JP5096307B2 - 伸線ダイス - Google Patents

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本発明は、高硬度金属線材などを伸線する伸線ダイスに関する。
従来、伸線ダイスの材質として単結晶ダイヤモンドが用いられている(特許文献1参照)。しかし、単結晶ダイヤモンドはその結晶方位に依存して摩耗量が異なることから(偏摩耗)、使用時間の経過にともない目的の線径及び真円度が得られないといった問題がある。例えば単結晶ダイヤモンドの(111)面と(100)面ではその摩耗量は大幅に異なる。このため、単結晶ダイヤモンド製ダイスでは、そのダイス孔内面の周囲方向は様々な結晶方位であるため、使用開始当初は円形であっても、短時間で摩耗しやすい面の摩耗が進行して円形が崩れで6角形などの多角形の内面に拡がる。その結果、目的の線径及び真円度が得られなくなる問題がある。
一方、上記の多角形(偏摩耗)対策として、焼結ダイヤモンドを用いる場合がある(特許文献2参照)。焼結ダイヤモンドはダイヤモンド粒子をコバルト等の金属結合材を用いて焼結しており、ダイヤモンド粒子間にはその金属結合材が存在している。しかし、金属結合材部分はダイヤモンド粒子よりも軟らかいため短時間で摩耗が進行する。結合材が減少すればダイヤモンド粒子の脱落も起こり、ダイス孔が拡がり長期間安定した線径及び真円度が得られないといった問題点がある。また、酸を使って結合材を除去して使用する場合もあるが、ダイヤモンド粒子同士の結合力が低いため、粒が脱落して同様に目的の線径及び真円度が得られなくなる問題がある。
また、金属結合材を含まない多結晶ダイヤモンドとして、CVD法(化学気相蒸着法)によって得られた多結晶ダイヤモンドがあり、これをダイスの材料として用いたものがある(特許文献3参照)。しかしながら、この多結晶ダイヤモンドは粒子間結合力が小さいため摩耗寿命が短いといった問題点がある。
特開2002−102917号公報 特開2007−90371号公報 特開平8−229612号公報
本発明は、伸線ダイスにおいて、従来の単結晶ダイヤモンドや金属結合材を含むダイヤモンド焼結体を用いたダイスよりも長期間安定した線径及び真円度が得られるダイスを提供することを目的とする。
本発明者らは、ダイス材料として、コバルト等の金属結合材を含まないダイヤモンド多結晶体であって、当該ダイヤモンド多結晶体を構成するダイヤモンド焼結粒子の平均粒径が50nmより大きく2500nm未満であり、純度が99%以上であり、かつ、該焼結体粒子のD90粒径が(平均粒径+0.9×平均粒径)以下で構成されるダイヤモンド多結晶体を用いることにより、ダイスによって長期間安定した線径及び真円度を得られることを見出して本発明を完成した。
すなわち、本件発明は以下に記載するとおりの伸線ダイスである。
(1)超高圧高温下で非ダイヤモンド型炭素から焼結助剤や触媒の添加なしに変換焼結されて得られたダイヤモンド多結晶体であって、当該ダイヤモンド多結晶体を構成するダイヤモンド焼結粒子の平均粒径が50nmより大きく2500nm未満であり、純度が99%以上であり、かつ、該ダイヤモンド焼結粒子のD90粒径が(平均粒径+平均粒径×0.9)以下であるダイヤモンド多結晶体からなることを特徴とする伸線ダイス。
(2)前記ダイヤモンド焼結粒子のD90粒径が(平均粒径+平均粒径×0.7)以下であることを特徴とする(1)に記載の伸線ダイス。
(3)前記ダイヤモンド焼結粒子のD90粒径が(平均粒径+平均粒径×0.5)以下であることを特徴とする(1)に記載の伸線ダイス。
(4)前記ダイヤモンド多結晶体の硬度が100GPa以上であることを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載の伸線ダイス。
本発明の伸線ダイスによれば、従来の単結晶ダイヤモンドや金属結合材を含むダイヤモンド焼結体を用いたダイスに比べて長期間安定した線径及び真円度を得ることができる。
まず、本発明に係る伸線ダイスを構成するダイヤモンド多結晶体について以下に詳述する。
本発明のダイスの材料である、コバルト等の金属結合材を含まない実質的にダイヤモンド単相(純度99%以上)のダイヤモンド多結晶体は、原料である黒鉛(グラファイト)やグラッシーカーボン、アモルファスカーボンなどの非ダイヤモンド型炭素を超高圧高温下(温度1800〜2600℃、圧力12〜25GPa)で、触媒や溶媒なしに直接的にダイヤモンドに変換させ、同時に焼結させることによって得ることができる。この様にして得られた多結晶ダイヤモンドからなるダイスには単結晶を用いたダイスに見られる様な偏摩耗は起こらない。
伸線ダイスを構成するダイヤモンド多結晶体の硬度は100GPa以上であることが好ましい。ダイヤモンド多結晶体の硬度が100GPa未満であるとダイスの寿命が短くなる。このため、本発明においては、ダイヤモンド多結晶体を構成するダイヤモンド焼結粒子の平均粒径を50nmより大きく2500nm未満とすることにより伸線ダイスとして必要な硬度を確保する。一方、平均粒径が50nm以下及び2500nm以上の場合、硬度が100GPa未満となり、短時間で摩耗が進行するため、長期間安定した線径及び真円度は得られない。
また、本発明においては、ダイヤモンド多結晶体を構成するダイヤモンド焼結粒子のD90粒径を(平均粒径+0.9×平均粒径)以下とする。これは異常摩耗を抑制するためである。
また、D90粒径が(平均粒径+0.7×平均粒径)以下であることがより好ましく、D90粒径が(平均粒径+0.5×平均粒径)以下であることが更に好ましい。
上記の構成に加えて本発明においてはダイヤモンド多結晶体におけるダイヤモンドの純度を99%以上とする。
上記の構成を備えたダイヤモンド多結晶体をダイス材料として用いることにより、ダイスは長期間安定した線径及び真円度を得ることができる。
なお、本発明における平均粒径はTEM(透過型電子顕微鏡)を用いた測定による数平均粒子径であり、その測定方法の詳細は後述する。
ダイヤモンド多結晶体の焼結粒子の平均粒径及びD90粒径は、出発原料の粒径や焼結条件を制御することにより制御することができる。
ダイヤモンド多結晶体において、平均粒径の数値とD90粒径の数値とが上記の関係を満たす場合を具体的な数値で示すと次の通りである。
例1:平均粒径60nmの場合、D90粒径は114nm以下
例2:平均粒径100nmの場合、D90粒径は190nm以下
例3:平均粒径500nmの場合、D90粒径は950nm以下
また、本発明におけると同様に、超高圧高温下で非ダイヤモンド型炭素材料から焼結助剤や触媒の添加なしに変換焼結された緻密で高純度な多結晶ダイヤモンド体を得る方法は例えば下記の文献に記載されている。
非特許文献1:SEIテクニカルレビュー165(2004)68(角谷ら)
特許文献4:特開2007−22888号公報
特許文献5:特開2003−292397号公報
上記の非特許文献1、特許文献4、5に記載の方法で得られるダイヤモンド多結晶体を用いてダイスを製作しその線径及び真円度を調べると、非特許文献1記載のものは平均粒径の約10倍程度の異常成長粒があるためか、また特許文献4に記載のものは添加した粗い原料から変換した粗粒ダイヤモンドを含むためか、先ずその大きな粒子部分で摩耗が極端に進行することがわかった。その結果、線引き時間が経過するにつれて、線径が拡大、また真円度が悪くなるなど、目的の線径及び真円度が得られないという問題点がある。
そこで、安定した目的の線径及び真円度を得るためには、極端に摩耗する部分を無くすことが必要で、その為には、焼結体粒径の粒径分布を制御することが必要であることがわかった。そこで、粒径分布を制御したダイスを製作すると、極端に摩耗する粒子は無くなり、長期間安定した目的の線径及び真円度を得ることができた。また、特許文献5に記載のものも非特許文献1と同様の製造方法であるためか、異常粒成長があり、非特許文献1記載のものと同様の問題がある。
上記の問題は、本発明のように、ダイスの材料として、平均粒径が50nmより大きく2500nm未満であり、純度が99%以上であり、かつ、焼結体粒径のD90粒径を(平均粒径+0.9×平均粒径)以下としたダイヤモンド多結晶体を用いることにより解決することができる。
本発明に係るダイスの実施形態の一例を以下に示す。
まず、測定・評価方法について説明する。
<平均粒径、D90粒径>
本発明における焼結体粒径、D90は透過型電子顕微鏡により倍率10〜50万倍で写真撮影像を元にして画像解析を実施することで得られる。
以下にその詳細方法を示す。
まず、透過型電子顕微鏡で撮影した撮影像を元に焼結体を構成する結晶粒の粒径分布を測定する。具体的には、画像解析ソフト(例えば、Scion Corporation社製、ScionImage)を用いて、個々の粒子を抽出し、抽出した粒子を2値化処理して各粒子の面積(S)を算出する。そして、各粒子の粒径(D)を、同じ面積を有する円の直径(D=2√(S/π))として算出する。
次に、上記で得られた粒径分布をデータ解析ソフト(例えば、OriginLab社製Origin、Parametric Technology社製Mathchad等)によって処理し、D50(平均粒径)、D90粒径を算出する。
以下に記載する実施例、比較例では透過型電子顕微鏡として日立製作所製H−9000を用いた。
<硬度>
実施例、比較例においては、硬度測定はヌープ圧子を用いて測定荷重を4.9Nとして実施した。
<線引き性の評価>
得られた多結晶体を用いてΦ20.0μmのダイスを作製した。このダイスで線材としてφ23μmのステンレス線を用い、ダイス径がφ20.2μmに拡がるまでの線引き時間を測定することにより、線引き性を評価した。
[実施例1]
ダイヤモンドの原料となる非ダイヤモンド型炭素として、その平均粒径が100nmでかつD90粒径が(平均粒径+0.9×平均粒径)以下の180nmである黒鉛(グラファイト)を準備した。これを原料として、ダイヤモンドが熱力学的に安定である圧力条件下において直接的にダイヤモンドに変換焼結させた。これにより、平均粒径が200nmでかつD90粒径が370nmのダイヤモンド多結晶体を得た。この様にして得られたダイヤモンド多結晶体の硬度は110GPaと非常に高いものであった。このダイヤモンド多結晶体から作製したダイスの線引性を評価したところ、線引き時間は単結晶品の3.0倍であった。
[実施例2]
ダイヤモンドの原料となる非ダイヤモンド型炭素として、その平均粒径が110nmでかつD90粒径が(平均粒径+0.7×平均粒径)以下の175nmである黒鉛(グラファイト)を準備した。これを原料として、ダイヤモンドが熱力学的に安定である圧力条件下において直接的にダイヤモンドに変換焼結させた。これにより、平均粒径が230nmでかつD90粒径が380nmのダイヤモンド多結晶体を得た。この様にして得られたダイヤモンド多結晶体の硬度は115GPaと非常に高いものであった。
このダイヤモンド多結晶体から作製したダイスの線引性を評価したところ、線引き時間は単結晶品の4.5倍であった。
[実施例3]
ダイヤモンドの原料となる非ダイヤモンド型炭素として、その平均粒径が95nmでかつD90粒径が(平均粒径+0.5×平均粒径)以下の135nmである黒鉛(グラファイト)を準備した。これを原料として、ダイヤモンドが熱力学的に安定である圧力条件下において直接的にダイヤモンドに変換焼結させた。これにより、平均粒径が180nmでかつD90粒径が260nmのダイヤモンド多結晶体を得た。この様にして得られたダイヤモンド多結晶体の硬度は125GPaと非常に高いものであった。
このダイヤモンド多結晶体から作製したダイスの線引性を評価したところ、線引き時間は単結晶品の5.5倍であった。
[実施例4]
ダイヤモンドの原料となる非ダイヤモンド型炭素として、その平均粒径が30nmでかつD90粒径が(平均粒径+0.5×平均粒径)以下の40nmである黒鉛(グラファイト)を準備した。これを原料として、ダイヤモンドが熱力学的に安定である圧力条件下において直接的にダイヤモンドに変換焼結させた。これにより、平均粒径が55nmでかつD90粒径が80nmのダイヤモンド多結晶体を得た。この様にして得られたダイヤモンド多結晶体の硬度は105GPaと非常に高いものであった。
このダイヤモンド多結晶体から作製したダイスの線引性を評価したところ、線引き時間は単結晶品の3.2倍であった。
[実施例5]
ダイヤモンドの原料となる非ダイヤモンド型炭素として、その平均粒径が30nmでかつD90粒径が(平均粒径+0.5×平均粒径)以下の40nmである黒鉛(グラファイト)を準備した。これを原料として、ダイヤモンドが熱力学的に安定である圧力条件下において、実施例4よりも長時間かけて直接的にダイヤモンドに変換焼結させた。これにより、平均粒径が560nmでかつD90粒径が830nmのダイヤモンド多結晶体を得た。この様にして得られたダイヤモンド多結晶体の硬度は120GPaと非常に高いものであった。
このダイヤモンド多結晶体から作製したダイスの線引性を評価したところ、線引き時間は単結晶品の2.9倍であった。
[実施例6]
ダイヤモンドの原料となる非ダイヤモンド型炭素として、その平均粒径が30nmでかつD90粒径が(平均粒径+0.5×平均粒径)以下の40nmである黒鉛(グラファイト)を準備した。これを原料として、ダイヤモンドが熱力学的に安定である圧力条件下において、実施例5よりもさらに長時間かけて直接的にダイヤモンドに変換焼結させた。これにより、平均粒径が1100nmでかつD90粒径が1600nmのダイヤモンド多結晶体を得た。この様にして得られたダイヤモンド多結晶体の硬度は112GPaと非常に高いものであった。
このダイヤモンド多結晶体から作製したダイスの線引性を評価したところ、線引き時間は単結晶品の2.5倍であった。
[実施例7]
ダイヤモンドの原料となる非ダイヤモンド型炭素として、その平均粒径が30nmでかつD90粒径が(平均粒径+0.5×平均粒径)以下の40nmである黒鉛(グラファイト)を準備した。これを原料として、ダイヤモンドが熱力学的に安定である圧力条件下において実施例6よりもさらに長時間かけて直接的にダイヤモンドに変換焼結させた。これにより、平均粒径が2400nmでかつD90粒径が3500nmのダイヤモンド多結晶体を得た。この様にして得られたダイヤモンド多結晶体の硬度は102GPaと非常に高いものであった。
このダイヤモンド多結晶体から作製したダイスの線引性を評価したところ、線引き時間は単結晶品の2.2倍であった。
[比較例1]
ダイヤモンドの原料となる非ダイヤモンド型炭素として、その平均粒径が100nmでかつD90粒径が(平均粒径+1.1×平均粒径)以下の210nmである黒鉛(グラファイト)を準備した。これを原料として、ダイヤモンドが熱力学的に安定である圧力条件下において直接的にダイヤモンドに変換焼結させた。これにより、平均粒径が200nmでかつD90粒径が400nmのダイヤモンド多結晶体を得た。この様にして得られたダイヤモンド多結晶体の硬度は112GPaと非常に高いものであった。
このダイヤモンド多結晶体から作製したダイスの線引性を評価したところ、線引き時間は単結晶品の1.4倍であった。
[比較例2]
ダイヤモンドの原料となる非ダイヤモンド型炭素として、その平均粒径が20nmでかつD90粒径が(平均粒径+0.9×平均粒径)以下の37nmである黒鉛(グラファイト)を準備した。これを原料として、ダイヤモンドが熱力学的に安定である圧力条件下において直接的にダイヤモンドに変換焼結させた。これにより、平均粒径が45nmでかつD90粒径が80nmのダイヤモンド多結晶体を得た。この様にして得られたダイヤモンド多結晶体の硬度は95GPaと若干柔らかいものであった。 このダイヤモンド多結晶体から作製したダイスの線引性を評価したところ、線引き時間は単結晶品の1.1倍であった。
[比較例3]
ダイヤモンドの原料となる非ダイヤモンド型炭素として、その平均粒径が100nmでかつD90粒径が(平均粒径+0.9×平均粒径)以下の180nmである黒鉛(グラファイト)を準備した。これを原料として、ダイヤモンドが熱力学的に安定である圧力条件下において直接的にダイヤモンドに変換焼結させた。これにより、平均粒径が2700nmでかつD90粒径が3900nmのダイヤモンド多結晶体を得た。この様にして得られたダイヤモンド多結晶体の硬度は91GPaと若干柔らかいものであった。
このダイヤモンド多結晶体から作製したダイスの線引性を評価したところ、線引き時間は単結晶品の1.1倍であった。
表1に上記実施例及び比較例におけるダイヤモンド多結晶体の焼結粒子の平均粒径、D90粒径、係数(K)、硬度及び摩耗量の各数値を示した。なお、係数(K)は次式(1)で定義されるものである。
D90粒径=平均粒径+平均粒径×K ・・・(1)
表1に上記実施例及び比較例におけるダイヤモンド多結晶体の焼結粒子の平均粒径、D90粒径、係数(K)、硬度及び線引き時間の各数値を示した。なお、係数(K)は次式(1)で定義されるものである。
D90粒径=平均粒径+平均粒径×K ・・・(1)
Figure 0005096307
本発明で用いる多結晶ダイヤモンドは、従来の単結晶ダイヤモンドや金属結合材を含むダイヤモンド焼結体に比べて偏摩耗することがなく長期間安定して加工することができるので、伸線ダイスの用途に好適に使用することができる。

Claims (4)

  1. 超高圧高温下で非ダイヤモンド型炭素から焼結助剤や触媒の添加なしに変換焼結されて得られたダイヤモンド多結晶体であって、当該ダイヤモンド多結晶体を構成するダイヤモンド焼結粒子の平均粒径が50nmより大きく2500nm未満であり、純度が99%以上であり、かつ、該ダイヤモンド焼結粒子のD90粒径が(平均粒径+平均粒径×0.9)以下であるダイヤモンド多結晶体からなることを特徴とする伸線ダイス。
  2. 前記ダイヤモンド焼結粒子のD90粒径が(平均粒径+平均粒径×0.7)以下であることを特徴とする請求項1に記載の伸線ダイス。
  3. 前記ダイヤモンド焼結粒子のD90粒径が(平均粒径+平均粒径×0.5)以下であることを特徴とする請求項1に記載の伸線ダイス。
  4. 前記ダイヤモンド多結晶体の硬度が100GPa以上であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の伸線ダイス。
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