JPWO2018025650A1 - ダイス装置 - Google Patents

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Abstract

ダイス装置は、第一ベアリングを有する第一単結晶ダイヤモンドダイスと、第一単結晶ダイヤモンドダイスに隣接する、第一単結晶ダイヤモンドダイスに対する位置が固定された、第二ベアリングを有する、第一ベアリングよりも下流に位置する第二ダイヤモンドダイスと、を備え、第一ベアリングの偏摩耗形状は第二ベアリングの偏摩耗形状と異なる。

Description

この発明は、ダイス装置に関する。本出願は、2016年8月2日に出願した日本特許出願である特願2016−151830号に基づく優先権を主張する。当該日本特許出願に記載された全ての記載内容は、参照によって本明細書に援用される。
従来、ダイス装置は、たとえば特開2005−46899号公報(特許文献1)に開示されている。
特開2005−46899号公報
この発明の一態様に係るダイス装置は、第一ベアリングを有する第一単結晶ダイヤモンドダイスと、第一単結晶ダイヤモンドダイスに隣接する、第一単結晶ダイヤモンドダイスに対する位置が固定された、第二ベアリングを有する、第一ベアリングよりも下流に位置する第二単結晶ダイヤモンドダイスと、を備え、第一ベアリングの偏摩耗形状は第二ベアリングの偏摩耗形状と異なる。
図1は、実施の形態1に従ったダイス装置の断面図である。 図2は、実施の形態1に従った、線材の挿入方向から見た第一ベアリングの偏摩耗形状を示す図である。 図3は、実施の形態1に従った、線材の挿入方向から見た第二ベアリングの偏摩耗形状を示す図である。 図4は、実施の形態2に従った、線材の挿入方向から見た第一ベアリングの偏摩耗形状を示す図である。 図5は、実施の形態2に従った、線材の挿入方向から見た第二ベアリングの偏摩耗形状を示す図である。 図6は、実施の形態3に従った、線材の挿入方向から見た第一ベアリングの偏摩耗形状を示す図である。 図7は、実施の形態3に従った、線材の挿入方向から見た第二ベアリングの偏摩耗形状を示す図である。 図8は、実施の形態4に従ったダイス装置の断面図である。 図9は、実施の形態4に従った、線材の挿入方向から見た第一ベアリングの偏摩耗形状を示す図である。 図10は、実施の形態4に従った、線材の挿入方向から見た第二ベアリングの偏摩耗形状を示す図である。 図11は、実施の形態4に従った、線材の挿入方向から見た第三ベアリングの偏摩耗形状を示す図である。 図12は、実施の形態5に従った、線材の挿入方向から見た第一ベアリングの偏摩耗形状を示す図である。 図13は、実施の形態5に従った、線材の挿入方向から見た第二ベアリングの偏摩耗形状を示す図である。 図14は、実施の形態5に従った、線材の挿入方向から見た第三ベアリングの偏摩耗形状を示す図である。 図15は、実施の形態6に従った、線材の挿入方向から見た第一ベアリングの偏摩耗形状を示す図である。 図16は、実施の形態6に従った、線材の挿入方向から見た第二ベアリングの偏摩耗形状を示す図である。 図17は、実施の形態6に従った、線材の挿入方向から見た第三ベアリングの偏摩耗形状を示す図である。 図18は、実施の形態7に従ったダイス装置の断面図である。 図19は、実施の形態7に従った、線材の挿入方向から見た第一ベアリングの偏摩耗形状を示す図である。 図20は、実施の形態7に従った、線材の挿入方向から見た第二ベアリングの偏摩耗形状を示す図である。 図21は、実施の形態7に従った、線材の挿入方向から見た第三ベアリングの偏摩耗形状を示す図である。 図22は、実施の形態7に従った、線材の挿入方向から見た第四ベアリングの偏摩耗形状を示す図である。 図23は、実施の形態8に従ったダイス装置の断面図である。 図24は、実施の形態8に従った、線材の挿入方向から見た第一ベアリングの偏摩耗形状を示す図である。 図25は、実施の形態8に従った、線材の挿入方向から見た第二ベアリングの偏摩耗形状を示す図である。
[本開示が解決しようとする課題]
従来の技術では、ダイス装置で伸線された線材の真円度を向上させることが困難であるという問題があった。
そこで、この発明は線材の真円度を向上させることが可能なダイス装置を提供することを目的とする。
[本開示の効果]
この発明に従えば、真円度を向上させることができるダイス装置を提供できる。
[本発明の実施形態の説明]
単結晶ダイヤモンドダイスを間隔をあけて複数配置し、各種材料からなる線材(銅線、アルミ線、真鍮線、金線、ステンレス線、真鍮メッキ鋼線、銅メッキ鋼線、亜鉛メッキ鋼線、タングステン線、モリブデン線、その他)の伸線加工を行っている。単結晶ダイヤモンドダイスは結晶方位により摩耗し易い方位と、摩耗しずらい方位がある。ダイスの孔では、伸線加工長さが増えるに従って、著しい偏摩耗が発生する。偏摩耗とは、新品時には真円形状のベアリングが、使用されるにつれて摩耗して非円形状になることをいう。そのため、伸線加工された線材の断面形状も偏摩耗形状に従うため、要求形状を満足できない形状になり、ダイスの寿命を短くする原因のひとつとなっている。
ダイスの孔の偏摩耗が著しくなるのは次のような原因が考えられる。伸線方向に対して上流側の第一ダイスの偏摩耗したダイス孔で伸線加工された線材は、偏摩耗した断面形状をもつ。偏摩耗した形状を有する線材は、下流に配置された第二ダイスの偏摩耗したダイス孔に入る。第二ダイスが回転可能であると、ダイス孔は線材の偏摩耗形状に従って回転する。その結果、第二ダイスの偏摩耗形状と、線材の偏摩耗形状とが一致し、第二単結晶ダイヤモンドダイスのダイス孔の偏摩耗した部分が線材の偏摩耗した部分と摩擦摺動して、第二単結晶ダイヤモンドおよび線材の偏摩耗が促進される。これが次々を下流のダイスで繰り返し行われる。
偏摩耗の形状は単結晶ダイヤモンドダイスの面方向、結晶方位に依存するため、偏摩耗の形状には再現性がある。そのため、異なる偏摩耗形状を有する複数の単結晶ダイヤモンドダイスを直列に配置し、第一単結晶ダイヤモンドダイスに対して第二単結晶ダイヤモンドダイスを回転しないようにする。これによって、上流側のベアリングの偏摩耗形状によって線材に非円形状が付与されたとしても、その非円形状を下流側のベアリングの偏摩耗形状で修正できる。その結果、伸線加工された線材の断面の真円度を向上させることができる。従来はベアリングの偏摩耗はダイスの寿命を短くするものであったが、ベアリングの偏摩耗を利用して、下流側のベアリングの偏摩耗で上流側のベアリングの偏摩耗(線材に付与された偏摩耗形状)を矯正することで、線材の真円度を向上させている。
ダイス装置は、第一ベアリングを有する第一単結晶ダイヤモンドダイスと、第一単結晶ダイヤモンドダイスに隣接する、第一単結晶ダイヤモンドダイスに対する位置が固定された、第二ベアリングを有する、第一ベアリングよりも下流に位置する第二単結晶ダイヤモンドダイスと、を備える。第一ベアリングの偏摩耗形状は第二ベアリングの偏摩耗形状と異なる。ここで、「第一ベアリングの偏摩耗形状は第二ベアリングの偏摩耗形状と異なる」とは、第一ベアリングの偏摩耗形状と第二ベアリングの偏摩耗形状とが相似形でないこと、または、第一ベアリングの偏摩耗形状と第二ベアリングの偏摩耗形状とが相似形であるが、第一ベアリングの偏摩耗形状は第二ベアリングの偏摩耗形状に対して回転した位置にあることをいう。第二単結晶ダイヤモンドダイスは、第一単結晶ダイヤモンドに対して軸を中心として回転しないように固定される。第二単結晶ダイヤモンドダイスは第一単結晶ダイヤモンドダイスに対して軸方向に移動してもよい。
第一ベアリングと第二ベアリングが異なる偏摩耗形状を有するため、第二ベアリングは、第一ベアリングの偏摩耗形状(第二ベアリングの偏摩耗形状と異なる)が付与された線材と摩擦摺動する。その結果、第二ベアリングの偏摩耗形状とは異なる形状に偏摩耗しようとするため、第二ベアリングの寿命が長くなる。
第一ベアリングの偏摩耗形状と第二ベアリングの偏摩耗形状とは相似形であることが好ましい。偏摩耗形状は面方位(結晶方位)に依存するため、第一ベアリングの偏摩耗形状と第二ベアリングの偏摩耗形状が相似形であるということは、第一ベアリングと第二ベアリングとは同じ結晶方向の方向に延びている。この場合、第一および第二単結晶ダイヤモンドダイスの上下面(ダイス孔が貫通する面)の面方位が同じとなる。そのため、同一の面方向の材料を複数作成し、それに大きいダイス孔を形成することで第一単結晶ダイヤモンドダイスを製作でき、小さいダイス孔を形成することで第二単結晶ダイヤモンドダイスを製作できる。その結果、生産効率が上がる。
第一ベアリングの偏摩耗形状は第二ベアリングの偏摩耗形状に対して、第一ベアリングの周方向に対して5°以上の角度をなすことが好ましい。第一ベアリングの偏摩耗形状と第二ベアリングの偏摩耗形状が相似形で、第一ベアリングの偏摩耗形状は第二ベアリングの偏摩耗形状に対して5°以上の角度をなしている場合には、第一ベアリングで線材に付与された偏摩耗形状を、第二ベアリングの偏摩耗形状で十分に矯正することができる。上記角度は10°以上であることがより好ましく、15°以上であることが最も好ましい。
第一ベアリングの偏摩耗形状と第二ベアリングの偏摩耗形状とは非相似形であることが好ましい。この場合には、第一ベアリングの偏摩耗形状に対して第二ベアリングの偏摩耗形状がどのように配置されたとしても、第一ベアリングの偏摩耗形状と第二ベアリングの偏摩耗形状とが相似にならない。その結果、第一ベアリングで線材に付与された偏摩耗形状を、第二ベアリングの偏摩耗形状で十分に矯正することができる。
第一単結晶ダイヤモンドダイスから第二単結晶ダイヤモンドダイスまでの距離(図1におけるW)は、第一ベアリングの直径の2倍以上1000倍以下であることが好ましい。この場合、第一単結晶ダイヤモンドダイスから第二単結晶ダイヤモンドダイスまでの距離が十分に大きくなるため、第一単結晶ダイヤモンドダイスと第二単結晶ダイヤモンドダイス間に伸線加工後の加工屑が詰まることを抑制できる。2倍未満では2つのダイスが近接するため、厳しい加工条件では2つのダイスの間に伸線の加工くずがつまるおそれがある。なお、「おそれがある」とは、僅かながらそのようになる可能性があることを示し、高い確率でそのようになることを意味するものではない。1000倍を超えると、第一ベアリングから第二ベアリングの間で線材がわずかにねじれるだけで第二ベアリング偏摩耗形状に沿った位置(回転角)に線材が位置決めされる。この場合、第二ベアリングで線材の形状を矯正できないおそれがある。好ましくは上記の比率は2倍以上900倍以下、より好ましくは2倍以上800倍以下である。
第一ベアリングの面積A1と第二ベアリングの面積A2との比率(A2/A1)は70%以上99%以下であることが好ましい。この場合、第二ベアリングで線材は緩やかに減面加工されるため、線材の断線を抑制できる。70%未満では伸線抵抗が高く線材が断線するおそれがある。99%を超えると線材の断面減少率が小さくなり、第二ベアリングで線材の形状を矯正できないおそれがある。この比率は、伸線条件および伸線材質にもよるが、80%以上99%以下であることがより好ましく、85%以上97%以下が最も好ましい。
第一単結晶ダイヤモンドダイスと第二単結晶ダイヤモンドダイスとの間には、伸線加工屑を除去するための流路が設けられていることが好ましい。この場合、流路に冷媒を流すことで、第一および第二単結晶ダイヤモンドダイスおよび線材を冷却し、かつ、伸線加工屑を除去することが可能になる。これによってダイス寿命が伸びるだけでなく、良好な表面粗さが得られる。
第一単結晶ダイヤモンドダイスは線材の入口となる第一上面、および線材の出口となる第一下面を有し、第二単結晶ダイヤモンドダイスは線材の入口となる第二上面、および線材の出口となる第二下面を有し、第一上面、第一下面、第二上面および第二下面は、(100)面、(110)面、および(111)面のいずれかであることが好ましい。上下面がこれらの面方位であればダイス孔が偏摩耗しやすいので、第二ベアリングの偏摩耗形状で、線材に付与された偏摩耗形状を矯正することができる。
[本発明の実施形態の詳細]
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1に従ったダイス装置の断面図である。図1で示すように、ダイス装置100は、第一単結晶ダイヤモンドダイス10および第二単結晶ダイヤモンドダイス20と、第一単結晶ダイヤモンドダイス10および第二単結晶ダイヤモンドダイス20を保持するダイスホルダー1とを有する。
第一単結晶ダイヤモンドダイス10および第二単結晶ダイヤモンドダイス20は、外周に位置するケース13,23と、ケース13,23に保持されるマウント材11,21と、マウント材11,21に保持される単結晶ダイヤモンド12,22とを有する。第一単結晶ダイヤモンドダイス10および第二単結晶ダイヤモンドダイス20は、線材を伸線加工するためのダイス孔15,25を有する。
第一単結晶ダイヤモンドダイス10の第一ベアリング14の内径はD1である。第二単結晶ダイヤモンドダイス20の第二ベアリング24の内径はD2である。矢印2で示す方向に線材が供給される。線材は第一単結晶ダイヤモンドダイス10および第二単結晶ダイヤモンドダイス20で伸線加工される。
単結晶ダイヤモンド12の上面18および下面19は(110)面である。単結晶ダイヤモンド22の上面28および下面29は(110)面である。面方位は、ダイスの金属部分を溶かして、単結晶ダイヤモンドを取り出し、たとえば、株式会社リガク製X線回折装置によりCuをターゲットとしたX線管球を用い、30kv、10mAの条件で測定することができる。なお、上面18および下面19は、単結晶ダイヤモンド12の結晶面からずれた面であってもよい。
第一単結晶ダイヤモンドダイス10および第二単結晶ダイヤモンドダイス20は、入口側から順にエントランス、アプローチ、リダクション、ベアリング、バックリリーフおよびエクジットを有する。ベアリングにおいて内径が最も小さい。
第一単結晶ダイヤモンドダイス10および第二単結晶ダイヤモンドダイス20は、ダイスホルダー1に固定されている。そのため、第一単結晶ダイヤモンドダイス10に対する第二単結晶ダイヤモンドダイス20の位置は変化しない。第一ベアリング14の軸と第二ベアリング24の軸とは同じ軸である。第一ベアリング14および第二ベアリング24の軸は<110>方向に延びている。
図2は、実施の形態1に従った、線材の挿入方向から見た第一ベアリングの偏摩耗形状を示す図である。図3は、実施の形態1に従った、線材の挿入方向から見た第二ベアリングの偏摩耗形状を示す図である。図2および図3で示すように、第一ベアリング14および第二ベアリング24はともに使用されると点線で示す略楕円形状に偏摩耗する。
偏摩耗形状は、ダイス孔15,25の延びる方向によって異なる。ダイス孔15,25が<110>方向に延びているため、ダイス孔15,25は略楕円に偏摩耗する。楕円の長軸は<100>方向となる。ダイス孔15,25がともに<110>方向に延びている場合には、そのダイス孔は略楕円に偏摩耗するが、偏摩耗後の楕円の長軸がダイス孔15とダイス孔25とで異なる方向に配置することにより、線材の偏摩耗を抑制することが可能となる。偏摩耗後のダイス孔15の楕円の長軸と、偏摩耗後のダイス孔25の楕円の長軸とのなす角度は5°以上90°以下であることが好ましく、より好ましくは10°以上90°以下、最も好ましくは15°以上90°以下である。
第一ベアリング14が矢印3で示す縦方向に偏摩耗し、第二ベアリング24が矢印3直交する横方向に偏摩耗する。
偏摩耗後の第一ベアリング14で伸線加工をすると、線材は図2の点線の形状の外形を有する。すなわち、線材の外形は縦長の略楕円となる。縦長の略楕円の線材を横長の略楕円の第二ベアリング24で伸線加工すると、縦長の形状が緩和されるため、線材の外形は真円に近づく。
第一ベアリング14の偏摩耗形状と、第二ベアリング24の偏摩耗形状とが同一にならないように第一べアリング14および第二ベアリング24を配置するため、第一ベアリング14の偏摩耗形状が線材に付与されたとしても、線材に付与された偏摩耗形状が第二ベアリング24で緩和される。その結果、線材の真円度を向上させることができる。
(実施の形態2)
図4は、実施の形態2に従った、線材の挿入方向から見た第一ベアリングの偏摩耗形状を示す図である。図5は、実施の形態2に従った、線材の挿入方向から見た第二ベアリングの偏摩耗形状を示す図である。図4および図5で示すように、実施の形態2に従った、線材の挿入方向から見た第一ベアリング14および第二ベアリング24が設けられる単結晶ダイヤモンド12,22の上面18,28および下面19,29(図1参照)は、単結晶ダイヤモンドの(100)面である。
第一ベアリング14および第二ベアリング24はともに使用されると点線で示すように略四角形状(略正方形)に偏摩耗する。略四角形の対角線は<100>方向となる。第一ベアリング14および第二ベアリング24の軸は<100>方向に延びている。
偏摩耗形状が略四角である点において実施の形態2に従ったダイス装置は、実施の形態1に従ったダイス装置100と異なり、その他の点は実施の形態2に従ったダイス装置は、実施の形態1に従ったダイス装置100と共通する。
第一ベアリング14は矢印3で示す縦方向に略四角形の辺が位置するように偏摩耗する。第二ベアリング24は矢印3で示す縦方向に略四角形の対角線が位置するように偏摩耗する。第二ベアリング24の偏摩耗形状は第一ベアリング14の偏摩耗形状に対して45°回転した位置に配置される。
偏摩耗後のダイス孔15の略四角の対角線と、偏摩耗後のダイス孔25の略四角の対角線とのなす角度は5°以上45°以下であることが好ましく、より好ましくは10°以上45°以下、最も好ましくは15°以上45°以下である。
偏摩耗後の第一ベアリング14で伸線加工をすると、線材は図4の点線の形状の外形を有する。すなわち、線材の外形は四角形に近い形状となる。四角形に近い形状の線材を第二ベアリング24で伸線加工すると、図4の略四角形の角部分が集中的に第二ベアリング24で加工されるため、線材の外形は真円に近づく。その結果、線材の真円度を向上させることができる。
(実施の形態3)
図6は、実施の形態3に従った、線材の挿入方向から見た第一ベアリングの偏摩耗形状を示す図である。図7は、実施の形態3に従った、線材の挿入方向から見た第二ベアリングの偏摩耗形状を示す図である。図6および図7で示すように、実施の形態3に従った、線材の挿入方向から見た第一ベアリング14および第二ベアリング24が設けられる単結晶ダイヤモンド12,22の上面18,28および下面19,29(図1参照)は、単結晶ダイヤモンドの(111)面である。
第一ベアリング14および第二ベアリング24はともに使用されると点線で示すように略六角形状(略正六角形)に偏摩耗する。第一ベアリング14および第二ベアリング24の軸は<111>方向に延びている。
偏摩耗形状が略六角である点において実施の形態3に従ったダイス装置は、実施の形態1に従ったダイス装置100と異なり、その他の点は実施の形態3に従ったダイス装置は、実施の形態1に従ったダイス装置100と共通する。
第二ベアリング24の偏摩耗形状は第一ベアリング14の偏摩耗形状に対して30°回転した位置に配置される。
偏摩耗後のダイス孔15の略六角の対角線と、偏摩耗後のダイス孔25の略六角の対角線とのなす角度は5°以上30°以下であることが好ましく、より好ましくは10°以上30°以下、最も好ましくは15°以上30°以下である。
偏摩耗後の第一ベアリング14で伸線加工をすると、線材は図6の点線の形状の外形を有する。すなわち、線材の外形は六角形に近い形状となる。六角形に近い形状の線材を第二ベアリング24で伸線加工すると、図6の略六角形の角部分が集中的に第二ベアリング24で加工されるため、線材の外形は真円に近づく。その結果、線材の真円度を向上させることができる。
(実施の形態4)
図8は、実施の形態4に従ったダイス装置の断面図である。図8で示すように、ダイス装置100は、第一単結晶ダイヤモンドダイス10、第二単結晶ダイヤモンドダイス20および第三単結晶ダイヤモンドダイス30と、第一単結晶ダイヤモンドダイス10、第二単結晶ダイヤモンドダイス20および第三単結晶ダイヤモンドダイス30を保持するダイスホルダー1とを有する。
第一単結晶ダイヤモンドダイス10、第二単結晶ダイヤモンドダイス20および第三単結晶ダイヤモンドダイス30は、外周に位置するケース13,23,33と、ケース13,23,33に保持されるマウント材11,21,31と、マウント材11,21,31に保持される単結晶ダイヤモンド12,22,32とを有する。ダイス孔15,25,35が単結晶ダイヤモンド12,22,32に設けられている。
第一単結晶ダイヤモンドダイス10の第一ベアリング14の内径はD1である。第二単結晶ダイヤモンドダイス20の第二ベアリング24の内径はD2である。第三単結晶ダイヤモンドダイス30の第三ベアリング34の内径はD3である。矢印2で示す方向に線材が供給される。線材は第一単結晶ダイヤモンドダイス10、第二単結晶ダイヤモンドダイス20および第三単結晶ダイヤモンドダイス30で伸線加工される。
単結晶ダイヤモンド12の上面18および下面19は(110)面である。単結晶ダイヤモンド22の上面28および下面29は(110)面である。単結晶ダイヤモンド32の上面38および下面39は(110)面である。
第一単結晶ダイヤモンドダイス10、第二単結晶ダイヤモンドダイス20および第三単結晶ダイヤモンドダイス30は、入口側から順にエントランス、アプローチ、リダクション、ベアリング、バックリリーフおよびエクジットを有する。ベアリングにおいて内径が最も小さい。
第一単結晶ダイヤモンドダイス10、第二単結晶ダイヤモンドダイス20および第三単結晶ダイヤモンドダイス30は、ダイスホルダー1に固定されている。そのため、第一単結晶ダイヤモンドダイス10に対する第二単結晶ダイヤモンドダイス20および第三単結晶ダイヤモンドダイス30の位置は変化しない。第一ベアリング14の軸と第二ベアリング24の軸と第三ベアリング34の軸は同じ軸である。第一ベアリング14、第二ベアリング24および第三ベアリング34の軸は<110>方向に延びている。
図9は、実施の形態4に従った、線材の挿入方向から見た第一ベアリングの偏摩耗形状を示す図である。図10は、実施の形態4に従った、線材の挿入方向から見た第二ベアリングの偏摩耗形状を示す図である。図11は、実施の形態4に従った、線材の挿入方向から見た第三ベアリングの偏摩耗形状を示す図である。
図9から図11で示すように、第一ベアリング14、第二ベアリング24および第三ベアリング34はともに使用されると点線で示す略楕円形状に偏摩耗する。楕円の長軸は<100>方向となる。
第一ベアリング14の点線の楕円の長軸に対して、第二ベアリング24の点線の楕円の長軸は45°回転した位置に配置される。第一ベアリング14の点線の楕円の長軸に対して、第三ベアリング34の点線の楕円の長軸は90°回転した位置に配置される。
偏摩耗後の第一ベアリング14で伸線加工をすると、線材は図9の点線の形状の外形を有する。すなわち、線材の外形は縦長の略楕円となる。縦長の略楕円の線材を斜め方向に傾斜した略楕円の第二ベアリング24で伸線加工すると、縦長の形状が緩和されるため、線材の外径は縦方向および斜め方向に長い(横方向に短い)形状となる。その線材を横長の略楕円の第三ベアリング34加工するため、線材の外形は真円に近づく。
第一ベアリング14の偏摩耗形状と、第二ベアリング24の偏摩耗形状と、第三ベアリング34の偏摩耗形状とが同一にならないように第一べアリング14、第二ベアリング24および第三ベアリング34を配置するため、第一ベアリング14の偏摩耗形状が線材に付与されたとしても、線材に付与された偏摩耗形状が第二ベアリング24および第三ベアリング34で緩和される。その結果、線材の真円度を向上させることができる。
(実施の形態5)
図12は、実施の形態5に従った、線材の挿入方向から見た第一ベアリングの偏摩耗形状を示す図である。図13は、実施の形態5に従った、線材の挿入方向から見た第二ベアリングの偏摩耗形状を示す図である。図14は、実施の形態5に従った、線材の挿入方向から見た第三ベアリングの偏摩耗形状を示す図である。図12から図14で示すように、実施の形態5に従った、線材の挿入方向から見た第一ベアリング14、第二ベアリング24および第三ベアリング34が設けられる単結晶ダイヤモンド12,22,32の上面18,28,38および下面19,29,39(図8参照)は、単結晶ダイヤモンドの(100)面である。
第一ベアリング14、第二ベアリング24および第三ベアリング34はともに使用されると点線で示すように略四角形状(略正方形)に偏摩耗する。略四角形の対角線は<100>方向となる。第一ベアリング14、第二ベアリング24および第三ベアリング34の軸は<100>方向に延びている。
偏摩耗形状が略四角である点において実施の形態5に従ったダイス装置は、実施の形態4に従ったダイス装置100と異なり、その他の点は実施の形態5に従ったダイス装置は、実施の形態4に従ったダイス装置100と共通する。
第一ベアリング14は矢印3で示す縦方向に略四角形の対角線が位置するように偏摩耗する。第二ベアリング24は矢印3で示す縦方向に略四角形の辺が位置するように偏摩耗する。第二ベアリング24の偏摩耗形状は第一ベアリング14の偏摩耗形状に対して45°回転した位置に配置される。第三ベアリング34の偏摩耗形状は第一ベアリング14の偏摩耗形状と同様になるように第三ベアリング34が配置される。
偏摩耗後の第一ベアリング14で伸線加工をすると、線材は図12の点線の形状の外形を有する。すなわち、線材の外形は四角形に近い形状となる。四角形に近い形状の線材を第二ベアリング24で伸線加工すると、図4の略四角形の角部分が集中的に第二ベアリング24で加工される。その後、第三ベアリング34で伸線加工をすると、第二ベアリング24で線材へ付与された形状を変形させることができるため、線材の外形は真円に近づく。その結果、線材の真円度を向上させることができる。
(実施の形態6)
図15は、実施の形態6に従った、線材の挿入方向から見た第一ベアリングの偏摩耗形状を示す図である。図16は、実施の形態6に従った、線材の挿入方向から見た第二ベアリングの偏摩耗形状を示す図である。図17は、実施の形態6に従った、線材の挿入方向から見た第三ベアリングの偏摩耗形状を示す図である。図15から図17で示すように、実施の形態6に従った、線材の挿入方向から見た第一ベアリング14、第二ベアリング24および第三ベアリング34が設けられる単結晶ダイヤモンド12,22,32の上面18,28,38および下面19,29,39(図8参照)は、単結晶ダイヤモンドの(111)面である。
第一ベアリング14、第二ベアリング24および第三ベアリング34はともに使用されると点線で示すように略六角形状(略正六角形)に偏摩耗する。第一ベアリング14、第二ベアリング24および第三ベアリングの軸は<111>方向に延びている。
偏摩耗形状が略六角である点において実施の形態6に従ったダイス装置は、実施の形態4に従ったダイス装置100と異なり、その他の点は実施の形態6に従ったダイス装置は、実施の形態4に従ったダイス装置100と共通する。
第二ベアリング24の偏摩耗形状は第一ベアリング14の偏摩耗形状に対して30°回転した位置に配置される。第三ベアリング34の偏摩耗形状は第一ベアリング14の偏摩耗形状と同様になるように第三ベアリング34が配置される。
偏摩耗後の第一ベアリング14で伸線加工をすると、線材は図15の点線の形状の外形を有する。すなわち、線材の外形は六角形に近い形状となる。六角形に近い形状の線材を第二ベアリング24で伸線加工すると、図15の略六角形の角部分が集中的に第二ベアリング24で加工される。その後、第三ベアリング34で伸線加工をすると、第二ベアリング24で線材へ付与された形状を変形させることができるため、線材の外形は真円に近づく。その結果、線材の真円度を向上させることができる。
(実施の形態7)
図18は、実施の形態7に従ったダイス装置の断面図である。図18で示すように、ダイス装置100は、第一単結晶ダイヤモンドダイス10、第二単結晶ダイヤモンドダイス20、第三単結晶ダイヤモンドダイス30および第四ダイスと、第一単結晶ダイヤモンドダイス10、第二単結晶ダイヤモンドダイス20、第三単結晶ダイヤモンドダイス30および第四単結晶ダイヤモンドダイス40を保持するダイスホルダー1とを有する。
第一単結晶ダイヤモンドダイス10、第二単結晶ダイヤモンドダイス20、第三単結晶ダイヤモンドダイス30および第四単結晶ダイヤモンドダイス40は、外周に位置するケース13,23,33,43と、ケース13,23,33,43に保持されるマウント材11,21,31,41と、マウント材11,21,31,41に保持される単結晶ダイヤモンド12,22,32,42とを有する。ダイス孔15,25,35,45が単結晶ダイヤモンド12,22,32,42に設けられている。
第一単結晶ダイヤモンドダイス10の第一ベアリング14の内径はD1である。第二単結晶ダイヤモンドダイス20の第二ベアリング24の内径はD2である。第三単結晶ダイヤモンドダイス30の第三ベアリング34の内径はD3である。第四単結晶ダイヤモンドダイス40の第四ベアリング44の内径はD4である。矢印2で示す方向に線材が供給される。線材は第一単結晶ダイヤモンドダイス10、第二単結晶ダイヤモンドダイス20、第三単結晶ダイヤモンドダイス30および第四ダイスで伸線加工される。
単結晶ダイヤモンド12の上面18および下面19は(110)面である。単結晶ダイヤモンド22の上面28および下面29は(110)面である。単結晶ダイヤモンド32の上面38および下面39は(110)面である。単結晶ダイヤモンド42の上面48および下面49は(110)面である。
第一単結晶ダイヤモンドダイス10、第二単結晶ダイヤモンドダイス20、第三単結晶ダイヤモンドダイス30および第四単結晶ダイヤモンドダイス40は、入口側から順にエントランス、アプローチ、リダクション、ベアリング、バックリリーフおよびエクジットを有する。ベアリングにおいて内径が最も小さい。
第一単結晶ダイヤモンドダイス10、第二単結晶ダイヤモンドダイス20、第三単結晶ダイヤモンドダイス30および第四単結晶ダイヤモンドダイス40は、ダイスホルダー1に固定されている。そのため、第一単結晶ダイヤモンドダイス10に対する第二単結晶ダイヤモンドダイス20、第三単結晶ダイヤモンドダイス30および第四単結晶ダイヤモンドダイス40の位置は変化しない。第一ベアリング14の軸と第二ベアリング24の軸と第三ベアリング34の軸と第四ベアリング44の軸は同じ軸である。第一ベアリング14、第二ベアリング24、第三ベアリング34、および第四ベアリングの軸は<110>方向に延びている。
図19は、実施の形態7に従った、線材の挿入方向から見た第一ベアリングの偏摩耗形状を示す図である。図20は、実施の形態7に従った、線材の挿入方向から見た第二ベアリングの偏摩耗形状を示す図である。図21は、実施の形態7に従った、線材の挿入方向から見た第三ベアリングの偏摩耗形状を示す図である。図22は、実施の形態7に従った、線材の挿入方向から見た第四ベアリングの偏摩耗形状を示す図である。
図19から図22で示すように、第一ベアリング14、第二ベアリング24、第三ベアリング34および第四ベアリング44はともに使用されると点線で示す略楕円形状に偏摩耗する。楕円の長軸は<100>方向となる。
第一ベアリング14および第三ベアリング34の点線の楕円の長軸に対して、第二ベアリング24および第四ベアリング44の点線の楕円の長軸は90°回転した位置に配置される。
偏摩耗後の第一ベアリング14で伸線加工をすると、線材は図19の点線の形状の外形を有する。すなわち、線材の外形は縦長の略楕円となる。縦長の略楕円の線材を横長略楕円の第二ベアリング24で伸線加工すると、縦長の形状が緩和される。これを第三ベアリング34および第四ベアリング44で繰り返すことで、線材の外形は真円に近づく。
第一ベアリング14の偏摩耗形状と、第二ベアリング24の偏摩耗形状とが同一にならないように第一べアリング14、および第二ベアリング24が配置されるため、第一ベアリング14の偏摩耗形状が線材に付与されたとしても、線材に付与された偏摩耗形状が第二ベアリング24で緩和される。その結果、線材の真円度を向上させることができる。同様に、第三ベアリング34の偏摩耗形状と、第四ベアリング44の偏摩耗形状とが同一にならないように第三べアリング34、および第四ベアリング44が配置されるため、第三ベアリング34の偏摩耗形状が線材に付与されたとしても、線材に付与された偏摩耗形状が第四ベアリング44で緩和される。その結果、線材の真円度を向上させることができる。
(実施の形態8)
図23は、実施の形態8に従ったダイス装置の断面図である。図24は、実施の形態8に従った、線材の挿入方向から見た第一ベアリングの偏摩耗形状を示す図である。図25は、実施の形態8に従った、線材の挿入方向から見た第二ベアリングの偏摩耗形状を示す図である。
図23から図25で示すように、ダイス装置100は、第一単結晶ダイヤモンドダイス10および第二単結晶ダイヤモンドダイス20と、第一単結晶ダイヤモンドダイス10および第二単結晶ダイヤモンドダイス20を保持するダイスホルダー1とを有する。ダイスホルダー1には冷媒を通過させるための冷媒通路5が設けられている。冷媒通路5内を矢印5aで示す方向に冷媒が流れる。冷媒通路5が設けられている点において実施の形態8に従ったダイス装置100は、実施の形態1に従ったダイス装置100と異なり、その他の点は実施の形態8に従ったダイス装置100は、実施の形態1に従ったダイス装置100と共通する。
第一単結晶ダイヤモンドダイス10および第二単結晶ダイヤモンドダイス20の間の空間6内を冷媒が流れるため、空間6内の伸線加工後の屑が冷媒で排出される。さらに冷媒で第一単結晶ダイヤモンドダイス10および第二単結晶ダイヤモンドダイス20および線材を冷却、潤滑することができる。
(実施の形態9)
実施の形態9では、略楕円、略四角および略六角形状の偏摩耗形状のベアリングを組み合わせる。第一ダイスの上下面を(110)、(100)および(111)面のいずれかとし、第二ダイスの上下面を第一ダイスの上下面と異なる面方位とする。これにより、第一ベアリングの偏摩耗形状と第二ベアリングの偏摩耗形状とが非相似形となる。この場合には第一ベアリングの偏摩耗形状に対する第二ベアリングの偏摩耗形状の位置がどのような位置であっても第二ベアリングにおいて、線材の偏摩耗形状を矯正することができる。
(実施例)
(試料番号1)
上下面が(110)面に平行に研磨され、厚みが0.5mmの板状の単結晶ダイヤモンド素材を複数個準備した。次に、直径25mm、厚み5mmのケースに単結晶ダイヤモンド素材を焼結合金のマウント材で固定した。次に(110)面に垂直に穿孔して、ベアリング部の直径が76μmの第一単結晶ダイヤモンドダイス10を複数個製作した。(110)面に垂直に穿孔して、ベアリング部の直径が72μmの第二単結晶ダイヤモンドダイス20を複数個製作した。
なお、穿孔して、孔を加工する過程で、孔が楕円に近似した形状に加工されるのを確認した。略楕円状の孔は、仕上げ加工により真円とされた。摩耗し易い方位、すなわち楕円の長軸方向には、ケースにマーキングを施した。
第一単結晶ダイヤモンドダイス10(第一ベアリング14の直径が76μm)のマーキングに対して第二単結晶ダイヤモンドダイス20(第二ベアリング24の直径が72μm)のマーキングを90°ずらして第一単結晶ダイヤモンドダイス10および第二単結晶ダイヤモンドダイス20をダイスホルダー1に固定して図1から3で示すダイス装置100を製作した。第一単結晶ダイヤモンドダイス10および第二単結晶ダイヤモンドダイス20間の隙間Wは2mmとした。
次に、ダイス装置100を用いて金属線(直径が80μm、材質はステンレス)を伸線して実験を行った。第一単結晶ダイヤモンドダイス10に入る線材の直径は80μmで、第一ベアリング14の直径は76μmで断面積減少率10%であった。第二単結晶ダイヤモンドダイス20に入る線材の直径は76μmで、第二ベアリング24の直径は72μmで断面積減少率10%であった。ダイスの断面積減少率(ダイス1個を通過して伸線された際に、線材の断面積が減少する割合)は第一単結晶ダイヤモンドダイス10および第二単結晶ダイヤモンドダイス20で約10%であった。
伸線後の金属線の断面における真円度を測定して評価した。真円度は、レーザスキャンマイクロメータ(株)ミツトヨ製、LSM−500Sを用いて測定した。伸線した線材を長さ30cm切り取り、任意の3か所(第一部分から第三部分)の各々において線材の周方向で32か所の直径を測定した。3か所のそれぞれの位置における最大直径と最小直径の差(第一部分から第三部分での差)の1/2の平均値を真円度とした。ダイス装置100が新品時の真円度は0.1μm、120km伸線後の真円度は0.32μmであった。
(試料番号2から5)
試料番号1で用いた第一単結晶ダイヤモンドダイス10(第一ベアリング14の直径が76μm)のマーキングに対して試料番号1で用いた第二単結晶ダイヤモンドダイス20(第二ベアリング24の直径が72μm)のマーキングの位置を様々に変化させて第一単結晶ダイヤモンドダイス10および第二単結晶ダイヤモンドダイス20をダイスホルダー1に固定してダイス装置を製作した。これにより試料番号2から5を製作した。これらの構成を表1で示す。
Figure 2018025650
第一単結晶ダイヤモンドダイス10および第二単結晶ダイヤモンドダイス20間の隙間Wは2mmとした。
次に、ダイス装置を用いて金属線(直径が80μm、材質はステンレス)を伸線して実験を行った。伸線後の金属線の断面における真円度を測定して評価した。その結果を表1に示す。
試料番号1から4と、試料番号5を比較すると、摩耗し易い方位をずらして第一単結晶ダイヤモンドダイス10および第二単結晶ダイヤモンドダイス20を配置した試料番号1から4は、真円度の変化量は0.22から0.25μmであった。それに対して、摩耗し易い方位を揃えてダイスを配置した試料番号5は、真円度の変化量は0.4μmであった。これにより第一ベアリング14および第二ベアリング24の偏摩耗形状をずらして配置することの効果が確認できた。
(試料番号6)
上下面が(100)面に平行に研磨され、厚みが0.5mmの板状の単結晶ダイヤモンド素材を複数個準備した。次に、直径25mm、厚み5mmのケースに単結晶ダイヤモンド素材を焼結合金のマウント材で固定した。次に(100)面に垂直に穿孔して、ベアリング部の直径が76μmの第一単結晶ダイヤモンドダイス10を複数個製作した。(100)面に垂直に穿孔して、ベアリング部の直径が72μmの第二単結晶ダイヤモンドダイス20を複数個製作した。
なお、穿孔して、孔を加工する過程で、孔が四角形に近似した形状に加工されるのを確認した。略四角形状の孔は、仕上げ加工により真円とされた。摩耗し易い方位、すなわち略四角形の対角線方向には、ケースにマーキングを施した。
第一単結晶ダイヤモンドダイス10(第一ベアリング14の直径が76μm)のマーキングに対して第二単結晶ダイヤモンドダイス20(第二ベアリング24の直径が72μm)のマーキングを45°ずらして第一単結晶ダイヤモンドダイス10および第二単結晶ダイヤモンドダイス20をダイスホルダー1に固定して図4および5で示すダイス装置を製作した。第一単結晶ダイヤモンドダイス10および第二単結晶ダイヤモンドダイス20間の隙間Wは2mmとした。
次に、ダイス装置を用いて金属線(直径が80μm、材質はステンレス)を伸線して実験を行った。第一単結晶ダイヤモンドダイス10に入る線材の直径は80μmで、第一ベアリング14の直径は76μmで断面積減少率10%であった。第二単結晶ダイヤモンドダイス20に入る線材の直径は76μmで、第二ベアリング24の直径は72μmで断面積減少率10%であった。ダイスの断面積減少率(ダイス1個を通過して伸線された際に、線材の断面積が減少する割合)は第一単結晶ダイヤモンドダイス10および第二単結晶ダイヤモンドダイス20で約10%であった。
次に、ダイス装置100を用いて金属線(直径が80μm、材質はステンレス)を伸線して実験を行った。伸線後の金属線の断面における真円度を測定して評価した。その結果、ダイス装置100が新品時の真円度は0.1μm、120km伸線後の真円度は0.31μmであった。
(試料番号7−9)
試料番号6で用いた第一単結晶ダイヤモンドダイス10(第一ベアリング14の直径が76μm)のマーキングに対して試料番号6で用いた第二単結晶ダイヤモンドダイス20(第二ベアリング24の直径が72μm)のマーキングの位置を様々に変化させて第一単結晶ダイヤモンドダイス10および第二単結晶ダイヤモンドダイス20をダイスホルダー1に固定してダイス装置を製作した。これにより試料番号7から9を製作した。これらの構成を表1で示す。
第一単結晶ダイヤモンドダイス10および第二単結晶ダイヤモンドダイス20間の隙間Wは2mmとした。
次に、ダイス装置を用いて金属線(直径が80μm、材質はステンレス)を伸線して実験を行った。伸線後の金属線の断面における真円度を測定して評価した。その結果を表1に示す。
試料番号6から8と、試料番号9を比較すると、摩耗し易い方位をずらして第一単結晶ダイヤモンドダイス10および第二単結晶ダイヤモンドダイス20を配置した試料番号6から8は、真円度の変化量は0.21から0.23μmであった。それに対して、摩耗し易い方位を揃えてダイスを配置した試料番号9は、真円度の変化量は0.41μmであった。これにより第一ベアリング14および第二ベアリング24の偏摩耗形状をずらして配置することの効果が確認できた。
(試料番号10)
上下面が(111)面に平行に研磨され、厚みが0.5mmの板状の単結晶ダイヤモンド素材を複数個準備した。次に、直径25mm、厚み5mmのケースに単結晶ダイヤモンド素材を焼結合金のマウント材で固定した。次に(111)面に垂直に穿孔して、ベアリング部の直径が76μmの第一単結晶ダイヤモンドダイス10を複数個製作した。(111)面に垂直に穿孔して、ベアリング部の直径が72μmの第二単結晶ダイヤモンドダイス20を複数個製作した。
なお、穿孔して、孔を加工する過程で、孔が六角形に近似した形状に加工されるのを確認した。略六角形状の孔は、仕上げ加工により真円とされた。摩耗し易い方位、すなわち略六角形の対角線方向には、ケースにマーキングを施した。
第一単結晶ダイヤモンドダイス10(第一ベアリング14の直径が76μm)のマーキングに対して第二単結晶ダイヤモンドダイス20(第二ベアリング24の直径が72μm)のマーキングを30°ずらして第一単結晶ダイヤモンドダイス10および第二単結晶ダイヤモンドダイス20をダイスホルダー1に固定して図6および7で示すダイス装置を製作した。第一単結晶ダイヤモンドダイス10および第二単結晶ダイヤモンドダイス20間の隙間Wは2mmとした。
次に、ダイス装置を用いて金属線(直径が80μm、材質はステンレス)を伸線して実験を行った。第一単結晶ダイヤモンドダイス10に入る線材の直径は80μmで、第一ベアリング14の直径は76μmで断面積減少率10%であった。第二単結晶ダイヤモンドダイス20に入る線材の直径は76μmで、第二ベアリング24の直径は72μmで断面積減少率10%であった。ダイスの断面積減少率は第一単結晶ダイヤモンドダイス10および第二単結晶ダイヤモンドダイス20で約10%であった。
次に、ダイス装置100を用いて金属線(直径が80μm、材質はステンレス)を伸線して実験を行った。伸線後の金属線の断面における真円度を測定して評価した。その結果、ダイス装置100が新品時の真円度は0.1μm、120km伸線後の真円度は0.3μmであった。
(試料番号11から13)
試料番号10で用いた第一単結晶ダイヤモンドダイス10(第一ベアリング14の直径が76μm)のマーキングに対して試料番号10で用いた第二単結晶ダイヤモンドダイス20(第二ベアリング24の直径が72μm)のマーキングの位置を様々に変化させて第一単結晶ダイヤモンドダイス10および第二単結晶ダイヤモンドダイス20をダイスホルダー1に固定してダイス装置を製作した。これにより試料番号11から13を製作した。これらの構成を表1で示す。
第一単結晶ダイヤモンドダイス10および第二単結晶ダイヤモンドダイス20間の隙間Wは2mmとした。
次に、ダイス装置を用いて金属線(直径が80μm、材質はステンレス)を伸線して実験を行った。伸線後の金属線の断面における真円度を測定して評価した。その結果を表1に示す。
試料番号10から12と、試料番号13を比較すると、摩耗し易い方位をずらして第一単結晶ダイヤモンドダイス10および第二単結晶ダイヤモンドダイス20を配置した試料番号10から12は、真円度の変化量は0.2から0.23μmであった。それに対して、摩耗し易い方位を揃えてダイスを配置した試料番号13は、真円度の変化量は0.38μmであった。これにより第一ベアリング14および第二ベアリング24の偏摩耗形状をずらして配置することの効果が確認できた。
(試料番号14)
上下面が(110)面に平行に研磨され、厚みが0.5mmの板状の単結晶ダイヤモンド素材を複数個準備した。次に、直径25mm、厚み5mmのケースに単結晶ダイヤモンド素材を焼結合金のマウント材で固定した。次に(110)面に垂直に穿孔して、ベアリング部の直径が76μmの第一単結晶ダイヤモンドダイス10を複数個製作した。(110)面に垂直に穿孔して、ベアリング部の直径が72μmの第二単結晶ダイヤモンドダイス20を複数個製作した。
なお、穿孔して、孔を加工する過程で、孔が楕円に近似した形状に加工されるのを確認した。略楕円状の孔は、仕上げ加工により真円とされた。摩耗し易い方位、すなわち楕円の長軸方向には、ケースにマーキングを施した。
第一単結晶ダイヤモンドダイス10(第一ベアリング14の直径が76μm)のマーキングに対して第二単結晶ダイヤモンドダイス20(第二ベアリング24の直径が72μm)のマーキングを90°ずらして第一単結晶ダイヤモンドダイス10および第二単結晶ダイヤモンドダイス20をダイスホルダー1に固定して図23から25で示すダイス装置100を製作した。第一単結晶ダイヤモンドダイス10および第二単結晶ダイヤモンドダイス20間の隙間は2mmとした。
次に、ダイス装置100を用いて金属線(直径が80μm、材質はステンレス)を伸線して実験を行った。第一単結晶ダイヤモンドダイス10に入る線材の直径は80μmで、第一ベアリング14の直径は76μmで断面積減少率10%であった。第二単結晶ダイヤモンドダイス20に入る線材の直径は76μmで、第二ベアリング24の直径は72μmで断面積減少率10%であった。ダイスの断面積減少率(ダイス1個を通過して伸線された際に、線材の断面積が減少する割合)は第一単結晶ダイヤモンドダイス10および第二単結晶ダイヤモンドダイス20で約10%であった。伸線加工中、冷媒通路5に冷媒(切削油)を流した。
伸線後の金属線の断面における真円度を測定して評価した。その結果、ダイス装置100が新品時の真円度は0.1μm、120km伸線後の真円度は0.27μmであった。
(試料番号21)
試料番号1で製造した第一単結晶ダイヤモンドダイス10(上下面が(110)面、第一ベアリング14の直径が76μm)、試料番号6で製造した第二単結晶ダイヤモンドダイス20(上下面が(100)面、第二ベアリング24の直径が72μm)を準備した。第一単結晶ダイヤモンドダイス10の摩耗しやすい方向(第一ベアリング14が偏摩耗する方向、略楕円の長軸方向)に対して第二単結晶ダイヤモンドダイス20が摩耗しやすい方向(第二ベアリング24が偏摩耗する方向、略四角形状の対角線方向)が23°の角度をなすように、第一単結晶ダイヤモンドダイス10および第二単結晶ダイヤモンドダイス20をダイスホルダー1に固定した。これにより試料番号21のダイス装置100を製作した。
次に、ダイス装置100を用いて金属線(直径が80μm、材質はステンレス)を伸線して実験を行った。伸線後の金属線の断面における真円度を測定して評価した。その結果、ダイス装置100が新品時の真円度は0.1μm、120km伸線後の真円度は0.32μmであった。結果を表2に示す。
Figure 2018025650
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した実施の形態ではなく請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 ダイスホルダー、10 第一単結晶ダイヤモンドダイス、11,21,31,41 マウント材、12,22,32,42 単結晶ダイヤモンド、13,23,33,43 ケース、14 第一ベアリング、18,28,38,48 上面、19,29,39,49 下面、20 第二単結晶ダイヤモンドダイス、24 第二ベアリング、30 第三単結晶ダイヤモンドダイス、40 第四単結晶ダイヤモンドダイス、100 ダイス装置。

Claims (8)

  1. 第一ベアリングを有する第一単結晶ダイヤモンドダイスと、
    前記第一単結晶ダイヤモンドダイスに隣接する、前記第一単結晶ダイヤモンドダイスに対する位置が固定された、第二ベアリングを有する、前記第一ベアリングよりも下流に位置する第二単結晶ダイヤモンドダイスと、を備え、
    前記第一ベアリングの偏摩耗形状は前記第二ベアリングの偏摩耗形状と異なる、ダイス装置。
  2. 前記第一ベアリングの偏摩耗形状と前記第二ベアリングの偏摩耗形状とは相似形である、請求項1に記載のダイス装置。
  3. 前記第一ベアリングの偏摩耗形状は前記第二ベアリングの偏摩耗形状に対して、前記第一ベアリングの周方向に対して5°以上の角度をなす、請求項2に記載のダイス装置。
  4. 前記第一ベアリングの偏摩耗形状と前記第二ベアリングの偏摩耗形状とは非相似形である、請求項1に記載のダイス装置。
  5. 前記第一単結晶ダイヤモンドダイスから前記第二単結晶ダイヤモンドダイスまでの距離は、前記第一ベアリングの直径の2倍以上である、請求項1から4のいずれか1項に記載のダイス装置。
  6. 前記第一ベアリングの面積A1と前記第二ベアリングの面積A2との比率(A2/A1)は70%以上99%以下である、請求項1から5のいずれか1項に記載のダイス装置。
  7. 前記第一単結晶ダイヤモンドダイスと前記第二単結晶ダイヤモンドダイスとの間には、伸線加工屑を除去するための流路が設けられている、請求項1から6のいずれか1項に記載のダイス装置。
  8. 前記第一単結晶ダイヤモンドダイスは線材の入口となる第一上面、および線材の出口となる第一下面を有し、
    前記第二単結晶ダイヤモンドダイスは線材の入口となる第二上面、および線材の出口となる第二下面を有し、前記第一上面、前記第一下面、前記第二上面および前記第二下面は、(100)面、(110)面、および(111)面のいずれかである、請求項1から7のいずれか1項に記載のダイス装置。
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