JPWO2018155073A1 - 電動工具 - Google Patents

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拓家 吉成
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Abstract

高調波を抑制可能な電動工具を提供するため、電動工具としての携帯用切断機1は、モータ6、交流を直流に変換するダイオードブリッジ42、モータ6に駆動電流を供給するインバータ回路43、モータ6の起動を指示するトリガ部5、ダイオードブリッジ42の出力端子間に設けられた電解コンデンサC2、C3、及びダイオードブリッジ42の出力端子間に電解コンデンサC2、C3と直列接続されたスイッチング素子Q7、を備える。トリガ部5によりモータ6の起動が指示された後、低負荷時にはスイッチング素子Q7をオフ状態とし、高負荷時にはスイッチング素子Q7をオン状態とする。【選択図】図3

Description

本発明は、ブラシレスモータを駆動源とする交流駆動の電動工具に関する。
ブラシレスモータを駆動源とする交流駆動の電動工具は、ダイオードブリッジ等の整流回路、モータに駆動電流を供給するインバータ回路、及びインバータ回路のサージ電圧を吸収するコンデンサを備える。グラインダや丸のこ等の出力の高い電動工具の場合、大きなリプル電流を許容するために、コンデンサの容量を大きくする必要がある。下記特許文献1は、整流回路の出力側に、静電容量の異なる2つのコンデンサを並列接続した平滑回路を設け、インバータ回路のサージ電圧及びピーク電流を抑制している。
国際公開第2016/158133号
交流駆動の電動工具では、無負荷時の高調波を小さくすることが好ましいが、整流回路の出力側に設けるコンデンサの容量を大きくすると、力率が悪くなり高調波も大きくなるという問題がある。これを改善するために力率改善回路を設けると電動工具が大きくなってしまう。
本発明はこうした状況を認識してなされたものであり、その目的は、高調波を抑制可能な電動工具を提供することにある。また、高調波を抑えつつ大型化も抑えた電動工具を提供することにある。
本発明のある態様は、電動工具である。この電動工具は、
ブラシレスモータと、
交流を直流に変換する整流回路と、
前記ブラシレスモータに駆動電流を供給するインバータ回路と、
前記ブラシレスモータの起動を指示するトリガ部と、前記整流回路の出力端子間に、前記インバータ回路と並列に設けられたコンデンサと、前記コンデンサと直列に接続された第1スイッチと、を備え、
前記ブラシレスモータの負荷が大きくなっていくと前記第1スイッチをオフ状態からオン状態に切り替えるように構成されたことを特徴とする。
前記ブラシレスモータによって駆動される先端工具を備え、
前記トリガ部により前記ブラシレスモータの起動が指示された後、前記先端工具が相手材に接触していない状態では、前記第1スイッチをオフ状態としてもよい。
相手材に対する前記先端工具の接触力を大きくしていく過程で前記第1スイッチをオン状態に切り替えてもよい。
負荷が閾値以下の場合に前記第1スイッチをオフ状態とし、負荷が所定値を超えた場合に前記第1スイッチをオン状態としてもよい。
負荷を前記ブラシレスモータを流れる電流としてもよい。
前記コンデンサが第1コンデンサであり、
前記第1コンデンサ及び前記第1スイッチと並列に接続された、前記第1コンデンサより容量が小さい第2コンデンサ、を備えてもよい。
前記トリガ部は、前記整流回路と前記インバータ回路との間の電流経路に設けられた第2スイッチのオンオフを切り替えるものであり、
前記コンデンサ及び前記第1スイッチは、前記第2スイッチの前記整流回路側に設けられてもよい。
前記インバータ回路を制御する制御部を備え、
前記第1スイッチは、前記制御部によって制御されるスイッチング素子で構成されてもよい。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法やシステムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、高調波を抑制可能な電動工具を提供することができる。
本発明の実施の形態1に係る電動工具としての携帯用切断機(携帯用丸鋸)1の斜視図。 携帯用切断機1の側断面図。 携帯用切断機1の制御ブロック図。 比較例に係る携帯用切断機の制御ブロック図。 図3及び図4においてダイオードブリッジ42の出力端子間の容量の大小を変えた場合の、交流電流波形及び直流電圧波形の違いを示す波形図。 携帯用切断機1の制御フローチャート。 携帯用切断機1の動作の一例を示すタイムチャート。 本発明の実施の形態2に係る携帯用切断機1Aの制御ブロック図。 本発明の実施の形態3に係る携帯用切断機1Bの制御ブロック図。
以下、図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態を詳述する。なお、各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理等には同一の符号を付し、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は発明を限定するものではなく例示であり、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
(実施の形態1) 図1は、本発明の実施の形態1に係る電動工具としての携帯用切断機(携帯用丸鋸)1の斜視図である。図2は、携帯用切断機1の側断面図である。図1により、前後、上下、左右の各方向を定義する。携帯用切断機1は、本体10、ベース30、スタンド部40、連結部材50、及びブラケット60、を備える。携帯用切断機1の機械的構成は周知であり、以下では簡単な説明に留める。
本体10は、ベース30に対して、左右方向又は左右の一方向に傾動可能かつ上下方向に揺動可能に支持される。本体10は、ハウジング11及びギヤカバー13により外殻が形成される。ハウジング11は、例えば樹脂成形体であり、図3に示すモータ(電動モータ)6を内部に収容する。ハンドル部12は、ハウジング11に設けられる。ハンドル部12には、使用者がモータの起動を指示するためのトリガ部5が設けられる。ギヤカバー13は、例えばアルミ等の金属製であり、モータ6の回転を減速して鋸刃16に伝達する不図示の減速機構を覆うと共に、鋸刃16の上半分を覆う。保護カバー15は、例えば樹脂成形体であり、鋸刃16の下半分を開閉可能に覆う。先端工具(回転具)としての鋸刃16は、円板状の回転刃であり、モータ6によって回転駆動される。鋸刃16は、ベース30の貫通穴31を通ってベース30の下面から下方に突出する。
ベース30は、例えばアルミ等の金属製の略長方形の板材である。ベース30の長手方向は切断進行方向と一致する。ベース30の底面は、被削材との摺動面である。ベース30は、鋸刃16を通すための貫通穴31を有する。スタンド部40は、ベース30の前端部に立設され、本体10の傾動位置を調節する傾動位置調節機構を構成する。スタンド部40は、ベベルプレート部47を有する。ベベルプレート部47は、前後方向と略垂直であって、傾動ガイド穴48を有し、本体10の傾動ガイドとして機能する。傾動ガイド穴48は、前後方向と略平行な傾動軸49を中心とする円弧状の長穴である。連結部材50は、本体10とスタンド部40とを連結する部材であり、一端が傾動軸49に回動可能に支持される。連結部材50の他端は、本体10のハウジング11を回動可能に支持する。使用者は、傾動固定レバー51を緩めることで、連結部材50を傾動軸49を中心に回動可能とし、本体10の傾動位置を調節できる。また、使用者は、傾動固定レバー51を締めることで、連結部材50の回動位置を固定し、本体10の傾動位置を固定できる。ブラケット60は、切込み深さ調整機構を構成する不図示のリンクの支持体であり、貫通穴31の後方に設けられる。前記リンクは、本体10を上下方向に揺動可能(すなわち鋸刃16による切込み深さを調整可能)とする。
図2に示すように、ハウジング11の内部には、図3に示す交流電源51に接続する接続手段としての電源コード7の延出元付近となる位置に、メイン基板41が設けられる。メイン基板41には、電解コンデンサC2〜C4及びスイッチング素子Q7が設けられ、また図2には現れないが、図3に示すダイオードブリッジ42、インバータ回路43、制御部50、フィルタ回路52、IPD回路53、及びレギュレータ54等も設けられる。
図3は、携帯用切断機1の制御ブロック図である。交流電源51には、ノイズ対策用のフィルタ回路52を介して、交流を直流に変換する整流回路としてのダイオードブリッジ42が接続される。フィルタ回路52は、ヒューズFin、バリスタZ1、パターンヒューズF1、コンデンサC1、抵抗R1、及びチョークコイルL1を含む。ヒューズFinは、スイッチング素子Q1〜Q6が短絡した場合の保護用である。バリスタZ1は、サージ電圧吸収用である。パターンヒューズF1は、バリスタZ1が働いた場合に線間がショートするのを防止する役割を持つ。コンデンサC1及びチョークコイルL1は、線間のノイズ除去用である。抵抗R1は、コンデンサC1の放電抵抗である。ダイオードブリッジ42は、フィルタ回路52からの出力電流(交流)を全波整流して直流に変換する。
ダイオードブリッジ42の出力端子間には、第1コンデンサとしての電解コンデンサC2、C3、及び第1スイッチとしてのスイッチング素子Q7が、インバータ回路43と並列に設けられる。スイッチング素子Q7は、図示の例ではFETであるが、IGBTであってもよい。電解コンデンサC2、C3の一端は、ダイオードブリッジ42の一方の出力端子に接続される。電解コンデンサC2、C3の他端は、スイッチング素子Q7の一端に接続される。スイッチング素子Q7の他端は、ダイオードブリッジ42の他方の出力端子に接続される。スイッチング素子Q7の制御端子としてのゲートには、制御部50からの制御信号が入力される。ダイオードブリッジ42の出力端子間には、電解コンデンサC2、C3、及びスイッチング素子Q7と並列に、かつインバータ回路43と並列に、第2コンデンサとしての電解コンデンサC4が設けられる。電解コンデンサC4は、電解コンデンサC2、C3より容量が小さい。
ダイオードブリッジ42とインバータ回路43との間の電流経路には、第2スイッチとしての接点スイッチ5aが設けられる。電解コンデンサC2、C3、及びスイッチング素子Q7は、接点スイッチ5aのダイオードブリッジ42側に設けられる。電解コンデンサC4は、接点スイッチ5aのインバータ回路43側に設けられる。接点スイッチ5aは、トリガ部5の操作によってオンオフが切り替えられる。トリガ部5は、2極トリガスイッチの操作部であり、トリガ部5の操作により接点スイッチ5aがオンになると、同時に制御部50に繋がる接点が閉じ、制御部50にオン信号が入力される。
インバータ回路43は、三相ブリッジ接続されたIGBTやFET等のスイッチング素子Q1〜Q6を含み、制御部50の制御に従ってスイッチング動作することで、モータ6のステータコイル6e(U,V,Wの各巻線)に駆動電流を供給する。モータ6は、インナーロータ型のブラシレスモータであり、ロータに複数の(例えば4つの)ロータマグネット(永久磁石)6cを有し、ロータの周囲にはステータコア6dが設けられ、ステータコア6dにはステータコイル6eが設けられる。抵抗Rsは、モータ6の電流経路に設けられる。抵抗Rsの両端間の電圧は、制御部50に入力される。制御部50は、抵抗Rsの両端間の電圧により、モータ6の電流(負荷)を検出する。また、制御部50は、複数のホールIC45の出力電圧により、モータ6の回転位置(ロータ回転位置)を検出する。
ダイオードブリッジ42の一方の出力端子には、ダイオードD1のアノードが接続される。ダイオードD1のカソードは、IPD回路53の第1入力端子に接続される。ダイオードブリッジ42の他方の出力端子には、IPD回路53の第2入力端子が接続される。IPD回路53の第1及び第2入力端子間には、電解コンデンサC5が設けられる。IPD回路53は、インテリジェント・パワー・デバイス(Intelligent Power Device)であるIPD素子やコンデンサ等により構成された回路であり、ダイオードブリッジ42の出力端子間の電圧を例えば約18Vに降圧するDC−DCスイッチング電源回路である。IPD回路53は、集積回路であり、消費電力が小さく省エネルギーであるというメリットがある。IPD回路53の出力電圧は、レギュレータ54によって例えば約5Vに更に降圧され、制御部50に動作電圧(電源電圧Vcc)として供給される。IPD回路53及びレギュレータ54は、制御部50に動作電圧を供給する制御系電源回路を構成する。制御部50は、例えばマイクロコントローラ(マイコン)である。
制御部50は、トリガ部5の操作により接点スイッチ5aがオンになったことを検出すると、スイッチング素子Q1〜Q6をスイッチング制御(例えばPWM制御)し、モータ6を駆動する。制御部50は、後述のように、トリガ部5によりモータ6の起動が指示された後(接点スイッチ5aがオンされた後)、スイッチング素子Q7をオフ状態とし、その後、スイッチング素子Q7をオン状態に切り替える制御を行う。スイッチング素子Q7がオンの場合、ダイオードブリッジ42の出力端子間の容量は、電解コンデンサC2〜C4の容量の和で、大容量となる。このため、サージ電圧吸収効果が高く、また許容リプル電流も大きい。一方、スイッチング素子Q7がオフの場合、ダイオードブリッジ42の出力端子間の容量は、電解コンデンサC4のみで小容量となる。このため、力率の悪化が抑制され、高調波が抑制される。
図4は、比較例に係る携帯用切断機の制御ブロック図である。本比較例の携帯用切断機は、実施の形態1の携帯用切断機1と比較して、電解コンデンサC3が無くなり、スイッチング素子Q7の部分が短絡に替わった点で相違し、その他の点で一致する。本比較例では、ダイオードブリッジ42の出力端子間の容量が固定されるため、容量を大きくすると高調波が大きくなり、容量を小さくするとサージ電圧吸収効果が低く且つ許容リプル電流が小さくなる。
図5は、図3及び図4においてダイオードブリッジ42の出力端子間の容量の大小を変えた場合の、交流電流波形及び直流電圧波形の違いを示す波形図である。なお、ダイオードブリッジ42の出力端子間の容量が大きい場合は、図3ではスイッチング素子Q7がオンの場合に対応し、図4では電解コンデンサC2、C4の合計容量が大きい場合に対応する。また、ダイオードブリッジ42の出力端子間の容量が小さい場合は、図3ではスイッチング素子Q7がオフの場合に対応し、図4では電解コンデンサC2、C4の合計容量が小さい場合に対応する。図5に示す波形図は、上から順に、
・交流電源51の電圧波形、
・無負荷かつダイオードブリッジ42の出力端子間の容量が大きい場合の交流電源51の電流波形、
・無負荷かつダイオードブリッジ42の出力端子間の容量が小さい場合の交流電源51の電流波形、
・高負荷かつダイオードブリッジ42の出力端子間の容量が小さい場合のダイオードブリッジ42の出力端子間電圧波形、
・高負荷かつダイオードブリッジ42の出力端子間の容量が大きい場合のダイオードブリッジ42の出力端子間電圧波形、
を示す。なお、交流電源51の電流波形の波形図(図5の上から2つ目と3つ目の波形図)には、交流電源51の電圧波形を破線で併せて示している。
図5の上から2つ目と3つ目の電流波形の比較から明らかなように、無負荷時又は低負荷時において、ダイオードブリッジ42の出力端子間の容量が小さいと、容量が大きい場合と比較して、1サイクルあたりの通電時間が長くなり、力率の悪化が抑制され、高調波が抑制される。また、図5の上から4つ目と5つ目の電圧波形の比較から明らかなように、高負荷時において、ダイオードブリッジ42の出力端子間の容量が大きいと、容量が小さい場合と比較して、サージ電圧がより吸収され、電圧のオーバーシュートが抑制される。そこで本実施の形態では、無負荷時ないし低負荷時は、スイッチング素子Q7をオフにしてダイオードブリッジ42の出力端子間の容量を小さくし、力率の悪化を抑制して高調波を抑制する。一方、高負荷時は、スイッチング素子Q7をオンにしてダイオードブリッジ42の出力端子間の容量を大きくし、サージ電圧吸収効果を高め且つ許容リプル電流を大きくする。
図6は、携帯用切断機1の制御フローチャートである。図6に示すフローチャートは、電源コード7が交流電源51に接続されることによりスタートし、スタート時、トリガ部5はオフである。制御部50は、初期状態として、モータ6を停止し(S1)、スイッチング素子Q7をオフする(S2)。制御部50は、トリガ部5がオンになると(S3のYES)、インバータ回路43のスイッチング素子Q1〜Q6をスイッチング制御し、モータ6を駆動する(S4)。制御部50は、モータ6の駆動中にモータ6に流れる電流(以下「モータ電流」とも表記)を監視し、モータ電流が第1閾値以上になると(S5のYES)、スイッチング素子Q7をオンにする(S6)。その後、制御部50は、モータ電流が第1閾値より小さい第2閾値以下になると(S7のYES)、スイッチング素子Q7をオフにする(S8)。
図7は、携帯用切断機1の動作の一例を示すタイムチャートである。図7に示すタイムチャートは、上から順に、交流電源51からの入力電圧の実効値(以下「AC電圧実効値」とも表記)、トリガ部5のオンオフ、モータ6に流れる電流、スイッチング素子Q7のオンオフ、を示す。時刻t1において電源コード7が交流電源51に接続されると、AC電圧実効値が立ち上がる。時刻t1ではトリガ部5がオフであり、制御部50は、モータ6を停止し、スイッチング素子Q7をオフしている。時刻t2においてトリガ部5がオンされると、制御部50がモータ6を駆動し、モータ電流が立ち上がる。時刻t2では、鋸刃16は相手材に接触していない無負荷運転のため、モータ電流は第2閾値I2以下であり、制御部50はスイッチング素子Q7をオフに維持する。時刻t3において鋸刃16が相手材に接触し始めると、モータ電流が上昇する。その後、鋸刃16を相手材に押し付けていく(相手材に対する鋸刃16の接触力を大きくしていく)過程の時刻t4においてモータ電流が第1閾値I1以上になると、制御部50は、スイッチング素子Q7をターンオンする。その後、鋸刃16を相手材から離していく(相手材に対する鋸刃16の接触力を小さくしていく)過程の時刻t5においてモータ電流が第2閾値I2以下になると、制御部50は、スイッチング素子Q7をターンオフする。
本実施の形態によれば、下記の効果を奏することができる。
(1) モータ電流が小さい無負荷ないし低負荷時は、スイッチング素子Q7をオフにしてダイオードブリッジ42の出力端子間の容量を小さくするため、出力端子間の容量が常に大きい場合と比較して高調波を抑制できる。また、モータ電流が大きい高負荷時は、スイッチング素子Q7をオンにしてダイオードブリッジ42の出力端子間の容量を大きくするため、出力端子間の容量が常に小さい場合と比較してサージ電圧吸収効果を高め且つ許容リプル電流を大きくすることができる。したがって、高調波の抑制と、高いサージ電圧吸収効果及び大きい許容リプル電流と、をバランス良く実現することができる。また、力率改善回路を設ける必要がないため、電動工具の大型化を抑制することができる。
(2) スイッチング素子Q7をターンオンする第1閾値と、ターンオフする第2閾値と、の間に差を持たせ、第2閾値を第1閾値より小さくしているため、ターンオン及びターンオフを同一の閾値で行う場合と比較して、スイッチング素子Q7のオンオフ動作の安定性が高められる。
(実施の形態2) 図8は、本発明の実施の形態2に係る携帯用切断機1Aの制御ブロック図である。携帯用切断機1Aは、実施の形態1の携帯用切断機1と比較して、電解コンデンサC4がフィルムコンデンサC7に替わった点で相違し、その他の点で一致する。本実施の形態も、実施の形態1と同様の効果を奏することができる。
(実施の形態3) 図9は、本発明の実施の形態3に係る携帯用切断機1Bの制御ブロック図である。携帯用切断機1Bは、実施の形態1の携帯用切断機1と比較して、電解コンデンサC3が無くなった点で相違し、その他の点で一致する。本実施の形態も、実施の形態1と同様の効果を奏することができる。
以上、実施の形態を例に本発明を説明したが、実施の形態の各構成要素や各処理プロセスには請求項に記載の範囲で種々の変形が可能であることは当業者に理解されるところである。以下、変形例について触れる。
電動工具は、実施の形態で例示した携帯用切断機に限定されず、グラインダ等の他の種類のものであってもよい。第1スイッチとして、スイッチング素子Q7に替えて、リレー等の接点スイッチを使用してもよい。また、負荷としてブラシレスモータに流れる電流を検出するのではなく、ブラシレスモータ又は先端工具(鋸刃)の回転数や、インバータ回路を構成するスイッチング素子のデューティ比等を検出してもよく、電流に限るものではない。負荷が大きくなるとブラシレスモータや先端工具の回転数が低下するため、回転数を検出してスイッチング素子Q7のオンとオフを切り替えてもよい。ブラシレスモータを定速度制御する場合には、ブラシレスモータの回転数は一定となるように、スイッチング素子のデューティ比を増加させるため、このデューティ比を検出すれば負荷を検出することができる。
1,1A,1B…携帯用切断機、7…電源コード、42…ダイオードブリッジ、43…インバータ回路、50…制御部(マイクロコントローラ)、51…交流電源、52…フィルタ回路、53…IPD回路、54…レギュレータ、Rs…検出抵抗

Claims (8)

  1. ブラシレスモータと、
    交流を直流に変換する整流回路と、
    前記ブラシレスモータに駆動電流を供給するインバータ回路と、
    前記ブラシレスモータの起動を指示するトリガ部と、
    前記整流回路の出力端子間に、前記インバータ回路と並列に設けられたコンデンサと、
    前記コンデンサと直列に接続された第1スイッチと、を備え、
    前記ブラシレスモータの負荷が大きくなっていくと前記第1スイッチをオフ状態からオン状態に切り替えるように構成されたことを特徴とする、電動工具。
  2. 前記ブラシレスモータによって駆動される先端工具を備え、
    前記トリガ部により前記ブラシレスモータの起動が指示された後、前記先端工具が相手材に接触していない状態では、前記第1スイッチをオフ状態とすることを特徴とする、請求項1に記載の電動工具。
  3. 相手材に対する前記先端工具の接触力を大きくしていく過程で前記第1スイッチをオン状態に切り替えることを特徴とする、請求項2に記載の電動工具。
  4. 負荷が閾値以下の場合に前記第1スイッチをオフ状態とし、負荷が所定値を超えた場合に前記第1スイッチをオン状態とすることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の電動工具。
  5. 前記負荷は、前記ブラシレスモータを流れる電流であることを特徴とする、請求項4に記載の電動工具。
  6. 前記コンデンサが第1コンデンサであり、
    前記第1コンデンサ及び前記第1スイッチと並列に接続された、前記第1コンデンサより容量が小さい第2コンデンサ、を備えることを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の電動工具。
  7. 前記トリガ部は、前記整流回路と前記インバータ回路との間の電流経路に設けられた第2スイッチのオンオフを切り替えるものであり、
    前記コンデンサ及び前記第1スイッチは、前記第2スイッチの前記整流回路側に設けられることを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載の電動工具。
  8. 前記インバータ回路を制御する制御部を備え、
    前記第1スイッチは、前記制御部によって制御されるスイッチング素子で構成されることを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載の電動工具。
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