JP2018190199A - 監視装置及び防犯システム - Google Patents

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Abstract

【課題】防犯に利用される画像データの通信時のデータ量を抑制しつつ効果的に防犯を行う技術を提供する。【解決手段】防犯システム1は、車両10に搭載された車載監視装置20、防犯カメラ5及び監視サーバ60を備え、監視対象の家91及びその周囲において不審者検出を行う。車両10が配送業者のトラックである場合、荷物を配送中に常時周囲を撮影し監視を行ったり、家91から所定の範囲を走行している場合に、周囲を撮影し監視を行う。車載監視装置20は、車載カメラ40が撮影した画像に映っている人物99が不審者であり在宅判断処理で不在であると判断すると、不審者検出情報を監視サーバ60に通知する。監視サーバ60は、その通知を受けると、警備員携帯端末や所有者携帯端末へ不審者検出情報を送信する。【選択図】図1

Description

本発明は、カメラが撮影した画像をもとに防犯を行う監視装置及び防犯システムに関する。
近年、社会不安の情勢から、市民の防犯意識が向上しつつある。そのなかで、様々な装置に搭載されているカメラを防犯に活用することが検討されている。例えば、車載カメラで撮影した画像を防犯に利用する技術がある(特許文献1参照)。
特開2011−180693号公報
ところで、様々な装置のカメラの利用を想定した場合、画像データのデータサイズに対する考慮が必要となる。すなわち、防犯への対応を考慮した場合、カメラの画像は、外部サーバ等へ送信されることが必要となるが、通信データを抑制する技術が必要とされる。
特許文献1に開示の技術では、事故や犯罪が発生し、警察等からの要求データを受信したときに、自動車のカメラで撮影したデータと警察側のデータとを照合する。このため、自動車に常に画像データを蓄積する必要があり、実際の装置に適用するには、別の技術が必要であった。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、上記課題を解決できる技術を提供することを目的とする。
本発明は、監視装置(20)であって、監視サーバと通信を行う通信部(22)と、監視対象を撮影した画像を解析し不審者の有無を判断する画像判断部(33)と、前記画像の前記監視サーバ(60)への送信の可否を決定する通知制御部(35)と、監視対象の住宅の在宅判断を行う在宅判断部(34)と、を備え、前記通知制御部は、前記画像判断部が不審者が存在すると判断した場合であって、前記在宅判断部が在宅状態であると判断した場合に、前記監視サーバへの前記画像の送信を許可する。
本発明は、監視装置(20)と監視サーバ(60)とを備える防犯システム(1)であって、前記監視装置は、監視サーバと通信を行う通信部(22)と、監視対象を撮影した画像を解析し不審者の有無を判断する画像判断部(33)と、前記画像の前記監視サーバ(60)への送信の可否を決定する通知制御部(35)と、監視対象の住宅の在宅判断を行う在宅判断部(34)と、を備え、前記通知制御部は、前記画像判断部が不審者が存在すると判断した場合であって、前記在宅判断部が在宅状態であると判断した場合に、前記監視サーバへの前記画像の送信を許可し、前記監視サーバは、前記監視装置から前記不審者の前記画像を取得したときに、所定の警報処理を行う警報部を備える。
本発明によると、防犯に利用される画像データの通信時のデータ量を抑制しつつ効果的に防犯を行う技術を実現できる。
実施形態に係る、防犯システムによる監視例を示した図である。 実施形態に係る、人物が不審者であるか否か判断手法の例を示した図である。 実施形態に係る、防犯システムのブロック図である。 実施形態に係る、車載監視装置のブロック図である。 実施形態に係る、監視サーバのブロック図である。 実施形態に係る、不審者検出処理のフローチャートである。 実施形態に係る、在宅判断処理を含む不審者検出処理のフローチャートである。 実施形態に係る、在宅判断処理の処理例1のフローチャートである。 実施形態に係る、在宅判断処理の処理例2のフローチャートである。 実施形態に係る、在宅判断処理の処理例3のフローチャートである。
まず、図1及び図2を参照して、防犯システム1の概要を説明する。
図1に示すように、防犯システム1は、移動体である車両10に搭載された車載監視装置20、防犯カメラ5及び監視サーバ60を備え、所定の住宅(ここでは、敷地90や家91)を監視対象として、監視運用時において、主に画像処理を用いた監視、特に不審者検出を行っている。以下、「監視対象の家91」を単に「家91」と称して説明する。不審者検出した場合に、警備員への通知や派遣、家91の所有者への通知等を迅速に行うことができ、その結果、犯罪発生の防止・抑制ができる。
車両10は、例えば、配送業者のトラックやバス、タクシーなどのように、ある地域を走行する移動体であったり、家91の自家用車である。本実施形態の防犯技術は、車両10の車載カメラ40のみで実現できるが、必要に応じて街頭や敷地境界等に固定設置されている防犯カメラ5を不審者検知に利用することで、きめ細かな防犯が可能となる。
車両10が配送業者のトラックである場合、その車両10は、監視運用時においては、荷物を配送中に常時周囲を撮影し監視を行ったり、家91から所定の範囲を走行している場合に、周囲を撮影し監視を行う。
車両10が、家91の敷地90内の駐車スペース92に駐車している自家用車である場合、駐車中周囲を撮影し監視を行う。その自家用車が、EV(Electric Vehicle)やPHV(Plug-in Hybrid Vehicle)であって充電中であればバッテリ残量を気にする必要が低いため、駐車中常時監視を行うことができる。一般的な内燃機関エンジン車であれば、例えば、タイマー設定した所定の期間監視を行う。
具体的には、車載監視装置20は、車載カメラ40が撮影した画像に映っている人物99が不審者であると判断すると、不審者検出情報を監視サーバ60に通知する。不審者検出情報として、撮影した画像、撮影時刻、その時の位置情報がある。監視サーバ60は、その通知を受けると、監視対応として、図3で後述するように警備員の警備員携帯端末75へ不審者検出情報を送信するとともに該当エリアに向かわせ状況を確認したり、所有者携帯端末76へ不審者検出情報を送信する。
図2に、人物99が不審者であるか否かの判断手法の例を示す。図4で後述する車載監視装置20の画像判断部33がこれらの手法を用いて不審者検出を行う。例えば、図2(a)に示すように、車載監視装置20は、人物99の視線方向Deと移動方向Dm(すなわち、移動ベクトル)を検知したうえで、それら方向に所定以上の違いがあれば、不審者の可能性が高いと判断する。
より具体的には、車載監視装置20は、人物99の移動方向Dmが道路93に沿っているのにも拘わらず視線方向Deが敷地90の家91の方向である場合に、人物99が不審者の可能性が高いと判断する。視線方向Deと移動方向Dmを画像処理により検知する技術としては、公知の技術(例えば、特開2017−30686号公報)を用いることができる。その他にも、オプティカルフローを求め人物追跡や姿勢推定を行い防犯に適用する技術が提案されており、そのような技術を用いることで不審者判別が可能である。
一方、図2(b)に示すように、車載監視装置20は、人物99の視線方向Deと移動方向Dmが一致する場合には、人物99は不審者ではないと判断する。また、図2(c)に示すように、車載監視装置20は、家91の敷地90内へ侵入する人物99、より具体的には、塀94を越えて侵入する人物99を検知すると、その人物99は不審者であると判断する。そのような場合の他に、人物99が、敷地90の境界と距離が近い場合や、敷地90の境界との距離が近くなったり離れたりする挙動を示している場合に、不審者である判断することもできる。また、画像中の人物99の表情の振動を検知し精神状態を判断する技術も知られており、その技術を用いて不審者判断を行うこともできる。不審者であると判断したときの条件に応じて、不審者レベルを設定してもよい。すなわち、人物99が、不審者である蓋然性が高いか低いかのレベルを設定することで、緊急に対応する状況であるか否かを判断することができる。
図3を参照して、防犯システム1の具体的な構成を説明する。
防犯システム1は、車両10に搭載された車載監視装置20と、監視サーバ60と、事業系サーバ70と、防犯カメラ5とを備え、ネットワーク2に接続されている。車載監視装置20は、専用の装置として構成されてもよいし、ナビゲーションシステムやドライブレコーダーと一体化した装置として構成されてもよいし、また、テレマティクスサービスを提供するための車載タイプの通信モジュールと一体に構成されてもよい。
監視サーバ60は、車載監視装置20から不審者検出情報を受けると、所定の警報処理を行う。警報処理として、警備員の所有する携帯端末(以下、「警備員携帯端末75」と称する。)75への該当の家91の状況確認指示や、家91の所有者の携帯端末(以下、「所有者携帯端末76」と称する。)へ電子メールでの通知や、ドローン77を用いた状況確認を行う。また、家91が集合住宅であればその管理組合に対して所定の警報が通知されてもよい。
事業系サーバ70は、例えば、電力事業サーバ71や、セキュリティ事業サーバ72、配送事業サーバ73を備える。車載監視装置20は、後述する在宅判断のために、監視サーバ60を介して事業系サーバ70の各サーバへ、在宅判断に用いる情報を照会する。
電力事業サーバ71は、電力事業者が管理するサーバであって、家91にスマートメータが設置されている場合に、使用量をリアルタイムで記録し、電力使用状況を把握している。電力事業サーバ71の電力使用状況、特に、使用量の変化率を参照することで、家91が在宅状態であるか否かを推定することができる。電力使用量が多い場合であっても、例えば、エアコンをオンにしたまま外出しているようなケースもある。使用量の変化率を参照し、例えば過去1時間の使用量に一定以上の変動が有る場合に、実際に在宅している可能性が高いと判断する。
セキュリティ事業サーバ72は、セキュリティサービス提供事業者(一般には警備会社である。)が管理するサーバであって、家91がその事業者のセキュリティシステムを利用している場合に、セキュリティシステムの稼働状態を把握している。例えば、家91におけるセキュリティシステムが建物警戒状態にセットさせていれば、家91が不在状態であると判断することができる。
配送事業サーバ73は、宅配便事業者のサーバであって、各家庭への配送を管理し、過去の配送履歴を記録している。その配送履歴に関する統計データを参照することで、不審者検出時の時刻において、家91が在宅状態であるか否かの傾向を得ることができる。
また、監視サーバ60は、車載監視装置20から事業系サーバ70への在宅情報の照会がない場合でも、事業系サーバ70のデータを用いることで、家91の不在状況を推定でき、不審者検出時における上記の警報処理をきめ細かく設定することができる。
図4を参照して車載監視装置20の構成を説明する。
車載監視装置20は、監視処理部30と、車載カメラ40と、車載通信部22と、GNSSセンサ(Global Navigation Satellite System/全球測位衛星システム)23と、対物センサ24とを備える。
車載通信部22は、携帯電話回線、無線LAN規格やブルートゥース(登録商標)等の近距離無線通信規格の無線通信インタフェイスである。車載監視装置20は、この車載通信部22を介してネットワーク2に接続し、監視サーバ60や事業系サーバ70等のサーバと通信する。
GNSSセンサ23は、GNSS信号を受信し車両10の位置を特定する。対物センサ24は、例えば、車両前方に向けて搭載されたミリ波レーダーであって、数10mの範囲の物体を検出することができる。
車載カメラ40は、例えば、車両前方を撮影する前方カメラ41、車両後方を撮影する後方カメラ42、車両右方向を撮影する右側方カメラ43、車両左方向を撮影する左側方カメラ44を備える。車載カメラ40は、自動運転支援や駐車支援等に用いられるカメラや、ドライブレコーダーのカメラと共用されてもよい。
監視処理部30は、MPU(Micro-Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等によって各機能を実現する。具体的には、監視処理部30は、主制御部31と、画像取得部32と、画像判断部33と、在宅判断部34と、通知判断部35と、車載記憶部36とを備える。
主制御部31は、各構成要素を統括的に制御する。
画像取得部32は、車載カメラ40を制御し、車両10の周囲の画像を取得する。取得した画像は画像判断部33へ送る。一般には、画像取得部32は、車載カメラ40のうち、前方カメラ41を用いるように制御する。ただし、家91の方向が認識できている場合は、画像取得部32は、家91を撮影可能な全てのカメラを用いるように制御してもよい。例えば、家91の前を通り過ぎる場合に、画像取得部32は、画像を取得するカメラとして、まず前方カメラ41、つづいて、右側方カメラ43又は左側方カメラ44、最後に後方カメラ42と順次切り替えてもよい。
画像判断部33は、防犯機能を実行中において、車載カメラ40が撮影した画像をもとに、不審者の有無を判断する。判断アルゴリズムとして、図2で説明した手法を用いる。また、事前に、不審者の動作パターンを登録しておき、その動作パターンに近しい場合に、検出した人物99が不審者であると判断してもよい。また、家91の所有者やその関連者、配達業者等を不審者から除外する対象として登録しておいてもよい。これら登録は、車載監視装置20に登録されてもよいし、監視サーバ60に登録されてもよい。判断アルゴリズムは、後述する監視サーバ60のアルゴリズム部62によってアップデートされ最適化される。
近年、ADAS(Advanced Driving Assistant System)の進歩が著しく撮影した画像を用いて周囲の人や物体を認識する技術が導入されている。このADASの機能を有する車両10では、その技術を用いることで、大きな導入コストなしに不審者判断機能を実現し、また最適にアップデータした状態を維持できる。
在宅判断部34は、家91が不在状態であるか否かを判断する。不在状態であるか否かの情報は、上述したように、在宅判断部34が、事業系サーバ70に在宅判断に用いる情報を照会し取得する。
通知判断部35は、不審者を検出し家91が不在状態である場合に、監視サーバ60へ不審者検出情報を送信する。これによって送信タイミングを限定することができ、監視サーバ60へ送信するデータ量を抑制することができる。なお、通知判断部35は、所定の設定によって、不審者検出時には全てデータを送信してもよい。その場合には、通信のデータ量抑制の観点から、縮小したりモノクロ画像に変換するなどして画像データのサイズを小さくしてもよい。また、監視サーバ60が別処理で車両10の位置情報を把握している場合には、通知判断部35は、送信する不審者検出情報に位置情報を含めなくともよい。
また、通知判断部35は、不審者検出時に車両10の運転手に通知し、不審者検出情報を送信するか否かを確認してもよい。不審者と判断された人物99が、家91の訪問のために探している者や子供等であって実際には不審者でないことが明確な場合に、無駄な処理を回避できる。
車載記憶部36は、非遷移的実体的記録媒体(non-transitory tangible storage media)であって、例えば、RAM(Random Access Memory)等の主記憶部、ROM(Read Only Memory)、SSD(Solid State Disk)、HDD(Hard Disk Drive)等の補助記憶部、フラッシュメモリーカードや光学記録媒体等を含む。
車載記憶部36は、撮影した画像を位置情報と関連づけて記録する。ここでは、記憶容量の抑制の観点から、不審者を検出した場合にのみ、撮影した画像と位置情報を関連づけて記録する。記録された画像等のデータは、監視サーバ60へ通知後に消去されてもよいし、一定時間経過後に消去されてもよい。
図5を参照して監視サーバ60の構成を説明する。
監視サーバ60は、監視支援部61と、DB部65と、サーバ通信部68とを備える。サーバ通信部68は、例えば、無線LAN規格や有線LAN規格等の通信インタフェイスであり、ネットワーク2を介して車載監視装置20や事業系サーバ70、警備員携帯端末75、所有者携帯端末76、防犯カメラ5と接続する。
監視支援部61は、アルゴリズム部62と、管理部63と、警報部64とを備える。
アルゴリズム部62は、車載監視装置20の画像判断部33で用いる不審者検知のアルゴリズムを、例えばAIやディープラーニングによる学習機能によって最適化を行い、ネットワーク2を介して、画像判断部33のアルゴリズムをアップデートする。
より具体的には、アルゴリズム部62は、既に据えつけられている防犯カメラ5などから集められた窃盗や泥棒の画像データを教師データとして学習しアップデートする。また、アルゴリズム部62は、学習されたデータからアルゴリズム生成してもよい。アルゴリズムのアップデート後または新たなアルゴリズムを生成後、アルゴリズム部62は、車載監視装置20へ最新のアルゴリズムを送信する。
管理部63は、監視対象を管理する。具体的には、管理部63は、家91の登録、監視稼働中の車両10(車載監視装置20)の登録を行い、後述の管理テーブル部66に記録する。
具体的には、管理部63は、家91の登録においては、電力事業サーバ71やセキュリティ事業サーバ72や配送事業サーバ73の情報の利用の有無や、不審者検出時の警報処理を登録する。不審者検出時の対応として、例えば、電子メールや電話等による通知方法やセキュリティ会社のシステムとの連動の有無、より具体的には警備員への不審者検出情報の通知や派遣の有無がある。また、不審者検出情報の内容や、その取得時間に応じて警報処理を変えてもよい。例えば、昼間に不審者検出情報が取得された場合には、警戒レベルを上げつつ再度の不審者検出情報の取得まで待機し、夜間には直ぐに家91へ警備員を派遣するといった対応がある。
また、管理部63は、車載監視装置20から在宅情報の照会があった場合に、事業系サーバ70、ここでは電力事業サーバ71、セキュリティ事業サーバ72、配送事業サーバ73に対して、所定の情報を要求する。管理部63は、その要求に対して事業系サーバ70から取得した情報を車載監視装置20に通知する。なお、監視サーバ60が、事業系サーバ70から定期的に必要となる情報を取得して蓄積してもよい。
警報部64は、車載監視装置20から不審者検出情報を取得すると、上述した所定の警報処理、例えば、警備員携帯端末75や所有者携帯端末76への通知やドローン77を向かわせたりする。
DB部65は、管理テーブル部66及び画像記憶部67を備える。管理テーブル部66は、管理部63による登録内容を記録する。警報部64は、警報処理を行う場合に、この管理テーブル部66を参照し、取るべき処理を決定する。
画像記憶部67は、車載監視装置20から送られてきた不審者検出情報、すなわち不審者が映っている画像、撮影時刻および位置情報を記録する。位置情報は、車両10のGNSSセンサ23によるものであってもよいし、家91の位置が分かる場合にはその位置情報でもよい。
つづいて、図6の不審者検出処理のフローチャートを参照して、具体的な処理を説明する。この処理では、車両10が宅配業者の車両であって、家91の付近を走行している例を想定する。また、不審者検出時には、在宅状態であるかは判断せず、不審者検出情報を監視サーバ60へ送信する。
監視運用時において、車載監視装置20の画像取得部32は、車載カメラ40が撮影した車両10の周囲の画像を取得する(S101)。画像判断部33は、取得した画像を解析して不審者が含まれているか否かを判断する(S102)
不審者が含まれている場合(S103のY)、通知判断部35は、その画像を含む不審者検出情報を車載記憶部36へ記憶するとともに(S104)、監視サーバ60へ送信する(S105)。監視サーバ60において、警報部64は、車載監視装置20から不審者検出情報を取得すると、所定の警報処理を行う(S106)。
撮影した画像に不審者が含まれていない場合(S103のN)、警報処理後(S106)及び監視継続の場合は(S107のY)、処理は画像取得処理(S101)へ戻る。監視終了の場合は(S107のN)、当該フローによる処理は終了する。
このように、不審者を検出した場合にのみ、車載監視装置20から監視サーバ60へ不審者情報が送信されるため、送信データ量を抑制することができ、また、車載記憶部36や画像記憶部67に記憶するために必要とされる記憶容量を抑制できる。
図7は、不審者検出処理の別の例を示すフローチャートで、図6の処理に、不審者検出時に在宅状態であるかは判断した上で、不在時のみに不審者検出情報を監視サーバ60へ送信する処理を追加している。
画像取得部32が、車載カメラ40が撮影した車両10の周囲の画像を取得する(S201)。画像判断部33は、取得した画像を解析して不審者が含まれているか否かを判断する(S202)。
不審者が含まれている場合(S203のY)、在宅判断部34は、家91が在宅状態であるか否かを判断する(S204)。不在状態であれば(S205のY)、通知判断部35は、不審者検出情報を車載記憶部36へ記憶するとともに(S206)、監視サーバ60へ送信する(S207)。監視サーバ60では、警報部64は、車載監視装置20から不審者検出情報を取得すると、所定の警報処理を行う(S208)。
撮影した画像に不審者が含まれていない場合(S203のN)、在宅の場合(S205のN)及び警報処理実行後(S208)、監視継続の場合は(S209のY)、処理は画像取得処理(S201)へ戻る。監視終了の場合は(S209のN)、当該フローによる処理は終了する。
このように、撮影した画像に不審者を検出した場合であっても家91が在宅状態であれば不審者検出情報は監視サーバ60へ送信されない。したがって、送信タイミングをより限定することができ、監視サーバ60へ送信するデータ量を抑制することができる。また、監視サーバ60が警報処理を行う場合において、無駄な処理を行うことを抑制できる。
なお、不審者検出をした場合であって在宅状態の場合に、不審者を検出した旨だけが監視サーバ60に通知されてもよい。そのとき、監視サーバ60は、画像が送られてきた場合と異なる警報処理、例えば、家91の所有者にメールで通知するといった処理を行う。
つづいて、図8〜図10のフローチャートを参照して図7の在宅判断処理(S204)の具体的な処理を3例説明する。
図8の処理例1では電力事業サーバ71の情報をもとに、在宅判断を行う。在宅判断処理が開始すると、在宅判断部34は、監視サーバ60に要請して電力事業サーバ71から家91の電力使用量の情報、特に使用量の変化率を取得する(S301)。
在宅判断部34は、取得した電力使用量の変化率を参照し、一定以上の変化がある場合に(S302のY)、在宅判断部34は、家91は在宅状態であると判断する(S303)。一定以上の変化がない場合(S302のN)、在宅判断部34は、家91は不在状態であると判断する(S304)。
図9の処理例2ではセキュリティ事業サーバ72の情報をもとに、在宅判断を行う。在宅判断処理が開始すると、在宅判断部34は、監視サーバ60に要請してセキュリティ事業サーバ72から家91の建物警戒状態の有無を取得する(S401)。
建物警戒状態でない場合には(S402のN)、在宅判断部34は、家91は在宅状態であると判断する(S403)。建物警戒状態である場合には(S402のY)、在宅判断部34は、家91は不在状態であると判断する(S404)。
図10の処理例3では電力事業サーバ71の情報とともに配送事業サーバ73の統計データをもとに在宅判断を行う。以下では、判断プロセスに違いに応じて1つの在宅状態と、3つの不在状態に細分化して判断される。
不在状態については、不在状態(A)〜(C)の3つの状態に分けて判断される。不在状態(A)〜(C)それぞれについて不在状態フラグ(A)〜(C)が設定され、在宅判断処理終了後の図7の不審者検知情報の送信処理(S207)において、それらフラグの情報も併せて監視サーバ60へ通知される。監視サーバ60では、フラグの情報の違いに応じた警報処理を行うことができる。
在宅判断処理が開始すると、在宅判断部34は、監視サーバ60に要請して電力事業サーバ71から家91の電力使用量の情報を取得する(S501)。
在宅判断部34は、取得した電力使用量の変化率を参照し、一定以上の変化がある場合に(S502のY)、監視サーバ60に要請して配送事業サーバ73から配送履歴に関する統計データを取得する(S503)。
在宅判断部34は、その統計データにおいて在宅率が高い場合(S504のY)、家91は在宅状態であると判断し(S505)、統計データにおいて在宅率が高くない場合(S504のN)、不在状態(A)であると判断し、不在状態フラグ(A)を設定する(S506)。
電量使用量の変化率による判断において一定以上の変化が見られない場合(S502のN)、監視サーバ60に要請して配送事業サーバ73から配送履歴に関する統計データを取得する(S507)。
在宅判断部34は、その統計データにおいて在宅率が高い場合(S508のY)、家91は不在状態(B)であると判断し不在状態フラグ(B)を設定し(S509)、統計データにおいて在宅率が高くない場合(S508のN)、不在状態(C)であると判断し不在状態フラグ(C)を設定する(S510)。
在宅判断(S505)または不在判断(S506、S509、S510)が終わると、図7の不審者検知情報の記録処理(S206)及び送信処理(S207)へ進む。送信処理(S207)では、不審者検出情報に不在状態のフラグ情報を含めて監視サーバ60に通知する。監視サーバ60の警報部64は、フラグに応じたより適切な警報処理を選択することができる。
つづいて、車両10が図1で示した駐車スペース92に駐車している場合の例について説明する。なお、上述した移動中の処理と同様の処理が可能であり、ここでは、異なる処理について説明する。
車載監視装置20の画像取得部32は、GNSSセンサ23の位置情報で、駐車スペース92に駐車していると判断した場合に、車載カメラ40のうち道路93の方向を撮影するカメラをオンにして、周囲の画像を撮影する。なお、車載監視装置20が敷地90内や近隣の防犯カメラ5と連動可能である場合には、画像取得部32は、それら防犯カメラ5を制御し不審者を撮影してもよい。
撮影方向の判断、すなわち道路93の方向の判断は、事前に登録されている周囲の画像と比較してもよいし、対物センサ24のセンシング結果及び車載カメラ40の画像をもとにカメラ前方が開放されているかを判断することで行ってもよい。
つづいて、画像判断部33は、撮影した画像をもとに不審者検知処理を行う。駐車時は所有者等の非不審者が画像に含まれる頻度が多いと想定できるので、不審者対象から除外する登録をしておくことで、無駄な処理を回避できる。また、不審者検出した場合、画像取得部32は、車載カメラ40による監視精度を高める処理を行ってもよい。例えば、所定時間だけ、画像撮影頻度や解像度、撮影する車載カメラ40を全て用いたサラウンドビュー状態にするといったことができる。
不審者が検知されると、在宅判断部34は、家91が在宅状態であるか否かを判断する。在宅状態であれば、通知判断部35は、とくに通知等をしなかったり、または所定の在宅状態時処理、例えば、不審者を検出した旨だけを通知する処理を実行する。不在状態であれば、通知判断部35は、監視サーバ60に対して不審者検知情報、すなわち撮影した画像及び位置情報を通知する。通知を受けた監視サーバ60は、上述したような警報処理を実行する。
駐車中に対物センサ24で物体を検知した場合や車両10への衝撃を検知した場合に、周囲を録画する機能が知られている。この機能では、検知が多いと、録画が上書きされてしまい、十分に機能を発揮できないこともある。しかし、本実施形態のように、単に対物センサ24による検知のみでなく画像処理で不審者を検出するため、不審者の判断精度を高くできる。また、監視サーバ60へ不審者情報の一部として撮影した画像を送るため、不審者が映っている画像が車両10側の装置(すなわち車載記憶部36)で上書きされてしまうことを防止できる。
なお、移動中の車両10の車載監視装置20と、駐車中の車両10の車載監視装置20とが連携動作してもよい。具体的には、移動中の車両10が不審者を検知した場合、監視サーバ60を介して駐車中の車両10の車載監視装置20へ、不審者を検知した旨を通知する。通知を受けた駐車中の車両10の車載監視装置20は、監視機能をオンしたり、監視精度を高める処理を行うことができる。
以上、本発明を実施形態をもとに説明した。この実施形態は例示であり、それらの各構成要素の組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
1 防犯システム、 2 ネットワーク、 5 防犯カメラ、 10 車両、
20 車載監視装置、 22 車載通信部、 23 GNSSセンサ、
24 対物センサ、 30 監視処理部、 31 主制御部、 32 画像取得部、
33 画像判断部、 34 在宅判断部、 35 通知判断部、 36 車載記憶部、
40 車載カメラ、 41 前方カメラ、 42 後方カメラ、 43 右側方カメラ、
44 左側方カメラ、 60 監視サーバ、 61 監視支援部、
62 アルゴリズム部、 63 管理部、 64 警報部、 65 DB部、
66 管理テーブル部、 67 画像記憶部、 68 サーバ通信部
70 事業系サーバ、 71 電力事業サーバ、 72 セキュリティ事業サーバ
73 配送事業サーバ、 75 警備員携帯端末、 76 所有者携帯端末
77 ドローン、 90 敷地、 91 家、 92 駐車スペース、 93 道路
94 塀、 95 門、 99 人物、 De 視線方向、 Dm 移動方向

Claims (18)

  1. 監視サーバ(60)と通信を行う通信部(22)と、
    監視対象を撮影した画像を解析し不審者の有無を判断する画像判断部(33)と、
    前記画像の前記監視サーバ(60)への送信の可否を決定する通知制御部(35)と、
    監視対象の住宅の在宅判断を行う在宅判断部(34)と、を備え、
    前記通知制御部は、前記画像判断部が不審者が存在すると判断した場合であって、前記在宅判断部が在宅状態であると判断した場合に、前記監視サーバへの前記画像の送信を許可する
    ことを特徴とする監視装置(20)。
  2. 前記画像判断部は、画像中の人物を特定し、前記人物の視線方向と移動方向とから、前記人物が不審者であるか否かを判断する請求項1の監視装置。
  3. 前記画像が撮影された位置情報を特定する位置特定部(23)を備え、
    前記画像判断部は、前記監視サーバへ前記画像を送信する場合に、前記画像と前記位置情報とを関連づけて送信する請求項1または2の監視装置。
  4. 前記在宅判断部は、前記監視サーバに対して前記在宅判断に用いる情報を照会するこ請求項1から3までのいずれかの監視装置。
  5. 前記在宅判断に用いる情報は、前記住宅へ電力を供給する事業者が有する前記住宅の電力使用量に関する情報を含む請求項4の監視装置。
  6. 前記在宅判断に用いる情報は、前記住宅に対してセキュリティサービスを提供する事業者が有する前記住宅の警戒状態に関する情報を含む請求項4または5の監視装置。
  7. 前記在宅判断に用いる情報は、前記住宅への荷物を配送する配送業者が有する前記住宅の不在履歴に関する情報を含む請求項4〜6までのいずれかの監視装置。
  8. 前記画像判断部は、前記監視サーバから更新された判断アルゴリズムを取得する請求項1〜7までのいずれかの監視装置。
  9. 前記監視対象を撮影するカメラ(40)を備える請求項1〜8までのいずれかの監視装置。
  10. 監視装置(20)と監視サーバ(60)とを備える防犯システム(1)であって、
    前記監視装置は、
    監視サーバと通信を行う通信部(22)と、
    監視対象を撮影した画像を解析し不審者の有無を判断する画像判断部(33)と、
    前記画像の前記監視サーバ(60)への送信の可否を決定する通知制御部(35)と、
    監視対象の住宅の在宅判断を行う在宅判断部(34)と、を備え、
    前記通知制御部は、前記画像判断部が不審者が存在すると判断した場合であって、前記在宅判断部が在宅状態であると判断した場合に、前記監視サーバへの前記画像の送信を許可し、
    前記監視サーバは、
    前記監視装置から前記不審者の前記画像を取得したときに、所定の警報処理を行う警報部を備える
    ことを特徴とする防犯システム。
  11. 前記画像判断部は、画像中の人物を特定し、前記人物の視線方向と移動方向とから、前記人物が不審者であるか否かを判断する請求項10の防犯システム。
  12. 前記監視装置は、
    前記画像を撮影位置の位置情報を特定する位置特定部(23)を備え、
    前記画像判断部は、前記監視サーバへ前記画像を送信する場合に、前記画像と前記位置情報とを関連づけて送信する請求項10または11の防犯システム。
  13. 前記在宅判断部は、前記監視サーバに対して前記在宅判断に用いる情報の照会を行い、
    前記監視サーバは、前記照会があったときに、前記在宅判断に用いる情報を車載監視装置へ通知する管理部(63)を備える請求項10から12までのいずれかの防犯システム。
  14. 前記在宅判断に用いる情報は、前記住宅へ電力を供給する事業者が有する前記住宅の電力使用量に関する情報を含む請求項13の防犯システム。
  15. 前記在宅判断に用いる情報は、前記住宅に対してセキュリティサービスを提供する事業者が有する前記住宅の警戒状態に関する情報を含む請求項13または14の防犯システム。
  16. 前記在宅判断に用いる情報は、前記住宅への荷物を配送する配送業者が有する前記住宅の不在履歴に関する情報を含む請求項13〜15までのいずれかの防犯システム。
  17. 前記監視サーバは、前記画像判断部が用いる判断アルゴリズムを更新し更新後の判断アルゴリズムを送信するアルゴリズム部(62)を備え、
    前記画像判断部は、前記監視サーバから更新された判断アルゴリズムを取得する請求項10〜16までのいずれかの防犯システム。
  18. 前記監視装置は、移動体に設けられ、前記監視対象を撮影するカメラ(40)を備える請求項10〜17までのいずれかの防犯システム。
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