JPWO2018163426A1 - 熱媒体供給システム - Google Patents

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    • F24H4/00Fluid heaters characterised by the use of heat pumps
    • F24H4/02Water heaters

Abstract

熱媒体供給システム(100)は、第一熱供給装置(35A)、第二熱供給装置(35B)、及び第一混合弁(90)を備える。第一熱供給装置(35A)及び第二熱供給装置(35B)のそれぞれは、液状の熱媒体を受け入れる入口(23)と、ヒートポンプ装置(7)を有し、熱媒体を加熱する加熱手段と、加熱手段により加熱された熱媒体が流出する出口(24)とを備える。第一混合弁(90)は、第一熱供給装置(35A)の出口(24)からの熱媒体を受け入れる第一入口(901)と、熱媒体源(600)からの熱媒体を受け入れる第二入口(902)と、第一入口(901)に入った熱媒体と第二入口(902)に入った熱媒体とが混合した熱媒体が流出する出口(903)とを有する。第二熱供給装置(35B)の入口(23)は、第一混合弁(90)の出口(903)からの熱媒体を受け入れる。

Description

本発明は、熱媒体供給システムに関する。
下記特許文献1に開示された温水供給システムは、以下のような構成を有する。なお、括弧内は、特許文献1における符合である。第1給湯手段(1)は、太陽熱集熱器(5)を用いて加熱された湯を貯蔵する貯湯槽(6)を有する。第2給湯手段(2)は、第1給湯手段(1)の貯湯槽(6)から上流給湯路(7)を介して供給される湯の一部を、熱交換部(15)においてボイラ(12)の湯との熱交換によって加熱する。ミキシングバルブ(3)は、第1給湯手段(1)からの湯と、第2給湯手段(2)からの湯とを混合する。
日本特開2002−267259号公報
第一熱供給装置及び第二熱供給装置を備える熱媒体供給システムにおいて、第一熱供給装置及び第二熱供給装置の負荷の偏りが生ずる場合がある。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、第一熱供給装置及び第二熱供給装置の負荷の偏りを減らすことのできる熱媒体供給システムを提供することを目的とする。
本発明の熱媒体供給システムは、第一熱供給装置及び第二熱供給装置を備える熱媒体供給システムにおいて、第一熱供給装置及び第二熱供給装置のそれぞれは、液状の熱媒体を受け入れる入口と、ヒートポンプ装置を有し、熱媒体を加熱する加熱手段と、加熱手段により加熱された熱媒体が流出する出口とを備え、第一熱供給装置の出口からの熱媒体を受け入れる第一入口と、熱媒体源からの熱媒体を受け入れる第二入口と、第一入口に入った熱媒体と第二入口に入った熱媒体とが混合した熱媒体が流出する出口とを有する第一混合手段を備え、第二熱供給装置の入口は、第一混合手段の出口からの熱媒体を受け入れるものである。
本発明によれば、第一熱供給装置及び第二熱供給装置の負荷の偏りを減らすことが可能となる。
実施の形態1による熱媒体供給システムを示す図である。 実施の形態1による熱媒体供給システムが備える熱供給装置を示す図である。 実施の形態2による熱媒体供給システムである。
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。各図において共通または対応する要素には、同一の符号を付して、重複する説明を簡略化または省略する。本開示は、以下の各実施の形態で説明する構成のうち、組み合わせ可能な構成のあらゆる組み合わせを含み得る。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1による熱媒体供給システム100を示す図である。図1に示すように、実施の形態1による熱媒体供給システム100は、第一熱供給装置35A及び第二熱供給装置35Bを備える。熱媒体供給システム100は、熱需要部500及び熱媒体源600に対して接続されている。熱媒体源600から熱媒体供給システム100に対して液状の熱媒体が供給される。本発明における熱媒体は、水でもよいし、例えば、塩化カルシウム水溶液、エチレングリコール水溶液、アルコールなどの、水以外の液状の熱媒体でもよい。熱媒体が水である場合には、熱媒体源600は、例えば、水道、貯水槽などの水源に相当する。
熱媒体供給システム100は、熱媒体源600から受け入れた熱媒体よりも温度の高い熱媒体を熱需要部500に対して供給する。熱媒体源600は、熱媒体の流れの上流に相当する。熱需要部500は、熱媒体の流れの下流に相当する。
熱需要部500は、熱媒体としての湯を系外へ放出する給湯端末でもよい。この給湯端末は、例えば、浴槽、シャワー、蛇口のうちの少なくとも一つを備えるものでもよい。
熱需要部500は、熱媒体の熱で部屋を暖める、少なくとも一つの暖房器具を含んでもよい。当該暖房器具は、例えば、床下に設置される床暖房パネル、室内壁面に設置されるラジエータまたはパネルヒーター、ファンコンベクターのうちの少なくとも一種でもよい。熱需要部500は、暖房用に限らず、例えば、浴槽またはスウィミングプールの水を保温するための熱交換器を備えるものでもよい。熱需要部500を通過する間に温度低下した熱媒体が、熱媒体源600に戻り、再び循環するような循環回路(図示省略)が備えられてもよい。
第一熱供給装置35A及び第二熱供給装置35Bのそれぞれは、熱媒体を加熱する加熱手段を備える。この加熱手段は、ヒートポンプ装置7を有する。第一熱供給装置35A及び第二熱供給装置35Bのそれぞれは、熱媒体を受け入れる入口23と、加熱手段により加熱された熱媒体が流出する出口24とを備える。
本実施の形態において第一熱供給装置35A及び第二熱供給装置35Bは、互いに同一または類似の構成を有する。以下、第一熱供給装置35A及び第二熱供給装置35Bに共通する説明においては、第一熱供給装置35A及び第二熱供給装置35Bの各々を「熱供給装置35」と呼ぶ。
図2は、実施の形態1による熱媒体供給システム100が備える熱供給装置35を示す図である。図2に示すように、熱供給装置35は、ヒートポンプ装置7及びタンクユニット33を備える。タンクユニット33が備える筐体の内部に、蓄熱槽8が設置されている。蓄熱槽8は、ヒートポンプ装置7により加熱された伝熱液体を貯留する。この伝熱液体は、水でもよいし、例えば、塩化カルシウム水溶液、エチレングリコール水溶液、アルコール、などの、水以外の液体でもよい。蓄熱槽8内には、温度の違いによる伝熱液体の密度の差により、上側が高温で下側が低温になる温度成層が形成可能である。
ヒートポンプ装置7とタンクユニット33との間は、通路14、通路15a、及び電気配線(図示省略)を介して接続されている。本実施の形態においてヒートポンプ装置7は、屋外に設置される。タンクユニット33は、屋外に設置されてもよいし、屋内に設置されてもよい。本実施の形態において熱供給装置35は、ヒートポンプ装置7とタンクユニット33とが分かれた構成を有する。このような構成に代えて、タンクユニット33とヒートポンプ装置7とが一体化していてもよい。
ヒートポンプ装置7は、圧縮機1、第一熱交換器3、減圧装置4、及び第二熱交換器6を冷媒配管5により環状に接続した冷媒回路を備える。この冷媒回路に封入される冷媒は、例えば、COでもよい。ヒートポンプ装置7は、この冷媒回路によりヒートポンプサイクルの運転を行う。第一熱交換器3内では、圧縮機1で圧縮された高温高圧の冷媒と、通路14から流入した伝熱液体との間で熱を交換する。減圧装置4は、第一熱交換器3を通過した後の高圧冷媒を膨張させて低圧冷媒にする。減圧装置4は、膨張弁でもよい。第二熱交換器6は、低圧冷媒と流体との間で熱を交換させる。当該流体は、例えば、外気、地下水、排水、太陽熱温水のいずれかでもよい。ヒートポンプ装置7は、当該流体を第二熱交換器6へ送る送風機、ポンプ等(図示省略)を備えてもよい。本実施の形態におけるヒートポンプ装置7は、外気温度を検出する外気温度センサ2を備える。
タンクユニット33の内部に制御装置36が配置されている。タンクユニット33及びヒートポンプ装置7が備える弁類、ポンプ類、圧縮機1等のアクチュエータ、及びセンサ類は、制御装置36に対して電気的に接続されている。制御装置36は、熱供給装置35の運転を制御する。
なお、第一熱供給装置35A及び第二熱供給装置35Bのそれぞれが制御装置36を備えてもよい。第一熱供給装置35Aの制御装置36と、第二熱供給装置35Bの制御装置36とが、相互にデータ通信可能に接続されてもよい。または、一組の制御装置36が第一熱供給装置35A及び第二熱供給装置35Bの両方の運転を制御してもよい。
端末装置37は、運転動作指令及び設定値の変更に関する使用者の操作を受け付ける機能を有する。端末装置37は、操作端末またはユーザーインターフェースの例である。制御装置36と端末装置37の間は、有線または無線により、双方向にデータ通信可能に接続されている。端末装置37には、図示を省略するが、熱供給装置35の状態等の情報を表示する表示部、使用者が操作するスイッチ等の操作部、スピーカ、マイク等が搭載されている。端末装置37は、室内に設置されてもよい。熱供給装置35は、異なる場所に設置される複数台の端末装置37を備えてもよい。
タンクユニット33には、以下に説明する各種部品及び配管などがさらに備えられている。蓄熱槽8の表面には、複数の温度センサ42,43が、相異なる高さの位置に取り付けられている。制御装置36は、これらの温度センサ42,43を用いて、蓄熱槽8内の伝熱液体の温度及び熱量を検出できる。図示の構成では、2個の温度センサ42,43が取り付けられているが、3個以上の温度センサを蓄熱槽8に取り付けてもよい。
蓄熱運転は、ヒートポンプ装置7により加熱された伝熱液体を蓄熱槽8内に流入させる運転である。制御装置36は、蓄熱槽8内の伝熱液体の温度及び熱量の少なくとも一方に基づいて、蓄熱運転の開始タイミング及び停止タイミングを制御してもよい。蓄熱運転の詳細については後述する。
蓄熱槽8は、第一出口8a、入口8b、第二出口8c、第一戻り口8d、及び第二戻り口8eを備える。第一出口8a、第一戻り口8d、及び第二戻り口8eは、蓄熱槽8の下部に位置する。入口8b及び第二出口8cは、蓄熱槽8の上部に位置する。
通路14は、蓄熱槽8の第一出口8aに接続された第一端と、ヒートポンプ装置7の第一熱交換器3の伝熱液体の入口に接続された第二端とを有する。ヒートポンプ装置7へ伝熱液体を循環させることのできる第一循環ポンプ11が通路14の途中に接続されている。図示の構成では、タンクユニット33の内部に第一循環ポンプ11が配置されている。この構成に代えて、ヒートポンプ装置7の内部に第一循環ポンプ11を配置してもよい。ヒートポンプ装置7に流入する伝熱液体の温度であるヒートポンプ入口温度を検出する温度センサ41が通路14に取り付けられている。
流路切替弁18は、入口181、第一出口182、及び第二出口183を備える。流路切替弁18は、入口181を第一出口182に連通させて第二出口183を遮断する状態と、入口181を第二出口183に連通させて第一出口182を遮断する状態とに、流路を切り替え可能である。流路切替弁18は、流路切替手段の例である。
通路15aは、ヒートポンプ装置7の第一熱交換器3の伝熱液体の出口に接続された第一端と、流路切替弁18の入口181に接続された第二端とを有する。ヒートポンプ装置7から流出する伝熱液体の温度であるヒートポンプ出口温度を検出する温度センサ40が通路15aに取り付けられている。通路15bは、流路切替弁18の第二出口183に接続された第一端と、蓄熱槽8の入口8bに接続された第二端とを有する。バイパス通路15cは、流路切替弁18の第一出口182に接続された第一端と、蓄熱槽8の第二戻り口8eに接続された第二端とを有する。
タンクユニット33は、熱交換器52を有する。熱交換器52は、伝熱液体が流れる一次側流路と、熱媒体が流れる二次側流路とを有する。通路10は、蓄熱槽8の第二出口8cに接続された第一端と、熱交換器52の一次側入口に接続された第二端とを有する。通路9は、熱交換器52の一次側出口に接続された第一端と、蓄熱槽8の第一戻り口8dに接続された第二端とを有する。蓄熱槽8から熱交換器52へ伝熱液体を循環させることのできる第二循環ポンプ12が通路9の途中に接続されている。熱交換器52を通る伝熱液体の流量を検出する流量センサ71が通路9の途中に配置されている。
通路20は、入口23に接続された第一端と、熱交換器52の二次側入口に接続された第二端とを有する。熱交換器52を通る熱媒体の流量を検出する流量センサ70が通路20の途中に配置されている。通路21は、熱交換器52の二次側出口に接続された第一端と、出口24に接続された第二端とを有する。熱交換器52は、蓄熱槽8から供給される伝熱液体と、通路20から流入する熱媒体との間で熱を交換する。
第一循環ポンプ11及び第二循環ポンプ12の少なくとも一つは、その出力あるいは回転速度が可変のものでもよい。第一循環ポンプ11及び第二循環ポンプ12のうちの少なくとも一つは、制御装置36からの速度指令電圧により出力あるいは回転速度を変えられるパルス幅変調制御型の直流モータを備えたものでもよい。
蓄熱運転のときには、以下のようになる。通路15bに伝熱液体が流通可能になるように流路切替弁18が切り替えられる。ヒートポンプ装置7及び第一循環ポンプ11が運転される。蓄熱槽8の第一出口8aから流出した伝熱液体が、通路14を通って、ヒートポンプ装置7に流入する。ヒートポンプ装置7により加熱された伝熱液体は、通路15a及び通路15bを通り、入口8bから蓄熱槽8内に流入する。このように、蓄熱運転では、蓄熱槽8の第一出口8a、通路14、ヒートポンプ装置7、通路15a、通路15b、蓄熱槽8の入口8b、の順に伝熱液体が循環する。
なお、蓄熱運転の開始時において、ヒートポンプ出口温度が十分に上昇するまでに時間がかかる可能性がある。蓄熱運転の開始時に、ヒートポンプ出口温度が、所定温度に上昇するまでの間は、ヒートポンプ装置7から流出する伝熱液体を、バイパス通路15cを通して蓄熱槽8の下部に流入させることができる。これにより、必要な温度に達していない伝熱液体が蓄熱槽8の上部に流入することを防止できる。
制御装置36は、ヒートポンプ装置7及び第一循環ポンプ11の少なくとも一方の動作を制御することで、ヒートポンプ出口温度を制御できる。蓄熱運転において、蓄熱槽8内の下部にある低温の伝熱液体を、ヒートポンプ装置7を一度通過する間に、目標温度まで昇温させることが可能である。このような蓄熱運転を以下「一過蓄熱運転」と称する。伝熱液体を比較的低い流量で循環させることで、一過蓄熱運転が可能になる。一過蓄熱運転では、伝熱液体は、ヒートポンプ装置7を一回通過する間に、例えば、20℃から60℃まで昇温する。一過蓄熱運転を行うことで、蓄熱槽8内に、加熱された高温の伝熱液体の層と、加熱前の低温の伝熱液体の層とを積層させることができる。
ヒートポンプ装置7がCO冷媒を備えるものである場合には、一過蓄熱運転を行うことで、成績係数(COP)がより高くなり、エネルギー効率がより良好になる。
本実施の形態の熱供給装置35は、前述した一過蓄熱運転に代えて、循環蓄熱運転を実行してもよい。循環蓄熱運転の場合には、以下のようになる。一度の蓄熱運転においてヒートポンプ装置7を通過する伝熱液体の総体積が蓄熱槽8の容量以上になる。例えば、一度の蓄熱運転においてヒートポンプ装置7を通過する伝熱液体の総体積が、蓄熱槽8の容量の数倍から10倍程度でもよい。ヒートポンプ装置7を一回通過する間の伝熱液体の昇温幅が小さい。例えば、一回の昇温幅は、5℃でもよい。蓄熱槽8内の伝熱液体は、ヒートポンプ装置7により複数回繰り返し加熱され、段階的に昇温し、目標温度に到達する。
ヒートポンプ装置7が備える冷媒の種類によっては、循環蓄熱運転を行うことで、COPをより良好にできる。例えば、ヒートポンプ装置7がR410を冷媒として備える場合には、循環蓄熱運転により、一回の昇温幅を小さくすることで、COPをより良好にできる。
熱媒体供給運転は、加熱された熱媒体を熱供給装置35から供給する運転である。熱媒体供給運転のときには、以下のようになる。入口23から流入した熱媒体が、通路20、熱交換器52、及び通路21を順に通過し、出口24から流出する。通路20に設置された流量センサ70により、制御装置36は、熱媒体の流れの有無を検出できる。熱媒体の流れが検出されると、制御装置36が第二循環ポンプ12を運転することで、蓄熱槽8の上部から高温の伝熱液体が通路10を通って熱交換器52へ供給される。熱交換器52で加熱された熱媒体は、通路21を通って、出口24から流出する。熱交換器52を通る間に温度低下した伝熱液体は、通路9を通って第一戻り口8dから蓄熱槽8内に流入する。
熱媒体供給運転において、制御装置36は、流量センサ71で検出される流量が所定流量に等しくなるように第二循環ポンプ12の運転を制御してもよい。熱媒体供給運転において、制御装置36は、通路21を流れる熱媒体の温度が目標値に等しくなるように第二循環ポンプ12の運転を制御してもよい。
本実施の形態の熱供給装置35は、伝熱液体と熱媒体との間で熱を交換することにより熱媒体を加熱する、間接式の熱供給装置である。間接式熱供給装置であれば、熱媒体源600からの熱媒体の圧力が蓄熱槽8内に作用しないので、蓄熱槽8の許容圧力以下になるように熱媒体の圧力を減圧する必要がない。このため、比較的高い圧力で熱媒体を熱需要部500に供給可能である。
本実施の形態において、熱媒体を加熱する加熱手段は、ヒートポンプ装置7、蓄熱槽8、熱交換器52、第一循環ポンプ11、及び第二循環ポンプ12を備える。本発明において、熱媒体を加熱する加熱手段は、ヒートポンプ装置7に加えて、他の加熱装置をさらに備えてもよい。当該他の加熱装置は、例えば、ガス、灯油、重油、石炭のような燃料の燃焼熱による燃焼式加熱装置でもよいし、太陽熱によるソーラー加熱装置でもよい。
制御装置36の各機能は、処理回路により実現されてもよい。制御装置36の処理回路は、少なくとも1つのプロセッサ361と少なくとも1つのメモリ362とを備えてもよい。処理回路が少なくとも1つのプロセッサ361と少なくとも1つのメモリ362とを備える場合、制御装置36の各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現されてもよい。ソフトウェアおよびファームウェアの少なくとも一方は、プログラムとして記述されてもよい。ソフトウェアおよびファームウェアの少なくとも一方は、少なくとも1つのメモリ362に格納されてもよい。少なくとも1つのプロセッサ361は、少なくとも1つのメモリ362に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、制御装置36の各機能を実現してもよい。少なくとも1つのメモリ362は、不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク等を含んでもよい。
単一の制御装置により熱供給装置35の動作が制御される構成に限定されるものではなく、複数の制御装置が連携することで熱供給装置35の動作を制御する構成にしてもよい。
以下、図1を参照して、実施の形態1による熱媒体供給システム100についてさらに説明する。図1では、図面を簡略化する都合上、図2により説明した第一熱供給装置35A及び第二熱供給装置35Bが備える構成要素の一部の図示を省略している。本実施の形態において熱媒体供給システム100は、第一混合弁90及び第二混合弁91を備える。第一熱供給装置35Aの入口23は、通路51を介して、熱媒体源600に連通する。熱媒体源600からの熱媒体が、通路51を通って、第一熱供給装置35Aの入口23に流入する。
第一混合弁90は、第一入口901、第二入口902、及び出口903を備える。第一熱供給装置35Aの出口24は、通路53を介して、第一混合弁90の第一入口901に連通する。第一混合弁90の第一入口901は、第一熱供給装置35Aの出口24から通路53を通して熱媒体を受け入れる。第一混合弁90の第二入口902は、通路54を介して、熱媒体源600に連通する。第一混合弁90の第二入口902は、熱媒体源600から通路54を通して熱媒体を受け入れる。
第一混合弁90において、第一入口901に入った熱媒体と第二入口902に入った熱媒体とが混合した熱媒体が、出口903から流出する。第一混合弁90の出口903は、通路55を介して、第二熱供給装置35Bの入口23に連通する。第二熱供給装置35Bの入口23は、第一混合弁90の出口903から通路55を通して熱媒体を受け入れる。本実施の形態における第一混合弁90は、「第一混合手段」の例である。
第二混合弁91は、第一入口911、第二入口912、及び出口913を備える。第二熱供給装置35Bの出口24は、通路56を介して、第二混合弁91の第一入口911に連通する。第二混合弁91の第一入口911は、第二熱供給装置35Bの出口24から通路56を通して熱媒体を受け入れる。第二混合弁91の第二入口912は、通路57を介して、熱媒体源600に連通する。第二混合弁91の第二入口912は、熱媒体源600から通路57を通して熱媒体を受け入れる。
第二混合弁91において、第一入口911に入った熱媒体と第二入口912に入った熱媒体とが混合した熱媒体が、出口913から流出する。第二混合弁91の出口913は、通路58を介して、熱需要部500に接続されている。第二混合弁91の出口913から流出した熱媒体が、通路58を通って、熱需要部500へ供給される。本実施の形態における第二混合弁91は、「第二混合手段」の例である。
本実施の形態では、第一熱供給装置35Aの出口24から流出した熱媒体が、第一混合弁90を経由して、第二熱供給装置35Bの入口23に流入する。したがって、熱需要部500への熱媒体の流れにおいて、第一熱供給装置35Aは、第二熱供給装置35Bより上流にあると言える。逆に言えば、第二熱供給装置35Bは、第一熱供給装置35Aより下流にある。このような意味において、第一熱供給装置35A及び第二熱供給装置35Bは、熱需要部500への熱媒体の流れに対して、直列に接続されていると言うことができる。
比較例として、熱需要部500への熱媒体の流れに対して、第一熱供給装置35A及び第二熱供給装置35Bを並列に接続したと仮定する。この比較例の場合、以下のような課題がある。熱媒体の流量が、第一熱供給装置35A及び第二熱供給装置35Bに分配される。熱媒体の流れを検出して運転を開始する場合に、運転可能となる最低流量が上がってしまう可能性がある。対照的に、第一熱供給装置35A及び第二熱供給装置35Bを直列に接続することで、上記課題を解決しうる。
ただし、第一熱供給装置35A及び第二熱供給装置35Bを単純に直列に接続したと仮定すると、下流側の第二熱供給装置35Bに比べて、上流側の第一熱供給装置35Aに過大な熱負荷がかかる可能性がある。対照的に、本実施の形態であれば、第一混合弁90を備えたことで、第一熱供給装置35A及び第二熱供給装置35Bの熱負荷の偏りを確実に軽減できる。
以下の説明及び図1の記載において、熱媒体の温度及び流量に関して具体例を挙げるが、それらの具体的な数値が本発明を一切限定するものでないことは言うまでもない。第一熱供給装置35A及び第二熱供給装置35Bの熱負荷の数値に関しても同じである。以下の説明では、熱媒体源600から供給される熱媒体を「低温熱媒体」と称する。
(具体例1)以下、具体例1について説明する。温度20℃、流量10.0L/minの低温熱媒体が、熱媒体源600から熱媒体供給システム100に流入する。このうち、流量2.5L/minの低温熱媒体が通路51を通って第一熱供給装置35Aの入口23に流入し、流量2.5L/minの低温熱媒体が通路54を通って第一混合弁90の第二入口902に流入し、流量5.0L/minの低温熱媒体が通路57を通って第二混合弁91の第二入口912に流入する。第一熱供給装置35Aにおいて、熱媒体は20℃から60℃まで加熱される。第一熱供給装置35Aの出口24から、温度60℃、流量2.5L/minの熱媒体が、通路53を通って、第一混合弁90の第一入口901に流入する。第一入口901が受け入れた温度60℃、流量2.5L/minの熱媒体と、第二入口902が受け入れた温度20℃、流量2.5L/minの低温熱媒体とが混合した、温度40℃、流量5.0L/minの熱媒体が出口903から流出する。この温度40℃、流量5.0L/minの熱媒体が通路55を通って第二熱供給装置35Bの入口23に流入する。第二熱供給装置35Bにおいて、熱媒体は40℃から60℃まで加熱される。第二熱供給装置35Bの出口24から、温度60℃、流量5.0L/minの熱媒体が、通路56を通って、第二混合弁91の第一入口911に流入する。第一入口911が受け入れた温度60℃、流量5.0L/minの熱媒体と、第二入口912が受け入れた温度20℃、流量5.0L/minの低温熱媒体とが混合した、温度40℃、流量10.0L/minの熱媒体が出口913から流出する。この温度40℃、流量10.0L/minの熱媒体が通路58を通って熱需要部500に供給される。図1には、この具体例1の数値が記載されている。
具体例1における熱負荷は、以下のようになる。第一熱供給装置35Aの熱負荷は、(60℃−20℃)×2.5L/min×定数=7.0kWとなる。第二熱供給装置35Bの熱負荷は、(60℃−40℃)×5.0L/min×定数=7.0kWとなる。熱媒体供給システム100の熱負荷は、これらの合計の14kWとなる。仮に第一混合弁90が無いとすると、第二熱供給装置35Bに比べて第一熱供給装置35Aに過大な熱負荷がかかる可能性がある。対照的に、本実施の形態であれば、第一混合弁90を備えたことで、第一熱供給装置35A及び第二熱供給装置35Bの熱負荷の偏りを確実に軽減できる。
(具体例2)以下、具体例2について説明する。温度20℃、流量10.0L/minの低温熱媒体が、熱媒体源600から熱媒体供給システム100に流入する。このうち、流量2.8L/minの低温熱媒体が通路51を通って第一熱供給装置35Aの入口23に流入し、流量2.2L/minの低温熱媒体が通路54を通って第一混合弁90の第二入口902に流入し、流量5.0L/minの低温熱媒体が通路57を通って第二混合弁91の第二入口912に流入する。第一熱供給装置35Aにおいて、熱媒体は20℃から60℃まで加熱される。第一熱供給装置35Aの出口24から、温度60℃、流量2.8L/minの熱媒体が、通路53を通って、第一混合弁90の第一入口901に流入する。第一入口901が受け入れた温度60℃、流量2.8L/minの熱媒体と、第二入口902が受け入れた温度20℃、流量2.2L/minの低温熱媒体とが混合した、温度42℃、流量5.0L/minの熱媒体が出口903から流出する。この温度42℃、流量5.0L/minの熱媒体が通路55を通って第二熱供給装置35Bの入口23に流入する。第二熱供給装置35Bにおいて、熱媒体は42℃から60℃まで加熱される。第二熱供給装置35Bの出口24から、温度60℃、流量5.0L/minの熱媒体が、通路56を通って、第二混合弁91の第一入口911に流入する。第一入口911が受け入れた温度60℃、流量5.0L/minの熱媒体と、第二入口912が受け入れた温度20℃、流量5.0L/minの低温熱媒体とが混合した、温度40℃、流量10.0L/minの熱媒体が出口913から流出する。この温度40℃、流量10.0L/minの熱媒体が通路58を通って熱需要部500に供給される。
具体例2における熱負荷は、以下のようになる。第一熱供給装置35Aの熱負荷は、(60℃−20℃)×2.8L/min×定数=7.7kWとなる。第二熱供給装置35Bの熱負荷は、(60℃−42℃)×5.0L/min×定数=6.3kWとなる。熱媒体供給システム100の熱負荷は、これらの合計の14kWとなる。
具体例1では、第一混合弁90の出口903から流出する熱媒体の温度を40℃に設定することで、第一熱供給装置35Aの熱負荷が、第二熱供給装置35Bの熱負荷に対して等しくなっている。具体例2では、第一混合弁90の出口903から流出する熱媒体の温度を42℃に設定することで、第一熱供給装置35Aの熱負荷が、第二熱供給装置35Bの熱負荷より大きくなっている。このように、第一混合弁90の出口903から流出する熱媒体の温度の設定に応じて、第一熱供給装置35Aの熱負荷と、第二熱供給装置35Bの熱負荷とのバランスを調整できる。例えば、第二熱供給装置35Bの蓄熱槽8内の伝熱液体の温度または熱量が、基準に比べて低い場合には、第一混合弁90の出口903から流出する熱媒体の温度を高めに設定することで、第二熱供給装置35Bの熱負荷を軽減できる。その結果、第二熱供給装置35Bの蓄熱槽8内の蓄熱量が枯渇に陥ることを回避できる。
(具体例3)以下、具体例3について説明する。温度20℃、流量10.0L/minの低温熱媒体が、熱媒体源600から熱媒体供給システム100に流入する。このうち、流量2.0L/minの低温熱媒体が通路51を通って第一熱供給装置35Aの入口23に流入し、流量3.0L/minの低温熱媒体が通路54を通って第一混合弁90の第二入口902に流入し、流量5.0L/minの低温熱媒体が通路57を通って第二混合弁91の第二入口912に流入する。第一熱供給装置35Aにおいて、熱媒体は20℃から60℃まで加熱される。第一熱供給装置35Aの出口24から、温度60℃、流量2.0L/minの熱媒体が、通路53を通って、第一混合弁90の第一入口901に流入する。第一入口901が受け入れた温度60℃、流量2.0L/minの熱媒体と、第二入口902が受け入れた温度20℃、流量3.0L/minの低温熱媒体とが混合した、温度36℃、流量5.0L/minの熱媒体が出口903から流出する。この温度36℃、流量5.0L/minの熱媒体が通路55を通って第二熱供給装置35Bの入口23に流入する。第二熱供給装置35Bにおいて、熱媒体は36℃から60℃まで加熱される。第二熱供給装置35Bの出口24から、温度60℃、流量5.0L/minの熱媒体が、通路56を通って、第二混合弁91の第一入口911に流入する。第一入口911が受け入れた温度60℃、流量5.0L/minの熱媒体と、第二入口912が受け入れた温度20℃、流量5.0L/minの低温熱媒体とが混合した、温度40℃、流量10.0L/minの熱媒体が出口913から流出する。この温度40℃、流量10.0L/minの熱媒体が通路58を通って熱需要部500に供給される。
具体例3における熱負荷は、以下のようになる。第一熱供給装置35Aの熱負荷は、(60℃−20℃)×2.0L/min×定数=5.6kWとなる。第二熱供給装置35Bの熱負荷は、(60℃−36℃)×5.0L/min×定数=8.4kWとなる。熱媒体供給システム100の熱負荷は、これらの合計の14kWとなる。
具体例3のように、第一混合弁90の出口903から流出する熱媒体の温度を低めに設定することで、第一熱供給装置35Aの熱負荷を軽減できる。具体例3のように、第一熱供給装置35Aの熱負荷が第二熱供給装置35Bの熱負荷より小さくなるように、第一混合弁90の出口903から流出する熱媒体の温度を設定してもよい。上記の場合、以下のような効果が得られる。第一混合弁90の出口903から流出する熱媒体の温度が低くなると、第二熱供給装置35Bの熱交換器52に流入する熱媒体の温度が低くなる。その結果、第二熱供給装置35Bにおいて、熱交換器52から通路9を通って蓄熱槽8の下部に流入する伝熱液体の温度が低くなる。ヒートポンプ入口温度が低いほど、蓄熱運転のCOPが高くなる。よって、第二熱供給装置35Bにおいて、蓄熱槽8の下部に流入する伝熱液体の温度が低くなると、第二熱供給装置35Bの蓄熱運転のCOPが向上する。
第一混合弁90及び第二混合弁91のいずれか一方または両方は、公知のサーモスタット式の混合弁でもよい。図示を省略するが、このサーモスタット式の混合弁は、例えば、感熱材であるワックスを封入したワックスペレットと、このワックスペレットの感熱作動により駆動される弁体と、この弁体を付勢するスプリングと、このスプリングの付勢力を調整するための調整ネジとを備えるものでもよい。当該調整ネジにより、当該混合弁から流出する熱媒体の温度を調整できる。
第一混合弁90及び第二混合弁91のいずれか一方または両方は、モータにより駆動される弁体を備え、混合比を電気的に制御可能な電動式の混合弁でもよい。この場合、制御装置36が第一混合弁90及び第二混合弁91のいずれか一方または両方の動作を制御してもよい。
制御装置36が第一混合弁90の動作を制御することで、第一混合弁90の出口903から流出する熱媒体の温度を設定するとともに、第一熱供給装置35Aの熱負荷と第二熱供給装置35Bの熱負荷とのバランスを調整してもよい。
制御装置36は、第一熱供給装置35Aの蓄熱槽8内の伝熱液体の温度または熱量が基準に比べて低くなると、第一熱供給装置35Aの第二循環ポンプ12の運転を禁止してもよい。当該基準は、蓄熱槽8内の蓄熱量が実質的に枯渇したとみなせるレベルでもよい。上記の場合に第二循環ポンプ12の運転を禁止することで、無益な第二循環ポンプ12の運転が実施されることを防止でき、無駄な消費電力を削減できる。なお、第一熱供給装置35Aの蓄熱槽8内の蓄熱量が枯渇した場合でも、第二熱供給装置35Bによって熱需要部500へ熱を供給できるので、問題はない。
制御装置36は、第二熱供給装置35Bの蓄熱槽8内の伝熱液体の温度または熱量が基準に比べて低くなると、第二熱供給装置35Bの第二循環ポンプ12の運転を禁止してもよい。当該基準は、蓄熱槽8内の蓄熱量が実質的に枯渇したとみなせるレベルでもよい。上記の場合に第二循環ポンプ12の運転を禁止することで、無益な第二循環ポンプ12の運転が実施されることを防止でき、無駄な消費電力を削減できる。なお、第二熱供給装置35Bの蓄熱槽8内の蓄熱量が枯渇した場合でも、第一熱供給装置35Aによって熱需要部500へ熱を供給できるので、問題はない。
以下の説明では、第一混合弁90の出口903における熱媒体の流量に対する、第一混合弁90の第一入口901における熱媒体の流量の割合を「第一混合割合」と称する。制御装置36は、第一熱供給装置35Aの蓄熱槽8内の伝熱液体の温度または熱量が基準に比べて低いときの第一混合割合が、第一熱供給装置35Aの蓄熱槽8内の伝熱液体の温度または熱量が当該基準に比べて低くないときの第一混合割合に比べて小さくなるように、第一混合弁90を動作させてもよい。これにより、第一熱供給装置35Aの蓄熱槽8内の伝熱液体の温度または熱量が上記基準に比べて低いときに、第一熱供給装置35Aの熱負荷を軽減できるので、第一熱供給装置35Aの蓄熱槽8内の蓄熱量が枯渇に陥ることを確実に防止できる。
制御装置36は、第一熱供給装置35Aの蓄熱槽8内の伝熱液体の温度または熱量が第二熱供給装置35Bの蓄熱槽8内の伝熱液体の温度または熱量に比べて低いときの第一混合割合が、第一熱供給装置35Aの蓄熱槽8内の伝熱液体の温度または熱量が第二熱供給装置35Bの蓄熱槽8内の伝熱液体の温度または熱量に比べて低くないときの第一混合割合に比べて小さくなるように、第一混合弁90を動作させてもよい。これにより、第一熱供給装置35Aの蓄熱槽8内の伝熱液体の温度または熱量が、第二熱供給装置35Bの蓄熱槽8内の伝熱液体の温度または熱量に比べて低いときに、第一熱供給装置35Aの熱負荷を軽減できるので、第一熱供給装置35Aの蓄熱槽8内の蓄熱量が枯渇に陥ることを確実に防止できる。なお、一組の制御装置36が第一熱供給装置35A及び第二熱供給装置35Bの両方の運転を制御することで、上記の制御を達成できる。または、第一熱供給装置35Aの制御装置36と、第二熱供給装置35Bの制御装置36とが、通信を行い連携することで、上記の制御を達成してもよい。
本実施の形態において、第一熱供給装置35Aのヒートポンプ装置7の定格加熱能力[kW]は、第二熱供給装置35Bのヒートポンプ装置7の定格加熱能力[kW]に等しい。これにより、以下の効果が得られる。第一熱供給装置35A及び第二熱供給装置35Bが同等の熱負荷を負担しうる。よって、第一熱供給装置35A及び第二熱供給装置35Bのいずれか一方の蓄熱槽8内の蓄熱量が枯渇した場合でも、熱媒体供給システム100としての加熱能力が大きく低下することを防止できる。
本実施の形態において、第一熱供給装置35Aの出口24から供給可能な熱媒体の最高温度は、第二熱供給装置35Bの出口24から供給可能な熱媒体の最高温度に等しい。これにより、以下の効果が得られる。第一熱供給装置35A及び第二熱供給装置35Bのいずれか一方の蓄熱槽8内の蓄熱量が枯渇した場合でも、熱需要部500へ供給可能な熱媒体の上限温度を低下させることがないので、優れた利便性が得られる。
実施の形態2.
次に、図3を参照して、実施の形態2について説明するが、前述した実施の形態1との相違点を中心に説明し、同一部分または相当部分については説明を簡略化または省略する。図3は、実施の形態2による熱媒体供給システム110を示す図である。図3に示すように、実施の形態2による熱媒体供給システム110は、実施の形態1の第一熱供給装置35A及び第二熱供給装置35Bに代えて、第一熱供給装置35C及び第二熱供給装置35Dを備える。第一熱供給装置35C及び第二熱供給装置35Dは、伝熱液体を用いることなく、熱媒体を蓄熱槽8に直接貯留する直接式の熱供給装置である。本実施の形態においてヒートポンプ装置7は、熱媒体を加熱する加熱手段に相当する。
第一熱供給装置35C及び第二熱供給装置35Dのそれぞれは、熱媒体を受け入れる入口25と、加熱手段により加熱された熱媒体が流出する出口26とを備える。熱媒体は、入口25を通って蓄熱槽8の下部に流入する。第一熱供給装置35C及び第二熱供給装置35Dのそれぞれにおいて、蓄熱運転のときには、以下のようになる。ヒートポンプ装置7及び第一循環ポンプ11が運転される。蓄熱槽8の下部から流出した熱媒体が、通路14を通って、ヒートポンプ装置7に流入する。ヒートポンプ装置7により加熱された熱媒体は、通路15a及び通路15bを通り、蓄熱槽8の上部に流入する。蓄熱槽8の上部に貯留された熱媒体は、出口26を通って、第一熱供給装置35C及び第二熱供給装置35Dの外部へ流出できる。
熱媒体供給システム110は、流路切替弁19を備える。流路切替弁19は、入口191、第一出口192、及び第二出口193を備える。流路切替弁19は、入口191を第一出口192に連通させて第二出口193を遮断する状態と、入口191を第二出口193に連通させて第一出口192を遮断する状態とに、流路を切り替え可能である。流路切替弁19は、流路切替手段の例である。
第一熱供給装置35Cの入口25は、通路51を介して、熱媒体源600に連通する。熱媒体源600からの熱媒体が、通路51及び入口25を通って、第一熱供給装置35Cの蓄熱槽8に流入する。
第一熱供給装置35Cの出口26は、通路53を介して、第一混合弁90の第一入口901に連通する。第一混合弁90の第一入口901は、第一熱供給装置35Cの出口26から通路53を通して熱媒体を受け入れる。第一混合弁90の第二入口902は、通路54を介して、熱媒体源600に連通する。第一混合弁90の第二入口902は、熱媒体源600から通路54を通して熱媒体を受け入れる。
第一混合弁90において、第一入口901に入った熱媒体と第二入口902に入った熱媒体とが混合した熱媒体が、出口903から流出する。第一混合弁90の出口903は、通路59を介して、流路切替弁19の入口191に連通する。流路切替弁19の第一出口192は、通路60を介して、第二熱供給装置35Dの入口25に連通する。
第二熱供給装置35Dの出口26に出口通路61の一端が接続されている。第二熱供給装置35Dの出口26は、出口通路61を介して、第二混合弁91の第一入口911に連通する。第二混合弁91の第二入口912は、通路57を介して、熱媒体源600に連通する。第二混合弁91の第二入口912は、熱媒体源600から通路57を通して熱媒体を受け入れる。第二混合弁91において、第一入口911に入った熱媒体と第二入口912に入った熱媒体とが混合した熱媒体が、出口913から流出する。第二混合弁91の出口913は、通路58を介して、熱需要部500に接続されている。第二混合弁91の出口913から流出した熱媒体が、通路58を通って、熱需要部500へ供給される。
出口通路61の途中に分岐部62が形成されている。流路切替弁19の第二出口193は、バイパス通路22を介して、出口通路61の分岐部62に接続されている。バイパス通路22は、第一混合弁90の出口903からの熱媒体を、第二熱供給装置35Bの入口25に流入させることなく出口通路61に導く通路である。
本実施の形態では、流路切替弁19により、熱媒体供給システム110の運転を、第一モードと第二モードとに切り替えることができる。第一モードでは、以下のようになる。流路切替弁19は、入口191を第一出口192に連通させて第二出口193を遮断する状態になる。第一混合弁90の出口903からの熱媒体は、通路60を通って、入口25から第二熱供給装置35Dの蓄熱槽8に流入する。第二熱供給装置35Dの蓄熱槽8から出口26を通って流出した熱媒体は、出口通路61を通って、第二混合弁91の第一入口911に流入する。バイパス通路22には熱媒体が流れない。図3中に記載した熱媒体の流量及び温度の具体例は、第一モードのときの具体例である。
第二モードでは、以下のようになる。流路切替弁19は、入口191を第二出口193に連通させて第一出口192を遮断する状態になる。第一混合弁90の出口903からの熱媒体は、バイパス通路22、分岐部62、及び出口通路61を通って、第二混合弁91の第一入口911に流入する。通路60には熱媒体が流れない。
図示の構成では、流路切替弁19及びバイパス通路22が第二熱供給装置35Dのタンクユニット33の内部にある。この構成に代えて、流路切替弁19及びバイパス通路22が第二熱供給装置35Dのタンクユニット33の外部に配置されてもよい。流路切替弁19の位置は、図示の構成に限定されない。例えば、流路切替弁19に代えて、出口通路61の分岐部62の位置に流路切替弁を配置した構成によっても、上述した第一モード及び第二モードと同様の運転が可能である。
第二熱供給装置35Dの蓄熱槽8の上部に温度センサ44が取り付けられている。温度センサ44は、蓄熱槽8の上部の熱媒体の温度を検出する。制御装置36は、例えば、以下のようにしてもよい。温度センサ44で検出される温度が基準温度以上の場合には、制御装置36は、第一モードの運転がなされるように、流路切替弁19を制御する。この基準温度は、例えば、40℃でもよい。温度センサ44で検出される温度が上記基準温度未満の場合には、制御装置36は、第二モードの運転がなされるように、流路切替弁19を制御する。
本実施の形態であれば、第二熱供給装置35Dの蓄熱槽8内の蓄熱量が枯渇した場合または枯渇に近くなった場合に、第二モードの運転をすることで、第一熱供給装置35Cの蓄熱槽8から流出した熱媒体を熱需要部500へ供給することができる。
本実施の形態の熱媒体供給システム110は、第一混合弁90の出口903から流出する熱媒体の温度を検出する温度センサ45を備える。制御装置36は、第一混合弁90の出口903から流出する熱媒体の温度が、設定された温度(以下、「第一混合弁設定温度」と称する)に等しくなるように、第一混合弁90の動作を制御してもよい。制御装置36は、第二熱供給装置35Dの蓄熱槽8内の熱媒体の温度または熱量に応じて、第一混合弁設定温度を変更してもよい。制御装置36は、第一熱供給装置35Cの蓄熱槽8内の熱媒体の温度または熱量に応じて、第一混合弁設定温度を変更してもよい。第一混合弁設定温度を低くすると、第一熱供給装置35Cの熱負荷を軽減できるとともに、第二熱供給装置35Dの蓄熱槽8に流入する熱媒体の温度が低くなるので、第二熱供給装置35DにおいてCOPの良い蓄熱運転をすることができる。
制御装置36は、第一熱供給装置35Cの蓄熱槽8内の熱媒体の温度または熱量が基準に比べて低いときの第一混合弁設定温度が、第一熱供給装置35Cの蓄熱槽8内の熱媒体の温度または熱量が当該基準に比べて低くないときの第一混合弁設定温度に比べて低くなるように、第一混合弁90を動作させてもよい。これにより、第一熱供給装置35Cの蓄熱槽8内の熱媒体の温度または熱量が上記基準に比べて低いときに、第一熱供給装置35Cの熱負荷を軽減できるので、第一熱供給装置35Cの蓄熱槽8内の蓄熱量が枯渇に陥ることを確実に防止できる。
制御装置36は、第一熱供給装置35Cの蓄熱槽8内の熱媒体の温度または熱量が第二熱供給装置35Dの蓄熱槽8内の熱媒体の温度または熱量に比べて低いときの第一混合弁設定温度が、第一熱供給装置35Cの蓄熱槽8内の熱媒体の温度または熱量が第二熱供給装置35Dの蓄熱槽8内の熱媒体の温度または熱量に比べて低くないときの第一混合弁設定温度に比べて低くなるように、第一混合弁90を動作させてもよい。これにより、第一熱供給装置35Cの蓄熱槽8内の熱媒体の温度または熱量が、第二熱供給装置35Dの蓄熱槽8内の熱媒体の温度または熱量に比べて低いときに、第一熱供給装置35Cの熱負荷を軽減できるので、第一熱供給装置35Cの蓄熱槽8内の蓄熱量が枯渇に陥ることを確実に防止できる。なお、一組の制御装置36が第一熱供給装置35C及び第二熱供給装置35Dの両方の運転を制御することで、上記の制御を達成できる。または、第一熱供給装置35Cの制御装置36と、第二熱供給装置35Dの制御装置36とが、通信を行い連携することで、上記の制御を達成してもよい。
以上、実施の形態について説明したが、本発明の熱媒体供給システムは、3台以上の熱供給装置を備えていてもよいことは言うまでもない。
1 圧縮機、 3 第一熱交換器、 4 減圧装置、 5 冷媒配管、 6 第二熱交換器、 7 ヒートポンプ装置、 8 蓄熱槽、 11 第一循環ポンプ、 12 第二循環ポンプ、 18,19 流路切替弁、 22 バイパス通路、 23 入口、 24 出口、 25 入口、 26 出口、 33 タンクユニット、 35 熱供給装置、 35A 第一熱供給装置、 35B 第二熱供給装置、 35C 第一熱供給装置、 35D 第二熱供給装置、 36 制御装置、 37 端末装置、 40,41,42,43,44,45 温度センサ、 52 熱交換器、 61 出口通路、 62 分岐部、 70,71 流量センサ、 90 第一混合弁、 91 第二混合弁、 100,110 熱媒体供給システム、 181 入口、 182 第一出口、 183 第二出口、 191 入口、 192 第一出口、 193 第二出口、 500 熱需要部、 600 熱媒体源、 901 第一入口、 902 第二入口、 903 出口、 911 第一入口、 912 第二入口、 913 出口
本発明の熱媒体供給システムは、第一熱供給装置及び第二熱供給装置を備える熱媒体供給システムにおいて、第一熱供給装置及び第二熱供給装置のそれぞれは、液状の熱媒体を受け入れる入口と、ヒートポンプ装置を有し、熱媒体を加熱する加熱手段と、加熱手段により加熱された熱媒体が流出する出口とを備え、第一熱供給装置の出口からの熱媒体を受け入れる第一入口と、熱媒体源からの熱媒体を受け入れる第二入口と、第一入口に入った熱媒体と第二入口に入った熱媒体とが混合した熱媒体が流出する出口とを有する第一混合手段と、第二熱供給装置の出口からの熱媒体を受け入れる第一入口と、熱媒体源からの熱媒体を受け入れる第二入口と、第一入口に入った熱媒体と第二入口に入った熱媒体とが混合した熱媒体が流出する出口とを有する第二混合手段と、を備え、第二熱供給装置の入口は、第一混合手段の出口からの熱媒体を受け入れるものである。
また、本発明の熱媒体供給システムは、第一熱供給装置及び第二熱供給装置を備える熱媒体供給システムにおいて、第一熱供給装置及び第二熱供給装置のそれぞれは、液状の熱媒体を受け入れる入口と、ヒートポンプ装置を有し、熱媒体を加熱する加熱手段と、加熱手段により加熱された熱媒体が流出する出口とを備え、第一熱供給装置の出口からの熱媒体を受け入れる第一入口と、熱媒体源からの熱媒体を受け入れる第二入口と、第一入口に入った熱媒体と第二入口に入った熱媒体とが混合した熱媒体が流出する出口とを有する第一混合手段を備え、第二熱供給装置の入口は、第一混合手段の出口からの熱媒体を受け入れ、第一熱供給装置の熱負荷が、第二熱供給装置の熱負荷に対し、等しいか、または大きくなるように、第一混合手段の出口から流出する熱媒体の温度が設定されているものである。
また、本発明の熱媒体供給システムは、第一熱供給装置及び第二熱供給装置を備える熱媒体供給システムにおいて、第一熱供給装置及び第二熱供給装置のそれぞれは、液状の熱媒体を受け入れる入口と、ヒートポンプ装置を有し、熱媒体を加熱する加熱手段と、加熱手段により加熱された熱媒体が流出する出口とを備え、第一熱供給装置の出口からの熱媒体を受け入れる第一入口と、熱媒体源からの熱媒体を受け入れる第二入口と、第一入口に入った熱媒体と第二入口に入った熱媒体とが混合した熱媒体が流出する出口とを有する第一混合手段を備え、第二熱供給装置の入口は、第一混合手段の出口からの熱媒体を受け入れ、第一熱供給装置の熱負荷が第二熱供給装置の熱負荷より小さくなるように第一混合手段の出口から流出する熱媒体の温度が設定されているものである。

Claims (10)

  1. 第一熱供給装置及び第二熱供給装置を備える熱媒体供給システムにおいて、
    前記第一熱供給装置及び前記第二熱供給装置のそれぞれは、液状の熱媒体を受け入れる入口と、ヒートポンプ装置を有し、前記熱媒体を加熱する加熱手段と、前記加熱手段により加熱された前記熱媒体が流出する出口とを備え、
    前記第一熱供給装置の前記出口からの前記熱媒体を受け入れる第一入口と、熱媒体源からの前記熱媒体を受け入れる第二入口と、前記第一入口に入った熱媒体と前記第二入口に入った熱媒体とが混合した熱媒体が流出する出口とを有する第一混合手段を備え、
    前記第二熱供給装置の前記入口は、前記第一混合手段の前記出口からの前記熱媒体を受け入れる、
    熱媒体供給システム。
  2. 前記第二熱供給装置の前記出口からの前記熱媒体を受け入れる第一入口と、前記熱媒体源からの前記熱媒体を受け入れる第二入口と、前記第一入口に入った熱媒体と前記第二入口に入った熱媒体とが混合した熱媒体が流出する出口とを有する第二混合手段を備える請求項1に記載の熱媒体供給システム。
  3. 前記第一熱供給装置の熱負荷が、前記第二熱供給装置の熱負荷に対し、等しいか、または大きくなるように、前記第一混合手段の前記出口から流出する前記熱媒体の温度が設定されている請求項1または請求項2に記載の熱媒体供給システム。
  4. 前記第一熱供給装置の熱負荷が前記第二熱供給装置の熱負荷より小さくなるように前記第一混合手段の前記出口から流出する前記熱媒体の温度が設定されている請求項1または請求項2に記載の熱媒体供給システム。
  5. 前記第二熱供給装置は、前記加熱手段により加熱された前記熱媒体を貯留する蓄熱槽を備え、
    前記第二熱供給装置の前記出口に接続された出口通路と、
    前記第一混合手段の前記出口からの前記熱媒体を、前記第二熱供給装置の前記入口に流入させることなく前記出口通路に導くバイパス通路と、
    前記第一混合手段の前記出口からの前記熱媒体が前記第二熱供給装置の前記入口へ流れる第一モードと、前記第一混合手段の前記出口からの前記熱媒体が前記バイパス通路を通って前記出口通路に流入する第二モードとを切り替える流路切替手段と、
    を備える請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の熱媒体供給システム。
  6. 前記第一熱供給装置及び前記第二熱供給装置のそれぞれは、
    前記ヒートポンプ装置により加熱された伝熱液体を貯留する蓄熱槽と、前記伝熱液体と前記熱媒体との間で熱を交換する熱交換器と、前記蓄熱槽から前記熱交換器へ前記伝熱液体を循環させる循環ポンプとを有する前記加熱手段と、
    前記蓄熱槽内の前記伝熱液体の温度または熱量を検出する手段と、
    前記蓄熱槽内の前記伝熱液体の温度または熱量が基準に比べて低くなると、前記循環ポンプの運転を禁止する制御手段と、
    を備える請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の熱媒体供給システム。
  7. 前記第一熱供給装置は、前記ヒートポンプ装置により加熱された前記熱媒体または伝熱液体を貯留する蓄熱槽と、前記蓄熱槽内の前記熱媒体または前記伝熱液体の温度または熱量を検出する手段と、
    を備え、
    第一混合割合は、前記第一混合手段の前記出口における前記熱媒体の流量に対する、前記第一混合手段の前記第一入口における前記熱媒体の流量の割合であり、
    前記第一熱供給装置の前記蓄熱槽内の前記熱媒体または前記伝熱液体の温度または熱量が基準に比べて低いときの前記第一混合割合が、前記第一熱供給装置の前記蓄熱槽内の前記熱媒体または前記伝熱液体の温度または熱量が前記基準に比べて低くないときの前記第一混合割合に比べて小さくなるように、前記第一混合手段を動作させる制御手段を備える請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の熱媒体供給システム。
  8. 前記第一熱供給装置及び前記第二熱供給装置のそれぞれは、
    前記ヒートポンプ装置により加熱された前記熱媒体または伝熱液体を貯留する蓄熱槽と、
    前記蓄熱槽内の前記熱媒体または前記伝熱液体の温度または熱量を検出する手段と、
    を備え、
    第一混合割合は、前記第一混合手段の前記出口における前記熱媒体の流量に対する、前記第一混合手段の前記第一入口における前記熱媒体の流量の割合であり、
    前記第一熱供給装置の前記蓄熱槽内の前記熱媒体または前記伝熱液体の温度または熱量が前記第二熱供給装置の前記蓄熱槽内の前記熱媒体または前記伝熱液体の温度または熱量に比べて低いときの前記第一混合割合が、前記第一熱供給装置の前記蓄熱槽内の前記熱媒体または前記伝熱液体の温度または熱量が前記第二熱供給装置の前記蓄熱槽内の前記熱媒体または前記伝熱液体の温度または熱量に比べて低くないときの前記第一混合割合に比べて小さくなるように、前記第一混合手段を動作させる制御手段を備える請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の熱媒体供給システム。
  9. 前記第一熱供給装置の前記ヒートポンプ装置の定格加熱能力が、前記第二熱供給装置の前記ヒートポンプ装置の定格加熱能力に等しい請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の熱媒体供給システム。
  10. 前記第一熱供給装置の前記出口から供給可能な前記熱媒体の最高温度が、前記第二熱供給装置の前記出口から供給可能な前記熱媒体の最高温度に等しい請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の熱媒体供給システム。
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