JPWO2018180550A1 - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、複数の平面から構成されている建造物を分割撮影した場合に、合成画像及び展開画像を容易に得ることができる画像処理装置及び画像処理方法を提供することを目的とする。本発明の一態様に係る画像処理装置は、複数の平面から構成されている建造物の異なる部分がそれぞれ撮影された複数の撮影画像を取得する画像取得部と、複数の撮影画像で共通する共通平面を特定する平面特定部と、複数の撮影画像のうち共通平面が含まれる画像を射影変換して、共通平面が正対した複数の変換画像を生成する画像変換部と、複数の変換画像を同一の平面に合成した平面合成画像を生成する合成画像生成部と、平面合成画像を複数結合して建造物の展開画像を生成する展開画像生成部と、を備える。

Description

本発明は画像処理装置及び画像処理方法に関し、特に被写体を分割撮影して得られた複数の画像を1つの画像に合成する画像処理装置及び画像処理方法に関する。
近年、撮像装置で取得した画像を用いた建造物の点検が行われている。点検の際は建造物の画像を取得するが、大型の建造物は1つの画像に収まらないため、複数の画像に分割して撮影されることが多い。分割して撮像された複数の画像は画像処理で一枚の画像に合成され、またこの際各画像の歪みが補正される。
例えば特許文献1では、分割撮影した複数の画像を入力し、各画像の歪みを補正した上で複数の画像を1つの画像に合成することが記載されている。また特許文献2では、煙突のような建造物の1つの面(東西南北の各面)を分割撮影した画像を合成し、そのような1つの面についての全体画像を結合して展開画像を生成することが記載されている。
特開2004−21578号公報 特開平05−322778号公報
しかしながら上述の特許文献1は、具体的な実施形態は橋脚の1つの面(ほぼ平面)内に存在する複数の小領域(型枠線で規定される小領域)についての画像合成でしかない。また、明細書の段落[0014]には「画像は対象とするコンクリート構造物のできるだけ広い範囲、できればコンクリート構造物全体を含んだ一枚の画像であることが望ましい。」、「欠陥が複数の画像に分割されていると欠陥の全容を把握することが困難であり」と記載されている。したがって、対象とする建造物が各方向について複数の平面から構成されている場合、あるいは対象建造物が複数画像に分割撮影されている場合については特許文献1の技術を適用することは困難である。
一方、特許文献2には建造物の1つの面を分割撮影した画像を合成することが記載されているが、対象とする建造物は煙突あるいは橋脚のような単純な形状である。したがって、特許文献1と同様に各方向について複数の平面から構成されている場合、あるいは対象建造物が複数画像に分割撮影されている場合については特許文献2の技術を適用することは困難である。
このように、従来の技術は複数の平面から構成されている建造物を分割撮影した場合に、合成画像及び展開画像を容易に得られるものではなかった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、複数の平面から構成されている建造物を分割撮影した場合に、合成画像及び展開画像を容易に得ることができる画像処理装置及び画像処理方法を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するため、本発明の第1の態様に係る画像処理装置は、複数の平面から構成されている建造物の異なる部分がそれぞれ撮影された複数の撮影画像を取得する画像取得部と、複数の撮影画像で共通する共通平面を特定する平面特定部と、複数の撮影画像のうち共通平面が含まれる画像を射影変換して、共通平面が正対した複数の変換画像を生成する画像変換部と、複数の変換画像を同一の平面に合成した平面合成画像を生成する合成画像生成部と、平面合成画像を複数結合して建造物の展開画像を生成する展開画像生成部と、を備える。
第1の態様に係る画像処理装置では、複数の撮影画像で共通する共通平面を特定し、共通平面が正対した複数の変換画像を生成し、複数の変換画像を同一の平面に合成する。したがって、複数の平面から構成されている建造物を分割撮影した場合であっても、特定した共通平面に基づいて合成画像(平面合成画像)を容易に生成し、この平面合成画像に基づき建造物の展開画像を容易に生成することができる。
なお第1の態様では、画像取得部に撮像装置を備えて画像を取得してもよいし、既に記録された画像を記録媒体、ネットワーク等を経由して取得してもよい(その場合、画像取得のための撮影光学系等を設けなくてもよい)。また、第1の態様において「建造物の異なる部分がそれぞれ撮影された」とは、撮影された部分が完全に異なっていてもよいが、合成画像に抜けを生じさせないためには、画像の一部が重複していることが好ましい。
第2の態様に係る画像処理装置は第1の態様において、複数の撮影画像に含まれる第1の画像及び第2の画像において建造物の特徴点を指定する特徴点指定部を備え、画像変換部は、第1の画像において指定された第1の特徴点及び第2の画像において指定された第2の特徴点は共通平面に存在するものとして第1の画像及び第2の画像を射影変換して複数の変換画像を生成する。分割撮影した複数の画像はそれぞれ視点が異なり合成が難しい場合が多いが、特徴点を指定することにより画像正対の手がかりが得られ、射影変換を容易に行うことができる。なお、第2の態様において特徴点は画像処理装置が自動的に指定してもよいし、ユーザの指示入力に基づいて指定してもよい。
第3の態様に係る画像処理装置は第2の態様において、画像変換部は、第1の画像及び第2の画像を射影変換して第1の特徴点及び第2の特徴点にそれぞれ矩形を形成させることにより共通平面を正対させる。第3の態様では、例えば矩形を形成することが分かっている点、例えば格間、床版の四隅等を特徴点として指定し、指定した特徴点に矩形を形成させることにより共通平面を容易に正対させることができる。
第4の態様に係る画像処理装置は第2または第3の態様において、特徴点指定部は、表示画面を介したユーザ操作に基づいて第1の特徴点及び第2の特徴点を指定する。第4の態様によれば、ユーザは第1,第2の特徴点を容易に指定することができる。
第5の態様に係る画像処理装置は第1から第4の態様のいずれか1つにおいて、画像変換部は、共通平面が含まれる画像に、指定された縦寸法及び横寸法を有する矩形を形成させることにより共通平面を正対させる。第5の態様のように指定された縦寸法及び横寸法を有する矩形を形成させることで、画像の縦横比を維持することができる。なお、縦寸法及び横寸法は、設計データ、CAD図面等に基づいて自動入力してもよいし、それらのデータに基づいてユーザが入力してもよい。
第6の態様に係る画像処理装置は第1の態様において、平面特定部は複数の撮影画像を結合して結合画像を生成する画像結合部を備え、画像変換部は、結合画像において指定された第3の特徴点が共通平面に存在するものとして複数の撮影画像を射影変換して複数の変換画像を生成する。第6の態様では、複数の撮影画像を結合して生成した結合画像において第3の特徴点を指定するので、結合前の複数の撮影画像に対してそれぞれ特徴点を指定する必要がなく、特徴点指定の手間を減らすことができる。
第7の態様に係る画像処理装置は第1から第6の態様のいずれか1つにおいて、画像取得部は複数の撮影画像として複数のステレオ画像を取得し、平面特定部は複数のステレオ画像に基づいて共通平面を特定する。第7の態様では、複数の撮影画像として複数のステレオ画像を取得するので、複数のステレオ画像に対しそれぞれ平面を特定することができ、特定した複数の平面から共通平面を容易に特定することができる。
第8の態様に係る画像処理装置は第1から第7の態様のいずれか1つにおいて、平面合成画像と展開画像とのうち少なくとも一方に建造物の損傷の計測結果をマッピングする損傷マッピング部を備える。第8の態様によれば、平面合成画像と展開画像とのうち少なくとも一方に損傷の計測結果をマッピングするので、建造物の損傷の状況を容易に把握することができる。
第9の態様に係る画像処理装置は第8の態様において、表示画面を介したユーザ操作に基づいて損傷の情報を入力する情報入力部を有する。第9の態様によれば、ユーザは損傷に関する所望の情報を入力することができる。
上述した目的を達成するため、第10の態様に係る画像処理方法は複数の平面から構成されている建造物の異なる部分がそれぞれ撮影された複数の撮影画像を取得する画像取得工程と、複数の撮影画像で共通する共通平面を特定する平面特定工程と、複数の撮影画像のうち共通平面が含まれる画像を射影変換して、共通平面が正対した複数の変換画像を生成する画像変換工程と、複数の変換画像を同一の平面に合成した平面合成画像を生成する合成画像生成工程と、平面合成画像を複数結合して建造物の展開画像を生成する展開画像生成工程と、を備える。第10の態様によれば、第1の態様と同様に、複数の平面から構成されている建造物を分割撮影した場合に、合成画像及び展開画像を容易に得ることができる
以上説明したように、本発明の画像処理装置及び画像処理方法によれば、複数の平面から構成されている建造物を分割撮影した場合に、合成画像及び展開画像を容易に得ることができる
図1は、下面側から見た橋梁の外観図である。 図2は、第1の実施形態に係る画像処理システムの構成を示すブロック図である。 図3は、処理部の機能構成を示す図である。 図4は、記憶部に記憶される情報を示す図である。 図5は、第1の実施形態(例1)に係る画像処理のフローチャートを示す図である。 図6は、建造物を分割撮影する様子を示す図である。 図7は、各画像で特徴点を指定する様子を示す図である。 図8は、各画像を射影変換して指定した特徴点に矩形を形成させるようにする様子を示す図である。 図9は、枠を指定する様子を示す図である。 図10は、共通平面を合成及び抽出する様子を示す図である。 図11は、合成画像を結合して展開画像を生成する様子を示す図である。 図12は、床版の平面合成図に損傷の計測結果をマッピングした様子を示す図である。 図13は、損傷情報の例を示す図である。 図14は、橋梁の展開画像に計測結果をマッピングし、損傷情報を入力した様子を示す図である。 図15は、第1の実施形態(例2)に係る画像処理のフローチャートを示す他の図である。 図16は、自動合成画像に対して特徴点を指定する様子を示す図である。 図17は、第2の実施形態に係る画像処理システムの構成を示す図である。 図18は、第2の実施形態に係る画像処理のフローチャートを示す図である。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明に係る画像処理装置及び画像処理方法の実施形態について、詳細に説明する。
<第1の実施形態>
<橋梁の構造>
図1は、建造物の一つである橋梁1を下から見た状態を示す斜視図である。図1に示す橋梁1は、主桁2と、横桁3と、対傾構4と、横構5と、床版6と、による立体的構造を有し、これらの部材がボルト、リベット、溶接等により連結されて構成されている。主桁2等の上部には、車輌等が走行するための床版6が打設されている。床版6は、鉄筋コンクリート製のものが一般的である。主桁2は、橋台または橋脚の間に渡されて床版6上の車輌等の荷重を支える部材であり、また床版6の面(水平面)と直交する面(鉛直方向の面)を有する。横桁3は、荷重を複数の主桁2で支持するため、主桁2を連結する部材である。対傾構4及び横構5は、それぞれ風及び地震の横荷重に抵抗するため、主桁2を相互に連結する部材である。
<画像の取得>
橋梁1の平面合成画像及び/または展開画像を生成する場合、検査員はデジタルカメラ100(図2参照)を用いて橋梁1を下方から撮影し、検査範囲について複数の撮影画像(橋梁1の異なる部分がそれぞれ撮影された複数の画像)を分割して取得する。撮影は、橋梁1の延伸方向及びその直交方向に適宜移動しながら行う。なお橋梁1の周辺状況により検査員の移動が困難な場合は、橋梁1に沿って移動可能な移動体にデジタルカメラ100を設置して撮影を行ってもよい。このような移動体には、デジタルカメラ100の昇降機構、回転機構(パン及び/またはチルトを行う機構)を設けてもよい。なお移動体の例としては車輌、ロボット、及び飛翔体(ドローン等)を挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
<画像処理システムの構成>
図2は、第1の実施形態に係る画像処理システム10(画像処理装置)の概略構成を示すブロック図である。画像処理システム10は、デジタルカメラ100(画像取得部)及びシステム本体200を備える。デジタルカメラ100は撮像光学系110により画像を取得すると共に、無線通信部130及びアンテナ131を介してシステム本体200との通信を行う。システム本体200は処理部210(画像処理装置、画像取得部、平面特定部、画像変換部、合成画像生成部、展開画像生成部、特徴点指定部、画像結合部、情報入力部)、記憶部220、表示部230、及び操作部240(特徴点指定部、情報入力部)を備え、互いに接続されて必要な情報が送受信される。また、システム本体200はアンテナ212を介してデジタルカメラ100との間で無線通信を行う。なお、デジタルカメラ100はシステム本体200と別々の筐体に組み込んでもよいし、一体化してもよい。なお、記録媒体、ネットワーク等を介して撮影画像を取得する場合は、画像処理システム10にデジタルカメラ100を設けなくてもよい。
システム本体200の各部の機能(処理部210の機能については図3を参照)は、各種のプロセッサ(processor)を用いて実現できる。各種のプロセッサには、例えばソフトウェア(プログラム)を実行して各種の機能を実現する汎用的なプロセッサであるCPU(Central Processing Unit)が含まれる。また、上述した各種のプロセッサには、FPGA(Field Programmable Gate Array)などの製造後に回路構成を変更可能なプロセッサであるプログラマブルロジックデバイス(Programmable Logic Device:PLD)も含まれる。さらに、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)などの特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路なども上述した各種のプロセッサに含まれる。
各部の機能は1つのプロセッサにより実現されてもよいし、複数のプロセッサを組み合わせて実現されてもよい。また、複数の機能を1つのプロセッサで実現してもよい。複数の機能を1つのプロセッサで構成する例としては、第1に、クライアント、サーバなどのコンピュータに代表されるように、1つ以上のCPUとソフトウェアの組合せで1つのプロセッサを構成し、このプロセッサが複数の機能として実現する形態がある。第2に、システムオンチップ(System On Chip:SoC)などに代表されるように、システム全体の機能を1つのIC(Integrated Circuit)チップで実現するプロセッサを使用する形態がある。このように、各種の機能は、ハードウェア的な構造として、上述した各種のプロセッサを1つ以上用いて構成される。また、これらのプロセッサを動作させるため、本発明に係る画像処理方法を画像処理装置に実行させるプログラムのコンピュータ読み取り可能なコードが、不図示のROM(Read Only Memory)等の非一時的記録媒体に記録される。
処理部210は無線通信用のアンテナ212及び図示せぬ入出力インタフェース回路を含み、記憶部220はHDD(Hard Disk Drive)等の非一時的記録媒体を含んで構成される。また表示部230は液晶ディスプレイ等の表示装置を含み、操作部240はキーボード、マウス等の入力デバイスを含む。なおこれらは本発明に係る画像処理装置の構成の一例を示すものであり、他の構成を適宜採用し得る。
上述のようにデジタルカメラ100を用いて撮影された画像は、無線通信により処理部210に入力されて後述する画像処理が行われる。デジタルカメラ100は撮像光学系110を備え、撮像光学系110は図示せぬ撮影レンズ及び撮像素子を備える。撮像素子の例としてはCCD(Charge Coupled Device)型の撮像素子及びCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)型の撮像素子を挙げることができる。撮像素子の受光面上にはR(赤),G(緑),またはB(青)のカラーフィルタが設けられており、各色の信号に基づいて被写体のカラー画像を取得することができる。
<処理部の構成>
図3は処理部210の機能構成を示す図である。処理部210は、画像取得部210A、平面特定部210B、画像変換部210C、合成画像生成部210D、展開画像生成部210E、特徴点指定部210F、損傷計測部210G、損傷マッピング部210H、表示制御部210I、無線通信部210J、画像結合部210K、及び情報入力部210Lを備える。これら各部の機能(画像処理方法の各処理)は、上述したように、CPU(Central Processing Unit)等の各種プロセッサ(電子回路)が、記憶部220に記憶された画像及び情報、ROM(非一時的記録媒体)等に記憶された画像処理プログラムを実行することにより行われる。画像処理プログラムは、上述のようにコンピュータ読み取り可能なコードとして記憶される。なお、図3ではCPU,ROM,RAM等のデバイスの図示は省略する。
画像取得部210Aは、デジタルカメラ100(または記録媒体、ネットワーク等)から橋梁1の撮影画像(橋梁1の異なる部分がそれぞれ撮影された複数の画像)を取得する。デジタルカメラ100及び画像取得部210Aは、画像処理システム10における画像取得部を構成する。平面特定部210Bは、複数の撮影画像で共通する平面(共通平面)を特定する。画像変換部210Cは、撮影画像のうち共通平面が含まれる画像を射影変換して、共通平面が正対した変換画像を生成する。合成画像生成部210Dは、変換画像を同一の平面に合成した平面合成画像を生成する。展開画像生成部210Eは、平面合成画像を複数結合して建造物の展開画像を生成する。特徴点指定部210Fは、撮影画像において建造物の特徴点を指定する。損傷計測部210Gは、撮影画像、平面合成画像、展開画像における損傷(ひび割れ、剥離、腐食等)を計測する。損傷マッピング部210Hは、損傷を示す情報を平面合成画像と展開画像とのうち少なくとも一方にマッピングする。表示制御部210Iは、撮影画像、平面合成画像、展開画像等の表示部230への表示制御を行う。無線通信部210Jは、アンテナ212を介してデジタルカメラ100との間で画像、情報を送受信する。画像結合部210Kは、分割して撮影した画像を結合する。情報入力部210Lは、平面合成画像、展開画像等に損傷の情報を入力する。
<記憶部の構成>
記憶部220はCD(Compact Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、ハードディスク(Hard Disk)、各種半導体メモリ等の非一時的記録媒体及びその制御部により構成され、図4に示す画像及び情報が互いに関連づけて記憶される。撮影画像220Aは、橋梁1(例えば床版6及び主桁2)をデジタルカメラ100で撮像し画像取得部210Aで取得した複数の撮影画像である。なお、デジタルカメラ100及び画像取得部210Aにより入力した画像でなく、ネットワーク、記録媒体経由で取得した画像を記憶してもよい。変換画像220Bは、共通平面が正対した変換画像である。平面合成画像220Cは、変換画像を同一の平面に合成した画像である。展開画像220Dは、平面合成画像を複数結合して生成した撮影範囲全体を示す画像である。損傷計測結果220Eは、撮影画像、平面合成画像、展開画像に対する損傷の計測結果を示す情報である。損傷情報220Fは、ユーザが損傷に対して入力した情報である。損傷マッピング画像220Gは、平面合成画像及び/または展開画像に損傷を示す情報をマッピングした画像である。
<表示部及び操作部の構成>
表示部230は液晶ディスプレイ等の表示装置(不図示)を備えており、入力した画像、記憶部220に記憶された画像及び情報、処理部210による処理の結果等を表示することができる。操作部240(特徴点指定部、情報入力部)はマウス等のポインティングデバイス及びキーボード等の入力デバイス(不図示)を含んでおり、ユーザは操作部240及び上述した表示装置の画面(表示画面)を介して、特徴点の指定、損傷情報の入力等の操作を行うことができる。
<画像処理の手順(例1)>
画像処理システム10による画像処理(例1)について説明する。図5は(例1)に係る画像処理方法の各処理を示すフローチャートである。
<画像取得>
まず、デジタルカメラ100により橋梁1(建造物)の異なる部分が分割して撮影された複数の撮影画像を取得する(ステップS100;画像取得工程)。システム本体200は、デジタルカメラ100(無線通信部130、アンテナ131、アンテナ212)及び処理部210(無線通信部210J、画像取得部210A)を介して、それら複数の撮影画像を取得する。例えば、図6のように視点VP1から撮影した画像i1(第1の画像)と、視点VP2から撮影した画像i2(第2の画像)を取得する。なお、図6は橋梁1が複数の平面(床版6及び左右の主桁2)から構成されている様子を簡略化して示している。これら複数の画像には橋梁1の異なる部分が撮影されているが、撮影範囲が完全に異なるのではなくある程度重複していてもよい。処理部210(表示制御部210I)は、取得した画像i1,i2を表示部230の表示装置に表示する。なお、以下では面PAと面PD(主桁2の面)、面PBと面PE(床版6の面)、及び面PCと面PF(主桁2の面)がそれぞれ同一平面に存在するものとして説明する。
<共通平面の特定>
上述した画像i1,i2は撮影した視点が異なるため、本来は同一平面に属する面(例えば、面PAと面PD)でも画像における向きが異なり、そのままでは同一平面への合成が困難である。そこで第1の実施形態では、以下のように各画像についてユーザが特徴点を指定し、指定された特徴点に基づいて共通平面を特定する(ステップS110;平面特定工程)。
<特徴点の指定>
表示部230の表示画面に表示された画像i1,i2(第1の画像、第2の画像)においてユーザが特徴点を指示(例えば、操作部240の図示せぬマウスでクリック)し、処理部210(特徴点指定部210F)が、指示された点を特徴点として指定する。例えば、図7の(a)部分に示すように、ユーザが画像i1において面PAの四隅(頂点)を特徴点CP1(第1の特徴点)として指定すると、処理部210(特徴点指定部210F、平面特定部210B)は「4個の特徴点CP1は同一平面に存在する」と判断する。また図7の(b)部分に示すように、ユーザが画像i2において面PDの四隅(頂点)を特徴点CP2(第2の特徴点)として指定すると、処理部210(特徴点指定部210F、平面特定部210B)は「4個の特徴点CP2は同一平面に存在する」と判断する。さらに処理部210(平面特定部210B)は「特徴点CP1が存在する平面と、特徴点CP2が存在する平面とは共通の平面である」と判断して、共通平面を特定する。なお、上述のように特徴点を4点指定することで、後述する画像変換の際に矩形を特定することができる。
<画像変換>
ステップS110で共通平面が特定されたら、処理部210(画像変換部210C)は、画像i1,画像i2を射影変換して4個の特徴点CP1,CP2にそれぞれ矩形を形成させ、共通平面が正対した複数の変換画像を生成する(ステップS120;画像変換工程)。例えば図8の(a)部分に示すように、処理部210(画像変換部210C)が画像i1(第1の画像)を射影変換して、特徴点CP1(第1の特徴点)が矩形を形成する変換画像i1Aを生成する。また処理部210(画像変換部210C)は、図8の(b)部分に示すように画像i2(第2の画像)を射影変換して、特徴点CP2(第2の特徴点)が矩形を形成する変換画像i2Aを生成する。
なお、図7及び図8では各面について4個の特徴点を指定する場合について説明したが、図9の(a)部分及び(b)部分に示すように面PAに四角形の枠FL1を設定し、また面PDに四角形の枠FL2を設定して、射影変換により枠FL1,FL2に矩形を形成させてもよい。
また、画像変換においては指定された縦寸法及び横寸法を有する矩形を形成させることにより共通平面を正対させてもよく、このような変換を行うことにより画像の縦横比を維持することができる。この場合、縦寸法及び横寸法は設計データ、CAD図面等に基づいて自動入力してもよいし、それらのデータに基づいてユーザが入力してもよい。
<合成画像生成>
処理部210(合成画像生成部210D)は、複数の変換画像i1A,i2Aを同一平面上の画像(1つの画像)に合成する(ステップS130:合成画像生成工程)。例えば、変換画像を移動、回転、拡大または縮小等して対応する特徴点を一致させることで同一平面上の画像に合成することができる。例えば図10の(a)部分に示すように、変換画像i1A,i2Aの面PA,面PDを同一の平面に合成した画像i3を生成する。この際、変換画像i1A,i2Aの他の面(面PB、PC,PE,PF)は必ずしも同一の平面に存在しないので、処理部210(合成画像生成部210D)は、図10の(b)部分に示すように画像i3のうち面PA,面PDが属する領域を抽出して平面合成画像i3A(平面合成画像)を生成する(ステップS130:合成画像生成工程)。
<他の面についての処理>
ステップS110〜ステップS130の処理により面PA、面PDについて平面合成画像i3Aが生成されるので、処理部210(平面特定部210B、画像変換部210C、合成画像生成部210D)はこれらの処理を他の面(面PB、PC,PE,PF)についても繰り返す(ステップS140;平面特定工程、画像変換工程、合成画像生成工程)。これにより、図11の(a)部分に示すように、平面合成画像i3Aに加えて、平面合成画像i3B(面PB及び面PEから生成した平面合成画像)及び平面合成画像i3C(面PC及び面PFから生成した平面合成画像)を生成する。
<展開画像生成>
各平面について平面合成画像が生成されたら、処理部210(展開画像生成部210E)は図11の(b)部分に示すように平面合成画像i3A〜i3Cを結合して展開画像i4を生成する(ステップS150;展開画像生成工程)。この際、平面合成画像生成時と同様に、必要に応じて画像の移動、回転、拡大または縮小等を行うことができる。
以上説明したように、第1の実施形態に係る画像処理システム10では、複数の撮影画像で共通する共通平面を特定し、共通平面が正対した複数の変換画像を生成し、複数の変換画像を同一の平面に合成する。したがって、向きが大きく異なる複数の平面(床版6及び左右の主桁2)から構成されている橋梁1(建造物)を分割撮影した場合であっても、特定した共通平面に基づいて合成画像(平面合成画像)を容易に生成し、この平面合成画像に基づき建造物の展開画像を容易に生成することができる。
<損傷の計測>
処理部210(損傷計測部210G)は、橋梁1の画像(撮影画像、平面合成画像、展開画像)に含まれる損傷を計測する。例えば、操作部240及び表示部230の表示装置(表示画面)を介した操作に基づいて代表点(始点及び終点、中心点、輪郭上の点等)の指定、領域設定(周囲を囲む等)、トレース(直線、曲線による)等を行って損傷の位置、形状等を特定する。特定した結果に基づいて代表点の距離、領域の面積、トレースした線分の長さ等を算出することにより、損傷を計測することができる。なお、損傷の計測はいずれの画像(撮影画像、平面合成画像、展開画像)に対して行ってもよいが、計測に際して、上述した平面合成画像及び展開画像の生成の際の画像処理の影響(損傷の拡大、縮小、変形等)を考慮することが好ましい。計測の内容は損傷の位置、長さ、幅、面積等、損傷の種類(ひび割れ、腐食、剥離等)及び検査目的に応じて設定することができる。計測結果は記憶部220に記憶され(図4の損傷計測結果220E)、表示制御部210Iの制御により表示部230に表示される。
<計測結果のマッピング>
処理部210(損傷マッピング部210H)は、損傷の計測結果を平面合成画像と展開画像とのうち少なくとも一方にマッピングする(ステップS160:損傷マッピング工程)。マッピングは、例えば計測結果と関連づけられた文字、図形、記号等を平面合成画像及び/または展開画像に表示することにより行うことができる。表示した文字、図形、記号等は操作部240を介した操作により選択することができ、処理部210(表示制御部210I)が選択に応じて表示部230に計測結果を表示させる。文字、図形、記号等は実際の損傷を簡略化あるいは強調したものでもよいし、損傷の種別、大きさ等に応じて異なる態様で表示してもよい。図12は平面合成画像i3B(床版6の部分の平面合成画像)に対し計測結果をマッピングした例を示す図であり、ひび割れの数、位置、長さを示す図形M2〜M4を表示している。図12のように計測結果がマッピングされた画像は記憶部220に記憶され(図4の損傷マッピング画像220G)、表示制御部210Iの制御により表示部230に表示される。なお、図12及び後述する図14において、主桁2の長手方向が座標軸Gx、長手方向と直交する方向が座標軸Gy、座標軸Gx、Gyと直交する方向が座標軸Gzであり、座標軸(Gx、Gy、Gz)は右手系を成す。
<損傷情報の入力>
画像処理システム10では、計測結果のマッピングに加えて、損傷情報を入力することができる。損傷情報の入力は、表示部230及び操作部240を介したユーザの指示に基づき、処理部210(情報入力部210L)が行う。図12では、図形M2〜M4に対する引き出し線部分にひび割れの情報(部材名、損傷の種別、太さ及び長さ、画像番号)を入力した様子を示している。入力した損傷情報は、例えば図13のような形式で記憶部220に記憶され(図4の損傷情報220F)、表示制御部210Iの制御により表示部230に表示される。なお、損傷情報として入力する情報の内容及び形式は国土交通省作成の「橋梁定期点検要領(平成26年6月)」に従うことが好ましい。
上述した計測結果のマッピング及び損傷情報の入力は、図12のような平面合成画像ではなく展開画像に対して行うこともできる。図14は展開画像i4に対し計測結果のマッピング及び損傷情報の入力を行った様子を示す図であり、ひび割れを示す図形M2〜M4及びその損傷情報に加えて、主桁2の部分に腐食を示す図形M1及びその損傷情報を表示している。
<画像処理の手順(例2)>
画像処理の手順の他の例について説明する。上述した画像処理の例1では特徴点を指定した各面を射影変換で正対させてから画像を合成(平面合成画像を生成)しているが、例2では平面合成画像の生成方法が第1の実施形態と異なり、画像合成してからユーザが特徴点を指定し、指定された特徴点が同一の平面に存在するものとして射影変換を行って平面を正対させる。
図15は例2に係る画像処理の手順を示すフローチャートである。図15に示す各ステップのうち例1(図5)と同じ処理には同一のステップ番号を付し、詳細な説明を省略する。また、例1に係る図面を適宜参照する。
例2では、分割撮影した複数の画像(例えば、図6に示す画像i1,i2)をステップS100(画像取得工程)で入力すると、処理部210(画像結合部210K)は入力した画像i1,i2を移動、回転、拡大、縮小等により結合し、例えば図16に示すように結合画像i12を生成する(ステップS112:結合画像生成工程)。この結合画像i12では面PA,PDが正対しておらず、同一平面にもない(共通平面が正対していない)ので、6個の特徴点CP12(第3の特徴点)を指定する(ステップS114:平面特定工程)。上述した例1では面PA,PDに対しそれぞれ4個、合計で8個の特徴点(第1,第2の特徴点)を指定していたが、例2では画像結合後に6個の特徴点を指定するので、重複する特徴点(特徴点CP12のうち、面PA,PDで重複する2個の特徴点CP12X)を設定する手間を省くことができる。
処理部210(画像変換部210C)は「特徴点CP12が指定された面PA,PDは同一平面に存在する」と判断し、結合画像i12を射影変換して、図10の(a)部分に示す画像i3のように面PA,PDを正対させ、かつ同一平面に存在させる(ステップS122:画像変換工程)。また、処理部210(画像変換部210C)は図10の(b)部分に示すように画像i3のうち面PA,面PDが属する領域を抽出して平面合成画像i3A(平面合成画像)を生成する(ステップS132:合成画像生成工程)。
ステップS132までの処理で平面合成画像を生成したら、例1と同様に他の面についても処理を繰り返して複数の平面合成画像(図11の(a)部分を参照)を生成し(ステップS140:合成画像生成工程)、これら平面合成画像を結合して展開画像(図11の(b)部分を参照)を生成する(ステップS150:展開画像生成工程)。損傷の計測結果のマッピング及び損傷情報の入力(ステップS160:損傷マッピング工程、損傷情報入力工程)についても例1と同様に行うことができる(図12〜14を参照)。
例2においても、上述した例1と同様に向きが大きく異なる複数の平面(床版6及び左右の主桁2)から構成されている建造物(橋梁1)を分割撮影した場合であっても、特定した共通平面に基づいて合成画像(平面合成画像)を容易に生成し、この平面合成画像に基づき建造物の展開画像を容易に生成することができる。
<第2の実施形態>
上述した第1の実施形態では、単一の撮像光学系110を用いて分割撮影した複数の画像を射影変換して平面を正対させているが、第2の実施形態ではステレオ光学系で取得したステレオ画像により平面の特定を行い、特定した平面を射影変換して正対させる。
図17は第2の実施形態に係る画像処理システム20を示すブロック図である。画像処理システム20は、デジタルカメラ100がそれぞれ異なる視点(左視点、右視点)で画像を取得する左画像用光学系120L及び右画像用光学系120Rにより構成されるステレオ光学系を備え、このステレオ光学系で取得したステレオ画像に基づいて平面を特定する点が第1の実施形態に係る画像処理システム10(図2参照)と異なっている。なお、図17に示す画像処理システム20において図2と共通の構成には同一の参照符号を付し、詳細な説明を省略する。
図18は画像処理システム20における画像処理の手順を示すフローチャートである。図18のフローチャートにおいて図5と同様の内容には同一の参照符号を付し、詳細な説明を省略する。
画像処理システム20では、分割撮影した複数のステレオ画像(複数の撮影画像)を入力すると(ステップS102:画像取得工程)、入力したステレオ画像を用いて共通平面を特定する(ステップS116:平面特定工程)。共通平面の特定は、例えば入力した画像またはこれを縮小した画像のブロックマッチングにより得られた視差に基づいて幾何領域を抽出することにより行うことができ、抽出した幾何領域を表す平面方程式を用いてもよい。また、入力したステレオ画像において処理対象領域を自動的にまたは操作部240を介したユーザ操作により設定し、設定した処理対象領域において平面を特定してもよい。
共通平面が特定されたら、入力した複数の画像を射影変換して共通平面が正対した複数の変換画像を生成し(ステップS124:画像変換工程)、それら複数の変換画像を移動、回転等して同一平面の画像に合成した平面合成画像を生成する(ステップS134:合成画像生成工程)。平面合成画像を生成したら、第1の実施形態と同様に他の面についても処理を繰り返して複数の平面合成画像を生成し(ステップS140:合成画像生成工程、図10,11を参照)、これら平面合成画像を結合して展開画像を生成する(ステップS150:展開画像生成工程、図11を参照)。損傷の計測結果のマッピング及び損傷情報の入力(ステップS160:損傷マッピング工程、損傷情報入力工程)についても第1の実施形態と同様に行うことができる(図12〜14を参照)。
上述した処理により、第2の実施形態においても、向きが大きく異なる複数の平面(床版6及び左右の主桁2)から構成されている建造物(橋梁1)を分割撮影した場合であっても、特定した共通平面に基づいて合成画像(平面合成画像)を容易に生成し、この平面合成画像に基づき建造物の展開画像を容易に生成することができる。なお、上述したステレオ光学系によりステレオ画像を取得するのではなく、既に取得されたステレオ画像を記録媒体、ネットワーク等を介して取得してもよい(この場合、画像処理システム20にデジタルカメラ100を設けなくてもよい)。
以上で本発明の実施形態及び例に関して説明してきたが、本発明は上述した態様に限定されず、本発明の精神を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。例えば、対象とする建造物は橋梁に限らずトンネル、ビル等でもよい。
1 橋梁
2 主桁
3 横桁
4 対傾構
5 横構
6 床版
10 画像処理システム
20 画像処理システム
100 デジタルカメラ
110 撮像光学系
120L 左画像用光学系
120R 右画像用光学系
130 無線通信部
131 アンテナ
200 システム本体
210 処理部
210A 画像取得部
210B 平面特定部
210C 画像変換部
210D 合成画像生成部
210E 展開画像生成部
210F 特徴点指定部
210G 損傷計測部
210H 損傷マッピング部
210I 表示制御部
210J 無線通信部
210K 画像結合部
210L 情報入力部
212 アンテナ
220 記憶部
220A 撮影画像
220B 変換画像
220C 平面合成画像
220D 展開画像
220E 損傷計測結果
220F 損傷情報
220G 損傷マッピング画像
230 表示部
240 操作部
CP1 特徴点
CP12 特徴点
CP12X 特徴点
CP2 特徴点
FL1 枠
FL2 枠
Gx 座標軸
Gy 座標軸
Gz 座標軸
M1 図形
M2 図形
M3 図形
M4 図形
PA 面
PB 面
PC 面
PD 面
PE 面
PF 面
S100〜S160 画像処理方法の各ステップ
VP1 視点
VP2 視点
i1 画像
i12 結合画像
i1A 変換画像
i2 画像
i2A 変換画像
i3 画像
i3A 平面合成画像
i3B 平面合成画像
i3C 平面合成画像
i4 展開画像

Claims (10)

  1. 複数の平面から構成される建造物の異なる部分がそれぞれ撮影された複数の撮影画像を取得する画像取得部と、
    前記複数の撮影画像で共通する共通平面を特定する平面特定部と、
    前記複数の撮影画像のうち前記共通平面が含まれる画像を射影変換して、前記共通平面が正対した複数の変換画像を生成する画像変換部と、
    前記複数の変換画像を同一の平面に合成した平面合成画像を生成する合成画像生成部と、
    前記平面合成画像を複数結合して前記建造物の展開画像を生成する展開画像生成部と、
    を備える画像処理装置。
  2. 前記複数の撮影画像に含まれる第1の画像及び第2の画像において前記建造物の特徴点を指定する特徴点指定部を備え、
    前記画像変換部は、前記第1の画像において指定された第1の特徴点及び前記第2の画像において指定された第2の特徴点は前記共通平面に存在するものとして前記第1の画像及び前記第2の画像を射影変換して前記複数の変換画像を生成する請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記画像変換部は、前記第1の画像及び前記第2の画像を射影変換して前記第1の特徴点及び前記第2の特徴点にそれぞれ矩形を形成させることにより前記共通平面を正対させる請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記特徴点指定部は、表示画面を介したユーザ操作に基づいて前記第1の特徴点及び前記第2の特徴点を指定する請求項2または3に記載の画像処理装置。
  5. 前記画像変換部は、前記共通平面が含まれる画像に、指定された縦寸法及び横寸法を有する矩形を形成させることにより前記共通平面を正対させる請求項1から4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記平面特定部は、前記複数の撮影画像を結合して結合画像を生成する画像結合部を備え、
    前記画像変換部は、前記結合画像において指定された第3の特徴点が前記共通平面に存在するものとして前記複数の撮影画像を射影変換して前記複数の変換画像を生成する請求項1に記載の画像処理装置。
  7. 前記画像取得部は前記複数の撮影画像として複数のステレオ画像を取得し、
    前記平面特定部は前記複数のステレオ画像に基づいて前記共通平面を特定する請求項1から6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  8. 前記平面合成画像と前記展開画像とのうち少なくとも一方に前記建造物の損傷の計測結果をマッピングする損傷マッピング部を備える請求項1から7のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  9. 表示画面を介したユーザ操作に基づいて前記損傷の情報を入力する情報入力部を有する請求項8に記載の画像処理装置。
  10. 複数の平面から構成されている建造物の異なる部分がそれぞれ撮影された複数の撮影画像を取得する画像取得工程と、
    前記複数の撮影画像で共通する共通平面を特定する平面特定工程と、
    前記複数の撮影画像のうち前記共通平面が含まれる画像を射影変換して、前記共通平面が正対した複数の変換画像を生成する画像変換工程と、
    前記複数の変換画像を同一の平面に合成した平面合成画像を生成する合成画像生成工程と、
    前記平面合成画像を複数結合して前記建造物の展開画像を生成する展開画像生成工程と、
    を備える画像処理方法。
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