JPWO2018020604A1 - 車載装置、自動車、情報提供システム、車載装置用プログラム及び自動車用プログラム - Google Patents

車載装置、自動車、情報提供システム、車載装置用プログラム及び自動車用プログラム Download PDF

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Abstract

周辺を走行している自動車が、マニュアル仕様車か、自動運転車かを知ることができるようにして、交通安全の向上を図ることができるようにする。少なくとも、自装置を搭載する搭載車が自動運転モードを備えるか否かの情報を含む自車状況情報と、搭載車を他車と区別して特定させるための情報とを含む搭載車情報を記憶する搭載車情報記憶部と、搭載車情報記憶部から読み出した搭載車情報を含む発信情報を、搭載車の外部に送出する発信情報送出手段とを備える車載装置を提供する。

Description

この発明は、車載装置、自動車、情報提供システム、車載装置用プログラム及び自動車用プログラムに関する。
近年、運転者による運転操作が無くても自律走行が可能である自動運転モードを備える自動車が登場してきている(例えば、特許文献1(特開2012−48563号公報))。この種の自動車としては、手動運転モードと自動運転モードとを切り替え可能なもののほか、自動運転モードのみを備える自動運転車や、無人で自律走行することが可能な自動運転車も登場するものと考えられる。
この種の自動車の自動運転モードによる自律走行は、現状では、安全性が容易に確保できる場所や環境でのみ認められるなど、制限が課されている場合が多いが、近い将来、公道を自由に走行することが可能になるものと推察される。
特開2012−48563号公報
自動運転モードを備える自動車が、公道を自由に走行することが可能になると、手動運転しかできない自動車(マニュアル仕様車)と、自動運転モードを備える自動車(便宜上、以下の説明では自動運転モードを備える自動車を自動運転車ということにする)とが、同じ道路上を同時に走行するようになる。
マニュアル仕様車の場合には、運転者によって交通法規を厳守しなかったり、予測が不可能な振る舞いをすることがあるなどが不可避であるのが現状であるが、自動運転車による自動運転モードでは、交通法規が厳守されると共に、障害物は必ず避けて走行することが予測される。すなわち、マニュアル仕様車と、自動運転車とでは、異なる走行態様を取ることが予測される。
したがって、周辺を走行している自動車が、マニュアル仕様車か、自動運転車かを知ることができれば、歩行者や、運転者や、自動車(自動運転車)自身が、それらの自動車の動きや振る舞いを予測して、自己の振る舞いや走行について、安全を確保したり、注意したりすることができる可能性が高まり、事故の発生を未然に防ぐなど、交通安全に役立つようになることが期待できる。つまり、走行中の自動車がマニュアル仕様車か、自動運転車かが分かれば、自分の行動や振る舞いを定めるについて、それを参考にすることができて、交通安全上、好ましい。
しかしながら、周辺を走行している自動車が、マニュアル仕様車か、自動運転車かを知る手段は現在のところ存在しない。このため、従来は、歩行者や運転者、また、自動運転車は、周辺の全ての自動車を画一的に取り扱って、自身や自車の行動や振る舞いを決定するしかなかった。
この発明は、以上の点に鑑み、周辺を走行している自動車が、マニュアル仕様車か、自動運転車かを知ることができるようにして、交通安全の向上を図ることができるようにすることを目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1の発明は、
少なくとも、自装置を搭載する搭載車が自動運転モードを備えるか否かの情報を含む自車状況情報と、前記搭載車を他車と区別して特定させるための情報とを含む搭載車情報を記憶する搭載車情報記憶部と、
前記搭載車情報記憶部から読み出した前記搭載車情報を含む発信情報を、前記搭載車の外部に送出する発信情報送出手段と、
を備える車載装置を提供する。
また、請求項22の発明は、
少なくとも、自車が自動運転モードを備えるか否かの情報を含む自車状況情報と、前記自車を他車と区別して特定させるための情報とを含む自車情報を記憶する自車情報記憶部と、
前記自車情報記憶部から読み出した前記自車情報を含む発信情報を、自車の外部に送出する発信情報送出手段と、
を備える自動車を提供する。
上述の構成の請求項1の発明の車載装置または請求項22の自動車は、少なくとも、自装置を搭載する搭載車または自車が自動運転モードを備えるか否かの情報を含む自車状況情報と、搭載車または自車を他車と区別して特定させるための情報とを含む搭載車情報または自車情報を含む発信情報を送出する。したがって、その発信情報を受信することで、自動車が、何れの自動車であって、自動運転モードを備えるか否かを認知することが可能になる。このため、歩行者や運転者、また、自動運転車は、自身の行動や振る舞いを、周辺の自動車が自動運転車かマニュアル仕様車かに応じて適切に決定することができて、交通安全の向上を図ることができる。
また、請求項43の発明は、
車載装置または自動車と、前記車載装置または前記自動車と無線接続されるサーバ装置とからなり、
前記車載装置または前記自動車は、
少なくとも、自装置を搭載する搭載車または自車が自動運転モードを備えるか否かの情報を含む自車状況情報と、前記搭載車または自車を他車と区別して特定させるための情報とを含む搭載車情報または自車情報を記憶する記憶部と、
前記記憶部から読み出した前記搭載車情報または前記自車情報と、前記搭載車または自車の現在位置を検出する現在位置検出部で検出された現在位置の情報とを含む発信情報を、前記搭載車または自車の外部の前記サーバ装置に送出する発信情報送出手段と、
を備え、
前記サーバ装置は、前記車載装置または前記自動車からの前記発信情報を収集して、バッファリングする手段と、
情報取得要求を受信したときに、前記バッファリングしている前記発信情報に基づいて、前記情報取得要求に含まれる位置情報で特定される位置の周辺に存在する自動車について、少なくとも自動運転モードを備えるか否かの情報を含む提供情報を、前記情報取得要求をしてきた相手に送出する手段と、
を備えることを特徴とする情報提供システムを提供する。
上記の構成の請求項43の発明の情報提供システムにおいては、車載装置または自動車は、少なくとも、自装置を搭載する搭載車または自車が自動運転モードを備えるか否かの情報を含む自車状況情報と、前記搭載車または自車を他車と区別して特定させるための情報とを含む搭載車情報または自車情報を含む発信情報を送出し、サーバ装置は、当該発信情報を収集してバッファリングする。
そして、サーバ装置は、情報取得要求を受信したときに、バッファリングしている発信情報に基づいて、その情報取得要求に含まれる位置情報で特定される位置の周辺に存在する自動車(搭載車も含む)について、少なくとも自動運転モードを備えるか否かの情報を含む提供情報を生成して、情報取得要求をしてきた相手に送出する。
したがって、情報取得要求を発信する機能と、提供情報を受信して少なくとも自動運転モードを備えるか否かの情報を含む自車状況情報を認識することができる受信装置の所持者(無人運転の自動運転モードを備える自動運転車を含む)は、自己の現在位置の周辺に存在する車が自動運転モードを備える自動車か否かを判断することができるので、自身の行動や振る舞いを、周辺の自動車が自動運転車かマニュアル仕様車かに応じて適切に決定することができて、交通安全の向上を図ることが期待できる。
また、さらに、請求項50の発明は、
予め定められた所定の位置に設置されているサーバ装置と、前記サーバ装置と無線接続される車載装置または自動車とからなり、
前記車載装置または自動車は、
少なくとも、自装置を搭載する搭載車または自車が自動運転モードを備えるか否かの情報を含む自車状況情報と、前記搭載車または自車を他車と区別して特定させるための情報とを含む搭載車情報または自車情報を記憶する記憶部と、
前記所定の位置に設置されたサーバ装置との通信が可能な領域に入ったか否かを判断する通信可否判断手段と、
前記通信可否判断手段で、前記サーバ装置との通信が可能な領域に入ったと判別したときに、前記記憶部から読み出した前記搭載車情報または前記自車情報を含む前記発信情報を生成する発信情報生成手段と、
前記発信情報生成手段で生成された前記発信情報を、前記サーバ装置に送出する発信情報送出手段と、
を備え、
前記サーバ装置は、前記車載装置または前記自動車からの前記発信情報を収集して、バッファリングする手段と、
前記バッファリングしている前記発信情報に基づいて、前記サーバ装置が設置されている位置の周辺に存在する自動車について、少なくとも自動運転モードを備えるか否かの情報を含む提供情報を生成し、当該生成した提供情報を送出する手段と、
を備えることを特徴とする情報提供システムを提供する。
上記の構成の請求項50の発明の情報提供システムにおいては、所定の位置、例えば交差点など自動車が走行する道路の近傍の位置にサーバ装置が設置されている。そして、車載装置または自動車は、所定の位置に設置されたサーバ装置との通信が可能な領域に入ったか否かを判断し、サーバ装置との通信が可能な領域に入ったと判別したときには、自装置を搭載する搭載車または自車が自動運転モードを備えるか否かの情報を含む自車状況情報と、搭載車または自車を他車と区別して特定させるための情報とを含む搭載車情報または自車情報を含む発信情報を、サーバ装置に送信する。
サーバ装置は、自装置と通信が可能な領域に入った車載装置または自動車のそれぞれからの発信情報を収集して、バッファリングする。そして、サーバ装置は、バッファリングしている前記発信情報に基づいて、前記サーバ装置が設置されている位置の周辺に存在する自動車について、少なくとも自動運転モードを備えるか否かの情報を含む提供情報を生成し、その生成した提供情報を送出する。
したがって、サーバ装置と通信が可能な領域に存在する受信装置においては、このサーバ装置からの提供情報を受信することができるので、当該受信装置を所持する歩行者や、当該受信装置を搭載する自動車の乗車者は、周辺に存在する他車に関して、少なくとも自動運転モードを備えるか否かを認識することができるようになる。また、当該受信装置を搭載する自動車が無人運転が可能な自動運転モードを備える自動運転車であれば、周辺に存在する他車に関して、少なくとも自動運転モードを備えるか否かを認識し、その認識結果に応じた自動運転を行うように制御することができる。
この発明による車載装置または自動車によれば、自装置を搭載する搭載車または自車が自動運転モードを備えるか否かの情報を含む自車状況情報と、前記搭載車または自車を他車と区別して特定させるための情報とを含む搭載車情報を含む発信情報を送出するようにするので、その発信情報に基づいて、周辺の自動車が、マニュアル仕様車か、自動運転モードを備える自動車かを知ることができるようになる。
そして、この発明による車載装置または自動車と、車載装置または自動車からの発信情報を受信して提供情報を生成して送出するようにしたサーバ装置とからなる情報提供システムによれば、提供情報により、周辺の自動車がマニュアル仕様車か、自動運転モードを備える自動車かを知ることができるので、交通安全の向上を期待することができる。
この発明による情報提供システムの第1の実施形態の概要を説明するための図である。 この発明による車載装置の第1の実施形態のハードウェア構成例を示すブロック図である。 この発明に適用される発信情報の送信フォーマット例を説明するために用いる図である。 この発明による情報提供システムを構成する情報提供サーバ装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。 この発明による車載装置の第1の実施形態の処理動作例を説明するためのフローチャートを示す図である。 この発明による車載装置の第1の実施形態の処理動作例を説明するためのフローチャートを示す図である。 この発明による車載装置の第1の実施形態における受信装置機能部の表示画像例を示す図である。 この発明による情報提供システムを構成する情報提供サーバ装置の処理動作例を説明するためのフローチャートを示す図である。 この発明による情報提供システムを構成する情報提供サーバ装置の処理動作例を説明するためのフローチャートを示す図である。 この発明による情報提供システムを構成する情報提供サーバ装置の処理動作例を説明するためのフローチャートを示す図である。 この発明による情報提供システムを構成する情報提供サーバ装置が提供するその他のサービス情報の例を説明するための図である。 この発明による情報提供システムの第2の実施形態を構成する自動運転車の電子制御回路部の構成例を示すブロック図である。 図12の例の自動運転車の電子制御回路部の処理動作例を説明するためのフローチャートの一部を示す図である。 図12の例の自動運転車の電子制御回路部の処理動作例を説明するためのフローチャートの一部を示す図である。 この発明による情報提供システムの第3の実施形態の概要を説明するための図である。 この発明による情報提供システムの第3の実施形態を構成する車載装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。 この発明による情報提供システムの第3の実施形態を構成する情報提供サーバ装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。 この発明による情報提供システムの第3の実施形態を構成する車載装置の処理動作例を説明するためのフローチャートを示す図である。 この発明による情報提供システムの第3の実施形態を構成する情報提供サーバ装置の処理動作例を説明するためのフローチャートを示す図である。 この発明による情報提供システムの第3の実施形態を構成する情報提供サーバ装置の処理動作例を説明するためのフローチャートを示す図である。 この発明による情報提供システムの第3の実施形態を構成する車載装置における受信装置機能部の表示画像例を示す図である。 この発明による情報提供システムの第4の実施形態の概要を説明するための図である。 この発明による情報提供システムの第4の実施形態を構成する車載装置の主要な構成例を説明するために用いる図である。 この発明による情報提供システムの第4の実施形態を構成する車載装置の主要な構成例を説明するために用いる図である。 この発明による情報提供システムの第4の実施形態を構成する車載装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。
[第1の実施形態]
図1は、この発明の第1の実施形態の全体の概要を説明するための図である。この第1の実施形態は、この発明の車載装置の実施形態と情報提供サーバとを含む情報提供システムの実施形態である。この図1の情報提供システムの実施形態においては、自動車1のそれぞれに搭載された車載装置2と、情報提供サーバ装置3とが、インターネットを含む通信ネットワーク4を通じて接続されている。
そして、この第1の実施形態では、歩行者5が携帯するいわゆるスマートフォンと呼ばれる高機能携帯端末(以下、スマートフォンという)6も、情報提供サーバ装置3からの提供情報の提供をインターネット4を通じて受けることができる通信装置(情報受信装置)の例として、通信ネットワーク4を通じて情報提供サーバ装置3に接続できるように構成されている。なお、歩行者5が携帯する端末は、スマートフォンに限らず、いわゆるフィーチャーフォンと呼ばれる携帯電話端末であってもよいし、タブレット、眼鏡型端末、時計型端末などであってもよい。
車載装置2は、この第1の実施形態では、後述するような発信情報を送出(送信)する発信装置としての機能のみではなく、情報提供サーバ装置3から提供情報の提供を通信ネットワーク4を通じて受けることができる受信装置としての機能も備える。なお、車載装置2としては、発信情報を送出する発信装置としての機能のみを備える装置の構成であってもよいし、情報提供サーバ装置3からの提供情報の提供をインターネット4を通じて受けることができる受信装置の機能のみを備える装置の構成としてもよい。しかし、この実施形態では、情報提供サーバ装置3で、できるだけ多くの車載装置2からの発信情報を収集することができるように、情報提供サーバ装置3からの提供情報を受信することができる受信装置の機能を有する車載装置2は、必ず、発信装置の機能を有するように構成した。
車載装置2の搭載車としての自動車1のそれぞれは、図1では、区別をしなかったが、マニュアル仕様車と、自動運転モードを備える自動運転車とがある。そして、自動車1が自動運転車の場合には、マニュアル運転モードと自動運転モードとを切り替えられるタイプ、自動運転モードのみのタイプ、無人運転が可能なタイプなど、複数タイプに分類することができるものである。
車載装置2には、少なくとも、自装置が搭載されている自動車1(以下搭載車1という)が自動運転モードを備えるか否かの情報を含む自車状況情報と、搭載車1を他車と区別して特定させるための情報とを含む搭載車情報を記憶する搭載車情報記憶部が設けられている。自動運転モードを備えるか否かの情報を含む自車状況情報としては、後述するように、自動運転モードと手動運転モードとを切り替え可能であるか、自動運転中であるか、無人運転中であるかなどの情報を含むことができる。
車載装置2は、搭載車情報記憶部に記憶されている搭載車情報を含む発信情報を、通信ネットワーク4を通じて情報提供サーバ装置3に送信する。車載装置2には、情報提供サーバ装置3のインターネット上のアドレスであるURL(Uniform Resource Locator)が記憶されている。
車載装置2は、この実施形態では、搭載車情報記憶部に記憶されている搭載車情報に加えて、後述するように、現在位置の情報、走行速度、走行方向、現在時刻、乗車者の人数などの付加情報と、識別情報(ID(Identification))とを付加した発信情報を、通信ネットワーク4を通じて情報提供サーバ装置3に送信する。識別情報としては、この例では後述するように、搭載車1のナンバープレートのナンバーが用いられる。識別情報としては、搭載車1のナンバープレートのナンバーの情報に限られる訳ではなく、例えば車載装置2のそれぞれにユニークに予め付与されている製造番号などの識別情報であってもよい。
この実施形態では、車載装置2の搭載車1が走行移動することを考慮して、車載装置2からの発信情報の発信は、繰り返しなされる。車載装置2からの発信情報の送出タイミングは、一定の時間毎に行ってもよいし、あるいは搭載車1の走行距離が、所定の距離だけ変化する(増加する)毎などであってもよい。発信情報の繰り返しの送出タイミングの一定の時間間隔や、所定の距離毎の距離間隔は、現在位置が存する地域や走行している道路などのエリア毎で切り替わるようにしてもよい。すなわち、例えば都市部と郊外・田舎・砂漠(米国、サウジアラビア、エジプト、オーストラリアなど砂漠のある国や地域の場合)、あるいは、高速道と一般道とで、前記一定時間間隔や距離間隔を変えるようにしてもよい。また、深夜や早朝などの交通量の少ない時間帯や通勤ラッシュ時のような交通量の多い時間帯と、その他の時間帯とで、前記一定時間間隔や距離間隔を変えるようにしてもよい。また、薄暮などの交通事故の起こりやすい時間帯と、その他の時間帯とで、前記一定時間間隔や距離間隔を変えるようにしてもよい。さらに、交通量の多いエリアや交通事故多発エリアと、その他のエリアで、前記一定時間間隔や距離間隔を変えるようにしてもよい。その場合には、予め定められた所定のタイミング(時間)になったり、所定のエリア(場所)に入ると、前記一定時間間隔や距離間隔が変わる。なお、交通量の多い時間帯や交通事故の起こりやすい時間帯、また、交通量の多いエリアや交通事故の起こりやすいエリアの場合、その他の時間帯やその他のエリアと比べ、前記一定時間間隔は短くなり、前記所定の距離間隔も短くする。
また、搭載車1が高速走行中(例えば時速80km以上)は、単位時間当たりの走行移動距離が長いため、所定時間間隔を短くし(例えば通常10秒間隔のところを半分の5秒間隔にする)、渋滞などのときの低速走行中あるいは走行移動がほとんどない場合は、単位時間当たりの走行移動距離が短いため、所定時間間隔を長くし(例えば通常10秒間隔のところを3倍の30秒間隔にする)というように、所定の状況によって前記一定時間間隔を変えるようにしてもよい。さらに、搭載車1がウィンカーを出したり、ハザードランプを点けたり、バックしたりするときなどに、所定の状況と判断して、前記一定時間間隔や距離間隔を短く変えるようにしてもよい。
なお、以下の例では、車載装置2からの発信情報の送出タイミングは、説明の簡単のために、現在位置が存するエリアに関係なく、一定時間毎とされる。
以上は、車載装置2の発信装置としての機能部分の説明である。車載装置2の受信装置としての機能部分については、後述する。
情報提供サーバ装置3は、自動車1のそれぞれに搭載されている各車載装置2から発信された前記発信情報を受信して収集し、受信処理用のバッファメモリにバッファリングして、発信情報を識別情報に関連付けて管理する。
そして、この第1の実施形態においては、情報提供サーバ装置3は、通信ネットワーク4を通じて、情報提供要求を受け付けると、その情報提供要求に含まれる位置情報を基準とした所定の領域範囲に所在する、車載装置2を搭載する自動車(搭載車)についての提供情報を生成して、当該要求してきた相手方に送信して提供する。ここで、提供情報には、情報提供要求に含まれる位置情報を基準とした所定の領域範囲に所在する自動車(他車のみでなく自車を含む)と、それらの自動車のそれぞれについて、少なくとも自動運転モードを備えるか否かを示す情報が含まれている。
この場合に、この実施形態では、提供情報に含まれる所定の領域範囲に所在する自動車の情報には、それぞれの自動車の所在位置の位置情報が含まれている。また、提供情報には、情報提供要求に含まれる位置情報を基準とした所定の領域範囲の地図情報が付加されていてもよい。例えばスマートフォン6からの情報提供要求の場合には、情報提供サーバ装置3から、地図情報も表示用として提供されるようにしてもよい。スマートフォン6の場合でも、ナビゲーション機能が働いていて、現在位置周辺の地図情報が表示されている場合において、情報提供要求がされた場合には、情報提供サーバ装置3からの地図情報の提供は不要としてもよい。
次に、この第1の実施形態の車載装置2の受信装置に機能について説明する。すなわち、車載装置2は、位置情報として搭載車1の現在位置情報を含めた情報提供要求を、情報提供サーバ装置3に対して送出する手段を備える。この場合に、情報提供要求は、搭載車1に乗車中の乗車者の、タッチパネル213や音声認識を用いた音声入力装置(図示せず)等を通じた指示操作によって指定された時間区間でのみ、一定時間間隔で送出することもできるし、搭載車1のアクセサリースイッチ(ACCスイッチ)がオンとされて、車載装置2に電源が投入されている間中は、一定時間間隔で常時送出するように構成することもできる。なお、無人運転の場合、搭載車1の所有者や利用者、あるいは管理者、管理会社などにより遠隔操作でACCスイッチをオン・オフできるようにしてもよい。
なお、スマートフォン6から情報提供要求を送出する場合には、一定時間間隔ではなく、スマートフォン6が所定距離移動したら、次の情報提供要求を送出するようにすることもできる。また、歩行者5が横断歩道など道路を横断しようとするとき、路地から大きな通りに出るというような危険性を伴うとき、あるいは歩行を止めたときのようにスマートフォン6をしっかり見ることができるとき、タクシーを拾うために周囲のタクシーの状況を確認したいときなど、所定の状況になったとき、次の情報提供要求を送出するようにするようにしてもよい。
そして、車載装置2は、情報提供要求を送出したときには、当該情報提供要求に応じて情報提供サーバ装置3から送られてくる提供情報を受信して、搭載車1の乗車者に呈示(表示)する機能を備える。例えば、車載装置2は、情報提供サーバ3から受信した提供情報に基づいて、当該車載装置2が備える表示装置の表示画面に、搭載車1の現在位置を基準とした所定の領域範囲の地図情報を表示すると共に、その表示された地図領域範囲に存在する自動車の情報と、その自動車のそれぞれが自動運転モードを備えるか否かを示す例えば所定のマークなどの表示情報を、地図上に重畳表示するようにする。
車載装置2の搭載車1が自動運転モードを備える自動運転車の場合には、情報提供サーバ装置3から受信した提供情報に基づいて、周辺の他車のそれぞれの位置情報と、当該他車が自動運転モードを備えるか否かの情報(さらに、自動運転中であるか、無人運転中であるかなどの情報を含んでいてもよい)を、自動運転車の走行制御や駆動制御用の電子回路(コンピュータ)に出力して、前記提供情報を、自車の安全な走行のための参照情報の一部として使用することができるようにする。なお、提供情報を自車の安全な走行のための参照情報として使用するためのアプリケーションプログラムは、自動運転車1の電子回路のコンピュータに予めインストールしておくようにするのは言うまでもない。
また、この第1の実施形態では、歩行者5が携帯するスマートフォン6には、上述した車載装置2の受信装置の機能と同様の機能を実現するためのアプリケーションソフトウェアを予めインストールすることで、上述の車載装置2の受信装置と同様にして、情報提供サーバ装置3からの情報提供を受けることができる。
すなわち、スマートフォン6の使用者は、タッチパネルや音声などの操作入力手段を通じて所定の操作をすることで、情報提供要求を通信ネットワーク4を通じて情報提供サーバ装置3に送ることができる。この場合の情報提供要求には、スマートフォン6を携帯する歩行者5の現在位置の情報が位置情報として含められると共に、識別情報、この例の場合、スマートフォン6の電話番号が識別情報として含められる。なお、識別情報はスマートフォン6のメールアドレスなどでもよい。
この情報提供要求を受けた情報提供サーバ装置3は、歩行者5の現在位置を中心した所定の領域範囲についての提供情報を生成し、通信ネットワーク4を通じて、情報提供要求をしてきたスマートフォン6に送る。
スマートフォン6は、情報提供要求に応じて情報提供サーバ装置3から送られてくる提供情報を受信して、歩行者5に、その周辺に存在する自動車の情報と、それら自動車が自動運転モードを備えるか否かを呈示する。例えば、スマートフォン6が備える表示装置の表示画面に、歩行者5の現在位置を中心とした所定の領域範囲の地図情報を表示すると共に、その表示された地図領域範囲に存在する周辺の自動車の情報と、その周辺の自動車が自動運転モードを備えるか否かを、地図上に重畳表示するようにする。
以上のようにして、第1の実施形態の情報提供システムにおいては、車載装置2が、その搭載車1が自動運転モードを備えるか否かの情報を含む自車状況情報と、その搭載車1を他車と区別して特定させるための情報と、現在位置情報などの付加情報を含む発信情報を情報提供サーバ装置3に送出して、情報提供サーバ装置3に収集させることができる。
このため、情報提供サーバ装置3は、車載装置2の受信装置の機能部やスマートフォン6からの情報提供要求を受けたときには、上述したような提供情報を生成して、当該要求をしてきた車載装置2やスマートフォン6に提供することができる。これにより、車載装置2の搭載車1の運転者や、スマートフォン6を携帯する歩行者5は、周辺を走行している自動車が、マニュアル仕様車か、自動運転車かを把握することが可能になって、自身の行動に注意を払うことができ、交通安全の向上を図ることができる。また、搭載車1が自動運転モードを備える自動運転車であれば、自動運転モードにおける走行を、提供情報をも参照しながら行うことができ、交通安全の向上を図ることができる。
なお、スマートフォン6を携帯するのは歩行者に限定されるものではなく、自転車の運転者や、自動2輪などの運転者や同乗者が携帯している場合であっても勿論よい。この場合、スマートフォン6を携帯する自転車や自動2輪などの運転者や同乗者は、周辺を走行している自動車が、マニュアル仕様車か、自動運転車かを把握することが可能になって、自身の運転や行動に注意を払うことができ、交通安全の向上を図ることができる。
[車載装置2のハードウェア構成例]
図2は、この実施形態の車載装置2のハードウェア構成例を示す図である。この第1の実施形態では、車載装置2は、いわゆるカーナビゲーション装置の構成を備えており、いわばカーナビゲーション(以下、カーナビと略称する)装置に、上記の発信装置の機能と、上記の受信装置の機能を追加した構成と同等である。
すなわち、この実施形態の車載装置2は、コンピュータ(マイクロプロセッサ)で構成される制御部201に対して、システムバス200を介して、無線通信部202、搭載車情報記憶部203、現在位置検出部204、走行速度及び方向検出部205、時計部206、カメラ群207、発信情報生成発信部208、情報提供要求部209、受信情報処理部210、表示情報生成部211、表示部212、タッチパネル213、カーナビ機能部214、カーナビ用データベース215、のそれぞれが接続されて構成されている。
制御部201は、内蔵するメモリに格納されているプログラムを実行することで、発信情報を生成して発信する発信装置の機能を実行し、また、情報提供要求を送信して、それに応じて情報提供サーバ装置3から送られてくる提供情報を受信して処理する受信装置の機能を実行する。
無線通信部202は、この実施形態では、通信ネットワーク4を通じて情報提供サーバ装置3などの通信を行う機能を備える。この無線通信部202は、スマートフォン6と同様に、携帯電話網を通じた無線通信機能で構成したり、Wi−Fi(Wireless Fidelity)(登録商標)の無線通信機能などにより構成したりすることができる。
搭載車情報記憶部203は、当該車載装置2が搭載されている搭載車1が自動運転モードを備えるか否かの情報を含む自車状況情報と、搭載車1を他車と区別して特定させるための情報とからなる搭載車情報を記憶している。この搭載車情報は、車載装置2が、搭載車1に工場出荷時に搭載される場合には、工場において、作業者により入力されて格納される。また、車載装置2が、搭載車1に販売時に搭載される場合には、ディーラーなど販売店において、販売者により入力されて格納される。もちろん、作業者や販売者による搭載車情報の入力は、直接入力の場合でも、自動車会社などの所定のサーバからのダウンロード入力であってもよい。さらに、車載装置2が、搭載車1に販売後に搭載される場合には、搭載車1の所有者や使用者、あるいは管理者や管理会社などにより入力されて格納される。
搭載車情報記憶部203に記憶される、搭載車1が自動運転モードを備えるか否かの情報を含む自車状況情報としては、この例では、搭載車1がマニュアル仕様車か、自動運転モードを備える自動運転車か、そして、自動運転車であれば、マニュアル運転モードと自動運転モードとを切り替えられるタイプ、自動運転モードのみのタイプ、無人運転が可能なタイプなどの複数タイプの内のいずれのタイプかなどの情報を含む。なお、自動運転車に搭載され利用されるAI(Artificial Intelligence;人工知能)の開発元やバージョンなど、ソースが何であるか、レベルの高さがどれぐらいかなどが特定できる場合は、それらの情報を自車状況情報として含んでもよい。また、AIの場合、一般的に学習により進化し、安全性や走行性能などを高めていくため、走行時間や走行距離と、AIに依拠する安全性や走行性能などの間には高い相関があるため、走行時間や走行距離を自車状況情報として含めるようにしてもよい。なお、AIは、LSIなどハードウェアで搭載される場合と、ソフトウェアで搭載される場合がある。
また、搭載車情報記憶部203に記憶される、搭載車1を他車と区別して特定させるための情報としては、この例では、ナンバープレートに記載されている搭載車の登録番号(以下、ナンバーと称する)、車種及び車名、ボディーカラー、製造会社名(自動車会社名)などの情報を含む。
なお、搭載車1を他車と区別して特定させるための情報としては、他車と異なる情報のみならず、当該自動車の仕様の情報などを含んでもよいことは言うまでもない。搭載車情報記憶部203に記憶される搭載車情報の例としては、例えば、国番号(どこの国の車か)、製造会社(自動車会社)、車種、車名、排気量、駆動方式(ガソリン、PHV(Plug−in Hybrid Vehicle)、EV(Electric Vehicle)、燃料電池車など)、自動運転モードの有無、乗車可能人数、ナンバープレートのナンバー、一般車両か特殊車両(救急車、消防自動車、パトカー、タクシー、バスなど)か、その他のメーカーオプション(製造会社が自由に設定可能)などとされる。
現在位置検出部204は、主として、GPS衛星からの電波を受信して自車の現在位置を検出する。現在位置検出部110は、GPS衛星からの電波により検出された位置の精度は悪いので、GPS衛星からの電波の受信で検出された現在位置の情報のみではなく、加速度センサ、ジャイロセンサ、方位センサ、カメラ群207の撮影画像(カーナビ機能を併用)などをも用いることで、より精度の高い現在位置を検出確認するようにしている。
走行速度及び方向検出部205は、速度センサのセンサ出力から、あるいは、時計部206からの時刻変化の間の現在位置検出部204で検出された現在位置の位置変化から、搭載車1の走行速度を検出し、また、加速度センサ、ジャイロセンサや方位センサのセンサ出力から、搭載車1の移動速度を検出する。
時計部206は、年、月、日、時、分、秒の時間情報を生成する。車載装置2の制御部201は、この時計部206の時間情報に基づいて、後述する発信情報の送出(送信)タイミングを管理する。
カメラ群207は、搭載車1の車内を撮影する1〜複数個のカメラと、搭載車1の前方、側方、後方など、車外の周囲を撮影する1〜複数個のカメラとを含む。車内を撮影するカメラは、例えば運転席と助手席の間に設置されたバックミラー(後写鏡、ルームミラー)やフロントウインドウの上部などに取り付けられ、運転席に座った乗車者(運転者)を撮影するカメラの他、助手席や、後部座席に座った乗車者(同乗者)を撮影するためのカメラを含む。
また、搭載車1の周囲を撮影するカメラは、例えばバックミラーの裏側に取り付けられて、搭載車1の前方の他車のナンバープレートを含む後部を主として撮影するカメラや、搭載車1の後部に取り付けられて、搭載車1の後方の他車のナンバープレートを含む前部を主として撮影するカメラや、例えばドアミラーまたはフェンダーミラーに取り付けられて左右の側方の他車を撮影するカメラなどを含む。また、カメラ群207は、情報提供サーバ装置3において、自車が何処を走行しているかを認識するための資料となる周辺の環境(風景、建物やランドマークなど)を撮影するカメラも含む。
発信情報生成発信部208は、この例では、時計部206の時間情報に基づいて、一定時間間隔で発信情報を生成し、生成した発信情報を無線通信部202を通じ、通信ネットワーク4を通じて情報提供サーバ装置3に送信する。発信情報生成発信部208は、情報提供サーバ装置3のインターネット上のアドレスであるURLの記憶部を含む。
この実施形態では、発信情報生成発信部208は、車載装置2に設定された発信情報を送出する期間においてのみ、上記の発信情報の生成及び発信処理を実行する。発信情報を送出する期間は、使用者により、設定することができるように構成されている。すなわち、この実施形態では、後述するタッチパネル213を通じて、使用者は、発信情報生成発信部208を働かせたいタイミングで発信情報の発信開始操作をすると共に、発信情報生成発信部208の発信操作を停止させたいタイミングで発信停止操作をすることができる。また、この実施形態では、使用者は、タッチパネル213を通じて、搭載車1においてACCスイッチがオンとされて、車載装置2に電源が投入されている間は、常に発信情報生成発信部208を働かせるように設定することもできる。
発信情報生成発信部208は、この実施形態では、生成する発信情報は、搭載車情報記憶部203から読み出した搭載車情報と、現在位置検出部204で検出された発信情報生成時の現在位置と、走行速度及び方向検出部205で検出された発信情報生成時の搭載車1の走行速度及び移動方向の情報と、時計部206からの発信情報生成時の時間情報と、カメラ群207からの撮影画像情報とを含む。発信情報生成発信部208が生成する発信情報は、その他の情報、例えば乗車者の人数(タクシーの場合の空車/乗車中を含む)、運転者の有無(運転席の乗車者の有無)、走行中の道路が一般道あるいは高速道か、などの情報を含むようにしてもよい。
発信情報生成発信部208が生成し、送信する発信情報の送信情報フォーマットの例を図3に示す。すなわち、図3に示すように、発信情報の先頭には、同期信号が付加され、当該同期信号の直後に発信情報が挿入される。この発信情報に続いて、当該発信情報についてのエラー検出符号(EDC(Error Detection Code))及びエラー訂正符号(ECC(Error Correction Code))が付加される。そして、発信情報生成発信部208は、図3の情報フォーマットの発信情報を、暗号化処理すると共に、例えばMAC(Message Authentication Code;メッセージ認証符号)を使用した改竄防止処理を施して送信する。MACは、発信情報(元データ)に共通鍵を加え、それにハッシュ関数を適用して生成することができる。
図3には、上述した発信情報の内容の一例を示した。すなわち、発信情報は、上述したように、搭載車情報記憶部203から読み出された搭載車情報からなる固定情報と、その他の可変情報とで構成されている。なお、図3の例の固定情報としての搭載車情報は、車載装置2が搭載車1に工場出荷時に記憶されている場合として示している。なお、この例では、搭載車情報には、走行距離などの一部可変情報が含まれている。図3では、発信情報はナンバープレートのナンバー自身などが識別情報となるので、特に識別情報は別途付加することはしなかったが、車載装置2毎にユニークに付与された識別情報を、発信情報の付加情報とするようにしてもよい。
情報提供要求部209は、情報提供サーバ装置3からの提供情報の受信を要求する情報提供要求を生成して、無線通信部202を通じて情報提供サーバ装置3に送る機能を実行する。情報提供要求には、当該情報提供要求時の現在位置検出部204で検出された現在位置の情報と、識別情報として、この例では、搭載車1のナンバープレートのナンバーが含まれる。
この例の車載装置2では、情報提供要求部209は、自装置から発信情報を送出する期間においてのみ、情報提供要求を送出することができるように構成されている。これは、情報提供サーバ装置3が、車載装置2からの発信情報をできるだけ多く収集することができるようにするためである。なお、車載装置2から発信情報を送出する期間が、搭載車1のACCスイッチがオンとされている間の全ての期間として設定されているときには、情報提供要求部209からの情報提供要求の送出可能期間は、当該ACCスイッチがオンとされている間の全ての期間の内の、使用者により指定された期間のみとすることもできる。
受信情報処理部210は、情報提供要求に応じて情報提供サーバ装置3から送られてくる提供情報を受信して、当該提供情報を解析して、車載装置2が搭載されている搭載車1が存在する位置の周辺に存在する他車の位置情報を取得する処理を行う。
表示情報生成部211は、カーナビ機能部214及びカーナビ用データベース215と協働して、車載装置2が搭載されている搭載車1が存在する位置の周辺の地図画像を表示部212の表示画面に表示すると共に、搭載車1の現在位置を表示し、かつ、カーナビの経路案内モードのときには、当該経路案内ルートを表示する表示情報を生成する。また、表示情報生成部211は、更に、車載装置2が情報提供要求を情報提供サーバ装置3に対して発したときには、情報提供サーバ装置3から受信した提供情報から取得された車載装置2が搭載されている搭載車1が存在する位置の周辺に存在する他車の位置情報を用いて、当該周辺に存在する他車を、表示画面の地図画像に重畳して表示するための表示情報を生成するようにする。
表示部212は、例えばLCD(Liquid Crystal Display;液晶ディスプレイ)からなる。タッチパネル213は、LCDからなる表示部212の表示画面の上に、指によるタッチ入力が可能なタッチセンサが重畳されて配設されたものである。表示部212の表示画面には、制御部201の制御に基づき、ソフトウェア(キーボードの文字入力用ボタンを含む)を含む表示画像が表示される。そして、タッチパネル213は、表示画面に表示されているソフトウェアボタン上の指によるタッチを検出すると、そのタッチを制御部201に伝達する。これを受けた制御部201は、ソフトウェアボタンに対応する制御処理を実行するように構成されている。なお、ソフトウェアボタンは、別途キーボードなどを用いることで対応してもよい。
カーナビ機能部214に接続されているカーナビ用データベース215には、国内の地図及び経路案内データが、予め格納されている。カーナビ機能部214は、カーナビ用データベース215に記憶されている地図や、経路案内データに基づいて、搭載車1が指定された目的地まで移動するのを補助するように案内するための機能部である。
なお、図2おける現在位置検出部204、走行速度及び方向検出部205、発信情報生成発信部208、情報提供要求部209、受信情報処理部210、表示情報生成部211、カーナビ機能部214の各機能は、制御部201が備えるプログラムが実行するソフトウェア機能部の構成とすることができる。
[情報提供サーバ装置3のハードウェア構成例]
図4は、情報提供サーバ装置3のハードウェア構成例を示すブロック図である。この例の情報提供サーバ装置3は、コンピュータで構成される制御部301に対して、システムバス300を通じて無線通信部302、受信情報処理部303、受信情報バッファ部304、受信情報解析処理部305、解析結果バッファ部306、時計部307、提供情報要求受付部308、提供情報生成部309、地図情報データベース310、のそれぞれが接続されて構成されている。
制御部301は、内蔵するメモリに格納されているプログラムを実行することで、通信ネットワーク4を通じて発信情報を受信して収集し、提供情報を生成するためにバッファリングしておく機能を実行し、また、情報提供要求を受信したときに、それに応じて提供情報を生成して、情報提供要求してきた相手に送信する機能を実行する。
無線通信部302は、この実施形態では、通信ネットワーク4を通じて車載装置2やスマートフォン6と通信を行う機能を備える。この無線通信部302も、携帯電話網を通じて無線通信機能で構成したり、Wi−Fi(Wireless Fidelity)(登録商標)の無線通信機能などにより構成したりすることができる。
受信情報処理部303は、車載装置2からの発信情報を受信して、暗号化及び改竄防止処理を解除する処理をすると共に、発信情報に付加されているエラー検出符号を用いて、発信情報についてのエラーを検出し、エラー訂正符号を用いて、そのエラーを訂正する処理を行う。そして、受信情報処理部303は、前記の処理を終了して結果の発信情報を、受信情報バッファ部304に送る。
受信情報バッファ部304は、受信情報処理部303からの発信情報を受け取って、例えばナンバープレートのナンバーを識別情報として、格納保持する。受信情報バッファ部304は、同じ識別情報の発信情報を新たに受け取ったら、旧い発信情報を新しい発信情報により上書きするようにする。なお、受信情報バッファ部304は、同じ識別情報の発信情報を新たに受け取ったら、旧い発信情報と共に一纏めに紐づけて格納しておき、当該発信情報を送出した搭載車1の振る舞いを検出するのに役立てるようにしてもよい。
受信情報解析処理部305は、受信情報バッファ部304に格納されている多量の発信情報を解析して、発信情報のそれぞれに含まれている位置情報に基づいて、各車載装置2が搭載されている搭載車1のそれぞれが存在している地図上の位置を特定する情報を生成する。この場合に、発信情報に含まれている周辺の撮影画像情報を、地図上の位置を特定する場合において用いることで、地図上の位置の確度を向上させることができる。
そして、受信情報解析処理部305は、各車載装置2が搭載されている各搭載車1が、地図上のいずれの道路の何処に存在しているかの情報を生成し、その生成した情報のそれぞれに各車載装置2の発信情報(識別情報のみでもよい)とを対応付けると共に、自動運転モードを備えるか否かを示すフラグ情報(マニュアル仕様車か、自動運転モードを備える自動車かを示す情報)を付加したものを解析結果の情報として、解析結果バッファ部306に格納する。なお、搭載車1が自動運転モードを備える場合には、当該搭載車1が自動運転中であるかどうかや、無人運転中であるかどうかの情報も含むことができる。なお、この場合に、自動運転モードを備える場合には、前述した自動運転モードのタイプを示す情報をも付加するようにしてもよい。
また、受信情報解析処理部305は、発信情報に含まれるカメラ群207の撮影画像情報を解析し、搭載車1の前後や側方の他車のナンバープレートのナンバーを検出する。そして、受信情報解析処理部305は、その検出したナンバーを用いて、搭載車1と、他車の位置関係を判断する。この場合に、検出したナンバーの他車は、車載装置2を搭載している搭載車1である場合もあるし、搭載車1ではない非搭載車である場合もある。他車が搭載車1である場合には、その発信情報に含まれる撮影画像情報を解析することで、搭載車1と他車(非搭載車)との間についての更なる位置関係を確認することができる。
他車が搭載車1である場合には、その発信情報が得られているので、その発信情報からナンバーが分かり、当該他車が搭載車1であることを確認することができ、その位置情報及び自動運転モードを備えているか否かの情報も得られる。しかし、他車が車載装置2を搭載していない非搭載車である場合には、当該非搭載車からは位置情報が得られないので、搭載車1から受信した発信情報に含まれる撮影画像情報から判断された他車(搭載車1及び位置が判明している非搭載車を含む)との位置関係と、他車の既知の位置情報から、当該非搭載車の位置情報を推定して取得しておくようにする。
なお、非搭載車からは発信情報が得られないので、当該非搭載車については、自動運転モードを備えるか否かの情報を含む自車状況情報は直接的には得られない。しかし、搭載車1からの撮影画像情報から、自動車の車体のデザインにより種別や車名が特定でき、さらに、車体に付加されているエンブレムなどを取得することができる。そこで、それらの情報を用いて、インターネットを通じて搭載車の製造会社(自動車会社)のホームページにアクセスすることで、当該搭載車の仕様などが分かり、自動運転モードを備えるか否かが判明する場合もある。このようにして非搭載車についても自動運転モードを備えるか否かの情報を含む自車状況情報が得られる場合には、解析結果バッファ部306の非搭載車の情報に、その判明した自動運転モードを備える否かの情報を、当該非搭載車の他車の位置情報に対応付けて、格納することができる。なお、非搭載車についても識別情報は、この例ではナンバープレートのナンバーとしている。
また、非搭載車であっても、搭載車1からの撮影画像情報から、運転席に運転手がいるかいないかが判断でき、その結果、運転席に運転手がいないと判断された場合は、完全自動運転であることが識別できる。また、運転席に運転手がいても、ステアリング(ハンドル)から運転手の両手が離れていると判断された場合は、自動運転であることが識別できる。さらに、搭載車1からの撮影画像情報から、ステアリング(ハンドル)がないことが認識できれば、完全自動運転であることが識別できる。
以上のように、解析結果バッファ部306には、搭載車1である自動車については、地図上の位置情報及び自動運転モードを備えるか否かの情報を含む自車状況情報が格納される。また、解析結果バッファ部306には、搭載車1からの発信情報に含まれる撮影画像情報から位置関係が推定可能な非搭載車である自動車についてその推定された地図上の位置情報(存在情報)が含まれ、更に、上述したように、撮影画像情報から推定可能な場合には、当該非搭載車について、自動運転モードを備えるかどうかのフラグも付加される。
受信情報解析処理部305は、受信情報バッファ部304に新たな発信情報が格納される毎に、受信情報バッファ部304に格納されている情報を解析して、解析結果を更新し、更新した解析結果を解析結果バッファ部306に格納する。
なお、受信情報解析処理部305は、同じ識別情報で紐づけられる発信情報の受信間隔が比較的長い場合には、受信情報解析処理部305は、発信情報に含まれる現在位置と、走行速度と、走行方向と、現在時刻の情報と、地図情報に含まれる道路情報(経路情報)とを用いて、時間経過に応じた搭載車の現在位置を計算により求め(補間処理)、その求めた現在位置を用いて解析結果を更新し、更新した解析結果を解析結果バッファ部306に格納しておくようにする。
時計部307は、年、月、日、時、分、秒の時間情報を生成する。受信情報解析処理部305は、この時計部307からの時間情報に基づいて、前述した受信した発信情報の位置情報の補間処理をする。
提供情報要求受付部308は、車載装置2あるいはスマートフォン6からの情報提供要求を受け付け、受け付けた情報提供要求に含まれる現在位置の情報及び識別情報を抽出し、その抽出した現在位置の情報及び識別情報を、提供情報生成部309に転送して、提供情報の生成及び送出の開始を指示する。提供情報要求受付部308は、また、情報提供要求をしてきた車載装置2あるいはスマートフォン6の送信元のアドレスをも、提供情報の送り先の情報として提供情報生成部309に渡す。提供情報生成部309は、提供情報の生成及び送出の開始を指示を受け取ると、提供情報を生成して送出する処理を、例えば提供情報が更新されるタイミングに応じた一定時間ごとに、繰り返す。
そして、提供情報要求受付部308は、情報提供要求してきた車載装置2や、スマートフォン6から情報提供要求の終了通知を受け取った時には、その旨を提供情報生成部309に通知する。提供情報生成部309は、この情報提供要求の終了通知を受け取ると、提供情報を生成して送出する処理を終了する。なお、車載装置2は、走行中やカーナビ機能動作中は、情報提供要求をするという設定になっていたときには、搭載車1でアクセサリースイッチ(ACCスイッチ)がオフとされて動作停止操作がなされたときに、情報提供サーバ装置3に対して、情報提供要求終了通知を送った後、動作終了となる。
提供情報生成部309は、提供情報要求受付部308から受け取った現在位置の情報を参照情報として解析結果バッファ部306を検索し、地図上において前記現在位置の情報を基準とした所定の領域範囲に存在する自動車の位置情報を抽出する。この場合に、現在位置を基準にした所定の領域範囲は、情報提供要求をしてきたのが、スマートフォン6である場合には、現在位置を中心とした周辺領域範囲とされる。そして、情報提供要求をしてきたのが車載装置2である場合には、自車位置を表示される地図画像の端部位置として、搭載車1の発信情報を参照することで検出される搭載車1の移動方向における所定の領域範囲とされる。なお、情報提供要求をしてきたのがスマートフォン6か、車載装置2かの区別は、車載装置2からの情報提供要求には、搭載車1のナンバーが識別情報として含まれており、スマートフォン6の情報提供要求に含まれる識別情報(加入者電話番号やメールアドレスなど)とは異なることにより可能である。
所定の領域範囲に存在する自動車には、情報提供要求をした車載装置2が搭載されている搭載車1自身も含まれているが、情報提供要求に含まれている識別情報と、解析結果バッファ部306に格納されている情報に含まれる自動車の識別情報とを参照することで、何れが情報提供要求をしてきた搭載車1であるかを識別可能である。そこで、提供情報には、地図上において、情報提供要求してきた搭載車1には、他車と区別することが可能なようにするマーク情報を、関連付けて付加するようにする。
そして、提供情報生成部309は、当該所定の領域範囲に存在する自動車の位置情報と、それらの自動車について自動運転モードを備えるか否かのフラグが付加されている場合には、そのフラグをも付加して提供情報を生成する。さらに、提供情報生成部309は、自動運転モードを備える自動車であって、自動運転中のものには、その旨を示す情報を含めるようにする。
そして、提供情報生成部309は、生成した提供情報を、情報提供要求を送ってきた相手先に、無線通信部302を通じて送信するようにする。上述したように提供情報生成部309は、情報提供要求が終了するまで、以上の処理を、解析結果バッファ部306の内容に従って繰り返して行う。この場合において、情報提供要求してきた車載装置2の搭載車の現在位置は、前述したように発信情報に応じて更新されるので、提供情報も、その更新された現在位置を基準として更新されて提供されるものである。
地図情報データベース310は、解析結果バッファ部306で、解析結果を地図上の位置情報を用いて生成するための地図情報データを提供する。なお、提供情報要求受付部308で受け付けた提供情報要求を発信したのが、スマートフォン6である場合には、提供情報生成部308で生成された前記情報に加えて、前記提供情報要求に含まれる現在位置を中心とした前記所定の領域範囲の地図情報も、この地図情報データベース310から抽出されて送出される。スマートフォン6が、地図情報データベースを備えている場合には、そのような地図情報の送付を不要としてもよい。
なお、図4における受信情報処理部303、受信情報解析処理部305、提供情報要求受付部308、提供情報生成部309の各機能は、制御部301が備えるプログラムが実行するソフトウェア機能部の構成とすることができる。
次に、以上のような構成を備える車載装置2及び情報提供サーバ装置3における処理動作の例を以下に説明する。
[車載装置2の発信情報の発信動作]
図5は、車載装置2における発信情報の発信動作の一例の流れを説明するためのフローチャートである。この図5に示したフローチャートの各ステップの処理は、制御部201が、内蔵するプログラムに従って、図2おける発信情報生成発信部208、情報提供要求部209、受信情報処理部210、表示情報生成部211、カーナビ機能部214の各機能を、ソフトウェア機能部として実行する場合として説明する。
まず、制御部201は、搭載車1が運転動作中は常に発信するに設定されているか否か判別し(ステップS1)、設定されていないと判別したときには、発信開始操作がされたか否か判別する(ステップS2)。ステップS2で、発信開始操作がなされていないと判別したときには、制御部201は、処理をステップS2に戻す。
そして、制御部201は、ステップS1で、搭載車1が運転動作中は常に発信するに設定されていると判別したとき、また、ステップS2で、発信開始操作がなされたと判別したときには、一定時間間隔で発信する発信情報の送出タイミングとなったか否か判別する(ステップS3)。ステップS3で、発信情報の送出タイミングとなってはいないと判別したときには、制御部201は、処理ステップS3に戻して、発信情報の送出タイミングとなるのを待つ。
ステップS3で、発信情報の送出タイミングとなったと判別したときには、制御部201は、搭載車情報記憶部203から搭載車情報を読み出すると共に、現在位置検出部204で検出された現在位置の情報を取得し、また、カメラ群207の撮影画像情報を収集し、更に、走行速度及び方向検出部205からの走行速度の情報及び移動方向の情報を取得する(ステップS4)。
そして、制御部201は、ステップS4で収集した情報を用いて発信情報を生成し、生成した発信情報にエラー検出符号及びエラー訂正符号を付加し、更に、発信情報に対して暗号化処理並びに改竄防止処理を施す(ステップS5)。次に、制御部201は、ステップS4で生成した発信情報を、情報提供サーバ装置3に対して送信する(ステップS6)。
このステップS6の次には、制御部201は、発信停止操作がなされたか否か判別し(ステップS7)、発信停止操作がなされていないと判別したときには、処理をステップS3に戻し、次の発信情報の送出タイミングを待ち、送出タイミングが到来したら、上述のステップS4〜ステップS6の処理を繰り返す。
ステップS7で発信停止操作がなされたと判別したときには、制御部201は、処理をステップS2に戻し、発信開始操作がされるのを待つ。なお、搭載車1の運転が終了して、電源がオフとされると、この処理ルーチンは自動的に終了となるものである。
[車載装置2の情報提供要求及び提供情報の受信処理]
図6は、車載装置2における情報提供要求及び提供情報の受信処理動作の一例の流れを説明するためのフローチャートである。この図6に示したフローチャートの各ステップの処理も、制御部201が、内蔵するプログラムに従って、図2おける発信情報生成発信部208、情報提供要求部209、受信情報処理部210、表示情報生成部211、カーナビ機能部214の各機能を、ソフトウェア機能部として実行する場合として説明する。
制御部201は、タッチパネル213を通じて情報提供要求開始操作がなされたか否か判別し(ステップS11)、情報提供要求開始操作がなされていないと判別したときには、ステップS11の処理に戻って、情報提供要求開始操作がなされるのを待つ。
ステップS11で、情報提供要求開始操作がなされたと判別したときには、制御部201は、現在位置検出部204で検出された現在位置の情報と、識別情報としてこの例では搭載車1のナンバープレートのナンバーを含めた情報提供要求を生成して、情報提供サーバ装置3に対して提供情報を送出する(ステップS12)。
そして、制御部201は、送信した情報提供要求に応じて情報提供サーバ装置3から送られてくる提供情報を受信するのを待ち(ステップS13)、提供情報を受信したと判別したときには、提供情報による表示画面を表示部212に表示する(ステップS14)。この場合に、車載装置2の制御部201は、カーナビ機能部214の機能により表示部212の表示画面には、図7に示すように、車載装置2が搭載されている搭載車1の現在位置周辺の地図上における他車の情報が表示される。
そして、図7に示すように、この地図上には、道路上に各自動車マーク(図7では五角形マーク)が表示されると共に、それぞれの自動車マークの近傍に自動運転モードを備える否かのマークが表示されると共に、自動運転モードを備える自動車が自動運転中であるときには、そのマーク表示が例えば点滅などにより識別表示される。図7において、「Auto」は、自動運転モードを備える自動車であることを示し、「Manu」は、自動運転モードを備えない自動車(マニュアル仕様車)であることを示し、「Auto」の表示の周囲に点列を付加したものは点滅により自動運転中であることを示している。そして、情報提供要求した車載装置2が搭載されている搭載車1は、図7で例えば黒く塗りつぶして示すようにして、他車と区別表示される。なお、前述したように、発信情報に含まれる撮影画像情報から存在が確認され、自動運転モードを備えるか否か不明な自動車には、「Auto」や「Manu」のマークは付加されない。
なお、マークは「Auto」や「Manu」に限られるものではなく、「自動」や「手動」などであってもよい。また、手動運転モードを備えずに自動運転モードのみを備える完全自動運転車の場合は「P・Auto」や「完全自動」のマークをつけてもよい。さらに無人運転の場合は「無人」のマークをつけてもよい。
ステップS14の次には、制御部201は、情報提供要求の終了操作がなされたか否か判別し(ステップS15)、情報提供要求の終了操作がなされていないと判別したときには、前回の情報提供要求の送出タイミングから一定時間が経過したか否か判別する(ステップS16)。ステップS16で、一定時間経過していないと判別したときには、制御部201は、処理をステップS15に戻す。そして、ステップS16で、一定時間経過したと判別したときには、処理をステップS12に戻して、次の情報提供要求を、識別情報と、その時点の現在位置の情報とを含めて送信し、このステップS12以降の処理を繰り返す。
そして、ステップS15で、情報提供要求の終了操作がなされたと判別したときには、制御部201は、情報提供要求の終了通知を情報提供サーバ装置3に送信する(ステップS17)。そして、このステップS17の後には、ステップS11に処理を戻し、このステップS11以降の処理を繰り返す。
なお、図6の例は、車載装置2のタッチパネル213を通じて搭載車1の乗車者が情報提供要求開始操作及び情報提供要求終了操作をする場合の処理の流れの一例である。搭載車1のACCスイッチがオンとされて、車載装置2に電源電圧が投入しているときには、常に情報提供サーバ装置3に情報提供要求をする場合には、ステップS11は、電源が投入されたか否かを検出するステップに置き換わり、また、ステップS15は、電源がオフされたか否かを検出するステップに置き換わる。そして、ステップS17の次には、ステップS11に戻ることなく、処理ルーチンを終了するようにすることになる。
また、スマートフォン6からの情報提供要求の場合の処理の流れについては、図6と同様になるので、ここでは、その説明は省略する。なお、スマートフォン6の場合において、情報提供要求を一定時間毎ではなく、所定の移動距離ごとに送信する場合には、図6のステップS16の処理は、一定時間の経過ではなく、情報提供要求を送出した前回の現在位置からの所定距離だけ移動したか否かの処理となる。
なお、車載装置2では、カーナビ機能部214を用いた経路案内動作中か否かに関係なく、上述の情報提供要求の処理動作が可能であることは言うまでもない。
[情報提供サーバ装置3の処理動作]
次に、情報提供サーバ装置3の処理動作の例を、図8〜図10のフローチャートを参照しながら説明する。なお、図8〜図10の例は、制御部301が、図4における受信情報処理部303、受信情報解析処理部305、提供情報要求受付部308、提供情報生成部309の各機能を、ソフトウェア機能部として実行する場合として説明する。
制御部301は、車載装置2からの発信情報を受信したか否か判別する(図8のステップS21)。ステップS21で、車載装置2からの発信情報を受信したと判別したときには、制御部301は、受信した発信情報を、受信情報バッファ部304に格納してバッファリングする(ステップS22)。そして、制御部301は、図9に示した、受信した発信情報の解析処理ルーチンを起動して、発信情報について解析処理を行わせるようにする(ステップS23)。そして、制御部301は、処理をステップS21に戻し、このステップS21以降の処理を繰り返す。
また、ステップS21で、車載装置2からの発信情報を受信してはいないと判別したときには、制御部301は、情報提供要求を受信したか否か判別する(ステップS24)。このステップS24で、情報提供要求を受信してはいないと判別したときには、制御部301は、処理をステップS21に戻して、このステップS21以降の処理を繰り返す。
ステップS24で、情報提供要求を受信したと判別したときには、受信した情報提供要求に応じた提供情報の生成及び送信処理ルーチンを起動し(ステップS25)、情報提供要求に対する提供情報の生成及び送信処理を行わせるようにする。そして、制御部301は、処理をステップS21に戻し、このステップS21以降の処理を繰り返す。
次に、ステップS23の受信した発信情報の解析処理ルーチンについて、図9のフローチャートを参照して説明する。
制御部301は、受信した発信情報の暗号化の復号処理を行うと共に、改竄防止処理の解除処理を行い、その処理結果について、エラー検出及びエラー訂正処理を実行する(ステップS31)。そして、エラー検出及びエラー訂正処理を終了した、受信した発信情報についての解析処理を、上述したようにして行い(ステップS32)、その解析処理結果を、解析結果バッファ部306に格納して、解析結果バッファ部306の内容を更新する(ステップS33)。そして、この処理ルーチンを終了する。
次に、ステップS25の情報提供要求に応じた提供情報生成及び送信処理ルーチンの例について、図10のフローチャートを参照して説明する。
制御部301は、情報提供要求してきた相手が、車載装置2か、スマートフォン6かを、その識別情報から判断する(ステップS41)。次に、制御部301は、情報提供要求に含まれている現在位置の位置情報を基準にした所定の領域範囲を、前述したようにして、ステップS41で判断した相手に応じて決定する(ステップS42)。
次に、制御部301は、ステップS42で決定した所定の領域に存在する自動車と、そのそれぞれが自動運転モードを備えるか否かの情報を含む提供情報を生成する(ステップS43)。この場合に、情報提供要求してきた相手が車載装置2であれば、当該車載装置2を搭載している搭載車1がどれであるかの情報も、提供情報に含める。また、情報提供要求してきた相手がスマートフォン6であれば、前記所定の領域の地図情報も、提供情報に含める。
次に、制御部301は、ステップS43で生成した提供情報を、情報提供要求してきた相手に対して送信する(ステップS44)。
そして、制御部301は、情報提供要求の終了通知を受信したか否か判別し(ステップS45)、情報提供要求の終了通知を受信してはいないと判別したときには、次の情報提供要求を受信するのを待ち(ステップS46)、次の情報提供要求を受信したと判別したときには、処理をステップS41に戻して、このステップS41以降の処理を繰り返す。ステップS45で、情報提供要求の終了通知を受信したと判別したときには、制御部301は、この処理ルーチンを終了する。
[第1の実施形態の効果]
上述した実施形態の車載装置2によれば、自装置を搭載する搭載車が自動運転モードを備えるか否かの情報を含む自車状況情報と、当該搭載車を他車と区別して特定させるための情報とを含む搭載車情報を含む発信情報を送出するようにする。したがって、この車載装置を搭載する搭載車からの発信情報に基づいて、自動車の運転者や歩行者は、自分の周辺の自動車が、マニュアル仕様車か、自動運転モードを備える自動車かを知ることができるようになる。これにより、自動車の運転者や歩行者は、自分の周辺の自動車が、マニュアル仕様車か、自動運転モードを備える自動車かに応じた行動をすることが可能になり、交通安全の向上を期待することができる。
また、上述した実施形態の車載装置2と、情報提供サーバ装置3とからなる情報提供システムによれば、情報提供サーバ3装置は、車載装置2からの発信情報を収集して、その発信情報に含まれる位置情報に基づいて管理し、情報提供要求した者に対する提供情報として、その位置の周辺に存在する搭載車の位置情報と、それぞれの搭載車が自動運転モードを備える自動車であるか否かを通知することができる。したがって、情報提供要求した者は、自分の周辺の自動車が、マニュアル仕様車か、自動運転モードを備える自動車かに応じた行動をすることが可能になり、交通安全の向上を期待することができる。
そして、この実施形態の車載装置2と、情報提供サーバ装置3とからなる情報提供システムによれば、車載装置2は、搭載車1に設置したカメラ群207の撮影画像情報を発信情報に含めて情報提供サーバ装置3に送信するので、情報提供サーバ装置3では、その発信情報に含まれる撮影画像情報から、搭載車1の周囲の自動車を特定することが可能となり、車載装置2を搭載していない自動車の存在位置も推定することができる。更に、車載装置2を搭載していない自動車についても、撮影画像情報から、自動運転モードを備える自動車であるかどうかを判定することができる場合もある。これにより、情報提供要求した者の周辺の自動車に関する情報量が多くなるので、より交通安全の向上が期待できる。
[第1の実施形態の変形例]
上述の実施形態の車載装置は、カーナビ装置に、発信装置の機能及び提供情報の受信装置の機能を搭載した構成であったが、車載装置の構成は、このような構成に限られるものではない。例えば、発信装置の機能のみを備える車載装置の構成であってもよい。また、車載用のカメラ装置に、発信装置の機能や提供情報の受信装置の機能を搭載した車載装置の構成であってもよい。
また、上述の実施形態の車載装置は、表示部を具備しているが、搭載車に表示部が備えられている場合には、車載装置が生成した表示情報を、搭載車の表示部に供給するように出力する構成とすることで、車載装置は、表示部を備えない構成とすることもできる。また、カメラ群も、車載装置が備えるのではなく、搭載車に備えられているものを利用する構成とすることもできる。
上述の実施形態の情報提供システムにおいては、情報提供サーバ装置3は、情報提供要求してきた相手の現在位置の周辺に存在する自動車の位置情報と、各自動車が自動運転モードを備えるか否かの情報を含む自車状況情報を、情報提供要求してきた相手に提供するようにしたが、情報提供サーバ装置3は、収集した発信情報を用いて、その他のサービス情報を提供することもできる。
図11は、情報提供サーバ装置3が提供するその他のサービス情報の例を説明するための図である。上述したように、情報提供サーバ装置3が収集する発信情報には、搭載車の位置情報と当該搭載車が自動運転モードを備えるか否かの情報を含む自車状況情報とを含む。そこで、情報提供サーバ装置3では、所定の単位地域範囲内に存在する自動車の数を、前述したようにして検出した自動車の位置情報を用いて検知することができると共に、その自動車のうち、自動運転モードを備える自動車がどの程度含まれるかを検出することができる。
所定の単位地域範囲の例としては、地図情報において、経線および緯線で地域を網の目状に区画したメッシュを用いることができる。図11は、所定の地図エリアにおけるメッシュを説明するためのもので、図11において、矩形の小領域7がそれぞれメッシュである。なお、メッシュの大きさは、多段階に定められており、図11の例は、そのうちの例えば縦1km×横1kmの大きさのメッシュの場合として例示した。
情報提供サーバ装置3は、収集した発信情報に基づいて、メッシュ毎に、当該メッシュ内に位置する自動車の数を計算すると共に、そのメッシュ内の自動車の内の自動運転モードを備える自動車の割合を計算して求めることができる。そして、情報提供サーバ装置3は、その計算結果に応じた情報を、情報提供してきた相手に提供することができる。図11の例においては、メッシュ内の自動車の数が多いメッシュほど、濃い色を付与して示していると共に、各メッシュ内の自動運転モードを備える自動車の割合が数値によりパーセント表示されている。なお、色の付してないメッシュは自動車の数が所定数以下(例えば10台以下)であり、自動車の数が少ないためにパーセント表示もしていない。
もちろん、各メッシュ内の自動運転モードを備える自動車の割合ではなく、マニュアル運転モードのみを備える自動車(マニュアル仕様車)の割合が数値によりパーセント表示することもできる。また、各メッシュ内の自動運転モードを備える自動車の割合またはマニュアル運転モードのみを備える自動車(マニュアル仕様車)の割合を色の濃さで示し、各メッシュ内の自動車の数を色の濃さではなく、実数で表示してもよい。もちろん表示方法は、これらに限定されるものではない。
これにより、情報提供サーバ装置3は、メッシュ毎に、自動車の数を知ることができると共に、自動運転モードを備える搭載車が多いメッシュや少ないメッシュなどを、情報提供要求してきた相手に報知することができる。
なお、情報提供サーバ装置3から提供するその他のサービスとしては、上述したメッシュ毎の自動運転モードを備える搭載車の割合の報知サービスに限られるものではなく、収集した発信情報に基づいたサービスであれば、種々のものが可能である。例えば、情報提供サーバ装置3が、車載装置2やスマートフォン6からの経路探索要求に応じて、指定された出発地から目的地までの経路を探索して、その探索結果を提供することができる機能を備える装置である場合には、前記経路探索要求の条件として、例えば「マニュアル仕様車が少ない経路を選択」などの条件を受け付けて、その条件に適合した経路を探索して提供するサービスを提供することができる。
[第2の実施形態]
上述の第1の実施形態の車載装置2の受信機能においては、情報提供サーバ装置3から受信した提供情報に基づいて、車載装置の周辺の自動車の位置及び自動運転モードを備えるか否かの情報を含む自車状況情報を、表示部の表示画面に表示して、搭載車の乗車者に報知して、その注意喚起のために用いるようにした。しかし、発信装置を搭載する自動車が、自動運転モードを備えている場合には、その周辺の自動車の位置及び自動運転モードを備えるか否かの情報を含む自車状況情報を、自動運転モードにおける動作時の参照用情報として用いるようにすることで、自動運転モードにおける自動車の動作の安全性の向上を図ることできると期待できる。
第2の実施形態は、その場合の実施形態であり、自動運転モードを備える自動車の電子制御回路部に、第1の実施形態における発信装置の機能と提供情報の受信装置の機能とを組み込んだ構成とした場合である。なお、この第2の実施形態におけるその他の構成、つまり、情報提供サーバ3やスマートフォン6の構成は、上述の第1の実施形態と同様の構成とすることができる。
図12は、上述した第1の実施形態の発信装置の機能を搭載し、自動運転モードを備える自動車である自動運転車1Aの電子制御回路部10の一例のハードウェア構成例を示す図である。なお、この実施形態の自動運転車1Aは、電気自動車の場合の例である。ただし、バッテリーは、図12では図示を省略した。
また、この実施形態の自動運転車1Aは、自動運転モードと、手動運転モードとを備えている。手動運転モードは、自動運転車ではない通常の自動車と同様に、運転者のアクセルペダル操作やブレーキペダル操作、シフトレバー操作及びステアリング操作(ハンドル操作)に応じた走行ができるモードである。また、自動運転モードは、運転者がアクセルペダル操作やブレーキペダル操作、シフトレバー操作及びステアリング操作をしなくても、自動運転車1A自身が自動的(自律的)に障害物を回避しながら進路変更をする走行モードである。
自動運転車1Aの運転者は、例えば後述するタッチパネル112を通じた所定の操作により、手動運転モードで走行中の自動運転車1Aを自動運転モードに切り替えることができると共に、自動運転モードで走行中に、運転者がアクセルペダル操作やブレーキペダル操作、シフトレバー操作またはステアリング操作など所定の操作をすると、自動的に手動運転モードに戻るように構成されている。
図12に示すように、電子制御回路部10は、コンピュータを搭載して構成されている制御部101に対して、システムバス100を通じて、無線通信部102、モータ駆動制御部103、ステアリング駆動制御部104、手動/自動運転モード切替制御部105、レーダー群106、カメラ群107、センサ群108、周囲移動体把握部109、現在位置検出部110、表示部111、タッチパネル112、カーナビ機能部113、自車情報記憶部114、走行速度及び方向検出部115、発信情報生成発信部116、情報提供要求部117、受信情報処理部118、表示情報生成部119、時計部120、のそれぞれが接続されている。
モータ駆動制御部103には、モータ駆動部131が接続されている。ステアリング駆動制御部104には、ステアリング駆動部132が接続されている。手動/自動運転モード切替制御部105には、手動運転操作検知部133が接続されている。また、カーナビ機能部113には、カーナビ用データベース134が接続されている。
無線通信部102は、第1の実施形態の無線通信部202と同様の機能を備える。
モータ駆動制御部103は、制御部101の制御の下に、この実施形態の電気自動車で構成される自動運転車1Aのモータ駆動部131への駆動信号の供給を制御して、自動運転車1Aの走行開始、走行速度制御(ブレーキ制御及びアクセル制御を含む)、走行停止などを制御するようにする。
ステアリング駆動制御部104は、制御部101の制御の下に、この実施形態の自動運転車1Aのステアリング駆動部132への駆動制御信号の供給を制御して、自動運転車1Aの進路変更の制御をするようにする。
手動/自動運転モード切替制御部105は、タッチパネル112を通じた選択操作入力に応じて、自動運転車1Aの運転モードを、手動運転モードと、自動運転モードとのいずれかに切り替える制御を行う。手動運転操作検知部133は、運転者によるアクセルペダル操作やブレーキペダル操作、シフトレバー操作さらにはステアリング操作の操作情報を受けて、その手動運転操作情報を手動/自動運転モード切替制御部105に供給する。
手動/自動運転モード切替制御部105は、自動運転車1Aが手動運転モードのときには、この手動運転操作検知部133からの手動運転操作情報を、モータ駆動制御部103、ステアリング駆動制御部104に供給して、モータ駆動部131、ステアリング駆動部132を、運転者のペダル操作やシフトレバー操作、ステアリング操作(ハンドル操作)に応じて制御する。
また、手動/自動運転モード切替制御部105は、自動運転車1Aが自動運転モードのときには、後述するようにして、レーダー群106、カメラ群107、センサ群108、周囲移動体把握部109の出力に基づいて制御部101で生成される自動運転操作情報を、モータ駆動制御部103、ステアリング駆動制御部104に供給して、モータ駆動部131、ステアリング駆動部132を、自動運転操作情報により駆動制御する。なお、自動運転モードにおいては、カーナビ機能部113において、運転者などにより設定された行先(目的地)に対する現在位置からの経路が探索され、その探索された経路に沿って走行するように制御される。
なお、手動運転モードを備えずに自動運転モードのみを備える完全自動運転車の場合、手動/自動運転モード切替制御部105、手動運転操作検知部133は、もちろん備えていない。また、手動運転操作に必要なアクセルペダル、ブレーキペダル、シフトレバー、ステアリング(ハンドル)などもなくてもよい。ただし、安全確保のために、ブレーキペダル(ブレーキボタン、ブレーキに対応するタッチパネル入力や音声入力でもよい)を備え、ブレーキ操作だけは手動で対応できるようにしてもよい。
レーダー群106は、自動運転車1Aの車両の周囲に存在する人や物との距離を測るためのもので、レーザー・レーダーやミリ波レーダーなどからなる。レーザー・レーダーは、例えば天井やバンパー付近に埋め込まれ、ミリ波レーダーは、例えば車両の前部及び後部に設けられている。レーザー・レーダーとミリ波レーダーの両方を備えてもよいし、一方のみであってもよい。また、マイクロ波レーダーなど、その他のレーダーを用いてもよい。さらに、レーダーと同様の目的でソナー(図示せず)を用いることができる。
カメラ群107は、第1の実施形態のカメラ群207に対応するもので、自動運転車1Aの車内を撮影する1〜複数個のカメラと、自動運転車1Aの前方、側方、後方など、車外の周囲を撮影する1〜複数個のカメラとを含む。
センサ群108は、ドアの開閉や窓の開閉を検知する開閉検知センサ、シートベルト着用を検出するためのセンサ、運転席や助手席などの座席に乗車者が着座したことを検知する着座センサなどの他、車外の近傍の人物を検知する人感センサ(赤外線センサ)や自動運転のための補助となる情報を取得するための各種センサからなる。自動運転のための補助となる情報を取得するための各種センサとしては、例えば車両やタイヤの振動を検出するための振動センサ、タイヤの回転数を検出する回転数センサ、方位を検出するための地磁気センサ、加速度を検出するための加速度センサ、角度や角速度を検出するためのジャイロセンサ(ジャイロスコープ)、などが含まれる。また、この実施形態では、センサ群108には、右ウインカーや左ウインカー(方向指示器)やハザードランプ(非常点滅灯)の点灯を検知するセンサも含まれている。
周囲移動体把握部109は、レーダー群106やセンサ群108、また、カメラ群107の撮影画像を用いて、自車の周囲の移動体(人物を含む)を把握するようにする。周囲移動体把握部109は、例えばベイズ理論に基づいた処理を行うことで、周囲の障害物や移動体を把握するようにする。
現在位置検出部110は、第1の実施形態の車載装置2の現在位置検出部204に対応するもので、GPS衛星からの電波を受信して、自車の現在位置を検出する。現在位置検出部110は、GPS衛星からの電波により検出された位置の精度は悪いので、GPS衛星からの電波の受信で検出された現在位置の情報のみではなく、センサ群108に含まれる1〜複数個のセンサ及びレーダー群106、カメラ群107の撮影画像(ナビ機能を併用)などをも用いると共に、例えばベイズ理論に基づいた処理を行うことで、より精度の高い現在位置を検出確認するようにしている。
自動運転車1Aは、自動運転モードにおいては、現在位置検出部110や周囲移動体把握部109において、レーダー群106、カメラ群107、センサ群108、GPS衛星からの電波の受信で取得した位置情報などの各種情報、つまり、人間の目や耳から得る情報に対応する情報をベイズ理論などにより処理し、これに基づき、制御部101は、自車の進路変更や障害物の回避など知的な情報処理(AI(人工知能))及び制御(AI(人工知能))を行って、自動運転操作情報を生成する。そして、生成された自動運転操作情報に基づいて、モータ駆動制御部103によりモータ駆動部131が駆動され、ステアリング駆動制御部104によりステアリング駆動部132が駆動されることで、自律移動制御がなされる。したがって、この実施形態では、自律移動制御手段は、制御部101と、レーダー群106、カメラ群107、センサ群108、周囲移動体把握部109、現在位置検出部110、及びモータ駆動制御部103、モータ駆動部131、ステアリング駆動制御部104、ステアリング駆動部132、更に後述するカーナビ機能部113とにより構成される。
表示部111は、第1の実施形態の車載装置2の表示部212に対応するもので、例えばLCDからなる。タッチパネル112は、第1の実施形態の車載装置2のタッチパネル213に対応するもので、LCDからなる表示部111の表示画面の上に、指によるタッチ入力が可能なタッチセンサが重畳されて配設されたものである。表示部111の表示画面には、制御部101の制御に基づき、ソフトウェアボタン(キーボードの文字入力用ボタンを含む)を含む表示画像が表示される。そして、タッチパネル112は、表示画面に表示されているソフトウェアボタン上の指によるタッチを検出すると、そのタッチを制御部101に伝達する。これを受けた制御部101は、ソフトウェアボタンに対応する制御処理を実行するように構成されている。なお、ソフトウェアボタンは、別途キーボードなどを用いることで対応してもよい。
カーナビ機能部113は、第1の実施形態の車載装置2のカーナビ機能部214に対応するもので、カーナビ機能部113に接続されているカーナビ用データベース134には、国内の地図及び経路案内データが、予め格納されている。カーナビ機能部113は、カーナビ用データベース134に記憶されている地図や、経路案内データに基づいて、自動運転車1が指定された目的地まで移動するのを補助するように案内するための機能部である。この実施形態では、カーナビ機能部113は、手動運転モードと、自動運転モードとで、若干異なる処理をするように構成されている。
すなわち、手動運転モードにおいては、カーナビ機能部113は、表示部111の表示画面上において、目的地までの経路(ルート)を明示的に表示する地図上に、現在位置検出部110で検出確認されている自車位置を重畳表示した画像を表示すると共に、自車の移動に伴い、地図上の自車位置(現在位置)を移動させ、かつ、ルート上の交差点や分岐点など、経路案内が必要な箇所で音声案内をするようにする。これは、通常のカーナビ機能と同様である。
一方、自動運転モードにおいては、カーナビ機能部113は、自車の現在位置が目的地までのルート上から離れているときには、その離間方向及び距離の情報を制御部101に通知すると共に、自車の現在位置が目的地までのルート上に在るときには、自車の移動に伴い、ルート上の交差点や分岐点などの手前で、ルートに沿った進路方向の変更指示情報を制御部101に通知するようにする。制御部101は、このカーナビ機能部113から通知された情報と、現在位置検出部110の現在位置確認結果及び周囲移動体把握部109の把握結果とに基づいて、自車がルート上を指示された通りの進路をとって移動するように、モータ駆動制御部103を通じてモータ駆動部131を制御すると共に、ステアリング駆動制御部104を通じてステアリング駆動部132を制御するための自動運転操作情報を生成する。したがって、自動運転モードにおけるカーナビ機能部113及び制御部101による目的地までの経路案内により、乗車者が無人の状態においても、自動運転車1Aは、目的地まで移動することができる。
自車情報記憶部114は、第1の実施形態の車載装置2の搭載車情報記憶部203に対応するもので、自動運転車1Aについて、第1の実施形態おける搭載車の搭載車情報と同様の情報が、自車情報として記憶されている。
走行速度及び方向検出部115は、第1の実施形態の車載装置2の走行速度及び方向検出部205に対応するもので、走行速度及び方向検出部205と同様の構成を備える。また、発信情報生成発信部116、情報提供要求部117、受信情報処理部118、表示情報生成部119及び時計部120は、第1の実施形態の車載装置2の発信情報生成発信部208、情報提供要求部209、受信情報処理部210、表示情報生成部211及び時計部206に対応するもので、それらと同様の構成を備えるので、ここでは、その詳細な説明は省略する。
以上のように、自動運転車1Aの電子制御回路部10は構成されるが、図12に示した各処理ブロックのうち、モータ駆動制御部103、ステアリング駆動制御部104、手動/自動運転モード切替制御部105、周囲移動体把握部109、現在位置検出部110、カーナビ機能部113、走行速度及び方向検出部115、発信情報生成発信部116、情報提供要求部117、受信情報処理部部118、表示情報生成部119、の各処理機能は、制御部101がプログラムを実行することで行うソフトウェア処理として実現することができる。
[第2の実施形態の自動運転車1Aでの処理動作の例]
この第2の実施形態の自動運転車1Aにおける発信情報の送出動作は、上述の第1の実施形態の車載装置2の場合と同様であるので、その説明は省略する。この第2の実施形態の自動運転車1Aでは、情報提供サーバ3から受信した提供情報の利用方法が、第1の実施形態と異なる。
図13及び図14のフローチャートを参照して、この第2の実施形態の自動運転車1Aにおける情報提供要求及び提供情報の受信処理の流れの例について説明する。この図13及び図14に示したフローチャートの各ステップの処理は、自動運転車1Aの電子制御回路部10の制御部101が、内蔵するプログラムに従って、図12おける発信情報生成発信部116、情報提供要求部117、受信情報処理部118、表示情報生成部119、カーナビ機能部113の各機能を、ソフトウェア機能部として実行する場合として説明する。
制御部101は、自車である自動運転車1Aで自動運転モードが選択中の状態であるか否か判別する(ステップS51)。このステップS51で、自動運転モードが選択中の状態であると判別したときには、制御部101は、現在位置検出部110で検出された現在位置の情報と、自車の識別情報の例としてのナンバープレートのナンバーの情報とを含めた情報提供要求を生成して、その生成した情報提供要求を情報提供サーバ装置3に通信ネットワーク4を通じて送る(ステップS52)。
次に、制御部101は、情報提供サーバ装置3からの提供情報を受信するのを待ち(ステップS53)、提供情報を受信したと判別したときには、受信した提供情報を表示部111の表示画面に表示すると共に、提供情報に含まれる自動車の位置情報と、それぞれが自動運転モードを備えるか否かの情報を含む自車状況情報をも参照して、自動運転操作情報を生成するようにする。すなわち、例えば、自動運転モードを備えていて、自動運転中の他車については、例えばウインカーを出してから右左折するなどのように交通規則に準拠した振る舞いをすると予測してその動きに注意すると共に、マニュアル仕様車の場合には、交通規則に準拠しない不測の振る舞いもすることを予想して、車間距離を自動運転車の場合より長めに確保するなど、その動きに注意するようにした自動運転操作情報を生成するようにする。
次に、制御部101は、情報提供要求の終了操作がなされたか否か判別し(ステップS55)、情報提供要求の終了操作がなされていないと判別したときには、前回の情報提供要求の送出タイミングから一定時間が経過したか否か判別する(ステップS56)。ステップS56で、一定時間経過していないと判別したときには、制御部101は、処理をステップS55に戻す。そして、ステップS56で、一定時間経過したと判別したときには、処理をステップS52に戻して、次の情報提供要求を、識別情報と、その時点の現在位置の情報とを含めて送信し、このステップS52以降の処理を繰り返す。
そして、ステップS55で、情報提供要求の終了操作がなされたと判別したときには、制御部101は、情報提供要求の終了通知を情報提供サーバ装置3に送信する(ステップS57)。そして、このステップS57の後には、ステップS51に処理を戻し、このステップS51以降の処理を繰り返す。
そして、ステップS51で、自車は自動運転モードの選択中の状態ではないと判別したときには、制御部101は、前述した第1の実施形態の車載装置2と同様の処理を行う。すなわち、制御部101は、タッチパネル112を通じて情報提供要求開始操作がなされたか否か判別し(ステップS61)、情報提供要求開始操作がなされていないと判別したときには、ステップS61の処理に戻って、情報提供要求開始操作がなされるのを待つ。
ステップS61で、情報提供要求開始操作がなされたと判別したときには、制御部101は、現在位置検出部110で検出された現在位置の情報と、識別情報としてこの例では、搭載車1のナンバープレートのナンバーを含めた情報提供要求を生成して、情報提供サーバ装置3に対して提供情報を送出する(ステップS62)。
そして、制御部101は、送信した情報提供要求に応じて情報提供サーバ装置3から送られてくる提供情報を受信するのを待ち(ステップS63)、提供情報を受信したと判別したときには、提供情報による表示画面を表示部111に表示する(ステップS64)。この場合に、制御部101は、カーナビ機能部113の機能により表示部111の表示画面には、図7に示したように、自車(自動運転車1A)の現在位置周辺の地図上における他車の情報が表示される。なお、その場合、マニュアル仕様車のみや自動運転車のみに限定して表示するようにしてもよい。
ステップS64の次には、制御部101は、情報提供要求の終了操作がなされたか否か判別し(ステップS65)、情報提供要求の終了操作がなされていないと判別したときには、前回の情報提供要求の送出タイミングから一定時間が経過したか否か判別する(ステップS66)。ステップS66で、一定時間経過していないと判別したときには、制御部101は、処理をステップS65に戻す。そして、ステップS66で、一定時間経過したと判別したときには、制御部101は、処理をステップS62に戻して、次の情報提供要求を、識別情報と、その時点の現在位置の情報とを含めて送信し、このステップS62以降の処理を繰り返す。
そして、ステップS65で、情報提供要求の終了操作がなされたと判別したときには、制御部101は、情報提供要求の終了通知を情報提供サーバ装置3に送信する(ステップS67)。そして、このステップS67の後には、図13のステップS51に処理を戻し、このステップS51以降の処理を繰り返す。
この第2の実施形態の自動運転車1Aによれば、自車の周辺の他車が自動運転モードを備えるか否か、自動運転モードを備える場合には、自動運転中であるかどうかを検知することができ、その検知した結果を、自動運転モードにおける自動運転操作情報の生成に反映させるようにしたので、自動運転モード時における交通安全の向上が更に期待できるという効果がある。
なお、上述の自動運転車は、自動運転モードと手動運転モードとを切り替えることができる仕様であったが、手動運転モードを備えずに自動運転モードのみを備える完全自動運転車であってもよい。その場合には、自車情報に、当該完全自動運転車である旨の情報を含めて発信情報を送信するようにする。そして、情報提供サーバ装置は、発信情報を解析した結果から生成する提供情報に、自動車が完全自動運転車である場合には、それを示す情報を含めるようにして、受信側(搭載車や自動運転車)では、それを表示部に表示したり、自動運転操作情報の生成に利用することができるようにする。
また、自動運転車が、自動運転モードと手動運転モードとを切り替えることができる仕様である場合においても、交通安全上、手動運転モードに切り替えることができない強制自動運転モードを備える場合も想定できる。その場合、自動運転車が、その強制自動運転モードとなっているときには、当該自動運転車からの発信情報には、当該強制自動運転モード中であることを示す情報を含めるようにする。そして、情報提供サーバ装置は、発信情報を解析した結果から生成する提供情報に、自動車が強制自動運転モード中である場合には、それを示す情報を含めるようにして、受信側(搭載車や自動運転車)では、それを表示部に表示したり、自動運転操作情報の生成に利用することができるようにする。
[第3の実施形態]
上述の第1の実施形態及び第2の実施形態における情報提供システムにおいては、車載装置2あるいは自動運転車1A(自動車)は、発信情報は常に、あるいは、乗車者が指定した期間において、情報提供サーバ装置3に送るようにすると共に、情報提供要求を情報提供サーバ装置3に送信したときに提供情報を受信することができるようにした。
この第3の実施形態の情報提供システムにおいては、車載装置あるいは自動運転車は、必要な場合にのみ発信情報を情報提供サーバ装置に送信すると共に、情報提供要求をすることなく、必要な提供情報を受け取ることができるように構成する。
図15は、この第3の実施形態の情報提供システムの概要を説明するための図である。この第3の実施形態の場合の情報提供サーバ装置3Bは、道路に沿った位置であって、主要な場所や交通事故多発地点などの所定の場所に設置される。情報提供サーバ装置3Bが設置される所定の場所の例としては、交差点、信号機設置場所、高速道路進入地点、合流地点、ロータリー、踏切、料金所、SA(サービスエリア)、PA(パーキングエリア)、工事現場、事故現場、交通事故多発地点などが挙げられるが、それらの全ての地点に設置する必要はなく、その内の選択された1種以上の地点で良い。また、情報提供サーバ装置3Bは、信号機設置場所に併設するようにしてもよいし、信号機自身に内蔵するようにしてもよい。図15の例は、情報提供サーバ装置3Bが信号機のある交差点に設置されている場合の例である。
そして、この第3の実施形態の場合の車載装置2Bを搭載する搭載車1Bまたは自動運転車1BAは、情報提供サーバ装置3Bが備える無線通信部と通信可能となる地域範囲に入ると、自動的に発信情報を情報提供サーバ装置3Bに送信し、また、情報提供サーバ装置3Bから送出される提供情報を自動的に受信するように構成されている。
この第3の実施形態の車載装置2Bのハードウェア構成例を図16に示す。この第3の実施形態の車載装置2Bのハードウェア構成例においては、図2に示した第1の実施形態の車載装置2のハードウェア構成例において、情報提供要求部209を備えない構成にほぼ等しい。ただし、この第3の実施形態の車載装置2Bの制御部201B及び無線通信部202Bは、第1の実施形態の車載装置2の制御部201及び無線通信部202と、その構成(ソフトウェアを含む)が若干異なる。
すなわち、無線通信部202Bは、情報提供サーバ装置3Bの無線通信部と無線通信が可能な地域領域に入ると、自動的に情報提供サーバ装置3Bの無線通信部との通信を開始し、無線通信が可能な地域領域から逸脱すると、自動的に情報提供サーバ装置3Bの無線通信部との通信を停止するように構成されている。
制御部201Bは、無線通信部202Bが、情報提供サーバ装置3Bと通信可能となったか否かを監視しており、無線通信部202Bが情報提供サーバ装置3Bと通信可能となったことを確認したときには、発信情報生成発信部208を制御して、発信情報の一定時間毎の送信を開始させるようにすると共に、受信情報処理部210を制御して、情報提供サーバ装置3Bからの提供情報を受信して、表示情報生成部211に転送する処理を行わせるようにする。そして、制御部201Bは、無線通信部202Bが、情報提供サーバ装置3Bと通信不能になったら、発信情報生成発信部208からの発信情報の送信を停止させ、受信情報処理部210での提供情報の受信処理を停止させるように制御する。
その他の構成部の処理内容は、上述した第1の実施形態の車載装置2と同様であるので、その説明は省略する。
また、自動運転車1BAの構成は、図11に示した第2の実施形態の自動運転車1Aと、上述した車載装置2Bと車載装置2との違いと同様の違いがあるだけであるので、その構成及び説明は、ここでは省略する。
また、この第3の実施形態の情報提供サーバ装置3Bのハードウェア構成例を図17に示す。この第3の実施形態の情報提供サーバ装置3Bのハードウェア構成例においては、図4に示した第1の実施形態の情報提供サーバ装置3のハードウェア構成例において、提供情報要求受付部308を備えず、その代わりにカメラ群311が追加された構成にほぼ等しい。カメラ群311は、情報提供サーバ装置3Bが設置されている位置の近傍の道路を走行する自動車を撮影するためのものである。
そして、この第3の実施形態の情報提供サーバ装置3Bの制御部301B及び無線通信部302Bは、第1の実施形態の情報提供サーバ装置3の制御部301及び無線通信部302と、その構成(ソフトウェアを含む)が若干異なる。その他は、第1の実施形態の情報提供サーバ装置3と同様の構成とされている。
情報提供サーバ装置3Bにおいては、無線通信部302Bの無線通信可能領域内に車載装置2Bあるいは自動運転車1BAが入ると、当該車載装置2Bあるいは自動運転車1BAから発信情報が送られてくるので、制御部301Bの制御に従い、受信情報処理部303、受信情報バッファ部304、受信情報解析処理部305B、解析結果バッファ部306Bが、その受信した発信情報を受信して一時格納し、解析処理を行って、解析結果を格納する処理を実行する。
このとき、この第3の実施形態の情報提供サーバ装置3では、受信情報解析処理部305Bでは、カメラ群311で撮影された画像情報をも用いて、情報提供サーバ装置3Bの位置の近傍の自動車を検知し、自動運転モードを備えるか否かの判定も行うようにする。なお、図15に示したように、同じ交差点の位置などに、複数台の情報提供サーバ装置3Bを設ける場合には、互いの情報提供サーバ装置3B間で、それぞれのカメラ群311の撮影画像情報を送受するようにして、それら複数の情報提供サーバ装置3Bで得られた撮影画像情報を、受信情報解析処理部305Bで解析するようにしてもよい。そして、このように、複数台の情報提供サーバ装置3Bを設ける場合には、互いの解析結果バッファ部306Bの情報内容を送受して、同一の解析結果となるように調整するようにする。
なお、この第3の実施形態の情報提供サーバ装置3Bにおける地図情報データベース310に格納する地図情報としては、当該情報提供サーバ装置3Bが設置されている近傍の領域範囲であって、無線通信部302Bの無線通信が可能な領域の地図情報のみで良い。
[車載装置2Bの処理動作例]
次に、車載装置2Bの処理動作例について、図18のフローチャートを参照して説明する。この図18の例においても、フローチャートの各ステップの処理動作を車載装置2Bの制御部201Bが実行するものとして説明する。
先ず、制御部201Bは、情報提供サーバ装置3Bとの無線通信可能領域内に入ったか否か監視する(ステップS71)。そして、車載装置2Bが情報提供サーバ装置3Bとの無線通信可能領域内に入ったと判別したときには、制御部201Bは、情報提供サーバ装置3Bとの無線通信を開始し(ステップS72)、情報提供サーバ装置3Bからの提供情報を受信したか否か判別する(ステップS73)。
そして、ステップS73で、情報提供サーバ装置3Bからの提供情報を受信したと判別したときには、制御部201Bは、情報提供サーバ装置3Bからの提供情報の受信処理を実行する(ステップS74)。この提供情報の受信処理の処理内容は、前述の第1の実施形態と同様であるので、その詳細な説明は省略する。
また、ステップS73で、情報提供サーバ装置3Bからの提供情報を受信してはいないと判別したときには、制御部201Bは、発信情報を一定時間間隔で発信する処理を実行する(ステップS75)。この発信情報の発信処理の処理内容も、前述した第1の実施形態と同様であるので、その詳細な説明は省略する。
ステップS74またはステップS75の次には、制御部201Bは、車載装置2Bが情報提供サーバ3Bとの無線通信可能範囲外となったか否か判別する(ステップS76)。このステップS76で、車載装置2Bが情報提供サーバ3Bとの無線通信可能範囲外となってはいないと判別したときには、制御部201Bは、処理をステップS73に戻し、このステップS73以降の処理を繰り返す。
また、ステップS76で、車載装置2Bが情報提供サーバ3Bとの無線通信可能範囲外となったと判別したときには、制御部201Bは、情報提供サーバ装置3との無線通信を停止し(ステップS77)、発信情報の発信処理及び情報提供サーバ装置3Bからの提供情報の受信処理を停止する(ステップS78)。そして、制御部201Bは、処理をステップS71に戻し、このステップS71以降の処理を繰り返す。
なお、自動運転車1BAの処理動作例も、この図18に示した車載装置2Bの処理動作例とほぼ同様であるので、ここでは、その説明は省略する。
[情報提供サーバ装置3Bの処理動作例]
次に、情報提供サーバ装置3Bの処理動作例について、図19及び図20のフローチャートを参照しながら説明する。なお、この例においても、図19及び図20のフローチャートの各ステップの処理動作を情報提供サーバ装置3Bの制御部301Bが実行するものとして説明する。
情報提供サーバ装置3Bの制御部301Bは、図19の発信情報の受信処理ルーチンと、図20の提供情報の送信処理ルーチンとを並列の実行する。先ず、図19の発信情報の受信処理ルーチンについて説明する。
制御部301Bは、車載装置2Bあるいは自動運転車1BAからの発信情報を受信したか否か監視する(ステップS81)。このステップS81で、発信情報を受信したと判別したときには、制御部301Bは、受信した発信情報を受信情報バッファ部304に格納してバッファリングする(ステップS82)。
そして、制御部301Bは、受信した発信情報と、カメラ群311の撮影画像情報とを解析することで、情報提供サーバ装置3Bが設置されている領域における自動車を検知すると共に、検知した自動車について、自動運転モードを備えているかどうかを可能な限り検知する(ステップS83)。そして、その解析結果を解析結果バッファ部306Bに格納して更新する(ステップS84)。
このステップS84の次には、制御部301Bは、処理をステップS81に戻し、このステップS81以降の処理を繰り返す。
次に、情報提供サーバ装置3Bにおける提供情報の送出(送信)処理について図20を参照して説明する。
制御部301Bは、提供情報の送出タイミングであるか否か監視する(ステップS91)。このステップS91で、提供情報の送出タイミングであると判別したときには、制御部301Bは、当該時点における解析結果バッファ部306Bから提供情報を抽出して、提供情報を送出する(ステップS92)。この場合、提供情報は、ブロードキャストにより無線通信可能領域に存在する全ての車載装置2Bや自動運転車1BAが受信可能な状態で送信する。
そして、制御部301Bは、提供情報の送出を完了したか否か確認の判別を行い(ステップS93)、提供情報の送出を完了したことを確認したら、処理をステップS91に戻して、このステップS91以降の処理を繰り返す。
[第3の実施形態の車載装置2Bにおける表示例]
この第3の実施形態の車載装置2Bにおける、表示部212の表示画面に表示される、受信した提供情報に基づいた表示画像の例を図21に示す。この図21の例においては、情報提供サーバ装置3Bが設置されている交差点の近傍の地図上において、情報提供サーバ装置3Bでの解析処理の結果として検知された位置に自動車マークが表示されると共に、その自動車マークの近傍に、それぞれの自動車について自動運転モードを備える否かのマークが、前述した図7の例と同様にして、表示される。
なお、図21の例では、自搭載車あるいは自身の自動運転車は、周囲に点線を付して示したように、点滅表示するなど強調表示することで、他車と区別ができるようにしている。また、図21では、表示を省略したが、図7の例と同様にして、自動運転モードを備える自動車が自動運転中であるかどうかも表示することができる。もちろん、表示はこの例に限られるものでなく、例えば色分け表示などをしてもよい。
[第3の実施形態の効果]
この第3の実施形態の情報提供システムにおいては、車載装置2Bを搭載している搭載車1Bや、車載装置2Bと同様の機能を搭載する自動運転車1BAは、情報提供サーバ装置3Bが設置されている交差点を通過するときには、自動的に、情報提供サーバ装置3Bと無線通信が可能となり、情報提供サーバ装置3Bからの提供情報を受信することができる。すなわち、搭載車1Bや自動運転車1BAの乗車者は、情報提供要求の操作などの操作をしなくても、情報提供サーバ装置3Bとの通信が可能な領域を通過するときには、自車の周辺の他車の情報を知ることができるので、非常に便利である。また、自動運転モード中の自動運転車1BAは、情報提供サーバ装置3Bが設置されている場所では、周辺の自動車の情報に基づいて自動運転が可能になるので、交通安全の向上が期待できる。
したがって、第3の実施形態によれば、情報提供サーバ装置3Bを、交通安全上の要となる交差点等の場所に設置することで、より交通安全の向上を図ることができる。
そして、上述の第3の実施形態においては、情報提供サーバ装置3Bが備えるカメラ群311の撮影画像情報を用いて、当該情報提供サーバ装置3Bの近傍の所定領域範囲に存在する自動車を検知するので、車載装置2Bを搭載する搭載車や、自動運転車1BA以外の他車も、ほぼすべて検知することが可能になる。このため、図21に示すように、自動運転モードを備えているか否かを示すマークが付与されていない自動車も表示されて、これらの自動車と、搭載車及び自動運転車との位置関係が確実に把握することができるようになるので、交通安全の向上の効果が非常に高くなると期待される。
[第3の実施形態の変形例]
この第3の実施形態においても、歩行者が携帯する携帯端末の例としてのスマートフォンに、車載装置2Bの提供情報の受信機能を装備させることにより、歩行者も、車載装置2Bや自動運転車の乗車者と同様に、自動的に、周囲の自動車が自動運転モードを備えるか否かの情報を含む自車状況情報を知ることができる。その場合には、スマートフォンは、所定の位置に設置された情報提供サーバ装置との通信が可能な領域に入ったか否かを判断する通信可否判断手段と、この通信可否判断手段により情報提供サーバ装置との通信が可能な領域に入ったと判断したときに、情報提供サーバ装置から送信されてくる提供情報を受信して、自分が居る現在位置の周辺に存在する自動車について、少なくとも自動運転モードを備えるか否かの情報を含む情報を取得して表示出力する受信情報処理手段とを備えるものである。
なお、上述の第3の実施形態においては、情報提供サーバ装置3B内にカメラ群311を設けるように説明したが、カメラ群311を構成するカメラのそれぞれは、交差点の信号機や、信号機の支柱、中央分離体内の支柱、歩道橋などに設置して、より確実に当該交差点の領域を通過する自動車を撮影することができるようにすることもできる。その場合には、カメラのそれぞれと、情報提供サーバ装置3Bとの間は、有線で接続してもよいし、無線で接続するようにしてもよい。
[第4の実施形態]
以上の実施形態では、情報提供サーバ装置が発信情報を収集し、その収集した発信情報から提供情報を生成して、情報提供してきた相手装置に提供するようにした。しかし、情報提供サーバ装置を経由することなく、自動車同士で発信情報の授受をし、自動車の車載装置あるいは自動車自身で、受信した発信情報から、周囲の自動車に関する自動運転モードを備えるか否かの情報を含む自車状況情報を報知する情報を生成するようにしてもよい。第4の実施形態は、その場合の例である。なお、発信情報の授受は、自動車同士に限らず、自動車と歩行者でも考えられる。この場合、自動車が発信情報を発信し、歩行者が携帯する携帯端末、例えばスマートフォンが受信する場合が考えられる。さらに、歩行者のみならず、自転車の運転者や、自動2輪などの運転者や同乗者であっても同様に考えられる。つまり、自動車が発信情報を発信し、当該運転者や同乗者が携帯する携帯端末、例えばスマートフォンが受信する場合が考えられる。
図22〜図25を参照して、この第4の実施形態の車載装置について説明する。なお、第4の実施形態の自動運転車は、当該自動運転車の電子制御回路部に、第4の実施形態の車載装置の機能が搭載され、受信した発信情報から生成した、周囲の自動車に関する自動運転モードを備えるか否かの情報を含む自車状況情報を、自動運転モードにおける自動運転操作情報の生成用に用いることが追加されるのみで、以下に説明する車載装置の実施形態と同様の構成を備えるものである。
図22は、この第4の実施形態の概要を説明するための図である。すなわち、搭載車1Cに搭載されている車載装置2Cのそれぞれは、自搭載車1Cの前方及び後方、さらには側方の他の搭載車1Cの車載装置2Cと無線通信することが可能なように構成されている。そして、車載装置2Cのそれぞれは、自搭載車1Cの識別情報と位置情報と搭載車情報とを含む発信情報を他の搭載車1Cの車載装置2Cに発信すると共に、他の搭載車1Cの車載装置2Cからの発信情報を受信して収集し、自搭載車1Cの周囲の他の搭載車1Cが自動運転モードを備えるか否かの情報を含む自車状況情報を取得し、乗車者に報知するようにする。
さらに、この第4の実施形態の車載装置2Cは、車載装置2Cを備えない他車や、歩行者に対しても、自搭載車1Cが自動運転モードを備えるか否かの情報を含む自車状況情報を発信して報知することができる発信情報報知手段を備えるように構成されている。
この第4の実施形態では、発信情報報知手段は、自搭載車1Cが自動運転モードを備えるか否かを含む自車状況情報を発信して報知することができるように構成されている。発信情報報知手段は、車載装置2Cを備えない他車の乗車者や、歩行者などが視覚的に検知することができるように、外部から観視可能な場所に設けられる。したがって、車載装置2Cは、搭載しているカメラ群による撮影画像情報を介して、発信情報報知手段からの搭載車1Cが自動運転モードを備えるか否かの情報を含む自車状況情報を取得することが可能である。
発信情報報知手段の一例を図23及び図24を参照して説明する。この例では、搭載車1Cの車体の前部や、後部に外部から観視可能なように取り付けられているナンバープレート11Cの周囲を囲むように、発信情報報知手段の一例としてのリング状の発光部12Cが設けられている。このリング状の発光部12Cは、例えば、光を散乱させる材料からなるリング状チューブ内に多数の発光ダイオードを配列させた構成のものとすることができる。
そして、この実施形態においては、図24に示すようにして、リング状の発光部12Cの発光態様を変更することで、外部に、自動運転モードを備えるか否かの情報を含む自車状況情報を発光により報知することができる。すなわち、搭載車1Cがマニュアル仕様車であれば、図24(A)に示すように、リング状の発光部12Cを消灯状態とする。そして、搭載車1Cが自動運転モードを備えるが、自動運転モードでの運転中ではない場合には、図24(B)に示すように、リング状の発光部12Cを点灯状態とする。さらに、搭載車1Cが自動運転モードを備え、かつ、自動運転モードでの運転中である場合には、図24(C)に示すように、リング状の発光部12Cを点滅あるいはフラッシングさせるようにする。
こうして、この第4の実施形態の車載装置2Cを搭載した搭載車1Cは、発信信号を無線送出するだけでなく、発信情報報知手段により、自動運転モードを備えるか否かの情報を含む自車状況情報を外部の者が視覚的に検知可能の状態で送出(報知)する。したがって、外部の者(他の搭載車1Cの乗車者、搭載車1Cではない他車の乗車者、歩行者など)は、目視で、搭載車1Cが自動運転モードを備えるか否か、また、現在自動運転モードで運転中か否かを検知することができ、交通安全の向上を期待できる。自動運転車は、カメラで発信情報報知手段による報知情報を検知することができることは前述した通りである。
この第4の実施形態の車載装置2Cのハードウェア構成例を図25に示す。この図25の車載装置2Cにおいて、図2に示した第1の実施形態の車載装置2と同一部分には、同一の参照符号を付してその説明は省略する。
図25に示すように、この第4の実施形態の車載装置2Cにおいては、無線通信部202の代わりに、発信情報送出部221と、発信情報受信部222とを備える。また、発光部12Cの発光を駆動制御する発光部駆動制御部223がシステムバス200に接続される。
さらに、この第4の実施形態の車載装置2Cにおいては、第1の実施形態の車載装置2と異なる構成(ソフトウェア処理が異なるものを含む)の制御部201Cと、受信情報処理部210Cと、表示情報生成部211Cとが、システムバス200に接続される。その他は、第1の実施形態の車載装置2と同様の構成とされる。
発信情報送出部221及び発信情報受信部222は、搭載車1Cの近傍の他の搭載車1Cの車載装置2Cとの通信が可能になるもので構成されている。例えばWi−Fi(Wireless Fidelity)(登録商標)規格の無線通信など電波を用いたものに限らず、光通信、赤外線通信、超音波通信などであってもよい。
そして、制御部201Cは、発信情報生成発信部208で生成された発信情報を、発信情報送出部221を通じて発信する。この場合の発信も、一定時間間隔あるいは所定の走行距離間隔でなされる。この発信情報送出部221からの発信情報の発信に加えて、制御部201Cは、搭載車情報記憶部203に記憶されている搭載車情報の自動運転モードを備えるか否かの情報を含む自車状況情報に基づいて、発光部駆動制御部223を通じて発光部12Cの発光態様を制御することで、発信情報に含まれる自動運転モードを備えるか否か情報と同様の情報を外部に報知する。
そして、制御部201Cは、他車の車載装置2Cからの発信情報を発信情報受信部222で受信すると、その受信情報を受信情報処理部210Cに蓄積してバッファリングする。そして、制御部201Cは、表示情報生成部211Cに対して、受信情報処理部210Cに蓄積されている受信情報から表示情報を生成するように制御指示する。この例の受信情報処理部210C及び表示情報生成部211Cは、前述した情報提供サーバ装置3の受信情報バッファ部304と受信情報解析処理部305と解析結果バッファ部306の機能を実行する構成を備えるものとなっている。したがって、車載装置1Cでは、車載装置2Cを搭載する搭載車1C同士の位置関係や、自動運転モードを備えるか否かの情報を検知することができるだけでなく、発信情報に含まれる撮影画像情報を用いて、車載装置2Cを搭載していない非搭載車についても、位置関係や、自動運転モードを備えるか否かの情報を検知することができるものである。
そして、表示情報生成部211Cは、解析結果バッファ部306の機能部に格納されている解析結果から表示情報を生成して、その表示情報を表示部212の表示画面に表示する。この場合には、表示部212の表示画面には、例えば図21に示したのと同様の表示画像が表示される。
なお、搭載車1Cが自動運転車である場合には、解析結果バッファ部306の機能部に格納されている解析結果から自動運転操作情報が生成されるのは、前述の実施形態と同様である。
[第4の実施形態の効果]
上述したように、第4の実施形態の車載装置あるいは自動車(自動運転車を含む)は、発信情報の内の少なくとも自動運転モードを備えるか否かの情報を含む自車状況情報を、発信情報報知手段により発信して報知する。したがって、他車や歩行者は、発信情報の受信装置を備えなくても、搭載車が自動運転モードを備えるか否かや、自動運転中かなどの情報を獲得することができて、交通安全上、非常に有益であり、交通安全の向上が期待できる。
また、第4の実施形態の車載装置あるいは自動車においても、他車の車載装置や、他の自動車からの発信情報を受信して、搭載車や自車の周辺の他車の自動運転モードを備えるか否かを含む自車状況情報を把握することできるので、前述の実施形態と同様にして、交通安全の向上を期待できる。
そして、この第4の実施形態においては、上述の情報提供システムのような情報提供サーバ装置を設ける必要がなく、単に、車載装置あるいは当該車載装置の機能を備える自動車があればよいので、インフラストラクチャーの整備が容易であり、コスト的にも有利である。
[第4の実施形態の変形例]
なお、発信情報報知手段の例としての発光部12Cは、上述した構成例に限られるものではなく、種々の構成が可能であることは言うまでもない。例えば、リング状のネオン管やライトバルブなどを用いた発光体の構成とすることもできる。また、リング状ではなく、外部に、自動運転モードを備えるか否かの情報を含む自車状況情報を発光により報知することができるものであれば、どのような形状及び構成を備えるものであってもよい。もちろん、発光部12Cは、ナンバープレートの周囲に限らず、エンブレムの周囲であってもよいし、バンパーに設置してもよく、外部から観視可能な場所であればいずれの場所であってもよい。また、ヘッドライト、テールランプ、サイドウィンカーなどの周辺に設置してもよいし、当該ライト等自体を発光部12として共用してもよい。もちろん、発光部12Cの設置箇所は1箇所に限る必要はなく、複数箇所でもよい。
そして、発光態様としては、図24に示した例に限られるものではなく、他の発光態様により、無人の自動運転中などを報知するようにしてもよい。
また、発信情報報知手段としては、発光部12Cではなく、LCDなどを用いた表示画面を備える表示体に、「マニュアル仕様車」、「自動運転車」、「自動運転車(自動運転中)」、「自動運転車(無人)」などの文字を表示して報知するようにしてもよい。表示体は、複数のLEDにより文字表示するものであってもよい。
なお、発信情報報知手段としては、発光や表示に限定されるものではない。例えば、スピーカ(図示せず)を用いて、「マニュアル仕様車です」、「自動運転車です」、「手動運転中です」、「自動運転中です」、「無人運転中です」などの音声を放音して報知するようにしてもよい。また、音の高低や断続音のピッチで、手動運転と自動運転などを報知できるようにしてもよい。
このような音声や音による発信情報報知手段により、自動運転モードを備えるか否かの情報を含む自車状況情報を外部の者が聴覚的に検知可能の状態で送出(報知)する。したがって、外部の者(他の搭載車1Cの乗車者、搭載車1Cではない他車の乗車者、歩行者など)は、耳で、搭載車1Cが自動運転モードを備えるか否か、また、現在自動運転モードで運転中か否かを検知することができ、交通安全の向上を期待できる。自動運転車は、発信情報報知手段による報知情報をマイクロフォン(図示せず)で収音し、音声を音声認識したり、音の周波数分析やピッチ検出をしたりして、当該報知情報を検知することができる。
[その他の実施形態又は変形例]
なお、上述の実施形態の説明では、説明を容易にするために、提供情報の受信装置の機能としては、自動運転モードを備える自動車について、無人運転(無人運転中)かどうかは、表示することはしなかったが、発信情報には、その情報が含まれているので、無人運転(無人運転中)かどうかの情報も、併せて提供情報に含ませて、その旨を表示させたり、自動運転操作情報の生成のための参照情報とするようにしても、勿論よい。
その他、発信情報に含まれる情報の内で交通安全の向上に寄与する情報を、提供情報に含ませて、あるいは反映させて提供することで、交通安全の向上のために、より有益な情報を受けることができるものである。例えば、ハザードランプの点灯の有無を発信情報に含ませるようにすれば、当該情報を搭載車や自動車の緊急事態を示す提供情報として提供することができる。
なお、図3に示した発信情報の送信フォーマットは一例であり、これに限られるものではない。例えば、この発明の車載装置の搭載車やこの発明の自動車の緊急事態、異常事態や事故などのトラブル情報の有無やトラブル内容を当該送信フォーマットに含むようにしてもよい。この場合、当該搭載車や当該自動車の交通事故(カメラで衝突映像を撮影して検知、または、振動センサ、加速度センサ、ジャイロセンサ、マイクロフォンで衝撃や衝撃音により検知、または、図示しないがエアバックの作動で検知)、火災(カメラで火災映像を撮影して検知、または、図示しないが火災センサ、煙センサ、熱センサで火災や火災に伴う煙や高温を検知することで検知)、ガスの充満(図示しないがガスセンサでガスの発生を検知)、エンジンストップ(エンジンがかからないことを検知)、運転者や乗車者の急病など異常事態(カメラで運転者や乗車者の急変を撮影し検知、または図示しないがマイクロフォンで運転者や乗車者の異常音や音声で検知)などの検知により、トラブル情報が「無」から「有」に変更される。そして、検知したトラブル内容とともに送信フォーマットに含まれ、発信情報としてサーバ装置や他車、歩行者などに送信される。もちろん、交通事故の大きさなど、トラブルの大きさも送信フォーマットに含めるようにしてもよい。
当該トラブル情報は、上述のハザードランプの場合と同様に、搭載車や自動車の緊急事態を示す提供情報として提供することができる。交通事故などの情報は、その事故現場や周辺の道路が通行止めや渋滞につながることが多いため、提供情報としては極めて有用である。
なお、この発明は、トラック、バス、タクシー、パトカー、救急車、消防自動車などを含む自動車のみならず、モーターボートやフェリーなどの船舶、航空機やヘリコプターなどの飛行体などにも適用可能である。
なお、自動運転モードには、いわゆるオートパイロットやオートクルーズ、プロパイロットのような部分自動運転ないし運転支援システムも含む。
1…自動車(搭載車)、2…車載装置、3…情報提供サーバ装置、4…通信ネットワーク、6…スマートフォン、1A…自動運転車、10…自動運転車1Aの電子制御回路、114…自車情報記憶部、203…搭載車情報記憶部、110,204…現在位置検出部、107,207…カメラ群、116,208…発信情報生成発信部、209…情報提供要求部、119,211…表示情報生成部、111,212…表示部、120,206…時計部、304…受信情報バッファ部、305…受信情報解析部、306…解析結果バッファ部、308…提供情報要求受付部、309…提供情報生成部
上記の課題を解決するために、請求項1の発明は、
車載装置または自動車と、前記車載装置または前記自動車と無線接続されるサーバ装置とを備える情報提供システムであって
前記車載装置または前記自動車は、
現在位置を検出する現在位置検出部と、
自装置を搭載する搭載車または自車の周囲の他車と、前記搭載車または前記自車との位置関係が検出可能な撮影画像情報を得るためのカメラと、
少なくとも、前記搭載車または前記自車が自動運転モードを備えるか否かの情報を含む搭載車状況情報または自車状況情報と、撮影画像情報から前記搭載車または前記自車を他車と区別して特定させるための情報とを含む搭載車情報または自車情報を記憶する記憶部と、
前記記憶部から読み出した前記搭載車情報または前記自車情報と、前記現在位置検出部で検出された現在位置の情報と、前記カメラで撮影された撮影画像情報とを含む発信情報を、前記搭載車または前記自車の外部の前記サーバ装置に送出する発信情報送出手段と、
を備え、
前記サーバ装置は、
1または複数の前記車載装置または前記自動車からの前記発信情報を収集し、前記発信情報を前記車載装置毎または前記自動車毎に蓄積してバッファリングする手段と、
記バッファリングしている前記車載装置毎または前記自動車毎の前記発信情報に含まれる前記現在位置の情報と、前記カメラで撮影された前記撮影画像情報とに基づいて、所定の領域範囲に存在する1または複数の自動車の位置関係を算出する算出手段と、
前記算出手段で算出した1または複数の自動車の位置関係とを、前記所定の領域範囲の地図上において表示すると共に、少なくとも、前記バッファリングされている前記発信情報から前記自動運転モードを備えるか否かの情報が既知となる自動車については、前記自動運転モードを備えるか否かを示す付加表示がなされた表示情報からなる提供情報を生成する提供情報生成手段と、
前記提供情報生成手段で生成した前記提供情報を、情報提供要求をしてきた相手に送出する提供情報送出手段と、
を備えることを特徴とする情報提供システムを提供する。
上記の構成の請求項の発明の情報提供システムにおいては、車載装置または自動車は、少なくとも、自装置を搭載する搭載車または自車が自動運転モードを備えるか否かの情報を含む搭載車状況情報または自車状況情報と、撮影画像情報から前記搭載車または自車を他車と区別して特定させるための情報とを含む搭載車情報または自車情報と、現在位置の情報と、周囲の他車と搭載車または自車との位置関係が検出可能な、カメラで撮影された撮像画像情報とを含む発信情報を送出し、サーバ装置は、当該発信情報を収集してバッファリングする。
そして、サーバ装置は、情報取得要求を受信したときに、バッファリングしている車載装置毎または自動車毎の発信情報に含まれる現在位置の情報と、カメラで撮影された撮影画像情報とに基づいて、所定の領域範囲に存在する1または複数の自動車の位置関係を算出する。そして、算出した1または複数の自動車の位置関係と情報取得要求側の位置とを、所定の領域範囲の地図上において表示すると共に、少なくとも、バッファリングされている発信情報から自動運転モードを備えるか否かの情報が既知となる自動車については、自動運転モードを備えるか否かを示す付加表示がなされた表示情報からなる提供情報を生成する。そして、生成した提供情報を、情報取得要求をしてきた相手に送出する。
したがって、情報取得要求を発信する機能と、提供情報を受信して少なくとも自動運転モードを備えるか否かの情報を含む自車状況情報を認識することができる提供情報受信装置の所持者(無人運転の自動運転モードを備える自動運転車を含む)は、自己の現在位置の周辺に存在する車が自動運転モードを備える自動車か否かを判断することができるので、自身の行動や振る舞いを、周辺の自動車が自動運転車かマニュアル仕様車かに応じて適切に決定することができて、交通安全の向上を図ることが期待できる。
また、さらに、請求項14の発明は、
予め定められた所定の位置に設置されているサーバ装置と、前記サーバ装置と無線接続される車載装置または自動車とからなり、
前記車載装置または前記自動車は、
現在位置を検出する現在位置検出部と、
自装置を搭載する搭載車または自車の周囲の他車と、前記搭載車または前記自車との位置関係が検出可能な撮影画像情報を得るためのカメラと、
少なくとも、前記搭載車または前記自車が自動運転モードを備えるか否かの情報を含む搭載車状況情報または自車状況情報と、撮影画像情報から前記搭載車または前記自車を他車と区別して特定させるための情報とを含む搭載車情報または自車情報を記憶する記憶部と、
記サーバ装置との通信が可能な領域に入ったか否かを判断する通信可否判断手段と、
前記通信可否判断手段で、前記サーバ装置との通信が可能な領域に入ったと判別したときに、前記サーバ装置との無線通信を開始する手段と、
前記記憶部から読み出した前記搭載車情報または前記自車情報と、前記現在位置検出部で検出された現在位置の情報と、前記カメラで撮影された前記撮影画像情報とを含む発信情報を生成する発信情報生成手段と、
前記発信情報生成手段で生成された前記発信情報を、前記サーバ装置に送出する発信情報送出手段と、
を備え、
前記サーバ装置は、前記車載装置または前記自動車からの前記発信情報を収集し、前記発信情報を前記車載装置毎または前記自動車毎に蓄積してバッファリングする手段と、
前記バッファリングしている前記車載装置毎または前記自動車毎の前記発信情報に含まれる前記現在位置の情報と、前記カメラで撮影された前記撮影画像情報とに基づいて、前記サーバ装置が設置されている位置の周辺の所定の領域範囲に存在する1または複数の自動車の位置関係を算出する手段と、
前記算出した1または複数の自動車の位置関係を前記所定の領域範囲の地図上において表示すると共に、少なくとも、前記バッファリングされている前記発信情報から前記自動運転モードを備えるか否かの情報が既知となる自動車については、前記自動運転モードを備えるか否かを示す付加表示がなされた表示情報からなる提供情報を生成する手段と、
前記生成した提供情報を、無線通信可能となっている相手に送出する手段と、
を備えることを特徴とする情報提供システムを提供する。
上記の構成の請求項14の発明の情報提供システムにおいては、所定の位置、例えば交差点など自動車が走行する道路の近傍の位置にサーバ装置が設置されている。そして、車載装置または自動車は、所定の位置に設置されたサーバ装置との通信が可能な領域に入ったか否かを判断し、サーバ装置との通信が可能な領域に入ったと判別したときには、自装置を搭載する搭載車または自車が自動運転モードを備えるか否かの情報を含む搭載車状況情報または自車状況情報と、搭載車または自車を他車と区別して特定させるための情報とを含む搭載車情報または自車情報を含む発信情報を、サーバ装置に送信する。
サーバ装置は、自装置と通信が可能な領域に入った車載装置または自動車のそれぞれからの発信情報を収集して、バッファリングする。そして、サーバ装置は、バッファリングしている車載装置毎または自動車毎の発信情報に含まれる現在位置の情報と、カメラで撮影された撮影画像情報とに基づいて、サーバ装置が設置されている位置の周辺の所定の領域範囲に存在する1または複数の自動車の位置関係を算出する。そして、算出した1または複数の自動車の位置関係を前記所定の領域範囲の地図上において表示すると共に、少なくとも、前記バッファリングされている前記発信情報から前記自動運転モードを備えるか否かの情報が既知となる自動車については、前記自動運転モードを備えるか否かを示す付加表示がなされた表示情報からなる提供情報を生成する。そして、生成した提供情報を、情報提供要求をしてきた相手に送出する。
したがって、サーバ装置と通信が可能な領域に存在する提供情報受信装置においては、このサーバ装置からの提供情報を受信することができるので、当該受信装置を所持する歩行者や、当該受信装置を搭載する自動車の乗車者は、周辺に存在する他車と、自己の位置との位置関係を把握することができると共に、それらの周辺の自動車について、少なくとも自動運転モードを備えるか否かを認識することができるようになる。また、当該受信装置を搭載する自動車が無人運転が可能な自動運転モードを備える自動運転車であれば、周辺に存在する他車に関して、少なくとも自動運転モードを備えるか否かを認識し、その認識結果に応じた自動運転を行うように制御することができる。
(0128段落)
この発明による情報提供システムによれば、サーバ装置は、車載装置や自動車から収集した発信情報に含まれる位置情報に基づいて管理しているので、情報提供要求した者に対する提供情報として、当該情報提供要求した者の位置の周辺に存在する車載装置を搭載する搭載車や自動車の位置情報と、それぞれの搭載車や自動車が自動運転モードを備える自動車であるか否かを通知することができる。したがって、情報提供要求した者は、自分の周辺の自動車が、マニュアル仕様車か、自動運転モードを備える自動車かに応じた行動をすることが可能になり、交通安全の向上を期待することができる。
(0129段落)
そして、この発明による情報提供システムによれば、サーバ装置は、車載装置の搭載車や自動車からの発信情報に含まれる撮影画像情報から、搭載車や自動車の周囲の自動車を特定することが可能となり、車載装置を搭載していない自動車や車載装置の機能を搭載していない自動車の存在位置も推定することができる。更に、車載装置を搭載していない自動車や車載装置の機能を搭載していない自動車についても、撮影画像情報から、自動運転モードを備える自動車であるかどうかを判定することができる場合もある。これにより、情報提供要求した者の周辺の自動車に関する情報量が多くなるので、より交通安全の向上が期待することができる。
また、上述した実施形態の車載装置2と、情報提供サーバ装置3とからなる情報提供システムによれば、情報提供サーバ装置3は、車載装置2からの発信情報を収集して、その発信情報に含まれる位置情報に基づいて管理し、情報提供要求した者に対する提供情報として、その位置の周辺に存在する搭載車の位置情報と、それぞれの搭載車が自動運転モードを備える自動車であるか否かを通知することができる。したがって、情報提供要求した者は、自分の周辺の自動車が、マニュアル仕様車か、自動運転モードを備える自動車かに応じた行動をすることが可能になり、交通安全の向上を期待することができる。
上記の課題を解決するために、請求項1の発明は、
車載装置または自動車と、前記車載装置または前記自動車と無線接続されるサーバ装置とを備える情報提供システムであって、
前記車載装置または前記自動車は、
自装置または自車の現在位置を検出する現在位置検出部と、
前記自装置を搭載する搭載車または前記自車の周囲の他車と、前記搭載車または前記自車との位置関係が検出可能な撮影画像情報を得るためのカメラと、
少なくとも、前記搭載車または前記自車が自動運転モードを備えるか否かの情報を含む搭載車状況情報または自車状況情報と、撮影画像情報から前記搭載車または前記自車を他車と区別して特定させるための情報とを含む搭載車情報または自車情報を記憶する記憶部と、
前記記憶部から読み出した前記搭載車情報または前記自車情報と、前記現在位置検出部で検出された前記自装置または前記自車の現在位置の情報と、前記カメラで撮影された前記撮影画像情報とを含む発信情報を、前記搭載車または前記自車の外部の前記サーバ装置に送出する発信情報送出手段と、
を備え、
前記サーバ装置は、
1または複数の前記車載装置または前記自動車からの前記発信情報を収集し、前記発信情報を前記車載装置毎または前記自動車毎に蓄積してバッファリングする手段と、
要求者の現在位置の情報を含む情報提供要求を受信したときに、前記バッファリングしている前記車載装置毎または前記自動車毎の前記発信情報に含まれる前記自装置または前記自車の現在位置の情報と、前記カメラで撮影された前記撮影画像情報とに基づいて、前記受信した前記情報提供要求に含まれる前記要求者の現在位置を基準として定められる所定の領域範囲に存在する1または複数の自動車のそれぞれの位置を算出すると共に、前記1または複数の自動車のそれぞれについて、少なくとも、前記バッファリングしている前記車載装置毎または前記自動車毎の前記発信情報に含まれる前記搭載車状況情報または前記自車状況情報に基づいて、前記自動運転モードを備えるか否かを判断する算出判断手段と、
前記所定の領域範囲の地図上に、前記算出判断手段で算出した1または複数の自動車のそれぞれの位置を表示すると共に、前記1または複数の自動車のうち、前記自動運転モードを備えるか否かの情報が判断された自動車の前記位置の近傍には、前記自動運転モードを備えるか否かを示す付加表示がなされた表示情報からなる提供情報を生成する提供情報生成手段と、
前記提供情報生成手段で生成した前記提供情報を、情報提供要求を送信してきた前記要求者に送出する提供情報送出手段と、
を備えることを特徴とする情報提供システムを提供する。

Claims (71)

  1. 少なくとも、自装置を搭載する搭載車が自動運転モードを備えるか否かの情報を含む自車状況情報と、前記搭載車を他車と区別して特定させるための情報とを含む搭載車情報を記憶する搭載車情報記憶部と、
    前記搭載車情報記憶部から読み出した前記搭載車情報を含む発信情報を、前記搭載車の外部に送出する発信情報送出手段と、
    を備える車載装置。
  2. 前記発信情報には、自装置を搭載する搭載車の周辺の他車を撮影するためのカメラ部で撮影された撮影情報を含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の車載装置。
  3. 前記発信情報には、自装置を搭載する搭載車の走行速度及び/または移動方向を検出する検出部で検出された前記走行速度及び/または移動方向を含む
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車載装置。
  4. 前記発信情報には、時計部が提供する現在時刻を含む
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の車載装置。
  5. 前記発信情報には、前記搭載車が無人運転中であるか否かの情報を含む
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の車載装置。
  6. 前記発信情報は、暗号化及び/または改竄防止処理が施されている
    ことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の車載装置。
  7. 前記発信情報には、エラー訂正符号及び/またはエラー検出符号が付加されている
    ことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の車載装置。
  8. 前記発信情報には、現在位置を検出する現在位置検出部で検出された現在位置を含む
    ことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の車載装置。
  9. 前記発信情報送出手段は、所定の時間間隔で前記発信情報を繰り返し送出する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載の車載装置。
  10. 前記所定の時間間隔は所定のタイミング、所定のエリア、または所定の状況で切り替わる
    ことを特徴とする請求項9に記載の車載装置。
  11. 前記発信情報送出手段は、現在位置が、前回の前記発信情報の送出時点における位置から所定距離離れるごとに、前記発信情報を繰り返し送出する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載の車載装置。
  12. 前記所定距離は所定のタイミング、所定のエリア、または所定の状況で切り替わる
    ことを特徴とする請求項11に記載の車載装置。
  13. 前記発信情報送出手段は、所定の位置に設置された装置との通信可能領域になったときに前記発信情報を送出する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項12のいずれかに記載の車載装置。
  14. 前記所定の位置は交差点、高速道路進入地点、合流地点、ロータリー、踏切、料金所、SA(サービスエリア)、PA(パーキングエリア)、工事現場、事故現場、交通事故多発地点、信号機設置場所の内から選択された1地点または複数地点あるいは全地点である
    ことを特徴とする請求項13に記載の車載装置。
  15. 自装置を搭載する搭載車の、外部から観視可能な場所に発光手段を備え、
    前記発信情報の内の前記少なくとも、自装置を搭載する搭載車が自動運転モードを備えるか否かの情報を含む自車状況情報を、前記発光手段から発信する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項14のいずれかに記載の車載装置。
  16. 他車からの前記発信情報を、前記他車から直接的に、あるいは間接的に、受信する受信部と、
    前記受信部で受信した前記他車からの前記発信情報を処理して、自装置を搭載する搭載車の周辺に存在する他車について、少なくとも自動運転モードを備えるか否かの情報を含む自車状況情報を取得して、出力する受信情報処理部と
    を備えることを特徴とする請求項1〜請求項15のいずれかに記載の車載装置。
  17. 他車からの前記発信情報を、前記他車から直接的に、あるいは間接的に、受信する受信部と、
    前記受信部で受信した前記他車からの前記発信情報を処理して、自装置を搭載する搭載車の周辺に存在する他車について、少なくとも自動運転モードを備えるか否かの情報を含む自車状況情報を取得する受信情報処理部と、
    前記受信情報処理部で取得した前記少なくとも自動運転モードを備えるか否かの情報を含む自車状況情報を、自装置を搭載する搭載車の周辺に存在する他車について反映した表示情報を生成して、表示画面に表示する表示手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1〜請求項16のいずれかに記載の車載装置。
  18. 前記発信情報には、前記搭載車の周辺の他車を撮影するためのカメラ部で撮影された撮影情報を含み、
    前記受信部で受信した前記発信情報に含まれる前記撮影情報に基づいて、前記発信情報送出手段を備えていない他の自動車の、前記発信情報送出手段を備えている前記搭載車との位置関係を検出する手段を備える
    ことを特徴とする請求項16または請求項17に記載の車載装置。
  19. 前記発信情報を送出するタイミングになったか否かを判断する送出タイミング判断手段を備える
    ことを特徴とする請求項1〜請求項18のいずれかに記載の車載装置。
  20. 前記送出タイミング判断手段で、前記発信情報を送出するタイミングになったと判別したときに、前記搭載車情報記憶部から読み出した前記搭載車情報を含む前記発信情報を生成する発信情報生成手段を備える
    ことを特徴とする請求項19に記載の車載装置。
  21. 少なくとも、自装置を搭載する搭載車が自動運転モードを備えるか否かの情報を含む自車状況情報と、前記搭載車を他車と区別して特定させるための情報とを含む搭載車情報を記憶する搭載車情報記憶部を備える車載装置のコンピュータを、
    前記搭載車情報記憶部から読み出した前記搭載車情報を含む発信情報を、前記搭載車の外部に送出する発信情報送出手段、
    として機能させるための車載装置用プログラム。
  22. 少なくとも、自車が自動運転モードを備えるか否かの情報を含む自車状況情報と、前記自車を他車と区別して特定させるための情報とを含む自車情報を記憶する自車情報記憶部と、
    前記自車情報記憶部から読み出した前記自車情報を含む発信情報を、自車の外部に送出する発信情報送出手段と、
    を備える自動車。
  23. 前記発信情報には、自車の周辺の他車を撮影するためのカメラ部で撮影された撮影情報を含む
    ことを特徴とする請求項22に記載の自動車。
  24. 前記発信情報には、自車の走行速度及び/または移動方向を検出する検出部で検出された前記走行速度及び/または移動方向を含む
    ことを特徴とする請求項22または請求項23に記載の自動車。
  25. 前記発信情報には、時計部が提供する現在時刻を含む
    ことを特徴とする請求項22〜請求項24のいずれかに記載の自動車。
  26. 前記発信情報には、自車が無人運転中であるか否かの情報を含む
    ことを特徴とする請求項22〜請求項25のいずれかに記載の自動車。
  27. 前記発信情報は、暗号化及び/または改竄防止処理が施されている
    ことを特徴とする請求項22〜請求項26のいずれかに記載の自動車。
  28. 前記発信情報には、エラー訂正符号及び/またはエラー検出符号が付加されている
    ことを特徴とする請求項22〜請求項27のいずれかに記載の車載装置。
  29. 前記発信情報には、現在位置を検出する現在位置検出部で検出された現在位置を含む
    ことを特徴とする請求項22〜請求項28のいずれかに記載の自動車。
  30. 前記発信情報送出手段は、所定の時間間隔で前記発信情報を繰り返し送出する
    ことを特徴とする請求項22〜請求項29のいずれかに記載の自動車。
  31. 前記所定の時間間隔は所定のタイミング、所定のエリア、または所定の状況で切り替わる
    ことを特徴とする請求項30に記載の自動車。
  32. 前記発信情報送出手段は、現在位置が、前回の前記発信情報の送出時点における位置から所定距離離れるごとに、前記発信情報を繰り返し送出する
    ことを特徴とする請求項22〜請求項29のいずれかに記載の自動車。
  33. 前記所定距離は所定のタイミング、所定のエリア、または所定の状況で切り替わる
    ことを特徴とする請求項32に記載の自動車。
  34. 前記発信情報送出手段は、所定の位置に設置された装置との通信可能領域になったときに前記発信情報を送出する
    ことを特徴とする請求項22〜請求項33のいずれかに記載の自動車。
  35. 前記所定の位置は交差点、高速道路進入地点、合流地点、ロータリー、踏切、料金所、SA(サービスエリア)、PA(パーキングエリア)、工事現場、事故現場、交通事故多発地点、信号機設置場所の内から選択された1地点または複数地点あるいは全地点である
    ことを特徴とする請求項34に記載の自動車。
  36. 自車の、外部から観視可能な場所に発光手段を備え、
    前記発信情報の内の前記少なくとも、自車が自動運転モードを備えるか否かの情報を含む自車状況情報を、前記発光手段から発信する
    ことを特徴とする請求項22〜請求項35のいずれかに記載の自動車。
  37. 他車からの前記発信情報を、前記他車から直接的に、あるいは間接的に、受信する受信部と、
    前記受信部で受信した前記他車からの前記発信情報を処理して、自車の周辺に存在する他車について、少なくとも自動運転モードを備えるか否かの情報を含む自車状況情報を取得する受信情報処理部と、
    前記受信情報処理部で取得した前記少なくとも自動運転モードを備えるか否かの情報を含む自車状況情報を、自車の周辺に存在する他車について反映した表示情報を生成して、表示画面に表示する表示手段と、
    を備えることを特徴とする請求項22〜請求項36のいずれかに記載の自動車。
  38. 自動運転モードを備える自動車であって、
    他車からの前記発信情報を、前記他車から直接的に、あるいは間接的に、受信する受信部と、
    前記受信部で受信した前記他車からの前記発信情報を処理して、自車の周辺に存在する他車について、少なくとも自動運転モードを備えるか否かの情報を含む自車状況情報を取得する手段と、
    を備え、前記取得した前記自動運転モードを備えるか否かの情報を含む自車状況情報を前記自動運転モードにおける走行制御及び/または駆動制御のための参照情報として用いる
    ことを特徴とする請求項22〜請求項37のいずれかに記載の自動車。
  39. 前記発信情報には、自車の周辺の他車を撮影するためのカメラ部で撮影された撮影情報を含み、
    前記受信部で受信した前記発信情報に含まれる前記撮影情報に基づいて、前記発信情報送出手段を備えていない他の自動車の、前記発信情報送出手段を備えている自動車との位置関係を検出する手段を備える
    ことを特徴とする請求項37または請求項38のいずれかに記載の自動車。
  40. 前記発信情報を送出するタイミングになったか否かを判断する送出タイミング判断手段を備える
    ことを特徴とする請求項22〜請求項39のいずれかに記載の自動車。
  41. 前記送出タイミング判断手段で、前記発信情報を送出するタイミングになったと判別したときに、前記搭載車情報記憶部から読み出した前記搭載車情報を含む前記発信情報を生成する発信情報生成手段を備える
    ことを特徴とする請求項40に記載の自動車。
  42. 少なくとも、自車が自動運転モードを備えるか否かの情報を含む自車状況情報と、前記自車を他車と区別して特定させるための情報とを含む自車情報を記憶する自車情報記憶部を備える自動車のコンピュータを、
    前記自車情報記憶部から読み出した前記自車情報を含む発信情報を、自車の外部に送出する発信情報送出手段、
    として機能させるための自動車用プログラム。
  43. 車載装置または自動車と、前記車載装置または前記自動車と無線接続されるサーバ装置とからなり、
    前記車載装置または前記自動車は、
    少なくとも、自装置を搭載する搭載車または自車が自動運転モードを備えるか否かの情報を含む自車状況情報と、前記搭載車または自車を他車と区別して特定させるための情報とを含む搭載車情報または自車情報を記憶する記憶部と、
    前記記憶部から読み出した前記搭載車情報または前記自車情報と、前記搭載車または自車の現在位置を検出する現在位置検出部で検出された現在位置の情報とを含む発信情報を、前記搭載車または自車の外部の前記サーバ装置に送出する発信情報送出手段と、
    を備え、
    前記サーバ装置は、前記車載装置または前記自動車からの前記発信情報を収集して、バッファリングする手段と、
    情報取得要求を受信したときに、前記バッファリングしている前記発信情報に基づいて、前記情報取得要求に含まれる位置情報で特定される位置の周辺に存在する自動車について、少なくとも自動運転モードを備えるか否かの情報を含む提供情報を、前記情報取得要求をしてきた相手に送出する手段と、
    を備えることを特徴とする情報提供システム。
  44. 前記発信情報送出手段は、所定の時間間隔で前記発信情報を繰り返し送出する
    ことを特徴とする請求項43に記載の情報提供システム。
  45. 前記発信情報送出手段は、現在位置が、前回の前記発信情報の送出時点における位置から所定距離離れるごとに、前記発信情報を繰り返し送出する
    ことを特徴とする請求項43に記載の情報提供システム。
  46. 前記車載装置または前記自動車は、前記情報取得要求を前記サーバ装置に対して送出する手段を備えると共に、前記サーバ装置から送信されてくる前記提供情報を受信して、前記搭載車または前記自動車の現在位置の周辺に存在する自動車についての前記少なくとも自動運転モードを備えるか否かの情報を含む自車状況情報を取得して出力する受信情報処理手段を備える
    ことを特徴とする請求項43〜請求項45のいずれかに記載の情報提供システム。
  47. 前記車載装置または前記自動車は、前記受信情報処理手段で取得した前記少なくとも自動運転モードを備えるか否かの情報を含む自車状況情報を、前記周辺に存在する自動車について反映した表示情報を生成して、表示画面に表示する表示手段を備える
    ことを特徴とする請求項46に記載の情報提供システム。
  48. 前記サーバ装置と無線接続される情報受信装置を備え、
    前記情報受信装置は、
    自装置の現在位置の情報を含む前記情報取得要求を前記サーバ装置に対して送出する手段と、
    前記情報取得要求に応じて前記サーバ装置から送信されてくる前記提供情報を受信して、前記自装置の現在位置の周辺に存在する自動車についての前記少なくとも自動運転モードを備えるか否かの情報を含む自車状況情報を取得する受信情報処理手段と、
    前記受信情報処理手段で取得した前記少なくとも自動運転モードを備えるか否かの情報を含む自車状況情報を、前記自装置の周囲に存在する自動車について反映した表示情報を生成して、表示画面に表示する表示手段と、
    を備えることを特徴とする請求項43〜請求項47のいずれかに記載の情報提供システム。
  49. 前記情報受信装置は、携帯端末である
    ことを特徴とする請求項48に記載の情報提供システム。
  50. 予め定められた所定の位置に設置されているサーバ装置と、前記サーバ装置と無線接続される車載装置または自動車とからなり、
    前記車載装置または自動車は、
    少なくとも、自装置を搭載する搭載車または自車が自動運転モードを備えるか否かの情報を含む自車状況情報と、前記搭載車または自車を他車と区別して特定させるための情報とを含む搭載車情報または自車情報を記憶する記憶部と、
    前記所定の位置に設置されたサーバ装置との通信が可能な領域に入ったか否かを判断する通信可否判断手段と、
    前記通信可否判断手段で、前記サーバ装置との通信が可能な領域に入ったと判別したときに、前記記憶部から読み出した前記搭載車情報または前記自車情報を含む前記発信情報を生成する発信情報生成手段と、
    前記発信情報生成手段で生成された前記発信情報を、前記サーバ装置に送出する発信情報送出手段と、
    を備え、
    前記サーバ装置は、前記車載装置または前記自動車からの前記発信情報を収集して、バッファリングする手段と、
    前記バッファリングしている前記発信情報に基づいて、前記サーバ装置が設置されている位置の周辺に存在する自動車について、少なくとも自動運転モードを備えるか否かの情報を含む提供情報を生成し、当該生成した提供情報を送出する手段と、
    を備えることを特徴とする情報提供システム。
  51. 前記車載装置または前記自動車は、前記サーバ装置から送信されてくる前記提供情報を受信して、前記所定の位置の周辺に存在する自動車について、前記少なくとも自動運転モードを備えるか否かの情報を含む自車状況情報を取得して出力する受信情報処理手段を備える
    ことを特徴とする請求項50に記載の情報提供システム。
  52. 前記車載装置または前記自動車は、前記受信情報処理手段で取得した前記少なくとも自動運転モードを備えるか否かの情報を含む自車状況情報を、前記周辺に存在する自動車について反映した表示情報を生成して、表示画面に表示する表示手段を備える
    ことを特徴とする請求項51に記載の情報提供システム。
  53. 前記所定の位置に設置されたサーバ装置との通信が可能な領域に入ったか否かを判断する通信可否判断手段と、
    前記通信可否判断手段により前記通信が可能な領域に入ったと判断したときに、前記サーバ装置から送信されてくる前記提供情報を受信して、前記所定の位置の周辺に存在する自動車について、前記少なくとも自動運転モードを備えるか否かの情報を含む情報を取得して出力する受信情報処理手段と
    を備える情報受信装置が設けられる
    ことを特徴とする請求項50〜請求項52のいずれかに記載の情報提供システム。
  54. 前記情報受信装置は、携帯端末である
    ことを特徴とする請求項53に記載の情報提供システム。
  55. 前記発信情報には、前記搭載車または前記自動車の周辺の他車を撮影するためのカメラ部で撮影された撮影情報を含む
    ことを特徴とする請求項43〜請求項54のいずれかに記載の情報提供システム。
  56. 前記発信情報には、前記搭載車または前記自動車の走行速度及び/または移動方向を検出する検出部で検出された前記走行速度及び/または移動方向を含む
    ことを特徴とする請求項43〜請求項55のいずれかに記載の情報提供システム。
  57. 前記発信情報には、時計部が提供する現在時刻を含む
    ことを特徴とする請求項43〜請求項56のいずれかに記載の情報提供システム。
  58. 前記発信情報には、前記搭載車または前記自動車が無人運転中であるか否かの情報を含む
    ことを特徴とする請求項43〜請求項57のいずれかに記載の情報提供システム。
  59. 前記発信情報は、暗号化及び/または改竄防止処理が施されている
    ことを特徴とする請求項43〜請求項58のいずれかに記載の情報提供システム。
  60. 前記発信情報には、エラー訂正符号及び/またはエラー検出符号が付加されている
    ことを特徴とする請求項43〜請求項59のいずれかに記載の情報提供システム。
  61. 前記発信情報には、現在位置を検出する現在位置検出部で検出された現在位置を含む
    ことを特徴とする請求項43〜請求項60のいずれかに記載の情報提供システム。
  62. 自動運転モードを備えるか否かの情報を含む自車状況情報には、自動運転モードを備える場合の自動運転モードの詳細情報も含まれる
    ことを特徴とする請求項1〜20のいずれかに記載の車載装置。
  63. 前記自動運転モードの詳細情報には、手動運転モードを備えずに自動運転モードのみを備える完全自動運転車である旨の情報を含む
    ことを特徴とする請求項62に記載の車載装置。
  64. 前記自動運転モードの詳細情報には、手動運転モードに切り替えることができない強制自動運転モードである旨の情報を含む
    ことを特徴とする請求項62に記載の車載装置。
  65. 自動運転モードを備えるか否かの情報を含む自車状況情報には、自動運転モードを備える場合の自動運転モードの詳細情報も含まれる
    ことを特徴とする請求項22〜41のいずれかに記載の自動車。
  66. 前記自動運転モードの詳細情報には、手動運転モードを備えずに自動運転モードのみを備える完全自動運転車である旨の情報を含む
    ことを特徴とする請求項65に記載の自動車。
  67. 前記自動運転モードの詳細情報には、手動運転モードに切り替えることができない強制自動運転モードである旨の情報を含む
    ことを特徴とする請求項65に記載の車載装置。
  68. 自動運転モードを備えるか否かの情報を含む自車状況情報には、自動運転モードを備える場合の自動運転モードの詳細情報も含まれる
    ことを特徴とする請求項43〜61のいずれかに記載の情報提供システム。
  69. 前記自動運転モードの詳細情報には、手動運転モードを備えずに自動運転モードのみを備える完全自動運転車である旨の情報を含む
    ことを特徴とする請求項68に記載の情報提供システム。
  70. 前記自動運転モードの詳細情報には、手動運転モードに切り替えることができない強制自動運転モードである旨の情報を含む
    ことを特徴とする請求項68に記載の情報提供システム。
  71. 前記発信情報には、前記搭載車または前記自動車の周辺の他車を撮影するためのカメラ部で撮影された撮影情報を含み、
    前記サーバ装置は、受信した前記発信情報に含まれる前記撮影情報に基づいて、前記発信情報送出手段を備えていない他の自動車の、前記発信情報送出手段を備えている前記搭載車または前記自動車との位置関係を検出する手段を備える
    ことを特徴とする請求項43〜請求項61のいずれかに記載の情報提供システム。
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