JPWO2018047545A1 - 自動分析装置 - Google Patents

自動分析装置 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2018047545A1
JPWO2018047545A1 JP2018538307A JP2018538307A JPWO2018047545A1 JP WO2018047545 A1 JPWO2018047545 A1 JP WO2018047545A1 JP 2018538307 A JP2018538307 A JP 2018538307A JP 2018538307 A JP2018538307 A JP 2018538307A JP WO2018047545 A1 JPWO2018047545 A1 JP WO2018047545A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
unit
reagent
dispensing mechanism
analysis
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018538307A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6549329B2 (ja
Inventor
励 小西
励 小西
牧野 彰久
彰久 牧野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi High Tech Corp
Original Assignee
Hitachi High Technologies Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi High Technologies Corp filed Critical Hitachi High Technologies Corp
Publication of JPWO2018047545A1 publication Critical patent/JPWO2018047545A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6549329B2 publication Critical patent/JP6549329B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N35/00Automatic analysis not limited to methods or materials provided for in any single one of groups G01N1/00 - G01N33/00; Handling materials therefor
    • G01N35/00584Control arrangements for automatic analysers
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01LCHEMICAL OR PHYSICAL LABORATORY APPARATUS FOR GENERAL USE
    • B01L13/00Cleaning or rinsing apparatus
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N35/00Automatic analysis not limited to methods or materials provided for in any single one of groups G01N1/00 - G01N33/00; Handling materials therefor
    • G01N35/00584Control arrangements for automatic analysers
    • G01N35/0092Scheduling
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N35/00Automatic analysis not limited to methods or materials provided for in any single one of groups G01N1/00 - G01N33/00; Handling materials therefor
    • G01N35/02Automatic analysis not limited to methods or materials provided for in any single one of groups G01N1/00 - G01N33/00; Handling materials therefor using a plurality of sample containers moved by a conveyor system past one or more treatment or analysis stations
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N35/00Automatic analysis not limited to methods or materials provided for in any single one of groups G01N1/00 - G01N33/00; Handling materials therefor
    • G01N35/10Devices for transferring samples or any liquids to, in, or from, the analysis apparatus, e.g. suction devices, injection devices
    • G01N35/1002Reagent dispensers
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N35/00Automatic analysis not limited to methods or materials provided for in any single one of groups G01N1/00 - G01N33/00; Handling materials therefor
    • G01N35/10Devices for transferring samples or any liquids to, in, or from, the analysis apparatus, e.g. suction devices, injection devices
    • G01N35/1004Cleaning sample transfer devices
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01LCHEMICAL OR PHYSICAL LABORATORY APPARATUS FOR GENERAL USE
    • B01L3/00Containers or dishes for laboratory use, e.g. laboratory glassware; Droppers
    • B01L3/02Burettes; Pipettes
    • B01L3/0203Burettes, i.e. for withdrawing and redistributing liquids through different conduits
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N35/00Automatic analysis not limited to methods or materials provided for in any single one of groups G01N1/00 - G01N33/00; Handling materials therefor
    • G01N2035/00346Heating or cooling arrangements
    • G01N2035/00425Heating or cooling means associated with pipettes or the like, e.g. for supplying sample/reagent at given temperature
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/48Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
    • G01N33/50Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
    • G01N33/86Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing involving blood coagulating time or factors, or their receptors

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Clinical Laboratory Science (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Automatic Analysis And Handling Materials Therefor (AREA)

Abstract

装置が待機状態から動作した1検体目は待機状態の間に、分注機構のノズルが外気によって冷えた状態から試薬を吸引し吐出するため、昇温された試薬がノズルを経由する際にノズルが液体の熱を奪う。2検体目以降は前の分析動作の際に昇温された試薬を吸引吐出することにより、ノズルが温められた状態から試薬を吸引するため、1検体目以降と比較し、ノズルが液体の熱を奪う量は小さくなるため、装置が待機状態から動作した1検体目と、2検体目以降で吐出後の液体の温度に差が生じ、分析結果に影響するおそれがある。液体を分注するノズル部を有する分注機構と、前記分注機構に液体を供給する液体供給部と、当該液体供給部から前記分注機構に供給される液体を昇温する昇温部と、前記分注機構、前記昇温部、及び前記液体供給部を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、依頼された分析が連続しているかどうかに関する情報に基づいて、当該分析が連続しない場合には、前記液体供給部から供給された液体を前記昇温部で昇温し、当該昇温された液体を前記分注機構のノズル部に供給するように前記液体供給部を制御する自動分析装置、及び当該装置における分析方法を提供する。

Description

本発明は、血液等の生体サンプルに含まれる成分を自動的に分析する自動分析装置に係り、特に、分注機構に温度調整機構を備えた自動分析装置に関する技術である。
自動分析装置には、生化学検査や血液学検査の分野等で生体サンプル中の目的成分の定量、定性分析を行う生化学分析用の装置や、サンプルである血液の凝固能を測定する血液凝固分析用の装置等がある。
後者の血液凝固分析の項目は前者と比較して反応時間が短く、検体と試薬が撹拌された時点から測定を開始する必要があるため、混合液の温度を、2つの液が混ざった時点で37℃にコントロールする必要がある。混合液の温度をコントロールする方法として、液体を吐出する前に昇温する方法が知られている。
液体を吐出する前に昇温する技術に関し、特許文献1では、DNAチップを洗浄する装置において、洗浄液を送液する送液ポンプと、送液された洗浄液をチップに注入する注入ノズルと、送液ポンプと注入ノズルとを接続する送液チューブと、送液チューブの途中に設けられ、送液チューブ内の液体を加熱する加熱ブロックを備え、注入ノズルと加熱ブロックとの間の送液チューブ内の洗浄液を、最初の洗浄動作の前に加熱ブロックまで送って温めた後、注入ノズルに送液することで、洗浄動作の最初から適切な温度の洗浄液を吐出する技術について説明されている。
特開2008−256492号公報
上述の通り、検体と試薬が撹拌された時点から測定を開始する必要がある血液凝固分析においては、2つの液が混ざった時点で37℃にコントロールされている必要がある。
ここで、自動分析装置が待機状態から分析状態に切り替わった後の1番最初の分析対象である1検体目と、それ以降の分析対象である2検体目以降では、吐出される試薬の温度に温度差が生じることがある。すなわち、1検体目においては、装置が待機状態である間に、分注機構のノズルが外気によって冷やされた状態になるため、試薬が通過している間にこのノズルが昇温された試薬の熱を奪うことにより、試薬の温度が下がる。これに対して、2検体目以降では、前の検体の分析動作の際に昇温された試薬を吸引吐出するので、ノズル自体の温度が温められた状態となっており、1検体目と比較してノズルが液体の熱を奪う量は小さくなるためである。血液凝固分析においては、この試薬の温度差が分析結果に影響するおそれがあるため、高精度な分析の実現のためには分析の順序に関わらず安定した温度調整を行うことが特に求められる。
特許文献1に記載された構成では、上述の手法により洗浄液を吐出前に加熱ブロックで昇温することで、吐出時に注入ノズルに送られる洗浄液を、DNAチップの洗浄に適した温度条件に調整している。しかしながら、本手法では、洗浄液を昇温の対象としているので、上述した課題である、装置が待機状態から分析を開始した後の1検体目と、2検体目以降の試薬の吐出時の温度差については考慮されていない。
本発明では、上記課題に鑑み、ノズルを経由する際の試薬の温度を分析順序に関わらず一定にすることで、測定開始時の検体と試薬との混合液の温度を安定化し、高精度な分析を実現することに関する。
上記課題を解決するための一態様として、液体を分注するノズル部を有する分注機構と、前記分注機構に液体を供給する液体供給部と、当該液体供給部から前記分注機構に供給される液体を昇温する昇温部と、前記分注機構、前記昇温部、及び前記液体供給部を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、依頼された分析が連続しているかどうかに関する情報に基づいて、当該分析が連続しない場合には、前記液体供給部から供給された液体を前記昇温部で昇温し、当該昇温された液体を前記分注機構のノズル部に供給するように前記液体供給部を制御する自動分析装置、及び当該装置における分析方法を提供する。
上記一態様によれば、分析順序によるノズルの温度低下を考慮した制御を実施することにより、どのような分析タイミングであっても、ノズルを経由する際の液体の温度を一定に保つことができる。これにより、サンプルと試薬との混合液の温度を高精度にコントロールし、信頼性の高い分析の実現に寄与する。
本実施の形態に係る自動分析装置の基本構成を示す図。 本実施の形態(第1の実施の形態)に係る血液凝固試薬分注機構の構成を説明する図。 昇温されたシステム水の供給動作を適用しない血液凝固試薬分注機構の一連の動作を説明する図。 本実施の形態(第1の実施の形態)に係る昇温されたシステム水の供給動作を適用した血液凝固試薬分注機構の一連の動作を説明する図。 本実施の形態(第1の実施の形態)に係る昇温されたシステム水の供給動作を適用した血液凝固試薬分注機構の一連の動作を説明するフローチャート。 本実施の形態(第1の実施の形態)に係る血液凝固分析(連続分析時)の一連の動作を説明するタイムチャート。 本実施の形態(第1の実施の形態)に係る血液凝固分析(間欠分析時)の一連の動作を説明するタイムチャート。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、全体を通して、各図における同一の機能を有する各構成部分については原則として同一の符号を付すようにし、説明を省略することがある。
第1の実施の形態
<装置の全体構成>
図1は、本実施の形態に係る自動分析装置の基本構成を示す図である。ここでは、自動分析装置の一態様として、ターンテーブル方式の生化学分析部と血液凝固時間分析ユニットとを備えた複合型の自動分析装置の例について説明する。
本図に示すように、自動分析装置1は、主として、その筐体上に反応ディスク13、サンプルディスク11、第1試薬ディスク15、第2試薬ディスク16、血液凝固時間分析ユニット2、光度計19が配置されている。
反応ディスク13は、時計回り、反時計回りに回転自在なディスク状のユニットであって、反応容器26をその円周上に複数個配置することができる。
サンプルディスク11は、時計回り、反時計回りに回転自在なディスク状のユニットであって、標準サンプルや被検サンプル等のサンプルを収容するサンプル容器27をその円周上に複数個配置することができる。
第1試薬ディスク15、第2試薬ディスク16は、いずれも時計回り、反時計回りに回転自在なディスク状のユニットであって、サンプルに含まれる各検査項目の成分と反応する成分を含有する試薬を収容する試薬容器をその円周上に複数個配置できる。また、本図には示していないが、第1試薬ディスク15、第2試薬ディスク16では、保冷機構等を備えることにより、配置された試薬容器内の試薬を保冷可能に構成することもできる。
サンプルディスク11と反応ディスク13の間にはサンプル分注機構12が配置されており、サンプル分注機構12の回転動作によってサンプルディスク11上のサンプル容器27、反応ディスク13上の反応容器(生化学分析用)26、および血液凝固時間分析ユニット2のサンプル分注ポジション18における反応容器(血液凝固分析用)28においてサンプルの吸引、吐出といった分注動作が可能なように配置されている。
同様に、第1試薬ディスク16と反応ディスク13の間には第1試薬分注機構17が、第2試薬ディスク15と反応ディスク13の間には第2試薬分注機構14が配置されており、それぞれ回転動作により反応ディスク13上の反応容器26と第1試薬ディスク15、第2試薬ディスク16上の試薬容器内の吸引、吐出といった分注動作が可能なように配置されている。
血液凝固時間分析ユニット2は、主として、血液凝固時間検出部21、血液凝固試薬分注機構30、使い捨て反応容器マガジン25、サンプル分注ポジション18、反応容器移送機構23、反応容器廃棄口24、光学治具マガジン22、血液凝固試薬分注機構用洗浄槽40から構成される。ここで、血液凝固時間検出部21は、反応容器(血液凝固分析用)28を保持可能な図示しない反応容器保持部と、保持された反応容器(血液凝固分析用)28に光を照射する光源と、照射された光を検出する光源からなる反応ポート301を複数備える。血液凝固試薬分注機構用洗浄槽40の他に、図示しない洗浄槽として、サンプル分注機構12、第1試薬分注機構17、第2試薬分注機構用14にそれぞれ洗浄槽が配置されている。ここで、洗浄槽では各分注機構のノズル外壁を洗浄する外洗水を吐出する。各分注機構には図示しない送液ポンプによって、給水タンクからシステム水が供給される(給水タンクと送液ポンプとを合わせて液体供給部ということがある。)。
ここで、本実施の形態に係る血液凝固試薬分注機構30の詳細な構成について図2を用いて説明する。図2に示すように、血液凝固試薬分注機構30は、ヒートブロック31、加温部32、測温部33、ノズル部35、昇温用パイプ34が配置されている。測温部33には温度センサが配置されており、温度センサにはサーミスタや熱電対などを使用することができる。加温部32は、ヒートブロック31にヒータが配置されており、ヒータに入力された熱エネルギーがヒートブロック31を介して、昇温用パイプ34に伝わることで、昇温用パイプ34内の液体に熱エネルギーを加えている。昇温用パイプ34はヒートブロック31内に埋設されている。血液凝固試薬分注機構30で液体を吸引した後、空気を吸引することで液体をヒートブロック31の加温部32まで引き込み、液体を加温することができる。ヒートブロック31、昇温用パイプ34、ノズル部35は腐食しづらく熱伝導率の良い金属材料、例えば、アルミニウムや、ステンレス等で構成されている。
図1に戻り、次に、自動分析装置1に係る制御系、および信号処理系について簡単に説明する。コンピュータ105はインターフェース101を介して、サンプル分注制御部201、試薬分注制御部(1)206、試薬分注制御部(1)207、血液凝固試薬分注制御部204、A/D変換器(1)205、A/D変換器(2)203、移送機構制御部202に接続されており、各制御部に対して指令となる信号を送信する。
サンプル分注制御部201は、コンピュータ105から受けた指令に基づいて、サンプル分注機構12によるサンプルの分注動作を制御する。
また、試薬分注制御部(1)206および試薬分注制御部(2)207は、コンピュータ105から受けた指令に基づいて、第1試薬分注機構17、第2試薬分注機構14による、試薬の分注動作を制御する。
また、移送機構制御部202は、コンピュータ105から受けた指令に基づいて、反応容器移送機構23による、反応容器マガジン25、サンプル分注ポジション18、血液凝固時間検出部21の反応ポート301、反応容器廃棄口24の間における使い捨ての反応容器(血液凝固分析用)28の移送動作を制御する。
血液凝固試薬分注制御部204は、測温部33からの電気信号を測定温度に換算し、測定温度と目標温度の差分を算出し、加温部32の出力を制御することで、ヒートブロック31の温度を一定にコントロールする。検体と試薬の2つの液が混ざった時点で37℃になるようコントロールするために、ヒートブロック31の目標温度は、37℃よりも高く設定するとよい。また、外気温によって設定温度を変更することでより、精度よく温度をコントロールすることができる。例えば、外気温をx℃、目標温度をy℃としたとき、y=−0.1x+40と設定することが好適である。また、血液凝固試薬分注制御部204は、コンピュータ105から受けた指令に基づいて、反応ポート301に移載された、サンプル分注機構12によって分注されたサンプルを収容する反応容器(血液凝固分析用)28に対して、血液凝固試薬分注機構30によって血液凝固用の試薬の分注を行う。あるいは、反応容器(生化学分析用)26内で混合されたサンプルと血液凝固分析用の第1試薬との混合液である前処理液を、血液凝固試薬分注機構30によって空の反応容器(血液凝固分析用)28に対して分注する。この場合、その後前処理液を収容する反応容器(血液凝固分析用)28に対して、血液凝固分析用の第2試薬の分注を行う。ここで、血液凝固分析用の試薬は第1試薬ディスク15、第2試薬ディスク16に配置されており、第1試薬分注機構17、第2試薬分注機構18によって、必要に応じて反応ディスク13上の反応容器(生化学分析用)26に一旦分注されたのち、血液凝固分析に用いられる。
A/D変換器(1)205によってデジタル信号に変換された反応容器(生化学分析用)26内の反応液の透過光または散乱光の測光値、およびA/D変換器(2)203によってデジタル信号に変換された使い捨ての反応容器(血液凝固分析用)28内の反応液の透過光または散乱光の測光値は、コンピュータ105に取り込まれる。
インターフェース101には、測定結果をレポート等として出力する際に印字するためのプリンタ106、記憶装置であるメモリ104や外部出力メディア102、操作指令等を入力するためのキーボードなどの入力装置107、画面表示するための表示装置103が接続されている。表示装置103には、例えば液晶ディスプレイやCRTディスプレイ等がある。
この自動分析装置1による生化学項目の分析は、次の手順で行われる。まず、操作者はキーボード等の入力装置107を用いて各サンプルに対し検査項目を依頼する。依頼された検査項目についてサンプルを分析するために、サンプル分注機構12は分析パラメータに従ってサンプル容器27から反応容器(生化学分析用)26へ所定量のサンプルを分注する。
サンプルが分注された反応容器(生化学分析用)26は、反応ディスク13の回転によって移送され、試薬受け入れ位置に停止する。第1試薬分注機構17、第2試薬分注機構14のピペットノズルは、該当する検査項目の分析パラメータにしたがって、反応容器(生化学分析用)26に所定量の試薬液を分注する。サンプルと試薬の分注順序は、この例とは逆に、サンプルより試薬が先であってもよい。
その後、図示しない攪拌機構により、サンプルと試薬との攪拌が行われ、混合される。この反応容器(生化学分析用)26が、測光位置を横切る時、光度計により反応液の透過光または散乱光が測光される。測光された透過光または散乱光は、A/D変換器(1)205により光量に比例した数値のデータに変換され、インターフェース101を経由して、コンピュータ105に取り込まれる。
この変換された数値を用い、検査項目毎に指定された分析法により予め測定しておいた検量線に基づき、濃度データが算出される。各検査項目の分析結果としての成分濃度データは、プリンタ106や表示装置103の画面に出力される。
以上の測定動作が実行される前に、操作者は、分析に必要な種々のパラメータの設定や試薬およびサンプルの登録を、表示装置103の操作画面を介して行う。また、操作者は、測定後の分析結果を表示装置103上の操作画面により確認する。
また、自動分析装置1による血液凝固時間項目の分析は、主に次の手順で行われる。
まず、操作者はキーボード等の入力装置107を用いて各サンプルに対し検査項目を依頼する。依頼された検査項目についてサンプルを分析するために、反応容器移送機構23は使い捨ての反応容器(血液凝固分析用)28を反応容器マガジン25からサンプル分注ポジション18へ移送する。サンプル分注機構12は分析パラメータに従ってサンプル容器27から反応容器(血液凝固分析用)28へ所定量のサンプルを分注する。
サンプルが分注された反応容器(血液凝固分析用)28は、反応容器移送機構23によって血液凝固時間検出部21の反応ポート301へ移送され、所定の温度へ昇温される。第1試薬分注機構17は、該当する検査項目の分析パラメータにしたがって、反応ディスク13上の反応容器(生化学分析用)26に所定量の試薬液を分注する。反応ディスク13には、図示しない恒温槽が設けられているため、反応容器(生化学分析)26に分注された試薬液は37℃に温められる。
その後、血液凝固分注機構20は反応容器(生化学分析用)26に分注されている試薬を吸引し、血液凝固試薬分注機構30内で、加温部32により所定の温度に昇温した後、反応容器(血液凝固分析用)28に吐出する。
試薬が吐出された時点から、反応容器(血液凝固分析用)28に照射された光の透過光または散乱光の測光が開始される。測光された透過光または散乱光は、A/D変換器(2)203により光量に比例した数値のデータに変換され、インターフェース101を経由して、コンピュータ105に取り込まれる。
この変換された数値を用い、血液凝固反応に要した時間(以下、単に血液凝固時間ということがある)を求める。例えば、APTT(活性化部分トロンボプラスチン時間)等の検査項目については、このようにして求めた血液凝固時間を分析結果として出力する。ここで、Fbg(フィブリノーゲン)等の検査項目については、求めた血液凝固時間に対して、さらに、検査項目毎に指定された分析法により予め測定しておいた検量線に基づき、成分濃度のデータを求めて分析結果として出力する。各検査項目の分析結果としての血液凝固時間や成分濃度のデータは、プリンタ106や表示装置103の画面に出力される。
ここで、上記の測定動作が実行される前に、操作者は、分析に必要な種々のパラメータの設定や試薬、サンプルの登録を、表示装置103の操作画面を介して予め行う。また、操作者は、測定後の分析結果を表示装置103上の操作画面により確認することができる。
また、サンプル分注機構12によって吐出されるサンプルの吐出先は反応容器(生化学分析用)26であってもよい。この場合、上述したように予め反応容器(生化学分析用)26内で前処理液と反応させたのちに、血液凝固試薬分注機構30によって、反応容器(血液凝固分析用)28に分注することもできる。
血液凝固試薬分注機構30では、先に反応容器(血液凝固分析用)28に収容されているサンプルに対して、試薬が吐出されたときの勢いによって、反応容器(血液凝固分析用)28内におけるサンプルとの混合を行う、吐出攪拌と呼ばれる撹拌を行う。サンプルと試薬の分注順序は、この例とは逆に、サンプルより試薬の方が先であってもよく、この場合はサンプルが吐出されたときの勢いによって、試薬との混合を行うことができる。
ここで、吐出攪拌では確実な攪拌を実行するために血液凝固試薬分注機構30の先端の位置の反応容器に対する位置精度を高く保つことが重要であり、その位置調整には特に注意を要する。
<血液凝固試薬分注機構の分析動作>
本実施の形態に係る血液凝固試薬分注機構30の分析動作のシーケンスについて図3、および図4を用いて説明する。分析動作のシーケンスには、主として、分析準備シーケンス、試薬分注シーケンス、ノズル洗浄シーケンスがある。
図3は、本実施の形態に係る昇温されたシステム水の供給動作を適用しない場合の血液凝固試薬分注機構の一連の動作について説明する図である。ここで、本図及び後述する図4、5における「セル」は、以下の説明における「反応容器(生化学分析用)26」に相当するものとする。分析開始前、および依頼された分析の間に空きの時間がある場合、血液凝固試薬分注機構30は血液凝固試薬分注機構用洗浄槽40上で待機している(図3(1))。このとき、ノズル部35は加温部32から露出しているため、外気に晒されており、一般的に加温部32よりもノズル部35の温度は低い状態となっている。例えば、外気温25℃の環境下で、加温部32が39℃に対し、ノズル部35の根元温度は約38℃、先端温度は約26℃となる。
続いて、試薬分注シーケンスとして血液凝固試薬分注機構30は反応容器(生化学分析用)26に移動し、分節空気を吸引した後に、反応容器(生化学分析用)26に分注されている試薬(37℃)を吸引する(図3(2))。続いて、吸引した試薬を加温するために、ノズル部35内の試薬がヒートブロック31内に引き込まれるよう空気を吸引する(図3(3))。その後、血液凝固試薬分注機構30は血液凝固時間検出部21に移動し、ヒートブロック31内で39℃程度まで昇温された試薬を吐出する(図3(4))。吐出する際、試薬はノズル部35を経由するため、試薬の熱エネルギーはノズル部35に奪われ、外気温25℃環境下で約1℃程度、外気温15℃環境下では約2℃低下する。また、吐出後ノズル部35内には、39℃に昇温された試薬とシステム水が一時的に保持されることにより、ノズル部35が液体からの熱エネルギーを受け加温される。吐出動作後、血液凝固試薬分注機構30は血液凝固試薬分注機構用洗浄槽40に戻り、システム水および外洗水により洗浄を行う(図3(5))。
図3(5)に続いて、ノズル洗浄シーケンスとして血液凝固試薬分注機構30は反応容器(生化学分析用)26に移動し、分節空気を吸引した後に、反応容器(生化学分析用)26に分注されている洗剤(37℃)を吸引する(図3(6))。吸引した洗剤で昇温用パイプ34内部を洗浄するために、空気の吸引・吐出を繰り返す(図3(7))。洗浄後、ヒートブロック31で39℃程度まで昇温された洗剤を吐出する(図3(8))。吐出する際、洗剤はノズル部35を経由するため、洗剤の熱エネルギーはノズル部35に奪われ、ノズル部35が加温される。吐出後、システム水および外洗水により洗剤の洗浄を行う(図3(9))。その後、分析が連続しない場合には、図3(1)に戻って待機状態となる。分析が連続する場合には、図3(2)に戻り、試薬分注シーケンスを開始する。
試薬分注シーケンスおよびノズル洗浄シーケンスでは、加温された液体がノズル部35を通過し、その都度ノズル部35は加温される。そのため、分析動作終了後のノズル部35の温度は待機状態でのノズル部35温度と比較し、約2℃程度高くなる。よって、待機状態を経てからの分析開始時(以下、間欠分析時ということがある)と、連続分析時の試薬吐出温度に差が生じる。吐出時の試薬の温度に差があると、測定結果に影響を及ぼすおそれがある。
図4では、図3にて上述した温度差による影響を低減するために、本実施の検体に係る昇温されたシステム水の供給動作を適用した血液凝固試薬分注機構の一連の動作を説明する。ここで、分析準備シーケンスから試薬吐出シーケンスに移行する前に、昇温用パイプ34内に保持されている昇温されたシステム水をノズル部35に送液する(図4(1)’)。昇温されたシステム水の熱エネルギーをノズル部35が受けることにより、ノズル部35を加温することができる。これにより、分析開始前や、依頼された分析に空きの時間があり、待機状態を経た後においても、連続分析時と比較して、ノズル部35の温度差を低減することができる。連続分析時には、図4(9)における洗浄動作ののち、図4(2)に戻り、図3にて上述した動作を繰り返す。また、分析の依頼がない場合は、図4(9)における洗浄動作ののち、図4(1)に戻って待機状態となり、再び分析を開始する際には図4(1)’の動作を実行したのち、試薬分注シーケンス、ノズル洗浄シーケンスを実施する。このため、本実施の形態に係る自動分析装置1では、新しい機構を追加することなく、分析タイミングによらずに、ノズル部35を経由する際の液体の温度の低下を一定にすることができ、精度の良い混合液の温度コントロールが実現できる。これにより、高精度な血液凝固分析の実現に寄与する。+
図5は、図4に対応した、本実施の形態に係る昇温されたシステム水の供給動作を適用した血液凝固試薬分注機構の一連の動作を説明するフローチャートである。本図に示す動作は、上述の通りコンピュータ105からインターフェース101を介して血液凝固試薬分注制御部204に送信された指令に基づいて行われる。
まず、入力装置107を介して分析が依頼される。ここで、初回の分析時には血液凝固試薬分注機構30のノズル部35の温度は低いため、ステップ501にて、昇温用パイプ34内に保持されている昇温されたシステム水をノズル部35に送液する(ステップ501)。ステップ502では、反応容器(生化学分析用)26内に保持された血液凝固分析用の試薬を吸引する(ステップ502)。続いて、洗浄槽上にて、吸引した試薬をヒートブロック31に引き込み(ステップ503)、血液凝固時間検出部21の反応ポート301内に保持された反応容器(血液凝固分析用)28に吐出する(ステップ504)。その後、洗浄槽に移動してシステム水をノズル部35に送る(ステップ505)。続いて、血液凝固試薬分注機構30は反応容器(生化学分析用)26内に保持される洗浄液を吸引し(ステップ506)、昇温用パイプ34に引き込んで洗浄する(ステップ507)。
ここで、次の分析のための分注動作があるかどうかを判断し(ステップ508)、ある場合には既に直前に昇温された試薬が分注されているため、温度低下の程度は低いと考えられるので、ステップ501を実施せずにステップ502へ戻る(連続分析)。一方、次の分析が無い場合には、洗浄後、ステップ509にて待機状態に移行する(ステップ509)。待機後、再度次の分析の有無を確認し(ステップ510)、ある場合には、待機中にノズル部35の温度が低下したと考えられるので、ステップ501に戻る(間欠分析)。次の分析がない場合には分析を終了する。
図6は、本実施の形態に係る血液凝固分析(連続分析時)の一連の動作を説明するタイムチャートであり、図7は、本実施の形態に係る血液凝固分析(間欠分析)の一連の動作を説明するタイムチャートである。ここで、図6、7における「セル」は、以下の説明における「反応容器(生化学分析用)26」に相当するものとし、「測定ポート」は、血液凝固時間検出部21の反応ポート301における個々のポートに相当するものとする。また、No.1〜6検体、No.1〜6試薬、セル1〜6、測定ポート1〜6、No.1〜6測定は対応しており、例えばNo.1測定の場合、セル1に保持されたNo.1試薬は、No.1検体が分注されている測定ポート1に分注されたのち、測定される。なお、図6、7における「サンプルプローブ」、「R1試薬プローブ」、「凝固試薬プローブ」は、それぞれ「サンプル分注機構12」、「第1試薬分注機構17」、「血液凝固試薬分注機構30」に相当する。
連続分析の場合には、図6に示すように、血液凝固試薬分注機構30は初回分析時であるNo.1試薬を分注する前のタイミングでのみノズル部35をプリヒートする。一方、間欠分析の場合には、図7に示すように、NO.3検体の分注とNo.4検体の分注の間に待機時間があるため、血液凝固試薬分注機構30は、No.1試薬の分注の前のタイミングに加えて、No.4試薬を分注する前のタイミングにおいてもノズル部35のプリヒートを実行する。No.4試薬の分注前にプリヒートされたノズル部35によって、その後プリヒートされたNo.4試薬の分注を行い、測定ポート4にて測定を実行する。 上述した態様によれば、分析順序によるノズル部35の温度低下を考慮した制御を実施することにより、どのような分析タイミングであっても、ノズル部35を経由する際の液体の温度を一定に保つことができる。これにより、サンプルと試薬との混合液の温度を高精度にコントロールし、信頼性の高い分析の実現に寄与する。
なお、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施の形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施の形態の構成の一部を他の実施の形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施の形態の構成に他の実施の形態の構成を加えることも可能である。また、各実施の形態構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1・・・自動分析装置
2・・・血液凝固時間分析ユニット
11・・・サンプルディスク
12・・・サンプル分注機構
13・・・反応ディスク
14・・・第2試薬分注機構
15・・・第1試薬ディスク
16・・・第2試薬ディスク
17・・・第1試薬分注機構
18・・・サンプル分注ポジション
19・・・光度計
21・・・血液凝固時間検出部
22・・・光学治具マガジン
23・・・反応容器移送機構
24・・・反応容器廃棄口
25・・・使い捨て反応容器マガジン
26・・・反応容器(生化学分析用)(第1の反応容器)
27・・・サンプル容器
28・・・反応容器(血液凝固分析用)(第2の反応容器)
30・・・血液凝固試薬分注機構
31・・・ヒートブロック
32・・・加温部
33・・・測温部
34・・・昇温用パイプ
35・・・ノズル部
40・・・血液凝固試薬分注機構用洗浄槽
101・・・インターフェース
102・・・外部出力メディア
103・・・表示装置
104・・・メモリ
105・・・コンピュータ
106・・・プリンタ
107・・・入力装置
201・・・サンプル分注制御部
202・・・移送機構制御部
203・・・A/D変換器(2)
204・・・血液凝固試薬分注制御部
205・・・A/D変換器(1)
206・・・試薬分注制御部(1)
207・・・試薬分注制御部(2)
301・・・反応ポート
同様に、第1試薬ディスク15と反応ディスク13の間には第1試薬分注機構17が、第2試薬ディスク16と反応ディスク13の間には第2試薬分注機構14が配置されており、それぞれ回転動作により反応ディスク13上の反応容器26と第1試薬ディスク15、第2試薬ディスク16上の試薬容器内の吸引、吐出といった分注動作が可能なように配置されている。
血液凝固時間分析ユニット2は、主として、血液凝固時間検出部21、血液凝固試薬分注機構30、使い捨て反応容器マガジン25、サンプル分注ポジション18、反応容器移送機構23、反応容器廃棄口24、光学治具マガジン22、血液凝固試薬分注機構用洗浄槽40から構成される。ここで、血液凝固時間検出部21は、反応容器(血液凝固分析用)28を保持可能な図示しない反応容器保持部と、保持された反応容器(血液凝固分析用)28に光を照射する光源と、照射された光を検出する検出器からなる反応ポート301を複数備える。血液凝固試薬分注機構用洗浄槽40の他に、図示しない洗浄槽として、サンプル分注機構12、第1試薬分注機構17、第2試薬分注機構用14にそれぞれ洗浄槽が配置されている。ここで、洗浄槽では各分注機構のノズル外壁を洗浄する外洗水を吐出する。各分注機構には図示しない送液ポンプによって、給水タンクからシステム水が供給される(給水タンクと送液ポンプとを合わせて液体供給部ということがある。)。
図1に戻り、次に、自動分析装置1に係る制御系、および信号処理系について簡単に説明する。コンピュータ105はインターフェース101を介して、サンプル分注制御部201、試薬分注制御部(1)206、試薬分注制御部()207、血液凝固試薬分注制御部204、A/D変換器(1)205、A/D変換器(2)203、移送機構制御部202に接続されており、各制御部に対して指令となる信号を送信する。
血液凝固試薬分注制御部204は、測温部33からの電気信号を測定温度に換算し、測定温度と目標温度の差分を算出し、加温部32の出力を制御することで、ヒートブロック31の温度を一定にコントロールする。検体と試薬の2つの液が混ざった時点で37℃になるようコントロールするために、ヒートブロック31の目標温度は、37℃よりも高く設定するとよい。また、外気温によって設定温度を変更することでより、精度よく温度をコントロールすることができる。例えば、外気温をx℃、目標温度をy℃としたとき、y=−0.1x+40と設定することが好適である。また、血液凝固試薬分注制御部204は、コンピュータ105から受けた指令に基づいて、反応ポート301に移載された、サンプル分注機構12によって分注されたサンプルを収容する反応容器(血液凝固分析用)28に対して、血液凝固試薬分注機構30によって血液凝固用の試薬の分注を行う。あるいは、反応容器(生化学分析用)26内で混合されたサンプルと血液凝固分析用の第1試薬との混合液である前処理液を、血液凝固試薬分注機構30によって空の反応容器(血液凝固分析用)28に対して分注する。この場合、その後前処理液を収容する反応容器(血液凝固分析用)28に対して、血液凝固分析用の第2試薬の分注を行う。ここで、血液凝固分析用の試薬は第1試薬ディスク15、第2試薬ディスク16に配置されており、第1試薬分注機構17、第2試薬分注機構14によって、必要に応じて反応ディスク13上の反応容器(生化学分析用)26に一旦分注されたのち、血液凝固分析に用いられる。
その後、血液凝固試薬分注機構30は反応容器(生化学分析用)26に分注されている試薬を吸引し、血液凝固試薬分注機構30内で、加温部32により所定の温度に昇温した後、反応容器(血液凝固分析用)28に吐出する。
続いて、試薬分注シーケンスとして血液凝固試薬分注機構30は反応容器(生化学分析用)26に移動し、分節空気を吸引した後に、反応容器(生化学分析用)26に分注されている試薬(37℃)を吸引する(図3(2))。続いて、吸引した試薬を加温するために、ノズル部35内の試薬がヒートブロック31内に引き込まれるよう空気を吸引する(図3(3))。その後、血液凝固試薬分注機構30は血液凝固時間検出部21に移動し、ヒートブロック31内で39℃程度まで昇温された試薬を吐出する(図3(4))。吐出する際、試薬はノズル部35を経由するため、試薬の熱エネルギーはノズル部35に奪われ、外気温25℃環境下で約1℃程度、外気温15℃環境下では約2℃低下する。また、吐出後ノズル部35内には、39℃に昇温された試薬とシステム水が一時的に保持されることにより、ノズル部35が液体からの熱エネルギーを受け加温される。吐出動作後、血液凝固試薬分注機構30は血液凝固試薬分注機構用洗浄槽40に戻り、システム水および洗水により洗浄を行う(図3(5))。
図3(5)に続いて、ノズル洗浄シーケンスとして血液凝固試薬分注機構30は反応容器(生化学分析用)26に移動し、分節空気を吸引した後に、反応容器(生化学分析用)26に分注されている洗剤(37℃)を吸引する(図3(6))。吸引した洗剤で昇温用パイプ34内部を洗浄するために、空気の吸引・吐出を繰り返す(図3(7))。洗浄後、ヒートブロック31で39℃程度まで昇温された洗剤を吐出する(図3(8))。吐出する際、洗剤はノズル部35を経由するため、洗剤の熱エネルギーはノズル部35に奪われ、ノズル部35が加温される。吐出後、システム水および洗水により洗剤の洗浄を行う(図3(9))。その後、分析が連続しない場合には、図3(1)に戻って待機状態となる。分析が連続する場合には、図3(2)に戻り、試薬分注シーケンスを開始する。

Claims (13)

  1. 液体を分注するノズル部を有する分注機構と、
    前記分注機構に液体を供給する液体供給部と、
    当該液体供給部から前記分注機構に供給される液体を昇温する昇温部と、
    前記分注機構、前記昇温部、及び前記液体供給部を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    依頼された分析が連続しているかどうかに関する情報に基づいて、
    当該分析が連続しない場合には、前記液体供給部から供給された液体を前記昇温部で昇温し、当該昇温された液体を前記分注機構のノズル部に供給するように前記液体供給部を制御することを特徴とする自動分析装置。
  2. 請求項1に記載された自動分析装置であって、
    前記分注機構は、試薬を分注する試薬分注機構であり、
    前記液体供給部は、洗浄水を保持する給水タンクと、当該給水タンクに保持された洗浄水を送液する送液ポンプから構成され、
    前記制御部は、
    分析動作が連続しない場合には、前記給水タンクに保持された洗浄水を前記送液ポンプで送液し、当該送液された洗浄液を前記昇温部で昇温し、当該昇温された洗浄液を前記試薬分注機構のノズル部に供給するように前記送液ポンプを制御し、
    前記試薬分注機構は、当該ノズル部に供給された洗浄液を吐出したのちに、試薬の分注を行うことを特徴とする自動分析装置。
  3. 請求項2に記載された自動分析装置であって、
    前記制御部は、
    分析動作が連続する場合には、前記給水タンクに保持された洗浄水を前記送液ポンプで送液し、当該送液された洗浄液を昇温することなく、前記試薬分注機構のノズル部に供給するように前記送液ポンプを制御することを特徴とする自動分析装置。
  4. 請求項1に記載された自動分析装置であって、
    前記昇温部は、前記液体供給部と、前記分注機構のノズル部との間に配置されることを特徴とする自動分析装置。
  5. 請求項1に記載された自動分析装置であって、
    前記昇温部は、ヒータを備えたヒートブロックであることを特徴とする自動分析装置。
  6. 請求項1に記載された自動分析装置であって、
    前記制御部は、
    当該分析の依頼に関する情報を入力する入力部を備えることを特徴とする自動分析装置。
  7. 試料と試薬とを混合し反応させるための第1の反応容器が円周状に配置される、回転可能な反応ディスクと、
    試料と試薬とを混合し反応させるための第2の反応容器が配置される反応ポートと、
    試薬を第1の反応容器に分注する第1の試薬分注機構と、
    試薬を第2の反応容器に分注するノズル部を有する第2の試薬分注機構と、
    洗浄液を保持する給水タンクと、当該保持された洗浄液を前記試薬分注機構に供給する送液ポンプと、からなる液体供給部と、
    当該液体供給部から前記第2の試薬分注機構に供給される液体を昇温する昇温部と、
    前記第1及び第2の試薬分注機構、前記昇温部、前記液体供給部を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    依頼された分析が連続しているかどうかに関する情報に基づいて、
    当該分析が連続しない場合には、前記液体供給部から供給された液体を前記昇温部で昇温し、当該昇温された液体を前記第2の分注機構のノズル部に供給するように前記液体供給部を制御することを特徴する自動分析装置。
  8. 請求項7に記載された自動分析装置であって、
    前記制御部は、
    分析動作が連続する場合には、前記給水タンクに保持された洗浄水を前記送液ポンプで送液し、当該送液された洗浄液を昇温することなく、前記第2の試薬分注機構のノズル部に供給するように前記送液ポンプを制御することを特徴とする自動分析装置。
  9. 請求項7に記載された自動分析装置であって、
    前記昇温部は、前記液体供給部と、前記第2の試薬分注機構のノズル部との間に配置されることを特徴とする自動分析装置。
  10. 請求項7に記載された自動分析装置であって、
    前記昇温部は、ヒータを備えたヒートブロックであることを特徴とする自動分析装置。
  11. 請求項7に記載された自動分析装置であって、
    前記制御部は、
    当該分析の依頼に関する情報を入力する入力部を備えることを特徴とする自動分析装置。
  12. 請求項7に記載された自動分析装置であって、
    前記反応ディスクに配置された第1の反応容器に保持された試料と試薬との混合液に光を照射する第1の光源と当該照射された光を検出する第1の検出部からなる生化学分析部と、
    前記反応ポートに配置された第2の反応容器に保持された試料と試薬との混合液に光を照射する第2の光源と当該照射された光を検出する第2の検出部からなる血液凝固分析部と、を備え、
    前記第2の試薬分注機構は、当該液体供給部から供給された洗浄液を吐出したのちに、前記第1の反応容器に保持された試薬を、試料が保持された第2の反応容器に分注し、
    前記血液凝固分析部は、当該分注ののちに、当該第2の反応容器に保持された試料と試薬との混合液を分析することを特徴とする自動分析装置。
  13. 液体を分注するノズル部を有する分注機構と、
    前記分注機構に液体を供給する液体供給部と、
    当該液体供給部から前記分注機構に供給される液体を昇温する昇温部と、
    前記分注機構、前記昇温部、及び前記液体供給部を制御する制御部と、を備えた自動分析装置における分析方法であって、
    前記制御部は、
    依頼された分析が連続しているかどうかに関する情報に基づいて、
    当該分析が連続しない場合には、前記液体供給部から供給された液体を前記昇温部で昇温し、当該昇温された液体を前記分注機構のノズル部に供給するように前記液体供給部を制御することを特徴とする分析方法。
JP2018538307A 2016-09-08 2017-08-04 自動分析装置 Active JP6549329B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016175179 2016-09-08
JP2016175179 2016-09-08
PCT/JP2017/028355 WO2018047545A1 (ja) 2016-09-08 2017-08-04 自動分析装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2018047545A1 true JPWO2018047545A1 (ja) 2019-06-24
JP6549329B2 JP6549329B2 (ja) 2019-07-24

Family

ID=61561746

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018538307A Active JP6549329B2 (ja) 2016-09-08 2017-08-04 自動分析装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US10690688B2 (ja)
EP (1) EP3511720B1 (ja)
JP (1) JP6549329B2 (ja)
CN (1) CN110023765B (ja)
WO (1) WO2018047545A1 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7028744B2 (ja) * 2018-09-10 2022-03-02 株式会社日立ハイテク 自動分析装置
US20220034918A1 (en) * 2018-10-31 2022-02-03 Hitachi High-Tech Corporation Automatic analyzer
US11977050B2 (en) * 2018-12-27 2024-05-07 Hitachi High-Tech Corporation Automated analyzer, automatic analysis system, and automatic sample analysis method
JP7157658B2 (ja) * 2018-12-27 2022-10-20 株式会社日立ハイテク 自動分析装置
CN112326981A (zh) * 2020-09-30 2021-02-05 迈克医疗电子有限公司 样本分析设备及样本分析方法
JPWO2022210861A1 (ja) * 2021-03-31 2022-10-06
WO2023127878A1 (ja) * 2021-12-28 2023-07-06 積水メディカル株式会社 自動分析装置及び自動分析装置の試薬分注方法
WO2023189671A1 (ja) * 2022-03-31 2023-10-05 富士フイルム株式会社 検査装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0640837U (ja) * 1992-10-30 1994-05-31 株式会社島津製作所 分注装置
JPH0934731A (ja) * 1995-07-18 1997-02-07 Hitachi Ltd 分析システム・スケジューリング方法
WO2014103744A1 (ja) * 2012-12-26 2014-07-03 株式会社 日立ハイテクノロジーズ 自動分析装置

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006343278A (ja) * 2005-06-10 2006-12-21 Juki Corp 恒温槽装置
JP2008256492A (ja) 2007-04-04 2008-10-23 Matsushita Electric Ind Co Ltd Dna処理装置
JP2010048695A (ja) 2008-08-22 2010-03-04 Olympus Corp 自動分析装置および恒温槽安定化方法
CN102116771B (zh) * 2010-01-04 2013-12-04 深圳市亚辉龙生物科技有限公司 一种全自动酶联免疫分析仪
JP2011191114A (ja) 2010-03-12 2011-09-29 Sysmex Corp 分析装置
CN102147405B (zh) * 2011-01-12 2013-08-21 深圳市亚辉龙生物科技有限公司 一种全自动生化免疫分析仪
US9696329B2 (en) 2012-06-11 2017-07-04 Hitachi High-Technologies Corporation Automatic analyzer
CN104199488B (zh) * 2014-06-20 2016-07-13 苏州慧康电子信息科技有限公司 一种全自动生化分析仪的比色杯反应液恒温控制装置及方法
CN105759066B (zh) * 2016-04-26 2018-05-22 绍兴普施康生物科技有限公司 全自动凝血检测分析仪、方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0640837U (ja) * 1992-10-30 1994-05-31 株式会社島津製作所 分注装置
JPH0934731A (ja) * 1995-07-18 1997-02-07 Hitachi Ltd 分析システム・スケジューリング方法
WO2014103744A1 (ja) * 2012-12-26 2014-07-03 株式会社 日立ハイテクノロジーズ 自動分析装置

Also Published As

Publication number Publication date
EP3511720B1 (en) 2021-04-28
JP6549329B2 (ja) 2019-07-24
EP3511720A1 (en) 2019-07-17
US10690688B2 (en) 2020-06-23
WO2018047545A1 (ja) 2018-03-15
CN110023765B (zh) 2021-11-30
CN110023765A (zh) 2019-07-16
EP3511720A4 (en) 2020-04-22
US20190212351A1 (en) 2019-07-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6549329B2 (ja) 自動分析装置
US12000849B2 (en) Automatic analyzer
JP4874827B2 (ja) 分析装置
JP2011099681A (ja) 自動分析装置
US11808671B2 (en) Automatic analysis device
JP5097466B2 (ja) 自動分析装置
JP6725174B2 (ja) 自動分析装置
JP6077075B2 (ja) 自動分析装置
JP7051495B2 (ja) 自動分析装置、及び分注方法
EP4170350A1 (en) Automatic analysis device
US11579159B2 (en) Automatic analysis device
WO2019176296A1 (ja) 自動分析装置
JP2019211329A (ja) 自動分析装置
WO2022024424A1 (ja) 自動分析装置
JP5192316B2 (ja) 自動分析装置
JP5604551B2 (ja) 自動分析装置
JP2016061656A (ja) 自動分析装置
JP2010085275A (ja) 自動分析装置
JP2014219422A (ja) 自動分析装置
JP2009243995A (ja) 自動分析装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190219

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190219

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190426

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20190426

TRDD Decision of grant or rejection written
A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20190529

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190604

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190626

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6549329

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350