JPWO2018074238A1 - 化粧板及び化粧板の製造方法 - Google Patents

化粧板及び化粧板の製造方法 Download PDF

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Abstract

本発明の課題は、化粧板の製造時に、縁材とその取付面の間から接着剤がはみ出すことを抑制することである。本発明に係る化粧板(1)は、木質板(2)と、その端面(20)のうち外周領域に浸透した止水剤(4)と、端面(20)のうち前記外周領域で囲まれる中央領域に塗布された接着剤(5)と、接着剤(5)を介して端面(20)に貼り付けられた縁材(3)を備える。本発明に係る化粧板の製造方法は、木質板(2)の端面(20)のうち外周領域に止水剤(4)を浸透させ、端面(20)のうち前記外周領域で囲まれる中央領域に接着剤(5)を塗布し、接着剤(5)を介して端面(20)に縁材(3)を貼り付ける。

Description

本発明は、化粧板及び化粧板の製造方法に関する。
特許文献1には、木質の板状の積層ブロックの4つの側面に、縁材が接着された集成甲板が記載されている。
上記の集成甲板では、積層ブロックの隣接する2つの側面のそれぞれに縁材を1つずつ接着させる際に、2つの縁材の突合せ部分から接着剤がはみ出す場合があり、このはみ出した部分を、縁材に汚れや破損が生じないように除去することは、困難である。
また、上記の集成甲板では、積層ブロックの側面と縁材の間から、積層ブロックの厚み方向に接着剤がはみ出す場合もあり、これを同様に除去することも困難である。
日本国特開2001−239510号公報
本発明の目的は、製造時に、縁材とその取付面の間から接着剤がはみ出すことを抑制することができる化粧板及び化粧板の製造方法を提供すること、とする。
本発明に係る一態様の化粧板は、端面を含む木質板と、前記端面のうち外周領域に浸透した止水剤と、前記端面のうち前記外周領域で囲まれる中央領域に塗布された接着剤と、前記接着剤を介して前記端面に貼り付けられた縁材と、を備える。
また、本発明に係る一態様の化粧板の製造方法は、止水剤浸透工程、接着剤塗布工程、及び貼り付け工程を備える。
前記止水剤浸透工程は、木質板に含まれる端面のうち外周領域に止水剤を浸透させる工程である。前記接着剤塗布工程は、前記端面のうち前記外周領域で囲まれる中央領域に、接着剤を塗布する工程である。前記貼り付け工程は、前記接着剤を介して前記端面に縁材を貼り付ける工程である。
図1Aは、本発明に係る実施形態1の化粧板全体を示す斜視図であり、図1Bは、図1AのA−A線における断面図であり、図1Cは、図1AのB−B線における断面図である。 図2A,Bは、同上の化粧板の製造方法の製造過程の一例を順に示す説明図である。 図3A,Bは、図2Bの後の製造過程の一例を順に示す説明図である。
(1)化粧板の概要
図1A〜Cには、実施形態1の化粧板1が示されている。化粧板1は、キッチンの扉、洗面化粧台の扉等の水回り商品に好適に用いられる。
化粧板1は、一方向に長い矩形状の木質板2と、木質板2が含む複数(4つ)の端面20のそれぞれに1つずつ接着された複数(4つ)の縁材3とを備える。以下では、図1Aに示す状態を基準とし、木質板2の長手方向を左右方向とし、木質板2の短手方向を前後方向とし、木質板2の厚み方向を上下方向として、各構成について説明する。各図において、矢印Xで示す方向が前方であり、矢印Yで示す方向が右方であり、矢印Zで示す方向が上方である。
化粧板1は、木質板2の端面20のうち外周領域に浸透された止水剤4と、端面20のうち前記外周領域で囲まれる中央領域に塗布された接着剤5を、さらに備える。ここで、外周領域とは、端面20のうち、その外周縁に沿った枠状(本実施形態では矩形枠状)の領域であり、かつ端面20の外周縁を含む領域である。矩形枠を構成する4つの辺のそれぞれは、矩形状をなしている。本実施形態の化粧板1では、木質板2が含む複数(4つ)の端面20のそれぞれにおいて、外周領域に止水剤4が浸透し、中央領域に接着剤5が塗布されている。
(2)化粧板の各構成の詳細
(2−1)木質板
木質板2は、中密度繊維板(MDF)やパーティクルボードや合板等の木質の板材である。木質板2の上面と下面には、化粧材21が貼り付けられている。化粧材21は、DAP(ジアリルフタレート樹脂)を含浸させた樹脂含浸紙、メラミン樹脂を含浸させた樹脂含浸紙を用いた低圧メラミン化粧材や高圧メラミン化粧材、オレフィンシート、PET(ポリエチレンテレフタレート)シート等である。
矩形状の木質板2は、木質板2の厚み方向に対して直交する方向を向く4つの端面20を含む。4つの端面20は、前面200、後面201、右面202、及び左面203で構成される。4つの端面20のそれぞれは、略平坦面であり、矩形状である。4つの端面20は、隣接する2つの端面20同士が平面視にて90度の角度をなすように、並んでいる。
(2−2)止水剤
止水剤4は、各端面20の外周領域(詳しくは、外周領域のうち外周縁を除いた残りの領域)に塗布されることで、この外周領域に浸透し、これにより、外周領域への水の染み込みを防止する。止水剤4は、各端面20の外周領域において、外周縁まで浸透されている。
止水剤4は、例えば、MDI(ジフェニルメタン−4,4´−ジイソシアネート)である。MDIは、無溶剤系の湿気硬化型の樹脂である。止水剤4は、端面20に浸透可能な粘度を有する。止水剤4の粘度は、例えば、500mPa・s程度以下である。止水剤4の粘度は、接着剤5の粘度よりも低く、接着剤5よりも端面20に対して浸透させやすい。止水剤4は、少なくとも接着剤5よりも硬化速度が遅い。止水剤4は、端面20への塗布直後に硬化するのではなく、所定時間経過後に硬化する性質を有する。止水剤4の塗布は、本実施形態では、複数の塗布ローラーによって行われる。
(2−3)接着剤
接着剤5は、ホットメルト系の接着剤等の周知の接着剤である。接着剤5は、各端面20のうち、止水剤4が浸透した外周領域で囲まれる中央領域に塗布されている。接着剤5の接着力により、木質板2の各端面20に縁材3が1つずつ接着されている。本実施形態では、接着剤5は、縁材3と端面20との間において、止水剤4が浸透した外周領域の内周縁に重なる範囲まで拡がっている。
(2−4)縁材
複数の縁材3のそれぞれは、接着剤5を介して各端面20に1つずつ貼り付けられている。各縁材3は、一方向に長い帯状の板材である。各縁材3は、例えば、ABS樹脂やPP(ポリプロピレン)樹脂で形成される。
左右の端面20に接着される左右の縁材3は、左右の端面20に対して、前後方向の長さが互いに同じであり、上下方向の長さが互いに同じである。左右の縁材3は、左右方向の長さ(つまり厚み)が互いに同じである。
左右の縁材3のそれぞれは、上面と下面のそれぞれが、面取りされた形状を有している。左右の縁材3のそれぞれにおいて、上面と下面のそれぞれは、本実施形態では、縁材3の長手方向に直交する断面形状が、円弧状の凸曲面となっている。凸曲面は、縁材3の樹脂成形の際に形成されてもよいし、樹脂成形後に面取り加工を施すことで形成されてもよい。
前後の端面20に接着される前後の縁材3は、前後の端面20に対して、上下方向の長さが互いに同じである。前後の縁材3の左右方向の長さは、前後の端面20の左右方向の長さに、左右の縁材3の厚み(左右方向の長さ)を加えた長さと略同じである。前後の縁材3の前後方向の長さ(つまり厚み)は、左右の縁材3の厚みと同じである。
前後の縁材3のそれぞれにおいて、上面と下面のそれぞれは、縁材3の長手方向に直交する断面形状が、円弧状の凸曲面となっている。
前後左右の4つの縁材3は、平面視略矩形枠状に配されている。本実施形態では、4つの縁材3は、L字状に並ぶ2つの縁材3間に僅かな隙間が介在する形態で、配されている。
(3)化粧板の製造方法の概要
続いて、本実施形態の化粧板1の製造方法の一例について説明する。
化粧板1の製造方法は、止水剤4を塗布して浸透させる止水剤浸透工程S1、接着剤5を塗布する接着剤塗布工程S2、及び縁材3を貼り付ける貼り付け工程S3を備える。止水剤浸透工程S1、接着剤塗布工程S2、及び貼り付け工程S3は、この順に行われる。
木質板2の各端面20への縁材3の貼り付けは、共通の手順で行われる。以下では、木質板2の前面200に対して縁材3を貼り付ける方法について説明する。
(4)化粧板の製造方法の詳細
(4−1)止水剤浸透工程
止水剤浸透工程S1は、前面200の上下の端部に、止水剤4を塗布して浸透させる第一浸透工程S10と、前面200の左右の端部に、止水剤4を塗布して浸透させる第二浸透工程S11とを含む。
図2Aに示すように、第一浸透工程S10では、ベルトコンベア等の搬送装置によって木質板2が右方に搬送されながら、上下一対の塗布ロール60,61によって、木質板2の前面200の上下の端部に全長に亘って(左右方向に亘って)、止水剤4が塗布される。本実施形態では、下側の塗布ロール60は、上側の塗布ロール61よりも上流側(左側)に位置している。そのため、前面200の下端部に対する止水剤4の塗布は、前面200の上端部に対する止水剤4の塗布よりも先に始まり、前面200の下端部に対する止水剤4の塗布は、前面200の上端部に対する止水剤4の塗布よりも先に終わる。上側の塗布ロール61は、例えば、自動昇降用モーター付きであり、上下位置が調整自在である。そのため、上側の塗布ロール61は、各種の厚みの木質板2に対して、端面20の上端部へ止水剤4を塗布することができる。
第一浸透工程S10が完了した後、第二浸透工程S11が行われる。
図2Bに示すように、第二浸透工程S11では、搬送される木質板2の位置を検知するセンサー7と、センサー7による検知に対応して前後に移動する塗布ロール62を用いて、前面200の左端部と右端部のそれぞれに対して、止水剤4を塗布する。
センサー7は、例えば、赤外線センサーであり、投光機70と受光機71を有する。センサー7は、木質板2の搬送経路における所定の位置に、木質板2が存在するか否かを検知し、制御部に検知結果を送信する。
塗布ロール62は、制御部によって前後の移動が制御される。塗布ロール62は、前面200に当たる塗布位置と、塗布位置よりも前方の待機位置との間で前後に移動される。制御部は、センサー7からの検知結果を受けて、塗布ロール62を前後に移動させる。
本実施形態では、センサー7の検知位置を、右方へ搬送される木質板2の右端部が通り過ぎたときに、制御部が、塗布ロール62を待機位置から塗布位置へと移動させる。これにより、前面200の右端部に止水剤4が塗布される。前面200の右端部への止水剤4の塗布が完了すると、制御部は、塗布ロール62を塗布位置から待機位置へと移動させる。塗布ロール62は、前面200の右端部に対して一瞬当たることで、前面200のうち右端部に止水剤4を塗布する。
次いで、センサー7の検知位置を、右方へ搬送される木質板2の左端部が通り過ぎたときに、制御部が、塗布ロール62を待機位置から塗布位置へと移動させる。これにより、前面200の左端部に止水剤4が塗布される。前面200の左端部への止水剤4の塗布が完了すると、制御部は、塗布ロール62を塗布位置から待機位置へと移動させる。塗布ロール62は、前面200の左端部に対して一瞬当たることで、前面200のうち左端部に止水剤4を塗布する。
浸透工程S10,S11を経ることで、前面200の外周領域に止水剤4が塗布される。浸透工程S10,S11では、前面200の外周領域への止水剤4の塗布は、前面200の外周縁から0.5〜1.0mmの箇所を除く領域に対して行われる。
前面200の外周領域への止水剤4の塗布が完了した後、所定時間経過することで、止水剤4は、前面200の外周領域(つまり、外周領域のうち外周縁を含む領域全体)に、毛細管現象等によって浸透されて、硬化する。
(4−2)接着剤塗布工程
止水剤浸透工程S1(本実施形態では第二浸透工程S11)が完了した後、接着剤塗布工程S2が行われる。
図3Aに示すように、接着剤塗布工程S2では、木質板2が右方に搬送されながら、塗布ロール8によって、木質板2の前面200のうち外周領域で囲まれる中央領域の全体に、接着剤5が塗布される。
本実施形態では、塗布ロール8による接着剤5の塗布は、前面200の止水剤4が浸透した外周領域の内周縁に重なるように行われる。塗布ロール8による接着剤5の塗布は、前面200の止水剤4が浸透した外周領域の外周縁に重ならないように行われる。接着剤5の塗布範囲は、この後の貼り付け工程S3で接着剤5が押し拡げられた場合でも前面200からはみ出さないように設定する。
詳しくは、接着剤5の塗布は、塗布ロール8が、前面200の止水剤4が浸透した、右端部の左縁、上端部の下縁、及び下端部の上縁に重なる開始位置から始まる。そして、接着剤5の塗布は、塗布ロール8が、前面200の止水剤4が浸透した左端部の右縁に重なる終了位置で終わる。開始位置から終了位置までの間、塗布ロール8は、前面200の止水剤4が浸透した上端部の下縁及び下端部の上縁に重なった状態が続く。
接着剤塗布工程S2を経ることで、前面200の止水剤4が浸透した外周領域で囲まれる中央領域の全体に、接着剤5が塗布される。なお、接着剤5の塗布は、Tダイ押出し法により行ってもよい。
(4−3)貼り付け工程
接着剤塗布工程S2が完了した後、接着剤5が硬化する前に、縁材3の貼り付け工程S3が行われる。
図3Bに示すように、貼り付け工程S3では、前面200に、接着剤5を介して、縁材3が貼り付けられる。このとき、縁材3は、その左右の端部が、前面200の左右の縁よりも、他の縁材3の厚みの分ていど左右方向外側に突出する形態で、前面200に貼り付けられる。なお、左右の端面20へ縁材3を貼り付ける場合には、縁材3の前後の端部は、左右の端面20から前後方向外側に突出しない形態で、左右の端面20に貼り付けられる。縁材3の貼り付けは、周知のエッジバンダー(縁貼機)を用いて行う。
次いで、接着剤5を、周知の加熱装置を用いて硬化させる。なお、接着剤5は、自然乾燥により硬化させてもよい。
(4−4)その他
以上説明した各工程S1〜S3を、木質板2の4つの端面20のそれぞれに対して行うことで、図1Aに示す本実施形態の化粧板1が製造される。各工程S1〜S3の実施は、右面202及び左面203に対して行った後、前面200及び後面201に対して行うことが好ましい。この場合、右面202及び左面203に貼り付けた縁材3が、前面200及び後面201に対する各工程S1〜S3の実施の邪魔になりにくい。各工程S1〜S3の実施は、互いに逆方向を向く2つの端面20(つまり前後の端面20または左右の端面20)に対して同時に行ってもよい。
(5)作用効果
上述した本実施形態の化粧板1の製造方法では、接着剤5を、端面20の外周領域(止水剤4が浸透した領域)で囲まれた中央領域に塗布するようにしたことで、縁材3を端面20に貼り付ける際に、接着剤5が端面20からはみ出すことを抑制することができる。そのため、本実施形態の化粧板1の製造方法では、木質板2の各端面20に貼り付けられた縁材3の突合せ部分(L字状に並ぶ2つの縁材3の互いに対向する部分)から、接着剤5がはみ出すことも抑制できる。したがって、本実施形態の化粧板1の製造方法では、はみ出した接着剤の除去工程が省略でき、縁材3に汚れや破損が生じることを抑制することができる。
また、本実施形態の化粧板1の製造方法では、止水剤4を各端面20の外周領域に浸透させるようにしたことで、各端面20のうち、接着剤5によって覆われない領域の止水を、止水剤4によって行うことができる。
また、本実施形態の化粧板1の製造方法では、止水剤4を端面20の外周領域のうち、外周縁を除く領域に塗布するようにしたことで、塗布時に止水剤4が端面20からはみ出すことも抑制することができる。
(6)変形例
続いて、本実施形態の化粧板1及びその製造方法の変形例について説明する。
化粧板1は、例えば、木質板2に含まれる1つの端面20にだけ、縁材3が貼り付けられた板材であってもよい。また、化粧板1は、木質板2に含まれる2つまたは3つの隣接する端面20にそれぞれ、縁材3が貼り付けられた板材であってもよく、この場合、隣接する2つの縁材3の突合せ部分(対向する部分)から接着剤5がはみ出すことを抑えることができる。
木質板2は、平面視における形状が、矩形状に限らず、楕円状等、その他の形状であってもよい。
左右の縁材3は、左右の端面20よりも前後方向に長くてもよく、この場合、前後の縁材3は、前後の端面20と左右方向の長さを同じとすればよい。
前後左右4つの縁材3は、隙間を介さずに枠状に並ぶように、それぞれの長さが設定されてもよい。
止水剤浸透工程S1における止水剤4の塗布は、塗布ロールに限らず、スプレー等の他の塗布装置によって行ってもよい。
第一浸透工程S10と第二浸透工程S11は、第二浸透工程S11が先に行われてもよいし、同時に行われてもよい。
止水剤4は、端面20の外周領域の外周縁まで塗布されてもよい。この場合、止水剤4を、端面20の外周領域全体により確実に浸透させることができ、止水性の確保がしやすい。
止水剤4は、UV照射により硬化する樹脂や、加熱により硬化する樹脂であってもよい。その場合、止水剤4の硬化は、UV照射装置または加熱装置によって行われる。
止水剤4は、塗布直後に硬化してもよく、すなわち、接着剤5よりも硬化速度が速くてもよい。
接着剤塗布工程S2では、接着剤5は、端面20の外周領域の内周縁よりも内側の領域に塗布してもよい。ただし、この場合、縁材3の貼り付け工程S3を経て接着剤5が拡がることで、接着剤5が端面20の外周領域の内周縁に重なるように、接着剤5を塗布する必要がある。
(7)まとめ
上述した実施形態1の化粧板1から明らかなように、本発明に係る第一の態様の化粧板(1)は、下記の特徴を備える。
すなわち、第一の態様の化粧板(1)は、端面(20)を含む木質板(2)と、止水剤(4)と、接着剤(5)と、接着剤(5)を介して端面(20)に貼り付けられた縁材(3)と、を備える。止水剤(4)は、端面(20)のうち外周領域に浸透し、接着剤(5)は、端面(20)のうち前記外周領域で囲まれる中央領域に塗布されている。
上記特徴を備えることで、第一の態様の化粧板(1)では、製造時に、木質板(2)の端面(20)のうち、外周領域ではなく中央領域に接着剤(5)を塗布し、この接着剤(5)を介して、端面(20)に縁材(3)を貼り付けるようにして製造することができる。したがって、第一の態様の化粧板(1)は、製造時に、縁材(3)とその取付面(端面(20))の間から接着剤(5)がはみ出すことを抑制することができる。そのため、第一の態様の化粧板(1)は、製造時の接着剤(5)のはみ出し部分の除去作業を省略できて、縁材(3)に汚れや破損が生じることを抑制することができる。また、第一の態様の化粧板(1)では、端面(20)のうち外周領域に止水剤(4)を浸透させているため、端面(20)のうち接着剤(5)が塗布されていない領域への水の染み込みを、止水剤(4)によって抑制することができる。
また、上述した実施形態1の化粧板の製造方法から明らかなように、本発明に係る第一の態様の化粧板の製造方法は、下記の特徴を備える。
すなわち、第一の態様の化粧板の製造方法は、止水剤浸透工程(S1)、接着剤塗布工程(S2)、及び貼り付け工程(S3)を備える。止水剤浸透工程(S1)は、木質板(2)に含まれる端面(20)のうち外周領域に止水剤(4)を浸透させる工程である。接着剤塗布工程(S2)は、端面(20)のうち前記外周領域で囲まれる中央領域に、接着剤(5)を塗布する工程である。貼り付け工程(S3)は、接着剤(5)を介して端面(20)に縁材(3)を貼り付ける工程である。
上記特徴を備えることで、第一の態様の化粧板の製造方法では、木質板(2)の端面(20)のうち、外周領域ではなく中央領域に塗布された接着剤(5)を介して、端面(20)に縁材(3)を貼り付けることができる。したがって、第一の態様の化粧板の製造方法では、製造時に、縁材(3)とその取付面(端面(20))の間から接着剤(5)がはみ出すことを抑制することができる。そのため、第一の態様の化粧板の製造方法では、接着剤(5)のはみ出し部分の除去作業を省略できて、縁材(3)に汚れや破損が生じることを抑制することができる。また、第一の態様の化粧板の製造方法では、端面(20)のうち外周領域に止水剤(4)を浸透させるため、端面(20)のうち接着剤(5)が塗布されていない領域への水の染み込みを、止水剤(4)によって抑制することができる。
また、上述した実施形態1の化粧板の製造方法から明らかなように、本発明に係る第二の態様の化粧板の製造方法は、第一の態様の化粧板の製造方法の特徴に加えて、下記の特徴を備える。
すなわち、第二の態様の化粧板の製造方法においては、止水剤浸透工程(S1)では、前記外周領域のうち外周縁を除く領域に止水剤(4)を塗布して、前記外周領域に止水剤(4)を浸透させる。
上記特徴を備えることで、第二の態様の化粧板の製造方法では、止水剤(4)を木質板(2)の端面(20)の外周領域に塗布するときに、止水剤(4)が端面(20)からはみ出すことを抑制することができる。
また、上述した実施形態1の化粧板の製造方法から明らかなように、本発明に係る第三の態様の化粧板の製造方法は、第一または第二の態様の化粧板の製造方法の特徴に加えて、下記の特徴を備える。
すなわち、第三の態様の化粧板の製造方法においては、接着剤塗布工程(S2)では、前記外周領域の内周縁に重なるように、前記中央領域に接着剤(5)を塗布する。
上記特徴を備えることで、第三の態様の化粧板の製造方法では、木質板(2)の端面(20)を接着剤(5)と止水剤(4)とで全体的に覆うことができ、端面(20)への水の染み込みをより確実に抑制することができる。
また、上述した実施形態1の変形例の化粧板の製造方法から明らかなように、本発明に係る第四の態様の化粧板の製造方法は、第一または第二の態様の化粧板の製造方法の特徴に加えて、下記の特徴を備える。
すなわち、第四の態様の化粧板の製造方法においては、貼り付け工程(S3)では、接着剤(5)が拡がって前記外周領域の内周縁に重なるように、端面(20)に縁材(3)を貼り付ける。
上記特徴を備えることで、第四の態様の化粧板の製造方法では、木質板(2)の端面(20)を接着剤(5)と止水剤(4)とで全体的に覆うことができ、端面(20)への水の染み込みをより確実に抑制することができる。
また、上述した実施形態1の化粧板の製造方法から明らかなように、本発明に係る第五の態様の化粧板の製造方法は、第一乃至第四の態様のいずれかの化粧板の製造方法の特徴に加えて、下記の特徴を備える。
すなわち、第五の態様の化粧板の製造方法では、止水剤(4)は、接着剤(5)よりも硬化速度が遅い。
上記特徴を備えることで、第五の態様の化粧板の製造方法では、木質板(2)の端面(20)のうち外周領域に止水剤(4)を塗布して浸透させる際に、硬化速度が遅いため、端面(20)の外周領域全体に止水剤(4)を浸透させやすい。
以上、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の意図する範囲内であれば、適宜の設計変更が可能である。
1 化粧板
2 木質板
20 端面
3 縁材
4 止水剤
5 接着剤

Claims (6)

  1. 端面を含む木質板と、
    前記端面のうち外周領域に浸透した止水剤と、
    前記端面のうち前記外周領域で囲まれる中央領域に塗布された接着剤と、
    前記接着剤を介して前記端面に貼り付けられた縁材と、を備えることを特徴とする化粧板。
  2. 木質板に含まれる端面のうち外周領域に止水剤を浸透させる止水剤浸透工程と、
    前記端面のうち前記外周領域で囲まれる中央領域に、接着剤を塗布する接着剤塗布工程と、
    前記接着剤を介して前記端面に縁材を貼り付ける貼り付け工程と、を備えることを特徴とする化粧板の製造方法。
  3. 前記止水剤浸透工程では、
    前記外周領域のうち外周縁を除く領域に前記止水剤を塗布して、前記外周領域に前記止水剤を浸透させることを特徴とする請求項2に記載の化粧板の製造方法。
  4. 前記接着剤塗布工程では、
    前記外周領域の内周縁に重なるように、前記中央領域に前記接着剤を塗布することを特徴とする請求項2または3に記載の化粧板の製造方法。
  5. 前記貼り付け工程では、
    前記接着剤が拡がって前記外周領域の内周縁に重なるように、前記端面に前記縁材を貼り付けることを特徴とする請求項2または3に記載の化粧板の製造方法。
  6. 前記止水剤は、前記接着剤よりも硬化速度が遅いことを特徴とする請求項2乃至5のいずれか一項に記載の化粧板の製造方法。
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