JPWO2018003359A1 - 積層型カラーフィルター、キット、積層型カラーフィルターの製造方法および光学センサ - Google Patents

積層型カラーフィルター、キット、積層型カラーフィルターの製造方法および光学センサ Download PDF

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Abstract

特定の波長域の情報を取得するためのカラーフィルター、キット、カラーフィルターの製造方法および光学センサを提供する。積層型カラーフィルターは、少なくとも1つの吸収型カラーフィルターと、少なくとも1つの反射型カラーフィルターとを有する。吸収型カラーフィルターと反射型カラーフィルターは積層されている。吸収型カラーフィルターの波長領域の種数をmとし、反射型カラーフィルターの波長領域の種数をnとし、積層型カラーフィルターの波長領域の種数をpとするとき、p>m≧2、かつp>n≧2である。

Description

本発明は、吸収型カラーフィルターと反射型カラーフィルターを有するフィルターを積層した積層型カラーフィルター、キット、積層型カラーフィルターの製造方法および積層型カラーフィルターを有する光学センサに関し、特に、吸収型カラーフィルターの波長領域の種数と反射型カラーフィルターの波長領域の種数の合計を上回る波長領域の種数を有する積層型カラーフィルター、キット、積層型カラーフィルターの製造方法および積層型カラーフィルターを有する光学センサに関する。
現在、フォトダイオードを利用した光学センサおよび撮像素子が種々利用されている。光学センサおよび撮像素子でカラー画像を得るためには、一般的に、R(Red)、G(Green)、およびB(Blue)の3原色のカラーフィルターが用いられている。なお、カラーフィルターとしては、3原色に限定されるものではない。
例えば、特許文献1には、色の再現性を高めるために、フォトダイオードのうちのブルーを受光するフォトダイオードの上に形成されるブルーを再現するために用いるカラーフィルターとを備え、レッドを再現するために用いるカラーフィルターあるいはグリーンを再現するために用いるカラーフィルターあるいはブルーを再現するために用いるカラーフィルターのうちの少なくとも1つがレッドフィルタ、グリーンフィルタ、ブルーフィルタ、シアンフィルタ、あるいはイエローフィルタのうちの少なくとも2つを積層して形成される固体撮像装置が記載されている。
特許文献1では、レッドを再現するために用いるカラーフィルターは、レッドフィルタと第1のイエローフィルタが積層して形成され、グリーンを再現するために用いるカラーフィルターは、第2のイエローフィルタと第1のシアンフィルタが積層して形成され、ブルーを再現するために用いるカラーフィルターは、第2のシアンフィルタとブルーフィルタが積層して形成されることが例示されている。
また、特許文献2には、単独ピクセル青色フィルターB3、緑色フィルターG3および赤色フィルターR3の実例パターンと、2つの減法混色原色相パターンを示す層アレイ(20)および(30)を重ねて青色、緑色および赤色フィルターアレイが記載されている。層アレイ(20)は、各々イエロー色素およびマゼンタ色素を含む2つの層Y3とM3とからなる。層アレイ(30)は、各々シアン色素およびマゼンタ色素を含む2つの層M4およびC5からなる。層Y3はフィルターG3およびR3を形成する領域に制限される。層C5はフィルターG3およびB3を形成する領域に制限される。層M3はフィルターB3を形成する領域に制限されるが、層M4はフィルターR3を形成する領域に制限される。特許文献2には、正確に層の色相、すなわち、スペクトルの吸収および透過プロフィルの制御が可能になるカラーフィルターアレイが記載されている。
特開2009−289768号公報 特許第2664154号公報
上述のように、特許文献1では、複数のフィルターを用いて色再現性を向上させており、特許文献2では、複数のフィルターを用いて正確に層の色相を制御することが記載されている。
しかしながら、上述の例を含む光学センサにおいては、人間の視感度に合わせたRGBの色情報の取得が目的となっており、特定の波長域の情報を取得するものではない。
本発明の目的は、前述の従来技術に基づく問題点を解消し、特定の波長域の情報を取得するための積層型カラーフィルター、キット、積層型カラーフィルターの製造方法および光学センサを提供することにある。
上述の目的を達成するために、本発明は、少なくとも1つの吸収型カラーフィルターと、少なくとも1つの反射型カラーフィルターとを有し、吸収型カラーフィルターと反射型カラーフィルターは積層されており、吸収型カラーフィルターの波長領域の種数をmとし、反射型カラーフィルターの波長領域の種数をnとし、積層型カラーフィルターの波長領域の種数をpとするとき、p>m≧2、かつp>n≧2であることを特徴とする積層型カラーフィルターを提供するものである。
反射型カラーフィルターが円偏光反射特性を有することが好ましい。
また、右円偏光反射特性を有する反射型カラーフィルターと、左円偏光反射特性を有する反射型カラーフィルターとを少なくとも1層ずつ以上有することが好ましい。
反射型カラーフィルターは、重合性コレステリック液晶組成物が硬化されたものであることが好ましい。
重合性コレステリック液晶組成物が、少なくとも1種以上の重合性液晶化合物と、少なくとも1種以上の光反応性キラル剤を含有していることが好ましい。
光反応性キラル剤が下記一般式(1)〜一般式(5)で表されることが好ましい。
式中、A11およびA12はそれぞれ独立に−C(=O)−または−C(=O)−Ar11−を表し、Ar11は置換基を有していてもよい芳香族炭素環または置換基を有していてもよい芳香族複素環を表し、R11およびR13はそれぞれ独立に水素原子、C〜C12のアルキル基、置換基を有していてもよい芳香族炭素環、置換基を有していてもよい芳香族複素環、シアノ基、または、C〜C12のアルキルオキシカルボニル基を表し、R12およびR14はそれぞれ独立に水素原子またはC〜C12のアルキル基を表し、B11およびB12はそれぞれ独立に−C(=O)−(Ar12)n11−または−C(=O)−Ar13−N=X11−Ar14−を表し、X11はNまたはCHを表し、Ar12、Ar13およびAr14はそれぞれ独立に置換基を有していてもよい芳香族炭素環または置換基を有していてもよい芳香族複素環を表し、n11は0〜2の整数を表し、n11が2のとき、複数あるAr12は同じでも異なっていてもよく、Z11およびZ12はそれぞれ独立に水素原子、C〜C12のアルキル基、C〜C12のアルコキシ基、C〜C12のアルキルカルボニルオキシ基、C〜C12のアルキルアミノ基、または、C〜C12のアルキルアミド基を表し、Z11およびZ12は、重合性基を有してもよく、Z11とR12およびZ12とR14が互いに環を形成してもよく、複数分子のZ11とZ12が共有結合を介してポリマー化していてもよい。
式中、A21およびA22はそれぞれ独立に−C(=O)−または−C(=O)−Ar21−を表し、Ar21は置換基を有していてもよい芳香族炭素環または置換基を有していてもよい芳香族複素環を表し、R21およびR23はそれぞれ独立に水素原子、C〜C12のアルキル基、置換基を有していてもよい芳香族炭素環、置換基を有していてもよい芳香族複素環、シアノ基、または、C〜C12のアルキルオキシカルボニル基を表し、R22およびR24はそれぞれ独立に水素原子またはC〜C12のアルキル基を表し、B21およびB22はそれぞれ独立に−C(=O)−(Ar22)n21−または−C(=O)−Ar23−N=X21−Ar24−を表し、X21はNまたはCHを表し、Ar22、Ar23およびAr24はそれぞれ独立に置換基を有していてもよい芳香族炭素環または置換基を有していてもよい芳香族複素環を表し、n21は0〜2の整数を表し、n21が2のとき、複数あるAr22は同じでも異なっていてもよく、Z21およびZ22はそれぞれ独立に水素原子、C〜C12のアルキル基、C〜C12のアルコキシ基、C〜C12のアルキルカルボニルオキシ基、C〜C12のアルキルアミノ基、または、C〜C12のアルキルアミド基を表し、Z21およびZ22は、重合性基を有してもよく、Z21とR22およびZ22とR24が互いに環を形成してもよく、複数分子のZ21とZ22が共有結合を介してポリマー化していてもよい。
式中、A31およびA32はそれぞれ独立に単結合、−O−C(=O)−または−O−C(=O)−Ar31−を表し、Ar31は置換基を有していてもよい芳香族炭素環または置換基を有していてもよい芳香族複素環を表し、R31およびR33はそれぞれ独立に水素原子、C〜C12のアルキル基、置換基を有していてもよい芳香族炭素環、置換基を有していてもよい芳香族複素環、シアノ基、または、C〜C12のアルキルオキシカルボニル基を表し、R32およびR34はそれぞれ独立に水素原子またはC〜C12のアルキル基を表し、B31およびB32はそれぞれ独立に単結合、−C(=O)−(Ar32)n31−または−C(=O)−Ar33−N=X31−Ar34−を表し、X31はNまたはCHを表し、Ar32、Ar33およびAr34はそれぞれ独立に置換基を有していてもよい芳香族炭素環または置換基を有していてもよい芳香族複素環を表し、n31は0〜2の整数を表し、n31が2のとき、複数あるAr32は同じでも異なっていてもよく、Z31およびZ32はそれぞれ独立に水素原子、C〜C12のアルキル基、C〜C12のアルコキシ基、C〜C12のアルキルカルボニルオキシ基、C〜C12のアルキルアミノ基、または、C〜C12のアルキルアミド基を表し、Z31およびZ32は、重合性基を有してもよく、Z31とR32およびZ32とR34が互いに環を形成してもよく、複数分子のZ31とZ32が共有結合を介してポリマー化していてもよく、Lは、2価の基を表す。ビナフチル部分は、(R)または(S)のいずれかの軸不斉を有する。
式中、A41およびA42はそれぞれ独立に−C(=O)−または−C(=O)−Ar41−を表し、Ar41は置換基を有していてもよい芳香族炭素環または置換基を有していてもよい芳香族複素環を表し、R41およびR43はそれぞれ独立に水素原子、C〜C12のアルキル基、置換基を有していてもよい芳香族炭素環、置換基を有していてもよい芳香族複素環、シアノ基、または、C〜C12のアルキルオキシカルボニル基を表し、R42およびR44はそれぞれ独立に水素原子またはC〜C12のアルキル基を表し、B41およびB42はそれぞれ独立に−C(=O)−(Ar42)n41−または−C(=O)−Ar43−N=X41−Ar44−を表し、X41はNまたはCHを表し、Ar42、Ar43およびAr44はそれぞれ独立に置換基を有していてもよい芳香族炭素環または置換基を有していてもよい芳香族複素環を表し、n41は0〜2の整数を表し、n41が2のとき、複数あるAr42は同じでも異なっていてもよく、Z41およびZ42はそれぞれ独立に水素原子、C〜C12のアルキル基、C〜C12のアルコキシ基、C〜C12のアルキルカルボニルオキシ基、C〜C12のアルキルアミノ基、または、C〜C12のアルキルアミド基を表し、Z41およびZ42は、重合性基を有してもよく、Z41とR42およびZ42とR44が互いに環を形成してもよく、複数分子のZ41とZ42が共有結合を介してポリマー化していてもよく、R45およびR46はC〜C30のアルキル基を表し、互いに環を形成してもよい。*は不斉炭素を表す。
式中、P51は重合性基を表し、Sp51は単結合またはC12のアルキレン基を表し、複数ある炭素原子は酸素原子またはカルボニル基で置き換えられてもよく、X51は単結合または酸素原子を表し、Ar51およびAr52はそれぞれ独立に置換基を有していてもよい芳香族炭素環または置換基を有していてもよい芳香族複素環を表し、L51は単結合または2価の連結基を表し、n51は1〜3の整数を表し、n51が2以上の場合、複数あるAr51およびL51は互いに同じでも異なっていてもよく、R52は不斉炭素を含有する側鎖を表す。
重合性コレステリック液晶組成物が硬化された、右円偏光反射特性を有する反射型カラーフィルターまたは左円偏光反射特性を有する反射型カラーフィルターに接して、光配向膜を有していることが好ましい。
重合性液晶化合物の屈折率異方性Δnが0.2以上であることが好ましい。
さらに近赤外領域の一部または全域を遮断する近赤外カット層を有することが好ましい。
本発明は、少なくとも1種以上の重合性液晶化合物、右捻り特性を有する光反応性キラル剤および重合開始剤を含む重合性液晶組成物と、少なくとも1種以上の重合性液晶化合物、左捻り特性を有する光反応性キラル剤および重合開始剤を含む重合性液晶組成物からなることを特徴とするキットを提供するものである。
右捻り特性を有する光反応性キラル剤が下記一般式(1)または一般式(3)で表され、かつ、左捻り特性を有する光反応性キラル剤が下記一般式(2)または一般式(3)で表されることが好ましい。
式中、A11およびA12はそれぞれ独立に−C(=O)−または−C(=O)−Ar11−を表し、Ar11は置換基を有していてもよい芳香族炭素環または置換基を有していてもよい芳香族複素環を表し、R11およびR13はそれぞれ独立に水素原子、C〜C12のアルキル基、置換基を有していてもよい芳香族炭素環、置換基を有していてもよい芳香族複素環、シアノ基、または、C〜C12のアルキルオキシカルボニル基を表し、R12およびR14はそれぞれ独立に水素原子またはC〜C12のアルキル基を表し、B11およびB12はそれぞれ独立に−C(=O)−(Ar12)n11−または−C(=O)−Ar13−N=X11−Ar14−を表し、X11はNまたはCHを表し、Ar12、Ar13およびAr14はそれぞれ独立に置換基を有していてもよい芳香族炭素環または置換基を有していてもよい芳香族複素環を表し、n11は0〜2の整数を表し、n11が2のとき、複数あるAr12は同じでも異なっていてもよく、Z11およびZ12はそれぞれ独立に水素原子、C〜C12のアルキル基、C〜C12のアルコキシ基、C〜C12のアルキルカルボニルオキシ基、C〜C12のアルキルアミノ基、または、C〜C12のアルキルアミド基を表し、Z11およびZ12は、重合性基を有してもよく、Z11とR12およびZ12とR14が互いに環を形成してもよく、複数分子のZ11とZ12が共有結合を介してポリマー化していてもよい。
式中、A21およびA22はそれぞれ独立に−C(=O)−または−C(=O)−Ar21−を表し、Ar21は置換基を有していてもよい芳香族炭素環または置換基を有していてもよい芳香族複素環を表し、R21およびR23はそれぞれ独立に水素原子、C〜C12のアルキル基、置換基を有していてもよい芳香族炭素環、置換基を有していてもよい芳香族複素環、シアノ基、または、C〜C12のアルキルオキシカルボニル基を表し、R22およびR24はそれぞれ独立に水素原子またはC〜C12のアルキル基を表し、B21およびB22はそれぞれ独立に−C(=O)−(Ar22)n21−または−C(=O)−Ar23−N=X21−Ar24−を表し、X21はNまたはCHを表し、Ar22、Ar23およびAr24はそれぞれ独立に置換基を有していてもよい芳香族炭素環または置換基を有していてもよい芳香族複素環を表し、n21は0〜2の整数を表し、n21が2のとき、複数あるAr22は同じでも異なっていてもよく、Z21およびZ22はそれぞれ独立に水素原子、C〜C12のアルキル基、C〜C12のアルコキシ基、C〜C12のアルキルカルボニルオキシ基、C〜C12のアルキルアミノ基、または、C〜C12のアルキルアミド基を表し、Z21およびZ22は、重合性基を有してもよく、Z21とR22およびZ22とR24が互いに環を形成してもよく、複数分子のZ21とZ22が共有結合を介してポリマー化していてもよい。
式中、A31およびA32はそれぞれ独立に単結合、−O−C(=O)−または−O−C(=O)−Ar31−を表し、Ar31は置換基を有していてもよい芳香族炭素環または置換基を有していてもよい芳香族複素環を表し、R31およびR33はそれぞれ独立に水素原子、C〜C12のアルキル基、置換基を有していてもよい芳香族炭素環、置換基を有していてもよい芳香族複素環、シアノ基、または、C〜C12のアルキルオキシカルボニル基を表し、R32およびR34はそれぞれ独立に水素原子またはC〜C12のアルキル基を表し、B31およびB32はそれぞれ独立に単結合、−C(=O)−(Ar32)n31−または−C(=O)−Ar33−N=X31−Ar34−を表し、X31はNまたはCHを表し、Ar32、Ar33およびAr34はそれぞれ独立に置換基を有していてもよい芳香族炭素環または置換基を有していてもよい芳香族複素環を表し、n31は0〜2の整数を表し、n31が2のとき、複数あるAr32は同じでも異なっていてもよく、Z31およびZ32はそれぞれ独立に水素原子、C〜C12のアルキル基、C〜C12のアルコキシ基、C〜C12のアルキルカルボニルオキシ基、C〜C12のアルキルアミノ基、または、C〜C12のアルキルアミド基を表し、Z31およびZ32は、重合性基を有してもよく、Z31とR32およびZ32とR34が互いに環を形成してもよく、複数分子のZ31とZ32が共有結合を介してポリマー化していてもよく、Lは、2価の基を表す。ビナフチル部分は、(R)または(S)のいずれかの軸不斉を有する。
また、本発明は、少なくとも1つの吸収型カラーフィルターと、少なくとも1つの反射型カラーフィルターとを有し、吸収型カラーフィルターと反射型カラーフィルターが積層された積層型カラーフィルターの製造方法であって、反射型カラーフィルターが、露光によって分光特性が異なる領域をパターニングすることで形成されることを特徴とする積層型カラーフィルターの製造方法を提供するものである。
反射型カラーフィルター形成工程が、面内に複数の波長領域を有する右円偏反射層を形成する右円偏光反射層形成工程、および、面内に複数の波長領域を有する左円偏反射層を形成する左円偏光反射層形成工程からなることが好ましい。
右円偏光反射層形成工程が、少なくとも1種の重合性液晶化合物、右捻り特性を有する光反応性キラル剤および重合開始剤を含む重合性液晶組成物を塗布する塗布工程、塗布工程で塗布した重合性液晶組成物を加熱して、コレステリック配向状態とする配向工程、配向工程でコレステリック配向状態とした重合性液晶組成物の一部に露光処理を行うことで、露光された部分の反射波長領域を変換する変換工程、ならびに、変換工程で一部の配向状態を変換した重合性液晶組成物の全面に露光処理を行うことで、重合性液晶組成物の配向状態を固定化する固定化工程を含み、左円偏光反射層形成工程が、少なくとも1種の重合性液晶化合物、左捻り特性を有する光反応性キラル剤および重合開始剤を含む重合性液晶組成物を塗布する塗布工程、塗布工程で塗布した重合性液晶組成物を加熱して、コレステリック配向状態とする配向工程、配向工程でコレステリック配向状態とした重合性液晶組成物の一部に露光処理を行うことで、露光された部分の反射波長領域を変換する変換工程、ならびに、変換工程で一部の配向状態を変換した重合性液晶組成物の全面に露光処理を行うことで、コレステリック配向状態を固定化する固定化工程を含むことが好ましい。
また、右円偏光反射層形成工程が、少なくとも1種の重合性液晶化合物、右捻り特性を有する光反応性キラル剤および重合開始剤を含む重合性液晶組成物を塗布する塗布工程、塗布工程で塗布した重合性液晶組成物を加熱して、コレステリック配向状態とする配向工程、コレステリック配向状態とした重合性液晶組成物の一部に露光処理を行うことで、露光された部分のコレステリック配向状態を固定化する第1固定化工程、第1固定化工程における未露光部分に露光処理を行うことで、露光された部分の反射波長領域を変換する変換工程、ならびに、変換工程で配向状態を変換した重合性液晶組成物に露光処理を行うことで、重合性液晶組成物の配向状態を固定化する第2固定化工程を含み、左円偏光反射層形成工程が、少なくとも1種の重合性液晶化合物、左捻り特性を有する光反応性キラル剤および重合開始剤を含む重合性液晶組成物を塗布する塗布工程、塗布工程で塗布した重合性液晶組成物を加熱して、コレステリック配向状態とする配向工程、コレステリック配向状態とした重合性液晶組成物の一部に露光処理を行うことで、露光された部分のコレステリック配向状態を固定化する第1固定化工程、第1固定化工程における未露光部分に露光処理を行うことで、露光された部分の反射波長領域を変換する変換工程、ならびに、変換工程で配向状態を変換した重合性液晶組成物に露光処理を行うことで、重合性液晶組成物の配向状態を固定化する第2固定化工程を含むことが好ましい。
また、右円偏光反射層形成工程または左円偏光反射層形成工程の前に、光配向膜を塗布する配向層塗布工程、および、塗布して形成された光配向膜に対し、偏光で露光して配向規制力を与える配向規制工程を含むことが好ましい。
また、本発明の積層型カラーフィルターを有することを特徴とする光学センサを提供するものである。
本発明によれば、特定の波長域の情報を取得することができる。
本発明の実施形態の積層型カラーフィルターを有する光学センサを示す模式的断面図である。 本発明の実施形態の積層型カラーフィルターの反射型カラーフィルターを示す模式図である。 本発明の実施形態の積層型カラーフィルターの吸収型カラーフィルターを示す模式図である。 本発明の実施形態の積層型カラーフィルターを示す模式図である。 本発明の実施形態の積層型カラーフィルターの反射型カラーフィルターの分光特性を示すグラフである。 本発明の実施形態の積層型カラーフィルターの吸収型カラーフィルターの分光特性を示すグラフである。 本発明の実施形態の積層型カラーフィルターの分光特性を示すグラフである。 本発明の実施形態の積層型カラーフィルターの分光特性を示すグラフである。 本発明の実施形態の積層型カラーフィルターの製造方法を示す模式的斜視図である。 本発明の実施形態の積層型カラーフィルターの製造方法を示す模式的斜視図である。 本発明の実施形態の積層型カラーフィルターの製造方法を示す模式的斜視図である。 本発明の実施形態の積層型カラーフィルターの製造方法を示す模式的斜視図である。 本発明の実施形態の積層型カラーフィルターの製造方法を示す模式的斜視図である。 本発明の実施形態の積層型カラーフィルターの製造方法を示す模式的斜視図である。 本発明の実施形態の積層型カラーフィルターの製造方法を示す模式的斜視図である。 本発明の実施形態の積層型カラーフィルターの製造方法を示す模式的斜視図である。 本発明の実施形態の積層型カラーフィルターの反射型カラーフィルターを示す模式図である。 本発明の実施形態の積層型カラーフィルターの反射型カラーフィルターの分光特性を示すグラフである。 本発明の実施形態の積層型カラーフィルターを示す模式図である。 本発明の実施形態の積層型カラーフィルターの分光特性を示すグラフである。 本発明の実施形態の積層型カラーフィルターの反射型カラーフィルターを示す模式図である。 本発明の実施形態の積層型カラーフィルターの反射型カラーフィルターの分光特性を示すグラフである。 本発明の実施形態の積層型カラーフィルターの反射型カラーフィルターの分光特性を示すグラフである。 本発明の実施形態の積層型カラーフィルターを示す模式図である。 本発明の実施形態の積層型カラーフィルターの分光特性を示すグラフである。 本発明の実施形態の積層型カラーフィルターの分光特性を示すグラフである。 本発明の実施形態の積層型カラーフィルターを有する光学センサの他の構成を示す模式的断面図である。 本発明の実施形態の積層型カラーフィルターの吸収型カラーフィルターの他の構成を示す模式図である。 本発明の実施形態の積層型カラーフィルターの反射型カラーフィルターの他の構成を示す模式図である。 本発明の実施形態の積層型カラーフィルターの吸収型カラーフィルターの分光特性を示すグラフである。 本発明の実施形態の積層型カラーフィルターの反射型カラーフィルターの分光特性を示すグラフである。 本発明の実施形態の積層型カラーフィルターの反射型カラーフィルターの分光特性を示すグラフである。 本発明の実施形態の積層型カラーフィルターを示す模式図である。 本発明の実施形態の積層型カラーフィルターの分光特性を示すグラフである。 本発明の実施形態の積層型カラーフィルターの分光特性を示すグラフである。 本発明の実施形態の積層型カラーフィルターの反射型カラーフィルターを示す模式図である。 本発明の実施形態の積層型カラーフィルターの第3のフィルターを示す模式図である。
以下に、添付の図面に示す好適実施形態に基づいて、本発明の積層型カラーフィルター、キット、積層型カラーフィルターの製造方法および光学センサを詳細に説明する。
なお、以下において数値範囲を示す「〜」とは両側に記載された数値を含む。例えば、εが数値α〜数値βとは、εの範囲は数値αと数値βを含む範囲であり、数学記号で示せばα≦ε≦βである。
また、角度等は、特に記載がなければ一般的に許容される誤差範囲を含むものとする。
図1は、本発明の実施形態の積層型カラーフィルターを有する光学センサを示す模式的断面図である。図2は本発明の実施形態の積層型カラーフィルターの反射型カラーフィルターを示す模式図であり、図3は本発明の実施形態の積層型カラーフィルターの吸収型カラーフィルターを示す模式図であり、図4は本発明の実施形態の積層型カラーフィルターを示す模式図である。
図1に示す光学センサ10は、センサ部12と、積層型カラーフィルター14を有する。
センサ部12は、基板20と、配線層22と、フォトダイオード24とを有する。
センサ部12は、一般的に、フォトダイオード24を備えるCCD(Charge Coupled Device)またはCMOS(complementary metal oxide semiconductor)と呼ばれるものである。光学センサ10では、積層型カラーフィルター14に応じた画像を取得することができ、例えば、赤、青および緑の3原色で表されるカラー画像を得ることができる。なお、カラー画像とは、複数の色で表されるものであれば、上述の3原色で表されるものに限定されるものではない。
センサ部12では、基板20に、例えば、シリコン基板が用いられる。
配線層22は、センサ部12を外部と電気的に接続するものであり、導電性材料で構成された配線(図示せず)を有する。配線層22で、フォトダイオード24で得られた信号電荷が外部に出力される。フォトダイオード24で得られる信号電荷を増幅する読出し回路(図示せず)を有する構成でもよい。
フォトダイオード24は、光を検出するものであり、受光素子として機能する。光の検出には、例えば、光電変換が利用される。複数のフォトダイオード24が、2次元的に配置されており、特定の数のフォトダイオード24で1つの画素を構成する。フォトダイオード24は、例えば、シリコンまたはゲルマニウムで構成される。
フォトダイオード24は、光を検出することができれば、特に限定されるものではなく、PN接合型、PIN接合型、ショットキー型、またはアバランシェ型を用いることができる。
フォトダイオード24上には、絶縁膜25が形成されており、絶縁膜25には、隣接するフォトダイオード24との間に遮光膜26が形成されている。
絶縁膜25は、例えば、BPSG(Boron Phosphorus Silicon Glass)で構成されるが、これに限定されるものではない。遮光膜26は、例えば、タングステン(W)、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)およびニッケル(Ni)等の金属で構成されるが、これに限定されるものではない。
積層型カラーフィルター14は、少なくとも1つの吸収型カラーフィルター30と、少なくとも1つの反射型カラーフィルター32を有する。吸収型カラーフィルター30と反射型カラーフィルター32は積層されている。吸収型カラーフィルター30の波長領域の種数をmとし、反射型カラーフィルター32の波長領域の種数をnとし、積層型カラーフィルター14の波長領域の種数をpとするとき、p>m≧2、かつp>n≧2である。
積層型カラーフィルター14においては、吸収型カラーフィルター30は2種以上の波長領域を有し、各波長領域は後述するように分光特性が異なる。反射型カラーフィルター32は2種以上の波長領域を有し、各波長領域は後述するように分光特性が異なる。
吸収型カラーフィルター30は絶縁膜25上に設けられており、波長領域はフォトダイオード24上に配置される。
吸収型カラーフィルター30には、複数のマイクロレンズ28が設けられている。複数のマイクロレンズ28上に平坦化層29が設けられている。平坦化層29上に反射型カラーフィルター32が設けられている。
積層型カラーフィルター14は、さらに近赤外領域の一部または全域を遮断する近赤外カット層(図示せず)を有することが好ましい。近赤外カット層の配置位置は、積層型カラーフィルター14の上でも下でもよい。
なお、近赤外領域とは、波長650〜1200nmの波長領域のことである。近赤外カット層は、上述の近赤外領域の光を遮断できる公知のものを適宜利用することができる。
積層型カラーフィルター14は近赤外カット層を有することで、光学センサ10では近赤外線を除去した状態で測光することができ、これにより、測光時のノイズを減らすことができる。
マイクロレンズ28は、中心が縁よりも厚く形成された凸型レンズであり、フォトダイオード24に光を集光させるものである。複数のマイクロレンズ28は、全て同一形状であり、フォトダイオード24毎にマイクロレンズ28が設けられている。マイクロレンズ28は、例えば、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、スチレン−アクリル共重合系樹脂、またはシロキサン系樹脂等の樹脂系材料で形成されるが、これらに限定されるものではない。
平坦化層29は、凸型レンズであるマイクロレンズ28上を平坦化するものであり、例えば、アクリル系樹脂材料、スチレン系樹脂材料、またはエポキシ系樹脂材料等で構成される。
吸収型カラーフィルター30としては、従来のRGBのカラーフィルターを用いることができる。その製造は公知の方法を用いることが可能であり、新たな製造プロセスを立ち上げる必要がないという点でも有用である。また、RGB以外の分光特性を有するカラーフィルターを用いてもよく、シアン、マゼンタおよびイエロー領域に透過光スペクトルを有する補色型(YMC)カラーフィルター、および可視光をカットして近赤外光を透過する可視光カットフィルターも含まれる。可視光とは、波長380nm〜780nm程度の光のことである。
反射型カラーフィルター32は、円偏光反射特性を有するコレステリック液晶相が固定されたコレステリック液晶層であることが好ましい。すなわち、反射型カラーフィルター32は円偏光反射特性を有することが好ましい。コレステリック液晶層は、左右いずれかの円偏光を反射する性質を有する。
コレステリック液晶層は、上述のように、コレステリック液晶相を固定して得ることができる。
コレステリック液晶相を固定した構造は、コレステリック液晶相となっている液晶化合物の配向が保持されている構造であればよく、典型的には、重合性液晶化合物をコレステリック液晶相の配向状態としたうえで、紫外線照射、加熱等によって重合、硬化し、流動性が無い層を形成して、同時に、外場または外力によって配向形態に変化を生じさせることない状態に変化した構造であればよい。
なお、コレステリック液晶相を固定した構造においては、コレステリック液晶相の光学的性質が保持されていれば十分であり、液晶化合物は、液晶性を示さなくてもよい。例えば、重合性液晶化合物は、硬化反応により高分子量化して、液晶性を失っていてもよい。
コレステリック液晶相を固定してなるコレステリック液晶層の形成に用いる材料としては、一例として、液晶化合物を含む液晶組成物が挙げられる。液晶化合物は重合性液晶化合物であるのが好ましい。
コレステリック液晶層の形成に用いる液晶化合物を含む液晶組成物は、さらに界面活性剤を含むのが好ましい。また、コレステリック液晶層の形成に用いる液晶組成物は、さらにキラル剤、重合開始剤を含んでいてもよい。
特に、右円偏光反射特性を有する液相組成物は、重合性液晶化合物、右捩れを誘起するキラル剤あるいはさらに重合開示剤を含む重合性コレステリック液晶組成物であるのが好ましい。また、左円偏光反射特性を有する液相組成物は、重合性液晶化合物、左捩れを誘起するキラル剤あるいはさらに重合開示剤を含む重合性コレステリック液晶組成物であるのが好ましい。
重合性コレステリック液晶組成物は、屈折率異方性Δnが0.2以上である重合性液晶化合物を、1種以上含むことが好ましい。
−−重合性液晶化合物−−
重合性液晶化合物は、棒状液晶化合物であっても、円盤状液晶化合物であってもよいが、棒状液晶化合物であるのが好ましい。
コレステリック液晶相を形成する棒状の重合性液晶化合物の例としては、棒状ネマチック液晶化合物が挙げられる。棒状ネマチック液晶化合物としては、アゾメチン類、アゾキシ類、シアノビフェニル類、シアノフェニルエステル類、安息香酸エステル類、シクロヘキサンカルボン酸フェニルエステル類、シアノフェニルシクロヘキサン類、シアノ置換フェニルピリミジン類、アルコキシ置換フェニルピリミジン類、フェニルジオキサン類、トラン類およびアルケニルシクロヘキシルベンゾニトリル類が好ましく用いられる。低分子液晶化合物だけではなく、高分子液晶化合物も用いることができる。
重合性液晶化合物は、重合性基を液晶化合物に導入することで得られる。重合性基の例には、不飽和重合性基、エポキシ基、およびアジリジニル基が含まれ、不飽和重合性基が好ましく、エチレン性不飽和重合性基がより好ましい。重合性基は種々の方法で、液晶化合物の分子中に導入できる。重合性液晶化合物が有する重合性基の個数は、好ましくは1〜6個、より好ましくは1〜3個である。重合性液晶化合物の例は、Makromol.Chem.,190巻、2255頁(1989年)、Advanced Materials 5巻、107頁(1993年)、米国特許第4683327号明細書、同5622648号明細書、同5770107号明細書、国際公開WO95/22586号公報、同95/24455号公報、同97/00600号公報、同98/23580号公報、同98/52905号公報、特開平1−272551号公報、同6−16616号公報、同7−110469号公報、同11−80081号公報、および特開2001−328973号公報等に記載の化合物が含まれる。2種類以上の重合性液晶化合物を併用してもよい。2種類以上の重合性液晶化合物を併用すると、配向温度を低下させることができる。
重合性液晶化合物の具体例としては、下記式(1)〜(14)に示す化合物が挙げられる。なお、下記式(11)において、X1は2〜5(整数)である。
また、上述したように、広い帯域幅Δλおよび高い反射率を得るためには、高いΔnを示す液晶化合物を用いることが好ましい。具体的には、液晶化合物の30℃におけるΔnは0.25以上が好ましく、0.3以上がより好ましく、0.35以上が更に好ましい。上限は特に制限されないが、0.6以下の場合が多い。
屈折率異方性Δnの測定方法としては、液晶便覧(液晶便覧編集委員会編、丸善株式会社刊)202頁に記載の楔形液晶セルを用いた方法が一般的であり、結晶化しやすい化合物の場合は、他の液晶との混合物による評価を行い、その外挿値から見積もることもできる。
高いΔnを示す液晶化合物としては、例えば、米国特許6514578号公報、特許3999400号公報、特許4117832号公報、特許4517416号公報、特許4836335号公報、特許5411770号公報、特許5411771号公報、特許5510321号公報、特許5705465号公報、特許5721484号公報、および、特許5723641号公報等に記載の化合物が挙げられる。
重合性基を有する液晶化合物の他の好適態様としては、一般式(6)で表される化合物が挙げられる。
1〜A4は、それぞれ独立に、置換基を有していてもよい芳香族炭素環または複素環を表す。芳香族炭素環としては、ベンゼン環およびナフタレン環が挙げられる。複素環としては、フラン環、チオフェン環、ピロール環、ピロリン環、ピロリジン環、オキサゾール環、イソオキサゾール環、チアゾール環、イソチアゾール環、イミダゾール環、イミダゾリン環、イミダゾリジン環、ピラゾール環、ピラゾリン環、ピラゾリジン環、トリアゾール環、フラザン環、テトラゾール環、ピラン環、チイン環、ピリジン環、ピペリジン環、オキサジン環、モルホリン環、チアジン環、ピリダジン環、ピリミジン環、ピラジン環、ピペラジン環、および、トリアジン環が挙げられる。なかでも、A1〜A4は、芳香族炭素環であることが好ましく、ベンゼン環であることがより好ましい。
芳香族炭素環または複素環に置換してもよい置換基の種類は特に制限されず、例えば、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、アルキル基、ハロゲン置換アルキル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アシルオキシ基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、アルキル置換カルバモイル基、および、炭素数が2〜6のアシルアミノ基が挙げられる。
1およびX2は、それぞれ独立に、単結合、−COO−、−OCO−、−CONH−、−NHCO−、−CH2CH2−、−OCH2−、−CH2O−、−CH=CH−、−CH=CH−COO−、−OCO−CH=CH−または−C≡C−を表す。なかでも、単結合、−COO−、−CONH−、−NHCO−または、−C≡C−が好ましい。
1およびY2は、それぞれ独立に、単結合、−O−、−S−、−CO−、−COO−、−OCO−、−CONH−、−NHCO−、−CH=CH−、−CH=CH−COO−、−OCO−CH=CH−、または、−C≡C−を表す。なかでも、−O−が好ましい。
Sp1およびSp2は、それぞれ独立に、単結合、または、炭素数1〜25の炭素鎖を表す。炭素鎖は、直鎖状、分岐鎖状、および、環状のいずれもよい。炭素鎖としては、いわゆるアルキル基が好ましい。なかでも、炭素数1〜10のアルキル基がより好ましい。
およびPは、それぞれ独立に、水素原子または重合性基を表し、PおよびPの少なくとも一方は重合性基を表す。重合性基としては、上述した重合性基を有する液晶化合物が有している重合性基が例示される。
およびnはそれぞれ独立に0〜2の整数を表し、nまたはnが2の場合、複数あるA、A、XおよびXは同じでもあっても異なっていてもよい。
一般式(6)で表される化合物の具体例としては、下記式(2−1)〜(2−30)に示す化合物が挙げられる。
また、上述以外の重合性液晶化合物としては、特開昭57−165480号公報に開示されているようなコレステリック相を有する環式オルガノポリシロキサン化合物等を用いることができる。さらに、前述の高分子液晶化合物としては、液晶を呈するメソゲン基を主鎖、側鎖、あるいは主鎖および側鎖の両方の位置に導入した高分子、コレステリル基を側鎖に導入した高分子コレステリック液晶、特開平9−133810号公報に開示されているような液晶性高分子、特開平11−293252号公報に開示されているような液晶性高分子等を用いることができる。
また、液晶組成物中の重合性液晶化合物の添加量は、液晶組成物の固形分質量(溶媒を除いた質量)に対して、75〜99.9質量%であるのが好ましく、80〜99質量%であるのがより好ましく、85〜90質量%であるのがさらに好ましい。
露光によって反射波長の分光特性を変換させる技術は、富士フイルム研究報告No.50(2005年)p.60−63に詳細な記載がある。この技術は、光によって異性化する部位を有するキラル剤を用いることを特徴としており、露光によってその反射波長を変換させることができる。本発明においても、この技術を応用することで、簡便に複数の分光特性を有する反射型カラーフィルターを形成することができる。
−−キラル剤(光学活性化合物)−−
キラル剤はコレステリック液晶相の螺旋構造を誘起する機能を有する。キラル剤は、化合物によって誘起する螺旋の捩れ方向または螺旋ピッチが異なるため、目的に応じて選択すればよい。
すなわち、右円偏光反射特性を有する際には、右捩れを誘起するキラル剤を用い、左円偏光反射特性を有する際には、左捩れを誘起するキラル剤を用いればよい。
キラル剤としては、特に制限はなく、公知の化合物(例えば、液晶デバイスハンドブック、第3章4−3項、TN(twisted nematic)、STN(Super Twisted Nematic)用カイラル剤、199頁、日本学術振興会第142委員会編、1989に記載)、イソソルビド、イソマンニド誘導体を用いることができる。
キラル剤は、一般に不斉炭素原子を含むが、不斉炭素原子を含まない軸性不斉化合物または面性不斉化合物もキラル剤として用いることができる。軸性不斉化合物または面性不斉化合物の例には、ビナフチル、ヘリセン、パラシクロファンおよびこれらの誘導体が含まれる。キラル剤は、重合性基を有していてもよい。キラル剤と液晶化合物とがいずれも重合性基を有する場合は、重合性キラル剤と重合性液晶化合物との重合反応により、重合性液晶化合物から誘導される繰り返し単位と、キラル剤から誘導される繰り返し単位とを有するポリマーを形成することができる。この態様では、重合性キラル剤が有する重合性基は、重合性液晶化合物が有する重合性基と、同種の基であるのが好ましい。従って、キラル剤の重合性基も、不飽和重合性基、エポキシ基またはアジリジニル基であるのが好ましく、不飽和重合性基であるのがより好ましく、エチレン性不飽和重合性基であるのがさらに好ましい。また、キラル剤は、液晶化合物であってもよい。
キラル剤が光異性化基を有する場合には、塗布、配向後に活性光線等のフォトマスク照射によって、発光波長に対応した所望の反射波長のパターンを形成することができるので好ましい。
光異性化基としては、フォトクロッミック性を示す化合物の異性化部位、アゾ基、アゾキシ基、シンナモイル基が好ましい。具体的な化合物として、特開2002−80478号公報、特開2002−80851号公報、特開2002−179633号公報、特開2002−179668号公報、特開2002−179669号公報、特開2002−179670号公報、特開2002−179681号公報、特開2002−179682号公報、特開2002−302487号公報、特開2002−338575号公報、特開2002−338668号公報、特開2003−306490号公報、特開2003−306491号公報、特開2003−313187号公報、特開2003−313188号公報、特開2003−313189号公報、特開2003−313292号公報および特開2000−147236号公報に記載の化合物を用いることができる。
具体的には、光反応性キラル剤は、下記一般式(1)〜一般式(5)で表される化合物を用いることができる。
式中、A11およびA12はそれぞれ独立に−C(=O)−または−C(=O)−Ar11−を表し、Ar11は置換基を有していてもよい芳香族炭素環または置換基を有していてもよい芳香族複素環を表し、R11およびR13はそれぞれ独立に水素原子、C〜C12のアルキル基、置換基を有していてもよい芳香族炭素環、置換基を有していてもよい芳香族複素環、シアノ基、または、C〜C12のアルキルオキシカルボニル基を表し、R12およびR14はそれぞれ独立に水素原子またはC〜C12のアルキル基を表し、B11およびB12はそれぞれ独立に−C(=O)−(Ar12)n11−または−C(=O)−Ar13−N=X11−Ar14−を表し、X11はNまたはCHを表し、Ar12、Ar13およびAr14はそれぞれ独立に置換基を有していてもよい芳香族炭素環または置換基を有していてもよい芳香族複素環を表し、n11は0〜2の整数を表し、n11が2のとき、複数あるAr12は同じでも異なっていてもよく、Z11およびZ12はそれぞれ独立に水素原子、C〜C12のアルキル基、C〜C12のアルコキシ基、C〜C12のアルキルカルボニルオキシ基、C〜C12のアルキルアミノ基、または、C〜C12のアルキルアミド基を表し、Z11およびZ12は、重合性基を有してもよく、Z11とR12およびZ12とR14が互いに環を形成してもよく、複数分子のZ11とZ12が共有結合を介してポリマー化していてもよい。
一般式(1)で表される化合物は、より具体的には、特開2002−080851号公報、特開2002−179681号公報、特開2002−179682号公報、特開2002−338575号公報、特開2002−338668号公報、特開2003−306490号公報、特開2003−306491号公報、特開2003−313187号公報、特開2003−313189号公報、特開2003−313292号公報に記載されている。
式中、A21およびA22はそれぞれ独立に−C(=O)−または−C(=O)−Ar21−を表し、Ar21は置換基を有していてもよい芳香族炭素環または置換基を有していてもよい芳香族複素環を表し、R21およびR23はそれぞれ独立に水素原子、C〜C12のアルキル基、置換基を有していてもよい芳香族炭素環、置換基を有していてもよい芳香族複素環、シアノ基、または、C〜C12のアルキルオキシカルボニル基を表し、R22およびR24はそれぞれ独立に水素原子またはC〜C12のアルキル基を表し、B21およびB22はそれぞれ独立に−C(=O)−(Ar22)n21−または−C(=O)−Ar23−N=X21−Ar24−を表し、X21はNまたはCHを表し、Ar22、Ar23およびAr24はそれぞれ独立に置換基を有していてもよい芳香族炭素環または置換基を有していてもよい芳香族複素環を表し、n21は0〜2の整数を表し、n21が2のとき、複数あるAr22は同じでも異なっていてもよく、Z21およびZ22はそれぞれ独立に水素原子、C〜C12のアルキル基、C〜C12のアルコキシ基、C〜C12のアルキルカルボニルオキシ基、C〜C12のアルキルアミノ基、または、C〜C12のアルキルアミド基を表し、Z21およびZ22は、重合性基を有してもよく、Z21とR22およびZ22とR24が互いに環を形成してもよく、複数分子のZ21とZ22が共有結合を介してポリマー化していてもよい。
一般式(2)で表される化合物は、より具体的には、特開2002−080478号公報、特開2003−313188号公報に記載されている。
式中、A31およびA32はそれぞれ独立に単結合または−O−C(=O)−、−O−C(=O)−Ar31−を表し、Ar31は置換基を有していてもよい芳香族炭素環または置換基を有していてもよい芳香族複素環を表し、R31およびR33はそれぞれ独立に水素原子、C〜C12のアルキル基、置換基を有していてもよい芳香族炭素環、置換基を有していてもよい芳香族複素環、シアノ基、または、C〜C12のアルキルオキシカルボニル基を表し、R32およびR34はそれぞれ独立に水素原子もしくはC〜C12のアルキル基を表し、B31およびB32はそれぞれ独立に単結合、−C(=O)−(Ar32)n31−または−C(=O)−Ar33−N=X31−Ar34−を表し、X31はNまたはCHを表し、Ar32、Ar33およびAr34はそれぞれ独立に置換基を有していてもよい芳香族炭素環もしくは置換基を有していてもよい芳香族複素環を表し、n31は0〜2の整数を表し、n31が2のとき、複数あるAr32は同じでも異なっていてもよく、Z31およびZ32はそれぞれ独立に水素原子、C〜C12のアルキル基、C〜C12のアルコキシ基、C〜C12のアルキルカルボニルオキシ基、C〜C12のアルキルアミノ基、または、C〜C12のアルキルアミド基を表し、Z31およびZ32は、重合性基を有してもよく、Z31とR32およびZ32とR34が互いに環を形成してもよく、複数分子のZ31とZ32が共有結合を介してポリマー化していてもよく、Lは、2価の基を表す。ビナフチル部分は、(R)または(S)のいずれかの軸不斉を有する。
一般式(3)で表される化合物は、より具体的には、特開2002−179668号公報、特開2002−179669号公報、特開2002−179670号公報、特開2002−302487号公報に記載されている。
式中、A41およびA42はそれぞれ独立に−C(=O)−または−C(=O)−Ar41−を表し、Ar41は置換基を有していてもよい芳香族炭素環または置換基を有していてもよい芳香族複素環を表し、R41およびR43はそれぞれ独立に水素原子、C〜C12のアルキル基、置換基を有していてもよい芳香族炭素環、置換基を有していてもよい芳香族複素環、シアノ基、または、C〜C12のアルキルオキシカルボニル基を表し、R42およびR44はそれぞれ独立に水素原子またはC〜C12のアルキル基を表し、B41およびB42はそれぞれ独立に−C(=O)−(Ar42)n41−または−C(=O)−Ar43−N=X41−Ar44−を表し、X41はNまたはCHを表し、Ar42、Ar43およびAr44はそれぞれ独立に置換基を有していてもよい芳香族炭素環または置換基を有していてもよい芳香族複素環を表し、n41は0〜2の整数を表し、n41が2のとき、複数あるAr42は同じでも異なっていてもよく、Z41およびZ42はそれぞれ独立に水素原子、C〜C12のアルキル基、C〜C12のアルコキシ基、C〜C12のアルキルカルボニルオキシ基、C〜C12のアルキルアミノ基、または、C〜C12のアルキルアミド基を表し、Z41およびZ42は、重合性基を有してもよく、Z41とR42およびZ42とR44が互いに環を形成してもよく、複数分子のZ41とZ42が共有結合を介してポリマー化していてもよく、R45およびR46はC〜C30のアルキル基を表し、互いに環を形成してもよい。*は不斉炭素を表す。
一般式(4)で表される化合物は、より具体的には、特開2002−179633号公報に記載されている。
式中、P51は重合性基を表し、Sp51は単結合またはC12のアルキレン基を表し、複数ある炭素原子は酸素原子またはカルボニル基で置き換えられてもよく、X51は単結合もしくは酸素原子を表し、Ar51およびAr52はそれぞれ独立に置換基を有していてもよい芳香族炭素環または置換基を有していてもよい芳香族複素環を表し、L51は単結合もしくは2価の連結基を表し、n51は1〜3の整数を表し、n51が2以上の場合、複数あるAr51およびL51は互いに同じでも異なっていてもよく、R52は不斉炭素を含有する側鎖を表す。
一般式(5)で表される化合物は、より具体的には、特開2000−147236号公報に記載されている。
液晶組成物における、キラル剤の含有量は、重合性液晶化合物量の0.01モル%〜200モル%が好ましく、1モル%〜30モル%がより好ましい。
液晶組成物における、キラル剤の含有量は、重合性液晶化合物量の0.01モル%〜200モル%が好ましく、1モル%〜30モル%がより好ましい。
本発明のコレステリック液晶組成物は、2種以上のキラル剤を含有していてもよく、上述した光異性化基を有するキラル剤と、光異性化基を有さないキラル剤を混合することで、捩り強度(HTP(Helical Twisting Power))および光異性化能を調節することができる。
−−重合開始剤−−
液晶組成物が重合性化合物を含む場合は、重合開始剤を含有しているのが好ましい。紫外線照射により重合反応を進行させる態様では、使用する重合開始剤は、紫外線照射によって重合反応を開始可能な光重合開始剤であるのが好ましい。光重合開始剤の例には、α−カルボニル化合物(米国特許第2367661号、同2367670号の各明細書記載)、アシロインエーテル(米国特許第2448828号明細書記載)、α−炭化水素置換芳香族アシロイン化合物(米国特許第2722512号明細書記載)、多核キノン化合物(米国特許第3046127号、同2951758号の各明細書記載)、トリアリールイミダゾールダイマーとp−アミノフェニルケトンとの組み合わせ(米国特許第3549367号明細書記載)、アクリジンおよびフェナジン化合物(特開昭60−105667号公報、米国特許第4239850号明細書記載)およびオキサジアゾール化合物(米国特許第4212970号明細書記載)等が挙げられる。
液晶組成物中の光重合開始剤の含有量は、重合性液晶化合物の含有量に対して0.1〜20質量%であるのが好ましく、0.5〜12質量%であるのがさらに好ましい。
−−架橋剤−−
液晶組成物は、硬化後の膜強度向上、耐久性向上のため、任意に架橋剤を含有していてもよい。架橋剤としては、紫外線、熱、湿気等で硬化するものが好適に使用できる。
架橋剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えばトリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート等の多官能アクリレート化合物;グリシジル(メタ)アクリレート、エチレングリコールジグリシジルエーテル等のエポキシ化合物;2,2−ビスヒドロキシメチルブタノール−トリス[3−(1−アジリジニル)プロピオネート]、4,4−ビス(エチレンイミノカルボニルアミノ)ジフェニルメタン等のアジリジン化合物;ヘキサメチレンジイソシアネート、ビウレット型イソシアネート等のイソシアネート化合物;オキサゾリン基を側鎖に有するポリオキサゾリン化合物;ビニルトリメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)3−アミノプロピルトリメトキシシラン等のアルコキシシラン化合物等が挙げられる。また、架橋剤の反応性に応じて公知の触媒を用いることができ、膜強度および耐久性向上に加えて生産性を向上させることができる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
架橋剤の含有量は、液晶組成物の固形分質量に対して、3〜20質量%が好ましく、5〜15質量%がより好ましい。架橋剤の含有量が上述の範囲内であれば、架橋密度向上の効果が得られやすく、コレステリック液晶相の安定性がより向上する。
−−重合禁止剤−−
重合禁止剤は保存性の向上の目的で液晶性組成物に添加される。重合禁止剤としては、例えば、ハイドロキノン、ハイドロキノンモノメチルエーテル、フェノチアジン、ベンゾキノン、ヒンダードアミン(HALS)およびこれらの誘導体等が挙げられ、これらは、液晶性化合物に対して、0〜10質量%添加することが好ましく、0〜5質量%添加することがより好ましい。
液晶組成物は、コレステリック液晶層を形成する際には、液体として用いられることが好ましい。
液晶組成物は溶媒を含んでいてもよい。溶媒としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、有機溶媒が好ましく用いられる。
有機溶媒としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンおよびシクロペンタノン等のケトン類、アルキルハライド類、アミド類、スルホキシド類、ヘテロ環化合物、炭化水素類、エステル類、エーテル類等が挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、環境への負荷を考慮した場合にはケトン類が好ましい。上述の単官能重合性モノマー等の上述の成分が溶媒として機能していてもよい。
−−キット−−
本発明におけるキットは、少なくとも1種以上の重合性液晶化合物、右捻り特性を有する光反応性キラル剤および重合開始剤を含む重合性液晶組成物と、少なくとも1種以上の重合性液晶化合物、左捻り特性を有する光反応性キラル剤および重合開始剤を含む重合性液晶組成物からなるものである。
右捻り特性を有する光反応性キラル剤は、例えば、上述の一般式(1)または一般式(3)で表されるものである。かつ、左捻り特性を有する光反応性キラル剤は、例えば、上述の一般式(2)または一般式(3)で表されるものである。
なお、キットとしては、上述の重合性液晶組成物を1つではなく、複数に分割したものでもよい。
右円偏光反射特性を有するコレステリック層(以下、単に右円偏光コレステリック層ともいう)は、一例として、右捩れを誘起するキラル剤を含む右円偏光反射特性を有するための液晶組成物を、基板上に塗布する工程、加熱によって右円偏光反射特性を有するコレステリック液晶相とする工程、および紫外線の照射(紫外線の露光)によってコレステリック液晶相を固定化する工程を行って、形成すればよい。
他方、左円偏光反射特性を有するコレステリック層(以下、単に左円偏光コレステリック層ともいう)は、一例として、左捩れを誘起するキラル剤を含む左円偏光反射特性を有するための液晶組成物を、先に形成した右円偏光コレステリック層の上に塗布する工程、加熱によって右円偏光反射特性を有するコレステリック液晶相とする工程、および紫外線の照射(紫外線の露光)によってコレステリック液晶相を固定化する工程を行って、形成すればよい。
なお、液晶組成物の塗布、乾燥および紫外線の照射は、いずれも公知の方法で行えばよい。
ここで、前述のように、キラル剤としては、シンナモイル基等の光で異性化する部分(光異性化基)を有するキラル剤が利用可能である。液晶組成物のキラル剤として、光異性化基を有するキラル剤を用いた場合には、液晶組成物を塗布して加熱を行った後、弱い紫外線をパターニングして照射することを1回以上行って、光異性化基を異性化し、その後、コレステリック液晶相を固定化するための紫外線の照射を行ってもよい。
また、コレステリック液晶相を固定化するための強い紫外線をパターニングして照射することで部分的に硬化させた後に、未露光部または全面に弱い紫外線を照射することで光異性化基を異性化し、その後、コレステリック液晶相を固定化するための紫外線の照射を行ってもよい。
これにより、右円偏光コレステリック層および左円偏光コレステリック層が、面内に、異なる波長領域の光を反射する反射領域を、複数、有する構成にできる。なお、この場合には、右円偏光コレステリック層および左円偏光コレステリック層は、互いの同じ波長領域の光を反射する反射領域を、面方向に同じ位置に積層することが好ましい。
また、紫外線照射時の温度を調整することで、反射波長領域を調整することも可能である。温度を調整しながら、紫外線をパターニングして照射することで、右円偏光コレステリック層および左円偏光コレステリック層が、面内に、異なる波長領域の光を反射する反射領域を、複数、有する構成にできる。特に液晶組成物の等方相温度以上に加熱した状態で、紫外線照射をすることで、いずれの波長領域にも反射特性を持たない透過領域を面内に形成することができる。
なお、右円偏光コレステリック層または左円偏光コレステリック層が、1層ずつでもよく、右円偏光コレステリック層と左円偏光コレステリック層が、それぞれ、少なくとも1層有する多層構成でもよい。
反射する光の波長領域、すなわち、遮断する光の波長領域を広くするには、選択反射の中心波長λをずらした層を順次積層することで実現することができる。また、ピッチグラジエント法と呼ばれる層内の螺旋ピッチを段階的に変化させる方法で、波長範囲を広げる技術も知られており、具体的にはNature 378、467−469(1995)、特開平6−281814号公報、および特許4990426号公報に記載の方法等が挙げられる。
本発明における右円偏光コレステリック層および左円偏光コレステリック層の反射波長領域は、可視光(波長380nm〜780nm程度)および近赤外光(波長780nm〜2000nm程度)のいずれの範囲にも設定することが可能であり、その設定方法は上述の通りである。
反射型カラーフィルター形成工程は、例えば、面内に複数の波長領域を有する右円偏反射層を形成する右円偏光反射層形成工程、および面内に複数の波長領域を有する左円偏反射層を形成する左円偏光反射層形成工程からなる。
右円偏光反射層形成工程は、一例として、少なくとも1種の重合性液晶化合物、右捻り特性を有する光反応性キラル剤および重合開始剤を含む重合性液晶組成物を塗布する塗布工程、塗布工程で塗布した重合性液晶組成物を加熱して、コレステリック配向状態とする配向工程、配向工程でコレステリック配向状態とした重合性液晶組成物の一部に露光処理を行うことで、露光された部分の反射波長領域を変換する変換工程、ならびに、変換工程で一部の配向状態を変換した重合性液晶組成物の全面に露光処理を行うことで、重合性液晶組成物の配向状態を固定化する固定化工程を行えばよい。
左円偏光反射層形成工程は、一例として、少なくとも1種の重合性液晶化合物、左捻り特性を有する光反応性キラル剤および重合開始剤を含む重合性液晶組成物を塗布する塗布工程、塗布工程で塗布した重合性液晶組成物を加熱して、コレステリック配向状態とする配向工程、配向工程でコレステリック配向状態とした重合性液晶組成物の一部に露光処理を行うことで、露光された部分の反射波長領域を変換する変換工程、ならびに、
変換工程で一部の配向状態を変換した重合性液晶組成物の全面に露光処理を行うことで、コレステリック配向状態を固定化する固定化工程を行えばよい。
右円偏光反射層形成工程は、他の例として、少なくとも1種の重合性液晶化合物、右捻り特性を有する光反応性キラル剤および重合開始剤を含む重合性液晶組成物を塗布する塗布工程、塗布工程で塗布した重合性液晶組成物を加熱して、コレステリック配向状態とする配向工程、コレステリック配向状態とした重合性液晶組成物の一部に露光処理を行うことで、露光された部分のコレステリック配向状態を固定化する第1固定化工程、第1固定化工程における未露光部分に露光処理を行うことで、露光された部分の反射波長領域を変換する変換工程、ならびに、変換工程で配向状態を変換した重合性液晶組成物に露光処理を行うことで、重合性液晶組成物の配向状態を固定化する第2固定化工程を行えばよい。
左円偏光反射層形成工程は、他の例として、少なくとも1種の重合性液晶化合物、左捻り特性を有する光反応性キラル剤および重合開始剤を含む重合性液晶組成物を塗布する塗布工程、塗布工程で塗布した重合性液晶組成物を加熱して、コレステリック配向状態とする配向工程、コレステリック配向状態とした重合性液晶組成物の一部に露光処理を行うことで、露光された部分のコレステリック配向状態を固定化する第1固定化工程、第1固定化工程における未露光部分に露光処理を行うことで、露光された部分の反射波長領域を変換する変換工程、ならびに、変換工程で配向状態を変換した重合性液晶組成物に露光処理を行うことで、重合性液晶組成物の配向状態を固定化する第2固定化工程を行えばよい。
右円偏光反射層形成工程または左円偏光反射層形成工程の前に、光配向膜を塗布する配向層塗布工程、および塗布して形成された光配向膜に対し、偏光で露光して配向規制力を与える配向規制工程を行うことが好ましい。
以下に、本発明の積層型カラーフィルター14の構成例について、より具体的に説明する。本発明の本質は、吸収型カラーフィルター30と反射型カラーフィルター32を組み合わせることで、多数の分光特性を持ったカラーフィルターを簡便に得ることであり、その組み合わせ方については何ら限定されることはない。本発明は以下の構成に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、自由に構成を変えることができる。
なお、以下に例示する分光特性の図は、吸収型カラーフィルターと反射型カラーフィルターの組み合わせによる分光特性の変化を説明するための概念図であり、実際のスペクトル形状とは異なる。
吸収型カラーフィルター30は、例えば、赤、青および緑の3原色のカラーフィルターである。吸収型カラーフィルター30は、図3に示すように、赤波長領域30R、緑波長領域30Gおよび青波長領域30Bがベイヤー配列されている。赤波長領域30R、緑波長領域30Gおよび青波長領域30Bは分光特性が異なる。
吸収型カラーフィルター30は、複数の第1の区画31を有する。第1の区画31に、2つの緑波長領域30G、1つの赤波長領域30Rおよび1つの青波長領域30Bが配置される。
吸収型カラーフィルター30は、分光特性が異なる赤波長領域30R、緑波長領域30Gおよび青波長領域30Bの3つの波長領域を有するが、吸収型カラーフィルター30は、上述のように少なくとも2種の波長領域を有するものであればよい。
吸収型カラーフィルター30の分光特性を図6に示す。図6に示すように、赤波長領域30Rは分光特性33Rを有し、緑波長領域30Gは分光特性33Gを有し、青波長領域30Bは分光特性33Bを有し、分光特性が異なる。
なお、図6においては、紫外線領域(すなわち青波長領域の左側)および赤外線領域(すなわち赤波長領域の右側)はいずれも透過率が低くなっている。実際にこのような分光特性を実現するためには、通常のカラーフィルターの赤、青および緑の各領域に紫外線吸収剤および赤外線吸収剤を含有させるか、通常の吸収型カラーフィルターと紫外線吸収層(すなわち紫外線カットフィルター)および赤外線吸収層(すなわち赤外線カットフィルター)を併用してもよい。これら併用する波長カットフィルターは、必ずしも吸収型カットフィルターと一体化している必要はなく、本発明の積層型カラーフィルターを用いた光学センサにおける測定対象物と、光を検出する撮像素子との間の任意の場所に配置されていればよい。
赤波長領域30Rは、例えば、可視光領域の長波長域の、波長570nm〜700nmの赤色光を透過させ、赤色光以外の光を吸収する。緑波長領域30Gは、例えば、可視光領域の中波長域の、波長480nm〜600nmの緑色光を透過させ、緑色光以外の光を吸収する。青波長領域30Bは、可視光領域の短波長領域の、波長400nm〜500nmの青色光を透過させ、青色光以外の光を吸収する。
図1に示すように、反射型カラーフィルター32と、吸収型カラーフィルター30とにより積層型カラーフィルター14が構成される。反射型カラーフィルター32は、平坦化層29上に配置されている。反射型カラーフィルター32は、図2に示すように、複数の第2の区画32aを有する。吸収型カラーフィルター30と反射型カラーフィルター32は、第1の区画31(図3参照)と第2の区画32a(図2参照)を一致させて積層されている。
図1に示すように、吸収型カラーフィルター30と反射型カラーフィルター32の間に、マイクロレンズ28が設けられ、吸収型カラーフィルター30と反射型カラーフィルター32が積層されているが、これに限定されるものではなく、吸収型カラーフィルター30と反射型カラーフィルター32は直接接した状態で積層してもよい。
反射型カラーフィルター32は、図1および図2に示すように、分光特性が異なる第1の波長領域34と第2の波長領域35の2つの波長領域を有する。
反射型カラーフィルター32の第2の区画32a毎に、第1の波長領域34または第2の波長領域35が配置されている。図2に示す反射型カラーフィルター32では、隣接する第2の区画32aでは同じ波長領域が配置されていない。
反射型カラーフィルター32の第1の波長領域34と第2の波長領域35の分光特性を図5に示す。第1の波長領域34は分光特性34aを有する。第1の波長領域34は、分光特性34aに示すように、青波長領域30Bを透過する光と緑波長領域30Gを透過する光が重なる領域を含め、青波長領域30Bを透過する光の一部と緑波長領域30Gを透過する光の一部を透過させない。
第2の波長領域35は分光特性35aを有する。第2の波長領域35は、第1の波長領域34よりも長波長側の光を透過させない。
第2の波長領域35は、分光特性35aに示すように、緑波長領域30Gを透過する光と赤波長領域30Rを透過する光が重なる領域を含め、緑波長領域30Gを透過する光の一部と赤波長領域30Rを透過する光の一部を透過させない。このように、第1の波長領域34と第2の波長領域35は分光特性が異なる。反射型カラーフィルター32は、重合性コレステリック液晶組成物が硬化されたものであることが好ましい。
積層型カラーフィルター14は、入射光側から見た場合、図4に示すようになる。図4に示す積層型カラーフィルター14は、吸収型カラーフィルター30と反射型カラーフィルター32を合成したものである。図7および図8に積層型カラーフィルター14の分光特性を示す。
図4に示すように、積層型カラーフィルター14は、2つの第1の緑波長領域30Gと、第1の青波長領域30Bと、第1の赤波長領域30Rとで1つの画素領域31aが構成される。また、2つの第2の緑波長領域30Gと、第2の青波長領域30Bと、第2の赤波長領域30Rとで1つの画素領域31bが構成される。このように2種の画素領域31a、31bを有する。
積層型カラーフィルター14の画素領域31aの分光特性は、図7に示すように、第1の青波長領域30Bは分光特性36Bを有する。第1の緑波長領域30Gは分光特性36Gを有する。第1の赤波長領域30Rは分光特性36Rを有する。
積層型カラーフィルター14の画素領域31bの分光特性は、図8に示すように、第2の青波長領域30Bは分光特性36Bを有する。第2の緑波長領域30Gは分光特性36Gを有する。第2の赤波長領域30Rは分光特性36Rを有する。
図6、図7および図8に示す分光特性から、積層型カラーフィルター14は、赤、青および緑の3原色のカラーフィルターに比して、赤波長領域、緑波長領域および青波長領域、について、それぞれ異なる波長領域の光を透過させることができる。すなわち、多階調化することができる。吸収型カラーフィルター30が3種の波長領域を有し、反射型カラーフィルター32が2種の波長領域を有しており、積層型カラーフィルター14は6階調である。積層型カラーフィルター14の種数は、吸収型カラーフィルター30の波長領域の種数と、反射型カラーフィルター32の種数の合計よりも多い。これにより、光学センサ10では、3原色で表されるカラー画像に加えて、特定の波長域の情報を取得することができる。例えば、緑波長領域において、特定の波長領域を検出することができる。赤波長領域において、特定の波長領域を検出することができる。
本発明においては、m種の波長領域を有する吸収型カラーフィルター30とn種の波長領域を有する反射型カラーフィルター32が、それぞれの波長領域を異なる組み合わせで重ね合わせることで、吸収型カラーフィルター30と反射型カラーフィルター32それぞれのカラーフィルターの波長領域の種数(m、n)を上回る波長領域の種数pを得ることができる。このとき生じる波長領域の種数pの最大値はm×nとなる。
ここで、反射型カラーフィルターが遮蔽できる帯域は、150nm程度と限界がある、このため、積層型カラーフィルター14を反射型カラーフィルターと反射型カラーフィルターの組合せとした場合、特定の波長以外の領域をすべて遮蔽する必要がある。反射型カラーフィルターにおいて、特定の波長以外の領域を遮断するには相当数の積層をする必要があり、構成および作製の点で煩雑になる。
次に、積層型カラーフィルター14の製造方法について、より具体的に説明する。吸収型カラーフィルター30は、例えば、3原色のカラーフィルターであり、CCD(Charge Coupled Device)等の撮像素子に利用されるものと同様の製造方法で製造することができるため、その詳細な説明は省略する。
反射型カラーフィルター32の製造方法について、図9〜図16に基づいて説明する。
図9〜図16は、本発明の実施形態の積層型カラーフィルターの製造方法を工程順に示す模式的斜視図である。
図9に示すように、基板40上に下地層42を形成し、下地層42上に、光異性化基を有する右捩れキラル剤を含有する重合性液晶組成物を用いて反射層44、すなわち、液晶組成物層を形成したものを用意する。次に、図10に示すように、反射層44上に、予め定められたパターンを有する露光マスク46を配置する。そして、露光マスク46上から光Lを反射層44上に照射し、露光領域45を露光する。これにより、露光領域45ではキラル剤の光異性化が起こり、それに伴って反射する光の波長が変化する。なお、図10はパターニングの様子を模式的に表わしたものであり、実際の光学センサの製造においては、i線ステッパー等を用いて微小パターンを形成するため、露光マスク46と反射層44の間に複数のレンズ等からなる光学系が存在する。
露光マスク46を外した後、図11に示すように、反射層44全面に光Lを照射する。これにより、コレステリック液晶組成物が重合固定化され、反射層44における反射する光の波長が固定され、図12に示すように、反射する光の波長が異なる第1の領域47と第2の領域48を有する右円偏光反射型カラーフィルター49aが得られる。光Lと光Lは、いずれも紫外光であり、光Lの方が光Lよりも光強度が高い。また、光Lによる重合固定化を促進するために、図11の工程を窒素雰囲気下で行うことが好ましい。
下地層42は、コレステリック液晶組成物を水平配向させるための層である。配向の均一化を図るために、下地層42は光配向膜であることが好ましく、予め直線偏光を照射することで、液晶に対する配向規制力を与えることができ、均一な反射層を得ることができる。
上述の右円偏光反射型カラーフィルター49aと同様にして、反射する光の波長が異なる第1の領域47a(図16参照)と第2の領域48a(図16参照)を有する左円偏光反射型カラーフィルター49b(図16参照)を、右円偏光反射型カラーフィルター49a上に作製する。
左円偏光反射型カラーフィルター49b(図16参照)は、図13に示すように、異性化基を有する左捩れキラル剤を含有する重合性液晶組成物を用いて反射層44aを形成する点以外は、右円偏光反射型カラーフィルター49aと同様に作製することができる。
図14に示すように、反射層44a上に、上述の露光マスク46を配置する。そして、露光マスク46上から光Lを反射層44a上に照射し、露光領域45aを露光する。これにより、露光領域45aではキラル剤の光異性化が起こり、それに伴って反射する光の波長が変化する。
なお、露光マスク46は、右円偏光反射型カラーフィルター49aと同じ位置に配置しており、露光領域45aは上述の露光領域45上である。また、図16は、図10と同じくパターニングの様子を模式的に表わしたものであり、上述のように露光マスク46と反射層44の間に複数のレンズ等からなる光学系が存在する。
露光マスク46を外した後、図15に示すように、反射層44a全面に光Lを照射する。これにより、コレステリック液晶組成物が重合固定化され、反射層44aにおける反射する光の波長が固定され、図16に示すように、反射する光の波長が異なる第1の領域47aと第2の領域48aを有する左円偏光反射型カラーフィルター49bが得られる。第1の領域47aは右円偏光反射型カラーフィルター49aの第1の領域47上に、第2の領域48aは右円偏光反射型カラーフィルター49aの第2の領域48上に形成される。この場合も、光Lと光Lは紫外光であり、光Lの方が光Lよりも光強度が高い。図15の工程でも、光Lによる重合固定化を促進するために、窒素雰囲気下で行うことが好ましい。
このようにして、図16に示すように、右円偏光反射型カラーフィルター49a上に左円偏光反射型カラーフィルター49bを積層し、反射型カラーフィルター32を得ることができる。
なお、反射型カラーフィルター32は、光HTP(Helical Twisting Power)変換技術を用いることで、同一素材で様々な分光特性を得ることができ、吸収型カラーフィルターのように対応する色素をそれぞれ開発する手間を省くことができる。
積層型カラーフィルター14において、反射型カラーフィルター32は、図2に示す構成に限定されるものではなく、例えば、図17に示す構成でもよい。図17に示す反射型カラーフィルター50は、複数の第2の区画52を有し、分光特性が異なる4種の波長領域を有する。すなわち、反射型カラーフィルター50は、分光特性が異なる第1の波長領域34、第2の波長領域35、第3の波長領域53、および第4の波長領域54を有する。
図17の反射型カラーフィルター50において、図2に示す反射型カラーフィルター32と同一構成物には同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。
反射型カラーフィルター50も、上述の反射型カラーフィルター32と同じく、吸収型カラーフィルター30の第1の区画31と、反射型カラーフィルター50の第2の区画を一致させて積層される。
反射型カラーフィルター50は、分光特性が異なる4種の波長領域から重複することなく選択され、かつそれぞれ2種の波長領域で構成された2組の波長領域を有する。2組の波長領域とは、図17では、第1の波長領域34と第3の波長領域53で構成された第1の組と、第2の波長領域35と第4の波長領域54で構成された第2の組の2組である。反射型カラーフィルター50の第2の区画52毎に、上述の第1の組および第2の組のいずれかが配置されている。
この場合、第1の波長領域34は青波長領域30Bに対応する位置に配置され、第3の波長領域53は緑波長領域30Gおよび赤波長領域30Rに対応する位置に配置される。また、第2の波長領域35は青波長領域30Bおよび緑波長領域30Gに対応する位置に配置され、第4の波長領域54は赤波長領域30Rに対応する位置に配置される。
反射型カラーフィルター50の第1の波長領域34〜第4の波長領域54の分光特性を図18に示す。図18において、図5に示す反射型カラーフィルター32の分光特性と同一構成物には同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。
反射型カラーフィルター50において、第1の波長領域34は分光特性34aを有する。第1の波長領域34は青波長領域30Bを透過する光の一部を透過させない。第2の波長領域35は分光特性35aを有する。第2の波長領域35は、青波長領域30Bを透過する光と緑波長領域30Gを透過する光が重なる領域を含め、青波長領域30Bを透過する光の一部と緑波長領域30Gを透過する光の一部とを透過させない。
第3の波長領域53は分光特性53aを有する。第3の波長領域53は、緑波長領域30Gを透過する光と赤波長領域30Rを透過する光が重なる領域を含め、緑波長領域30Gを透過する光の一部と赤波長領域30Rを透過する光の一部とを透過させない。
第4の波長領域54は分光特性54aを有する。第4の波長領域54は、第3の波長領域53よりも赤波長領域30Rを透過する光の長波長側の光を透過させない。
反射型カラーフィルター50と上述の吸収型カラーフィルター30を用いた積層型カラーフィルター14は、図19に示すように、2つの第3の緑波長領域30Gと、第1の青波長領域30Bと、第3の赤波長領域30Rとで1つの画素領域31cが構成される。また、2つの第2の緑波長領域30Gと、第2の青波長領域30Bと、第4の赤波長領域30Rとで1つの画素領域31dが構成される。このように2種の画素領域31c、31dを有する。
積層型カラーフィルター14の画素領域31cの分光特性は、図20に示すように、第1の青波長領域30Bは分光特性36Bを有する。第2の青波長領域30Bは分光特性36Bを有する。第2の青波長領域30Bの方が、第1の青波長領域30Bよりも短波長側の光を透過させる。
第2の緑波長領域30Gは分光特性36Gを有する。第3の緑波長領域30Gは分光特性36Gを有する。第3の緑波長領域30Gの方が、第2の緑波長領域30Gよりも短波長側の光を透過させる。
第3の赤波長領域30Rは分光特性36Rを有する。第4の赤波長領域30Rは分光特性36Rを有する。第4の赤波長領域30Rの方が、第3の赤波長領域30Rよりも短波長側の光を透過させる。
積層型カラーフィルター14の画素領域31dの分光特性は、図20に示すように、第2の青波長領域30Bは分光特性36Bを有する。第2の緑波長領域30Gは分光特性36Gを有する。第4の赤波長領域30Rは分光特性36Rを有する。
図6および図20に示す分光特性から、積層型カラーフィルター14は、赤、青および緑の3原色のカラーフィルターに比して、赤波長領域、緑波長領域および青波長領域、について、それぞれ異なる波長領域の光を透過させることができる。すなわち、多階調化することができる。積層型カラーフィルター14は6階調である。これにより、例えば、青波長領域において、特定の波長領域を検出することができる。緑波長領域において、特定の波長領域を検出することができる。赤波長領域において、特定の波長領域を検出することができる。
積層型カラーフィルター14において、反射型カラーフィルター32は、図2に示す構成に限定されるものではなく、例えば、図21に示す構成でもよい。図21に示す反射型カラーフィルター51は、複数の第2の区画52を有し、分光特性が異なる8種の波長領域を有する。
図21の反射型カラーフィルター51において、図2に示す反射型カラーフィルター32と同一構成物には同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。
図21に示す反射型カラーフィルター51も、上述の反射型カラーフィルター32と同じく、吸収型カラーフィルター30の第1の区画31と、反射型カラーフィルター50の第2の区画52を一致させて積層される。
反射型カラーフィルター51は、分光特性が異なる8種の波長領域から重複することなく選択され、かつそれぞれ2種の波長領域で構成された4組の波長領域を有する。
4組の波長領域として、図21では、第1の波長領域34と第5の波長領域55で構成された第1の組を有し、この場合、第1の波長領域34は青波長領域30Bに対応する位置に配置され、第5の波長領域55は緑波長領域30Gおよび赤波長領域30Rに対応する位置に配置される。
また、第2の波長領域35と第6の波長領域56で構成された第2の組を有し、この場合、第2の波長領域35は青波長領域30Bに対応する位置に配置され、第6の波長領域56は緑波長領域30Gおよび赤波長領域30Rに対応する位置に配置される。
また、第3の波長領域53と第7の波長領域57で構成された第3の組を有し、この場合、第7の波長領域57は赤波長領域30Rに対応する位置に配置され、第7の波長領域57は青波長領域30Bおよび緑波長領域30Gに対応する位置に配置される。
また、第4の波長領域54と第8の波長領域58で構成された第4の組を有し、この場合、第8の波長領域58は赤波長領域30Rに対応する位置に配置され、第8の波長領域58は青波長領域30Bおよび緑波長領域30Gに対応する位置に配置される。
反射型カラーフィルター51の第1の波長領域34〜第8の波長領域58の分光特性を図22および図23に示す。図22および図23において、図5に示す反射型カラーフィルター32の分光特性と同一構成物には同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。
反射型カラーフィルター51において、図22に示すように第1の波長領域34は分光特性34aを有する。第1の波長領域34は青波長領域30Bを透過する光の一部を透過させない。第3の波長領域53は分光特性53aを有する。第3の波長領域53は青波長領域30Bを透過する光と緑波長領域30Gを透過する光が重なる領域を含め、青波長領域30Bを透過する光の一部と緑波長領域30Gを透過する光の一部とを透過させない。
第5の波長領域55は分光特性55aを有する。第5の波長領域55は、緑波長領域30Gを透過する光と赤波長領域30Rを透過する光が重なる領域を含め、緑波長領域30Gを透過する光の一部と赤波長領域30Rを透過する光の一部とを透過させない。
第7の波長領域57は分光特性57aを有する。第7の波長領域57は、赤波長領域30Rを透過する光の一部を透過させない。
図23に示すように第2の波長領域35は分光特性35aを有する。第2の波長領域35は第1の波長領域34よりも青波長領域30Bを透過する光の長波長側の光を透過させない。
第4の波長領域54は分光特性54aを有する。第4の波長領域54は青波長領域30Bを透過する光と緑波長領域30Gを透過する光が重なる領域を含め、青波長領域30Bを透過する光の一部と緑波長領域30Gを透過する光の一部とを透過させない。第4の波長領域54は第3の波長領域53よりも長波長側の光を透過させない。
第6の波長領域56は分光特性56aを有する。第6の波長領域56は、緑波長領域30Gを透過する光と赤波長領域30Rを透過する光が重なる領域を含め、緑波長領域30Gを透過する光の一部と赤波長領域30Rを透過する光の一部とを透過させない。第6の波長領域56は第5の波長領域55よりも長波長側の光を透過させない。
第8の波長領域58は分光特性58aを有する。第8の波長領域58は、赤波長領域30Rを透過する光の一部を透過させる。第8の波長領域58は第7の波長領域57よりも長波長側の光を透過させる。
反射型カラーフィルター51と上述の吸収型カラーフィルター30を用いた積層型カラーフィルター14は、図24に示すように、2つの第5の緑波長領域30Gと、第1の青波長領域30Bと、第5の赤波長領域30Rとで1つの画素領域31eが構成される。また、2つの第6の緑波長領域30Gと、第2の青波長領域30Bと、第6の赤波長領域30Rとで1つの画素領域31fが構成される。
2つの第3の緑波長領域30Gと、第3の青波長領域30Bと、第7の赤波長領域30Rとで1つの画素領域31gが構成される。2つの第4の緑波長領域30Gと、第4の青波長領域30Bと、第8の赤波長領域30Rとで1つの画素領域31hが構成される。このように4種の画素領域31e、31f、31g、31hを有する。
積層型カラーフィルター14の画素領域31eの分光特性は、図25に示すように、第1の青波長領域30Bは分光特性36Bを有する。第5の緑波長領域30Gは分光特性36Gを有する。第5の赤波長領域30Rは分光特性36Rを有する。
積層型カラーフィルター14の画素領域31fの分光特性は、図26に示すように、第2の青波長領域30Bは分光特性36Bを有する。第6の緑波長領域30Gは分光特性36Gを有する。第6の赤波長領域30Rは分光特性36Rを有する。
積層型カラーフィルター14の画素領域31gの分光特性は、図25に示すように、第3の青波長領域30Bは分光特性36Bを有する。第3の緑波長領域30Gは分光特性36Gを有する。第7の赤波長領域30Rは分光特性36Rを有する。
積層型カラーフィルター14の画素領域31hの分光特性は、図26に示すように、第4の青波長領域30Bは分光特性36Bを有する。第4の緑波長領域30Gは分光特性36Gを有する。第8の赤波長領域30Rは分光特性36Rを有する。
図6、図25および図26に示す分光特性から、積層型カラーフィルター14は、赤、青および緑の3原色のカラーフィルターに比して、赤波長領域、緑波長領域および青波長領域、について、それぞれ異なる波長領域の光を透過させることができる。すなわち、多階調化することができる。積層型カラーフィルター14は12階調である。この場合も、積層型カラーフィルター14の種数は、吸収型カラーフィルター30の波長領域の種数と、反射型カラーフィルター51の種数の合計よりも多い。これにより、例えば、青波長領域において、特定の波長領域を検出することができる。緑波長領域において、特定の波長領域を検出することができる。赤波長領域において、特定の波長領域を検出することができる。
図1に示す光学センサ10は、上述のように3原色の吸収型カラーフィルター30を用いたが、これに限定されるものではなく、図27に示す光学センサ11のように赤外光を検出可能なものであってもよい。
図27に示す光学センサ11において、図1に示す光学センサ10と同一構成物には同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。
図27は本発明の実施形態のカラーフィルターを有する光学センサの他の構成を示す模式的断面図であり、図28は本発明の実施形態のカラーフィルターの吸収型カラーフィルターの他の構成を示す模式図であり、図29は本発明の実施形態のカラーフィルターの反射型カラーフィルターの他の構成を示す模式図である。図30は本発明の実施形態のカラーフィルターの吸収型カラーフィルターの分光特性を示すグラフであり、図31は本発明の実施形態のカラーフィルターの反射型カラーフィルターの分光特性を示すグラフである。
光学センサ11は、図1に示す光学センサ10に比して、赤外光を検出可能である点が異なり、フォトダイオード24は赤外光に対して感度を有する。また、光学センサ11は、図1に示す光学センサ10に比して、吸収型カラーフィルター30と反射型カラーフィルター32の構成が異なる。
吸収型カラーフィルター30は、図28に示すように、4つの帯状の第1の区画31を有する。第1の区画31に、それぞれ青波長領域30Bと緑波長領域30Gと赤波長領域30Rと赤外波長領域30IRが、この順で配置されている。赤外波長領域30IRは、図30に示す分光特性33IRを有する。赤外波長領域30IRでは、青波長領域30Bの光と緑波長領域30Gの光と赤波長領域30Rの光を透過させずに、赤波長領域30Rよりも長波長側の光だけを透過させる。赤外波長領域30IRを透過した赤外光が、赤外波長領域30IRの下にあるフォトダイオード24に到達し、フォトダイオード24にて赤外光が検出される。光学センサ11では、3原色のカラー画像と、赤外光画像を得ることができる。
赤外波長領域30IRは、可視光をカットして近赤外光を透過する可視光カットフィルターで構成することができる。可視光カットフィルターは可視光全域を吸収するための複数の色素を含有する。近赤外光とは、波長780nm〜2000nm程度の光のことである。なお、上述したように、青波長領域30B、緑波長領域30Gおよび赤波長領域30Rそれぞれの分光特性を実現するためには、赤外線吸収剤または赤外線吸収層の併用が必要となるが、赤外波長領域30IRにおいては、赤外線を透過する必要があることから、赤外線吸収剤を青波長領域30B、緑波長領域30Gおよび赤波長領域30Rにのみ含有させるか、赤外線吸収層を青波長領域30B、緑波長領域30Gおよび赤波長領域30Rにのみ重なるように配置する必要がある。赤外線吸収層を青波長領域30B、緑波長領域30Gおよび赤波長領域30Rにのみ重なるように配置する場合は、赤外波長領域30IRに赤外線吸収層が重ならないように、何らかの方法で赤外線吸収層をパターニングする必要があるが、斜め光による画素間の混色(クロストーク)の影響を考えるとなるべく近接した位置に設置することが好ましい。パターニング方法については、リソグラフィーおよびエッチング等の手法の他に、本発明に用いられている光反応性キラル剤を用いた波長変換パターニングも利用可能である。
反射型カラーフィルター32は、図29に示すように、第1の波長領域34〜第10の波長領域60の10種の波長領域を有する。
第1の波長領域34および第2の波長領域35は、吸収型カラーフィルター30の青波長領域30Bに対応する位置に配置される。
第3の波長領域53および第4の波長領域54は、吸収型カラーフィルター30の青波長領域30Bおよび緑波長領域30Gに跨り、かつ重なる位置に配置される。
第5の波長領域55および第6の波長領域56は、吸収型カラーフィルター30の緑波長領域30Gおよび赤波長領域30Rに跨り、かつ重なる位置に配置される。
第7の波長領域57および第8の波長領域58は、吸収型カラーフィルター30の赤波長領域30Rおよび赤外波長領域30IRに跨り、かつ重なる位置に配置される。
第9の波長領域59および第10の波長領域60は、吸収型カラーフィルター30の青波長領域30Bに重なる位置に配置される。
図31に示すように、第1の波長領域34は分光特性34aを有する。第1の波長領域34は、青波長領域30Bを透過する光の一部を透過させない。
第3の波長領域53は分光特性53aを有する。第3の波長領域53は、青波長領域30Bを透過する光と緑波長領域30Gを透過する光が重なる領域を含め、青波長領域30Bを透過する光の一部と緑波長領域30Gを透過する光の一部とを透過させない。
第5の波長領域55は分光特性55aを有する。第5の波長領域55は、緑波長領域30Gを透過する光と赤波長領域30Rを透過する光が重なる領域を含め、緑波長領域30Gを透過する光の一部と赤波長領域30Rを透過する光の一部とを透過させない。
第7の波長領域57は分光特性57aを有する。第7の波長領域57は、赤波長領域30Rを透過する光の一部と赤外波長領域30IRを透過する光の一部を透過させない。
第9の波長領域59は分光特性59aを有する。第9の波長領域59は、赤外波長領域30IRを透過する光の一部を透過させない。
図32に示すように、第2の波長領域35は分光特性35aを有する。第2の波長領域35は、青波長領域30Bを透過する光の一部を透過させない。
第4の波長領域54は分光特性54aを有する。第4の波長領域54は、青波長領域30Bを透過する光と緑波長領域30Gを透過する光が重なる領域を含め、青波長領域30Bを透過する光の一部と緑波長領域30Gを透過する光の一部とを透過させない。
第6の波長領域56は分光特性56aを有する。第6の波長領域56は、緑波長領域30Gを透過する光と赤波長領域30Rを透過する光が重なる領域を含め、緑波長領域30Gを透過する光の一部と赤波長領域30Rを透過する光の一部とを透過させない。
第8の波長領域58は分光特性58aを有する。第8の波長領域58は、赤波長領域30Rを透過する光の一部と赤外波長領域30IRを透過する光の一部を透過させない。
第10の波長領域60は分光特性60aを有する。第10の波長領域60は、赤外波長領域30IRを透過する光の一部を透過させない。
上述の吸収型カラーフィルター30と反射型カラーフィルター32とを用いた積層型カラーフィルター14は、図33に示すように、第1の青波長領域30B〜第4の青波長領域30Bで1つの画素領域37aが構成され、第3の青波長領域30B〜第6の青波長領域30Bで1つの画素領域37bが構成され、第5の赤波長領域30R〜第8の赤波長領域30Rで1つの画素領域37cが構成され、第7の赤外波長領域30IR7〜第10の赤外波長領域30IR10で1つの画素領域37dが構成される。
図34に示すように、積層型カラーフィルター14の第1の青波長領域30Bは分光特性36Bを有する。第3の青波長領域30Bは分光特性36Bを有する。第3の緑波長領域30Gは分光特性36Gを有する。第5の緑波長領域30Gは分光特性36Gを有する。第5の赤波長領域30Rは分光特性36Rを有する。第7の赤波長領域30Rは分光特性36Rを有する。
第7の赤外波長領域30IRは分光特性36IRを有する。第9の赤外波長領域30IRは分光特性36IRを有する。
図35に示すように、積層型カラーフィルター14の第2の青波長領域30Bは分光特性36Bを有する。第4の青波長領域30Bは分光特性36Bを有する。第4の緑波長領域30Gは分光特性36Gを有する。第6の緑波長領域30Gは分光特性36Gを有する。第6の赤波長領域30Rは分光特性36Rを有する。第8の赤波長領域30Rは分光特性36Rを有する。
第8の赤外波長領域30IRは分光特性36IRを有する。第10の赤外波長領域30IR10は分光特性36IR10を有する。
図30、図34および図35に示す分光特性から、積層型カラーフィルター14は、赤、青および緑の3原色と赤外波長領域のカラーフィルターに比して、赤波長領域、青波長領域、および緑波長領域ならびに赤外波長領域について、それぞれ異なる波長領域の光を透過させることができる。すなわち、多階調化することができる。積層型カラーフィルター14は16階調である。この場合も、積層型カラーフィルター14の種数は、吸収型カラーフィルター30の波長領域の種数と、反射型カラーフィルター32の種数の合計よりも多い。これにより、例えば、青波長領域において、特定の波長領域を検出することができる。緑波長領域において、特定の波長領域を検出することができる。赤波長領域において、特定の波長領域を検出することができる。赤外波長領域においても、特定の波長領域を検出することができる。
上述の反射型カラーフィルターは、いずれも1層としたが、これに限定されるものではなく、複数層でもよい。例えば、図17に示す反射型カラーフィルター50を、図36に示す第1の反射型フィルター50aと、図37に示す第2の反射型フィルター50bとで構成し、かつ第1の反射型フィルター50aと第2の反射型フィルター50bを積層したものとしてもよい。例えば、第1の反射型フィルター50aは右円偏光反射特性を有するものであり、第2の反射型フィルター50bは左円偏光反射特性を有するものである。
図36の第1の反射型フィルター50aは、図17に示す反射型カラーフィルター50の第2の波長領域35と第3の波長領域53を有するものであり、複数の波長領域を有する。この場合、第1の反射型フィルター50aは、複数の第2の区画62を有し、第2の区画62毎に、第2の波長領域35または第3の波長領域53が配置されている。
図37に示す第2の反射型フィルター50bは、図17に示す反射型カラーフィルター50の第1の波長領域34と第4の波長領域54を有するものである。この場合でも、第2の反射型フィルター50bは、複数の第2の区画64を有し、第2の区画64毎に、第1の波長領域34または第4の波長領域54は配置されている。
第1の反射型フィルター50aの第2の区画62と、第2の反射型フィルター50bの第2の区画64を一致させて、第1の反射型フィルター50aと第2の反射型フィルター50bを積層することにより、図17に示す反射型カラーフィルター50と同じ構成となり、反射型カラーフィルター50と同様の機能を有する。
なお、第1の反射型フィルター50aと第2の反射型フィルター50bを用いることで、第1の反射型フィルター50aと第2の反射型フィルター50bは波長領域の種数が少ないため、製造する際の露光回数を減らすことができ、製造工程を簡素化することができる。
本発明は、基本的に以上のように構成されるものである。以上、本発明のカラーフィルター、キット、カラーフィルターの製造方法および光学センサについて詳細に説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良または変更をしてもよいのはもちろんである。
以下に実施例に基づいて本発明をさらに詳細に説明する。以下の実施例に示す材料、使用量、割合、処理内容、処理手順等は、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更することができる。したがって、本発明の範囲は以下に示す実施例により限定的に解釈されるべきものではない。
[反射型カラーフィルターの作製]
本発明に記載の分光特性が実現可能かどうかを確かめるため、ガラス基板上に反射型カラーフィルターを作製し、分光を評価した。分光スペクトルの測定には、島津製作所(株)製分光光度計UV−3100PCを用いた。
<塗布液(R1)の調製>
化合物(9)、化合物(11)、光反応性右旋回性キラル剤1、フッ素系水平配向剤1、重合開始剤、重合禁止剤、および、溶剤を混合し、下記組成の塗布液(R1)を調製した。なお、化合物(9)および化合物(11)は、上述した例示化合物に該当し、化合物(11)のXは2である。
・化合物(9) 80質量部
・化合物(11) 20質量部
・下記光反応性右旋回性キラル剤1 5.4質量部
・下記フッ素系水平配向剤1 0.1質量部
・重合開始剤IRGACURE819(BASF社製)4質量部
・重合禁止剤IRGANOX1010(BASF社製) 1質量部
・溶剤(シクロヘキサノン) 溶質濃度が40質量%となる量
<塗布液(R2)の調製>
塗布液R1の調製における光反応性右旋回キラル剤1を下記光反応性左旋回性キラル剤1に変更した以外は、同様の組成にて、塗布液(L2)を調製した。
<光配向膜付きガラス基板(P1)の作製>
特開2012−155308号公報、実施例3の記載を参考に、光配向膜用塗布液1を調製した。ガラス基板上に、調製した光配向膜用塗布液1を、スピンコート法によって塗布し、光配向膜形成用膜1を形成した。得られた光配向膜形成用膜1に対し、ワイヤーグリッド偏光子を介して、偏光紫外線照射(300mJ/cm、750W超高圧水銀ランプ使用)することで、光配向膜付きガラス基板P1を形成した。
<反射型カラーフィルター(RCF1)の作製>
光配向膜付きガラス基板P1に対し、塗布液R1をスピンコート塗布し、膜厚5μmとなるように塗布膜を形成した。塗布膜が配置された光配向膜付きガラス基板P1を80℃のホットプレート上で1分間加熱し、溶媒を乾燥除去するとともにコレステリック配向状態を形成した後、HOYA−SCHOTT社製EXECURE3000−Wを用いて、室温、窒素雰囲気下でフォトマスクを介して、照度30mW/cmのUV(ultraviolet)光を10秒間照射し、領域F1の配向を固定化した。次いで、フォトマスクを除去し、空気下で照度2mW/cmのUV光を50秒間(100mJ/cm)照射した後、80℃のホットプレート上で1分間加熱することで、固定化されていない部分の反射波長を長波長側に変換した後に、再度、室温、窒素雰囲気下でフォトマスクを介して、照度30mW/cmのUV光を10秒間照射し、領域F1とは異なる領域F2の配向を固定化した。次いで、フォトマスクを除去し、空気下で照度2mW/cmのUV光を50秒間(100mJ/cm)照射した後、80℃のホットプレート上で1分間加熱することで、固定化されていない部分の反射波長を長波長側に変換した後に、再度、室温、窒素雰囲気下でフォトマスクを介して、照度30mW/cmのUV光を10秒間照射し、領域F1および領域F2とは異なる領域F3の配向を固定化した。次いで、フォトマスクを除去し、空気下で照度2mW/cmのUV光を50秒間(100mJ/cm)照射した後、80℃のホットプレート上で1分間加熱することで、固定化されていない部分の反射波長を長波長側に変換した後に、再度、室温、窒素雰囲気下で、照度30mW/cmのUV光を10秒間照射し、領域F1、領域F2および領域F3とは異なる領域F4の配向を固定化することで、反射型カラーフィルターRCF1を作製した。領域F1、領域F2、領域F3、および領域F4における分光変換のための照射量は、それぞれ0mJ/cm、100mJ/cm、200mJ/cmおよび300mJ/cmとなり、それぞれの部分における反射中心波長は426nm、496nm、572nm、および640nmであった。
<反射型カラーフィルター(LCF1)の作製>
反射型カラーフィルターRCF1の作製工程における塗布液をL1に変える以外は同様にして、反射型カラーフィルターLCF1を作製した。領域F1、領域F2、領域F3、および領域F4それぞれの部分における反射中心波長は426nm、496nm、572nm、および640nmであった。
<積層型反射型カラーフィルター(RLCF1)の作製>
反射型カラーフィルターLCF1の作製工程における基板を上述の作製した反射型カラーフィルターRCF1に変える以外は同様にして、積層型反射型カラーフィルターRLCF1を作製した。フォトマスクを介した露光の際は、RCF1の領域F1、領域F2、領域F3、および領域F4の部分とLCF1の領域F1、領域F2、領域F3、および領域F4の部分とがそれぞれ重なるように位置合わせをして、露光を行った。積層体の領域F1、領域F2、領域F3、および領域F4のそれぞれの部分における反射中心波長は426nm、496nm、572nm、および640nmであった。
<吸収型カラーフィルターとの積層>
積層型反射型カラーフィルターRLCF1と吸収型カラーフィルターに用いられる赤(R)、緑(G)および青(B)の3原色のカラーフィルターとの積層による分光を測定した。積層型反射型カラーフィルターRLCF1の領域F1おける分光は青波長領域の短波長側をカットし、領域F2における分光は青波長領域の長波長側および緑波長領域における短波長側をカットし、領域F3における分光は緑波長領域の長波長側および赤波長領域における短波長側をカットし、領域F4における分光は赤波長領域の長波長側をカットできることがわかった。すなわち、積層型反射型カラーフィルターRLCF1と吸収型RGBカラーフィルターの特定の波長領域を重ね合わせることで、6波長領域に分割された分光特性を有する積層型カラーフィルターが実現できる。
本発明の作製方法を用いることで、イメージセンサーアレイ上に、赤色フィルター(R)、緑色フィルター(G)、青色フィルター(B)を公知の方法で形成し、さらに、マイクロレンズおよび平坦化層を積層したものの上に、光配向膜および積層型反射型カラーフィルターを、上述の領域F1、領域F2、領域F3、および領域F4の部分とRGBのカラーフィルターの各領域が、図3および図17で示されるように形成し、さらに波長650〜1200nmの波長領域を遮断する公知の近赤外カット層を積層することで、本発明に記載の光学センサを作製できる。
10、11 光学センサ
12 センサ部
14 カラーフィルター
20 基板
22 配線層
24 フォトダイオード
25 絶縁膜
26 遮光膜
28 マイクロレンズ
29 平坦化層
30 吸収型カラーフィルター
30B 青波長領域
30B 第1の青波長領域
30B 第2の青波長領域
30B 第3の青波長領域
30B 第4の青波長領域
30B 第6の青波長領域
30G 緑波長領域
30G 第1の緑波長領域
30G 第2の緑波長領域
30G 第3の緑波長領域
30G 第4の緑波長領域
30G 第5の緑波長領域
30G 第6の緑波長領域
30IR 赤外波長領域
30IR 第7の赤外波長領域
30IR 第8の赤外波長領域
30IR 第9の赤外波長領域
30IR10 第10の赤外波長領域
30R 赤波長領域
30R 第1の赤波長領域
30R 第2の赤波長領域
30R 第3の赤波長領域
30R 第4の赤波長領域
30R 第5の赤波長領域
30R 第6の赤波長領域
30R 第7の赤波長領域
30R 第8の赤波長領域
31 第1の区画
31a、31b、31c、31d、31e、31f、31g、31h 画素領域
32 反射型カラーフィルター
32a 第2の区画
33B、33G、33IR、33R 分光特性
34 第1の波長領域
34a、35a 分光特性
35 第2の波長領域
36B、36B、36B、36B 分光特性
36G、36G、36G、36G、36G、36G 分光特性
36IR、36IR、36IR、36IR10 分光特性
36R、36R、36R、36R、36R、36R、36R、36R 分光特性
37a、37b、37c、37d 画素領域
40 基板
42 下地層
44 反射層
45、45a 露光領域
46 露光マスク
47、47a 第1の領域
48、48a 第2の領域
49a 右円偏光反射型カラーフィルター
49b 左円偏光反射型カラーフィルター
50、51 反射型カラーフィルター
50a 第1の反射型フィルター
50b 第2の反射型フィルター
53 第3の波長領域
53a、54a、55a、56a、57a、58a、59a、60a 分光特性
54 第4の波長領域
55 第5の波長領域
56 第6の波長領域
57 第7の波長領域
58 第8の波長領域
59 第9の波長領域
60 第10の波長領域
62、64 第2の区画
、L

Claims (17)

  1. 少なくとも1つの吸収型カラーフィルターと、
    少なくとも1つの反射型カラーフィルターとを有し、
    前記吸収型カラーフィルターと前記反射型カラーフィルターは積層されており、
    前記吸収型カラーフィルターの波長領域の種数をmとし、前記反射型カラーフィルターの波長領域の種数をnとし、積層型カラーフィルターの波長領域の種数をpとするとき、p>m≧2、かつp>n≧2であることを特徴とする積層型カラーフィルター。
  2. 前記反射型カラーフィルターが円偏光反射特性を有する請求項1に記載の積層型カラーフィルター。
  3. 右円偏光反射特性を有する反射型カラーフィルターと、左円偏光反射特性を有する反射型カラーフィルターとを少なくとも1層ずつ以上有する請求項1または2に記載の積層型カラーフィルター。
  4. 前記反射型カラーフィルターは、重合性コレステリック液晶組成物が硬化されたものである請求項1〜3のいずれか1項に記載の積層型カラーフィルター。
  5. 前記重合性コレステリック液晶組成物が、少なくとも1種以上の重合性液晶化合物と、少なくとも1種以上の光反応性キラル剤を含有している請求項4に記載の積層型カラーフィルター。
  6. 前記光反応性キラル剤が下記一般式(1)〜一般式(5)で表される請求項5に記載の積層型カラーフィルター。

    式中、A11およびA12はそれぞれ独立に−C(=O)−または−C(=O)−Ar11−を表し、Ar11は置換基を有していてもよい芳香族炭素環または置換基を有していてもよい芳香族複素環を表し、R11およびR13はそれぞれ独立に水素原子、C〜C12のアルキル基、置換基を有していてもよい芳香族炭素環、置換基を有していてもよい芳香族複素環、シアノ基、または、C〜C12のアルキルオキシカルボニル基を表し、R12およびR14はそれぞれ独立に水素原子またはC〜C12のアルキル基を表し、B11およびB12はそれぞれ独立に−C(=O)−(Ar12)n11−または−C(=O)−Ar13−N=X11−Ar14−を表し、X11はNまたはCHを表し、Ar12、Ar13およびAr14はそれぞれ独立に置換基を有していてもよい芳香族炭素環または置換基を有していてもよい芳香族複素環を表し、n11は0〜2の整数を表し、n11が2のとき、複数あるAr12は同じでも異なっていてもよく、Z11およびZ12はそれぞれ独立に水素原子、C〜C12のアルキル基、C〜C12のアルコキシ基、C〜C12のアルキルカルボニルオキシ基、C〜C12のアルキルアミノ基、または、C〜C12のアルキルアミド基を表し、Z11およびZ12は、重合性基を有してもよく、Z11とR12およびZ12とR14が互いに環を形成してもよく、複数分子のZ11とZ12が共有結合を介してポリマー化していてもよい。

    式中、A21およびA22はそれぞれ独立に−C(=O)−または−C(=O)−Ar21−を表し、Ar21は置換基を有していてもよい芳香族炭素環または置換基を有していてもよい芳香族複素環を表し、R21およびR23はそれぞれ独立に水素原子、C〜C12のアルキル基、置換基を有していてもよい芳香族炭素環、置換基を有していてもよい芳香族複素環、シアノ基、または、C〜C12のアルキルオキシカルボニル基を表し、R22およびR24はそれぞれ独立に水素原子またはC〜C12のアルキル基を表し、B21およびB22はそれぞれ独立に−C(=O)−(Ar22)n21−または−C(=O)−Ar23−N=X21−Ar24−を表し、X21はNまたはCHを表し、Ar22、Ar23およびAr24はそれぞれ独立に置換基を有していてもよい芳香族炭素環または置換基を有していてもよい芳香族複素環を表し、n21は0〜2の整数を表し、n21が2のとき、複数あるAr22は同じでも異なっていてもよく、Z21およびZ22はそれぞれ独立に水素原子、C〜C12のアルキル基、C〜C12のアルコキシ基、C〜C12のアルキルカルボニルオキシ基、C〜C12のアルキルアミノ基、または、C〜C12のアルキルアミド基を表し、Z21およびZ22は、重合性基を有してもよく、Z21とR22およびZ22とR24が互いに環を形成してもよく、複数分子のZ21とZ22が共有結合を介してポリマー化していてもよい。

    式中、A31およびA32はそれぞれ独立に単結合、−O−C(=O)−または−O−C(=O)−Ar31−を表し、Ar31は置換基を有していてもよい芳香族炭素環または置換基を有していてもよい芳香族複素環を表し、R31およびR33はそれぞれ独立に水素原子、C〜C12のアルキル基、置換基を有していてもよい芳香族炭素環、置換基を有していてもよい芳香族複素環、シアノ基、または、C〜C12のアルキルオキシカルボニル基を表し、R32およびR34はそれぞれ独立に水素原子またはC〜C12のアルキル基を表し、B31およびB32はそれぞれ独立に単結合、−C(=O)−(Ar32)n31−または−C(=O)−Ar33−N=X31−Ar34−を表し、X31はNまたはCHを表し、Ar32、Ar33およびAr34はそれぞれ独立に置換基を有していてもよい芳香族炭素環または置換基を有していてもよい芳香族複素環を表し、n31は0〜2の整数を表し、n31が2のとき、複数あるAr32は同じでも異なっていてもよく、Z31およびZ32はそれぞれ独立に水素原子、C〜C12のアルキル基、C〜C12のアルコキシ基、C〜C12のアルキルカルボニルオキシ基、C〜C12のアルキルアミノ基、または、C〜C12のアルキルアミド基を表し、Z31およびZ32は、重合性基を有してもよく、Z31とR32およびZ32とR34が互いに環を形成してもよく、複数分子のZ31とZ32が共有結合を介してポリマー化していてもよく、Lは、2価の基を表す。ビナフチル部分は、(R)または(S)のいずれかの軸不斉を有する。

    式中、A41およびA42はそれぞれ独立に−C(=O)−または−C(=O)−Ar41−を表し、Ar41は置換基を有していてもよい芳香族炭素環または置換基を有していてもよい芳香族複素環を表し、R41およびR43はそれぞれ独立に水素原子、C〜C12のアルキル基、置換基を有していてもよい芳香族炭素環、置換基を有していてもよい芳香族複素環、シアノ基、または、C〜C12のアルキルオキシカルボニル基を表し、R42およびR44はそれぞれ独立に水素原子またはC〜C12のアルキル基を表し、B41およびB42はそれぞれ独立に−C(=O)−(Ar42)n41−または−C(=O)−Ar43−N=X41−Ar44−を表し、X41はNまたはCHを表し、Ar42、Ar43およびAr44はそれぞれ独立に置換基を有していてもよい芳香族炭素環または置換基を有していてもよい芳香族複素環を表し、n41は0〜2の整数を表し、n41が2のとき、複数あるAr42は同じでも異なっていてもよく、Z41およびZ42はそれぞれ独立に水素原子、C〜C12のアルキル基、C〜C12のアルコキシ基、C〜C12のアルキルカルボニルオキシ基、C〜C12のアルキルアミノ基、または、C〜C12のアルキルアミド基を表し、Z41およびZ42は、重合性基を有してもよく、Z41とR42およびZ42とR44が互いに環を形成してもよく、複数分子のZ41とZ42が共有結合を介してポリマー化していてもよく、R45およびR46はC〜C30のアルキル基を表し、互いに環を形成してもよい。*は不斉炭素を表す。

    式中、P51は重合性基を表し、Sp51は単結合またはC12のアルキレン基を表し、複数ある炭素原子は酸素原子またはカルボニル基で置き換えられてもよく、X51は単結合または酸素原子を表し、Ar51およびAr52はそれぞれ独立に置換基を有していてもよい芳香族炭素環または置換基を有していてもよい芳香族複素環を表し、L51は単結合または2価の連結基を表し、n51は1〜3の整数を表し、n51が2以上の場合、複数あるAr51およびL51は互いに同じでも異なっていてもよく、R52は不斉炭素を含有する側鎖を表す。
  7. 重合性コレステリック液晶組成物が硬化された、右円偏光反射特性を有する反射型カラーフィルターまたは左円偏光反射特性を有する反射型カラーフィルターに接して、光配向膜を有している請求項1〜6のいずれか1項に記載の積層型カラーフィルター。
  8. 前記重合性液晶化合物の屈折率異方性Δnが0.2以上である請求項5〜7のいずれか1項に記載の積層型カラーフィルター。
  9. さらに近赤外領域の一部または全域を遮断する近赤外カット層を有する請求項1〜8のいずれか1項に記載の積層型カラーフィルター。
  10. 少なくとも1種以上の重合性液晶化合物、右捻り特性を有する光反応性キラル剤および重合開始剤を含む重合性液晶組成物と、少なくとも1種以上の重合性液晶化合物、左捻り特性を有する光反応性キラル剤および重合開始剤を含む重合性液晶組成物からなることを特徴とするキット。
  11. 前記右捻り特性を有する光反応性キラル剤が下記一般式(1)または一般式(3)で表され、かつ、前記左捻り特性を有する光反応性キラル剤が下記一般式(2)または一般式(3)で表される請求項10に記載のキット。

    式中、A11およびA12はそれぞれ独立に−C(=O)−または−C(=O)−Ar11−を表し、Ar11は置換基を有していてもよい芳香族炭素環または置換基を有していてもよい芳香族複素環を表し、R11およびR13はそれぞれ独立に水素原子、C〜C12のアルキル基、置換基を有していてもよい芳香族炭素環、置換基を有していてもよい芳香族複素環、シアノ基、または、C〜C12のアルキルオキシカルボニル基を表し、R12およびR14はそれぞれ独立に水素原子またはC〜C12のアルキル基を表し、B11およびB12はそれぞれ独立に−C(=O)−(Ar12)n11−または−C(=O)−Ar13−N=X11−Ar14−を表し、X11はNまたはCHを表し、Ar12、Ar13およびAr14はそれぞれ独立に置換基を有していてもよい芳香族炭素環または置換基を有していてもよい芳香族複素環を表し、n11は0〜2の整数を表し、n11が2のとき、複数あるAr12は同じでも異なっていてもよく、Z11およびZ12はそれぞれ独立に水素原子、C〜C12のアルキル基、C〜C12のアルコキシ基、C〜C12のアルキルカルボニルオキシ基、C〜C12のアルキルアミノ基、または、C〜C12のアルキルアミド基を表し、Z11およびZ12は、重合性基を有してもよく、Z11とR12およびZ12とR14が互いに環を形成してもよく、複数分子のZ11とZ12が共有結合を介してポリマー化していてもよい。

    式中、A21およびA22はそれぞれ独立に−C(=O)−または−C(=O)−Ar21−を表し、Ar21は置換基を有していてもよい芳香族炭素環または置換基を有していてもよい芳香族複素環を表し、R21およびR23はそれぞれ独立に水素原子、C〜C12のアルキル基、置換基を有していてもよい芳香族炭素環、置換基を有していてもよい芳香族複素環、シアノ基、または、C〜C12のアルキルオキシカルボニル基を表し、R22およびR24はそれぞれ独立に水素原子またはC〜C12のアルキル基を表し、B21およびB22はそれぞれ独立に−C(=O)−(Ar22)n21−または−C(=O)−Ar23−N=X21−Ar24−を表し、X21はNまたはCHを表し、Ar22、Ar23およびAr24はそれぞれ独立に置換基を有していてもよい芳香族炭素環または置換基を有していてもよい芳香族複素環を表し、n21は0〜2の整数を表し、n21が2のとき、複数あるAr22は同じでも異なっていてもよく、Z21およびZ22はそれぞれ独立に水素原子、C〜C12のアルキル基、C〜C12のアルコキシ基、C〜C12のアルキルカルボニルオキシ基、C〜C12のアルキルアミノ基、または、C〜C12のアルキルアミド基を表し、Z21およびZ22は、重合性基を有してもよく、Z21とR22およびZ22とR24が互いに環を形成してもよく、複数分子のZ21とZ22が共有結合を介してポリマー化していてもよい。

    式中、A31およびA32はそれぞれ独立に単結合、−O−C(=O)−または−O−C(=O)−Ar31−を表し、Ar31は置換基を有していてもよい芳香族炭素環または置換基を有していてもよい芳香族複素環を表し、R31およびR33はそれぞれ独立に水素原子、C〜C12のアルキル基、置換基を有していてもよい芳香族炭素環、置換基を有していてもよい芳香族複素環、シアノ基、または、C〜C12のアルキルオキシカルボニル基を表し、R32およびR34はそれぞれ独立に水素原子またはC〜C12のアルキル基を表し、B31およびB32はそれぞれ独立に単結合、−C(=O)−(Ar32)n31−または−C(=O)−Ar33−N=X31−Ar34−を表し、X31はNまたはCHを表し、Ar32、Ar33およびAr34はそれぞれ独立に置換基を有していてもよい芳香族炭素環または置換基を有していてもよい芳香族複素環を表し、n31は0〜2の整数を表し、n31が2のとき、複数あるAr32は同じでも異なっていてもよく、Z31およびZ32はそれぞれ独立に水素原子、C〜C12のアルキル基、C〜C12のアルコキシ基、C〜C12のアルキルカルボニルオキシ基、C〜C12のアルキルアミノ基、または、C〜C12のアルキルアミド基を表し、Z31およびZ32は、重合性基を有してもよく、Z31とR32およびZ32とR34が互いに環を形成してもよく、複数分子のZ31とZ32が共有結合を介してポリマー化していてもよく、Lは、2価の基を表す。ビナフチル部分は、(R)または(S)のいずれかの軸不斉を有する。
  12. 少なくとも1つの吸収型カラーフィルターと、少なくとも1つの反射型カラーフィルターとを有し、前記吸収型カラーフィルターと前記反射型カラーフィルターが積層された積層型カラーフィルターの製造方法であって、
    前記反射型カラーフィルターが、露光によって分光特性が異なる領域をパターニングすることで形成されることを特徴とする積層型カラーフィルターの製造方法。
  13. 前記反射型カラーフィルター形成工程が、
    面内に複数の波長領域を有する右円偏反射層を形成する右円偏光反射層形成工程、および、
    面内に複数の波長領域を有する左円偏反射層を形成する左円偏光反射層形成工程からなる請求項12に記載の積層型カラーフィルターの製造方法。
  14. 前記右円偏光反射層形成工程が、
    少なくとも1種の重合性液晶化合物、右捻り特性を有する光反応性キラル剤および重合開始剤を含む重合性液晶組成物を塗布する塗布工程、
    前記塗布工程で塗布した前記重合性液晶組成物を加熱して、コレステリック配向状態とする配向工程、
    前記配向工程でコレステリック配向状態とした前記重合性液晶組成物の一部に露光処理を行うことで、露光された部分の反射波長領域を変換する変換工程、ならびに、
    前記変換工程で一部の配向状態を変換した前記重合性液晶組成物の全面に露光処理を行うことで、前記重合性液晶組成物の配向状態を固定化する固定化工程を含み、
    前記左円偏光反射層形成工程が、
    少なくとも1種の重合性液晶化合物、左捻り特性を有する光反応性キラル剤および重合開始剤を含む重合性液晶組成物を塗布する塗布工程、
    前記塗布工程で塗布した前記重合性液晶組成物を加熱して、コレステリック配向状態とする配向工程、
    前記配向工程でコレステリック配向状態とした前記重合性液晶組成物の一部に露光処理を行うことで、露光された部分の反射波長領域を変換する変換工程、ならびに、
    前記変換工程で一部の配向状態を変換した前記重合性液晶組成物の全面に露光処理を行うことで、コレステリック配向状態を固定化する固定化工程を含む請求項13に記載の積層型カラーフィルターの製造方法。
  15. 前記右円偏光反射層形成工程が、
    少なくとも1種の重合性液晶化合物、右捻り特性を有する光反応性キラル剤および重合開始剤を含む重合性液晶組成物を塗布する塗布工程、
    前記塗布工程で塗布した前記重合性液晶組成物を加熱して、コレステリック配向状態とする配向工程、
    コレステリック配向状態とした前記重合性液晶組成物の一部に露光処理を行うことで、露光された部分のコレステリック配向状態を固定化する第1固定化工程、
    前記第1固定化工程における未露光部分に露光処理を行うことで、露光された部分の反射波長領域を変換する変換工程、ならびに、
    前記変換工程で配向状態を変換した前記重合性液晶組成物に露光処理を行うことで、前記重合性液晶組成物の配向状態を固定化する第2固定化工程を含み、
    前記左円偏光反射層形成工程が、
    少なくとも1種の重合性液晶化合物、左捻り特性を有する光反応性キラル剤および重合開始剤を含む重合性液晶組成物を塗布する塗布工程、
    前記塗布工程で塗布した前記重合性液晶組成物を加熱して、コレステリック配向状態とする配向工程、
    コレステリック配向状態とした前記重合性液晶組成物の一部に露光処理を行うことで、露光された部分のコレステリック配向状態を固定化する第1固定化工程、
    前記第1固定化工程における未露光部分に露光処理を行うことで、露光された部分の反射波長領域を変換する変換工程、ならびに、
    前記変換工程で配向状態を変換した前記重合性液晶組成物に露光処理を行うことで、前記重合性液晶組成物の配向状態を固定化する第2固定化工程を含む請求項13に記載の積層型カラーフィルターの製造方法。
  16. 前記右円偏光反射層形成工程または前記左円偏光反射層形成工程の前に、光配向膜を塗布する配向層塗布工程、および、塗布して形成された前記光配向膜に対し、偏光で露光して配向規制力を与える配向規制工程を含む請求項13〜15のいずれか1項に記載の積層型カラーフィルターの製造方法。
  17. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の積層型カラーフィルターを有することを特徴とする光学センサ。
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