JPWO2018047274A1 - モータ駆動装置、電動送風機、および電気掃除機 - Google Patents

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Abstract

単相交流にて駆動する単相モータ(12)を蓄電池である電源(10)から印加される電力によって駆動するモータ駆動装置であって、前記単相モータ(12)を駆動するインバータ(11)を備え、当該インバータ(11)は、電源(10)の電圧が低くなるほど出力電圧パルスのパルス幅を広くさせることによって、出力電圧の低下を抑え、回転数の低下を抑制し、回転数の増加もしくは一定の回転数の維持を無理なく実行させる。

Description

この発明は、モータ駆動装置およびそれを備える電動送風機、電気掃除機に関する。
掃除機やハンドドライヤー等の高速回転・小型化が求められる製品において、単相インバータが用いられる場合がある。単相インバータは、一般的にロータ磁極の切り替わりに応じて電流極性を切り替える制御を行なうことでモータを駆動することができるが、その場合、電流に高調波成分が重畳されることによってモータ鉄損が増加し、効率が悪化する。
特許第5524925号公報
特許第5524925号では、モータ電流が閾値を上回ったときに巻線をフリーホイールさせ、モータ電流を矩形波状に制御する方法が提案されている。この場合モータ電流には出力電流の周波数以外の高調波が重畳されるため、モータの鉄損を増加させる要因となる。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、高速回転・小型化が求められる製品に適する高効率のモータ駆動装置を提供することである。
この発明は、単相交流にて駆動する単相モータを蓄電池から印加される電力によって駆動するモータ駆動装置であって、単相モータを駆動するインバータを備える。インバータは、直列に接続された第1の半導体素子および第2の半導体素子と、直列に接続された第3の半導体素子および第4の半導体素子を含む。第1の半導体素子および第2の半導体素子と、第3の半導体素子および第4の半導体素子は並列に接続される。単相モータは、第1の半導体素子と第2の半導体素子の間と第3の半導体素子と第4の半導体素子との間に接続される。蓄電池の電圧が低くなるほど前記単相モータに加えられる電圧のパルス幅は、広くなる。
本発明によれば、PWMの実施により低速領域では電流を正弦波状に制御することで効率を向上させ、高速領域においてはパルス数を低減させることでスイッチング損失を低減し、高効率化を図ることを可能となる。高効率化することで製品の省エネルギ性が向上し、バッテリーを電源とした製品であれば運転時間を伸ばすことができる。
本発明の実施の形態に係るモータ駆動装置の構成を示す図である。 実施の形態におけるインバータの回路構成例を示した図である。 図1の駆動信号生成部において駆動信号を発生する構成を示した回路図である。 電圧指令値Vm*とインバータ駆動信号Q1〜Q4と出力電圧Vmの出力例を示した波形図である。 変調率が1の場合のインバータ出力電圧を示す波形図である。 変調率が1.2の場合のインバータ出力電圧を示す波形図である。 変調率が2の場合のインバータ出力電圧を示す波形図である。 インバータで出力した電圧パルスによりモータに流れる電流経路を示した図である。 回転速度に対する変調率の関係を示す図である。 実施の形態のモータ駆動装置が適用された電気掃除機の構成の一例を示す図である。 実施の形態のモータ駆動装置が適用されたハンドドライヤーの構成の一例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。以下では、複数の実施の形態について説明するが、各実施の形態で説明された構成を適宜組合わせることは出願当初から予定されている。なお、図中同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
[モータ駆動装置の構成]
図1は、本発明の実施の形態に係るモータ駆動装置の構成を示す図である。モータ駆動装置1は、蓄電池である電源10と、モータ12に接続されており、蓄電池である電源10から印加される電力によってモータ12を駆動するインバータ11と、モータ12に流れる交流電流であるモータ電流を検出する電流検出部20と、モータ12のロータの回転位置を検出する回転検出部21と、電源10から印加される電圧を検出する電源電圧検出手段22と、モータ電流とロータ回転位置とに基づいてインバータ11を制御する制御部15を備える。制御部15は、アナログ・ディジタル変換器30と、プロセッサ31と、駆動信号生成部32とを含む。
インバータ11の制御部15は、モータ電流を検出する電流検出部20およびロータ回転位置を検出する回転検出部21の検出結果に基づいてモータ12を駆動するアナログ信号を生成する。電流検出部20で検出されたアナログ信号は、アナログ・ディジタル変換器30でディジタル信号に変換され、プロセッサ31に読み取られる。プロセッサ31は、アナログ・ディジタル変換器30から読み取ったディジタル信号と、回転検出部21で検出されたロータ回転位置と、電源電圧検出手段22で検出された電源電圧に基づいて、モータ12を駆動させる駆動信号を生成し、インバータ11へ出力する。インバータ11は駆動信号生成部32から出力された駆動信号に基づいてモータ12を駆動させる。
図2は、実施の形態におけるインバータの回路構成例を示した図である。例として半導体素子を4つ用いた単相インバータの回路構成を示す。
図2に示すように、インバータ11は、上下アームを構成する複数個の半導体素子51〜54で構成され、第1の半導体素子51および第2の半導体素子52は、正極電源配線50Pと負極電源配線50Nとの間に直列に接続される。正極電源配線は、電源10の正極に接続された配線であり、負極電源配線は電源10の負極に接続された配線である。第3の半導体素子53および第4の半導体素子54は、正極電源配線50Pと負極電源配線50Nとの間に直列に接続される。直列接続された第3の半導体素子53および第4の半導体素子54とは並列に接続されている。また、第1の半導体素子51は、第1の上アームに該当し、第2の半導体素子52は、第1の下アームに該当する。第3の半導体素子53は、第2の上アームに該当し、第4の半導体素子54は、第2の下アームに該当する。半導体素子51〜54は、制御部15の駆動信号生成部32から出力された駆動信号に基づいてオン・オフ制御される。
また、半導体素子51〜54はMOSFETであって、半導体スイッチング素子51a〜54aと半導体スイッチング素子51a〜54aに逆並列に接続されたボディダイオード51b〜54bとを含む。第1の半導体素子51は第1の半導体スイッチング素子51aと第1のボディダイオード51bとを含み、第2の半導体素子52は第2の半導体スイッチング素子52aと第2のボディダイオード52bとを含み、第3の半導体素子53は第3の半導体スイッチング素子53aと第3のボディダイオード53bとを含み、第4の半導体素子54は第4の半導体スイッチング素子54aと第4のボディダイオード54bとを含む。
インバータ11を単相モータを駆動するために最低限必要な4つの素子で構成されることが本実施の形態の特徴の一つである。このように素子数をできる限り少なくすることによって小型化・軽量化を達成することができる。また、ユニポーラ変調を行なう際にはモータ側に正・零・負の各電圧を出力することができる。
なお、本実施の例では半導体素子中のスイッチング素子をMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)として図示しているが、本実施の形態はこれに限らず、その他IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等の半導体スイッチング素子でも実施可能である。
[PWM制御の説明]
本実施の形態ではインバータ11によってモータ12を駆動する際に、PWM制御(Pulse Width Modulation)を用いる。PWM制御とは出力電圧パルスの幅を変化させて変調する変調方法であり、三相モータを駆動する際には一般的によく使用されるが、本実施の形態では、単相モータをPWM制御する方法について説明する。
図3は、図1の駆動信号生成部32において駆動信号を発生する構成を示した回路図である。インバータ11は一般的に制御部の内部の駆動信号生成部32において三角波キャリア電圧値Vcとインバータ11の出力電圧を制御する電圧指令値Vm*を比較することにより、インバータ11に備えられた半導体素子51〜54を駆動する信号を生成している。
図3を参照して、駆動信号生成部32は、乗算回路34と、コンパレータ35,36と、反転回路37,38とを含む。
乗算回路34は、インバータ11の出力電圧を制御する電圧指令値Vm*に−1を掛けて電圧指令値Vm*の符号を反転させる。コンパレータ35は、電圧指令値Vm*とキャリア信号の電圧値Vcとを比較し、インバータ駆動信号Q1、Q2を出力する。コンパレータ36は、乗算回路34から出力された電圧指令値Vm*の反転値とキャリア信号の電圧値Vcとを比較し、インバータ駆動信号Q3、Q4を出力する。反転回路37,38は、それぞれコンパレータ35,36から出力されたインバータ駆動信号Q1、Q3の符号を反転させる。インバータ駆動信号Q1〜Q4は、半導体素子51〜54のオン・オフを制御する信号である。
コンパレータ35から出力されたインバータ駆動信号Q1、Q2は、Vm*>VcであればQ1=H(High)、Q2=L(Low)となり、Vm*<VcであればQ1=L、Q2=Hとなる。また、コンパレータ36から出力されたインバータ駆動信号Q3、Q4は、−Vm*>VcであればQ3=H、Q4=Lとなり、−Vm*<VcであればQ3=L、Q4=Hとなる。
図4は、電圧指令値Vm*とインバータ駆動信号Q1〜Q4と出力電圧Vmの出力例を示した波形図である。図4において、上から順に電圧指令値Vm*、反転値−Vm*、インバータ駆動信号Q1〜Q4、モータ出力電圧Vmが示されている。インバータ駆動信号Q1〜Q4が図4に示すように制御される結果、モータ12に加えられる電圧Vmは、正の出力電圧+Vo、出力電圧0、負の出力電圧−Voの3値に制御される(ユニポーラ制御)。
次に、変調率が変化した場合にインバータ出力電圧がどのように変わるかについて説明する。図5は、変調率が1の場合のインバータ出力電圧を示す波形図である。図6は、変調率が1.2の場合のインバータ出力電圧を示す波形図である。図7は、変調率が2の場合のインバータ出力電圧を示す波形図である。
インバータ電圧指令Vm*と三角波キャリア電圧値Vcの振幅の比率(インバータ電圧指令/三角波キャリア振幅)を変調率とする。この変調率が1以下の場合には、三角波キャリアVcの周波数に応じてインバータ駆動信号Q1〜Q4が生成されるため、図5に示すように、モータ12に加えられる電圧であるインバータ出力電圧Vmもキャリア周波数に応じた電圧パルスが出力される。
一方で、変調率が1を超えた場合(以下、過変調領域と呼ぶ)、図6、図7に示すように、インバータ電圧指令値Vm*が三角波キャリア電圧値Vcの振幅を超える区間が発生する。この区間では、三角波キャリアの周波数に応じたインバータ駆動信号は生成されず、インバータ出力電圧は正の出力電圧+Voもしくは負の出力電圧−Voに固定されるため、変調率1の時に比べ、大きな出力電圧を得ることが可能となる。
[インバータの電流経路]
図8は、インバータで出力した電圧パルスによりモータに流れる電流経路を示した図である。駆動信号生成部32からインバータ11に正の電圧パルスが出力された際には図8(a)に示す半導体スイッチング素子51a,54aを経由する電流経路でモータ12に電流が流れる。次に、零電圧パルスが出力された際には図8(b)または図8(d)に示す半導体スイッチング素子52a,54aを経由する電流経路または半導体スイッチング素子51a,53aを経由する電流経路でモータ12に電流が流れる。これは電源側からは電流が流れず、モータとインバータの間で電流が還流するモードとなる。
上記と同様に、駆動信号生成部32からインバータ11に負の電圧パルスが出力された際には図8(c)に示す半導体スイッチング素子53a,52aを経由する電流経路となり、電圧パルスが正の時とは逆の流れでモータ12に電流が流れる。
[ボディダイオードの通流時間を小さくする説明]
図8(b)および図8(d)において、モータとインバータの間で電流が還流するモードでは各相のどちらか一方の半導体スイッチング素子をオンすることで、ボディダイオード51b、53bもしくはボディダイオード52b、54bの通流時間を短くすることができる。一般的に半導体スイッチング素子に逆並列に接続されたボディダイオードに電流を流すことに比べ、半導体スイッチング素子に電流を流した方が導通損失を低減させることが知られている。よって、ボディダイオード51b〜54bに流れる時間を短くすることで損失を低減させることが可能となる。
特に、インバータに備えられた半導体素子をMOSFETとすることによって、インバータとモータ間を還流する際にボディダイオードを通さずにMOSFETである半導体スイッチング素子に流すように制御することが可能である。この際、MOSFETのソース側からドレイン側に向かって電流を流すには対象のMOSFETをオンしなければいけないため、還流する際に合わせて還流する素子をオンする制御を実施する(図8(b)および図8(d))。一般的にMOSFETは、ボディダイオードに導通させるよりもFET側に電流を流した方が導通損失を低減させることが可能であるため、半導体素子をMOSFETにすることで還流する際の損失を低減させることが可能となる。
なお、半導体スイッチング素子としてワイドバンドギャップ半導体を用いても良い。半導体スイッチング素子をワイドバンドギャップ半導体(例としてSiC)とすることで、シリコンの半導体(Si)に比べオン抵抗が小さくなり、より発熱を抑制することが可能となる。
[発熱量の抑制と放熱構造の簡素化]
半導体素子の損失は、電流が半導体素子を流れた際に発生する導通損と半導体がスイッチングする際に発生するスイッチング損との合計値から決定される。半導体素子は電流増加により、上記損失が増加することで発熱を伴う。その対策として一般的に素子の表面に熱伝導率の高い金属(ヒートシンク)を取り付け、放熱性を高めることがよく行なわれている。ただし、ヒートシンクを取り付けると、放熱性を高めることができる代わりに、ヒートシンクを取り付けるための設置スペースが増加するため、小型の製品に向けては適用しにくい。また、ヒートシンク分の重量が増加してしまうため、軽量化が求められる製品への適用も難しい。
前述のように、ボディダイオードに流れる時間を短くすることによって、還流の際の導通損失を低減させ、素子の発熱を抑えることが可能となる。このため、MOSFETの形状を基板への放熱が良好な表面実装タイプにし、基板のみでMOSFETの温度上昇を抑制することが可能となる。このようにすればヒートシンクが不必要となるため、基板の小型化に貢献する。
基板に素子を表面実装する放熱方法に加え、基板を風路に設置することでさらなる放熱効果を得ることができる。たとえば、電動送風機のように空気の流れを発生させるものに使用され、電動送風機が発生する風によって基板上の半導体素子を放熱させることによって、半導体素子の温度上昇を大幅に抑制することができる。このような電動送風機は、後に図10、図11において説明する掃除機やハンドドライヤーに搭載される。
このようにすれば、基板への放熱と空気への放熱のみで半導体素子の熱を逃がすことが可能となり、ヒートシンクレスで装置を構成し、小型・軽量の製品を実現させることが可能となる。
[回転速度と変調率の関係]
図9は、回転速度に対する変調率の関係を示す図である。回転速度の増加に伴い回転体の負荷トルクは大きくなるため、モータ出力トルクを増加させる必要がある。一般的にモータ出力トルクはモータ電流に比例して増加し、モータ電流の増加にはインバータの出力電圧の増加が必要である。よって、変調率を上げインバータ出力電圧を増加させることによって無理なく回転速度を増加させることが可能となる。
変調率はモータ回転速度と比例関係にあるため、本実施の形態では10万rpm以上の回転数において変調率が1より大きくするようにモータを制御する。
なぜならば、モータを10万rpm以上の動作点で動作させる場合においてはモータ鉄損が増加するため電気角一周期当りのスイッチング回数を低減させ、スイッチング損失を低減させることでモータ効率の低減を抑制させる必要がある。そこで、図9において、変調率が1を超えるポイントを10万rpm以上に設定する。これにより、高速回転時にスイッチング損失の増加を抑制した制御を実施することが可能となる。
より詳細には、高速領域(例えば10万rpm以上)では変調率を1より大きくすることによってインバータの出力電圧を増加させつつ、インバータ内の半導体素子が行なうスイッチング回数を低減させる。これによって、スイッチング損失の増加を抑えることが可能となる。変調率が1を超えることでモータ出力電圧は増加する一方で、スイッチング回数が低下するため、モータ電流の歪が懸念される。しかし、高速回転中においてはモータのリアクタンス成分が大きくなるため、モータに流れる電流の時間あたり変化量(di/dt)が小さくなる。
一方、低速領域(例えば0〜7万rpm)では変調率を1以下として制御することによって、電流を正弦波に制御しモータの高効率化を図る。なお、低速領域および高速領域で共通のキャリア周波数を使用する場合は、高速領域に合わせたキャリア周波数を採用するため、低速領域ではPWMパルス数が必要以上に多くなる傾向にある。よって低速領域では、高速領域で使用するキャリア周波数よりも低いキャリア周波数を使用することによって、スイッチング損失を低下させる手法を採用しても良い。また、回転速度の変化に合わせてキャリア周波数を変化させることによって、回転速度が変化しても電気角一周期あたりのパルス数が変化しないような構成としても良い。
また、高速回転で回転している場合においてはモータのリアクタンスが増加するため、電圧パルスに応じた電流の立ち上がりも緩やかになる。したがって、高速回転時に電圧パルスが少なくなった場合においても、正弦波に近づく制御を実施することが可能となる。すなわち、高速回転時は低速回転時に比べ電流歪は小さくなるので波形の歪に対する影響は小さい。よって、高速回転時においてはスイッチングパルス数を低減させることによってスイッチング損失の増加を抑制し、高効率化を図ることが可能となる。
[PWMパルスについての説明]
インバータ出力電圧の電圧パルスは三角波キャリア電圧値Vcと電圧指令値Vm*を比較することにより決定される。高速回転中においては電圧指令値Vm*の周波数も増加し、電気角一周期中に出力される電圧パルスの数が減少するため、出力電圧パルスが電流波形の歪へもたらす影響も大きくなる。一般的に、偶数回の電圧パルスを印加した場合には偶数次高調波が重畳され、正側と負側の波形の対称性が無くなる。よって、モータ電流波形が高調波の含有率を抑えた正弦波に近づくようにするため、本実施の形態では、出力電圧パルスの数が電気角半周期中に奇数となるように制御する。
高速回転中において、出力電圧パルスの数が奇数となるように制御するためには、三角波キャリアをモータ回転速度と同期させる方法がある。また、製品仕様で回転速度を指令値とする制御を実施する場合には、予め回転数指令に対してキャリア周波数を決定する方法がある。ただし、本実施の形態では出力電圧パルスの数が奇数になる制御であればこれに限らない。
また、高速回転時においてはスイッチング損失を低減させるため、電圧パルスを少なくすることが望まれる。一般的に電気角半周期中に5回以上の電圧パルスを入れることで、正弦波に制御できることが知られている。よって、正弦波PWM制御を行なう場合のパルス数を5とし、過変調制御ではインバータが出力する電圧パルスは5個以下となるように制御を行なうことが好ましい。
また、出力電圧パルスを生成する際に、すべてのパルスが固定の幅で実施する制御もあるが、より高調波含有率の小さい正弦波を生成するため、本実施の形態では電気半周期の中心に近いほどパルス幅が広くなるようにインバータを制御する。
また、蓄電池である電源10の電源電圧が低下した場合、合わせて出力電圧も低下してしまう事が懸念される。そこで、高速回転時等、モータ12の回転を低下させたくない場合において、電源電圧検出手段22で検出された電源電圧の値が低下した場合、変調率を上げ出力電圧パルスのパルス幅を広くさせることによってインバータ出力電圧を増加させる、すなわち、電源10の電圧が低くなるほど出力電圧パルスのパルス幅を広くさせることによって出力電圧の低下を抑え、回転数の低下を抑制し、回転数の増加もしくは一定の回転数の維持を無理なく実行させることができる。
また、インバータ駆動信号を生成する際に使用する変調方式としては、正・負の両電位に電圧パルスを出力するバイポーラ変調や電気角半周期毎に正/零と負/零にて電圧パルスを出力するユニポーラ変調が知られている。
バイポーラ変調ではモータ電圧が−V,+Vの2レベルで出力されるのに対し、ユニポーラ変調では−V,0,+Vの3レベルで出力される。モータ電流の半周期中(0〜180°)には、バイポーラ変調は2レベル、ユニポーラ変調は3レベルでパルスが生成されるので、電流のdi/dtで比較した場合、ユニポーラ変調の方が小さくなる。よって、スイッチングの際の高調波含有率は、ユニポーラ変調の方が少なくなる。したがって、本実施の形態では、より高調波含有率が少ない正弦波に制御できると考えられるユニポーラ変調を用いて制御を実施する。
[モータ駆動装置の総括]
以上説明した本実施の形態のモータ駆動装置について、再び図1、図2を参照して総括する。モータ駆動装置1は、単相交流にて駆動する単相モータ12を駆動する。モータ駆動装置1は、単相モータ12を駆動するインバータ11と、インバータ11を制御する制御部15とを備える。
インバータ11は、正極電源配線50Pと負極電源配線50Nとの間に直列に接続された第1上アーム51および第1下アーム52と、正極電源配線50Pと負極電源配線50Nとの間に直列に接続された第2上アーム53および第2下アーム54とを含む。
単相モータ12は、第1上アーム51と第1下アーム52との第1の接続点と第2上アーム53と第2下アーム54との第2の接続点との間に接続される。
制御部15は、電気角半周期中の中心に近いほどパルス幅が広くなるように単相モータに電圧のパルスを出力するようにインバータを制御する。第1上アーム51、第1下アーム52、第2上アーム53、第2下アーム54は、それぞれ半導体スイッチング素子51a〜54aと半導体スイッチング素子51a〜54aにそれぞれ逆並列に接続されたボディダイオード51b〜54bとを含む。制御部15は、零電圧を出力する際に、第1上アーム51および第2上アーム53の半導体素子を同時に導通させるか、または第1下アーム52および第2下アーム54の半導体素子を同時に導通させ、ボディダイオードの通流時間を小さくする。
一般的にボディダイオードに導通させるよりもFET側に電流を流した方が導通損失を低減させることが可能であるため、上記のように制御することによって還流する際の損失を低減させることが可能となる。
好ましくは、制御部15は、電気角半周期中にインバータ11に奇数の電圧パルスを発生させるようにインバータ11を制御する。これにより、偶数次高調波の重畳を避けることができ、正側と負側の波形の対称性が崩れにくくなり正弦波の電流を発生しやすくなる。
[製品適用例]
本発明における実際の製品適用例における効果について以下説明を行なう。電気機器としては、特に電気掃除機とハンドドライヤーについて説明する。
[電気掃除機への適用例]
図10は、実施の形態のモータ駆動装置が適用された電気掃除機の構成の一例を示す図である。電気掃除機61は、延長管62、吸込口体63、電動送風機64、集塵室65、操作部66、蓄電池である電源10およびセンサ68を備える。電動送風機64は、実施の形態に記載されたモータ駆動装置1を備える。電気掃除機61は、蓄電池である電源10によって電動送風機64を駆動し、吸込口体63から吸込みを行ない、延長管62を介して集塵室65へごみを吸引する。使用の際は操作部66を持ち、電気掃除機61を操作する。
電気掃除機の様に高速回転を実施するモータを駆動する際にはモータ駆動回転数範囲が広範囲であるため、本実施の形態に示す様に高回転数領域においては変調率1を超えて駆動することで高回転数領域におけるスイッチング損失を低減させることが可能である。また、高効率な駆動ができるため、運転時間の長時間化が望め、放熱部品の削減により小型・軽量化に寄与することができる。
[ハンドドライヤーへの適用例]
図11は、実施の形態のモータ駆動装置が適用されたハンドドライヤーの構成の一例を示す図である。図11に示すハンドドライヤーは、ケーシング71、手検知センサ72、水受け部73、ドレン容器74、カバー76、センサ77、および吸気口78を備える。ここで、センサ77は、ジャイロセンサおよび人感センサのいずれかである。ハンドドライヤーは、ケーシング71内に図示しない電動送風機を有する。ハンドドライヤーでは、水受け部73の上部にある手挿入部79に手を挿入することで電動送風機による送風で水を吹き飛ばし、水受け部73からドレン容器74へと水を溜めこむ構造となっている。
ハンドドライヤーのように高速回転を実施するモータを駆動する際にはモータ駆動回転数範囲が広範囲であるため、本実施の形態に示す様に高回転数領域においては変調率1を超えて駆動することで高回転数領域におけるスイッチング損失を低減させることが可能である。また、高効率な駆動ができるため、消費電力の削減が望め、放熱部品の削減により小型・軽量化に寄与することができる。小型であれば、設置場所の制約が解消され、適用範囲を広げることが可能となる。
なお、本実施の形態に記載の電動送風機は電気掃除機及びハンドドライヤーに搭載した場合について記載したが、電気掃除機に限らず、ハンドドライヤー、焼却炉、粉砕機、乾燥機、集塵機、印刷機械、クリーニング機械、製菓機械、製茶機械、木工機械、プラスチック押出機、ダンボール機械、包装機械、熱風発生機、物体輸送、吸塵用、一般送排風、OA機器、等の電動送風機を備えた製品であればこれに限らない。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 モータ駆動装置、10 電源、11 インバータ、12 モータ、15 制御部、20 電流検出部、21 回転検出部、30 ディジタル変換器、31 プロセッサ、32 駆動信号生成部、34 乗算回路、35,36 コンパレータ、37,38 反転回路、50N 負極電源配線、50P 正極電源配線、51,52,53,54 半導体素子、61 電気掃除機、62 延長管、63 吸込口体、64 電動送風機、65 集塵室、66 操作部、68,77 センサ、71 ケーシング、72 手検知センサ、73
水受け部、74 ドレン容器、76 カバー、78 吸気口、79 手挿入部。

Claims (6)

  1. 単相交流にて駆動する単相モータを蓄電池から印加される電力によって駆動するモータ駆動装置であって、
    前記単相モータを駆動するインバータを備え、
    前記インバータは、
    直列に接続された第1の半導体素子および第2の半導体素子と、
    直列に接続された第3の半導体素子および第4の半導体素子を含み、
    前記第1の半導体素子および前記第2の半導体素子と、前記第3の半導体素子および前記第4の半導体素子は並列に接続され、
    前記単相モータは、前記第1の半導体素子と前記第2の半導体素子の間と前記第3の半導体素子と前記第4の半導体素子との間に接続され、
    前記蓄電池の電圧が低くなるほど前記単相モータに加えられる電圧のパルス幅が広くなるモータ駆動装置。
  2. 電気角半周期中に前記インバータに奇数の電圧パルスを発生させる請求項1に記載のモータ駆動装置。
  3. 前記第1〜第4の半導体素子は、基板上に表面実装され、前記基板以外の放熱材を使用しない、請求項1または2に記載のモータ駆動装置。
  4. 前記第1〜第4の半導体素子は、ワイドバンドギャップ半導体である、請求項1〜3のいずれか1項に記載のモータ駆動装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のモータ駆動装置を備える、電動送風機。
  6. 請求項5に記載の電動送風機を備える、電気掃除機。
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