JPWO2018042957A1 - 切削インサート - Google Patents

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Abstract

切削インサートは、すくい面と、逃げ面と、座面とを有している。切れ刃は、ノーズ部と、第1切れ刃部と、第2切れ刃部とを含む。すくい面には、第1突起部と、第2突起部と、第3突起部と、第4突起部とが設けられている。第1傾斜部と第1ブレーカ部との境界と、第1段差面と第2ブレーカ部との境界と、第2傾斜部と第3ブレーカ部との境界と、第2段差面と第4ブレーカ部との境界とを、それぞれ第1位置、第2位置、第3位置および第4位置とした場合、座面に対して垂直な方向において、第2位置は、第1位置よりも高く、かつ第4位置は、第3位置よりも高く、座面に対して平行な方向において、第1位置と第3位置との距離は、第2位置と第4位置との距離よりも大きい。

Description

本発明は、切削インサートに関する。本出願は、2016年8月31日に出願した日本特許出願である特願2016−169082号に基づく優先権を主張する。当該日本特許出願に記載された全ての記載内容は、参照によって本明細書に援用される。
たとえば特開2005−1024号公報(特許文献1)、特開平6−55312号公報(特許文献2)および特開2007−301669号公報(特許文献3)などには、旋削加工に用いられるスローアウェイチップが開示されている。当該スローアウェイチップのすくい面には、複数のブレーカ突起が設けられている。
特開2005−1024号公報 特開平6−55312号公報 特開2007−301669号公報
本発明の一態様に係る切削インサートは、すくい面と、逃げ面と、座面とを備えている。逃げ面は、すくい面と連なる。座面は、すくい面と反対側にある。すくい面と逃げ面との稜線は、切れ刃を構成する。切れ刃は、ノーズ部と、ノーズ部の一端と連なる直線状の第1切れ刃部と、ノーズ部の他端と連なる直線状の第2切れ刃部とを含む。すくい面には、第1突起部1と、第2突起部2と、第3突起部3と、第4突起部4とが設けられている。第1突起部および第2突起部は、座面に対して垂直な方向から見て、第1切れ刃部と第2切れ刃部とがなす角度の2等分線上にある。第2突起部は、第1突起部に対して切れ刃の反対側にある。第3突起部および第4突起部は、座面に対して垂直な方向から見て、2等分線に対して傾斜した第1直線上にある。第4突起部は、第3突起部に対して切れ刃の反対側にある。2等分線を含みかつ座面に垂直な第1断面において、すくい面は、第1突起部と切れ刃との間にある第1傾斜部と、第1傾斜部と連なりかつ第1突起部を構成する第1ブレーカ部と、第1ブレーカ部から立ち上がる第1段差面と、第1段差面と連なりかつ第2突起部を構成する第2ブレーカ部とを有する。第1直線を含みかつ座面に垂直な第2断面において、すくい面は、第3突起部と切れ刃との間にある第2傾斜部と、第2傾斜部と連なりかつ第3突起部を構成する第3ブレーカ部と、第3ブレーカ部から立ち上がる第2段差面と、第2段差面と連なりかつ第4突起部を構成する第4ブレーカ部とを有する。第1傾斜部と第1ブレーカ部との境界と、第1段差面と第2ブレーカ部との境界と、第2傾斜部と第3ブレーカ部との境界と、第2段差面と第4ブレーカ部との境界とを、それぞれ第1位置、第2位置、第3位置および第4位置とした場合、座面に対して垂直な方向において、第2位置は、第1位置よりも高く、かつ第4位置は、第3位置よりも高く、座面に対して平行な方向において、第1位置と第3位置との距離は、第2位置と第4位置との距離よりも大きい。
図1は、実施の形態1に係る切削インサートの構成を示す斜視模式図である。 図2は、実施の形態1に係る切削インサートの構成を示す正面模式図である。 図3は、実施の形態1に係る切削インサートの構成を示す平面模式図である。 図4は、図3の領域IVの拡大図である。 図5は、図4のV−V線矢視端面模式図である。 図6は、図4のVI−VI線矢視端面模式図である。 図7は、図4のVII−VII線矢視端面模式図である。 図8は、図4のVIII−VIII線矢視端面模式図である。 図9は、図4のIX−IX線矢視端面模式図である。 図10は、図4のX−X線矢視端面模式図である。 図11は、図4のXI−XI線矢視端面模式図である。 図12は、図4のXII−XII線矢視端面模式図である。 図13は、図4のXIII−XIII線矢視端面模式図である。 図14は、切屑の第1状態を示す断面模式図である。 図15は、切屑の第2状態を示す断面模式図である。 図16は、実施の形態2に係る切削インサートの構成を示す平面模式図である。 図17は、図16のXVII−XVII線矢視端面模式図である。 図18は、実施の形態3に係る切削インサートの構成を示す平面模式図である。 図19は、図18のXIX−XIX線矢視端面模式図である。 図20は、実施の形態4に係る切削インサートの構成を示す平面模式図である。 図21は、図20のXXI−XXI線矢視端面模式図である。 図22は、実施例および比較例に係る切削インサートを用いた引上げ加工の方法を示す第1の図である。 図23は、実施例および比較例に係る切削インサートを用いた引上げ加工の方法を示す第2の図である。
[本開示が解決しようとする課題]
しかしながら、特開2005−1024号公報、特開平6−55312号公報および特開2007−301669号公報に開示されているスローアウェイチップを用いて引上げ加工を行う場合には、切屑を短く分断することが困難であった。
本発明の一態様の目的は、引上げ加工を行う場合に切屑を短く分断可能な切削インサートを提供することである。
[本開示の効果]
本発明の一態様によれば、引上げ加工を行う場合に切屑を短く分断可能な切削インサートを提供することができる。
[本発明の実施形態の概要]
まず、本発明の実施の形態の概要について説明する。
(1)本発明の一態様に係る切削インサート100は、すくい面11と、逃げ面12と、座面13とを備えている。逃げ面12は、すくい面11と連なる。座面13は、すくい面11と反対側にある。すくい面11と逃げ面12との稜線は、切れ刃20を構成する。切れ刃20は、ノーズ部23と、ノーズ部23の一端と連なる直線状の第1切れ刃部21と、ノーズ部の他端と連なる直線状の第2切れ刃部22とを含む。すくい面11には、第1突起部1と、第2突起部2と、第3突起部3と、第4突起部4とが設けられている。第1突起部1および第2突起部2は、座面13に対して垂直な方向から見て、第1切れ刃部21と第2切れ刃部22とがなす角度θ1の2等分線L0上にある。第2突起部2は、第1突起部1に対して切れ刃20の反対側にある。第3突起部3および第4突起部4は、座面13に対して垂直な方向から見て、2等分線L0に対して傾斜した第1直線L1上にある。第4突起部4は、第3突起部3に対して切れ刃20の反対側にある。2等分線L0を含みかつ座面13に垂直な第1断面CS1において、すくい面11は、第1突起部1と切れ刃20との間にある第1傾斜部A1と、第1傾斜部A1と連なりかつ第1突起部1を構成する第1ブレーカ部B1と、第1ブレーカ部B1から立ち上がる第1段差面S1と、第1段差面S1と連なりかつ第2突起部2を構成する第2ブレーカ部B2とを有する。第1直線L1を含みかつ座面13に垂直な第2断面CS2において、すくい面11は、第3突起部3と切れ刃20との間にある第2傾斜部A2と、第2傾斜部A2と連なりかつ第3突起部3を構成する第3ブレーカ部B3と、第3ブレーカ部B3から立ち上がる第2段差面S2と、第2段差面S2と連なりかつ第4突起部4を構成する第4ブレーカ部B4とを有する。第1傾斜部A1と第1ブレーカ部B1との境界と、第1段差面S1と第2ブレーカ部B2との境界と、第2傾斜部A2と第3ブレーカ部B3との境界と、第2段差面S2と第4ブレーカ部B4との境界とを、それぞれ第1位置P1、第2位置P2、第3位置P3および第4位置P4とした場合、座面13に対して垂直な方向において、第2位置P2は、第1位置P1よりも高く、かつ第4位置P4は、第3位置P3よりも高い。座面13に対して平行であってかつ第1直線L1に垂直な方向において、第1位置P1と第3位置P3との距離W1は、第2位置P2と第4位置P4との距離W2よりも大きい。
上記(1)に係る切削インサート100によれば、引上げ加工を行う場合に切屑を短く分断することができる。切屑を短く分断する作用効果の詳細については後述する。
(2)上記(1)に係る切削インサート100において、第1突起部1は、球面の一部を構成し、かつ第2突起部2は、円筒面の一部を構成していてもよい。
(3)上記(2)に係る切削インサート100において、2等分線に対して垂直な断面において、第1突起部1の曲率半径は、第2突起部2の曲率半径よりも小さくてもよい。
(4)上記(1)〜(3)のいずれかに係る切削インサート100において、第3突起部3および第4突起部4は、円筒面の一部を構成していてもよい。
(5)上記(4)に係る切削インサート100において、第1直線に対して垂直な断面において、第3突起部3の曲率半径は、第4突起部4の曲率半径よりも小さくてもよい。
(6)上記(1)〜(5)のいずれかに係る切削インサート100において、第1断面CS1を見た場合、座面13に対して垂直な方向において、切れ刃20の位置は、第1位置P1よりも高くかつ第2位置P2よりも低くてもよい。
(7)上記(1)〜(6)のいずれかに係る切削インサート100において、第2断面CS2を見た場合、座面13に対して垂直な方向において、切れ刃20の位置は、第3位置P3よりも高くかつ第4位置P4よりも低くてもよい。
(8)上記(1)〜(7)のいずれかに係る切削インサート100において、すくい面11には、さらに第5突起部5と、第6突起部6とが設けられていてもよい。第5突起部5および第6突起部6は、座面13に対して垂直な方向から見て、第1直線L1が2等分線L0とは反対側に傾斜した第2直線L2上にあり、第6突起部6は、第5突起部5に対して切れ刃20の反対側にあってもよい。第2直線L2を含みかつ座面13に垂直な第3断面CS3において、すくい面11は、第5突起部5と切れ刃20との間にある第3傾斜部A3と、第3傾斜部A3と連なりかつ第5突起部5を構成する第5ブレーカ部B5と、第5ブレーカ部B5から立ち上がる第3段差面S3と、第3段差面S3と連なりかつ第6突起部6を構成する第6ブレーカ部B6とを有していてもよい。第3傾斜部A3と第5ブレーカ部B5との境界と、第3段差面S3と第6ブレーカ部B6との境界を、それぞれ第5位置P5および第6位置P6とした場合、座面13に対して垂直な方向において、第6位置P6は、第5位置P5よりも高くてもよい。
(9)上記(1)〜(8)のいずれかに係る切削インサート100において、すくい面11には、さらに第7突起部7と、第8突起部8とが設けられていてもよい。第7突起部7および第8突起部8は、座面13に対して垂直な方向から見て、2等分線L0が第1直線L1とは反対側に傾斜した第3直線L3上にあり、第8突起部8は、第7突起部7に対して切れ刃20の反対側にあってもよい。第3直線L3を含みかつ座面13に垂直な第4断面CS4において、すくい面11は、第7突起部7と切れ刃20との間にある第4傾斜部A4と、第4傾斜部A4と連なりかつ第7突起部7を構成する第7ブレーカ部B7と、第7ブレーカ部B7から立ち上がる第4段差面S4と、第4段差面S4と連なりかつ第8突起部8を構成する第8ブレーカ部B8とを有していてもよい。第4傾斜部A4と第7ブレーカ部B7との境界と、第4段差面S4と第8ブレーカ部B8との境界を、それぞれ第7位置P7および第8位置P8とした場合、座面13に対して垂直な方向において、第8位置P8は、第7位置P7よりも高く、座面13に対して平行であってかつ第3直線L3に対して垂直な方向において、第1位置P1と第7位置P7との距離W3は、第2位置P2と第8位置P8との距離W4よりも大きくてもよい。
(10)上記(1)〜(9)のいずれかに係る切削インサート100において、座面13に対して垂直な方向から見て、2等分線L0に対する第1直線L1の傾斜角θ2は、20°以上90°以下であってもよい。
(11)上記(1)〜(10)のいずれかに係る切削インサート100の座面13に対して平行でかつ第1直線L1に垂直な方向において、第2位置P2と第4位置P4との距離W2は、0.5mm以上3.0mm以下であってもよい。
[本発明の実施形態の詳細]
次に、図面に基づいて本発明の実施の形態の詳細について説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明は繰返さない。以下に記載する実施の形態の少なくとも一部の構成を任意に組み合わせてもよい。
(実施の形態1)
まず、実施の形態1に係る切削インサート100の構成について説明する。
図1〜図3に示されるように、実施の形態1に係る切削インサート100は、すくい面11と、逃げ面12と、座面13と、ボス面14とを主に有している。逃げ面12は、すくい面11と連なる。すくい面11は、ボス面14と連なる。図2に示されるように、座面13は、すくい面11と反対側にある。貫通孔15は、ボス面14および座面13の双方に開口している。座面13は、ボス面14とほぼ平行である。すくい面11とボス面14は、上面16を構成する。ボス面14に対して垂直な方向から見て(以降、平面視とも称する)、上面16は、略平行四辺形の形状を有する。平面視において、すくい面11は、ボス面14を取り囲んでいる。すくい面11と逃げ面12との稜線は、切れ刃20を構成する。
図4に示されるように、切れ刃20は、ノーズ部23と、第1切れ刃部21と、第2切れ刃部22とを含む。第1切れ刃部21は、ノーズ部23の一端と連なる直線状の部分である。第2切れ刃部22は、ノーズ部23の他端と連なる直線状の部分である。ノーズ部23は、第1切れ刃部21と第2切れ刃部22との間に位置する。すくい面11には、第1突起部1と、第2突起部2と、第3突起部3と、第4突起部4と、第7突起部7と、第8突起部8とが設けられている。平面視において、第1切れ刃部21と第2切れ刃部22とがなす角度θ1は、たとえば80°である。角度θ1は、35°以上90°以下であってもよい。角度θ1は、90°未満である。
第1突起部1および第2突起部2は、座面13に対して垂直な方向から見て(図4の視野において)、第1切れ刃部21と第2切れ刃部22とがなす角度θの2等分線L0上にある。第2突起部2は、第1突起部1に対して切れ刃20のノーズ部23の反対側にある。言い換えれば、第1突起部1は、ノーズ部23と第2突起部2との間にある。
第3突起部3および第4突起部4は、座面13に対して垂直な方向から見て、2等分線L0に対して傾斜した第1直線L1上にある。座面13に対して垂直な方向から見て、2等分線L0に対する第1直線L1の傾斜角θ2は、たとえば40である。傾斜角θ2は、たとえば20°以上90°以下である。傾斜角θ2は、30°以上45°以下であってもよいし、35°以上45°以下であってもよい。第4突起部4は、第3突起部3に対して切れ刃20の第2切れ刃部22の反対側にある。言い換えれば、第3突起部3は、第2切れ刃部22と第4突起部4との間にある。
第7突起部7および第8突起部8は、座面13に対して垂直な方向から見て、2等分線L0が第1直線L1とは反対側に傾斜した第3直線L3上にある。座面13に対して垂直な方向から見て、2等分線L0に対する第3直線L3の傾斜角θ3は、たとえば40°である。好ましくは、2等分線L0に対する第3直線L3の傾斜角θ3は、2等分線L0に対する第1直線L1の傾斜角θ2と同じである。座面13に対して垂直な方向から見て、第8突起部8は、第7突起部7に対して切れ刃20の第1切れ刃部21の反対側にあってもよい。言い換えれば、第7突起部7は、第1切れ刃部21と第8突起部8との間にある。好ましくは、第4突起部4および第8突起部8の形状は、2等分線L0を対称軸として線対称である。好ましくは、第3突起部3および第7突起部7の形状は、2等分線L0を対称軸として線対称である。
図4および図5に示されるように、2等分線L0を含みかつ座面13に垂直な第1断面CS1において、すくい面11は、第1傾斜部A1と、第1ブレーカ部B1と、第1段差面S1と、第2ブレーカ部B2とを有する。第1傾斜部A1は、第1突起部1と切れ刃20のノーズ部23との間にある。第1ブレーカ部B1は、第1傾斜部A1と連なりかつ第1突起部1を構成する。第1段差面S1は、第1ブレーカ部B1から立ち上がる。第2ブレーカ部B2は、第1段差面S1と連なりかつ第2突起部2を構成する。
第1傾斜部A1と第1ブレーカ部B1との境界と、第1段差面S1と第2ブレーカ部B2との境界とを、それぞれ第1位置P1、第2位置P2とする。この場合、座面13に対して垂直な方向Zにおいて、第2位置P2は、第1位置P1よりも高い。言い換えれば、座面13に対して垂直な方向Zにおいて、すくい面11の最低位置からの第2位置P2までの距離H2は、最低位置から第1位置P1までの距離H1よりも大きい。第1断面CS1を見た場合、座面13に対して垂直な方向において、切れ刃20のノーズ部23の位置は、第1位置P1よりも高くかつ第2位置P2よりも低くてもよい。
図5に示されるように、ノーズ部23から離れるにつれて(すなわちノーズ部23からボス面14に向かうにつれて)、第1傾斜部A1の高さは、単調に減少する。ノーズ部23から離れるにつれて、第1ブレーカ部B1の高さは、単調に増加した後、極大値をとり、その後単調に減少する。ノーズ部23から離れるにつれて、第1段差面S1の高さは、単調に増加する。ノーズ部23から離れるにつれて、第2ブレーカ部B2の高さは、単調に増加する。第1段差面S1の傾斜角は、第2ブレーカ部B2の傾斜角よりも大きい。第2位置P2は、傾斜角が変化する変曲点の位置である。第1位置P1は、第1断面CS1において、すくい面11の高さの極小を示す位置である。
図4および図6に示されるように、第1直線L1を含みかつ座面13に垂直な第2断面CS2において、すくい面11は、第2傾斜部A2と、第3ブレーカ部B3と、第2段差面S2と、第4ブレーカ部B4とを有する。第2傾斜部A2は、第3突起部3と切れ刃20の第2切れ刃部22との間にある。第3ブレーカ部B3は、第2傾斜部A2と連なりかつ第3突起部3を構成する。第2段差面S2は、第3ブレーカ部B3から立ち上がる。第4ブレーカ部B4は、第2段差面S2と連なりかつ第4突起部4を構成する。
第2傾斜部A2と第3ブレーカ部B3との境界と、第2段差面S2と第4ブレーカ部B4との境界とを、第3位置P3および第4位置P4とする。この場合、座面13に対して垂直な方向において、第4位置P4は、第3位置P3よりも高い。言い換えれば、座面13に対して垂直な方向Zにおいて、すくい面11の最低位置からの第4位置P4までの距離H4は、最低位置から第3位置P3までの距離H3よりも大きい。第2断面CS2を見た場合、座面13に対して垂直な方向において、切れ刃20の第2切れ刃部22の位置は、第3位置P3よりも高くかつ第4位置P4よりも低くてもよい。
図6に示されるように、第2切れ刃部22から離れるにつれて(すなわち第2切れ刃部22からボス面14に向かうにつれて)、第2傾斜部A2の高さは、単調に減少する。第2切れ刃部22から離れるにつれて、第3ブレーカ部B3の高さは、単調に増加する。第2切れ刃部22から離れるにつれて、第1段差面S1の高さは、単調に増加する。第2切れ刃部22から離れるにつれて、第4ブレーカ部B4の高さは、単調に増加する。第2段差面S2の傾斜角は、第3ブレーカ部B3および第4ブレーカ部B4の傾斜角よりも大きい。第4位置P4は、傾斜角が変化する変曲点の位置である。第3位置P3は、第2断面CS2において、すくい面11の高さの極小を示す位置である。
図4および図7に示されるように、第3直線L3を含みかつ座面13に垂直な第4断面CS4において、すくい面11は、第4傾斜部A4と、第7ブレーカ部B7と、第4段差面S4と、第8ブレーカ部B8とを有する。第4傾斜部A4は、第7突起部7と切れ刃20との間にある。第7ブレーカ部B7は、第4傾斜部A4と連なりかつ第7突起部7を構成する。第4段差面S4は、第7ブレーカ部B7から立ち上がる。第8ブレーカ部B8は、第4段差面S4と連なりかつ第8突起部8を構成する。
第4傾斜部A4と第7ブレーカ部B7との境界と、第4段差面S4と第8ブレーカ部B8との境界を、それぞれ第7位置P7および第8位置P8とする。この場合、座面13に対して垂直な方向において、第8位置P8は、第7位置P7よりも高い。言い換えれば、座面13に対して垂直な方向Zにおいて、すくい面11の最低位置からの第8位置P8までの距離H6は、最低位置から第7位置P7までの距離H5よりも大きい。第4断面CS4を見た場合、座面13に対して垂直な方向において、切れ刃20の第1切れ刃部21の位置は、第7位置P7よりも高くかつ第8位置P8よりも低くてもよい。
図7に示されるように、第1切れ刃部21から離れるにつれて(すなわち第1切れ刃部21からボス面14に向かうにつれて)、第4傾斜部A4の高さは、単調に減少する。第1切れ刃部21から離れるにつれて、第7ブレーカ部B7の高さは、単調に増加する。第1切れ刃部21から離れるにつれて、第4段差面S4の高さは、単調に増加する。第1切れ刃部21から離れるにつれて、第8ブレーカ部B8の高さは、単調に増加する。第4段差面S4の傾斜角は、第7ブレーカ部B7および第8ブレーカ部B8の傾斜角よりも大きい。第8位置P8は、傾斜角が変化する変曲点の位置である。第7位置P7は、第4断面CS4において、すくい面11の高さの極小を示す位置である。
図8に示されるように、2等分線L0に対して垂直な断面において、第2突起部2は、第4突起部4と第8突起部8との間にある。図8に示されるように、座面13に対して垂直な方向Zにおいて、第2突起部2の頂部は、第4突起部4の頂部および第8突起部8の頂部よりも高くてもよい。
図9に示されるように、2等分線L0に対して垂直な断面において、第1突起部1は、第1切れ刃部21と第2切れ刃部22との間にある。第1突起部1は、第1切れ刃部21から連なる傾斜面18と、第2切れ刃部22から連なる傾斜面18とに挟まれている。図9に示されるように、座面13に対して垂直な方向Zにおいて、第1突起部1の頂部は、第1切れ刃部21と第2切れ刃部22よりも低くてもよい。
図8および図9に示されるように、第1突起部1および第2突起部2の双方は、外側に突出する湾曲部を有している。第1突起部1は、たとえば球面の一部を構成している。第2突起部2は、たとえば円筒面の一部を構成している。図8および図9に示されるように、2等分線に対して垂直な断面において、第1突起部1の曲率半径は、第2突起部2の曲率半径よりも小さくてもよい。第1突起部1の曲率半径は、たとえば0.1mm以上0.3mm以下である。第2突起部2の曲率半径は、たとえば0.2mm以上0.5mm以下である。
図10に示されるように、第4突起部4は、外側に突出する湾曲部を有している。第4突起部4は、円筒面の一部を構成していてもよい。図11に示されるように、第3突起部3は、外側に突出する湾曲部を有している。第3突起部3は、円筒面の一部を構成していてもよい。図10および図11に示されるように、第1直線L1に対して垂直な断面において、第3突起部3の曲率半径は、第4突起部4の曲率半径よりも小さくてもよい。第3突起部3の曲率半径は、たとえば0.1mm以上0.3mm以下である。第4突起部4の曲率半径は、たとえば0.2mm以上0.5mm以下である。
図12に示されるように、第8突起部8は、外側に突出する湾曲部を有している。第8突起部8は、円筒面の一部を構成していてもよい。図13に示されるように、第7突起部7は、外側に突出する湾曲部を有している。第7突起部7は、円筒面の一部を構成していてもよい。図12および図13に示されるように、第3直線L3に対して垂直な断面において、第7突起部7の曲率半径は、第8突起部8の曲率半径よりも小さくてもよい。図10および図12に示されるように、第4突起部4および第8突起部8の断面形状は、2等分線L0に対して線対称であってもよい。図11および図13に示されるように、第3突起部3および第7突起部7の断面形状は、2等分線L0に対して線対称であってもよい。
図4に示されるように、座面13に対して平行であってかつ第1直線L1に垂直な方向において、第1位置P1と第3位置P3との距離W1は、第2位置P2と第4位置P4との距離W2よりも大きい。距離W1は、たとえば0.8mm以上4.0mm以下である。距離W1は、0.8mm以上2.0mm以下でよい。距離W2は、たとえば0.5mm以上3.0mm以下である。距離W2は、0.5mm以上2.0mm以下であってもよい。同様に、座面13に対して平行であってかつ第3直線L3に対して垂直な方向において、第1位置P1と第7位置P7との距離W3は、第2位置P2と第8位置P8との距離W4よりも大きくてもよい。距離W3は、距離W1とほぼ同じである。距離W4は、距離W2とほぼ同じである。
次に、実施の形態1に係る切削インサート100の作用効果について説明する。
実施の形態1に係る切削インサート100によれば、座面13に対して平行であってかつ第1直線L1に垂直な方向において、第1位置P1と第3位置P3との距離W1は、第2位置P2と第4位置P4との距離W2よりも大きい。引き上げ加工時において、切れ刃によって切削された被削材の切屑30は、切れ刃20の第2切れ刃部22から第1突起部1および第3突起部3に挟まれた空間に向かって移動する。図14に示されるように、第1突起部1および第3突起部3によって、切屑30の両端が拘束される。これにより、切屑30の両端に対して応力が加えられ、切屑30が歪む。その後、切屑30は、第2突起部2および第4突起部4に挟まれた空間に向かって移動する。第2突起部2の第2位置P2と第4突起部4の第4位置P4との距離W2は、第1突起部1の第1位置P1と第3突起部3の第3位置P3との距離W1よりも短い。そのため、図15に示されるように切屑30の両端に対してさらに大きい応力が加えられ、切屑30がさらに歪む。また第2突起部2の第2位置P2は、第1突起部1の第1位置P1よりも高く、かつ第4突起部4の第4位置P4は、第3突起部3の第3位置P3よりも高い。そのため、すくい面11に対して垂直な成分を有する応力が切屑30に加えられ、すくい面11に対して垂直な成分を有する方向に切屑30が歪み、切屑30がカールする。以上のように、1段目のブレーカ(第1突起部1および第3突起部3)で切屑30の両端を拘束しつつ、2段目のブレーカ(第2突起部2および第4突起部4)で切屑30の幅方向および厚み方向に沿った応力を切屑30に加えることにより、切屑30を安定的にカールしつつ、切屑30を短く分断することができる。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2に係る切削インサート100の構成について説明する。なお、以下においては、実施の形態1に係る切削インサートと異なる構成について主に説明し、同様の説明については繰り返さない。
図16および図17に示されるように、実施の形態2の第1突起部1は、実施の形態1の第1突起部1と異なり、円筒面の一部を構成していてもよい。実施の形態2の第2突起部2、第3突起部3および第4突起部4の形状は、実施の形態1と同様である。
図17に示されるように、ノーズ部23から離れるにつれて(すなわちノーズ部23からボス面14に向かうにつれて)、ノーズ部23から、第1傾斜部A1の高さは、単調に減少する。ノーズ部23から離れるにつれて、第1ブレーカ部B1の高さは、単調に増加する。ノーズ部23から離れるにつれて、第1段差面S1の高さは、単調に増加する。ノーズ部23から離れるにつれて、第2ブレーカ部B2の高さは、単調に増加する。第1段差面S1の傾斜角は、第1ブレーカ部B1および第2ブレーカ部B2の傾斜角よりも大きい。第2位置P2は、傾斜角が変化する変曲点の位置である。第1位置P1は、第1断面CS1において、すくい面11の高さの極小を示す位置である。実施の形態2に係る切削インサート100においても、実施の形態1に係る切削インサート100と同様の効果を奏する。
(実施の形態3)
次に、実施の形態3に係る切削インサート100の構成について説明する。なお、以下においては、実施の形態1に係る切削インサートと異なる構成について主に説明し、同様の説明については繰り返さない。
図18および図19に示されるように、実施の形態3の第3突起部3は、実施の形態1の第3突起部3と異なり、球面の一部を構成していてもよい。実施の形態3の第1突起部1、第2突起部2および第4突起部4の形状は、実施の形態1と同様である。
図19に示されるように、第2切れ刃部22から離れるにつれて(すなわち第2切れ刃部22からボス面14に向かうにつれて)、第2傾斜部A2の高さは、単調に減少する。第2切れ刃部22から離れるにつれて、第3ブレーカ部B3の高さは、単調に増加した後、極大値をとり、その後単調に減少する。第2切れ刃部22から離れるにつれて、第2段差面S2の高さは、単調に増加する。第2切れ刃部22から離れるにつれて、第4ブレーカ部B4の高さは、単調に増加する。第2段差面S2の傾斜角は、第4ブレーカ部B4の傾斜角よりも大きい。第4位置P4は、傾斜角が変化する変曲点の位置である。第3位置P3は、第2断面CS2において、すくい面11の高さの極小を示す位置である。実施の形態3に係る切削インサート100においても、実施の形態1に係る切削インサート100と同様の効果を奏する。
(実施の形態4)
次に、実施の形態4に係る切削インサート100の構成について説明する。なお、以下においては、実施の形態1に係る切削インサートと異なる構成について主に説明し、同様の説明については繰り返さない。
図20および図21に示されるように、すくい面11には、さらに第5突起部5と、第6突起部6、第9突起部9と、第10突起部10とが設けられていてもよい。図20に示されるように、第5突起部5および第6突起部6は、座面13に対して垂直な方向から見て、第1直線L1が2等分線L0とは反対側に傾斜した第2直線L2上にある。第6突起部6は、第5突起部5に対して切れ刃20の第2切れ刃部22の反対側にある。
図21に示されるように、第2直線L2を含みかつ座面13に垂直な第3断面CS3において、すくい面11は、第3傾斜部A3と、第5ブレーカ部B5と、第3段差面S3と、第6ブレーカ部B6とを有している。第3傾斜部A3は、第5突起部5と切れ刃20の第2切れ刃部22との間にある。第5ブレーカ部B5は、第3傾斜部A3と連なりかつ第5突起部5を構成する。第3段差面S3は、第5ブレーカ部B5から立ち上がる。第6ブレーカ部B6は、第3段差面S3と連なりかつ第6突起部6を構成する。
第3傾斜部A3と第5ブレーカ部B5との境界と、第3段差面S3と第6ブレーカ部B6との境界を、それぞれ第5位置P5および第6位置P6とする。この場合、座面13に対して垂直な方向Zにおいて、第6位置P6は、第5位置P5よりも高くてもよい。第5突起部5および第6突起部6の双方は、外側に突出する湾曲部を有している。第5突起部5および第6突起部6の双方は、たとえば円筒面の一部を構成している。2等分線に対して垂直な断面において、第5突起部5の曲率半径は、第6突起部6の曲率半径よりも小さくてもよい。
図21に示されるように、第2切れ刃部22から離れるにつれて(すなわち第2切れ刃部22からボス面14に向かうにつれて)、第3傾斜部A3の高さは、単調に減少する。第2切れ刃部22から離れるにつれて、第5ブレーカ部B5の高さは、単調に増加する。第2切れ刃部22から離れるにつれて、第3段差面S3の高さは、単調に増加する。第2切れ刃部22から離れるにつれて、第6ブレーカ部B6の高さは、単調に増加する。第3段差面S3の傾斜角は、第5ブレーカ部B5および第6ブレーカ部B6の傾斜角よりも大きい。第6位置P6は、傾斜角が変化する変曲点の位置である。第5位置P5は、第3断面CS3において、すくい面11の高さの極小を示す位置である。
好ましくは、第6突起部6および第10突起部10の形状は、2等分線L0を対称軸として線対称である。好ましくは、第5突起部5および第9突起部9の形状は、2等分線L0を対称軸として線対称である。実施の形態4に係る切削インサート100においても、実施の形態1に係る切削インサート100と同様の効果を奏する。
(サンプル準備)
まず、実施例に係る切削インサートと比較例に係る切削インサートとを準備した。実施例に係る切削インサートは、2段形状のメインブレーカー(第1突起部1および第2突起部2)と、2段形状のサブブレーカー(第3突起部3および第4突起部4)とを有していた。具体的には、実施例に係る切削インサートは、実施の形態1の切削インサート(図4参照)とした。一方、比較例に係る切削インサートは、2段形状のメインブレーカーを有しているが、2段形状のサブブレーカーを有していない。
(評価方法)
図22および図23に示されるように、実施例および比較例に係る切削インサートを用いて、引上げ加工(仕上げ加工)が湿式で行われた。被削材31をS53Cとした。被削材31は、被削材の回転軸の一端から他端に向かうにつれて被削材の直径が階段状に大きくなるような形状を有している。ノーズ部の送り量(f)を0.25mm/回転とし、直線部における送り量(f)を0.45mm/回転とした。切込み量(ap)を0.3mmとした。図23に示されるように、被削材を回転軸の周りに回転させながら、切削インサート100の切れ刃20を被削材31に接触させ、切削インサート100を矢印32に沿って移動させた。切削インサート100は、回転軸に平行な移動と、回転軸に対して垂直な移動とを交互に繰り返した。引上げ加工後、実施例および比較例に係る切削インサートを用いて切削された被削材の切屑の長さを測定した。
(評価結果)
実施例に係る切削インサートを用いて切削された被削材の切屑の長さは、150mm程度であった。一方、比較例に係る切削インサートを用いて切削された被削材の切屑の長さは、500mm以上であった。以上の結果から、2段形状のメインブレーカーを有しているが2段形状のサブブレーカーを有していない比較例の切削インサートと比べて、2段形状のメインブレーカーと2段形状のサブブレーカーとを有している実施例の切削インサートは、引上げ加工において切屑を短く分断可能であることが確かめられた。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 第1突起部、2 第2突起部、3 第3突起部、4 第4突起部、5 第5突起部、6 第6突起部、7 第7突起部、8 第8突起部、9 第9突起部、10 第10突起部、11 すくい面、12 逃げ面、13 座面、14 ボス面、15 貫通孔、16 上面、18 傾斜面、20 切れ刃、21 第1切れ刃部、22 第2切れ刃部、23 ノーズ部、30 切屑、31 被削材、100 切削インサート、A1 第1傾斜部、A2 第2傾斜部、A3 第3傾斜部、A4 第4傾斜部、B1 第1ブレーカ部、B2 第2ブレーカ部、B3 第3ブレーカ部、B4 第4ブレーカ部、B5 第5ブレーカ部、B6 第6ブレーカ部、B7 第7ブレーカ部、B8 第8ブレーカ部、CS1 第1断面、CS2 第2断面、CS3 第3断面、CS4 第4断面、L0 2等分線、L1 第1直線、L2 第2直線、L3 第3直線、P1 第1位置、P2 第2位置、P3 第3位置、P4 第4位置、P5 第5位置、P6 第6位置、P7 第7位置、P8 第8位置、S1 第1段差面、S2 第2段差面、S3 第3段差面、S4 第4段差面。

Claims (11)

  1. すくい面と、
    前記すくい面と連なる逃げ面と、
    前記すくい面と反対側にある座面とを備え、
    前記すくい面と前記逃げ面との稜線は、切れ刃を構成し、
    前記切れ刃は、ノーズ部と、前記ノーズ部の一端と連なる直線状の第1切れ刃部と、前記ノーズ部の他端と連なる直線状の第2切れ刃部とを含み、
    前記すくい面には、第1突起部と、第2突起部と、第3突起部と、第4突起部とが設けられており、
    前記第1突起部および前記第2突起部は、前記座面に対して垂直な方向から見て、前記第1切れ刃部と前記第2切れ刃部とがなす角度の2等分線上にあり、前記第2突起部は、前記第1突起部に対して前記切れ刃の反対側にあり、
    前記第3突起部および前記第4突起部は、前記座面に対して垂直な方向から見て、前記2等分線に対して傾斜した第1直線上にあり、前記第4突起部は、前記第3突起部に対して前記切れ刃の反対側にあり、
    前記2等分線を含みかつ前記座面に垂直な第1断面において、前記すくい面は、前記第1突起部と前記切れ刃との間にある第1傾斜部と、前記第1傾斜部と連なりかつ前記第1突起部を構成する第1ブレーカ部と、前記第1ブレーカ部から立ち上がる第1段差面と、前記第1段差面と連なりかつ前記第2突起部を構成する第2ブレーカ部とを有し、
    前記第1直線を含みかつ前記座面に垂直な第2断面において、前記すくい面は、前記第3突起部と前記切れ刃との間にある第2傾斜部と、前記第2傾斜部と連なりかつ前記第3突起部を構成する第3ブレーカ部と、前記第3ブレーカ部から立ち上がる第2段差面と、前記第2段差面と連なりかつ前記第4突起部を構成する第4ブレーカ部とを有し、
    前記第1傾斜部と前記第1ブレーカ部との境界と、前記第1段差面と前記第2ブレーカ部との境界と、前記第2傾斜部と前記第3ブレーカ部との境界と、前記第2段差面と前記第4ブレーカ部との境界とを、それぞれ第1位置、第2位置、第3位置および第4位置とした場合、
    前記座面に対して垂直な方向において、前記第2位置は、前記第1位置よりも高く、かつ前記第4位置は、前記第3位置よりも高く、
    前記座面に対して平行であってかつ前記第1直線に垂直な方向において、前記第1位置と前記第3位置との距離は、前記第2位置と前記第4位置との距離よりも大きい、切削インサート。
  2. 前記第1突起部は、球面の一部を構成し、かつ前記第2突起部は、円筒面の一部を構成する、請求項1に記載の切削インサート。
  3. 前記2等分線に対して垂直な断面において、前記第1突起部の曲率半径は、前記第2突起部の曲率半径よりも小さい、請求項2に記載の切削インサート。
  4. 前記第3突起部および前記第4突起部は、円筒面の一部を構成する、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の切削インサート。
  5. 前記第1直線に対して垂直な断面において、前記第3突起部の曲率半径は、前記第4突起部の曲率半径よりも小さい、請求項4に記載の切削インサート。
  6. 前記第1断面を見た場合、前記座面に対して垂直な方向において、前記切れ刃の位置は、前記第1位置よりも高くかつ前記第2位置よりも低い、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の切削インサート。
  7. 前記第2断面を見た場合、前記座面に対して垂直な方向において、前記切れ刃の位置は、前記第3位置よりも高くかつ前記第4位置よりも低い、請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の切削インサート。
  8. 前記すくい面には、さらに第5突起部と、第6突起部とが設けられており、
    前記第5突起部および前記第6突起部は、前記座面に対して垂直な方向から見て、前記第1直線が前記2等分線とは反対側に傾斜した第2直線上にあり、前記第6突起部は、前記第5突起部に対して前記切れ刃の反対側にあり、
    前記第2直線を含みかつ前記座面に垂直な第3断面において、前記すくい面は、前記第5突起部と前記切れ刃との間にある第3傾斜部と、前記第3傾斜部と連なりかつ前記第5突起部を構成する第5ブレーカ部と、前記第5ブレーカ部から立ち上がる第3段差面と、前記第3段差面と連なりかつ前記第6突起部を構成する第6ブレーカ部とを有し、
    前記第3傾斜部と前記第5ブレーカ部との境界と、前記第3段差面と前記第6ブレーカ部との境界を、それぞれ第5位置および第6位置とした場合、
    前記座面に対して垂直な方向において、前記第6位置は、前記第5位置よりも高い、請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の切削インサート。
  9. 前記すくい面には、さらに第7突起部と、第8突起部とが設けられており、
    前記第7突起部および前記第8突起部は、前記座面に対して垂直な方向から見て、前記2等分線が前記第1直線とは反対側に傾斜した第3直線上にあり、前記第8突起部は、前記第7突起部に対して前記切れ刃の反対側にあり、
    前記第3直線を含みかつ前記座面に垂直な第4断面において、前記すくい面は、前記第7突起部と前記切れ刃との間にある第4傾斜部と、前記第4傾斜部と連なりかつ前記第7突起部を構成する第7ブレーカ部と、前記第7ブレーカ部から立ち上がる第4段差面と、前記第4段差面と連なりかつ前記第8突起部を構成する第8ブレーカ部とを有し、
    前記第4傾斜部と前記第7ブレーカ部との境界と、前記第4段差面と前記第8ブレーカ部との境界を、それぞれ第7位置および第8位置とした場合、
    前記座面に対して垂直な方向において、前記第8位置は、前記第7位置よりも高く、
    前記座面に対して平行であってかつ前記第3直線に垂直な方向において、前記第1位置と前記第7位置との距離は、前記第2位置と前記第8位置との距離よりも大きい、請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の切削インサート。
  10. 前記座面に対して垂直な方向から見て、前記2等分線に対する前記第1直線の傾斜角は、20°以上90°以下である、請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載の切削インサート。
  11. 前記座面に対して平行であってかつ前記第1直線に垂直な方向において、前記第2位置と前記第4位置との距離は、0.5mm以上3.0mm以下である、請求項1〜請求項10のいずれか1項に記載の切削インサート。
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