JPWO2018180861A1 - 音叉型圧電振動片および当該音叉型圧電振動片を用いた音叉型圧電振動子 - Google Patents

音叉型圧電振動片および当該音叉型圧電振動片を用いた音叉型圧電振動子 Download PDF

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Abstract

各振動腕の表裏の両主面電極が、基部の表裏面を貫通する各貫通電極を介して電気的にそれぞれ接続されていると共に、各振動腕の表裏の両主面電極の一方の主面電極が、両振動腕の間の又部を経由するように形成された引回し配線を介して側面電極に電気的に接続され、この側面電極を介して両主面電極の他方の主面電極に電気的に接続されている。

Description

本発明は、時計等のクロック源として広く用いられている音叉型圧電振動子に関する。
音叉型水晶振動子は、例えば図9に示す音叉形状の音叉型水晶振動片7(以下、振動片7と略記する)が、上部が開口した箱状の容器(図示省略)の内部に接合材を介して接合され、前記容器の開口部分を平板状の蓋(図示省略)で気密封止した構造となっている。なお、説明の便宜上、図9は、振動片7の表裏二つの主面の内、表面側の主面として説明する。
図9に示すように振動片7は、基部8と、基部8の一端側から同一方向に伸長する一対の振動腕91,92と、基部8の他端側の一側面から基部8の幅方向(図9において水晶の互いに直交する結晶軸X,Y,Zの内のX軸方向)の一方に向かって突出した突出部9とを備えている。一対の振動腕91,92の各々の先端側には、振動腕91,92の腕幅よりも幅広となる幅広部93,93が形成されている。この幅広部93,93には、周波数調整用錘としての金属膜Wが形成されている。
振動片7には、異極からなる第1の励振電極11および第2の励振電極12と、第1の励振電極11と第2の励振電極12の各々から後述の引回し電極を経由して引き出された引出し電極13,14とが形成されている。両振動腕91,92の各々の表裏主面には、等価直列抵抗値(クリスタルインピーダンス値:CI値)を低下させるために長溝Gがそれぞれ形成されている。
この図9では、一方の振動腕91の表面側の主面に形成された第1の励振電極11は、引出し電極13によって、基部8のスルーホールH3の周囲に引出されている。これに対して、他方の振動腕92の表面側の主面に形成された第2の励振電極12は、引出し電極14によって、基部8のスルーホールH4の周囲に引出されると共に、スルーホールH4の周囲から引出し電極14を介して一方の振動腕91の外側面に形成された第2の励振電極12に接続されている。
各振動腕91,92において、幅広部93,93を構成する主面と側面を含む全周には、当該幅広部93,93と接続された振動腕の外側面と内側面とに形成された同極の励振電極同士を電気的に接続するための引回し電極(符号省略)が形成されている。
したがって、一方の振動腕91の外側面に形成された第2の励振電極12は、幅広部93の全周の第2の励振電極12を介して、一方の振動腕91の内側面に形成された第2の励振電極12に接続されている。同様に、他方の振動腕92の外側面に形成された第1の励振電極11は、幅広部93の全周の第1の励振電極11を介して、他方の振動腕92の内側面に形成された第1の励振電極11に接続されている。
図9では、一方の振動腕91の表面側の主面に形成された第1の励振電極11は、スルーホールH3の周囲までしか引出されていないのに対して、他方の振動腕92の表面側の主面に形成された第2の励振電極12は、スルーホールH4の周囲に引出されると共に、更に、一方の振動腕91の外側面の第2の励振電極12まで引出されている。
この表面側の主面を示す図9とは逆に、図示しない裏面側の主面では、一方の振動腕91の裏面側の主面に形成された第1の励振電極11は、スルーホールH3の周囲に引出されると共に、更に、他方の振動腕92の外側面の第1の励振電極11まで引出されているのに対して、他方の振動腕92の裏面側の主面に形成された第2の励振電極12は、スルーホールH4の周囲までしか引出されていない。
このように、一方の振動腕91の表面側の主面に形成された第1の励振電極11は、スルーホールH3が形成された表面側のスルーホールの周囲までしか引出されていない。同様に、他方の振動腕92の裏面側の主面に形成された第2の励振電極12は、スルーホールH4の周囲までしか引出されていない。
各スルーホールH3,H4は、基部8を厚さ方向に貫く貫通孔の内壁面に金属膜が被着された貫通電極である。
したがって、一方の振動腕91の表面側の主面に形成された第1の励振電極11は、スルーホールH3を介して裏面側の主面に形成された第1の励振電極11に接続されると共に、他方の振動腕92の外側面及び内側面の第1の励振電極11に接続されている。
同様に、他方の振動腕92の裏面側の主面に形成された第2の励振電極12は、スルーホールH4を介して表面側の主面に形成された第2の励振電極12に接続されると共に、一方の振動腕91の外側面及び内側面の第2の励振電極12に接続されている。
このように基部に貫通孔が設けられた構成の音叉型圧電振動片は、例えば特許文献1乃至3に開示されている。
特開2004−200914号 特許第5333668号 特許第5831353号
前記スルーホールを構成する貫通孔は、水晶ウエハに金属膜を成膜した後、フォトリソグラフィ技術を駆使することによって前記金属膜の所定の領域のみを開口させ、これをエッチング時の保護マスクとして使用する。このように保護マスクが形成された水晶ウエハは、酸性フッ化アンモニウム等の水晶に対して腐食性を有する溶液(エッチング溶液)に浸漬されることによって、保護マスクで覆われていない開口領域が化学的に溶解する(ウエットエッチング)。前記浸漬時間を管理することによって貫通孔が穿孔される。
前記エッチング溶液へ水晶ウエハを浸漬すると、人工水晶からなる水晶ウエハ(Z板)の結晶の異方性によって、水晶ウエハの厚さ方向にZ板水晶固有の傾斜角で浸食が進行していき、図9に示すように傾斜面16を内壁とする貫通孔が形成される。このため、貫通させる水晶ウエハの厚みが厚くなるほど、穿孔される貫通孔の内部における開口径が小さくなる傾向にあり、また、貫通孔の内部における開口15の平面視形状は、多角形状、例えば、図9に示すように、略三角形となる。
このように水晶ウエハの貫通孔の表裏主面における開口径よりも、貫通孔内部における開口径の方が小さくなる。
近年では圧電デバイスの超小型化によって、これに封入される振動片も超小型となり、例えば音叉型水晶振動子の平面視における外形寸法が1.6mm×1.0mm以下の大きさになってくると、前記ウエットエッチングのばらつきによっては、前記スルーホールを構成する貫通孔の充分な開口径を確保することが困難になってくる。なお、水晶ウエハの表裏主面の双方から同時にウエットエッチングを行った場合であっても、水晶ウエハの一方の主面側からのみウエットエッチングを行う場合に比べて貫通孔の径の縮小を軽減させることができるものの、充分な開口径を確保することは困難になってくる。
このように微小な領域のみが開口した貫通孔を用いて前記スルーホールを形成する場合、貫通孔の開口面積の大小や、貫通孔の傾斜面への金属膜の付着状態の如何によっては貫通孔内のエッジとなる部分で導通状態が不安定となり、最終製品のリフロー時や製品出荷時の絶縁検査で貫通孔内の金属膜の断線が生じたりすることがあった。その結果、周波数規格外れ等の特性不良品が発生することがあった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、超小型であっても導通不良を防止し、安定した特性を有する音叉型圧電振動片と当該音叉型圧電振動片を用いた音叉型圧電振動子を提供することを目的とするものである。
本発明では、上記目的を達成するために、次のように構成している。
すなわち、本発明に係る音叉型圧電振動片は、基部と、当該基部の一端側から同方向に伸長する一対の第1,第2の振動腕を有する音叉型圧電振動片であって、
前記第1の振動腕の表裏両主面にそれぞれ形成された両主面電極のうちの一方の主面電極が、前記基部の厚さ方向に設けられた一対の貫通電極のうちの一方の貫通電極を介して前記第1の振動腕の前記両主面電極のうちの他方の主面電極に接続され、かつ、前記第1の振動腕の前記一方の主面電極が、前記基部から伸長する前記第1,第2の振動腕の両根元部の間の又部を経由するように形成された引回し配線を介して、前記第2の振動腕の外側面と内側面の各々に設けられた一対からなる側面電極に接続されており、
前記第2の振動腕の表裏両主面にそれぞれ形成された両主面電極のうちの、前記第1の振動腕の前記一方の主面電極とは表裏が反対側となる主面に形成された他方の主面電極が、前記一対の貫通電極のうちの他方の貫通電極を介して前記第2の振動腕の前記両主面電極のうちの一方の主面電極に接続され、かつ、前記第2の振動腕の前記他方の主面電極が、前記又部を経由するように形成された引回し配線を介して、前記第1の振動腕の外側面と内側面の各々に設けられた一対からなる側面電極に接続されており、
前記第1の振動腕の前記両主面電極のうちの前記他方の主面電極が、前記第2の振動腕の側面に設けられた前記側面電極に接続されており、
前記第2の振動腕の前記両主面電極のうちの前記一方の主面電極が、前記第1の振動腕の側面に設けられた前記側面電極に接続されている。
本発明に係る音叉型圧電振動片によれば、超小型の音叉型水晶振動片であっても、各振動腕の表裏の各主面の各主面電極同士の確実な導通を確保することができる。
これは、各振動腕の表裏の主面電極が、基部を貫通する一対の各貫通電極を介して電気的にそれぞれ接続されていること、及び、各振動腕の表裏の両主面電極の一方の主面電極が、又部に形成された引回し配線を介して、前記一方の主面電極が形成された振動腕とは反対側の振動腕の外側面及び内側面の各々に設けられた一対の側面電極に電気的にそれぞれ接続され、この一対の側面電極が、表裏の両主面電極の他方の主面電極に電気的にそれぞれ接続されていることによる。
つまり、仮に一対の貫通電極のいずれか一方または両方において製造ばらつき等によって導通状態が不安定になったり、断線が発生した場合であっても、又部を経由するように形成された導通経路である引回し配線を介して、各振動腕の表裏の各主面電極間の電気的接続を維持することができるからである。
また逆に、又部を経由するように表裏の両主面にそれぞれ形成された一対の引回し配線のいずれか一方または両方において、フォトリソグラフィ技術における露光時の位置ずれに起因する当該引回し配線のパターンずれ等によって導通状態が不安定になったり、断線が発生した場合であっても、一対の貫通電極によって各振動片の表裏の各主面電極間の電気的接続を維持することができる。
前記基部の表裏の各主面における前記貫通電極の平面視形状が、略円形であるのが好ましい。
圧電ウエハから音叉型圧電振動片の外形を成形するために、エッチング液を用いた湿式エッチングであるウエットエッチングを行うと、貫通電極を構成する貫通孔の平面視形状は多角形となる。音叉型圧電振動片の超小型化に伴い、等価直列抵抗値を低下させるためには、振動腕の主面へ長溝を形成するためにウエットエッチングが更に必要となる。この追加のウエットエッチングを行うことによって、平面視多角形状の貫通孔の開口径が更に拡大することになる。
前記追加のウエットエッチングでは、平面視多角形状の貫通孔の各頂点に略外接する大きさに開口した金属膜のパターニングが行われる。この金属膜の開口部の平面視形状に応じて、貫通孔の開口端における平面視形状は、多角形から略円形や略三角形に変化することになる。
上記構成では、前記基部の表裏の各主面における貫通電極の平面視形状が、略円形であるので、前記金属膜の開口部の平面視形状を、平面視多角形状の貫通孔の各頂点に略外接する円とすることができる。
このように前記金属膜の開口部の平面視形状を、平面視多角形状の貫通孔の各頂点に略外接する円として金属膜のパターニングを行うので、振動腕の主面へ長溝を形成するための追加のウエットエッチングを行った際に、平面視多角形状の貫通孔の開口径が不所望に拡大するのを抑制して、超小型の音叉型圧電振動片の基部における貫通孔の占有面積の最小化を図ることができる。
本発明に係る音叉型圧電振動子は、本発明に係る前記音叉型圧電振動片と、該音叉型圧電振動片が収容されるパッケージとを備え、
前記音叉型圧電振動片は、前記第1,第2の振動腕の前記主面電極及び前記側面電極によって構成される励振電極から引出された接続電極を有し、前記接続電極が、前記パッケージを構成するベースの内部に設けられた搭載電極に導電接合され、前記音叉型圧電振動片が前記パッケージ内に気密封止されている。
本発明に係る音叉型圧電振動子によれば、超小型の音叉型圧電振動片であっても、その表裏主面の電極間の確実な導通を確保した音叉型圧電振動子を得ることができる。
以上のように、本発明によれば、超小型であっても導通不良を防止し、安定した特性を有する音叉型圧電振動片と当該音叉型圧電振動片を用いた音叉型圧電振動子を提供することができる。
本発明の実施形態に係る音叉型水晶振動片の集合体の平面模式図 本発明の実施形態に係る音叉型水晶振動子の断面模式図 図2の音叉型水晶振動片の一主面側の平面模式図 図2の音叉型水晶振動片の他主面側の平面模式図 接合部の変形例を示す音叉型水晶振動片の外形図 接合部の他の変形例を示す音叉型水晶振動片の外形図 図3の一部を拡大した平面模式図 本発明の他の実施形態に係る音叉型水晶振動片の図3に対応する平面模式図 従来の音叉型水晶振動片の一主面側の平面模式図
以下、本発明の実施形態を、音叉型水晶振動子を例として挙げて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る音叉型水晶振動片(以下、振動片と略記する)の集合体の平面模式図である。
振動片1は、基部2と一対の振動腕31,32と突出部4とを備えている。この振動片1は、平面視矩形状の1枚の水晶ウエハ10(以下、ウエハと略記する)から、多数個が一括同時に成形される。なお、図1では各振動片1の基部2に穿孔される貫通孔や、振動腕31,32の表裏主面に形成される溝や、振動腕31,32および基部2に形成される各種電極の記載は省略し、振動片1の外形のみを表示している。
図2は、振動片1がパッケージに収納された音叉型水晶振動子の断面模式図である。
本実施形態における音叉型水晶振動子(以下、水晶振動子と略記する)は、略直方体状のパッケージ構造からなる表面実装型の水晶振動子70である。本実施形態では、その平面視の外形寸法は、縦(長辺)1.6mm、横(短辺)1.0mmとなっている。なお、水晶振動子70の平面視の外形寸法は、当該寸法に限定されるものではない。これよりも小さな外形寸法であっても適用可能である。例えば、水晶振動子の平面視の外形寸法は、長辺が1.2mm、短辺が1.0mmであってもよい。
この実施形態の水晶振動子70は、凹部71を有する絶縁材料からなる容器72と、振動片1と、凹部71を封止する平板状の蓋73とを備えている。容器72と蓋73とによって、振動片1を収容するパッケージが構成され、振動片1は、容器72の凹部71の内部に収容された後、蓋73が凹部71を覆うように容器72の開口端に接合されることによって気密に封止される。容器72と蓋73とは図示しない封止材を介して接合される。なお、図2では、振動片1に形成される各種電極の記載は省略している。
容器72は、アルミナ等のセラミックを主体とした絶縁材料から成る2層構成の箱状体であり、2枚のセラミックグリーンシートを積層して一体焼成することによって成形されている。平面視矩形状の凹部71の内底面の一短辺側には、振動片1と導電接合される、搭載電極としての2つの電極パッド74(図2では1つのみ図示)が、互いに間隔を空けた状態で並列して形成されている。2つの電極パッド74は、図示しない内部配線およびビアを介して容器72の外底面の4隅に設けられた4つの外部接続端子75(図2では2つのみ図示)のうちの2つの外部接続端子と電気的に接続されている。これら2つの電極パッド74は互いに異極となっている。
この実施形態では、2つの電極パッド74は、例えば、タングステンメタライズ層の上面に金をメッキ等の手法を用いて積層することによって形成されている。なお前記メタライズ層として、タングステンの代わりにモリブデンを用いてもよい。
蓋73は、コバールを基体とする平面視矩形状の金属性の蓋体であり、当該蓋の表裏面にはニッケルメッキ層が形成されている。
本実施形態では水晶振動子70の公称周波数は32.768kHzとなっている。
図3は振動片1の一方の主面側の平面模式図であり、図4は、振動片1の他方の主面側の平面模式図である。なお説明の便宜上、振動片1の表裏の両主面のうち、容器72に搭載される際に容器72内に設けられた電極パッド74と対面する側の主面を裏面とし、当該裏面に対向する反対側の主面を表面として説明する。すなわち、一方の主面側を示す図3を表面側、他方の主面側を示す図4を裏面側として説明する。
この実施形態の振動片1は、基部2と、基部2の一端側21から同一方向に伸長する一対の第1,第2の振動腕としての振動腕31,32と、基部2の他端側22の一側面から基部2の幅方向(図3及び図4において、水晶の互いに直交する結晶軸X,Y,Zの内のX軸方向)の一方向に向かって突出した突出部4とを備えている。
前記一対の振動腕31,32の各々の先端側には、振動腕31,32の腕幅、すなわち、振動腕の伸長方向に対して直交する方向(図3及び図4の前記X軸方向)における腕の寸法よりも幅広となる幅広部33,33が形成されている。幅広部33,33は、振動腕の伸長方向に向かって漸次拡幅する拡幅部(符号省略)を介して、振動腕31,32の先端部分と一体で成形されている。振動腕31,32と拡幅部と幅広部33,33は、対向する一対の主面と対向する一対の側面(符号省略)を有している。
一対の振動腕31,32の各々の表裏主面には、等価直列抵抗値、すなわち、Crystal Impedance(以下、CI値と略記する)をより低下させる目的で、長溝Gが互いに対向するように形成されている。
基部2には、他端側22が一端側21よりも基部の幅が狭くなる縮幅部79が形成されている。この縮幅部79の一側面には前述した突出部4が形成されている。この突出部4と基部2とによって平面視では直角に折れ曲がったアルファベットの「L」字状の部位が形成されている。基部2の裏面側には、図4に示すように、上記容器72の搭載電極としての電極パッド74に接合するための接合材61,62が、後述のように形成されている。
なお、振動片は本実施形態における形状に限定されるものではない。例えば前記突出部4が、図5の外形図に示すように、基部2の一側面だけでなく基部2の他側面(前記一側面と対向する側面)から突出した形状,つまり突出部4が基部2の両外側に各々突出した形状であってもよい。あるいは、前記突出部4が、図6の外形図に示すように、基部2から両外側に突出した後、振動腕31,32の伸長方向に向きを変えて、互いに平行に伸長する左右対称の形状であってもよい。なお、図5及び図6は、振動片の裏面側の平面模式図であって、後述のスルーホールH1,H2の外形を併せて示している。
前述した振動片1の外形や溝は、1枚の水晶ウエハからフォトリソグラフィ技術とウェットエッチング、すなわち、水晶を化学的に溶解させるエッチング液を用いた湿式エッチングを用いて一括同時に成形される。
振動片1には、異極からなる第1の励振電極51および第2の励振電極52と、第1の励振電極51と第2の励振電極52の各々から後述の引回し電極を経由して引き出された引出し電極53,54とが形成されている。
また第1および第2の励振電極51,52は、一対の振動腕31,32の長溝G,Gの内部の全体に及んで形成されている。前記長溝G,Gを形成することにより、振動片1を小型化しても一対の振動腕31,32の振動漏れが抑制され、良好なCI値を得ることができる。
第1の励振電極51は、第1の振動腕としての一方の振動腕31の表裏主面と、第2の振動腕としての他方の振動腕32の外側面と内側面とに形成されている。同様に第2の励振電極52は、第2の振動腕としての他方の振動腕32の表裏主面と、第1の振動腕としての一方の振動腕31の外側面と内側面とに形成されている。なお、振動腕の表裏主面の各々に設けられた一対からなる各励振電極のことを主面電極と、振動腕の外側面と内側面の各々に設けられた一対からなる各励振電極を側面電極と呼ぶこととする。
幅広部33,33を構成する一対の主面と一対の側面の全ての面には、引回し電極(符号省略)が各々形成されている。この引回し電極は、幅広部33の全周と、拡幅部の一部の全周、すなわち、一対の主面と一対の側面とに亘って形成されている。
したがって、一方の振動腕31の外側面と内側面の側面電極52,52は、幅広部33の全周に形成された引回し電極を介して電気的に接続されている。同様に、他方の振動腕32の外側面と内側面の側面電極51,51は、幅広部33の全周に形成された引回し電極を介して電気的に接続されている。
前述した第1および第2の励振電極51,52や引出し電極53,54、引回し電極(符号省略)は、水晶基材上にクロム(Cr)層が形成され、このクロム層の上に金(Au)層が積層された層構成となっている。なお前記各種電極の層構成は、クロム層の上に金層が形成された層構成に限らず、他の層構成であってもよい。
第1および第2の励振電極51,52と引出し電極53,54や引回し電極は、真空蒸着法やスパッタリング等によって水晶ウエハの主面全体に成膜された後、フォトリソグラフィ技術とメタルエッチングによって所望のパターンに一括同時に成形されている。
図3に示すように、本実施形態では幅広部33を構成する面のうち、一主面、すなわち、表面のみに周波数調整用錘として調整用金属膜Wが電解めっき法によって形成されている。この調整用金属膜Wの質量を、レーザービームやイオンビーム等のビームを照射して削減することによって振動片1の周波数が調整される。なお、本実施形態では調整用金属膜は幅広部33を構成する面のうち、一主面のみに形成されている例を示しているが、調整用金属膜が幅広部33を構成する面のうち、一主面と当該主面に対向する他主面の両方に形成されていてもよい。
引出し電極53,54は、基部2の表面側の一部および基部2の裏面側の全体と裏面側の突出部4に形成されている。
図3に示される一方の振動腕31の表面側の主面電極51は、引出し電極53によって、基部2のスルーホールH1の周囲に引出されている。
同様に、図4に示される他方の振動腕32の裏面側の主面電極52は、引出し電極54によって、基部2のスルーホールH2の周囲に引出されている。
各スルーホールH1,H2は、基部2を厚さ方向に貫く貫通孔の内壁面に金属膜が被着された貫通電極である。
各スルーホールH1,H2は、基部2の表裏の主面における平面視形状、すなわち、開口端における平面視形状が略円形である。この実施形態では、図3の基部2付近を拡大した平面模式図である図7に示すように、略円形の各スルーホールH1,H2の直径D、すなわち、開口径Dは等しく、例えば、0.065mmである。この開口径Dは、振動片1として超小型化を図りつつ、貫通電極として導通を確保するために、0.05mm〜0.08mmであるのが好ましい。すなわち、開口径Dが、0.05mm未満ではスルーホールが貫通せず、導通経路としての役割を果たすことができない。一方、開口径Dが、0.08mmを超えると、基部2に対するスルーホールの占有面積が大きくなり過ぎて、クラックや割れ等が発生する。
本実施形態では、基部2の厚みtは、80μmである。スルーホールの開口径Dに対する基部2の厚みtの比であるアスペクト比(t/D)は、次の範囲であるのが好ましい。
すなわち、好ましい開口径Dが、上記のように、0.05mm(50μm)〜0.08mm(80μm)であるので、アスペクト比(t/D)は、
t/D=1.0〜1.6
であるのが好ましい。
なお、開口径Dのセンター値である65μmでは、アスペクト比t/D=80/65=1.23となる。
また、又部34の端面に沿って延びる仮想線と各スルーホールH1,H2の上端を通って前記仮想線に平行な仮想線間の距離L1は、例えば、0.03〜0.04mmである。
なお、ウエットエッチングの際に、水晶ウエハ(Z板)の結晶異方性によって、水晶固有の傾斜角で浸食が進行するために、図7に示すように、スルーホールH1,H2は、その内壁が傾斜面77となっている。また、内部における開口径が小さくなって、開口78の平面視形状が、例えば、略三角形となっいる。
また、長溝Gを形成するために、追加のウエットエッチングを行うことによって、貫通孔の開口端付近における基部2の主面から貫通孔の内部にかけて生じる傾斜面が多段状となる。これにより、基部2の主面から貫通孔の内部にかけて連続する傾斜面のエッジの角度が段階的に緩やかになるので、貫通孔の開口端付近の内壁面における金属膜の断線(電極切れ)を防止することができる。
この実施形態では、図3に示される一方の振動腕31の表面側の主面電極51は、引出し電極53によって基部2のスルーホールH1の周囲に引出され、このスルーホールH1を介して、図4に示される一方の振動腕31の裏面側の主面電極51に電気的に接続されている。
更に、図3に示される一方の振動腕31の表面側の主面電極51は、基部2のスルーホールH1の周囲から両振動腕31,32の根元部分の間の又部34を経由するように形成された引回し配線531を介して、他方の振動腕32の内側面の側面電極51に引出されて電気的に接続されている。
この引回し配線531は、その経路長が長い程、断線の危険性が高まる。この実施形態では、断線の危険性を低減するために、引回し配線531の経路が、最短経路となるように、スルーホールH1の周囲の引出し電極53から又部34の電極へ向けて斜めに引出されている。
この引回し配線531の長さ及び幅は、上記図7に示される又部34の端面に沿って延びる仮想線と各スルーホールH1,H2の上端を通って前記仮想線に平行な仮想線との間の距離L1に依存する。
引回し配線531の長さは、上記のように短い方が好ましく、この実施形態では、図7に示される斜めに延びる引回し配線531の長さL2は、0.03mm以下としている。
また、引回し配線531の幅は、断線防止の観点からは太い方が好ましい。
しかし、隣接する異極のスルーホールH2の周囲の引出し電極54との短絡を防止するためには、引回し配線531の幅は細い方が好ましい。したがって、この実施形態では、断線防止および短絡防止の観点から、引回し配線531の幅は、0.02mm〜0.04mmとしている。
この引回し配線531を介して一方の振動腕31の表面側の主面電極51に接続される他方の振動腕32の内側面の側面電極51は、上記のように、他方の振動腕32の外側面の側面電極51に引き回されて電気的に接続されている。この他方の振動腕32の外側面の第1の側面電極51は、図4に示すように、裏面側の引出し電極53を介して一方の振動腕31の裏面側の主面電極51に電気的に接続されている。
このように一方の振動腕31の表面側の主面電極51は、スルーホールH1を介して、一方の振動腕31の裏面側の主面電極51に電気的に接続され、かつ、一方の振動腕31の表面側の主面電極51は、又部34を経由するように形成された引回し配線531及び他方の振動腕32の側面電極51を介して一方の振動腕31の裏面側の主面電極51に電気的に接続されている。
すなわち、一方の振動腕31の表面側の主面電極51は、スルーホールH1を経由する経路で、一方の振動腕31の裏面側の主面電極51に電気的に接続されている。同時に、一方の振動腕31の表面側の主面電極51は、又部34の近傍に形成された引回し配線531を経由する経路で、他方の振動腕32の側面電極51を介して一方の振動腕31の裏面側の主面電極51に電気的に接続されている。
上記一方の振動腕31の表面側の主面電極51と同様に、他方の振動腕32の裏面側の主面電極52は、図4に示すように、引出し電極54によってスルーホールH2の周囲に引出され、このスルーホールH2を介して、他方の振動腕32の表面側の主面電極52に電気的に接続されている。
更に、図4に示される他方の振動腕32の裏面側の主面電極52は、両振動腕31,32の根元部分の間の又部34を経由するように斜めに形成された引回し配線541を介して、一方の振動腕31の内側面の側面電極52に引出されて電気的に接続されている。この引回し配線541の長さや幅等は、上記引回し配線531と同様である。
一方の振動腕31の内側面の側面電極52は、上記のように、一方の振動腕31の外側面の側面電極52に引き回されて電気的に接続されている。この一方の振動腕31の外側面の側面電極52は、図3に示すように、表面側の引出し電極54を介して他方の振動腕32の表面側の主面電極52に電気的に接続されている。
このように他方の振動腕32の裏面側の主面電極52は、スルーホールH2を介して、他方の振動腕32の表面側の主面電極52に電気的に接続され、かつ、他方の振動腕32の裏面側の主面電極52は、又部34を経由するように形成された引回し配線541及び一方の振動腕31の側面電極52を介して他方の振動腕32の表面側の主面電極52に電気的に接続されている。
すなわち、他方の振動腕32の裏面側の主面電極52は、スルーホールH2を経由する経路で、他方の振動腕32の表面側の主面電極52に電気的に接続されている。同時に、他方の振動腕32の裏面側の主面電極52は、又部34の近傍に形成された引回し配線541を経由する経路で、一方の振動腕31の側面電極52を介して他方の振動腕32の表面側の主面電極52に電気的に接続されている。
引出し電極53,54は、振動片1の表面側においては、図3に示すように、
基部2の一端側21から縮幅部79まで引き出されている。一方、振動片1の裏面側においては、図4に示すように、他端側22および突出部4の先端側まで引き出されている。そして図4に示すように、振動片1の裏面における基部2の他端側22の領域と突出部4の先端側の各領域とは、上記容器72の内部に設けられた一対の電極パッド74と各々電気機械的に接続される接続電極532,542となっている。
2つの接続電極532,542の各々の上面には、導電性の接合材62,61が各々形成されている。本実施形態では接合材61,62は、電解めっき法によって形成された,めっきバンプとなっている。そして振動片1と一対の電極パッド74との導電接合は、FCB法(Flip Chip Bonding)によって行われている。
上記構成によれば、超小型の音叉型水晶振動片であっても、各振動腕31,32の表裏の各主面の各主面電極同士51,51;52,52の確実な導通を確保することができる。これは、表裏の主面電極51,51;52,52が、基部2の表裏面を貫通する貫通電極であるスルーホールH1,H2を介して電気的に接続されていること、及び、表裏の両主面電極51,51;52,52の一方の主面電極51,52が、又部34を経由するように形成された引回し配線531,541を介して側面電極51,52に電気的に接続され、この側面電極51,52が、表裏の両主面電極の他方の主面電極51,52に電気的に接続されていることによる。
つまり、仮に一対のスルーホールH1,H2のいずれか一方または両方において製造ばらつき等によって導通状態が不安定になったり、断線が発生した場合であっても、又部34を経由するように形成された導通経路である引回し配線531,541によって、振動片1の表裏の両主面電極51,51;52,52間の電気的接続を維持することができるからである。
また逆に、又部34を経由するように形成された引回し配線531,541のいずれか一方または両方において、フォトリソグラフィ技術における露光時の位置ずれに起因する当該引回し配線のパターンずれ等によって導通状態が不安定になったり、断線が発生した場合であっても、一対のスルーホールH1,H2によって振動片1の表裏の主面電極51,51;52,52間の電気的接続を維持することができる。
図8は、本発明の他の実施形態の図3に対応する表面側の平面模式図である。
この実施形態では、又部34を経由するように形成された引回し配線531aの幅を、上記実施形態の引回し配線531の幅よりも広くして断線の防止を図っている。
同時に、上記実施形態では、引回し配線531に隣接する引出し電極54の角部は直角であったのに対して、この実施形態では、引回し配線531aに隣接する引出し電極54aの直角な角部に面取り76を施している。この面取り76は、斜めに延びる引回し配線531aに平行に延びている。
このように、引回し配線531aに隣接する引出し電極54aの直角な角部に面取り76を施しているので、引回し配線531aと、隣接する引出し電極54aとの間隔が、上記実施形態の引回し配線531と、隣接する引出し電極54の角部との間隔よりも広くなっている。これにより、引回し配線と、隣接する引出し電極との間の短絡をより防止することができる。
なお、裏面側においても、表面側と同様に、又部34を経由するように形成された引回し配線の幅を、上記実施形態の引回し配線541の幅よりも広くし、同時に、引回し配線541に隣接する引出し電極53の直角な角部に面取りを施している。
その他の構成は、上記実施形態と同様である。
本発明は、その精神または主要な特徴から逸脱することなく、他のいろいろな形で実施することができる。そのため、上述の実施の形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、なんら拘束されない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
音叉型圧電振動子の量産に適用できる。
1 音叉型水晶振動片
2 基部
31,32 振動腕
H1,H2 スルーホール(貫通電極)
34 又部
51 第1励振電極
52 第2励振電極
531,541 引回し配線

Claims (3)

  1. 基部と、当該基部の一端側から同方向に伸長する一対の第1,第2の振動腕を有する音叉型圧電振動片であって、
    前記第1の振動腕の表裏両主面にそれぞれ形成された両主面電極のうちの一方の主面電極が、前記基部の厚さ方向に設けられた一対の貫通電極のうちの一方の貫通電極を介して前記第1の振動腕の前記両主面電極のうちの他方の主面電極に接続され、かつ、前記第1の振動腕の前記一方の主面電極が、前記基部から伸長する前記第1,第2の振動腕の両根元部の間の又部を経由するように形成された引回し配線を介して、前記第2の振動腕の外側面と内側面の各々に設けられた一対からなる側面電極に接続されており、
    前記第2の振動腕の表裏両主面にそれぞれ形成された両主面電極のうちの、前記第1の振動腕の前記一方の主面電極とは表裏が反対側となる主面に形成された他方の主面電極が、前記一対の貫通電極のうちの他方の貫通電極を介して前記第2の振動腕の前記両主面電極のうちの一方の主面電極に接続され、かつ、前記第2の振動腕の前記他方の主面電極が、前記又部を経由するように形成された引回し配線を介して、前記第1の振動腕の外側面と内側面の各々に設けられた一対からなる側面電極に接続されており、
    前記第1の振動腕の前記両主面電極のうちの前記他方の主面電極が、前記第2の振動腕の側面に設けられた前記側面電極に接続されており、
    前記第2の振動腕の前記両主面電極のうちの前記一方の主面電極が、前記第1の振動腕の側面に設けられた前記側面電極に接続されている、
    音叉型圧電振動片。
  2. 前記基部の表裏の各主面における前記貫通電極の平面視形状が、略円形である、
    請求項1に記載の音叉型圧電振動片。
  3. 請求項1または2に記載の前記音叉型圧電振動片と、該音叉型圧電振動片が収容されるパッケージとを備え、
    前記音叉型圧電振動片は、前記第1,第2の振動腕の前記主面電極及び前記側面電極によって構成される励振電極から引出された接続電極を有し、前記接続電極が、前記パッケージを構成するベースの内部に設けられた搭載電極に導電接合され、前記音叉型圧電振動片が前記パッケージ内に気密封止されている、
    音叉型圧電振動子。
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