JPH08130782A - 伝送装置 - Google Patents

伝送装置

Info

Publication number
JPH08130782A
JPH08130782A JP6266674A JP26667494A JPH08130782A JP H08130782 A JPH08130782 A JP H08130782A JP 6266674 A JP6266674 A JP 6266674A JP 26667494 A JP26667494 A JP 26667494A JP H08130782 A JPH08130782 A JP H08130782A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
transmission line
polarity
unit
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6266674A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3136925B2 (ja
Inventor
Takashi Okano
貴史 岡野
Kouji Kamafusa
功二 鎌房
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP06266674A priority Critical patent/JP3136925B2/ja
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to US08/663,106 priority patent/US6008733A/en
Priority to AU38151/95A priority patent/AU695380B2/en
Priority to ES95936082T priority patent/ES2257743T3/es
Priority to EP95936082A priority patent/EP0738096B1/en
Priority to PCT/JP1995/002235 priority patent/WO1996013956A1/ja
Priority to DE1995634820 priority patent/DE69534820T2/de
Priority to CNB951910957A priority patent/CN1137600C/zh
Publication of JPH08130782A publication Critical patent/JPH08130782A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3136925B2 publication Critical patent/JP3136925B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Air Conditioning Control Device (AREA)
  • Dc Digital Transmission (AREA)
  • Selective Calling Equipment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 直流重畳手段の接続を容易に且つ確実に行え
るようにして伝送ラインの極性を判別することができる
ようにする。 【構成】 伝送ライン(20)を介して複数の制御ユニッ
トが接続される一方、伝送ライン(20)の残留電荷を放
電させる放電抵抗(R1,R2)が設けられている。制御ユ
ニットは、直流電圧を印加する直流重畳回路(50)を備
え、直流重畳回路(50)から特定番号信号を伝送ライン
(20)に出力する。制御ユニットは、印加電圧が低下す
るに従って流れる電流が増加する負性抵抗特性を備えた
極性選択回路(60)を備え、極性選択回路(60)の端子
電圧を検出する電圧判別回路(70)を備えている。そし
て、制御ユニットは、伝送ライン(20)の電圧と検出す
ると、電圧判別回路(70)と極性判定回路(3C)との出
力信号によって親子決定を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、伝送装置に関し、特
に、AMI(Alternate Mark Inversion)通信方式を用い
た伝送装置に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、空気調和装置において、例え
ば、室外ユニットと室内ユニットとの間の信号伝送方式
にAMI通信方式が採用されているものがある。このA
MI通信方式においては、予め定められた極性でデータ
を伝送しており、誤接続等によって極性が一致しない
と、データの内容を正確に読み取ることができないとい
う問題があった。
【0003】つまり、例えば、伝送ラインを介して接続
されたA機器とB機器とが逆極性で接続されると、両機
器が同時にデータを送信した際、伝送ラインにおいて、
A機器とB機器とのデータ信号とが重畳して打ち消し合
い、伝送ラインの電圧レベルが0レベルとなってデータ
信号がなくなることになる。
【0004】従って、特開平1−288133公報に開
示されているように、リモコンにアナログスイッチを介
してドライバ及びレシーバを接続し、入力信号が異極性
のときはアナログスイッチでドライバ及びレシーバのポ
ートを切換え、送信出力及び受信入力の極性を一致させ
るようにしている。しかしながら、上述した空気調和装
置の伝送装置において、極性が一致しているか否かの判
定は、データ信号が所定のフォーマットになっているか
否かで行っているため、室内制御ユニット等がデータ信
号を送信しないと、極性の一致を判定することができな
いという問題があった。
【0005】そこで、例えば、直流電源を伝送ラインに
接続して直流電圧を印加する一方、各機器には、送受信
回路を設けると共に、極性判定回路を設け、上記伝送ラ
インの極性を判定し、各機器の極性を一致させるように
している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した空気調和装置
において、極性判定のための直流電源と伝送ラインの残
留電荷を放電させる放電抵抗とを有する電源重畳回路を
各室外ユニット及び各室内ユニットに設け、部品の共通
化等を図るようにしている。そして、何れか1の室外ユ
ニット又は室内ユニットの直流重畳回路が伝送ラインに
直流電圧を印加すると共に、放電抵抗を伝送ラインに接
続するようにしている。
【0007】しかしながら、何れの室外ユニット及び室
内ユニットの直流重畳回路を伝送ラインに接続するかを
手動で設定するようにすると、設定作業を要することに
なる。しかも、本来、1台の直流重畳回路が伝送ライン
に接続されるのみでよいにも拘らず、2台の室外ユニッ
トの直流重畳回路が伝送ラインに接続されたり、また、
直流重畳回路が伝送ラインに接続されないなどの誤設定
が生ずるという問題がある。
【0008】本発明は、斯かる点に鑑みてなされたもの
で、直流重畳手段の接続を容易に且つ確実に行えるよう
にして伝送ラインの極性を判別することができるように
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明が講じた手段は、負性抵抗特性を有する極
性選択手段を設けるようにしたものである。
【0010】具体的に、図1に示すように、請求項1に
係る発明が講じた手段は、先ず、正側信号線(2a)と負
側信号線(2b)とより成る伝送ライン(20)を介して複
数の制御ユニット(11,11,…)が接続され、該各制御
ユニット(11,11,…)の間で情報信号を所定の極性で
双方向に伝送するようにした伝送装置を前提としてい
る。そして、上記制御ユニット(11,11,…)は、電源
(DC)より伝送ライン(20)に所定の直流電圧を印加す
る直流重畳手段(50)を備えている。更に、上記制御ユ
ニット(11,11,…)は、印加電圧が低下するに従って
流れる電流が増加する負性抵抗特性を備えて上記電源
(DC)に直列に接続され、該負性抵抗特性に基づく最小
電流値に対応した電圧Vmが電源電圧より大きく且つ負性
抵抗特性における最大電流値Idが伝送ライン(20)の最
低過電流値Isより小さく設定され、上記伝送ライン(2
0)と同極であると端子電圧が低下し、異極であると端
子電圧が上昇する極性選択手段(60)とを備えている。
【0011】また、請求項2に係る発明が講じた手段
は、先ず、正側信号線(2a)と負側信号線(2b)とより
成る伝送ライン(20)を介して複数の制御ユニット(1
1,11,…)が接続される一方、上記伝送ライン(20)
における正側信号線(2a)と負側信号線(2b)との残留
電荷を放電させる放電抵抗(R1,R2)が設けられてい
る。そして、上記各制御ユニット(11,11,…)の間で
情報信号を所定の極性で双方向に伝送するようにした伝
送装置を前提としている。上記制御ユニット(11,11,
…)は、電源(DC)より伝送ライン(20)に所定の直流
電圧を印加する直流重畳手段(50)を備えている。
【0012】更に、上記制御ユニット(11,11,…)
は、伝送ライン(20)に重畳する電源電圧をベースバン
ド変調して予め制御ユニット(11,11,…)に設定され
たユニット番号に基づくバイナリの特定番号信号を伝送
ライン(20)に出力するように直流重畳回路(50)を制
御する番号出力手段(41)を備えている。その上、上記
制御ユニット(11,11,…)は、印加電圧が低下するに
従って流れる電流が増加する負性抵抗特性を備えて上記
電源(DC)に直列に接続され、該負性抵抗特性に基づく
最小電流値に対応した電圧Vmが電源電圧より大きく且つ
負性抵抗特性における最大電流値Idが伝送ライン(20)
の最低過電流値Isより小さく設定され、上記伝送ライン
(20)と同極であると端子電圧が低下し、異極であると
端子電圧が上昇する極性選択手段(60)を備えている。
【0013】また、上記制御ユニット(11,11,…)
は、極性選択手段(60)の端子電圧を検出し、端子電圧
が所定電圧以下であると低電圧信号を、所定電圧より高
いと高電圧信号を出力する電圧判別手段(70)を備えて
いる。加えて、上記制御ユニット(11,11,…)は、伝
送ライン(20)の電圧を監視し、特定番号信号のロービ
ットの出力時において伝送ライン(20)のハイレベル電
圧を検出すると、上記直流重畳手段(50)が伝送ライン
(20)に直流電圧を印加しない子ユニットに決定すると
共に、特定番号信号のハイビットの出力時において電圧
判別手段(70)が高電圧信号を出力すると子ユニットに
決定する一方、電圧判別手段(70)が低電圧信号を出力
し且つ特定番号信号を全て出力すると、上記直流重畳手
段(50)が伝送ライン(20)に直流電圧を印加する親ユ
ニットに決定し、上記番号出力手段(41)の動作を停止
して親子決定動作を終了する親子決定手段(42)を備え
ている。
【0014】また、請求項3に係る発明が講じた手段
は、上記請求項2の発明において、放電抵抗(R1,R2)
が、直流重畳手段(50)に設けられた構成としている。
【0015】また、請求項4に係る発明が講じた手段
は、上記請求項2又は3の発明において、制御ユニット
(11,11,…)には、番号出力手段(41)が特定番号信
号のハイビットを出力した直後に、伝送ライン(20)の
電荷を放電させる強制放電手段(80)が設けられた構成
としている。
【0016】また、請求項5に係る発明が講じた手段
は、上記請求項2又は3の発明において、番号出力手段
(41)が、ユニット番号の出力後にローレベルの確定信
号を付加した特定番号信号を出力するように構成された
ものである。
【0017】また、請求項6に係る発明が講じた手段
は、上記請求項2又は3の発明において、制御ユニット
(11,11,…)には、親子決定手段(42)が親ユニット
を決定すると、伝送ライン(20)に親宣言信号を出力す
る親宣言手段(43)が設けられると共に、他の制御ユニ
ット(11,11,…)から親宣言信号を受信して他の制御
ユニット(11,11,…)のユニット番号が大きいと、親
子決定手段(42)が決定した親ユニットを子ユニットに
変更する決定変更手段(44)が設けられた構成としてい
る。
【0018】また、請求項7に係る発明が講じた手段
は、上記請求項2又は3の発明において、制御ユニット
(11,11,…)には、伝送ライン(20)の極性不定を判
別する状態判別手段(45)が設けられると共に、該状態
判別手段(45)が極性不定を判別すると、親子決定動作
を行うように番号出力手段(41)及び親子決定手段(4
2)の動作を再開させる再開手段(46)が設けられた構
成としている。
【0019】また、請求項8に係る発明が講じた手段
は、上記請求項2又は3の発明において、制御ユニット
(11,11,…)には、極性選択手段(60)の初期動作点
が所定の電圧値になるように該極性選択手段(60)に設
定電圧を印加する初期設定手段(47)が設けられた構成
としている。
【0020】また、請求項9に係る発明が講じた手段
は、上記請求項2又は3の発明において、制御ユニット
(11,11,…)が、空調運転を制御するものである構成
としている。
【0021】
【作用】上記の構成により、請求項1に係る発明では、
伝送ライン(20)に直流重畳手段(50)より直流電圧が
印加された状態において、各制御ユニット(11,11,
…)の極性選択手段(60)は負性抵抗特性を有するの
で、伝送ライン(20)と同極の極性選択手段(60)の端
子電圧が低下する一方、伝送ライン(20)と異極の極性
選択手段(60)の端子電圧が上昇する。
【0022】具体的に、請求項2、請求項3及び請求項
9に係る発明では、何れの制御ユニット(11,11,…)
も親ユニットと子ユニットとが定まっていない状態にお
いて、番号出力手段(41)が特定番号信号を出力し、こ
の特定番号信号が伝送ライン(20)において競合するこ
とになる。そして、予め上記各制御ユニット(11,11,
…)に異なるユニット番号が設定されているので、番号
出力手段(41)は最下位ビットから特定番号信号を出力
する。
【0023】続いて、上記ハイビットの場合、直流重畳
手段(50)をONし、具体的に例えば、直流重畳手段
(50)に設けられたリレースイッチ(Ry1-1,Ry1-2)
をONし、データ“1”を出力し、極性判定が勝ったか
否かを判定する。つまり、複数の上記制御ユニット(1
1,11,…)のうち直流重畳手段(50)がONされる
と、伝送ライン(20)と同極の極性選択手段(60)の端
子電圧が低下する一方、伝送ライン(20)と異極の極性
選択手段(60)の端子電圧が上昇する。そして、電圧判
別手段(70)が低電圧信号を出力すると、親子決定手段
(42)が極性判定の勝ちを判定する一方、電圧判別手段
(70)が高電圧信号を出力すると、親子決定手段(42)
が極性判定の負けを判定することになる。
【0024】その際、請求項8に係る発明では、初期設
定手段(47)が極性選択手段(60)に所定の電圧を印加
して各極性選択手段(60)の動作時間を短縮する。
【0025】一方、ロービットのデータ“0”を出力し
た場合、他の制御ユニット(11,11,…)が直流電圧を
印加していると、親子決定手段(42)が極性判定の負け
を決定する。この動作を繰返して全ての特定番号信号を
出力した制御ユニット(11)を親ユニットに決定するこ
とになる。
【0026】また、請求項4に係る発明では、番号出力
手段(41)がハイビットを出力すると、強制放電手段
(80)が伝送ライン(20)の電荷や、伝送ライン(20)
に接続された機器のインターフェイス部に充電された電
荷を強制放電させる。
【0027】また、請求項5に係る発明では、上記特定
番号信号が1ビット以上にずれていた場合、ユニット番
号が異なっていても偶然にビット状態が一致する可能性
がある。その際、特定番号信号には確認信号が付加され
ており、先に特定番号信号を出力し終わった制御ユニッ
ト(11)が電源(DC)から電圧を印加するので、特定番
号信号を出力し終わっていない制御ユニット(11)は、
ローレベルの確認信号の出力時に伝送ライン(20)のハ
イレベルを検出し、極性判定の負けが決定される。
【0028】また、請求項6に係る発明では、親子決定
手段(42)が親ユニットを決定すると、親宣言手段(4
3)が親宣言信号を伝送ライン(20)に出力する。そし
て、例えば、2台の制御ユニット(11)が親宣言信号を
出力すると、親宣言信号を出力した制御ユニット(11)
のユニット番号と自己のユニット番号とを比較して、自
己が大きい場合は、自己を親ユニットしたまゝとし、他
の制御ユニット(11)のユニット番号が大きい場合、決
定変更手段(44)が子ユニットに変更することになる。
【0029】また、請求項7に係る発明では、親ユニッ
トが故障等を生起すると、状態判別手段(45)が伝送ラ
イン(20)の極性不定を判別するので、親ユニットを決
定するために再開手段(46)が親子決定動作を再開さ
せ、他の制御ユニット(11)を親ユニットに決定する。
【0030】
【発明の効果】従って、請求項1、2及び9に係る発明
によれば、各制御ユニット(11,11,…)に予め設定さ
れたユニット番号に基づいて親ユニットを決定するよう
にしたゝめに、直流重畳手段(50)を伝送ライン(20)
に接続する設定作業を不要とすることができるので、設
定作業の簡素化を図ることができる。しかも、2台の直
流重畳手段(50)が伝送ライン(20)に接続されるなど
の誤設定を確実に防止することができる。
【0031】特に、負性抵抗特性を備えた極性選択手段
(60)を設けるようにしたゝめに、異極に接続された場
合においても極性選択手段(60)の端子電圧によって伝
送ライン(20)の極性を判定することができるので、親
子の決定を正確に行うことができる。
【0032】また、請求項3に係る発明によれば、直流
重畳手段(50)に放電抵抗(R1,R2)を設けているの
で、直流電源(DC)と伝送ライン(20)との間にチョー
クコイル等を設ける必要がなく、回路の簡素化を図るこ
とができる。
【0033】また、請求項4に係る発明によれば、強制
放電手段(80)を設けるようにしたゝめに、特定番号信
号のハイビットを出力した後の伝送ライン(20)の電荷
を確実に放電させることができるので、送信時間の短縮
を図ることができる。
【0034】また、請求項5に係る発明によれば、上記
特定番号信号にローレベルの確定信号を付加するように
したゝめに、1ビット以上の信号のずれが生じても確定
信号によって親子決定を正確に行うことができる。
【0035】また、請求項6に係る発明によれば、親宣
言信号を出力するようにしたゝめに、複数の親ユニット
が設定されても1台の親ユニットを決定することができ
るので、誤設定を確実に防止することができる。
【0036】また、請求項7に係る発明によれば、伝送
ライン(20)の極性不定を判定すると、親子決定動作を
再開させることができるので、親ユニットが故障しても
他の制御ユニット(11,11,…)が親ユニットに定めら
れることから、極性判定を継続的に行うことができる。
この結果、情報信号の伝送を継続させることができるこ
とから、制御の信頼性を向上させることができる。
【0037】また、請求項8に係る発明によれば、極性
選択手段(60)の初期動作点を所定電圧にするようにし
たゝめに、極性選択手段(60)の動作時間を短縮するこ
とができるので、親子決定の短縮化を図ることができ
る。
【0038】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0039】図2は、空気調和装置(10)の制御システ
ムを示し、該空気調和装置(10)は、4台の室外ユニッ
ト(11,11,…)に複数台の室内ユニット(12,12,
…)が2本の信号線よりなる伝送ライン(20)によって
順に接続され、該室外ユニット(11,11,…)と室内ユ
ニット(12,12,…)とが制御ユニットを構成し、室外
ユニット(11,11,…)と室内ユニット(12,12,…)
との間で空調制御の情報信号を授受している。更に、該
室内ユニット(12,12,…)は複数のグループに区画さ
れて、各グループ毎にリモコン(13)が2本の信号線よ
りなる通信路(21)によって接続され、該室内ユニット
(12)とリモコン(13)との間で空調制御の情報信号を
授受している。また、上記伝送ライン(20)には制御ユ
ニットの1つである集中コントローラ(14)が接続さ
れ、該集中コントローラ(14)と上記室外ユニット(1
1,11,…)及び室内ユニット(12,12,…)との間で
空調制御の情報信号を授受している。
【0040】そして、上記室外ユニット(11)、室内ユ
ニット(12)、リモコン(13)及び集中コントローラ
(14)の間の伝送方式は、それぞれAMI通信方式で平
衡通信方式が採用されており、予め設定された極性で半
2重の信号伝送を行うように構成されている。
【0041】上記室外ユニット(11)は、図3に示すよ
うに、送信回路(3A)と受信回路(3B)と極性判定回路
(3C)とを備え、該送信回路(3A)、受信回路(3B)及
び極性判定回路(3C)はMPU(40)に接続されてい
る。そして、上記室内ユニット(12)、リモコン(13)
及び集中コントローラ(14)は、図示しないが、以下に
説明する上記室外ユニット(11)と同様な構成の送信回
路(3A)と受信回路(3B)と極性判定回路(3C)とが備
えられている。そこで、上記室外ユニット(11)を例に
して回路構成を説明する。また、上記伝送ライン(20)
は、正側信号線(2a)と負側信号線(2b)とより構成さ
れている。
【0042】上記送信回路(3A)は、共通配線(22)を
介して伝送ライン(20)接続され、図示しないが、2つ
のドライバを備え、MPU(40)からの出力信号に従っ
て情報信号を伝送ライン(20)に出力するように構成さ
れている。上記受信回路(3B)は、共通配線(22)を介
して伝送ライン(20)接続され、伝送ライン(20)の情
報信号を受信してMPU(40)に出力するように構成さ
れている。
【0043】上記極性判定回路(3C)は、共通配線(2
2)を介して伝送ライン(20)の正側信号線(2a)及び
負側信号線(2b)に接続され、該正側信号線(2a)及び
負側信号線(2b)の極性を判定するように構成されてい
る。該極性判定回路(3C)は、2つの発光ダイオード
(LED1,LED2)と2つのフォトトランジスタ(PHT1,PH
T2)とを備え、何れかのフォトトランジスタ(PHT1,PH
T2)のオン動作によって極性信号をMPU(40)に出力
するように構成され、該極性判定回路(3C)の異極性判
定に基づいて送信回路(3A)は、送信する情報信号を反
転するようになっている。
【0044】また、上記室外ユニット(11,11,…)に
は、直流重畳回路(50)と極性選択回路(60)と電圧判
別回路(70)と強制放電回路(80)とが設けられ、本発
明の特徴として、伝送ライン(20)に直流電圧を印加す
るユニットで且つ放電抵抗(R1,R2)を伝送ライン(2
0)に接続するユニットを決定し得るようにしている。
つまり、上記室外ユニット(11,11,…)の台数が室内
ユニット(12,12,…)の台数より少ないので、経済性
から室外ユニット(11,11,…)のみに直流重畳回路
(50)等を設けるようにしている。
【0045】該直流重畳回路(50)は、直流電源(DC)
が電源線(23,23)、放電抵抗(R1,R2)及びコンデン
サ(C1)を介して伝送ライン(20)の正側信号線(2a)
及び負側信号線(2b)に接続されて直流重畳手段を構成
している。該直流電源(DC)が、正側信号線(2a)及び
負側信号線(2b)に所定の直流電圧、例えば、+16V
の直流電圧を印加して伝送ライン(20)の極性を判定し
得るようにしている。上記各電源線(23,23)にはリレ
ースイッチ(Ry1-1,Ry1-2)が設けられ、該両リレー
スイッチ(Ry1-1,Ry1-2)は、MPU(40)からの制
御信号に基づいて直流電源(DC)と伝送ライン(20)と
の導通及び遮断を行うように構成されている。
【0046】また、上記各放電抵抗(R1,R2)電源線
(23,23)は、各電源線(23,23)におけるリレースイ
ッチ(Ry1-1,Ry1-2)より直流電源(DC)側に介設さ
れると共に、上記コンデンサ(C1)は、両電源線(23,
23)の間に直流電源(DC)と並列に接続され、上記両放
電抵抗(R1,R2)は、コンデンサ(C1)を介して直列に
接続されている。上記コンデンサ(C1)は、伝送ライン
(20)を伝送する信号の周波数に対する容量リアクタン
スが放電抵抗(R1,R2)の抵抗値に対して充分に小さい
値になる容量に設定されている。この結果、上記伝送ラ
イン(20)から見たインピーダンスは、2つの抵抗が接
続されているのと等価になり、放電抵抗(R1,R2)が機
能する。
【0047】上記極性選択回路(60)は、本発明の特徴
とするところであって、図4に示すように、負側の電源
線(23)に接続されて直流電源(DC)と直列に接続され
て極性選択手段を構成している。
【0048】該極性選択回路(60)は、電源線(23)に
ダイオード(D1)を介して接続されたトランジスタ(T
r1)を備えており、該トランジスタ(Tr1)のエミッタ
は抵抗(R3)を介してグランドに接続され、ベースは増
幅器(U1)が抵抗(R4)を介して接続されている。上記
ダイオード(D1)は、ノイズ及び逆印加電圧等よりトラ
ンジスタ(Tr1)を保護するために設けられている。上
記増幅器(U1)の反転側入力には、トランジスタ(Tr
1)のコレクタとの間に正帰還回路(61)が接続される
と共に、トランジスタ(Tr1)のエミッタとの間に負帰
還回路(62)が接続されている。そして、該正帰還回路
(61)は、ダイオード(D2)と抵抗(R5)とを備え、負
帰還回路(62)は、抵抗(R6)を備えている。上記増幅
器(U1)の非反転側入力には、電源(PS)と2つの抵抗
(R7,R8)とが直列に接続された基準電圧ライン(63)
が抵抗(R9)を介して接続されている。
【0049】上記極性選択回路(60)は、図5に示すよ
うに、正帰還回路(61)によってのこぎり波状の負性抵
抗特性を有するように構成されている。つまり、上記ト
ランジスタ(Tr1)のコレクタの印加電圧Vcを正帰還し
て上述の負性抵抗特性を得ており(動作点Q2〜Vmの
間)、トランジスタ(Tr1)を流れる電流Icは次の通り
となる。 Ic={Vref×(R5+R6)−Vc×R6}/(R3×R5) …… 上記式におけるVrefは、基準電圧ラインの2つの抵抗
(R7,R8)の間の基準電圧であって、電源(PS)の電圧
を5Vとして次式の通りとなる。 Vref=(5×R8)/(R7+R8) …… そして、上記ダイオード(D2)は、印加電圧Vcが基準電
圧Vrefより低下すると(Vc<Vref)、正帰還を禁止して
いる。また、上記負性抵抗特性に基づく最小電流値に対
応した電圧Vmは、直流電源(DC)の電圧値(16V)よ
り大きく設定されている。
【0050】一方、上記負性抵抗特性のピーク点の最大
電流値である設定電流値Idは、負帰還回路(62)によっ
て設定されており、次式の通りとなる。
【数1】 また、上記負性抵抗特性のピーク点の電圧値は基準電圧
Vrefと同じになり、0.5Vに設定され、負性抵抗特性
図の原点からピーク点までの傾斜は抵抗(R3)の特性に
よって定まることになり、この領域では増幅器(U1)は
コンパレータ的動作を行うことになる。
【0051】また、上記設定電流値Idは、最低過電流値
Isより小さく、最大負荷電流値Inより大きく設定されて
いる。該最大負荷電流値Inは、図6に示すように、室外
ユニット(11)などの1の直流重畳回路(50)から伝送
ライン(20)に直流電圧が印加された際、該伝送ライン
(20)に流れる最大電流値であり、また、上記最低過電
流値Isは、図7に示すように、室外ユニット(11)など
の各直流重畳回路(50,50,…)が互いに逆極性で伝送
ライン(20)に接続された際、該伝送ライン(20)に流
れる最低過電流値である。そして、図8に示すように、
上記最低過電流値Isが最大負荷電流値Inより大きく設定
され(Is>In)、この最低過電流値Isと最大負荷電流値
Inとの間に設定電流値Idが設定されている。
【0052】そこで、上記極性選択回路(60)の特性に
ついて説明する。
【0053】図9の概略説明図に示すように、例えば、
2つの室外ユニット(11)の直流重畳回路(50,50)の
直流電源(DC,DC)が逆極性で伝送ライン(20)に接続
された際、リレースイッチ(Ry1-1,Ry1-2)をオンし
て直流電圧を伝送ライン(20)に印加すると、2つの極
性選択回路(60,60)には、伝送ライン(20)の線路抵
抗(2R)などが存するので、異なる電圧が印加される。
【0054】この印加電圧が異なるため、一方の極性選
択回路(60)がより多くの電流を流すように動作点の印
加電圧を小さく動作すると、2つの直流電源(DC,DC)
が直列に接続されていることから、回路を流れる電流は
一定であるので、他方の極性選択回路(60)が電流を制
限するように動作点の印加電圧を大きく動作し、2つの
極性選択回路(60)の印加電圧が排他的関係になる。具
体的に、例えば、上記2つの極性選択回路(60,60)に
Q5とQ7との電圧が印加されると、一方の極性選択回路
(60)の動作点は、Q5→Q4→Q3→Q2→Q1に移行する。他
方の極性選択回路(60)の動作点は、Q7→Q8→Q9→……
→Q13 に移行する。
【0055】そして、2つの極性選択回路(60,60)の
動作点が安定する点は、図5に示すように、一方の極性
選択回路(60)の負性抵抗特性と他方の極性選択回路
(60)の負荷線とが交叉する点である。この交叉点は、
3点存するものゝ、低電圧側では、電圧の低い点に移行
するので、最終的に一方の極性選択回路(60)の動作点
はQ1となり、他方の極性選択回路(60)の動作点はQ13
となる。この結果、動作点がQ1の極性選択回路(60)の
端子電圧は0Vとなり、動作点がQ13 の極性選択回路
(60)の端子電圧は32Vとなる。つまり、端子電圧が
0Vの極性選択回路(60)側の直流電圧が伝送ライン
(20)と同極となり、端子電圧が32Vの極性選択回路
(60)側の直流電圧が伝送ライン(20)と異極となるこ
とになる。
【0056】上記電圧判別回路(70)は、図10に示す
ように、極性選択回路(60)のダイオード(D1)とトラ
ンジスタ(Tr1)との間に接続されて極性選択回路(6
0)の端子電圧を検出する電圧判別手段を構成してい
る。上記電圧判別回路(70)は、極性選択回路(60)に
非反転側入力が抵抗(R10 )を介して接続されたコンパ
レータ(U2)を備えており、該コンパレータ(U2)の反
転側入力は、電源(PS)と2つの抵抗(R11, R12)が直
列に接続された基準電圧ライン(71)に接続され、該電
源(PS)にダイオード(D2)を介してコンパレータ(U
2)の非反転側入力が接続されている。
【0057】上記コンパレータ(U2)の出力は、抵抗
(R13 )を介してMPU(40)に接続されると共に、抵
抗(R14 )を介してグランドに接続されており、該コン
パレータ(U2)は、極性選択回路(60)の端子電圧が所
定電圧以下であると低電圧信号を、所定電圧より高いと
高電圧信号をそれぞれMPU(40)に出力するように構
成されている。具体的に、コンパレータ(U2)は、極性
選択回路(60)の端子電圧が1V以下であると、低電圧
信号を出力して伝送ライン(20)と直流電源(DC)との
極性が競合した結果、自己の極性が選択された旨をMP
U(40)に報知し、1Vより高いと、高電圧信号を出力
して伝送ライン(20)と直流電源(DC)との極性が競合
した結果、自己の極性が選択されなかった旨をMPU
(40)に報知する。
【0058】一方、上記MPU(40)には、番号出力手
段(41)及び親子決定手段(42)が設けられている。
【0059】該番号出力手段(41)は、直流重畳回路
(50)のリレースイッチ(Ry1-1,Ry1-2)を開閉して
ユニット番号であるシリアル番号を伝送ライン(20)に
出力するように構成されている。つまり、上記室外ユニ
ット(11,11,…)には、予め製造番号等のシリアル番
号が設定されており、このシリアル番号は各室外ユニッ
ト(11,11,…)毎に異なるユニット番号に設定されて
いる。そして、上記番号出力手段(41)は、直流重畳回
路(50)のリレースイッチ(Ry1-1,Ry1-2)を開閉し
て伝送ライン(20)に重畳する直流電圧をベースバンド
変調し、上記シリアル番号に基づくバイナリの特定番号
信号を伝送ライン(20)に出力する。更に、上記番号出
力手段(41)は、図11に示すように、シリアル番号の
後にローレベルの確定信号LASTを付加している。
【0060】上記親子決定手段(42)は、直流電圧を伝
送ライン(20)に印加し且つ放電抵抗(R1,R2)を伝送
ライン(20)に接続する親ユニットと、直流電圧を伝送
ライン(20)に印加せず且つ放電抵抗(R1,R2)を伝送
ライン(20)に接続しない子ユニットとの決定を行うよ
うに構成され、つまり、空調運転時に制御情報を伝送す
る際に直流重畳回路(50)のリレースイッチ(Ry1-1,
Ry1-2)をオンした親ユニットとするか、リレースイッ
チ(Ry1-1,Ry1-2)をオフした子ユニットとするかの
決定を行うものである。上記極性判定回路(3C)は、伝
送ライン(20)に直流電圧が印加されると、発光ダイオ
ード(LED1,LED2)が発光してフォトトランジスタ(PH
T1,PHT2)がONし、同極信号又は異極信号の極性信号
であるローレベル電圧信号をMPU(40)に出力し、伝
送ライン(20)に直流電圧が印加されないと、フォトト
ランジスタ(PHT1,PHT2)がOFF状態のまゝで、同極
信号及び異極信号の何れも出力しないハイレベル電圧信
号をMPU(40)に出力する。そして、番号出力手段
(41)によって特定番号信号が伝送ライン(20)に出力
されると、親子決定手段(42)は、極性判定回路(3C)
の出力信号によって衝突検知方式により親子決定を行う
と共に、電圧判別回路(70)からの低電圧信号及び高電
圧信号によって親子決定を行うように構成されている。
【0061】具体的に、上記親子決定手段(42)は、特
定番号信号のハイビットの出力時において電圧判別回路
(70)が高電圧信号を出力すると子ユニットに決定し、
更に、特定番号信号のロービットの出力時に極性判定回
路(3C)が伝送ライン(20)のハイレベル電圧を検出す
ると、他の室外ユニット(11,11,…)が特定番号信号
を出力しているので、子ユニットに決定する。また、上
記親子決定手段(42)は、電圧判別回路(70)が低電圧
信号を出力し且つ特定番号信号を全て出力すると、親ユ
ニットに決定する。これにより、空気調和装置(10)に
おける1台の親ユニットが決定される。
【0062】特に、各室外ユニット(11,11,…)の特
定番号信号が1ビット以上ずれていた場合、図11に示
すように、番号出力手段(41)がシリアル番号の出力後
に確定信号LASTを出力するので、上記親子決定手段(4
2)は、確定信号LASTの出力時に極性判定回路(3C)が
極性信号であるハイレベル電圧信号を出力すると(図1
1(b)LAST参照)、子ユニットに決定する。つま
り、図11(c)に示すように、番号出力手段(41)の
シリアル番号の後に“0”の確定信号LASTが付加されて
いる。
【0063】一方、上記強制放電回路(80)は、図3に
示すように、番号出力手段(41)が特定番号信号のハイ
ビットを出力した直後に、伝送ライン(20)の電荷や、
伝送ライン(20)に接続された機器のインターフェイス
部に充電された電荷を放電させる強制放電手段を構成し
ている。具体的に、上記強制放電回路(80)は、直流重
畳回路(50)のコンデンサ(C1)と並列に接続されたト
ランジスタ(Tr2)と抵抗(R15 )とダイオード(D3)
とを備えている。そして、上記トランジスタ(Tr2)の
ベースには、直流電源(DC)が抵抗(R16 )を介して接
続されると共に、抵抗(R17 )を介して他のトランジス
タ(Tr3)が接続されている。該トランジスタ(Tr3)
は、ベースに抵抗(R18 )を介してMPU(40)が接続
されて強制放電信号が入力されるように構成されてい
る。
【0064】上記特定番号信号のハイビットを伝送ライ
ン(20)に出力すると、図12(a)に示すように、電
圧出力t1の後に自然放電t2では電圧が低下するのに数十
秒を要する。そこで、図12(b)に示すように、強制
放電回路(80)によって強制放電t3を行い、送信時間を
短縮するようにしている。その際、図12(c)に示す
ように、他の室外ユニット(11,11,…)などが電圧を
出力していると、親子決定手段(42)が子ユニットを決
定する場合が生ずるが、1台の親ユニットを決定する動
作であるので問題は生じない。
【0065】また、上記MPU(40)には、親宣言手段
(43)及び決定変更手段(44)が設けられている。該親
宣言手段(43)は、親子決定手段(42)が親ユニットを
決定すると、伝送ライン(20)に親宣言信号を出力する
ように構成されている。上記決定変更手段(44)は、他
の室外ユニット(11)から親宣言信号を受信すると、そ
の他の室外ユニット(11)のシリアル番号と自己のシリ
アル番号とを比較し、他の室外ユニット(11)のシリア
ル番号が大きいと、親子決定手段(42)が決定した親ユ
ニットを子ユニットに変更するように構成されている。
つまり、伝送ライン(20)上の1台の親ユニットを定め
る制御動作であるので、何らかの要因によって親ユニッ
トが2台以上存在すると、1台の親ユニットを定めるよ
うにしている。その際、この親宣言信号は、親ユニット
が2台以上決定されていても該親ユニットが定まってお
り、AMI通信方式での伝送が可能であるので、送信回
路(3A)から伝送ライン(20)に出力されることにな
る。
【0066】また、上記MPU(40)には、状態判別手
段(45)及び再開手段(46)が設けられている。該状態
判別手段(45)は、ノイズ等による伝送ライン(20)の
極性不定を判別するように構成されている。上記再開手
段(46)は、状態判別手段(45)が極性不定を判別する
と、親子決定動作を行うように番号出力手段(41)及び
親子決定手段(42)の動作を再開させるように構成され
ている。つまり、親ユニットに定まった室外ユニット
(11)における放電抵抗(R1,R2)の機能が異常を生起
すると、他の室外ユニット(11)が親ユニットに定める
ようにしている。
【0067】また、上記MPU(40)には、初期設定手
段(47)が設けられている。該初期設定手段(47)は、
上記極性選択回路(60)の初期動作点が所定の電圧値に
なるように該極性選択回路(60)に設定電圧を印加する
ように構成されている。
【0068】具体的に、上述した図9に示すように、2
台の極性選択回路(60)が動作する場合、リレースイッ
チ(Ry1-1,Ry1-2)をオンすると、直流電源(DC)に
よって電圧が印加された後、伝送ライン(20)の電圧が
平衡状態になるまで、各極性選択回路(60)の端子電圧
が上昇することになる。従って、図13に示すように、
各極性選択回路(60)の端子電圧は、Q1から上昇し初
め、線路抵抗(2R)等の関係からQ6まで上昇した後、上
述したように極性選択回路(60)の動作点がQ1とQ13 と
に移行することになる。
【0069】そこで、上記初期設定手段(47)は、強制
放電回路(80)のトランジスタ(Tr2)をオンして強制
放電を実行させ、直流電源(DC)から電圧を直接印加し
て初期動作点における極性選択回路(60)の端子電圧が
Q6になるようにして選択動作時間の短縮を図るようにし
ている。
【0070】−親ユニットの決定動作− 次に、上記空気調和装置(10)における親ユニット決定
動作について図14及び図15の制御フローに基づき説
明する。図14は、決定動作のメインルーチンを示し、
図15は、シリアル番号の出力競合時のサブルーチンを
示している。
【0071】先ず、空気調和装置(10)のメインスイッ
チ等が投入され、図14における親ユニット決定動作を
開始すると、ステップST1において、直流重畳回路(5
0)のリレースイッチ(Ry1-1,Ry1-2)をOFFする
と共に、強制放電回路(80)の両トランジスタ(Tr2,
Tr3)をOFFする。つまり、初期化動作を行い、直流
電源(DC)の電力供給を停止すると共に、強制放電を停
止しする。尚、強制放電回路(80)の両トランジスタ
(Tr2,Tr3)は、トランジスタ(Tr3)をONすると
トランジスタ(Tr2)もONし、トランジスタ(Tr3)
をOFFするとトランジスタ(Tr2)もOFFするの
で、以下、トランジスタ(Tr2)のON及びOFF動作
のみ説明する。
【0072】続いて、ステップST2に移り、タイマTiを
セットした後、ステップST3に移り、タイマTiがタイム
アップしたか否かを判定し、タイムアップするまで待機
する。つまり、伝送ライン(20)に接続された機器のイ
ンターフェイス部に電荷が残っていると、室外ユニット
(11,11,…)は子ユニットに定まるようにプログラム
されているので、伝送ライン(20)の電荷が放電され、
伝送ライン(20)が安定するまで待機する。
【0073】その後、ステップST4に移り、タイマTmを
セットした後、ステップST5に移り、送信が可能か否か
を判定する。つまり、極性判定回路(3C)が極性信号で
あるハイレベル電圧信号を出力しているか、極性信号を
出力していないローレベル電圧信号を出力しているかを
判定する。そして、親ユニットフラグ及び子ユニットフ
ラグを共にリセットする。
【0074】そこで、伝送ライン(20)の電圧が低下し
た通常の場合で、上記極性判定回路(3C)が極性信号を
出力していないハイレベル電圧信号を出力している状態
から説明する。この場合、上記ステップST5からステッ
プST6に移り、本発明の最も特徴とするシリアル番号に
よる勝ち負け処理を実行する。この処理は、図15に示
す通りに行われ、勝ち負けを決定する必要があるので、
この勝ち負け処理を先に説明する。
【0075】先ず、伝送ライン(20)には、室外ユニッ
ト(11,11,…)と室内ユニット(12,12,…)と集中
コントローラ(14)とが接続され、現在、上記ステップ
ST5に示すように、これらは親ユニットと子ユニットと
が定まっていない。そして、上記各室外ユニット(11,
11,…)の番号出力手段(41)が特定番号信号を出力
し、この特定番号信号が伝送ライン(20)において競合
することになる。そして、ステップST61において、各室
外ユニット(11,11,…)の番号出力手段(41)がビッ
トカウンタを0ビットにセットする。つまり、予め各室
外ユニット(11,11,…)に異なるシリアル番号が設定
されているので、番号出力手段(41)は最下位ビットか
ら特定番号信号を出力するためにビットカウンタを0ビ
ットにセットする。
【0076】続いて、ステップST62に移り、充電時間の
ためのタイマTcをセットし、ステップST63に移り、デー
タが“0”か否かを判定する。つまり、特定番号信号の
最下位ビットが“0”か否かを判定する。そして、ビッ
トカウンタで示されるビットであって、現在の場合、最
下位ビットが“0”の場合、上記ステップST63からステ
ップST64に移り、直流重畳回路(50)のリレースイッチ
(Ry1-1,Ry1-2)をOFFしたまゝ強制放電回路(8
0)のトランジスタ(Tr2)をONし、直流重畳回路(5
0)のコンデンサ(C1)の電荷を放電して次の送信に備
える。一方、ビットカウンタで示されるビットであっ
て、現在の場合、最下位ビットが“1”の場合、上記ス
テップST63からステップST65に移り、強制放電回路(8
0)のトランジスタ(Tr2)をOFFして直流重畳回路
(50)のリレースイッチ(Ry1-1,Ry1-2)をONし、
データ“1”を出力する。
【0077】このデータ“1”を出力した場合、上記タ
イマTcのタイムアップを待ってステップST66に移り、タ
イマTdをセットしてステップST67に移り、極性選択が勝
ったか否かを判定する。
【0078】この極性判定について具体的に説明する
と、図16に示すように、例えば、室外ユニット(11,
11,…)である5台のユニットY1〜Y5が伝送ライン(2
0)に特定番号信号を出力する。そして、ユニットY1の
シリアル番号が5に設定され、ユニットY2のシリアル番
号が3に設定され、ユニットY3のシリアル番号が9に設
定され、ユニットY4のシリアル番号が6に設定され、ユ
ニットY5のシリアル番号が13に設定されているとす
る。尚、ビットB3以降は省略している。
【0079】そして、この図16は、伝送ライン(20)
から見た各ユニットY1〜Y5が出力する特定番号信号の極
性も含めて表示しており、図16における直線部が0V
ラインであり、該0Vラインよりも下に特定番号信号が
出力されているユニットY1及びユニットY3が、上記伝送
ライン(20)の極性と逆に接続されたことを示してい
る。
【0080】この状態において、上記ステップST63から
ステップST64に移るユニットはシリアル番号が6のユニ
ットY4であり、他のユニットY1、ユニットY2、ユニット
Y3及びユニットY5は上記ステップST63からステップST65
に移る。そして、ユニットY1及びユニットY3が伝送ライ
ン(20)と逆極性に接続され、ユニットY2及びユニット
Y5が伝送ライン(20)と同極に接続されていると仮定す
る。
【0081】そこで、上記4つのユニットY1、ユニット
Y2、ユニットY3及びユニットY5における直流重畳回路
(50)のリレースイッチ(Ry1-1,Ry1-2)がONされ
ると、図9及び図5に示すように、ユニットY2及びユニ
ットY5における極性選択回路(60)の動作点がQ1になっ
て該極性選択回路(60)の端子電圧が低下する。一方、
ユニットY1及びユニットY3における極性選択回路(60)
の動作点がQ13 になって該極性選択回路(60)の端子電
圧が上昇する。尚、極性の判定は逆の場合もあり得る
が、本実施例ではユニットY2及びユニットY5の極性が選
択されたと仮定している。この結果、ユニットY2及びユ
ニットY5における電圧判別回路(70)が低電圧信号を出
力して親子決定手段(42)が極性判定の勝ちを判定する
一方、ユニットY1及びユニットY3における電圧判別回路
(70)が高電圧信号を出力して親子決定手段(42)が極
性判定の負けを判定することになる。
【0082】尚、上記ステップST65において、図示しな
いが、初期設定手段(47)が強制放電回路(80)のトラ
ンジスタ(Tr2)をONして極性選択回路(60)に直流
電源(DC)から電圧を印加して各極性選択回路(60)の
初期動作点を図13のQ6に設定している。
【0083】その後、上記極性判定の勝ちを判定する
と、上記ステップST67からステップST68に移り、図16
ではユニットY2及びユニットY5が勝ちを判定し、リレー
スイッチ(Ry1-1,Ry1-2)をON状態に保ったまゝ、
強制放電回路(80)がトランジスタ(Tr2)をONして
伝送ライン(20)に接続された機器のインターフェイス
部に充電された電荷を放電させる。続いて、上記タイマ
Tcのタイムアップを待って上記ステップST68からステッ
プST69に移り、ビットカウンタに1を加算してステップ
ST70に移り、該ビットカウンタが25になったか否かを
判定する。つまり、特定番号信号の最上位ビットなった
か否かを判定し、全ての特定番号信号を出力するまで上
記ステップST70の判定がNOとなってステップST62に戻
り、次のビットを出力する。
【0084】一方、上記極性判定の負けを判定すると、
上記ステップST67からステップST71に移り、図16では
ユニットY1及びユニットY3が負けを判定し、リレースイ
ッチ(Ry1-1,Ry1-2)をOFFすると共に、強制放電
回路(80)がトランジスタ(Tr2)をOFFして不必要
な回路電流を遮断する。続いて、ステップST72に移り、
上記タイマTcのタイムアップを待ってステップST72に移
り、親子決定手段(42)が極性判定の負けを決定し、図
14のメインルーチンに戻ることになる。そして、図1
6において、ユニットY1及びユニットY3は、以後の特定
番号信号を出力しないことになる。
【0085】また一方、上記ステップST64において、デ
ータ“0”を出力した場合、極性判定が可能であると、
ステップST74に移り、強制放電回路(80)のトランジス
タ(Tr2)をOFFしてステップST75に移り、親子決定
手段(42)が極性判定の負けを決定する。つまり、図1
6において、ユニットY4がデータ“0”を出力している
状態で、他のユニットY2等がデータ“1”を出力してい
るので、伝送ライン(20)の電圧がハイレベルとなり、
ユニットY4の極性判定回路(3C)がハイレベル電圧信号
を出力し、親子決定手段(42)が負けを決定し、図14
のメインルーチンに戻ることになる。そして、図16に
おけるユニットY4は、以後の特定番号信号を出力しない
ことになる。
【0086】また、上記ステップST64において、データ
“0”を出力した場合、室外ユニット(11,11,…)の
何れもがデータ“0”を出力し、上記タイマTcがタイム
アップすると、ステップST76に移り、タイマTdをセット
してステップST77に移り、該タイマTdがタイムアップす
るまで待機する。この待機中において、伝送ライン(2
0)の電圧がハイレベルとなると、他の室外ユニット(1
1)が特定番号信号等を出力している可能性があるの
で、上記ステップST74に移り、上述の如く親子決定手段
(42)が負けを決定し、図14のメインルーチンに戻る
ことになる。
【0087】また、上記ステップST77において、タイマ
Tdがタイムアップすると、上記ステップST69に移り、ビ
ットカウンタを進め、上述の動作を繰返すことになる。
つまり、2つ目のビットデータを出力し、図16におい
ては、ユニットY2が、データ“1”を出力するので、ユ
ニットY5がステップST64、ステップST74及びステップST
75の動作を行い、極性の負けを判定する。そして、全て
の特定番号信号を出力すると、上記ステップST70からス
テップST78に移り、親子決定手段(42)が極性の勝ちを
決定することになり、図16ではユニットY2が勝ち残る
ことになる。
【0088】このように図15においては、シリアル番
号に基づいてデータ“1”を出力するユニットが優先的
に勝ち残り、且つ最初のビットで異極性であると、負け
ることになる。これによって1台のユニットが残ること
になる。
【0089】次に、上記図15の処理において、図17
に示すように、例えば、2つのユニットY2及びY5がデー
タ“1”を1ビット以内のずれで出力した場合、この状
態では、本来、上記両ユニットY2及びY5が勝ち残り、次
のビットで勝ち負けが判定される。
【0090】具体的に、先ず、1ビット以内のずれが生
じた場合、ユニットY5がユニットY2より先にデータを出
力した場合で、且つユニットY5のデータが鈍っていない
場合(図17の実線参照)を説明する。この場合、ユニ
ットY2のデータBnが0桁目であると、該ユニットY2は、
図14におけるステップST6からステップST12及びステ
ップST13に移り、親決定待ちとなる。
【0091】また、ユニットY2のデータBnが1桁目以上
で、前桁のデータBn-1が“0”の場合、該ユニットY2
は、上記ステップST64からステップST74及びステップST
75に移って負けを決定する。また、ユニットY2のデータ
Bnが1桁目以上で、次桁のデータBn+1が“1”の場合、
該ユニットY2は、上記ステップST65からステップST66及
びステップST67に移り、ユニットY5が先に放電を開始す
るためにユニットY2が同極判定の負けを判定してステッ
プST71に移るか、又はユニット接続台数や配線長さによ
ってユニットY2が極性判定の勝ちを判定してステップST
68に移ることになる。
【0092】一方、1ビット以内のずれが生じた場合、
ユニットY5がユニットY2より先にデータを出力した場合
で、且つユニットY5のデータが鈍っている場合(図17
の破線参照)、ユニットY2より先にデータを出力してい
るが、ユニットY5のデータを検出することができない場
合がある。この場合、ユニットY2のデータBnが0桁目で
あると、該ユニットY2は、本来、図14におけるステッ
プST4からステップST5に移るが、ユニットY5の放電
(ステップST68)によって図15の勝ち負け処理におけ
るステップST71に移る可能性がある。
【0093】また、ユニットY2のデータBnが1桁目以上
で、前桁のデータBn-1が“0”の場合、上述したユニッ
トY5のデータが鈍っていない場合と同様に、該ユニット
Y2は、上記ステップST64からステップST74及びステップ
ST75に移って負けを決定する。また、ユニットY2のデー
タBnが1桁目以上で、次桁のデータBn+1が“1”の場
合、上述したユニットY5のデータが鈍っていない場合と
同様に、該ユニットY2は、上記ステップST65からステッ
プST66及びステップST67に移り、ユニットY5が先に放電
を開始するためにユニットY2が極性判定の負けを判定し
てステップST71に移るか、又はユニット接続台数や配線
長さによってユニットY2が極性判定の勝ちを判定してス
テップST68に移ることになる。
【0094】何れの場合においても、データBnの競合時
に少なくともユニットY5が勝ち残るため、電源投入が同
時でなくとも1台の親ユニットを決定する処理であるの
で、問題は生じない。
【0095】また、図11に示すように、2台のユニッ
トの特定番号信号が1ビット以上にずれていた場合、シ
リアル番号が異なっていても偶然にビット状態が一致す
る可能性がある。その際、特定番号信号にはシリアル番
号の最後に確認信号LASTが付加されており(図11
(c)参照)、先に特定番号信号を出力し終わったユニ
ットが直流電源(DC)から電圧を印加するので、特定番
号信号を出力し終わっていないユニット(図11(b)
参照)は、ローレベルの確認信号LASTの出力時に伝送ラ
イン(20)のハイレベルを検出する。この結果、確認信
号LASTの出力時に図15のステップST77からステップST
74に移り、負けが決定される。
【0096】上記図15のサブルーチンが終了すると、
図14のメインルーチンにおけるステップST6に戻り、
親子決定手段(42)がシリアル番号による勝ちを決定す
ると、このステップST6からステップST7に移り、強制
放電回路(80)のトランジスタ(Tr2)をOFFすると
共に、直流重畳回路(50)のリレースイッチ(Ry1-1,
Ry1-2)をONして伝送ライン(20)に直流電源(DC)
を印加する一方、親宣言手段(43)が親宣言信号を送信
回路(3A)を介して伝送ライン(20)に出力する。
【0097】その後、ステップST8に移り、親子決定手
段(42)が親ユニットを決定して親ユニットフラグをセ
ットする。そして、ステップST9に移り、タイマTnをセ
ットしてステップST10に移り、該タイマTnがタイムアッ
プするまで待機する。このタイマTnがタイムアップする
と、ステップST11に移り、伝送ライン(20)の状態を判
別する。この伝送ライン(20)の状態に何ら問題がない
場合、例えば、ノイズ等の混入がなく正常であると、上
記ステップST11からステップST8に戻り、該ステップST
8からステップST11の動作を繰返し、伝送ライン(20)
に直流電圧を印加すると共に、放電抵抗(R1,R2)を伝
送ライン(20)に接続し、各室外ユニット(11,11,
…)及び室内ユニット(12,12,…)などの間で空調運
転の情報信号が伝送される。
【0098】一方、上記ステップST6において、親子決
定手段(42)がシリアル番号の負けを決定した場合、ま
た、上記ステップST5において、伝送ライン(20)の極
性が判定し得る場合、ステップST12に移り、タイマTwを
セットしてステップST13に移り、該タイマTwがタイムア
ップするまで待機する。つまり、図15の処理を行って
いる状態では、伝送ライン(20)の電圧が変動するの
で、伝送ライン(20)の極性が不定であるので、図15
の処理が終了するまで待機する。尚、上記タイマTwの時
間としては、例えば、(出力ビット数+確認信号LASTの
1ビット)×(受電時間Tc+放電時間Td)に設定されて
いる。
【0099】その後、上記タイマTwがタイムアップする
と、他の室外ユニット(11,11,…)が親ユニットに決
定されているので、送信が可能となり、親子決定手段
(42)は子ユニットを決定して子ユニットフラグをセッ
トする。そして、このステップST14において、各室外ユ
ニット(11,11,…)及び室内ユニット(12,12,…)
などの間で空調運転の情報信号が伝送される。また、上
記ステップST14において、親ユニットが故障等を生起し
て伝送ライン(20)の極性が不定となると、ステップST
15に移り、タイマTnをセットしてステップST16に移り、
該タイマTnがタイムアップするまで待機する。このタイ
マTnがタイムアップすると、ステップST17に移り、伝送
ライン(20)の状態を判別する。そして、親ユニットの
故障等が回復して伝送ライン(20)の状態に何ら問題が
ない場合、上記ステップST17からステップST14に戻り、
各室外ユニット(11,11,…)及び室内ユニット(12,
12,…)などの間で空調運転の情報信号が伝送される。
【0100】また、上記ステップST8において、他の室
外ユニット(11)から親宣言信号を受信すると、上記ス
テップST18に移り、親宣言信号を出力した室外ユニット
(11)のシリアル番号と自己のシリアル番号とを比較し
て、自己のシリアル番号が大きい場合は、そのまゝステ
ップST8に戻り、自己を親ユニットにしたまゝとする。
一方、他の室外ユニット(11,11,…)のシリアル番号
が自己のシリアル番号より大きい場合、ステップST14に
移り、決定変更手段(44)が子ユニットに変更すること
になる。
【0101】また、上記ステップST6において、他の室
外ユニット(11)から親宣言信号を受信すると、ステッ
プST13に移り、図15の処理が終了するまで待機する。
【0102】また、上記ステップST11及びステップST17
において、親ユニットが故障等を生起すると、状態判別
手段(45)が伝送ライン(20)の極性不定を判別するの
で、上記ステップST19に移り、直流重畳回路(50)のリ
レースイッチ(Ry1-1,Ry1-2)をOFFし、強制放電
回路(80)のトランジスタ(Tr2)をONする。そし
て、ステップST20に移り、変化フラグをセットしてステ
ップST4に戻るるとになる。つまり、直流電圧を伝送ラ
イン(20)に印加する親ユニットの故障等であるので、
親ユニットを決定するために再開手段(46)が親子決定
動作を再開させ、上述したステップST4からの動作が行
われることになる。
【0103】−実施例の特有の効果− 以上のように、本実施例によれば、各室外ユニット(1
1,11,…)に予め設定されたシリアル番号に基づいて
親ユニットを決定するようにしたゝめに、直流重畳回路
(50)を伝送ライン(20)に接続する設定作業を不要と
することができるので、設定作業の簡素化を図ることが
できる。しかも、2台の直流重畳回路(50)が伝送ライ
ン(20)に接続されるなどの誤設定を確実に防止するこ
とができる。
【0104】特に、負性抵抗特性を備えた極性選択回路
(60)を設けるようにしたゝめに、異極に接続された場
合においても極性選択手段(60)の端子電圧によって伝
送ライン(20)の極性を判定することができるので、親
子の決定を正確に行うことができる。
【0105】また、直流重畳回路(50)に放電抵抗(R
1,R2)を設けているので、直流電源(DC)と伝送ライ
ン(20)との間にチョークコイル等を設ける必要がな
く、回路の簡素化を図ることができる。
【0106】また、強制放電回路(80)を設けるように
したゝめに、特定番号信号のハイビットを出力した後の
伝送ライン(20)の電荷を確実に放電させることができ
るので、送信時間の短縮を図ることができる。
【0107】また、上記特定番号信号にローレベルの確
定信号LASTを付加するようにしたゝめに、1ビット以上
の信号のずれが生じても確定信号LASTによって親子決定
を正確に行うことができる。
【0108】また、親宣言信号を出力するようにしたゝ
めに、複数の親ユニットが設定されても1台の親ユニッ
トを決定することができるので、誤設定を確実に防止す
ることができる。
【0109】また、伝送ライン(20)の極性不定を判定
すると、親子決定動作を再開させることができるので、
親ユニットが故障しても他の室外ユニット(11)が親ユ
ニットに定められることから、極性判定を継続的に行う
ことができる。この結果、情報信号の伝送を継続させる
ことができることから、制御の信頼性を向上させること
ができる。
【0110】また、極性選択回路(60)の初期動作点を
所定電圧にするようにしたゝめに、極性選択回路(60)
の動作時間を短縮することができるので、親子決定の短
縮化を図ることができる。
【0111】−他の変形例− 尚、図18は、直流重畳回路(50)の他の実施例を示
し、前実施例における放電抵抗(R1,R2)及びコンデン
サ(C1)に代えてチョークコイル(L,L)を設けたの
もで、送信回路(3A)には、ドライバ(31,31)とコン
デンサ(C2,C3)との間に放電抵抗(R19 )が接続され
ている。
【0112】また、各実施例においては、伝送ライン
(20)について説明したが、室内ユニット(12)とリモ
コン(13)との間にも本発明を適用してもよい。
【0113】また、室外ユニット(11)に直流重畳回路
(50)等を設けたが、室内ユニット(12)に直流重畳回
路(50)等を設けるようにしてもよい。
【0114】また、極性選択回路(60)の構成は実施例
に限定されるものではなく、負性抵抗特性を有するもの
であればよい。
【0115】また、請求項1〜8に係る発明は、空気調
和装置(10)に限られるものではなく、各種の伝送装置
に適用してもよい。
【0116】また、請求項1に係る発明は、親子決定動
作に適用されるものに限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示すブロック図である。
【図2】空気調和装置の制御システム図である。
【図3】室外ユニットの要部の回路ブロック図である。
【図4】極性選択回路の回路図である。
【図5】極性選択回路の負性抵抗特性図である。
【図6】同極状態の空気調和装置の電流状態図である。
【図7】異極状態の空気調和装置の電流状態図である。
【図8】極性選択回路の設定電流値を示す説明図であ
る。
【図9】極性選択回路の特性を説明するシステム図であ
る。
【図10】電圧判別回路の回路図である。
【図11】特定番号信号のずれた状態を示す信号波形図
である。
【図12】強制放電手段の強制放電を示す信号波形図で
ある。
【図13】極性選択回路の動作点の移行を示す電圧特性
図である。
【図14】親子決定動作を示す制御フロー図である。
【図15】極性判定を示す制御フロー図である。
【図16】親子決定動作を示す信号波形図である。
【図17】他の親子決定動作を示す信号波形図である。
【図18】他の直流重畳回路を示す回路図である。
【符号の説明】
10 空気調和装置 11 室外ユニット(制御ユニット) 12 室内ユニット(制御ユニット) 20 伝送ライン 2a,2b 信号線 40 MPU 41 番号出力手段 42 親子決定手段 43 親宣言手段 44 決定変更手段 45 状態判別手段 46 再開手段 47 初期設定手段 50 直流重畳回路(直流重畳手段) 60 極性選択回路(極性選択手段) 70 電圧判別回路(電圧判別手段) 80 強制放電回路(強制放電手段) DC 直流電源

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正側信号線(2a)と負側信号線(2b)と
    より成る伝送ライン(20)を介して複数の制御ユニット
    (11,11,…)が接続され、該各制御ユニット(11,1
    1,…)の間で情報信号を所定の極性で双方向に伝送す
    るようにした伝送装置において、 上記制御ユニット(11,11,…)は、 電源(DC)より伝送ライン(20)に所定の直流電圧を印
    加する直流重畳手段(50)と、 印加電圧が低下するに従って流れる電流が増加する負性
    抵抗特性を備えて上記電源(DC)に直列に接続され、該
    負性抵抗特性に基づく最小電流値に対応した電圧Vmが電
    源電圧より大きく且つ負性抵抗特性における最大電流値
    Idが伝送ライン(20)の最低過電流値Isより小さく設定
    され、上記伝送ライン(20)と同極であると端子電圧が
    低下し、異極であると端子電圧が上昇する極性選択手段
    (60)とを備えていることを特徴とする伝送装置。
  2. 【請求項2】 正側信号線(2a)と負側信号線(2b)と
    より成る伝送ライン(20)を介して複数の制御ユニット
    (11,11,…)が接続される一方、 上記伝送ライン(20)における正側信号線(2a)と負側
    信号線(2b)との残留電荷を放電させる放電抵抗(R1,
    R2)が設けられ、 上記各制御ユニット(11,11,…)の間で情報信号を所
    定の極性で双方向に伝送するようにした伝送装置におい
    て、 上記制御ユニット(11,11,…)は、 電源(DC)より伝送ライン(20)に所定の直流電圧を印
    加する直流重畳手段(50)と、 上記伝送ライン(20)に重畳する電源電圧をベースバン
    ド変調して予め制御ユニット(11,11,…)に設定され
    たユニット番号に基づくバイナリの特定番号信号を伝送
    ライン(20)に出力するように直流重畳回路(50)を制
    御する番号出力手段段(41)と、 印加電圧が低下するに従って流れる電流が増加する負性
    抵抗特性を備えて上記電源(DC)に直列に接続され、該
    負性抵抗特性に基づく最小電流値に対応した電圧Vmが電
    源電圧より大きく且つ負性抵抗特性における最大電流値
    Idが伝送ライン(20)の最低過電流値Isより小さく設定
    され、上記伝送ライン(20)と同極であると端子電圧が
    低下し、異極であると端子電圧が上昇する極性選択手段
    (60)と、 該極性選択手段(60)の端子電圧を検出し、端子電圧が
    所定電圧以下であると低電圧信号を、所定電圧より高い
    と高電圧信号を出力する電圧判別手段(70)と、 上記伝送ライン(20)の電圧を監視し、特定番号信号の
    ロービットの出力時において伝送ライン(20)のハイレ
    ベル電圧を検出すると、上記直流重畳手段(50)が伝送
    ライン(20)に直流電圧を印加しない子ユニットに決定
    すると共に、特定番号信号のハイビットの出力時におい
    て電圧判別手段(70)が高電圧信号を出力すると子ユニ
    ットに決定する一方、電圧判別手段(70)が低電圧信号
    を出力し且つ特定番号信号を全て出力すると、上記直流
    重畳手段(50)が伝送ライン(20)に直流電圧を印加す
    る親ユニットに決定し、上記番号出力手段(41)の動作
    を停止して親子決定動作を終了する親子決定手段(42)
    とを備えていることを特徴とする伝送装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の伝送装置において、 放電抵抗(R1,R2)は、直流重畳手段(50)に設けられ
    ていることを特徴とする伝送装置。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3記載の伝送装置におい
    て、 制御ユニット(11,11,…)には、番号出力手段(41)
    が特定番号信号のハイビットを出力した直後に、伝送ラ
    イン(20)の電荷を放電させる強制放電手段(80)が設
    けられていることを特徴とする伝送装置。
  5. 【請求項5】 請求項2又は3記載の伝送装置におい
    て、 番号出力手段(41)は、ユニット番号の出力後にローレ
    ベルの確定信号を付加した特定番号信号を出力するよう
    に構成されていることを特徴とする伝送装置。
  6. 【請求項6】 請求項2又は3記載の伝送装置におい
    て、 制御ユニット(11,11,…)には、 親子決定手段(42)が親ユニットを決定すると、伝送ラ
    イン(20)に親宣言信号を出力する親宣言手段(43)
    と、 他の制御ユニット(11,11,…)から親宣言信号を受信
    して他の制御ユニット(11,11,…)のユニット番号が
    大きいと、親子決定手段(42)が決定した親ユニットを
    子ユニットに変更する決定変更手段(44)とが設けられ
    ていることを特徴とする伝送装置。
  7. 【請求項7】 請求項2又は3記載の伝送装置におい
    て、 制御ユニット(11,11,…)には、 伝送ライン(20)の極性不定を判別する状態判別手段
    (45)と、 該状態判別手段(45)が極性不定を判別すると、親子決
    定動作を行うように番号出力手段(41)及び親子決定手
    段(42)の動作を再開させる再開手段(46)とが設けら
    れていることを特徴とする伝送装置。
  8. 【請求項8】 請求項2又は3記載の伝送装置におい
    て、 制御ユニット(11,11,…)には、 極性選択手段(60)の初期動作点が所定の電圧値になる
    ように該極性選択手段(60)に設定電圧を印加する初期
    設定手段(47)が設けられていることを特徴とする伝送
    装置。
  9. 【請求項9】 請求項2又は3記載の伝送装置におい
    て、 制御ユニット(11,11,…)は、空調運転を制御するも
    のであることを特徴とする伝送装置。
JP06266674A 1994-10-31 1994-10-31 伝送装置 Expired - Lifetime JP3136925B2 (ja)

Priority Applications (8)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06266674A JP3136925B2 (ja) 1994-10-31 1994-10-31 伝送装置
AU38151/95A AU695380B2 (en) 1994-10-31 1995-10-31 Transmission device
ES95936082T ES2257743T3 (es) 1994-10-31 1995-10-31 Dispositivo de transmision.
EP95936082A EP0738096B1 (en) 1994-10-31 1995-10-31 Transmitter
US08/663,106 US6008733A (en) 1994-10-31 1995-10-31 Air conditioning system master/slave control unit determination
PCT/JP1995/002235 WO1996013956A1 (fr) 1994-10-31 1995-10-31 Emetteur
DE1995634820 DE69534820T2 (de) 1994-10-31 1995-10-31 Sendevorrichtung
CNB951910957A CN1137600C (zh) 1994-10-31 1995-10-31 空调装置的运行控制装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06266674A JP3136925B2 (ja) 1994-10-31 1994-10-31 伝送装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08130782A true JPH08130782A (ja) 1996-05-21
JP3136925B2 JP3136925B2 (ja) 2001-02-19

Family

ID=17434124

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP06266674A Expired - Lifetime JP3136925B2 (ja) 1994-10-31 1994-10-31 伝送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3136925B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015015638A1 (ja) * 2013-08-02 2015-02-05 三菱電機株式会社 空調システム
WO2018078790A1 (ja) * 2016-10-28 2018-05-03 三菱電機株式会社 検査装置、制御システム、および、検査方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015015638A1 (ja) * 2013-08-02 2015-02-05 三菱電機株式会社 空調システム
JPWO2015015638A1 (ja) * 2013-08-02 2017-03-02 三菱電機株式会社 空調システム
WO2018078790A1 (ja) * 2016-10-28 2018-05-03 三菱電機株式会社 検査装置、制御システム、および、検査方法
JPWO2018078790A1 (ja) * 2016-10-28 2019-02-21 三菱電機株式会社 検査装置、制御システム、および、検査方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3136925B2 (ja) 2001-02-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6567476B2 (en) Data synchronisation process, and transmission and reception interfaces
EP2242209B1 (en) Apparatus for writing data in nonvolatile memory, and corresponding electric apparatus and ROM writer
CA1279117C (en) Local control system for domestic appliances and alarm devices
KR100938356B1 (ko) 제어ㆍ감시 신호 전송 시스템
US5347515A (en) Method and apparatus for global polling having contention-based address identification
US4914431A (en) Electronic control system for model railroads
KR101134914B1 (ko) 공기 조화 장치 및 실외기
CN103973532A (zh) 通信网络和用于在通信网络中通信的方法
CN101535708A (zh) 用于在包含致动器、传感器和/或负载的电气装置中,尤其是家用电器中控制这些部件的方法和电路布置
EP0738096B1 (en) Transmitter
CN114342553A (zh) 供电设备、电力接收设备以及供电和接收方法
KR20060092251A (ko) 설비 기기용 통신 회로
JPH08130782A (ja) 伝送装置
US8566630B2 (en) Apparatus, methods and computer program products supporting automatic network identification for power supplies
EP0505189B1 (en) Control unit
SE513077C2 (sv) Metod för att styra energianvändningen i en elektronisk etikett samt avlägset styrd elektronisk etikett
JPH02166946A (ja) ループ型ローカルエリアネットワークの集線装置
JP2002013785A (ja) 空気調和機の通信制御システム
US20070016312A1 (en) Methods, circuits, and computer program products for assigning identifiers to modules in uninterruptible power supply systems
CN114285439B (zh) 电流环通讯电路及空调
CN220671835U (zh) 一种输出口功能扩展模块
US7112899B2 (en) Device for controlling an electric load, and a control device
CN110065458A (zh) 作为对激活信号的反应借助电路装置激活计算单元的方法
JPH05292565A (ja) 情報伝送装置
JPH02276337A (ja) 極性確定制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20001107

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071208

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081208

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081208

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091208

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101208

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101208

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111208

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121208

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131208

Year of fee payment: 13

EXPY Cancellation because of completion of term