JPWO2018087849A1 - 燃料噴射弁 - Google Patents

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Abstract

燃料噴射弁において、弁座には、燃料の流れの下流側に向かって軸線に近づく方向へ傾斜するシート面が形成されている。弁体は、弁体のボールをシート面に接触させた閉弁位置と、ボールをシート面から離した開弁位置との間で変位可能になっている。また、弁体は、ボールとシート面との間に生じている隙間燃料通路を開閉する。噴孔プレートに設けられた複数の噴孔は、噴孔入口から燃料の流れの下流側に向かって軸線から離れる方向へ傾斜している。シート面の下流側端部の位置をシート出口位置とし、シート面のボールとの接触部の位置をシート接触位置とすると、弁体が開弁位置にあるときには、シート出口位置での隙間燃料通路の断面積が、シート接触位置での隙間燃料通路の断面積の1.3倍以下になっている。

Description

この発明は、例えば内燃機関へ燃料を供給する燃料噴射弁に関するものである。
従来、弁座よりも燃料の流れの上流側に弁体を変位可能に配置し、弁体のボールを弁座のシート面に接触させることにより燃料通路を閉じ、弁体のボールを弁座のシート面から離すことにより燃料通路を開くようにした燃料噴射弁が知られている。弁座よりも燃料の流れの下流側には、複数の噴孔が設けられた噴孔プレートが固定されている。弁座には、シート面に沿った燃料通路から噴孔プレートへ燃料を流す開口部が設けられている。燃料通路が開いて弁座の開口部から出た燃料は、複数の噴孔を通って外部に噴射される。
弁座のシート面は、燃料の流れの下流側に向かって弁座の軸線に近づく方向へ傾斜している。複数の噴孔は、燃料の流れの下流側に向かって弁座の軸線から離れる方向へ傾斜している。これにより、弁座の開口部から出た燃料の流れの方向は、燃料が噴孔に進入するときに急激に変わる。従って、燃料の流れは、燃料が噴孔に進入するときに噴孔の入口のエッジ部で剥離し、噴孔内で液膜状の流れになる。噴孔から外部に噴射された液膜状の燃料は、外部エアとの摩擦により微粒化される(例えば特許文献1参照)。
特開2012−97642号公報
しかし、特許文献1に示されている従来の燃料噴射弁では、ボールとシート面との間に生じる燃料通路の断面積が燃料通路の下流側の出口に向かって急激に拡大しているので、燃料が燃料通路の出口から出ると、燃料の流れが大きく広がってしまう。これにより、燃料通路の出口から出た燃料の一部は、燃料通路に最も近い位置に存在する特定の噴孔に正面から進入することなく、噴孔プレートとボールとの間の空間を流れて他の噴孔に背後から回り込むことになる。噴孔に背後から進入する燃料の流れは、燃料が噴孔に正面から進入することを阻害する。これにより、噴孔内での燃料の液膜化が抑制されてしまい、噴孔から外部に噴射される燃料の微粒化の促進が図れなくなってしまう。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、噴孔から外部に噴射される燃料の微粒化を促進することができる燃料噴射弁を得ることを目的とする。
この発明による燃料噴射弁は、燃料の流れの下流側に向かって軸線に近づく方向へ傾斜するシート面が形成されている弁座、ボールを有し、ボールをシート面に接触させた閉弁位置と、ボールをシート面から離した開弁位置との間で変位可能で、ボールとシート面との間に生じている隙間燃料通路を開閉する弁体、及び複数の噴孔が設けられ、弁座よりも燃料の流れの下流側に配置されている噴孔プレートを備え、噴孔プレートには、弁座に対向するプレート対向面が形成されており、プレート対向面には、複数の噴孔のそれぞれの開口部が噴孔入口として形成されており、複数の噴孔は、噴孔入口から燃料の流れの下流側に向かって軸線から離れる方向へ傾斜しており、シート面には、弁体が閉弁位置にあるときにボールが接触する接触部が存在し、シート面の下流側端部の位置をシート出口位置とし、シート面の接触部の位置をシート接触位置とすると、噴孔入口は、弁体が開弁位置にあるときの隙間燃料通路がシート出口位置からプレート対向面を臨む範囲に設けられており、弁体が開弁位置にあるときには、シート出口位置での隙間燃料通路の断面積が、シート接触位置での隙間燃料通路の断面積の1.3倍以下になっている。
この発明による燃料噴射弁によれば、隙間燃料通路の通路出口から出た燃料の流れが急激に広がることを抑制することができ、噴孔の噴孔入口に燃料をより確実に流入させることができる。これにより、隙間燃料通路の通路出口から出た燃料が、特定の噴孔以外の他の噴孔の背後に流れることを抑制することができ、各噴孔での燃料の液膜化を促進することができる。従って、各噴孔から外部に噴射される燃料の微粒化を促進することができる
この発明の実施の形態1による燃料噴射弁を示す断面図である。 図1の弁座及び噴孔プレートの要部を示す拡大断面図である。 図2の噴孔プレートの要部を示す拡大断面図である。 図3のボールから見たときの噴孔プレートを示す上面図である。 図3の弁体が開弁位置に達しているときの弁装置の要部を示す拡大断面図である。 図3の弁体が開弁位置にあるときのボールとシート面との間に生じている隙間燃料通路の断面積と、シート面での位置との関係を示すグラフである。 図5のシート出口位置での隙間燃料通路の断面積とシート接触位置での隙間燃料通路の断面積との比である通路断面積比と、噴孔から噴射される燃料の粒子径との関係を示すグラフである。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による燃料噴射弁を示す断面図である。燃料噴射弁1は、駆動装置2と、駆動装置2により動作される弁装置3とを有している。燃料は、駆動装置2内及び弁装置3内を順次通った後、弁装置3から噴射される。
駆動装置2は、二段円筒形状のヨーク部であるハウジング4と、ハウジング4の内側に配置されている固定鉄心である筒状のコア5と、コア5を囲んだ状態でハウジング4の内側に配置されているコイル6と、コイル6が巻かれている樹脂製のボビン7と、ハウジング4の外周部の一部に固定され、コア5の周囲でボビン7を覆っている金属製のキャップ8と、コイル6を外部と電気的に接続するためのターミナル9と、ハウジング4、コア5、コイル6、ボビン7、キャップ8及びターミナル9を一体にし、燃料噴射弁1の外形を形成している樹脂製の成形体10と、コア5の内部に配置されているフィルタ11と、コア5の外周部を囲んでいるラバーリング12とを有している。ハウジング4、コア5、コイル6、ボビン7及びキャップ8は、燃料噴射弁1の軸線Pと同軸に配置されている。
キャップ8には、切欠き部が設けられている。コイル6には、ターミナル9がキャップ8の切欠き部を通って接続されている。コイル6への通電がターミナル9を通して行われると、コイル6から電磁力が発生する。
弁装置3は、弁座内空間部13が設けられている弁座14と、弁座14よりも燃料の流れの下流側に配置されている噴孔プレート15と、弁座14よりも燃料の流れの上流側に配置され、軸線Pに沿った方向へ弁座14に対して変位可能な弁体16と、弁座14、噴孔プレート15及び弁体16を収容する筒状のホルダ17と、弁体16よりも燃料の流れの上流側に配置され、コア5に固定されている筒状の固定ロッド18と、弁体16と固定ロッド18との間に配置されている弾性体であるスプリング19とを有している。
ホルダ17は、ハウジング4に固定されている。弁座14は、ホルダ17の内周面に固定されている。また、弁座14は、コア5よりも燃料の流れの下流側に配置されている。これにより、弁体16は、コア5と弁座14との間に配置されている。噴孔プレート15は、弁座14に固定されている。弁座14、噴孔プレート15、弁体16、ホルダ17、固定ロッド18及びスプリング19は、燃料噴射弁1の軸線Pと同軸に配置されている。
ここで、図2は、図1の弁座14及び噴孔プレート15の要部を示す拡大断面図である。弁座14には、弁座内空間部13から噴孔プレート15側へ貫通する貫通孔14aが設けられている。貫通孔14aは、軸線Pと同軸に設けられている。弁座内空間部13の内面は、弁体16が変位される方向に沿った円筒状の摺動面20と、軸線Pに対して傾斜し、摺動面20から貫通孔14aに達する円錐状のシート面21とを有している。即ち、弁座14には、軸線Pに沿った円筒状の摺動面20と、摺動面20から燃料の下流側に向かって軸線Pに近づく方向へ連続的に傾斜するシート面21とが形成されている。摺動面20の内径は、貫通孔14aの内径よりも大きくなっている。
弁体16は、図1に示すように、コア5とシート面21との間に変位可能に配置されている。また、弁体16は、弁座内空間部13に挿入されているボール22と、ホルダ17内に配置されている可動鉄心である筒状のアマチュア23と、ボール22とアマチュア23とを連結する筒孔の連結部材24とを有している。弁体16は、ボール22を摺動面20に案内させながら、弁座14に対して変位される。アマチュア23は、燃料噴射弁1の軸線Pに沿った方向についてコア5と対向している。
ボール22には、軸線Pに沿った平面である複数のスリット面22aが形成されている。この例では、4つのスリット面22aがボール22の周方向について等間隔に形成されている。摺動面20及びシート面21のそれぞれとボール22との間には、燃料が流れる隙間燃料通路が生じている。摺動面20とボール22との間の隙間燃料通路は、ボール22の各スリット面22aと摺動面20との間に生じている。従って、この例では、弁座内空間部13の内面とボール22との間に4つの隙間燃料通路がボール22の周方向について等間隔に生じている。
弁体16は、ボール22をシート面21に接触させた閉弁位置と、ボール22をシート面21から離した開弁位置との間で変位可能になっている。アマチュア23は、弁体16が開弁位置に達するとコア5に接触し、開弁位置から閉弁位置に向かって変位されるとコア5から離れる。
弁体16が開弁位置に達すると、ボール22とシート面21との間に生じている隙間燃料通路が開いた状態、即ち開弁状態になる。弁体16が閉弁位置に達すると、ボール22がシート面21に円周上で接触する線接触状態になる。これにより、ボール22とシート面21との間の隙間がなくなり、隙間燃料通路が閉じた状態、即ち閉弁状態になる。図1及び図2では、弁体16が閉弁位置に達している閉弁状態が示されている。
燃料は、弁座内空間部13の内面とボール22との間に生じた隙間燃料通路を、摺動面20、シート面21の順に流れた後、貫通孔14aを通って噴孔プレート15へ出る。貫通孔14aから噴孔プレート15へ出る燃料の量は、ボール22がシート面21に接触したりボール22がシート面21から離れたりすることにより調整される。
噴孔プレート15は、溶接により弁座14に固定されている。噴孔プレート15には、噴孔プレート15を貫通する複数の噴孔31が設けられている。弁座14の貫通孔14aから噴孔プレート15へ出た燃料は、複数の噴孔31から外部へ噴射される。
スプリング19は、固定ロッド18と連結部材24との間に縮められた状態で弾性復元力を発生している。これにより、スプリング19は、ボール22がシート面21に接触する方向へ弁体16を付勢している。
コイル6の電磁力が発生すると、アマチュア23がコア5に吸引される。即ち、コイル6は、アマチュア23をコア5に吸引する電磁吸引力を発生する。コイル6の電磁吸引力が発生すると、弁体16は、スプリング19の付勢力に逆らって、シート面21から離れる方向へ変位される。
固定ロッド18内の空間、スプリング19が配置されている空間、連結部材24内の空間は、燃料が流れる燃料通路になっている。燃料は、固定ロッド18、スプリング19、連結部材24の順に、燃料通路を流れた後、弁座14の弁座内空間部13へ流れる。
シート面21には、弁体16が閉弁位置にあるときにボール22が接触する接触部が存在している。図2に示すように、シート面21の上流側端部の位置をシート入口位置A、シート面21のボール22との接触部の位置をシート接触位置B、シート面21の下流側端部の位置をシート出口位置Cとすると、弁体16が開弁位置にあるときの隙間燃料通路のうち、シート入口位置Aからシート接触位置Bまでの部分が助走通路になっており、シート接触位置Bからシート出口位置Cまでの部分が拡散通路になっている。シート入口位置Aからシート接触位置Bまでの隙間燃料通路の長さ、即ち助走通路の長さL1は、シート接触位置Bからシート出口位置Cまでの隙間燃料通路の長さ、即ち拡散通路の長さL2よりも長くなっている。
図3は、図2の噴孔プレート15の要部を示す拡大断面図である。また、図4は、図3のボール22から見たときの噴孔プレート15を示す上面図である。各噴孔31の軸線は、燃料の流れの下流側に向かって軸線Pから離れる方向へ軸線Pに対して傾斜している。噴孔プレート15には、弁座14に対向するプレート対向面15aが形成されている。プレート対向面15aには、各噴孔31のそれぞれの開口部が噴孔入口として形成されている。各噴孔31は、量産管理可能な限界にまで軸線Pに近接して集中配置されている。これにより、弁体16が閉弁位置にあるときには、噴孔31の軸線に沿った方向について、噴孔入口とボール22との間の距離hが、噴孔31の長さtよりも短くなっている。また、弁体16が閉弁位置にあるときには、噴孔プレート15のプレート対向面15aとボール22との間の隙間の寸法が量産管理可能な最小値になっている。これにより、閉弁状態での貫通孔14a内の空間の容積が小さくなり、閉弁時に貫通孔14a内に流れる余分な燃料の流動によるロスの最小化が図られている。
複数の噴孔31は、図4に示すように、噴孔プレート15の周方向について互いに間隔を置いて配置されている。この例では、燃料噴射弁1の軸線Pを中心とする円上に4つの噴孔31が噴孔プレート15の周方向について等間隔に設けられている。以下、4つの噴孔31を、図3及び図4に示されるように、それぞれ噴孔31a,31b,31c,31dとして記載する。各噴孔31a,31b,31c,31d(以下、「各噴孔31a〜31d」として記載する)の周方向の位置は、各スリット面22aの周方向の位置に合わせて設定されている。即ち、各噴孔31a〜31dは、各スリット面22aによって生じる各隙間燃料通路のそれぞれの周方向の位置に対応させて噴孔プレート15に設けられている。この例では、弁座14から噴孔プレート15を見たとき、噴孔31a及び噴孔31cのそれぞれの噴孔入口が軸線Pに関して対称の位置に配置され、噴孔31b及び噴孔31dのそれぞれの噴孔入口が軸線Pに関して対称の位置に配置されている。
図5は、図3の弁体16が開弁位置に達しているときの弁装置3の要部を示す拡大断面図である。隙間燃料通路の通路出口30は、拡散通路の出口の位置、即ちシート出口位置Cに形成されている。弁体16が開弁位置にあるときには、各スリット面22aの周方向の位置に合わせて生じている複数の隙間燃料通路の通路出口30から燃料が噴孔プレート15に向けて供給される。
各噴孔31a〜31dの噴孔入口は、弁体16が開弁位置にあるときに、対応する隙間燃料通路がシート出口位置Cからプレート対向面15aを直接臨む範囲に形成されている。即ち、図5に示すように、シート出口位置Cに形成されている隙間燃料通路の通路出口30でのボール22の接線VL1と、シート面21の延長線VL2とがプレート対向面15aにそれぞれ交わってできた2つの交点の間の範囲に、対応する各噴孔31a〜31dの噴孔入口が位置している。
また、弁体16が開弁位置にあるときには、シート出口位置Cに形成されている隙間燃料通路の通路出口30でのボール22の接線VL1が、プレート対向面15aとボール22との間の空間で軸線Pと交差している。これにより、隙間燃料通路の通路出口30から出た燃料の流れは、図5の矢印ARに沿った方向への流れになる。
軸線Pに関して対称の位置にある一対の噴孔31a,31cのそれぞれに対応する隙間燃料通路の通路出口30から出た燃料の流れのうち、一対の噴孔31a,31cのそれぞれの噴孔入口の上方を通過した燃料の流れは、軸線P上で互いに対向する。これにより、燃料が軸線P上で互いに衝突し、燃料の流速は軸線P上で抑制される。同様に、軸線Pに関して対称の位置にある一対の噴孔31b,31dのそれぞれの噴孔入口の上方を通過した燃料の流速も、軸線P上で抑制される。
図6は、図3の弁体16が開弁位置にあるときのボール22とシート面21との間に生じている隙間燃料通路の断面積と、シート面21での位置との関係を示すグラフである。隙間燃料通路における助走通路の断面積は、シート入口位置Aからシート接触位置Bに向かって、即ち燃料の流れの下流側に向かって連続的に小さくなっている。これに対して、隙間燃料通路における拡散通路の断面積は、シート接触位置Bからシート出口位置Cに向かって、即ち燃料の流れの下流側に向かって連続的に大きくなっている。
シート入口位置Aでの隙間燃料通路の断面積SAと、シート接触位置Bでの隙間燃料通路の断面積SBと、シート出口位置Cでの隙間燃料通路の断面積SCとの間には、SA>SC>SBの関係がある。従って、助走通路と拡散通路との境界の位置、即ちシート接触位置Bには、弁体16が開弁位置にあるときの隙間燃料通路の断面積が最も小さくなる隙間部が隙間燃料通路の通路狭小部として形成されている。
各隙間燃料通路から噴孔プレート15に供給された燃料は、各隙間燃料通路に対応する各噴孔31a〜31dのそれぞれに噴孔入口から流入する。各噴孔31a〜31dに流入した燃料は、各噴孔31a〜31dを流れるときに液膜化される。
例えば、4つの噴孔31a〜31dのうちの噴孔31aについてみると、以下の第1〜第3の要素によって、噴孔31a内の燃料の液膜形成が促進される。
(第1の要素)
噴孔31aに対応する隙間燃料通路の通路出口30からみると、図4に示すように、他の噴孔31cが噴孔31aの背後に存在し、噴孔31aの噴孔入口の位置が隙間燃料通路の通路出口30に最も近い位置になっている。これにより、噴孔31aには、噴孔31aに対応する隙間燃料通路の通路出口30からの燃料が主に供給される。このような燃料の供給バランスを「噴孔の配置による噴孔への燃料供給バランス」という。また、噴孔31aは、噴孔入口から燃料の下流側に向かって軸線Pから離れる方向へ傾斜している。これにより、噴孔31aには、噴孔31aの噴孔入口での圧力分布によって噴孔31aよりも径方向外側、即ち図4の右側からの燃料の流入が優勢になる。このような燃料の供給バランスを「噴孔の傾斜による噴孔への燃料供給バランス」という。このように、噴孔の配置による噴孔への燃料供給バランスと、噴孔の傾斜による噴孔への燃料供給バランスとによって、噴孔31aには、噴孔31aよりも径方向外側からの燃料の流入が強くなる。
(第2の要素)
また、弁体16が閉弁位置にあるときに、噴孔31aの軸線に沿った方向についての噴孔入口とボール22との間の距離hが、噴孔31aの軸線に沿った方向についての噴孔31aの長さtよりも短くなっている。これにより、弁体16が閉弁位置から開弁位置への変位を開始するときの低燃料圧力の状態において、噴孔31aの噴孔入口から流入する燃料の流れの成分のうち、噴孔31aの軸線に沿った成分よりも、噴孔31aの軸線と直交する方向の成分が強められる。
(第3の要素)
さらに、噴孔31aに対応する隙間燃料通路がシート出口位置Cからプレート対向面15aを直接臨む範囲に噴孔31aの噴孔入口が形成されている。これにより、噴孔31aに対応する隙間燃料通路の通路出口30から出た燃料が、ボール22及び弁座14に妨げられずに噴孔31aの噴孔入口に直接到達する。従って、燃料の流れのエネルギのロスが抑制される。
このように、噴孔31a内では、上記の第1〜第3の要素によって燃料の液膜形成が促進される。他の噴孔31b,31c,31dのそれぞれでも、噴孔31aと同様に、燃料の液膜形成が促進される。
シート面21とボール22との間に生じた隙間燃料通路の断面積は、シート接触位置Bからシート出口位置Cに向かって連続的に大きくなっている。これにより、噴孔31aに対応する隙間燃料通路の通路出口30から出る燃料のうち、ボール22に近い位置を主に流れる燃料は、図4の矢印及び図5の矢印ARで示すように、噴孔31aの噴孔入口の上方を通過して他の噴孔31bの背後に向かう。他の噴孔31bの背後に流れた燃料は、噴孔31bでの燃料の液膜化の促進の妨げになる。本実施の形態では、各噴孔31a〜31dの噴孔入口の上方を通過した燃料の流速が軸線P上で抑制されることから、各噴孔31a〜31dのそれぞれにおいて燃料が背後から流入することが抑制される。
図7は、図5のシート出口位置Cでの隙間燃料通路の断面積SCとシート接触位置Bでの隙間燃料通路の断面積SBとの比である通路断面積比SC/SBと、噴孔31aから噴射される燃料の粒子径との関係を示すグラフである。噴孔31aから噴射される燃料の粒子径は、図7に示すように、通路断面積比SC/SBが1.3以下である場合に小さくなっている。即ち、通路断面積比SC/SBが1.3以下である場合に燃料の微粒化が促進されていることが分かる。従って、この発明の燃料噴射弁1では、通路断面積比SC/SBが1.3以下に設定されている。即ち、この発明の燃料噴射弁1では、シート出口位置Cでの隙間燃料通路の断面積SCが、シート接触位置Bでの隙間燃料通路の断面積SBの1.3倍以下になっている。この例では、通路断面積比SC/SBが1.2になっている。
次に、動作について説明する。燃料噴射弁1の上部から燃料の圧力が加わると、燃料がフィルタ11を通ってコア5内、弁体16内、弁座内空間部13内に充填される。コイル6への通電が停止されている状態では、スプリング19の付勢力によって弁体16が閉弁位置に達しており、弁体16のボール22が弁座14のシート面21に接触している。これにより、弁座内空間部13の内面とボール22との間に生じている複数の隙間燃料通路が閉じ、弁座14から噴孔プレート15への燃料の供給が停止されている。
コイル6への通電が行われると、電磁吸引力が発生し、アマチュア23がコア5に吸引される。これにより、弁体16は、スプリング19の付勢力に逆らって、開弁位置に変位される。これにより、ボール22がシート面21から離れ、各隙間燃料通路が開いた開弁状態になる。
燃料噴射弁1が開弁状態になると、弁座内空間部13に充填されている燃料が、摺動面20、シート面21の順に各隙間燃料通路を通って、シート出口位置Cに形成されている通路出口30から噴孔プレート15に向けて出る。各隙間燃料通路の通路出口30から出た燃料は、各隙間燃料通路に対応する各噴孔31a〜31dに噴孔入口から主に流入し、液膜化されながら各噴孔31a〜31dを流れる。この後、液膜状の燃料は、各噴孔31a〜31dから噴射され、外部エアとの摩擦により微粒化される。
一方、コイル6への通電が停止されると、電磁吸引力がなくなり、スプリング19の付勢力によって弁体16が閉弁位置に変位される。これにより、隙間燃料通路が閉じ、弁座14から噴孔プレート15への燃料の供給が停止される。
このような燃料噴射弁1では、シート出口位置Cでの隙間燃料通路の断面積SCが、シート接触位置Bでの隙間燃料通路の断面積SBの1.3倍以下になっているので、隙間燃料通路の通路出口30から出た燃料の流れが急激に広がることを抑制することができ、各隙間燃料通路に対応する各噴孔31の噴孔入口に燃料をより確実に流入させることができる。これにより、隙間燃料通路の通路出口30から出た燃料が、隙間燃料通路に対応する噴孔31以外の他の噴孔31に背後から流入することを抑制することができ、各噴孔31での燃料の液膜化を促進することができる。従って、各噴孔31から外部に噴射される燃料の微粒化を促進することができる
また、シート入口位置Aからシート接触位置Bまでの隙間燃料通路の長さL1は、シート接触位置Bからシート出口位置Cまでの隙間燃料通路の長さL2よりも長くなっているので、シート入口位置Aからシート接触位置Bまでの助走通路で燃料の流れを収束させることにより、シート面21に沿った強い方向性を燃料の流れに持たせることができる。また、シート接触位置Bからシート出口位置Cまでの拡散通路での燃料の流れの拡散を抑制することができ、隙間燃料通路の通路出口30から出る燃料の流れの拡散を抑制することができる。これにより、隙間燃料通路の通路出口30から出る燃料の流れのうち、ボール22に近い位置での流れを弱めることができ、シート面21の延長線に沿って各噴孔31に直接流入する強い流れを支配的にすることができる。従って、各隙間燃料通路に対応する各噴孔31の噴孔入口に燃料をさらに確実に流入させることができる。
また、弁体16が開弁位置にあるときには、隙間燃料通路の通路出口30でのボール22の接線VL1が、ボール22とプレート対向面15aとの間の空間で軸線Pと交差するので、軸線Pに関して対称の位置にある一対の噴孔31のそれぞれに対応する隙間燃料通路の通路出口30から出た燃料のうち、噴孔入口の上方を通過した燃料の流れを軸線P上で直接対向させることができる。これにより、噴孔31の噴孔入口の上方を通過した燃料の流速を抑制することができ、各噴孔31において噴孔31の背後から燃料が流入することを抑制することができる。従って、各噴孔31での燃料の液膜形成の促進をさらに図ることができる。
また、弁体16が閉弁位置にあるときには、噴孔31の軸線に沿った方向について、噴孔31の噴孔入口とボール22との間の距離hが、噴孔31の長さtよりも短くなっているので、弁体16が閉弁位置から開弁位置への変位を開始する低燃料圧力の状態において、噴孔入口から噴孔31に流入する燃料の流れのうち、噴孔31の軸線に沿った成分よりも、噴孔31の軸線に直交する成分を強めることができる。これにより、燃料が噴孔31の内面に押し付けられる作用を強めることができ、噴孔31での燃料の液膜形成の促進をさらに図ることができる。
なお、上記の例では、シート入口位置Aからシート接触位置Bまでの隙間燃料通路の長さ、即ち助走通路の長さL1は、シート接触位置Bからシート出口位置Cまでの隙間燃料通路の長さ、即ち拡散通路の長さL2よりも長くなっているが、シート出口位置Cでの隙間燃料通路の断面積SCが、シート接触位置Bでの隙間燃料通路の断面積SBの1.3倍以下であれば、助走通路の長さL1が拡散通路の長さL2と同じであってもよいし、助走通路の長さL1が拡散通路の長さL2よりも短くてもよい。
また、上記の例では、弁体16が開弁位置にあるときに、隙間燃料通路の通路出口30でのボール22の接線VL1が、ボール22とプレート対向面15aとの間の空間で軸線Pと交差するようになっているが、シート出口位置Cでの隙間燃料通路の断面積SCが、シート接触位置Bでの隙間燃料通路の断面積SBの1.3倍以下であれば、弁体16が開弁位置にあるときに、隙間燃料通路の通路出口30でのボール22の接線VL1が、ボール22とプレート対向面15aとの間の空間で軸線Pと交差しなくてもよい。
また、弁体16が閉弁位置にあるときに、噴孔31の軸線に沿った方向について、噴孔31の噴孔入口とボール22との間の距離hが、噴孔31の長さtよりも短くなっているが、シート出口位置Cでの隙間燃料通路の断面積SCが、シート接触位置Bでの隙間燃料通路の断面積SBの1.3倍以下であれば、弁体16が閉弁位置にあるときの距離hが噴孔31の長さtと同じであってもよいし、弁体16が閉弁位置にあるときの距離hが噴孔31の長さtよりも長くてもよい。
1 燃料噴射弁、14 弁座、15 噴孔プレート、15a プレート対向面、16 弁体、21 シート面、22 ボール、31 噴孔。

Claims (4)

  1. 燃料の流れの下流側に向かって軸線に近づく方向へ傾斜するシート面が形成されている弁座、
    ボールを有し、前記ボールを前記シート面に接触させた閉弁位置と、前記ボールを前記シート面から離した開弁位置との間で変位可能で、前記ボールと前記シート面との間に生じている隙間燃料通路を開閉する弁体、及び
    複数の噴孔が設けられ、前記弁座よりも燃料の流れの下流側に配置されている噴孔プレート
    を備え、
    前記噴孔プレートには、前記弁座に対向するプレート対向面が形成されており、
    前記プレート対向面には、前記複数の噴孔のそれぞれの開口部が噴孔入口として形成されており、
    前記複数の噴孔は、前記噴孔入口から燃料の流れの下流側に向かって前記軸線から離れる方向へ傾斜しており、
    前記シート面には、前記弁体が前記閉弁位置にあるときに前記ボールが接触する接触部が存在し、
    前記シート面の下流側端部の位置をシート出口位置とし、前記シート面の前記接触部の位置をシート接触位置とすると、
    前記噴孔入口は、前記弁体が前記開弁位置にあるときの前記隙間燃料通路が前記シート出口位置から前記プレート対向面を臨む範囲に設けられており、
    前記弁体が前記開弁位置にあるときには、前記シート出口位置での前記隙間燃料通路の断面積が、前記シート接触位置での前記隙間燃料通路の断面積の1.3倍以下になっている燃料噴射弁。
  2. 前記シート面の上流側端部の位置をシート入口位置とすると、
    前記シート入口位置から前記シート接触位置までの前記隙間燃料通路の長さは、前記シート接触位置から前記シート出口位置までの前記隙間燃料通路の長さよりも長くなっている請求項1に記載の燃料噴射弁。
  3. 前記シート出口位置では、前記隙間燃料通路の通路出口が形成されており、
    前記弁体が前記開弁位置にあるときには、前記ボールと前記プレート対向面との間の空間において、前記隙間燃料通路の通路出口での前記ボールの接線と前記軸線とが交差する請求項1又は請求項2に記載の燃料噴射弁。
  4. 前記弁体が前記閉弁位置にあるときには、前記噴孔の軸線に沿った方向について、前記噴孔入口と前記ボールとの間の距離が、前記噴孔の長さよりも短い請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の燃料噴射弁。
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