JPWO2018109845A1 - 部品実装装置、表面実装機および部品の実装方法 - Google Patents

部品実装装置、表面実装機および部品の実装方法 Download PDF

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Abstract

本明細書によって開示される表面実装機10は、プリント基板Pに固定されたシールドフレーム70に保護カバー80を押し付けて装着する部品実装装置20を有する表面実装機10であって、保護カバー80を保持してシールドフレーム70に押し付ける実装ヘッド42と、実装ヘッド42の動作を制御するモータ制御部112とを備え、実装ヘッド42によって保護カバー80をシールドフレーム70に押し付ける押圧荷重値Fは、シールドフレーム70に保護カバー80を押し付ける際に増加し、シールドフレーム70に対する保護カバー80の装着が完了すると低下するようになっており、モータ制御部112は、押圧荷重値Fが、下限荷重値Fdと上限荷重値Fuとの間の荷重目標範囲Fr内に至った後、低下することを判断条件としてシールドフレーム70に対する保護カバー80の装着が完了したと判断する装着判断処理を実行する構成とした。

Description

本明細書によって開示される技術は、部品実装装置および表面実装機に関する。
例えば、シールド枠部品などの被装着部品にシールド蓋部品などの嵌合部品を装着させる部品実装装置として、特開2014−160788号公報(下記特許文献1)に記載のものが知られている。この部品実装装置は、まず嵌合部品を吸着ノズルによって吸着保持して被装着部品に移載後第1の荷重で押圧する。その後、嵌合部品を第1の荷重よりも大きい第2の荷重で押圧して被装着部品に設けられた係合開口部に嵌合部品に設けられた係合部を係合させることで被装着部品に対する嵌合部品の装着を完了させる。
特開2004−235518号公報
ところで、一般に、この種の部品実装装置では、吸着ノズルと嵌合部品との間にかかる荷重が目標荷重値に達したことで装着完了の判断をしている。このため、例えば、図17に示すように、被装着部品1に対する嵌合部品2の位置ずれが生じることで、装着が完了していないにもかかわらず、図18に示すように、荷重Zが目標荷重値に達することで被装着部品1に対する嵌合部品2の装着が完了したと判断される虞がある。また、例えば、装着部品や嵌合部品の大きさにばらつきがある場合には、荷重が目標荷重値に達する前に嵌合部品が被装着部品に対して正規に嵌合されたと判断されたり、嵌合部品が被装着部品に対して正規に嵌合されているにもかかわらず、さらに荷重が加えられることで部品を破損させたりする虞がある。
本明細書では、部品同士の装着完了の判断精度を向上させる技術を開示する。
本明細書によって開示される技術は、被装着部品に装着部品を押し付けて装着する部品実装装置であって、前記装着部品を保持して前記被装着部品に押し付ける部品保持部と、前記部品保持部の動作を制御する制御部とを備え、前記部品保持部によって前記装着部品を前記被装着部品に押し付ける押圧荷重値は、前記被装着部品に前記装着部品を押し付ける際に増加し、前記被装着部品に対する前記装着部品の装着が完了すると低下するようになっており、前記被装着部品に前記装着部品を押し付ける際に最大となる荷重値を最大荷重値とした場合、前記制御部は、前記押圧荷重値が、前記最大荷重値よりも小さく設定された下限荷重値と前記最大荷重値よりも大きく設定された上限荷重値との間の荷重目標範囲内に至った後、低下することを判断条件として、前記被装着部品に対する前記装着部品の装着が完了したと判断する装着判断処理を実行する構成とした。
また、本明細書によって開示される技術は表面実装機であって、前記部品実装装置と、前記部品実装装置に前記装着部品を供給する部品供給装置と、前記部品実装装置による前記装着部品の実装範囲内まで前記被装着部品を搬送する搬送装置とを備える構成とした。
また、本明細書によって開示される技術は、被装着部品に装着部品を押し付けて装着する部品の実装方法であって、前記装着部品を前記被装着部品に押し付ける押圧荷重値は、前記被装着部品に前記装着部品を押し付ける際に増加し、前記被装着部品に対する前記装着部品の装着が完了すると低下するようになっており、前記被装着部品に前記装着部品を押し付ける際に最大となる荷重値を最大荷重値とした場合、前記装着部品を前記被装着部品に押し付ける押圧荷重値が、前記被装着部品に前記装着部品を押し付ける際の最大荷重値よりも小さい下限荷重値と前記最大荷重値よりも大きい上限荷重値との間の荷重目標範囲内に至った後、低下していることを判断条件として、前記被装着部品に対する前記装着部品の装着が完了したと判断する。
このような構成の部品実装装置、表面実装機および部品の実装方法によると、押圧荷重値が、下限荷重値を超えた後、押圧荷重値が低下したことにより、被装着部品に対する装着部品の装着が完了したと判断することができる。これにより、例えば、装着部品や嵌合部品の大きさのばらつきなどにより、押圧荷重値の増加が小さく、被装着部品に装着部品を押し付ける際の最大荷重値に押圧荷重値が至らない場合でも、押圧荷重値が下限荷重値を超えただけでなく、その後押圧荷重値が低下したことで被装着部品に対して装着部品の装着が完了したと判断することができる。
また、装着部品や嵌合部品の大きさのばらつきなどにより、押圧荷重値が最大荷重値を超えるものの、被装着部品に対する嵌合部品の装着が完了していない場合には、押圧荷重値が低下しないため、装着部品が被装着部品に装着されたと誤って判断されることを防ぐことができる。
さらに、例えば、被装着部品に対して装着部品が位置ずれした状態で装着部品が部品保持部によって押圧された場合には、荷重目標範囲に至った押圧荷重値が、低下せずに上限荷重値を超えることで、被装着部品に対する装着部品の位置ずれが生じ、被装着部品に対する装着部品の装着が完了していないと判断することができる。
つまり、従来のように、押圧荷重値が荷重目標値を超えたことを判断条件に被装着部品に対する装着部品の装着が完了したと判断する場合に比べて、部品同士の装着完了の判断精度を向上させることができる。
本明細書によって開示される部品実装装置、表面実装機および部品の実装方法は、以下の構成としてもよい。
前記判断条件は、前記押圧荷重値が前記荷重目標範囲内に至った後、前記下限荷重値よりも低下することである。
このような判断条件によると、押圧荷重値が下限荷重値よりも低下することを判断条件としているから、例えば、下限荷重値を超えた後の押圧荷重値が測定誤差や各部品の大きさのばらつきなどに起因して僅かに低下する場合に、被装着部品に対する装着部品の装着が完了したと誤って判断されることを抑制することができる。
前記判断条件は、前記押圧荷重値が低下した後、再増加することである。
このような判断条件によると、押圧荷重値が完全に低下して被装着部品に対する装着部品の装着が完了し、押圧荷重値が増加することで被装着部品に対して装着部品が正規に装着されたと判断することができるから、例えば、被装着部品に対する装着部品の装着が完了したにもかかわらず、想定以上に押圧荷重値が小さくならない場合でも、装着部品の押圧し過ぎによる各部材の破損などを抑制することができる。
また、例えば、被装着部品に対して装着部品の一部が装着されることで押圧荷重値が低下する場合でも、押圧荷重値が増加するまで部品保持部によって装着部品が押圧されるから、被装着部品に対して装着部品の一部が装着されたことをもって被装着部品に対する装着部品の装着が完了したと誤って判断されることを抑制することができる。
前記判断条件は、前記部品保持部における前記押圧荷重値の再増加が所定の再荷重上限値を超えることである。
このような判断条件によると、押圧荷重値の再増加が再荷重上限値を超えたか否かにより、装着部品の装着が完了したか否かを判断するから、押圧荷重値の測定誤差などによる押圧荷重値の再増加により、被装着部品に対する装着部品の装着が完了したと誤って判断されることを抑制することができる。
前記部品保持部は、負圧発生部による負圧によって前記装着部品を吸引して保持するようになっており、前記制御部は、前記装着判断処理の後、前記部品保持部によって前記装着部品を保持した状態で前記被装着部品から離れる方向に移動し、前記部品保持部に前記装着部品が保持されている否かを前記部品保持部内の真空圧の変化によって確認する装着確認処理をさらに実行する構成とした。
このような構成によると、被装着部品に対する装着部品の装着が完了し、装着判断処理を行った後、さらに装着部品を吸引して保持する部品保持部に装着部品が保持されていないことを部品保持部内の真空圧の変化によって確認することで、被装着部品に対して装着部品が確実に装着されて強固に保持されていると判断することができる。
本明細書によって開示される技術によれば、部品同士の装着完了の判断精度を向上させることができる。
実施形態1に係る表面実装機の平面図 表面実装機の正面図 表面実装機の電気的構成図 シールドフレームに保護カバーを装着する前の状態を示した斜視図 シールドフレームに保護カバーを装着する装着過程を示した断面図 図5の装着過程における実装ヘッドの押圧荷重値の推移を示した図 カバー装着処理のフローチャート図 装着判断処理のフローチャート図 実施形態2に係る実装ヘッドの押圧荷重値の推移を示した図であって、図5の装着過程に相当する押圧荷重値の推移を示した図 実施形態2に係る装着判断処理のフローチャート図 実施形態3に係る保護カバー装着後の実装ヘッドの上昇過程を示した図 図11の上昇過程における実装ヘッド内の真空圧の推移を示した図 装着確認処理のフローチャート図 保護カバー装着後の実装ヘッドの上昇過程を示した図であって、保護カバーがシールドフレーム70から外れる状態を示した図 図14の上昇過程における実装ヘッド内の真空圧の推移を示した図 他の実施形態に係るシールドフレームに保護カバーを装着する前の状態を示した斜視図 シールドフレームに対して保護カバーが位置ずれした状態で組み付けられる過程を示した断面図 図17の組み付け過程において、従来の判断基準に基づく実装ヘッドの押圧荷重値の推移を示した図
<実施形態1>
本明細書に開示された技術における実施形態1について図1から図8を参照して説明する。
本実施形態は、プリント基板P上への電子部品Eの実装やプリント基板P上に固定されたシールドフレーム(「被装着部品」の一例)70に保護カバー(「装着部品」の一例)80を装着する表面実装機10を例示している。
プリント基板Pは、図4に示すように、平板状をなすプリント基板であって、プリント基板P上には、金属製のシールドフレーム70が固定されている。
シールドフレーム70は、図4に示すように、下方に向かって開口する箱形状に形成されており、シールドフレーム70の内側には、プリント基板P上に実装された図示しない電子部品Eなどが配されている。また、保護カバー80は、プリント基板P上に立設する略矩形状の4つの側板71と、4つの側板71の上端縁に連なる略矩形状の天井板72とを備えて構成されており、各側板71には、略矩形状をなす一対の係止孔73がプリント基板Pに沿うように側板71を板厚方向に貫通して設けられている。
保護カバー80は、合成樹脂製であって、図4に示すように、シールドフレーム70よりも一回り大きい箱形状に形成されており、シールドフレーム70を上方から覆うようにシールドフレーム70に被せて装着されるものである。つまり、保護カバー80は、シールドフレーム70に対して上方から押さえ付けられるように押圧されることで、シールドフレーム70に装着されるようになっている。
また、保護カバー80は、シールドフレーム70における側板71の外側に配される4つの側壁81と、シールドフレーム70の天井板72を上方から覆う天井壁82とを有している。各側壁81には、側壁81の下端部から上下方向に延びる一対のスリット83が2組ずつ設けられており、一対のスリット83間の側壁81は、一対のスリット83間の上端位置を支点として外側に向かって弾性変位する弾性係止片84とされている。各弾性係止片84は、保護カバー80をシールドフレーム70に装着した際に、シールドフレーム70の係止孔73に対応する位置に設けられており、各弾性係止片84の下端縁には、係止孔73の上側開口縁73Aと上下方向に係止可能な係止突起85が設けられている。
係止突起85は、保護カバー80をシールドフレーム70に装着する際に、シールドフレーム70の側板71に押圧されて側板71に乗り上げることで、弾性係止片84を外側に弾性変位させる。そして、シールドフレーム70に対して保護カバー80が正規の位置に装着されると、係止突起85が係止孔73に嵌まり込み、係止孔73の上側開口縁73Aと係止突起85とが上下方向に係止することで、保護カバー80がシールドフレーム70の正規の位置に保持されるようになっている。
したがって、保護カバー80をシールドフレーム70に装着する過程では、保護カバー80をシールドフレーム70に押し付ける押圧荷重値Fは、弾性係止片84の係止突起85がシールドフレーム70に乗り上げる際に、図6のAに示すように、保護カバー80をシールドフレーム70に押し付ける際に高くなり、押圧荷重値Fは高くなった状態のまま(図6のBを参照)、シールドフレーム70が保護カバー80に徐々に覆われる。そして、係止突起85が係止孔73に嵌まり込むことで、図6のCに示すように、押圧荷重値Fは低くなり、保護カバー80がシールドフレーム70の正規の位置に至るようになっている。
表面実装機10は、図1に示すように、基台11と、基台11上に配置される搬送コンベア12と、部品実装装置20と、部品実装装置20に電子部品Eを供給するための部品供給装置13と、部品実装装置20に保護カバー80を供給するためのトレイ供給装置14とを備えて構成されている。なお、以下の説明において、左右方向とは、図1における左右方向を基準とし、前後方向とは、図1における上下方向を基準として図示手前側を前側とする。また、上下方向とは、図2における上下方向基準として説明する。
基台11は、図1に示すように、平面視略矩形状をなしており、基台11の中央には、プリント基板Pを搬送する搬送コンベア(「搬送装置」の一例)12が配置されている。搬送コンベア12は、左右方向に循環駆動する一対のコンベアベルト15を備えており、一対のコンベアベルト15には、プリント基板Pが架設されるようにしてセットされる。一対のコンベアベルト15にセットされたプリント基板Pは、基台11の右側から左右方向略中央部の実装範囲Sに搬入され、保護カバー80の装着作業が完了した後、一対のコンベアベルト15によって左側に搬出される。
部品供給装置13は、図1に示すように、搬送コンベア12の前側において左右方向に2つ並んで配されている。これらの部品供給装置13は、フィーダ型であって、複数のフィーダ16が左右方向に整列した状態で取り付けられている。各フィーダ16は、複数の電子部品Eが収容された部品供給テープをリールから引き出す図示しない電動式の送出装置などを備えており、各フィーダ16における搬送コンベア12側の端部から電子部品Eを一つずつ供給する。
トレイ供給装置14は、図1に示すように、搬送コンベア12の後側に配置されている。また、トレイ供給装置14は、複数の保護カバー80を収容するパレット14Aを複数収容しており、これらのパレット14Aを1枚ずつ基台11上に供給することで、保護カバー80を部品実装装置20に供給する。
部品実装装置20は、図1および図2に示すように、基台11上に設けられたヘッド駆動装置30と、ヘッド駆動装置30に設けられたヘッドユニット40とを備えて構成されている。
ヘッド駆動装置30は、基台11上においてヘッドユニット40を前後左右に移動させるものであって、図1に示すように、縦軸駆動機構31と横軸駆動機構36とを有している。
縦軸駆動機構31は、図1に示すように、基台11の左右方向の両側に設けられた前後方向に延びる一対の縦フレーム32と、各縦フレーム32に沿って設けられた一対の縦軸ガイドレール33と、各縦軸ガイドレール33の前端部に設けられた縦軸サーボモータ34とを有している。一対の縦軸ガイドレール33には、横軸駆動機構36が架設する形態で取り付けられており、縦軸サーボモータ34が通電されると、横軸駆動機構36が縦軸ガイドレール33に沿って前後方向に移動するようになっている。
横軸駆動機構36は、図2に示すように、左右方向に延びた形態で一対の縦軸ガイドレール33に架設された横軸ガイドレール37と、横軸ガイドレール37の右側端部に設けられた横軸サーボモータ38とを有している。横軸ガイドレール37には、左右方向にヘッドユニット40が移動自在に取り付けられており、横軸サーボモータ38が通電制御されると、ヘッドユニット40が横軸ガイドレール37に沿って左右方向に移動するようになっている。
したがって、ヘッドユニット40は基台11上において前後左右方向である水平方向に移動可能とされている。
ヘッドユニット40は、部品供給装置13から供給される電子部品Eを取り出してプリント基板P上に実装またはトレイ供給装置14から供給される保護カバー80を取り出して、プリント基板P上のシールドフレーム70に装着するものであって、図2に示すように、箱形状をなすヘッドユニット本体41と、ヘッドユニット本体41の下端部に突出した形態で左右方向に並んで設けられた複数の実装ヘッド(「部品保持部」の一例)42とを有している。
複数の実装ヘッド42は、図2に示すように、ヘッドユニット本体41から下方に突出した形態で左右方向に並んで配置されており、各実装ヘッド42は、実装ヘッド42の軸心を中心に軸周りに回転可能な状態でヘッドユニット40に支持されている。
各実装ヘッド42は、ヘッドユニット本体41内に設けられた複数のZ軸サーボモータ43によって上下方向に昇降可能とされており、R軸サーボモータ44によって、実装ヘッド42の軸心を中心に軸周りに回転可能とされている。
各実装ヘッド42には、図11に示すように、エア供給装置60から負圧または正圧が供給されるようになっている。
エア供給装置60は、負圧および正圧を発生させるエア発生部(「負圧発生部」の一例)61と、エア発生部61からの負圧および正圧の圧力を制御するエア制御部62と、圧力を測定する圧力センサ63とを有している。そして、エア制御部62によって制御された負圧が各実装ヘッド42に供給されることで各実装ヘッド42の下端部に電子部品Eや保護カバー80が吸引されて吸着保持され、エア制御部62によって制御された正圧が供給されることで実装ヘッド42に吸着保持された電子部品Eや保護カバー80が解放されるようになっている。
また、各実装ヘッド42は、保護カバー80を吸着保持した状態で保護カバー80を上方からシールドフレーム70に押し付けることができるようになっており、保護カバー80がシールドフレーム70に対して正規の位置まで押し付けられることで、シールドフレーム70に対して保護カバー80を装着することができるようになっている。
また、ヘッドユニット40には、図2に示すように、基板認識カメラ45が設けられており、この基板認識カメラ45は、ヘッドユニット40を移動させることで、プリント基板Pなど、基台11上の任意の位置の画像を撮像することができるようになっている。一方、基台11上における部品供給装置13およびトレイ供給装置14の側方には、図1に示すように、前後一対の部品認識カメラ17が設けられており、これらの部品認識カメラ17は、実装ヘッド42の下端部に保持された電子部品Eや保護カバー80の画像を撮像することができるようになっている。
次に、表面実装機10の電気的構成を、図3を参照して説明する。
表面実装機10は、制御部110によって全体が制御統括されており、制御部110は、CPUなどにより構成される演算処理部111を備えている。演算処理部111には、モータ制御部(「制御部」の一例)112、記憶部113、画像処理部114、外部入出力部115、部品供給装置通信部116、管理装置通信部117、操作部118などが接続されている。
記憶部113には、電子部品Eや保護カバー80を実装するための実装プログラム、保護カバー80の装着状態を判断するための装着判断プログラム、各種データなどが記憶されている。各種データには、生産が予定されているプリント基板Pの生産枚数や品種に関する基板情報、シールドフレーム70に保護カバー80を装着する装着位置に関する位置情報、部品供給装置13やトレイ供給装置14に収容された電子部品Eや保護カバー80の数や種類に関する情報、保護カバー80をシールドフレーム70に装着する際の上限荷重値Fu、保護カバー80をシールドフレーム70に装着する際の下限荷重値Fd、保護カバー80をシールドフレーム70に装着する際に再荷重上限値Fru、実装ヘッド42に保護カバー80が吸着保持された状態での実装ヘッド42の保持真空圧Pu、実装ヘッド42に何も保持されていない状態での実装ヘッド42の非保持真空圧Pdなどが含まれている。
画像処理部114は、基板認識カメラ45や部品認識カメラ17から出力される画像信号が取り込まれるようになっており、取り込んだ画像信号に基づいて画像を生成する。
外部入出力部115は、いわゆるインターフェースであって、表面実装機10におけるエア供給装置60の圧力センサ63などの各種センサ類47から出力される検出信号が取り込まれるように構成されている。また、外部入出力部115は、演算処理部111から出力される制御信号をエア供給装置60や各種アクチュエータ類48に出力する。
部品供給装置通信部116は、部品供給装置13およびトレイ供給装置14に接続されており、これら供給装置13、14を統括して制御する。
管理装置通信部117は、管理装置90と通信可能に接続されており、管理装置90は、生産予定のプリント基板Pの種類に基づいて最適化プログラムを実行し、電子部品Eおよび保護カバー80を実装する順番などを事前に決定する。
操作部118は、液晶モニタなどの図示しない表示装置、キーボードやマウスなどの図示しない入力装置などを備えており、作業者からの入力の受付や作業者への出力を行う。
モータ制御部112は、記憶部113に記憶されている実装プログラムに基づいて、縦軸サーボモータ34、横軸サーボモータ38、Z軸サーボモータ43、R軸サーボモータ44、搬送コンベア12などを制御し、電子部品Eおよび保護カバー80を実装する。
また、モータ制御部112は、実装プログラムと共に、記憶部113に記憶されている装着判断プログラムを実行し、シールドフレーム70に対して保護カバー80の装着が完了しているか否かを判断する。
以下に、本実施形態の表面実装機10が、実装プログラムによって保護カバー80をシールドフレーム70に装着するカバー装着処理について説明し、続けて、装着判断プログラムに基づいて、保護カバー80の装着が完了しているか判断する装着判断処理について説明する。
実装プログラムでは、まず、ヘッドユニット40における実装ヘッド42をトレイ供給装置14のパレット14A上に移動させる(S11)。そして、Z軸サーボモータ43を動作させて実装ヘッド42を昇降させることで、パレット14Aに収容された保護カバー80を実装ヘッド42によって保持する(S12)。
次に、保護カバー80を保持した実装ヘッド42を、基台11の実装範囲Sに配置されたシールドフレーム70上に移動させ(S13)、Z軸サーボモータ43を動作させて実装ヘッド42により保護カバー80を降下させて、シールドフレーム70を覆うように保護カバー80を上方から被せて押圧することでシールドフレーム70に保護カバー80を装着する(S14)。
この装着過程では、まず、図5の(a)に示すように、実装ヘッド42により保護カバー80を降下させる。そして、保護カバー80内にシールドフレーム70の上端が進入し始めると、図5の(b)に示すように、保護カバー80の弾性係止片84における係止突起85がシールドフレーム70の側板71に押し付けられ、保護カバー80の各弾性係止片84における係止突起85がシールドフレーム70の側板71に乗り上げる。このとき、実装ヘッド42によって保護カバー80をシールドフレーム70に対して押し付ける押圧荷重値Fは、図6のAに示すように最大荷重値Fmaxまで増加する。ここで、最大荷重値Fmaxとは、シールドフレーム70に保護カバー80を押し付けて装着する際に最大となる荷重値とする。
そして、このままさらに、保護カバー80をシールドフレーム70に対して押し付けると、図5の(c)に示すように、各弾性係止片84の係止突起85とシールドフレーム70の側板71の外面とが摺動し、シールドフレーム70が保護カバー80によって徐々に覆われる。なお、このときの実装ヘッド42の押圧荷重値Fは、図6のBに示すように、最大荷重値Fmaxのまま推移する。
そして、保護カバー80がシールドフレーム70に対して正規の装着位置に至ると、図5の(d)に示すように、各弾性係止片84の係止突起85がシールドフレーム70の側板71における係止孔73に嵌まり込み、実装ヘッド42の押圧荷重値Fは、図6のCに示すように、最大荷重値Fmaxから低下する。
そして、係止孔73の上側開口縁73Aと係止突起85とが上下方向に係止することで、保護カバー80がシールドフレーム70に対して正規の位置に保持され、シールドフレーム70に対する保護カバー80の装着が完了する。
以上のような保護カバー80の装着において、装着判断処理では、以下のような処理が行われる。
装着判断処理では、まず、シールドフレーム70に対する保護カバー80の組み付けが開始されたか否か判断する。
具体的には、モータ制御部112は、実装ヘッド42によって保護カバー80を降下させ(S21)、実装ヘッド42の押圧荷重値Fを測定する(S22)。
次に、モータ制御部112は、押圧荷重値Fが、下限荷重値Fdを超えるまで最大荷重値Fmaxまで増加し、上限荷重値Fuと下限荷重値Fdとの間の荷重目標範囲Fr内に至っているか否か判定する(S23)。ここで、上限荷重値Fuは、最大荷重値Fmaxよりも大きく設定されており、下限荷重値Fdは、最大荷重値Fmaxよりも小さく設定されている。
詳しくは、例えば、上限荷重値Fuとは、保護カバー80における全ての弾性係止片84がシールドフレーム70の側板71に乗り上げる際の最大荷重値Fmaxを予め複数セット測定し、測定した最大荷重値Fmaxのうち最も大きかった最大荷重値Fmaxよりもやや大きな値(具体的には、最も大きかった最大荷重値の10%増など)とする。また、下限荷重値Fdは、例えば、保護カバー80における弾性係止片84の全ての係止突起85がシールドフレーム70の係止孔73に嵌まり込む際に最大荷重値Fmaxから低下する低下荷重値を複数セット測定し、測定した低下荷重値のうち最も小さかった低下荷重値よりもやや大きな値(具体的には、最も小さかった低下荷重値の10%増など)とする。なお、上限荷重値Fuと下限荷重値Fdとは、シールドフレーム70に保護カバー80を装着する際に最大荷重値Fmaxに基づいて設定したが、他の部品を装着する際の荷重値に基づいて設定されてもよい。
押圧荷重値Fが下限荷重値Fdを超えない場合(S23:NO)、モータ制御部112は、実装ヘッド42による保護カバー80の降下を継続する。
一方、押圧荷重値Fが下限荷重値Fdを超えて荷重目標範囲Fr内に至った場合(S23:YES)、モータ制御部112は、シールドフレーム70に対する保護カバー80の組み付けが開始されたと判断し、さらに、実装ヘッド42によって保護カバー80を降下させ(S24)、実装ヘッド42の押圧荷重値Fを測定する(S25)。
そして、弾性係止片84の係止突起85がシールドフレーム70の係止孔73に嵌まり込み、シールドフレーム70に対して保護カバー80の装着が完了したか否か判定する。
具体的には、モータ制御部112は、荷重目標範囲Frに至った押圧荷重値Fが、その後、下限荷重値Fdよりも低下するか判定する(S26)。
実装ヘッド42の押圧荷重値Fが下限荷重値Fdよりも低下していない場合(S26:NO)、モータ制御部112は、実装ヘッド42による保護カバー80の押圧を継続する。
一方、実装ヘッド42の押圧荷重値Fが低下して下限荷重値Fdよりも低くなった場合(S26:YES)、モータ制御部112は、弾性係止片84の係止突起85がシールドフレーム70の係止孔73に嵌まり込み、保護カバー80がシールドフレーム70によって保持され、シールドフレーム70に対する保護カバー80の装着が完了したと判断する。
このように、本実施形態によると、実装ヘッド42の押圧荷重値Fが、下限荷重値Fdを超えて荷重目標範囲Fr内に至った後、低下して下限荷重値Fdよりもさらに低下したことを判断条件としてシールドフレーム70に保護カバー80が装着されたと判断することができる。
したがって、例えば、シールドフレーム70が保護カバー80に大きさのばらつきにより、シールドフレーム70に対する保護カバー80の大きさが基準値よりもやや大きい場合、実装ヘッド42の押圧荷重値Fが最大荷重値Fmaxに至らない虞があるものの、押圧荷重値Fが下限荷重値Fdを超えて、さらにその後、押圧荷重値Fが下限荷重値Fdよりも低下したことを判断基準としているから、シールドフレーム70に保護カバー80が装着されたと判断することができる。
また、例えば、シールドフレーム70に対して保護カバー80が基準値よりも小さい場合、押圧荷重値Fが最大荷重値Fmaxを超えるものの、シールドフレーム70に対して保護カバー80の装着が完了しておらず、弾性係止片84の係止突起85が係止孔73に嵌まり込んでいない場合には、押圧荷重値Fが低下しないため、シールドフレーム70に対する保護カバー80の装着が完了したと誤って判断されることを防ぐことができる。
さらに、例えば、シールドフレーム70に対して保護カバー80が位置ずれした状態で組み付けられた場合には、荷重目標範囲Frに至った押圧荷重値Fが、低下せずに上限荷重値Fuを超えることになるから、シールドフレーム70に対する保護カバー80の装着が完了していないと判断することができる。
つまり、従来のように、押圧荷重値Fが荷重目標値を超えたことを条件に、シールドフレーム70に対する保護カバー80の装着が完了したと判断する場合(図17および図18を参照)に比べて、シールドフレーム70に対する保護カバー80の装着完了の判断精度を向上させることができる。
ところで、本実施形態のように、シールドフレーム70の複数の係止孔73に複数の弾性係止片84の係止突起85がそれぞれ嵌まり込む場合、一部の係止突起85が係止孔73に嵌まり込まない場合でも、実装ヘッド42の押圧荷重値Fが下限荷重値Fdよりも低下してしまい、シールドフレーム70に対して保護カバー80が正規に装着されたと誤判断されることが懸念される。
そこで、本実施形態の装着判断処理では、実装ヘッド42の押圧荷重値Fが低下して下限荷重値Fdよりも低くなった後、モータ制御部112は、さらに、実装ヘッド42によって保護カバー80を降下させ(S27)、実装ヘッド42の押圧荷重値Fを測定する(S28)。つまり、シールドフレーム70に対する保護カバー80の装着が完了して、保護カバー80が正規の装着位置に至っている場合、実装ヘッド42によって保護カバー80をさらに降下させると、係止突起85がシールドフレーム70の各係止孔73に嵌まり込んだ係止突起85が係止孔73から外れて側板71上に乗りあげようとして、実装ヘッド42の押圧荷重値Fが、図6のDに示すように、再増加し、再荷重上限値Fruを超えることになる。
そこで、モータ制御部112は、実装ヘッド42の押圧荷重値Fが再増加し、押圧荷重値Fが再荷重上限値Fruを超えたか判定する(S29)。ここで、再荷重上限値Fruとは、例えば、保護カバー80の1つの弾性係止片84がシールドフレーム70の側板71に乗り上げる際の押圧荷重値Fよりもやや小さい値に設定されている。
判定の結果、実装ヘッド42の押圧荷重値Fが下限荷重値Fdよりも低くなった後、再び増加しない場合や押圧荷重値Fが再荷重上限値Fruを超えない場合(S29:NO)、モータ制御部112は、未だ一部の係止突起85が係止孔73に嵌まり込んでいないとして、実装ヘッド42による保護カバー80の押圧を継続する。
そして、押圧荷重値Fが下限荷重値Fdよりも低くなった後、再び増加して再荷重上限値Fruを超えた場合(S29:YES)、モータ制御部112は、保護カバー80の各弾性係止片84における全ての係止突起85がシールドフレーム70の各係止孔73に嵌まり込み、その後、さらに係止突起85が係止孔73から外れようとしているとして、シールドフレーム70に対して保護カバー80が正規に装着されたと判断する。
したがって、本実施形態の装着判断処理によると、シールドフレーム70に対する保護カバー80の装着がほぼ完了しているものの、一部の係止突起85が係止孔73に嵌まり込んでいないような場合には、保護カバー80がシールドフレーム70に対して正規に装着されていないと判断することができる。
すなわち、シールドフレーム70に対して保護カバー80の一部が装着されたことをもって保護カバー80の装着が完了したと誤って判断されることを抑制することができるから、保護カバー80の装着完了の判断精度をさらに向上させることができる。
<実施形態2>
次に、実施形態2について図9および図10を参照して説明する。
実施形態2は、実施形態1における装着判断処理の判断条件を一部変更することで、例えば、シールドフレーム70に対する保護カバー80の装着が完了したものの、保護カバー80の弾性係止片84の弾性復帰力が小さく、実装ヘッド42の押圧荷重値Fが下限荷重値Fdよりも低下しない場合に対応するものであって、実施形態1と共通する構成、作用、および効果については重複するため、その説明を省略する。また、実施形態1と同じ構成については同一の符号を用いるものとする。
例えば、保護カバー80の弾性係止片84の弾性復帰力が小さく、実装ヘッド42の押圧荷重値Fが下限荷重値Fdよりも低下しない場合、保護カバー80がシールドフレーム70に対して正規の装着位置に至ると、図5の(d)に示すように、各弾性係止片84の係止突起85がシールドフレーム70の側板71における係止孔73に嵌まり込み、実装ヘッド42の押圧荷重値Fが、図9のCに示すように、最大荷重値Fmaxから低下するものの、押圧荷重値Fが荷重目標範囲Fr内に留まる場合がある。
そこで、実施形態2の装着判断処理は、図10に示すように、まず、実施形態1と同様に、実装ヘッド42によって保護カバー80を降下させ(S31)、実装ヘッド42の押圧荷重値Fを測定する(S32)。
そして、モータ制御部112は、押圧荷重値Fが、下限荷重値Fdを超えるまで最大荷重値Fmaxまで増加し、上限荷重値Fuと下限荷重値Fdとの間の荷重目標範囲Fr内に至っているか否か判定する(S33)。
押圧荷重値Fが下限荷重値Fdを超えない場合(S33:NO)、モータ制御部112は、実装ヘッド42による保護カバー80の降下を継続する。
一方、押圧荷重値Fが下限荷重値Fdを超えて荷重目標範囲Fr内に至った場合(S33:YES)、モータ制御部112は、シールドフレーム70に対する保護カバー80の組み付けが開始されたと判断し、さらに、実装ヘッド42によって保護カバー80を降下させ(S34)、実装ヘッド42の押圧荷重値Fを測定する(S35)。
そして、モータ制御部112は、荷重目標範囲Frに至った押圧荷重値Fが、その後、低下しているか否か判定することで、弾性係止片84の係止突起85がシールドフレーム70の係止孔73に嵌まり込み、シールドフレーム70に対して保護カバー80の装着が完了したか否か判定する(S36)。
実装ヘッド42の押圧荷重値Fが低下していない場合(S36:NO)、モータ制御部112は、実装ヘッド42による保護カバー80の押圧を継続する。
一方、実装ヘッド42の押圧荷重値Fが低下している場合(S36:YES)、モータ制御部112は、弾性係止片84の係止突起85がシールドフレーム70の係止孔73に嵌まり込み、保護カバー80がシールドフレーム70によって保持され、シールドフレーム70に対する保護カバー80の装着が完了したと判断する。
そして、実施形態1と同様に、S37からS39を実行する。
このように、本実施形態によると、実装ヘッド42の押圧荷重値Fが、下限荷重値Fdを超えて荷重目標範囲Fr内に至った後、低下したことを判断条件としているから、図9に示すように、押圧荷重値Fは低下したものの、押圧荷重値Fが荷重目標範囲Fr内に留まっていたとしても、シールドフレーム70に保護カバー80が装着されたと判断することができる。
すなわち、本実施形態によると、シールドフレーム70に対する保護カバー80の装着が完了したものの、保護カバー80の弾性係止片84の弾性復帰力が小さく、実装ヘッド42の押圧荷重値Fが下限荷重値Fdよりも低下しない場合においても、押圧荷重値Fが下限荷重値Fdを超えた後、押圧荷重値Fが低下したことだけを判断基準としているから、シールドフレーム70に対する保護カバー80の装着が完了したと判断することができる。
<実施形態3>
次に、実施形態3について図11から図15を参照して説明する。
実施形態3は、実施形態1における装着判断処理を実行した後、シールドフレーム70に保護カバー80が強固に保持されているか装着確認処理を実行するものであって、実施形態1と共通する構成、作用、および効果については重複するため、その説明を省略する。また、実施形態1と同じ構成については同一の符号を用いるものとする。
装着確認処理は、装着判断処理が終了し、実装プログラムによる実装ヘッド42の上昇時に実行される。
具体的には、保護カバー80が実装ヘッド42によって吸着保持されていると、図11の(a)に示すように、実装ヘッド42の下端開口は、保護カバー80の天井壁82によって閉塞されており、実装ヘッド42内の真空圧Pは、図12のXに示すように、記憶部113に記憶された保持真空圧Puよりも高まった状態となっている。
一方、実装ヘッド42に負圧が供給されるものの、保護カバー80が保持されておらず、図11の(b)に示すように、実装ヘッド42の下端開口が開放されていると、実装ヘッド42内の真空圧Pは低下するように変化し、図12のYに示すように、記憶部113に記憶された非保持真空圧Pdよりも低下した状態となる。
そして、実装ヘッド42による保護カバー80の保持力は、シールドフレーム70に保護カバー80が正規に装着された際の装着力よりも小さく設定されている。
つまり、図11の(a)に示すように、シールドフレーム70に対する保護カバー80の装着が完了し、保護カバー80がシールドフレーム70に強固に保持されている場合、図11の(b)に示すように、実装ヘッド42の上昇するもの、保護カバー80はシールドフレーム70に保持されたままとなり、図12のYに示すように、実装ヘッド42内の真空圧Pが、非保持真空圧Pdよりも低下する。
一方、図14の(a)に示すように、シールドフレーム70に対する保護カバー80の装着が完了しているにもかかわらず、保護カバー80がシールドフレーム70によって保持されず、保護カバー80がシールドフレーム70から脱落する状態になっている場合、図14の(b)に示すように、実装ヘッド42の上昇に伴い、保護カバー80が実装ヘッド42に保持されたまま上昇するため、実装ヘッド42内の真空圧Pは、図15のXに示すように、ほぼ変化せず、保持真空圧Puよりも高い状態となる。
そこで、装着確認処理では、図13に示すように、シールドフレーム70に対する保護カバー80の装着が完了して装着判断処理が終了したところで、モータ制御部112は、実装ヘッド42によって保護カバー80を吸着保持させたまま、実装ヘッド42をZ軸サーボモータ43により上昇させ、実装ヘッド42内の真空圧Pが低下するか判定する(S41)。
実装ヘッド42内の真空圧Pが、図15に示すように、保持真空圧Puよりも低下していない場合(S41:NO)、モータ制御部112は、実装ヘッド42の上昇に伴って保護カバー80が実装ヘッド42に保持されたまま上昇し、図11の(b)に示すように、保護カバー80がシールドフレーム70から脱落する状態になっていると判断する。そして、演算処理部111を介して操作部118の表示部にエラー表示を行う(S42)。
一方、実装ヘッド42内の真空圧Pが、非保持真空圧Pdよりも低下している場合(S41:YES)、モータ制御部112は、保護カバー80がシールドフレーム70に対して正規に装着されて、シールドフレーム70よって強固に保持されていると判断する(S43)。これにより、シールドフレーム70から保護カバー80が容易に脱落しない状態になっていることを確認することができる。
すなわち、本実施形態によると、装着判断処理において、シールドフレーム70に対して保護カバー80が正規の装着位置に至って装着が完了したものの、例えば、シールドフレーム70に対して保護カバー80が基準値よりも大きかったり、弾性係止片84の浮きがあったりするなどして、保護カバー80がシールドフレーム70から脱落し易い状態になっているものと、保護カバー80がシールドフレーム70に対して強固に保持されているものとを判断することができる。
<他の実施形態>
本明細書で開示される技術は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような種々の態様も含まれる。
(1)上記実施形態では、天井板72を有するシールドフレーム70に保護カバー80を装着する構成にした。しかしながら、これに限らず、天井板のないシールドフレームに保護カバーを装着する構成にしてもよく、樹脂フレームにシールドカバーを装着する構成にしてもよい。
(2)上記実施形態では、保護カバー80の側壁81に複数の弾性係止片84を設け、これらの弾性係止片84の係止突起85をシールドフレーム70に設けられた複数の係止孔73に嵌め込む構成とした。しかしながら、これに限らず、図16に示すように、シールドフレーム170の外面に全周に亘って係止溝171を設け、この係止溝171に嵌まり込む係止突起185を保護カバー180の側壁181の内面に設ける構成にしてもよい。
(3)上記実施形態では、上限荷重値Fuと下限荷重値Fdを予め測定したデータをもとに決定する構成とした。しかしながら、これに限らず、上限荷重値を最大荷重値の1.5倍や2倍に設定したり、下限荷重値を最大荷重値の80%程度に設定したりしてもよく、上限荷重値は、最大荷重値よりも大きい任意の値に設定でき、下限荷重値は、最大荷重値よりも小さい任意の値に設定できる。
(4)上記実施形態では、実装ヘッド42が保護カバー80を吸着保持する構成とした。しかしながら、これに限らず、実装ヘッドが保護カバーをチャックして保持する構成にしてもよい。
(5)上記実施形態1では、装着判断処理において、実装ヘッド42の押圧荷重値Fが再荷重上限値Fruを超えたことを判断条件に、シールドフレーム70に対して保護カバー80が正規に装着されたと判断する構成とした。しかしながら、これに限らず、装着判断処理において、実装ヘッドの押圧荷重値が下限荷重値を超えたことを判断条件に、シールドフレームに対して保護カバーが正規に装着されたと判断する構成にしてもよい。
10:表面実装機
12:搬送コンベア(「基板搬送装置」の一例)
13:部品供給装置
20:部品実装装置
42:実装ヘッド(「部品保持部」の一例)
70:シールドフレーム(「被装着部品」の一例)
61:エア発生部(「負圧発生部」の一例)
80:保護カバー(「装着部品」の一例)
110:制御部
112:モータ制御部(「制御部」の一例)
F:押圧荷重値
Fd:下限荷重値
Fr:荷重目標範囲
Fru:再荷重上限値
Fu:上限荷重値
S:実装範囲

Claims (7)

  1. 被装着部品に装着部品を押し付けて装着する部品実装装置であって、
    前記装着部品を保持して前記被装着部品に押し付ける部品保持部と、
    前記部品保持部の動作を制御する制御部とを備え、
    前記部品保持部によって前記装着部品を前記被装着部品に押し付ける押圧荷重値は、前記被装着部品に前記装着部品を押し付ける際に増加し、前記被装着部品に対する前記装着部品の装着が完了すると低下するようになっており、
    前記被装着部品に前記装着部品を押し付ける際に最大となる荷重値を最大荷重値とした場合、
    前記制御部は、前記押圧荷重値が、前記最大荷重値よりも小さく設定された下限荷重値と前記最大荷重値よりも大きく設定された上限荷重値との間の荷重目標範囲内に至った後、低下することを判断条件として、被装着部品に対する前記装着部品の装着が完了したと判断する装着判断処理を実行する部品実装装置。
  2. 前記判断条件は、前記押圧荷重値が前記荷重目標範囲内に至った後、前記下限荷重値よりも低下することである請求項1に記載の部品実装装置。
  3. 前記判断条件は、前記押圧荷重値が低下した後、再増加することである請求項1または請求項2に記載の部品実装装置。
  4. 前記判断条件は、前記部品保持部における前記押圧荷重値の再増加が所定の再荷重上限値を超えることである請求項3に記載の部品実装装置。
  5. 前記部品保持部は、負圧発生部による負圧によって前記装着部品を吸引して保持するようになっており、
    前記制御部は、前記装着判断処理の後、前記部品保持部によって前記装着部品を保持した状態で前記被装着部品から離れる方向に移動し、前記部品保持部に前記装着部品が保持されているか否かを前記部品保持部内の真空圧の変化によって確認する装着確認処理をさらに実行する請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の部品実装装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の部品実装装置と、
    前記部品実装装置に前記装着部品を供給する部品供給装置と、
    前記部品実装装置による前記装着部品の実装範囲内まで前記被装着部品を搬送する搬送装置とを備える表面実装機。
  7. 被装着部品に装着部品を押し付けて装着する部品の実装方法であって、
    前記装着部品を前記被装着部品に押し付ける押圧荷重値は、前記被装着部品に前記装着部品を押し付ける際に増加し、前記被装着部品に対する前記装着部品の装着が完了すると低下するようになっており、
    前記被装着部品に前記装着部品を押し付ける際に最大となる荷重値を最大荷重値とした場合、
    前記装着部品を前記被装着部品に押し付ける押圧荷重値が、前記被装着部品に前記装着部品を押し付ける際の最大荷重値よりも小さい下限荷重値と前記最大荷重値よりも大きい上限荷重値との間の荷重目標範囲内に至った後、低下することを判断条件として、被装着部品に対する前記装着部品の装着が完了したと判断する部品の実装方法。
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