JP5966713B2 - 車両用シート - Google Patents
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Description
ここでフレーム部材は、シート骨格をなす略矩形(正面視)の金属製のパネル材であり、複数の補強構造(パイプ材,リブ)を有する。パイプ材は、略円筒状(中空)の金属製の棒材であり、フレーム部材の外形形状に倣った略矩形(正面視)に曲げ加工されたのち、フレーム部材の周縁に沿って取付けられる。またリブは、フレーム部材自体を凸状に変形してなる線状の部位であり、起立状態のシートバックを基準として上下に延びる。
公知技術では、シートクッションとシートバックを、軸部を介して回転可能に取付ける。つぎにシートバックを起立させつつ、ロック部(フレーム部材の上部一側)を車室壁面に係合することで、シートバックを起立状態で維持する。そしてストラップ部材を、シートバック上部から引出しつつ、シート着座側に配置のチャイルドシートに連結して支持することができる。
例えばストラップ部材の牽引などにより、フレーム部材を斜めに走る線(同部材の下部他側と上部一側を結ぶ仮想線)を折代として、フレーム部材に、内折される向きの応力がかかる。このとき公知技術では、パイプ材などの補強構造にて、フレーム部材の内折方向の変形を極力阻止することができる。
本発明は上述の点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、シートの重量増加を極力回避しつつ、フレーム部材を補強することにある。
本発明では、シートバックが、パネル状のフレーム部材と、起立状態を基準としてフレーム部材の下部両側に配置して起倒動作時の回転中心となる軸部と、フレーム部材の上部一側に配置するロック部とを有する。そしてシートバックを、軸部を回転中心とした回転動作によりシートクッションに対して起立状態としたのち、ロック部を、車室壁面などの車室構造体に係合することで、シートバックの起立状態を維持する構成である。この種のシート構成では、シートの重量増加を極力回避しつつ、フレーム部材を補強できることが望ましい。
本発明では、フレーム部材の着座側面(焼入れがなされて強度に優れるパネル状部分)に、平板状の第一補強部と第二補強部(比較的軽量な構成)を設ける。そして第一補強部が、フレーム部材の他側下部と一側上部を結ぶ線(フレーム部材変形時の折代になりうる部位)に対して直交状に形成されるため、フレーム部材の内折方向の変形を極力阻止できる。さらに第二補強部が、第一補強部に対して交差状に突出配置するため、フレーム部材を好適に補強することができる。
そこで本発明では、上述の第一補強部が、取付け部の形成位置を除くフレーム部材部分を部分的に凸状に変形させてなる第一補強部位と、フレーム部材とは別体の第一補強部材にて形成される。そして第一補強部材が、部分的に凹み変形されてなる平板部材であるとともに、凹み変形された部分によって軸部の配置位置を確保しつつ、取付け部の形成位置に取付け可能な構成である。
本発明では、第一補強部材が、軸部の取付け位置を確保しつつ、第一補強部位とともにフレーム部材を好適に補強する。
本発明によれば、第三補強部(フレーム部材自体を変形させてなる部位)にて、シートの重量増加を極力回避しつつ、フレーム部材を更に好適に補強することができる。
図1の車両用シート2は、第一シート部位2Aと、第二シート部位2Bを有し、複数人の乗員が着座可能である。
第一シート部位2Aは、比較的幅広の部位(大型)であり、複数のシート構成部材(シートクッション4a,4b、シートバック6a,6b、ヘッドレスト8a,8b)と、ベルト部材30と、ストラップ部材34を有する(図1及び図2を参照)。また第二シート部位2Bは、比較的幅狭の部位(小型)であり、単数のシート構成部材(シートクッション4c、シートバック6c、ヘッドレスト8c)と、図示しない別のベルト部材と、別のバックル部材(符号省略)を有する。
ここでヘッドレスト8a〜8cは、各々、図示しない一対のステー部材(棒状部材)を介してシートバック6a,6b上部に連結する。
そしてシートバック6a,6bが、シートクッション4a,4bに対して起立しつつ、後述のロック部14を介して車室構造体9に係合することで起立状態を維持する。この状態でベルト部材30を、シートバック6a,6b上部から着座側に取出しつつ、シートクッション4a,4b側部のバックル部材32に係止することで着座側の乗員(図示省略)を支持できる。またストラップ部材34を着座側に引出しつつ、着座側に配置の他部材(図示省略のチャイルドシート等)に連結して支持することもできる。
そこで本実施例では、後述の構成により、シートの重量増加を極力回避しつつ、フレーム部材6Fを補強することとした。以下、各構成について詳述する。
車室構造体9は、車両用シート2に隣接する構造体(例えば車室壁面やホイールハウス)であり、ストライカ9aを有する(図2を参照)。ストライカ9aは、車室構造体9から車両用シート2(シートバック6a)に向かって延びる棒状部材であり、起立状態のシートバック6a後面に対面可能である。
本実施例では、シートバック6a,6bを起立させて、ストライカ9aをロック部14(後述)に嵌込み状態で保持することにより、起立状態のシートバック6a,6bを車室構造体9で支持できる。
図1及び図2のベルト部材30は、長尺な線状部材(典型的に帯状)であり、先端及び途中にタング部材30aを有する(便宜上、一部のタング部材のみ図示する)。本実施例では、ベルト部材30の一端をフレーム部材6F(後述)に取付けた状態で、シートバック6a上部(肩部)からシートクッション4a,4bに向けて取出し可能に配置する。そしてベルト部材30の先端及び途中(タング部材30a)を、シートクッション4b両側のバックル部材32に係止することで、着座側の乗員を支持できる。
またストラップ部材34は、長尺な線状部材(典型的に帯状)であり、先端側に結合具(図示省略)を有する。本実施例では、ストラップ部材34の一端をフレーム部材6F(後述)に取付けた状態で、シートバック6a,6b上部(ヘッドレスト8a,8bの間)から着座側に向けて引出し可能に配置する。そしてストラップ部材34の先端を、着座側のチャイルドシート等(図示省略)に連結することで同シートを支持できる。
フレーム部材6Fは、複数のブラケット10a〜10dと、一対の軸部R1,R2と、一対の取付け部12A,12Bと、ロック部14と、複数の係止部16A,16B,18と、複数の補強部21〜23を有する(図2及び図3を参照、成形方法は後述)。
本実施例のフレーム部材6Fは、略長方形状のパネル状の部材(幅広)であり、シートバック6a,6bの骨格をなす。ここでフレーム部材6Fの素材として、後述の焼入れにより強化された金属部材X(鉄製、鉄を主体とする鋼やステンレス製等)を用いることができる。
フレーム部材6Fの成形方法(ダイクエンチ)は、金属部材X(鉄製)を加熱する第一工程と、金属部材Xを成形してフレーム部材6Fとする第二工程を有する(図4を参照)。
第一工程では、金属部材X(平板状)を、加熱炉40内に配置しつつ加熱処理(焼入れ処理)を行う。ここで加熱炉40内の温度は、金属部材Xの材質に応じて設定可能であり、金属部材Xにオーステナイト組織が現れる温度以上であることが望ましい。
つぎに第二工程にて、金属部材Xを成形型42内に配置して、フレーム部材6Fにプレス成形する。成形型42は、第一型42aと、第一型42aに閉じ合せ可能な第二型42bを有し、これら両型の閉じ合せ面が、フレーム部材6Fの外形形状に倣った形状を有する。そして第一型42aと第二型42bの間に上述の金属部材Xを配置したのち、両型を閉じ合せることで、金属部材Xを各型に接触させつつ(冷却しつつ)フレーム部材6Fにプレス成形できる。
なお第一工程では、上述のとおり金属部材X全体を加熱(焼入れ)することもでき、金属部材X一部を、高周波等を用いて焼入れすることもできる。
複数のブラケット10a〜10dは、両端開放状の筒部材(短尺)であり、それぞれステー部材(図示省略)を取付け可能である(図2及び図3を参照)。
本実施例では、複数のブラケット10a〜10dを、各々対応する台座部位11a〜11d(略U字状の板状部位)を介して、フレーム部材6Fの上部に適宜の間隔をあけて配設する。このとき一組のブラケット10a,10bを、フレーム部材6F一側に配置してヘッドレスト8a(ステー部材)に対面配置する(図1を参照)。また他組のブラケット10c,10dを、フレーム部材6F他側に配置してヘッドレスト8b(ステー部材)に対面配置する。
そして一組のブラケット10a,10bと他組のブラケット10c,10dの間には、所定のクリアランス(後述の第二係止部18を配置可能な隙間)が設けられる。
一対の軸部(第一軸部R1,第二軸部R2)は、それぞれシート幅方向に延びる棒状部材であり、シートバック6a,6bが起倒する際の回転中心である(図2及び図5を参照)。
また一対の取付け部(第一取付け部12A,第二取付け部12B)は、それぞれ平坦な部位であり、フレーム部材6Fの下部両側に形成できる。第一取付け部12Aは、フレーム部材6Fの下部一側に設けられ、第二取付け部12Bは、フレーム部材6Fの下部他側に設けられる。
そして本実施例では、各軸部R1,R2を、対応する各取付け部12A,12Bにそれぞれ取付ける。このとき第一軸部R1が、第一取付け部12Aに取付けられてフレーム部材6Fからシート幅方向に突出する。また第二軸部R2が、第二取付け部12Bに取付けられてフレーム部材6Fからシート幅方向に突出する。
本実施例では、固定部材13の他面を各取付け部12A,12Bに対面状に固定するとともに、固定部材13の一面を突出させつつ、貫通孔13hをシート幅方向に開口させる(一面の突出寸法S1)。つぎに軸部R1,R2を、固定部材13一面(貫通孔13h)に挿設しつつ、フレーム部材6Fからシート幅方向に突出配置させる。
そして一対の軸部R1,R2を、シートクッション4a,4bのフレーム部材等(図示省略)に回転可能に取付ける。こうすることでシートバック6a,6bが、一対の軸部R1,R2を回転中心とした回転動作により、シートクッション4a,4bに対して起倒可能となる。
ロック部14は、ストライカ9aに係合可能な部位であり、凹み部位14aと、支持部位14bを有する(図2を参照)。
本実施例のロック部14は、フレーム部材6Fの上部一側(シートバック6a側)に設けることができる。そして凹み部位14aは、フレーム部材6Fの上部一側に設けた切欠き部位(略横U字状)であり、シート幅方向に穿設できる。また支持部位14bは、フレーム部材6Fの着座側に配設される板状部材であり、凹み部位14aを上下に横断して取付けられる。
本実施例では、シートバック6a,6bを起立させて、ストライカ9aを、凹み部位14aに嵌め込みつつ支持部位14bに当接させる。そしてストライカ9aをロック部14に嵌込み状態で保持することにより、起立状態のシートバック6a,6bを車室構造体9で支持できる(起立状態を維持できる)。
複数の係止部(一対の第一係止部16A,16B,第二係止部18)は、ベルト部材30またはストラップ部材34を係止可能な部位である(図2を参照)。
一対の第一係止部16A,16Bは、それぞれベルト部材30(一端)を取付け可能な部位であり、窓部位16aと、係止部位16bを有する。窓部位16aは、フレーム部材6Fを貫通する開口(略矩形)であり、係止部位16bは、シート幅方向に窓部位16aを横断する棒材である。本実施例では、一対の第一係止部16A,16Bを、フレーム部材6Fの略中央に所定間隔をあけて形成して、一方の第一係止部16A(係止部位16b)に、ベルト部材30(一端)を係止する。
孔部位18aは、ボルト部材BMを挿設可能なフレーム部材6Fの貫通孔であり、ストラップ部材34(一端)を固定可能である。またアンカ部位18bは、ストラップ部材34を相対移動可能に挿入できる棒状部材(略U字状)である。
本実施例では、孔部位18aを、一対の第一係止部16A,16Bの間(やや上方位置)に形成する。またアンカ部位18bを、フレーム部材6Fの上部中央(一対のヘッドレスト8a,8bの間に相当する位置)に取付ける。そしてストラップ部材34(一端)を、ボルト部材BMを介して孔部位18aに取付けたのち、ストラップ部材34を途中でアンカ部位18bに挿入しつつ(掛止め状態としつつ)シート着座側に向ける。このときフレーム部材6Fは焼入れにて強化されているため、ストラップ部材34(一端)を直接的に第二係止部18に安定的に係止できる。
第一補強部21は、フレーム部材6Fの補強構造であり、フレーム部材6Fの一側下部と他側上部を結ぶ線(第一仮想線L1)に沿って設けることができる(図2及び図5を参照)。
本実施例の第一補強部21は、第一補強部位21aと、第一補強部材21bを有する。第一補強部位21aは、フレーム部材6F自体を着座側に向けて凸状に変形させてなる(フレーム部材の着座側面に対して突出する)平板状の部位である。本実施例では、第一補強部位21aを、略台形状(断面視)に突出変形させつつ、フレーム部材6Fの中央部分(第一取付け部12Aの形成位置を除く部分)に形成できる。
そして第一補強部材21bは略U字状(断面視)とされており、凹み部位23aと、フランジ部位23bを有する(図5を参照)。凹み部位23aは、第一補強部材21bの中央の凹部である。凹み部位23aの奥行き寸法S2は、上述の固定部材13の突出寸法よりも大きく設定される(S2>S1)。またフランジ部位23bは、第一補強部材21b周縁の平板部位であり、フレーム部材6Fの着座側面形状に倣った表面形状を有する(フレーム部材6Fの着座側面に対面配置可能である)。
第二補強部22は、フレーム部材6Fの補強構造であり、第一補強部21に交差状に設けることができる(図2を参照)。
本実施例の第二補強部22は、フレーム部材6Fとは別体の平板部材(比較的長尺)であり、第一補強部材21bと同一構成(凹み部位とフランジ部位、いずれも符号省略)を有する。そして本実施例では、第二補強部22を、フレーム部材6Fの他側下部と一側上部を結ぶ線(第二仮想線L2)に沿って配置することで、第一補強部21に交差状に配置することができる。このときフランジ部位をフレーム部材6Fに固定(例えば溶接)して、凹み部位をフレーム部材6F(着座側面)に対して突出状に配置することとなる。
第三補強部23は、フレーム部材6Fの補強構造であり、フレーム部材6Fを部分的に凸状(断面視で略台形状)に変形させてなる(図2を参照)。
本実施例では、第三補強部23を、フレーム部材6Fの周縁部に沿って設ける。このとき第三補強部23を、各取付け部12A,12Bよりもフレーム部材6Fの内方側に配置することで、各取付け部12A,12Bを平坦状のまま維持できる。
そして本実施例では、第三補強部23を、フレーム部材6F自体を変形させて形成することにより、公知技術のパイプ材を配置する場合と比較して、シートの重量増加を極力回避できる。
図1及び図2を参照して、シートバック6a,6bを、一対の軸部R1,R2を回転中心とした回転動作により、シートクッション4a,4bに対して起立させる。そしてロック部14を、車室構造体9のストライカ9aに係合することで、シートバック6a,6bの起立状態を維持する。この状態でベルト部材30にて着座側の乗員を支持したり、ストラップ部材34にて他部材(チャイルドシート等)を支持したりする。
ところでこの種のシート構成では、車両衝突時の衝撃やベルト部材30等の牽引などにより、フレーム部材6Fに内折される向きの応力がかかる。このため例えば第二仮想線L2を折代として、フレーム部材6Fが内折変形することがある。
さらにストラップ部材34をアンカ部位18bから前方に牽引することで、フレーム部材6Fの下部一側(第一取付け部12A)に応力がかかりやすい構成である。また同様にストラップ部材34を牽引することで、第一仮想線L1又はそれに平行する仮想線を折代として、内折される向きに応力がかかることもある。
そして第一補強部21を、第二仮想線L2(フレーム部材6F変形時の折代)に対して直交状に形成して剛性を高めたため、上述のフレーム部材6Fの内折変形を好適に阻止できる。このとき第一取付け部12Aに配置の第一補強部材21bにて、ストラップ部材34牽引時の応力に抗することにより、フレーム部材6Fの変形を好適に阻止できる。
また第二補強部22を、第一補強部21に対して交差状に設けることで、第一補強部21又はそれに平行する仮想線を折代とした変形に抗することができる。このため本実施例では、第二補強部22にて、フレーム部材6Fの剛性を高められるとともに、内折変形が原因のアンカ部位18bのシート前方への移動を極力阻止できる。
さらに第三補強部23(フレーム部材自体を変形させてなる部位)により、フレーム部材6Fを更に好適に補強することができる。
さらに第二補強部22が、第一補強部21に対して交差状に突出配置するため、フレーム部材6Fを好適に補強できる。
そして本実施例によれば、第三補強部23(フレーム部材自体を変形させてなる部位)にて、シートの重量増加を極力回避しつつ、フレーム部材6Fを更に好適に補強できる。
このため本実施例によれば、シートの重量増加を極力回避しつつ、フレーム部材6Fを補強することができる。
ここで軸部の取付け構造は、上述の構造のほか各種の構造をとることができる(図5(b)を参照)。
本変形例では、略L字状(断面視)の固定部材15を用いることができる。固定部材15の一面には貫通孔15hが形成されており、各軸部(R1等)を挿設可能である。そして固定部材15の他面を、フレーム部材6Fの裏面側(着座側面とは反対の面)に固定する。つぎに固定部材15の一面を、フレーム部材6Fの側端から前方に向けて突出させつつ、貫通孔15hをシート幅方向に開口させる。この状態で各軸部(R1等)を、固定部材15の一面(貫通孔15h)に挿設することで、フレーム部材6Fから突出配置させることができる。
本変形例では、フレーム部材6Fの裏面側に固定部材15を配置したことにより、フレーム部材6Fの着座側面から取付け部を省略できる(シンプルな構成となる)。このため本変形例では第一補強部位21aを、第一仮想線の略全長に渡って形成することもできる(第一補強部材を省略することもできる)。
(1)本実施形態では、第一補強部21〜第三補強部23の構成(形状,寸法,配置数等)を例示したが、各補強部の構成を限定する趣旨ではない。例えば第一補強部材と第二補強部として略U字状の部材を用いたが、略V字状やI字状等の各種の形状を取り得る。また第一補強部位と第三補強部の形状も適宜変更可能である。また各補強部は、それぞれ独立にフレーム部材に対して複数又は単数設けることができる。
そしてフレーム部材を補強可能である限り、各補強部の寸法等は適宜変更可能である。例えば第一補強部と第二補強部を、対応する仮想線の全長にわたって(連続状又は断続状に)形成してもよく、仮想線の一部に沿って形成することもできる。また第三補強部を、フレーム部材の周縁一部に形成してもよく、省略することもできる。
さらに第一補強部全てを、第一補強部材(別体)で形成することもできる。また第二補強部を、フレーム部材自体を変形させて形成することもできる。
(3)また本実施形態では、ベルト部材30とストラップ部材34を備えた構成を例示した。本実施例のシートバックは、ベルト部材とストラップ部材の何れか一方を有していてもよく、両部材を省略することもできる。
(4)また本実施形態では、車両用シート2の構成と、各部材の構成を例示したが、これらの構成を限定する趣旨ではない。例えば車両用シートは一人乗り用であってもよい。またフレーム部材及びその構成とストライカの構成は、シート構成に応じて適宜変更可能である。
2A 第一シート部位
2B 第二シート部位
4a〜4c シートクッション
6a〜6c シートバック
8a〜8c ヘッドレスト
9 車室構造体
6F フレーム部材
10a〜10d ブラケット
12A,12B 取付け部
14 ロック部
16A,16B 第一係止部
18 第二係止部
21 第一補強部
21a 第一補強部位
21b 第一補強部材
22 第二補強部
23a 凹み部位
23b フランジ部位
23 第三補強部
30 ベルト部材
34 ストラップ部材
L1 第一仮想線
L2 第二仮想線
R1,R2 軸部
X 金属部材
Claims (2)
- シートクッションと、前記シートクッションに対して起倒可能に連結されたシートバックとを備えるとともに、
前記シートバックが、パネル状のフレーム部材と、起立状態を基準として前記フレーム部材の下部両側に配置して起倒動作時の回転中心となる軸部と、前記フレーム部材の上部一側に配置するロック部とを有し、
前記シートバックを、前記軸部を回転中心とした回転動作により前記シートクッションに対して起立状態としたのち、前記ロック部を、車室壁面などの車室構造体に係合することで、前記シートバックの起立状態を維持する構成の車両用シートにおいて、
前記フレーム部材のパネル状の部分が、マルテンサイト組織を有する金属部材にて形成されるとともに、平板状の第一補強部と第二補強部を有し、前記第一補強部が、前記フレーム部材の一側下部と他側上部を結ぶ線に沿って延びつつ前記フレーム部材の着座側面に対して突出状に設けられ、前記第二補強部が、前記第一補強部に交差する向きに延びつつ前記フレーム部材の着座側面に対して突出状に設けられており、
前記フレーム部材が、前記フレーム部材一側下部に設けられた平板状の取付け部に前記軸部を取付け可能であるとともに、
前記第一補強部が、前記取付け部の形成位置を除く前記フレーム部材部分を部分的に凸状に変形させてなる第一補強部位と、前記フレーム部材とは別体の第一補強部材にて形成され、
前記第一補強部材が、部分的に凹み変形されてなる平板部材であるとともに、前記凹み変形された部分によって前記軸部の配置位置を確保しつつ、前記取付け部の形成位置に取付け可能な構成である車両用シート。 - 前記フレーム部材に、前記着座側面に対して突出状に設けられる第三補強部を設けるとともに、前記第三補強部が、前記フレーム部材を部分的に凸状に変形させてなり、且つ前記フレーム部材の周縁部に沿って設けられる請求項1に記載の車両用シート。
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