JPWO2018117078A1 - 強化ガラス板、強化ガラス板付デバイス、および強化ガラス板付デバイスの製造方法 - Google Patents

強化ガラス板、強化ガラス板付デバイス、および強化ガラス板付デバイスの製造方法 Download PDF

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Abstract

本発明の強化ガラス板付デバイスは、本体部と、表面に圧縮応力層を有し裏側主面の少なくとも一部が本体部に接着された強化ガラス板と、を備えた強化ガラス板付デバイスであって、強化ガラス板は、表側主面と、裏側主面と、端面と、表側主面および端面を接続する面取り面と、を有し、断面視した際に、表側主面と面取り面との接続点、および端面と面取り面との接続点を通る線が、表側主面と成す角度を面取り角度θとした場合、0°<θ≦60°であり、厚さ方向に見た場合の端面から表側主面の縁までの面取り面の幅を面取り幅Lとした場合、400μm≦Lであることを特徴とする。

Description

本発明は、強化ガラス板およびその製造方法に関し、より具体的には、強化された強化ガラス板、強化ガラス板付デバイス、および強化ガラス板付デバイスの製造方法に関する。
従来、スマートフォンやタブレットPCなどの電子デバイスには、カバーガラスとしてイオン交換法により化学強化された強化ガラス板が用いられている。
このような強化ガラス板は、一般的に、アルカリ金属を組成として含むガラス板を強化液で化学的に処理し、表面に圧縮応力層を形成することによって製造される(例えば、特許文献1)。特許文献1では、表面の圧縮応力や内部の引張応力などの、いわゆる強化特性を適切に調整することによって、高い強度を有するよう設計されている。
特表2015−523310号公報
しかしながら、従来の強化ガラス板では、デバイスへの搭載状態等によっては、破損時の飛散を十分に抑制できない場合が依然としてあった。
本発明は、このような事情を考慮して成されたものであり、従来に比して破損時の飛散を好適に抑制可能な強化ガラス板、強化ガラス板付デバイスおよび強化ガラス板付デバイスの製造方法を提供することを課題とする。
本発明の強化ガラス板付デバイスは、本体部と、表面に圧縮応力層を有し裏側主面の少なくとも一部が本体部に接着された強化ガラス板と、を備えた強化ガラス板付デバイスであって、強化ガラス板は、表側主面と、裏側主面と、端面と、表側主面および端面を接続する面取り面と、を有し、断面視した際に、表側主面と面取り面との接続点、および端面と面取り面との接続点を通る線が、表側主面と成す角度を面取り角度θとした場合、0°<θ≦60°であり、厚さ方向に見た場合の端面から表側主面の縁までの距離を面取り幅Lとした場合、400μm≦Lであることを特徴とする。
本発明の強化ガラス板付デバイスは、強化ガラス板において、表面からの圧縮応力層の最大深さが100〜250μmであり、圧縮応力層における圧縮応力の最大値が400〜1000MPaであることが好ましい。
本発明の強化ガラス板付デバイスにおいて、強化ガラス板の厚さは、0.1〜1.2mmであることが好ましい。
本発明の強化ガラス板付デバイスにおいて、接着層は、強化ガラス板を厚さ方向に見た場合に、少なくとも面取り面が形成された領域と重なる領域に設けられていることが好ましい。
本発明の強化ガラス板付デバイスにおいて、裏側主面および端面を接続する第二面取り面を更に備え、接着層が、強化ガラス板を厚さ方向に見た場合に、少なくとも第二面取り面が形成された領域と重なる領域に設けられていることが好ましい。
本発明の強化ガラス板付デバイスは、強化ガラス板と本体部との間にベゼル層を有し、強化ガラス板がベゼル層および接着層を介して本体部と接着されることが好ましい。
本発明の強化ガラス板付デバイスにおいて、ベゼル層は、強化ガラス板の裏側主面上に設けられ、接着層は、強化ガラス板と本体部とを直接接着する第一接着層と、第一接着層とは別体的に構成され、ベゼル層を介して強化ガラス板と本体部とを接着する第二接着層とを備えることが好ましい。
本発明の強化ガラス板は、表面に圧縮応力層を有しデバイスの本体部に裏側主面の少なくとも一部が接着される強化ガラス板であって、表側主面と、裏側主面と、端面と、表側主面および端面を接続する面取り面とを有し、断面視した際に、表側主面と面取り面との接続点、および端面と面取り面との接続点を通る線が、主面と成す角度を面取り角度θとした場合、0°<θ≦60°であり、厚さ方向に見た場合の端面から主面の縁までの距離を面取り幅Lとした場合、400μm≦Lであることを特徴とする。
本発明の強化ガラス板付デバイスの製造方法は、強化用ガラス板を面取り加工し、主面および端面を接続する面取り面を形成する工程であって、断面視した際に、主面と面取り面との接続点、および端面と面取り面との接続点を通る線が、主面と成す角度を面取り角度θとした場合、0°<θ≦60°となり、厚さ方向に見た場合の端面から主面の縁までの距離を面取り幅Lとした場合、400μm≦Lとなるよう面取り加工する工程と、強化用ガラス板をイオン交換法により化学的に強化して強化ガラス板を得る工程と、強化ガラス板をデバイスの本体部に接着する工程と、を備えることを特徴とする。
本発明の強化ガラス板付デバイスは、本体部と、表面に圧縮応力層を有し裏側主面の少なくとも一部において本体部に接着された強化ガラス板と、を備えた強化ガラス板付デバイスであって、強化ガラス板は、表側主面と、裏側主面と、端面と、表側主面および端面を接続する面取り面と、を有し、強化ガラス板において、表面からの圧縮応力層の最大深さが100〜250μmであり、圧縮応力層における圧縮応力の最大値が400〜1000MPaであることを特徴とする。
以上のような本発明によれば、従来に比して破損時の飛散を好適に抑制可能な強化ガラス板および強化ガラス板付デバイスを得られる。
本発明の実施形態に係る本発明の強化ガラス板付デバイスの概略断面図である。 本発明の実施形態に係る本発明の強化ガラス板付デバイスを厚さ方向に見た平面図である。 本発明の実施形態に係る強化ガラス板の断面端部の拡大図である。 本発明の実施形態に係る強化ガラス板付デバイスにおける強化ガラス板の破損態様を示す図である。 本発明の実施形態に係る強化ガラス板付デバイスの製造方法の一例を示す図である。 本発明の変形例に係る強化ガラス板の断面端部の拡大図である。 本発明の変形例に係る本発明の強化ガラス板付デバイスの概略断面図である。 本発明の実施例における落下試験方法の概略図である。 従来の強化ガラス板付デバイスにおける強化ガラス板の破損態様を示す図である。
以下、本発明の実施形態の強化ガラス板付デバイス1について説明する。図1は、本発明の強化ガラス板付デバイス1の概略断面図である。図2は、本発明の強化ガラス板付デバイス1を厚さ方向に見た平面図である。図1は、図2における強化ガラス板付デバイス1のAA矢視断面図である。強化ガラス板付デバイス1は、典型的には、スマートフォン、タブレットコンピュータ等の表示部を備えた電子デバイスである。
強化ガラス板付デバイス1は、強化ガラス板2、本体部3、接着層4、およびベゼル層5を備える。
強化ガラス板2は、表面に圧縮応力層21および内部に引張応力層22を有する強化ガラスである。強化ガラス板2は、図1〜3に示すように、表側主面M1、裏側主面M2、端面E、面取り面B1、B2を有する。図3は、強化ガラス板2の断面端部の拡大図である。表側主面M1と裏側主面M2とは、互いに表裏の関係に位置する主面である。本実施形態では、強化ガラス板2は、裏側主面M2において接着層4を介して本体部3と接着される。すなわち、強化ガラス板2は、表側主面M1が表側(外側)となり、裏側主面M2は裏側(内側)となるよう強化ガラス板付デバイス1に搭載される。面取り面B1は、端面Eと表側主面M1とを接続するように設けられている。また、面取り面B2は、端面Eと裏側主面M2とを接続するように設けられている。また、図2に示すように、強化ガラス板2には、表側主面M1および裏側主面M2を貫通する孔Hを有し、孔Hの内周面として端面Eおよび面取り面B1、B2が形成されている。孔Hは、例えば、スピーカーホールや、カメラ、センサ、ボタン、端子の搭載孔等として用いることができる。
図3に示すように、強化ガラス板2は、断面視した際に、表側主面M1と面取り面B1との接続点Pm、および端面Eと面取り面B1との接続点Peを通る線Kが、表側主面M1と成す角度を面取り角度θとした場合、0°<θ≦60°となる形状を有する。また、厚さ方向に見た場合の端面Eから表側主面M1の縁までの距離を面取り幅Lとした場合、400μm≦Lである。接続点Pmおよび接続点Pe近傍は応力が集中し易く破損の原因となり易いが、面取り角度θおよび面取り幅Lをこのように規制することにより、当該応力の集中を緩和できる。したがって、強化ガラス板2の破損時における飛散を好適に抑制できる。本実施形態では面取り面B1が平面である場合を一例として説明する。
強化ガラス板2の厚さtは、0.1〜1.2mmであることが好ましい。また、強化ガラス板2において、表面からの圧縮応力層21の最大深さDOLは100〜250μmであることが好ましい。また、圧縮応力層21における圧縮応力CSの最大値は400〜1000MPaであることが好ましい。また、引張応力層22における引張応力CTの最大値は100〜400MPaであることが好ましい。このような特性によれば、強化ガラス板2に強い衝撃が与えられた場合であっても、内部に生じたクラックが表面まで進展し難く、ガラス片の飛散を好適に抑制できる。なお、圧縮応力層21における圧縮応力CSの大きさおよび深さDOLは、例えば、表面応力計(折原製作所製のFSM−6000LEおよび解析ソフトウェアであるFsmV)で測定可能である。
本体部3は、電子デバイスの本体である。本体部3は、例えば、筐体や、該筐体に搭載されるディスプレイモジュール、タッチパネルモジュール、電源装置、電池、記憶装置、情報処理装置、回路装置、インターフェース装置等を備える。本体部3の厚さは、例えば、3mm〜8mmである。本体部3は、例えば、樹脂、金属、又はこれらの組み合わせによって形成される。具体的には、ポリカーボネートやSUSなどが挙げられる。本体部3のヤング率は、例えば、2.3〜20GPaであり、本体部3の曲げ剛性は、例えば、670〜58340N・mである。
接着層4は、強化ガラス板2を本体部3に接着するための層である。接着層4は、強化ガラス板2を厚さ方向に見た場合に、面取り面B1が形成された領域と重なる領域に形成されていることが好ましい。接着層4は、第一接着層4a、および第二接着層4bを備える。第一接着層4aは、強化ガラス板2の中央領域を本体部3と直接接着する層である。第一接着層4aは、例えば、OCA(Optical Clear Adhesive)等の粘着性両面テープによって構成される。第一接着層4aの接着力は、例えば、10〜30N/25mmである。第一接着層4aは、例えば、厚さ25〜300μmの層である。第二接着層4bは、強化ガラス板2の裏側主面M2に設けられたベゼル層5と本体部3との間に設けられ、ベゼル層5を介して強化ガラス板2と本体部3とを接着する層である。第二接着層4bは、例えば、樹脂接着剤を硬化して形成される。第二接着層4bは、例えば、厚さ100〜1000μmの層である。このように接着層4として第一接着層4a、および第二接着層4bを別体的に構成することにより、強化ガラス板付デバイス1の組付性を向上できる。具体的には、強化ガラス板2を第一接着層4aにより本体部3のディスプレイモジュールに接着した後に、強化ガラス板2を第二接着層4bにより本体部3の筐体に接着できる。また、第一接着層4aとしてはディスプレイの視認性等を考慮し、高い透明性を有する材料を使用することが好ましいが、第二接着層4bはベゼル層5に隠蔽されるため光学的特性を考慮せず高い接着性を有する材料を使用することができる。第二接着層4bの接着力は、例えば、10〜30N/25mmである。もちろん、第二接着層4bの接着力は、第一接着層4aの接着力と同程度であっても良い。接着力は引き剥がし角度180°、引張速度300mm/minで評価した場合の値を用いている。
なお、接着層4全体を単一の材質で構成しても良い。例えば、接着層4を全てOCAで構成しても良い。また、強化ガラス板2が本体部3から剥がれ難くするために、接着層4は、強化ガラス板2を厚さ方向に見た場合に、面取り面B2が形成された領域と重なる領域に形成されていることが好ましい。詳細には、接着層4は、面取り面B2と直接的に重なっていても良いし、ベゼル層5を介して面取り面B2と間接的に重なっていても良い。
ベゼル層5は、本体部3における内部装置の隠蔽や意匠性向上のために強化ガラス板2と本体部3との間に設けられた遮光層である。ベゼル層5は、例えば、強化ガラス板2の裏側主面M2に、顔料やバインダー等を含むインクを印刷および乾燥して成る膜層である。インクの印刷方法は、例えば、スクリーン印刷法やスピンコート法等の周知の方法を用いても良い。インクの色は、例えば、黒色、白色、銀色など、任意の色を用いても良い。ベゼル層5は、例えば、厚さ15〜100μmの膜層である。
なお、ベゼル層5は、上記のような印刷膜層に限らず、加飾フィルム、額縁状部材や複数の板状部材によって構成しても良い。この場合、ベゼル層5と強化ガラス板2との間にさらに接着層を設けることが好ましい。
以上に示した本発明の実施形態に係る強化ガラス板付デバイス1によれば、面取り形状を適切に設定し、且つ、強化ガラス板2の裏側主面M2が本体部3に接着されていることから、衝撃を受けた際の接続点Pmおよび接続点Peへの応力集中および強化ガラス板2の変形を抑制できる。その結果、強化ガラス板2内部の引張応力層22においてクラックが発生したとしても、表面までクラックが進展することを抑制できる。より詳細には、図4に示すように、強化ガラス板2において、カプセルのように内部領域23でのみクラックCの進展を生じせしめて応力を緩和し、外表面部においては破損のない平滑な面状態を維持できる。その結果、ガラス片の飛散を防止でき、より高い安全性の獲得ならびに破片清掃の省略が可能となる。また、内部領域23においてクラックCが進展した後は強化ガラス板2内の応力は全体的に緩和され、圧縮応力層21および引張応力層22の応力は極めて小さく低下する。したがって、従来の強化ガラスのような引張応力に起因した遅延的破壊も生じ難い。なお、対比のために従来の強化ガラス板付デバイス51の破損態様を図9に示す。従来の強化ガラス板付デバイス51が破損した場合は、図9に示すようにクラックCが強化ガラス板52の外表面まで進展し、表面のガラスが飛散し易い。なお、図9では、強化ガラス板付デバイス51のうち、強化ガラス板52以外の構成(接着層や本体部等)の図示は省略している。
以下、図5を参照し、本発明の実施形態の強化ガラス板付デバイス1の製造方法について説明する。図5は、本発明の強化ガラス板の製造方法の一例を示す図である。
先ず、強化用ガラス板を準備する準備工程の処理を行う(ステップS1)。具体的には、イオン交換法を用いて強化可能な板状の強化用ガラス板を用意する。強化用ガラス板は、例えば、ガラス組成として質量%で、SiO2 45〜75%、Al23 1〜30%、Na2O 0〜20%、K2O 0〜20%を含有することが好ましい。上記のようにガラス組成範囲を規制すれば、イオン交換性能と耐失透性を高いレベルで両立し易くなる。
強化用ガラス板の板厚は、例えば、1.5mm以下であり、好ましくは0.1〜1.2mmである。強化ガラス板の板厚が小さい程、強化ガラス板を軽量化することでき、結果として、デバイスの薄型化、軽量化を図ることができる。強化用ガラス板の平面視寸法は完成品の強化ガラス板付デバイス1の寸法に応じて任意に設定可能であるが、例えば、10×10mm〜3350×3950mmである。
強化用ガラス板は、例えば、オーバーフローダウンドロー法を用いて成形されたガラスである。なお、強化用ガラス板の成形方法は任意に選択しても良い。例えば、強化用ガラス板はフロート法を用いて成形されたガラスであっても良い。
上記準備工程の後、強化用ガラス板を加工する加工工程の処理を行う(ステップS2)。加工工程では、例えば、回転砥石やレーザー加熱装置等を用いて、強化用ガラス板が上述の面取り面B1、B2を有する形状となるよう面取り加工および研磨加工する。
上記加工工程の後、イオン交換工程の処理を行う(ステップS3)。具体的には、アルカリ金属イオンを含む溶融塩に強化用ガラス板を浸漬してイオン交換する。溶融塩は、例えば、硝酸カリウム溶融塩である。このような処理により、表面に圧縮応力層を備えた強化ガラス板2を得られる。イオン交換処理の条件は任意に設定可能であるが、上述の圧縮応力層21において上述の深さおよび圧縮応力の大きさを得られるよう調整することが好ましい。例えば、溶融塩の温度は、380℃以上であり、好ましくは400〜500℃である。また、処理時間は、例えば、5〜200時間、好ましくは10〜170時間、より好ましくは20〜100時間である。
なお、上記に示したステップS1〜3の任意の工程の前後において、ガラス板の洗浄および乾燥処理を適宜行っても良い。
上記イオン交換工程の後、ベゼル形成工程の処理を行う(ステップS4)。具体的には、強化ガラス板2の裏側主面M2にインクを印刷および乾燥してベゼル層5を形成する。なお、額縁状または板状の部材を用いてベゼル層5を構成する場合には、強化ガラス板2の裏側主面M2にベゼル層5を貼り付ける。
上記ベゼル形成工程の後、組付工程の処理を行う(ステップS5)。強化ガラス板2と本体部3とを接着層4を用いて接着する。例えば、OCAの一方主面を強化ガラス板2の中央領域に貼り付け、他方主面を本体部3のタッチパネルディスプレイモジュールに貼り付けた後、ベゼル層5に接着剤を塗布し、本体部3に当該モジュールごと強化ガラス板2を組み付ける。なお、上記組付け順序は一例であり、適宜変形しても良い。例えば、OCAや接着剤を、本体部3側に先に貼り付けおよび塗布した状態で強化ガラス板2を取り付けても良い。
上記製造方法によれば、容易に強化ガラス板付デバイス1を得られる。
<変形例>
上記実施形態では、面取り面B1が平面である場合を一例として説明したが、面取り面B1は、図6に示すように曲面であっても良い。
また、上記実施形態では、強化ガラス板付デバイス1においてベゼル層5を備える場合を一例として説明したが、図7に示すようにベゼル層5を備えない態様としても良い。なお、ベゼル層5が不要な場合には上述図5に示したステップS4工程の処理は省略しても良い。
また、上記実施形態では、強化ガラス板2の断面形状が厚さ方向に非対称である場合を一例として説明したが、図7に示すように厚さ方向に対称形状であっても良い。
また、上記実施形態では、強化ガラス板2が孔Hを有する場合を一例として説明したが、孔Hを有しない態様としても良い。
また、上記実施形態では、強化ガラス板2が平坦な板状である場合を一例として説明したが、本体部3の形状に応じて任意に変形しても良い。例えば、強化ガラス板2は、湾曲した板状であっても良いし、折曲げたように屈曲した板状であっても良い。
以下、本発明の強化ガラス板付デバイス1について実施例に基づいて説明する。表1においてNo.1〜7は本発明の実施例であり、No.8は比較例である。なお、以下の実施例は単なる例示であり、本発明は以下の実施例に何ら限定されない。
まず、次のようにして各試料No.1〜8を作製した。ガラス組成として質量%で、SiO2 66.3%、Al23 11.4%、Na2O 15.2%、B23 0.5%、Li2O 0.2%、K2O 1.4%、MgO 4.8%、SnO2 0.2%を含むように、ガラス原料を調合し、白金ポットを用いて1600℃で21時間溶融した。その後、得られた溶融ガラスを、オーバーフローダウンドロー法を用いて耐火物成形体から流下して板状に成形および切断し、長さ65mm、幅130mm、厚さ(t)=0.8mmの強化用ガラス板を得た。
次いで、得られた強化用ガラス板を表1に記載の面取り角度θおよび面取り幅Lの形状となるよう回転砥石で端面を研削および研磨加工した。なお、比較例である試料No.8では面取り面は形成していない。そのため、表1において、試料No.8の面取り角度θおよび面取り幅Lの各値は0になっている。
次いで、各強化用ガラス板を450℃の硝酸カリウム溶融塩に48時間浸漬して強化ガラス板を得た。
得られた各強化ガラス板について、圧縮応力層深さDOL、表面圧縮応力CSおよび引張り応力CTを、折原製作所製のFSM−6000LEおよびFsmVを用いて測定した。
次いで、各強化ガラス板を擬似的な本体部にOCAを用いて接着し、試料No.1〜8を得た。擬似的な本体部としては、70×140×8mmの寸法のポリカーボネート製板状部材を用いた。OCAとしては、厚さ25μmのものを用いた。
上記のようにして得た各試料について、図8に示す落下試験を行った。具体的には、まず、各試料の重量を測定した。次いで、スチール製の定盤90の上に30番手のサンドペーパー91を配置し、1.5m上方から表面(表側主面M1側)を下方に向けた試料を落下させて破損させた。その後、破損した各試料の重量を再度測定し、破損前の重量との差を重量損失として算出した。すなわち、重量損失の値が大きいほど、強化ガラス板の破損によって多量のガラス片が飛散していることが示される。




比較例であるNo.8の試料は、面取り角度θおよび面取り幅Lが本発明の範囲外であったため、重量損失が極めて多く、すなわちガラスの飛散が多量に発生していた。一方、実施例の各試料は面取り角度θおよび面取り幅Lが好適な範囲に規制されているため、重量損失が比較的少なく、すなわちガラスの飛散が好適に抑制されていた。
本発明の強化ガラス板、強化ガラス板付デバイス、および強化ガラス板付デバイスの製造方法は、各種ディスプレイやタッチパネルを備えるデバイスおよびそのカバーガラス等として有用である。
1、101 強化ガラス板付デバイス
2、102 強化ガラス板
3 本体部
4 接着層
5 ベゼル層
21 圧縮応力層
22 引張応力層
90 定盤
91 サンドペーパー

Claims (10)

  1. 本体部と、表面に圧縮応力層を有し裏側主面の少なくとも一部において前記本体部に接着された強化ガラス板と、を備えた強化ガラス板付デバイスであって、
    前記強化ガラス板は、表側主面と、裏側主面と、端面と、前記表側主面および前記端面を接続する面取り面と、を有し、
    断面視した際に、前記表側主面と前記面取り面との接続点、および前記端面と前記面取り面との接続点を通る線が、前記表側主面と成す角度を面取り角度θとした場合、0°<θ≦60°であり、
    厚さ方向に見た場合の前記端面から前記表側主面の縁までの距離を面取り幅Lとした場合、400μm≦Lであることを特徴とする、強化ガラス板付デバイス。
  2. 前記強化ガラス板において、前記表面からの前記圧縮応力層の最大深さが100〜250μmであり、前記圧縮応力層における圧縮応力の最大値が400〜1000MPaである、請求項1に記載の強化ガラス板付デバイス。
  3. 前記強化ガラス板の厚さは、0.1〜1.2mmである、請求項1または2に記載の強化ガラス板付デバイス。
  4. 前記接着層は、前記強化ガラス板を厚さ方向に見た場合に、少なくとも前記面取り面が形成された領域と重なる領域に設けられている、請求項1から3の何れか1項に記載の強化ガラス板付デバイス。
  5. 前記裏側主面および前記端面を接続する第二面取り面を更に備え、
    前記接着層が、前記強化ガラス板を厚さ方向に見た場合に、少なくとも前記第二面取り面が形成された領域と重なる領域に設けられている、請求項1から4の何れか1項に記載の強化ガラス板付デバイス。
  6. 前記強化ガラス板と前記本体部との間にベゼル層を有し、
    前記強化ガラス板が前記ベゼル層および前記接着層を介して前記本体部と接着される、請求項1から5の何れか1項に記載の強化ガラス板付デバイス。
  7. 前記ベゼル層は、前記強化ガラス板の裏側主面上に設けられ、
    前記接着層は、
    前記強化ガラス板と前記本体部とを直接接着する第一接着層と、
    前記第一接着層とは別体的に構成され、前記ベゼル層を介して前記強化ガラス板と前記本体部とを接着する第二接着層とを備える、請求項6に記載の強化ガラス板付デバイス。
  8. 表面に圧縮応力層を有しデバイスの本体部に裏側主面の少なくとも一部が接着される強化ガラス板であって、
    表側主面と、裏側主面と、端面と、前記表側主面および前記端面を接続する面取り面とを有し、
    断面視した際に、前記表側主面と前記面取り面との接続点、および前記端面と前記面取り面との接続点を通る線が、前記表側主面と成す角度を面取り角度θとした場合、0°<θ≦60°であり、
    厚さ方向に見た場合の前記端面から前記主面の縁までの距離を面取り幅Lとした場合、400μm≦Lであることを特徴とする、強化ガラス板。
  9. 強化用ガラス板を面取り加工し、主面および端面を接続する面取り面を形成する工程であって、断面視した際に、前記主面と前記面取り面との接続点、および前記端面と前記面取り面との接続点を通る線が、前記主面と成す角度を面取り角度θとした場合、0°<θ≦60°となり、厚さ方向に見た場合の前記端面から前記主面の縁までの距離を面取り幅Lとした場合、400μm≦Lとなるよう面取り加工する工程と、
    前記強化用ガラス板をイオン交換法により化学的に強化して強化ガラス板を得る工程と、
    前記強化ガラス板をデバイスの本体部に接着する工程と、を備えることを特徴とする、強化ガラス板付デバイスの製造方法。
  10. 本体部と、表面に圧縮応力層を有し裏側主面の少なくとも一部において前記本体部に接着された強化ガラス板と、を備えた強化ガラス板付デバイスであって、
    前記強化ガラス板は、表側主面と、裏側主面と、端面と、前記表側主面および前記端面を接続する面取り面と、を有し、
    前記強化ガラス板において、前記表面からの前記圧縮応力層の最大深さが100〜250μmであり、前記圧縮応力層における圧縮応力の最大値が400〜1000MPaであることを特徴とする、強化ガラス板付デバイス。
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