JP2003260510A - 高強度ダイヤモンド複合体とその製造方法及びそれを用いた伸線用ダイス - Google Patents

高強度ダイヤモンド複合体とその製造方法及びそれを用いた伸線用ダイス

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JP2003260510A
JP2003260510A JP2002059885A JP2002059885A JP2003260510A JP 2003260510 A JP2003260510 A JP 2003260510A JP 2002059885 A JP2002059885 A JP 2002059885A JP 2002059885 A JP2002059885 A JP 2002059885A JP 2003260510 A JP2003260510 A JP 2003260510A
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高志 原田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高強度鋼線を伸線加工するための、ダイヤモン
ド単結晶ダイスを提供する。 【解決手段】ダイヤモンド焼結体とダイヤモンド単結晶
とからなる高強度ダイヤモンド複合体が、板状であっ
て、その中心部にダイヤモンド単結晶を有し、ダイヤモ
ンド焼結体がダイヤモンドを70から95体積%含有
し、ダイヤモンド単結晶は粒径が100μm以上で、板
状の上下面のいずれかに平行なダイヤモンド単結晶の面
を有している。さらに、中心部のダイヤモンド単結晶の
ほぼ中心にダイス穴をあけて伸線用のダイスとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、単結晶ダイヤモン
ドを用いた伸線用ダイスに関する。特に、単結晶ダイヤ
モンドの割れを防止するために、ダイヤモンド焼結体で
ダイヤモンド単結晶を包囲する構成とした高強度ダイヤ
モンド複合体、その製造方法及びダイスに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】伸線用ダイス素材としては、従来から超
硬合金やダイヤモンド単結晶、タイヤモンド焼結体が広
く使われている。このような中で、高強度鋼線の伸線に
おいてダイヤモンド単結晶素材では、強度不足から伸線
中に割損することがあった。従って、これらの高強度鋼
線などの伸線に置いては、超硬合金製のダイスが用いら
れてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】高強度鋼線などは、超
硬合金製のダイスを用いて伸線している。超硬合金製ダ
イスのダイス穴の表面粗さは、ダイヤモンド単結晶ほど
小さくならないので、伸線された線の表面粗さはダイヤ
モンド単結晶を使用した場合より大きくなる。また、超
硬合金製ダイスは、比較的少ない伸線量でダイスの穴の
サイズが大きくなって寿命となる。従って、線径が安定
しないという問題点があった。
【0004】そこで発明者らは従来経済的に超硬合金に
太刀打ちできないとされていた、ダイヤモンド単結晶で
高強度鋼を伸線しようとして本発明をなすに至った。本
発明の目的は、このような高強度鋼線を伸線する際に耐
摩耗性にすぐれ、高品質の線材を伸線できるダイス用ダ
イヤモンド複合体、その製造方法およびそれを用いた伸
線用ダイスを提供するものである。
【0005】従来ダイヤモンド単結晶を使用したダイス
は、ダイヤモンド単結晶を単独でNi、Cu等の金属粉
末を用いてステンレス等のケースに焼結マウントする事
が一般的に行われている。この方法は、ダイヤモンドダ
イスを伸線できる強度で保持することを目的としてい
る。しかしこの方法は、ダイヤモンド単結晶の割れ防止
を目的とするものではないので、ダイヤモンド単結晶を
締め付ける強度は弱い。従って、伸線中の負荷が大きい
高強度鋼線の伸線時にはダイヤモンド単結晶の割れが発
生することがある。
【0006】更に別の課題は、従来のダイヤモンド単結
晶製のダイスは、通常0.1mm以下の伸線が中心であ
った。そして、銅や金やステンレス等のさびにくい材料
の伸線に用いられていた。本発明は、0.05から0.
8mmの直径を持つ高強度鋼であって、その表面に真鍮
がメッキされている鋼線を、伸線しようとするものであ
り、新しい用途を開拓しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】高強度ダイヤモンド複合
体は、ダイヤモンド焼結体とダイヤモンド単結晶からな
り、板状であって、その中心部に一つのダイヤモンド単
結晶を有し、ダイヤモンド焼結体がダイヤモンドを70
から95体積%含有し、ダイヤモンド単結晶が、粒径1
00μm以上であって、前記板状の上下面のいずれかの
面に平行なダイヤモンド単結晶の面を有している高強度
ダイヤモンド複合体である。
【0008】板状の上下面のいずれかに平行なダイヤモ
ンド単結晶の面が、板状の高強度ダイヤモンド複合体の
上下いずれかの面に現れていることが一つの特徴であ
る。そして、そのダイヤモンド単結晶の面は(11
1)、(110)または(100)面であることが望ま
しい。
【0009】ダイヤモンド焼結体中のダイヤモンドの平
均粒子径は、1μmから50μmであることが望まし
い。ダイヤモンド焼結体中の、金属成分を酸などにより
実質的に除去することが出来る。さらに、板状の高強度
ダイヤモンド複合体の外周部を、超硬合金又はサーメッ
トで包囲することができる。
【0010】カプセル中にダイヤモンド単結晶を置き、
その周囲にダイヤモンド粉末と結合材を充填し、該カプ
セルを50MPa以上6GPa以下の圧力、1100℃
以上1600℃以下の温度で処理し、タイヤモンド単結
晶の周囲をダイヤモンド焼結体で包囲するように焼結
し、その後に圧力と温度を常圧、常温に戻しカプセルを
回収し、少なくとも単結晶の一つの面が板状のダイヤモ
ンド焼結体の片面に現れるようにカプセルを除去するこ
とによって、高強度ダイヤモンド複合体を製造できる。
【0011】高強度ダイヤモンド複合体がダイヤモンド
焼結体とダイヤモンド単結晶からなり、前記ダイヤモン
ド焼結体が、ダイヤモンドを70から95体積%含有
し、板状であって、その中心部に一つのダイヤモンド単
結晶を有し、前記ダイヤモンド単結晶は、その粒径が1
00μm以上であって、板状のダイヤモンド焼結体の上
下面に現れるダイヤモンド単結晶の面が(111)、
(110)または(100)面で、前記ダイヤモンド単
結晶の中心部に伸線用の穴を有する高強度ダイヤモンド
複合体を用いた伸線用ダイスに関する。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明者らは、従来のダイヤモン
ド単結晶を用いたダイスの欠点を解消すべく研究を重ね
た結果得られたものである。即ち、ダイヤモンド単結晶
をダイヤモンド焼結体で包囲することにより、課題が解
決できることを見出した。この高強度ダイヤモンド複合
体を伸線用ダイスに用いることにより、ダイスの寿命が
大幅に改善されることが明らかになった。
【0013】本発明はダイヤモンド単結晶とダイヤモン
ド焼結体を一体焼結することにより、ダイヤモンド単結
晶に少なくとも引っ張り応力が極力かからないようにし
て、これらの問題を解決しようとするものである。
【0014】本発明で用いるダイヤモンド焼結体は、ダ
イヤモンド粒子同士が強固に結合しているものが適して
いる。ダイヤモンド粒子同士が強固に結合しているダイ
ヤモンド焼結体の場合は、金属成分の量にもよるが熱膨
張係数はダイヤモンド単結晶のそれに近い値になる。従
って、ダイヤモンド単結晶とダイヤモンド焼結体の間に
熱膨張に起因する応力は少なくなる。このような材料の
例として、ダイヤモンドを70〜95体積%含有し残部
がCoなどの金属を結合材とするものである。更に、金
属成分を除去すると、理論上はダイヤモンド単結晶と同
じ熱膨張係数を持つので、熱膨張に起因する応力はより
少なくなる。
【0015】ダイヤモンドを70〜95体積%含有する
とした理由は、ダイヤモンド粒子同士を強固に結合する
ためである。ダイヤモンドの含有量が、70体積%より
少ない場合はダイヤモンド同士の接触が少ないので、結
合部分の数が少なくなり、結合強度が下がり、本願の目
的を達成できない。ダイヤモンドの含有量が、95体積
%を越える場合、結合材の働きが不足して強度の高いダ
イヤモンド焼結体を作ることが出来ない。
【0016】また、ダイヤモンド単結晶の面が、高強度
ダイヤモンド複合体の上下いずれかの面に現れているこ
とが、以下に示すように品質保証の面から重要である。
即ち、ダイス用の穴を開ける単結晶ダイヤモンドの位置
を確認できる。また、超高圧高温下で焼結する場合、ダ
イヤモンド単結晶の位置がずれて、方位がずれることが
ある。このとき、所定の面方位からのずれなどもX線な
どにより簡単に特定できる。ダイヤモンド単結晶が、高
強度ダイヤモンド複合体を貫通していると、ダイス穴の
加工が容易になる。ダイス穴を加工するとき、ダイス穴
全面に亘り同じ材料で形成されているので、加工方法を
変えなくて済む。さらには、歴史のあるダイヤモンド単
結晶と同じ加工方法を適用できるので、安価で容易に加
工できる。また、異種材料の界面に生じる、研磨による
段差などが生じるのを防ぐことが出来る。
【0017】本発明に用いるダイヤモンド単結晶は、自
形の単結晶を使う必要がある。従って、板状のダイヤモ
ンド複合焼結体の上下面に平行なダイヤモンド単結晶の
面は、自形な単結晶の面である。ところが耐摩耗性は、
結晶の面によって異なる。従って、最も耐摩耗性の高い
面を使うのが望ましい。しかしながら伸線される材料や
使用の条件によって、摩耗特性は異なるので(11
1)、(110)および(100)面を高強度ダイヤモ
ンド複合体の、上下のいずれかの面とするのがより望ま
しい。断面の丸い線材を伸線する場合、摩耗されやすい
面が早く摩耗するので、使用するにつれて断面形状が円
からずれてくる。
【0018】具体的には、ダイヤモンド単結晶の(11
0)面は、耐摩耗性は高いが、対向する2面が摩耗しや
すので偏摩耗を起こし、伸線時の径差が発生する。(1
11)面は、(110)面に比較すれば、偏摩耗は起こ
さないが、劈開である水平割れが発生しやすい。(10
0)面は、割れに対して最も強いが耐摩耗性が低い。な
お、本発明で、ダイヤモンド単結晶の粒径を100μm
以上としたのは、得ようとする鋼線の直径が0.05m
m以上であることによる。
【0019】本発明に用いるダイヤモンド粒子の平均粒
子径は、1〜50μmの間が望ましい。粒子が50μm
を越えると、高強度ダイヤモンド複合体の上下面などの
研磨に時間がかかる。また、1μm以下の平均粒子径の
場合は、ダイヤモンドの含有量が95体積%含有するダ
イヤモンド焼結体を得ることが難しい。望ましくは、ダ
イヤモンド粒子の平均粒子径は1〜15μmである。
【0020】焼結の過程でダイヤモンド粒子の接触部の
ネックが次第に成長して、ダイヤモンド同士が強固に結
合した構造となる。このとき、金属Coは、炭素からダ
イヤモンドへの変換を促進する触媒の働きを有する。従
って、ダイヤモンド焼結体は、強固に結合したダイヤモ
ンド粒子の間に金属Coが網の目のように分散した組織
となっている。このような焼結体から、焼結体中の金属
成分であるCoを除去すると、ダイヤモンド単結晶とほ
ぼ同等の特性を持つダイヤモンドとなる。表面とつなが
っている金属は酸により容易に除去できる。逆に金属が
ダイヤモンドの中に閉じこめられていて表面とつながっ
ていないときは、酸で除去できない。またインクボトル
のような金属も除去しにくい。実質的に金属を除去した
という意味は上記の事項を指したものである。
【0021】Coは、グラファイトとダイヤモンドの変
換触媒なので、この金属を残したまま温度を高めると、
ダイヤモンドがグラファイトに変換しやすくなる。金属
を除去してあると、温度を高めてもグラファイトへの変
換は少ないので、高温の条件でも高強度ダイヤモンド複
合体をダイスにでマウントできる。
【0022】超硬合金などは、ダイヤモンド焼結体や、
ダイヤモンド単結晶に比べて熱膨張係数が大きいので、
本発明のように外周部にこれらの材料を配置した場合、
中のダイヤモンド焼結体を締め付ける効果がある。
【0023】本発明のように0.8mm以下の直径を持
つ線材を伸線する場合、伸線される線の断面積の概略1
0から30倍の面積を持つダイヤモンド単結晶の面が必
要である。また、超硬合金やサーメットで周囲を包囲す
る構造の場合は、ダイヤモンド単結晶の面積に比べて、
線材の面積は4〜10倍である。従って、本発明に用い
ることが出来るダイヤモンド単結晶の大きさの上限は、
上記から概略決めることが出来る。このようにして得ら
れた、高強度ダイヤモンド複合体は、単に高強度鋼線の
みでなく、Wや金などの伸線にも使用出来る。
【0024】
【実施例】実施例1 粒度2μmのダイヤモンド粉末を85体積%、結合材で
あるCo粉末を体積で15%を秤量して、ボールミルに
て混合しダイヤモンド焼結体用原料粉末を製作した。次
に超硬合金製の直径25mmの容器中にダイヤモンド焼
結体用原料粉末を充填しその上に1.0mm×1.0m
m×0.6mmの板状のダイヤモンド単結晶を、(11
1)面が上になるように配置した。次に、その上にダイ
ヤモンド焼結体用原料を追加し、更に金属Coの板を置
き、その上に超硬合金板で蓋をしてカプセルを製作し
た。その断面図を、図1に示す。
【0025】発明者は、このカプセルを超高圧高温発生
装置を用いて5Gpaまで加圧した後、1500℃まで
昇温し15分間保持した。その後、圧力と温度を常温常
圧に戻して、該カプセルを回収し、ダイヤモンド単結晶
の(111)面が、上下面に現れるように加工し、ダイ
ヤモンド複合体を製作した。超硬合金を除去するのは、
研削加工が適している。ダイヤモンド焼結体を除去する
のは、研削に時間がかかるので放電加工が適している。
外周部が超硬合金でその直径は8.1mm、ダイヤモン
ド焼結体部の直径は4mm、厚さは2.9mmの図2に
示す円板であった。 得られた高強度ダイヤモンド複合
体は、85体積%のダイヤモンドを含有していた。これ
を試料1とした。
【0026】実施例2 粒度10μmのダイヤモンド粉末を90体積%、結合材
であるCo粉末10体積%をボールミルにて混合してダ
イヤモンド焼結体用原料粉末を作成した。次にTa容器
中にこのダイヤモンド焼結体用原料粉末を充填しその中
に0.8mm×0.8mm×0.4mmの板状のダイヤ
モンド単結晶を(110)面を上にして配置した。その
上に上記のダイヤモンド焼結体用原料粉末を追加して、
更にその上に金属Co板を置き、金属Ta板で蓋をして
カプセルを製作した。
【0027】このカプセルを超高圧高温発生装置を用い
て5Gpaまで加圧した後、1500℃まで昇温し15
分間保持した。その後、圧力と温度を常温常圧に戻し、
該カプセルを回収した。上の面にダイヤモンド単結晶の
(110)面が出るように、Taを研削除去し、ダイヤ
モンド焼結体を放電加工しで除去し、図3に示す外径が
5.2mm、厚さが2.5mmの板状の高強度ダイヤモ
ンド複合体を製作した。得られたダイヤモンド複合体
は、90体積%のダイヤモンドを含有していた。これを
試料2とした。また、ダイヤモンド単結晶の上になる面
が(110)面ではなく(100)面であり、その他は
試料2と同様にして作成されたものを試料3とした。
【0028】実施例3 実施例2にて製作した高強度ダイヤモンド複合体を塩
酸、硝酸にて酸処理して金属成分を除去した。塩酸、硝
酸いずれの酸を用いても、金属成分を除去できた。この
ダイヤモンド複合体を大気中、1000℃にて10分間
加熱したが、ダイヤモンドの炭化や亀裂等は見られなか
った。これを試料4とした。酸を除去する場合、外周部
に超硬合金を有するものには適していない。
【0029】実施例4 実施例1から2で製作した高強度ダイヤモンド複合体
を、CuとNIの金属合金粉末でステンレスケースに6
50℃で焼結マウントした。また、実施例3で製作した
高強度ダイヤモンド複合体は、1000℃でマウントし
た。これら二つの試料に、更にレーザーによる下穴、超
音波研磨によるダイス用の穴を加工した。リダクション
角度が14゜、ベアリング長さが1mm、リリーフ各2
0゜で、仕上がり線径は0.2mmであった。これらの
ダイスを使用して真鍮メッキされた高強度鋼線を伸線し
たところ、従来は伸線量0.5トンで破損していたダイ
スが欠損無く表1に示す伸線量まで伸線できた。
【表1】
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、真鍮でメッキされた高
強度鋼線をダイヤモンド単結晶で伸線出来るので、表面
が美しく、線径のバラツキが小さい鋼線を生産すること
が出来る。また、寿命の長い単結晶ダイヤモンドダイス
を提供するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の高強度ダイヤモンド複合体を製作する
過程の図で、焼結前の状態の断面図である。
【図2】本発明の高強度ダイヤモンド複合体の1例であ
って、実施例1で得たものである。
【図3】本発明の高強度ダイヤモンド複合体であって、
実施例2で得たものである。
【符号の説明】
1:ダイヤモンド単結晶 2:ダイヤモンド焼結体 3:超硬合金

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高強度ダイヤモンド複合体は、ダイヤモ
    ンド焼結体とダイヤモンド単結晶からなり、板状であっ
    て、その中心部に一つのダイヤモンド単結晶を有し、前
    記ダイヤモンド焼結体がダイヤモンドを70から95体
    積%含有し、前記ダイヤモンド単結晶が、粒径100μ
    m以上であって、前記板状の上下面のいずれかに平行な
    ダイヤモンド単結晶の面を有していることを特徴とする
    高強度ダイヤモンド複合体。
  2. 【請求項2】 前記板状の上下面のいずれかに平行なダ
    イヤモンド単結晶の面が、前記板状の高強度ダイヤモン
    ド複合体の上下いずれかの面に現れていることを特徴と
    する請求項1記載の高強度ダイヤモンド複合体。
  3. 【請求項3】 前記板状の上下面のいずれかに平行なダ
    イヤモンド単結晶の面が、(111)、(110)又は
    (100)面であることを特徴とする請求項1乃至2の
    いずれかの高強度ダイヤモンド複合体。
  4. 【請求項4】 前記ダイヤモンド焼結体中のダイヤモン
    ドの平均粒子径が1μmから50μmであることを特徴
    とする請求項1乃至3のいずれかの高強度ダイヤモンド
    複合体。
  5. 【請求項5】 ダイヤモンド焼結体が実質的に金属成分
    を含まないことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか
    に記載の高強度ダイヤモンド複合体。
  6. 【請求項6】 前記高強度ダイヤモンド複合体の外周部
    が、超硬合金又はサーメットからなることを特徴とする
    請求項1乃至2のいずれかの高強度ダイヤモンド複合
    体。
  7. 【請求項7】 カプセル中にダイヤモンド単結晶を置
    き、その周囲にダイヤモンド粉末と結合材を充填し、該
    カプセルを50MPa以上6GPa以下の圧力、110
    0℃以上1600℃以下の温度で処理し、タイヤモンド
    単結晶の周囲をダイヤモンド焼結体で包囲するように焼
    結し、その後に圧力と温度を常圧、常温に戻しカプセル
    を回収し、少なくとも単結晶の一つの面が板状のダイヤ
    モンド焼結体の片面に現れるようにカプセルとダイヤモ
    ンド焼結体を除去することを特徴とする高強度ダイヤモ
    ンド複合体の製造方法
  8. 【請求項8】 高強度ダイヤモンド複合体がダイヤモン
    ド焼結体とダイヤモンド単結晶からなり、前記ダイヤモ
    ンド焼結体が、ダイヤモンドを70から95体積%含有
    し、板状であって、その中心部に一つのダイヤモンド単
    結晶を有し、前記ダイヤモンド単結晶は、その粒径が1
    00μm以上であって、板状のダイヤモンド焼結体の上
    下面に現れるダイヤモンド単結晶の面が(111)、
    (110)または(100)面で、前記ダイヤモンド単
    結晶の中心部に伸線用の穴を有することを特徴とする高
    強度ダイヤモンド複合体を用いた伸線用ダイス。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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