JPWO2018083753A1 - 冷蔵庫 - Google Patents

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Abstract

冷蔵庫は、開口部を有する断熱箱体と、断熱箱体の開口部を開閉するように設けられている箱状の扉と、を備え、扉は、扉の前壁部を構成する鋼板と、前壁部に対向する面を形成し、扉の後壁部を構成する内面材と、扉の幅方向の一方の端部において、鋼板と内面材との間に設けられ、扉の側壁部の一部を構成する樹脂部品と、を備え、扉の幅方向の一方の端部において、鋼板は、内面材側に曲折して前壁部と対向する中間後壁部を形成しており、中間後壁部は、使用者が扉の開閉時に指を掛ける手掛部を構成し、樹脂部品は、鋼板の中間後壁部と対向する中間前壁部を有すると共に、扉の奥行方向において鋼板側に位置する縁端部に鋼板と係合する係合部を有し、係合部に鋼板の縁部が係合されることで、鋼板と樹脂部品とが固定されているものである。

Description

本発明は、冷蔵庫、特に冷蔵庫の扉の構造に関するものである。
従来より、鋼板製の回転式扉を備え、回転式扉を開閉するための手掛部に凹形状に形成した樹脂製部品が用いられており、回転式扉の前面部にその樹脂製部品が埋め込まれた構造を備える冷蔵庫がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−163100号公報
冷蔵庫の扉の手掛部は、使用者が扉の開閉の際に手を掛けて触れる部分であり、使用者が冷蔵庫の中で最も触れる回数の多い部分である。しかしながら、この手掛部の部分が樹脂製部品で構成されていると、扉の開閉時に使用者の手が樹脂製部品に触れたときに、使用者は樹脂製部品の持つ触感から製品に高級感、重厚感を感じられにくく、製品に安価なイメージを感じる場合がある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、扉の開閉時に使用者の手が手掛部に触れたときに、使用者が、その触感から製品に高級感、重厚感を感じる冷蔵庫を提供するものである。
本発明に係る冷蔵庫は、開口部を有する断熱箱体と、断熱箱体の開口部を開閉するように設けられている箱状の扉と、を備え、扉は、扉の前壁部を構成する鋼板と、前壁部に対向する面を形成し、扉の後壁部を構成する内面材と、扉の幅方向の一方の端部において、鋼板と内面材との間に設けられ、扉の側壁部の一部を構成する樹脂部品と、を備え、扉の幅方向の一方の端部において、鋼板は、内面材側に曲折して前壁部と対向する中間後壁部を形成しており、中間後壁部は、使用者が扉の開閉時に指を掛ける手掛部を構成し、樹脂部品は、鋼板の中間後壁部と対向する中間前壁部を有すると共に、扉の奥行方向において鋼板側に位置する縁端部に鋼板と係合する係合部を有し、係合部に鋼板の縁部が係合されることで、鋼板と樹脂部品とが固定されているものである。
本発明に係る冷蔵庫は、使用者が扉を開閉する際に手を掛ける手掛部が鋼板で形成されているため、使用者が冷蔵庫の扉を開けるときに指が鋼板に触れる構造となっている。そのため、使用者は、扉の開閉時に指先の触感から冷蔵庫に金属のもつ重厚感や高級感を感じることができる。
本発明の実施の形態1に係る冷蔵庫の斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る冷蔵庫に用いられる冷蔵室扉の分解図である。 図1に示す冷蔵室扉のA−A断面図である。 図3に示す手掛部の部分拡大図である。 本発明の実施の形態2に係る冷蔵庫の手掛部の部分拡大断面図である。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る冷蔵庫1の斜視図である。図1に示すX軸は、冷蔵庫1の幅方向を示し、Y軸は冷蔵庫1の奥行方向を示し、Z軸は冷蔵庫1の高さ方向を示すものである。より詳細には、X軸においてX1側を左側、X2側を右側、Y軸においてY1側を前側、Y2側を後側、Z軸においてZ1側を上側、Z2側を下側として冷蔵庫1を説明する。また、明細書中における各構成部材同士の位置関係(例えば、上下関係等)は、原則として、冷蔵庫1を使用可能な状態に設置したときのものである。
図1に示す冷蔵庫1は、間冷式の冷蔵庫であり、鋼板製の外箱および樹脂製の内箱から構成される開口部を有する断熱箱体2を備える。断熱箱体2は、外箱と内箱との間に断熱材が発泡充填されて構成される。また、断熱箱体2の内部の収容空間には、開口部ごとにそれぞれ冷蔵室3、製氷室4、切替室5、冷凍室6および野菜室7の5種の貯蔵室が形成される。冷蔵室3、製氷室4、切替室5、冷凍室6および野菜室7は、それぞれ仕切部材によって仕切られて、断熱されている。なお、各貯蔵室の位置は任意であり、例えば冷凍室6の位置に野菜室7が配置されてもよく、野菜室7の位置に冷凍室6が設けられてもよい。また、冷蔵庫1が備える貯蔵室の種類および数は、これらに限定されるものではない。
冷蔵室3は、冷蔵温度帯(例えば、約3〜5℃)に設定され、食品などの被冷却物を収納する貯蔵室である。製氷室4は、室内に製氷機が設けられ、その製氷機によって製造された氷を保存する貯蔵室である。切替室5は、用途に応じて温度帯を切り換えることができる貯蔵室である。冷凍室6は、0℃未満の冷凍温度帯(例えば、−18℃以下)に設定され、貯蔵品を冷凍し収納する貯蔵室である。野菜室7は、冷蔵室3よりも設定温度が高い冷蔵温度帯(例えば、約3〜7℃)に設定され、特に野菜を冷蔵するのに適している貯蔵室である。
冷蔵庫1は、断熱箱体2の開口部を開閉するように設けられている箱状の扉を有している。具体的には、冷蔵室3、製氷室4、切替室5、冷凍室6および野菜室7の各貯蔵室において、それぞれ冷蔵室扉8および冷蔵室扉9、製氷室扉10、切替室扉11、冷凍室扉12ならびに野菜室扉13が、各貯蔵室の開口部を開閉するように設けられている。これらの扉を開閉することで冷蔵室3、製氷室4、切替室5、冷凍室6および野菜室7の各貯蔵室は外部空間に開放され又は外部空間と遮断される。冷蔵室扉8および冷蔵室扉9は、観音開き式の回転式扉であり、製氷室扉10、切替室扉11、冷凍室扉12および野菜室扉13は引出し式の扉である。なお、冷蔵室3の扉は、観音開き式の扉ではなく、1枚式の回転式扉でもよい。
図2は、本発明の実施の形態1に係る冷蔵庫に用いられる冷蔵室扉の分解図である。図3は、図1に示す冷蔵室扉のA−A断面図である。図2及び図3を用いて冷蔵室3の扉を構成する冷蔵室扉9について説明する。なお、冷蔵室扉8の基本的な構造は冷蔵室扉9と同じであるため、冷蔵室扉8についての説明を省略する。冷蔵室扉9は、箱状の扉であり、図3に示すように、冷蔵室扉9の前壁部9aを構成する鋼板20と、前壁部9aに対向する面を形成し、冷蔵室扉9の後壁部9cを構成する内面材21と、を備える。また、冷蔵室扉9は、冷蔵室扉9の幅方向(X軸方向)の一方の端部9eにおいて、鋼板20と内面材21との間に設けられ、冷蔵室扉9の側壁部9dの一部を構成する樹脂部品24と、を備える。また、冷蔵室扉9は、図2に示すように、鋼板20を上下方向から挟み込むように冷蔵室扉9に配設される上キャップ22と下キャップ23とを備える。さらに、冷蔵室扉9は、図3に示すように、鋼板20と、内面材21と、上キャップ22と、下キャップ23と、樹脂部品24と、で構成される冷蔵室扉9の内部の空間に充填される発泡ウレタンなどの発泡断熱材25を備える。なお、図3では、当該空間に発泡断熱材25を備えているが、発泡断熱材25と共に、あるいは、発泡断熱材25の代わりに、真空断熱材を用いても良い。
鋼板20は、図3に示すように、複数の曲げ加工が施されている板金である。鋼板20は、冷蔵室扉9の前壁部9aを構成する前壁部20aと、冷蔵室扉9の後壁部9cの一部を構成する後壁部20cとを有する。また、鋼板20は、冷蔵室扉9の幅方向(X軸方向)の一方の端部9eにおいて、冷蔵室扉9の奥行方向(Y軸方向)の内面材21側に曲折して前壁部9aと対向する中間後壁部20eを形成する。また、鋼板20は、冷蔵室扉9の幅方向(X軸方向)の回転軸27側の端部9fにおいて、前壁部20aから後壁部20c側に向かって延設され、前壁部20aと後壁部20cとを接続して冷蔵室扉9の側壁部9bを構成する側壁部20bを有する。さらに、鋼板20は、冷蔵室扉9の幅方向(X軸方向)の端部9eにおいて、前壁部20aから内面材21側に向かって延設されて中間後壁部20eと接続し、冷蔵室扉9の側壁部9dの一部を構成する側壁部20dを有している。
鋼板20は、内面材21側に曲折して前壁部9aと対向する中間後壁部20eを形成しており、中間後壁部20eは、使用者が冷蔵室扉9の開閉時に指を掛ける手掛部26を構成する。手掛部26は、冷蔵室扉9の幅方向(X軸方向)の一方の端部9eにおいて、図1に示す冷蔵室扉9の高さ方向(Z軸方向)の上端部9g1から下端部9g2に延びるように形成されている。なお、手掛部26は、冷蔵室扉9の端部9eの全てに連続して形成されていてもよく、端部9eの一部に形成されていてもよい。
鋼板20は、必ずしも図3に示すように、前壁部20aと、側壁部20dと、中間後壁部20eとの3つの構成部分に明確に分かれるように形成されていなくてもよく、例えば、これらが一体的に形成されていてもよい。また、図3において、前壁部20aは、水平断面形状において、端部9fから端部9eにかけて冷蔵庫1の奥行方向(Y軸方向)に突出するように、ゆるやかな湾曲形状に形成されている。しかし、前壁部20aは、冷蔵室扉9の前面側の壁を形成するものであればよい。そのため、前壁部20aの形状は、端部9eと端部9fとの間で変形することがない平坦な形状であってもよく、あるいは、端部9eと端部9fとの間に凹凸形状を有するものであってもよい。
図2に示す上キャップ22は、鋼板20の上端側であって冷蔵室扉9の幅方向(X軸方向)にかけて配置されているものである。また、下キャップ23は、鋼板20の下端側であって冷蔵室扉9の幅方向(X軸方向)にかけて配置されているものである。なお、冷蔵庫1では、上キャップ22及び下キャップ23の2つのキャップが設けられている冷蔵室扉9について一例として説明しているが、それに限定されるものではなく、冷蔵室扉9の上下のどちらか一方にドアキャップが設けられている態様であってもよい。
内面材21は、図3に示すように、冷蔵室扉9の前壁部9aに対向する面を形成し、冷蔵室扉9の後壁部9cを構成する。換言すれば、内面材21は、発泡断熱材25を介して鋼板20の前壁部20aに対向するように設けられている。内面材21は、幅方向(X軸方向)の一端である接続端部21aで鋼板20の後壁部20cと係合する。また、図2に示すように、内面材21の上側には上キャップ22が配置され、下側には下キャップ23が配置されている。なお、内面材21に必要に応じて装着されあるいは形成される例えば棚や棚受け、固定部などは図示を省略している。
樹脂部品24は、図3に示すように、冷蔵室扉9の奥行方向(Y軸方向)に設けられ、冷蔵室扉9の側壁部9dの一部を構成する。樹脂部品24は、鋼板20の中間後壁部20eと対向する中間前壁部24aを有する。中間前壁部24aは、冷蔵室扉9の前面側の側壁の一部を構成している。また、樹脂部品24は、中間前壁部24aから内面材21側に延設され、鋼板20の側壁部20bと対向する側壁部24bを有する。さらに、樹脂部品24は、冷蔵室扉9の後壁部9cの一部を構成する後壁部24cを有する。後壁部24cは、内面材21の幅方向(X軸方向)において、接続端部21aとは反対側の縁端部である接続端部21bで内面材21と係合する。
図4は、図3に示す手掛部の部分拡大図である。樹脂部品24は、冷蔵室扉9の奥行方向(Y軸方向)において鋼板20側に位置する縁端部24kに鋼板20と係合する係合部24fを有する。より詳細に説明すると、樹脂部品24は、中間前壁部24aから前壁部9a側に曲折した中間側壁部24eを有し、前壁部9a側の中間側壁部24eの縁端部24kに係合部24fが形成されている。また、樹脂部品24は、中間前壁部24aと中間側壁部24eとの間の接続部が、緩やかに曲折した湾曲部24dで構成されている。そして、中間前壁部24aと中間側壁部24eとの接続部の手掛部26側の面が緩やかな曲面24d1で構成されている。ただし、中間前壁部24aと中間側壁部24eとの接続部は、必ずしも緩やかな曲面をもつように形成されていなくてもよい。例えば、中間前壁部24aと中間側壁部24eとの接続部は湾曲部24dを有さずに、中間前壁部24aと中間側壁部24eとが90度あるいは90度前後の角度で接続していてもよい。
係合部24fは、鋼板20の縁部20gを係合することで、樹脂部品24と鋼板20とを固定する部分である。係合部24fは、樹脂部品24の縁端部24kに形成されており、冷蔵庫1の高さ方向(Z軸方向)において、樹脂部品24の上端部から下端部にかけて形成されている。なお、係合部24fは、樹脂部品24の縁端部24kの全てに連続して形成されていてもよく、縁端部24kの一部に形成されていてもよい。
係合部24fは、二股に分かれた内縁部24gと外縁部24hとを有すると共に、内縁部24gと外縁部24hとの間に溝部24iを形成している。鋼板20は、溝部24iに鋼板20の縁部20gが挿入されることで樹脂部品24と係合されている。係合部24fは、内縁部24gの先端部24j1と外縁部24hの先端部24j2とが、冷蔵室扉9の幅方向(X軸方向)に向いて形成されている。また、係合部24fの溝部24iに鋼板20が挿入された状態において、外縁部24hは前壁部9a側に配置され、内縁部24gは中間前壁部24a側に配置されている。
指の先端が触れる中間側壁部24eの指側の壁面24e1から、外縁部24hの先端部24j2までの外縁部24hの突出部Bの長さは、中間側壁部24eの壁面24e1から内縁部24gの先端部24j1までの内縁部24gの突出部Aの長さよりも長く形成されている。内縁部24gは、中間側壁部24eの壁面24e1から先端部24j1までの突出部Aの長さが、5mm以下に形成されるのが望ましい。また、内縁部24gの厚さは、鋼板20との接触面から反対面までの厚さCが2mm以下を目安に形成されるのが望ましく、使用樹脂の流動性を考慮した上で内縁部24gの厚さを極力薄くすることが望ましい。
冷蔵室扉9は、鋼板20と樹脂部品24とが係合すると、中間後壁部20eと、中間側壁部24eと、中間前壁部24aとによって、凹形状部28が形成される。凹形状部28は、冷蔵室扉9において、使用者が冷蔵室扉9を開けるときに指を挿入することができる領域である。使用者は、凹形状部28に指を挿入し、手掛部26に指を掛けて冷蔵室扉9を引くことで扉を開けることができる。凹形状部28は、冷蔵室扉9の幅方向(X軸方向)の一方の端部9eにおいて、冷蔵室扉9の高さ方向(Z軸方向)に形成さられている。凹形状部28は、手掛部26と共に、冷蔵室扉9の幅方向(X軸方向)の一方の端部9eにおいて、図1の冷蔵庫1の高さ方向(Z軸方向)の上端部9g1から下端部9g2にかけて形成されている。なお、凹形状部28は、冷蔵室扉9の端部9eの全てに連続して形成されていてもよく、端部9eの一部に形成されていてもよい。係合部24fは、凹形状部28の最も底側である、中間側壁部24e側に形成されているので、係合部24fは、冷蔵室扉9が閉められた状態において、冷蔵庫1の前壁部9a側にいる使用者からは直接見えない位置に配置されている。
図4に示すように、冷蔵室扉9は、使用者が冷蔵室扉9の手掛部26に手を掛けたときに、手の甲側に位置する中間前壁部24aに冷蔵庫1を操作するための操作機能部品31を設けている。操作機能部品31は、中間前壁部24aの裏側の扉構造の内部空間30に内蔵され、例えば液晶表示などの表示部品、ボタン式あるいはタッチパネル式の操作スイッチなどが中間前壁部24aに設けられている。このような構造は、冷蔵室扉8においても適用可能である。なお、操作機能部品31の配設は任意であり、冷蔵室扉9は、これらの部品を設けていなくてもよい。
以上のように、冷蔵庫1は、使用者が冷蔵室扉9を開閉する際に手を掛ける手掛部26が鋼板20で形成されているため、使用者が冷蔵庫1の冷蔵室扉9を開けるときに指が鋼板20に触れる構造となっている。そのため、使用者は、冷蔵室扉9の開閉時に指先の触感から冷蔵庫1に金属のもつ重厚感や高級感を感じることができる。また、鋼板20と樹脂部品24との係合部24fにおいて、指の先端が触れる中間側壁部24eの指側の壁面24e1から先端部24j1までの、内縁部24gの突出部Aの長さが5mm以下に形成されている。そのため、冷蔵庫1は、使用者が冷蔵室扉9を開けるために、凹形状部28に指を入れ、手掛部26に指をかけたときに、指の腹が樹脂部品に触れる事がなく金属に触れられる構造となっている。さらに、内縁部24gの厚さは、鋼板20との接触面から反対面までの厚さCが2mm以下を目安に形成されている。そのため、冷蔵庫1は、使用者が冷蔵室扉9を開けるときに、指の腹が樹脂部品に触れる事がなく金属に触れられる構造となっている。その結果、使用者は、冷蔵庫1から金属の持つ重厚感や高級感を感じることができる。さらには、使用者が指を冷蔵室扉9の凹形状部28に挿入したときに、上記の係合部24fの構成のため、鋼板20と樹脂部品24との間に爪が入ってしまう恐れもなく、使用上の安全性にも優れている。
また、係合部24fの外縁部24hは、内縁部24gよりも中間側壁部の壁面から先端部までの長さが長く形成されている。そのため、使用者が冷蔵室扉9を開放するために手掛部26に指をかけて冷蔵室扉9を引くときに、外縁部24hは鋼板20の中間後壁部20eを後ろから支える構造となる。その結果、外縁部24hは、係合部24fの係合強度を強化することができ、冷蔵室扉9の剛性を強化することができる。また、湾曲部24dにおいて、手掛部26側の曲面24d1が緩やかな曲面となるように形成されている。そのため、使用者が、凹形状部28に指を挿入にしたときに、指が曲面に沿って移動するので、指が樹脂部品24に強くあたることはなく、指が手掛部26に滑らかに導かれる。
また、従来の冷蔵庫では、手掛部の凹形状を上下方向に設けた構造の扉を備え、鋼板と樹脂部品との係合が扉の前面部で行われている。しかし、鋼板と樹脂部品との係合部分が、使用者に容易に見える位置に設けられているため、意匠性を損なっている。また、その対策として、樹脂部品側の係合部分にメッキ部品やホットスタンプを用いることが多く、コスト増加の懸念がある。さらに、従来の冷蔵庫では、扉の前壁を構成する鋼板と樹脂部材との係合部分において、扉の内部に充填する発泡断熱材が漏洩した場合には、発泡断熱材の漏洩部から固化した発泡断熱材を剥がす作業が必要となる。しかし、漏洩した発泡断熱材の全てを取り除くことは困難であり、また、係合部分が使用者に容易に見える位置に設けられているため、発泡断熱材の漏洩部分の見映えが悪ければ、扉を廃却することになる。
これに対し、冷蔵庫1では、扉が閉められた状態において、係合部24fは、冷蔵庫1の前壁部9a側にいる使用者からは直接見えない位置に配置されている。そのため、冷蔵庫1は、係合部24fを設けても意匠性を損なうことはない。また、冷蔵庫1において、係合部24fは、冷蔵庫1の前壁部9a側にいる使用者からは直接見えない位置に配置されているため、たとえ発泡断熱材が漏洩したとしても、漏洩した発泡断熱材により冷蔵室扉9の見栄えが悪くなることはない。そのため、見栄えの悪い製品が流出することを抑制でき、さらには、製品の廃却が削減できるので歩留まりが改善され生産性が向上する。
また、冷蔵庫の扉の構造において、扉の一部を構成する樹脂性部品を鋼板に組み付けるために、樹脂性部品と鋼板とを接続させる別部品を必要とする場合が考えられる。扉がこのような構造の場合、扉の内部に注入される発泡断熱材が洩れないように、樹脂性部品と鋼板との接続部分にシールなどを施す必要があり、製造工数や製造コストが増加してしまう。
これに対し、冷蔵庫1は、鋼板20の縁部20gが樹脂部品24の溝部24iに挿入され、鋼板20と樹脂部品24とが係合されて固定されている。そのため、樹脂部品24と鋼板20とが密に係合され、樹脂部品24を鋼板20に組み付けるための別部品を必要としない。また、樹脂部品24と鋼板20とが密に係合され、樹脂性部品と鋼板との係合部分にシールなどを施す必要ない。その結果、冷蔵庫1の製造工数や製造コストを抑制する事ができる。
また、手掛部は扉の開閉動作時に繰返し負荷が掛かるために、手掛部が樹脂で構成されていると、樹脂部品の肉厚を増やす、リブ形状を追加する、さらには強度補強材を配設するなどの追加の手段を用いて、手掛部の強度を確保する場合が考えられる。扉がこのような構造である場合、樹脂製部品の手掛部の採用は、冷蔵庫の製造コストを増加させてしまう。
これに対し、冷蔵庫1は、手掛部26が鋼板20で形成されている。そのため、樹脂部品の肉厚を増やす、リブ形状を追加する、さらには強度補強材を配設するなど、手掛部の強度を確保する必要はなく、これらの構成を設けるための製造コストを抑制できる。また、手掛部26が鋼板20で形成されることで、繰返し負荷による手掛部26の劣化が樹脂を用いた場合に比べはるかに少ないというメリットがある。
また、冷蔵庫の扉の構造において、1枚の鋼板に複雑な曲げ加工を施して扉に手掛け形状を形成するものが考えられる。さらに、扉の手掛部分が2枚の鋼板で形成されるものも考えられる。しかしながら、前者の冷蔵庫では、鋼板の曲げ加工が複雑であるため、寸法のばらつきが大きくなる場合がある。そのため、前者の冷蔵庫では、曲げた鋼板と、鋼板の上下に配設する樹脂製のキャップとの合わせ作業が困難となり、扉の組み立ての作業性の悪化、あるいは扉の出来映えの悪化に繋がる場合がある。さらに、前者の冷蔵庫では、鋼板に複雑な曲げ加工を施すために冷蔵庫を製造する設備が限定され、設備にかかるコストも高くなってしまう。また、後者の冷蔵庫では、2枚の鋼板を係合するために、鋼板同士を係合するための別の係合部品が必要となる。そのため、扉を製造するための部品点数が増えることになり、扉を組み立てる作業性が悪化してしまう。さらに、後者の冷蔵庫では、一般樹脂(例えばABS樹脂)と比べて高価な鋼板を多く使用することとなり、部品を調達するコストが増加してしまう。
これに対し、冷蔵庫1は、手掛部26を形成するために1枚の鋼板20で形成することができ、また、手掛部26を形成するために、あるいは、係合部24fと係合させるために鋼板20に複雑な曲げ加工を施す必要ない。そのため、冷蔵庫1は、鋼板に曲げ加工を施す工数を少なくすることができ、鋼板に複雑な曲げ加工を施すための設備を必要としない。また、鋼板同士を接続するための別の係合部品を必要としない。その結果、冷蔵庫1は、製造に係る材料コスト、設備にかかるコスト及び製造コストを抑えることができる。
また、冷蔵庫の扉の構造において、扉の鋼板に、意匠性を高めるために加飾されたラミネートフィルム又はPETフィルムを貼付け、あるいは、塗装又は印刷処理を施す場合があり、扉の鋼板はさらに高価な材料となる場合がある。そのため、冷蔵庫1の製造において、鋼板20の使用量を少なくすることはコスト抑制に繋がることになる。冷蔵室扉9において、鋼板20を用いた構造は手掛部26までで、そこから先の内面材21までの冷蔵室扉9の構造は、樹脂部品24を用いて構成されている。冷蔵庫1は、高価な材料である鋼板20の使用量を抑えているため、材料コストの抑制を図ることができる。
さらに、冷蔵庫1は、中間前壁部24aに操作機能部品31などを配設することができる。中間前壁部24aは樹脂製のため、樹脂部品24の製造工程において中間前壁部24aに操作機能部品31の取り付け形状を設けることが容易である。そのため、冷蔵庫1は、鋼板20への操作機能部品31を取り付けるための穴の加工を無くすことができ、また、操作機能部品31を鋼板20へ取り付けるための部品を追加する必要がなく、冷蔵庫1の製造コストを抑制できる。
実施の形態2.
図5は、本発明の実施の形態2に係る冷蔵庫の手掛部の部分拡大断面図である。図1〜図4の冷蔵庫と同一の構成を有する部位には同一の符号を付してその説明を省略する。本発明の実施の形態2に係る冷蔵庫は、本発明の実施の形態1に係る冷蔵庫とは係合部の配設位置が異なるものである。なお、本発明の実施の形態2に係る冷蔵庫1Aの外観図は、図1の冷蔵庫1と同じため図示を省略する。
図5に示すように、冷蔵室扉9Aは、本発明の実施の形態1の鋼板20に曲げ加工を追加したものである。鋼板20は、冷蔵室扉9の幅方向(X軸方向)の一方の端部9eにおいて、冷蔵室扉9の奥行方向(Y軸方向)の内面材21側に曲折して前壁部9aと対向する中間後壁部20eを形成する。また、鋼板20は、冷蔵室扉9の幅方向(X軸方向)の端部9eにおいて、前壁部20aから図2に示す内面材21側に向かって延設されて中間後壁部20eと接続し、冷蔵室扉9の側壁部9dの一部を構成する側壁部20dを有している。
鋼板20は、内面材21側に曲折して前壁部9aと対向する中間後壁部20eを形成しており、中間後壁部20eは、使用者が冷蔵室扉9の開閉時に指を掛ける手掛部26を構成する。手掛部26は、冷蔵室扉9の幅方向(X軸方向)の一方の端部9eにおいて、図1に示す冷蔵室扉9の高さ方向(Z軸方向)の上端部9g1から下端部9g2に延びるように形成されている。なお、手掛部26は、冷蔵室扉9の端部9eの全てに連続して形成されていてもよく、端部9eの一部に形成されていてもよい。また、鋼板20は、必ずしも図5に示すように前壁部20aと、側壁部20dと、中間後壁部20eとの3つの構成部分に明確に分かれるように形成されていなくてもよく、例えば、これらが一体的に形成されていてもよい。
鋼板20は、中間後壁部20eと接続して、内面材21側に延設する側壁部20fを有する。側壁部20fは、冷蔵室扉9の側壁部9dの一部を構成し、使用者が手掛部26に手を掛けたときに指の先端が当たる面の壁部を構成する。
樹脂部品24は、冷蔵室扉9の奥行方向(Y軸方向)に設けられ、冷蔵室扉9の側壁部9dの一部を構成する。樹脂部品24は、鋼板20の中間後壁部20eと対向する中間前壁部24a1を有する。中間前壁部24a1は、冷蔵室扉9の前面側の側壁の一部を構成している。また、樹脂部品24は、中間前壁部24aから内面材21側に延設され、鋼板20の側壁部20bと対向する側壁部24bを有する。
また、樹脂部品24は、冷蔵室扉9の奥行方向(Y軸方向)において鋼板20側に位置する縁端部24k1に鋼板20と係合する係合部24f1を有する。より詳細に説明すると、樹脂部品24は、中間前壁部24a1の縁端部24k1に係合部24f1が形成されている。
係合部24f1は、鋼板20の縁部20gを係合することで、樹脂部品24と鋼板20とを固定する部分である。係合部24f1は、樹脂部品24の縁端部24k1に形成されており、冷蔵庫1の高さ方向(Z軸方向)において、樹脂部品24の上端部から下端部にかけて形成されている。なお、係合部24f1は、樹脂部品24の縁端部24k1の全てに連続して形成されていてもよく、縁端部24k1の一部に形成されていてもよい。
係合部24f1は、二股に分かれた内縁部24g1と外縁部24h1とを有すると共に、内縁部24g1と外縁部24h1との間に溝部24i1を形成している。鋼板20は、溝部24i1に鋼板20の縁部20gが挿入されることで樹脂部品24と係合されている。係合部24f1は、内縁部24g1の先端部24j1と外縁部24h1の先端部24j2とが、前壁部9a側に向いて設けられている。外縁部24h1は、鋼板20と、内面材21と、上キャップ22と、下キャップ23と、樹脂部品24と、で構成される冷蔵室扉9Aの内部の空間の内側に位置し、内縁部24g1は当該空間の外側に位置するように配設されている。また、外縁部24h1は、内縁部24g1よりも二股に分かれる基部から先端部までの長さが長く形成されている。なお、内縁部24g1は、中間前壁部24a1との接続部24g2において手掛部26側の面が緩やかな曲面となるように形成されている。ただし、接続部24g2は、必ずしも緩やかな曲面をもつように形成されていなくてもよい。
冷蔵室扉9Aは、鋼板20と樹脂部品24とが係合すると、中間後壁部20eと、側壁部20fと、中間前壁部24a1とによって、凹形状部28が形成される。凹形状部28は、冷蔵室扉9Aにおいて、使用者が冷蔵室扉9Aを開けるときに指を挿入することができる領域である。使用者は、凹形状部28に指を挿入し、手掛部26に指を掛けて冷蔵室扉9Aを引くことで扉を開けることができる。凹形状部28は、冷蔵室扉9Aの幅方向(X軸方向)の一方の端部9eにおいて、冷蔵室扉9Aの高さ方向(Z軸方向)に形成さられている。凹形状部28は、手掛部26と共に、冷蔵室扉9Aの幅方向(X軸方向)の一方の端部9eにおいて、図1の冷蔵庫1の高さ方向(Z軸方向)の上端部9g1から下端部9g2にかけて形成されている。なお、凹形状部28は、冷蔵室扉9Aの端部9eの全てに連続して形成されていてもよく、端部9eの一部に形成されていてもよい。係合部24f1は、凹形状部28の最も底側である、側壁部20f側に形成されているので、係合部24f1は、冷蔵室扉9Aが閉められた状態において、冷蔵庫1Aの前壁部9a側にいる使用者からは直接見えない位置に配置されている。
冷蔵室扉9Aは、使用者が冷蔵室扉9Aの手掛部26に手を掛けたときに、手の甲側に位置する中間前壁部24a1に冷蔵庫1を操作するための操作機能部品31を設けている。操作機能部品31は、中間前壁部24a1の裏側の扉構造の内部空間30に内蔵され、例えば液晶表示などの表示部品、ボタン式あるいはタッチパネル式の操作スイッチなどが中間前壁部24a1に設けられている。このような構造は、冷蔵室扉8においても適用可能である。なお、操作機能部品31の配設は任意であり、冷蔵室扉9は、これらの部品を設けなくてもよい。
以上のように、冷蔵庫1Aは、使用者が冷蔵室扉9Aを開閉する際に手を掛ける手掛部26が鋼板20で形成されているため、使用者が冷蔵庫1Aの冷蔵室扉9Aを開けるときに指が鋼板20に触れる構造となっている。そのため、使用者は、冷蔵室扉9Aの開閉時に指先の触感から冷蔵庫1Aに金属のもつ重厚感や高級感を感じることができる。また、係合部24f1が、使用者が、凹形状部28に指を入れたときに手の甲側に位置する中間前壁部24a1の縁端部24k1に設けられている。そのため、使用者が、凹形状部28に指を入れたときに、使用者の指の腹は鋼板20にしか当たらない構造となっている。そのため、冷蔵庫1Aは、使用者が冷蔵室扉9を開けるときに、指の腹が樹脂部品に触れる事がなく金属に触れられる構造となっている。その結果、使用者は、冷蔵庫1Aから金属の持つ重厚感や高級感を感じることができる。さらには、使用者が指を冷蔵室扉9Aの凹形状部28に挿入したときに、上記の係合部24f1の構成のため、鋼板20と樹脂部品24との間に爪が入ってしまう恐れもなく、使用上の安全性にも優れている。
また、冷蔵庫1Aでは、扉が閉められた状態において、係合部24f1は、冷蔵庫1Aの前壁部9a側にいる使用者からは直接見えない位置に配置されている。そのため、冷蔵庫1Aは、係合部24f1を設けても意匠性を損なうことはない。また、冷蔵庫1Aにおいて、係合部24f1は、冷蔵庫1Aの前壁部9a側にいる使用者からは直接見えない位置に配置されているため、たとえ発泡断熱材が漏洩したとしても、漏洩した発泡断熱材により冷蔵室扉9Aの見栄えが悪くなることはない。そのため、見栄えの悪い製品が流出することを抑制でき、さらには、製品の廃却が削減できるので歩留まりが改善され生産性が向上する。
また、冷蔵庫1Aは、鋼板20の縁部20gが樹脂部品24の溝部24i1に挿入され、鋼板20と樹脂部品24とが係合されて固定されている。そのため、樹脂部品24と鋼板20とが密に係合され、樹脂部品24を鋼板20に組み付けるための別部品を必要としない。また、樹脂部品24と鋼板20とが密に係合され、樹脂性部品と鋼板との係合部分にシールなどを施す必要ない。その結果、冷蔵庫1Aの製造工数や製造コストを抑制することができる。
また、冷蔵庫1Aは、手掛部26が鋼板20で形成されている。そのため、樹脂部品の肉厚を増やす、リブ形状を追加する、さらには強度補強材を配設するなど、手掛部の強度を確保する必要はなく、これらの構成を設けるための製造コストを抑制できる。また、手掛部26が鋼板20で形成されることで、繰返し負荷による手掛部26の劣化が樹脂を用いた場合に比べはるかに少ないというメリットがある。
また、冷蔵庫1Aは、手掛部26を形成するために1枚の鋼板20で形成することができ、また、手掛部26を形成するために、あるいは、係合部24f1と係合させるために鋼板20に複雑な曲げ加工を施す必要ない。そのため、冷蔵庫1Aは、鋼板に曲げ加工を施す工数を少なくすることができ、鋼板に複雑な曲げ加工を施すための設備を必要としない。また、鋼板同士を接続するための別の係合部品を必要としない。その結果、冷蔵庫1Aは、製造に係る材料コスト、設備コスト及び製造コストを抑えることができる。
また、冷蔵庫の扉の構造において、扉の鋼板に、意匠性を高めるために加飾されたラミネートフィルム又はPETフィルムを貼付け、あるいは、塗装又は印刷処理を施す場合があり、扉の鋼板はさらに高価な材料となる場合がある。そのため、冷蔵庫1Aの製造において、鋼板20の使用量を少なくすることはコスト抑制に繋がることになる。冷蔵室扉9Aにおいて、鋼板20を用いた構造は手掛部26までで、そこから先の内面材21までの冷蔵室扉9Aの構造は、樹脂部品24を用いて構成されている。冷蔵庫1Aは、高価な材料である鋼板20の使用量を抑えているため、材料コストの抑制を図ることができる。
また、係合部24f1の接続部24g2は、手掛部26側の面が緩やかな曲面となるように形成されている。そのため、使用者が、凹形状部28に指を挿入にしたときに、たとえ指が樹脂部品24に当たったとしても、指が接続部24g2の曲面に沿って移動するので、指が樹脂部品24に強く当たることはなく、指が手掛部26に滑らかに導かれる。
さらに、冷蔵庫1Aは、中間前壁部24a1に操作機能部品31などを配設することができる。中間前壁部24a1は樹脂製のため、樹脂部品24の製造工程において中間前壁部24a1に操作機能部品31の取り付け形状を設けることが容易である。そのため、冷蔵庫1Aは、鋼板20への操作機能部品31を取り付けるための穴の加工を無くすことができ、また、操作機能部品31を鋼板20へ取り付けるための部品を追加する必要がなく、冷蔵庫1Aの製造コストを抑制できる。
1 冷蔵庫、1A 冷蔵庫、2 断熱箱体、3 冷蔵室、4 製氷室、5 切替室、6 冷凍室、7 野菜室、8 冷蔵室扉、9 冷蔵室扉、9A 冷蔵室扉、9a 前壁部、9b 側壁部、9c 後壁部、9d 側壁部、9e 端部、9f 端部、9g1 上端部、9g2 下端部、10 製氷室扉、11 切替室扉、12 冷凍室扉、13 野菜室扉、20 鋼板、20a 前壁部、20b 側壁部、20c 後壁部、20d 側壁部、20e 中間後壁部、20f 側壁部、20g 縁部、21 内面材、21a 接続端部、21b 接続端部、22 上キャップ、23 下キャップ、24 樹脂部品、24a 中間前壁部、24a1 中間前壁部、24b 側壁部、24c 後壁部、24d 湾曲部、24d1 曲面、24e 中間側壁部、24e1 壁面、24f 係合部、24f1 係合部、24g 内縁部、24g1 内縁部、24g2 接続部、24h 外縁部、24h1 外縁部、24i 溝部、24i1 溝部、24j1 先端部、24j2 先端部、24k 縁端部、24k1 縁端部、25 発泡断熱材、26 手掛部、27 回転軸、28 凹形状部、30 内部空間、31 操作機能部品。
本発明に係る冷蔵庫は、開口部を有する断熱箱体と、断熱箱体の開口部を開閉するように設けられている箱状の扉と、を備え、扉は、扉の前壁部を構成する鋼板と、前壁部に対向する面を形成し、扉の後壁部を構成する内面材と、扉の幅方向の一方の端部において、鋼板と内面材との間に設けられ、扉の側壁部の一部を構成する樹脂部品と、を備え、扉の幅方向の一方の端部において、鋼板は、内面材側に曲折して前壁部と対向する中間後壁部を形成しており、中間後壁部は、使用者が扉の開閉時に指を掛ける手掛部を構成し、樹脂部品は、鋼板の中間後壁部と対向する中間前壁部と、中間前壁部から前壁部側に曲折した中間側壁部と、扉の奥行方向において前壁部側に位置する中間側壁部の縁端部に鋼板と係合する係合部を有し、係合部は、二股に分かれた内縁部と外縁部とを有すると共に、内縁部と外縁部との間に溝部を形成し、鋼板は、溝部に鋼板の縁部が挿入されることで樹脂部品と係合されており、係合部に鋼板の縁部が係合されることで、鋼板と樹脂部品とが固定されているものである。

Claims (11)

  1. 開口部を有する断熱箱体と、
    前記断熱箱体の開口部を開閉するように設けられている箱状の扉と、
    を備え、
    前記扉は、
    前記扉の前壁部を構成する鋼板と、
    前記前壁部に対向する面を形成し、前記扉の後壁部を構成する内面材と、
    前記扉の幅方向の一方の端部において、前記鋼板と前記内面材との間に設けられ、前記扉の側壁部の一部を構成する樹脂部品と、
    を備え、
    前記扉の幅方向の前記一方の端部において、前記鋼板は、前記内面材側に曲折して前記前壁部と対向する中間後壁部を形成しており、前記中間後壁部は、使用者が前記扉の開閉時に指を掛ける手掛部を構成し、
    前記樹脂部品は、前記鋼板の前記中間後壁部と対向する中間前壁部を有すると共に、前記扉の奥行方向において前記鋼板側に位置する縁端部に前記鋼板と係合する係合部を有し、
    前記係合部に前記鋼板の縁部が係合されることで、前記鋼板と前記樹脂部品とが固定されている冷蔵庫。
  2. 前記手掛部は、前記扉の幅方向の前記一方の端部において、前記扉の高さ方向の上端部から下端部に延びるように形成されている請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記扉が閉められた状態において、前記係合部は、冷蔵庫の前記前壁部側にいる使用者からは直接見えない位置に配置されている請求項1又は2に記載の冷蔵庫。
  4. 前記係合部は、二股に分かれた内縁部と外縁部とを有すると共に、前記内縁部と前記外縁部との間に溝部を形成し、
    前記鋼板は、前記溝部に前記鋼板の縁部が挿入されることで前記樹脂部品と係合されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の冷蔵庫。
  5. 前記樹脂部品は、前記中間前壁部から前記前壁部側に曲折した中間側壁部を有し、前記前壁部側の前記中間側壁部の縁端部に前記係合部が形成されている請求項4に記載の冷蔵庫。
  6. 前記係合部は、前記内縁部の先端部と前記外縁部の先端部とが、前記扉の幅方向に向いて形成され、
    前記内縁部は、前記中間側壁部の壁面から先端部までの突出部Aの長さが、5mm以下に形成されている請求項5に記載の冷蔵庫。
  7. 前記内縁部の厚さが2mm以下に形成されている、請求項6に記載の冷蔵庫。
  8. 前記係合部の前記溝部に前記鋼板が挿入された状態において、前記外縁部は前記前壁部側に配置され、前記内縁部は前記中間前壁部側に配置されており、
    前記中間側壁部の壁面から前記外縁部の先端部までの前記外縁部の突出部Bの長さは、前記中間側壁部の壁面から前記内縁部の先端部までの前記内縁部の前記突出部Aの長さよりも長く形成されている請求項6又は7に記載の冷蔵庫。
  9. 前記中間前壁部と前記中間側壁部との接続部が曲面で構成されている請求項5〜8のいずれか1項に記載の冷蔵庫。
  10. 前記樹脂部品は、前記中間前壁部の縁端部に前記係合部が形成されており、
    前記係合部は、前記内縁部の先端部と前記外縁部の先端部とが、前記前壁部側に向いて設けられている請求項4に記載の冷蔵庫。
  11. 前記扉は、冷蔵庫を操作するための操作機能部品を前記中間前壁部に設けている請求項1〜10のいずれか1項に記載の冷蔵庫。
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