JPWO2018047486A1 - 積層トロイダルコイルおよびその製造方法 - Google Patents

積層トロイダルコイルおよびその製造方法 Download PDF

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Abstract

積層トロイダルコイル(101)は、第1主面(S1)および第2主面(S2)を有する磁性体基板(11)、非磁性体基板(第1非磁性体基板(12)等)、第3主面(S3)および第4主面(S4)を有する積層体(1)、外部電極(P1,P2)およびコイル(CL)を備える。積層体(1)は磁性体基板(11)および非磁性体基板を積層してなり、積層体(1)には第3主面(S3)および第4主面(S4)を貫通する貫通孔(CP)が設けられる。外部電極(P1,P2)は、第3主面(S3)に配置される第1非磁性体基板(12)に形成される。コイル(CL)は、第1主面(S1)に形成される第1導体パターン(21)、第2主面(S2)に形成される第2導体パターン、磁性体基板(11)の外周側端面に形成される外周側端面導体(41)、磁性体基板(11)のうち貫通孔(CP)側の内周側端面に形成される内周側端面導体(42)を接続してなる。

Description

本発明は、積層体に形成される積層トロイダルコイル、およびその製造方法に関するものである。
従来、磁性体基板に形成される複数の層間接続導体を、磁性体基板の両面に形成される導体パターンで接続した構造のトロイダルコイルが知られている(特許文献1)。
上記トロイダルコイルはチップ部品であるため、トロイダルコアに銅線を巻き付ける構造のトロイダルコイルに比べて、特性のばらつきが抑制され、小型化できる。
特開平10−12446号公報
しかし、特許文献1に示される構造では、トロイダルコイルの一部である層間接続導体が磁性体基板の内部に形成される。すなわち、トロイダルコイルの巻回範囲外に磁性体が存在し、トロイダルコイルの巻回範囲外に漏れる磁束が多くなるため、電流の磁界変換効率は低下する。
本発明の目的は、電流の磁界変換効率の低下を抑制した小型の積層トロイダルコイルを提供することにある。
(1)本発明の積層トロイダルコイルは、
第1主面および第2主面を有する磁性体基板と、
非磁性体基板と、
前記磁性体基板および前記非磁性体基板を積層してなり、第3主面および第4主面を有する積層体と、
前記第3主面または前記第4主面に配置される、前記非磁性体基板に形成された外部電極と、
コイルと、
を備え、
前記積層体は、前記第3主面および前記第4主面を貫通する貫通孔が設けられ、
前記コイルは、
前記磁性体基板の前記第1主面に形成される第1導体パターンと、
前記磁性体基板の前記第2主面に形成される第2導体パターンと、
前記磁性体基板の外周側端面に形成される外周側端面導体と、
前記磁性体基板のうち前記貫通孔側の内周側端面に形成される内周側端面導体と、
が接続されてなることを特徴とする。
この構成により、コイルの巻回範囲外に漏れる磁束の発生が抑制され、結果的にコイルの電流の磁界変換効率の低下が抑制される。また、磁性体基板および非磁性体基板を積層してなる積層体を備えるため、トロイダルコイルの閉磁路特性を確保しつつ、非磁性体基板を利用して自由に導体を引き回すことができ、回路の構成が容易となる。
(2)上記(1)において、前記非磁性体基板は、前記第3主面に配置される第1非磁性体基板と、前記第4主面に配置される第2非磁性体基板と、を有することが好ましい。この構成により、非磁性体基板を利用した導体の引き回しの自由度はさらに高まる。また、この構成により、磁性体基板と非磁性体基板との間の焼成時の収縮率の違いに起因する積層体の割れや変形が抑制される。
(3)上記(1)または(2)において、前記積層体の外縁形状は、前記磁性体基板および前記非磁性体基板の積層方向から視て、長方形であることが好ましい。この構成により、磁性体基板および非磁性体基板の積層方向から視た積層体の外縁形状が、円形等である場合に比べて、外部電極の形状および配置等の自由度を高めることができる。
(4)上記(3)において、前記外周側端面には複数の前記外周側端面導体が形成され、前記積層方向から視た前記積層体の各辺の前記外周側端面に形成される外周側端面導体の数は、いずれも等しいことが好ましい。この構成により、コイルに発生する磁界の偏りを抑制できる。
(5)上記(1)から(4)のいずれかにおいて、前記外部電極は、前記磁性体基板および前記非磁性体基板の積層方向から視て、前記外部電極が形成された前記非磁性体基板と前記磁性体基板との界面に形成されている、前記第1導体パターンまたは第2導体パターンに重ならない位置に配置されることが好ましい。この構成により、外部電極と外部電極に近接する導体パターンとが面同士で対向しないため、導体パターン(コイルの一部)と外部電極との間に発生する浮遊容量を小さくできる。
(6)上記(1)から(5)のいずれかにおいて、前記積層体は、複数の前記貫通孔が設けられ、前記コイルは、前記磁性体基板および前記非磁性体基板の積層方向から視て、隣接する前記貫通孔の周囲に形成される磁界の向きが互いに逆になるように巻回されることが好ましい。この構成により、互いに隣接する貫通孔の周囲に発生した磁束のうち、隣接する貫通孔の間にある磁性体基板を通る磁束の向きが同じとなる。したがって、一方の貫通孔の周囲に生じる磁束が、他方の貫通孔の周囲に生じる磁束によって打ち消されることが抑制されるため、複数の貫通孔を設けた場合でも、インダクタンス値の低下を抑制した積層トロイダルコイルが実現できる。
(7)上記(1)から(6)のいずれかにおいて、前記内周側端面には複数の前記内周側端面導体が形成され、前記積層体は、前記磁性体基板および前記非磁性体基板の積層方向から視た前記貫通孔に、凸部および凹部が形成され、前記複数の内周側端面導体は、前記凸部および前記凹部の内周側端面に形成されることが好ましい。この構成により、凹部が形成されていない内周側端面に内周側端面導体を形成する場合に比べて、隣接する内周側端面導体同士の間隙を大きくできる。したがって、この構成により、内周側端面を巻回する巻回数が同じ場合でも、隣接する内周側端面導体間に短絡が発生する可能性は低い。
(8)上記(1)から(7)のいずれかにおいて、前記コイルはAgを主成分とする導体で構成されることが好ましい。この構成により、コイルがCuを主成分とする導体で構成された場合に比べて、コイルのRdc(直流抵抗)を低減できる。
(9)本発明の積層トロイダルコイルの製造方法は、
第1主面および第2主面を有する磁性体基板を形成する、磁性体基板形成工程と、
非磁性体基板を形成する、非磁性体基板形成工程と、
前記磁性体基板形成工程の後に、前記第1主面に第1導体パターンを形成し、前記第2主面に第2導体パターンを形成する、導体形成工程と、
前記導体形成工程および前記非磁性体基板形成工程の後に、前記非磁性体基板が第3主面に配置されるように、前記磁性体基板および前記非磁性体基板を積層して積層体を得る、積層工程と、
前記積層工程の後に、前記磁性体基板および前記非磁性体基板の積層方向に貫通する貫通孔を前記積層体に形成する、貫通孔形成工程と、
前記積層工程の後に、前記積層体を個片に分離する、分離工程と、
前記分離工程の後に、前記積層体を加熱する、加熱工程と、
を備えることを特徴とする。
この製造方法により、電流の磁界変換効率の低下を抑制した小型の積層トロイダルコイルを容易に製造できる。
(10)上記(9)において、前記導体形成工程は、前記磁性体基板に、前記第1導体パターンと前記第2導体パターンとを接続する層間接続導体を形成する工程を含み、前記分離工程は、前記積層体を、前記層間接続導体ごと分離する工程を含んでいてもよい。
本発明によれば、電流の磁界変換効率の低下を抑制した小型の積層トロイダルコイルを実現できる。
図1は第1の実施形態に係る積層トロイダルコイル101の斜視図である。 図2(A)は積層トロイダルコイル101の平面図であり、図2(B)は図2(A)におけるA−A断面図であり、図2(C)は積層トロイダルコイル101の底面図である。 図3は積層トロイダルコイル101の製造工程を順に示す断面図である。 図4(A)は第2の実施形態に係る積層トロイダルコイル102の平面図であり、図4(B)は積層トロイダルコイル102の正面図であり、図4(C)は、積層トロイダルコイル102の底面図である。 図5は、コイルに流れる電流と磁性体基板11に形成される磁界との関係を示す、積層トロイダルコイル102の平面図である。 図6(A)は第3の実施形態に係る積層トロイダルコイル103の平面図であり、図6(B)は積層トロイダルコイル103の正面図である。 図7は、図6におけるDP部の拡大平面図である。
以降、図を参照して幾つかの具体的な例を挙げて、本発明を実施するための複数の形態を示す。各図中には同一箇所に同一符号を付している。要点の説明または理解の容易性を考慮して、便宜上実施形態を分けて示すが、異なる実施形態で示した構成の部分的な置換または組み合わせが可能である。第2の実施形態以降では第1の実施形態と共通の事柄についての記述を省略し、異なる点についてのみ説明する。特に、同様の構成による同様の作用効果については実施形態毎には逐次言及しない。
《第1の実施形態》
図1は第1の実施形態に係る積層トロイダルコイル101の斜視図である。図2(A)は積層トロイダルコイル101の平面図であり、図2(B)は図2(A)におけるA−A断面図であり、図2(C)は積層トロイダルコイル101の底面図である。図2(A)では、第2非磁性体基板13の図示を省略している。
積層トロイダルコイル101は、図2(B)等に示すように、積層体1、コイルCL(後に詳述する)および外部電極P1,P2を備える。
積層体1は、磁性体基板11、第1非磁性体基板12および第2非磁性体基板13を積層してなり、第3主面S3および第4主面S4を有する直方体状の絶縁体である。図2(A)および図2(C)に示すように、積層体1の外縁形状は、磁性体基板11、第1非磁性体基板12および第2非磁性体基板13の積層方向(Z軸方向)から視て、長方形である。また、積層体1には、第3主面S3および第4主面S4を貫通し、Z軸方向から視た形状が円形の貫通孔CPが設けられている。積層体1は、例えば低温同時焼成セラミックス(LTCC:Low Temperature Co−fired Ceramics)のような誘電体セラミックである。
磁性体基板11は、図2(B)等に示すように、第1主面S1および第2主面S2を有する絶縁体平板である。第1非磁性体基板12は、磁性体基板11の第1主面S1側に積層され、積層体1のうち第3主面S3に配置される絶縁体平板である。第2非磁性体基板13は、磁性体基板11の第2主面S2側に積層され、積層体1のうち第4主面S4に配置される絶縁体平板である。磁性体基板11は例えば磁性体フェライトシートであり、第1非磁性体基板12および第2非磁性体基板13は例えば非磁性体フェライトシートである。
磁性体基板11の第1主面S1には、図2(C)に示すように、11の第1導体パターン21が形成される。磁性体基板11の第2主面S2には、図2(A)に示すように12の第2導体パターン22が形成される。第1導体パターン21および第2導体パターン22は、Z軸方向から視て、貫通孔CPから磁性体基板11の外周側端面(図2(A)および図2(C)に示す磁性体基板11の外縁である各辺)に向かって延伸する線状の導体パターンである。図2(B)に示すように、第1導体パターン21は、第1非磁性体基板12と磁性体基板11との界面に形成されている。第2導体パターン22は、第2非磁性体基板13と磁性体基板11との界面に形成されている。第1導体パターン21および第2導体パターン22は例えばAgを主成分とする導体パターンである。
また、磁性体基板11の外周側端面には、12の外周側端面導体41が形成される。磁性体基板11のうち貫通孔CP側の内周側端面には、12の内周側端面導体42が形成される。外周側端面導体41および内周側端面導体42は、Z軸方向に延伸し、一部が磁性体基板11から露出する導体であり、連接された複数の層間接続導体で構成されている。外周側端面導体41および内周側端面導体42は例えばAgを主成分とする導体である。
図2(A)に示すように、第1導体パターン21の第1端は外周側端面導体41に接続され、第1導体パターン21の第2端は内周側端面導体42に接続される。図2(C)に示すように、第2導体パターン22の第1端は外周側端面導体41に接続され、第2導体パターン22の第2端は内周側端面導体42に接続される。このように、11の第1導体パターン21、12の第2導体パターン22、12の外周側端面導体41および12の内周側端面導体42が接続され、磁性体基板11の第1主面S1、第2主面S2、内周側端面および外周側端面を巻回するコイルCLが形成される。
上記コイルCLの第1端および第2端は、外部電極P1,P2にそれぞれ接続される。具体的には、図2(C)に示すように、外部電極P1は、外周側端面導体41に接続された引き回し導体51を介して、コイルCLの第1端に接続される。また、外部電極P2は、内周側端面導体42に接続された引き回し導体51を介して、コイルCLの第2端に接続される。
外部電極P1,P2は、第1非磁性体基板12の表面(積層体1の第3主面S3)に形成される平面形状が矩形の導体パターンである。外部電極P1,P2は、Z軸方向から視て、第1導体パターン21または第2導体パターン22(コイルCLの一部)に重ならない位置に配置されている。引き回し導体51,52は、第1非磁性体基板12の表面(積層体1の第3主面S3)に形成される線状の導体パターンである。
図2(A)および図2(C)に示すように、Z軸方向から視た積層体1の各辺の外周側端面に形成される外周側端面導体41の数は、いずれも等しい(3つ)である。すなわち、内周側端面から積層体1の各辺の外周側端面に対して巻回されるコイルCLの巻回数は、いずれも等しい。
本実施形態に係る積層トロイダルコイル101によれば、次のような効果を奏する。
(a)本実施形態に係る積層トロイダルコイル101は、第1導体パターン21および第2導体パターン22が磁性体基板11の主面に形成され、外周側端面導体41の一部および内周側端面導体42の一部が磁性体基板11から露出している。すなわち、本実施形態では、コイルの巻回範囲外に磁性体が存在しないため、コイルの巻回範囲外に漏れる磁束の発生が抑制され、結果的にコイルの電流の磁界変換効率の低下が抑制される。
なお、本実施形態では、複数の外周側端面導体41および複数の内周側端面導体42全てが磁性体基板11から露出する構成について示したが、これに限定されるものではない。複数の外周側端面導体41、または複数の内周側端面導体42のうち少なくとも1つが、磁性体基板11から露出する構成であれば、上記の作用・効果を奏する。
(b)本実施形態に係る積層体1は、磁性体基板11、第1非磁性体基板12および第2非磁性体基板13を積層してなるため、トロイダルコイルの閉磁路特性を確保しつつ、非磁性体基板を利用して自由に導体を引き回すことができ、回路の構成が容易となる。
なお、本実施形態では、第1非磁性体基板12および第2非磁性体基板13が磁性体基板11の第1主面S1および第2主面S2にそれぞれ積層される。すなわち、磁性体基板11が第1非磁性体基板12および第2非磁性体基板13で挟まれる構成であるため、第1非磁性体基板12および第2非磁性体基板13を利用した導体の引き回しの自由度はさらに高まる。また、この構成により、磁性体基板と非磁性体基板との間の焼成時の収縮率の違いに起因する積層体1の割れや変形が抑制される。
(c)本実施形態では、コイルCLが積層体1に形成されるため、コアに銅線を巻き付ける構造のトロイダルコイルに比べて、小型の(特に低背化した)トロイダルコイルを実現できる。
(d)本実施形態に係る積層トロイダルコイル101は、磁性体基板11にコイルCLが巻回される構成である。そのため、大型化することなく、所定のインダクタンス値の積層トロイダルコイルが得られる。また、この構成により、少ないターン数で所定のインダクタンスが得られるため、磁性体基板11を備えていない場合と比較してコイルの線路長を短くでき、コイルのRdc(直流抵抗)を低減できる。
(e)本実施形態では、積層体1の外縁形状が、Z軸方向から視て、長方形である。そのため、Z軸方向から視た積層体1の外縁形状が円形等である場合に比べて、外部電極P1,P2の形状および配置等の自由度を高めることができる。
(f)本実施形態では、外部電極P1,P2が、Z軸方向から視て、第1導体パターン21(コイルCLの一部)に重ならない位置に配置されている。この構成により、外部電極P1,P2と第1導体パターン21とが面同士で対向しないため、第1導体パターン21(コイルCLの一部)と外部電極P1,P2との間に発生する浮遊容量を小さくできる。
(g)本実施形態では、Z軸方向から視た積層体1の各辺の外周側端面に形成される外周側端面導体の数は、いずれも等しい(3つ)である。すなわち、内周側端面から積層体1の各辺の外周側端面に対して巻回されるコイルCLの巻回数は、いずれも等しい。そのため、コイルに発生する磁界の偏りを抑制できる。
(h)本実施形態では、コイルCLがAgを主成分とする導体(第1導体パターン21、第2導体パターン22、外周側端面導体41および内周側端面導体42)で構成されている。そのため、コイルCLがCuを主成分とする導体で構成された場合に比べて、コイルCLのRdc(直流抵抗)を5%程度低減できる。
本実施形態に係る積層トロイダルコイル101は、例えば次の工程で製造される。図3は積層トロイダルコイル101の製造工程を順に示す断面図である。
まず、図3中の(1)に示すように、第1主面S1および第2主面S2を有する焼成前の磁性体基板11Aを形成する。また、焼成前の第1非磁性体基板12Aおよび第2非磁性体基板13Aを形成する。磁性体基板11Aは、例えば低温同時焼成セラミックス(LTCC)のような磁性体フェライト等のグリーンシートである。第1非磁性体基板12Aおよび第2非磁性体基板13Aは、例えば低温同時焼成セラミックス(LTCC)のような非磁性体フェライト等のグリーンシートである。
第1主面S1および第2主面S2を有する磁性体基板11Aを形成するこの工程が、本発明における「磁性体基板形成工程」の一例である。また、第1非磁性体基板12Aおよび第2非磁性体基板13Aを形成するこの工程が、本発明における「非磁性体基板形成工程」の一例である。
次に、磁性体基板11Aに層間接続導体31A,32Aを形成した後、磁性体基板11Aの第1主面S1に第1導体パターン21Aを形成し、第2主面S2に第2導体パターン22Aを形成する。第1導体パターン21Aと第2導体パターン22Aとは、層間接続導体31A,32Aによって接続される。層間接続導体31A,32Aは連接した複数の層間接続導体で構成されている。層間接続導体31A,32Aは、例えば磁性体基板11Aを厚み方向(Z軸方向)に貫通する貫通孔を複数連接して形成した後に導電性ペーストを充填してなるビア導体等である。第1導体パターン21Aおよび第2導体パターン22Aは、例えばAgペーストの印刷により形成される導体パターンである。
上記「磁性体基板形成工程」の後に、第1主面S1に第1導体パターン21Aを形成し、第2主面S2に第2導体パターン22Aを形成するこれらの工程が、本発明における「導体形成工程」の一例である。
また、第1非磁性体基板12Aに層間接続導体(図示省略)や外部電極P1A,P2Aを形成する。外部電極P1A,P2Aは、例えばAgペーストの印刷により形成される導体パターンである。
次に、図3中の(2)に示すように、磁性体基板11Aおよび第1非磁性体基板12Aおよび第2非磁性体基板13Aを積層して積層体1Aを得る。具体的には、第1非磁性体基板12A、磁性体基板11Aおよび第2非磁性体基板13Aの順に積層することにより積層体1Aを得る。このとき、積層体1Aの第3主面S3側には第1非磁性体基板12Aが配置され、積層体1Aの第4主面S4側には第2非磁性体基板13Aが配置される。
上記「導体形成工程」および「非磁性体基板形成工程」の後に、第1非磁性体基板12Aが第3主面S3に配置されるように、磁性体基板11A、第1非磁性体基板12Aおよび第2非磁性体基板13Aを積層して積層体1Aを得るこの工程が、本発明における「積層工程」の一例である。
次に、図3中の(3)に示すように、磁性体基板11A、第1非磁性体基板12Aおよび第2非磁性体基板13Aの積層方向(Z軸方向)に貫通する貫通孔CPを形成する。具体的には、複数の層間接続導体が連接された層間接続導体32Aを横断するように、貫通ライン(図3中の(2)に示す貫通ラインDL1を参照。)まで達する貫通孔を、ドリル等により積層体1Aに形成する。これにより、内周側端面導体42Aが形成され、貫通孔CPに内周側端面導体42Aが露出することになる。
上記「積層工程」の後に、磁性体基板11A、第1非磁性体基板12Aおよび第2非磁性体基板13Aの積層方向に貫通する貫通孔CPを積層体1Aに形成するこの工程が、本発明における「貫通孔形成工程」の一例である。
また、積層体1Aを個片(積層体1B)に分離する。具体的には、複数の層間接続導体が連接された層間接続導体31Aを横断するように、層間接続導体31Aごと切断ライン(図3中の(2)に示す切断ラインDL2を参照)で、集合基板状態の積層体1Aをダイサーカット等により切断して分離する。これにより、外周側端面導体31Bが形成され、切断面に外周側端面導体31Bが露出することになる。
上記「積層工程」の後に、積層体1Aを個片に分離するこの工程が、本発明における「分離工程」の一例である。なお、「分離工程」は上記「貫通項形成工程」の前に行われてもよい。
次に、積層体1Bを800℃以上の温度で加熱して焼成することにより、図3中の(4)に示す積層トロイダルコイル101を得る。
上記「分離工程」の後に、積層体1Bを加熱するこの工程が、本発明における「加熱工程」の一例である。
この製造方法により、電流の磁界変換効率の低下を抑制した小型の積層トロイダルコイル101を容易に製造できる。
《第2の実施形態》
第2の実施形態では、複数の貫通孔が設けられた積層トロイダルコイルの例を示す。
図4(A)は第2の実施形態に係る積層トロイダルコイル102の平面図であり、図4(B)は積層トロイダルコイル102の正面図であり、図4(C)は、積層トロイダルコイル102の底面図である。
積層トロイダルコイル102は、図4(B)等に示すように、積層体1C、コイルおよび外部電極P1,P2を備える。
積層トロイダルコイル102は、2つの貫通孔CP1,CP2が設けられた積層体1Cを備える点で、第1の実施形態に係る積層トロイダルコイル101と異なる。その他の構成については、積層トロイダルコイル101と実質的に同じである。以下、積層トロイダルコイル101と異なる部分について説明する。
積層体1Cは、磁性体基板11および第1非磁性体基板12を積層してなる。積層体1Cには、第3主面S3および第4主面S4を貫通し、Z軸方向から視た形状が円形である2つの貫通孔CP1,CP2が設けられている。貫通孔CP1,CP2は、Z軸方向から視て、X軸方向に互いに隣接して配置されている。コイルは、外部電極P1を始点とした場合、外部電極P1から貫通孔CP1の左側、下側、右側、上側と順に巻回されて、次に引き回し導体を介して貫通孔CP2の上側、右側、下側と順に巻回されて外部電極P2に接続されている。
次に、積層トロイダルコイル102のコイルに流れる電流と、磁性体基板11に形成される磁界との関係について説明する。図5は、コイルに流れる電流と磁性体基板11に形成される磁界との関係を示す、積層トロイダルコイル102の平面図である。
本実施形態に係るコイルは、Z軸方向から視て、隣接する貫通孔CP1,CP2の周囲に形成される磁界の向きは互いに逆になるように巻回されている(図5における磁束φ1,φ2を参照)。このとき、第2導体パターン22(コイルの一部)には、図5に示す破線の矢印の方向に向かって電流が流れる。なお、コイルの巻き方は、貫通孔CP1,CP2の周囲に形成される磁界の向きが互いに逆になるのであれば、本実施形態で示した巻き方に限定されるものではない。
本実施形態に係る積層トロイダルコイル102によれば、第1の実施形態で述べた効果以外に、次のような効果を奏する。
(i)本実施形態に係るコイルは、Z軸方向から視て、隣接する貫通孔CP1,CP2の周囲に形成される磁界の向きは互いに逆になるように巻回されている。この構成により、互いに隣接する貫通孔CP1,CP2の周囲に発生した磁束のうち、隣接する貫通孔CP1,CP2の間にある磁性体基板11を通る磁束の向きが同じとなる(図5における磁束φ1,φ2を参照)。そのため、一方の貫通孔CP1の周囲に生じる磁束が、他方の貫通孔CP2の周囲に生じる磁束によって打ち消されることが抑制される。したがって、この構成により、複数の貫通孔を設けた場合でも、インダクタンス値の低下を抑制した積層トロイダルコイルが実現できる。
(j)本実施形態に係る積層体1Cは、磁性体基板11および第1非磁性体基板12を積層した構成である。そのため、磁性体基板が2つの非磁性体基板で挟まれる構成(例えば、第1の実施形態の積層体1)に比べて、さらに小型の(低背化した)トロイダルコイルを実現できる。但し、非磁性体基板を利用した導体の引き回しの自由度を高める点では、第1の実施形態の積層体1のように、磁性体基板が非磁性体基板で挟まれる構成が好ましい。
なお、本実施形態では、2つの貫通孔が設けられた積層体1Cについて示したが、貫通孔の数は2つ以上あってもよい。その場合でも、コイルは、Z軸方向から視て、互いに隣接する貫通孔の周囲に形成される磁界の向きが互いに逆になるように巻回されることが好ましい。
《第3の実施形態》
第3の実施形態では、貫通孔の形状が異なる積層トロイダルコイルの例を示す。
図6(A)は第3の実施形態に係る積層トロイダルコイル103の平面図であり、図6(B)は積層トロイダルコイル103の正面図である。図7は、図6におけるDP部の拡大平面図である。図6では、第2非磁性体基板13の図示を省略している。
積層トロイダルコイル103は、積層体1D、コイルおよび外部電極(図示省略)を備える。
積層トロイダルコイル103は、貫通孔CP3が設けられた積層体1Dを備える点で、第1の実施形態に係る積層トロイダルコイル101と異なる。その他の構成については、積層トロイダルコイル101と実質的に同じである。以下、積層トロイダルコイル101と異なる部分について説明する。
積層体1Dは、図6(B)に示すように、磁性体基板11、第1非磁性体基板12および第2非磁性体基板13を積層してなる。積層体1Dには、第3主面S3および第4主面S4を貫通する貫通孔CP3が設けられている。貫通孔CP3は、Z軸方向から視た形状が略矩形であり、円形である複数の貫通孔を連接することにより略矩形状に繰り抜いたような形状である。そのため、Z軸方向から視た貫通孔CP3には、図7に示すように、複数の凸部PP1および複数の凹部GP1が形成されている。図7に示すように、凹部GP1は、Z軸方向から視て、隣接する凸部PP1同士の間の内周側端面を、−X方向に向かって半径Rの半球状に切り欠いた形状である。
磁性体基板11のうち貫通孔CP3側の内周側端面には、24の内周側端面導体42aと28の内周側端面導体42bとが形成される。内周側端面導体42aは凸部PP1の内周側端面に形成される導体であり、内周側端面導体42bは凹部GP1の内周側端面に形成される導体である。
また、磁性体基板11の第1主面S1には、51(または52)の第1導体パターン(図示省略)が形成される。磁性体基板11の第2主面S2には、52の第2導体パターン22が形成される。磁性体基板11の外周側端面には、52の外周側端面導体41が形成される。
これら51(または52)の第1導体パターン、52の第2導体パターン22、52の外周側端面導体41、24の内周側端面導体42aおよび28の内周側端面導体42bが接続され、磁性体基板11の第1主面S1、第2主面S2、内周側端面および外周側端面を巻回するコイルが形成される。
本実施形態では、内周側端面導体42a,42bが、Z軸方向から視た貫通孔CP3の凸部PP1および凹部GP1の内周側端面に形成される。そのため、凹部GP1が形成されていない内周側端面に内周側端面導体を形成する場合に比べて、隣接する内周側端面導体42a,42b同士の間隙を大きくできる(例えば、図7におけるY軸方向に複数の内周側端面導体を配列した場合、隣接する内周側端面導体同士の間隙はRであるが、本実施形態に係る内周側端面導体42a,42b同士の間隙は21/2Rとなる)。したがって、この構成により、内周側端面を巻回する巻回数が同じ場合でも、隣接する内周側端面導体間に短絡が発生する可能性は低い。
本実施形態で示したように、積層体に設けられる貫通孔の形状は、Z軸方向から視て、円形に限定されるものではない。Z軸方向から視た貫通孔の形状は、本発明の作用・効果を奏する範囲において適宜変更可能であり、例えば矩形、楕円形、多角形等であってもよい。
なお、本実施形態では、1つの凹部GP1の内周側端面に1つの内周側端面導体42bが形成される構成を示したが、これに限定されるものではない。1つの凹部GP1の内周側端面に複数の内周側端面導体が形成されていてもよい。
また、本実施形態では、Z軸方向から視た凹部GP1が、半球状に内周側端面を切り欠いた形状である例を示したが、この構成に限定されるものではない。Z軸方向から視た凹部GP1の形状は、本発明の作用・効果を奏する範囲において適宜変更可能であり、例えば矩形状に内周側端面を切り欠いた形状であってもよい。
《その他の実施形態》
以上に示した各実施形態では、積層体の外縁形状が、Z軸方向から視て、長方形である例を示したが、この構成に限定されるものではない。積層体の外縁形状は、本発明の作用・効果を奏する範囲において適宜変更可能であり、例えば多角形、円形、楕円形等であってもよい。
また、以上に示した第1の実施形態では、磁性体基板11、第1非磁性体基板12および第2非磁性体基板13を積層してなる積層体1について示したが、この構成に限定されるものではない。積層体の積層数は2または3に限定されるものではなく、4以上であってもよい。すなわち、磁性体基板11、第1非磁性体基板12および第2非磁性体基板13の数は、複数でもよい。
以上に示した各実施形態では、外周側端面導体41および内周側端面導体42が、連接された複数の層間接続導体を分割(切断)して形成され、外周側端面導体41および内周側端面導体42の一部が磁性体基板11に埋設される例を示したが、この構成に限定されるものではない。外周側端面導体41は、1つの層間接続導体を分割(切断)して形成してもよい。また、外周側端面導体41は、外周側端面に形成される導体パターンであってもよい。このことは、内周側端面導体42についても同様である。
また、本発明におけるコイルCLの形状および巻回数等は、以上に示した各実施形態の構成に限定されるものではなく、本発明の作用・効果を奏する範囲において適宜変更可能である。
最後に、上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではない。当業者にとって変形および変更が適宜可能である。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲には、特許請求の範囲内と均等の範囲内での実施形態からの変更が含まれる。
CP,CP1,CP2,CP3…貫通孔
CL…コイル
DL1…貫通ライン
DL2…切断ライン
PP1…凸部
GP1…凹部
P1,P1A,P2,P1A…外部電極
S1…磁性体基板の第1主面
S2…磁性体基板の第2主面
S3…積層体の第3主面
S4…積層体の第4主面
1,1A,1B,1C,1D…積層体
11,11A…磁性体基板
12,12A…第1非磁性体基板
13,13A…第2非磁性体基板
21,21A…第1導体パターン
22,22A…第2導体パターン
31A,32A…層間接続導体
41,41A…外周側端面導体
42,42a,42b,42A…内周側端面導体
51,52…引き回し導体
101,102,103…積層トロイダルコイル

Claims (10)

  1. 第1主面および第2主面を有する磁性体基板と、
    非磁性体基板と、
    前記磁性体基板および前記非磁性体基板を積層してなり、第3主面および第4主面を有する積層体と、
    前記第3主面または前記第4主面に配置される、前記非磁性体基板に形成された外部電極と、
    コイルと、
    を備え、
    前記積層体は、前記第3主面および前記第4主面を貫通する貫通孔が設けられ、
    前記コイルは、
    前記磁性体基板の前記第1主面に形成される第1導体パターンと、
    前記磁性体基板の前記第2主面に形成される第2導体パターンと、
    前記磁性体基板の外周側端面に形成される外周側端面導体と、
    前記磁性体基板のうち前記貫通孔側の内周側端面に形成される内周側端面導体と、
    が接続されてなる、
    積層トロイダルコイル。
  2. 前記非磁性体基板は、前記第3主面に配置される第1非磁性体基板と、前記第4主面に配置される第2非磁性体基板と、を有する、請求項1に記載の積層トロイダルコイル。
  3. 前記積層体の外縁形状は、前記磁性体基板および前記非磁性体基板の積層方向から視て、長方形である、請求項1または2に記載の積層トロイダルコイル。
  4. 前記外周側端面には複数の前記外周側端面導体が形成され、
    前記積層方向から視た前記積層体の各辺の前記外周側端面に形成される外周側端面導体の数は、いずれも等しい、請求項3に記載の積層トロイダルコイル。
  5. 前記外部電極は、前記磁性体基板および前記非磁性体基板の積層方向から視て、前記外部電極が形成された前記非磁性体基板と前記磁性体基板との界面に形成されている、前記第1導体パターンまたは前記第2導体パターンに重ならない位置に配置される、請求項1から4のいずれかに記載の積層トロイダルコイル。
  6. 前記積層体は、複数の前記貫通孔が設けられ、
    前記コイルは、
    前記磁性体基板および前記非磁性体基板の積層方向から視て、隣接する前記貫通孔の周囲に形成される磁界の向きが互いに逆になるように巻回される、請求項1から5のいずれかに記載の積層トロイダルコイル。
  7. 前記内周側端面には複数の前記内周側端面導体が形成され、
    前記積層体は、前記磁性体基板および前記非磁性体基板の積層方向から視た前記貫通孔に、凸部および凹部が形成され、
    前記複数の内周側端面導体は、前記凸部および前記凹部の内周側端面に形成される、請求項1から6のいずれかに記載の積層トロイダルコイル。
  8. 前記コイルはAgを主成分とする導体で構成される、請求項1から7のいずれかに記載の積層トロイダルコイル。
  9. 第1主面および第2主面を有する磁性体基板を形成する、磁性体基板形成工程と、
    非磁性体基板を形成する、非磁性体基板形成工程と、
    前記磁性体基板形成工程の後に、前記第1主面に第1導体パターンを形成し、前記第2主面に第2導体パターンを形成する、導体形成工程と、
    前記導体形成工程および前記非磁性体基板形成工程の後に、前記非磁性体基板が第3主面に配置されるように、前記磁性体基板および前記非磁性体基板を積層して積層体を得る、積層工程と、
    前記積層工程の後に、前記磁性体基板および前記非磁性体基板の積層方向に貫通する貫通孔を前記積層体に形成する、貫通孔形成工程と、
    前記積層工程の後に、前記積層体を個片に分離する、分離工程と、
    前記分離工程の後に、前記積層体を加熱する、加熱工程と、
    を備える、積層トロイダルコイルの製造方法。
  10. 前記導体形成工程は、前記磁性体基板に、前記第1導体パターンと前記第2導体パターンとを接続する層間接続導体を形成する工程を含み、
    前記分離工程は、前記積層体を、前記層間接続導体ごと分離する工程を含む、請求項9に記載の積層トロイダルコイルの製造方法。
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