JPWO2018078790A1 - 検査装置、制御システム、および、検査方法 - Google Patents

検査装置、制御システム、および、検査方法 Download PDF

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Abstract

入力部(41)は、検査対象の系を構成する機器についての機器情報(一例として、機種や台数)を入力する。閾値生成部(42)は、入力部(41)から入力された機器情報に応じて、誤接続の有無を判定するための閾値を生成する。計測部(43)は、照明システムに電源が投入されていない状態で、検査対象の系における通信線の電気特性(一例として、交流インピーダンス)を計測する。判定部(44)は、計測部(43)により計測された電気特性と、閾値生成部(42)により生成された閾値とに基づいて、系同士の誤接続の有無を判定する。表示部(45)は、判定部(44)による判定結果を表示する。

Description

本発明は、検査装置、制御システム、および、検査方法に関する。
従来より、ビルや工場に代表される建物内には、各種の制御システムが導入されている。例えば、照明システム(照明制御システム)では、マスタ機器(一例として、中央制御装置)と、スレーブ機器(一例として、壁スイッチやリレー端末)とが、通信線を介して接続されている。なお、マスタ機器は、給電を兼ねた伝送信号を通信線に供給し、スレーブ機器(一例として、壁スイッチ)は、この伝送信号を通信線を通じて受信することにより動作する。一般に、照明システム内には、複数の系が存在し、1つの系は、1つのマスタ機器と複数のスレーブ機器とから構成されている。そして、異なる系同士は、電気的に非接続な状態で稼働するようになっている。
このような照明システムにおいて、例えば、施工時に作業者が誤って系同士を接続してしまうこともある。この状態で照明システムに電源を投入してしまうと、双方のマスタ機器の電源が短絡状態となり、出力部分のデバイスが破壊されたり、あるいは、電気的なストレスを受けて運用後に故障し易くなり、結果として、通信不良が生じることとなる。
なお、誤接続(誤結線)に対応するための先行技術として、特許文献1には、直流電源と負荷との間の給電路に挿入される回路遮断器の発明が開示されている。
特許第5043642号公報
特許文献1の発明は、誤接続による短絡保護を目的としており、稼働(通電)後に、誤接続が検出されるようになっている。
しかしながら、照明システムに代表される制御システムにおいては、多数の機器が接続されるため、回路遮断器や誤接続検出部に相当するものを各機器に組み入れると、コストが大幅に上昇することが懸念される。また、制御システムにおいては、施工時に、建物内の全てに電源が供給されていない場合もあり、稼働前に、誤接続の有無を検査することのできる技術が求められていた。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、稼働前に、誤接続の有無を適切に検査することのできる検査装置、制御システム、および、検査方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る検査装置は、
第1の系と第2の系とが電気的に非接続な状態で稼働すべき制御システムにおける検査装置であって、
前記第1及び第2の系にはそれぞれ通信線を介してマスタ機器とスレーブ機器とが接続され、電源が投入されると当該マスタ機器が給電を兼ねた伝送信号を当該通信線に供給し、当該スレーブ機器が当該通信線を通じて当該伝送信号を受信して動作するものであり、
前記制御システムに電源が投入されていない状態で、前記第1の系における前記通信線の電気特性を計測する計測部と、
前記電気特性に応じて、前記第1の系と前記第2の系との誤接続の有無を表示する表示部と、
を備える。
本発明に係る検査装置では、制御システムに電源が投入されていない状態で、第1の系における通信線の電気特性(一例として、交流インピーダンス)を計測し、この電気特性に応じて、第1の系と第2の系との誤接続の有無を表示する。この結果、稼働前に、誤接続の有無を適切に検査することができる。
本発明の実施形態1に係る照明システムの全体構成の一例を示す模式図 通信線における伝送信号の一例を説明するための模式図 実施形態1に係る検査装置の構成の一例を示すブロック図 各機器の入力インピーダンスの違いを示すグラフ 合成インピーダンスを求めるための並列回路モデルを説明するための模式図 機種Fの機器から構成される系(正常の系及び誤接続の系)における合成インピーダンスの特性を示すグラフ 機種Mの機器から構成される系(正常の系及び誤接続の系)における合成インピーダンスの特性を示すグラフ 機種Mの機器から構成される系における閾値を説明するためのグラフ 本発明の実施形態1に係る検査処理を説明するためのフローチャート 本発明の実施形態2に係る照明システムの全体構成の一例を示す模式図 実施形態2に係る検査装置の構成の一例を示すブロック図 本発明の実施形態2に係る事前検査処理を説明するためのフローチャート
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付す。以下では、制御システムの具体例として、本発明が照明システム(照明制御システム)に適用される場合について説明するが、後述するように、他の制御システムにおいても同様に本発明を適用することができる。すなわち、以下に説明する実施形態は説明のためのものであり、本発明の範囲を制限するものではない。従って、当業者であればこれらの各要素または全要素をこれと均等なものに置換した実施形態を採用することが可能であるが、これらの実施形態も本発明の範囲に含まれる。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る照明システム1の全体構成の一例を示す模式図である。この照明システム1は、複数の系(一例として、A系,B系)に分かれており、系単位に1つのマスタ機器10と複数のスレーブ機器20とが、通信線30を介して接続されている。そして、1つの系(一例として、B系)の通信線30に検査装置40が接続されている。
なお、A系の通信線30とB系の通信線30とは、電気的に非接続な状態で稼働すべきであるが、点線Lにて示すように、系同士が誤接続(誤配線)されてしまうことも起こり得る。
また、図1では省略しているが、幾つかのスレーブ機器20(一例として、リレー端末)には、照明器具が接続されているものとする。
マスタ機器10は、例えば、各スレーブ機器20のアドレスを記憶した中央制御装置であり、通信線30を介してスレーブ機器20を制御する。一例として、通信線30には、図2に示すような伝送信号が流れ、マスタ機器10とスレーブ機器20との間でデータのやり取りが行われる。具体的に、マスタ機器10は、±24Vの電圧モードで、スレーブ機器20(一例として、壁スイッチ)への電源供給と信号送信とを同時に行う。つまり、マスタ機器10は、給電を兼ねた伝送信号を通信線30に供給する。また、この伝送信号には、アドレスや制御データが含まれており(制御モードの場合)、アドレス先のスレーブ機器20は、受信した制御データに応じて動作するようになっている。
スレーブ機器20は、例えば、壁スイッチやリレー端末であり、通信線30を介して、マスタ機器10から送られる図2の伝送信号を受信して動作する。なお、上述したように、スレーブ機器20が壁スイッチである場合に、この伝送信号によって、電源供給もなされる。また、スレーブ機器20がリレー端末である場合に、受信した伝送信号における制御データに従って、図示せぬ照明器具と電源との接続をオン・オフする。
通信線30は、例えば、2線式の伝送線であり、上述した図2に示すような伝送信号が流れる。具体的に、マスタ機器10からスレーブ機器20(一例として、壁スイッチ)へは、電圧モードにて、電源供給と信号送信とが同時に行われる。また、スレーブ機器20からマスタ機器10へは、電流モードにて、返信が行われる。
検査装置40は、照明システム1の電源投入前(稼働前)に、系同士の誤接続の有無を検査する。例えば、照明システム1の施工時に作業者が誤って、点線Lにて示すように、A系の通信線30とB系の通信線30とを誤接続してしまうことも起こり得る。この状態で照明システム1に電源を投入してしまうと、双方のマスタ機器10の電源が短絡状態となり、出力部分のデバイスが破壊されたり、あるいは、電気的なストレスを受けて、運用後に故障し易くなり、結果として、通信不良が生じることとなる。
そのため、検査装置40は、照明システム1における電源投入前に、接続された系(一例として、B系)について、通信線30の電気特性(一例として、交流インピーダンス)を計測し、その計測値に応じて誤接続の有無を検査する。
このような検査装置40の詳細について、図3を参照して説明する。図3は、本発明の実施形態1に係る検査装置40の構成の一例を示すブロック図である。図示するように、検査装置40は、入力部41と、閾値生成部42と、計測部43と、判定部44と、表示部45とを備える。なお、閾値生成部42及び判定部44は、一例として、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、及び、RAM(Random Access Memory)を備えたマイコンにより実現される。つまり、CPUが、RAMをワークメモリとして用い、ROMに記憶されている各種プログラムを適宜実行することにより、閾値生成部42及び判定部44の機能が実現される。
入力部41は、例えば、スイッチや操作キーであり、ユーザ(一例として、作業者や検査者)が、検査装置40に接続された系(一例として、B系)を構成する機器の種類(機種)や台数といった機器情報を入力する。なお、機種の代わりに、入力部41は、RS485規格といった物理層を規定する情報を入力してもよい。この他にも、入力部41は、検査の開始を指示する開始情報を入力してもよい。この場合、入力された開始情報に応答して、計測部43が、電気特性の計測を開始する。なお、入力部41に機器情報が入力されたことに応答して、計測部43が、電気特性の計測を開始してもよい。
閾値生成部42は、入力部41から入力された機器情報に応じて、誤接続の有無を判定するための閾値を生成する。具体的に、閾値生成部42は、予め、図4に示すような各機種(一例として、機種F及び機種M)の機器(マスタ機器10及びスレーブ機器20)のインピーダンスをそれぞれ計測した情報を記憶している。この図4に示す各機器のインピーダンスは、一例として、10KHzの交流信号を流して計測した値である。なお、10KHzに限られず、他の周波数の交流信号を生成させてインピーダンスを計測しても良いが、通信線30の伝送特性への影響を考慮すると、1〜10KHz程度の範囲が望ましい。
閾値生成部42は、このような各機器のインピーダンスを基に、図5に示すような並列回路モデルを生成する。具体的には、以下の式1により、閾値生成部42は、1つの系を構成する機器情報(一例として、機種及び台数)に応じた合成インピーダンスを求めておく。
Zc=(Zs×Zp/N)/(Zs+(Zp/N)) ・・・(式1)
Zc:合成インピーダンス
Zs:マスタ機器のインピーダンス
Zp:スレーブ機器のインピーダンス
N:スレーブ機器の台数
図6は、一例として、機種Fの機器から構成される系(正常の系及び誤接続の系)における合成インピーダンスの特性を示すグラフである。図6において、曲線C1は、正常の系における合成インピーダンスの変化(台数に応じた変化)を示している。また、図6におけるその他の曲線は、誤接続の系における合成インピーダンスの変化を示している。図示するように、曲線C1は、台数が50台まで増えても、合成インピーダンスが1500Ωを下回らず、誤接続の系における合成インピーダンスの最大値(1080Ω程度)とは大きく離れている。これにより、機種Fの機器から構成される系の場合、構成する台数に依らず、一例として、インピーダンスが1200Ω以上であれば、誤接続がないと判定可能となる。逆に、インピーダンスが1200Ω未満であれば、誤接続があると判定可能となる。そのため、閾値生成部42は、機種Fと対応付けて、1200Ωを閾値として記憶しておく。
また、図7は、一例として、機種Mの機器から構成される系(正常の系及び誤接続の系)における合成インピーダンスの特性を示すグラフである。図7において、曲線C2は、正常の系における合成インピーダンスの変化(台数に応じた変化)を示している。また、図7におけるその他の曲線は、誤接続の系における合成インピーダンスの変化を示している。図示するように、曲線C2は、台数が増えると、合成インピーダンスが誤接続の系における合成インピーダンスの最大値を下回ってしまうため、上記の機種Fと異なり、台数に依存した閾値が必要となる。そのため、閾値生成部42は、図8に示すように、曲線C2に近似する曲線C3(近似曲線)を求め、その曲線C3のオフセット値を調整して、正常の系の合成インピーダンス(つまり、曲線C2)と、誤接続の系の合成インピーダンスとの間となる曲線C4を求めておく。具体的に、曲線C3は、以下の式2にて表され、また、曲線C4は、以下の式3にて表される。
Z=5.92X2−627.1X+28248 ・・・(式2)
Z=5.92X2−627.1X+25500 ・・・(式3)
Z:合成インピーダンス
X:台数
これにより、機種Mの機器から構成される系の場合、一例として、インピーダンスが、数式3から求められた値(台数を式3に当てはめて求められた値)以上であれば、誤接続がないと判定可能となる。逆に、インピーダンスが、数式3から求められた値未満であれば、誤接続があると判定可能となる。そのため、閾値生成部42は、閾値を生成するために、機種Mと対応付けて、数式3を記憶しておく。
これらのような閾値や数式3を記憶している閾値生成部42は、入力部41から入力された機器情報(一例として、機種や台数)に応じて、誤接続の有無を判定するための閾値を生成する。例えば、入力部41から、機種Fが入力された場合に、台数に依らず(台数の入力を省略してもよい)、閾値生成部42は、閾値として、1200Ωを生成する。また、入力部41から、機種Mが入力され、30台の台数が入力された場合に、閾値生成部42は、数式3から閾値として、12060Ωを生成する。
図3に戻って、計測部43は、接続された系(一例として、B系)について、通信線30の電気特性を計測する。なお、計測部43は、信号発生部431と、電圧計測部432と、電流計測部433とを備えている。
信号発生部431は、一例として、10KHzの交流信号を発生させる。なお、発生させる交流信号は、10KHzに限られないが、上述したように、通信線30の伝送特性への影響を考慮すると、1〜10KHz程度の範囲が望ましい。発生させた交流信号は、端子Tを通じて、B系の通信線30に供給される。
電圧計測部432は、信号発生部431が交流信号を発生させている状態で、通信線30の電圧を計測する。
電流計測部433は、信号発生部431が交流信号を発生させている状態で、変流器CTを通じて、通信線30の電流を計測する。
このような構成の計測部43は、電圧計測部432が計測した電圧、及び、電流計測部433が計測した電流から、通信線30の交流インピーダンスを計測する。このようにして、交流インピーダンスの計測を終えると、信号発生部431は、交流信号の発生を停止し、また、電圧計測部432及び電流計測部433は、計測を終了する。
判定部44は、計測部43が計測した交流インピーダンスと、閾値生成部42が生成した閾値とに基づいて、誤接続の有無を判定する。つまり、計測された交流インピーダンスが、閾値以上であれば、判定部44は、誤接続がないと判定する。一方、計測された交流インピーダンスが、閾値未満であれば、判定部44は、誤接続があると判定する。
表示部45は、一例として、液晶表示デバイスからなり、判定部44による判定結果を表示する。つまり、誤接続の有無を表示する。なお、表示部45の代わりに、若しくは、表示部45に加えて、ブザーやスピーカからなる発音部を備えている場合に、判定部44による判定結果に応じた報知音を出力するようにしてもよい。
以下、このような構成の検査装置40の動作について、図9を参照して説明する。図9は、本発明の実施形態1に係る検査処理の一例を示すフローチャートである。この検査処理は、照明システム1への電源投入前に開始される。
まず、検査装置40は、ユーザの入力操作に従って、機器情報を取得する(ステップS101)。つまり、入力部41は、ユーザによるスイッチや操作キーの操作に従って、検査装置40に接続された系(一例として、B系)を構成する機器の種類(機種)や台数といった機器情報を入力する。
検査装置40は、閾値を生成する(ステップS102)。すなわち、閾値生成部42は、入力部41から入力された機器情報(一例として、機種や台数)に応じて、誤接続の有無を判定するための閾値を生成する。例えば、入力部41から、機種Fが入力された場合に、台数に依らず(台数の入力を省略してもよい)、閾値生成部42は、閾値として、1200Ωを生成する。また、入力部41から、機種Mが入力され、30台の台数が入力された場合に、閾値生成部42は、上述した数式3から閾値として、12060Ωを生成する。
検査装置40は、小振幅交流信号を出力する(ステップS103)。すなわち、信号発生部431は、一例として、10KHzの交流信号を発生させ、B系の通信線30に供給する。
検査装置40は、インピーダンス計測を行う(ステップS104)。すなわち、信号発生部431が交流信号を発生させている状態で、電圧計測部432は、通信線30の電圧を計測し、また、電流計測部433は、変流器CTを通じて、通信線30の電流を計測する。そして、計測部43は、計測された電圧及び電流から、通信線30の交流インピーダンスを計測する。
検査装置40は、計測されたインピーダンスに応じて、誤接続の有無を判定する(ステップS105)。すなわち、判定部44は、計測部43が計測した交流インピーダンスと、閾値生成部42が生成した閾値とに基づいて、誤接続の有無を判定する。つまり、計測された交流インピーダンスが、閾値以上であれば、判定部44は、誤接続がないと判定する。一方、計測された交流インピーダンスが、閾値未満であれば、判定部44は、誤接続があると判定する。
検査装置40は、判定結果を表示する(ステップS106)。すなわち、表示部45は、判定部44による判定結果を表示する。つまり、誤接続の有無を表示する。
このような検査処理によって、照明システム1に電源が投入されていない状態で、検査装置40が接続されている系(一例として、B系)における通信線30の交流インピーダンスが計測され、この交流インピーダンスと機器情報に応じた閾値とに基づいて、系同士の誤接続の有無が判定される。この結果、稼働前に、誤接続の有無を適切に検査することができる。
上記の実施形態1では、外付けの検査装置40を用いて、誤接続の有無を検査する場合について説明したが、このような検査装置40の機能を、マスタ機器10内に内蔵して、誤接続の有無を検査するようにしてもよい。以下、本発明の実施形態2に係る照明システム2について、説明する。
(実施形態2)
図10は、本発明の実施形態2に係る照明システム2の全体構成の一例を示す模式図である。この照明システム2も、実施形態1と同様に、複数の系(一例として、A系,B系)に分かれており、系単位に1つのマスタ機器50と複数のスレーブ機器20とが、通信線30を介して接続されている。なお、スレーブ機器20、及び、通信線30は、実施形態1と同様である。
また、実施形態1と同様に、A系の通信線30とB系の通信線30とは、電気的に非接続な状態で稼働すべきであるが、点線Lにて示すように、系同士が誤接続(誤配線)されてしまうことも起こり得る。また、実施形態1と同様に、図10では省略しているが、幾つかのスレーブ機器20(一例として、リレー端末)には、照明器具が接続されているものとする。
マスタ機器50は、例えば、中央制御装置であり、通信線30を介してスレーブ機器20を制御する。なお、マスタ機器50は、実施形態1における検査装置40の機能を内蔵している。
このようなマスタ機器50の詳細について、図11を参照して説明する。図11は、本発明の実施形態2に係るマスタ機器50の構成の一例を示すブロック図である。図示するように、マスタ機器50は、制御部51、及び、通信処理部52に加えて、入力部41と、閾値生成部42と、計測部43と、判定部44と、表示部45とを備える。これら入力部41〜表示部45は、実施形態1における検査装置40と同じ構成である。
制御部51は、マスタ機器50全体を制御する。例えば、制御部51は、通信処理部52を動作させる前に、計測部43や判定部44を動作させ、誤接続の有無を検査させる。なお、誤接続があると判定された場合には、制御部51は、通信処理部52を動作させない。
通信処理部52は、制御部51に制御され、通信線30に上述した図2に示すような伝送信号を送信し、スレーブ機器20(一例として、壁スイッチ)への電源供給と信号送信とを同時に行う。なお、通信処理部52は、計測部43や判定部44により、誤接続がないと判定された場合に限り動作する。
以下、このような構成のマスタ機器50の動作について、図12を参照して説明する。図12は、本発明の実施形態2に係る事前検査処理の一例を示すフローチャートである。この事前検査処理は、例えば、マスタ機器50への電源投入時に開始される。なお、予め入力部41には、ユーザによって機器情報が入力されているものとする。
まず、マスタ機器50は、ランダム時間の経過を待機する(ステップS201)。つまり、制御部51は、他のマスタ機器50との時間差を確保するためのランダム時間を生成し、このランダム時間が経過するまで待機する。
ランダム時間の待機を終えるとマスタ機器50は、小振幅交流信号を出力する(ステップS202)。すなわち、信号発生部431は、一例として、10KHzの交流信号を発生させ、B系の通信線30に供給する。
マスタ機器50は、インピーダンス計測を行う(ステップS203)。すなわち、信号発生部431が交流信号を発生させている状態で、電圧計測部432は、通信線30の電圧を計測し、また、電流計測部433は、変流器CTを通じて、通信線30の電流を計測する。そして、計測部43は、計測された電圧及び電流から、通信線30の交流インピーダンスを計測する。
マスタ機器50は、計測されたインピーダンスが閾値以上であるか否かを判別する(ステップS204)。すなわち、閾値生成部42は、入力部41から入力された機器情報(一例として、機種や台数)に応じて、誤接続の有無を判定するための閾値を生成しており、判定部44は、計測部43が計測した交流インピーダンスが、この閾値以上であるかどうかを判別する。
マスタ機器50は、計測されたインピーダンスが閾値以上であると判別すると(ステップS204;Yes)、正常メッセージを表示する(ステップS205)。つまり、表示部45は、誤接続がないことを示す正常メッセージを表示する。そして、マスタ機器50は、事前検査を正常終了し、スレーブ機器20との通信を開始する。すなわち、制御部51は、通信処理部52を動作させ、上述した図2に示すような伝送信号を通信線30に送信させる。
一方、計測されたインピーダンスが閾値以上でない(閾値未満である)と判別された場合(ステップS204;No)に、マスタ機器50は、アラートメッセージを表示する(ステップS206)。つまり、表示部45は、誤接続があることを示すアラートメッセージを表示する。そして、マスタ機器50は、事前検査を異常終了し、そのまま、動作を停止させる。すなわち、制御部51は、通信処理部52を動作させることなく、処理を停止する。
このような事前検査処理によって、照明システム2が実際に稼働する前に、通信線30の交流インピーダンスが計測され、この交流インピーダンスと機器情報に応じた閾値とに基づいて、系同士の誤接続の有無が判定される。この結果、稼働前に、誤接続の有無を適切に検査することができる。
(他の実施形態)
上記の実施形態1,2では、誤接続の有無を検査するにとどめたが、更に、誤接続があれば、その箇所までの距離を求めるようにしてもよい。例えば、判定部44は、誤接続があると判定すると、TDR(Time Domain Refrectometer)の手法により、誤接続の箇所までの距離を求める。
具体的に、計測部43は、信号発生部431から、高速なパルス信号を通信線30に印可し、返ってくる反射波形の時間を計測することで、誤接続の箇所までの距離を求める。
そして、表示部45は、判定結果と、誤接続の箇所までの距離(誤接続がある場合)とを表示する。
このように、誤接続の箇所までの距離が表示されると、ユーザは、誤接続の解消を容易に行うことができる。
上記の実施形態では、制御システムの具体例として、照明システム1,2について説明したが、他の制御システムにも適宜適用可能である。例えば、マスタ機器10と複数のスレーブ機器20とから構成される空調システムや換気システムにおいても、同様に適用可能である。
また、上記の実施形態において、閾値生成部42や判定部44を実現するマイコンにより実行されるプログラムは、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disc),MO(Magneto-Optical Disk),USBメモリ,メモリカード等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布することも可能である。そして、かかるプログラムを特定の又は汎用のコンピュータにインストールすることによって、当該コンピュータを上記の実施形態における閾値生成部42や判定部44として機能させることも可能である。
また、上記のプログラムをインターネットといった通信ネットワーク上のサーバ装置が有するディスク装置に格納しておき、例えば、搬送波に重畳させて、コンピュータにダウンロードするようにしてもよい。また、通信ネットワークを介してプログラムを転送しながら起動実行することによっても、上述の処理を達成することができる。さらに、プログラムの全部又は一部をサーバ装置上で実行させ、その処理に関する情報をコンピュータが通信ネットワークを介して送受信しながらプログラムを実行することによっても、上述の処理を達成することができる。
なお、上述の機能を、OS(Operating System)が分担して実現する場合又はOSとアプリケーションとの協働により実現する場合等には、OS以外の部分のみを上記の記録媒体に格納して配布してもよく、また、コンピュータにダウンロードしてもよい。
本発明は、広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施形態及び変形が可能である。また、上述した実施形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。つまり、本発明の範囲は、実施形態ではなく、請求の範囲によって示される。そして、請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、本発明の範囲内とみなされる。
本発明は、稼働前に、誤接続の有無を適切に検査することのできる検査装置、制御システム、および、検査方法に好適に採用され得る。
1,2 照明システム、10,50 マスタ機器、20 スレーブ機器、30 通信線、40 検査装置、41 入力部、42 閾値生成部、43 計測部、431 信号発生部、432 電圧計測部、433 電流計測部、44 判定部、45 表示部、51 制御部、52 通信処理部

Claims (7)

  1. 第1の系と第2の系とが電気的に非接続な状態で稼働すべき制御システムにおける検査装置であって、
    前記第1及び第2の系にはそれぞれ通信線を介してマスタ機器とスレーブ機器とが接続され、電源が投入されると当該マスタ機器が給電を兼ねた伝送信号を当該通信線に供給し、当該スレーブ機器が当該通信線を通じて当該伝送信号を受信して動作するものであり、
    前記制御システムに電源が投入されていない状態で、前記第1の系における前記通信線の電気特性を計測する計測部と、
    前記電気特性に応じて、前記第1の系と前記第2の系との誤接続の有無を表示する表示部と、
    を備える検査装置。
  2. 前記電気特性と、前記第1の系における前記マスタ機器及び前記スレーブ機器の構成に応じて定まる閾値とに基づいて、前記第1の系と前記第2の系との誤接続の有無を判定する判定部を更に備え、
    前記表示部は、前記判定部の判定結果を表示する、
    請求項1に記載の検査装置。
  3. 前記第1の系における前記マスタ機器及び前記スレーブ機器の構成に関する機器情報を入力する入力部と、
    前記機器情報に従って、閾値を生成する閾値生成部と、
    前記電気特性と、前記閾値とに基づいて、前記第1の系と前記第2の系との誤接続の有無を判定する判定部を更に備え、
    前記表示部は、前記判定部の判定結果を表示する、
    請求項1に記載の検査装置。
  4. 前記計測部は、
    交流信号を発生させて前記第1の系の前記通信線に供給する信号発生部と、
    前記交流信号が供給されている状態における前記通信線の電圧を計測する電圧計測部と、
    前記交流信号が供給されている状態における前記通信線の電流を計測する電流計測部と、を備え、
    前記電圧及び前記電流に基づいて、前記通信線の交流インピーダンスを計測する、
    請求項1に記載の検査装置。
  5. 前記信号発生部は、1kHz以上10kHz以下の範囲の前記交流信号を発生させる、
    請求項4に記載の検査装置。
  6. 第1の系と第2の系とが電気的に非接続な状態で稼働すべき制御システムであって、
    前記第1及び第2の系にはそれぞれ通信線を介してマスタ機器とスレーブ機器とが接続され、電源が投入されると当該マスタ機器が給電を兼ねた伝送信号を当該通信線に供給し、当該スレーブ機器が当該通信線を通じて当該伝送信号を受信して動作するものであり、
    前記マスタ機器は、前記制御システムに電源が投入されていない状態で、前記第1の系における前記通信線の電気特性を計測する計測部と、
    前記電気特性に応じて、前記第1の系と前記第2の系との誤接続の有無を表示する表示部と、を備える、
    制御システム。
  7. 第1の系と第2の系とが電気的に非接続な状態で稼働すべき制御システムにおける検査方法であって、
    前記第1及び第2の系にはそれぞれ通信線を介してマスタ機器とスレーブ機器とが接続され、電源が投入されると当該マスタ機器が給電を兼ねた伝送信号を当該通信線に供給し、当該スレーブ機器が当該通信線を通じて当該伝送信号を受信して動作するものであり、
    前記制御システムに電源が投入されていない状態で、前記第1の系における前記通信線の電気特性を計測する計測ステップと、
    前記電気特性と、前記第1の系における前記マスタ機器及び前記スレーブ機器の構成に応じて定まる閾値とに基づいて、前記第1の系と前記第2の系との誤接続の有無を判定する判定ステップと、
    を備える検査方法。
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