JP2014123911A - 音叉型水晶振動片 - Google Patents

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Satoru Ishino
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Abstract

【課題】脚部に形成された溝部形状によって特性に影響が及ぶのを抑える。
【解決手段】音叉型水晶振動片2は、結晶方位を有する水晶片からなる。音叉型水晶振動片2には、基部5と、基部5から一方向に突出した一対の第1脚部41及び第2脚部42と、が設けられている。第1脚部41及び第2脚部42各々には、溝部45が、第1脚部41及び第2脚部42の幅方向の中心に対して偏って形成されている。また、溝部45では、第1脚部41及び第2脚部42の幅方向の端面視形状において、溝部45の最下点453が、幅方向(第1脚部41及び第2脚部42の幅方向)の溝部45の中央に位置する。
【選択図】図2

Description

本発明は、音叉型水晶振動片に関する。
水晶振動片の1つとして、基部とこの基部から突出された2つの脚部とからなる音叉型水晶振動片がある(例えば、特許文献1参照)。このような音叉型水晶振動片には、異電位で構成された一対の励振電極が2つの脚部に形成され、2つの脚部の両主面には凹形状の溝部が形成されている。この音叉型水晶振動片を、ベースと蓋とから構成された本体筐体の内部空間に気密封止することにより、音叉型水晶振動デバイスが構成される(例えば、特許文献1参照。)。
特開2004−282230号公報
ところで、特許文献1に示すように、音叉型水晶振動片では、圧電材料として水晶が用いられているため、音叉型水晶振動片の基板は結晶方位を有する。そのため、脚部の両主面に形成された溝部の内面では、主面(一主面、他主面)に対して全ての側面を直角形成することができず、少なくとも一部の側面は主面に対して傾斜を有する傾斜面となる。また、基板が結晶方位を有するので、溝部内の対向する複数の側面の傾斜面の角度が異なり、溝部の内面形状は対称形状にならない。また、各脚部の両主面に形成された一対の溝部に関しても、一対の溝部は対称形状にならない。
そのため、特許文献1に示すような音叉型水晶振動片では、対称性を有しない溝部形状により各脚部の重量バランスが崩れ、その結果、特性(CI値など)が劣化する。この課題は、上記の通り、水晶の結晶方位を有する材料によるものである。
そこで、上記課題を解決するために、本発明は、脚部に形成された溝部形状によって特性に影響が及ぶのを抑えることができる音叉型水晶振動子を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明にかかる音叉型水晶振動片は、結晶方位を有する水晶片からなり、基部と、前記基部から一方向に突出した一対の脚部と、が設けられ、前記脚部各々には、溝部が、前記脚部の幅方向の中心に対して偏って形成され、前記溝部では、前記幅方向の端面視形状において、前記溝部の最下点が前記幅方向の前記溝部の中央に位置することを特徴とする。
なお、ここでいう「偏る」ことは、溝部が前記脚部の幅方向の中心に対して偏って形成されていればよく、前記溝部(前記溝部の内面)から脚部の両側面までの距離(脚部の主面に形成される土手の寸法)が同じにならなければよい。
また、ここでいう「中央」は、厳密に前記溝部の中央の位置(具体的には前記幅方向における前記溝部の中央の位置)に限定されるものではない。つまり、製造誤差によって前記溝部の最下点が中央から若干の位置ズレを起こしても、同様の作用効果(下記参照)を有する。つまり、製造バラツキによる中央の位置ズレは本発明の範疇である。
本発明によれば、当該音叉型水晶振動片が水晶片からなり、前記脚部の両主面に形成された前記溝部の内面では、前記主面に対して全ての側面を直角形成することができない。この構成であっても、前記溝部が、前記脚部の前記幅方向の中心に対して偏って形成されることで、各前記脚部の重量バランスを保つのに有効な構成とすることができる。
しかしながら、この溝部が、前記脚部の前記幅方向の中心に対して偏って形成されることのみでは、各前記脚部の重量バランスを保つのに最適な手段とならない。つまり、前記脚部の前記幅方向の中心に対して最大限に偏って形成しても重量バランスを保つまで前記脚部の重量を均一にすることができない。この現象は、特に、現在、当該音叉型水晶振動片が小型化される傾向にあることに関係し、従前のように大きいサイズの音叉型水晶振動片では重量バランスは考慮しなくてもバランスを保つことができたが、小型化された当該音叉型水晶振動片では、前記脚部も小型化や狭小化されてしまい、小型や狭小の前記脚部に溝部を形成すると重量のバランスが崩れる。このように、従前の音叉型水晶振動片では考えられなかった課題が、小型化することで生じる。
これに対して、本発明では、前記溝部が、前記脚部の前記幅方向の中心に対して偏って形成されることと、前記溝部では、前記幅方向の端面視形状において、前記溝部の最下点が前記幅方向の前記溝部の中央に位置することとを特徴的な構成とする。本構成によれば、前記溝部の最下点が前記幅方向の前記溝部の中央に位置することで、前記水晶片からなり、前記溝部が、前記脚部の幅方向の中心に対して偏って形成された構成に対して、さらに、重量バランスを保つよう重量補正を行うことが可能となる。これは、当該音叉型水晶振動片が前記水晶片を用いることに関係し、前記溝部の複数の面からなる側面は傾斜面を有し、側面(複数の面)の傾斜面の角度は異なる。そのため、前記溝部を形成することによって前記脚部の重量バランスが崩れることになるが、本発明によれば、前記溝部では、前記幅方向の端面視形状において、前記溝部の最下点が前記幅方向の前記溝部の中央に位置するので、前記溝部の側面の傾斜面の角度を補正することが可能となり、角度補正により前記脚部での重量補正を行うことが可能となり、その結果、重量バランスを保つことが可能となり、前記脚部に形成された溝部形状によって特性(CI値など)に影響が及ぶのを抑えることが可能となる。
具体的には、本発明によれば、水晶片からなり、前記脚部各々には前記溝部が前記脚部の幅方向の中心に対して偏って形成され、前記溝部では、幅方向の端面視形状において、前記溝部の最下点が前記幅方向の前記溝部の中央に位置するので、各前記脚部に対して重量バランスが崩れるのを抑えることが可能となる。
前記溝部の位置を前記脚部の幅方向の中心に対して偏らせて前記脚部における前記幅方向の左右の重量バランスをとることが可能となる。さらに、前記溝部では、幅方向の端面視形状において、前記溝部の最下点が前記幅方向の前記溝部の中央に位置するので、側面(複数の面)の斜面の角度差を小さくすることが可能となる。その結果、重量バランスを良好にする。なお、これに対して、従前の音叉型水晶振動片では、脚部における左右の斜面の角度が大きく異なるので脚部の縦方向の振動が左右で異なり、重量バランスを崩す。
また、本発明と異なり、溝部に底面が存在している場合、最下点の位置がはっきりせずに重量バランスが崩れるが、本発明によれば、このような問題は生じない。なお、本発明によれば、底面が存在せずに前記最下点のみが存在する。
また、従来の、脚部各々に溝部が形成された音叉型水晶振動片では、励振に必要な主振動だけではなく、他の振動モード(縦振動モードなど)が発生する。これは、従来の構成では、溝部の最下点もしくは底面が、脚部の幅方向の中心に対して大きく偏って形成されることに関係しており、また、溝部の内面(側面)が、主面に対して傾斜した傾斜面となる。
これに対して、本発明によれば、前記脚部各々には、前記溝部が、前記幅方向の中心に対して偏って形成され、前記溝部では、前記幅方向の端面視形状において、前記溝部の最下点が前記幅方向の中央に位置するので、前記幅方向の端面視形状において前記溝部の内面のうち側面の形状を対称とする、もしくは対称に近付けることが可能となる。また、従来の音叉型水晶振動片に比べて、前記溝部の内面のうち傾斜面を1つ以上減らすことが可能となる。その結果、減らした傾斜面に起因した他の振動モード(縦振動モードなど)の発生を抑えることが可能となり、当該音叉型水晶振動片の特性が劣化することを抑えて、例えばCI値を下げたり、CI値の上昇を抑えることが可能となる。
ところで、現在、音叉型水晶振動片を搭載する水晶振動子もしくは発振器などの圧電振動デバイスのパッケージサイズが小さくなる傾向にあり(例えば、パッケージサイズ:2.0mm×1.2mm以下)、小型化に伴って音叉型水晶振動片の振動にスプリアスが発生することを発明者は確認した。一方、従来から、音叉型水晶振動片ではスプリアスの発生が殆ど無く、スプリアス抑制を考慮することは無かったが、現在の小型の音叉型水晶振動片に対してはスプリアス抑制も検討する必要がある。このスプリアスの発生について、本発明によれば、前記溝部の側面の傾斜面を減じたり、傾斜面の緩急差を減ずることでスプリアス抑制を行うことが可能であり、本発明は、小型の音叉型水晶振動片に最適である。また、スプリアス発生によって発振する周波数の値(主振動の値)が変わることも防止することが可能となる。
前記構成において、前記脚部の両主面には、それぞれ一主面側の溝部と他主面側の溝部が形成され、一主面側の溝部と他主面側の溝部とでは、突出方向の端面視形状において、前記最下点が対向位置にあってもよい。
この場合、前記一主面側の前記溝部と前記他主面側の前記溝部とでは、突出方向の端面視形状において、前記最下点が対向位置にあるので、各前記脚部の厚さ方向に対して重量バランスが崩れるのを抑えることが可能となる。その結果、重量バランスが崩れることによる他の振動モード(縦振動モードなど)の発生を抑えることが可能となり、当該音叉型水晶振動片の特性が劣化することを抑えて、例えばCI値を下げたり、CI値の上昇を抑えることが可能となる。
本発明によれば、脚部に形成された溝部形状によって特性に影響が及ぶのを抑えることが可能となる。
図1は、本実施の形態1にかかる音叉型水晶振動子の内部を公開した図であり、音叉型水晶振動片が搭載されたベースの概略平面図である。 図2は、図1に示す水晶振動片のA−A線端面図である。 図3は、本実施の形態1にかかる音叉型水晶振動片の第1脚部に形成された溝部の概略平面図である。 図4は、本実施の形態1にかかる音叉型水晶振動片の第1脚部に形成された溝部の概略裏面図である。 図5は、図3,4に示すB−B線端面図である。 図6は、図3に対応した、一主面に形成された溝部の基部側の図であり、図6の上に従来の水晶振動片を示し、図6の下に本実施の形態にかかる水晶振動片を示す。 図7は、図4に対応した、他主面に形成された溝部の基部側の図であり、図7の上に従来の水晶振動片を示し、図7の下に本実施の形態にかかる水晶振動片を示す。 図8は、図3に対応した、一主面に形成された溝部の調整部側の図であり、図8の上に従来の水晶振動片を示し、図8の下に本実施の形態にかかる水晶振動片を示す。 図9は、図4に対応した、他主面に形成された溝部の調整部側の図であり、図9の上に従来の水晶振動片を示し、図9の下に本実施の形態にかかる水晶振動片を示す。 図10は、図5に対応した溝部の調整部側の図であり、図10の上に従来の水晶振動片を示し、図10の下に本実施の形態にかかる水晶振動片を示す。 図11は、図5に対応した溝部の調整部側の図であり、図11の上に従来の水晶振動片を示し、図11の下に本実施の形態にかかる水晶振動片を示す。 図12は、他の実施の形態にかかる音叉型水晶振動片の概略平面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、以下に示す実施の形態では、音叉型水晶振動デバイスとして音叉型水晶振動子に本発明を適用した場合を示す。しかしながら、これは好適な実施の形態であり、本発明は、音叉型水晶振動子に限定されるものではなく、音叉型水晶振動片を設けた音叉型水晶振動デバイスであればよく、例えば、水晶発振器であってもよい。
<実施の形態1>
本実施の形態にかかる音叉型水晶振動子1(以下、水晶振動子という)は、図1に示すように、フォトリソグラフィ法で成形された音叉型水晶振動片2(以下、水晶振動片という)と、水晶振動片2を搭載するベース3と、ベース3に搭載した(保持した)水晶振動片2を本体筐体内に気密封止するための蓋(図示省略)とが設けられて構成されている。
この水晶振動子1では、ベース3と蓋とが接合されて本体筐体が構成されている。具体的には、ベース3と蓋とが封止材(図示省略)を介して接合され、この接合により本体筐体の内部空間11が形成されている。そして、この本体筐体の内部空間11内のベース3上に、導電性バンプ12を介して水晶振動片2が保持接合されているとともに、本体筐体の内部空間11が気密封止されている。この際、ベース3に水晶振動片2が、金属材料(例えば金)等からなる導電性バンプ12を用いたFCB(Flip Chip Bonding)法により電気機械的に超音波接合される。
次に、この水晶振動子1の各構成について説明する。
ベース3は、図1に示すように、底部31と、この底部31から上方に延出した堤部32とから構成される箱状体に形成されている。また、堤部32は、2層が積層されてなり、内部空間11に段部33が設けられる。このベース3は、セラミック材料からなる平面視矩形状の一枚板上に、セラミック材料の直方体が積層して凹状に一体的に焼成されている。また、堤部32は、図1に示す底部31の平面視外周に沿って成形されている。この堤部32の上面には、蓋と接合するためのメタライズ層34(封止材の一部)が設けられている。なお、メタライズ層34は、例えば、タングステン層、あるいはモリブデン層上にニッケル,金の順でメッキした構成からなる。
また、セラミック材料が積層して凹状に一体的に焼成されたベース3では、その内部空間11における長手方向の一端部及び長手方向に沿った端部の一部に段部33が形成されている。段部33のうち長手方向の一端部に、図1に示すように、一対の電極パッド35が形成され、これら電極パッド35上に水晶振動片2が搭載保持されている。これらの電極パッド35は、それぞれに対応した引回電極(図示省略)を介して、ベース3の裏面に形成される端子電極(図示省略)に電気的に接続され、端子電極が外部部品や外部機器の外部電極に接続される。なお、これら電極パッド35、引回電極、及び端子電極は、タングステン、モリブデン等のメタライズ材料を印刷した後にベース3と一体的に焼成して形成される。そして、これら電極パッド35、引回電極、及び端子電極のうち一部のものについては、メタライズ上部にニッケルメッキが形成され、その上部に金メッキが形成されて構成される。
蓋は、例えば金属材料からなり、平面視矩形状の一枚板に成形されている。この蓋の下面には、封止材の一部が形成されている。この蓋は、シーム溶接やビーム溶接、加熱溶融接合等の手法により封止材を介してベース3に接合され、これにより、蓋とベース3とによる水晶振動子1の本体筐体が構成される。
次に、ベース3と蓋とによる水晶振動子1の本体筺体の内部空間11に配された水晶振動片2について説明する。
水晶振動片2は、結晶方位を有する異方性材料の水晶Z板からなる水晶ウエハ(図示省略)から成形された水晶片である。水晶振動片2の基板外形は、フォトリソグラフィ技術(フォトリソ工法)を用いて、レジストまたは金属膜をマスクとして例えばウエットエッチングによって一括的(一体的)に成形されている。
この水晶振動片2の基板は、図1に示すように、振動部である2本一対の脚部41,42(第1脚部41及び第2脚部42)と、第1脚部41及び第2脚部42が一端面51から突出して設けられた基部5とからなる外形を有する。
基部5は、図1に示すように、平面視左右対称形状とされ、第1脚部41及び第2脚部42よりも幅広に形成されている。また、基部5の一端面51付近は、一端面51の側から他端面52の側にかけて漸次幅広となるように形成されている。
また、基部5には、ベース3の電極パッド35と導電性バンプ12を介して接合される2つの接合箇所53が設けられている。接合箇所53は、基部5の他主面22の両端付近に夫々設けられている。
一対の脚部41,42は、図1に示すように、基部5の一端面51から突出して隙間部23を介して並設されている。なお、ここでいう隙間部23は、一端面51の幅方向の中央位置(中央領域)に設けられている。
次に、2本の脚部41,42(第1脚部41及び第2脚部42)について、図面を用いて詳説する。
これら2本の脚部41,42は、それぞれ、基部5の一端面51から突出する励振部43と、この励振部43の先端部431と連なり、励振部43の突出方向(図1に示すY軸方向)に延出する調整部44とから構成されている。
励振部43の両主面21,22(一主面21,他主面22)には、図1に示すように、水晶振動片2の小型化により劣化するCI値を改善させるために、一主面21側の溝部45と他主面22側の溝部45とが、脚部41,42の幅方向の中心に対して偏って夫々形成されている。
また、第2脚部42の一主面21側の溝部45及び他主面22側の溝部45は、第1脚部41の一主面21側の溝部45及び他主面22側の溝部45と同様の形状となっている。そのため、図1に示す第1脚部41を例にして、2本の脚部41,42における一主面21側の溝部45及び他主面22側の溝部45を以下に詳説する。
図1〜5に示すように、第1脚部41に形成された一主面21側の溝部45及び他主面22側の溝部45は、ウエットエッチングにより凹状に成形され、図1〜5に示すように複数の面(側面452)から構成される。
一主面21側の溝部45及び他主面22側の溝部45では、図2に示す第1脚部41の幅方向(X軸方向)の端面視形状において、一主面21側の溝部45の最下点453が、一主面21側の溝部45の中央に位置し、他主面22側の溝部45の最下点453が、他主面22側の溝部45の中央に位置する。
また、一主面21側の溝部45と他主面22側の溝部45とでは、図2に示すように、最下点453が対向位置にあり、図5に示す第1脚部41の長手方向(突出方向)の端面視形状(図3,4に示すB−B線端面視形状)において、点対称となる形状となる。また、本実施の形態にかかる最下点453の長さは、従来の音叉型水晶振動片に形成された最下点や底面の長さに対して長くなる。つまり、従来の音叉型水晶振動片に比べて励振を行う領域を拡げることができた。
また、図2に示すように、第1脚部41及び第2脚部42の幅方向(図1に示すX軸方向)の端面視形状が概略H型形状となっており、第1脚部41及び第2脚部42各々には、溝部45が、第1脚部41及び第2脚部42の幅方向(X軸方向)の中心に対して偏って形成されている。なお、ここでいう「偏る」ことは、溝部45が第1脚部41及び第2脚部42の幅方向(X軸方向)の中心に対して偏って形成されていればよく、溝部45(溝部45の側面452)から脚部(第1脚部41及び第2脚部42)の両側面411,421までの距離(第1脚部41及び第2脚部42の主面(一主面21,他主面22)に形成される土手の寸法)が完全に同じにならなければよい。
また、溝部45は、図2に示す第1脚部41及び第2脚部42の幅方向(X軸方向)において、最下点453を挟んで第1傾斜面46と第2傾斜面47とから内面451が形成されている。第2傾斜面47の幅方向の幅寸法に対して第1傾斜面46の幅方向の幅寸法の比率Rが、1≦R≦1.3となり、第1傾斜面46の幅方向の幅寸法と第2傾斜面47の幅方向の幅寸法とが同一(略同一を含む)になる。なお、ここでいうR=1.3は、例えば、製造誤差などによって生じる誤差寸法の数値の上限であり、1.3<R(例えば、R=1.35、1.56、1.86、2.33など)の時は、本課題を解決することができない。また、本実施の形態では、第2傾斜面47の幅方向の幅寸法と第1傾斜面46の幅方向の幅寸法とは、50:50〜47:53(図2では47:53)の比とされ、具体的な第1傾斜面46と第2傾斜面47との幅寸法は、例えばそれぞれ22.3,19.7μmである。このように、本実施の形態にかかる第1脚部41及び第2脚部42において、溝部45では、図2に示すX軸方向の端面視形状において、溝部45の最下点453が溝部45の中央に位置する。上記の通り、ここでいう「中央」は、厳密に溝部45の中央の位置(具体的にはX軸方向における溝部45の中央の位置)に限定されるものではなく、製造誤差などによって溝部45の最下点453が中央から若干の位置ズレ(R≦1.3)を起こしても、本実施の形態と同様の作用効果(下記参照)を有するので、製造バラツキによる中央の位置ズレは本実施の形態の範疇である。
調整部44は、励振部43の先端部431と連なり延出するように、励振部43の先端部431の先端面の幅と同一幅で形成されている。また、調整部44の先端隅部は曲面形成されており、これにより、外力を受けた時などにベース3の堤部32などに接触することを防止できる。なお、本実施の形態では、調整部44の突出方向の先端隅部が曲面形成されているが、これに限定されるものではなく、テーパー形成されてもよい。
上記した構成からなる水晶振動片2には、異電位で構成された第1励振電極61及び第2励振電極62と、これら第1励振電極61及び第2励振電極62をベース3の電極パッド35に電気的に接合させるために第1励振電極61及び第2励振電極62から引き出された引出電極63,64とが形成されている。
第1励振電極61及び第2励振電極62の一部は、溝部45の内部(内面)に形成されている。このため、水晶振動片2を小型化しても第1脚部41及び第2脚部42の振動損失が抑制され、CI値を低く抑えることができる。
第1励振電極61は、第1脚部41の励振部43の両主面21,22と、第2脚部42の励振部43の両方の側面421(両側面421)とに形成されている。同様に、第2励振電極62は、第2脚部42の励振部43の両主面21,22と、第1脚部41の励振部43の両方の側面411(両側面411)とに形成されている。
また、引出電極63,64は、基部5と2本の脚部41,42(第1脚部41及び第2脚部42)の調整部44とに形成されている。具体的には、基部5に形成された引出電極63により、第1脚部41の励振部43の両主面21,22に形成された第1励振電極61が、第2脚部42の励振部43の両方の側面421(両側面421)に形成された第1励振電極61に繋げられている。ここで、第2脚部42の励振部43の両方の側面421(両側面421)に形成された第1励振電極61は、第2脚部42の調整部44における励振部43側の一端部に形成された引出電極64により繋げられている。同様に、基部5に形成された引出電極64により、第2脚部42の励振部43の両主面21,22に形成された第2励振電極62が、第1脚部41の励振部43の両方の側面411(両側面411)に形成された第2励振電極62に繋げられている。
また、2本の脚部41,42の調整部44には、引出電極63,64が形成された一端部よりも先端側に、水晶振動片2の周波数調整に使用された周波数調整用金属膜7が形成されている。図1において、調整部44における引出電極63,64の形成領域と周波数調整用金属膜7の形成領域の境界を破線にて示す。
次に、本実施の形態にかかる水晶振動片2と、従来の音叉型水晶振動片(以下、従来の水晶振動片ともいう)とに対して溝部45の形状比較を行った。その結果を図6〜11に示す。
図6は、図3に対応した、一主面21に形成された溝部45の基部5側の図であり、図6の上に従来の水晶振動片を示し、図6の下に本実施の形態にかかる水晶振動片2を示す。図7は、図4に対応した、他主面22に形成された溝部45の基部5側の図であり、図7の上に従来の水晶振動片を示し、図7の下に本実施の形態にかかる水晶振動片2を示す。図8は、図3に対応した、一主面21に形成された溝部45の調整部44側の図であり、図8の上に従来の水晶振動片を示し、図8の下に本実施の形態にかかる水晶振動片2を示す。図9は、図4に対応した、他主面22に形成された溝部45の調整部44側の図であり、図9の上に従来の水晶振動片を示し、図9の下に本実施の形態にかかる水晶振動片2を示す。図10は、図5に対応した溝部45の調整部44側の図であり、図10の上に従来の水晶振動片を示し、図10の下に本実施の形態にかかる水晶振動片2を示す。図11は、図5に対応した溝部45の調整部44側の図であり、図11の上に従来の水晶振動片を示し、図11の下に本実施の形態にかかる水晶振動片2を示す。
図6〜11に示すように、本実施の形態にかかる水晶振動片2は、従来の水晶振動片に対して、一主面21側の溝部45と他主面22側の溝部45とが、脚部41,42の幅方向の中心に対して偏って夫々形成された形状において、一主面21側の溝部45の最下点453が、一主面21側の溝部45の幅方向の中央に位置し、他主面22側の溝部45の最下点453が、他主面22側の溝部45の幅方向の中央に位置する。この本実施の形態にかかる水晶振動片2によれば、従来の水晶振動片に対して最下点453の長さが長くなり、側面452の数が減った。
本実施の形態にかかる水晶振動片2によれば、水晶片からなり、第1脚部41及び第2脚部42の両主面21,22に形成された溝部45の内面451では、一主面21(もしくは他主面22)に対して全ての側面452を直角形成することができない。この構成であっても、溝部45が、第1脚部41及び第2脚部42の幅方向(X軸方向)の中心に対して偏って形成されることで、各第1脚部41及び第2脚部42の重量バランスを保つのに有効な構成とすることができる。
しかしながら、溝部45が、第1脚部41及び第2脚部42の幅方向(X軸方向)の中心に対して偏って形成されることのみでは、各第1脚部41及び第2脚部42の重量バランスを保つのに最適な手段とならない。つまり、第1脚部41及び第2脚部42の幅方向(X軸方向)の中心に対して最大限に偏って形成しても重量バランスを保つまで第1脚部41及び第2脚部42の重量を均一にすることができない。この現象は、特に、現在、水晶振動片2が小型化される傾向にあることに関係し、従前のように大きいサイズの音叉型水晶振動片では重量バランスは考慮しなくてもバランスを保つことができたが、小型化された水晶振動片2では、第1脚部41及び第2脚部42も小型化や狭小化されてしまい、小型や狭小の第1脚部41及び第2脚部42に溝部45を形成すると重量のバランスが崩れる。このように、従前の音叉型水晶振動片では考えられなかった課題が、小型化することで生じる。
これに対して、本実施の形態では、溝部45が、第1脚部41及び第2脚部42の幅方向(X軸方向)の中心に対して偏って形成されることと、溝部45では、幅方向(X軸方向)の端面視形状において、溝部45の最下点453が、第1脚部41及び第2脚部42の幅方向(X軸方向)の溝部45の中央に位置することとを特徴的な構成とする。本実施の形態によれば、溝部45の最下点453が、幅方向(X軸方向)の溝部45の中央に位置することで、水晶片からなり、溝部45が、第1脚部41及び第2脚部42の幅方向(X軸方向)の中心に対して偏って形成された構成に対して、さらに、重量バランスを保つよう重量補正を行うことができる。これは、水晶振動片2に水晶片を用いることに関係し、溝部45の複数の面からなる側面452は傾斜面を有し、側面452(複数の面)の傾斜面の角度は異なる。そのため、溝部45を形成することによって脚部(第1脚部41及び第2脚部42)の重量バランスが崩れることになるが、本実施の形態によれば、溝部45では、第1脚部41及び第2脚部42の幅方向(X軸方向)の端面視形状において、溝部45の最下点453が溝部45の中央に位置するので、溝部45の側面452の傾斜面の角度を補正することができ、角度補正により脚部(第1脚部41及び第2脚部42)での重量補正を行うことができ、その結果、重量バランスを保つことができ、第1脚部41及び第2脚部42に形成された溝部形状によって特性(CI値など)に影響が及ぶのを抑えることができる。
具体的には、本実施の形態によれば、水晶片からなり、第1脚部41及び第2脚部42各々には溝部45が、第1脚部41及び第2脚部42の幅方向(X軸方向)の中心に対して偏って形成され、溝部45では、図2に示す幅方向(X軸方向)の端面視形状において、溝部45の最下点453が、溝部45のX軸方向の中央に位置するので、各第1脚部41及び第2脚部42に対して重量バランスが崩れるのを抑えることができる。
溝部45の位置を第1脚部41及び第2脚部42の幅方向(X軸方向)の中心に対して偏らせて第1脚部41及び第2脚部42における幅方向(X軸方向)の左右の重量バランスをとることができる。さらに、溝部45では、第1脚部41及び第2脚部42における幅方向(X軸方向)の端面視形状において、溝部45の最下点453が、溝部45のX軸方向の中央に位置するので、側面452(複数の面)の斜面の角度差を小さくすることができる。その結果、重量バランスを良好にする。なお、これに対して、従前の音叉型水晶振動片では、脚部における左右の斜面の角度が大きく異なるので脚部の縦方向の振動が左右で異なり、重量バランスを崩す。
また、本実施の形態と異なり、溝部に底面が存在している場合、最下点の位置がはっきりせずに重量バランスが崩れるが、本実施の形態によれば、このような問題は生じない。なお、本実施の形態によれば、底面が存在せずに最下点453のみが存在する。
また、従来の、脚部各々に溝部が形成された音叉型水晶振動片では、励振に必要な主振動だけではなく、他の振動モード(縦振動モードなど)が発生する。これは、従来の構成では、溝部の最下点もしくは底面が、溝部の幅方向の中心に対して大きく偏って形成されることに関係しており、また、溝部の内面が、主面に対して傾斜した傾斜面となる。
これに対して、本実施の形態によれば、第1脚部41及び第2脚部42各々には、溝部45が、第1脚部41及び第2脚部42の幅方向(X軸方向)の中心に対して偏って形成され、溝部45では、第1脚部41及び第2脚部42の幅方向(X軸方向)の端面視形状において、溝部45の最下点453が幅方向(X軸方向)の中央に位置するので、第1脚部41及び第2脚部42の幅方向(X軸方向)の端面視形状において溝部45の内面のうち側面452の形状をほぼ対称とすることができる。また、従来の音叉型水晶振動片に比べて、溝部45の内面のうち傾斜面を1つ以上減らすことができる。その結果、減らした傾斜面に起因した他の振動モード(縦振動モードなど)の発生を抑えることができ、水晶振動片2の特性が劣化することを抑えて、例えばCI値を下げたり、CI値の上昇を抑えることができる。
ところで、現在、水晶振動片2を搭載する水晶振動子1もしくは発振器(図示省略)などの圧電振動デバイスのパッケージサイズが小さくなる傾向にあり(例えば、パッケージサイズ:2.0mm×1.2mm以下)、小型化に伴って水晶振動片2の振動にスプリアスが発生することを発明者は確認した。一方、従来から、水晶振動片2ではスプリアスの発生が殆ど無く、スプリアス抑制を考慮することは無かったが、現在の小型の水晶振動片2に対してはスプリアス抑制も検討する必要がある。このスプリアスの発生について、本実施の形態によれば、溝部45の側面452の傾斜面を減じたり、傾斜面の緩急差を減ずることでスプリアス抑制を行うことができ、本実施の形態は、小型の水晶振動片2に最適である。また、スプリアス発生によって発振する周波数の値(主振動の値)が変わることも防止することができる。
また、一主面21側の溝部45と他主面22側の溝部45とでは、突出方向の端面視形状において、最下点453が対向位置にあるので、各第1脚部41及び第2脚部42の厚さ方向に対して重量バランスが崩れるのを抑えることができる。その結果、重量バランスが崩れることによる他の振動モード(縦振動モードなど)の発生を抑えることができ、水晶振動片2の特性が劣化することを抑えて、例えばCI値を下げたり、CI値の上昇を抑えることができる。
なお、上記の実施の形態にかかる水晶振動片2では、基部5の2つの接合箇所53において、ベース3の電極パッド35と導電性バンプ12を介して接合しているが、これに限定されるものではなく、図12に示すように、基部5の他端面52から接合部8を突出して設けて、接合部8においてベース3の電極パッド35と導電性バンプ12を介して接合してもよい。
図12に示す接合部8は、基部5の他端面52の幅方向の中央部から、基部5の外方に突出する形状に成形されている。具体的には、図12に示すように、接合部8は、基部5の他端面52に対して平面視垂直方向に突出した短辺部81と、短辺部81の先端部と連なり基部5の幅方向に延出する長辺部82とから構成され、長辺部82の先端部821は、基部5の幅方向に向いている。すなわち、接合部8は、平面視直角に折曲された平面視L字状に成形されている。また、接合部8には、ベース3の電極パッド35と導電性バンプ12を介して接合される2つの接合箇所53が設けられている。
また、本実施の形態では、各脚部41,42の両主面21,22にそれぞれ溝部45が形成されているが、これに限定されるものではなく、各脚部41,42の両主面21,22のうちいずれか一方の主面のみに溝部45が形成されてもよい。この場合であっても、本実施の形態にかかる効果を有するが、両主面21,22に溝部45が形成されていることが好ましい。
本発明は、その精神または主要な特徴から逸脱することなく、他のいろいろな形で実施することができる。そのため、上述の実施例はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、なんら拘束されない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
1 音叉型水晶振動子
11 内部空間
12 導電性バンプ
2 水晶振動片
21 一主面
22 他主面
23 隙間部
3 ベース
31 底部
32 堤部
33 段部
34 メタライズ層
35 電極パッド
41 第1脚部
411 第1脚部の側面
42 第2脚部
421 第2脚部の側面
43 励振部
431 励振部の先端部
44 調整部
45 溝部
451 内面
452 側面
453 最下点
46 第1傾斜面
47 第2傾斜面
5 基部
51 一端面
52 他端面
53 接合箇所
61 第1励振電極
62 第2励振電極
63,64 引出電極
7 周波数調整用金属膜
8 接合部
81 短辺部
82 長辺部
821 長辺部の先端部
これに対して、本発明では、前記溝部が、前記脚部の前記幅方向の中心に対して偏って形成されることと、前記溝部では、前記幅方向の端面視形状において、前記溝部の最下点を挟んで第1傾斜面と第2傾斜面とが形成されており、前記第2傾斜面の幅方向の幅寸法に対して前記第1傾斜面の幅方向の幅寸法の比率Rが、1≦R≦1.3の範囲であることとを特徴的な構成とする。本構成によれば、前記溝部の最下点が前記幅方向の前記溝部の中央に位置することで、前記水晶片からなり、前記溝部が、前記脚部の幅方向の中心に対して偏って形成された構成に対して、さらに、重量バランスを保つよう重量補正を行うことが可能となる。これは、当該音叉型水晶振動片が前記水晶片を用いることに関係し、前記溝部の複数の面からなる側面は傾斜面を有し、側面(複数の面)の傾斜面の角度は異なる。そのため、前記溝部を形成することによって前記脚部の重量バランスが崩れることになるが、本発明によれば、前記溝部では、前記幅方向の端面視形状において、前記溝部の最下点が前記幅方向の前記溝部の中央に位置するので、前記溝部の側面の傾斜面の角度を補正することが可能となり、角度補正により前記脚部での重量補正を行うことが可能となり、その結果、重量バランスを保つことが可能となり、前記脚部に形成された溝部形状によって特性(CI値など)に影響が及ぶのを抑えることが可能となる。

Claims (2)

  1. 音叉型水晶振動片において、
    結晶方位を有する水晶片からなり、
    基部と、前記基部から一方向に突出した一対の脚部と、が設けられ、
    前記脚部各々には、溝部が、前記脚部の幅方向の中心に対して偏って形成され、
    前記溝部では、前記幅方向の端面視形状において、前記溝部の最下点が、前記幅方向の前記溝部の中央に位置することを特徴とする音叉型水晶振動片。
  2. 請求項1に記載の音叉型水晶振動片において、
    前記脚部の両主面には、それぞれ一主面側の溝部と他主面側の溝部が形成され、
    一主面側の溝部と他主面側の溝部とでは、突出方向の端面視形状において、前記最下点が対向位置にあることを特徴とする音叉型水晶振動片。
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