JPWO2018139162A1 - 熱交換器 - Google Patents

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Abstract

熱交換器は、一方の面から先細りの筒状にのびたカラー部を有する平板状のフィンが複数枚重ねられ、重ね方向に隣接するフィンのカラー部どうしが連接して通液管を構成し、前記通液管の内面に樹脂膜が形成されている熱交換器において、前記カラー部の内側に、前記カラー部の周方向に不連続な第2のフィンを有する。

Description

本発明は、プレートフィン型の熱交換器に関するものである。
従来の熱交換器は、例えば、特許文献1のように、複数のフィンカラーが設けられた平板形状の複数のフィンを備える。そして、複数の円筒状のフィンカラーの穴中心が一致するように複数のフィンが積層されてフィンコアが形成されている。連接されたフィンカラーは、樹脂により接合されるとともにシールされ、複数の通液管を構成する。通液管は、内周面に形成された樹脂膜により表面の防食が施されている。
特公昭61−015359号公報
特許文献1に記載された熱交換器においては、通液管の内周面に形成された樹脂膜が熱抵抗となる。このため、熱交換性能が低下する。特に、通液管に水あるいは不凍液などの比較的粘度の高い流体が流れる場合、または、高伝熱化のため通液管が細径で構成される場合に、通液管の流れが層流化して熱交換性能が低下するといった問題があった。
本発明は、上述のような問題点を解決するためのものであり、通液管内を流れる流体が層流化しやすい場合でも高い熱交換性能が得られる熱交換器を提供することを目的とする。
本発明の熱交換器は、一方の面から先細りの筒状にのびたカラー部を有する平板状のフィンが複数重ねられ、重ね方向に隣接するフィンのカラー部どうしが連接して通液管を構成し、前記通液管の内面に樹脂膜が形成されている熱交換器において、前記カラー部の内側に、前記カラー部の周方向に不連続な第2のフィンを有するものである。
本発明の熱交換器によれば、周方向に不連続な第2のフィンがカラー部の内側に配置されるとともに、通液管の内面に樹脂膜が形成されるため、通液管内を流れる流体が層流化しやすい場合でも、前縁効果により熱交換性能が向上する。また、第2のフィンが不連続に形成されているため、周方方向に第2のフィンのない部分、具体的には隙間などが形成でき、流動抵抗が抑制できる。
本発明の実施の形態1に係る熱交換器の外観を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る熱交換器を図1のA−A方向から見たフィンを示す正面図である。 本発明の実施の形態1に係る熱交換器を図2のB−B方向から見て示す断面図である。 本発明の実施の形態1に係る熱交換器のフィンカラーの構造を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る熱交換器の変形例のフィンの構造を示す斜視図である。 本発明の実施の形態2に係る熱交換器を示す断面図である。 本発明の実施の形態2に係る熱交換器の一部のフィンカラーの構造を示す斜視図である。 本発明の実施の形態3に係る熱交換器を示す断面図である。 本発明の実施の形態3に係る熱交換器のフィンカラーの内部を通液方向から見て示す平面図である。 本発明の実施の形態3に係る熱交換器のフィンカラーの構造を示す斜視図である。 本発明の実施の形態4に係る熱交換器を示す断面図である。 本発明の実施の形態4に係る熱交換器のフィンカラーの内部を通液管に沿った方向から見て示す平面図である。 本発明の実施の形態4に係る熱交換器のフィンカラーの構造を示す斜視図である。 本発明の実施の形態5に係る熱交換器を示す断面図である。 本発明の実施の形態5に係る熱交換器のフィンカラーの内部を通液管に沿った方向から見て示す平面図である。 本発明の実施の形態5に係る熱交換器のフィンカラーの構造を示す斜視図である。 本発明の実施の形態5に係る熱交換器の変形例を示す断面図である。 本発明の実施の形態6に係る熱交換器を示す断面図である。 本発明の実施の形態6に係る熱交換器のフィンカラーの内部を通液管に沿った方向から見て示す平面図である。 本発明の実施の形態7に係る熱交換器を示す断面図である。 本発明の実施の形態7に係る熱交換器のフィンカラーの内部を通液管に沿った方向から見て示す平面図である。 本発明の実施の形態8に係る熱交換器を示す断面図である。 本発明の実施の形態8に係る熱交換器のフィンカラーの内部を通液管に沿った方向から見て示す平面図である。 本発明の実施の形態9に係る熱交換器を示す断面図である。 本発明の実施の形態9に係る熱交換器のフィンカラーの内部を通液管に沿った方向から見て示す平面図である。 本発明の実施の形態9に係る熱交換器のフィンカラーの構造を示す斜視図である。 本発明の実施の形態10に係る熱交換器を示す断面拡大図である。
以下では、本発明の実施の形態に係る熱交換器について図面を参照して説明する。異なる実施の形態において同一または対応する要素は同一符号で説明し、顕著な違いがない場合は説明をくり返さないものとする。また、図面において各要素の大きさの関係は実際と異なる場合がある。各実施の形態において、発明の主旨と反しない範囲で各部の形状などは変更自由であり、相互に組合せも可能である。説明において、板状、平行、円筒などとする各要素の形状は、厳密に板状、平行、円筒などの形状に限るものではなく、全体を見た場合におおよそのそのような形状、特徴を有して発明の効果が得られる場合は、そのような状態も含むものとする。
<実施の形態1>
図1は、本発明の実施の形態1に係る熱交換器10の外観を示す斜視図である。熱交換器10は、間隔をあけて重ねられた複数の平板状のフィン1と、複数のフィン1を重ね方向に貫通する通液管13と、によって構成されたフィンコアを有する。図2は、本発明の実施の形態1に係る熱交換器10を図1のA−A方向(フィン1の重ね方向)から見たフィン1を示す正面図である。なお、フィン1の重ね方向と、通液管13内を流体が流れる方向つまり通液方向と、は同一方向である。以下では、特に流れに関する説明について、主に通液方向を使って説明する。熱交換器10は、フィン1の表面の空気と通液管13の内部に流れる流体とで熱交換を行うものである。以下では、通液管13に流れる流体を水として説明する。しかし、通液管13に流れる流体は、流体の凝固点を降下させる薬品を添加した水あるいはフッ素系不活性液体などとしてもよい。
図1において、空気WFの流れ方向、および、熱搬送媒体である水RFの流れ方向をそれぞれ矢印により示している。空気WFは、例えば送風機などで発生されるものである。また、空気WFは、送風機のかわりに自然対流あるいは他の駆動力で発生する風を利用してもよい。
水RFは、フィン1の通液管13の重ねられたフィン1の一方の端から入り、他方の端から出る。図1では、フィン1に複数の通液管13が設けられ、複数の通液管13どうしがU字管(図示せず)などで接続されて他方の端で反転して並列に流れるように構成した例を示している。図2では、通液管13は、フィン1の重ね方向と直交する空気WFの流れ方向(列方向)に2列に配置され、かつ、列毎の鉛直方向(段方向)にそれぞれ複数配置された構造を示している。また、通液管13が形成された配置構造は、図2に示すように、千鳥配列に形成されている。
また、図1のように重ね方向の一方の端から多数の通液管13に水RFが流入するために、水RFは、入口ヘッダ2で分岐して各通液管13に接続管4を経て流入する。熱交換器10の他方の端のU字管で反転されて並列に流入時と逆方向に流れる各通液管13から流出する水RFは、別の接続管4を経て出口ヘッダ3に合流させてから流出する。風の流れる方向で異なる位置に通液管13が形成されている。しかし、風の下流側に位置する通液管13に入口ヘッダ2から水RFが流入し、上流側に位置する通液管13から出口ヘッダ3に水RFが流出されるようにしている。このため、熱交換が良好となる。上記では水RFが2本の通液管13を他方の端で反転して重ねあわせたフィン1を往復するように構成した。しかし、通液管13は、種々に変更可能である。例えば、水RFは、重ねあわせたフィン1を往復せずに他方の端に設置した出口ヘッダ3から流出させるようにしてもよい。また、水RFは、重ねあわせたフィン1の内部を蛇行しながら複数回往復するように接続してもよい。
本実施の形態1の通液管13は、フィン1に形成したフィンカラーを連接することで形成されている。フィン1は、金属製(例えば、アルミニウム)である。フィンカラーは、例えば絞り加工によってフィン1の一方の面から筒状に突出した部分である。フィンカラーは、典型的には円筒状であり、フィン1の一面から垂直方向に突出する。また、後述するように、フィンカラーの一部は、変形される。しかし、フィンカラーは、フィン1の一方の面から垂直方向に先細りとなった筒状の内面および外面を有することに変わりはない。フィンカラーの先細りとなった筒状の部分を以下では、カラー部11と称して述べる。重ね方向における一方側でのフィン1のカラー部11の開口部に、重ね方向における他方側のフィン1のカラー部11の先端部が挿入される。これにより、2つのフィン1のフィンカラーどうしは、筒状部の内面と外面とを接着され、通液管13が構成される。2つのフィン1のカラー部11どうしの接着には、例えば、樹脂接着剤あるいはろう付けなどが用いられる。
通液管13の内面には、樹脂材により樹脂膜14が形成されている(図27参照)。カラー部11の接合には、この樹脂膜14を用いてもよい。フィン1がアルミニウムを主成分とする金属の場合には、樹脂膜14が形成されることで、水による腐食が防止できる。また、接着に同じ樹脂が用いられると製造が容易となり、生産性が向上する。
図3は、本発明の実施の形態1の熱交換器10の断面を図2のB−B方向から見て示す断面図である。図4は、本発明の実施の形態1のフィンカラーの形状を模式的に示す斜視図である。図3には、水RFの流通部分のうち、入口ヘッダ2から接続管4を経て通液管13に接続される部分付近が拡大して示されている。接続管4は、その先端にフランジ状の部分が形成されている。接続管4のフランジ状の部分は、接続管4と通液管13とが連通するように、入口ヘッダ2側に露出したフィン1の露出面と接着される。なお、通液管13の内面に形成された樹脂膜14は、薄い。このため、図3では、樹脂膜14が省略されている。
図3、図4に示すように、フィンカラーは、通液管13の内側に突出する第2のフィン12を有する。本実施の形態1において第2のフィン12は、通液管13の通液方向に対して直交した管断面の中心に向けて突出した突起である。第2のフィン12は、カラー部11と連続した材料からなる。第2のフィン12は、カラー部11のテーパー面に対して傾斜した表面部分を有する。カラー部11のテーパー面は、先端に向けて先細りの筒状に形成された面である。カラー部11のテーパー面は、通液方向に対して、わずかに傾斜した面を有する。第2のフィン12は、カラー部11の内側で、カラー部11の周方向および通液方向に不連続な突出構造として存在する。第2のフィン12は、周方向および通液方向に連続しない。そのため、カラー部11の内側には、周方向のどこか、または、通液方向のどこかに第2のフィン12の無い部分が存在する。
本実施の形態1において、1つのカラー部11の内部には、周方向に離れた位置に2つの突起である第2のフィン12が設けられている。2つの突起である第2のフィン12は、互いが対向する位置、すなわちカラー部11の通液方向に対して直交した管断面の中心に対して点対称となる位置に設けられている。図3には、第2のフィン12の突起の断面がドーム状の場合が示されている。なお、第2のフィン12は、円柱状、角柱状または矩形状などに突出するものであってもよい。第2のフィン12が内部に向かって突出する長さは、長くなるほど、伝熱面積の拡大と同時に前縁効果によって拡大面積部のほぼ全域で伝熱促進効果が得られ、著しく伝熱特性が向上する。しかし、第2のフィン12が内部に向かって突出する長さは、長くなりすぎると、通液管13内の流路抵抗が大きくなって管内に水RFを流すための動力が増大する。このため、第2のフィン12が内部に向かって突出する長さは、例えば、カラー部11の内径の1/10の長さから最大でもカラー部11の内径の1/2の長さ程度に設定するとよい。
フィン1の重ね方向において、第2のフィン12の長さは、カラー部11の長さよりも短い。また、フィン1の重ね方向において、第2のフィン12の長さは、隣接するフィン1の間隔よりも短い。第2のフィン12は、フィン1の重ね方向において、カラー部11の重ね方向における途中の部分に設けられている。第2のフィン12は、第2のフィン12を有したフィン1側、および、カラー部11の先端側に、形成されない。カラー部11における第2のフィン12を有したフィン1側、および、カラー部11の先端側には、カラー部11の筒状の面が残されている。これにより、隣接するフィン1間で2つのカラー部11のテーパー状の面どうしが密着し、密封性および強度のすぐれた通液管13が構成される。
以下では、本実施の形態1の熱交換器10の製造方法を説明する。まず、フィン1の材料となる金属製の薄板を用意し、プレスによる絞り加工でフィンカラーを形成する。さらに、フィンカラーにおけるカラー部11のテーパー面の外側から中心に向けて突起である第2のフィン12を形成するプレス加工を行う。このようにして第2のフィン12が形成されたフィン1を作製できる。
次いで、フィン1に設けられたカラー部11の先端部を、隣りのフィン1に設けられたカラー部11の開口に挿入する。このカラー部11の先端部をカラー部11の開口に挿入することを他の複数のフィン1を用いて繰り替えし、複数のカラー部11を順次連接し、通液管13を形成する。
そして、間隔をあけて複数重ねられたフィン1のうち一端に配置されたフィン1の各開口(カラー部11の開口)から複数の通液管13にそれぞれ樹脂材を注入する。樹脂材の注入後の各開口に、入口ヘッダ2および出口ヘッダ3に固着された接続管4を嵌め込んで取り付ける。さらに、前述したように、間隔をあけて複数重ねられたフィン1のうち他端に配置されたフィン1から突出するカラー部11の先端部をU字管に差し込んで固定する。
その後、重ねあわせたフィン1を加熱処理して樹脂材を流動化させ、通液管13の内周面、つまりカラー部11および第2のフィン12であるフィンカラー内部全体を、流動化した樹脂材で覆う。そして、連接されたフィンカラーどうしの接合面に樹脂材を浸透させて接合し、樹脂材を冷却固化して定着させる。なお、フィンカラーに樹脂材を塗布しながらカラー部11を順次連接してフィンコアを組み立てた後に、フィンコアを加熱および冷却処理し、樹脂材を定着させてもよい。
また、別の接合方法について説明する。カラー部11の開口に別のカラー部11の先端部を挿入して隣り合うフィン1を順次連接する。その後、カラー部11どうしの接触部をろう付け接合する。その後に、通液管13の内面に樹脂材を注入または塗布し、通液管13の内周面を樹脂材で覆う。そして、覆った樹脂材を冷却固化して定着させる。ろう付けには、アルミシリコン系のアルミろう付け用のろう材を用いる。あるいは、フィン1としてろう材層を両面に形成させたクラッド材を用いる。
樹脂膜14の形成の際には、樹脂材の種類に応じて、加熱温度、冷却温度及び時間を調整する。そして、通液管13の内周面に樹脂材で形成された樹脂膜14における膜厚は、50μm以下とすることが望ましい。
なお、カラー部11の先端部を、隣り合うカラー部11に挿入し、複数のカラー部11を順次連接する際に、カラー部11がテーパーの付いた先細りの円筒状であるため、カラー部11のテーパー形状を調整すれば、空気が流れる2つのフィン1の間の距離が保持される。しかし、2つのフィン1の間に組立用のスペーサー冶具を挿入すれば、より精度良く2つのフィン1の間の距離が保持できる。
次に、本実施の形態1に係る熱交換器10の動作について、温水または冷水を熱搬送媒体とし、空気調和機の室内機に収容して適用した場合を例に説明する。
空気調和機の暖房運転においては、室外機での冷媒との熱交換により熱搬送媒体が加熱され、温水(ここでは、水RFの流れを温水RFとして用いる)となって室内機に流入する。温水RFは、室内機に収容された熱交換器10の入口ヘッダ2から流入し、各接続管4を介して空気WFの下流側に位置する各通液管13内を流れる。空気WFの下流側の各通液管13内を流れた温水RFは、それぞれU字管を介して空気WFの上流側に位置する各通液管13内に流れる。空気WFの上流側の各通液管13内を流れた温水RFは、各接続管4を介して出口ヘッダ3において合流して流通し、室外機に向けて流出する。空気調和機の冷房運転においては、室外機での冷媒との熱交換により熱搬送媒体が冷却され、冷水(ここでは、水RFの流れを冷水RFとして用いる)となって室内機に流入し、熱交換器10を通流する。熱交換器10における冷水RFの流れは、暖房運転時の流れと同じである。
暖房運転の場合には、室内の空気WFは、室内機の送風機によって吸引され、熱交換器10を介して空気WFの流れ方向の室内に送風される。送風機によって吸引された空気WFは、フィン1の重ね方向と直交する方向から、重ね方向に隣接するフィン1間に流入する。そして、その空気WFは、風上側に位置する各通液管13内の温水RFと熱交換するとともに、風下側に位置する各通液管13内の温水RFと熱交換して温風となり、室内に流出する。なお、冷房運転時の場合には、風下側と風上側の各通液管13内に流れる冷水RFにより、冷風に熱交換された空気WFが室内に送り込まれる。
従来の熱交換器では、通液管に水あるいは不凍液などの比較的粘度の高い流体を流す場合、または、高伝熱化のため通液管を管径の小さい細管で構成する場合には、通液管の流れが層流化して熱交換性能が低下するといった問題があった。これに対し、本実施の形態1に係る熱交換器10によれば、通液管13の内側にカラー部11の内面に沿って流れる流体の流れの一部を遮るように第2のフィン12が配置されている。このため、熱搬送媒体の層流化した流れがある場合でも、前縁効果で熱伝達率が向上する。前縁効果は、層流の流れの中に孤立して置かれた第2のフィン12の周囲に、第2のフィン12の先端の前縁部から薄い温度境界層が形成され、熱伝達率が向上する効果を言う。ここでは、第2のフィン12が1つのカラー部11の内部に周方向に2つ配置された場合を示した。しかし、第2のフィン12の数は、1つでも良く、また多いほど伝熱促進効果が高くなる。
第2のフィン12は、面積の拡大効果と前縁効果との相乗効果に加え、拡大面積部の裏表で直接水と空気とが熱交換する。このため、通常の面積拡大フィン、例えば、カラー部11の内面に複数の薄板を設ける場合とは異なり、拡大面積部は、熱伝導ロスなく(フィン効率がほぼ100%)となり、最大限有効に伝熱促進効果が得られる。このようなフィン1と熱伝導ロスのない第2のフィン12とが通液管13の内部に形成されることによって、第2のフィン12がない場合と比べて通液管13内で水が熱交換する面積が効率よく増加させられるので、熱交換性能が向上する。さらに、第2のフィン12がドーム状(半球状)であるほど、第2のフィン12の周りにおける水の流れの乱れが少ない。加えて、水の流れは、流れの剥離がない滑らかな流れになりやすく、第2のフィン12の面積の拡大効果がより有効に作用させられる。
また、通液方向において、カラー部11がフィン1から立ち上がる部分、つまりカラー部11の基部部分(根元部分)には、第2のフィン12が形成されていない滑らかなテーパー面が構成されている。このため、複数のカラー部11どうしを連接した際に、密閉性及び接着強度が向上する。また、通液方向に流れる水に対して、複数の第2のフィン12が断続的に存在し、複数の第2のフィン12による多数の前縁ができるため、伝熱促進効果が高くなる。
図5は、本発明の実施の形態1に係る熱交換器10の変形例のフィン1の構造を示す斜視図である。変形例では、フィン1の一部に切り起こし部43が設けられている。切り起こし部43を設けた以外は、実施の形態1の構成と同様である。そのため、断面図などは省略する。図5には、切り起こし部43が台形状の場合を示す。しかし、切り起こし部43の形状は、任意に変更可能である。切り起こし部43は、フィン1に複数の切り込み部44を入れ、切り込み部44をフィン1の重ね方向に起こして形成すれば良い。切り起こし部43が形成されることにより、前縁効果によりフィン1と空気WFとの伝熱が促進される。前縁効果を高めるには、切り起こし部43が空気WFの流れと平行であると良い。また、変形例の熱交換器10の製造時において、この切り起こし部43が隣り合うフィン1の間を保持するために用いてもよい。隣り合うフィン1の間を切り起こし部43が接続することで、隣り合うフィン1間の強度が向上できる。
このように、本実施の形態1の熱交換器10は、第2のフィン12が存在し、通液管13の内面に樹脂膜14が形成される。これにより、水RFの流れが層流化する場合でも、有効に熱交換性能が向上できる。また、第2のフィン12が周方向に不連続であるため、周方方向に第2のフィンのない部分、つまり隙間などが形成でき、流動抵抗が抑制できる。なお、春あるいは秋など空調負荷の比較的小さい中間季での空気調和機の運転頻度の増加、または、ビルあるいは住宅の高断熱化に伴う空調負荷の低下などにより、熱搬送媒体である水RFの流量が低下し、水RFの流れが層流化する運転割合が高まっている。そのため、水RFの流れが層流化しても熱交換性能を向上させる必要性は、ますます重要になっている。
<実施の形態2>
図6は、本発明の実施の形態2に係る熱交換器10を示す断面図である。図6は、実施の形態1の図2のB−B方向から見た断面図に相当する。なお、本実施の形態2の熱交換器10の全体の構成は実施の形態1の図1の斜視図、図2の正面図と同様であり説明を省略する。また、図7は、本発明の実施の形態2に係る熱交換器の一部のフィンカラーの構造を示す斜視図である。図7のフィンカラーの第2のフィン12は、実施の形態1の図4に示したフィンカラーと同様に内側に突出した突起である。しかし、本実施の形態2の第2のフィン12は、図4の突起とは異なり、突起の位置が周方向にずれたものである。そして、本実施の形態2の熱交換器10は、図4に示したフィンカラーと図7に示したフィンカラーとを交互に連接し、通液管13が形成されたものである。すなわち、通液方向から見たときに、重ね方向に隣接するフィン1において、第2のフィン12の配置が、互いに周方向にずれている(オフセットフィン配置)。そのため、重ねられた複数のフィン1では、第2のフィン12の配置が、通液方向から見たときに交互に周方向にずれている。なお、製造方法、動作については実施の形態1と同様であり説明を省略する。
図6では、隣接する2つのフィン1において、通液方向から見たときに一方のフィン1の2つの第2のフィン12の周方向のピッチの中間に他方のフィン1の第2のフィン12が位置する。すなわち、隣接するフィン1において、第2のフィン12の配置が、互いに、周方向に半ピッチ(半周期)ずれるように配置されている。
このように、周方向にピッチをずらして配置すれば、上流に配置された第2のフィン12の後流の影響を抑制でき、更に伝熱性能が向上する。通液方向から見て同じ位置となる第2のフィン12どうしの間隔は、重ね方向のフィン1間と同じになる。実施の形態1では、通液方向に第2のフィン12が不連続に存在した。しかし、実施の形態1では、上流側の第2のフィン12と下流側の第2のフィン12との間隔が狭く、下流側の第2のフィン12で高い前縁効果が得られない場合がある。さらに、本実施の形態2では、第2のフィン12の密度は実施の形態1と同じでありながら、通液方向から見える第2のフィン12は2倍であり、高い前縁効果が得られる。
上記は、1つのカラー部11内に複数の第2のフィン12がある場合について説明した。しかし、1つのカラー部11内の第2のフィン12の数が1つの場合は、隣接するカラー部11内の第2のフィン12の位置は、カラー部11の通液方向に直交する管断面の中心に対して180度反対の位置などとするとよい。なお、連続的に積層する3つ以上のフィン1について、第2のフィン12の位置をずらしてオフセット配置することも可能である。その場合、第2のフィン12の位置を1/3ピッチ、1/4ピッチなどずらしてもよい。ただ、図6のように隣接するフィン1の第2のフィン12の配置が、互いに、周方向に半周期ずれるように配置する構造であると、この構造は、伝熱性能の向上と製造の容易性との観点から非常に優れている。
<実施の形態3>
図8は、本発明の実施の形態3に係る熱交換器10を示す断面図である。図8は、実施の形態1の図2のB−B方向から見た断面図に相当する。なお、本実施の形態3の熱交換器10の全体の構成は実施の形態1の図1の斜視図、図2の正面図と同様であり説明を省略する。図9は、本発明の実施の形態3に係る熱交換器10のフィンカラーの内部を通液方向から見て示す平面図である。図10は、本発明の実施の形態3に係る熱交換器10のフィンカラーの構造を示す斜視図である。
フィンカラーのカラー部11の内側には、周方向に複数の第2のフィン12が形成されている。本実施の形態3の第2のフィン12は、フィンカラーの先端を加工することで形成されている。実施の形態1、2では、第2のフィン12は、カラー部11の通液方向の途中に形成されていた。しかし、本実施の形態3の第2のフィン12は、カラー部11の先端にある。したがって、第2のフィン12は、カラー部11の先端から連続する部分である。そして、第2のフィン12は、カラー部11の先端から内側に曲がった部分である。フィン1から立ち上がるカラー部11の基部から、第2のフィン12と繋がるカラー部11の先端までは筒状の形状は変化しない。このため、2つのフィン1間を繋ぐカラー部11の表面は筒状のままである。
第2のフィン12は、フィンカラーの先端を周方向で複数に分割し、それら複数に分割された部分をカラー部11の内側に張り出すように曲げられて形成されている。また、複数の第2のフィン12は、通液方向の同じ方向に傾くように曲げられている。
カラー部11は、フィン1の一方の面に対して垂直方向に向かってのびる。そして、本実施の形態3の第2のフィン12は、その先端をフィン1の一方の面に向かって戻るように折り曲げられている。第2のフィン12は、カラー部11の先端で、両者の面が鋭角をなすように鋭角に折り返された形状になっている。このため、通液管13の内部の流路面積は、広く確保されている。
このようなフィンカラーは、例えば、フィン1の一方の面に対して垂直方向に向かってのびたカラー部11を形成する際に、その先端にスリットを形成して周方向に複数に分割する。その後、スリットによって分割された部分をフィン1の一方の面に向かって折り曲げる加工を行うことで形成できる。フィンカラーの基部部分のテーパー面は、カラー部11としてそのまま残り、この部分が隣接するカラー部11との連接に用いられる。第2のフィン12の構造部分を除き、他部分の製造工程、熱交換器の動作は上記の実施の形態と同様であるので、説明を省略する。
本実施の形態3における熱交換器10のカラー部11の内側には、複数の第2のフィン12の先端部が周方向に断続的に存在し、複数の第2のフィン12の先端部が通液管13の内面に沿って流れる水RFの流れの一部を遮る。このため、通液管13のカラー部11付近を流れる水RFの流れは、第2のフィン12に衝突して隣り合う第2のフィン12の間またはカラー部11の内側中央を流れるように流れ方向を変化させる。図10の矢印付きの線は、カラー部11の内面に沿った流れが変化する様子を模式的に示している。
第2のフィン12がカラー部11の内部に突出しているので、水RFの流れが層流化する場合でも、前縁効果と接触面積の増加の効果とにより、熱交換性能が向上する。また、このような水RFの流れが層流化する流れが生じる際に、第2のフィン12の表面およびその端部と水RFとが接触して熱交換する。隣り合う第2のフィン12どうしの間には、周方向に隙間が形成されているため、流動抵抗が抑制されながら、熱交換性能が向上できる。ここでは、カラー部11の開口部の周方向に8つの第2のフィン12が配置された場合を示した。しかし、第2のフィン12の数は、2つでも良く、また第2のフィン12の数が多いほど伝熱促進効果が高く、更に曲げ加工も容易になる。
第2のフィン12は、面積の拡大効果と前縁効果との相乗効果に加え、前縁効果が得られる面積拡大部とカラー部11とが連続している。このため、面積拡大部とカラー部11との間の熱抵抗は、比較的小さい(フィン効率の低下が抑制される)。それにより、最大限有効に伝熱促進効果が得られる。このような熱伝導ロスが比較的小さい第2のフィン12が通液管13の内部に形成されることによって、第2のフィン12がない場合と比べて通液管13内で水RFが熱交換する面積が効率よく増加でき、熱交換性能が向上する。
第2のフィン12は、面積の拡大効果と前縁効果との相乗効果に加え、拡大面積部の裏表で直接水と空気とが熱交換する。このため、通常の面積拡大フィン、例えば、カラー部11の内面に複数の薄板を設ける場合とは異なり、拡大面積部が熱伝導ロスなく(フィン効率がほぼ100%)となる。それにより、最大限有効に伝熱促進効果が得られる。このような熱伝導ロスのない第2のフィン12が通液管13の内部に形成されることによって、第2のフィン12がない場合と比べて通液管13内で水RFが熱交換する面積が効率よく増加でき、熱交換性能が向上する。
<実施の形態4>
図11は、本発明の実施の形態4に係る熱交換器10を示す断面図である。図11は、実施の形態1の図2のB−B方向から見た断面図に相当する。なお、本実施の形態4の熱交換器10の全体の構成は実施の形態1の図1の斜視図、図2の正面図と同様であり説明を省略する。図12は、本発明の実施の形態4の熱交換器10のフィンカラーの内部を通液方向から見て示す平面図である。図13は本実施の形態4の熱交換器10のフィンカラーの構造を示す斜視図である。
本実施の形態4の熱交換器10は、カラー部11の先端に、折り曲げた複数の第2のフィンがある点で、実施の形態3と同様である。しかし、本実施の形態4の熱交換器10は、折り曲げた複数の第2のフィンにおける通液方向に対しての折れ曲げる方向が異なった第2のフィンが混在する点で異なる。一部の第2のフィン12aは、実施の形態3と同様に先端をフィン1の一面に向かうように、カラー部11に対して鋭角に曲がった形状のものである。この第2のフィン12aに周方向で隣接する第2のフィン12bは、カラー部11よりも内側に突出するように曲げられ、その先端をフィン1の一面から遠ざかる方向に、カラー部11に対して鈍角に曲がった形状のものである。したがって、後者の第2のフィン12bは、カラー部11と同方向に傾斜し、カラー部11のテーパー面に対して鈍角をなすようにわずかな角度でカラー部11の内側に曲げられている。なお、製造方法、動作については実施の形態3と同様であり説明を省略する。第2のフィン12aは、先端がフィン1の一方の面に近づくように曲がった第1形状である。第2のフィン12bは、先端がフィン1の一方の面から遠ざかるように曲がった第2形状である。第1形状の第2のフィン12aと第2形状の第2のフィン12bとは、周方向で交互に配置されている。
本実施の形態4では、1つのカラー部11の内部で周方向に隣接する第2のフィン12a、12bが互いに通液方向において逆方向に曲げられている。このように構成されているので、実施の形態3に比べて第2のフィン12の間に大きな隙間ができ、流動抵抗が抑制されながら、実施の形態3と同様に熱交換性能が向上できる。図13には、カラー部11の内面に沿った水RFの流れは、第2のフィン12aによって流れの向きを変化させ、隣り合う第2のフィン12aの間を流れ、その通液方向下流に存在する第2のフィン12bの表面を流れる様子を模式的に示した。このような水RFの流れは、上流での乱れを抑制することにもつながる。このため、下流側の第2のフィン12bの前縁効果も最大限得られ(後流の影響が最大限抑制でき)、更に伝熱性能が向上する。
<実施の形態5>
図14は、本発明の実施の形態5に係る熱交換器10を示す断面図である。図14は、実施の形態1の図2のB−B方向から見た断面図に相当する。なお、本実施の形態5の熱交換器10の全体の構成は、実施の形態1の図1の斜視図、図2の正面図と同様であり説明を省略する。図15は、本発明の実施の形態5の熱交換器10のフィンカラーの内部を通液方向から見て示す平面図である。図16は、本発明の実施の形態5の熱交換器10のフィンカラーの構造を示す斜視図である。
本実施の形態5の熱交換器10は、カラー部11の先端に、折り曲げた複数の第2のフィンがある点で、実施の形態3、4と同様である。しかし、本実施の形態5の熱交換器10は、第2のフィン12a、bの形状が異なる。本実施の形態5の第2のフィン12a、bは、周方向の一部を通液方向に折り曲げた折り曲げ部である第2のフィン12a、12b及び通液方向に直交な平坦部12cで構成される。平坦部12cは、カラー部11先端の周方向の一部から液方向に直交する管断面の中心側に向かって張り出した扇型の形状に形成される。平坦部12cは、通液方向とおおよそ直交な面を有するように曲げられる。また、折り曲げ部である第2のフィン12a、12bは、平坦部12cの両端に設けられている。通液方向から見ると、折り曲げ部である第2のフィン12aと折り曲げ部である第2のフィン12bとは、平坦部12cに対して周方向反対の端にある。折り曲げ部である第2のフィン12aは、通液方向の上流側に向かって曲げられた部分である。折り曲げ部である第2のフィン12bは、通液方向の下流側に向かって曲げられた部分である。図15、16では、折り曲げ部である第2のフィン12aが通液方向の上流側から下流側を見て平坦部12cに対して時計回り方向の端にある。折り曲げ部である第2のフィン12bが通液方向の上流側から下流側を見て平坦部12cに対して反時計回り方向の端にある。なお、折り曲げ部である第2のフィン12a、12bは、逆に配置してもよい。また、平坦部12cは、扇形としたが、三角、台形あるいは矩形などの形状に形成されてもよい。
平坦部12cとその端部の折り曲げ部である第2のフィン12a、12bとは、合わせて1つの第2のフィン体を構成している。図15、16では、1つのフィンカラーの内部に周方向の異なる位置に2つの第2のフィン体がある構成を示している。通液方向から見たときに、カラー部11の内周には、2つの第2のフィン体が形成された領域と、それらの間に第2のフィン体が形成されていない領域と、が存在する。第2のフィン12aは、先端がフィン1の一方の面に近づくように曲がった第1形状である。第2のフィン12bは、先端がフィン1の一方の面から遠ざかるように曲がった第2形状である。第1形状の第2のフィン12aと第2形状の第2のフィン12bとは、周方向で交互に配置されている。
このようなフィンカラーの製造は、例えば、フィン1にフィンカラーを形成する際に、折り曲げ部である第2のフィン12a、12bと平坦部12cとなる部分をフィンカラーの先端にスリットを入れるなどで形成し、その後、各部を折り曲げることで作製できる。フィンカラーの基部部分のテーパー面は、カラー部11としてそのまま残り、この部分が隣接するカラー部11との連接に用いられる。第2のフィン体の構造部分を除き、他部分の製造工程、熱交換器の動作は、上記の実施の形態と同様であるので、説明を省略する。
本実施の形態5でも、図16の矢印つきの線で流れを示すように、カラー部11の内面に沿った水RFの流れが変化する。第2のフィン体が内部に突出するため、上記の実施の形態と同様に前縁効果によって熱交換性能が向上する。また、第2のフィン体は、カラー部11内の異なる周方向に異なる通液方向の高さの部分を有している。これにより、水RFの流れは、周方向に非対称な流れを生じ、結果として周方向に向かう流れを生じられる。折り曲げ部である第2のフィン12aの上流端に対して平坦部12c側に流れる水RFは、平坦部12cに衝突した後、周方向にそって折り曲げ部である第2のフィン12aと反対側に流れ、折り曲げ部である第2のフィン12bから下流側に流れる。この時、通液管13を回転する流れが生じ、2つの第2のフィン体間の隙間を流れる水RFに対しても流れを変化させる作用が生じる。水RFの流れ方向が変化することで、熱交換が促進される。
なお、折り曲げ部である第2のフィン12a、12bの先端は、互いに逆方向に曲げて配置されている。しかし、折り曲げ部である第2のフィン12a、12bの先端は、同じ方向に曲げてもよい。その場合には、水RFの流れの回転による促進効果が得られないが、前縁効果による伝熱性能向上の効果が得られる。図17は、平坦部12cの両端とも入口ヘッダ2側に曲げた折り曲げ部である第2のフィン12aとした変形例を示す断面図である。第2のフィン12aの折り曲げた先端が流れの上流側に向くため、前縁効果が高まる。なお、出口ヘッダ3側に接続するフィンカラーでは、平坦部12cの両端とも出口ヘッダ3と反対側に曲げることで、第2のフィン12aの折り曲げた先端を上流側に向け、前縁効果が高められる。水RFの流れる方向が変化する場合は、図14のように異なった折り曲げ方向の第2のフィンが混在する方が、水RFの流れ方向による性能変化が小さくてよい。つまり、先端がフィン1の一方の面に近づくように曲がった第1形状の第2のフィン12aのみが設けられてもよい。また、実施の形態6で後述するように、先端がフィン1の一方の面から遠ざかるように曲がった第2形状の第2のフィン12bのみが設けられてもよい。
第2のフィン12a、12bの面積が大きくなるほど、前縁効果による伝熱の向上及び流動抵抗の低減の効果が得られる。実施の形態3、4では、第2のフィンは周方向(伝熱と直角方向)に分断されているため、分断により伝熱が低下する影響はない。しかしながら、本実施の形態5において折り曲げ部である第2のフィン12a、12bは、カラー部11と径方向(伝熱方向)に分断されるため、大きくしすぎると熱伝導ロスが増加する可能性がある。そこで、例えば、折り曲げ部である第2のフィン12a、12bの面積は、平坦部12cよりも小さくするなど、適度なサイズに設定することが好ましい。
<実施の形態6>
図18は、本発明の実施の形態6に係る熱交換器10を示す断面図である。図18は、実施の形態1の図2のB−B方向から見た断面図に相当する。なお、本実施の形態6の熱交換器10の全体の構成は、実施の形態1の図1の斜視図、図2の正面図と同様であり説明を省略する。図19は、本発明の実施の形態6の熱交換器10のフィンカラーの内部を通液方向から見て示す平面図である。
本実施の形態6の第2のフィン12は、実施の形態4の第2のフィン12aを除去し、第2のフィン12bのみを残した形状である。つまり、第2のフィン12は、カラー部11のテーパー面に対して鈍角をなすようにわずかな角度でカラー部11の内側に曲げられ、カラー部11のテーパー面と同方向に傾斜している。第2のフィン12は、周方向に間隔をあけて複数設けられている。なお、製造方法、動作については実施の形態3、4と同様であり説明を省略する。
本実施の形態6では、周方向に隣り合う第2のフィン12の間には、第2のフィンが形成されていない。このため、熱交換性能の向上が実施の形態4より少し劣る。しかし、更に流動抵抗が抑制できる。本実施の形態6は、通液管13の管径を小さくする場合に有効である。
また、図18、19では、入口ヘッダ2から水が流れるように示した。このため、第2のフィン12の先端が通液方向の下流側に向いている。しかし、入口ヘッダ2のかわりに出口ヘッダ3に置き換えると、第2のフィン12は、通液方向の上流側に向くことになる。この場合には、第2のフィン12の先端での前縁効果が高まり、熱交換性能が向上する。
<実施の形態7>
図20は、本発明の実施の形態7に係る熱交換器10を示す断面図である。図20は、実施の形態1の図2のB−B方向から見た断面図に相当する。なお、本実施の形態7の熱交換器10の全体の構成は、実施の形態1の図1の斜視図、図2の正面図と同様であり説明を省略する。図21は、本発明の実施の形態7の熱交換器10のフィンカラーの内部を通液方向から見て示す平面図である。
本実施の形態7の第2のフィン12は、実施の形態6と同様にカラー部11のテーパー面と同方向かつカラー部11の内側に傾斜している。第2のフィン12は、周方向に間隔をあけて複数設けられている。本実施の形態7では、連接される2つのフィン1間で互いの第2のフィン12の周方向の位置がずれている。図21には、通液方向から見たときに、実線で示す手前の通液方向上流側におけるフィン1の第2のフィン12と、破線で示すそのすぐ奥の通液方向下流側における連接されたフィン1の第2のフィン12と、が、カラー部11の通液方向に直交する管断面の中心の周方向にずれていることを示している。通液方向で見て、実線で示す手前の通液方向上流側におけるフィン1の隣り合う第2のフィン12の間における空間領域に、破線で示すそのすぐ奥の通液方向下流側における連接されたフィン1の1つの第2のフィン12が存在している。
本実施の形態7では、周方向に隣接する第2のフィン12の間には、第2のフィンが形成されていない。このため、流動抵抗が抑制できる。また、連接されたフィン1には、異なる周方向位置の第2のフィン12が存在する。これにより、カラー部11の内面付近を流れる水がいずれかのフィン1の第2のフィン12と接触しやすくなり、熱交換性能が向上する。
なお、図21のように通液方向から見たときに、連接されたフィン1どうしの第2のフィン12どうしの重なりの間に周方向のわずかな隙間が存在するように配置している。これにより、高い前縁効果が得られる。しかし、連接されたフィン1どうしの第2のフィン12どうしがわずかに重なり合い、通液方向から見たときに周方向に隙間が見えなくなるように配置してもよい。
<実施の形態8>
図22は、本発明の実施の形態8に係る熱交換器10を示す断面図である。図22は、実施の形態1の図2のB−B方向から見た断面図に相当する。なお、本実施の形態8の熱交換器10の全体の構成は、実施の形態1の図1の斜視図、図2の正面図と同様であり説明を省略する。図23は、本発明の実施の形態8の熱交換器10のフィンカラーの内部を通液方向から見て示す平面図である。
本実施の形態8の第2のフィン12は、フィンカラーの先端を三角形状などの凹凸(ギザギザ)形状に形成している。第2のフィン12は、その凹凸部分をフィンカラーの通気方向に直交する管断面の中心方向に折り曲げることで形成されている。なお、フィンカラーの折り曲げられなかった先細りの筒状部分は、カラー部11として残る。カラー部11のその筒状の先端は、フィン1の一面と平行、かつ、滑らかなリング状である。フィン1の一面からの通液方向の高さにおいて、複数のギザギザの凹凸部分の折り曲げ位置は、同一である。このため、カラー部11の連接による密閉性が良好になる。なお、他の実施の形態においても、カラー部11の先端は、同様に滑らかなリング状に形成されるとよい。
本実施の形態8の第2のフィン12は、カラー部11の先端に小さな凹凸部分が周方向に多数、例えば図22、23のように12個以上など、が形成されたものである。また、第2のフィン12の凹凸形状は、三角形など、通気方向に直交する管断面の中心側に向かって細くなった形状に形成されている。このため、第2のフィン12によって通液管13を遮る面積が小さくなりながら、高い前縁効果が得られ、熱交換性能が向上できる。
<実施の形態9>
図24は、本発明の実施の形態9に係る熱交換器10を示す断面図である。図24は、実施の形態1の図2のB−B方向から見た断面図に相当する。なお、本実施の形態9の熱交換器10の全体の構成は、実施の形態1の図1の斜視図、図2の正面図と同様であり説明を省略する。図25は、本発明の実施の形態9の熱交換器10のフィンカラーの内部を通液方向から見て示す平面図である。図26は、本発明の実施の形態9の熱交換器10のフィンカラーの構造を示す斜視図である。
本実施の形態9は、実施の形態5と類似するが、第2のフィン12の形状が異なる。第2のフィン12は、カラー部11の先端に矩形状などの板片部分を形成し、この板片部分をカラー部11の通気方向に直交する管断面の中心に向けて曲げ、さらにその矩形状の板片部分の一方の角をフィン1の一面に近づくように曲げ、板片部分の他方の角をフィン1の一面から遠ざかる側に向けて曲げて形成されている。したがって、実施の形態5と同様に、第2のフィン12は、カラー部11の先端からその開口部の通気方向に直交する管断面の中心に向けて突出した平坦部12cと、カラー部11の周方向の一方側の平坦部12cの端に通液方向の一方に向かうよう曲げられた折り曲げ部である第2のフィン12aと、平坦部12cの反対側の端に折り曲げ部である第2のフィン12aと逆方向に折り曲げられた折り曲げ部である第2のフィン12bと、を有する。第2のフィン12aは、先端がフィン1の一方の面に近づくように曲がった第1形状である。第2のフィン12bは、先端がフィン1の一方の面から遠ざかるように曲がった第2形状である。第1形状の第2のフィン12aと第2形状の第2のフィン12bとは、周方向で交互に配置されている。第2のフィン12は、実施の形態5の第2のフィン体に相当する。
なお、折り曲げ部である第2のフィン12a、12bは、実施の形態5のように平坦部12cと直交に曲げず、曲げる角度を直角よりも小さくしている。このため、通液方向に対してり曲げ部である第2のフィン12a、12bは、傾斜する斜面を有する。なお、折り曲げ部である第2のフィン12a、12bと平坦部12cとの間の折り曲げ部分は、連続する曲面に形成されてもよい。折り曲げ部である第2のフィン12a、12bは、曲面に形成されてもよい。
折り曲げ部である第2のフィン12a、12bは、板片部分の角を曲げて形成されている。平坦部12cは、中央側が細くなった三角または台形の形状に形成される。このため、これらの傾斜面は、通液管13の内側中心に向いている。なお、第2のフィン12のもとになる形状は、矩形形状とした例で説明した。しかし、第2のフィン12のもとになる形状は、他の形状としてもよい。
本実施の形態9によれば、折り曲げ部である第2のフィン12a、12bの一方が流れの上流側に端部を有するので、前縁効果により熱交換性能が向上する。また、折り曲げ部である第2のフィン12aが通液方向に反対であることにより、液を回転させる作用を有し、液の流れを変化させるので、実施の形態5と同様の効果が得られる。特に、折り曲げ部である第2のフィン12a、12bの少なくとも一方は、その傾斜面を通液管13の内側中心に向いて傾斜させているので、通液管13の中央付近を流れる水RFがカラー部11の内壁近くに導かれる。このため、通液管13の管壁での熱交換も促進できる。
また、平坦部12cとその両端の折り曲げ部である第2のフィン12a、12bとは、1つの第2のフィン12(第2のフィン体)を構成している。しかし、平坦部12cの片方の側の端に折り曲げ部である第2のフィン12aが形成され、他方の端に折り曲げ部である第2のフィン12bがない構成、または、平坦部12cの片方の側の端に折り曲げ部である第2のフィン12bが形成され、他方の端に折り曲げ部である第2のフィン12aがない構成、としても類似の効果がある。つまり、先端がフィン1の一方の面に近づくように曲がった第1形状の第2のフィン12aのみが設けられてもよい。また、先端がフィン1の一方の面から遠ざかるように曲がった第2形状の第2のフィン12bのみが設けられてもよい。平坦部12cの一部は、通液方向に向けて曲げられた構成としてもよい。第2のフィン12の折り曲げた面が周方向を向くように構成されると、通液方向から見たときの投影面積が小さくなり、前縁効果などの高い熱交換効果が得られるとともに、流路抵抗が低減できる。
<実施の形態10>
以上の各実施の形態において、第2のフィン12に形成される樹脂膜14の厚みは、カラー部11に形成された樹脂膜14よりも薄くしてもよい。または、第2のフィン12に形成される樹脂膜14における樹脂膜14の少なくとも一部は、第2のフィンを覆わなくてもよい。なお、第2のフィン12の樹脂膜14が薄い、または覆われない領域は、第2のフィン12の全面である必要はなく、一部のみであってもよい。
図27は、本発明の実施の形態10に係る熱交換器10を示す断面拡大図である。図27は、例として、図20に示す実施の形態7の構造に関し、樹脂膜14の厚み、付着を部位により変化させた構造を示す。カラー部11の内面に付着した樹脂膜14に比べて通液管13の内側中心に向かって突出した第2のフィン12の樹脂膜14は薄い、または一部が付着していない構造である。この例では、第2のフィン12の先端になるほど、つまり通液管13の内側中心に向かうほど樹脂膜14が薄くなり、第2のフィン12の先端では樹脂膜14がない構造を示している。他の実施の形態に関しても類似の構造とすることができる。
このように樹脂膜14の厚みを変える方法として、例えば、通液管13の内部に樹脂膜14を形成した後に、通液管13に挿入したブラシなどで第2のフィン12の樹脂膜14を擦る方法がある。ブラシとしてカラー部11の内径より小さく、かつ第2のフィン12を擦ることが可能なサイズのものを使用すればよい。また、ブラシの代わりに樹脂膜14を徐々に溶かす溶剤などを用いて、その溶剤が通液管13の中央部に勢いよく流れるようにしてもよい。
第2のフィン12に付着する樹脂膜14が薄い、または樹脂膜14が付着していないことによって、第2のフィン12と通液管13を流れる流体との熱交換性能が格段に向上する。特に、第2のフィン12がカラー部11の先端が通液管13の内側中心方向に曲げられた構造では、樹脂膜14が薄くなっても通液管13を構成するカラー部11の保護には影響しないため、信頼性が維持できるまま、熱交換性能が向上できる。
1 フィン、2 入口ヘッダ、3 出口ヘッダ、4 接続管、10 熱交換器、11 カラー部、12 第2のフィン、12a 第2のフィン、12b 第2のフィン、12c 平坦部、13 通液管、14 樹脂膜、43 切り起こし部、44 切り込み部。
本発明の熱交換器は、一方の面から先細りの筒状にのびたカラー部を有する平板状のフィンが複数重ねられ、重ね方向に隣接するフィンのカラー部どうしが連接して通液管を構成し、前記通液管の内面に樹脂膜が形成されている熱交換器において、前記カラー部の内側に、前記カラー部の周方向に不連続な第2のフィンを有し、前記カラー部は前記周方向に前記第2のフィンが形成された領域と前記第2のフィンが形成されていない領域とを有するものである。

Claims (17)

  1. 一方の面から先細りの筒状にのびたカラー部を有する平板状のフィンが複数重ねられ、重ね方向に隣接するフィンのカラー部どうしが連接して通液管を構成し、前記通液管の内面に樹脂膜が形成されている熱交換器において、
    前記カラー部の内側に、前記カラー部の周方向に不連続な第2のフィンを有する、熱交換器。
  2. 前記第2のフィンは、前記周方向に断続的に配置されている、請求項1に記載の熱交換器。
  3. 前記カラー部は前記周方向に前記第2のフィンが形成された領域と前記第2のフィンが形成されていない領域とを有する、請求項1または2に記載の熱交換器。
  4. 前記重ね方向に隣接するフィンの前記第2のフィンは、前記重ね方向から見ると前記方向にずれている、請求項1から3のいずれか一項に記載の熱交換器。
  5. 前記第2のフィンは、前記周方向に複数が配置され、
    前記重ね方向に隣接するフィンの前記第2のフィンどうしは、前記重ね方向から見ると前記周方向に半周期ずれている、請求項1から4のいずれか一項に記載の熱交換器。
  6. 前記第2のフィンは前記カラー部の前記重ね方向の途中の位置にあって、前記カラー部の一部が内側に突出する突起である、請求項1から5のいずれか一項に記載の熱交換器。
  7. 前記第2のフィンは前記カラー部の先端から連続する部分であり、前記筒状を構成する前記カラー部から内側に曲がった部分である、請求項1から5のいずれか一項に記載の熱交換器。
  8. 前記第2のフィンは先端が前記フィンの前記一方の面に近づくように、前記一方の面側に曲がった部分である、請求項7に記載の熱交換器。
  9. 前記第2のフィンは先端が前記フィンの前記一方の面から遠ざかるように、前記一方の面側とは反対側に曲がった部分である、請求項7に記載の熱交換器。
  10. 前記第2のフィンには、先端が前記フィンの前記一方の面に近づくように曲がった第1形状のものと、先端が前記フィンの前記一方の面から遠ざかるように曲がった第2形状のものとがある、請求項7に記載の熱交換器。
  11. 前記第1形状のものと前記第2形状のものとが前記周方向で交互に配置される、請求項10に記載の熱交換器。
  12. 前記第2のフィンには、先端が前記フィンの前記一方の面に近づくように前記カラー部に対して鋭角をなすように曲がった第1形状のものと、先端が前記フィンの前記一方の面から遠ざかるように、前記カラー部に対して鈍角をなすように曲がった第2形状のものとがあり、前記第1形状のものと前記第2形状のものとが前記周方向で隣接する、請求項7に記載の熱交換器。
  13. 前記第2のフィンは前記内側に曲がった平坦部と、前記平坦部から前記重ね方向に向かうように折れ曲がった折り曲げ部とを有する、請求項7に記載の熱交換器。
  14. 前記平坦部は前記周方向の両端に折り曲げ部を有する、請求項13に記載の熱交換器。
  15. 前記平坦部の前記周方向の両端の2つの折り曲げ部は前記重ね方向に対して同じ方向に曲がっている、請求項14に記載の熱交換器。
  16. 前記平坦部の前記周方向の両端の2つの折り曲げ部は前記重ね方向に対して逆方向に曲がっている、請求項14に記載の熱交換器。
  17. 前記第2のフィンの少なくとも一部の領域で、前記第2のフィンに形成された前記樹脂膜の厚みが前記カラー部の内面に形成されている前記樹脂膜の厚みに比べて薄い、または前記樹脂膜が覆っていない、請求項1から16のいずれか一項に記載の熱交換器。
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