JPWO2017221920A1 - 緩衝器及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

弁機構を組立てるときに弾性部材の圧縮量を正確に調整することで減衰力を安定させる。縮小側の弁機構21は、縮小側の流路11の途中に挿入されて固定可能に設けられ、一端側が弁座22Cとなり中心部に貫通孔22Bを有する環状の弁座部材22と、弁座22Cに当接して弁体を構成する大径部23Aと一側が大径部23Aに接続され他側が弁座部材22の内周側に挿通される小径部23Bとからなるバルブピン23と、弁座部材22の貫通孔22Bとバルブピン23の外周との間に形成されバルブピン23の移動によって開閉される通路24と、バルブピン23の小径部23Bの他側の外周に螺合されるナット25と、弁座部材22の他端側とナット25との間に配されるばね部材26とからなる弁ブロックとして構成する。また、伸長側の弁機構31は、縮小側の弁機構21と同様に弁ブロックとして構成する。

Description

本発明は、例えば鉄道車両に搭載され、車両の振動を緩衝するのに好適に用いられる緩衝器及びその製造方法に関する。
一般に、鉄道車両の各台車と車体との間には、作動油等の作動流体を用いた緩衝器が設けられ、鉄道車両の振動を緩衝するようにしている(例えば、特許文献1参照)。この種の従来技術による緩衝器は、作動流体が封入されるシリンダと、前記シリンダ内に挿入されて前記シリンダ内をロッド側液室と反ロッド側液室とに分画するピストンと、前記ピストンに連結されて前記シリンダの外部へ延びるピストンロッドと、前記ピストンロッドの伸縮によって前記作動流体の流れが生じる流路と、前記流路に設けられ減衰力を発生する弁機構とを備えている。
特開2014−62643号公報
ところで、特許文献1による緩衝器は、ポペット式の弁機構を用いている。ポペット式の弁機構による減衰力は、弁体の開弁荷重、即ち、弁ばねを組付けるときの圧縮量(取付圧縮荷重)により調整されている。しかし、特許文献1による緩衝器は、流路に設けた弁体室に弁体、弁ばね、ばね受等を順次組付ける構成としている。この構造では、弁ばね(圧縮量)を目視で確認できないから、弁ばねの圧縮量が安定せず、減衰力にばらつきが生じる虞がある。
本発明の目的は、弁機構を組立てるときに弾性部材の圧縮量を正確に調整することができ、減衰力を安定させることができるようにした緩衝器及びその製造方法を提供することにある。
本発明の一実施形態に係る緩衝器は、作動流体が封入されるシリンダと、前記シリンダ内に挿入されて前記シリンダ内をロッド側液室と反ロッド側液室とに分画するピストンと、前記ピストンに連結されて前記シリンダの外部へ延びるピストンロッドと、前記ピストンロッドの伸縮によって前記作動流体の流れが生じる流路と、前記流路に設けられ減衰力を発生する弁機構と、を備え、前記弁機構は、前記流路の途中に挿入されて固定可能に設けられ、一端側が弁座となり中心部に貫通孔を有する環状の弁座部材と、前記弁座に当接して弁体を構成する大径部と一側が該大径部に接続され他側が前記弁座部材の内周側に挿通される小径部とからなるバルブピンと、前記弁座部材の前記貫通孔と前記バルブピンの外周との間に形成され前記バルブピンの移動によって開閉される通路と、前記バルブピンの前記小径部の他側の外周に螺合されるナットと、前記弁座部材の他端側と前記ナットとの間に配される弾性部材と、を備える。
また、本発明の一実施形態は、緩衝器の製造方法を提供するものである。
前記緩衝器は、作動流体が封入されるシリンダと、前記シリンダ内に挿入されて前記シリンダ内をロッド側液室と反ロッド側液室とに分画するピストンと、前記ピストンに連結されて前記シリンダの外部へ延びるピストンロッドと、前記ピストンロッドの伸縮によって前記作動流体の流れが生じる流路と、前記流路に設けられ減衰力を発生する弁機構と、を備える。
前記弁機構は、前記流路の途中に挿入されて固定可能に設けられ、一端側が弁座となり中心部に貫通孔を有する環状の弁座部材と、前記弁座に当接して弁体を構成する大径部と一側が該大径部に接続され他側が前記弁座部材の内周側に挿通される小径部とからなるバルブピンと、前記弁座部材の前記貫通孔と前記バルブピンの外周との間に形成され前記バルブピンの移動によって開閉される通路と、前記バルブピンの前記小径部の他側の外周に螺合されるナットと、前記弁座部材の他端側と前記ナットとの間に配される弾性部材と、を備える。
前記緩衝器の製造方法は、前記弁機構を弁ブロックとして組立てる工程と、該弁ブロックの組立後に、前記弾性部材の取付長さ寸法を調整する工程と、を有している。
本発明の一実施形態によれば、弁機構を組立てるときに弾性部材の圧縮量を正確に調整することができ、減衰力を安定させることができる。
本発明の第1の実施の形態による緩衝器を示す縦断面図である。 図1中のピストンロッド、ピストンの一部と縮小側の弁機構とを拡大して示す縦断面図である。 弁機構を開弁させた状態を図2と同様位置から見た縦断面図である。 バルブピンを単体で示す正面図である。 バルブピンを図4中のV−V方向からみた横断面図である。 弁機構を弁ブロックの状態で示す断面図である。 第2の実施の形態による弁機構を、ピストンロッド、ピストン等と一緒に図2と同様位置から見た縦断面図である。
以下、本発明の実施の形態に係る緩衝器を、鉄道車両等に用いられる油圧緩衝器に適用した場合を例に挙げ、添付図面に従って詳細に説明する。
図1ないし図6は本発明の第1の実施の形態を示している。図1において、第1の実施の形態による油圧緩衝器1は、例えば鉄道車両の車体と台車(いずれも図示せず)との間に横置き状態で取付けられるものである。この油圧緩衝器1は、後述の内筒6、ピストン8、ピストンロッド9、流路11,12、弁機構21,31を含んで構成されている。
ここで、第1の実施の形態では、油圧緩衝器1を横置き状態で配置しているから、図1でピストンロッド9の突出側を左側とし、ボトムキャップ3側を右側として説明する。なお、油圧緩衝器1の配置形態は、多くの配置形態の一例を示したもので、図1に示す横置き状態に限らず、縦置き、斜め置きにも配置することができる。
油圧緩衝器1の外筒2は、内筒6の外周側に位置して内筒6と同軸に設けられている。外筒2の右端は、ボトムキャップ3によって閉塞され、左端は、後述のロッドガイド10によって閉塞されている。外筒2の左側には、後述のピストンロッド9を覆う筒状カバー4が配設されている。ここで、ボトムキャップ3と筒状カバー4とには、例えば鉄道車両の車体と台車とに取付けられる取付アイ5A,5Bが設けられている。
シリンダを構成する内筒6は、外筒2の内側に同軸をなして設けられている。内筒6の右端側は、ボトムバルブ7に嵌合し、このボトムバルブ7を介してボトムキャップ3に固定されている。内筒6の左端側は、ロッドガイド10に嵌合して取付けられている。内筒6内には、作動流体としての作動油が封入されている。作動流体としては、作動油に限らず、例えば添加剤を混在させた水等を用いることができる。
内筒6と外筒2との間には環状のリザーバ室Aが形成され、このリザーバ室A内には、作動油と共にガスが封入されている。このガスは、大気圧状態の空気であってもよく、また圧縮された窒素ガス等の気体を用いてもよい。リザーバ室A内のガスは、ピストンロッド9の縮小時(縮み行程)に当該ピストンロッド9の進入体積分を補償すべく圧縮されるものである。
ボトムバルブ7は、内筒6の右端側に位置してボトムキャップ3と内筒6との間に設けられている。このボトムバルブ7には、リザーバ室A内の作動油が内筒6内のボトム側油室Cに向けて流通するのを許し逆向きの流れを阻止する逆止弁としての吸込み弁7Aが設けられている。また、ボトムバルブ7には、ボトム側油室C内の圧力が設定圧以上になったときに開弁し、ボトム側油室C内の作動油をリザーバ室A側に逃がすリリーフ弁7Bが設けられている。
ここで、吸込み弁7Aは、内筒6内でピストン8がロッド伸長側(左側)に摺動変位するときに、内筒6内が常に作動油で満たされた状態に保持するように開,閉弁する。即ち、ピストンロッド9の伸長行程でピストン8が内筒6内をロッド側油室Bの方向に摺動変位するときには、吸込み弁7Aが開弁してリザーバ室A内の作動油がボトム側油室Cへと流入または吸込まれる。
リリーフ弁7Bは、内筒6内でピストン8が右側に摺動変位するときに、内筒6内の作動油を逃すために開,閉弁する。即ち、ピストンロッド9の縮小行程でピストン8が内筒6内をボトム側油室Cの方向に摺動変位するときには、リリーフ弁7Bが開弁してボトム側油室C内の作動油がリザーバ室Aへと流出または吐き出される。
ピストン8は、内筒6内に軸方向に摺動可能に挿入(挿嵌)された可動隔壁である。このピストン8は、内筒6内をロッド側液室としてのロッド側油室Bと、反ロッド側液室としてのボトム側油室Cとの2つの圧力室に分画(画成)している。ピストン8は、厚肉な円筒体として形成され、その径方向の途中位置には、後述の流路11,12が設けられている。
ピストンロッド9は、内筒6内に進入した基端側がピストン8の軸中心位置に連結されている。一方、ピストンロッド9の先端側(突出端側)は、ロッドガイド10等を介して内筒6の外部へと延びている。これにより、ピストンロッド9の先端側は、軸方向に伸縮可能に突出し、取付アイ5Bを介して、例えば鉄道車両の台車等に取付けられている。
ロッドガイド10は、外筒2および内筒6の左端側に位置して、円筒状に形成されている。ロッドガイド10は、内筒6の左側部分を外筒2の中央に位置決めすると共に、その内周側でピストンロッド9を軸方向に摺動可能にガイド(案内)している。
縮小側の流路11は、ピストンロッド9が縮小したときに、ロッド側油室Bとボトム側油室Cとの間で作動油の流れを生じるもので、ピストン8の軸方向に円形に貫通して設けられている。この流路11には、ピストンロッド9の縮小時に減衰力を発生する縮小側の弁機構21が設けられている。流路11は、弁機構21を収容できる内径寸法を有している。流路11の内周面11Aのうち、軸方向の中間部からロッド側油室B側(左側)には、めねじ部11Bが形成されている。このめねじ部11Bには、縮小側の弁機構21を構成する後述の弁座部材22が螺着される。内周面11Aとめねじ部11Bとの境界部分には、段部11Cが形成されている。この段部11Cは、弁座部材22のばね当接面22Dに当接することにより、弁座部材22を軸方向に位置決めすることができる。
一方、伸長側の流路12は、縮小側の流路11と別個の位置に、ピストン8の軸方向に円形に貫通して設けられている。流路12は、ピストンロッド9が伸長したときに、ロッド側油室Bとボトム側油室Cとの間で作動油の流れを生じるものである。伸長側の流路12には、ピストンロッド9の伸長時に減衰力を発生する伸長側の弁機構31が設けられている。流路12は、縮小側の流路11と同様に、弁機構31を収容できる内径寸法を有し、内周面、めねじ部および段部を有している。
次に、第1の実施の形態の特徴部分となるポペット式の弁機構21,31の構成、製造方法および機能について説明する。
ここで、ピストン8には、縮小側の弁機構21と伸長側の弁機構31とが設けられている。この縮小側の弁機構21と伸長側の弁機構31とは、ピストン8に対して取付けられる向きが軸方向で反対となっている以外は、基本的に同様の構成となっている。
図2、図3に示すように、縮小側の弁機構21は、ピストン8の縮小側の流路11に設けられている。この縮小側の弁機構21は、ピストンロッド9の伸長時に閉弁して流路11を遮断する。一方、弁機構21は、ピストンロッド9の縮小時には、ピストン8の移動に伴って流路11内を通過する作動油の流量を調整し、減衰力を発生させる。即ち、弁機構21は、予め定められた圧力で開弁して、ピストン8の移動速度に応じて開口面積(開度)が変化する調圧弁として構成されている。
弁機構21は、後述の弁座部材22、バルブピン23、通路24、ナット25、ばね部材26を含んで構成されている。この場合、図6に示すように、弁機構21は、弁座部材22とバルブピン23とナット25とばね部材26とを組立てることにより、1個の弁ブロックとして形成することができる。この弁ブロックは、予め別の場所で組立てる(サブアッセンブリする)ことができ、その組立後に弁座部材22を介して流路11に取付けられている。さらに、弁ブロックとして組立てられた弁機構21では、ばね部材26を目視することができ、ばね部材26の取付長さ寸法Lを容易に計測することができる。
弁座部材22は、縮小側の流路11の途中に挿入されて固定可能に設けられている。具体的には、流路11の内周側でロッド側油室B寄りに配設されるものである。弁座部材22は、厚肉な円筒状に形成され、その外周面は、流路11のめねじ部11Bに螺合するおねじ部22Aとなっている。これにより、弁座部材22は、流路11に対して着脱可能に取付けられる。
一方、弁座部材22の中心部には、軸方向に貫通して貫通孔22Bが設けられている。この貫通孔22Bは、バルブピン23の小径部23Bを軸方向に移動可能に案内する小径孔として形成されている。貫通孔22Bの一端側となる左端側には、段付状に拡開した拡開部22B1が設けられている。この拡開部22B1は、バルブピン23が閉弁しているときに、ボトム側油室Cの圧力をバルブピン23の大径部23Aに作用させるものである。
弁座部材22の左端面のうち、貫通孔22Bの拡開部22B1の周囲は、環状の弁座22Cとなっている。この弁座22Cは、バルブピン23の弁体をなす大径部23Aが離着座するシート面を構成している。さらに、弁座部材22のうち、後述のナット25と対面する面は、後述のばね部材26が当接するばね当接面22Dとなっている。ここで、弁座部材22は、おねじ部22Aを流路11のめねじ部11Bに螺合し、ばね当接面22Dの外周側を段部11Cに当接させることにより、流路11内の所定の軸方向位置に位置決めされている。
バルブピン23は、弁座部材22の貫通孔22Bに挿通して設けられている。図4、図6に示すように、バルブピン23は、弁座部材22の弁座22Cに当接する円板状の弁体を構成する大径部23Aと、一側(左側)が大径部23Aに接続され、他側(右側)が弁座部材22の内周側となる貫通孔22Bに挿通される小径部23Bとを含んで構成されている。
バルブピン23の小径部23Bの他側部位には、おねじ部23Cが形成されている。このおねじ部23Cと大径部23Aとの間は、弁座部材22の貫通孔22Bに摺接する摺接面となり、この部位には、周方向に間隔をもって複数本、例えば、図5に示すように、約90度の間隔で4本の切欠溝23Dが軸方向に延びて設けられている。ここで、各切欠溝23Dの長さ寸法は、バルブピン23が軸方向に変位したときの位置に拘わらず、貫通孔22Bよりも軸方向の両側に突出する寸法に設定されている。
通路24は、弁座部材22の貫通孔22Bとバルブピン23の外周との間に形成されている。即ち、通路24は、弁座部材22の貫通孔22Bとバルブピン23の各切欠溝23Dとの間に形成された4本の連通路として形成されている。これにより、各通路24は、バルブピン23の閉弁時には、大径部23Aによって閉塞される。一方、各通路24は、バルブピン23の開弁時には、ボトム側油室Cからロッド側油室Bへと作動油を流通させる。
ナット25は、バルブピン23の小径部23Bに設けられたおねじ部23Cに螺合されるものである。このナット25は、おねじ部23Cに対し2個連続して締付けることにより、緩み止め効果を有するダブルナットとして配設されている。また、2個のナット25のうち、弁座部材22と対面する面は、後述のばね部材26が当接するばね当接面25Aとなっている。さらに、2個のナット25のうち、弁座部材22側に位置するナット25の一部は、流路11内に配されている。これにより、弁機構21をピストン8に対してコンパクトに装着することができる。また、ナット25を流路11内で回り止めすることも可能となる。
ばね部材26は、弁機構21の弾性部材を構成するものである。このばね部材26は、弁座部材22のばね当接面22Dと弁座部材22側のナット25のばね当接面25Aとの間に配されている。ばね部材26は、例えば圧縮コイルばねにより構成され、バルブピン23を、その大径部23Aが弁座部材22の弁座22Cに当接(密着)する方向に常時付勢している。
ここで、ばね部材26は、弁機構21に取付けるときの取付長さ寸法Lを変更することにより、バルブピン23の大径部23Aの開弁荷重を調整することができる。即ち、ばね部材26を組付けるときの圧縮量(取付圧縮荷重)により弁機構21による減衰力を調整している。従って、ばね部材26の取付長さ寸法Lを一定の値に調整することにより、弁機構21による減衰力を安定させることができる。
次に、縮小側の弁機構21の製造方法について説明する。まず、弁機構21を弁ブロックとして組立てる工程では、弁座部材22の貫通孔22Bに、バルブピン23の小径部23Bを挿通させる。この状態で、小径部23Bの外周側にばね部材26を配置し、バルブピン23のおねじ部23Cに各ナット25を螺合させる。これにより、図6に示すように、縮小側の弁機構21は、油圧緩衝器1の組立ラインとは別個に弁ブロックとして組立てることができる。
そして、縮小側の弁機構21を組立てたら、ばね部材26の取付長さ寸法Lを調整する工程に移る。この調整工程では、バルブピン23のおねじ部23Cに対する各ナット25の締結位置を調整する。これにより、ばね部材26の取付長さ寸法L、即ち、バルブピン23の大径部23Aの開弁荷重を調整することができる。この調整作業時には、ばね部材26の取付長さ寸法Lを目視できるから、容易、かつ正確な調整を行うことができる。
さらに、縮小側の弁機構21を弁ブロックとして組立てたら、この弁機構21を流路11に組付ける工程に移る。この弁機構21の組付け工程では、ピストン8に設けられた縮小側の流路11に対し、弁機構21を左側(ロッド側油室B側)から挿入し、弁座部材22のおねじ部22Aを流路11のめねじ部11Bに螺合させる。このときに、弁座部材22のばね当接面22Dを流路11の段部11Cに当接させることにより、弁機構21を流路11に対し軸方向の所定位置に組付けることができる。
伸長側の弁機構31は、縮小側の弁機構21の弁座部材22、バルブピン23、通路24、ナット25、ばね部材26と同様の構成、即ち、弁座部材32、バルブピン33、通路34、ナット35、ばね部材36からブロック体として構成されている。従って、伸長側の弁機構31は、縮小側の弁機構21と左,右方向で逆向きに配置されている以外は同様の構成となっているため、その構成、詳細な製造方法等の説明を省略するものとする。
伸長側の弁機構31は、弁ブロックを組立てる工程において、弁座部材32、バルブピン33、通路34、各ナット35およびばね部材36を組立てたら、ばね部材36の取付長さ寸法を調整する工程で、各ナット35によりばね部材36の取付長さ寸法を調整する。さらに、弁機構31を流路12に組付ける工程では、ピストン8に設けられた伸長側の流路12に対し、弁機構31を右側(ボトム側油室C側)から挿入し、弁座部材32を流路12に螺合することにより、弁機構31を流路12に組付けることができる。
第1の実施の形態による油圧緩衝器1は、上述の如き構成を有するもので、次に、その動作について説明する。
油圧緩衝器1は、右端側に位置するボトムキャップ3に設けられた取付アイ5Aが、例えば鉄道車両の車体に取付けられる。一方、ピストンロッド9の突出端側の取付アイ5Bが、例えば鉄道車両の台車に取付けられる。これにより、ピストンロッド9が内筒6内へと軸方向に縮小したり、ピストンロッド9が内筒6から軸方向に伸長したりして鉄道車両の振動を減衰するように緩衝することができる。
即ち、ピストンロッド9が縮小行程にある場合、ピストン8がボトムバルブ7側に摺動変位する。これにより、ボトム側油室C内は、高圧状態になるから、ピストン8の流路11に設けられた縮小側の弁機構21は、バルブピン23をばね部材26に抗して開弁させ、ボトム側油室C内の作動油を各通路24を通じてロッド側油室B内へと流入させる。このときに、ばね部材26による付勢力が各通路24を流通する作動油に抵抗を与えることにより、ピストンロッド9の縮小動作を抑えるように緩衝することができる。
この縮小行程では、ボトムバルブ7のリリーフ弁7Bは、ボトム側油室C内の圧力を受けて開弁し、ピストンロッド9の進入体積分だけボトム側油室C内の作動油をリザーバ室A側に流出させる。このときに、リリーフ弁7Bは、閉弁方向に付勢されているから、この付勢力によっても減衰力を発生することができる。
一方、ピストンロッド9が伸長行程にある場合、ピストン8がロッドガイド10側に摺動変位する。これにより、ロッド側油室B内は、高圧状態になるから、ピストン8の流路12に設けられた伸長側の弁機構31は、開弁してロッド側油室B内の作動油を各通路34を通じてボトム側油室C内へと流入させる。このときに、ばね部材36による付勢力が作動油に抵抗を与えることにより、ピストンロッド9の伸長動作を抑えるように緩衝することができる。
かくして、第1の実施の形態によれば、縮小側の弁機構21は、縮小側の流路11の途中に挿入されて固定可能に設けられ、一端側が弁座22Cとなり中心部に貫通孔22Bを有する環状の弁座部材22と、前記弁座22Cに当接して弁体を構成する大径部23Aと一側が該大径部23Aに接続され他側が前記弁座部材22の内周側に挿通される小径部23Bとからなるバルブピン23と、前記弁座部材22の前記貫通孔22Bと前記バルブピン23の外周との間に形成され前記バルブピン23の移動によって開閉される通路24と、前記バルブピン23の前記小径部23Bの他側の外周に螺合される各ナット25と、前記弁座部材22の他端側と前記各ナット25との間に配されるばね部材26とからなる弁ブロックとして構成されている。この上で、弁ブロックからなる弁機構21は、弁座部材22を介して流路11に着脱可能に取付けられている。また、伸長側の弁機構31についても、縮小側の弁機構21と同様に、弁ブロックとして構成され、流路12に着脱可能に取付けられている。
従って、縮小側の弁機構21は、油圧緩衝器1に取付ける前の弁ブロックの状態で、各ナット25を締付けたり、緩めたりすることにより、ばね部材26の取付長さ寸法Lを変更することができる。しかも、ばね部材26は、容易に目視できるから、取付長さ寸法Lを容易に計測することができる。
この結果、縮小側の弁機構21を組立てるときには、ばね部材26の圧縮量を正確に調整することができるから、弁機構21による減衰力を安定させることができる。同様に、伸長側の弁機構31による減衰力を安定させることができる。
また、各弁機構21,31は、ばね部材の圧縮量が異なるものを用意し、ピストン8の流路11,12に取付けることにより、減衰力を容易に変更することができる。しかも、ピストン8は、複数種類の油圧緩衝器で共通の部品として用いることができる。
流路11,12は、ピストン8に設けられている。この上で、2個のナット25のうち、弁座部材22側に位置するナット25の一部は、流路11内に配されている。また、2個のナット35のうち、弁座部材32側に位置するナット35の一部は、流路12内に配されている。これにより、弁機構21,31は、ピストン8に対してコンパクトに装着することができる。しかも、流路11とナット25の形状を互いに周方向で係合する形状とした場合、ナット25を流路11内で回り止めすることも可能となる。
弁座部材22の外周側にはおねじ部22Aが形成され、縮小側の流路11にはめねじ部11Bが形成されている。また、弁座部材32の外周側にはおねじ部が形成され、伸長側の流路12にはめねじ部が形成されている。従って、流路11,12に対して弁座部材22,32を螺合するだけで、容易に取付け、取外しすることができる。
流路11,12は、円形に形成しているから、弁機構21,31は、流路11,12に組付けるときに、流路11,12に対して周方向に自由に取付けることができ、組立作業性を向上することができる。
さらに、縮小側の弁機構21の各通路24は、バルブピン23の大径部23Aによって開閉される構成となっている。また、伸長側の弁機構31の各通路34は、バルブピン33の大径部によって開閉される構成となっている。バルブピン23,33の一部に弁体を設けることができ、構成を簡略化することができる。
次に、図7は本発明の第2の実施の形態を示している。本実施の形態の特徴は、ナットには、弾性部材の長さを調整するワッシャが設けられたことにある。なお、第2の実施の形態では、前述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。また、第2の実施の形態では、縮小側の弁機構について説明し、縮小側の弁機構と基本的に同様の構成となる伸長側の弁機構の説明については省略するものとする。
図7において、第2の実施の形態による縮小側の弁機構41は、第1の実施の形態による縮小側の弁機構21とほぼ同様に、弁座部材22、バルブピン23、通路24、ナット25、ばね部材26を含んだ1個の弁ブロックとして構成されている。しかし、第2の実施の形態による縮小側の弁機構41は、ナット25とばね部材26との間に後述のワッシャ42が設けられている点で、第1の実施の形態による縮小側の弁機構21と相違している。
ワッシャ42は、バルブピン23の小径部23Bの外周側に位置してナット25のばね当接面25Aとばね部材26との間に設けられている。このワッシャ42は、ばね部材26の長さ(取付長さ寸法)を調整するものである。即ち、ワッシャ42は、厚さ寸法が異なる複数種類を適宜に入れ換えて使用したり、重ねる枚数を適宜に変更することにより、ばね部材26の取付長さ寸法を調整することができる。
かくして、このように構成された第2の実施の形態においても、前述した第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。特に、第2の実施の形態によれば、ばね部材26の圧縮量をワッシャ42によって調整することができ、弁機構41による減衰力を安定させることができる。
なお、第2の実施の形態では、ワッシャ42をナット25とばね部材26との間に設けた場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、ワッシャ42を弁座部材22のばね当接面22Dとばね部材26との間に設ける構成としてもよい。
第1の実施の形態では、ピストン8に流路11,12を設け、流路11に縮小側の弁機構21を設け、流路12に伸長側の弁機構31を設けた場合を例示している。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば、ボトムバルブ7、ロッドガイド10等に流路を設け、この流路に弁機構を設ける構成としてもよい。この構成は、第2の実施の形態にも同様に適用できるものである。
第1の実施の形態では、弾性部材として圧縮コイルばねからなるばね部材26,36を例示している。しかし、本発明はこれに限らず、例えば、弾性部材として、皿ばね、ゴムばね等を用いる構成としてもよい。この構成は、第2の実施の形態にも同様に適用できるものである。
各実施の形態では、油圧緩衝器1を鉄道車両に設ける場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば、4輪自動車および2輪車に用いる緩衝器、一般産業機器を含む各種の機械機器に用いる緩衝器、建築物に用いる緩衝器等、緩衝すべき対象を緩衝する各種の緩衝器にも適用することができる。
以上説明した実施形態に基づく緩衝器として、例えば、以下に述べる態様のものが考えられる。
緩衝器の第1の態様としては、作動流体が封入されるシリンダと、前記シリンダ内に挿入されて前記シリンダ内をロッド側液室と反ロッド側液室とに分画するピストンと、前記ピストンに連結されて前記シリンダの外部へ延びるピストンロッドと、前記ピストンロッドの伸縮によって前記作動流体の流れが生じる流路と、前記流路に設けられ減衰力を発生する弁機構と、を備える緩衝器であって、前記弁機構は、前記流路の途中に挿入されて固定可能に設けられ、一端側が弁座となり中心部に貫通孔を有する環状の弁座部材と、前記弁座に当接して弁体を構成する大径部と一側が該大径部に接続され他側が前記弁座部材の内周側に挿通される小径部とからなるバルブピンと、前記弁座部材の前記貫通孔と前記バルブピンの外周との間に形成され前記バルブピンの移動によって開閉される通路と、前記バルブピンの前記小径部の他側の外周に螺合されるナットと、前記弁座部材の他端側と前記ナットとの間に配される弾性部材と、からなる。
第2の態様としては、第1の態様において、前記流路は前記ピストンに設けられ、前記ナットの少なくとも一部は、前記流路内に配される。
第3の態様としては、第1、第2の何れかの態様において、前記弁座部材の外周側にはおねじ部が形成され、前記流路にはめねじ部が形成されている。
第4の態様としては、第1乃至第3の何れかの態様において、前記流路は円形である。
第5の態様としては、第1乃至第4の何れかの態様において、前記通路は、前記バルブピンの前記大径部によって開閉される。
第6の態様としては、第1乃至第5の何れかの態様において、前記弁座部材の他端側または前記ナットには、前記弾性部材の長さを調整するワッシャが設けられる。
第7の態様としては、作動流体が封入されるシリンダと、前記シリンダ内に挿入されて前記シリンダ内をロッド側液室と反ロッド側液室とに分画するピストンと、前記ピストンに連結されて前記シリンダの外部へ延びるピストンロッドと、前記ピストンロッドの伸縮によって前記作動流体の流れが生じる流路と、前記流路に設けられ減衰力を発生する弁機構と、を備える緩衝器であって、前記弁機構は、前記流路の途中に挿入されて固定可能に設けられ、一端側が弁座となり中心部に貫通孔を有する環状の弁座部材と、前記弁座に当接して弁体を構成する大径部と一側が該大径部に接続され他側が前記弁座部材の内周側に挿通される小径部とからなるバルブピンと、前記弁座部材の前記貫通孔と前記バルブピンの外周との間に形成され前記バルブピンの移動によって開閉される通路と、前記バルブピンの前記小径部の他側の外周に螺合されるナットと、前記弁座部材の他端側と前記ナットとの間に配される弾性部材と、からなる弁ブロックを組立てる工程と、組立後に、前記弾性部材の取付長さ寸法を調整する工程と、を有することにある。
第8の態様としては、第7の態様において、前記ピストンに前記流路が設けられ、組立てられた前記弁ブロックを前記流路に組付ける工程と、を含むことにある。
以上、本発明の幾つかの実施形態のみを説明したが、本発明の新規の教示や利点から実質的に外れることなく例示の実施形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者には容易に理解できるであろう。従って、その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含むことを意図する。上記実施形態を任意に組み合わせても良い。
本願は、2017年6月24日付出願の日本国特許出願第2016−125558号に基づく優先権を主張する。2016年6月24日付出願の日本国特許出願第2016−125558号の明細書、特許請求の範囲、図面、及び要約書を含む全開示内容は、参照により本願に全体として組み込まれる。
1 油圧緩衝器(緩衝器) 6 内筒(シリンダ) 8 ピストン 9 ピストンロッド 11 縮小側の流路 11B めねじ部 12 伸長側の流路 21,41 縮小側の弁機構(弁ブロック) 22,32 弁座部材 22A,23C おねじ部 22B 貫通孔 22C 弁座 23,33 バルブピン 23A 大径部(弁体) 23B 小径部 23D 切欠溝 24,34 通路 25,35 ナット 26,36 ばね部材(弾性部材) 31 伸長側の弁機構(弁ブロック) 42 ワッシャ L 取付長さ寸法

Claims (8)

  1. 緩衝器であって、該緩衝器は、
    作動流体が封入されるシリンダと、
    前記シリンダ内に挿入されて前記シリンダ内をロッド側液室と反ロッド側液室とに分画するピストンと、
    前記ピストンに連結されて前記シリンダの外部へ延びるピストンロッドと、
    前記ピストンロッドの伸縮によって前記作動流体の流れが生じる流路と、
    前記流路に設けられ減衰力を発生する弁機構と、
    を備え、
    前記弁機構は、
    前記流路の途中に挿入されて固定可能に設けられ、一端側が弁座となり中心部に貫通孔を有する環状の弁座部材と、
    前記弁座に当接して弁体を構成する大径部と一側が該大径部に接続され他側が前記弁座部材の内周側に挿通される小径部とからなるバルブピンと、
    前記弁座部材の前記貫通孔と前記バルブピンの外周との間に形成され前記バルブピンの移動によって開閉される通路と、
    前記バルブピンの前記小径部の他側の外周に螺合されるナットと、
    前記弁座部材の他端側と前記ナットとの間に配される弾性部材と、
    を備えたことを特徴とする緩衝器。
  2. 請求項1に記載の緩衝器において、
    前記流路は前記ピストンに設けられ、前記ナットの少なくとも一部は、前記流路内に配されることを特徴とする緩衝器。
  3. 請求項1又は2の何れかに記載の緩衝器において、
    前記弁座部材の外周側にはおねじ部が形成され、前記流路にはめねじ部が形成されていることを特徴とする緩衝器。
  4. 請求項1乃至3の何れか1項に記載の緩衝器において、
    前記流路は円形であることを特徴とする緩衝器。
  5. 請求項1乃至4の何れか1項に記載の緩衝器において、
    前記通路は、前記バルブピンの前記大径部によって開閉されることを特徴とする緩衝器。
  6. 請求項1乃至5の何れか1項に記載の緩衝器において、
    前記弁座部材の他端側または前記ナットには、前記弾性部材の長さを調整するワッシャが設けられることを特徴とする緩衝器。
  7. 緩衝器の製造方法であって、前記緩衝器は、
    作動流体が封入されるシリンダと、
    前記シリンダ内に挿入されて前記シリンダ内をロッド側液室と反ロッド側液室とに分画するピストンと、
    前記ピストンに連結されて前記シリンダの外部へ延びるピストンロッドと、
    前記ピストンロッドの伸縮によって前記作動流体の流れが生じる流路と、
    前記流路に設けられ減衰力を発生する弁機構と、
    を備え、
    前記弁機構は、
    前記流路の途中に挿入されて固定可能に設けられ、一端側が弁座となり中心部に貫通孔を有する環状の弁座部材と、
    前記弁座に当接して弁体を構成する大径部と一側が該大径部に接続され他側が前記弁座部材の内周側に挿通される小径部とからなるバルブピンと、
    前記弁座部材の前記貫通孔と前記バルブピンの外周との間に形成され前記バルブピンの移動によって開閉される通路と、
    前記バルブピンの前記小径部の他側の外周に螺合されるナットと、
    前記弁座部材の他端側と前記ナットとの間に配される弾性部材とを備え、
    前記緩衝器の製造方法は、
    前記弁機構を弁ブロックとして組立てる工程と、
    前記弁ブロックの組立後に、前記弾性部材の取付長さ寸法を調整する工程と、
    を有することを特徴とする緩衝器の製造方法。
  8. 請求項7に記載の緩衝器の製造方法において、
    前記ピストンに前記流路が設けられており、
    前記製造方法は、さらに、組立てられた前記弁ブロックを前記流路に組付ける工程を含むことを特徴とする緩衝器の製造方法。
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