JPWO2018174002A1 - エレクトレット濾材およびフィルター - Google Patents
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Abstract
Description
(1)厚みが0.1〜1.0mmの補強材の両面に摩擦帯電不織布が積層されたエレクトレット濾材。
(2)前記補強材は繊維径0.04〜0.4mm、見開き1mm2以上100mm2未満のネットである(1)に記載のエレクトレット濾材。
(3)前記補強材が熱融着成分を有する(1)〜(2)に記載のエレクトレット濾材。
(4)(1)〜(3)のいずれか1つに記載の濾材にプリーツ加工を施したフィルター。
本実施形態の濾材は、補強材の両面に摩擦帯電不織布が積層されたエレクトレット濾材である。補強材の片側のみに同じ目付量の摩擦帯電不織布を設けた場合と比べ、プリーツ頂点において摩擦帯電不織布同士の密着面積が小さくなるため、有効に使用できる面積が増大し、フィルターの圧力損失の低減、粉塵保持量の増加、粒子捕集効率の高性能化が可能となる。
フィルターをダクト内に設置し、空気濾過速度が60cm/秒になるよう大気を通気させ、濾材の上流と下流との静圧差を差圧計にて読み取り、圧力損失(Pa)を測定した。
フィルターをダクト内に設置し、空気濾過速度が25cm/秒になるよう大気を通気させ、濾材の上流と下流とにおける0.3〜0.5μm粒子の個数濃度をパーティクルカウンターにて計測し、次式にて粒子捕集効率を算出した。
粒子捕集効率(%)={1−(下流側濃度/上流側濃度)}×100
フィルターをダクト内に設置し、空気濾過速度が60cm/秒になるよう大気を通気させ、濾材上流側から、JIS15種粉塵を0.5g/m3の濃度にて負荷し、通気抵抗が初期から150Pa上昇するまで粉塵を負荷した。この時の試験時間中に投入した粉塵供給量を計測し、粉塵供給量(g)とした。
円形断面ポリプロピレン繊維(宇部日東化成株式会社製、2.2dtex、51mm)と、リンを含有する難燃性の円形断面ポリエステル繊維(東洋紡株式会社製、1.7dtex、44mm)とを1:1の重量比で混綿、カーディングして目付80g/m2の混繊ウェブを作製した。この混繊ウェブに目付15g/m2のポリプロピレンスパンボンド不織布(PK−103、三井化学株式会社製)を積層後、3MPaの高圧水を連続的に噴霧して交絡させると同時に油剤を除去、乾燥し積層体を作成した。当該積層体2つと補強材であるポリプロピレンネット(目付50g/m2、厚み0.7mm)と用いて、2つの積層体のそれぞれのネット複合濾材にてポリプロピレンネットを挟むように積層した。つまり、スパンボンド不織布+混繊ウェブ+ポリプロピレンネット+混繊ウェブ+スパンボンド不織布の順に積層した積層物を得た。この積層順は、後段の実施例2〜5も同様である。
ここで、ネット複合濾材において、補強材は積層されニードルパンチされた状態であるため、単体のときよりも厚みは小さくなることがある。
上記ネット複合濾材をプリーツ機にて山高さ28mm、ピッチ8mmのプリーツ状に加工し、外形200mm×200mmのフィルターを作製した。
円形断面ポリプロピレン繊維(宇部日東化成株式会社製、2.2dtex、51mm)と、リンを含有する難燃性の円形断面ポリエステル繊維(東洋紡株式会社製、1.7dtex、44mm)とを1:1の重量比で混綿、カーディングして目付45g/m2の混繊ウェブを作製した。この混繊ウェブに目付15g/m2のポリプロピレンスパンボンド不織布(PK−103、三井化学株式会社製)を積層後、3MPaの高圧水を連続的に噴霧して交絡させると同時に油剤を除去、乾燥し積層体を作成した。当該積層体を2つ用いてそれぞれの混繊ウェブがポリプロピレンネット(目付50g/m2、厚み0.7mm)の両側にくるように積層し、針密度31本/cm2にてニードルパンチ処理をすることで摩擦帯電と交絡を同時に行い、更に130℃の加熱ロールにて両側からプレスし、全目付170g/m2のネット複合濾材(エレクトレット濾材)を得た。このネット複合濾材をプリーツ機にて山高さ28mm、ピッチ8mmのプリーツ状に加工し、外形200mm×200mmのフィルターを作製した。
円形断面ポリプロピレン繊維(宇部日東化成株式会社製、2.2dtex、51mm)と、リンを含有する難燃性の円形断面ポリエステル繊維(東洋紡株式会社製、1.7dtex、44mm)とを1:1の重量比で混綿、カーディングして目付15g/m2の混繊ウェブを作製した。この混繊ウェブに目付15g/m2のポリプロピレンスパンボンド不織布(PK−103、三井化学株式会社製)を積層後、3MPaの高圧水を連続的に噴霧して交絡させると同時に油剤を除去、乾燥し積層体を作成した。当該積層体を2つ用いてそれぞれの混繊ウェブがポリプロピレンネット(目付50g/m2、厚み0.7mm)の両側にくるように積層し、針密度31本/cm2にてニードルパンチ処理をすることで摩擦帯電と交絡を同時に行い、更に130℃の加熱ロールにて両側からプレスし、全目付110g/m2のネット複合濾材(エレクトレット濾材)を得た。このネット複合濾材をプリーツ機にて山高さ28mm、ピッチ8mmのプリーツ状に加工し、外形200mm×200mmのフィルターを作製した。
円形断面ポリプロピレン繊維(宇部日東化成株式会社製、2.2dtex、51mm)と、リンを含有する難燃性の円形断面ポリエステル繊維(東洋紡株式会社製、1.7dtex、44mm)とを1:1の重量比で混綿、カーディングして目付45g/m2の混繊ウェブを作製した。この混繊ウェブに目付15g/m2のポリプロピレンスパンボンド不織布(PK−103、三井化学株式会社製)を積層後、3MPaの高圧水を連続的に噴霧して交絡させると同時に油剤を除去、乾燥し積層体を作成した。当該積層体を2つ用いてそれぞれの混繊ウェブが補強材であるポリエステル系サーマルボンド不織布(目付65g/m2、厚み0.3mm)の両側にくるように積層し、針密度31本/cm2にてニードルパンチ処理をすることで摩擦帯電と交絡を同時に行い、更に130℃の加熱ロールにて両側からプレスし、全目付185g/m2のネット複合濾材(エレクトレット濾材)を得た。このネット複合濾材をプリーツ機にて山高さ28mm、ピッチ8mmのプリーツ状に加工し、外形200mm×200mmのフィルターを作製した。
円形断面ポリプロピレン繊維(宇部日東化成株式会社製、2.2dtex、51mm)と、リンを含有する難燃性の円形断面ポリエステル繊維(東洋紡株式会社製、1.7dtex、44mm)とを1:1の重量比で混綿、カーディングして目付45g/m2の混繊ウェブを作製した。この混繊ウェブに目付15g/m2のポリプロピレンスパンボンド不織布(PK−103、三井化学株式会社製)を積層後、3MPaの高圧水を連続的に噴霧して交絡させると同時に油剤を除去、乾燥し積層体を作成した。当該積層体を2つ用いてそれぞれの混繊ウェブがポリエステル系スパンボンド不織布(目付50g/m2、厚み0.2mm)の両側にくるように積層し、針密度31本/cm2にてニードルパンチ処理をすることで摩擦帯電と交絡を同時に行い、更に130℃の加熱ロールにて両側からプレスし、全目付170g/m2のネット複合濾材(エレクトレット濾材)を得た。このネット複合濾材をプリーツ機にて山高さ28mm、ピッチ8mmのプリーツ状に加工し、外形200mm×200mmのフィルターを作製した。
円形断面ポリプロピレン繊維(宇部日東化成株式会社製、2.2dtex、51mm)と、リンを含有する難燃性の円形断面ポリエステル繊維(東洋紡株式会社製、1.7dtex、44mm)とを1:1の重量比で混綿、カーディングして目付90g/m2の混繊ウェブを作製した。この混繊ウェブに目付30g/m2のポリプロピレンスパンボンド不織布(6630−1A、シンワ化学株式会社製)を積層後、3MPaの高圧水を連続的に噴霧して交絡させると同時に油剤を除去、乾燥し積層体を作成した。ポリプロピレン系スパンボンド不織布(目付15g/m2)、ポリプロピレンネット(目付50g/m2、厚み0.7mm)、前記積層体の順番になるように、かつ、ポリプロピレンネットと積層体の混繊ウェブが接するようにして積層物を得た。この積層物に針密度31本/cmにてニードルパンチ処理をすることで摩擦帯電と交絡を同時に行い、更に130℃の加熱ロールにて両側からプレスし、全目付185g/m2のネット複合濾材を得た。このネット複合濾材をプリーツ機にて山高さ28mm、ピッチ8mmのプリーツ状に加工し、外形200mm×200mmのフィルターを作製した。
円形断面ポリプロピレン繊維(宇部日東化成株式会社製、2.2dtex、51mm)と、リンを含有する難燃性の円形断面ポリエステル繊維(東洋紡株式会社製、1.7dtex、44mm)とを1:1の重量比で混綿、カーディングして目付90g/m2の混繊ウェブを作製した。この混繊ウェブに目付30g/m2のポリプロピレンスパンボンド不織布(6630−1A、シンワ化学株式会社製)を積層後、3MPaの高圧水を連続的に噴霧して交絡させると同時に油剤を除去、乾燥し積層体を作成した。当該積層体と補強材としてポリエステル系サーマルボンド不織布(目付65g/m2、厚み0.3mm)とを、積層体の混繊ウェブとポリエステル系サーマルボンド不織布とが接するようにして、ホットメルト樹脂により接着させ、全目付185g/m2のネット複合濾材を得た。このネット複合濾材をプリーツ機にて山高さ28mm、ピッチ8mmのプリーツ状に加工し、外形200mm×200mmのフィルターを作製した。
円形断面ポリプロピレン繊維(宇部日東化成株式会社製、2.2dtex、51mm)と、リンを含有する難燃性の円形断面ポリエステル繊維(東洋紡株式会社製、1.7dtex、44mm)とを1:1の重量比で混綿、カーディングして目付90g/m2の混繊ウェブを作製し、これに目付30g/m2のポリプロピレンスパンボンド不織布(6630−1A、シンワ化学株式会社製)を積層後、3MPaの高圧水を連続的に噴霧して交絡させると同時に油剤を除去、乾燥し積層体を作成した。当該積層体と補強材としてポリエステル系スパンボンド不織布(目付50g/m2、厚み0.2mm)とを、積層体の混繊ウェブとポリエステル系スパンボンド不織布とが接するようにして、ホットメルト樹脂により接着させ、全目付170g/m2のネット複合濾材を得た。このネット複合濾材をプリーツ機にて山高さ28mm、ピッチ8mmのプリーツ状に加工し、外形200mm×200mmのフィルターを作製した。
Claims (4)
- 厚みが0.1〜1.0mmの補強材の両面に摩擦帯電不織布が積層されていることを特徴とするエレクトレット濾材。
- 前記補強材は、繊維径0.04mm以上0.4mm以下、かつ、見開き1mm2以上100mm2以下のネットであることを特徴とする請求項1に記載のエレクトレット濾材。
- 前記補強ネットは熱融着成分を有することを特徴とする請求項1〜2に記載のエレクトレット濾材。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載のエレクトレット濾材にプリーツ加工を施したことを特徴とするフィルター。
Applications Claiming Priority (3)
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