それぞれの径方向先端までの半径距離をほぼ等しくしている。なお、これに代えて、第1延出片11Dの先端部13Dの位置は、永久磁石5の径方向内方側端部より径方向外方、かつ、ヨーク2の外周より径方向内方の所定位置に位置してもよい。
第1延出片11Dは、図1に示す第1延出片11と同様に、自然状態において、先端部13Dを除いて本体部7と同一平面内に形成されている。また、永久磁石5は、空孔4に挿通された状態で、ヨーク2より軸方向外方へ突出している。このため、第1延出片11Dの先端部13Dと基端との間の磁石5の径方向内方側の端部位置において磁石5と当接し、軸方向外方へ弾性変形する。これにより、当該磁石5には、第1延出片11Dを軸方向内方に付勢する付勢力が発生する。したがって、このような態様でも図1と同様の効果を奏する。
さらに、エンドプレート6Dの第1延出片11Dは、先端部13Dがヨーク2から離れる方向(軸方向外方側)に折れ曲がった形状を有している。図1に示す第1延出片11の先端部13と同様に、第1延出片11Dの先端部13Dは、平面視円弧状に形成される。
この場合、先端部13Dには、折り曲げられた構造においてバランスウェイト(バランスパテ等)が取り付けられてもよい。すなわち、第1延出片11Dの基端と先端部13Dとの間で永久磁石5に当接する構成において、先端部13Dには、ヨーク2から離れる方向に折り曲げられたバランスウェイト保持部が設けられてもよい。これにより、偏心をなくすためのバランスウェイトを第1延出片11Dの軸方向外方側に取り付けた場合、先端部13Dは、バランスウェイトの径方向外方への移動抑止部として機能する。したがって、回転子1を高速回転させることにより生じる遠心力が大きい場合であっても、エンドプレート6Dは、当該バランスウェイトを径方向外方に飛散し難くすることができる。
上記実施の形態では、第1延出片11、11Dが永久磁石5の周方向中央部を当接し、その左右に第2延出片12が位置するように構成されている。他の実施の形態として、第1延出片11、11Dの位置と、第2延出片12の位置とを入れ替えてもよい。図9は、このように入れ替えた構成の本発明の一実施の形態の第4変形例に係るエンドプレートが取り付けられたモータの回転子を軸方向から見た図である。
図9に示すエンドプレート6Eにおいて、ヨーク付勢部9Eの第2延出片12Eは、永久磁石5の周方向中央部上で交差して、径方向に延びるように設けられる。これにより、第2延出片12Eの先端部14Eは、ヨーク2のヨーク外端部15の周方向中央部に当接される。
また、磁石付勢部8Eの第1延出片11Eは、第2延出片12Eの周方向での両側位置に設けられる。すなわち、第1延出片11Eは、周方向に隣り合う第2延出片12E間に2つずつ設けられる。さらに、本変形例では、当該2つの第1延出片11E間には、スリット19が設けられ、スリット19とその両側の2つの第1延出片11Eとによって、図9に示すような第1延出ペア11Epを構成している。本例において、取付孔10は、第2延出片12Eの基端と重なるように設けられる。
例えば、先端部13Eは、第1延出片11Eの磁石5への当接箇所である。先端部13Eの幅(周方向の長さ)は、1つあたり、当該第1延出片11Eが当接する磁石5の幅(周方向の長さ)の1/6以上かつ1/3以下である。これにより、エンドプレート6Eは、第1延出片11Eによる付勢力を、対応する磁石5に対して十分に作用させつつ、第2延出片12Eを設ける十分なスペースを確保することができる。
スリット19の径方向で軸心Pに最も近い箇所となる基端の位置は、図1の例における第2延出片12間のスリット18に比べて径方向内方に位置することが好ましい。例えば、スリット19の基端は、本体部7の取付孔10の中心とほぼ同じ半径距離となる径方向位置に設けられる。複数の磁石5間における軸方向長さのばらつきは、ヨーク外端部15における軸方向長さのばらつきよりも大きい。よって、隣り合う第1延出片11Eにおける一方の第1延出片11Eの弾性変形は、他方の第1延出片11Eに及ぼす影響が大きくなる。したがって、スリット19の径方向長さをより長くすれば、隣り合う第1延出片11Eが、互いに影響し合うのを防止することができる。
ただし、磁石5の公差が比較的小さく抑えられる場合等、スリット19の径方向長さは短くてもよい。また、スリット19をなくし、一の永久磁石およびそれに隣り合う他の永久磁石のそれぞれにおいて、近接する側の端部同士を一の第1延出片11Eで当接させるような構成としてもよい。
図10は、本発明の一実施の形態の第5変形例に係るエンドプレートが取り付けられたモータの回転子を軸方向から見た図である。図10に示すエンドプレート6Fのように、図1に示すような第2延出片12を有する代わりに、ヨーク外端部15に当接する面が円環状に構成されているヨーク付勢部9Fとしてもよい。言い換えると、本体部7Fの円環状の外縁箇所が、ヨーク2の外周近傍に位置し、ヨーク付勢部9Fとして機能してもよい。
図10に示す例において、磁石付勢部8Fの第1延出片11Fは、図1に示す例と同様に、径方向外方へ放射状に延出している。すなわち、本体部7Fには、図10に示すようなC字状のスリット21が、各第1延出片11Fに対応して形成されている。スリット21は、第1延出片11Fと本体部7Fとの間で、第1延出片11Fの周方向両側において径方向に切り欠かれ、かつ、第1延出片11Fの先端部13Fより径方向外方において周方向に切り欠かれて、形成されている。取付孔10は、取付孔10での半径距離の範囲内にスリット21の径方向基端の半径距離が入るような位置に配置されている。磁石付勢部8Fは、外周側、すなわち径方向外方が開くように、その周囲が径方向および周方向に亘って切り欠かれている。
本変形例のような本体部7Fを用い、薄板が積層されたヨーク2において、ヨーク2の外径部近傍(複数のヨーク外端部15)を全周にわたって抑えることにより、モータ製造時等に生じる薄板のめくれ等をより有効に防止することができる。
図11は、本発明の一実施の形態の第6変形例に係るエンドプレートが取り付けられたモータの回転子を軸方向から見た図である。図11に示すエンドプレート6Gにおけるヨーク付勢部9Gも、図10に示すヨーク付勢部9Fと同様に、本体部7Gの一部とし、ヨーク外端部15に当接する円環状の面として構成されている。その上で、磁石付勢部8Gの第1延出片11Gは、円環状のヨーク付勢部9G(本体部7G)から径方向内方に延出している。したがって、第1延出片11Gの先端部13Gが基端より径方向内方に位置している。磁石付勢部8Gは、軸心P側、すなわち径方向内方が開くように、その周囲が径方向および周方向に亘って切り欠かれている。
本変形例でも、本体部7Gには、図11に示すようなC字状のスリット22が、各第1延出片11Gに対応して形成されている。スリット22は、第1延出片11Gと本体部7Gとの間で、第1延出片11Gの周方向両側において径方向に切り欠かれ、かつ、第1延出片11Gの先端部13Gより径方向内方において周方向に切り欠かれて、形成されている。取付孔10は、第1延出片11Gの先端部13Gより径方向内方に位置している。
図10および図11の構成においても、エンドプレート6F、6Gは、永久磁石5およびヨーク2の少なくともいずれかの適所に十分な付勢力を付与することができる。
なお、図10および図11に示したような円環状のヨーク付勢部9F、9Gが、ヨーク2の外径近傍に位置する場合には、本体部7F、7Gの内方のシャフト孔3は、円でなくてもよい。
ところで、上記実施の形態において、複数の永久磁石5は、周方向に隣り合う磁石5がなす角度がすべて等しくなるように配設されている。すなわち、複数の磁石5は、軸方向から見て仮想の多角形を画する仮想線(図2に示すV1)上に配設されている。これに代えて、複数の磁石5が、多角形以外の仮想線上に配設されるような構成であってもよい。例えば、そのような変形例として、複数の磁石5は、複数の磁石5のうちの第1の磁石5と、当該第1の磁石5に対して周方向に隣り合う第2の磁石5とのなす角が鋭角である。しかも、複数の磁石5は、第2の磁石5と当該第2の磁石5に対して第1の磁石5とは周方向反対側に隣り合う第3の磁石5とのなす角が鈍角となるように配設されてもよい。すなわち、複数の磁石5は、軸方向から見て仮想の星形を画する仮想線上に配設されてもよい。
図12は、本発明の一実施の形態の第7変形例に係るエンドプレートが取り付けられたモータの回転子を軸方向から見た図である。図12に示すエンドプレート6Hでは、複数(本例では16個)の磁石5が仮想の星形を画する仮想線V2上に配設されている。さらに、エンドプレート6Hは、当該仮想線V2上に位置する磁石5の径方向外方となる端部に、磁石付勢部8Hの第1延出片11Hの先端部13Hが当接するように構成されている。すなわち、第1延出片11Hは、周方向に隣り合う磁石5の径方向外方となる端部上に延び、隣り合う磁石5に跨るように設けられる。ヨーク付勢部9Hの第2延出片12Hは、第2延出片12Hの基端の半径距離が、永久磁石5の中央までの半径距離とほぼ等しくなる位置から、さらに径方向外方へと延びるように設けられる。
なお、図12に示すエンドプレート6Hには、ヨーク2との固定用の取付孔10は設けられていない。その代わりとして、エンドプレート6Hでは、周方向に隣り合う第2延出片12H間のスリット18がヨーク2への固定部として機能する。例えば、スリット18の内径側が、リベットが通過可能な径を有する円弧状に形成される。当該スリット18を通じてリベット(図示せず)がヨーク2に形成された取付孔20に固定されることにより、エンドプレート6Hがヨーク2に取り付けられる。この際、リベットの頭部とヨーク2との間にエンドプレート6Hが挟まることにより、エンドプレート6Hがヨーク2に固定される。
また、複数の磁石5は、平板状の永久磁石に限らず、断面円弧形状を有する永久磁石を用いてもよい。図13および図14は、断面円弧状の永久磁石を有するモータの回転子に、エンドプレートが取り付けられた状態を軸方向から見た図である。
図13および図14に示す回転子1Iにおいて、軸方向から見て円弧状の曲面を有する複数(本例では8個)の永久磁石5Iが、径方向内方に凸となるように配置されている。図13においては、周方向に隣り合う永久磁石5Iの端部同士に対して、図12に示すエンドプレート6Hと同様に1つの第1延出片11Hで押さえるように構成したエンドプレート6Iaが、取り付けられている。なお、これに代えて、エンドプレート6Iaを、図9に示すエンドプレート6Eと同様の構成としてもよい。
また、図14に示すように、各永久磁石5Iの中央部を1つの第1延出片11で押さえるようなエンドプレート6Ibが取り付けられてもよい。なお、図14においては、エンドプレート6Ibは、図11に示すエンドプレート6Gと同様の構成とされている。しかし、例えば、図1、5、6、7等の各エンドプレートと同様の構成としてもよい。
以上のようなエンドプレート6、6B〜6H、6Ia、6Ibは、ヨーク2の軸方向の少なくとも一端部に取り付けられている。図15A、図15Bおよび図15Cは、本発明の一実施の形態におけるエンドプレートが取り付けられたモータの回転子を側方から見た図である。
図15Aに示すように、シャフトSには、1つのヨーク2が取り付けられている。また、当該ヨーク2の軸方向両側には、図1に示すエンドプレート6が取り付けられている。図15Bに示すように、シャフトSには、2つのヨーク2が軸方向に連接されるよう、取り付けられている。2つのヨーク2の間には板状のエンドプレート23が介装されている。各ヨーク2のエンドプレート23が設けられている側とは反対側に、それぞれエンドプレート6が取り付けられている。すなわち、2つのヨーク2を1つの回転子鉄心として見た場合に、当該回転子鉄心の軸方向両側には、エンドプレート6が取り付けられている。板状のエンドプレート23は、例えばドーナツ状のような、磁石付勢部8とヨーク付勢部9とが独立していない形状を有している。
図15Cに示すように、シャフトSには、1つのヨーク2が取り付けられ、当該ヨーク2の軸方向一端部にのみエンドプレート6が取り付けられている。ヨーク2の軸方向他端部には、板状のエンドプレート23が取り付けられている。このように、軸方向の一端部のみにエンドプレート6が設けられている場合であっても、当該エンドプレート6によって生じる付勢力により、ヨーク2および各永久磁石5を互いに独立して付勢することができる。
なお、他の態様として、ヨーク2の軸方向の一端部に設けられるエンドプレートによって、ヨーク外端部15を付勢し、ヨーク2の軸方向の他端部に設けられるエンドプレートによって、永久磁石5を付勢するように構成することも可能である。
図16Aおよび16Bは、本実施の形態における他の変形例を示す図である。図16Aは、回転子を第1エンドプレート側から見た図を示し、図16Bは、回転子を第2エンドプレート側から見た図を示す。本例におけるモータの回転子1Jは、ヨーク2と、永久磁石5と、第1エンドプレート6Jaと、第2エンドプレート6Jbと、を備えている。磁石5は、ヨーク2の軸方向の少なくとも一端部に開口された空孔4内に挿入される。第1エンドプレート6Jaは、ヨーク2の軸方向の一端部に設けられる。第2エンドプレート6Jbは、ヨーク2の軸方向の他端部に設けられる。
第1エンドプレート6Jaは、第1本体部7Jaと、ヨーク付勢部9Jと、を備えている。第1本体部7Jaは、ヨーク2に当接されて、円環状をなす。ヨーク付勢部9Jは、第1本体部7Jaから径方向外方に延び、ヨーク外端部15に当接することにより、ヨーク外端部15を軸方向内方に付勢する。第2エンドプレート6Jbは、第2本体部7Jbと、磁石付勢部8Jと、を備えている。第2本体部7Jbは、ヨーク2に当接され、円環状をなす。磁石付勢部8Jは、第2本体部7Jbから径方向外方に延び、磁石5に当接することにより磁石5を軸方向内方に付勢する。
磁石付勢部8Jは、第2本体部7Jbから径方向外方に延出する第1延出片11Jを有する。第1延出片11Jの先端部13Jは、磁石5に当接する。ヨーク付勢部9Jは、第1本体部7Jaから径方向外方に延出する第2延出片12Jを有する。第2延出片12Jの先端部14Jは、ヨーク2のヨーク外端部15に当接する。
上記構成によれば、第2エンドプレート6Jbに設けられた磁石付勢部8Jにより、磁石5を軸方向内方に付勢する付勢力が発生する。また、第1エンドプレート6Jaに設けられたヨーク付勢部9Jにより、ヨーク外端部15を軸方向内方に付勢する付勢力が発生する。したがって、上記態様によっても、磁石5およびヨーク2の適所に十分な付勢力を付与することができる。
つぎに、上述した本発明の一実施の形態におけるモータの回転子を備える、モータについて説明する。該モータの回転子には、既に説明した本発明の一実施の形態におけるエンドプレートが取り付けられている。
図17は、本実施の一実施の形態におけるモータの概念図である。図17に示すように、モータ40は、モータの回転子1と、モータの固定子30と、軸受36と、を備える。
モータの固定子30は、モータの回転子1が有するシャフトSに含まれる軸心Pに沿って延伸する。モータの固定子30は、モータの回転子1に対向して、回転子1の径方向外方に位置する。
軸受36は、モータの回転子1を回転自在に支持する。
さらに、図面を用いて詳細に説明する。
図17に示すモータ40は、モータを構成する主要部である。通常、モータは、モータ40の外殻を成すケース内に取付けられて、用いられる。あるいは、モータは、モータ40を覆うように樹脂で成型されて、モールドモータとして用いられる。
モータ40の固定子30は、固定子コア32と、コイル34と、を含む。固定子コア32は、鋼板を積層して形成できる。コイル34は、電線を固定子コア32に巻き回して形成される。固定子コア32にコイル34を巻き回す方法は、分布巻、集中巻、トロイダル巻などが知られている。
さらに、固定子コア32とコイル34との間には、樹脂等で形成されたインシュレータを挿入することができる。インシュレータを用いた場合、固定子コア32とコイル34との間では、相互に電気的絶縁性が確保される。
本構成において、向い合う、モータの回転子1とモータの固定子30との間には、所定の隙間が存在する。
つぎに、モータ40は、軸受36を有する。図17に示すように、本発明の実施の形態におけるモータ40は、回転子コア50を挟むように、一対の軸受36がシャフトSに取付けられる。回転子コア50は、鋼板を積層して形成できる。本実施の形態における回転子コア50は、内部に複数の永久磁石5を有する。回転子コア50は、シャフトSに取り付けられる。なお、軸受36は、モータ40の構造により、片持ち構造、すなわち、1つだけ用いられることもある。軸受36は、モータ40の外殻を成す構造、例えば、ブラケット等に取り付けられることもある。
本構成を成すモータ40に対して、モータ40の外部から電力が供給される。供給される電力に基づく制御電流は、所定の電流波形を成してコイル34に流れ込む。コイル34に流れ込んだ電流に応じて、磁束が生じる。生じた磁束に応じて、モータの回転子1が回転する。よって、該モータ40は、上述したエンドプレート6による効果を援用して享受できる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変更、修正が可能である。
例えば、本体部7の取付孔10は、第2延出片12に対応する位置(第2延出片12の周方向中央部と軸心Pとを結ぶ仮想線分上の位置)に設けられてもよいし、第1延出片11と第2延出片12との間に対応する位置(第2延出片12の周方向中央部と軸心Pとを結ぶ仮想線分上の位置)設けられてもよい。
また、永久磁石5の数(空孔4の数)は、上記例(8個または16個)に限られず、それより多くても少なくてもよい。
また、上記実施の形態において、エンドプレート6、6B〜6Hが取り付けられるヨーク2は、永久磁石5を挿通する空孔4の開口部が軸方向の両端部に設けられる構成について説明したが、ヨーク2の軸方向一端部にのみ空孔4の開口部が設けられ、当該開口部が設けられたヨーク2の軸方向一端部にエンドプレート6、6B〜6Hが取り付けられてもよい。
本発明は、永久磁石およびヨークの適所に十分な付勢力を付与するために有用である。
1,1I,1J 回転子
2 ヨーク
2s ヨーク端面
3 シャフト孔
4 空孔
5,5I 磁石(永久磁石)
6,6B,6C,6D,6E,6F,6G,6H,6Ia,6Ib,23 エンドプレート
6Ja 第1エンドプレート
6Jb 第2エンドプレート
7,7F,7G 本体部
7Ja 第1本体部
7Jb 第2本体部
8,8D,8E,8F,8G,8H,8J 磁石付勢部
9,9E,9F,9G,9H,9J ヨーク付勢部
10,20 取付孔
10c 中心
11,11D,11E,11F,11G,11H,11J 第1延出片
11Ep 第1延出ペア
12,12E,12H,12J 第2延出片
12p 第2延出ペア
13,13D,13E,13F,13G,13H,13J,14,14E,14J 先端部
15 ヨーク外端部
16,18,19,21,22 スリット
16b 基端
17 折曲部
30 固定子
32 固定子コア
34 コイル
36 軸受
40 モータ
50 回転子コア
本発明は、モータが有する回転子用のエンドプレート、それが設けられたモータの回転子およびモータに関する。
永久磁石埋込式のブラシレスモータ(IPMモータ)の回転子は、回転子鉄心を成すヨークに形成された空孔に、永久磁石が挿入されて構成される。ヨークは、複数の板状体が積層されて形成される。ヨークには、開口部を有する空孔が形成される。開口部は、回転軸であるシャフトの軸心を含む軸方向に向かって開口している。永久磁石は、開口部を介して、この空孔に挿入される。従来、永久磁石とヨークとの固定方法は、互いを接着剤で固定したり、永久磁石の磁力で固定したりするものがある(例えば特許文献1参照)。
また、ヨークの軸方向端部には、永久磁石が軸方向に飛び出すのを防止するために、円盤状のエンドプレートが設けられる構成も開示されている(例えば特許文献2参照)。
特開2007−68318号公報 特開2007−259583号公報
本発明の一態様に係るモータの回転子用のエンドプレートは、円柱形状の回転子ヨークに永久磁石を複数個埋め込んだ回転子を含む磁石埋込式のモータにおいて、円柱形状の両端面のうち、少なくとも片方の端面に装着されているエンドプレートである。回転子は、永久磁石を埋設するための空孔がそれぞれに形成された回転子ヨークと、回転子ヨークの両端面を貫通する回転軸と、少なくとも1枚のプレート状の本エンドプレートを有している。そして、本エンドプレートは、回転子ヨークの端面に対して円環状に密着する本体部と、本体部の円環状の密着箇所から径方向に延び、永久磁石に当接する磁石付勢部とを備えている。
上記構成によれば、磁石付勢部により永久磁石を軸方向内方に付勢する付勢力が、ヨークの端面に円環状に密着した本体部とは独立して発生する。したがって、永久磁石およびヨークの適所に十分な付勢力を付与することができる。
このように、本発明は、永久磁石およびヨークの適所に十分な付勢力を付与することができるという効果を奏する。
図1は、本発明の一実施の形態に係るエンドプレートが取り付けられたモータの回転子を軸方向から見た図である。 図2は、図1に示すモータの回転子においてエンドプレートを取り外した状態を示す図である。 図3は、図1のAA−AA断面図である。 図4は、図1のBB−BB断面図である。 図5は、本発明の一実施の形態の第1変形例に係るエンドプレートが取り付けられたモータの回転子を軸方向から見た図である。 図6は、本発明の一実施の形態の第2変形例に係るエンドプレートが取り付けられたモータの回転子を軸方向から見た図である。 図7は、本発明の一実施の形態の第3変形例に係るエンドプレートが取り付けられたモータの回転子を軸方向から見た図である。 図8は、図7に示すCC−CC断面図である。 図9は、本発明の一実施の形態の第4変形例に係るエンドプレートが取り付けられたモータの回転子を軸方向から見た図である。 図10は、本発明の一実施の形態の第5変形例に係るエンドプレートが取り付けられたモータの回転子を軸方向から見た図である。 図11は、本発明の一実施の形態の第6変形例に係るエンドプレートが取り付けられたモータの回転子を軸方向から見た図である。 図12は、本発明の一実施の形態の第7変形例に係るエンドプレートが取り付けられたモータの回転子を軸方向から見た図である。 図13は、断面円弧状の永久磁石を有するモータの回転子にエンドプレートが取り付けられた状態を軸方向から見た図である。 図14は、断面円弧状の永久磁石を有するモータの回転子にエンドプレートが取り付けられた状態を軸方向から見た図である。 図15Aは、本発明の一実施の形態におけるエンドプレートが取り付けられたモータの回転子を側方から見た図である。 図15Bは、本発明の一実施の形態におけるエンドプレートが取り付けられたモータの回転子を側方から見た図である。 図15Cは、本発明の一実施の形態におけるエンドプレートが取り付けられたモータの回転子を側方から見た図である。 図16Aは、本実施の形態における他の変形例を示す図である。 図16Bは、本実施の形態における他の変形例を示す図である。 図17は、本実施の一実施の形態におけるモータの概念図である。
本発明のモータが有する回転子用のエンドプレートは、後述するように、回転子のヨークの端面に対して円環状に密着する本体部と、本体部の円環状の密着箇所から径方向に延び、永久磁石に当接する磁石付勢部とを備えており、これによって、回転子の適所に十分な付勢力を付与している。
つまり、上述のような従来の手法は、次のような改善すべき点があった。すなわち、接着剤を用いてヨークと永久磁石とを固定する方法では、永久磁石に接着剤を塗布し、塗布した接着剤を乾燥させる工程が必要となる。このため、モータを製造するための工数が増加する。
また、接着剤を塗布する量の管理および接着剤を乾燥させる工程の管理等、さまざまな管理業務も生じる。さらに、接着剤を用いてヨークと永久磁石とを固定する方法は、接着強度が均一でない状態を生じる可能性がある。
また、円盤状のエンドプレートをヨークの軸方向端部に設ける構成では、ヨークおよび永久磁石の適所に、十分な付勢力を与えることができないこともある。例えば、複数の板状体を積層してヨークが形成される場合、複数の板状体は、かしめ等により、互いに固定されることがある。この場合、ヨークの製造時またはヨークの製造後、一部の板状体がめくれ上がる等の変形が生じることを防止するために、エンドプレートで軸方向端部を押さえておくことが考えられる。
一方、永久磁石の軸方向の長さが空孔の深さ(ヨークの軸方向長さ)より短いと、円盤状のエンドプレートを配置しても、永久磁石が空孔内において軸方向に動くことがある。よって、永久磁石は、軸方向の長さが空孔の深さよりも長くなるように設計される。このため、円盤状のエンドプレートをヨークの軸方向端部に設けても、円盤状のエンドプレートは、永久磁石には当接するがヨークには当接しない状態となる。したがって、特許文献2のような態様では、永久磁石およびヨークを併せて押さえることはできない。
また、それぞれの永久磁石は、所定の公差を含んで作成される。よって、複数の永久磁石を用いてロータを構成する場合、永久磁石の公差範囲内ではあるが、複数の永久磁石の軸方向長さに差異が生じる可能性がある。このため、円盤状のエンドプレートをヨークの軸方向端部に設けた場合、エンドプレートは、各永久磁石に対して均等に付勢力を付与することができない。
そこで、本発明の実施の形態では、エンドプレートが、回転子のヨークの端面に対して円環状に密着する本体部と、本体部の円環状の密着箇所から径方向に延び、永久磁石に当接する磁石付勢部とを備える構成としている。これにより、端面に密着する本体部を基端として、磁石付勢部は、永久磁石に対して板ばねとして作用するため、永久磁石およびヨークの適所に十分な付勢力を付与できる。特に、永久磁石が端面から突出していれば、より顕著な効果を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。なお、以下では全ての図を通じて同一または相当する要素には同一の参照符号を付して、その重複する説明を省略する。また、各図において同じ構成が複数個ある場合は、そのうちの1つないし2つ程度に符号を付し、その他の符号を省略している場合がある。
(実施の形態)
図1は、本発明の一実施の形態に係るエンドプレートが取り付けられたモータの回転子を軸方向から見た図であり、エンドプレートを実線で示している。図2は、図1に示すモータの回転子において、エンドプレートを取り外した状態でのエンドプレートとヨークとを示す図である。図3は、図1におけるエンドプレートのAA−AA断面図であり、図4は、図1におけるエンドプレートのBB−BB断面図である。図3および図4は、下側が軸方向内方側となる。
本実施の形態におけるモータの回転子1は、回転子ヨークとしての円柱形状のヨーク2を備えている。ヨーク2は、モータの外枠の内壁面に取り付けられる筒状の固定子(図示せず)に対して、相対回転可能に保持されている。ヨーク2は、プレス加工等の加工が施された金属板である板状体で構成されており、これら複数の板状体が積層されることにより形成される。ヨーク2の中心には、シャフト孔3が設けられている。さらに、当該シャフト孔3には、軸心Pを含む回転軸であるシャフト(後述する図15A〜15Cに示すS)が挿通され、シャフトSにヨーク2が固定される。なお、以下の説明において、シャフトSの軸心Pを含み、シャフトSが延伸する方向を軸方向、さらに軸方向において、ヨーク2のない方向を軸方向外方、軸方向外方の逆方向を軸方向内方ともいう。シャフトSと交差し、軸心Pを中心とする半径方向を径方向、さらに径方向において、軸心Pから遠ざかる方向を径方向外方、軸心Pに近づく方向を径方向内方ともいう。シャフトSの軸心Pを回転中心とする軸心周りの方向を周方向ともいう。
ヨーク2には、例えば図2に示すように、複数の空孔4が、周方向に等間隔で並ぶとともに、軸方向にはヨーク2を貫通するように、形成されている。また、ヨーク2において、空孔4の径方向外方の箇所をヨーク外端部15と呼び、説明する。複数のヨーク外端部15も、周方向の間隔が等間隔に並ぶように、形成されている。空孔4は、ヨーク2の軸方向の両端部に開口されている。回転子1は、複数の空孔4のそれぞれに挿入された複数の永久磁石5を備えている。本実施の形態において、永久磁石5は、平板状に形成され、当該平板状の永久磁石5(以下、適宜、磁石5と省略して説明する)は、軸心Pから径方向に延びる仮想線L(図2)と平板の表面とが直交するように配置される。このように、本実施の形態のモータは、回転子1のヨーク2に永久磁石5を複数個埋め込んだ磁石埋込式のモータである。なお、磁石5の角部は面取りまたは丸められていてもよい。これにより、磁石5の製造時の割れ、欠けを防ぐことができる。また、磁石5は、例えばネオジムなどの希土類元素を用いて形成された希土類磁石が用いられる。また、本実施の形態では、8つの空孔4を有し、それぞれの空孔4に1つずつ、計8つの磁石5を備えた回転子1の一例を示して説明する。
このような回転子1の軸方向のうち、少なくとも一端部に1枚のプレート状のエンドプレート6が設けられている。すなわち、円柱形状のヨーク2は、上述のように板状体を積層方向に積層して構成されており、円柱状にそれら板状体を積層した両端面のうち、少なくともその片方の端面側にエンドプレート6が装着されている。エンドプレート6は、弾性変形可能な金属板により形成される。エンドプレート6は、以下のような構成を備えるように、金属板に対してプレス加工等の加工を行うことにより形成される。エンドプレート6は、図2のように、中央がシャフト孔3となる円環状の本体部7と、本体部7から径方向外方に放射状に延びる磁石付勢部8およびヨーク付勢部9と、を備えている。このような本体部7が、図2のようなヨーク2の端面であるヨーク端面2sに対して、円環状に密着する。本体部7は、リベット等の固定部材により本体部7とヨーク2とを固定するための複数の取付孔10を備えている。
磁石付勢部8は、本体部7から径方向外方に延びる複数の第1延出片11を有し、第1延出片11それぞれが、周方向に等間隔で放射状に配置される。また、第1延出片11それぞれの径方向外方の先端の部分に、先端部13が形成されている。一方、ヨーク2の空孔4それぞれには、永久磁石5が埋設されており、これら磁石5はそれぞれに、ヨーク2の端面からわずかに突出するように構成されている。そして、第1延出片11の先端部13が、当接部として永久磁石5に当接する。これにより、ヨーク2の端面に密着する本体部7を基端として、磁石付勢部8は、磁石5に対して板ばねとして作用し、磁石5を軸方向内方に付勢する。すなわち、ヨーク2の端面から突出した磁石5は、磁石付勢部8により、空孔4内に押し込まれるように、ヨーク2に向けたエンドプレート6の板厚方向に力が加えられる。複数の第1延出片11は、磁石5の数に一致する数(8つ)設けられている。複数の第1延出片11は、複数の磁石5の位置に合わせて設けられる。より詳しくは、先端部13が、対応する磁石5の軸方向端面の中央部に当接するように、各第1延出片11は構成されている。
例えば、第1延出片11の磁石5への当接箇所の幅(周方向の長さ)は、その磁石5の幅(周方向の長さ)の1/3以上かつ2/3以下である。これにより、エンドプレート6は、第1延出片11による付勢力を、それぞれ対応する磁石5に対して十分に作用させつつ、第2延出片12を設けるための十分なスペースを確保することができる。
第1延出片11は、図3に示すように、磁石5に当接されていない状態(自然状態)において、先端部13を除き、本体部7と同一平面内に形成されている。第1延出片11の先端部13は、磁石5側(軸方向内方側)に向けて、軸方向に折れ曲がった形状を有している。一方、磁石5については、ヨーク2から軸方向へ飛び出すように、磁石5の長さを設定している。このため、エンドプレート6をヨーク2に取り付けた状態、すなわち回転子1の完成状態においては、磁石5は、当接した先端部13を軸方向外方に押し出すように作用する。この作用よって、第1延出片11は、本体部7が成す上記平面に対して、軸方向外方に曲がるように変形する。そして、このように変形した第1延出片11は、いわゆる板ばねとして機能し、元の平面に戻ろうとする復元力が、当接している磁石5を押さえるように働き、磁石5に対する付勢力となる。また、これより、回転子1の完成状態においては、本体部7はヨーク2の端面に面で接触し、先端部13の軸方向の先端が磁石5に当接する。そして、ヨーク2の端面と第1延出片11との軸方向の間隔が、径方向外方に行くほど大きくなるように、第1延出片11は、軸方向外方に曲がっている。
また、第1延出片11の先端部13は、平面視円弧状に形成される。すなわち、先端部13において、軸方向に折り曲げられた箇所(先端部13の軸方向内方側への突出箇所)が、図1に示すように、周方向に沿って曲がっている曲面を有している。これにより、エンドプレート6は、その先端部13の剛性を高くでき、第1延出片11の磁石5への当接箇所における押さえ強度も高くすることができる。先端部13における円弧は、例えば、軸心Pを中心とする円弧である。
第1延出片11の先端部13において、軸方向内方側へ折り曲げられた箇所の長さは、磁石5が、ヨーク2から軸方向へ飛び出す量のばらつきを吸収できる長さとして設定される。このばらつきは、磁石5の公差によって生じる。例えば、この長さは0.5mm以上である。
次に、ヨーク付勢部9は、複数の第1延出片11の位置から周方向にずれた位置において、本体部7から径方向外方に放射状に延びる複数の第2延出片12を有する。そして、第2延出片12それぞれの径方向外方の先端部分に、先端部14が形成されている。この先端部14が、ヨーク2の空孔4より径方向外方部分にあるヨーク外端部15に当接している。すなわち、複数の第2延出片12は、複数の第1延出片11にオーバーラップしないように形成される。軸心Pから第2延出片12の先端部14までの長さは、軸心Pから第1延出片11の先端部13までの長さより長くなり、ほぼヨーク2の回転半径に等しい長さとなる。
第2延出片12の先端部14が、ヨーク2の空孔4より径方向外方の部分に当接することにより、ヨーク付勢部9は、その部分であるヨーク外端部15をそれぞれ軸方向内方に付勢する。複数の第2延出片12は、1つの第1延出片11に対して周方向両側に1つずつ設けられる。すなわち、図1に示すように、互いに最も近くなる一対の第1延出片11間において、一対、すなわち2つの第2延出片12が配置される。これより、本実施の形態において、ヨーク付勢部9は、16個の第2延出片12を備えている。また、この一対の第2延出片12間には、さらにスリット18が形成されており、1つのスリット18を含む一対の第2延出片12により、第2延出ペア12pを構成している。
複数の第1延出片11と、複数の第2延出片12とは、互いに個別に設けられている。すなわち、各第1延出片11と、これに隣接する第2延出片12との間には、両者間において径方向に延伸した隙間となるスリット16が設けられている。これにより、磁石付勢部8の第1延出片11それぞれにおいて、永久磁石5と当接する先端部13は、このような径方向に切込みであるスリット16によって、周方向においてヨーク付勢部9から離間している。なお、スリット16の形状は、特に限定されない。
上記構成によれば、磁石付勢部8により各磁石5を軸方向内方に付勢する付勢力が、ヨーク2に当接される本体部7とは独立して発生する。したがって、各磁石5およびヨーク2の適所に十分な付勢力を付与することができる。さらに、磁石付勢部8とは別に、ヨーク付勢部9が設けられる。この構成により、磁石付勢部8により各磁石5を軸方向内方に付勢する付勢力と、ヨーク付勢部9によりヨーク外端部15を軸方向内方に付勢する付勢力と、を独立して発生させることができる。
また、上記構成では、複数の磁石5のそれぞれに個別の第1延出片11が当接することにより、各磁石5を個別に軸方向内方に付勢する付勢力が生じる。したがって、複数の磁石5において、軸方向の長さにばらつきが生じている場合であっても、エンドプレート6は、磁石5ごとに適切な付勢力を付与することができる。
さらに、空孔4に対応して設けられるヨーク外端部15のそれぞれには、個別の第2延出片12が当接する。よって、各ヨーク外端部15には、個別に軸方向内方に付勢する付勢力が加えられる。したがって、エンドプレート6は、いくらかのヨーク外端部15において浮き(めくれ)等が生じている場合であっても、各ヨーク外端部15に対して、ヨーク外端部15ごとの適切な付勢力を付与することができる。
本実施の形態において、ヨーク付勢部9は、軸方向視において、永久磁石5とオーバーラップする位置に配設され、かつ、ヨーク2のヨーク外端部15に当接した状態でありながら、磁石5には当接しないような形状を有している。より具体的には、図4に示すように、各第2延出片12は、折曲部17を備えており、この折曲部17を屈曲位置として、本体部7から折れ曲がっている。より詳細には、エンドプレート6がヨーク2に当接されていない状態(自然状態)において、このような折曲部17が、第2延出片12の径方向での基端、または基端と先端との間に形成されている。ここで、第2延出片12の基端は、第2延出片12において径方向で軸心Pに最も近い箇所を指し、先端は、軸心Pに最も遠い箇所を指す。また、図4では、折曲部17を第2延出片12の基端の箇所に形成した構成例を示している。このように、ヨーク付勢部9は、それぞれの第2延出片12において、折曲部17より径方向外方側の箇所が本体部7に対して、ヨーク2から離れるように軸方向外方に折り曲げられた形状である。図4の場合、折曲部17が第2延出片12の基端となっているため、第2延出片12全体が、本体部7に対して軸方向外方に折れ曲がっている。また、折曲部17は、磁石5の位置よりも径方向内方側に位置している。
第2延出片12の先端部14は、ヨーク2側(軸方向内方側)に折れ曲がっており、当該先端部14が、ヨーク2の空孔4よりも径方向外方側となるヨーク外端部15に当接するように構成される。この場合、先端部14の軸方向における先端の位置は、自然状態で本体部7の平面位置まで達する。または、自然状態で、先端部14の先端が、本体部7の平面位置よりヨーク2側に位置する。より好ましくは、先端部14は、軸方向における先端の位置が自然状態で本体部7の平面位置よりヨーク2側に3mm以上突出する位置となるように構成される。
これに代えて、第2延出片12の折曲部17から先端側が、全体的に軸方向外方にアーチ状に湾曲するような形状を有していてもよい。
これにより、エンドプレート6は、磁石5の長さに拘わらず、磁石5を跨ぐように第2延出片12を配置することができる。したがって、エンドプレート6は、磁石5の配置態様に依らず、ヨーク付勢部9について適切な付勢力を付与するだけの当接領域を、ヨーク外端部15において容易に確保することができる。
また、図1では、取付孔の一例として、中心10c、半径rとする円形形状の取付孔10を挙げている。このような本体部7での取付孔10は、周方向(軸心P回り)において、第1延出片11に対応する位置に設けられ、本体部7とヨーク2との固定に利用される。すなわち、取付孔10は、第1延出片11の周方向中央部と軸心Pとを結ぶ仮想線分上の位置に設けられる。当該取付孔10は、シャフト孔3の外縁から径方向外方に所定距離だけ離れた位置に設定される。
また、ここで、第1延出片11と第2延出片12との間のスリット16に関し、スリット16と本体部7との境界をスリット16の基端16bとする。このとき、径方向における基端16bの位置は、シャフト孔3の外縁と磁石5の径方向内方側端部に対応する位置との間に設定される。より好ましくは、次のように、軸心Pからの径方向の距離によって定義される位置に、基端16bを配置すればよい。すなわち、軸心Pを中心として、取付孔10の径方向外方側までの距離をRd1とし、先端部13の径方向内方側までの距離をRd2としたとき、基端16bまでの距離が、Rd1よりも長くかつRd2よりも短くなる位置に、基端16bを配置すればよい。
なお、以下、上記のような軸心Pから対象要素まで径方向の距離を半径距離とし、適宜、対象要素に対する径方向での位置を、この半径距離で示して説明する。
図5は、本発明の一実施の形態の第1変形例に係るエンドプレートが取り付けられたモータの回転子を軸方向から見た図である。図5に実線で示すエンドプレート6Bは、スリット16の基端16bの半径距離Rd16が、取付孔10の外縁の径方向内側までの半径距離Rd10と等しくなるように、基端16bを位置決めした場合の例を示している。この場合、スリット16の径方向長さTは、図5のように、T=X+rとすればよい。ここで、Xは、取付孔10の中心10cの位置と先端部13の径方向外方の先端との間の距離であり、rは、取付孔10の半径である。一方、図1に示すエンドプレート6では、スリット16の基端16bの半径距離を、取付孔10の中心10cの位置から径方向外方に距離X/2程度離れた位置までの距離としている。スリット16について、その基端16bの径方向の位置を、上述のように設定すれば、エンドプレート6は、エンドプレート全体の剛性を確保しつつ、第1延出片11による付勢力と第2延出片12による付勢力とが独立して機能し得るような、スリット16の径方向長さを得ることができる。
上述したように、周方向に隣り合う第1延出片11の間には、2つの第2延出片12を有した第2延出ペア12pが位置する。第2延出ペア12pにおいて、2つの第2延出片12の基端は共通となっており、折曲部17も共通とされている。また、第2延出ペア12pでのスリット18は、磁石5を避けるように、周方向に隣り合う磁石5の間に設けられる。また、これより、例えば図1に示すように、1つのヨーク外端部15に対して、互いに隣接する2つの第2延出ペア12pが対応する。すなわち、例えば図1に示すように、ヨーク外端部15での周方向の一方側には、一方の第2延出ペア12pの他方の第2延出片12、ヨーク外端部15での周方向の他方側には、他方の第2延出ペア12pの一方の第2延出片12が配置される。
図6は、本発明の一実施の形態の第2変形例に係るエンドプレートが取り付けられたモータの回転子を軸方向から見た図である。図6に示すエンドプレート6Cは、第2延出ペア12pでの周方向に隣り合う第2延出片12間のスリット18の周方向の幅が、周方向に隣り合う磁石5の間の幅に近い場合を例示している。一方、図1に示すエンドプレート6は、第2延出片12の先端部14の周方向の幅が磁石5の幅の1/6程度確保できる幅となるように、スリット18の周方向の幅が、設定されている例を示している。スリット18の周方向の幅を上記のような範囲にすることにより、第2延出片12が磁石5に当接することを回避しつつ、先端部14によるヨーク外端部15への付勢力を有効に付与することができる。
また、第1延出片は、その先端と基端との間の平面部分で永久磁石に当接するように構成されてもよい。図7は、このように構成された本発明の一実施の形態の第3変形例に係るエンドプレートが取り付けられたモータの回転子を軸方向から見た図である。また、図8は、図7に示すCC−CC断面図である。図8は、下側が軸方向内方側となる。
図7および図8に示すように、エンドプレート6Dの磁石付勢部8Dは、軸心Pから第1延出片11Dの先端部13Dの先端までの長さが、軸心Pから第2延出片12の先端部14の先端までの長さとほぼ同じ(ヨーク2の半径に等しい長さ)である。すなわち、本第3変形例では、第1延出片11D、第2延出片12およびヨーク2において、それぞれの径方向先端までの半径距離をほぼ等しくしている。なお、これに代えて、第1延出片11Dの先端部13Dの位置は、永久磁石5の径方向内方側端部より径方向外方、かつ、ヨーク2の外周より径方向内方の所定位置に位置してもよい。
第1延出片11Dは、図1に示す第1延出片11と同様に、自然状態において、先端部13Dを除いて本体部7と同一平面内に形成されている。また、永久磁石5は、空孔4に挿通された状態で、ヨーク2より軸方向外方へ突出している。このため、第1延出片11Dの先端部13Dと基端との間の磁石5の径方向内方側の端部位置において磁石5と当接し、軸方向外方へ弾性変形する。これにより、当該磁石5には、第1延出片11Dを軸方向内方に付勢する付勢力が発生する。したがって、このような態様でも図1と同様の効果を奏する。
さらに、エンドプレート6Dの第1延出片11Dは、先端部13Dがヨーク2から離れる方向(軸方向外方側)に折れ曲がった形状を有している。図1に示す第1延出片11の先端部13と同様に、第1延出片11Dの先端部13Dは、平面視円弧状に形成される。
この場合、先端部13Dには、折り曲げられた構造においてバランスウェイト(バランスパテ等)が取り付けられてもよい。すなわち、第1延出片11Dの基端と先端部13Dとの間で永久磁石5に当接する構成において、先端部13Dには、ヨーク2から離れる方向に折り曲げられたバランスウェイト保持部が設けられてもよい。これにより、偏心をなくすためのバランスウェイトを第1延出片11Dの軸方向外方側に取り付けた場合、先端部13Dは、バランスウェイトの径方向外方への移動抑止部として機能する。したがって、回転子1を高速回転させることにより生じる遠心力が大きい場合であっても、エンドプレート6Dは、当該バランスウェイトを径方向外方に飛散し難くすることができる。
上記実施の形態では、第1延出片11、11Dが永久磁石5の周方向中央部を当接し、その左右に第2延出片12が位置するように構成されている。他の実施の形態として、第1延出片11、11Dの位置と、第2延出片12の位置とを入れ替えてもよい。図9は、このように入れ替えた構成の本発明の一実施の形態の第4変形例に係るエンドプレートが取り付けられたモータの回転子を軸方向から見た図である。
図9に示すエンドプレート6Eにおいて、ヨーク付勢部9Eの第2延出片12Eは、永久磁石5の周方向中央部上で交差して、径方向に延びるように設けられる。これにより、第2延出片12Eの先端部14Eは、ヨーク2のヨーク外端部15の周方向中央部に当接される。
また、磁石付勢部8Eの第1延出片11Eは、第2延出片12Eの周方向での両側位置に設けられる。すなわち、第1延出片11Eは、周方向に隣り合う第2延出片12E間に2つずつ設けられる。さらに、本変形例では、当該2つの第1延出片11E間には、スリット19が設けられ、スリット19とその両側の2つの第1延出片11Eとによって、図9に示すような第1延出ペア11Epを構成している。本例において、取付孔10は、第2延出片12Eの基端と重なるように設けられる。
例えば、先端部13Eは、第1延出片11Eの磁石5への当接箇所である。先端部13Eの幅(周方向の長さ)は、1つあたり、当該第1延出片11Eが当接する磁石5の幅(周方向の長さ)の1/6以上かつ1/3以下である。これにより、エンドプレート6Eは、第1延出片11Eによる付勢力を、対応する磁石5に対して十分に作用させつつ、第2延出片12Eを設ける十分なスペースを確保することができる。
スリット19の径方向で軸心Pに最も近い箇所となる基端の位置は、図1の例における第2延出片12間のスリット18に比べて径方向内方に位置することが好ましい。例えば、スリット19の基端は、本体部7の取付孔10の中心とほぼ同じ半径距離となる径方向位置に設けられる。複数の磁石5間における軸方向長さのばらつきは、ヨーク外端部15における軸方向長さのばらつきよりも大きい。よって、隣り合う第1延出片11Eにおける一方の第1延出片11Eの弾性変形は、他方の第1延出片11Eに及ぼす影響が大きくなる。したがって、スリット19の径方向長さをより長くすれば、隣り合う第1延出片11Eが、互いに影響し合うのを防止することができる。
ただし、磁石5の公差が比較的小さく抑えられる場合等、スリット19の径方向長さは短くてもよい。また、スリット19をなくし、一の永久磁石およびそれに隣り合う他の永久磁石のそれぞれにおいて、近接する側の端部同士を一の第1延出片11Eで当接させるような構成としてもよい。
図10は、本発明の一実施の形態の第5変形例に係るエンドプレートが取り付けられたモータの回転子を軸方向から見た図である。図10に示すエンドプレート6Fのように、図1に示すような第2延出片12を有する代わりに、ヨーク外端部15に当接する面が円環状に構成されているヨーク付勢部9Fとしてもよい。言い換えると、本体部7Fの円環状の外縁箇所が、ヨーク2の外周近傍に位置し、ヨーク付勢部9Fとして機能してもよい。
図10に示す例において、磁石付勢部8Fの第1延出片11Fは、図1に示す例と同様に、径方向外方へ放射状に延出している。すなわち、本体部7Fには、図10に示すようなC字状のスリット21が、各第1延出片11Fに対応して形成されている。スリット21は、第1延出片11Fと本体部7Fとの間で、第1延出片11Fの周方向両側において径方向に切り欠かれ、かつ、第1延出片11Fの先端部13Fより径方向外方において周方向に切り欠かれて、形成されている。取付孔10は、取付孔10での半径距離の範囲内にスリット21の径方向基端の半径距離が入るような位置に配置されている。磁石付勢部8Fは、外周側、すなわち径方向外方が開くように、その周囲が径方向および周方向に亘って切り欠かれている。
本変形例のような本体部7Fを用い、薄板が積層されたヨーク2において、ヨーク2の外径部近傍(複数のヨーク外端部15)を全周にわたって抑えることにより、モータ製造時等に生じる薄板のめくれ等をより有効に防止することができる。
図11は、本発明の一実施の形態の第6変形例に係るエンドプレートが取り付けられたモータの回転子を軸方向から見た図である。図11に示すエンドプレート6Gにおけるヨーク付勢部9Gも、図10に示すヨーク付勢部9Fと同様に、本体部7Gの一部とし、ヨーク外端部15に当接する円環状の面として構成されている。その上で、磁石付勢部8Gの第1延出片11Gは、円環状のヨーク付勢部9G(本体部7G)から径方向内方に延出している。したがって、第1延出片11Gの先端部13Gが基端より径方向内方に位置している。磁石付勢部8Gは、軸心P側、すなわち径方向内方が開くように、その周囲が径方向および周方向に亘って切り欠かれている。
本変形例でも、本体部7Gには、図11に示すようなC字状のスリット22が、各第1延出片11Gに対応して形成されている。スリット22は、第1延出片11Gと本体部7Gとの間で、第1延出片11Gの周方向両側において径方向に切り欠かれ、かつ、第1延出片11Gの先端部13Gより径方向内方において周方向に切り欠かれて、形成されている。取付孔10は、第1延出片11Gの先端部13Gより径方向内方に位置している。
図10および図11の構成においても、エンドプレート6F、6Gは、永久磁石5およびヨーク2の少なくともいずれかの適所に十分な付勢力を付与することができる。
なお、図10および図11に示したような円環状のヨーク付勢部9F、9Gが、ヨーク2の外径近傍に位置する場合には、本体部7F、7Gの内方のシャフト孔3は、円でなくてもよい。
ところで、上記実施の形態において、複数の永久磁石5は、周方向に隣り合う磁石5がなす角度がすべて等しくなるように配設されている。すなわち、複数の磁石5は、軸方向から見て仮想の多角形を画する仮想線(図2に示すV1)上に配設されている。これに代えて、複数の磁石5が、多角形以外の仮想線上に配設されるような構成であってもよい。例えば、そのような変形例として、複数の磁石5は、複数の磁石5のうちの第1の磁石5と、当該第1の磁石5に対して周方向に隣り合う第2の磁石5とのなす角が鋭角である。しかも、複数の磁石5は、第2の磁石5と当該第2の磁石5に対して第1の磁石5とは周方向反対側に隣り合う第3の磁石5とのなす角が鈍角となるように配設されてもよい。すなわち、複数の磁石5は、軸方向から見て仮想の星形を画する仮想線上に配設されてもよい。
図12は、本発明の一実施の形態の第7変形例に係るエンドプレートが取り付けられたモータの回転子を軸方向から見た図である。図12に示すエンドプレート6Hでは、複数(本例では16個)の磁石5が仮想の星形を画する仮想線V2上に配設されている。さらに、エンドプレート6Hは、当該仮想線V2上に位置する磁石5の径方向外方となる端部に、磁石付勢部8Hの第1延出片11Hの先端部13Hが当接するように構成されている。すなわち、第1延出片11Hは、周方向に隣り合う磁石5の径方向外方となる端部上に延び、隣り合う磁石5に跨るように設けられる。ヨーク付勢部9Hの第2延出片12Hは、第2延出片12Hの基端の半径距離が、永久磁石5の中央までの半径距離とほぼ等しくなる位置から、さらに径方向外方へと延びるように設けられる。
なお、図12に示すエンドプレート6Hには、ヨーク2との固定用の取付孔10は設けられていない。その代わりとして、エンドプレート6Hでは、周方向に隣り合う第2延出片12H間のスリット18がヨーク2への固定部として機能する。例えば、スリット18の内径側が、リベットが通過可能な径を有する円弧状に形成される。当該スリット18を通じてリベット(図示せず)がヨーク2に形成された取付孔20に固定されることにより、エンドプレート6Hがヨーク2に取り付けられる。この際、リベットの頭部とヨーク2との間にエンドプレート6Hが挟まることにより、エンドプレート6Hがヨーク2に固定される。
また、複数の磁石5は、平板状の永久磁石に限らず、断面円弧形状を有する永久磁石を用いてもよい。図13および図14は、断面円弧状の永久磁石を有するモータの回転子に、エンドプレートが取り付けられた状態を軸方向から見た図である。
図13および図14に示す回転子1Iにおいて、軸方向から見て円弧状の曲面を有する複数(本例では8個)の永久磁石5Iが、径方向内方に凸となるように配置されている。図13においては、周方向に隣り合う永久磁石5Iの端部同士に対して、図12に示すエンドプレート6Hと同様に1つの第1延出片11Hで押さえるように構成したエンドプレート6Iaが、取り付けられている。なお、これに代えて、エンドプレート6Iaを、図9に示すエンドプレート6Eと同様の構成としてもよい。
また、図14に示すように、各永久磁石5Iの中央部を1つの第1延出片11で押さえるようなエンドプレート6Ibが取り付けられてもよい。なお、図14においては、エンドプレート6Ibは、図11に示すエンドプレート6Gと同様の構成とされている。しかし、例えば、図1、5、6、7等の各エンドプレートと同様の構成としてもよい。
以上のようなエンドプレート6、6B〜6H、6Ia、6Ibは、ヨーク2の軸方向の少なくとも一端部に取り付けられている。図15A、図15Bおよび図15Cは、本発明の一実施の形態におけるエンドプレートが取り付けられたモータの回転子を側方から見た図である。
図15Aに示すように、シャフトSには、1つのヨーク2が取り付けられている。また、当該ヨーク2の軸方向両側には、図1に示すエンドプレート6が取り付けられている。図15Bに示すように、シャフトSには、2つのヨーク2が軸方向に連接されるよう、取り付けられている。2つのヨーク2の間には板状のエンドプレート23が介装されている。各ヨーク2のエンドプレート23が設けられている側とは反対側に、それぞれエンドプレート6が取り付けられている。すなわち、2つのヨーク2を1つの回転子鉄心として見た場合に、当該回転子鉄心の軸方向両側には、エンドプレート6が取り付けられている。板状のエンドプレート23は、例えばドーナツ状のような、磁石付勢部8とヨーク付勢部9とが独立していない形状を有している。
図15Cに示すように、シャフトSには、1つのヨーク2が取り付けられ、当該ヨーク2の軸方向一端部にのみエンドプレート6が取り付けられている。ヨーク2の軸方向他端部には、板状のエンドプレート23が取り付けられている。このように、軸方向の一端部のみにエンドプレート6が設けられている場合であっても、当該エンドプレート6によって生じる付勢力により、ヨーク2および各永久磁石5を互いに独立して付勢することができる。
なお、他の態様として、ヨーク2の軸方向の一端部に設けられるエンドプレートによって、ヨーク外端部15を付勢し、ヨーク2の軸方向の他端部に設けられるエンドプレートによって、永久磁石5を付勢するように構成することも可能である。
図16Aおよび16Bは、本実施の形態における他の変形例を示す図である。図16Aは、回転子を第1エンドプレート側から見た図を示し、図16Bは、回転子を第2エンドプレート側から見た図を示す。本例におけるモータの回転子1Jは、ヨーク2と、永久磁石5と、第1エンドプレート6Jaと、第2エンドプレート6Jbと、を備えている。磁石5は、ヨーク2の軸方向の少なくとも一端部に開口された空孔4内に挿入される。第1エンドプレート6Jaは、ヨーク2の軸方向の一端部に設けられる。第2エンドプレート6Jbは、ヨーク2の軸方向の他端部に設けられる。
第1エンドプレート6Jaは、第1本体部7Jaと、ヨーク付勢部9Jと、を備えている。第1本体部7Jaは、ヨーク2に当接されて、円環状をなす。ヨーク付勢部9Jは、第1本体部7Jaから径方向外方に延び、ヨーク外端部15に当接することにより、ヨーク外端部15を軸方向内方に付勢する。第2エンドプレート6Jbは、第2本体部7Jbと、磁石付勢部8Jと、を備えている。第2本体部7Jbは、ヨーク2に当接され、円環状をなす。磁石付勢部8Jは、第2本体部7Jbから径方向外方に延び、磁石5に当接することにより磁石5を軸方向内方に付勢する。
磁石付勢部8Jは、第2本体部7Jbから径方向外方に延出する第1延出片11Jを有する。第1延出片11Jの先端部13Jは、磁石5に当接する。ヨーク付勢部9Jは、第1本体部7Jaから径方向外方に延出する第2延出片12Jを有する。第2延出片12Jの先端部14Jは、ヨーク2のヨーク外端部15に当接する。
上記構成によれば、第2エンドプレート6Jbに設けられた磁石付勢部8Jにより、磁石5を軸方向内方に付勢する付勢力が発生する。また、第1エンドプレート6Jaに設けられたヨーク付勢部9Jにより、ヨーク外端部15を軸方向内方に付勢する付勢力が発生する。したがって、上記態様によっても、磁石5およびヨーク2の適所に十分な付勢力を付与することができる。
つぎに、上述した本発明の一実施の形態におけるモータの回転子を備える、モータについて説明する。該モータの回転子には、既に説明した本発明の一実施の形態におけるエンドプレートが取り付けられている。
図17は、本実施の一実施の形態におけるモータの概念図である。図17に示すように、モータ40は、モータの回転子1と、モータの固定子30と、軸受36と、を備える。
モータの固定子30は、モータの回転子1が有するシャフトSに含まれる軸心Pに沿って延伸する。モータの固定子30は、モータの回転子1に対向して、回転子1の径方向外方に位置する。
軸受36は、モータの回転子1を回転自在に支持する。
さらに、図面を用いて詳細に説明する。
図17に示すモータ40は、モータを構成する主要部である。通常、モータは、モータ40の外殻を成すケース内に取付けられて、用いられる。あるいは、モータは、モータ40を覆うように樹脂で成型されて、モールドモータとして用いられる。
モータ40の固定子30は、固定子コア32と、コイル34と、を含む。固定子コア32は、鋼板を積層して形成できる。コイル34は、電線を固定子コア32に巻き回して形成される。固定子コア32にコイル34を巻き回す方法は、分布巻、集中巻、トロイダル巻などが知られている。
さらに、固定子コア32とコイル34との間には、樹脂等で形成されたインシュレータを挿入することができる。インシュレータを用いた場合、固定子コア32とコイル34との間では、相互に電気的絶縁性が確保される。
本構成において、向い合う、モータの回転子1とモータの固定子30との間には、所定の隙間が存在する。
つぎに、モータ40は、軸受36を有する。図17に示すように、本発明の実施の形態におけるモータ40は、回転子コア50を挟むように、一対の軸受36がシャフトSに取付けられる。回転子コア50は、鋼板を積層して形成できる。本実施の形態における回転子コア50は、内部に複数の永久磁石5を有する。回転子コア50は、シャフトSに取り付けられる。なお、軸受36は、モータ40の構造により、片持ち構造、すなわち、1つだけ用いられることもある。軸受36は、モータ40の外殻を成す構造、例えば、ブラケット等に取り付けられることもある。
本構成を成すモータ40に対して、モータ40の外部から電力が供給される。供給される電力に基づく制御電流は、所定の電流波形を成してコイル34に流れ込む。コイル34に流れ込んだ電流に応じて、磁束が生じる。生じた磁束に応じて、モータの回転子1が回転する。よって、該モータ40は、上述したエンドプレート6による効果を援用して享受できる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変更、修正が可能である。
例えば、本体部7の取付孔10は、第2延出片12に対応する位置(第2延出片12の周方向中央部と軸心Pとを結ぶ仮想線分上の位置)に設けられてもよいし、第1延出片11と第2延出片12との間に対応する位置(第2延出片12の周方向中央部と軸心Pとを結ぶ仮想線分上の位置)設けられてもよい。
また、永久磁石5の数(空孔4の数)は、上記例(8個または16個)に限られず、それより多くても少なくてもよい。
また、上記実施の形態において、エンドプレート6、6B〜6Hが取り付けられるヨーク2は、永久磁石5を挿通する空孔4の開口部が軸方向の両端部に設けられる構成について説明したが、ヨーク2の軸方向一端部にのみ空孔4の開口部が設けられ、当該開口部が設けられたヨーク2の軸方向一端部にエンドプレート6、6B〜6Hが取り付けられてもよい。
本発明は、永久磁石およびヨークの適所に十分な付勢力を付与するために有用である。
1,1I,1J 回転子
2 ヨーク
2s ヨーク端面
3 シャフト孔
4 空孔
5,5I 磁石(永久磁石)
6,6B,6C,6D,6E,6F,6G,6H,6Ia,6Ib,23 エンドプレート
6Ja 第1エンドプレート
6Jb 第2エンドプレート
7,7F,7G 本体部
7Ja 第1本体部
7Jb 第2本体部
8,8D,8E,8F,8G,8H,8J 磁石付勢部
9,9E,9F,9G,9H,9J ヨーク付勢部
10,20 取付孔
10c 中心
11,11D,11E,11F,11G,11H,11J 第1延出片
11Ep 第1延出ペア
12,12E,12H,12J 第2延出片
12p 第2延出ペア
13,13D,13E,13F,13G,13H,13J,14,14E,14J 先端部
15 ヨーク外端部
16,18,19,21,22 スリット
16b 基端
17 折曲部
30 固定子
32 固定子コア
34 コイル
36 軸受
40 モータ
50 回転子コア

Claims (10)

  1. 円柱形状の回転子ヨークに永久磁石を複数個埋め込んだ回転子を含む磁石埋込式のモータにおいて、前記円柱形状の両端面のうち、少なくとも片方の端面に装着されているエンドプレートであって、
    前記回転子は、
    前記永久磁石をそれぞれに埋設するための空孔が形成された前記回転子ヨークと、
    前記回転子ヨークの前記両端面を貫通する回転軸と、
    少なくとも1枚のプレート状の前記エンドプレートを有し、
    前記エンドプレートは、
    前記回転子ヨークの前記端面に対して円環状に密着する本体部と、
    前記本体部の前記円環状の密着箇所から径方向に延び、前記永久磁石に当接する磁石付勢部と、を備える、エンドプレート。
  2. 前記磁石付勢部は、前記本体部から径方向外方に放射状に延びる、請求項1に記載のエンドプレート。
  3. 前記磁石付勢部は、前記本体部から径方向内方に放射状に延びる、請求項1に記載のエンドプレート。
  4. 前記磁石付勢部は、前記本体部から径方向に延びる複数の第1延出片を有する、請求項1に記載のエンドプレート。
  5. 前記本体部から前記径方向に、前記空孔よりも外方に延びて、延びた先端の箇所が前記ヨークの前記端面と当接するヨーク付勢部を備え、
    前記磁石付勢部は、前記本体部から径方向外方に延びる複数の第1延出片を有し、
    前記ヨーク付勢部は、前記本体部から径方向外方に延びる複数の第2延出片を有し、
    前記複数の第1延出片と、前記複数の第2延出片とは、互いに周方向にずれた位置に個別に設けられている、請求項1に記載のエンドプレート。
  6. 周方向に互いに隣接する第1延出片の間に、スリットが設けられている、請求項4または5に記載のエンドプレート。
  7. 前記ヨーク付勢部は、前記永久磁石との接触無しで前記永久磁石を跨るように配設されている、請求項5に記載のエンドプレート。
  8. 前記磁石付勢部は、前記本体部から前記径方向に延びる、前記複数の永久磁石の数に一致する数の第1延出片を有し、
    各第1延出片は、各前記永久磁石の周方向中央部に位置するように設けられる、請求項1に記載のエンドプレート。
  9. 請求項1から8の何れか一項に記載のエンドプレートが前記回転子ヨークの前記少なくとも片方の端面に取り付けられた、モータの回転子。
  10. 請求項9に記載のモータの回転子と、
    前記モータの回転子が有する前記回転軸に沿って延伸するとともに、前記モータの回転子に対向して位置するモータの固定子と、
    前記モータの回転子を回転自在に支持する軸受と、
    を備える、モータ。
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