JPWO2018174043A1 - 乗り物用シート - Google Patents

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Abstract

シートバックの内部に差し込まれる部材がある場合において、シートバックフレームに必要な剛性を持たせつつ、設計の自由度の高さを損なわないようにする。乗り物用シート(100)が備える第1シートバックフレーム(1A)における補強を要する面には、当該補強を要する面から当該補強を要する面に沿った線状をなすように突き出た下補強部(26b)が設けられており、下補強部(26b)の少なくとも一部は、当該下補強部(26b)における他の部分から連続するように設けられつつ、補強を要する面からの突き出し高さが他の部分よりも低い段差部(26e)となっている。

Description

本発明は、平板状のシートバックフレームが内部に設けられたシートバックを備える乗り物用シートに関する。
乗り物(とりわけ車両)用シートの中は、乗員の臀部を支えるシートクッションと、シートクッションの後端部に設けられたシートバックと、シートバックの上部に取り付けられたヘッドレストと、を備えたものがある。
ヘッドレストは、乗員の頭部が接するヘッドレスト本体と、当該本体から突出する棒状のピラーと、を備え、シートバックの上部に設けられた差し込み穴にピラーを差し込むことで、シートバックに取り付けられるものが一般的である。
シートバックは、金属板からなるパネル材と、当該パネル材に接合されたフレーム材と、を有するシートバックフレームと、当該シートバックフレームを覆うパッドと、を備えたものが多い。
シートバックフレームには、一定以上の剛性を有することが求められるため、従来、パネル材におけるフレーム材が接合されていない領域に、パネル材を線状に膨出させた補強部(ビード)を形成し、シートバックフレームに所定以上の剛性を持たせることが行われている(特許文献1,2参照)。
特開2014−034245号公報 特開2014−019316号公報
特許文献1,2に記載されたようなシートバックを備える乗り物用シートにおいては、シートバックの差し込み穴に差し込まれたヘッドレストのピラーの先端が、シートバックの内部でシートバックフレームの補強部と接触してしまうことがあった。ピラーが補強部に接触した状態で乗り物が動くと、振動によってピラーの先端が補強部との離間・衝突を繰り返したり擦れたりして雑音が生じることがある。このような雑音は、乗員に不快感を与えてしまう可能性がある。
このようなピラーと補強部との接触を防ぐためには、ピラーの延長線上に補強部を形成しないようにする、あるいはピラーを、その延長線上に補強部が位置しないように配置する、といった対策が考えられる。
しかし、ピラーの延長線上に補強部を形成しないようにすると、補強を要する箇所に十分な補強がなされないこととなり、パネル材の剛性が必要とされる剛性を下回ってしまう可能性がある。剛性の低下分は別の補強部材を設けるなどして補わなければならず、シートの大型化・重量化につながってしまう。
一方、ピラーを、その延長線上に補強部が位置しないように配置しようとすると、ピラーの差し込み穴の形成位置や角度が制限される、すなわち、シート設計の自由度が低下することとなってしまう。差し込み穴の形成に制限がかかると、ヘッドレストやピラーの差し込み穴を形成する部材の設計に手間がかかってしまったり、ピラーと補強部との距離を取るためにシートバックを大型化しなければならなくなってしまったりする。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、シートバックの内部に差し込まれる部材がある場合において、シートバックフレームに必要な剛性を持たせつつ、設計の自由度の高さを損なわないようにすることを課題とする。
以上の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、
平板状のシートバックフレームが設けられたシートバックを備える乗り物用シートであって、
前記シートバックフレームにおける補強を要する面には、当該補強を要する面から当該補強を要する面に沿った線状に突き出す補強部が設けられており、
前記補強部の少なくとも一部は、当該補強部における他の部分から連続するように設けられつつ、前記補強を要する面からの突き出し高さが前記他の部分よりも低い段差部となっていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の乗り物用シートであって、
前記段差部を有する前記補強部は、前記補強を要する面と直交する方向から見たときの形状が環状となっていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の乗り物用シートであって、
前記段差部は、複数設けられていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の乗り物用シートであって、
本体と、当該本体から突出する棒状のピラーと、を有するヘッドレストを備え、
前記補強を要する面には、前記ピラーを支持するピラー支持部が設けられ、
前記段差部は、前記ピラー支持部によって支持された前記ピラーの先端部と対向する位置に設けられていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の乗り物用シートであって、
前記ピラー支持部は、前記ピラーを挿通可能な筒状となっており、
前記段差部の前記補強部延長方向の長さは、前記ピラーの太さよりも長くなっており、
前記段差部の前記補強部延長方向の両端は、それぞれ前記ピラー支持部に支持された前記ピラー両側面よりも当該ピラーの中心軸から遠ざかる側に設けられていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項4に記載の乗り物用シートであって、
前記段差部の前記補強部延長方向の幅は、前記ピラー支持部の前記補強部延長方向の幅と略等しくなっていることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項5に記載の乗り物用シートであって、
前記補強部及び前記段差部は、水平方向に延びるように設けられ、
前記ピラー支持部は、前記段差部の上方に設けられており、
前記段差部は、当該段差部延長方向及び突き出し方向と直交する方向の幅が前記他の部分よりも細く、かつその上端が、前記他の部分の上端よりも下方に位置していることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項1に記載の乗り物用シートであって、
前記段差部を有する前記補強部の近傍には、前記段差部を有さない他の補強部が、前記補強部と平行に延びるように設けられていることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項1に記載の乗り物用シートであって、
前記シートバックフレームは、前記シートバックの内部に、当該シートバックにおける乗員の背中が接する面と略平行になるよう配置されており、
前記補強部は、前記乗員の背中が接する面が存在する側に突き出るように設けられていることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項1に記載の乗り物用シートであって、
前記補強部は、前記シートバックフレームの一部が膨出したビードであることを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、請求項1に記載の乗り物用シートであって、
前記補強を要する面には、当該補強を要する面に沿って延びる棒状のフレーム材が設けられていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、突き出し高さの低い段差部が、シートバックフレームから突き出すように設けられた補強部の一部であるため、段差部が全く形成されていない場合に比べ、シートバックフレームに必要な剛性を持たせることが可能となる。
さらに、段差部があるため、シートバックの内部に差し込まれた部材と補強部との間に間隙を生じさせることが可能となる。これにより、差し込まれた部材と補強部との接触に起因する雑音が生じなくなるので、乗員は快適に着席し続けることができる。
また、差し込まれた部材と補強部との間に間隙ができるので、この間隙が許容する範囲で、シート設計に幅を持たせることが可能となり、乗り物用シートの小型化に貢献できる。
その他にも、間隙が許容する範囲で、部材の差し込み穴の形成位置や角度を変更することも可能となる。
したがって、シートバックフレームに必要な剛性を持たせつつ、設計の自由度の高さを損なわないようにすることができる。
請求項2に係る発明によれば、補強部が環状となることで、様々な方向からシートバックフレームに作用する曲げ応力に対して抗することができるようになるので、シートバックフレームの剛性向上に貢献できる。
請求項3に係る発明によれば、シートバックに差し込まれる部材が複数ある場合にも対応することができるので、シート設計の自由度をより一層高めることができる。
また、請求項4に係る発明によれば、ピラーを従来と同じ深さだけ差し込んでも、ピラーと補強部(段差部)との間には、段差部と他の部分との高さの差の分だけ隙間が生じるので、ピラー先端部が補強部と接触するのを抑制することができる。その結果、ピラーと補強部との接触による雑音が生じず、乗員は快適に着席することができる。
また、ピラーと補強部とを離間させるためにシートバックを大型化させる必要がなくなる。
請求項5に係る発明によれば、ピラーが、段差部の両端、すなわち、段差部よりも高い他の部分の端から離間することになるので、ピラーが補強部延長方向に振動したときに、ピラーの先端部と補強部とが接触してしまうのを抑制することができる。
請求項6に係る発明によれば、段差部が、ピラーと補強部との接触を防ぐ上で必要最小限の長さに抑えられるので、シートバックフレームの剛性を過度に低下させてしまうのを抑制することができる。
請求項7に係る発明によれば、他の部分と太さが等しく突き出し高さだけ低い段差部よりも、ピラー支持部との距離が大きくなるので、ピラー先端部が補強部と接触するのをより一層抑制することができる。
また、ピラーと補強部とを離間させるためにシートバックを大型化させる必要がなくなる。
請求項8に係る発明によれば、段差部によって低下した分の剛性が他の補強部によって補われるので、シートバックフレームの剛性を所定以上に保ちやすくなる。
請求項9に係る発明によれば、シートバックフレームの背面側に補強部が突出しないので、シートバックが背面側へ厚くなってしまうのを抑制することができる。
請求項10に記載の発明によれば、シートバックフレームを型押しするだけで補強部が形成されるので、別部材を接合して補強部を設ける場合に比べて補強部を容易に設けることができる。
また、別部材を用いないので、シートバックフレームの重量増加を抑制することができる。
請求項11に係る発明によれば、段差部によって低下した分の剛性がフレーム材によって補われるので、シートバックフレームの剛性を所定以上に保つことができる。
本発明の実施形態に係る乗り物用シートの斜視図である。 図1の乗り物用シートを構成するシートバックフレームの斜視図である。 図2のシートバックフレームの一部を拡大した斜視図である。 図3のa―a断面図である。 図3のb−b断面図である。 部材が差し込まれた状態の図2のシートバックフレームの一部を拡大した正面図である。 図5のVI−VI断面図である。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態について説明する。なお、下記実施形態においては、本発明を実施する上で好ましい種々の技術的な限定が付されているが、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
(乗り物用シート)
まず、本実施形態に係る乗り物用シート100の概略構成について説明する。図1は、乗り物用シート100の斜視図(説明のため、便宜的に一部の構成を透けて見えるようにしてある)である。
なお、以下の説明においては、位置や方向を、当該乗り物用シートに着席した乗員から見たものとして、すなわち、図に示した前後左右上下の矢印に従って説明する。
乗り物用シート100は、図1に示したように、シートクッション10や、シートバック20、複数のヘッドレスト30A,30B、アームレスト40等を備えている。
なお、図1には、乗用車用のシートを示したが、本発明は、バスやトラック等の他の自動車のシートに適用可能であることは勿論、鉄道や船舶、航空機等の自動車以外の乗り物のシートにも適用可能である。
また、図1には、複数人掛けのリヤシートを示したが、一人掛けのシートにも適用可能である。
シートクッション10は、乗員の臀部を支えるものであり、図示しない乗用車の内側空間の床面に取り付けられる。
シートクッション10は、図示しないシートクッションフレームや、当該シートクッションフレームを覆うパッド、当該パッドを覆う表皮等を備えている。
シートバック20は、その下端部が、シートクッション10の後端部において左右方向(車幅方向)に延びるように設けられた軸棒によって軸支され、図示しないロックを解除することで、軸棒を回転の中心として回動させることが可能となっている。すなわち、図1に示したような立てられた状態や、前面(乗員の背中が接する面)がシートクッション10の座面と対向するように倒れた状態とすることが可能となっている。
シートバック20は、中央部及び右側部をなす第1シートバック20Aと、左側部をなす第2シートバック20Bと、で構成されている。これらは、それぞれ独立して回動させることが可能に構成されている。
第1シートバック20Aは、第1シートバックフレーム1Aや、パッド、表皮等を備えている。
第1シートバック20Aの右側部の上部には、ヘッドレスト30Aを取り付けるための図示しない一対の差し込み穴が形成されている。
第1シートバック20Aの左側部(シートバック20の中央部)には、アームレスト40を収納するための凹部20aが形成されるとともに、その上方に固定式の中央ヘッドレスト30Bが設けられている。
第1シートバックフレーム1Aは、第1シートバック20Aの骨子となる平板状の部材であり、第1シートバック20Aの内部に、当該第1シートバック20Aの前面と略平行になるよう配置されている。
なお、第1シートバックフレーム1Aの詳細については後述する。
パッドは、ウレタン樹脂をシートの形状に発泡成形させたもので、第1シートバックフレーム1Aの前側から当該第1シートバックフレーム1Aを包み込むようにシートバックフレーム1Aに設けられている。
表皮は、シートバックフレーム1A及びパッドを覆っている。
第2シートバック20Bは、第1シートバック20Aと同様、第2シートバックフレーム1Bや、パッド、表皮等を備えている。
第2シートバックフレーム1Bは、第2シートバック20Bの骨子となる平板状の部材であり、第2シートバック20Bの内部に、当該第2シートバック20Bの前面と略平行になるよう配置されている。
第2シートバックフレーム1Bは、第1シートバックフレーム1Aの右側部のみを左右対称にしたものとほぼ同様の構造をしている。このため、第2シートバックフレーム1Bの詳細については、後述する第1シートバックフレーム1Aの詳細の説明をもって代えることとする。
各ヘッドレスト30Aは、ヘッドレスト本体30aと、一対のピラー30bと、を備えている。
ヘッドレスト本体30aは、ウレタン樹脂を発泡形成させたパッドと表皮からなる。
一対のピラー30bは、棒状の部材であり、ヘッドレスト本体30aの表面から、上述した一対の差し込み穴と同じ間隔を空けて平行に延びるよう突出している。
各ヘッドレスト30Aは、一対のピラー30bが、シートバック20上部に設けられた差し込み穴にそれぞれ差し込まれることにより、シートバック20に取り付けられる。差し込み穴の入口近傍には、図示しないストッパ部材が設けられており、ピラー30bを、所望の長さだけ差し込まれた(ヘッドレスト本体30aを所望の高さとした)状態で静止させることが可能である。
アームレスト40は、直方体状に形成された部材であり、その長手方向一端部が、シートバック20の凹部20aの下部において左右方向に延びるように設けられた軸棒によって軸支され、当該軸棒を回転の中心として回動させることが可能となっている。すなわち、立てられて凹部20aに収納された状態や、図1に示したような長手方向他端部がシートクッション10の座面と接しするように倒された状態にすることが可能となっている。
(シートバックフレーム)
次に、上記第1シートバック20Aを構成する第1シートバックフレーム1Aの具体的構成について説明する。図2は第1シートバックフレーム1Aの斜視図、図3は図2の一部を拡大した斜視図、図4Aは図3のa−a断面図、図4Bは図3のb−b断面図である。
第1シートバックフレーム1Aは、図2に示したように、パネル材2や、複数のフレーム材3A〜3E、ヘッドレスト支持部4、中央ヘッドレスト用ピラー5、シートベルトガイド部材用ブラケット6、一対のアームレスト用ブラケット7、クリップ保護部8等を備えている。
パネル材2は、スチールやアルミ合金等の金属で正面視矩形の略平板状に形成されている。
パネル材2の周縁部は、ほぼ全周にわたって前方(補強を要する面が向く方向)に向かって折り曲げられている。すなわち、パネル材2の全体形状はトレー状となっている。
複数のフレーム材3A〜3Eは、スチールやアルミ合金等の金属で棒上に形成された部材であり、何れもパネル材2の前面(補強を要する面)に溶接されている。
このうち、上フレーム材3Aは、パネル材2の上端部に、当該パネル材2の上辺に沿って延びるように配置されている。
下フレーム材3Bは、パネル材2の下端部に、当該パネル材2の下辺に沿って延びるように配置されている。
中フレーム材3Cは、パネル材2の中央部を通り、当該パネル材2の側辺と平行に延びるように配置されている。
一対の側フレーム材3Dは、パネル材2の左右両側端部に、当該パネル材2の側辺に沿って延びるようにそれぞれ配置されている。
角フレーム材3Eは、パネル材2の右下部に、当該パネル材2の下辺又は右辺に対して角度(約45℃)をなして延びるように配置されている。
複数のフレーム材3A〜3Eがこのように配置されることで、パネル材2には、フレーム材3A〜3Eに囲まれる左右二つの領域ができることになる。以下、パネル材2における、中フレーム材3Cと右側の側フレーム材3Dとの間にできる領域を右側領域2A、中フレーム材3Cと左側の側フレーム材3Dとの間の領域を中央領域2Bと称する。
二つの領域2A,2Bには、パネル材2の剛性を高めるための複数の補強領域21〜26が形成されている。
なお、これら補強領域21〜26の詳細については後述する。
ヘッドレスト支持部4は、上フレーム材3Aにおける右側領域2A側の部分の前面に設けられている。ヘッドレスト支持部4は、図3に示したように、接合部41と、一対のブラケット部42と、一対のピラー支持部43と、を備えている。
接合部41は、左右方向(上フレーム材3Aの延長方向)に延びる板状に形成され、上フレーム材3Aの前面に溶接されている。
一対のブラケット部42は、接合部41の左右両端部に、前方へ突出するように設けられている。ブラケット部42の前面42aは、図4に示したように、左右方向から見るとパネル材2の前面と角度をなしている。具体的には、下方に向かうに従ってパネル材2に近づくよう傾斜している。
ピラー支持部43は、両端が開口した筒状の部材であり、略上下方向に貫通した状態で、その側面がブラケット部42の前面42aに溶接されている。
上述したように、ブラケット部42の前面42aはパネル材2の前面に対して傾斜しているので、当該前面42aに溶接されるピラー支持部43の貫通方向も、パネル材2前面に対し傾斜している。
ピラー支持部43には、筒状のピラー保持部材31(図5,6参照)が差し込まれるようにして取り付けられる。ピラー保持部材31は、第1シートバック20Aにおけるピラー30bの差し込み穴の一部を構成する筒状の部材であり、ピラー支持部43に取り付けられると、略上下方向に貫通した状態となる。
第1シートバック20Aの一対の差し込み穴にヘッドレスト30Aの一対のピラー30bがそれぞれ差し込まれると、ピラー30bがピラー保持部材31に通される。
中央ヘッドレスト用ピラー5は、図2に示したように、パネル材2の中央領域2Bの上部に固定されている。
この中央ヘッドレスト用ピラー5を覆うようにパッドが取り付けられることで、上述した中央ヘッドレスト30Bとなる。
シートベルトガイド部材用ブラケット6は、上フレーム材3Aにおけるヘッドレスト支持部4の側方に溶接されている。
シートベルトガイド部材用ブラケット6は、例えば樹脂等で形成された図示しないシートベルトガイド部材が取り付けられる。シートベルトガイド部材には、図示しないシートベルトが通される。
一対のアームレスト用ブラケット7は、上述したアームレスト40を回動可能に支持する部材であり、下フレーム材3Bにおける中央領域2B側の部位に溶接されている。
両アームレスト用ブラケット7は、上述したアームレスト40の左右方向(短手方向)の幅と同程度の間隔を空けて、前斜め上方に向かって互いに平行に延びるように設けられている。
各アームレスト用ブラケット7の先端部には、それぞれアームレスト40を軸支する軸棒を通すための軸穴7aが、互いに向かい合うように形成されている。
クリップ保護部8は、線材で形成されており、下フレーム材3Bから下方に延びる一対の垂下部81と、各垂下部81の下端部から後方に向かってそれぞれ延びる延出部82と、延出部82の後端部同士をつなぐ水平部83と、を有している。
例えば、シートバック20内部に設けられる図示しない電気的構成(ヒーター等)から延びる配線、又は当該配線と接続される乗り物側のハーネスをパネル材2に支持するための図示しないクリップを、パネル材2の下端部であって、一対の垂下部81の間かつ水平部83の前方に配置することにより、当該クリップを後方からの衝撃から保護することができる。
(補強領域)
次に、上記パネル材2に形成された各補強領域21〜26の詳細について説明する。図5は第1シートバックフレーム1Aの一部及びピラー30bの一部を拡大した正面図、図6は図5のVI−VI断面図である。
パネル材2の右側領域2A及び中央領域2Bには、図2に示したように、複数の補強領域21〜26が上下方向に並ぶように設けられている。具体的には、右側領域2Aには第1補強領域21と第2補強領域22が交互に並ぶように設けられ、中央領域2Bには第4補強領域24と第5補強領域25が交互に並ぶように設けられている。
各補強領域21〜26は、前面(補強を要する面)から当該前面に沿った線状をなすように突き出た複数の補強部によって形成されている。本実施形態の補強部は、パネル材2の背面に型押しによって溝を形成することで、当該パネル材2の前面を線状に膨出させたビード(凸条)となっている。これにより、パネル材2の剛性が高まり、パネル材2が曲がりにくくなる。
なお、ビードの代わりに、パネル材2の前面に接合させたリブ等を補強部としてもよい。
第1補強領域21は、図5に示すように、6本の補強部21a〜21dによって形成されている。
具体的には、第1補強領域21の上端に沿って左右方向に延びる上補強部21a、第1補強領域21の下端に沿って上補強部21aと平行に延びる下補強部21b、及び上補強部21aの両端と下補強部21bとの両端とを繋ぐように上下方向に延びる一対の側補強部21cが、略長方形をなすように配置されている。
また、一対の中補強部21dが、上補強部21aの中間部と下補強部21bの中間部とを繋ぐように配置されている。各中補強部21dは、他方の中補強部21dおよび側補強部21cと間隔を空けつつ下方に向かうに従って互いに離れるよう傾斜している。
このように形成された第1補強領域21は、中心を上下方向に通る直線に関して左右対称の形状となっている。
なお、隣接する補強部と補強部とは、いずれも滑らかに連接されている。つまり、略長方形をなすように配置された各補強部21a〜21cは、環状になっている。
第1補強領域21の、各補強部21a〜21dで囲まれることによってできる略台形状の領域には、軽量化のための穴21eがそれぞれ形成されている。
第2補強領域22は、図2に示したように、複数の補強部及び複数の補助補強部から形成されたパターン形状が、第1補強領域21のパターン形状を上下に反転した形状となっている。即ち、第2補強領域22は、隣り合う第1補強領域21との左右方向に沿った境界線を中心とする線対称なパターン形状となっている。
第3補強領域23は、右側領域2A内で最も下側に位置することから、パネル材2の左下の角部に設けられた角フレーム材3Eとの干渉を避けるために、第1補強領域21よりも左右方向の長さが短くされるとともに、右側の側補強部が傾斜して形成され、略台形状となるように形成されている。
中央領域2Bに設けられた第4補強領域24は、図2に示したように、上述した第2補強領域22を左右方向に縮めた形状をしている。
第5補強領域25は、上述した第1補強領域21を左右方向に縮めた形状をしている。
第6補強領域26は、右側領域2Aにおける上フレーム材3Aと一番上の第2補強領域21との間に設けられている。
第6補強領域26は、図5に示したように、6本の補強部26a〜26dによって形成されている。
具体的には、第6補強領域26の上端に沿って左右方向に延びる上補強部26a、第6補強領域26の下端に沿って上補強部26aと平行に延びる下補強部26b、及び上補強部26aの両端と下補強部26bとの両端とを繋ぐように上下方向に延びる一対の側補強部26cが、略長方形をなすように配置されている。
また、一対の中補強部26dが、上補強部21aの中間部と下補強部21bの中間部とを繋ぐように配置されている。各中補強部21dは、他方の中補強部21dおよび側補強部21cと間隔を空けて配置されている。
側補強部26cは、他の補強領域21〜25の側補強部に比べて左右方向の幅が太く形成されている。
また、一対の中補強部26dのうち、左側のものは、図5に示したように、ヘッドレスト支持部4の一対のピラー支持部43の間に位置するように設けられている。
また、右側の中補強部26dは、上端がピラー支持部43のほぼ真下に位置し、下端部がピラー支持部43の左側方に位置するように設けられている。すなわち、左側の中補強部26dは、下端部がピラー支持部43の真下を避けるように傾斜している。
下補強部26bは、図5,6に示すように、ピラー支持部43に支持されたピラー30bの先端面と対向する箇所に位置している。具体的には、図6に示したように、パネル材2と、ピラー30bのパネル材2側の端をピラー30bの軸方向に伸ばした直線Lと、の交点Pを通って水平方向(図6の紙面と直交する方向)に延びるように設けられている。
下補強部26bにおける、一対のピラー支持部43の各下方に位置する部位は、他の部分よりも突き出し高さが低くなっている。具体的には、図6に示したように、高さ(パネル材2における補強部が形成されていない面から突き出し方向先端までの距離h1)が、下補強部26bの他の部分における補強部が形成されていない面から突き出し方向先端までの距離h2に比べて低くなっている。以下、この下補強部26bにおける、他の部分よりも低い部位を段差部26eと称する。
また、段差部26eは、他の部分よりも低くなっているだけでなく、図3〜6に示したように、上下方向(下補強部26bの延長方向及び突き出し方向と直交する方向)の幅が他の部分よりも細くなっている。そして、この段差部26eの下端は、下補強部26bの他の部分と揃えられている。すなわち、段差部26eは、その上端が他の部分の上端よりも下方に位置している。
また、各段差部26eの左右方向の幅は、図5に示したように、ヘッドレスト30Aのピラー支持部43の左右方向の幅(太さ)と同程度、すなわち、ピラー30bの太さより長くなっており、各段差部26eの当該段差部26e延長方向両端は、ピラー支持部43に支持されたピラー30b両側面よりも当該ピラーの中心軸Cから遠ざかる側に位置している。
このような段差部26eを有する下補強部26bは、上述した第1補強領域21における段差部26eを有していない上補強部21aのすぐ上に位置している。すなわち、下補強部26bは、第1補強領域21の上補強部21aの近傍において、当該上補強部21aと平行に延びるように設けられている。
ピラー30bを図6のD1で示した深さまで差し込むと、従来は、ピラー30bの先端と下補強部26bとが接触してしまっていた。このため、乗り物が動いたときに、ピラー30bと下補強部26bとが離間・衝突を繰り返したり、擦れたりすることで雑音が生じ、乗員に不快感を与えてしまうことがあった。
しかし、上述したように構成された本実施形態に係る乗り物用シート100は、突き出し高さの低い段差部26eが、第1シートバックフレーム1Aから突き出すように設けられた下補強部26bの一部であるため、段差部26eが全く形成されていない場合に比べ、第1シートバックフレーム1Aに必要な剛性を持たせることが可能となる。
さらに、段差部26eがあるため、第1シートバック20Aの内部に差し込まれたピラー30bと下補強部26bとの間に間隙を生じさせることが可能となる。これにより、ピラー30bと下補強部26bとの接触に起因する雑音が生じなくなるので、乗員は快適に着席し続けることができる。
また、ピラー30bと下補強部26bとの間に間隙ができるので、この間隙が許容する範囲で、シート設計に幅を持たせることが可能となり、乗り物用シート100の小型化に貢献できる。
その他にも、間隙が許容する範囲で、部材の差し込み穴の形成位置や角度を変更することも可能となる。
したがって、第1シートバックフレーム1Aに必要な剛性を持たせつつ、設計の自由度の高さを損なわないようにすることができる。
また、本実施形態に係る乗り物用シート100は、段差部26eを有する下補強部26bの、第1シートバックフレーム1Aの前面と直交する方向から見たときの形状が環状となっている。
補強部が環状となることで、様々な方向からシートバックフレームに作用する曲げ応力に対して抗することができるようになるので、シートバックフレームの剛性向上に貢献できる。
また、本実施形態に係る乗り物用シート100は、段差部26eが複数設けられている。
これにより、ヘッドレスト30Aの一対のピラー30bのように、第1シートバック20Aに差し込まれる部材が複数ある場合にも対応することができるので、シート設計の自由度をより一層高めることができる。
また、本実施形態に係る乗り物用シート100は、ヘッドレスト本体30aと、当該ヘッドレスト本体30aから突出する棒状のピラー30bと、を有するヘッドレスト30Aを備え、第1シートバックフレーム1Aの前面に、ピラー30bを支持するピラー支持部43が設けられ、段差部26eは、ピラー支持部43によって支持されたピラー30bの先端部と対向する位置に設けられている。
これにより、ピラー30bを従来と同じ深さだけ差し込んでも、ピラー30bと段差部26eとの間には、段差部26eと他の部分との高さの差の分だけ隙間が生じるので、ピラー30b先端部が下補強部26bと接触するのを抑制することができる。その結果、ピラー30bと下補強部26bとの接触に起因する雑音が生じず、乗員は快適に着席することができる。
また、ピラー30bと下補強部26bとを離間させるために第1シートバック20Aを大型化させる必要がなくなる。
また、本実施形態に係る乗り物用シート100は、ピラー支持部43が、ピラー30bを挿通可能な筒状となっており、段差部26eの下補強部26b延長方向の長さは、前記ピラーの太さよりも長くなっており、段差部26eの下補強部26b延長方向の両端は、それぞれピラー支持部43に支持されたピラー30b両側面よりも当該ピラーの中心軸Cから遠ざかる側に設けられている。
これにより、ピラー30bが、段差部26eの両端、すなわち、段差部26eよりも高い他の部分の端から離間することになるので、ピラー30bが下補強部26b延長方向に振動したときに、ピラー30bの先端部と下補強部26bとが接触してしまうのを抑制することができる。
また、本実施形態に係る乗り物用シート100は、段差部26eの下補強部26b延長方向の幅が、ピラー支持部43の下補強部26b延長方向の幅と略等しくなっている。
これにより、段差部26eが、ピラー30bと下補強部26bとの接触を防ぐ上で必要最小限の長さに抑えられるので、第1シートバックフレーム1Aの剛性を過度に低下させてしまうのを抑制することができる。
また、本実施形態に係る乗り物用シート100は、下補強部26b及び段差部26eが、水平方向に延びるように設けられ、ピラー支持部43が、段差部26eの上方に設けられており、段差部26eの、当該段差部26e延長方向及び突き出し方向と直交する方向の幅が他の部分よりも細く、かつその上端が、他の部分の上端よりも下方に位置している。
これにより、他の部分と太さが等しく突き出し高さだけ低い段差部よりも、ピラー支持部との距離が大きくなるので、ピラー先端部が補強部と接触するのをより一層抑制することができる。
また、ピラーと補強部とを離間させるためにシートバックを大型化させる必要がなくなる。
また、本実施形態に係る乗り物用シート100は、段差部26eを有する下補強部26bの近傍に、段差部26eを有さない第1補強領域21の上補強部21a(他の補強部)が、下補強部26bと平行に延びるように設けられている。
これにより、段差部26eによって低下した分の剛性が上補強部21aによって補われるので、第1シートバックフレーム1Aの剛性を所定以上に保ちやすくなる。
また、本実施形態に係る乗り物用シート100は、第1シートバックフレーム1Aが、第1シートバック20Aの内部に、当該第1シートバック20Aにおける乗員の背中が接する面と略平行になるよう配置されており、補強部21a〜21d,26a〜26dが、乗員の背中が接する面が存在する側に突き出るように設けられている。
これにより、第1シートバックフレーム1Aの背面側に補強部が突出しないので、第1シートバック20Aが背面側へ厚くなってしまうのを抑制することができる。
また、本実施形態に係る乗り物用シート100は、補強部21a〜21d,26a〜26dが、第1シートバックフレーム1Aの一部が膨出したビードである。
これにより、第1シートバックフレーム1Aを型押しするだけで補強部が形成されるので、別部材を接合して補強部を設ける場合に比べて補強部を容易に設けることができる。
また、別部材を用いないので、第1シートバックフレーム1Aの重量増加を抑制することができる。
また、本実施形態に係る乗り物用シート100は、第1シートバックフレーム1Aの前面(補強を要する面)に、当該前面に沿って延びる棒状のフレーム材3A〜3Eが設けられている。
これにより、段差部26eによって低下した分の剛性がフレーム材3A〜3Eによって補われるので、第1シートバックフレーム1Aの剛性を所定以上に保つことができる。
また、本実施形態に係る乗り物用シート100は、左側の中補強部26dが傾斜しており、その下端がピラー支持部43の側方に位置している。
これにより、左側の段差部26eが、下補強部26bにおける、中補強部26dとの結合部ではない部位に形成されるので、剛性を確保することができる。
なお、これらの作用効果は、構成の具体的説明を省略した上記第2シートバック20Bについても、同様のことがいえる。
以上、本発明を実施形態に基づいて具体的に説明してきたが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、上記実施形態では、第6補強領域26の下補強部26bに段差部を形成したが、乗り物用シートが搭載される乗り物の種類によっては、パネル材2前面とピラー支持部43の中心軸とがなす角の角度が異なり、ピラーの延長線上に、第6補強領域26の上補強部26aや、第1補強領域21の上補強部21aが位置することになる場合も考えられる。そのような場合には、ピラー中心軸の延長線上に位置することになる補強部に段差部を形成すればよい。
また、上記実施形態では、水平方向に延びる下補強部26bに段差部26eを形成したが、下補強部26bの延長方向と直交する方向に延びる側補強部26cや中補強部26dに段差部を形成してもよい。
また、第6補強領域26を含む各補強領域21〜26の形状、数、配置は、パネル材2に必要な剛性を付与することができるのであれば、必ずしも図示したものに限る必要はない。
本発明は、乗り物用シートに利用することができる。
100 乗り物用シート
10 シートクッション
20 シートバック
20A 第1シートバック
20a 凹部
20B 第2シートバック 1A 第1シートバックフレーム
1B 第2シートバックフレーム
2 パネル材
2A 右側領域
2B 中央領域
21 第1補強領域
21a 上補強部
21b 下補強部
21c 中補強部
21d 側補強部
21e 穴
22 第2補強領域
23 第3補強領域
24 第4補強領域
25 第5補強領域
26 第6補強領域
26a 上補強部
26b 下補強部
26c 側補強部
26d 中補強部
26e 段差部
3A 上フレーム材
3B 下フレーム材
3C 中フレーム材
3D 側フレーム材
3E 角フレーム材
4 ヘッドレスト支持部
41 接合部
42 ブラケット部
42a 前面
43 ピラー支持部
5 中央ヘッドレスト用ピラー
6 シートベルトガイド部材用ブラケット
7 アームレスト用ブラケット
7a 軸穴
8 クリップ保護部
81 垂下部
82 延出部
83 水平部
30A ヘッドレスト
30a ヘッドレスト本体
30b ピラー
30B 中央ヘッドレスト
40 アームレスト
C 中心軸

Claims (11)

  1. 平板状のシートバックフレームが設けられたシートバックを備える乗り物用シートであって、
    前記シートバックフレームにおける補強を要する面には、当該補強を要する面から当該補強を要する面に沿った線状に突き出す補強部が設けられており、
    前記補強部の少なくとも一部は、当該補強部における他の部分から連続するように設けられつつ、前記補強を要する面からの突き出し高さが前記他の部分よりも低い段差部となっていることを特徴とする乗り物用シート。
  2. 前記段差部を有する前記補強部は、前記補強を要する面と直交する方向から見たときの形状が環状となっていることを特徴とする請求項1に記載の乗り物用シート。
  3. 前記段差部は、複数設けられていることを特徴とする請求項1に記載の乗り物用シート。
  4. 本体と、当該本体から突出する棒状のピラーと、を有するヘッドレストを備え、
    前記補強を要する面には、前記ピラーを支持するピラー支持部が設けられ、
    前記段差部は、前記ピラー支持部によって支持された前記ピラーの先端部と対向する位置に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の乗り物用シート。
  5. 前記ピラー支持部は、前記ピラーを挿通可能な筒状となっており、
    前記段差部の前記補強部延長方向の長さは、前記ピラーの太さよりも長くなっており、
    前記段差部の前記補強部延長方向の両端は、それぞれ前記ピラー支持部に支持された前記ピラー両側面よりも当該ピラーの中心軸から遠ざかる側に設けられていることを特徴とする請求項4に記載の乗り物用シート。
  6. 前記段差部の前記補強部延長方向の幅は、前記ピラー支持部の前記補強部延長方向の幅と略等しくなっていることを特徴とする請求項4に記載の乗り物用シート。
  7. 前記補強部及び前記段差部は、水平方向に延びるように設けられ、
    前記ピラー支持部は、前記段差部の上方に設けられており、
    前記段差部は、当該段差部延長方向及び突き出し方向と直交する方向の幅が前記他の部分よりも細く、かつその上端が、前記他の部分の上端よりも下方に位置していることを特徴とする請求項5に記載の乗り物用シート。
  8. 前記段差部を有する前記補強部の近傍には、前記段差部を有さない他の補強部が、前記補強部と平行に延びるように設けられていることを特徴とする請求項1に記載の乗り物用シート。
  9. 前記シートバックフレームは、前記シートバックの内部に、当該シートバックにおける乗員の背中が接する面と略平行になるよう配置されており、
    前記補強部は、前記乗員の背中が接する面が存在する側に突き出るように設けられていることを特徴とする請求項1に記載の乗り物用シート。
  10. 前記補強部は、前記シートバックフレームの一部が膨出したビードであることを特徴とする請求項1に記載の乗り物用シート。
  11. 前記補強を要する面には、当該補強を要する面に沿って延びる棒状のフレーム材が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の乗り物用シート。
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