JP2004116842A - 冷蔵庫 - Google Patents
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Abstract
【課題】冷蔵庫の扉に関し、外観意匠性ならびに扉の操作性、組立て性の向上を図る。
【解決手段】上下を折り曲げた外板7とその側面に配置したキャップ9と内板8により構成される空間に発泡断熱材を充填してなる扉に、可動式のハンドル12と支点軸15とレバー13によるテコの原理により扉の開扉力を低減する開扉力低減機構を、前記キャップ9とは独立して前記外板7上部に設けたものであり、扉開時の操作性が向上するとともに、扉の上下端部のスッキリ感を高めデザイン性の向上が図れる。
【選択図】 図2
【解決手段】上下を折り曲げた外板7とその側面に配置したキャップ9と内板8により構成される空間に発泡断熱材を充填してなる扉に、可動式のハンドル12と支点軸15とレバー13によるテコの原理により扉の開扉力を低減する開扉力低減機構を、前記キャップ9とは独立して前記外板7上部に設けたものであり、扉開時の操作性が向上するとともに、扉の上下端部のスッキリ感を高めデザイン性の向上が図れる。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷蔵庫の扉構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、家庭用冷蔵庫等の扉においては、折り曲げられた鉄板と樹脂製のキャップにより閉ざされた空間に発泡断熱材を充填して成る扉が主流である。
【0003】
以下、図面を参照しながら上記従来の冷蔵庫を説明する。
図5は従来の冷蔵庫の斜視図、図6は従来の冷蔵庫の引出し扉の斜視図である。図において、104は冷蔵庫本体であり、101、102は冷蔵庫本体に取り付けられた引出し式の扉、103は冷蔵庫本体に取り付けられた回転式の扉である。この引出し式の扉101は、左右を折り曲げた鋼板製の外板105と、前記外板105の上端に被さる樹脂製のキャップ106と、同じく前記外板105の下端に被さる樹脂製のキャップ107、さらに図示しない樹脂製の内板から構成されている。扉101は前記外板105と上キャップ106、下キャップ107、内板により閉ざされた空間に発泡断熱材を充填して、扉の断熱性を確保している。またキャップ106には、それ自体に扉を引き出す為の取っ手108が備わっている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−97552号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の冷蔵庫の扉の構成は、固定式のハンドルを備えた上キャップ106と下キャップ107で外板105の上下を覆う構造となっている。これら上下キャップが各扉の間に存在することで、冷蔵庫全体の外観意匠を考えた時、各扉の外板の連続性を妨げ、扉の統一感を損なうという欠点があった。また、取っ手108に手をかけ扉を開けるとき、保存食品の自重で重くなり操作性が悪くなるという欠点があった。
【0006】
本発明は従来の課題を解決するもので、扉の外観意匠性ならびに扉の操作性を向上した冷蔵庫を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に記載の発明は、上下を折り曲げた外板とその側面に配置したキャップと内板により構成される空間に発泡断熱材を充填してなる扉に、可動式のハンドルと支点軸とレバーによるテコの原理により扉の開扉力を低減する開扉力低減機構を、前記キャップとは独立して前記外板上部に設けたものであり、扉開時の操作性が向上するとともに、扉の上下端部のスッキリ感を高めデザイン性の向上が図れる。また、外板の上下を折り曲げることで、冷蔵庫本体の各部屋の仕切り部に近い位置まで外板をまわし込むことが可能になり、周囲の熱を前記仕切り部近傍まで伝えることで前記仕切り部近傍の発汗を防止できる。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、外板に切り欠き部を設け、前記切り欠き部にベースと可動式のハンドルと支点軸とレバーによるテコの原理により扉の開扉力を低減する開扉力低減機構と前記開扉力低減機構を覆うカバーとを組み込んだものであり、扉の一体感を高めることができ、デザイン性の向上が図れる。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、切り欠き部は上下を折り曲げた鉄板の上辺の中央部に設けたものであり、扉の左右のバランスを高めることができ、デザイン性の向上が図れる。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の発明において、ハンドルと支点軸とレバーとベースとカバーとをあらかじめ組込みブロック化した後、外板に固定し、発泡断熱材を充填するものであり、製造工程での作業工数の分割化を図ることができ、効率的な組立ができる。
【0011】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、カバーは,発泡断熱材充填後も脱着可能であり、開扉力低減機構の点検補修が容易にできるとともに、リサイクル時の扉の分解性を高めることができる。
【0012】
請求項6に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、ハンドルの裏面に指詰防止壁を一体に成形し、前記ハンドルを扉上方より組み込んだものであり、指詰めに対する安全性が高まるとともに、部品点数の低減により低コスト化が図れる。
【0013】
請求項7に記載の発明は、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の発明において、開扉力低減機構を有する扉は、冷蔵庫の前面開口部を前後方向に可動する引出し式扉としたものであり、引出し式扉の意匠性と使い勝手の向上を図ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による冷蔵庫の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0015】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1による冷蔵庫の斜視図である。図2は、同実施の形態による冷蔵庫の扉の分解図である。図3は、同実施の形態による冷蔵庫の扉のハンドル部分をブロック化した斜視図、図4は、同実施の形態による冷蔵庫の扉のブロック化したハンドル部分の断面図である。
【0016】
図1において、1は冷蔵庫本体で、内部を複数の区画に仕切り、上部より冷蔵室、野菜室、製氷室、切替室、冷凍室を構成し、各室の前面開口部に回転式の冷蔵室扉2、それぞれ引出し式の野菜室扉3、製氷室扉4、切替室扉5、冷凍室扉6を設けている。
【0017】
図2から図4において、野菜室扉3は、鋼板からなる外板7と樹脂製の内板8と左右側面に配置したキャップ9とハンドルブロック10とで構成される空間に発泡断熱材を充填してなる。ハンドルブロック10は、ベース11とハンドル12とレバー13とカバー14と支点軸15と図示しないスプリングとよりなるもので、製造時、ハンドルブロック10は、あらかじめ上記構成部品を組込みブロック化した後、外板7の切り欠き部16に固定され、その後、発泡断熱材を充填する。外板7は上端折り曲げ部17と下端折り曲げ部18を有し、上端折り曲げ部17の中央部に切り欠き部16を設けている。
【0018】
また、カバー14は、ハンドルブロック10形成時、上方よりツメ(図示せず)でベース11に固定されており、発泡断熱材充填後もツメを外すことで脱着可能となっている。
【0019】
また、ハンドル12の裏面に指詰防止壁19を一体に成形し、前記ハンドル12を扉上方より組み込んでハンドルブロック10を形成している。
【0020】
また、レバー13の一端はハンドル12の上端中央部で回動自在に連接し、ハンドル12の下端面を手前に引くことで、支点軸15を支点としハンドル12の上端部が奥側に移動し、連接するレバー13の先端が冷蔵庫1本体の仕切り部を押すことで野菜室扉3は図示しないガスケットの着磁力を解除し開扉される。このとき、ハンドル12の下端面から支点軸15までの距離を、支点軸15からレバー13の一端までの距離より大きくすることで、テコの原理により開扉力を低減できる。
【0021】
上記構成により、可動式のハンドル12とレバー13により扉の開扉力を低減する開扉力低減機構を有しているので扉開時の操作性が向上する。また、ベース11とハンドル12とレバー13とカバー14と支点軸15とから構成するハンドルブロック10は、キャップ9とは独立して配置しているので、開扉力低減機構をキャップ9をベースとして設計する必要もなく自由なレイアウトで設計することができ、デザイン性の向上が図れる。
【0022】
また、冷蔵室扉2、野菜室扉3、製氷室扉4、切替室扉5、冷凍室扉6の上下面は鋼板を折り曲げて成形しているので、隣り合う扉との連続性を強調でき、扉の上下端部のスッキリ感が高まり、外観品位を高めることができる。また、側面左右は樹脂製のキャップ9で構成されているので、上段から下段まで冷蔵庫の側面のラインを曲線で統一性のあるデザインにすることも可能となり、外観品位を高めることができる。また、外板7の上下端を折り曲げることで、冷蔵庫1本体の各部屋の仕切り部に近い位置まで外板7をまわし込むことが可能になり、周囲の熱を前記仕切り部近傍まで伝えることで前記仕切り部近傍の発汗を防止できる。
【0023】
また、外板7の上辺の中央部に切り欠き部16を設け、前記切り欠き部16にハンドルブロック10を構成する、ベース11とハンドル12とレバー13と支点軸15とこれらを覆うカバー14を組み込んでいるので、野菜室扉3の上部ハンドル取り付け部の一体感、左右バランスを高めることができ、デザイン性の向上が図れる。
【0024】
また、ハンドル12とレバー13と支点軸15とベース11とカバー14とをあらかじめ組込みブロック化した後、外板7に固定し、発泡断熱材を充填することで、生産のメインラインとは別の場所でハンドルブロック10をあらかじめ組み立てておき、それを生産のメインラインで組み付けることが可能となり、製造工程での作業工数の分割化を図ることができ、効率的な組立ができる。また、ハンドルブロック10をあらかじめ組込むことにより、ハンドルブロック10の組立バラツキを検査、修正が可能となり外観品位の向上が図れる。
【0025】
また、カバー14は、ハンドルブロック10形成時、上方よりツメでベース11に固定されているので、発泡断熱材充填後もツメを外すことでカバー14は脱着可能となり、開扉力低減機構の点検補修が容易にできるとともに、リサイクル時の扉の分解性を高めることができる。
【0026】
また、ハンドル12の裏面に指詰防止壁19をハンドル面と略垂直方向に一体に成形し、前記ハンドル12を扉上方より組み込んでハンドルブロック10を形成しているので、ハンドル12の稼動範囲内でハンドル12とベース11の間に指を詰める事を防止する為の指詰防止壁19を配置させることができ、ハンドル12を前方に引き、野菜室扉3を開放しようとしたとき、ハンドル12の裏面に一体に成形した指詰防止壁19も連動して動作するため、使用者の指がハンドル12とベース11の間に挟まれることも生じず、指詰めに対する安全性が高まる。さらにハンドルブロック10の構成部品点数の低減が可能となり低コスト化が図れる。
【0027】
また、開扉力低減機構を有する扉は、冷蔵庫1の前面開口部を前後方向に可動する引出し式扉としているので、多数を占める引出し式扉の意匠性と使い勝手の向上を図ることができる。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1に記載の発明は、上下を折り曲げた外板とその側面に配置したキャップと内板により構成される空間に発泡断熱材を充填してなる扉に、可動式のハンドルと支点軸とレバーによるテコの原理により扉の開扉力を低減する開扉力低減機構を、前記キャップとは独立して前記外板上部に設けたものであり、扉開時の操作性が向上するとともに、扉の上下端部のスッキリ感を高めデザイン性の向上が図れる。また、外板の上下を折り曲げることで、周囲の熱を仕切り部近傍まで伝えられ、仕切り部近傍の発汗を防止できる。
【0029】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、外板に切り欠き部を設け、前記切り欠き部にベースと可動式のハンドルと支点軸とレバーによるテコの原理により扉の開扉力を低減する開扉力低減機構と前記開扉力低減機構を覆うカバーとを組み込んだものであり、扉の一体感を高めることができ、デザイン性の向上が図れる。
【0030】
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、切り欠き部は上下を折り曲げた鉄板の上辺の中央部に設けたものであり、扉の左右のバランスを高めることができ、デザイン性の向上が図れる。
【0031】
また、請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の発明において、ハンドルと支点軸とレバーとベースとカバーとをあらかじめ組込みブロック化した後、外板に固定し、発泡断熱材を充填するものであり、製造工程での作業工数の分割化を図ることができ、効率的な組立ができる。
【0032】
また、請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、カバーは,発泡断熱材充填後も脱着可能であり、開扉力低減機構の点検補修が容易にできるとともに、リサイクル時の扉の分解性を高めることができる。
【0033】
また、請求項6に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、ハンドルの裏面に指詰防止壁を一体に成形し、前記ハンドルを扉上方より組み込んだものであり、指詰めに対する安全性が高まるとともに、部品点数の低減により低コスト化が図れる。
【0034】
また、請求項7に記載の発明は、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の発明において、開扉力低減機構を有する扉は、冷蔵庫の前面開口部を前後方向に可動する引出し式扉としたものであり、引出し式扉の意匠性と使い勝手の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による冷蔵庫の斜視図
【図2】同実施の形態による冷蔵庫の扉の分解図
【図3】同実施の形態による冷蔵庫の扉のハンドル部分をブロック化した斜視図
【図4】同実施の形態による冷蔵庫の扉のブロック化したハンドル部分の断面図
【図5】従来の冷蔵庫の斜視図
【図6】従来の冷蔵庫の引出し扉の斜視図
【符号の説明】
1 冷蔵庫
3 野菜室扉
7 外板
8 内板
9 キャップ
10 ハンドルブロック
11 ベース
12 ハンドル
13 レバー
14 カバー
15 支点軸
16 切り欠き部
19 指詰防止壁
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷蔵庫の扉構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、家庭用冷蔵庫等の扉においては、折り曲げられた鉄板と樹脂製のキャップにより閉ざされた空間に発泡断熱材を充填して成る扉が主流である。
【0003】
以下、図面を参照しながら上記従来の冷蔵庫を説明する。
図5は従来の冷蔵庫の斜視図、図6は従来の冷蔵庫の引出し扉の斜視図である。図において、104は冷蔵庫本体であり、101、102は冷蔵庫本体に取り付けられた引出し式の扉、103は冷蔵庫本体に取り付けられた回転式の扉である。この引出し式の扉101は、左右を折り曲げた鋼板製の外板105と、前記外板105の上端に被さる樹脂製のキャップ106と、同じく前記外板105の下端に被さる樹脂製のキャップ107、さらに図示しない樹脂製の内板から構成されている。扉101は前記外板105と上キャップ106、下キャップ107、内板により閉ざされた空間に発泡断熱材を充填して、扉の断熱性を確保している。またキャップ106には、それ自体に扉を引き出す為の取っ手108が備わっている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−97552号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の冷蔵庫の扉の構成は、固定式のハンドルを備えた上キャップ106と下キャップ107で外板105の上下を覆う構造となっている。これら上下キャップが各扉の間に存在することで、冷蔵庫全体の外観意匠を考えた時、各扉の外板の連続性を妨げ、扉の統一感を損なうという欠点があった。また、取っ手108に手をかけ扉を開けるとき、保存食品の自重で重くなり操作性が悪くなるという欠点があった。
【0006】
本発明は従来の課題を解決するもので、扉の外観意匠性ならびに扉の操作性を向上した冷蔵庫を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に記載の発明は、上下を折り曲げた外板とその側面に配置したキャップと内板により構成される空間に発泡断熱材を充填してなる扉に、可動式のハンドルと支点軸とレバーによるテコの原理により扉の開扉力を低減する開扉力低減機構を、前記キャップとは独立して前記外板上部に設けたものであり、扉開時の操作性が向上するとともに、扉の上下端部のスッキリ感を高めデザイン性の向上が図れる。また、外板の上下を折り曲げることで、冷蔵庫本体の各部屋の仕切り部に近い位置まで外板をまわし込むことが可能になり、周囲の熱を前記仕切り部近傍まで伝えることで前記仕切り部近傍の発汗を防止できる。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、外板に切り欠き部を設け、前記切り欠き部にベースと可動式のハンドルと支点軸とレバーによるテコの原理により扉の開扉力を低減する開扉力低減機構と前記開扉力低減機構を覆うカバーとを組み込んだものであり、扉の一体感を高めることができ、デザイン性の向上が図れる。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、切り欠き部は上下を折り曲げた鉄板の上辺の中央部に設けたものであり、扉の左右のバランスを高めることができ、デザイン性の向上が図れる。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の発明において、ハンドルと支点軸とレバーとベースとカバーとをあらかじめ組込みブロック化した後、外板に固定し、発泡断熱材を充填するものであり、製造工程での作業工数の分割化を図ることができ、効率的な組立ができる。
【0011】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、カバーは,発泡断熱材充填後も脱着可能であり、開扉力低減機構の点検補修が容易にできるとともに、リサイクル時の扉の分解性を高めることができる。
【0012】
請求項6に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、ハンドルの裏面に指詰防止壁を一体に成形し、前記ハンドルを扉上方より組み込んだものであり、指詰めに対する安全性が高まるとともに、部品点数の低減により低コスト化が図れる。
【0013】
請求項7に記載の発明は、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の発明において、開扉力低減機構を有する扉は、冷蔵庫の前面開口部を前後方向に可動する引出し式扉としたものであり、引出し式扉の意匠性と使い勝手の向上を図ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による冷蔵庫の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0015】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1による冷蔵庫の斜視図である。図2は、同実施の形態による冷蔵庫の扉の分解図である。図3は、同実施の形態による冷蔵庫の扉のハンドル部分をブロック化した斜視図、図4は、同実施の形態による冷蔵庫の扉のブロック化したハンドル部分の断面図である。
【0016】
図1において、1は冷蔵庫本体で、内部を複数の区画に仕切り、上部より冷蔵室、野菜室、製氷室、切替室、冷凍室を構成し、各室の前面開口部に回転式の冷蔵室扉2、それぞれ引出し式の野菜室扉3、製氷室扉4、切替室扉5、冷凍室扉6を設けている。
【0017】
図2から図4において、野菜室扉3は、鋼板からなる外板7と樹脂製の内板8と左右側面に配置したキャップ9とハンドルブロック10とで構成される空間に発泡断熱材を充填してなる。ハンドルブロック10は、ベース11とハンドル12とレバー13とカバー14と支点軸15と図示しないスプリングとよりなるもので、製造時、ハンドルブロック10は、あらかじめ上記構成部品を組込みブロック化した後、外板7の切り欠き部16に固定され、その後、発泡断熱材を充填する。外板7は上端折り曲げ部17と下端折り曲げ部18を有し、上端折り曲げ部17の中央部に切り欠き部16を設けている。
【0018】
また、カバー14は、ハンドルブロック10形成時、上方よりツメ(図示せず)でベース11に固定されており、発泡断熱材充填後もツメを外すことで脱着可能となっている。
【0019】
また、ハンドル12の裏面に指詰防止壁19を一体に成形し、前記ハンドル12を扉上方より組み込んでハンドルブロック10を形成している。
【0020】
また、レバー13の一端はハンドル12の上端中央部で回動自在に連接し、ハンドル12の下端面を手前に引くことで、支点軸15を支点としハンドル12の上端部が奥側に移動し、連接するレバー13の先端が冷蔵庫1本体の仕切り部を押すことで野菜室扉3は図示しないガスケットの着磁力を解除し開扉される。このとき、ハンドル12の下端面から支点軸15までの距離を、支点軸15からレバー13の一端までの距離より大きくすることで、テコの原理により開扉力を低減できる。
【0021】
上記構成により、可動式のハンドル12とレバー13により扉の開扉力を低減する開扉力低減機構を有しているので扉開時の操作性が向上する。また、ベース11とハンドル12とレバー13とカバー14と支点軸15とから構成するハンドルブロック10は、キャップ9とは独立して配置しているので、開扉力低減機構をキャップ9をベースとして設計する必要もなく自由なレイアウトで設計することができ、デザイン性の向上が図れる。
【0022】
また、冷蔵室扉2、野菜室扉3、製氷室扉4、切替室扉5、冷凍室扉6の上下面は鋼板を折り曲げて成形しているので、隣り合う扉との連続性を強調でき、扉の上下端部のスッキリ感が高まり、外観品位を高めることができる。また、側面左右は樹脂製のキャップ9で構成されているので、上段から下段まで冷蔵庫の側面のラインを曲線で統一性のあるデザインにすることも可能となり、外観品位を高めることができる。また、外板7の上下端を折り曲げることで、冷蔵庫1本体の各部屋の仕切り部に近い位置まで外板7をまわし込むことが可能になり、周囲の熱を前記仕切り部近傍まで伝えることで前記仕切り部近傍の発汗を防止できる。
【0023】
また、外板7の上辺の中央部に切り欠き部16を設け、前記切り欠き部16にハンドルブロック10を構成する、ベース11とハンドル12とレバー13と支点軸15とこれらを覆うカバー14を組み込んでいるので、野菜室扉3の上部ハンドル取り付け部の一体感、左右バランスを高めることができ、デザイン性の向上が図れる。
【0024】
また、ハンドル12とレバー13と支点軸15とベース11とカバー14とをあらかじめ組込みブロック化した後、外板7に固定し、発泡断熱材を充填することで、生産のメインラインとは別の場所でハンドルブロック10をあらかじめ組み立てておき、それを生産のメインラインで組み付けることが可能となり、製造工程での作業工数の分割化を図ることができ、効率的な組立ができる。また、ハンドルブロック10をあらかじめ組込むことにより、ハンドルブロック10の組立バラツキを検査、修正が可能となり外観品位の向上が図れる。
【0025】
また、カバー14は、ハンドルブロック10形成時、上方よりツメでベース11に固定されているので、発泡断熱材充填後もツメを外すことでカバー14は脱着可能となり、開扉力低減機構の点検補修が容易にできるとともに、リサイクル時の扉の分解性を高めることができる。
【0026】
また、ハンドル12の裏面に指詰防止壁19をハンドル面と略垂直方向に一体に成形し、前記ハンドル12を扉上方より組み込んでハンドルブロック10を形成しているので、ハンドル12の稼動範囲内でハンドル12とベース11の間に指を詰める事を防止する為の指詰防止壁19を配置させることができ、ハンドル12を前方に引き、野菜室扉3を開放しようとしたとき、ハンドル12の裏面に一体に成形した指詰防止壁19も連動して動作するため、使用者の指がハンドル12とベース11の間に挟まれることも生じず、指詰めに対する安全性が高まる。さらにハンドルブロック10の構成部品点数の低減が可能となり低コスト化が図れる。
【0027】
また、開扉力低減機構を有する扉は、冷蔵庫1の前面開口部を前後方向に可動する引出し式扉としているので、多数を占める引出し式扉の意匠性と使い勝手の向上を図ることができる。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1に記載の発明は、上下を折り曲げた外板とその側面に配置したキャップと内板により構成される空間に発泡断熱材を充填してなる扉に、可動式のハンドルと支点軸とレバーによるテコの原理により扉の開扉力を低減する開扉力低減機構を、前記キャップとは独立して前記外板上部に設けたものであり、扉開時の操作性が向上するとともに、扉の上下端部のスッキリ感を高めデザイン性の向上が図れる。また、外板の上下を折り曲げることで、周囲の熱を仕切り部近傍まで伝えられ、仕切り部近傍の発汗を防止できる。
【0029】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、外板に切り欠き部を設け、前記切り欠き部にベースと可動式のハンドルと支点軸とレバーによるテコの原理により扉の開扉力を低減する開扉力低減機構と前記開扉力低減機構を覆うカバーとを組み込んだものであり、扉の一体感を高めることができ、デザイン性の向上が図れる。
【0030】
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、切り欠き部は上下を折り曲げた鉄板の上辺の中央部に設けたものであり、扉の左右のバランスを高めることができ、デザイン性の向上が図れる。
【0031】
また、請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の発明において、ハンドルと支点軸とレバーとベースとカバーとをあらかじめ組込みブロック化した後、外板に固定し、発泡断熱材を充填するものであり、製造工程での作業工数の分割化を図ることができ、効率的な組立ができる。
【0032】
また、請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、カバーは,発泡断熱材充填後も脱着可能であり、開扉力低減機構の点検補修が容易にできるとともに、リサイクル時の扉の分解性を高めることができる。
【0033】
また、請求項6に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、ハンドルの裏面に指詰防止壁を一体に成形し、前記ハンドルを扉上方より組み込んだものであり、指詰めに対する安全性が高まるとともに、部品点数の低減により低コスト化が図れる。
【0034】
また、請求項7に記載の発明は、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の発明において、開扉力低減機構を有する扉は、冷蔵庫の前面開口部を前後方向に可動する引出し式扉としたものであり、引出し式扉の意匠性と使い勝手の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による冷蔵庫の斜視図
【図2】同実施の形態による冷蔵庫の扉の分解図
【図3】同実施の形態による冷蔵庫の扉のハンドル部分をブロック化した斜視図
【図4】同実施の形態による冷蔵庫の扉のブロック化したハンドル部分の断面図
【図5】従来の冷蔵庫の斜視図
【図6】従来の冷蔵庫の引出し扉の斜視図
【符号の説明】
1 冷蔵庫
3 野菜室扉
7 外板
8 内板
9 キャップ
10 ハンドルブロック
11 ベース
12 ハンドル
13 レバー
14 カバー
15 支点軸
16 切り欠き部
19 指詰防止壁
Claims (7)
- 上下を折り曲げた外板とその側面に配置したキャップと内板により構成される空間に発泡断熱材を充填してなる扉に、可動式のハンドルと支点軸とレバーによるテコの原理により扉の開扉力を低減する開扉力低減機構を、前記キャップとは独立して前記外板上部に設けた冷蔵庫。
- 外板に切り欠き部を設け、前記切り欠き部にベースと可動式のハンドルと支点軸とレバーによるテコの原理により扉の開扉力を低減する開扉力低減機構と前記開扉力低減機構を覆うカバーとを組み込んだことを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
- 切り欠き部は上下を折り曲げた外板の上辺の中央部に設けたことを特徴とする請求項2に記載の冷蔵庫。
- ハンドルと支点軸とレバーとベースとカバーとをあらかじめ組込みブロック化した後、外板に固定し、発泡断熱材を充填することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
- カバーは,発泡断熱材充填後も脱着可能であることを特徴とする請求項4に記載の冷蔵庫。
- ハンドルの裏面に指詰防止壁を一体に成形し、前記ハンドルを扉上方より組み込んだことを特徴とする請求項4に記載の冷蔵庫。
- 開扉力低減機構を有する扉は、冷蔵庫の前面開口部を前後方向に可動する引出し式扉としたことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
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