JPWO2018025427A1 - 空調制御システム - Google Patents

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Abstract

空調制御システム(1)は、サーバ(3)を有している。サーバ(3)は、インターネットなどのネットワークを介して空気調和機(2)と通信可能となっている。また、サーバ(3)は、インターネットなどのネットワークを介して、天気予報データ(4)を入手することができる。サーバ(3)は、空気調和機(2)の運転方法を決定するための複数種類の運転制御テーブルを格納しているメモリ(記憶部)と、天気予報データ(4)に基づいて運転制御テーブルを選択する制御部と、制御部が選択した運転制御テーブルを空気調和機(2)に送信する送信部(通信インターフェース)とを備えている。

Description

本発明は、空気調和機の運転を制御する空調制御システムに関する。
冷房運転および暖房運転などの運転を行う空気調和機においては、自動運転という運転モードでの運転が可能である。自動運転とは、空気調和機が、室外の気温(外気温)・室内の気温(室温)などの情報を取得し、これらの情報に基づいて、最適な運転方法および設定温度などの選択を行うという運転モードである。
空気調和機の自動運転に関しては、季節の変わり目である中間期における冷暖房の選択や、設定温度の最適化を行うための制御方法について種々の検討がされている。中間期を考慮した制御方法としては、例えば、空気調和機が暦情報を取得し、暦に応じて運転モードおよび設定温度を制御するという方法がある。
また、特許文献1には、体感的に快適な運転モードの選択や、よりきめ細やかな設定温度の選択を可能とした自動運転を可能とする空気調和機が提案されている。この空気調和機は、室内温度センサ、外気温度センサなどから得られる環境情報と、機器が設置されている地域の情報と、現在日時の属する暦情報とに基づいて、空調運転を自動運転制御するための自動運転情報を生成する。
特開2014−9932号公報
しかしながら、暦に基づいて運転モードおよび設定温度などを決定するという従来の方法では、「寒の戻り」や「残暑」などの季節外れの気候が発生した場合などに、実情に即した自動運転ができなくなる可能性がある。
そこで、本発明では、空気調和機が設置されている場所およびその時の状況により即した空調運転の制御を行うことのできる空調制御システムを提供する。
本発明の一局面にかかる空調制御システムは、空気調和機の運転方法を決定するための複数種類の運転制御テーブルを格納している記憶部と、天気に関する予測データに基づいて、前記運転制御テーブルを選択する制御部と、前記制御部が選択した運転制御テーブルを前記空気調和機に送信する送信部とを備えている。
また、本発明の別の局面にかかる空調制御システムは、空気調和機の運転方法を決定するための複数種類の運転制御テーブルを格納している記憶部と、前記空気調和機が設置されている場所の外気温および室温の情報を受信する受信部と、天気に関する予測データに基づいて、前記運転制御テーブルを選択し、選択した前記運転制御テーブル並びに前記外気温および室温の情報にしたがって、前記空気調和機の運転方法を制御する制御信号を作成する制御部と、前記制御信号を前記空気調和機に送信する送信部とを備えている。
また、本発明のさらに別の局面にかかる空調制御システムは、気象情報に関する予測データを受信する受信部と、熱媒体を圧縮する圧縮機と、室内側熱交換器と、熱媒体を減圧する膨張弁と、室外側熱交換器とを含むヒートポンプサイクルと、前記ヒートポンプサイクルの運転方法を決定するための複数種類の運転制御テーブルを格納している記憶部と、前記予測データに基づいて、前記記憶部に格納されている運転制御テーブルを選択し、選択した運転制御テーブルに基づいて、前記ヒートポンプサイクルの運転を制御する制御部とを備えている。
上記の本発明の他の局面にかかる空調制御システムにおいて、前記予測データは、予想最低気温および予想最高気温のデータを含んでいてもよい。
上記の本発明の他の局面にかかる空調制御システムにおいて、前記予測データは、空模様の予測データをさらに含み、前記制御部は、前記空模様の予測データに基づいて、前記運転制御テーブルを補正してもよい。
上記の本発明の他の局面にかかる空調制御システムにおいて、前記制御部は、前記空気調和機または前記空調制御システムが設置されている場所の気圧のデータを取得し、前記気圧のデータをさらに考慮して、前記記憶部に格納されている運転制御テーブルを選択してもよい。
上記の本発明の他の局面にかかる空調制御システムにおいて、前記制御部は、現在の季節に関する季節データを取得し、前記季節のデータをさらに考慮して、前記記憶部に格納されている運転制御テーブルを選択してもよい。
上記の本発明の他の局面にかかる空調制御システムにおいて、前記制御部は、前記空気調和機または前記空調制御システムが設置されている地域に関する地域データを取得し、前記地域データに基づいて、前記運転制御テーブルを補正してもよい。
上記の本発明の他の局面にかかる空調制御システムにおいて、前記複数種類の運転制御テーブルには、夏テーブル、冬テーブル、および基本テーブルが含まれていてもよい。
上記の本発明の他の局面にかかる空調制御システムにおいて、前記運転制御テーブルは、外気温と、室温と、外気温および室温に基づいて決定される運転方法とが関連付けられていてもよい。さらに、前記運転制御テーブルには、外気温と、室温と、外気温および室温に基づいて決定される空気調和機の設定温度とを関連付けた情報が含まれていてもよい。
以上のように、本発明の一局面にかかる空調制御システムによれば、空気調和機が設置されている場所およびその時の状況により即した空調運転の制御を行うことができる。
本発明の第1の実施形態にかかる空調制御システムの全体構成を示す模式図である。 図1に示す空調制御システムを構成する空気調和機の内部構成を示すブロック図である。 図1に示す空調制御システムを構成する空気調和機の全体構成を示す模式図である。 図1に示す空調制御システムを構成するサーバの内部構成を示すブロック図である。 図1に示す空調制御システムにおいて、予想気温(最高気温/最低気温)と使用するテーブルの種類との関係を示す図である。 図1に示す空調制御システムにおいて、空気調和機の運転制御に利用される夏テーブルの一例を示す図である。 図1に示す空調制御システムにおいて、空気調和機の運転制御に利用される冬テーブルの一例を示す図である。 図1に示す空調制御システムにおいて、空気調和機の運転制御に利用される基本テーブルまたは春テーブルの一例を示す図である。 図1に示す空調制御システムにおいて、空気調和機の運転制御に利用される秋テーブルの一例を示す図である。 図1に示す空調制御システムにおいて、空気調和機の運転制御の流れを示すフローチャートである。(a)は、サーバ側での運転制御の流れを示す。(b)は、空気調和機側での運転制御の流れを示す。 本発明の第2の実施形態にかかる空調制御システムにおいて、空気調和機の運転制御の流れを示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態にかかる空調制御システムにおいて、空気調和機の運転制御の流れを示すフローチャートである。 本発明の第4の実施形態にかかる空調制御システムの概略構成を示す模式図である。 図13に示す空調制御システムを構成するスマートフォンの内部構成を示すブロック図である。 本発明の第5の実施形態にかかる空調制御システムを構成する空気調和機の内部構成を示すブロック図である。 本発明の第6の実施形態にかかる空気調和機の構成を示すブロック図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の各実施形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
〔第1の実施形態〕
第1の実施形態では、本発明の一態様の空調制御システムを、サーバと空気調和機とがインターネットなどのネットワークを介して通信可能に構成されたネットワークシステムに適用する例を挙げて説明する。具体的には、空気調和機と、空気調和機の運転を制御するためのサービスを提供するためのサーバとが、ネットワーク(インターネット)で接続された空調制御システムを例に挙げて説明する。
図1には、第1の実施形態にかかる空調制御システム1(以下、単にシステムとも呼ぶ)の全体構成を示す。空調制御システム1は、主として、空気調和機2と、サーバ3とで構成される。空気調和機2とサーバ3とは、インターネットなどのネットワークを介して通信可能となっている。また、図1に示すように、サーバ3は、インターネットなどのネットワークを介して、天気予報データ(天気に関する予測データ)4を入手することができる。
ここで、天気とは、特定の場所および特定の時刻の気象状態のことをいう。また、本明細書では、天気という用語は、気温、湿度、空模様(晴れ、雨、くもりなど)、風速、雲量、日照量、および気圧などの各要素のそれぞれ、並びに、これら各要素を複数組み合わせたものを意味するものとして用いられる。そして、天気予報データ(天気に関する予測データ)とは、週単位、日単位、および時間単位などで、将来の天気を予測したデータのことを意味する。
<空気調和機の構成>
先ず、空調制御システム1を構成する空気調和機2の全体構成と基本的な動作の概要について説明する。本実施形態にかかる空気調和機2は、例えば、冷房運転、暖房運転、除湿運転、および送風運転という複数種類の運転方法での運転が可能である。また、本実施形態にかかる空気調和機2は、インターネットを介して通信可能に接続されたサーバ3からの指令に基づいて、自動運転を行うことができる。
ここで、自動運転とは、冷房運転、暖房運転、除湿運転、および送風運転などの空気調和機2の各種運転方法を、ユーザが選択するのではなく、空調制御システム1が自動で決定する運転モードのことをいう。すなわち、空気調和機2が取り得る運転モードは、自動運転モードと、ユーザが手動で運転の種類を選択する手動運転モードとに大きく分けられる。なお、手動運転モードの中には、例えば、冷房運転、暖房運転、除湿運転、および送風運転という複数種類の運転モード(運転方法)が含まれている。
自動運転では、サーバ3は、クラウド上で天気予報データ4を取得し、この天気予報データ4に基づいて、空気調和機2の運転方法および設定温度などを決定するための運転制御テーブルを選択する。サーバ3内で選択された運転制御テーブルは、空気調和機2に送信される。空気調和機2は、サーバ3から送信された運転制御テーブルを用いて、運転方法を決定する。具体的には、空気調和機2は、運転制御テーブルを参照して、空気調和機2が設置されている環境下における現在の外気温および室温の情報に基づいて、取るべき運転方法を選択する。
図2は、空気調和機2の内部構成を示す。図3は、空気調和機2の全体構成を示す。図3では、空気調和機2の冷房運転時の冷媒(熱媒体)の流れを実線の矢印で示し、空気調和機2の暖房運転時の冷媒(熱媒体)の流れを破線の矢印で示している。なお、除湿運転では、冷房運転と同様にヒートポンプサイクル内で冷媒を循環させつつ、室内の湿度を低下させる運転を行う。また、送風運転では、ヒートポンプサイクルの運転は停止し、室内送風機13のみを運転させる。
図2および図3に示すように、本実施の形態にかかる空気調和機2は、セパレート式の空気調和機であって、主として、室内機10と室外機50とから構成されている。なお、空気調和機2は、室内機10と室外機50とが冷媒配管57および58を介して接続されることによって構成されている。以下、室外機50、室内機10、冷媒配管57および58について詳述する。
(1)室外機
室外機50は、主に、筐体51、圧縮機52、四方弁53、室外熱交換器54、膨張弁55、室外送風機56、二方弁59、三方弁60、および外気温度計62から構成されている。なお、この室外機50は、屋外に設置されている。
筐体51には、圧縮機52、四方弁53、室外熱交換器(室外側熱交換器)54、膨張弁55、室外送風機56、二方弁59、および三方弁60等が収納されている。
圧縮機52は、吐出管52aおよび吸入管52bを有している。吐出管52aおよび吸入管52bは、それぞれ、四方弁53の異なる接続口に接続されている。圧縮機52は、運転時、吸入管52bから低圧の冷媒ガスを吸入し、その冷媒ガスを圧縮して高圧の冷媒ガスを生成した後、その高圧の冷媒ガスを吐出管52aから吐出する。
四方弁53は、冷媒配管を介して圧縮機52の吐出管52aおよび吸入管52b、室外熱交換器54ならびに室内熱交換器12に接続されている。四方弁53は、運転時、空気調和機2の制御部20(図2参照)から送信される制御信号に従って、冷凍サイクルの経路を切り換える。すなわち、四方弁53は、冷房運転状態と暖房運転状態との間で経路の切り換えを行う。
具体的には、冷房運転状態では、四方弁53は、圧縮機52の吐出管52aを室外熱交換器54に連結させると共に圧縮機52の吸入管52bを室内熱交換器12に連結させる(図3の実線矢印参照)。一方、暖房運転状態では、四方弁53は、圧縮機52の吐出管52aを室内熱交換器12に連結させると共に圧縮機52の吸入管52bを室外熱交換器54に連結させる(図3の破線矢印参照)。
室外熱交換器54は、左右両端で複数回折り返された伝熱管(図示せず)に多数の放熱フィン(図示せず)が取り付けられたものであって、冷房運転時には凝縮器として機能し、暖房運転時には蒸発器として機能する。
膨張弁55は、一方が冷媒配管を介して二方弁59に接続されると共に、他方が室外熱交換器54に接続されている。膨張弁55は、運転時において、凝縮器(暖房時は室内熱交換器12であり、冷房時は室外熱交換器54である)から流出する高温高圧の液冷媒を蒸発しやすい状態に減圧すると共に、蒸発器(暖房時は室外熱交換器54であり、冷房時は室内熱交換器12である)への冷媒供給量を調節する役目を担っている。
室外送風機56は、主に、プロペラファンおよびモータから構成されている。プロペラファンは、モータによって回転駆動され、屋外の外気を室外熱交換器54に供給する。モータは、空気調和機2の制御部20から送信される制御信号に従って動作する。
二方弁59には、冷媒配管57が連結されている。冷媒配管57は、室外機と室内機とを連結する。なお、二方弁59は、室外機50から冷媒配管57が取り外されるときに閉じられ、冷媒が室外機50から外部に漏れることを防ぐ。
三方弁60は、一方が冷媒配管を介して四方弁53に連結されると共に、他方が冷媒配管58と連結される。これにより、室外機と室内機とが連結される。なお、三方弁60は、室外機50から冷媒配管58が取り外されるときに閉じられ、冷媒が室外機50から外部に漏れることを防ぐ。また、室外機50から、あるいは室内機10を含めた冷凍サイクル(冷却機構)全体から、冷媒を回収する必要があるときは、三方弁60を通じて冷媒の回収が行われる。
外気温度計62は、室外機50が設置されている屋外の温度を測定する。
(2)室内機
室内機10は、主な構成部材として、筐体11、室内熱交換器(室内側熱交換器)12、室内送風機13、室内温度計15、室内湿度計16、スピーカ18、表示部21、および通信インターフェース22などを備えている。また、図2に示すように、空気調和機2は、室内機10とは別の構成部材として、リモートコントローラ26を有している。
筐体11には、室内熱交換器12、室内送風機13、室内温度計15、室内湿度計16、および制御部20等が収納されている。
室内熱交換器12は、図3に示すように、3個の熱交換器を、室内送風機13を覆う屋根(逆V字形状)のように組み合わせたものである。なお、各熱交換器は、左右両端で複数回折り返された伝熱管(図示せず)に多数の放熱フィン(図示せず)が取り付けられたものであって、暖房運転時には凝縮器として機能し、冷房運転時には蒸発器として機能する。
室内送風機13は、主に、クロスフローファンおよびモータから構成されている。クロスフローファンは、モータによって回転駆動され、室内の空気を筐体11に吸い込んで室内熱交換器12に供給すると共に、室内熱交換器12で熱交換された空気を室内に送出する。
室内温度計15は、室内機10が設置されている室内の温度を測定する。室内温度計15は、例えば、筐体11の室内空気吸込み口付近に配置されている。
室内湿度計16は、室内機10が設置されている室内の湿度を測定する。室内湿度計16は、例えば、筐体11の室内空気吸込み口付近に配置されている。
スピーカ18は、サーバ3から送信された指令(例えば、天気予報データ4に基づいて作成された音声データ)に基づいて、例えば、空気調和機2の運転停止時などに、本日の天気予報、降水確率、および予想気温などを発話する。また、スピーカ18は、空気調和機2の運転の開始時、空気調和機2の運転の終了時、運転モードの変更時などに、室内の人にその旨を報知する音声を発するようにしてもよい。また、スピーカ18は、自動運転モードでの運転を行っているときに、現在の運転方法の通知を行うように構成されていてもよい。
制御部20は、空気調和機2内の各構成部品と接続され、これらの制御を行う。制御部20内には、メモリ23、およびタイマ24などが備えられている。また、本実施形態においては、制御部20は、サーバ3から送信された運転制御テーブルを参照しながら、空気調和機2の運転方法を決定する。そして、制御部20は、決定した運転方法にしたがって空気調和機2内の各構成部品を制御する。
メモリ23は、ROM(read only memory)及びRAM(Random Access Memory)を含む。メモリ23は、空気調和機2の動作プログラムや設定データを記憶するとともに制御部20による演算結果を一時記憶する。タイマ24は、必要に応じて、制御部20内で行われる処理の時間、空気調和機2内の各構成部材の動作時間などを計測する。
表示部21は、液晶表示パネルおよびLEDライトなどを含む。表示部21は制御部20からの信号に基づいて空気調和機2の動作状況や警報等を表示する。
通信インターフェース22は、アンテナやコネクタによって実現される。通信インターフェース22は、有線通信あるいは無線通信によって他の装置との間でデータをやり取りする。具体的には、通信インターフェース22は、リモートコントローラ(操作部)26を操作した際に送信される赤外線の信号を受信する。さらに、通信インターフェース22は、サーバ3から送信される各種信号、各種データ(例えば、運転制御テーブルなど)、および各種指令などを受信する。また、通信インターフェース22は、サーバ3に対して、外気温、室温、および室内の湿度などの情報を送信することもできる。
リモートコントローラ(操作部)26は、ユーザが空気調和機2を操作するための操作部として機能する。ユーザは、例えば、リモートコントローラ26を操作して、空気調和機2の運転モード、設定温度などを選択することができる。
(3)冷媒配管
冷媒配管57は、冷媒配管58よりも細い管であって、運転時に液冷媒が流れる。冷媒配管58は、冷媒配管57よりも太い管であって、運転時にガス冷媒が流れる。なお、熱媒体(冷媒)としては、例えば、HFC系のR410AやR32等が用いられる。
上記の構成を有する空気調和機2において、室外機50の圧縮機52、四方弁53、室外熱交換器54および膨張弁55、ならびに室内機10の室内熱交換器12は、冷媒配管57,58によって順次接続されている。これにより、冷凍サイクル(ヒートポンプサイクル)が構成される。
<サーバの構成>
次に、空調制御システム1を構成するサーバ3について説明する。図4は、空調制御システム1を構成するサーバ3の内部構成を示す。
サーバ3は、インターネットなどのネットワークを介して、空気調和機2と接続される。図4に示すように、サーバ3は、制御部31、メモリ32、および通信インターフェース33などを備えている。
制御部31は、メモリ32あるいは外部の記憶媒体に記憶されているプログラムを実行することによって、サーバ3の各部を制御する。すなわち、制御部31は、メモリ32に格納されているプログラムを実行することによって、後述する各種の処理を実現する。
メモリ32は、各種のRAM、各種のROM、フラッシュメモリなどによって実現される。メモリ32は、制御部31によって実行されるプログラムや、制御部31によるプログラムの実行により生成されたデータ、スイッチやキーボードから入力されたデータ、空気調和機2から受信したデータ、および空気調和機2の運転を制御するための運転制御テーブル(図6から図9など参照)などを記憶する。
通信インターフェース33は、有線通信あるいは無線通信によって他の装置との間でデータをやり取りする。
<空気調和機の自動運転の制御について>
続いて、本実施形態にかかるシステム1において、空気調和機2の自動運転を制御する方法について、図1、図2、図4、図5から図8、および図10を参照しながら説明する。図5には、運転制御テーブルの決定方法を説明するために、天気予報データからの予想気温と使用する運転制御テーブルとの関係の一例を示す。図6から図9には、運転制御テーブルの例を示す。具体的には、図6は、夏テーブルの一例であり、図7は、冬テーブルの一例であり、図8は、基本テーブルの一例である。システム1における空気調和機2の運転制御の流れを示す。
以下では、空気調和機2が、暖房運転、冷房運転、および送風運転の3種類の運転方法による空調を行う場合を例に挙げて説明する。但し、本発明の一態様の空調制御システムでは、空気調和機の運転方法は、これら3種類に限定はされない。これ以外の運転方法として、例えば、除湿運転などが可能な空気調和機にも、本発明を適用できる。
本実施形態のシステム1において、図6から図8に示す3種類の運転制御テーブルは、サーバ3内のメモリ(記憶部)32に格納されている。そして、サーバ3の制御部31は、クラウド上に存在する天気情報サーバから提供される天気予報データ4に基づいて、上記3種類の運転制御テーブルの中から1種類の運転制御テーブルを選択する。なお、天気情報サーバとしては、例えば、天気予報を提供するサービスを行っている会社が運営するサーバなどが該当する。
天気予報データには、週間天気予報、1日の予想最低気温および予想最高気温、並びに、数時間ごとの天気(空模様)、風速、および降水確率などの予測情報が含まれている。本実施形態では、これらの天気予報データのうち、1日の予想最低気温および予想最高気温の情報に基づいて、運転制御テーブルの選択を行う。天気情報サーバから送信された天気予報データ4は、サーバ3内のメモリ32に格納される。
なお、サーバ3において、天気情報サーバから天気予報データ4を取得する頻度については、特に限定はされないが、例えば、1日1回とすることができる。また、1日の予想最低気温および予想最高気温の情報は、例えば、該当日の前日に提供される翌日の天気予報データから取得することができる。また、天気予報データ4の取得頻度をより多く(1日数回、または数時間ごとなど)とした場合には、制御部31は、新しい天気予報データを取得するごとにメモリ32内のデータを更新する。そして、最新の天気予報データに基づいて、運転制御テーブルの選択を行うことが好ましい。
続いて、運転制御テーブルの決定方法について、図5を参照しながら説明する。上述したように、サーバ3は、天気予報データ4に含まれる1日(該当する期日)の予想最低気温および予想最高気温の情報に基づいて、運転制御テーブルの選択を行う。
図5には、冬テーブル、夏テーブル、および基本テーブルがそれぞれ選択されるときの、予想最低気温と予想最高気温の例を示す。図5では、上向きの矢印(↑)の位置が予想最高気温を指し、下向きの矢印(↓)の位置が予想最低気温を指している。
一例では、予想最低気温が15℃以上のときには、夏テーブル(図6参照)を選択する。また、予想最高気温が15℃以下のときには、冬テーブル(図7参照)を選択する。また、これらの何れにも該当しないとき(すなわち、予想最低気温が15℃未満で予想最高気温が15℃を超えるとき)には、基本テーブル(図8参照)を選択する。言い換えると、秋や春などの季節には、基本テーブルが選択される可能性が高くなる。
なお、予想最低気温と予想最高気温の両方を考慮して、夏テーブルおよび冬テーブルを選択するようにしてもよい。このようにすれば、より細やかな制御が可能となる。例えば、テーブルを選択する際に用いる温度の基準ラインをより細かく設定することで、より細やかな制御を行うことができる。具体的には、図5に示す15℃という温度ラインを中間温度ラインとする。そして、中間温度ライン以外の温度ラインを設けることで、より細かな場合分けに基づくテーブル選択を行うことができる。一例として、中間温度ラインよりも高い温度を閾値とする高温ラインと、中間温度ラインよりも低い温度を閾値とする低温ラインとをさらに設けてもよい。そして、例えば、以下のような場合分けに基づいてテーブルを選択することができる。
この例では、基本テーブル、夏テーブル、冬テーブルの他に、夏高温テーブルおよび冬低温テーブルを使用する。夏高温テーブルは、例えば、猛暑の時期などに選択されることが想定される。また、冬低温テーブルは、例えば、寒冷地や真冬の時期などに選択されることが想定される。
・基本テーブルを選択する場合:予想最低気温と予想最高気温の両方が、高温ラインと低温ラインとの間にあるとき。
・夏テーブルを選択する場合:予想最低気温が中間温度ラインより高くかつ高温ライン未
満であるとき。
・夏高温テーブルを選択する場合:予想最低気温が高温ライン以上であるとき。
・冬テーブルを選択する場合:予想最高気温が中間温度ライン以下かつ低温ラインより高いとき。
・冬低温テーブルを選択する場合:予想最高気温が低温ライン以下であるとき。
なお、本実施形態では、中間温度ラインの温度は15℃に必ずしも限定されない。中間温度ラインの温度は、実験結果などに基づいて適宜設定することができる。同様に、高温ラインの温度および低温ラインの温度も、実験結果などに基づいて適宜設定することができる。
図6から図8には、各種運転制御テーブルの例を示す。各運転制御テーブルは、横軸に外気温が設定され、縦軸に室温が設定されている。空気調和機2は、サーバ3から送信された運転制御テーブルにしたがって、空気調和機2の運転方法と設定温度を決定する。具体的には、空気調和機2の制御部20は、室内温度計15から取得した室温データと、外気温度計62から取得した外気温データに基づいて、メモリ23に格納されている運転制御テーブルを参照し、運転方法と設定温度を決定する。
例えば、図6に示す夏テーブルを用いて運転制御を行う場合、室温データが27℃であり、外気温データが33℃あると、該当する室温と外気温の交差する位置の運転方法および設定温度が選択される。すなわち、図6中に破線の矢印で示すように、運転方法として「冷房運転」が選択され、設定温度として「27℃」が選択される。
なお、図6から図8に示す各テーブルを比較すればわかるように、夏テーブル、冬テーブル、および基本テーブルでは、同じ外気温および室温の場合であっても、選択される運転方法および設定温度は異なっている。例えば、通常、春や秋などの中間期に選択される可能性の高い基本テーブルでは、運転方法として送風運転が選択される割合が高くなっている(図8参照)。これは、空気調和機2の設置されている場所におけるその日の気候状況によりうまく適合した運転制御方法で、空気調和機2の運転を制御するためである。つまり、天気予報データ4に含まれる予想気温から、該当する季節のテーブルを選択することで、より季節の特性を考慮した運転制御方法を採用することができる。
例えば、予想最低気温26℃、予想最高気温35℃という真夏の日には、サーバ3において夏テーブルが選択される。そして、空気調和機2は、夏テーブルを参照して、運転方法および設定温度を決定することができる。
また、例えば、日本において5月は、季節としては春に該当する。しかし、もし天気予報データ4に含まれる「予想最低気温の情報、予想最高気温の情報」が、「予想最低気温21℃、予想最高気温28℃」である場合には、予想最低気温が15℃以上であるので、夏テーブルが選択される。そして、「予想最低気温21℃、予想最高気温28℃」という天気予報データ4の該当期日には、空気調和機2は、夏テーブルを参照して、運転方法および設定温度を決定することができる。これにより、空気調和機2が設置されている場所における、その日の気候状況により適した運転方法および設定温度を決定することができる。
続いて、システム1における空気調和機2の運転制御の流れを、図10を参照しながら説明する。図10(a)には、システム1を構成するサーバ3(特に、制御部31)における制御の流れを示す。図10(b)には、システム1を構成する空気調和機2(特に、制御部20)における制御の流れを示す。
図10(a)に示すように、最初に、サーバ3において、空気調和機2が設置されている場所(地域)の登録が行われる(ステップS11)。設置場所の登録は、例えば、インターネットなどを介してシステム1内に空気調和機2を組み込む際に行われる。具体的には、例えば、空気調和機2が設置される住所の郵便番号の情報を、空気調和機2からサーバ3へ送信することによって行うことができる。より具体的には、例えば、ユーザ(あるいは、空気調和機2の設置業者)がリモートコントローラ26にて、郵便番号を選択し、その選択した郵便番号を空気調和機2へ送信する。空気調和機2は、受信した郵便番号をサーバ3へ送信する。
設置場所の登録が行われると、サーバ3内の制御部31では、空気調和機2が設置されている場所が該当する地方の天気予報データ4を取得することができる(ステップS12)。その後、サーバ3内の制御部31は、クラウド上に存在する天気情報サーバから提供される天気予報データ4(具体的には、予想最高気温の情報、予想最低気温の情報)に基づいて、メモリ32に格納されている複数種類の運転制御テーブルの中から1種類の運転制御テーブルを選択する(ステップS13)。
そして、サーバ3内の制御部31が選択した運転制御テーブルの情報は、通信インターフェース33を介して、空気調和機2へ送信される(ステップS14)。
続いて、図10(b)に示すように、空気調和機2の通信インターフェース22は、サーバ3から送信された運転制御テーブルのデータを受信する(ステップS21)。受信した運転制御テーブルのデータは、制御部20内のメモリ23に格納される。
その後、ユーザは、リモートコントローラ26などから空気調和機2に対して自動運転モードを開始する指令を送信する。すなわち、制御部20は、自動運転モードON信号を受信する(ステップS22)。なお、後述の第4の実施形態のように、システム200がスマートフォン5などの携帯端末を有する場合には、スマートフォン5から自動運転モードを開始する指令を送信することも可能である。
すると、制御部20は、室内温度計15から室温データを取得し、外気温度計62から外気温データを取得する(ステップS23)。そして、制御部20は、メモリ23に格納されている運転制御テーブルを参照し、運転方法と設定温度を決定する(ステップS24)。そして、制御部20は、決定した運転方法と設定温度にしたがって、空気調和機2の自動運転を開始する(ステップS25)。
以上のような流れで、空気調和機2の自動運転の制御が行われる。このように、本実施形態にかかる空調制御システム1によれば、天気予報データ4に含まれる空気調和機2が設置されている場所における予想気温に基づいて、該当する期日(または日時)に使用する運転制御テーブルを選択する。そして、空気調和機2は、選択した運転制御テーブルを用いて自動運転の制御を行う。そのため、空気調和機2が設置されている場所およびその時の状況により即した空調運転の制御を行うことができる。
上述の例では、空気調和機2が、暖房運転、冷房運転、および送風運転の3種類の運転方法による空調を行う場合の自動運転の制御について説明した。しかし、これは本発明の一例である。本発明の一態様では、上記の3種類の運転方法に加えて、除湿運転を行うことが可能な空気調和機の自動運転に適用することもできる。この場合には、運転制御テーブルに室内湿度のパラメータを加えることが好ましい。そして、空気調和機2に備えられた室内湿度計16の検知結果に基づいて、冷房運転の代わりに除湿運転を行うか否かを決定すればよい。
なお、本実施形態にかかる空調制御システム1は、それを構成する各装置(例えば、空気調和機2)の役割の一部または全部を、他の装置(例えば、クラウド上のサーバ3)が実行してもよい。ここで、クラウドとは、空気調和機と定期的に通信可能な複数のサーバを含むサーバ群で構成される。各サーバは、各種データの収集、蓄積、および発信が可能であり、各種データを処理してテーブルなどを作成することができる。
<変形例について>
ここで、システム1において行われる空気調和機2の自動運転の制御方法の変形例を、図6から図9を参照しながら説明する。上述の第1の実施形態では、図6から図8に示す3種類の運転制御テーブルを用いて、空気調和機2の自動運転の制御を行っている。一方、本変形例では、図6から図9に示す4種類の運転制御テーブルを用いて、空気調和機2の自動運転の制御を行う。
図6に示す夏テーブルと、図7に示す冬テーブルを選択する方法については、第1の実施形態と同様の方法が適用できる。図8は、本変形例に使用される春テーブルの一例である。図9は、本変形例に使用される秋テーブルの一例である。
本変形例では、予想最低気温が15℃以上のときには、夏テーブル(図6参照)を選択する。また、最高気温が15℃以下のときには、冬テーブル(図7参照)を選択する。また、これらの何れにも該当しないとき(すなわち、予想最低気温が15℃未満で予想最高気温が15℃を超えるとき)には、春テーブル(図8参照)または秋テーブル(図9参照)を選択する。
なお、春テーブルと秋テーブルの何れを選択するかは、例えば、天気予報データ4内に含まれている暦情報(該当期日の日付に関する情報)に基づいて決定することができる。例えば、サーバ3が受信した天気予報データ4内に含まれている暦情報が、4月から9月の何れかの日付である場合には、サーバ3内の制御部は、春テーブルを選択する。一方、サーバ3が受信した天気予報データ4内に含まれている暦情報が、1月から3月または10月から12月の何れかの日付である場合には、サーバ3内の制御部は、秋テーブルを選択する。
以上のように、本変形例によれば、4種類の運転制御テーブルを用いて、よりきめ細かな空気調和機2の自動運転の制御を行うことができる。すなわち、第1の実施形態では、天気予報データが春や秋などの中間期の気候状況に該当する場合には、基本テーブルのみを用いていたが、本変形例では、春テーブルと秋テーブルの2種類のテーブルを適宜使い分けることができる。
<その他の応用例>
本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適用できることはいうまでもない。そして、本発明の一態様を達成するためのソフトウェアによって表されるプログラムを格納した記憶媒体(あるいはメモリ)を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の一態様の効果を享受することが可能となる。
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明の一態様を構成することになる。
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる他の記憶媒体に書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
〔第2の実施形態〕
上述した第1の実施形態では、サーバ3から送信された運転制御テーブルに基づいて、空気調和機2が運転方法および設定温度を決定するシステム1を例に挙げて説明した。しかし、本発明の一態様の空調制御システムは、サーバ3側で、空気調和機2の運転方法および設定温度を決定してもよい。そこで、第2の実施形態では、空気調和機2から送信された外気温および室温などの情報に基づいて、サーバ3が、運転制御テーブルに基づいて空気調和機2の運転方法および設定温度を決定する空調制御システムの例を挙げて説明する。
図1には、第2の実施形態にかかる空調制御システム100(以下、単にシステムとも呼ぶ)の全体構成を示す。空調制御システム100は、主として、空気調和機2と、サーバ3とで構成される。第2の実施形態にかかるシステム100の全体構成については、第1の実施形態にかかるシステムと同様の構成が適用できる。そこで、第2の実施形態では、第1の実施の形態とは異なる点のみを説明する。
第2の実施形態にかかるシステム100において、空気調和機2の自動運転を制御する方法について、図1、図2、図4、図5から図8、および図11を参照しながら説明する。図11には、空気調和機2の運転モードが自動運転モードとなった場合における、システム100における空気調和機2の運転制御の流れを示す。図11では、主として、システム100を構成するサーバ3(特に、制御部31)における制御の流れを示す。
図11に示すように、最初に、サーバ3において、空気調和機2が設置されている場所(地域)の登録が行われる(ステップS31)。設置場所の登録は、第1の実施形態と同様の方法が適用できる。
設置場所の登録が行われると、サーバ3内の制御部31では、空気調和機2が設置されている場所が該当する地方の天気予報データ4を取得することができる(ステップS32)。
その後、サーバ3内の制御部31は、クラウド上に存在する天気情報サーバから提供される天気予報データ4に基づいて、メモリ(記憶部)32に格納されている複数種類の運転制御テーブルの中から1種類の運転制御テーブルを選択する(ステップS33)。なお、メモリ32に格納されている複数種類の運転制御テーブルは、第1の実施形態と同様に、例えば、図6から図9に示す運転制御テーブルである。また、運転制御テーブルの選択方法については、第1の実施形態と同様の方法が適用できる。
続いて、サーバ3は、空気調和機2から、空気調和機2が設置されている場所の外気温および室温の情報を受信する(ステップS34)。具体的には、空気調和機2の室内温度計15が取得した室温データと、外気温度計62が取得した外気温データとが、空気調和機2の通信インターフェース22を介して、サーバ3の通信インターフェース(受信部)33へ送信される。
その後、サーバ3の制御部31は、空気調和機2から受信した室温データおよび外気温データに基づいて、メモリ32に格納されている運転制御テーブルを参照し、空気調和機2の運転方法と設定温度を決定する(ステップS35)。そして、制御部31は、決定した運転方法および設定温度の情報を含む運転制御信号を作成する。
作成された運転制御信号は、サーバ3の通信インターフェース(送信部)32および空気調和機2の通信インターフェース22を介して、空気調和機2の制御部20へ送信される(ステップS36)。空気調和機2の制御部20は、送信された運転制御信号に含まれる運転方法と設定温度の情報にしたがって、空気調和機2の自動運転を開始する。
以上のような流れで、空気調和機2の自動運転の制御が行われる。このように、本実施形態にかかる空調制御システム100によれば、天気予報データ4に含まれる空気調和機2が設置されている場所における予想気温に基づいて、該当する期日(または日時)に使用する運転制御テーブルを選択する。そして、サーバ3は、選択した運転制御テーブルを用いて空気調和機2の自動運転の制御を行うための運転制御信号を作成する。空気調和機2は、サーバ3から送信された運転制御信号にしたがって、自動運転の制御を行う。そのため、空気調和機2が設置されている場所およびその時の状況により即した空調運転の制御を行うことができる。
〔第3の実施形態〕
第3の実施形態では、第1の実施形態にかかる空調制御システム1において、運転制御テーブルの補正をさらに行う例について説明する。本実施形態にかかる空調制御システムの構成は、上述した第1の実施形態にかかる空調制御システムの構成を同様に適用できる。そこで、第3の実施形態では、第1の実施の形態とは異なる点のみを説明する。
図12には、空気調和機2の運転モードが自動運転モードとなった場合における、システム1における空気調和機2の運転制御の流れを示す。図12では、主として、システム1を構成するサーバ3(特に、制御部31)における制御の流れを示す。
図12に示すように、最初に、サーバ3において、空気調和機2が設置されている場所(地域)の登録が行われる(ステップS41)。設置場所の登録は、第1の実施形態と同様の方法が適用できる。
設置場所の登録が行われると、サーバ3内の制御部31では、空気調和機2が設置されている場所が該当する地方の天気予報データ4を取得することができる(ステップS42)。
その後、サーバ3内の制御部31は、クラウド上に存在する天気情報サーバから提供される天気予報データ4に基づいて、メモリ(記憶部)32に格納されている複数種類の運転制御テーブルの中から1種類の運転制御テーブルを選択する(ステップS43)。なお、メモリ32に格納されている複数種類の運転制御テーブルは、第1の実施形態と同様に、例えば、図6から図9に示す運転制御テーブルである。また、運転制御テーブルの選択方法については、第1の実施形態と同様の方法が適用できる。
次に、サーバ3内の制御部31は、天気情報サーバから取得した天気予報データ4に基づいて、運転制御テーブルを補正する(ステップS44)。ここで、天気予報データ4には、予想最低気温および予想最高気温の情報に加えて、晴れ・雨・くもりなどの空模様の予測に関する情報(空模様の予測データ)も含まれる。制御部31は、この空模様の情報に基づいて、選択した運転制御テーブルの内容を補正する。
具体的には、サーバ3が取得した天気予報データ4において、該当期日の空模様の情報が「雨」であった場合には、選択した運転制御テーブルにおいて、運転方法が「冷房運転」の箇所を「除湿運転」に変更する。この補正は、例えば、ステップS43において、夏テーブル(図6参照)および基本テーブル(図8参照)が選択された場合にのみ行ってもよい。またあるいは、この補正は、選択されたテーブルの種類に関わらず一律に行ってもよい。
また例えば、天気予報データ4に風速の予報データが含まれている場合には、ステップS43において冬テーブル(図7参照)が選択されたときに、以下のような補正を行ってもよい。すなわち、サーバ3が取得した天気予報データ4において、該当期日の風速が「所定値(例えば、10m/s)以上」であった場合には、選択した運転制御テーブルにおいて、設定温度を一律に「+1℃」となるように変更する。
さらに例えば、サーバ3が取得した天気予報データ4において、該当期日の天気が「猛暑」である場合には、選択した運転制御テーブルにおいて、設定温度を一律に「−1℃」となるように変更する。この補正は、例えば、ステップS43において、夏テーブル(図6参照)が選択された場合にのみ行ってもよい。
その後、サーバ3内の制御部31において補正された運転制御テーブルの情報は、通信インターフェース33を介して、空気調和機2へ送信される(ステップS45)。空気調和機2側では、補正された運転制御テーブルを受信し、この運転制御テーブルに基づいて、自動運転の運転制御を行う。空気調和機2側での制御の流れは、第1の実施形態と同様の方法(例えば、図10(b)参照)が適用できる。
以上のような流れで、空気調和機2の自動運転の制御が行われる。第3の実施形態のシステム1によれば、空模様の予測データなどを含む天気予報データの情報に基づいて、運転制御テーブルを補正することができる。そのため、空気調和機2が設置されている場所の天気予報データに合せてより適切な運転制御テーブルを作成することができる。
以上のように、第3の実施形態では、第1の実施形態と同様に、サーバから送信された運転制御テーブルに基づいて、空気調和機2が運転方法および設定温度を決定するシステムの例について説明した。しかし、第3の実施形態で説明した運転制御テーブルの補正を、第2の実施形態の空調制御システム100に適用することもできる。
〔第4の実施形態〕
上述の第3の実施形態では、空模様の予測データを含む天気予報データの情報に基づいて、運転制御テーブルを補正する例について説明した。しかし、運転制御テーブルの補正方法については、これに限定はされない。そこで、第4の実施形態では、空気調和機2が設置されている地域(より範囲の限定された領域)のデータに基づいて、運転制御テーブルを補正する例について説明する。
図13には、第4の実施形態にかかる空調制御システム200(以下、単にシステムとも呼ぶ)の全体構成を示す。空調制御システム200は、主として、空気調和機2と、サーバ3と、スマートフォン(携帯端末)5とで構成される。空気調和機2およびサーバ3は、第1の実施形態にかかるシステム1に含まれる空気調和機2およびサーバ3と同様の構成が適用できる。
第1の実施形態と同様に、サーバ3と各機器(空気調和機2およびスマートフォン5)とは、インターネットなどのネットワークを介して通信可能となっている。また、図13に示すように、サーバ3は、インターネットなどのネットワークを介して、天気予報データ(天気に関する予測データ)4を入手することができる。
さらに、本実施形態では、サーバ3は、インターネットなどのネットワークを介して、空気調和機が設置されている地域に関する地域データ6を入手することができる。地域データ6には、空気調和機2が設置されている住所を含む地域の特性に関するデータが含まれている。すなわち、都道府県または市区町村などの地方単位の情報として提供される天気予報データ4と比較して、地域データ6は、より狭い領域の土地また区域の特性に関するデータを含む。例えば、地域データ6には、空気調和機2が設置されている住所を含む地域が都市部であるか田園部であるかの情報、当該地域の人口密度、当該地域の季節ごとの平均日射量などが含まれる。
なお、図13では、地域データ6を受信するサーバ3と、天気予報データ4を受信するサーバ3とは、同一のサーバとなっている。しかし、本発明の一態様では、地域データ6を受信するサーバ3と、天気予報データ4を受信するサーバ3とは、異なるサーバで構成されていてもよい。本実施形態のシステム200では、サーバ3は、複数台のサーバを含むサーバ群であってもよい。
図14には、スマートフォン5の内部構成を示す。図14に示すように、スマートフォン5は、制御部251、操作部252、メモリ253、通信インターフェース254、表示部255、およびスピーカ256などを備えている。
制御部251は、メモリ253あるいは外部の記憶媒体に記憶されているプログラムを実行することによって、スマートフォン5の各部を制御する。
操作部252は、ユーザからの指令を受け付けて当該指令を制御部251に入力する。
メモリ253は、各種のRAM、各種のROM、フラッシュメモリなどによって実現される。メモリ253は、制御部251によって実行されるプログラムや、制御部251によるプログラムの実行により生成されたデータ、操作部252を介して入力されたデータ、サーバ3から受信したタスクに関するデータなどを記憶する。
通信インターフェース254は、アンテナやコネクタによって実現される。通信インターフェース254は、有線通信あるいは無線通信によって他の装置との間でデータをやり取りする。
表示部255は、制御部251からの信号に基づいて、文字や画像などの画面を出力する。なお、本実施の形態においては、スマートフォン5は、表示部255と操作部252とが組み合わされたタッチパネルを有する。
スピーカ256は、制御部251からの音声信号に基づいてタスクに関する音声、通話音声、音楽などの様々な音声を出力する。
スマートフォン5は、空気調和機2の運転を制御するためのサービスを利用するためのアプリケーションソフトをサーバ3からダウンロードするなどして、システム200に組み込むことができる。スマートフォン5は、例えば、スマートフォン5を持つ人が室内に入ったときなどに、本システム200内に取り込まれるようにしてもよい。
また、スマートフォン5は、天気予報データ4を入手するためのアプリケーションソフトや、地域データ6を入手するためのアプリケーションソフトをダウンロードしてもよい。これにより、スマートフォン5で、該当する地域(例えば、空気調和機2が設置されている住所)の天気予報の情報や、地域の特性に関する情報を入手することができる。
本実施形態にかかるシステム200において、空気調和機2の運転モードが自動運転モードとなった場合の空気調和機2の運転制御の方法は、第3の実施形態で図12を参照しながら説明した方法に準じた方法が適用できる。
具体的には、図12に示す一連の流れにおいて、ステップS44のみが第3の実施形態とは異なっている。すなわち、本実施形態では、ステップS44において、サーバ3内の制御部31は、取得した地域データ6に基づいて運転制御テーブルを補正する。
例えば、サーバ3が取得した地域データ6において、空気調和機2が設置されている住所を含む地域データ6が「都市部」であるという情報が含まれていた場合には、選択した運転制御テーブルにおいて、設定温度を一律に「−1℃」となるように変更する。この補正は、例えば、ステップS43において、夏テーブル(図6参照)が選択された場合にのみ行うことができる。
また、本実施形態にかかるシステム200においては、空気調和機2のスピーカ18から、空気調和機2の運転停止時などに、本日の天気予報、降水確率、および予想気温などを発話することができる。
この発話内容は、サーバ3から送信される音声データなどに基づいて決定される。サーバ3内のメモリ32には、例えば、数時間単位で取得した天気予報データ4が、それぞれ格納されている。そして、空気調和機2の運転が停止されたときに、停止時刻の後の時刻に該当する天気予報データ4に基づき、音声データを作成する。サーバ3で作成された音声データは、空気調和機2へ送信され、スピーカ18によって発話される。
また、本実施形態にかかるシステム200においては、スマートフォン5のスピーカ256から、同様の内容の発話を行うようにしてもよい。
さらに、本実施形態にかかるシステム200において、サーバ3が入手する地域データ6には、空気調和機2の設置場所を含む地域の情報だけでなく、それ以外の地域の情報が含まれていてもよい。また、サーバ3が入手する天気予報データ4には、空気調和機2の設置場所を含む地方の天気予報データだけでなく、各地の天気予報データが含まれていてもよい。この場合、システム200内のスマートフォン5または空気調和機2のリモートコントローラ26などから、特定の地方(例えば、都道府県の何れか)を選択すると、該当地方の天気予報データに基づいて、該当地方と同じ温度および湿度に部屋を再現するように、空気調和機2の運転を制御してもよい。
〔第5の実施形態〕
続いて、本発明の第5の実施形態について説明する。第5の実施形態では、空気調和機が気圧計を備えている構成について説明する。図1には、第5の実施形態にかかる空調制御システム300(以下、単にシステムとも呼ぶ)の全体構成を示す。空調制御システム300は、主として、空気調和機302と、サーバ3とで構成される。第5の実施形態にかかるシステム300は、空気調和機302の構成が第1の実施形態とは異なっている。そこで、第5の実施形態では、空気調和機302の構成について、重点的に説明する。それ以外の構成については、基本的に第1の実施形態と同様の構成が適用できる。
図15には、空気調和機302の内部構成を示す。空気調和機302は、セパレート式の空気調和機であって、主に、室内機10と室外機50とから構成されている。空気調和機302の室外機50には、気圧計363が備えられている。それ以外の構成については、第1の実施形態の空気調和機2と同様の構成が適用できるため、詳細な説明は省略する。
気圧計363は、空気調和機302が設置されている環境下の気圧を測定する。気圧計363が測定した気圧データは、制御部20へ送信される。制御部20では、この気圧データをもとに空気調和機302が設置されている場所の標高を推定する。制御部20が推定した標高の情報は、サーバ3へ送信される。
サーバ3の制御部31は、送信された標高の情報をもとに、取得した天気予報データ4の予想気温(予想最低気温および予想最高気温の少なくとも何れか)を必要に応じて変更する。例えば、空気調和機302が設置されている場所の標高が、該当する地方の天気予報データ4の基準となる標高よりも高い場合には、取得した天気予報データ4の予想気温を低くする。そして、サーバ3の制御部31は、変更後の予想気温に基づいて、運転制御テーブルの選択を行う。
運転制御テーブルの選択方法以外の空気調和機302の自動運転の制御方法については、第1の実施形態と同様の方法が適用できる。
なお、上述の説明では、空気調和機302の制御部20で標高の推定を行っている。しかし、気圧計363が測定した気圧データをサーバ3へ送信し、サーバ3の制御部31で標高の推定を行ってもよい。
また、上述の説明では、気圧計363が測定した気圧データをもとに、空気調和機302の設置場所の標高を推定している。しかし、他の態様として、気圧データと、予想気温の変更値とを関連付けたテーブルなどを用いて、測定した気圧データに基づいて直接予想気温を変更することも可能である。
以上のように、本実施形態にかかるシステム300では、空気調和機302またはサーバ3が、空気調和機302が設置されている場所の気圧のデータを取得する。そして、サーバ3は、取得した気圧のデータを考慮して、メモリ32に格納されている複数種類の運転制御テーブルから1つの運転制御テーブルを選択する。具体的には、取得した気圧データから空気調和機302が設置されている場所の標高を予測する。
そして、予測された標高が、所定値(例えば、+100m)以上となった場合には、取得した天気予報データ4の予想気温(予想最低気温および予想最高気温の少なくとも何れか)を、所定の温度(例えば、1℃、0.5℃など)だけ低くする。この変更後の温度を予想気温として、運転制御テーブルを選択する。一般的に標高が高くなればなるほど、気温が低くなることが知られている。そのため、標高が高くなるにつれて、天気予報データ4の予想気温を低くするようにしてもよい。例えば、+100mごとに、0.5℃ずつ低くすることが考えられる。ただし、取得した天気予報データにおいて、既に標高が考慮されている場合は、上述のような天気予報データ4の予想気温の変更は行わないことが望ましい。
本実施形態にかかるシステム300によれば、空気調和機302が設置されている場所の標高を考慮して、空気調和機302の自動運転の制御を行うことができる。
〔第6の実施形態〕
上述の第1から5の実施形態では、空気調和機とサーバとが、インターネットで接続されたシステムを例に挙げて説明した。しかし、本発明の一態様の空調制御システムは、空気調和機単独の構成として実現することもできる。そこで、第6の実施形態では、本発明の一態様にかかる空気調和機の一例について説明する。
図16には、本実施形態にかかる空気調和機402の内部構成を示す。本実施の形態にかかる空気調和機402は、セパレート式の空気調和機であって、主に、室内機10と室外機50とから構成されている。空気調和機402の内部構成については、第1の実施形態にかかる空気調和機2と同様の構成が適用できる。
上述の第1の実施形態では、空気調和機2とインターネットを介して通信可能に接続されたサーバ3が、天気予報データ4を入手していた。これに対して、本実施形態にかかる空気調和機402では、空気調和機2が天気情報サーバなどから直接天気予報データ4を入手する。天気予報データ4は、通信インターフェース22が受信する。
また、本実施形態の空気調和機402においては、複数種類の運転制御テーブルは、空気調和機402内のメモリ(記憶部)23に格納されている。そして、空気調和機402の制御部20は、クラウド上に存在する天気情報サーバから提供される天気予報データ4に基づいて、複数種類の運転制御テーブルの中から1種類の運転制御テーブルを選択する。
その後、制御部20は、室内温度計15から室温データを取得し、外気温度計62から外気温データを取得する。取得した室温データおよび外気温データに基づいて、制御部20は、選択した運転制御テーブルを参照し、運転方法と設定温度を決定する。そして、制御部20は、決定した運転方法と設定温度にしたがって、空気調和機402の自動運転を開始する。
メモリ23に格納される運転制御テーブルの種類、運転制御テーブルの選択方法、および空気調和機402の自動運転の制御方法については、第1の実施形態において、図1、図2、図4、図5から図8、および図10を参照しながら説明した方法と同様の方法が適用できる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。また、本明細書で説明した異なる実施形態の構成を互いに組み合わせて得られる構成についても、本発明の範疇に含まれる。
1 :空調制御システム
2 :空気調和機
3 :サーバ
4 :天気予報データ
5 :スマートフォン
6 :地域データ
20 :(空気調和機の)制御部
22 :(空気調和機の)通信インターフェース(送信部、受信部)
23 :(空気調和機の)メモリ(記憶部)
31 :(サーバの)制御部
32 :(サーバの)メモリ(記憶部)
33 :(サーバの)通信インターフェース(送信部、受信部)
100 :空調制御システム
200 :空調制御システム
300 :空調制御システム
302 :空気調和機
402 :空気調和機

Claims (8)

  1. 空気調和機の運転方法を決定するための複数種類の運転制御テーブルを格納している記憶部と、
    天気に関する予測データに基づいて、前記運転制御テーブルを選択する制御部と、
    前記制御部が選択した運転制御テーブルを前記空気調和機に送信する送信部と
    を備えている空調制御システム。
  2. 空気調和機の運転方法を決定するための複数種類の運転制御テーブルを格納している記憶部と、
    前記空気調和機が設置されている場所の外気温および室温の情報を受信する受信部と、
    天気に関する予測データに基づいて、前記運転制御テーブルを選択し、選択した前記運転制御テーブル並びに前記外気温および室温の情報にしたがって、前記空気調和機の運転方法を制御する制御信号を作成する制御部と、
    前記制御信号を前記空気調和機に送信する送信部と
    を備えている空調制御システム。
  3. 気象情報に関する予測データを受信する受信部と、
    熱媒体を圧縮する圧縮機と、室内側熱交換器と、熱媒体を減圧する膨張弁と、室外側熱交換器とを含むヒートポンプサイクルと、
    前記ヒートポンプサイクルの運転方法を決定するための複数種類の運転制御テーブルを格納している記憶部と、
    前記予測データに基づいて、前記記憶部に格納されている運転制御テーブルを選択し、選択した運転制御テーブルに基づいて、前記ヒートポンプサイクルの運転を制御する制御部と
    を備えている空調制御システム。
  4. 前記予測データは、予想最低気温および予想最高気温のデータを含む、請求項1から3の何れか1項に記載の空調制御システム。
  5. 前記予測データは、空模様の予測データをさらに含み、
    前記制御部は、前記空模様の予測データに基づいて、前記運転制御テーブルを補正する、請求項4に記載の空調制御システム。
  6. 前記制御部は、
    前記空気調和機または前記空調制御システムが設置されている場所の気圧のデータを取得し、
    前記気圧のデータをさらに考慮して、前記記憶部に格納されている運転制御テーブルを選択する、請求項1から5の何れか1項に記載の空調制御システム。
  7. 前記制御部は、
    現在の季節に関する季節データを取得し、
    前記季節のデータをさらに考慮して、前記記憶部に格納されている運転制御テーブルを選択する、請求項1から6の何れか1項に記載の空調制御システム。
  8. 前記制御部は、
    前記空気調和機または前記空調制御システムが設置されている地域に関する地域データを取得し、
    前記地域データに基づいて、前記運転制御テーブルを補正する、請求項1から7の何れか1項に記載の空調制御システム。
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