JPWO2018179394A1 - 地域安全システム及びサーバ - Google Patents
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Abstract
Description
車両(12,13)に搭載された外部環境取得手段(21)により取得され、通信手段(22)により送信された前記車両の外部環境に関する外部環境情報を受信する受信手段(101)と、
前記外部環境情報に基づいて、前記外部環境に存在する危険対象を特定する対象特定手段(102)と
を有することを特徴とするサーバ(11)にある。
車両(12,13)に搭載された、外部環境に関する外部環境情報を取得する外部環境取得手段(21)と、
前記車両(12,13)に搭載された、前記外部環境情報を送信する通信手段(22)と、
前記外部環境取得手段(21)により取得された、前記車両の外部環境に関する外部環境情報を前記車両から受信する受信手段(101)と、
前記外部環境情報に基づいて、前記外部環境に存在する危険対象を特定する対象特定手段(102)と
を有することを特徴とする地域安全システム(1)にある。
端末装置(121,131,14)であって、
前記端末装置の位置を特定する位置特定手段(213)と、
外部からのメッセージを受信する受信手段(22)と、
前記受信手段により、地域を特定し、かつ、送信先を特定していないメッセージを受信した場合には、前記メッセージで特定された地域と前記位置特定手段により特定された前記端末装置の位置とに基づいて前記メッセージをフィルタリングする手段(23)と
を有することを特徴とする端末装置(121,131,14)にある。
図1は地域安全システム1の構成を示す。地域安全システム1は、基本的には監視サーバ11を端末121,131,14と通信ネットワーク17で接続して構成される。さらに、ネットワークカメラ16などが接続されてもよい。端末121,131は車両、本例では四輪車と二輪車にそれぞれ搭載された端末装置である。端末14は携帯型端末であり、たとえばスマートフォンや携帯型タブレットなどである。端末121、131も携帯型端末であってよいが、たとえば携帯型端末と同等の機能を持つナビゲーション装置であってもよい。またカメラ16は、道路や建物に据え付けられ、一定の方向を監視する固定カメラであってもよいし、遠隔操作可能な雲台に据え付けられ、パン、チルト、ズーム等の操作を遠隔でできるものであってもよい。いずれにしても据え付け位置は予めわかっており、また可動雲台に載置されたカメラについてはその方向を知ることができることが望ましい。本例ではさらに、画像認識サービス15がネットワーク17に接続されている。画像認識サービス15はたとえばアマゾンやグーグル、IBM、マイクロソフトなどが提供する、人工知能を用いた画像認識サービスである。画像認識サービスは監視サーバ11に自前で設けてもよいが、本例では公開されたサービスを利用する。端末121は、通信部22、外部環境取得部21などを有している。この構成については図2を参照して詳しく説明する。また図1では通信部22、外部環境取得部21を有するのは端末121のみとしているが、これは例示の都合であって、他の端末131や端末14が有していてもよい。
図2に端末121,131,14の構成例を示す。端末には外部環境取得部21が含まれる。外部環境取得部21は外部環境に関する外部環境情報を取得する。外部環境情報には、たとえば映像(動画)および静止画を含む画像情報、音声情報、端末の位置情報、加速度情報、方向情報、操作者の生体情報などが含まれる。そのため外部環境取得部21には、画像を撮影するためのカメラ211、音声を音声信号として取り込むためのマイク212、GPSアンテナでキャッチした信号から位置を特定するGPS受信機213、加速度センサ214、利用者の心拍、血圧などの生体情報を取得する生体センサ215を含む。さらに、端末が車両に搭載されている場合には、車両のスロットル開度や制動の程度などを含むこともできる。また地磁気センサなどの方位センサを含んでもよい。また端末121,131,14は、ネットワーク17と通信するための通信部22、外部環境取得部21で取得した情報を処理し、あるいは通信部22で受信した情報を処理し、あるいは端末全体を制御するための情報処理部23、ユーザに対してメッセージ等の報知を行うための表示部/スピーカ24をさらに有する。カメラ211はたとえばドライブレコーダのカメラでもよく、通常は車両の進行方向を中心として画像を撮影する。またその反対方向も追加的に撮影するものもある。この場合にはドライブレコーダのカメラは端末の一部と構成するものとして説明する。このほか図示はしていないが、地図情報を有していてもよい。
図3に監視サーバ11の果たす機能のブロック図を示す。それらの機能ブロックは、たとえばプロセッサ111が、プログラム112aを実行することで実現される。図3において、情報取得依頼部100は、端末121,131,14へと外部環境情報例えば映像情報の取得を依頼する。なお以下の説明においては、端末121,131,14は単に端末と呼び、また外部環境情報については画像情報を例として説明する。外部環境情報受信部101は、依頼を承諾した端末が送信した画像情報等の外部環境情報を受信する。依頼の承諾または拒否は、たとえば依頼を受けたユーザの入力に基づけばよい。対象情報特定部102は、画像認識サービス15を利用して、対象(危険対象とも呼ぶ。)を画像情報等の外部環境情報から特定する。特定される対象は、たとえば事故や事件など地域の安全を脅かす可能性のある事象である。また、対象となる事故や事件はたまたま撮影した外部の事象や、撮影者自身を被害者とする事件や事故を含む。そこで、過去の事故や事件の画像や映像、音声等の外部環境情報を教師データとして、画像認識サービス15により予め学習させておく。これにより事件や事故であることを識別させると共に、たとえば事故の加害車両や、事件や事故の当事者などの画像オブジェクトを危険対象として画像中から特定させる。また、危険対象が特定された場合には、その地理的な位置をさらに特定してもよい。簡単な方法では、GPS信号などから特定される危険対象を撮影した車両(すなわち端末)の位置を危険対象の位置を見なしてもよい。そして、レーダーやステレオカメラなどで危険対象までの距離や、動画または複数の静止画などによって危険対象の進行方向が検出できれば、端末の位置と時間の情報に基づいて、危険対象の正確な位置を特定できる。
図4A、図4Bを参照して監視サーバ11により実行される危険対象の特定処理を説明する。この処理は、ソフトウェアの観点からは図3に示した各機能ブロックにより遂行されるが、ハードウエアの観点からは監視サーバ11の特にプロセッサ112によりプログラム112aを実行することで実現される。以下の説明では、各機能ブロックを主体として説明する。
図5は、監視サーバ11からメッセージを受信した端末の処理手順を示す。実行主体はたとえば情報処理部23である。図3の手順はメッセージを受信すると開始される。まず受信したメッセージが、危険対象の通知または高精細情報の取得指示のいずれかであるか判定する(S501)。いずれかであれば、受信したメッセージにおいて、送信先となる地域が指定されているか判定する(S503)。地域が指定されていれば、現在の端末の位置がその指定された地域に含まれるか判定する(S505)。この判定は、例えば端末の現在位置をGPSで取得し、その位置と、端末が持つ地図情報における指定された地域とを照合することで行うことができる。ステップS503で地域が特定されていなければステップS505はスキップされる。
図6は、危険対象の通知を受けたり、外部環境情報を提供した端末に対して、関連する危険対象に関する情報たとえばその後の続報などを送信する処理を示す。図6の処理は監視サーバ11により実行される。図6の手順は、危険対象に関連する情報(図6では一例として続報としている。)が入力されたことをきっかけとして開始される。なお危険対象は、たとえばそれが特定されたときに付与されたIDで特定することが可能となる。したがってこの例では、危険対象のIDを特定した上で、その関連情報が入力される。
さて次に図7、図8を参照して、監視サーバ11と端末とが協働する様子の一例を説明する。ここでは外部環境情報が画像情報(動画を含む)の場合を例として説明する。まず監視サーバ11が画像取得依頼を端末に送信する(S701)。端末では拒否されれば拒否応答(S703)を、承認されれば承諾応答(S705)を返信する。このように、逐次、端末によって承認をさせることで、使用が地域安全に貢献していることを使用者に知らせる効果がある。承諾した端末は取得した画像情報を監視サーバ11に送信する(S707)。承諾応答は、この様にサーバからの画像(情報)取得依頼ごとに実施してもよい。或いは、このシステムの利用開始時に一括して承諾してもよい。一括して承諾がされている場合は、拒否応答、承諾応答の有無によらず、画像情報を取得することができる。画像情報を受信した監視サーバ11は、画像処理サービス15を用いて危険対象の特定処理を行う(S709)。特定できなければ(S711)、監視サーバ11はその後も画像情報を受信して危険対象の特定を試みる。また受信した画像情報(S713)に対する危険対象の特定処理(S715)において危険対象が特定されたなら(S717)、監視サーバ11は危険対象の地域及び進行先(あるいは移動先)の地域を特定し、その地域に危険対象を通知すると共に、高解像度画像を要求する(S719)。その通知および要求を受けた端末は、要求に応じて高解像度画像を高精細情報として監視サーバ11に送信する(S721)。監視サーバ11は、受信した画像からさらに危険対象の高精度な特定を試みる(S723)。ここで特定に成功したなら、その画像そのものを、監視サーバ11は危険対象の画像として保存しておいてもよい。
上記実施形態では、特定された危険対象の通知は、車両等に搭載された移動端末等に対して行われているが、それに限らず、たとえば信号機を対象としてもよい。そのためにたとえば、図4AのステップS411において進行方向の地域が特定できた場合には、その地域の信号機の制御装置を対象として、すべて停止信号とするための指示を監視サーバ11が送信する。このタイミングはたとえばステップS425と同じでよい。それに応じて信号機の制御装置は、信号をすべて停止表示たとえば赤信号とする。この停止表示は、危険対象が当該地域を去ったことに応じて解除してよい。あるいは、信号機の制御装置が停止信号を表示してからの経過時間を測定し、所定時間経過したら通常状態に戻すようにしてもよい。
本実施形態に係る発明は以下のようにまとめることができる。
車両(12,13)に搭載された外部環境取得手段(21)により取得され、通信手段(22)により送信された前記車両の外部環境に関する外部環境情報を受信する受信手段(101)と、
前記外部環境情報に基づいて、前記外部環境に存在する危険対象を特定する対象特定手段(102)と
を有することを特徴とするサーバ(11)。
上記サーバ(11)であって、
前記危険対象が特定された場合には、該危険対象が存在する地域を特定する手段(103)をさらに有することを特徴とするサーバ(11)。
上記サーバ(11)であって、
前記危険対象が特定された場合には、該危険対象の進行方向と該進行方向の地域とを特定する手段(104)をさらに有することを特徴とするサーバ(11)。
上記サーバ(11)であって、
前記車両に対して、特定した前記地域とともに、前記危険対象の存在を通知する手段(105)と、
をさらに有することを特徴とするサーバ(11)。
上記サーバ(11)であって、
前記車両に対して、特定した前記地域とともに、前記外部環境取得手段(21)による、より精細度の高い外部環境情報の取得の指示を送信する手段(106)と、
をさらに有することを特徴とするサーバ(11)。
上記サーバ(11)であって、
前記受信手段(101)は、特定した前記地域内の前記車両から、当該車両が送信した前記指示に応じて取得した外部環境情報をさらに受信することを特徴とするサーバ(11)。
上記サーバ(11)であって、
前記受信手段(101)は、前記外部環境取得手段により取得された前記車両の位置を示す位置情報をさらに受信し、
前記地域特定手段(103)は、前記位置情報から、前記地域を特定する、
ことを特徴とするサーバ(11)。
上記サーバ(11)であって、
前記受信手段(101)は、前記外部環境情報として前記外部環境取得手段により取得された画像情報を受信し、
前記対象特定手段(105)は、前記画像情報から、前記危険対象を特定する、
ことを特徴とするサーバ(11)。
上記サーバ(11)であって、
前記外部環境情報の送信元の車両(12,13)に対して、前記外部環境情報から特定された前記危険対象に関する報告を送信する手段(107)をさらに有することを特徴とするサーバ(11)。
上記サーバ(11)であって、
前記車両(12,13)に対して、前記外部環境情報の送信を依頼する手段(100)をさらに有し、
前記受信手段(101)は、前記依頼を承諾した送信元からの前記外部環境情報を受信することを特徴とするサーバ(11)。
車両(12,13)に搭載された、外部環境に関する外部環境情報を取得する外部環境取得手段(21)と、
前記車両(12,13)に搭載された、前記外部環境情報を送信する通信手段(22)と、
前記外部環境取得手段(21)により取得された、前記車両の外部環境に関する外部環境情報を前記車両から受信する受信手段(101)と、
前記外部環境情報に基づいて、前記外部環境に存在する危険対象を特定する対象特定手段(102)と
を有することを特徴とする地域安全システム(1)。
上記地域安全システム(1)であって、
前記危険対象が特定された場合には、該危険対象が存在する地域を特定する手段(103)をさらに有することを特徴とする地域安全システム(1)。
上記地域安全システム(1)であって、
前記危険対象が特定された場合には、該危険対象の進行方向と該進行方向の地域とを特定する手段(104)をさらに有することを特徴とする地域安全システム(1)。
上記地域安全システム(1)であって、
前記車両に対して、特定した前記地域とともに、前記危険対象の存在を通知する手段(105)と、
前記車両に搭載され、前記通知ともに受信した前記地域が当該車両の存在する地域であれば、前記危険対象が当該地域にいることを報知する手段(24)と、
をさらに有することを特徴とする地域安全システム(1)。
この構成により、危険対象の存在する地域及び/又は進行する地域に向けて、危険対象の存在を警告できる。
上記地域安全システム(1)であって、
前記車両に対して、特定した前記地域とともに、前記外部環境取得手段(21)による、より精細度の高い外部環境情報の取得の指示を送信する手段(106)をさらに有し、
前記指示を受信した前記車両(12,13)では、前記外部環境取得手段(21)が、受信した前記地域が当該車両の存在する地域であれば、より精細度の高い外部環境情報の取得を開始することを特徴とする地域安全システム(1)。
上記地域安全システム(1)であって、
前記受信手段(101)は、特定した前記地域内の前記車両から、当該車両が送信した前記指示に応じて取得した外部環境情報をさらに受信することを特徴とする地域安全システム(1)。
上記地域安全システム(1)であって、
前記外部環境取得手段(21)は、前記車両の位置を示す位置情報をさらに取得し、
前記受信手段(101)は、前記外部環境取得手段(21)により取得された前記車両の位置を示す位置情報をさらに受信し、
前記地域特定手段(103)は、前記位置情報から、前記地域を特定する、
ことを特徴とする地域安全システム(1)。
上記地域安全システム(1)であって、
前記受信手段(101)は、前記外部環境情報として前記外部環境取得手段(21)により取得された画像情報を受信し、
前記対象特定手段(105)は、前記画像情報から、前記危険対象を特定する、
ことを特徴とする地域安全システム(1)。
上記地域安全システム(1)であって、
前記外部環境情報の送信元の車両(12,13)に対して、前記外部環境情報から特定された前記危険対象に関する報告を送信する手段(107)をさらに有することを特徴とする地域安全システム(1)。
上記地域安全システム(1)であって、
前記車両(12,13)に対して、前記外部環境情報の送信を依頼する手段(100)をさらに有し、
前記受信手段(101)は、前記依頼を承諾した送信元からの前記外部環境情報を受信することを特徴とする地域安全システム(1)。
コンピュータを、上記サーバ(11)として機能させるためのプログラム(112a)。
端末装置(121,131,14)であって、
前記端末装置の位置を特定する位置特定手段(213)と、
外部からのメッセージを受信する受信手段(22)と、
前記受信手段により、地域を特定し、かつ、送信先を特定していないメッセージを受信した場合には、前記メッセージで特定された地域と前記位置特定手段により特定された前記端末装置の位置とに基づいて前記メッセージをフィルタリングする手段(23)と
を有することを特徴とする端末装置(121,131,14)。
上記端末装置(121,131,14)であって、
前記フィルタリング手段(23)は、前記メッセージで特定された地域に、前記位置特定手段により特定された前記端末装置の位置が含まれない場合には、当該メッセージをフィルタリングすることを特徴とする端末装置(121,131,14)。
上記端末装置(121,131,14)であって、
前記フィルタリング手段(23)は、前記メッセージで特定された地域に、前記位置特定手段により特定された前記端末装置の位置が含まれる場合には、当該メッセージをフィルタリングすることを特徴とする端末装置(121,131,14)。
コンピュータを、上記端末装置として機能させるためのプログラム。
技術分野
[0001]
本発明は、地域を監視する地域安全システム及び該システム内のサーバに関する。
背景技術
[0002]
車両に装着される通信型ドライブレコーダを用いて、予め登録されたキーワードが音声から検出されると、動画像の撮影を開始して、撮影した動画像や位置情報、音声等を緊急通報先へと送信する緊急通報システムが提案されている(特許文献1参照)。
先行技術文献
特許文献
[0003]
特許文献1:特開2016−133963号公報
発明の概要
発明が解決しようとする課題
[0004]
しかしながら、このような緊急通報システムは、ドライブレコーダが装着された車両のごく近くで生じた事態については検知して通報できるが、少し離れると検知が困難である。また、個別の事象に対応するものの、それを追跡することは困難である。このため、この緊急通報システムは、緊急通報システムを装着した車両の盗難や事故などの緊急事態には対応できても、他の車両や地域などに生じる緊急事態へ対応することは困難であった。
[0005]
本発明は上記従来例に鑑みて成されたもので、個々の車両のみならず、地域の安全に貢献する地域安全システム及びサーバを提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段]
[0006]
上記目的を達成するために本発明は以下の構成を有する。
[0007]
すなわち、本発明の一側面によれば、本発明は、
車両(12,13)に搭載された外部環境取得手段(21)により取得され、通信手段(22)により送信された前記車両の外部環境に関する外部環境情報を受信する受信手段(101)と、
前記外部環境情報に基づいて、前記外部環境に存在する危険対象を特定する対象特定手段(102)と、
前記危険対象が特定された場合には、該危険対象の進行方向と移動速度とを特定し、前記進行方向と前記移動速度とから前記危険対象の所定時間後の位置を推定し、前記位置を中心とした所定半径の領域を前記進行方向の地域として特定する特定手段(104)と
を有することを特徴とするサーバ(11)にある。
[0008]
また、本発明の他の一側面によれば、本発明は、
車両(12,13)に搭載された、外部環境に関する外部環境情報を取得する外部環境取得手段(21)と、
前記車両(12,13)に搭載された、前記外部環境情報を送信する通信手段(22)と、
前記外部環境取得手段(21)により取得された、前記車両の外部環境に関する外部環境情報を前記車両から受信する受信手段(101)と、
前記外部環境情報に基づいて、前記外部環境に存在する危険対象を特定する対象特定手段(102)と、
前記危険対象が特定された場合には、該危険対象の進行方向と移動速度とを特定し、前記進行方向と前記移動速度とから前記危険対象の所定時間後の位置を推定し、前記位置を中心とした所定半径の領域を前記進行方向の地域として特定する特定手段(104)と
を有することを特徴とする地域安全システム(1)にある。
[0009]
発明の効果
[0010]
本発明によれば、外部環境情報を取得できる範囲内で生じた危険対象を特定することができる。これにより、危険対象を特定できる範囲が拡張される
ば、車両の進行方向を画像の奥行き方向すなわち撮影方向として特定できる。また画像が固定式のネットワークカメラからのものであれば、カメラが据え付けられている方向が予めわかっていれば、その方向を撮影方向として特定できる。ここで特定される撮影方向は、たとえば北を0度とする地理的な方向である。そして進行方向特定部104は、画像中における危険対象の移動方向を特定する。この移動方向はたとえば撮影方向を基準として特定される。進行方向特定部104はたとえば、取得した外部環境情報が動画であれば、フレーム間の動きベクトルを抽出する。そして画像中で認識されている危険対象の大きさの変化を画像の奥行き方向の移動ベクトルとして特定し、上下方向および左右方向の位置の変化を上下方向および左右方向の移動ベクトルとしてそれぞれ特定する。これら各方向の移動ベクトルを三次元空間で合成し、危険対象の画像方向を基準とした移動方向を特定できる。進行方向特定部104は最後に、危険対象の画像中での移動方向に基準方向、本例では撮影方向を加算することで、地理的な危険対象の移動方向が特定される。さらに進行方向特定部104は、特定された危険対象の進行方向にある地域を特定する。たとえば危険対象の移動ベクトルからその移動速度を特定でき、方向と速度とから所定時間後(たとえば5分あるいは10分など)の危険対象の位置を推定できる。そしてその推定した位置を中心として所定半径の領域を、進行方向の地域として特定することができる。
[0020]
対象通知部105は、危険対象が特定された場合に、危険対象が検知されたことを端末に通知する。通知先となる端末は、危険対象を含む画像などの情報を取得した端末の位置が特定できたか否か、および危険端末の進行方向を特定できたか否かに応じて変わる。この詳細は、このあと図4A、図4B等を参照して説明する。
[0021]
情報取得指示部106は、危険対象が特定された場合に、例えば高精細の外部環境情報等を取得して監視サーバ11に送信するよう、端末に指示を送信する。指示の送信先となる端末は、対象通知部105による通知の宛て先となる端末と同一で良い。これにより、通常時は、精細度が比較的低いデー
手段(22)と、
前記外部環境取得手段(21)により取得された、前記車両の外部環境に関する外部環境情報を前記車両から受信する受信手段(101)と、
前記外部環境情報に基づいて、前記外部環境に存在する危険対象を特定する対象特定手段(102)と
を有することを特徴とする地域安全システム(1)。
[0074]
この構成により、車両に搭載された端末で取得した外部環境情報から危険対象を特定できる。
[0075]
またその第十二の側面は以下のようなものである。すなわち、
上記地域安全システム(1)であって、
前記危険対象が特定された場合には、該危険対象が存在する地域を特定する手段(103)をさらに有することを特徴とする地域安全システム(1)。
[0076]
この構成により、特定した危険対象が存在する地域を特定できる。
[0077]
またその第十三の側面は以下のようなものである。すなわち、
上記地域安全システム(1)であって、
前記危険対象が特定された場合には、該危険対象の進行方向と該進行方向の地域とを特定する手段(104)をさらに有することを特徴とする地域安全システム(1)。
[0078]
この構成により、特定した危険対象が進行する方向の地域を特定できる。
[0079]
またその第十四の側面は以下のようなものである。すなわち、
上記地域安全システム(1)であって、
前記車両に対して、特定した前記地域とともに、前記危険対象の存在を通知する手段(105)と、
前記車両に搭載され、前記通知ともに受信した前記地域が当該車両の存在する地域であれば、前記危険対象が当該地域にいることを報知する報知手段(24)と、
をさらに有することを特徴とする地域安全システム(1)。
車両(12,13)に搭載された外部環境取得手段(21)により取得され、通信手段(22)により送信された前記車両の外部環境に関する外部環境情報を受信する受信手段(101)と、
前記外部環境情報に基づいて、前記外部環境に存在する危険対象を特定する対象特定手段(102)と、
前記危険対象が特定された場合には、該危険対象の進行方向と移動速度とを特定し、前記進行方向と前記移動速度とから前記危険対象の所定時間後の位置を推定し、前記位置を中心とした所定半径の領域を前記進行方向の地域として特定する特定手段(104)と
を有することを特徴とするサーバ(11)にある。
[0008]
また、本発明の他の一側面によれば、本発明は、
車両(12,13)に搭載された、外部環境に関する外部環境情報を取得する外部環境取得手段(21)と、
前記車両(12,13)に搭載された、前記外部環境情報を送信する通信手段(22)と、
前記外部環境取得手段(21)により取得された、前記車両の外部環境に関する外部環境情報を前記車両から受信する受信手段(101)と、
前記外部環境情報に基づいて、前記外部環境に存在する危険対象を特定する対象特定手段(102)と、
前記危険対象が特定された場合には、該危険対象の進行方向と移動速度とを特定し、前記進行方向と前記移動速度とから前記危険対象の所定時間後の位置を推定し、前記位置を中心とした所定半径の領域を前記進行方向の地域として特定する特定手段(104)と
を有することを特徴とする地域安全システム(1)にある。
[0009]
発明の効果
[0010]
本発明によれば、外部環境情報を取得できる範囲内で生じた危険対象を特定することができる。これにより、危険対象を特定できる範囲が拡張される
Claims (25)
- 車両(12,13)に搭載された外部環境取得手段(21)により取得され、通信手段(22)により送信された前記車両の外部環境に関する外部環境情報を受信する受信手段(101)と、
前記外部環境情報に基づいて、前記外部環境に存在する危険対象を特定する対象特定手段(102)と
を有することを特徴とするサーバ(11)。 - 請求項1に記載のサーバ(11)であって、
前記危険対象が特定された場合には、該危険対象が存在する地域を特定する手段(103)をさらに有することを特徴とするサーバ(11)。 - 請求項1または2に記載のサーバ(11)であって、
前記危険対象が特定された場合には、該危険対象の進行方向と該進行方向の地域とを特定する手段(104)をさらに有することを特徴とするサーバ(11)。 - 請求項2または3に記載のサーバ(11)であって、
前記車両に対して、特定した前記地域とともに、前記危険対象の存在を通知する手段(105)と、
をさらに有することを特徴とするサーバ(11)。 - 請求項2または3に記載のサーバ(11)であって、
前記車両に対して、特定した前記地域とともに、前記外部環境取得手段(21)による、より精細度の高い外部環境情報の取得の指示を送信する手段(106)と、
をさらに有することを特徴とするサーバ(11)。 - 請求項5に記載のサーバ(11)であって、
前記受信手段(101)は、特定した前記地域内の前記車両から、当該車両が送信した前記指示に応じて取得した外部環境情報をさらに受信することを特徴とするサーバ(11)。 - 請求項2乃至6のいずれか一項に記載のサーバ(11)であって、
前記受信手段(101)は、前記外部環境取得手段により取得された前記車両の位置を示す位置情報をさらに受信し、
前記地域特定手段(103)は、前記位置情報から、前記地域を特定する、
ことを特徴とするサーバ(11)。 - 請求項1乃至7のいずれか一項に記載のサーバ(11)であって、
前記受信手段(101)は、前記外部環境情報として前記外部環境取得手段により取得された画像情報を受信し、
前記対象特定手段(105)は、前記画像情報から、前記危険対象を特定する、
ことを特徴とするサーバ(11)。 - 請求項1乃至8のいずれか一項に記載のサーバ(11)であって、
前記外部環境情報の送信元の車両(12,13)に対して、前記外部環境情報から特定された前記危険対象に関する報告を送信する手段(107)をさらに有することを特徴とするサーバ(11)。 - 請求項1乃至9のいずれか一項に記載のサーバ(11)であって、
前記車両(12,13)に対して、前記外部環境情報の送信を依頼する手段(100)をさらに有し、
前記受信手段(101)は、前記依頼を承諾した送信元からの前記外部環境情報を受信することを特徴とするサーバ(11)。 - 車両(12,13)に搭載された、外部環境に関する外部環境情報を取得する外部環境取得手段(21)と、
前記車両(12,13)に搭載された、前記外部環境情報を送信する通信手段(22)と、
前記外部環境取得手段(21)により取得された、前記車両の外部環境に関する外部環境情報を前記車両から受信する受信手段(101)と、
前記外部環境情報に基づいて、前記外部環境に存在する危険対象を特定する対象特定手段(102)と
を有することを特徴とする地域安全システム(1)。 - 請求項11に記載の地域安全システム(1)であって、
前記危険対象が特定された場合には、該危険対象が存在する地域を特定する手段(103)をさらに有することを特徴とする地域安全システム(1)。 - 請求項11または12に記載の地域安全システム(1)であって、
前記危険対象が特定された場合には、該危険対象の進行方向と該進行方向の地域とを特定する手段(104)をさらに有することを特徴とする地域安全システム(1)。 - 請求項12または13に記載の地域安全システム(1)であって、
前記車両に対して、特定した前記地域とともに、前記危険対象の存在を通知する手段(105)と、
前記車両に搭載され、前記通知ともに受信した前記地域が当該車両の存在する地域であれば、前記危険対象が当該地域にいることを報知する手段(24)と、
をさらに有することを特徴とする地域安全システム(1)。 - 請求項12または13に記載の地域安全システム(1)であって、
前記車両に対して、特定した前記地域とともに、前記外部環境取得手段(21)による、より精細度の高い外部環境情報の取得の指示を送信する手段(106)をさらに有し、
前記指示を受信した前記車両(12,13)では、前記外部環境取得手段(21)が、受信した前記地域が当該車両の存在する地域であれば、より精細度の高い外部環境情報の取得を開始することを特徴とする地域安全システム(1)。 - 請求項15に記載の地域安全システム(1)であって、
前記受信手段(101)は、特定した前記地域内の前記車両から、当該車両が送信した前記指示に応じて取得した外部環境情報をさらに受信することを特徴とする地域安全システム(1)。 - 請求項12乃至16のいずれか一項に記載の地域安全システム(1)であって、
前記外部環境取得手段(21)は、前記車両の位置を示す位置情報をさらに取得し、
前記受信手段(101)は、前記外部環境取得手段(21)により取得された前記車両の位置を示す位置情報をさらに受信し、
前記地域特定手段(103)は、前記位置情報から、前記地域を特定する、
ことを特徴とする地域安全システム(1)。 - 請求項11乃至17のいずれか一項に記載の地域安全システム(1)であって、
前記受信手段(101)は、前記外部環境情報として前記外部環境取得手段(21)により取得された画像情報を受信し、
前記対象特定手段(105)は、前記画像情報から、前記危険対象を特定する、
ことを特徴とする地域安全システム(1)。 - 請求項11乃至18のいずれか一項に記載の地域安全システム(1)であって、
前記外部環境情報の送信元の車両(12,13)に対して、前記外部環境情報から特定された前記危険対象に関する報告を送信する手段(107)をさらに有することを特徴とする地域安全システム(1)。 - 請求項11乃至19のいずれか一項に記載の地域安全システム(1)であって、
前記車両(12,13)に対して、前記外部環境情報の送信を依頼する手段(100)をさらに有し、
前記受信手段(101)は、前記依頼を承諾した送信元からの前記外部環境情報を受信することを特徴とする地域安全システム(1)。 - コンピュータを、請求項1乃至10のいずれか一項に記載されたサーバ(11)として機能させるためのプログラム(112a)。
- 端末装置(121,131,14)であって、
前記端末装置の位置を特定する位置特定手段(213)と、
外部からのメッセージを受信する受信手段(22)と、
前記受信手段により、地域を特定し、かつ、送信先を特定していないメッセージを受信した場合には、前記メッセージで特定された地域と前記位置特定手段により特定された前記端末装置の位置とに基づいて前記メッセージをフィルタリングする手段(23)と
を有することを特徴とする端末装置(121,131,14)。 - 請求項22に記載の端末装置(121,131,14)であって、
前記フィルタリング手段(23)は、前記メッセージで特定された地域に、前記位置特定手段により特定された前記端末装置の位置が含まれない場合には、当該メッセージをフィルタリングすることを特徴とする端末装置(121,131,14)。 - 請求項22に記載の端末装置(121,131,14)であって、
前記フィルタリング手段(23)は、前記メッセージで特定された地域に、前記位置特定手段により特定された前記端末装置の位置が含まれる場合には、当該メッセージをフィルタリングすることを特徴とする端末装置(121,131,14)。 - コンピュータを、請求項22乃至24のいずれか一項に記載された端末装置として機能させるためのプログラム。
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