JP2000134537A - 画像入力装置及びその方法 - Google Patents

画像入力装置及びその方法

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JP2000134537A
JP2000134537A JP10307034A JP30703498A JP2000134537A JP 2000134537 A JP2000134537 A JP 2000134537A JP 10307034 A JP10307034 A JP 10307034A JP 30703498 A JP30703498 A JP 30703498A JP 2000134537 A JP2000134537 A JP 2000134537A
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JP
Japan
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image
plane
reference image
detecting
imaging
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Application number
JP10307034A
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English (en)
Inventor
Norihiko Murata
憲彦 村田
Takashi Kitaguchi
貴史 北口
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮像手段の位置・姿勢の誤差が含まれる場合
でも、精度良く合成画像を作成することが可能な画像入
力装置及びその方法を提供する。 【解決手段】 任意の距離にある対象平面を任意の視点
・姿勢で多数枚撮影した場合でも、簡単な計算で高精度
に平面の情報を算出することができ、美しい合成画像を
得ることができる。また、順次射影変換画像を作成する
ことにより、検出した画像入力装置の姿勢に多少誤差が
含まれていても継ぎ目のない合成画像を得ることができ
る。更に、射影変換画像を平面算出手段により出力され
た平面に投影することにより、歪みのない合成画像を作
成することができる。特徴点及び対応点の探索範囲が大
幅に縮小されるので、処理時間が大幅に短縮されると共
に、誤った対応点を検出する可能性を少なくして更に精
度良く合成画像を作成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタルスチルカ
メラやデジタルビデオカメラをはじめとする、複数枚の
画像を撮影する画像入力装置及びその画像入力方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より普及されている画像入力装置
は、光学系を通過した画像をCCDセンサ等の撮像素子
により光電変換し、さらに光電変換された画像信号をA
/D変換されてメモリカード等の外部記憶装置に保存す
るものであった。このような画像入力装置は、画像をデ
ジタル信号として扱うことができるため、画像の加工・
処理・伝送が手軽に行えるという利点がある。
【0003】一方、現在看板やパネル等の平面状の文字
や写真を簡便かつ高精度に入力できる装置が求められて
いる。A3程度の大きさの紙面像は複写機やスキャナ等
の装置により簡単に読み込むことができるが、上記画像
入力装置では新聞紙等の大面積の紙面情報やパネル壁に
描かれた情報を読み込むことは不可能である。そこで、
携帯可能な画像入力装置を用いて、これらの大きな被写
体を分割撮影し、得られた複数枚の画像を貼り合わせ
て、高解像度のパノラマ画像を合成するという方法(従
来例1)が現れた。この方法では、互いの画像の一部が
重複するか、またはそれぞれの画像が継ぎ目なく繋がる
ようにして撮影した被写体像を、球面等の投影面に逆投
影して張り合わせることにより、パノラマ画像を合成し
ている。
【0004】また、従来例2としての特開平7−954
67号公報において、合成する画像間の連続性を良くす
るために、複数の画像入力手段から得られた画像におい
て互いに共通する部分画像を判定し、その部分画像にお
ける対応点対を抽出し、その対応点対の3次元位置から
合成画像を作成してこの合成画像を分割する装置を設け
るという画像処理装置が提案されている。
【0005】この他、従来例3としての特開平9−32
2040号公報において、被写体を一部が重複するよう
に分割撮影して得られた画像を合成する際に、一連の画
像が遠距離撮影したものか近距離撮影したものかを判別
した結果に基づいて、近距離画像合成と遠距離画像合成
を選択的に切り替えるという画像生成装置が提案されて
いる。詳細には、近距離撮影の場合は画面上における上
下左右の並進と光軸回りの回転角、さらに光軸に沿った
並進による倍率変化に基づき画像を合成し、遠距離撮影
の場合は先に撮影した画像と次に撮影した画像との間の
装置の回転角より画像を合成するというものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来例1
では、画像入力装置を平行移動させても被写体像が殆ど
変化しないような遠景画像にのみ適用可能であり、近距
離にある被写体像を合成するのには適さない。
【0007】また、上記従来例2によれば、予め装置に
実装された複数の画像入力手段より得た画像を合成する
ため、使用者の好む撮影条件で被写体を撮影することが
不可能である。また、3次元位置より合成画像を作成す
る技術については全く開示されていない。
【0008】更に、上記従来例3によれば、近距離撮影
の場合には、装置の光軸回りの回転角(ロール角)しか
考慮されていないため、装置の上下方向の回転角(ピッ
チ角)及び左右方向の回転角(ヨー角)によって画像に
歪みが生じると、画像を継ぎ目なく貼り合わせることは
不可能である。
【0009】本発明はこれらの問題点を解決するための
ものであり、撮像手段の位置・姿勢の誤差が含まれる場
合でも、精度良く合成画像を作成することが可能な画像
入力装置及びその方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は前記問題点を解
決するために、先に撮像した画像である基準画像と一部
が重複するように複数の視点から対象平面を撮像する撮
像手段と、各撮像時の前記撮像手段の姿勢を検出する姿
勢検出手段と、基準画像と重複する部分を持つ画像を参
照画像として、基準画像における複数の特徴点を抽出す
ると共に、参照画像における特徴点と同一の箇所を示す
対応点を検出する対応検出手段と、撮像手段の姿勢、特
徴点及び対応点に基づいて、撮像手段の並進運動を検出
する並進運動検出手段と、撮像手段の姿勢、特徴点、対
応点及び並進運動に基づいて、各特徴点の3次元位置を
算出する3次元位置計測手段と、該3次元位置計測手段
が計測した各特徴点の3次元位置が同一平面上にあるも
のとして各特徴点の3次元位置に適合する平面の情報を
算出する平面算出手段と、特徴点と対応点の関係、ある
いは撮像手段の姿勢と並進運動と平面の情報に基づい
て、基準画像を参照画像面上に射影変換する射影変換手
段と、撮像手段の姿勢と並進運動、及び投影に使用する
平面の情報に基づいて、各画像を任意の同一平面に投影
して複数の視点から撮像した画像を合成する投影手段と
を有することに特徴がある。
【0011】また、別の発明において、先に撮像した画
像である基準画像と一部が重複するように複数の視点か
ら対象平面を撮像する撮像手段と、各撮像時の撮像手段
の姿勢及び並進運動を検出する運動検出手段と、基準画
像と重複する部分を持つ画像を参照画像として、基準画
像における複数の特徴点を抽出すると共に、参照画像に
おける特徴点と同一の箇所を示す対応点を検出する対応
検出手段と、撮像手段の姿勢と並進運動、及び特徴点と
対応点に基づいて、各特徴点の3次元位置を算出する3
次元位置計測手段と、該3次元位置計測手段が計測した
各特徴点の3次元位置が同一平面上にあるものとして各
特徴点の3次元位置に適合する平面の情報を算出する平
面算出手段と、特徴点と対応点の関係、あるいは撮像手
段の姿勢と並進運動と平面の情報に基づいて、基準画像
を参照画像面上に射影変換する射影変換手段と、撮像手
段の姿勢と並進運動、及び投影に使用する平面の情報に
基づいて、各画像を任意の同一画像面に投影して複数の
視点から撮像した画像を合成する投影手段とを有するこ
とに特徴がある。
【0012】よって、上記2つの発明によれば、任意の
距離にある対象平面を任意の視点・姿勢で多数枚撮影し
た場合でも、簡単な計算で高精度に平面の情報を算出す
ることができ、美しい合成画像を得ることができる。ま
た、順次射影変換画像を作成することにより、検出した
画像入力装置の姿勢に多少誤差が含まれていても継ぎ目
のない合成画像を得ることができる。更に、射影変換画
像を平面算出手段により出力された平面に投影すること
により、歪みのない合成画像を作成することができる。
【0013】更に、姿勢検出手段又は運動検出手段が、
加速度センサ、角速度センサ、磁気センサ、超音波セン
サ、赤外線センサ等のセンサの少なくとも1つを用いて
構成されることにより、画像入力装置の姿勢を単純な計
算で精度良く検出できると共に、美しい合成画像を高速
に作成することができる。
【0014】また、更なる別の発明として、先に撮像し
た画像である基準画像と一部が重複するように複数の視
点から対象平面を撮像する撮像手段と、各撮像時の前記
撮像手段の姿勢を検出する姿勢検出手段と、参照画像と
重複する部分を持つ画像である複数の特徴点を抽出する
と共に、参照画像における特徴点と同一の箇所を示す対
応点を検出する第1の対応検出手段と、撮像手段の姿
勢、及び特徴点と対応点に基づいて、撮像手段の並進運
動を検出する並進運動検出手段と、撮像手段の姿勢、特
徴点と対応点、及び撮像手段の並進運動に基づいて、各
特徴点の3次元位置を算出する3次元位置計測手段と、
該3次元位置計測手段が計測した各特徴点の3次元位置
が同一平面上にあるものとして各特徴点の3次元位置に
適合する平面の情報を算出する平面算出手段と、特徴点
と対応点の関係、あるいは撮像手段の姿勢及び並進運動
並びに平面の情報に基づいて、基準画像と参照画像とが
新たに重なる重複部を検出する重複部検出手段と、重複
部における特徴点と対応点を新たに検出する第2の対応
検出手段と、特徴点と対応点の関係、あるいは撮像手段
の姿勢及び並進運動並びに平面の情報に基づいて、基準
画像を参照画像面上に射影変換する射影変換手段と、撮
像手段の姿勢と並進運動、及び投影に使用する平面の情
報に基づいて、各画像を任意の同一画像面に投影して複
数の視点から撮像した画像を合成する投影手段とを有す
ることに特徴がある。よって、特徴点及び対応点の探索
範囲が大幅に縮小されるので、処理時間が大幅に短縮さ
れると共に、誤った対応点を検出する可能性を少なくし
て更に精度良く合成画像を作成することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】先に撮像した画像である基準画像
と一部が重複するように複数の視点から対象平面を撮像
する撮像手段と、各撮像時の前記撮像手段の姿勢を検出
する姿勢検出手段と、基準画像と重複する部分を持つ画
像を参照画像として、基準画像における複数の特徴点を
抽出すると共に、参照画像における特徴点と同一の箇所
を示す対応点を検出する対応検出手段と、撮像手段の姿
勢、特徴点及び対応点に基づいて、撮像手段の並進運動
を検出する並進運動検出手段と、撮像手段の姿勢、特徴
点、対応点及び並進運動に基づいて、各特徴点の3次元
位置を算出する3次元位置計測手段と、該3次元位置計
測手段が計測した各特徴点の3次元位置が同一平面上に
あるものとして各特徴点の3次元位置に適合する平面の
情報を算出する平面算出手段と、特徴点と対応点の関
係、あるいは撮像手段の姿勢と並進運動と平面の情報に
基づいて、基準画像を参照画像面上に射影変換する射影
変換手段と、撮像手段の姿勢と並進運動、及び投影に使
用する平面の情報に基づいて、各画像を任意の同一平面
に投影して複数の視点から撮像した画像を合成する投影
手段とを有する。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面に基づい
て説明する。図1は本発明の画像入力装置を用いた撮影
の様子を示す図である。同図からわかるように、画像入
力装置1を用いて、異なる場所、つまり複数の視点1〜
Kから同一の対象平面の静止画像を、画像の一部が重複
するように順次撮影する。ここで、視点1で撮影した画
像をIm1、視点2で撮影した画像をIm2などと呼ぶ
ことにする。また、説明を簡単にするため、Im1とI
m2、Im2とIm3のように、隣り合う順序で撮影し
たImj(図示せず)とIm(j+1)(図示せず)と
の間で重複領域を持つと仮定する。
【0017】図2は、本発明の第1の実施例に係る画像
入力装置の構成を示すブロック図である。同図に示す画
像入力装置1は、主として、撮像手段11と、撮像手段
11により得られた画像信号に処理を施す信号処理手段
12と、信号処理手段12によって処理された出力が供
給されるメモリ制御手段13、主制御手段14及びイン
ターフェース(以下I/Fと略す)16と、メモリ制御
手段13の指令により画像信号を蓄積するフレームメモ
リ15と、I/F16を経由して画像信号を表示する表
示手段17と、I/F16を経由して画像信号をはじめ
とする種々の信号の読み出し/書き込みを行う外部記憶
手段18とを有する。その他、画像撮影時の画像入力装
置1の姿勢を検出する姿勢検出手段19と、フレームメ
モリ15に蓄積された互いに重複する領域を持つ画像間
の特徴点及び対応点を抽出する対応検出手段20と、姿
勢検出手段19及び対応検出手段20からの出力より画
像入力装置1の並進運動を検出する並進運動検出手段2
1と、姿勢検出手段19、対応検出手段20及び並進運
動検出手段21からの出力より各特徴点の3次元位置を
算出する3次元位置計測手段22と、3次元位置計測手
段22から出力された各特徴点の3次元位置が適合する
平面の情報を算出する平面算出手段23と、姿勢検出手
段19、並進運動検出手段21及び平面算出手段23の
出力を基に射影変換を行う射影変換手段24と、射影変
換手段24が作成した射影変換画像を記憶する変換画像
記憶手段25と、姿勢検出手段19、並進運動検出手段
21及び平面算出手段23の出力に基づき、変換画像記
憶手段25に蓄積された射影変換画像を任意の同一平面
に投影する投影手段26をも有している。
【0018】以下、各ブロックの詳細を説明する。撮像
手段11は、レンズ111、絞り112、シャッタ11
3、及び光電変換素子114及び前処理手段115より
構成されている。光電変換素子114には、例えばCC
D(charge coupled device)が
使用される。また、前処理手段115は、プリアンプや
AGC(auto gain control)等のア
ナログ信号処理やアナログ−デジタル変換器(以下A/
D変換器と略す)を備えており、光電変換素子114よ
り出力されたアナログ映像信号に対して増幅・クランプ
等の前処理を施した後、A/D変換器により上記アナロ
グ映像信号をデジタル映像信号に変換する。信号処理手
段12は、デジタル信号処理プロセッサ(以下DSPプ
ロセッサと略す)等により構成されており、撮像手段1
1より得られたデジタル映像信号に対して色分解、ホワ
イトバランス調整、γ補正等の種々の画像処理を施す。
メモリ制御手段13は、信号処理手段12により処理さ
れた画像信号をフレームメモリ15に格納したり、逆に
フレームメモリ15に格納された画像信号を読み出す。
フレームメモリ15は、少なくとも2枚の画像を格納可
能であり、一般的にVRAM、SRAM、DRAM等が
使用される。フレームメモリ15から読み出された画像
信号の記録は、信号処理手段12において画像信号に対
して画像圧縮等の信号処理を施した後、I/F16を介
して外部記憶手段18に保存することによって行われ
る。外部記憶手段18は、ICメモリカードや光磁気デ
ィスク等が使用できるが、モデムカードやISDNカー
ドを利用して、ネットワークを経由して画像信号を直接
遠隔地の記録媒体に送信しても構わない。逆に、外部記
憶手段18に記録された画像信号の読み出しは、I/F
16を介して信号処理手段12に画像信号を送信し、信
号処理手段12において画像伸長を施すことによって行
われる。一方、外部記憶手段18及びフレームメモリ1
5から読み出された画像信号の表示は、信号処理手段1
2において画像信号に対してデジタル−アナログ変換
(以下D/A変換と略す)や増幅等の信号処理を施した
後、I/F16を介して表示手段17に送信することに
よって行われる。表示手段17は、例えば画像入力装置
1の筐体に設置された液晶表示装置より構成される。
【0019】次に、姿勢検出手段19は、基準画像撮影
時と参照画像撮影時における画像入力装置1の姿勢を、
直交する3軸回りの回転角という形式で検出する。ここ
で、基準画像と参照画像を撮影した時の相対的な姿勢が
求まっていればよく、その姿勢は3×3の回転行列で表
される。例えば図3のように、XYZ座標系に対するx
yz座標系の姿勢を表す回転行列Rを、以下のように定
義する。
【0020】 R=RYXZ (1) 但し、
【0021】
【数1】
【0022】であり、α、β、γはそれぞれX軸、Y
軸、Z軸回りの回転角を表す。
【0023】次に、対応検出手段20の一例として、互
いに重複した領域を持つ2枚の画像において、相関演算
により対応点を検出する方法について説明する。対応検
出手段20は、図4のように、特徴点設定手段201、
相関演算手段202より構成される。図2のフレームメ
モリ15には、先に撮影した画像(基準画像)と、基準
画像と重複した領域を持つ参照画像が蓄積されている。
そこで、特徴点設定手段201は、当該基準画像におい
て、特徴点の位置を決定し、特徴点を中心とする(2N
+1)(2P+1)の濃淡パターンを抽出して相関窓を
作成する。この特徴点の位置は、角(corner)の
ように画像の濃度パターンが特徴的である箇所を抽出す
ることにより決定される。また、相関演算手段202
は、上記基準画像で作成した相関窓の濃淡パターンとほ
ぼ一致する箇所を、上記参照画像において相関演算によ
り検出し、これを対応点と決定する。ここで、相関演算
によるブロックマッチングにより対応点を検出する一例
について説明する。図5のように、(2N+1)(2P
+1)の相関窓を用いたブロックマッチングで、基準画
像におけるi番目の特徴点Pi(xi0,yi0)と、参照
画像における点(xi0 +dxi,yi0+dyi)の相互相
関値Siは、次式により計算される。
【0024】
【数2】
【0025】ここで、(11)式における各記号の意味
は以下の通りである。
【0026】 Is(x,y):基準画像の点(x,y)における濃度 Ir(x,y):参照画像の点(x,y)における濃度 MIs(x,y):基準画像の点(x,y)を中心とす
る(2N+1)(2P+1)の相関窓における平均濃度 MIr(x,y):参照画像の点(x,y)を中心とす
る(2N+1)(2P+1)の相関窓における平均濃度 K:定数
【0027】各特徴点Piに対して、相互相関値Siの最
大値が予め定められた閾値以上である点を求めることに
より、参照画像における対応点(xi0+dxi,yi0
dyi )が求められる。Siの最大値が閾値以下ならば、
対応点は存在しないとする。
【0028】また、並進運動検出手段21は、撮像手段
11の光学系の焦点距離f、姿勢検出手段19により検
出された姿勢情報、及び基準画像における特徴点と参照
画像における対応点の組より、以下のような処理を行う
ことにより画像入力装置1の並進運動成分を求める。ま
ず、基準画像における特徴点及び参照画像における対応
点に対して、ワールド座標系を基準とした視線ベクトル
を算出する。撮像手段11の光学系は図6のように、
【0029】 x軸:画像面右向きを正 y軸:画像面下向きを正 z軸:光軸方向;対象に向かう向きを正 原点0:撮像手段11の光学中心 f:焦点距離
【0030】とする中心射影モデルであると仮定する。
以下、このxyz座標系を撮像座標系と呼ぶ。すると、
画像上の点(x,y)に対する単位視線ベクトルpは、
以下のように求められる。
【0031】
【数3】
【0032】但し(4)式のpは、撮像座標系を基準と
した視線ベクトルである。例えば図7のように、基準画
像における特徴点(xs,ys)と参照画像における対応
点(xr,yr)に対しては、以下の単位視線ベクトルが
算出される。
【0033】
【数4】
【0034】但し、(5),(6)式において、ps
基準画像における撮像座標系を基準とした単位視線ベク
トル、prは参照画像における撮像座標系を基準とした
単位視線ベクトルであり、基準とする座標系が異なって
いる。そのため、prを基準画像に置ける撮像座標系を
基準とした視線ベクトルに変換する必要があるが、これ
には基準画像撮影時に対する参照画像撮影時の姿勢(す
なわち(1)式の回転行列)を必要とする。しかし、回
転行列Rは姿勢検出手段19により求められるため、こ
れを用いてprは、基準画像撮影時の座標系を基準とし
た視線ベクトルpr’に変換される。すなわち、
【0035】 pr’=Rpr (7)
【0036】である。以上で求められた特徴点及び対応
点の基準画像撮影時の座標系を基準とした視線ベクトル
群より、撮像手段11の並進運動を算出する。例えば図
7において、視線ベクトルps、pr’が対応関係にある
とすると、ps、pr’、並進運動を示す単位ベクトルt
の3つのベクトルは同一平面上に存在する。これを式で
表すと、以下のスカラ3重積の数式で表される。
【0037】 (ps×t,pr’)=0 (8)
【0038】従って、(8)式を満たすベクトルtが並
進運動ベクトルであるが、通常画像のノイズ等の影響に
より、(8)式は全ての特徴点の視線ベクトルp
s,i(i=1,・・・,N)と、対応点の視線ベクトル
r,i'(i=1,・・・,N)に対しては成立しない。
そこで、以下のスカラ3重積の絶対値の総和を最小化す
るtを求めればよい。
【0039】
【数5】
【0040】以上の計算より、基準画像撮影時から参照
画像撮影時に至る画像入力装置1の並進運動を求めるこ
とができる。但し、並進運動の絶対値を求めることはで
きないため、並進運動ベクトルtの大きさを1とする。
【0041】次に、3次元位置計測手段22は、特徴点
と対応点に対する視線ベクトルPs, i、Pr,i、及び並進
運動検出手段21より求められた並進運動ベクトルを用
いて、三角測量の原理により各特徴点の3次元位置(X
i,Yi,Zi)を計算する。
【0042】また、平面算出手段23は、対応検出手段
20が検出した各特徴点が同一平面上にあるものとし
て、3次元位置計測手段22が算出した各特徴点の3次
元位置(Xi,Yi,Zi)に基づいて、平面の情報を算
出する。具体的には、求める平面のワールド座標系を基
準にした方程式を、
【0043】 aX+bX+cZ+d=0(a2+b2+c2=1) (10)
【0044】とおき、(Xi,Yi,Zi)を用いてより
平面の情報である4つのパラメータ(a,b,c,d)
を、例えば最小自乗法により算出する。
【0045】更に、射影変換手段24は、対応検出手段
20より出力された特徴点と対応点との関係、また平面
算出手段23より出力された平面情報を基に、基準画像
を参照画像に射影変換する。ここで、射影変換とは、図
7のように、ある対象平面を撮影した時に、基準画像に
おける特徴点(xs,ys)と参照画像における対応点
(xr,yr)の間に、次式の関係が成立することを指
す。
【0046】
【数6】
【0047】この(11)式の係数b1〜b8は、その間
の撮像装置11の姿勢R、並進運動ベクトルt及び平面
の情報により求めることができる。その方法を以下説明
する。今、姿勢を表す回転行列R及び並進運動ベクトル
tの各要素を、それぞれ
【0048】
【数7】
【0049】とすると、基準画像において(5)式で表
される点に対応する、(10)式で表される対象平面上
の点pの空間座標Pは、次式で表される。
【0050】
【数8】
【0051】Pは点pを基準画像撮影時の装置座標系を
基準にしたベクトルであるが、これを参照画像撮影時の
装置座標系を基準に表した空間座標P’は以下のように
なる。
【数9】
【0052】従って、撮像手段11の光学系が図6のよ
うな中心射影モデルの場合、参照画像における対応点
(xr,yr)と空間座標P’との間に、以下の関係が成
立する。
【0053】
【数10】
【0054】(15)式と(16)式を整理すると、以
下のようになる。
【0055】
【数11】
【0056】但し、 a1=f{R11d+a(R11x+R21y+R31z)} (18) a2=f{R21d+b(R11x+R21y+R31z)} (19) a3=f{R31d+c(R11x+R21y+R31z)} (20) a4=f{R12d+a(R12x+R22y+R32z)} (21) a5=f{R22d+b(R12x+R22y+R32z)} (22) a6=f{R32d+c(R12x+R22y+R32z)} (23) a7=R13d+a(R13x+R23y+R33z) (24) a8=R23d+b(R13x+R23y+R33z) (25) a9=R33d+c(R13x+R23y+R33z) (26)
【0057】(17)式の分母と分子をそれぞれa9
で割ると、(11)式及び係数b1〜b8が得られる。
【0058】以上の手順で、係数b1〜b8が得られれ
ば、基準画像に写った被写体像を参照画像撮影時の見え
方に変換して、図8のように参照画像に貼り付けること
ができる。こうして得られた画像を、射影変換画像と呼
ぶことにする。
【0059】以上では2視点から撮影した場合の射影変
換画像の作成法を説明したが、反復処理により射影変換
画像を順次作成することができる。以下、Im1〜Im
(j−1)を、Imjに対して射影変換した画像を、P
Imj(1≦j≦K、但しPIm1=Im1とする)と
呼ぶことにする。PImjにおいて、Im1〜Im(j
−1)に写った被写体像はそれぞれ、Imj撮像時の見
え方に変換されて、Imjに貼り付けられている。PI
mjを作成する反復処理を、以下に示す。
【0060】j=2,・・・,Kについて、以下の処理
を繰り返す。
【0061】PIm(j−1)を基準画像、Imjを
参照画像とする。 基準画像において特徴点を抽出し、参照画像において
対応点を検出する。 Im(j−1)とImjを撮影した時の画像入力装置
1の姿勢、及び特徴点と対応点を用いて、並進運動ベク
トルを計算する。 三角測量の原理に基づき、上記姿勢と上記並進運動ベ
クトルより、各特徴点の3次元位置を計算する。 各特徴点の3次元位置を基に、(10)式における4
つのパラメータ(a,b,c,d)を計算する。 (11)式の係数b1〜b8を求め、PIm(j−1)
をImjに対して射影変換してPImjを作成する。 jを1つ加算して、に戻る。
【0062】以上の反復処理によって、最終的にはIm
1〜Im(K−1)をImKに射影変換した画像PIm
Kが得られる。
【0063】投影手段26は、変換画像記憶手段25に
保存されたPImKを、任意に平面に向かって投影する
ことにより画像を合成する。ここで、平面算出手段23
が出力した平面に向かってPImKを投影すれば歪みの
ない合成画像を得ることができるが、任意の平面に投影
することができるので被写体平面を様々な角度からみた
画像を合成可能である。作成された合成画像は、別途設
けた記憶手段(図示せず)に保存されたり、図2の表示
手段17に表示される。
【0064】次に、第1の実施例の画像入力装置の動作
について、図9に示す動作フローにより説明する。ま
ず、撮像手段11により入力対象平面を撮影し、この画
像を基準画像として記憶すると同時に、撮影時の画像入
力装置1の姿勢を検出する(ステップS101)。続い
て、基準画像と一部が重複するように視点及び画像入力
装置1の姿勢を変化させて撮像手段11により入力対象
平面を撮影し、この画像を参照画像として記憶すると同
時に、撮影時の画像入力装置1の姿勢を検出する(ステ
ップS102)。基準画像において特徴点を抽出すると
共に、参照画像において該特徴点と同じ箇所を示す対応
点を検出する(ステップS103)。このようにして得
られた特徴点psと上述の(7)式を用いて基準画像撮
像時の座標系を基準とした対応点の視線ベクトルPr
を用いて、(9)式により画像入力装置1の並進運動ベ
クトルtを求める(ステップS104)。その並進運動
ベクトルtと視線ベクトルPs、Pr’とを用いて、基準
画像撮影時の視点を原点として、三角測量の原理で各特
徴点に対する3次元位置を計算し(ステップS10
5)、この3次元位置に最もよく適合する平面の方程式
を計算する(ステップS106)。こうして得られた画
像入力装置1の姿勢と並進運動ベクトル、及び平面方程
式を基に、先に説明した方法で基準画像を参照画像に対
して射影変換した画像を作成する(ステップS10
7)。その後、さらに画像を撮影して合成する画像を増
やす場合には(ステップS108)、以上の処理で作成
した射影変換画像を基準画像に置き換えて(ステップS
109)、ステップS102からステップS107の動
作を繰り返す。そうでない場合には、最後に作成した射
影変換画像を、ある平面に対して投影することにより合
成画像を作成し(ステップS110)、処理を終了す
る。
【0065】図10は本発明の第2の実施例に係る画像
入力装置の構成を示すブロック図であり、図11は本実
施例の動作を示すフローチャートである。図10におい
て、画像入力装置1は、撮像手段11と、撮像手段11
により得られた画像信号に処理を施す信号処理手段12
と、信号処理手段12の出力が供給されるメモリ制御手
段13、主制御手段14及びI/F16と、メモリ制御
手段13の指令により画像信号を蓄積するフレームメモ
リ15と、I/F16を経由して画像信号を表示する表
示手段17と、I/F16を経由して画像信号をはじめ
とする種々の信号の読み出し/書き込みを行う外部記憶
手段18とを有する。その他、画像撮影時の画像入力装
置1の位置と姿勢を検出する運動検出手段27と、フレ
ームメモリ15に蓄積された互いに重複する領域を持つ
画像間の特徴点及び対応点を抽出する対応検出手段20
と、運動検出手段27及び対応検出手段20の出力より
各特徴点の3次元位置を算出する3次元位置計測手段2
2と、3次元位置計測手段22の出力した特徴点の3次
元位置が適合する平面の情報を算出する平面算出手段2
3と、運動検出手段27及び平面算出手段23の出力を
基に射影変換を行う射影変換手段24と、射影変換手段
24が作成した射影変換画像を記憶する変換画像記憶手
段25と、運動検出手段27及び平面算出手段23の出
力に基づき、変換画像記憶手段25に蓄積された射影変
換画像を任意の同一平面に投影する投影手段26をも有
している。また、撮像手段11、信号処理手段12、メ
モリ制御手段13、主制御手段14、フレームメモリ1
5、I/F16、表示手段17、外部記憶手段18、対
応検出手段20、3次元位置計測手段22、平面算出手
段23、射影変換手段24、変換画像記憶手段25及び
投影手段26の動作は、第1の実施例と同様であるの
で、説明を省略する。ここでは、運動検出手段27の動
作について説明する。
【0066】運動検出手段27は、基準画像撮影時と参
照画像撮影時との間における画像入力装置1の並進運動
ベクトルと姿勢を検出するものであり、例えば加速度セ
ンサ、角速度センサ、磁気センサ、超音波センサ、赤外
線センサ等を、単独または併用して構成することができ
る。加速度センサを使用する場合は、既に説明したよう
に重力加速度の向きを検知することにより画像入力装置
1の傾斜を知ることができるほか、画像入力装置1を視
点間で移動させる過程で生じる加速度成分を積分するこ
とにより並進運動ベクトルを算出することができる。磁
気センサを使用する場合は、既に説明したように地磁気
を3軸方向で検出して画像入力装置1の方位を算出する
ことにより姿勢を検出することができる。また、人工的
に発生させた磁場の強弱や向きより画像入力装置1の位
置と姿勢を同時に検出することも可能である。超音波セ
ンサを使用する場合は、例えば画像入力装置1を使用す
る環境内に超音波を発生する発信部を、また装置側に超
音波センサを設置して、受信した超音波の強弱や位相差
より画像入力装置1の位置と姿勢を検出することができ
る。赤外線センサを使用する場合は、例えば画像入力装
置1を使用する環境内に赤外線スポット光を照射する装
置と、PSD(position sensitive
detector)やCCD等の光電変換素子を設置
して、画像入力装置1に照射された赤外線スポット光の
反射光を光電変換素子で検出することにより、三角測量
の原理で画像入力装置1までの距離を算出することがで
きる。この反射光を3点以上で検出することにより、位
置及び姿勢を検出することができる。
【0067】以上の処理により検出された画像入力装置
1の並進運動ベクトルと、特徴点及び対応点により、3
次元位置計測手段22において、各特徴点に対する3次
元位置を算出し、その3次元位置を用いて平面算出手段
23において(10)式の4つのパラメータ(a,b,
c,d)を算出する。これらの情報を用いて順次射影変
換画像を作成し、投影手段26において先に説明した方
法で射影変換画像PImKを任意の平面に投影し、合成
画像を作成する。
【0068】次に、第2の実施例の画像入力装置の動作
について、図11に基づいて説明する。まず、撮像手段
11により入力対象平面を投影し、この画像を基準画像
として記憶すると同時に、撮影時の画像入力装置1の位
置及び姿勢を検出する(ステップS201)。続いて、
基準画像と一部が重複するように視点及び画像入力装置
1の姿勢を変化させて撮像手段11により入力対象平面
を撮影し、この画像を参照画像として記憶すると同時
に、撮影時の画像入力装置1の位置及び姿勢を検出する
(ステップS202)。基準画像において特徴点を抽出
すると共に、参照画像において該特徴点と同じ箇所を示
す対応点を検出する(ステップS203)。このように
して得られた特徴点の視線ベクトルpsと(7)式を用
いて基準画像撮像時の座標系を基準とした対応点の視線
ベクトルPr’、及びそれぞれの画像を撮影した時の画
像入力装置1の位置を用いて、三角測量の原理で各特徴
点に対する3次元位置を計算し(ステップS204)、
この3次元位置に最もよく適合する平面の方程式を計算
する(ステップS205)。こうして得られた画像入力
装置1の姿勢と並進運動ベクトル、及び平面方程式を基
に、先に説明した方法で基準画像を参照画像に対して射
影変換した画像を作成する(ステップS206)。その
後、さらに画像を撮影して合成する画像を増やす場合に
は(ステップS207)、以上の処理で作成した射影変
換画像を基準画像に置き換えて(ステップS208)、
ステップS202からステップS206の動作を繰り返
す。そうでない場合には処理、最後に作成した射影変換
画像を、ある平面に対して投影することにより合成画像
を作成し(ステップS209)、処理を終了する。
【0069】次に、本発明の第3の実施例に係る画像入
力装置の構成及び動作を説明する。画像入力装置1の構
成は、第1の実施例と同様である。また、各手段の動作
は、第1の実施例とほぼ同様であり、異なる構成である
姿勢検出手段19の構成及び動作について説明するもの
とする。
【0070】姿勢検出手段19は、画像入力装置1の姿
勢を検出する素子として、加速度センサ、角速度セン
サ、磁気センサ等を単独または併用するという形態を取
り得るが、ここでは姿勢検出手段19の構成を示す図1
2のように、互いに直交する3軸方向の重力加速度を検
知する3軸加速度センサ191、その3軸方向の地磁気
を検出する3軸磁気センサ192、センサ信号処理手段
193及び姿勢算出手段194より構成された場合の動
作を説明する。
【0071】まず、図13のような座標系を定義する。 x軸:東向きを正 y軸:重力加速度の向きを正 z軸:磁気の向き(北向き)を正 原点0:基準画像を撮影した時の視点位置
【0072】以下、このxyz座標系をワールド座標系
と呼ぶ。ここで、磁場は地磁気以外に存在しないと仮定
する。
【0073】次に、図12の各ブロックの動作を説明す
る。3軸加速度センサ191は重力加速度のx軸、y
軸、z軸成分を、3軸磁気センサ192は地磁気のx
軸、y軸、z軸成分を検出するように設置されている。
これらのセンサ信号はセンサ信号処理手段193におい
て、フィルタリングや増幅等の信号処理や、A/D変換
が行われ、姿勢算出手段194に送られる。
【0074】そして、姿勢算出手段194は、処理済み
センサ信号より画像入力装置1の姿勢を算出する。画像
入力装置1の姿勢は、ワールド座標系を基準とした装置
座標系の姿勢であり、(1)式の回転行列で記述する。
今、重力加速度ベクトルと地磁気ベクトルが、ワールド
座標系においてそれぞれ
【0075】
【数12】
【0076】と表され、また3軸加速度センサ、3軸磁
気センサにより検出された、装置座標系を基準とした加
速度ベクトル、地磁気ベクトルをそれぞれ
【0077】
【数13】
【0078】とする。以上のgとa、及びMとmの関係
は、回転行列Rを用いて以下の数式で記述される。
【0079】 Ra=g (29) Rm=M (30)
【0080】(29)式より、X軸回りの回転角αとZ
軸回りの回転角γが計算される。
【0081】
【数14】
【0082】(31)式、(32)式で求めたαとγを
利用して、地磁気ベクトルmからY軸回りの回転角βが
次のようにして計算される。
【0083】
【数15】
【0084】但し、
【0085】
【数16】
【0086】である。以上の計算により、α、β、γ及
び回転行列Rを、3軸加速度センサ及び3軸磁気センサ
の検出値より算出し、ワールド座標系に対する画像入力
装置1の姿勢を記述することができる。なお、説明は省
略するが、3軸加速度センサと3軸角速度センサを使用
した場合でも、画像入力装置1の姿勢を算出することが
できる。
【0087】次に、図14は本発明の第4の実施例に係
る画像入力装置の構成を示すブロック図であり、図16
は第4の実施例の動作を示すフローチャートである。上
述の第1及び第2の実施例において、PIm(j−1)
を基準画像、Imjを参照画像として、特徴点及び対応
点をそれぞれ検出することにより射影変換画像PImj
を逐次作成すると説明したが、隣合う画像対(Im(j
−1)とImj)で特徴点及び対応点を先に求めてから
射影変換画像を逐次作成しても構わない。この画像入力
装置1は、例えば図14のように、撮像手段11と、撮
像手段11により得られた画像信号に処理を施す信号処
理手段12と、信号処理手段12の出力が供給されるメ
モリ制御手段13、主制御手段14及びI/F16と、
メモリ制御手段13の指令により画像信号を蓄積するフ
レームメモリ15と、I/F16を経由して画像信号を
表示する表示手段17と、I/F16を経由して画像信
号をはじめとする種々の信号の読み出し/書き込みを行
う外部記憶手段18とを有する。その他、画像撮影時の
画像入力装置1の姿勢を検出する姿勢検出手段19と、
フレームメモリ15に蓄積された互いに重複する領域を
持つ画像間の特徴点及び対応点を抽出する第1対応検出
手段28と、画像入力装置1の並進運動を検出する並進
運動検出手段21と、各特徴点の3次元位置を算出する
3次元位置計測手段22と、3次元位置計測手段22の
出力した特徴点の3次元位置が適合する平面の情報を算
出する平面算出手段23と、姿勢検出手段19及び第1
対応検出手段28の出力を基に算出された並進運動ベク
トル並びに平面の情報を基に、基準画像と参照画像との
重複する領域を検出する重複部検出手段29が出力した
重複領域において新たに特徴点と対応点を検出する第2
対応検出手段30と、姿勢検出手段19の出力及び第2
対応検出手段30の出力を基に算出された並進運動ベク
トル並びに平面の情報を基に射影変換を行う射影変換手
段24と、当該射影変換手段24が作成した射影変換画
像を記憶する変換画像記憶手段25と、姿勢検出手段1
9、並進運動検出手段21及び平面算出手段23の出力
に基づき、変換画像記憶手段25に蓄積された射影変換
画像を任意の平面に投影する投影手段26をも有してい
る。撮像手段11、信号処理手段12、メモリ制御手段
13、主制御手段14、フレームメモリ15、I/F1
6、表示手段17、外部記憶手段18、姿勢検出手段1
9、並進運動検出手段21、3次元位置計測手段22、
平面算出手段23、射影変換手段24、変換画像記憶手
段25及び投影手段26の動作は、第1の実施例と同様
であるので、説明を省略する。ここでは、第1対応検出
手段28、重複部検出手段29、第2対応検出手段30
の動作について説明する。
【0088】はじめに、射影変換画像PIm(j−1)
を基準画像、また画像Imjを参照画像とすると、第1
対応検出手段28は、参照画像の1つ前に撮影した画像
Im(j−1)において特徴点を抽出し、画像Imjに
おいて対応点を検出する。対応点は、例えば(3)式で
示した相互相関値Siにより決定される。上記第1対応
検出手段28の出力は、後段の並進運動検出手段21、
3次元位置計測手段22に送られ、それぞれ並進運動ベ
クトル、特徴点の3次元位置が算出される。また、この
3次元位置より平面算出手段23において、(10)式
の平面のパラメータ(a,b,c,d)が求められる。
【0089】重複部検出手段29は、射影変換画像PI
mと画像Imjとが新たに重なる領域を検出する。例え
ば図15のように、PIm3を基準画像、Im4を参照
画像とした場合、斜め左下斜線で示した領域を検出す
る。重なり領域は、上述の社遺影変換手段24と同様な
方法であって、画像Im(j−1)における特徴点と画
像Imjにおける対応点の関係、並進運動ベクトル、及
び平面のパラメータ(a,b,c,d)を基に計算した
(11)式の係数b1〜b8を用いて、PIm(j−1)
の任意の点をImjに写像することにより検出される。
すなわち、写像後の画素の位置がImj内であれば、そ
の部分は重なり領域と判定される。ここで重なり領域と
判定された領域のうち、参照画像の1つ前に撮影した画
像(Im3)と重なる領域においては、既に第1対応検
出手段により特徴点と対応点の検出が行われているの
で、参照画像Im4がIm3以外の画像と重なる領域
(図15中斜め右下斜線で示した領域)を新たな領域と
して検出する。
【0090】第2対応検出手段30は、上記新たな重な
り領域において、新たな特徴点と対応点を検出する。こ
こで、重なり領域の検出の際にPIm(j−1)の特徴
点がImjにおいて写像される位置が計算済みであるの
で、対応点の探索範囲を非常に狭くすることが可能であ
る。
【0091】その後は、第1対応検出手段28が検出し
た特徴点と対応点の組と、第2対応検出手段30が検出
した特徴点と対応点の組とを用いて、後段の並進運動検
出手段21、3次元位置計測手段22、平面算出手段2
3、射影変換手段24において、(11)式の係数b1
〜b8を再計算することにより、射影変換画像PImj
が作成される。この処理を反復して射影変換画像PIm
Kを作成し、投影手段26において先に説明した方法で
PImKを任意の平面に投影することにより、合成画像
を作成する。
【0092】次に、第4の実施例の画像入力装置の動作
について、図16に基づいて説明する。まず、撮像手段
11により入力対象平面を投影し、この画像を基準画像
として記憶すると同時に、撮影時の画像入力装置1の姿
勢を検出する(ステップS301)。続いて、基準画像
と一部が重複するように視点を変化させて撮像手段11
により入力対象平面を撮影し、この画像を参照画像とし
て記憶すると同時に、撮影時の画像入力装置1の姿勢を
検出する(ステップS302)。参照画像の1つ前に撮
影した画像において第1の特徴点を抽出すると共に、参
照画像において該特徴点と同じ個所を示す対応点を検出
する(ステップS303)。このようにして得られた特
徴点と対応点を用いて、先に説明した方法で(11)式
の係数b1〜b8を計算し(ステップS304)、基準画
像と参照画像との新たな重なり領域を検出する(ステッ
プS305)。ここで新たな重なり領域が存在した場合
(ステップS306)、重なり領域において第2の特徴
点と対応点を検出し(ステップS307)、ステップS
303とステップS307で検出した第1及び第2の特
徴点と対応点の組を用いて、(11)式の係数b1〜b8
を再計算して(ステップS308)、射影変換画像を作
成する(ステップS309)。ステップS306にて新
たな重なり領域が存在しなかった場合には、ステップS
4で算出した係数b1〜b8を用いて射影変換画像を作成
する。その後、更に画像を撮影して合成する画像を増や
す場合には(ステップS310)、以上の処理で作成し
た射影変換画像を基準画像に置き換えて(ステップS3
11)、ステップS302からステップS309の動作
を繰り返す。そうでない場合には、最後に作成した射影
変換画像を、ある平面に対して投影することにより合成
画像を作成し(ステップS312)、処理を終了する。
【0093】なお、上述の各実施例の説明は、本発明の
一例を説明したにすぎない。例えば、対応検出手段19
において濃度マッチングにより対応点を検出すると説明
したが、時空間微分法など別の方法で行っても構わな
い。また、画像入力装置1の姿勢・並進運動ベクトルと
平面の情報により射影変換画像を作成すると説明した
が、4組以上の特徴点と対応点の関係から(11)式の
係数b1〜b8を求めて射影変換画像を作成しても構わな
い。
【0094】本発明は上記各実施例に限定されるもので
はなく、特許請求の範囲内の記載であれば、各種変形や
置換可能であることは言うまでもない。
【0095】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
先に撮像した画像である基準画像と一部が重複するよう
に複数の視点から対象平面を撮像する撮像手段と、各撮
像時の前記撮像手段の姿勢を検出する姿勢検出手段と、
基準画像と重複する部分を持つ画像を参照画像として、
基準画像における複数の特徴点を抽出すると共に、参照
画像における特徴点と同一の箇所を示す対応点を検出す
る対応検出手段と、撮像手段の姿勢、特徴点及び対応点
に基づいて、撮像手段の並進運動を検出する並進運動検
出手段と、撮像手段の姿勢、特徴点、対応点及び並進運
動に基づいて、各特徴点の3次元位置を算出する3次元
位置計測手段と、該3次元位置計測手段が計測した各特
徴点の3次元位置が同一平面上にあるものとして各特徴
点の3次元位置に適合する平面の情報を算出する平面算
出手段と、特徴点と対応点の関係、あるいは撮像手段の
姿勢と並進運動と平面の情報に基づいて、基準画像を参
照画像面上に射影変換する射影変換手段と、撮像手段の
姿勢と並進運動、及び投影に使用する平面の情報に基づ
いて、各画像を任意の同一平面に投影して複数の視点か
ら撮像した画像を合成する投影手段とを有することに特
徴がある。
【0096】また、別の発明において、先に撮像した画
像である基準画像と一部が重複するように複数の視点か
ら対象平面を撮像する撮像手段と、各撮像時の撮像手段
の姿勢及び並進運動を検出する運動検出手段と、基準画
像と重複する部分を持つ画像を参照画像として、基準画
像における複数の特徴点を抽出すると共に、参照画像に
おける特徴点と同一の箇所を示す対応点を検出する対応
検出手段と、撮像手段の姿勢と並進運動、及び特徴点と
対応点に基づいて、各特徴点の3次元位置を算出する3
次元位置計測手段と、該3次元位置計測手段が計測した
各特徴点の3次元位置が同一平面上にあるものとして各
特徴点の3次元位置に適合する平面の情報を算出する平
面算出手段と、特徴点と対応点の関係、あるいは撮像手
段の姿勢と並進運動と平面の情報に基づいて、基準画像
を参照画像面上に射影変換する射影変換手段と、撮像手
段の姿勢と並進運動、及び投影に使用する平面の情報に
基づいて、各画像を任意の同一画像面に投影して複数の
視点から撮像した画像を合成する投影手段とを有するこ
とに特徴がある。
【0097】よって、上記2つの発明によれば、任意の
距離にある対象平面を任意の視点・姿勢で多数枚撮影し
た場合でも、簡単な計算で高精度に平面の情報を算出す
ることができ、美しい合成画像を得ることができる。ま
た、順次射影変換画像を作成することにより、検出した
画像入力装置の姿勢に多少誤差が含まれていても継ぎ目
のない合成画像を得ることができる。更に、射影変換画
像を平面算出手段により出力された平面に投影すること
により、歪みのない合成画像を作成することができる。
【0098】更に、姿勢検出手段又は運動検出手段が、
加速度センサ、角速度センサ、磁気センサ、超音波セン
サ、赤外線センサ等のセンサの少なくとも1つを用いて
構成されることにより、画像入力装置の姿勢を単純な計
算で精度良く検出できると共に、美しい合成画像を高速
に作成することができる。
【0099】また、更なる別の発明として、先に撮像し
た画像である基準画像と一部が重複するように複数の視
点から対象平面を撮像する撮像手段と、各撮像時の前記
撮像手段の姿勢を検出する姿勢検出手段と、参照画像と
重複する部分を持つ画像である複数の特徴点を抽出する
と共に、参照画像における特徴点と同一の箇所を示す対
応点を検出する第1の対応検出手段と、撮像手段の姿
勢、及び特徴点と対応点に基づいて、撮像手段の並進運
動を検出する並進運動検出手段と、撮像手段の姿勢、特
徴点と対応点、及び撮像手段の並進運動に基づいて、各
特徴点の3次元位置を算出する3次元位置計測手段と、
該3次元位置計測手段が計測した各特徴点の3次元位置
が同一平面上にあるものとして各特徴点の3次元位置に
適合する平面の情報を算出する平面算出手段と、特徴点
と対応点の関係、あるいは撮像手段の姿勢及び並進運動
並びに平面の情報に基づいて、基準画像と参照画像とが
新たに重なる重複部を検出する重複部検出手段と、重複
部における特徴点と対応点を新たに検出する第2の対応
検出手段と、特徴点と対応点の関係、あるいは撮像手段
の姿勢及び並進運動並びに平面の情報に基づいて、基準
画像を参照画像面上に射影変換する射影変換手段と、撮
像手段の姿勢と並進運動、及び投影に使用する平面の情
報に基づいて、各画像を任意の同一画像面に投影して複
数の視点から撮像した画像を合成する投影手段とを有す
ることに特徴がある。よって、特徴点及び対応点の探索
範囲が大幅に縮小されるので、処理時間が大幅に短縮さ
れると共に、誤った対応点を検出する可能性を少なくし
て更に精度良く合成画像を作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像入力装置を用いた撮影の様子を示
す図である。
【図2】本発明の第1の実施例に係る画像入力装置の構
成を示すブロック図である。
【図3】姿勢検出の原理を示す図である。
【図4】対応検出手段の構成を示す図である。
【図5】基準画像と参照画像の相関演算によるマッチン
グの様子を示す図である。
【図6】装置座標系を示す図である。
【図7】基準画像と参照画像の対象平面に対する視線ベ
クトルを示す図である。
【図8】射影変換画像の作成の様子を示す図である。
【図9】第1の実施例の動作を示すフローチャートであ
る。
【図10】本発明の第2の実施例に係る画像入力装置の
構成を示すブロック図である。
【図11】第2の実施例の動作を示すフローチャートで
ある。
【図12】姿勢検出手段の構成を示すブロック図であ
る。
【図13】ワールド座標系を示す図である。
【図14】本発明の第3の実施例に係る画像入力装置の
構成を示すブロック図である。
【図15】重複部を検出する様子を示す図である。
【図16】第3の実施例の動作を示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
11 撮像手段 12 信号処理手段 13 メモリ制御手段 14 主制御手段 15 フレームメモリ 16 インターフェース 17 表示手段 18 外部記憶手段 19 姿勢検出手段 20 対応検出手段 21 並進運動検出手段 22 3次元位置計測手段 23 平面算出手段 24 射影変換手段 25 変換画像記憶手段 26 投影手段 27 運動検出手段 28 第1対応検出手段 29 重複部検出手段 30 第2対応検出手段

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先に撮像した画像である基準画像と一部
    が重複するように複数の視点から対象平面を撮像する撮
    像手段と、 各撮像時の前記撮像手段の姿勢を検出する姿勢検出手段
    と、 基準画像と重複する部分を持つ画像を参照画像として、
    基準画像における複数の特徴点を抽出すると共に、参照
    画像における特徴点と同一の箇所を示す対応点を検出す
    る対応検出手段と、 前記撮像手段の姿勢、特徴点及び対応点に基づいて、前
    記撮像手段の並進運動を検出する並進運動検出手段と、 前記撮像手段の姿勢、特徴点、対応点及び並進運動に基
    づいて、各特徴点の3次元位置を算出する3次元位置計
    測手段と、 該3次元位置計測手段が計測した各特徴点の3次元位置
    が同一平面上にあるものとして各特徴点の3次元位置に
    適合する平面の情報を算出する平面算出手段と、 特徴点と対応点の関係、あるいは前記撮像手段の姿勢と
    並進運動と平面の情報に基づいて、基準画像を参照画像
    面上に射影変換する射影変換手段と、 前記撮像手段の姿勢と並進運動、及び投影に使用する平
    面の情報に基づいて、各画像を任意の同一平面に投影し
    て複数の視点から撮像した画像を合成する投影手段とを
    有することを特徴とする画像入力装置。
  2. 【請求項2】 前記姿勢検出手段が、加速度センサ、角
    速度センサ、磁気センサ、超音波センサ、赤外線センサ
    等のセンサの少なくとも1つを用いて構成される請求項
    1記載の画像入力装置。
  3. 【請求項3】 撮像手段を用いて先に撮像した画像であ
    る基準画像と一部が重複するように複数の視点から対象
    平面を撮像する工程と、 各撮像時の前記撮像手段の姿勢を検出する工程と、 基準画像と重複する部分を持つ画像を参照画像として、
    基準画像における複数の特徴点を抽出すると共に、参照
    画像における特徴点と同一の箇所を示す対応点を検出す
    る工程と、 前記撮像手段の姿勢、特徴点及び対応点に基づいて、前
    記撮像手段の並進運動を検出する工程と、 前記撮像手段の姿勢、特徴点、対応点及び並進運動に基
    づいて、各特徴点の3次元位置を算出する工程と、 計測した各特徴点の3次元位置が同一平面上にあるもの
    として各特徴点の3次元位置に適合する平面の情報を算
    出する工程と、 特徴点と対応点の関係、あるいは前記撮像手段の姿勢と
    並進運動と平面の情報に基づいて、基準画像を参照画像
    面上に射影変換する工程と、 前記撮像手段の姿勢と並進運動、及び投影に使用する平
    面の情報に基づいて、各画像を任意の同一平面に投影し
    て複数の視点から撮像した画像を合成する投工程とを有
    することを特徴とする画像入力方法。
  4. 【請求項4】 前記撮像手段の姿勢を検出する工程にお
    いて、加速度、角速度、磁気、超音波、赤外線等の信号
    の少なくとも1つの信号を用いて前記撮像手段の姿勢を
    検出する請求項3記載の画像入力方法。
  5. 【請求項5】 先に撮像した画像である基準画像と一部
    が重複するように複数の視点から対象平面を撮像する撮
    像手段と、 各撮像時の前記撮像手段の姿勢及び並進運動を検出する
    運動検出手段と、 基準画像と重複する部分を持つ画像を参照画像として、
    基準画像における複数の特徴点を抽出すると共に、参照
    画像における特徴点と同一の箇所を示す対応点を検出す
    る対応検出手段と、 前記撮像手段の姿勢と並進運動、及び特徴点と対応点に
    基づいて、各特徴点の3次元位置を算出する3次元位置
    計測手段と、 該3次元位置計測手段が計測した各特徴点の3次元位置
    が同一平面上にあるものとして各特徴点の3次元位置に
    適合する平面の情報を算出する平面算出手段と、 特徴点と対応点の関係、あるいは前記撮像手段の姿勢と
    並進運動と平面の情報に基づいて、基準画像を参照画像
    面上に射影変換する射影変換手段と、 前記撮像手段の姿勢と並進運動、及び投影に使用する平
    面の情報に基づいて、各画像を任意の同一画像面に投影
    して複数の視点から撮像した画像を合成する投影手段と
    を有することを特徴とする画像入力装置。
  6. 【請求項6】 前記運動検出手段が、加速度センサ、角
    速度センサ、磁気センサ、超音波センサ、赤外線センサ
    等のセンサの少なくとも1つを用いて構成される請求項
    5記載の画像入力装置。
  7. 【請求項7】 撮像手段を用いて先に撮像した画像であ
    る基準画像と一部が重複するように複数の視点から対象
    平面を撮像する工程と、 各撮像時の前記撮像手段の姿勢及び並進運動を検出する
    工程と、 基準画像と重複する部分を持つ画像を参照画像として、
    基準画像における複数の特徴点を抽出すると共に、参照
    画像における特徴点と同一の箇所を示す対応点を検出す
    る工程と、 前記撮像手段の姿勢と並進運動、及び特徴点と対応点に
    基づいて、各特徴点の3次元位置を算出する工程と、 計測した各特徴点の3次元位置が同一平面上にあるもの
    として各特徴点の3次元位置に適合する平面の情報を算
    出する工程と、 特徴点と対応点の関係、あるいは前記撮像手段の姿勢及
    び並進運動並びに平面の情報に基づいて、基準画像を参
    照画像面上に射影変換する工程と、 前記撮像手段の姿勢と並進運動、及び投影に使用する平
    面の情報に基づいて、各画像を任意の同一画像面に投影
    して複数の視点から撮像した画像を合成する工程とを有
    することを特徴とする画像入力方法。
  8. 【請求項8】 前記撮像手段の姿勢及び並進運動を検出
    する工程において、加速度、角速度、磁気、超音波、赤
    外線等の信号の少なくとも1つの信号を用いて前記撮像
    手段の姿勢及び並進運動を検出する請求項7記載の画像
    入力方法。
  9. 【請求項9】 先に撮像した画像である基準画像と一部
    が重複するように複数の視点から対象平面を撮像する撮
    像手段と、 各撮像時の前記撮像手段の姿勢を検出する姿勢検出手段
    と、 参照画像と重複する部分を持つ画像である複数の特徴点
    を抽出すると共に、参照画像における特徴点と同一の箇
    所を示す対応点を検出する第1の対応検出手段と、 前記撮像手段の姿勢、及び特徴点と対応点に基づいて、
    前記撮像手段の並進運動を検出する並進運動検出手段
    と、 前記撮像手段の姿勢、特徴点と対応点、及び前記撮像手
    段の並進運動に基づいて、各特徴点の3次元位置を算出
    する3次元位置計測手段と、 該3次元位置計測手段が計測した各特徴点の3次元位置
    が同一平面上にあるものとして各特徴点の3次元位置に
    適合する平面の情報を算出する平面算出手段と、 特徴点と対応点の関係、あるいは前記撮像手段の姿勢及
    び並進運動並びに平面の情報に基づいて、基準画像と参
    照画像とが新たに重なる重複部を検出する重複部検出手
    段と、 前記重複部における特徴点と対応点を新たに検出する第
    2の対応検出手段と、 特徴点と対応点の関係、あるいは前記撮像手段の姿勢及
    び並進運動並びに平面の情報に基づいて、基準画像を参
    照画像面上に射影変換する射影変換手段と、 前記撮像手段の姿勢と並進運動、及び投影に使用する平
    面の情報に基づいて、各画像を任意の同一画像面に投影
    して複数の視点から撮像した画像を合成する投影手段と
    を有することを特徴とする画像入力装置。
  10. 【請求項10】 前記姿勢検出手段が、加速度センサ、
    角速度センサ、磁気センサ、超音波センサ、赤外線セン
    サ等のセンサの少なくとも1つを用いて構成される請求
    項9記載の画像入力装置。
  11. 【請求項11】 撮像手段を用いて先に撮像した画像で
    ある基準画像と一部が重複するように複数の視点から対
    象平面を撮像する工程と、 各撮像時の前記撮像手段の姿勢を検出する工程と、 参照画像と重複する部分を持つ画像である複数の特徴点
    を抽出すると共に、参照画像における特徴点と同一の箇
    所を示す対応点を検出する工程と、 前記撮像手段の姿勢、及び特徴点と対応点に基づいて、
    前記撮像手段の並進運動を検出する工程と、 前記撮像手段の姿勢、特徴点と対応点、及び前記撮像手
    段の並進運動に基づいて、各特徴点の3次元位置を算出
    する工程と、 該3次元位置計測手段が計測した各特徴点の3次元位置
    が同一平面上にあるものとして各特徴点の3次元位置に
    適合する平面の情報を算出する工程と、 特徴点と対応点の関係、あるいは前記撮像手段の姿勢及
    び並進運動並びに平面の情報に基づいて、基準画像と参
    照画像とが新たに重なる重複部を検出する工程と、 前記重複部における特徴点と対応点を新たに検出する工
    程と、 特徴点と対応点の関係、あるいは前記撮像手段の姿勢及
    び並進運動並びに平面の情報に基づいて、基準画像を参
    照画像面上に射影変換する工程と、 前記撮像手段の姿勢と並進運動、及び投影に使用する平
    面の情報に基づいて、各画像を任意の同一画像面に投影
    して複数の視点から撮像した画像を合成する工程とを有
    することを特徴とする画像入力方法。
  12. 【請求項12】 前記撮像手段の姿勢を検出する工程に
    おいて、加速度、角速度、磁気、超音波、赤外線等の信
    号の少なくとも1つの信号を用いて前記撮像手段の姿勢
    を検出する請求項11記載の画像入力方法。
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