JPWO2017216952A1 - 第1の無線通信端末、第2の無線通信端末、無線通信システム、無線通信方法、およびプログラム - Google Patents

第1の無線通信端末、第2の無線通信端末、無線通信システム、無線通信方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

第1の無線通信端末は、第1の通信機と、第2の通信機と、第1のメモリと、算出部と、切換制御部とを有する。第1の時間情報が前記第2の通信機によって受信されたときに前記第1の通信機の状態が第1の状態であった場合、前記切換制御部は、前記第1の通信機の状態を、前記第1の時間情報に基づいて算出された第1の切換時刻に前記第1の状態から前記第2の状態に切り換える。前記第1の時間情報が前記第2の通信機によって受信されたときに前記第1の通信機の状態が前記第2の状態であった場合、前記第1の通信機は前記第2の状態を継続する。前記切換制御部は、前記第2の状態である前記第1の通信機の状態を、前記第1の時間情報に基づいて算出された第2の切換時刻に前記第2の状態から前記第1の状態に切り替える。前記第1の時間情報は、スキャンが第2の無線通信端末によって次に実行される時刻を示す次スキャン時刻に関する情報である。

Description

本発明は、第1の無線通信端末、第2の無線通信端末、無線通信システム、無線通信方法、およびプログラムに関する。
近年、スマートフォンの高性能化および高機能化に伴い、種々の機器とスマートフォンとの無線接続による連携が増えてきている。例えば、カメラとスマートフォンとが無線接続し、カメラで撮影されかつ保存された画像がスマートフォンに送信される。様々な種類の無線技術が、それぞれの機器とスマートフォンとの無線接続に使用される。代表的な無線技術として、IEEE802.11およびそのシリーズである無線LAN(Local Area Network)がよく利用されている。その他にBluetooth(登録商標)もよく利用されている。これらの複数の無線技術の組み合わせが利用されることもある。
IEEE802.11において、子機であるステーション(STA)がスキャンを行い、かつ親機であるアクセスポイント(AP)を発見することにより、STAはAPに接続できる。このスキャンにはパッシブスキャンおよびアクティブスキャンの2種類がある。多くのSTAは、アクティブスキャンの結果に基づいてAPに接続する。アクティブスキャンでは、STAがProbe Requestを送信し、続けてSTAがAPから送信されるProbe Responseを受信することにより、APが発見される。Probe Requestは、スキャン要求である。Probe Responseは、スキャン応答である。このアクティブスキャンは、STAにより繰り返し実行されることが多い。しかし、STAによっては、アプリケーションがアクティブスキャンを詳細にコントロールできない場合がある。例えば、一部のSTAでは、繰り返し実行されるアクティブスキャンの1回毎のタイミング、あるいは各アクティブスキャンの周期などを、アプリケーションが設定することができない。
ところで、バッテリーで動作するスマートフォンおよびカメラのようなモバイル端末では、ユーザが充電を行うことなく長時間、端末を利用できるようにするために、消費電力の削減が重要な課題である。そのため、消費電力の削減を目的として、APとしての動作中に一定時間有効な通信が行われていない場合にAPとしての動作を終了するモバイル端末がある。
図34は、APおよびSTAの動作を示している。APである第1の端末AP1は、上記のように有効な通信が一定時間行われていない場合にAPとしての動作を終了する。第2の端末STA1は、STAである。第1の端末AP1がAPとしての動作を行っている第1の状態は、1分間継続する。第2の端末STA1がアクティブスキャンを実行する周期は2分である。第2の端末STA1がスキャン要求を送信したときに第1の端末AP1が第1の状態である場合、第1の端末AP1はスキャン応答を送信することができる。このため、第2の端末STA1は第1の端末AP1を発見することができる。第2の端末STA1がスキャン要求を送信したときに第1の端末AP1が第1の状態ではない場合、第1の端末AP1はスキャン応答を送信することができない。このため、第2の端末STA1は第1の端末AP1を発見することができない。時刻T1から時刻T2の期間および時刻T3から時刻T4の期間において、第1の端末AP1は第1の状態である。これらの期間において、第1の端末AP1はスキャン要求を受信しない。時刻T5から時刻T6の期間において、第1の端末AP1は第1の状態である。この期間において、第1の端末AP1はスキャン要求を受信し、かつスキャン応答を送信する。
ユーザは、上記のように第2の端末STA1のアプリケーションからアクティブスキャンの1回毎のタイミングおよびアクティブスキャン周期などをコントロールできない。APが動作を開始した後、APとしての動作が終了する前にSTAによってアクティブスキャンが行われない可能性がある。この場合、STAのアクティブスキャンおよびAPとしての動作のタイミングが偶然合致しない限り、第2の端末STA1が第1の端末AP1を発見することができない。そのため、第2の端末STA1が第1の端末AP1を発見するのに時間がかかるという問題がある。第1の端末AP1が発見された後、第2の端末STA1が第1の端末AP1に接続し、かつこれらの端末間でデータ通信が開始される。第1の端末AP1の発見に時間がかかることにより、データ通信の開始が遅延する。
上記の例は、IEEE802.11に関する。子機がアクティブスキャンを行う他の通信プロトコルにおいても同じ問題が発生する。
例えば、特許文献1に開示された技術において、通信機器は、Bluetooth(登録商標)による通信時に他の端末から送信される信号を受信した場合、APとしての動作を開始する。これにより、APとなる通信機器の消費電力が抑えられ、かつAPおよびSTAが通信接続を行うことができる。
日本国特許第5002669号公報
しかしながら、特許文献1に開示された通信機器では、APの動作の開始タイミングとして、STAである他の端末のアクティブスキャンタイミングが考慮されていない。すなわち、他の端末のアクティブスキャンタイミングと関係のないタイミングで他の端末からBluetooth(登録商標)による通信の信号が送信され得る。例えば、他の端末の次のアクティブスキャンタイミングが1分後であるにもかかわらずBluetooth(登録商標)による通信の信号が送信される場合がある。その場合、通信機器は、APとしての動作を開始してから約1分後にアクティブスキャンによりSTAから発見され、かつSTAから接続される。上記のようにモバイル端末では消費電力の削減が重要な課題である。消費電力の削減の観点からは、通信機器はBluetooth(登録商標)による通信の信号を受信してから、その1分後のアクティブスキャンまでの間、APとしての動作を継続する必要はない。
本発明の第1の無線通信端末は、消費電力がより高い第1の通信機と、消費電力がより低い第2の通信機とを有する。本発明の第2の無線通信端末は、スキャンを実行する。本発明は、第1の無線通信端末の消費電力を抑え、かつ第1の無線通信端末の発見に必要な時間を短縮させることができる第1の無線通信端末、第2の無線通信端末、無線通信システム、無線通信方法、およびプログラムを提供することを目的とする。
本発明の第1の態様によれば、第1の無線通信端末は、第1の通信機と、第2の通信機と、第1のメモリと、算出部と、切換制御部とを有する。前記第1の通信機および前記第2の通信機は、無線通信を行う。前記第1のメモリは、第0の時間情報を記憶する。前記算出部は、第1の切換時刻および第2の切換時刻を算出する。前記切換制御部は、第1の状態である前記第1の通信機の状態を前記第1の切換時刻に前記第1の状態から第2の状態に切り換え、かつ前記第2の状態である前記第1の通信機の状態を前記第2の切換時刻に前記第2の状態から前記第1の状態に切り換える。前記第1の通信機の状態が前記第1の状態である場合、前記第1の通信機は、データリンクレベルのスキャン要求に応答できる。前記第1の通信機の状態が前記第2の状態である場合、前記第1の通信機は、前記スキャン要求に応答できない。第1の単位期間において前記第1の通信機および前記第2の通信機の通信稼働率が同一であり、かつ前記第1の単位期間において前記第1の通信機および前記第2の通信機の送信期間および受信期間の割合が同一である場合、前記第1の単位期間における前記第1の通信機の第1の消費電力は、前記第1の単位期間における前記第2の通信機の第2の消費電力よりも高い。第2の単位期間における第1の期間は、前記第2の単位期間における第2の期間と同一である、または前記第2の期間未満である。前記第1の期間において、前記第1の通信機は、前記データリンクレベルよりも上位レベルの通信のための第1の通信接続を第3の通信機と確立できる。前記第2の期間において、前記第2の通信機は、前記データリンクレベルの通信のための第2の通信接続を第4の通信機と確立できる。第2の無線通信端末は、無線通信を行う前記第3の通信機と、無線通信を行う前記第4の通信機とを有する。前記第2の無線通信端末は、前記第3の通信機によって前記スキャン要求を送信するスキャンを実行することにより、前記第1の状態で動作中の前記第1の通信機を有する無線通信端末が存在するか否かを確認する。前記第4の通信機によって送信された第1の時間情報が前記第2の通信機によって受信されない場合、前記算出部は、前記第0の時間情報に基づいて前記第1の切換時刻および前記第2の切換時刻を算出する。前記第0の時間情報は、前記第1の通信機の前記第1の状態および前記第2の状態の切換タイミングに関する情報である。前記第1の時間情報が前記第2の通信機によって受信された場合、前記算出部は、前記第1の時間情報に基づいて前記第1の切換時刻および前記第2の切換時刻を算出する。前記第1の時間情報は、スキャンが前記第2の無線通信端末によって次に実行される時刻を示す次スキャン時刻に関する情報である。前記第2の切換時刻は、前記第1の切換時刻よりも後の時刻である。前記第1の時間情報が前記第2の通信機によって受信されない場合、前記切換制御部は、前記第1の状態である前記第1の通信機の状態を、前記第0の時間情報に基づいて算出された前記第1の切換時刻に前記第1の状態から前記第2の状態に切り換える。前記第1の時間情報が前記第2の通信機によって受信されない場合、前記切換制御部は、前記第2の状態である前記第1の通信機の状態を、前記第0の時間情報に基づいて算出された前記第2の切換時刻に前記第2の状態から前記第1の状態に切り換える。前記第1の時間情報が前記第2の通信機によって受信されたときに前記第1の通信機の状態が前記第1の状態であった場合、前記切換制御部は、前記第1の通信機の状態を、前記第1の時間情報に基づいて算出された前記第1の切換時刻に前記第1の状態から前記第2の状態に切り換える。前記第1の時間情報が前記第2の通信機によって受信されたときに前記第1の通信機の状態が前記第2の状態であった場合、前記第1の通信機は前記第2の状態を継続し、かつ前記切換制御部は、前記第1の通信機の状態を、前記第1の時間情報に基づいて算出された前記第2の切換時刻に前記第2の状態から前記第1の状態に切り替える。
本発明の第2の態様によれば、第1の態様において、前記第1の無線通信端末は、前記第2の通信機によって第2の時間情報を前記第4の通信機に送信する送信制御部をさらに有してもよい。前記第2の時間情報は、前記第1の時間情報に基づいて算出された前記第2の切換時刻に前記切換制御部が前記第1の通信機に与えた第1の指示により、前記第1の通信機の状態が前記第2の状態から前記第1の状態に切り換わった時刻を示す。前記第1の指示は、前記第1の通信機の状態を前記第2の状態から前記第1の状態に切り換える指示である。時刻が、前記第1の時間情報に基づいて算出された前記第1の切換時刻になるまでに接続要求が前記第1の通信機によって受信されなかった場合、前記送信制御部は、前記第2の通信機によって前記第2の時間情報を前記第4の通信機に送信してもよい。前記接続要求は、前記データリンクレベルよりも上位レベルの前記通信のための通信接続の要求を示す。
本発明の第3の態様によれば、第2の態様において、前記送信制御部はさらに、前記第2の通信機によって第3の時間情報を前記第4の通信機に送信してもよい。前記第3の時間情報は、前記第1の時間情報に基づいて算出された前記第1の切換時刻に前記切換制御部が前記第1の通信機に与えた第2の指示により、前記第1の通信機の状態が前記第1の状態から前記第2の状態に切り換わった時刻を示す。前記第2の指示は、前記第1の通信機の状態を前記第1の状態から前記第2の状態に切り換える指示である。前記時刻が、前記第1の時間情報に基づいて算出された前記第1の切換時刻になるまでに前記接続要求が前記第1の通信機によって受信されなかった場合、前記送信制御部はさらに、前記第2の通信機によって前記第3の時間情報を前記第4の通信機に送信してもよい。
本発明の第4の態様によれば、第1の態様において、前記算出部はさらに、次第1の切換時刻の次の前記第1の切換時刻である次次第1の切換時刻を算出してもよい。前記次第1の切換時刻は、前記第1の時間情報に基づいて算出された前記第1の切換時刻の次の前記第1の切換時刻である。次第2の切換時刻から前記次次第1の切換時刻までの時間は、前記第2の切換時刻から前記次第1の切換時刻までの時間よりも長くてもよい。前記次第2の切換時刻は、前記第1の時間情報に基づいて算出された前記第2の切換時刻の次の前記第2の切換時刻である。
本発明の第5の態様によれば、第1の態様において、前記第4の通信機によって送信された延長情報が前記第2の通信機によって受信された場合、前記算出部は、前記延長情報に基づいて、次第1の切換時刻の次の前記第1の切換時刻である次次第1の切換時刻を算出してもよい。前記延長情報は、前記第1の通信機に前記第1の状態の継続時間を延長させることを示す。前記次第1の切換時刻は、前記第1の時間情報に基づいて算出された前記第1の切換時刻の次の前記第1の切換時刻である。
本発明の第6の態様によれば、第1の態様において、前記第4の通信機によって送信された延長情報が前記第2の通信機によって受信された場合、前記算出部は、前記延長情報に基づいて前記第1の切換時刻を算出してもよい。前記延長情報は、前記第1の通信機に前記第1の状態の継続時間を延長させることを示す。
本発明の第7の態様によれば、第2の無線通信端末は、第3の通信機と、第4の通信機と、第2のメモリと、生成部と、送信制御部と、スキャン制御部とを有する。前記第2の通信機および前記第4の通信機は、無線通信を行う。第3の単位期間において前記第3の通信機および前記第4の通信機の通信稼働率が同一であり、かつ前記第3の単位期間において前記第3の通信機および前記第4の通信機の送信期間および受信期間の割合が同一である場合、前記第3の単位期間における前記第3の通信機の第1の消費電力は、前記第3の単位期間における前記第4の通信機の第2の消費電力よりも高い。第4の単位期間において、第3の期間は、第4の期間と同一である、または前記第4の期間未満である。前記第3の期間において、前記第3の通信機は、データリンクレベルよりも上位レベルの通信のための第1の通信接続を第1の通信機と確立できる。前記第4の期間において、前記第4の通信機は、前記データリンクレベルの通信のための第2の通信接続を第2の通信機と確立できる。前記第2のメモリは、変更不可能なスキャン周期情報を記憶する。前記スキャン周期情報は、スキャンの周期を示す。第1の無線通信端末は、無線通信を行う前記第1の通信機と、無線通信を行う前記第2の通信機とを有する。前記第1の通信機の状態は、第1の状態から第2の状態に切り換わり、または前記第2の状態から前記第1の状態に切り換わる。前記第1の通信機の状態が前記第1の状態である場合、前記第1の通信機は、データリンクレベルのスキャン要求に応答できる。前記第1の通信機の状態が前記第2の状態である場合、前記第1の通信機は、前記スキャン要求に応答できない。前記スキャン制御部は、前記スキャン周期情報が示す周期で、前記第3の通信機によって前記スキャン要求を送信する前記スキャンを実行することにより、前記第1の状態で動作中の前記第1の通信機を有する無線通信端末が存在するか否かを確認する。前記生成部は、前記スキャン周期情報に基づいて算出される次スキャン時刻を基準に第1の時間情報を生成する。前記次スキャン時刻は、前記第3の通信機を使用する前記スキャンが次に実行される時刻である。前記第1の時間情報は、前記次スキャン時刻に関する情報である。前記送信制御部は、前記第4の通信機によって前記第1の時間情報を前記第2の通信機に送信する。
本発明の第8の態様によれば、第7の態様において、前記第2の通信機によって送信された第2の時間情報が前記第4の通信機によって受信された場合、前記生成部は、前記第2の時間情報に基づいて前記次スキャン時刻を補正することにより前記第1の時間情報を生成してもよい。前記第2の時間情報は、前記第2の状態である前記第1の通信機の状態が前記第2の状態から前記第1の状態に切り換わった時刻を示す。
本発明の第9の態様によれば、第8の態様において、前記第2の通信機によって送信された第3の時間情報が前記第4の通信機によって受信された場合、前記生成部は、前記第2の時間情報および前記第3の時間情報に基づいて前記次スキャン時刻を補正することにより前記第1の時間情報を生成してもよい。前記第3の時間情報は、前記第1の状態である前記第1の通信機の状態が前記第1の状態から前記第2の状態に切り換わった時刻を示す。
本発明の第10の態様によれば、第7の態様において、前記第1の時間情報が送信された後に前記第3の通信機を使用することにより実行された前記スキャンにおいて、前記第1の状態で動作中の前記第1の通信機を有する前記無線通信端末が存在しないことを前記スキャン制御部が確認した場合、前記送信制御部は、前記第4の通信機によって延長情報を前記第2の通信機に送信してもよい。前記延長情報は、前記第1の通信機に前記第1の状態の継続時間を延長させることを示す。
本発明の第11の態様によれば、無線通信システムは、第1の無線通信端末と、第2の無線通信端末とを有する。前記第1の無線通信端末は、第1の通信機と、第2の通信機と、第1のメモリと、算出部と、切換制御部とを有する。前記第1の通信機および前記第2の通信機は、無線通信を行う。前記第1のメモリは、第0の時間情報を記憶する第1のメモリ。前記算出部は、第1の切換時刻および第2の切換時刻を算出する。前記切換制御部は、第1の状態である前記第1の通信機の状態を前記第1の切換時刻に前記第1の状態から第2の状態に切り換え、かつ前記第2の状態である前記第1の通信機の状態を前記第2の切換時刻に前記第2の状態から前記第1の状態に切り換える。前記第1の通信機の状態が前記第1の状態である場合、前記第1の通信機は、データリンクレベルのスキャン要求に応答できる。前記第1の通信機の状態が前記第2の状態である場合、前記第1の通信機は、前記スキャン要求に応答できない。第1の単位期間において前記第1の通信機および前記第2の通信機の通信稼働率が同一であり、かつ前記第1の単位期間において前記第1の通信機および前記第2の通信機の送信期間および受信期間の割合が同一である場合、前記第1の単位期間における前記第1の通信機の第1の消費電力は、前記第1の単位期間における前記第2の通信機の第2の消費電力よりも高い。第2の単位期間における第1の期間は、前記第2の単位期間における第2の期間と同一である、または前記第2の期間未満である。前記第1の期間において、前記第1の通信機は、前記データリンクレベルよりも上位レベルの通信のための第1の通信接続を第3の通信機と確立できる。前記第2の期間において、前記第2の通信機は、前記データリンクレベルの通信のための第2の通信接続を第4の通信機と確立できる。前記第2の無線通信端末は、前記第3の通信機と、前記第4の通信機と、第2のメモリと、生成部と、送信制御部と、スキャン制御部とを有する。前記第3の通信機および前記第4の通信機は、無線通信を行う。前記スキャン制御部は、前記第3の通信機によって前記スキャン要求を送信するスキャンを実行することにより、前記第1の状態で動作中の前記第1の通信機を有する無線通信端末が存在するか否かを確認する。前記第4の通信機によって送信された第1の時間情報が前記第2の通信機によって受信されない場合、前記算出部は、前記第0の時間情報に基づいて前記第1の切換時刻および前記第2の切換時刻を算出する。前記第0の時間情報は、前記第1の通信機の前記第1の状態および前記第2の状態の切換タイミングに関する情報である。前記第1の時間情報が前記第2の通信機によって受信された場合、前記算出部は、前記第1の時間情報に基づいて前記第1の切換時刻および前記第2の切換時刻を算出する。前記第1の時間情報は、スキャンが前記第2の無線通信端末によって次に実行される時刻を示す次スキャン時刻に関する情報である。前記第2の切換時刻は、前記第1の切換時刻よりも後の時刻である。前記第1の時間情報が前記第2の通信機によって受信されない場合、前記切換制御部は、前記第1の状態である前記第1の通信機の状態を、前記第0の時間情報に基づいて算出された前記第1の切換時刻に前記第1の状態から前記第2の状態に切り換える。前記第1の時間情報が前記第2の通信機によって受信されない場合、前記切換制御部は、前記第2の状態である前記第1の通信機の状態を、前記第0の時間情報に基づいて算出された前記第2の切換時刻に前記第2の状態から前記第1の状態に切り換える。前記第1の時間情報が前記第2の通信機によって受信されたときに前記第1の通信機の状態が前記第1の状態であった場合、前記切換制御部は、前記第1の通信機の状態を、前記第1の時間情報に基づいて算出された前記第1の切換時刻に前記第1の状態から前記第2の状態に切り換える。前記第1の時間情報が前記第2の通信機によって受信されたときに前記第1の通信機の状態が前記第2の状態であった場合、前記第1の通信機は前記第2の状態を継続し、かつ前記切換制御部は、前記第1の通信機の状態を、前記第1の時間情報に基づいて算出された前記第2の切換時刻に前記第2の状態から前記第1の状態に切り替える。第3の単位期間において前記第3の通信機および前記第4の通信機の通信稼働率が同一であり、かつ前記第3の単位期間において前記第3の通信機および前記第4の通信機の送信期間および受信期間の割合が同一である場合、前記第3の単位期間における前記第3の通信機の第1の消費電力は、前記第3の単位期間における前記第4の通信機の第2の消費電力よりも高い。第4の単位期間において、第3の期間は、第4の期間と同一である、または前記第4の期間未満である。前記第3の期間において、前記第3の通信機は、前記第1の通信接続を第1の通信機と確立できる。前記第4の期間において、前記第4の通信機は、前記第2の通信接続を第2の通信機と確立できる。前記第2のメモリは、変更不可能なスキャン周期情報を記憶する。前記スキャン周期情報は、前記スキャンの周期を示す。前記スキャン制御部は、前記スキャン周期情報が示す周期で、前記第3の通信機を使用して前記スキャンを実行する。前記生成部は、前記スキャン周期情報に基づいて算出される次スキャン時刻を基準に第1の時間情報を生成する。前記次スキャン時刻は、前記第3の通信機を使用する前記スキャンが次に実行される時刻である。前記送信制御部は、前記第4の通信機によって前記第1の時間情報を前記第2の通信機に送信する。
本発明の第12の態様によれば、無線通信方法は、第1の無線通信端末によって実行される第1のステップと、第2のステップと、第3のステップと、第4のステップと、第5のステップと、第6のステップとを有する。前記第1の無線通信端末は、第1の通信機と、第2の通信機と、第1のメモリとを有する。前記第1の通信機および前記第2の通信機は、無線通信を行う。前記第1のメモリは、第0の時間情報を記憶する。第1の状態である前記第1の通信機の状態は、第1の切換時刻に前記第1の状態から第2の状態に切り換わり、かつ前記第2の状態である前記第1の通信機の状態は第2の切換時刻に前記第2の状態から前記第1の状態に切り換わる。前記第1の通信機の状態が前記第1の状態である場合、前記第1の通信機は、データリンクレベルのスキャン要求に応答できる。前記第1の通信機の状態が前記第2の状態である場合、前記第1の通信機は、前記スキャン要求に応答できない。第1の単位期間において前記第1の通信機および前記第2の通信機の通信稼働率が同一であり、かつ前記第1の単位期間において前記第1の通信機および前記第2の通信機の送信期間および受信期間の割合が同一である場合、前記第1の単位期間における前記第1の通信機の第1の消費電力は、前記第1の単位期間における前記第2の通信機の第2の消費電力よりも高い。第2の単位期間における第1の期間は、前記第2の単位期間における第2の期間と同一である、または前記第2の期間未満である。前記第1の期間において、前記第1の通信機は、前記データリンクレベルよりも上位レベルの通信のための第1の通信接続を第3の通信機と確立できる。前記第2の期間において、前記第2の通信機は、前記データリンクレベルの通信のための第2の通信接続を第4の通信機と確立できる。第2の無線通信端末は、無線通信を行う前記第3の通信機と、無線通信を行う前記第4の通信機とを有する。前記第2の無線通信端末は、前記第3の通信機によって前記スキャン要求を送信するスキャンを実行することにより、前記第1の状態で動作中の前記第1の通信機を有する無線通信端末が存在するか否かを確認する。前記第4の通信機によって送信された第1の時間情報が前記第2の通信機によって受信されない場合、前記第1のステップにおいて、前記第1の無線通信端末は、前記第0の時間情報に基づいて前記第1の切換時刻および前記第2の切換時刻を算出する。前記第0の時間情報は、前記第1の通信機の前記第1の状態および前記第2の状態の切換タイミングに関する情報である。前記第1の時間情報が前記第2の通信機によって受信された場合、前記第2のステップにおいて、前記第1の無線通信端末は、前記第1の時間情報に基づいて前記第1の切換時刻および前記第2の切換時刻を算出する。前記第1の時間情報は、スキャンが前記第2の無線通信端末によって次に実行される時刻を示す次スキャン時刻に関する情報である。前記第2の切換時刻は、前記第1の切換時刻よりも後の時刻である。前記第1の時間情報が前記第2の通信機によって受信されない場合、前記第3のステップにおいて、前記第1の無線通信端末は、前記第1の状態である前記第1の通信機の状態を、前記第0の時間情報に基づいて算出された前記第1の切換時刻に前記第1の状態から前記第2の状態に切り換える。前記第1の時間情報が前記第2の通信機によって受信されない場合、前記第4のステップにおいて、前記第1の無線通信端末は、前記第2の状態である前記第1の通信機の状態を、前記第0の時間情報に基づいて算出された前記第2の切換時刻に前記第2の状態から前記第1の状態に切り換える。前記第1の時間情報が前記第2の通信機によって受信されたときに前記第1の通信機の状態が前記第1の状態であった場合、前記第5のステップにおいて、前記第1の無線通信端末は、前記第1の通信機の状態を、前記第1の時間情報に基づいて算出された前記第1の切換時刻に前記第1の状態から前記第2の状態に切り換える。前記第1の時間情報が前記第2の通信機によって受信されたときに前記第1の通信機の状態が前記第2の状態であった場合、前記第1の通信機は前記第2の状態を継続し、かつ前記第6のステップにおいて、前記第1の無線通信端末は、前記第1の通信機の状態を、前記第1の時間情報に基づいて算出された前記第2の切換時刻に前記第2の状態から前記第1の状態に切り替える。
本発明の第13の態様によれば、無線通信方法は、第2の無線通信端末によって実行される第1のステップと、第2のステップと、第3のステップとを有する。前記第2の無線通信端末は、無線通信を行う第3の通信機と、無線通信を行う第4の通信機と、第2のメモリとを有する。第3の単位期間において前記第3の通信機および前記第4の通信機の通信稼働率が同一であり、かつ前記第3の単位期間において前記第3の通信機および前記第4の通信機の送信期間および受信期間の割合が同一である場合、前記第3の単位期間における前記第3の通信機の第1の消費電力は、前記第3の単位期間における前記第4の通信機の第2の消費電力よりも高い。第4の単位期間において、第3の期間は、第4の期間と同一である、または前記第4の期間未満である。前記第3の期間において、前記第3の通信機は、データリンクレベルよりも上位レベルの通信のための第1の通信接続を第1の通信機と確立できる。前記第4の期間において、前記第4の通信機は、前記データリンクレベルの通信のための第2の通信接続を第2の通信機と確立できる。前記第2のメモリは、変更不可能なスキャン周期情報を記憶する。前記スキャン周期情報は、スキャンの周期を示す。第1の無線通信端末は、無線通信を行う前記第1の通信機と、無線通信を行う前記第2の通信機とを有する。前記第1の通信機の状態は、第1の状態から第2の状態に切り換わり、または前記第2の状態から前記第1の状態に切り換わる。前記第1の通信機の状態が前記第1の状態である場合、前記第1の通信機は、データリンクレベルのスキャン要求に応答できる。前記第1の通信機の状態が前記第2の状態である場合、前記第1の通信機は、前記スキャン要求に応答できない。前記第1のステップにおいて、前記第2の無線通信端末は、前記スキャン周期情報が示す周期で、前記第3の通信機によって前記スキャン要求を送信するスキャンを実行することにより、前記第1の状態で動作中の前記第1の通信機を有する無線通信端末が存在するか否かを確認する。前記第2のステップにおいて、前記第2の無線通信端末は、前記スキャン周期情報に基づいて算出される次スキャン時刻を基準に第1の時間情報を生成する。前記次スキャン時刻は、前記第3の通信機を使用する前記スキャンが次に実行される時刻である。前記第1の時間情報は、前記次スキャン時刻に関する情報である。前記第3のステップにおいて、前記第2の無線通信端末は、前記第4の通信機によって前記第1の時間情報を前記第2の通信機に送信する。
本発明の第14の態様によれば、プログラムは、第1のステップと、第2のステップと、第3のステップと、第4のステップと、第5のステップと、第6のステップとを第1の無線通信端末のコンピュータに実行させるためのプログラムである。前記第1の無線通信端末は、第1の通信機と、第2の通信機と、第1のメモリとを有する。前記第1の通信機および前記第2の通信機は、無線通信を行う。前記第1のメモリは、第0の時間情報を記憶する。第1の状態である前記第1の通信機の状態は、第1の切換時刻に前記第1の状態から第2の状態に切り換わり、かつ前記第2の状態である前記第1の通信機の状態は第2の切換時刻に前記第2の状態から前記第1の状態に切り換わる。前記第1の通信機の状態が前記第1の状態である場合、前記第1の通信機は、データリンクレベルのスキャン要求に応答できる。前記第1の通信機の状態が前記第2の状態である場合、前記第1の通信機は、前記スキャン要求に応答できない。第1の単位期間において前記第1の通信機および前記第2の通信機の通信稼働率が同一であり、かつ前記第1の単位期間において前記第1の通信機および前記第2の通信機の送信期間および受信期間の割合が同一である場合、前記第1の単位期間における前記第1の通信機の第1の消費電力は、前記第1の単位期間における前記第2の通信機の第2の消費電力よりも高い。第2の単位期間における第1の期間は、前記第2の単位期間における第2の期間と同一である、または前記第2の期間未満である。前記第1の期間において、前記第1の通信機は、前記データリンクレベルよりも上位レベルの通信のための第1の通信接続を第3の通信機と確立できる。前記第2の期間において、前記第2の通信機は、前記データリンクレベルの通信のための第2の通信接続を第4の通信機と確立できる。第2の無線通信端末は、無線通信を行う前記第3の通信機と、無線通信を行う前記第4の通信機とを有する。前記第2の無線通信端末は、前記第3の通信機によって前記スキャン要求を送信するスキャンを実行することにより、前記第1の状態で動作中の前記第1の通信機を有する無線通信端末が存在するか否かを確認する。前記第4の通信機によって送信された第1の時間情報が前記第2の通信機によって受信されない場合、前記第1のステップにおいて、前記第1の無線通信端末は、前記第0の時間情報に基づいて前記第1の切換時刻および前記第2の切換時刻を算出する。前記第0の時間情報は、前記第1の通信機の前記第1の状態および前記第2の状態の切換タイミングに関する情報である。前記第1の時間情報が前記第2の通信機によって受信された場合、前記第2のステップにおいて、前記第1の無線通信端末は、前記第1の時間情報に基づいて前記第1の切換時刻および前記第2の切換時刻を算出する。前記第1の時間情報は、スキャンが前記第2の無線通信端末によって次に実行される時刻を示す次スキャン時刻に関する情報である。前記第2の切換時刻は、前記第1の切換時刻よりも後の時刻である。前記第1の時間情報が前記第2の通信機によって受信されない場合、前記第4のステップにおいて、前記コンピュータは、前記第2の状態である前記第1の通信機の状態を、前記第0の時間情報に基づいて算出された前記第2の切換時刻に前記第2の状態から前記第1の状態に切り換える。前記第1の時間情報が前記第2の通信機によって受信されたときに前記第1の通信機の状態が前記第1の状態であった場合、前記第3のステップにおいて、前記コンピュータは、前記第1の通信機の状態を、前記第1の時間情報に基づいて算出された前記第1の切換時刻に前記第1の状態から前記第2の状態に切り換える。前記第1の時間情報が前記第2の通信機によって受信されたときに前記第1の通信機の状態が前記第1の状態であった場合、前記第5のステップにおいて、前記第1の無線通信端末は、前記第1の通信機の状態を、前記第1の時間情報に基づいて算出された前記第1の切換時刻に前記第1の状態から前記第2の状態に切り換える。前記第1の時間情報が前記第2の通信機によって受信されたときに前記第1の通信機の状態が前記第2の状態であった場合、前記第1の通信機は前記第2の状態を継続し、かつ前記第6のステップにおいて、前記第1の無線通信端末は、前記第1の通信機の状態を、前記第1の時間情報に基づいて算出された前記第2の切換時刻に前記第2の状態から前記第1の状態に切り替える。
本発明の第15の態様によれば、プログラムは、第1のステップと、第2のステップと、第3のステップとを第2の無線通信端末のコンピュータに実行させるためのプログラムである。前記第2の無線通信端末は、無線通信を行う第3の通信機と、無線通信を行う第4の通信機と、第2のメモリとを有する。第3の単位期間において前記第3の通信機および前記第4の通信機の通信稼働率が同一であり、かつ前記第3の単位期間において前記第3の通信機および前記第4の通信機の送信期間および受信期間の割合が同一である場合、前記第3の単位期間における前記第3の通信機の第1の消費電力は、前記第3の単位期間における前記第4の通信機の第2の消費電力よりも高い。第4の単位期間において、第3の期間は、第4の期間と同一である、または前記第4の期間未満である。前記第3の期間において、前記第3の通信機は、データリンクレベルよりも上位レベルの通信のための第1の通信接続を第1の通信機と確立できる。前記第4の期間において、前記第4の通信機は、前記データリンクレベルの通信のための第2の通信接続を第2の通信機と確立できる。前記第2のメモリは、変更不可能なスキャン周期情報を記憶する。前記スキャン周期情報は、スキャンの周期を示す。第1の無線通信端末は、無線通信を行う前記第1の通信機と、無線通信を行う前記第2の通信機とを有する。前記第1の通信機の状態は、第1の状態から第2の状態に切り換わり、または前記第2の状態から前記第1の状態に切り換わる。前記第1の通信機の状態が前記第1の状態である場合、前記第1の通信機は、データリンクレベルのスキャン要求に応答できる。前記第1の通信機の状態が前記第2の状態である場合、前記第1の通信機は、前記スキャン要求に応答できない。前記第1のステップにおいて、前記第2の無線通信端末は、前記スキャン周期情報が示す周期で、前記第3の通信機によって前記スキャン要求を送信するスキャンを実行することにより、前記第1の状態で動作中の前記第1の通信機を有する無線通信端末が存在するか否かを確認する。前記第2のステップにおいて、前記第2の無線通信端末は、前記スキャン周期情報に基づいて算出される次スキャン時刻を基準に第1の時間情報を生成する。前記次スキャン時刻は、前記第3の通信機を使用する前記スキャンが次に実行される時刻である。前記第1の時間情報は、前記次スキャン時刻に関する情報である。前記第3のステップにおいて、前記第2の無線通信端末は、前記第4の通信機によって前記第1の時間情報を前記第2の通信機に送信する。
上記の各態様によれば、第2の無線通信端末は、第4の通信機によって第1の無線通信端末に第1の時間情報を送信する。第1の無線通信端末の第1の通信機は、第2の無線通信端末がスキャンを実行しない時間は第2の状態であり、かつスキャンが実行されるときまでに第1の状態になる。このため、上記の各態様は、第1の無線通信端末の消費電力を抑え、かつ第1の無線通信端末の発見に必要な時間を短縮させることができる。
本発明の第1の実施形態の無線通信システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態の第1の無線通信端末のハードウェア構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態の第2の無線通信端末のハードウェア構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態の第1の無線通信端末の動作の手順を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態の第1の無線通信端末の動作の手順を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態の第2の無線通信端末の動作の手順を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態における通信の手順を示すシーケンス図である。 本発明の第1の実施形態における通信の手順を示すシーケンス図である。 本発明の第1の実施形態における通信の手順を示すシーケンス図である。 本発明の第1の実施形態の第1の変形例の第1の無線通信端末のハードウェア構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態の第2の変形例の第2の無線通信端末のハードウェア構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態の第3の変形例の第2の無線通信端末のハードウェア構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態の第1の無線通信端末のハードウェア構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態の第1の無線通信端末の動作の手順を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態の第2の無線通信端末の動作の手順を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態における通信の手順を示すシーケンス図である。 本発明の第2の実施形態における通信の手順を示すシーケンス図である。 本発明の第2の実施形態における通信の手順を示すシーケンス図である。 本発明の第2の実施形態における通信の手順を示すシーケンス図である。 本発明の第2の実施形態における通信の手順を示すシーケンス図である。 本発明の第2の実施形態の変形例の第1の無線通信端末のハードウェア構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態の第1の無線通信端末の動作の手順を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態の第1の無線通信端末の動作の手順を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態における通信の手順を示すシーケンス図である。 本発明の第3の実施形態における通信の手順を示すシーケンス図である。 本発明の第4の実施形態の第1の無線通信端末の動作の手順を示すフローチャートである。 本発明の第4の実施形態の第1の無線通信端末の動作の手順を示すフローチャートである。 本発明の第4の実施形態の第2の無線通信端末の動作の手順を示すフローチャートである。 本発明の第4の実施形態における通信の手順を示すシーケンス図である。 本発明の第4の実施形態における通信の手順を示すシーケンス図である。 本発明の第4の実施形態における通信の手順を示すシーケンス図である。 本発明の第4の実施形態における通信の手順を示すシーケンス図である。 本発明の第4の実施形態における通信の手順を示すシーケンス図である。 従来技術のAPおよびSTAの動作を示すシーケンス図である。
図面を参照し、本発明の実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態の無線通信システム11の構成を示している。図1に示すように、無線通信システム11は、第1の無線通信端末101と第2の無線通信端末201とを有する。第1の無線通信端末101および第2の無線通信端末201は、無線通信を行う。図1では、1つの第1の無線通信端末101と1つの第2の無線通信端末201とが示されている。複数の第1の無線通信端末101または複数の第2の無線通信端末201が存在してもよい。
図2は、第1の無線通信端末101のハードウェア構成を示している。図2に示すように、第1の無線通信端末101は、プロセッサ111と、第1の通信機121と、第2の通信機131と、第1のメモリ141とを有する。プロセッサ111は、算出部112と、切換制御部113とを有する。
図3は、第2の無線通信端末201のハードウェア構成を示している。図3に示すように、第2の無線通信端末201は、プロセッサ211と、第3の通信機221と、第4の通信機231と、第2のメモリ241とを有する。プロセッサ211は、生成部212と、送信制御部213と、スキャン制御部214とを有する。
第1の無線通信端末101および第2の無線通信端末201の概略構成を説明する。第1の通信機121および第2の通信機131は、無線通信を行う。第1のメモリ141は、第0の時間情報を記憶する。算出部112は、第1の切換時刻および第2の切換時刻を算出する。切換制御部113は、第1の状態である第1の通信機121の状態を第1の切換時刻に第1の状態から第2の状態に切り換え、かつ第2の状態である第1の通信機121の状態を第2の切換時刻に第2の状態から第1の状態に切り換える。第1の通信機121の状態が第1の状態である場合、第1の通信機121は、データリンクレベルのスキャン要求に応答できる。第1の通信機121の状態が第2の状態である場合、第1の通信機121は、スキャン要求に応答できない。第1の単位期間において第1の通信機121および第2の通信機131の通信稼働率が同一であり、かつ第1の単位期間において第1の通信機121および第2の通信機131の送信期間および受信期間の割合が同一である場合、第1の単位期間における第1の通信機121の第1の消費電力は、第1の単位期間における第2の通信機131の第2の消費電力よりも高い。第2の単位期間における第1の期間は、第2の単位期間における第2の期間と同一である、または第2の期間未満である。第1の期間において、第1の通信機121は、データリンクレベルよりも上位レベルの通信のための第1の通信接続を第3の通信機221と確立できる。第2の期間において、第2の通信機131は、データリンクレベルの通信のための第2の通信接続を第4の通信機231と確立できる。
第2の無線通信端末201は、第3の通信機221によってスキャン要求を送信するスキャンを実行することにより、第1の状態で動作中の第1の通信機121を有する無線通信端末が存在するか否かを確認する。第4の通信機231によって送信された第1の時間情報が第2の通信機131によって受信されない場合、算出部112は、第0の時間情報に基づいて第1の切換時刻および第2の切換時刻を算出する。第0の時間情報は、第1の通信機121の第1の状態および第2の状態の切換タイミングに関する情報である。第1の時間情報が第2の通信機131によって受信された場合、算出部112は、第1の時間情報に基づいて第1の切換時刻および第2の切換時刻を算出する。第1の時間情報は、スキャンが第2の無線通信端末201によって次に実行される時刻を示す次スキャン時刻に関する情報である。第2の切換時刻は、第1の切換時刻よりも後の時刻である。
第1の時間情報が第2の通信機131によって受信されない場合、切換制御部113は、第1の状態である第1の通信機121の状態を、第0の時間情報に基づいて算出された第1の切換時刻に第1の状態から第2の状態に切り換える。第1の時間情報が第2の通信機131によって受信されない場合、切換制御部113は、第2の状態である第1の通信機121の状態を、第0の時間情報に基づいて算出された第2の切換時刻に第2の状態から第1の状態に切り換える。第1の時間情報が第2の通信機131によって受信されたときに第1の通信機121の状態が第1の状態であった場合、切換制御部113は、第1の通信機121の状態を、第1の時間情報に基づいて算出された第1の切換時刻に第1の状態から第2の状態に切り換える。第1の時間情報が第2の通信機131によって受信されたときに第1の通信機121の状態が第2の状態であった場合、第1の通信機121は第2の状態を継続し、かつ切換制御部113は、第1の通信機121の状態を、第1の時間情報に基づいて算出された第2の切換時刻に第2の状態から第1の状態に切り替える。
第3の単位期間において第3の通信機221および第4の通信機231の通信稼働率が同一であり、かつ第3の単位期間において第3の通信機221および第4の通信機231の送信期間および受信期間の割合が同一である場合、第3の単位期間における第3の通信機221の第1の消費電力は、第3の単位期間における第4の通信機231の第2の消費電力よりも高い。第4の単位期間において、第3の期間は、第4の期間と同一である、または第4の期間未満である。第3の期間において、第3の通信機221は、データリンクレベルよりも上位レベルの通信のための第1の通信接続を第1の通信機121と確立できる。第4の期間において、第4の通信機231は、データリンクレベルの通信のための第2の通信接続を第2の通信機131と確立できる。第2のメモリ241は、変更不可能なスキャン周期情報を記憶する。スキャン周期情報は、スキャンの周期を示す。スキャン制御部214は、スキャン周期情報が示す周期で、第3の通信機221によってスキャン要求を送信するスキャンを実行することにより、第1の状態で動作中の第1の通信機121を有する無線通信端末が存在するか否かを確認する。生成部212は、スキャン周期情報に基づいて算出される次スキャン時刻を基準に第1の時間情報を生成する。次スキャン時刻は、第3の通信機221を使用するスキャンが次に実行される時刻である。第1の時間情報は、次スキャン時刻に関する情報である。送信制御部213は、第4の通信機231によって第1の時間情報を第2の通信機131に送信する。
第1の無線通信端末101の第1の通信機121は、第2の無線通信端末201がスキャンを実行しない時間は第2の状態であり、かつスキャンが実行されるときまでに第1の状態になる。このため、第1の無線通信端末101の消費電力が抑えられる。第1の通信機121は、第2の無線通信端末201によってスキャンが実行されたとき、スキャン要求に応答できる。このため、第2の無線通信端末201は、第1の無線通信端末101をより短時間で発見することができる。
第1の無線通信端末101の第1の通信機121は、親機として動作するアクセスポイント(AP)である。第2の無線通信端末201の第3の通信機221は、子機として動作するステーション(STA)である。データリンクレベル(データリンク層)は、OSI(Open Systems Interconnection)参照モデルの1つの層である。スキャン要求およびその応答は、データリンクレベルのメッセージである。例えば、データリンクレベルよりも上位レベルの通信は、アプリケーションレベルのデータ通信である。例えば、第1の通信機121および第3の通信機221は、IEEE802.11の動作を行う。第1の通信機121および第3の通信機221は、子機がアクティブスキャンを行う他の無線通信方式の動作を行ってもよい。例えば、第2の通信機131および第4の通信機231は、Bluetooth(登録商標)の動作を行ってもよい。第2の通信機131および第4の通信機231は、NFC、RFID、TransferJet(登録商標)、および赤外線通信などのいずれの動作を行ってもよい。
第1の無線通信端末101および第2の無線通信端末201の詳細な構成について説明する。第1の無線通信端末101は、1つまたは複数のプロセッサを有する。図2において、1つのプロセッサ111が示されている。プロセッサ111は、第1の無線通信端末101のコンピュータである。例えば、プロセッサ111は、CPU(Central Processing Unit)で構成されている。プロセッサ111は、第1の無線通信端末101の動作を制御する。算出部112および切換制御部113が複数のプロセッサに分散してもよい。
例えば、プロセッサ111の機能は、プロセッサ111の動作を規定する命令を含むプログラムをプロセッサ111が読み込んで実行することにより、ソフトウェアの機能として実現可能である。このプログラムは、例えばフラッシュメモリのような「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」により提供されてもよい。また、上述したプログラムは、このプログラムが保存された記憶装置等を有するコンピュータから、伝送媒体を介して、あるいは伝送媒体中の伝送波により第1の無線通信端末101に伝送されてもよい。プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように、情報を伝送する機能を有する媒体である。また、上述したプログラムは、前述した機能の一部を実現してもよい。さらに、上述したプログラムは、前述した機能をコンピュータに既に記録されているプログラムとの組合せで実現できる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
図2において、算出部112および切換制御部113が、プロセッサ111上で動作するソフトウェアにより機能する例が示されている。算出部112および切換制御部113は、特定用途向け集積回路(ASIC)またはFPGA(Field−Programmable Gate Array)で構成されてもよい。
例えば、第1の通信機121は、無線モジュールである。第1の通信機121は、ベースバンド回路122と、RF回路123と、アンテナ124とを有する。ベースバンド回路122およびRF回路123は、第1の通信回路を構成する。ベースバンド回路122は、プロセッサ111からの指示に従いデジタル信号処理を行い、デジタル信号をD/A変換によりアナログ信号に変換する。ベースバンド回路122によって生成されたアナログ信号はRF回路123に出力される。また、ベースバンド回路122は、RF回路123から出力されたアナログ信号をA/D変換によりデジタル信号に変換し、かつデジタル信号に対する処理を行う。ベースバンド回路122によってデジタル信号に対して行われる処理のうち、MAC(Media Access Control)層の処理の一部は、プロセッサ111によって制御される。MAC層は、データリンクレベルに含まれる。
RF回路123は、ベースバンド回路122から出力されたアナログ信号を搬送波の周波数帯のアナログ信号に変調する。RF回路123によって変調されたアナログ信号は、アンテナ124に出力される。また、RF回路123は、アンテナ124から出力された搬送波の周波数帯のアナログ信号を復調する。RF回路123によって復調されたアナログ信号は、ベースバンド回路122に出力される。アンテナ124は、RF回路123から出力されたアナログ信号を電波に変換し、かつ電波を第2の無線通信端末201に送信する。また、アンテナ124は、第2の無線通信端末201から送信された電波を受信し、かつ受信された電波をアナログ信号に変換する。アンテナ124によって処理されたアナログ信号は、RF回路123に出力される。
例えば、第2の通信機131は、無線モジュールである。第2の通信機131は、ベースバンド回路132と、RF回路133と、アンテナ134とを有する。ベースバンド回路132およびRF回路133は、第2の通信回路を構成する。ベースバンド回路132の機能は、ベースバンド回路122の機能と同様である。RF回路133の機能は、RF回路123の機能と同様である。アンテナ134の機能は、アンテナ124の機能と同様である。
第1の通信機121は、第1の通信プロトコルに従って無線通信を行う。第2の通信機131は、第1の通信プロトコルと異なる第2の通信プロトコルに従って無線通信を行う。第1の通信プロトコルおよび第2の通信プロトコルは、少なくともデータリンク層のプロトコルを含む。
第1の単位期間は、第1の通信機121および第2の通信機131の消費電力の関係を定義するための期間である。例えば、第1の単位期間は、1秒である。例えば、通信稼働率が0%である場合、第1の通信機121と第2の通信機131とのそれぞれは、送信および受信が全く行われていない状態である。通信稼働率が100%である場合、第1の通信機121と第2の通信機131とのそれぞれは、送信および受信が常に行われている状態である。通信稼働率が50%である場合、第1の通信機121と第2の通信機131とのそれぞれは、送信および受信が50%の期間で行われている状態である。例えば、第1の単位期間に占める第1の通信機121および第2の通信機131の送信期間の割合は80%であり、かつ第1の単位期間に占める第1の通信機121および第2の通信機131の受信期間の割合は20%である。第1の通信機121および第2の通信機131の送信期間および受信期間の割合が同一である場合、いずれの通信稼働率においても、第1の通信機121の第1の消費電力は、第2の通信機131の第2の消費電力よりも大きい。第1の単位期間は、1秒以外の期間であってもよい。ここで例示した通信稼働率は0%、50%、100%であるが、他の通信稼働率においても第1の通信機121および第2の通信機131の消費電力の関係は同様である。また、ここで送信および受信の割合として、送信が80%であり、かつ受信が20%である場合を例示したが、他の割合の場合においても第1の通信機121および第2の通信機131の消費電力の関係は同様である。
第2の単位期間は、第1の通信機121および第2の通信機131が通信接続を確立できる期間の関係を定義するための期間である。第2の単位期間において、第1の通信機121および第2の通信機131は、通信接続の確立のための処理を行うことができる。例えば、第2の単位期間は、10分である。例えば、第2の通信機131は、10分間の全てにおいて通信接続を確立できる。一方、第1の通信機121は、10分間のうち2分間のみ通信接続を確立できる。上記の10分間において、第1の無線通信端末101は動作している。例えば、上記の10分間のうち8分間は、第1の通信機121のみの電源が切られている、あるいは第1の通信機121のみスリープ(省電力)状態である。あるいは、上記の10分間のうち8分間は、第1の通信機121を含む第1の無線通信端末101の全体がスリープ(省電力)状態である。これらの理由により、第1の通信機121が通信接続を確立できる時間は10分間のうち2分間のみである。第1の無線通信端末101の全体がスリープ(省電力)状態である場合においても、第2の通信機131は通信接続を確立できる。第2の単位期間は、10分以外の期間であってもよい。
プロセッサ111は、データまたは情報を第1の通信機121または第2の通信機131によって第2の無線通信端末201に送信する。具体的には、プロセッサ111は、データまたは情報が第2の無線通信端末201に送信されるように第1の通信機121または第2の通信機131を制御する。つまり、プロセッサ111は、第2の無線通信端末201に対するデータまたは情報を第1の通信機121または第2の通信機131に送信させる。これによって、第1の通信機121または第2の通信機131は、データまたは情報を第2の無線通信端末201に送信する。プロセッサ111は、データまたは情報を第1の通信機121または第2の通信機131によって第2の無線通信端末201から受信する。具体的には、プロセッサ111は、データまたは情報が第2の無線通信端末201から受信されるように第1の通信機121または第2の通信機131を制御する。つまり、プロセッサ111は、第2の無線通信端末201から送信されたデータまたは情報を第1の通信機121または第2の通信機131に受信させる。これによって、第1の通信機121または第2の通信機131は、データまたは情報を第2の無線通信端末201から受信する。
第1のメモリ141は、揮発性または不揮発性のメモリである。第1のメモリ141は、第0の時間情報を記憶する。第1のメモリ141は、プロセッサ111を動作させるためのプログラムを記憶してもよい。
第1の無線通信端末101は、図2に示されていない構成を有してもよい。例えば、第1の無線通信端末101は、モニタおよび操作部の少なくとも1つを有してもよい。
図2に示すように、アンテナ124およびアンテナ134は、通信機内に配置されている。アンテナ124およびアンテナ134は、通信機外に配置されてもよい。アンテナ124が第1の通信機121内に配置され、かつアンテナ134が第2の通信機131外に配置されてもよい。あるいは、アンテナ124が第1の通信機121外に配置され、かつアンテナ134が第2の通信機131内に配置されてもよい。図2に示すように、アンテナ124およびアンテナ134は、互いに異なるアンテナとして構成されている。1つのアンテナが第1の通信機121と第2の通信機131とで共用されてもよい。
第2の無線通信端末201は、1つまたは複数のプロセッサを有する。図3において、1つのプロセッサ211が示されている。プロセッサ211は、第2の無線通信端末201のコンピュータである。例えば、プロセッサ211は、CPUで構成されている。プロセッサ211は、第2の無線通信端末201の動作を制御する。生成部212、送信制御部213、およびスキャン制御部214が複数のプロセッサに分散してもよい。
例えば、プロセッサ211の機能は、プロセッサ211の動作を規定する命令を含むプログラムをプロセッサ211が読み込んで実行することにより、ソフトウェアの機能として実現可能である。このプログラムの実現形態は、プロセッサ111の機能を実現するプログラムの実現形態と同様である。
図3において、生成部212、送信制御部213、およびスキャン制御部214が、プロセッサ211上で動作するソフトウェアにより機能する例が示されている。生成部212、送信制御部213、およびスキャン制御部214は、ASICまたはFPGAで構成されてもよい。
例えば、第3の通信機221は、無線モジュールである。第3の通信機221は、ベースバンド回路222と、RF回路223と、アンテナ224とを有する。ベースバンド回路222およびRF回路223は、第3の通信回路を構成する。ベースバンド回路222は、プロセッサ211からの指示に従いデジタル信号処理を行い、デジタル信号をD/A変換によりアナログ信号に変換する。ベースバンド回路222によって生成されたアナログ信号はRF回路223に出力される。また、ベースバンド回路222は、RF回路223から出力されたアナログ信号をA/D変換によりデジタル信号に変換し、かつデジタル信号に対する処理を行う。ベースバンド回路222によってデジタル信号に対して行われる処理のうち、MAC層の処理の一部は、プロセッサ211によって制御される。
RF回路223は、ベースバンド回路222から出力されたアナログ信号を搬送波の周波数帯のアナログ信号に変調する。RF回路223によって変調されたアナログ信号は、アンテナ224に出力される。また、RF回路223は、アンテナ224から出力された搬送波の周波数帯のアナログ信号を復調する。RF回路223によって復調されたアナログ信号は、ベースバンド回路222に出力される。アンテナ224は、RF回路223から出力されたアナログ信号を電波に変換し、かつ電波を第1の無線通信端末101に送信する。また、アンテナ224は、第1の無線通信端末101から送信された電波を受信し、かつ受信された電波をアナログ信号に変換する。アンテナ224によって処理されたアナログ信号は、RF回路223に出力される。
例えば、第4の通信機231は、無線モジュールである。第4の通信機231は、ベースバンド回路232と、RF回路233と、アンテナ234とを有する。ベースバンド回路232およびRF回路233は、第4の通信回路を構成する。ベースバンド回路232の機能は、ベースバンド回路222の機能と同様である。RF回路233の機能は、RF回路223の機能と同様である。アンテナ234の機能は、アンテナ224の機能と同様である。
第3の通信機221は、第1の通信プロトコルに従って無線通信を行う。第4の通信機231は、第2の通信プロトコルに従って無線通信を行う。
第3の単位期間は、第3の通信機221および第4の通信機231の消費電力の関係を定義するための期間である。例えば、第3の単位期間は、1秒である。第3の単位期間における第3の通信機221および第4の通信機231の消費電力の関係は、第1の単位期間における第1の通信機121および第2の通信機131の消費電力の関係と同様である。
第4の単位期間は、第3の通信機221および第4の通信機231が通信接続を確立できる期間の関係を定義するための期間である。例えば、第4の単位期間は、10分である。第4の単位期間において第3の通信機221および第4の通信機231が通信接続を確立できる期間の関係は、第2の単位期間において第1の通信機121および第2の通信機131が通信接続を確立できる期間の関係と同様である。
プロセッサ211は、データまたは情報を第3の通信機221または第4の通信機231によって第1の無線通信端末101に送信する。具体的には、プロセッサ211は、データまたは情報が第1の無線通信端末101に送信されるように第3の通信機221または第4の通信機231を制御する。つまり、プロセッサ211は、第1の無線通信端末101に対するデータまたは情報を第3の通信機221または第4の通信機231に送信させる。これによって、第3の通信機221または第4の通信機231は、データまたは情報を第1の無線通信端末101に送信する。プロセッサ211は、データまたは情報を第3の通信機221または第4の通信機231によって第1の無線通信端末101から受信する。具体的には、プロセッサ211は、データまたは情報が第1の無線通信端末101から受信されるように第3の通信機221または第4の通信機231を制御する。つまり、プロセッサ211は、第1の無線通信端末101から送信されたデータまたは情報を第3の通信機221または第4の通信機231に受信させる。これによって、第3の通信機221または第4の通信機231は、データまたは情報を第1の無線通信端末101から受信する。
第2のメモリ241は、不揮発性のメモリである。第2のメモリ241は、スキャン周期情報を記憶する。第2のメモリ241は、プロセッサ211を動作させるためのプログラムを記憶してもよい。
第2の無線通信端末201は、図3に示されていない構成を有してもよい。例えば、第2の無線通信端末201は、モニタおよび操作部の少なくとも1つを有してもよい。
図3に示すように、アンテナ224およびアンテナ234は、通信機内に配置されている。アンテナ224およびアンテナ234は、通信機外に配置されてもよい。アンテナ224が第3の通信機221内に配置され、かつアンテナ234が第4の通信機231外に配置されてもよい。あるいは、アンテナ224が第3の通信機221外に配置され、かつアンテナ234が第4の通信機231内に配置されてもよい。図3に示すように、アンテナ224およびアンテナ234は、互いに異なるアンテナとして構成されている。1つのアンテナが第3の通信機221と第4の通信機231とで共用されてもよい。
第1の状態および第2の状態は、第1の無線通信端末101における第1の通信機121の動作状態を示している。第1の状態は、第1の通信機121が、第1の通信機121に適用された無線通信方式において定義された親機としての動作を行っている状態である。例えば、IEEE802.11における第1の状態は、Beaconの送信およびProbe Responseの送信が可能な状態である。Probe Responseは、スキャン要求であるProbe Requestに対するスキャン応答である。第1の状態である第1の通信機121は、BeaconおよびProbe Responseの送信に加えて、IEEE802.11のAPとしての動作を行ってもよい。IEEE802.11のAPとしての動作は、STAからの接続の受け入れおよび認証などである。IEEE802.11において接続の受け入れは、接続要求の受信および接続要求応答の送信を含む。IEEE802.11における接続要求は、Association Requestである。IEEE802.11における接続要求応答は、Association Responseである。接続要求および接続要求応答は、データリンクレベルのメッセージである。
第2の状態は、第1の通信機121が、第1の通信機121に適用された無線通信方式において定義された親機としての動作を行っていない状態である。例えば、IEEE802.11における第2の状態は、Beaconの送信およびProbe Responseの送信が不可能な状態である。例えば、第2の状態は、以下のような状態である。
(第2の状態の第1の例)
第1の無線通信端末101が動作しており、かつ第1の通信機121も動作している。しかし、親機としての動作の開始がプロセッサ111によって指示されていない。例えば、第1の通信機121が動作を開始した後、親機としての動作の開始がプロセッサ111によって指示されない場合がある。あるいは、第1の通信機121に対して親機としての動作の停止がプロセッサ111によって指示された後、親機としての動作の開始がプロセッサ111によって指示されない場合がある。
(第2の状態の第2の例)
第1の無線通信端末101が動作している。しかし、第1の通信機121はスリープ(省電力)状態にある。あるいは、第1の通信機121には電力が供給されていない。
(第2の状態の第3の例)
第1の無線通信端末101がスリープ(省電力)状態にあり、かつ第1の通信機121もスリープ(省電力)状態にある。あるいは、第1の通信機121には電力が供給されていない。
第0の時間情報(基準時間情報)は、第1の状態から第2の状態への移行のタイミングおよび第2の状態から第1の状態への移行のタイミングを示す。第0の時間情報によって示される時間は、絶対時間および相対時間のいずれであってもよい。第0の時間情報が移行のタイミングを示すことができる限り、第0の時間情報の形態は、その他の形態でも構わない。
例えば、第0の時間情報は、プロセッサ111を動作させるためのプログラムに書き込まれた値である。第0の時間情報は、不揮発性の第1のメモリ141に書き込まれた値であってもよい。例えば、第0の時間情報は、製造過程において不揮発性の第1のメモリ141に書き込まれる。あるいは、製品が出荷された後、ユーザが操作部を操作することにより、第0の時間情報は不揮発性の第1のメモリ141に書き込まれる。第2の通信機131が第0の時間情報を他の端末から受信し、かつ受信された第0の時間情報が不揮発性または揮発性の第1のメモリ141に書き込まれてもよい。図示しない有線または無線の他の通信機を使用する通信により第0の時間情報が他の端末から受信され、かつ受信された第0の時間情報が不揮発性または揮発性の第1のメモリ141に書き込まれてもよい。第0の時間情報が記録された記録媒体が第1の無線通信端末101に接続され、かつその記録媒体から読み出された第0の時間情報が不揮発性または揮発性の第1のメモリ141に書き込まれてもよい。第1の無線通信端末101の動作に基づいて第0の時間情報が変更されてもよい。例えば、第1の無線通信端末101のバッテリー残量が少なくなるにつれて第1の通信機121が第1の状態を継続する時間が短くなるように第0の時間情報が変更されてもよい。
第1の時間情報は、第2の無線通信端末201の第3の通信機221が次回のスキャンを行うタイミングを示す。第1の時間情報によって示される時間は、絶対時間および相対時間のいずれであってもよい。第1の時間情報が次回のスキャンを行うタイミングを示すことができる限り、第1の時間情報の形態は、その他の形態でも構わない。
第1の切換時刻は、第1の通信機121の状態が第1の状態から第2の状態に切り換わる時刻である。切換制御部113は、第1の切換時刻に親機動作停止指示を第1の通信機121に与えることにより、第1の通信機121の状態を第1の状態から第2の状態に切り換える。親機動作停止指示は、第1の通信機121に親機としての動作を停止させる指示である。第2の切換時刻は、第1の通信機121の状態が第2の状態から第1の状態に切り換わる時刻である。第2の切換時刻は、第1の切換時刻よりも後の時刻である。切換制御部113は、第2の切換時刻に親機動作開始指示を第1の通信機121に与えることにより、第1の通信機121の状態を第2の状態から第1の状態に切り換える。親機動作開始指示は、第1の通信機121に親機としての動作を開始させる指示である。
例えば、スキャン周期情報は、常に一定の周期を示す。例えば、スキャン周期情報が示す周期は10秒である。一定の周期は、10秒以外の周期であってもよい。あるいは、スキャン周期情報は、変化する周期を示す。例えば、スキャン周期情報が示す周期は、10秒、20秒、30秒、・・・のように変化する。周期は、この例以外のように変化してもよい。スキャン周期情報の内容は、少なくともユーザアプリケーションからは変更できない。スキャン周期情報の内容は、プロセッサ111から変更できなくてもよい。
第1の無線通信端末101の動作を説明する。図4および図5は、第1の無線通信端末101の動作を示している。図4および図5に示す動作において、第1の通信機121および第2の通信機131は、前述した消費電力の関係を維持する。図4以外のフローチャートの説明においても、前述した消費電力の関係は維持される。図4および図5に示す動作が開始される前の任意のタイミングにおいて、第2の通信機131および第4の通信機231は、データリンクレベルの通信が可能な状態になる。
(ステップS101)
プロセッサ111は、第2の通信機131によって、第2の通信接続を第4の通信機231と確立する。つまり、プロセッサ111は、第2の通信接続の確立を第2の通信機131に指示する。第2の通信機131は、第2の通信接続を第4の通信機231と確立する。これによって、第1の無線通信端末101と第2の無線通信端末201との間で、第2の通信機131および第4の通信機231を介した第2の通信接続が確立される。ステップS101における処理が行われた後、ステップS102における処理が行われる。
第2の通信接続の確立に関して、第1の無線通信端末101は第2の無線通信端末201に対して接続の確立を行う、または第2の無線通信端末201から接続を受け入れる。第2の通信機131および第4の通信機231が対応する無線通信方式の種類によっては、端末の役割が、接続を行う役割または接続を受け入れる役割に限定される。例えば、第1の無線通信端末101は、接続を行う役割を有し、かつ第2の無線通信端末201は、接続を受け入れる役割を有する。あるいは、第1の無線通信端末101は、接続を受け入れる役割を有し、かつ第2の無線通信端末201は、接続を行う役割を有する。端末の役割が限定されない場合、第1の無線通信端末101および第2の無線通信端末201は、接続の実行と接続の受け入れとの両方が可能である。第2の通信接続の確立に関して、一方の端末から他方の端末に対する1回のみの通信が行われる。あるいは、一方の端末と他方の端末との間で複数回の通信が行われる。
(ステップS102)
第4の通信機231によって第1の時間情報が送信された場合、第2の通信機131は、第1の時間情報を受信する。算出部112は、第2の通信機131を監視し、かつ第1の時間情報が受信されたか否かを判断する。第1の時間情報が受信されたと算出部112が判断した場合、ステップS104における処理が行われる。最初の第1の時間情報が受信されるまで、算出部112は、第1の時間情報が受信されていないと判断する。第1の時間情報が受信されたと算出部112が判断した後、新たな第1の時間情報が受信されるまで、算出部112は、第1の時間情報が受信されていないと判断する。第1の時間情報が受信されていないと算出部112が判断した場合、ステップS112における処理が行われる。
第1の時間情報が絶対時間で示される場合、第1の無線通信端末101と第2の無線通信端末201とにおいて時刻が同期している必要がある。時刻の同期のための処理は、図4および図5に示されていないタイミングで行われる。例えば、親機として動作している第1の無線通信端末101によって送信される報知信号に含まれる時間情報に基づいて、子機として動作している第2の無線通信端末201がタイマを更新することにより、時刻の同期が行われてもよい。例えば、IEEE802.11において、報知信号はBeaconである。例えば、IEEE802.11において、タイマはTSFタイマである。第2の通信機131に適用された無線通信方式におけるタイミング同期の仕組みが利用されてもよい。あるいは、その無線通信方式におけるタイミング同期の仕組みとは異なる仕組みが利用されてもよい。例えば、第2の通信機131および第4の通信機231を使用する通信により時刻の同期が行われてもよい。あるいは、図示しない有線または無線の他の通信機を使用する通信により時刻の同期が行われてもよい。あるいは、図示しない操作部を介してユーザが設定を行うことにより時刻の同期が行われてもよい。
(ステップS112)
算出部112は、第2の切換時刻が算出済みであるか否かを判断する。第2の切換時刻が算出済みであると算出部112が判断した場合、ステップS111における処理が行われる。第2の切換時刻が算出済みではないと算出部112が判断した場合、ステップS103における処理が行われる。図4および図5に示す動作が開始されたとき、第2の切換時刻はまだ算出されていない。ステップS103における処理により第2の切換時刻が算出された後、第2の切換時刻は算出済みである。
(ステップS111)
算出部112は、第1の無線通信端末101における現在時刻が第2の切換時刻に到達したか否かを判断する。第1の無線通信端末101における現在時刻が第2の切換時刻に到達したと算出部112が判断した場合、ステップS103における処理が行われる。第1の無線通信端末101における現在時刻が第2の切換時刻に到達していないと算出部112が判断した場合、ステップS105における処理が行われる。
(ステップS103)
算出部112は、第0の時間情報に基づいて第1の切換時刻および第2の切換時刻を算出する。例えば、第1の切換時刻および第2の切換時刻は、以下のように算出される。
第0の時間情報によって、状態移行のタイミングが絶対時間で示される場合について説明する。例えば、第0の時間情報は、“1000秒における第1の状態への移行、1060秒における第2の状態への移行、1150秒における第1の状態への移行、および1210秒における第2の状態への移行”である。第1の切換時刻は、第0の時間情報における第1の状態から第2の状態への移行のタイミングである。第2の切換時刻は、第1の切換時刻よりも後であり、かつ第2の状態から第1の状態への移行のタイミングである。
第0の時間情報によって、状態移行のタイミングが相対時間で示される場合について説明する。例えば、第0の時間情報は、“60秒の第1の状態および90秒の第2の状態の繰り返し”である。例えば、第1の切換時刻は、前回算出された第2の切換時刻に、第0の時間情報が示す第1の状態の継続時間を加えた時刻である。第2の切換時刻は、このように算出された第1の切換時刻に、第0の時間情報が示す第2の状態の継続時間を加えた時刻である。第1の切換時刻および第2の切換時刻が最初に算出される場合、第2の切換時刻は第1の無線通信端末101における現在時刻であってもよい。例えば、第1の切換時刻および第2の切換時刻が最初に算出される時刻は、第1の無線通信端末101の電源がオンになり、かつ第2の通信機131により第2の通信接続が第4の通信機231と確立された直後の時刻である。算出部112によって算出された第1の切換時刻および第2の切換時刻は、切換制御部113に通知される。第1の切換時刻および第2の切換時刻が最初に算出される場合、第2の切換時刻は、第1の無線通信端末101における現在時刻よりも若干遅い時刻であってもよい。つまり、算出部112による処理時間と、算出部112から切換制御部113までの信号の遅延時間とが考慮されてもよい。具体的には、第2の切換時刻は、上記の処理時間および遅延時間の合計以上の時間を第1の無線通信端末101における現在時刻に加えた時刻であってもよい。第2の切換時刻が算出された後、切換制御部113は第1の通信機121を第1の状態に確実に切り換えることができる。第1の切換時刻および第2の切換時刻が最初に算出される場合、第1の切換時刻は、このように算出された第2の切換時刻から、第0の時間情報が示す第2の状態の継続時間を減算した時刻である。その場合、第1の切換時刻は過去の時刻を示し得るが、第1の切換時刻は無視されてもよい。
(ステップS104)
算出部112は、第1の時間情報に基づいて第1の切換時刻および第2の切換時刻を算出する。例えば、第1の切換時刻および第2の切換時刻は、以下のように算出される。
第1の時間情報によって、状態移行のタイミングが絶対時間で示される場合について説明する。例えば、第1の時間情報は、“1100秒”である。例えば、第1の切換時刻は、算出部112が第1の時間情報を第2の通信機131によって受信した時刻である。第1の切換時刻は、算出部112が第1の時間情報を第2の通信機131によって受信した時刻よりも若干遅い時刻であってもよい。つまり、算出部112による処理時間と、算出部112から切換制御部113までの信号の遅延時間とが考慮されてもよい。具体的には、第1の切換時刻は、算出部112が第1の時間情報を第2の通信機131によって受信した時刻に上記の処理時間および遅延時間の合計以上の時間を加えた時刻であってもよい。第2の切換時刻は、第1の時間情報が示すタイミングよりも若干早い時刻である。切換制御部113が親機動作開始指示を第1の通信機121に与えるタイミングから、第1の通信機121が実際に第1の状態になり、かつBeaconおよびProbe Responseの送信が可能となるタイミングまでの遅延時間が考慮される。つまり、第2の切換時刻は、第1の時間情報が示すタイミングから上記の遅延時間以上の時間を減算した時刻である。
第1の時間情報によって、状態移行のタイミングが相対時間で示される場合について説明する。例えば、第1の時間情報は、“20秒後”である。第1の切換時刻は、状態移行のタイミングが絶対時間で示される場合における第1の切換時刻と同一である。第2の切換時刻は、第1の無線通信端末101における現在時刻に第1の時間情報が示すタイミングを加えた時刻よりも若干早い時刻である。第2の切換時刻の算出において、算出部112による処理時間と、算出部112から切換制御部113までの信号の第1の遅延時間とが考慮される。つまり、第2の切換時刻は、第1の無線通信端末101における現在時刻に第1の時間情報が示すタイミングを加えた時刻から上記の処理時間および第1の遅延時間の合計以上の時間を減算した時刻であってもよい。さらに、第2の通信機131が第1の時間情報を受信するタイミングから、算出部112が第1の時間情報の受信通知を第2の通信機131から受け取るタイミングまでの第2の遅延時間が考慮されてもよい。つまり、第2の切換時刻は、上記の処理時間および第1の遅延時間が考慮された時刻から上記の第2の遅延時間以上の時間を減算した時刻であってもよい。さらに、第2の無線通信端末201において第1の時間情報が生成されるタイミングから第1の時間情報が送信されるタイミングまでの第3の遅延時間が考慮されてもよい。つまり、第2の切換時刻は、上記の処理時間、第1の遅延時間、および第2の遅延時間が考慮された時刻から上記の第3の遅延時間以上の時間を減算した時刻であってもよい。
(ステップS105)
ステップS103またはステップS104によって第1の切換時刻および第2の切換時刻が算出された後、切換制御部113は、第1の無線通信端末101における現在時刻が第1の切換時刻であるか否かを判断する。第1の無線通信端末101における現在時刻が第1の切換時刻であると切換制御部113が判断した場合、ステップS106における処理が行われる。第1の無線通信端末101における現在時刻が第1の切換時刻ではないと切換制御部113が判断した場合、ステップS108における処理が行われる。
(ステップS106)
切換制御部113は、第1の通信機121の状態が第1の状態であるか否かを判断する。例えば、切換制御部113が親機動作開始指示を第1の通信機121に与えたことがなければ、切換制御部113は、第1の通信機121の状態が第1の状態ではないと判断する。一方、切換制御部113が親機動作開始指示を第1の通信機121に与えたことがある場合、切換制御部113は以下のように判断する。その指示が最後に与えられた後、切換制御部113が親機動作停止指示を第1の通信機121に与えたことがない、かつ切換制御部113が第1の通信機121から親機動作停止の通知を受信していない場合、切換制御部113は、第1の通信機121の状態が第1の状態であると判断する。そうでない場合、切換制御部113は、第1の通信機121の状態が第1の状態ではないと判断する。切換制御部113は、状態を第1の通信機121に問い合せ、かつ第1の通信機121からの応答の内容に基づいて第1の通信機121の状態を判断してもよい。第1の通信機121の状態が第1の状態であると切換制御部113が判断した場合、ステップS107における処理が行われる。第1の通信機121の状態が第1の状態ではないと切換制御部113が判断した場合、ステップS108における処理が行われる。つまり、第1の切換時刻において第1の通信機121の状態が既に第2の状態であった場合、第1の通信機121は第2の状態を継続する。
(ステップS107)
切換制御部113は、親機動作停止指示を第1の通信機121に与えることにより、第1の通信機121の状態を第1の状態から第2の状態に切り換える。第1の通信機121の状態は、第1の状態から第2の状態に切り換わる。ステップS107における処理が行われた後、ステップS108における処理が行われる。
(ステップS108)
切換制御部113は、第1の無線通信端末101における現在時刻が第2の切換時刻であるか否かを判断する。第1の無線通信端末101における現在時刻が第2の切換時刻であると切換制御部113が判断した場合、ステップS109における処理が行われる。第1の無線通信端末101における現在時刻が第2の切換時刻ではないと切換制御部113が判断した場合、ステップS102における処理が行われる。
(ステップS109)
切換制御部113は、第1の通信機121の状態が第2の状態であるか否かを判断する。例えば、切換制御部113が親機動作開始指示を第1の通信機121に与えたことがなければ、切換制御部113は、第1の通信機121の状態が第2の状態であると判断する。一方、切換制御部113が親機動作開始指示を第1の通信機121に与えたことがある場合、切換制御部113は以下のように判断する。その指示が最後に与えられた後、切換制御部113が親機動作停止指示を第1の通信機121に与えたことがない、かつ切換制御部113が第1の通信機121から親機動作停止の通知を受信していない場合、切換制御部113は、第1の通信機121の状態が第2の状態ではないと判断する。そうでない場合、切換制御部113は、第1の通信機121の状態が第2の状態であると判断する。切換制御部113は、状態を第1の通信機121に問い合せ、かつ第1の通信機121からの応答の内容に基づいて第1の通信機121の状態を判断してもよい。第1の通信機121の状態が第2の状態であると切換制御部113が判断した場合、ステップS110における処理が行われる。第1の通信機121の状態が第2の状態ではないと切換制御部113が判断した場合、ステップS102における処理が行われる。つまり、第2の切換時刻において第1の通信機121の状態が既に第1の状態であった場合、第1の通信機121は第1の状態を継続する。
(ステップS110)
切換制御部113は、親機動作開始指示を第1の通信機121に与えることにより、第1の通信機121の状態を第2の状態から第1の状態に切り換える。第1の通信機121の状態は、第2の状態から第1の状態に切り換わる。ステップS110における処理が行われた後、ステップS102における処理が行われる。
図4および図5に示されていないタイミングで第1の無線通信端末101および第2の無線通信端末201が第1の通信機121および第3の通信機221を介して第1の通信接続を確立した場合、図4および図5における処理が行われない。その場合、第1の通信機121は、第1の状態を継続する。その場合、第1の通信機121および第3の通信機221を介した第1の通信接続が切断された後、図4および図5における処理がS102から行われる。
第1の通信機121の状態が第1の状態であるときの第1の無線通信端末101の動作を説明する。第3の通信機221によってスキャン要求が送信された場合、第1の通信機121は、スキャン要求を受信する。スキャン要求が受信された場合、プロセッサ111は、第1の通信機121によって、スキャン応答を第3の通信機221に送信する。
第3の通信機221によって接続要求が送信された場合、第1の通信機121は、接続要求を受信する。接続要求が受信された場合、プロセッサ111は、第1の通信機121によって、接続要求応答を第3の通信機221に送信し、かつ第1の通信接続を第3の通信機221と確立する。その後、プロセッサ111は、第1の通信機121によって、第3の通信機221と接続し、かつ第3の通信機221とデータ通信を行う。第1の無線通信端末101と第2の無線通信端末201との間で送信されるデータは、動画データ、静止画データ、音声データ、および文書データのいずれであってもよい。第2の無線通信端末201が何らかのセンサを有する場合、第1の無線通信端末101と第2の無線通信端末201との間で送信されるデータは、センサデータであってもよい。
第1の通信機121および第3の通信機221によって第1の通信接続が確立された後、第1の通信機121および第3の通信機221によるデータ通信において認証およびデータ通信の暗号化が行われてもよい。第2の通信機131および第4の通信機231によって第2の通信接続が確立された後、第2の通信機131および第4の通信機231によるデータ通信において認証およびデータ通信の暗号化が行われてもよい。
第2の無線通信端末201の動作を説明する。図6は、第2の無線通信端末201の動作を示している。図6に示す動作において、第3の通信機221および第4の通信機231は、前述した消費電力の関係を維持する。図6以外のフローチャートの説明においても、前述した消費電力の関係は維持される。図6に示す動作が開始される前の任意のタイミングにおいて、第2の通信機131および第4の通信機231は、データリンクレベルの通信が可能な状態になる。
(ステップS201)
プロセッサ211は、第4の通信機231によって、第2の通信接続を第2の通信機131と確立する。つまり、プロセッサ211は、第2の通信接続の確立を第4の通信機231に指示する。第4の通信機231は、第2の通信接続を第2の通信機131と確立する。これによって、第1の無線通信端末101と第2の無線通信端末201との間で、第2の通信機131および第4の通信機231を介した第2の通信接続が確立される。ステップS201における処理が行われた後、ステップS202における処理が行われる。
(ステップS202)
スキャン制御部214は、スキャン周期情報を第2のメモリ241から読み出す。スキャン制御部214は、スキャン周期情報が示す周期でスキャンの実行を開始する。スキャンの実行が開始された後、スキャン制御部214は、スキャン周期情報が示す周期で第3の通信機221によってスキャン要求を送信する。第3の通信機221によってスキャン要求が送信された後、第1の通信機121によってスキャン応答が送信された場合、第3の通信機221は、スキャン応答を受信する。第3の通信機221は、スキャン応答が受信されたか否かを示すスキャン完了結果をスキャン制御部214に通知する。図6において、スキャン要求の送信およびスキャン応答の受信に関する処理は示されていない。ステップS202における処理が行われた後、ステップS206における処理が行われる。
(ステップS206)
スキャンの実行が開始された後、スキャン制御部214は、第3の通信機221からのスキャン完了結果に基づいて、他の無線通信端末すなわち第1の無線通信端末101が発見されたか否かを判断する。第1の無線通信端末101が発見されたとスキャン制御部214が判断した場合、ステップS207における処理が行われる。第1の無線通信端末101が発見されなかったとスキャン制御部214が判断した場合、ステップS203における処理が行われる。
(ステップS207)
プロセッサ211は、第3の通信機221によって、発見された第1の無線通信端末101の第1の通信機121と第1の通信接続を確立する。さらに、プロセッサ211は、第3の通信機221によって、第1の通信機121と接続し、かつ第1の通信機121とデータ通信を行う。
(ステップS203)
生成部212は、スキャン周期情報および次スキャン時刻に基づいて第1の時間情報を生成する。具体的には、生成部212は、スキャン周期情報に基づいて次スキャン時刻を算出し、かつ次スキャン時刻を基準に第1の時間情報を生成する。ステップS203における処理が行われた後、ステップS204における処理が行われる。例えば、第1の時間情報は、以下のように生成される。
第1の時間情報によって、状態移行のタイミングが絶対時間で示される場合について説明する。生成部212は、第2のメモリ241に記憶されているスキャン周期情報と、前回のスキャン時刻とに基づいて次スキャン時刻を算出する。生成部212は、算出された次スキャン時刻を示す第1の時間情報を生成する。例えば、スキャン周期情報が示す周期が60秒であり、かつ前回のスキャン時刻が1000秒である場合、次スキャン時刻および第1の時間情報は1060秒を示す。
第1の時間情報によって、状態移行のタイミングが相対時間で示される場合について説明する。生成部212は、第2のメモリ241に記憶されているスキャン周期情報と、前回のスキャン時刻とに基づいて次スキャン時刻を算出する。生成部212は、算出された次スキャン時刻と、第2の無線通信端末201における現在時刻との差を算出し、かつ算出された差を示す第1の時間情報を生成する。例えば、スキャン周期情報が示す周期が60秒であり、かつ前回のスキャン時刻が1000秒である場合、次スキャン時刻は1060秒である。現在時刻が1020秒である場合、第1の時間情報は“40秒後”である。
(ステップS204)
送信制御部213は、第4の通信機231によって、第1の時間情報を第2の通信機131に送信する。ステップS204における処理が行われた後、ステップS205における処理が行われる。
(ステップS205)
スキャン制御部214は、第3の通信機221からのスキャン完了結果を待つ。第3の通信機221からスキャン完了結果が通知された場合、ステップS206における処理が行われる。
図7から図9は、第1の無線通信端末101および第2の無線通信端末201による通信の手順を示している。図7に示す通信が行われた後、図8に示す通信が行われる。図8に示す通信が行われた後、図9に示す通信が行われる。図7から図9を参照し、各端末の動作を説明する。
第1の無線通信端末101における絶対時刻が図7から図9の左端に記載されている。第2の無線通信端末201における絶対時刻が図7から図9の右端に記載されている。図示の都合のため、時刻を示す補助線の間隔は、各時刻の間隔に比例するとは限らない。図7から図9以外のシーケンス図の説明における時刻に対しても、上記の事項が適用される。各端末の動作は、以下の説明において例示された時刻によって限定されない。
第1の無線通信端末101において、プロセッサ111は第2の通信接続の確立を第2の通信機131に指示する(ステップS101)。第2の無線通信端末201において、プロセッサ211は第2の通信接続の確立を第4の通信機231に指示する(ステップS201)。第2の通信機131および第4の通信機231は、第2の通信接続を確立する(ステップS101およびステップS201)。
第2の通信接続が確立された後、第2の通信機131は、第2の通信接続の確立通知を算出部112に与える(ステップS101)。算出部112は、第2の通信接続の確立通知を第2の通信機131から受け取る(ステップS101)。算出部112は、第0の時間情報に基づいて第1の切換時刻および第2の切換時刻を算出する(ステップS103)。このとき、第1の無線通信端末101における現在時刻は1000秒である。算出部112は、算出された第1の切換時刻および第2の切換時刻を切換制御部113に通知する(ステップS103)。
例えば、算出部112が第2の通信接続の確立通知を第2の通信機131から受け取るタイミングから、切換制御部113が第1の切換時刻および第2の切換時刻の情報を算出部112から受け取るタイミングまでの遅延時間Aは1秒である。例えば、第0の時間情報は、“30秒の第1の状態および90秒の第2の状態の繰り返し”である。この例において、第1の通信機121は、親機動作開始指示により親機動作の開始を試みる。その2秒後に第1の通信機121は第1の状態になる。第2の通信接続が確立され、かつ算出部112が第2の通信接続の確立通知を第2の通信機131から受け取った後、算出部112は第1の切換時刻および第2の切換時刻を算出する。このときが初回の算出である。
式(1)が示すように、第2の切換時刻は、現在時刻(1000秒)と遅延時間A(1秒)との和(1001秒)である。
1000秒+1秒=1001秒 ・・・(1)
式(2)が示すように、第1の切換時刻は、第2の切換時刻(1001秒)と、第0の時間情報が示す第2の状態の継続時間(90秒)との差(911秒)である。
1001秒−90秒=911秒 ・・・(2)
第1の無線通信端末101における現在時刻が、第2の切換時刻である1001秒になったとき、切換制御部113は、親機動作開始指示を第1の通信機121に与えることにより、第1の通信機121に親機動作を開始させる(ステップS110)。第1の通信機121は、1001秒の2秒後である1003秒に第1の状態になる。
切換制御部113が親機動作開始指示を第1の通信機121に与えた後、算出部112は、第0の時間情報に基づいて第1の切換時刻および第2の切換時刻を再び算出する(ステップS103)。第1の切換時刻は、前回の第2の切換時刻(1001秒)に、第0の時間情報が示す第1の状態の継続時間(30秒)を加えた1031秒である。第2の切換時刻は、算出された第1の切換時刻(1031秒)に、第0の時間情報が示す第2の状態の継続時間(90秒)を加えた1121秒である。
第1の無線通信端末101における現在時刻が、第1の切換時刻である1031秒になったとき、切換制御部113は、親機動作停止指示を第1の通信機121に与えることにより、第1の通信機121に親機動作を停止させる(ステップS107)。第1の通信機121は、第2の状態になる。
第2の無線通信端末201において、スキャン制御部214はスキャン実行開始指示を第3の通信機221に与える(ステップS202)。例えば、ユーザは、操作部を操作することによりスキャン実行開始指示を入力する。第3の通信機221はスキャン要求を送信する。このとき、第2の無線通信端末201における現在時刻は1100秒である。このとき、第1の無線通信端末101の第1の通信機121は第2の状態である。このため、第1の通信機121はスキャン要求に応答できない。スキャン応答が所定時間得られないため、生成部212は第1の時間情報を生成する(ステップS203)。例えば、所定時間は1秒間である。
図7から図9に示す例において、第1の時間情報は相対時間で表される。スキャン周期情報が示す周期が60秒であり、かつ前回のスキャン時刻が1100秒であるため、次スキャン時刻は1160秒である。例えば、上記の所定時間が1秒間である場合、スキャン要求が送信された時刻(1100秒)の1秒後に第1の時間情報が生成される。この場合、第2の無線通信端末201における現在時刻が1101秒であるので、第1の時間情報は“59秒後”である。
生成部212は、第1の時間情報を送信制御部213に通知する(ステップS203)。送信制御部213は、第1の時間情報の送信指示を第4の通信機231に与え、かつ第4の通信機231によって第1の時間情報を第2の通信機131に送信する(ステップS204)。
第1の時間情報が受信されたとき、第2の通信機131は、第1の時間情報の受信通知を算出部112に与える(ステップS102)。算出部112は、第1の時間情報の受信通知を第2の通信機131から受け取る(ステップS102)。算出部112は、第1の時間情報に基づいて第1の切換時刻および第2の切換時刻を算出する(ステップS104)。このとき、第1の無線通信端末101における現在時刻は1103秒である。算出部112は、算出された第1の切換時刻および第2の切換時刻を切換制御部113に通知する(ステップS104)。
生成部212が第1の時間情報を生成するタイミングから送信制御部213が第4の通信機231によって第1の時間情報を送信するタイミングまでの遅延時間を遅延時間Bと定義したとき、第1の無線通信端末101は遅延時間Bを1秒と想定する。第2の通信機131が第1の時間情報を受信するタイミングから、算出部112が第1の時間情報の受信通知を第2の通信機131から受け取るタイミングまでの遅延時間Cは1秒である。算出部112が第1の時間情報の受信通知を第2の通信機131から受け取るタイミングから、切換制御部113が第1の切換時刻および第2の切換時刻の情報を算出部112から受け取るタイミングまでの遅延時間Dは1秒である。切換制御部113が親機動作開始指示を第1の通信機121に与えるタイミングから、第1の通信機121が第2の状態になるまでの想定時間は2秒である。
式(3)が示すように、第1の切換時刻は、算出部112が第1の時間情報の受信通知を受け取ったタイミング(1103秒)に遅延時間D(1秒)を加えた1104秒である。
1103秒+1秒=1104秒 ・・・(3)
式(4)が示すように、第2の切換時刻は、算出部112が第1の時間情報の受信通知を受け取ったタイミング(1103秒)に第1の時間情報が示す時間(59秒)を加えた時間から、想定時間(2秒)、遅延時間B(1秒)、遅延時間C(1秒)、および遅延時間D(1秒)を減算した1157秒である。
1103秒+59秒−2秒−1秒−1秒−1秒=1157秒 ・・・(4)
第1の無線通信端末101における現在時刻が、第1の切換時刻である1104秒になったとき、切換制御部113は、第1の通信機121が既に第2の状態であると判断する(ステップS106)。このため、切換制御部113は、第1の通信機121に第2の状態を継続させる。
第1の無線通信端末101における現在時刻が、第2の切換時刻である1157秒になったとき、切換制御部113は、親機動作開始指示を第1の通信機121に与えることにより、第1の通信機121に親機動作を開始させる(ステップS110)。第1の通信機121は、1157秒の2秒後である1159秒に第1の状態になる。
第2の無線通信端末201における現在時刻が1160秒になったとき、第3の通信機221はスキャン要求を送信する。このとき、第1の無線通信端末101の第1の通信機121は第1の状態である。このため、第1の通信機121はスキャン応答を送信する。第3の通信機221は、スキャン応答を受信する。スキャン応答が受信されたため、スキャン制御部214は、第1の無線通信端末101を発見する(ステップS206)。
本発明の各態様の無線通信方法は、図4および図5に示す動作に基づく。無線通信方法は、第1の無線通信端末101によって実行される第1のステップ(ステップS103)と、第2のステップ(ステップS104)と、第3のステップ(ステップS107)と、第4のステップ(ステップS110)と、第5のステップ(ステップS107)と、第6のステップ(ステップS110)とを有する。第4の通信機231によって送信された第1の時間情報が第2の通信機131によって受信されない場合、第1のステップにおいて、第1の無線通信端末101(算出部112)は、第0の時間情報に基づいて第1の切換時刻および第2の切換時刻を算出する。第1の時間情報が第2の通信機131によって受信された場合、第2のステップにおいて、第1の無線通信端末101(算出部112)は、第1の時間情報に基づいて第1の切換時刻および第2の切換時刻を算出する。
第1の時間情報が第2の通信機131によって受信されない場合、第3のステップにおいて、第1の無線通信端末101(切換制御部113)は、第1の状態である第1の通信機121の状態を、第0の時間情報に基づいて算出された第1の切換時刻に第1の状態から第2の状態に切り換える。第1の時間情報が第2の通信機131によって受信されない場合、第4のステップにおいて、第1の無線通信端末101(切換制御部113)は、第2の状態である第1の通信機121の状態を、第0の時間情報に基づいて算出された第2の切換時刻に第2の状態から第1の状態に切り換える。第1の時間情報が第2の通信機131によって受信されたときに第1の通信機121の状態が第1の状態であった場合、第5のステップにおいて、第1の無線通信端末101(切換制御部113)は、第1の通信機121の状態を、第1の時間情報に基づいて算出された第1の切換時刻に第1の状態から第2の状態に切り換える。第1の時間情報が第2の通信機131によって受信されたときに第1の通信機121の状態が第2の状態であった場合、第1の通信機121は第2の状態を継続し、かつ第6のステップにおいて、第1の無線通信端末101(切換制御部113)は、第1の通信機121の状態を、第1の時間情報に基づいて算出された第2の切換時刻に第2の状態から第1の状態に切り替える。
本発明の各態様の無線通信方法は、上記の第1から第6のステップに対応する処理以外の処理を有していなくてもよい。
本発明の各態様の他の無線通信方法は、図6に示す動作に基づく。無線通信方法は、第2の無線通信端末201によって実行される第1のステップ(ステップS202)と、第2のステップ(ステップS203)と、第3のステップ(ステップS204)とを有する。第1のステップにおいて、第2の無線通信端末201(スキャン制御部214)は、スキャン周期情報が示す周期で、第3の通信機221によってスキャン要求を送信するスキャンを実行することにより、第1の状態で動作中の第1の通信機121を有する無線通信端末が存在するか否かを確認する。第2のステップにおいて、第2の無線通信端末201(生成部212)は、スキャン周期情報に基づいて算出される次スキャン時刻を基準に第1の時間情報を生成する。第3のステップにおいて、第2の無線通信端末201(送信制御部213)は、第4の通信機231によって第1の時間情報を第2の通信機131に送信する。
本発明の各態様の他の無線通信方法は、上記の第1から第3のステップに対応する処理以外の処理を有していなくてもよい。
上記のように、第2の無線通信端末201は、第4の通信機231によって第1の無線通信端末101に第1の時間情報を送信する。第1の無線通信端末101の第1の通信機121は、第2の無線通信端末201がスキャンを実行しない時間は第2の状態であり、かつスキャンが実行されるときまでに第1の状態になる。このため、第1の実施形態は、第1の無線通信端末101の消費電力を抑え、かつ第1の無線通信端末101の発見に必要な時間を短縮させることができる。
(第1の実施形態の第1の変形例)
図10は、本発明の第1の実施形態の第1の変形例の第1の無線通信端末101aのハードウェア構成を示している。図10に示す構成について、図2に示す構成と異なる点を説明する。
第1の無線通信端末101aにおいて、図2に示す第1の無線通信端末101における第1の通信機121が第1の通信機121aに変更され、かつ図2に示す第1の無線通信端末101における第2の通信機131が第2の通信機131aに変更される。第1の通信機121aは、ベースバンド回路122と、RF回路123と、アンテナ124と、プロセッサ125とを有する。プロセッサ125は、ベースバンド回路122を制御する。第1の通信機121aにおいて、プロセッサ125以外の構成は、第1の通信機121における構成と同一である。第2の通信機131aは、ベースバンド回路132と、RF回路133と、アンテナ134と、プロセッサ135とを有する。プロセッサ135は、ベースバンド回路132を制御する。第2の通信機131aにおいて、プロセッサ135以外の構成は、第2の通信機131における構成と同一である。プロセッサ111は、プロセッサ125およびプロセッサ135を制御する。プロセッサ111、プロセッサ125、およびプロセッサ135は、互いに共同して無線通信を制御する。上記以外の点については、図10に示す構成は、図2に示す構成と同様である。
第1の通信機121aおよび第2の通信機131aのうち第1の通信機121aのみが図2に示す第1の通信機121に変更されてもよい。あるいは、第1の通信機121aおよび第2の通信機131aのうち第2の通信機131aのみが図2に示す第2の通信機131に変更されてもよい。
算出部112および切換制御部113は、プロセッサ111上で動作する。切換制御部113は、プロセッサ125上で動作してもよい。算出部112は、プロセッサ125またはプロセッサ135上で動作してもよい。切換制御部113がプロセッサ125上で動作する場合、算出部112はプロセッサ125またはプロセッサ135上で動作する。切換制御部113がプロセッサ111上で動作する場合、算出部112はプロセッサ111またはプロセッサ135上で動作する。
算出部112がプロセッサ125上で動作する場合、第1のメモリ141は、第1の通信機121a内に配置され、かつプロセッサ125からアクセスされてもよい。あるいは、算出部112がプロセッサ125上で動作する場合、第1のメモリ141は、第1の通信機121a外に配置され、かつプロセッサ125からアクセスされてもよい。
算出部112がプロセッサ135上で動作する場合、第1のメモリ141は、第2の通信機131a内に配置され、かつプロセッサ135からアクセスされてもよい。あるいは、算出部112がプロセッサ135上で動作する場合、第1のメモリ141は、第2の通信機131a外に配置され、かつプロセッサ135からアクセスされてもよい。
(第1の実施形態の第2の変形例)
図11は、本発明の第1の実施形態の第2の変形例の第2の無線通信端末201aのハードウェア構成を示している。図11に示す構成について、図3に示す構成と異なる点を説明する。
第2の無線通信端末201aにおいて、図3に示す第2の無線通信端末201における第3の通信機221が第3の通信機221aに変更され、かつ図3に示す第2の無線通信端末201における第4の通信機231が第4の通信機231aに変更される。第3の通信機221aは、ベースバンド回路222と、RF回路223と、アンテナ224と、プロセッサ225とを有する。プロセッサ225は、ベースバンド回路222を制御する。第3の通信機221aにおいて、プロセッサ225以外の構成は、第3の通信機221における構成と同一である。第4の通信機231aは、ベースバンド回路232と、RF回路233と、アンテナ234と、プロセッサ235とを有する。プロセッサ235は、ベースバンド回路232を制御する。第4の通信機231aにおいて、プロセッサ235以外の構成は、第4の通信機231における構成と同一である。プロセッサ211は、プロセッサ225およびプロセッサ235を制御する。プロセッサ211、プロセッサ225、およびプロセッサ235は、互いに共同して無線通信を制御する。上記以外の点については、図11に示す構成は、図3に示す構成と同様である。
第3の通信機221aおよび第4の通信機231aのうち第3の通信機221aのみが図3に示す第3の通信機221に変更されてもよい。あるいは、第3の通信機221aおよび第4の通信機231aのうち第4の通信機231aのみが図3に示す第4の通信機231に変更されてもよい。
生成部212、送信制御部213、およびスキャン制御部214は、プロセッサ211上で動作する。スキャン制御部214は、プロセッサ225上で動作してもよい。送信制御部213は、プロセッサ235上で動作してもよい。生成部212は、プロセッサ225またはプロセッサ235上で動作してもよい。スキャン制御部214がプロセッサ211上で動作する場合、生成部212はプロセッサ211またはプロセッサ235上で動作する。送信制御部213がプロセッサ211上で動作する場合、生成部212はプロセッサ211またはプロセッサ225上で動作する。
(第1の実施形態の第3の変形例)
図12は、本発明の第1の実施形態の第3の変形例の第2の無線通信端末201bのハードウェア構成を示している。図12に示す構成について、図11に示す構成と異なる点を説明する。
第2の無線通信端末201bにおいて、図11に示す第2の無線通信端末201aにおけるプロセッサ211がプロセッサ211bに変更され、かつ図11に示す第2の無線通信端末201aにおける第3の通信機221aが第3の通信機221bに変更される。プロセッサ211bは、生成部212と、送信制御部213とを有する。第3の通信機221bにおいて、図11に示す第2の無線通信端末201aにおけるプロセッサ225がプロセッサ225bに変更される。プロセッサ225bは、スキャン制御部214を有する。第2のメモリ241は、第3の通信機221b内に配置され、かつプロセッサ225bからアクセスされる。上記以外の点については、図12に示す構成は、図10に示す構成と同様である。
第4の通信機231aは、図3に示す第4の通信機231に変更されてもよい。第2のメモリ241が第3の通信機221b外に配置され、かつプロセッサ225bからアクセスされてもよい。
(第2の実施形態)
図13は、本発明の第2の実施形態の第1の無線通信端末101bのハードウェア構成を示している。図13に示す構成について、図2に示す構成と異なる点を説明する。
第1の無線通信端末101bにおいて、図2に示す第1の無線通信端末101におけるプロセッサ111がプロセッサ111bに変更される。プロセッサ111bは、算出部112と、切換制御部113と、送信制御部114とを有する。
送信制御部114は、第2の通信機131によって第2の時間情報を第4の通信機231に送信する。第2の時間情報は、第1の時間情報に基づいて算出された第2の切換時刻に切換制御部113が第1の通信機121に与えた第1の指示(親機動作開始指示)により、第1の通信機121の状態が第2の状態から第1の状態に切り換わった時刻を示す。第1の指示は、第1の通信機121の状態を第2の状態から第1の状態に切り換える指示である。時刻が、第1の時間情報に基づいて算出された第1の切換時刻になるまでに接続要求が第1の通信機121によって受信されなかった場合、送信制御部114は、第2の通信機131によって第2の時間情報を第4の通信機231に送信する。接続要求は、データリンクレベルよりも上位レベルの通信のための通信接続の要求を示す。
送信制御部114はさらに、第2の通信機131によって第3の時間情報を第4の通信機231に送信する。第3の時間情報は、第1の時間情報に基づいて算出された第1の切換時刻に切換制御部113が第1の通信機121に与えた第2の指示(親機動作停止指示)により、第1の通信機121の状態が第1の状態から第2の状態に切り換わった時刻を示す。第2の指示は、第1の通信機121の状態を第1の状態から第2の状態に切り換える指示である。時刻が、第1の時間情報に基づいて算出された第1の切換時刻になるまでに接続要求が第1の通信機121によって受信されなかった場合、送信制御部114はさらに、第2の通信機131によって第3の時間情報を第4の通信機231に送信する。
第1の状態である第1の通信機121によってスキャン要求が受信された場合、送信制御部114は、第1の通信機121によってスキャン応答を第3の通信機221に送信する。第1の状態である第1の通信機121によって接続要求が受信された場合、送信制御部114は、第1の通信機121によって接続要求応答を第3の通信機221に送信する。
図13において、送信制御部114が、プロセッサ111b上で動作するソフトウェアにより機能する例が示されている。送信制御部114は、ASICまたはFPGAで構成されてもよい。
上記以外の点については、図13に示す構成は、図2に示す構成と同様である。
第2の実施形態の第2の無線通信端末201の動作は、以下の点で第1の実施形態の第2の無線通信端末201の動作と異なる。第2の通信機131によって送信された第2の時間情報が第4の通信機231によって受信された場合、生成部212は、第2の時間情報に基づいて次スキャン時刻を補正することにより第1の時間情報を生成する。第2の時間情報は、第2の状態である第1の通信機121の状態が第2の状態から第1の状態に切り換わった時刻すなわち第2の切換時刻を示す。
第2の通信機131によって送信された第3の時間情報が第4の通信機231によって受信された場合、生成部212は、第2の時間情報および第3の時間情報に基づいて次スキャン時刻を補正することにより第1の時間情報を生成する。第3の時間情報は、第1の状態である第1の通信機121の状態が第1の状態から第2の状態に切り換わった時刻すなわち第1の切換時刻を示す。
第1の時間情報が送信された後に実行されたスキャンにより第2の無線通信端末201が第1の無線通信端末101bを発見できない場合、第1の無線通信端末101bの動作に関する第2の時間情報および第3の時間情報が第2の無線通信端末201に送信される。第2の無線通信端末201の生成部212は、第2の時間情報および第3の時間情報に基づいて次スキャン時刻を補正することにより新たな第1の時間情報を生成する。新たな第1の時間情報が第1の無線通信端末101bに送信されることにより、第1の無線通信端末101bの第1の通信機121は、次のスキャンが実行されるときまでに第1の状態になることができる。このため、第2の無線通信端末201は、第1の無線通信端末101bを発見することができる。
第1の無線通信端末101bの動作を説明する。第1の実施形態における図4および図5に示す処理のうち、図5に示す処理が、図14に示す処理に変更される。図14に示す処理について、図5に示す処理と異なる点を説明する。
(ステップS121)
切換制御部113は、第1の時間情報に基づく第2の切換時刻が経過したことにより第1の通信機121が第1の状態になったか否かを判断する。第1の時間情報に基づく第2の切換時刻が経過したことにより第1の通信機121が第1の状態になったと切換制御部113が判断した場合、ステップS122における処理が行われる。第0の時間情報に基づく第2の切換時刻が経過したことにより第1の通信機121が第1の状態になったと切換制御部113が判断した場合、ステップS107における処理が行われる。
(ステップS122)
切換制御部113は、第1の通信機121の状態が第1の状態であるときに接続要求が受信されたか否かを判断する。第1の通信機121の状態が第1の状態であるときに接続要求が受信されたと切換制御部113が判断した場合、ステップS108における処理が行われる。第1の通信機121の状態が第1の状態であるときに接続要求が受信されていないと切換制御部113が判断した場合、ステップS123における処理が行われる。
(ステップS123)
切換制御部113は、親機動作停止指示を第1の通信機121に与えることにより、第1の通信機121の状態を第1の状態から第2の状態に切り換える。第1の通信機121の状態は、第1の状態から第2の状態に切り換わる。ステップS123における処理は、ステップS107における処理と同一である。ステップS123における処理が行われた後、ステップS124における処理が行われる。
(ステップS124)
算出部112は、第2の時間情報および第3の時間情報を生成する。第2の時間情報は、第1の通信機121の状態が実際に第1の状態に切り換わった時刻を示す。第3の時間情報は、第1の通信機121の状態がステップS123によって第2の状態に切り換わった時刻を示す。ステップS124における処理が行われた後、ステップS125における処理が行われる。
(ステップS125)
送信制御部114は、第2の通信機131によって第2の時間情報および第3の時間情報を第4の通信機231に送信する。例えば、第2の時間情報および第3の時間情報は同時に送信される。第2の時間情報および第3の時間情報が順次送信されてもよい。ステップS125における処理が行われた後、ステップS108における処理が行われる。
上記以外の点については、図14に示す処理は、図5に示す処理と同様である。
図14に示す処理において、第1の無線通信端末101bにおける現在時刻が、ステップS104によって第1の時間情報に基づいて算出された第1の切換時刻になるまでに接続要求が第1の通信機121によって受信されない場合がある(ステップS122)。この場合、送信制御部114は、第2の通信機131によって第2の時間情報を第4の通信機231に送信する(ステップS125)。
第2の実施形態において、第3の時間情報は必須の要素ではない。このため、ステップS124において第2の時間情報のみが生成され、かつステップS125において第2の時間情報のみが送信されてもよい。
第2の無線通信端末201の動作を説明する。第1の実施形態における図6に示す処理は、図15に示す処理に変更される。図15に示す処理について、図6に示す処理と異なる点を説明する。
(ステップS221)
第2の通信機131によって第2の時間情報および第3の時間情報が送信された場合、第4の通信機231は、第2の時間情報および第3の時間情報を受信する。第4の通信機231は、第2の時間情報および第3の時間情報が受信されたか否かを示す受信結果を生成部212に通知する。生成部212は、受信結果に基づいて、スキャン要求が送信されたタイミングから所定時間以内に第2の時間情報および第3の時間情報が受信されたか否かを判断する。例えば、所定時間は、スキャン周期情報に基づくスキャンの周期である。スキャン要求が送信されたタイミングから所定時間以内に第2の時間情報および第3の時間情報が受信されたと生成部212が判断した場合、ステップS222における処理が行われる。スキャン要求が送信されたタイミングから所定時間以内に第2の時間情報および第3の時間情報が受信されなかったと生成部212が判断した場合、ステップS203における処理が行われる。
(ステップS222)
生成部212は、スキャン周期情報、次スキャン時刻、第2の時間情報、および第3の時間情報に基づいて第1の時間情報を生成する。具体的には、生成部212は、スキャン周期情報に基づいて次スキャン時刻を算出し、かつ第2の時間情報および第3の時間情報に基づいて次スキャン時刻を補正することにより第1の時間情報を生成する。ステップS222における処理が行われた後、ステップS204における処理が行われる。例えば、第1の時間情報は、以下のように生成される。
第1の時間情報によって、状態移行のタイミングが絶対時間で示される場合について説明する。生成部212は、第2のメモリ241に記憶されているスキャン周期情報と、前回のスキャン時刻とに基づいて次スキャン時刻を算出する。生成部212は、算出された次スキャン時刻を第2の時間情報および第3の時間情報に基づいて補正する。生成部212は、補正された次スキャン時刻を示す第1の時間情報を生成する。例えば、スキャン周期情報が示す周期が60秒であり、かつ前回のスキャン時刻が1000秒である場合、補正される前の次スキャン時刻は1060秒である。第2の時間情報が1002秒を示す場合、式(5)が示すように、補正された次スキャン時刻は1058秒である。このため、第1の時間情報は1058秒を示す。
1060秒−(1002秒−1000秒)=1058秒 ・・・(5)
さらに、任意の時間による補正が考慮されてもよい。上記の計算により、第1の時間情報が示す次スキャン時刻は、第1の通信機121が第1の状態になるタイミングと同一である。上記のように算出された次スキャン時刻から任意の時間を減算することにより、第1の通信機121が次スキャン時刻よりも前に確実に第1の状態になる。この任意の時間は、第2の時間情報が示す時刻から第3の時間情報が示す時刻までの期間未満である。例えば、上記の例において、次スキャン時刻をさらに2秒早くすることにより次スキャン時刻は1056秒であってもよい。例えば、第3の時間情報が示す時刻は1012秒である。この場合、任意の時間に対応する2秒は、第2の時間情報が示す時刻から第3の時間情報が示す時刻までの期間(1012−1002=10秒)未満である。
第1の時間情報によって、状態移行のタイミングが相対時間で示される場合について説明する。生成部212は、第2のメモリ241に記憶されているスキャン周期情報と、前回のスキャン時刻とに基づいて次スキャン時刻を算出する。生成部212は、算出された次スキャン時刻を第2の時刻情報に基づいて補正する。生成部212は、補正された次スキャン時刻と、第2の無線通信端末201における現在時刻との差を算出し、かつ算出された差を示す第1の時間情報を生成する。例えば、スキャン周期情報が示す周期が60秒であり、かつ前回のスキャン時刻が1000秒である場合、補正される前の次スキャン時刻は1060秒である。第2の時間情報が1002秒を示す場合、上記の式(5)が示すように、補正された次スキャン時刻は1058秒である。現在時刻が1020秒である場合、第1の時間情報は“38秒後”である。さらに、任意の時間による補正が考慮されてもよい。この補正は、第1の時間情報によって、状態移行のタイミングが絶対時間で示される場合における任意の時間による補正と同様である。
上記以外の点については、図15に示す処理は、図6に示す処理と同様である。
図15に示す処理において、第2の通信機131によって送信された第2の時間情報が第4の通信機231によって受信された場合、生成部212は、第2の時間情報に基づいて次スキャン時刻を補正することにより第1の時間情報を生成する(ステップS222)。第2の通信機131によって送信された第3の時間情報が第4の通信機231によって受信された場合、生成部212は、第2の時間情報および第3の時間情報に基づいて次スキャン時刻を補正することにより第1の時間情報を生成する(ステップS222)。
第2の実施形態において、第3の時間情報は必須の要素ではない。このため、ステップS221において第2の時間情報のみの受信が判断され、かつステップS222において第3の時間情報が使用されなくてもよい。
図16から図20は、第1の無線通信端末101bおよび第2の無線通信端末201の間の通信の手順を示している。図16に示す通信が行われた後、図17に示す通信が行われる。図17に示す通信が行われた後、図18に示す通信が行われる。図18に示す通信が行われた後、図19に示す通信が行われる。図19に示す通信が行われた後、図20に示す通信が行われる。図16から図20において、送信制御部114が行う処理は省略されている。
算出部112が第0の時間情報に基づいて第1の切換時刻および第2の切換時刻を算出し、かつ算出部112が第1の切換時刻および第2の切換時刻を切換制御部113に通知するまでの動作は、図7に示す動作と同様である。第2の切換時刻の算出において、切換制御部113が親機動作開始指示を第1の通信機121に与えるタイミングから、第1の通信機121が第2の状態になるまでの想定時間が考慮される。この例において、想定時間は2秒である。
第1の無線通信端末101bにおける現在時刻が、第2の切換時刻である1001秒になったとき、切換制御部113は、親機動作開始指示を第1の通信機121に与えることにより、第1の通信機121に親機動作を開始させる(ステップS110)。この例において、第1の通信機121は、1001秒の5秒後である1006秒に第1の状態になる。第1の通信機121が第1の状態になるために実際に要する時間と、上記の想定時間とが異なる。
1001秒に切換制御部113が親機動作開始指示を第1の通信機121に与えた後、かつ1157秒に切換制御部113が親機動作開始指示を第1の通信機121に与える前の動作は、図7および図8に示す動作と同様である。第1の無線通信端末101bにおける現在時刻が、第2の切換時刻である1157秒になったとき、切換制御部113は、親機動作開始指示を第1の通信機121に与えることにより、第1の通信機121に親機動作を開始させる(ステップS110)。この例において、第1の通信機121は、1157秒の5秒後である1162秒に第1の状態になる。
第2の無線通信端末201における現在時刻が1160秒になったとき、第3の通信機221はスキャン要求を送信する。このとき、第1の無線通信端末101bの第1の通信機121は第2の状態である。このため、第1の通信機121はスキャン応答を送信できない。スキャン応答が受信されないため、スキャン制御部214は、第1の無線通信端末101bを発見できない(ステップS206)。送信制御部213は、接続要求を送信しない。このため、第1の通信機121は、接続要求を受信できない。
切換制御部113が親機動作開始指示を第1の通信機121に与えた後、算出部112は、第0の時間情報に基づいて第1の切換時刻および第2の切換時刻を再び算出する(ステップS103)。第1の切換時刻は、前回の第2の切換時刻(1157秒)に、第0の時間情報が示す第1の状態の継続時間(30秒)を加えた1187秒である。第2の切換時刻は、算出された第1の切換時刻(1187秒)に、第0の時間情報が示す第2の状態の継続時間(90秒)を加えた1277秒である。
第1の無線通信端末101bにおける現在時刻が、第1の切換時刻である1187秒になったとき、切換制御部113は、親機動作停止指示を第1の通信機121に与えることにより、第1の通信機121に親機動作を停止させる(ステップS107)。第1の通信機121は、第2の状態になる。
第1の無線通信端末101bにおける現在時刻が第1の切換時刻(1187秒)になったとき(ステップS105)、第1の通信機121の状態は第1の状態である(ステップS106)。この第1の状態は、第1の時間情報に基づく第2の切換時刻(1157秒)の経過に基づく(ステップS121)。第1の通信機121の状態が第1の状態であるときに接続要求は受信されない(ステップS122)。このため、切換制御部113は、親機動作停止指示を第1の通信機121に与えることにより、第1の通信機121に親機動作を停止させる(ステップS123)。第1の通信機121は、第2の状態になる。
算出部112は、第2の時間情報および第3の時間情報を生成する(ステップS124)。第2の時間情報は、第1の通信機121の状態が第1の状態に切り換わった時刻(1162秒)を示す。第3の時間情報は、第1の通信機121の状態が第2の状態に切り換わった時刻(1187秒)を示す。送信制御部114は、第2の通信機131によって第2の時間情報および第3の時間情報を第4の通信機231に送信する(ステップS125)。
第2の無線通信端末201において、第1の時間情報が送信された後の1回目のスキャンにより第1の無線通信端末101bは発見されない(ステップS206)。第4の通信機231は、第2の時間情報および第3の時間情報を受信する(ステップS221)。このとき、第2の無線通信端末201における現在時刻は1188秒である。第4の通信機231は、第2の時間情報および第3の時間情報の受信通知を生成部212に与える(ステップS221)。
生成部212は、スキャン周期情報、次スキャン時刻、第2の時間情報、および第3の時間情報に基づいて第1の時間情報を生成する(ステップS222)。図16から図20に示す例において、第1の時間情報は相対時間で表される。第2の無線通信端末201における現在時刻は1188秒であり、前回のスキャン時刻は1160秒であり、かつスキャンの周期は60秒である。補正される前の次スキャン時刻は、前回のスキャン時刻およびスキャンの周期の和(1220秒)である。第2の時間情報が1162秒を示すため、式(6)が示すように、補正された次スキャン時刻は1218秒である。現在時刻が1188秒であるため、第1の時間情報は“30秒後”である。生成部212はさらに、第3の時間情報に基づいて次スキャン時刻を補正してもよい。
1220秒−(1162秒−1160秒)=1218秒 ・・・(6)
生成部212は、第1の時間情報を送信制御部213に通知する(ステップS222)。送信制御部213は、第1の時間情報の送信指示を第4の通信機231に与え、かつ第4の通信機231によって第1の時間情報を第2の通信機131に送信する(ステップS204)。
第1の時間情報が受信されたとき、第2の通信機131は、第1の時間情報の受信通知を算出部112に与える(ステップS102)。算出部112は、第1の時間情報の受信通知を第2の通信機131から受け取る(ステップS102)。算出部112は、第1の時間情報に基づいて第1の切換時刻および第2の切換時刻を算出する(ステップS104)。このとき、第1の無線通信端末101bにおける現在時刻は1190秒である。算出部112は、算出された第1の切換時刻および第2の切換時刻を切換制御部113に通知する(ステップS104)。
第1の切換時刻および第2の切換時刻は、第1の実施形態における算出方法と同様の方法により算出される。式(7)が示すように、第1の切換時刻は、算出部112が第1の時間情報の受信通知を受け取ったタイミング(1190秒)に遅延時間D(1秒)を加えた1191秒である。
1190秒+1秒=1191秒 ・・・(7)
式(8)が示すように、第2の切換時刻は、算出部112が第1の時間情報の受信通知を受け取ったタイミング(1190秒)に第1の時間情報が示す時間(30秒)を加えた時間から、想定時間(2秒)、遅延時間B(1秒)、遅延時間C(1秒)、および遅延時間D(1秒)を減算した1215秒である。
1190秒+30秒−2秒−1秒−1秒−1秒=1215秒 ・・・(8)
第1の無線通信端末101bにおける現在時刻が、第1の切換時刻である1191秒になったとき、切換制御部113は、第1の通信機121が既に第2の状態であると判断する(ステップS106)。このため、切換制御部113は、第1の通信機121に第2の状態を継続させる。
第1の無線通信端末101bにおける現在時刻が、第2の切換時刻である1215秒になったとき、切換制御部113は、親機動作開始指示を第1の通信機121に与えることにより、第1の通信機121に親機動作を開始させる(ステップS110)。第1の通信機121は、1215秒の5秒後である1220秒に第1の状態になる。
第2の無線通信端末201における現在時刻が1220秒になったとき、第3の通信機221はスキャン要求を送信する。このとき、第1の無線通信端末101bの第1の通信機121は第1の状態である。このため、第1の通信機121はスキャン応答を送信する。第3の通信機221は、スキャン応答を受信する。スキャン応答が受信されたため、スキャン制御部214は、第1の無線通信端末101bを発見する(ステップS206)。
切換制御部113が親機動作開始指示を第1の通信機121に与えた後、算出部112は、第0の時間情報に基づいて第1の切換時刻および第2の切換時刻を再び算出する(ステップS103)。第1の切換時刻は、前回の第2の切換時刻(1215秒)に、第0の時間情報が示す第1の状態の継続時間(30秒)を加えた1245秒である。第2の切換時刻は、算出された第1の切換時刻(1245秒)に、第0の時間情報が示す第2の状態の継続時間(90秒)を加えた1335秒である。
上記のように、次スキャン時刻を補正することにより新たな第1の時間情報が生成される。算出部112が新たな第1の時間情報に基づいて第1の切換時刻および第2の切換時刻を算出することにより、第1の通信機121は、次のスキャンが実行されるときまでに第1の状態になることができる。このため、第2の無線通信端末201は、第1の無線通信端末101bを発見することができる。上記により、第2の実施形態は、第1の無線通信端末101bの消費電力を抑え、かつ第1の無線通信端末101bの発見に必要な時間を短縮させることができる。
(第2の実施形態の変形例)
図21は、本発明の第2の実施形態の変形例の第1の無線通信端末101cのハードウェア構成を示している。図21に示す構成について、図13に示す構成と異なる点を説明する。
第1の無線通信端末101cにおいて、図13に示す第1の無線通信端末101bにおける第1の通信機121が第1の通信機121aに変更され、かつ図13に示す第1の無線通信端末101における第2の通信機131が第2の通信機131aに変更される。第1の通信機121aは、図10に示す第1の無線通信端末101aにおける第1の通信機121aと同一である。第2の通信機131aは、図10に示す第1の無線通信端末101aにおける第2の通信機131aと同一である。上記以外の点については、図21に示す構成は、図13に示す構成と同様である。
送信制御部114は、プロセッサ135上で動作してもよい。
(第3の実施形態)
図2に示す第1の無線通信端末101と図3に示す第2の無線通信端末201とを使用して本発明の第3の実施形態を説明する。
第3の実施形態の第1の無線通信端末101の動作は、以下の点で第1の実施形態の第1の無線通信端末101の動作と異なる。算出部112はさらに、次第1の切換時刻の次の第1の切換時刻である次次第1の切換時刻を算出する。次第1の切換時刻は、第1の時間情報に基づいて算出された第1の切換時刻の次の第1の切換時刻である。次第2の切換時刻から次次第1の切換時刻までの時間は、第2の切換時刻から次第1の切換時刻までの時間よりも長い。次第2の切換時刻は、第1の時間情報に基づいて算出された第2の切換時刻の次の第2の切換時刻である。
次第1の切換時刻は、第1の時間情報に基づいて第1の切換時刻が算出された後に第0の時間情報に基づいて算出された第1の切換時刻である。次次第1の切換時刻が算出された後、次第1の切換時刻は次次第1の切換時刻である。次第2の切換時刻は、第1の時間情報に基づいて第2の切換時刻が算出された後に第0の時間情報に基づいて算出された第2の切換時刻である。
第1の時間情報が送信された後に実行されたスキャンにより第2の無線通信端末201が第1の無線通信端末101を発見できない場合、第1の無線通信端末101の第1の通信機121は、第1の状態を継続する時間を延長する。第1の通信機121は、次のスキャンが実行されるときまで第1の状態を継続することができる。このため、第2の無線通信端末201は、第1の無線通信端末101を発見することができる。
第1の無線通信端末101の動作を説明する。第1の実施形態における図4および図5に示す処理のうち、図4に示す処理が、図22および図23に示す処理に変更される。図22および図23に示す処理について、図4に示す処理と異なる点を説明する。
(ステップS131)
ステップS112において第2の切換時刻が算出済みではないと算出部112が判断した場合、またはステップS111において第1の無線通信端末101における現在時刻が第2の切換時刻に到達したと算出部112が判断した場合、ステップS131における処理が行われる。算出部112は、第1の時間情報が受信済みであるか否かを判断する。第1の時間情報が少なくとも1回受信された場合、算出部112は、第1の時間情報が受信済みであると判断する。第1の時間情報が1回も受信されていない場合、算出部112は、第1の時間情報が受信済みではないと判断する。第1の時間情報が受信済みであると算出部112が判断した場合、ステップS132における処理が行われる。第1の時間情報が受信済みではないと算出部112が判断した場合、ステップS103における処理が行われる。
(ステップS132)
算出部112は、次第1の切換時刻および次第2の切換時刻が設定済みであるか否かを判断する。つまり、算出部112は、次第1の切換時刻および次第2の切換時刻に値が設定されているか否かを判断する。次第1の切換時刻および次第2の切換時刻が設定済みである、すなわち次第1の切換時刻および次第2の切換時刻に値が設定されていると算出部112が判断した場合、ステップS136における処理が行われる。次第1の切換時刻および次第2の切換時刻が設定済みではない、すなわち次第1の切換時刻および次第2の切換時刻に値が設定されていないと算出部112が判断した場合、ステップS133における処理が行われる。
(ステップS133)
算出部112は、基準第2の切換時刻を第2の切換時刻により更新する。これによって、基準第2の切換時刻は第2の切換時刻と同一になる。基準第2の切換時刻については後述する。ステップS133における処理が行われた後、ステップS134における処理が行われる。
(ステップS134)
算出部112は、第0の時間情報に基づいて第1の切換時刻および第2の切換時刻を算出する。ステップS134における処理は、ステップS103における処理と同一である。ステップS134における処理が行われた後、ステップS135における処理が行われる。
(ステップS135)
算出部112は、次第1の切換時刻をステップS134によって算出された第1の切換時刻により更新し、かつ次第2の切換時刻をステップS134によって算出された第2の切換時刻により更新する。これによって、次第1の切換時刻は第1の切換時刻と同一になり、かつ次第2の切換時刻は第2の切換時刻と同一になる。ステップS135における処理が行われた後、ステップS105における処理が行われる。
(ステップS136)
算出部112は、次第2の切換時刻、次第1の切換時刻、および基準第2の切換時刻に基づいて次次第1の切換時刻を算出する。算出部112は、次第2の切換時刻から次次第1の切換時刻までの時間が、基準第2の切換時刻から次第1の切換時刻までの時間よりも長くなるように次次第1の切換時刻を算出する。ステップS133またはステップS137によって基準第2の切換時刻が第2の切換時刻により更新されているため、次第2の切換時刻から次次第1の切換時刻までの時間は、第2の切換時刻から次第1の切換時刻までの時間よりも長くなる。この結果、第1の通信機121が第1の状態を継続する時間が延長される。ステップS136における処理が行われた後、ステップS137における処理が行われる。
(ステップS137)
算出部112は、基準第2の切換時刻を第2の切換時刻により更新する。ステップS137における処理は、ステップS133における処理と同一である。ステップS137における処理が行われた後、ステップS138における処理が行われる。
(ステップS138)
算出部112は、第0の時間情報に基づいて、第2の切換時刻を算出する。第2の切換時刻は、次次第1の切換時刻よりも後の時刻である。ステップS138における処理が行われた後、ステップS139における処理が行われる。
(ステップS139)
算出部112は、第1の切換時刻および次第1の切換時刻をステップS136によって算出された次次第1の切換時刻により更新し、かつ次第2の切換時刻をステップS138によって算出された第2の切換時刻により更新する。これによって、第1の切換時刻および次第1の切換時刻は次次第1の切換時刻と同一になり、かつ次第2の切換時刻は第2の切換時刻と同一になる。ステップS139における処理が行われた後、ステップS105における処理が行われる。
(ステップS140)
ステップS104における処理が行われた後、算出部112は、次第1の切換時刻および次第2の切換時刻をクリアする。ステップS140における処理が行われた後、ステップS105における処理が行われる。
上記以外の点については、図22および図23に示す処理は、図4に示す処理と同様である。
第3の実施形態における各切換時刻について説明する。第1の切換時刻および第2の切換時刻は、各切換時刻が算出されてから次の各切換時刻が算出されるまでの間、保持される。そのため、例えばステップS134において各切換時刻が算出されたとき、そのタイミングまでの第1の切換時刻および第2の切換時刻の情報が失われる。一方、次次第1の切換時刻が算出されるときに過去の第2の切換時刻が必要である。基準第2の切換時刻が過去の第2の切換時刻により更新されることにより、新たな第2の切換時刻が算出されたときに過去の第2の切換時刻は基準第2の切換時刻として保持できる。
ステップS105およびステップS108における判断は、現在の第1の切換時刻および第2の切換時刻を基準に行われる。次第1の切換時刻、次第2の切換時刻、および次次第1の切換時刻は、これらの判断とは無関係である。
次次第1の切換時刻の算出には、次第2の切換時刻、次第1の切換時刻、および基準第2の切換時刻が必要である。しかし、ステップS136によって次次第1の切換時刻が算出されるタイミング、すなわち現在時刻が次第2の切換時刻に到達したタイミングにおいて、基準第2の切換時刻、次第1の切換時刻、および次第2の切換時刻は過去の時刻である。それらを記憶するために、例えばステップS133およびステップS135における処理が行われる。第1の通信機121が次に第1の状態になったとき、ステップS136において、上記のように記憶された時刻が使用される。
ステップS137およびステップS139において各時刻が記憶される理由は、上記の理由と同様である。ステップS136において次次第1の切換時刻が算出された後、ステップS137およびステップS139において基準第2の切換時刻、次第1の切換時刻、および次第2の切換時刻が記憶される。第1の通信機121が次次第1の切換時刻まで第1の状態を延長し、かつ第1の通信機121がスキャン要求に応答できない場合があり得る。この場合、第1の通信機121が次に第1の状態になったときにステップS136において算出部112が新たな次次第1の切換時刻を算出することができる。
図24および図25は、第1の無線通信端末101および第2の無線通信端末201の間の通信の手順を示している。図24および図25に示す通信に先立って、図7および図8に示す通信が行われる。図7および図8に示す通信については第1の実施形態において説明したので、図7および図8に示す通信の説明を省略する。図24に示す通信が行われた後、図25に示す通信が行われる。図24および図25を参照し、各端末の動作を説明する。
第1の無線通信端末101における現在時刻が、第2の切換時刻である1157秒になったとき、切換制御部113は、親機動作開始指示を第1の通信機121に与えることにより、第1の通信機121に親機動作を開始させる(ステップS110)。この例において、第1の通信機121は、1157秒の5秒後である1162秒に第1の状態になる。
第2の無線通信端末201における現在時刻が1160秒になったとき、第3の通信機221はスキャン要求を送信する。このとき、第1の無線通信端末101の第1の通信機121は第2の状態である。このため、第1の通信機121はスキャン応答を送信できない。スキャン応答が受信されないため、スキャン制御部214は、第1の無線通信端末101を発見できない(ステップS206)。送信制御部213は、接続要求を送信しない。このため、第1の通信機121は、接続要求を受信できない。
第1の無線通信端末101における現在時刻が第2の切換時刻(1157秒)になった後、第1の時間情報は受信済みである(ステップS131)。このとき、次第1の切換時刻および次第2の切換時刻は設定されていない(ステップS132)。このため、基準第2の切換時刻は、第2の切換時刻である1157秒になる(ステップS133)。算出部112は、第0の時間情報に基づいて第1の切換時刻および第2の切換時刻を再び算出する(ステップS134)。第1の切換時刻は、前回の第2の切換時刻(1157秒)に、第0の時間情報が示す第1の状態の継続時間(30秒)を加えた1187秒である。第2の切換時刻は、算出された第1の切換時刻(1187秒)に、第0の時間情報が示す第2の状態の継続時間(90秒)を加えた1277秒である。次第1の切換時刻は、第1の切換時刻である1187秒になる(ステップS135)。この場合、次第1の切換時刻は、第0の時間情報に基づいて算出された第1の切換時刻である。次第2の切換時刻は、第2の切換時刻である1277秒になる(ステップS135)。この場合、次第2の切換時刻は、第0の時間情報に基づいて算出された第2の切換時刻である。
第1の無線通信端末101における現在時刻が、第1の切換時刻である1187秒になったとき、切換制御部113は、親機動作停止指示を第1の通信機121に与えることにより、第1の通信機121に親機動作を停止させる(ステップS107)。第1の通信機121は、第2の状態になる。
第2の無線通信端末201における現在時刻が1220秒になったとき、第3の通信機221はスキャン要求を送信する。このとき、第1の無線通信端末101の第1の通信機121は第2の状態である。このため、第1の通信機121はスキャン応答を送信できない。スキャン応答が受信されないため、スキャン制御部214は、第1の無線通信端末101を発見できない(ステップS206)。送信制御部213は、接続要求を送信しない。このため、第1の通信機121は、接続要求を受信できない。
第1の無線通信端末101における現在時刻が、第2の切換時刻である1277秒になったとき、切換制御部113は、親機動作開始指示を第1の通信機121に与えることにより、第1の通信機121に親機動作を開始させる(ステップS110)。この例において、第1の通信機121は、1277秒の5秒後である1282秒に第1の状態になる。
第2の無線通信端末201における現在時刻が1280秒になったとき、第3の通信機221はスキャン要求を送信する。このとき、第1の無線通信端末101の第1の通信機121は第2の状態である。このため、第1の通信機121はスキャン応答を送信できない。スキャン応答が受信されないため、スキャン制御部214は、第1の無線通信端末101を発見できない(ステップS206)。送信制御部213は、接続要求を送信しない。このため、第1の通信機121は、接続要求を受信できない。
第1の無線通信端末101における現在時刻が第2の切換時刻(1277秒)になった後、第1の時間情報は受信済みである(ステップS131)。このとき、次第1の切換時刻および次第2の切換時刻は設定済みである(ステップS132)。このため、算出部112は、次次第1の切換時刻を算出する(ステップS136)。このとき、基準第2の切換時刻(1157秒)から次第1の切換時刻(1187秒)までの時間が30秒であるため、次次第1の切換時刻は、次第2の切換時刻(1277秒)に30秒を加えた値よりも大きい。この例において、次次第1の切換時刻は、次第2の切換時刻(1277秒)に90秒を加えた1367秒である。この結果、次第2の切換時刻(1277秒)から次次第1の切換時刻(1367秒)までの時間(90秒)は、基準第2の切換時刻すなわち第2の切換時刻(1157秒)から次第1の切換時刻(1187秒)までの時間(30秒)よりも長い。
算出部112は、基準第2の切換時刻を第2の切換時刻(1277秒)により更新する(ステップS137)。算出部112は、第0の時間情報に基づいて第2の切換時刻を算出する(ステップS138)。第2の切換時刻は、次次第1の切換時刻(1367秒)に、第0の時間情報が示す時間(90秒)を加えた1457秒である。算出部112は、第1の切換時刻および次第1の切換時刻を次次第1の切換時刻(1367秒)により更新し、かつ次第2の切換時刻を第2の切換時刻(1457秒)により更新する(ステップS139)。この場合、次第1の切換時刻は次次第1の切換時刻であり、かつ次第2の切換時刻は、第0の時間情報に基づいて算出された第2の切換時刻である。
第2の無線通信端末201における現在時刻が1340秒になったとき、第3の通信機221はスキャン要求を送信する。このとき、第1の無線通信端末101の第1の通信機121は第1の状態である。このため、第1の通信機121はスキャン応答を送信する。第3の通信機221は、スキャン応答を受信する。スキャン応答が受信されたため、スキャン制御部214は、第1の無線通信端末101を発見する(ステップS206)。
第1の状態の継続時間が延長されない場合、第1の切換時刻は1307秒になる。第1の無線通信端末101における現在時刻が、第1の切換時刻である1307秒になったとき、第1の通信機121は第2の状態になる。このため、第2の無線通信端末201によって1340秒にスキャン要求が送信されたとき、第1の通信機121はスキャン応答を送信できない。スキャン応答が受信されないため、スキャン制御部214は、第1の無線通信端末101を発見できない。
上記のように、第1の時間情報が送信された後に実行されたスキャンにより第2の無線通信端末201が第1の無線通信端末101を発見できない場合、第1の無線通信端末101の第1の通信機121は、第1の状態を継続する時間を延長する。このため、第2の無線通信端末201は、第1の無線通信端末101を発見することができる。上記により、第3の実施形態は、第1の無線通信端末101の消費電力を抑え、かつ第1の無線通信端末101の発見に必要な時間を短縮させることができる。
(第4の実施形態)
図2に示す第1の無線通信端末101と図3に示す第2の無線通信端末201とを使用して本発明の第4の実施形態を説明する。
第4の実施形態の第1の無線通信端末101の動作は、以下の点で第3の実施形態の第1の無線通信端末101の動作と異なる。第4の通信機231によって送信された延長情報が第2の通信機131によって受信された場合、算出部112は、延長情報に基づいて、次第1の切換時刻の次の第1の切換時刻である次次第1の切換時刻を算出する。延長情報は、第1の通信機121に第1の状態の継続時間を延長させることを示す。次第1の切換時刻は、第1の時間情報に基づいて算出された第1の切換時刻の次の前記第1の切換時刻である。
延長情報が第2の通信機131によって受信された場合、算出部112は、延長情報に基づいて第1の切換時刻を算出する。
延長情報に基づいて算出される次次第1の切換時刻は、延長情報を用いず第0の時間情報に基づいて算出される次次第1の切換時刻よりも後の時刻である。延長情報に基づいて算出される第1の切換時刻は、延長情報を用いず第0の時間情報に基づいて算出される第1の切換時刻よりも後の時刻である。
延長情報が受信されない場合、次第1の切換時刻は、第1の時間情報に基づいて第1の切換時刻が算出された後に第0の時間情報に基づいて算出された第1の切換時刻である。延長情報が受信された場合、次第1の切換時刻は、第1の時間情報に基づいて第1の切換時刻が算出された後に第0の時間情報および延長情報に基づいて算出された第1の切換時刻である。次次第1の切換時刻が算出された後、次第1の切換時刻は次次第1の切換時刻である。
第4の実施形態の第2の無線通信端末201の動作は、以下の点で第3の実施形態の第2の無線通信端末201の動作と異なる。第1の時間情報が送信された後に第3の通信機221を使用することにより実行されたスキャンにおいて、第1の状態で動作中の第1の通信機121を有する無線通信端末が存在しないことをスキャン制御部214が確認した場合、送信制御部213は、第4の通信機231によって延長情報を第2の通信機131に送信する。
例えば、第2のメモリ241はさらに、延長情報を記憶する。生成部212はさらに、延長情報を生成してもよい。
第1の時間情報が送信された後に実行されたスキャンにより第2の無線通信端末201が第1の無線通信端末101を発見できない場合、第1の無線通信端末101の第1の通信機121は、第2の無線通信端末201からの延長情報に基づいて、第1の状態を継続する時間を延長する。第1の通信機121は、次のスキャンが実行されるときまで第1の状態を継続することができる。このため、第2の無線通信端末201は、第1の無線通信端末101を発見することができる。
第1の無線通信端末101の動作を説明する。第3の実施形態における図22および図23に示す処理のうち、図23に示す処理が、図26および図27に示す処理に変更される。図26および図27に示す処理について、図23に示す処理と異なる点を説明する。
(ステップS151)
ステップS133における処理が行われた後、算出部112は、延長情報が受信済みであるか否かを判断する。第4の通信機231によって延長情報が送信された場合、第2の通信機131は、延長情報を受信する。例えば、延長情報は、延長時間を示す。この場合、延長情報によって指定された時間、第1の状態の継続時間が延長される。延長情報は、第1の状態の終了時刻であってもよい。この場合、延長情報によって指定された時刻まで第1の状態の継続時間が延長される。延長情報は、倍数であってもよい。この場合、第1の状態の継続時間は、指定された倍数が乗算された値になる。延長情報が少なくとも1回受信された場合、算出部112は、延長情報が受信済みであると判断する。延長情報が1回も受信されていない場合、算出部112は、延長情報が受信済みではないと判断する。延長情報が受信済みであると算出部112が判断した場合、ステップS152における処理が行われる。延長情報が受信済みはでないと算出部112が判断した場合、ステップS134における処理が行われる。
(ステップS152)
算出部112は、第0の時間情報および受信された延長情報に基づいて第1の切換時刻を算出する。例えば、第1の無線通信端末101における現在時刻が1000秒であり、第0の時間情報が“60秒の第1の状態および90秒の第2の状態の繰り返し”であり、かつ延長情報が延長時間30秒である場合、第1の切換時刻は1090秒になる。つまり、第1の切換時刻は、現在時刻(1000秒)に、第0の時間情報が示す第1の状態の継続時間(60秒)および延長時間(30秒)を加えた1090秒である。ステップS152における処理が行われた後、ステップS153における処理が行われる。
(ステップS153)
算出部112は、第0の時間情報に基づいて第2の切換時刻を算出する。第2の切換時刻は、第1の切換時刻よりも後の時刻である。例えば、ステップS152によって算出された第1の切換時刻が1090秒であり、かつ第0の時間情報が上記の例である場合、第2の切換時刻は、第1の切換時刻(1090秒)に、第0の時間情報が示す第2の状態の継続時間(90秒)を加えた1180秒である。ステップS153における処理が行われた後、ステップS154における処理が行われる。
(ステップS154)
算出部112は、次第1の切換時刻をステップS152によって算出された第1の切換時刻により更新し、かつ次第2の切換時刻をステップS153によって算出された第2の切換時刻により更新する。これによって、次第1の切換時刻は第1の切換時刻と同一になり、かつ次第2の切換時刻は第2の切換時刻と同一になる。ステップS154における処理が行われた後、ステップS105における処理が行われる。
(ステップS155)
ステップS137における処理が行われた後、算出部112は、延長情報が受信済みであるか否かを判断する。ステップS155における処理は、ステップS151における処理と同一である。延長情報が受信済みであると算出部112が判断した場合、ステップS156における処理が行われる。延長情報が受信済みはでないと算出部112が判断した場合、ステップS136における処理が行われる。
(ステップS156)
算出部112は、第0の時間情報および受信された延長情報に基づいて次次第1の時間情報を算出する。ステップS156における次次第1の時間情報の算出は、ステップS152における第1の切換時間の算出と同様に行われる。この結果、第1の通信機121が第1の状態を継続する時間が延長される。ステップS156における処理が行われた後、ステップS138における処理が行われる。
上記以外の点については、図26および図27に示す処理は、図23に示す処理と同様である。
図26および図27に示す処理において、第4の通信機231によって送信された延長情報が第2の通信機131によって受信された場合、算出部112は、延長情報に基づいて次次第1の切換時刻を算出する(ステップS156)。算出部112は、延長情報に基づいて第1の切換時刻を算出する(ステップS152)。
ステップS151における処理が行われるタイミングにおいて延長情報が受信済みである場合、ステップS152およびステップS156における処理が行われる。一方、ステップS151における処理が行われるタイミングにおいて延長情報が受信されてなく、かつステップS155における処理が行われるタイミングにおいて延長情報が受信済みである場合がある。この場合、ステップS152における処理が行われることなくステップS156における処理が行われる。このため、ステップS152における処理は必須ではない。
図26および図27に示されていない処理が行われてもよい。例えば、第1の切換時刻の算出に第0の時間情報が使用されなくてもよい。つまり、延長情報が受信され、かつ第1の通信機121の第1の状態の継続時間が延長された後、他の端末からの接続要求が受信されず、かつ新たな延長情報が受信されない場合、前回の第1の状態の継続時間に受信済みの延長情報を適用することにより第1の切換時刻が算出されてもよい。例えば、第0の時間情報が示す第1の状態の継続時間が30秒であり、かつ受信された延長情報が2倍を示す場合、延長情報が受信された後の最初の第1の状態の継続時間は、30秒の2倍である60秒になる。この第1の状態の継続時間中に他の端末からの接続要求が受信されず、かつ新たな延長情報が受信されない場合、次の第1の状態の継続時間は、前回の継続時間(60秒)の2倍である120秒になる。さらに次の第1の状態の継続時間は、前回の継続時間(120)の2倍である240秒になる。
第2の無線通信端末201の動作を説明する。第1の実施形態における図6に示す処理は、図28に示す処理に変更される。図28に示す処理について、図6に示す処理と異なる点を説明する。
(ステップS251)
ステップS203における処理が行われた後、スキャン制御部214は、第1の時間情報が送信された後にスキャンが実行されたか否かを判断する。第1の時間情報が送信された後にスキャンが実行されたとスキャン制御部214が判断した場合、ステップS252における処理が行われる。第1の時間情報が送信された後にスキャンが実行されていないとスキャン制御部214が判断した場合、ステップS204における処理が行われる。
(ステップS252)
送信制御部213は、第4の通信機231によって、第1の時間情報および延長情報を第2の通信機131に送信する。つまり、第1の時間情報が送信された後に実行されたスキャンにおいて、第1の状態で動作中の第1の通信機121を有する無線通信端末が存在しない場合に延長情報が送信される。例えば、第1の時間情報および延長情報は同時に送信される。第1の時間情報および延長情報が順次送信されてもよい。ステップS252における処理が行われた後、ステップS205における処理が行われる。
上記以外の点については、図28に示す処理は、図6に示す処理と同様である。
図28に示す処理において、ステップS204により第1の時間情報が送信された後に第3の通信機221を使用することによりスキャンが実行される。スキャンにおいて、第1の状態で動作中の第1の通信機121を有する無線通信端末が存在しないことをスキャン制御部214が確認した場合、送信制御部213は、第4の通信機231によって延長情報を第2の通信機131に送信する(ステップS252)。
図29から図33は、第1の無線通信端末101および第2の無線通信端末201による通信の手順を示している。図29に示す通信が行われた後、図30に示す通信が行われる。図30に示す通信が行われた後、図31に示す通信が行われる。図31に示す通信が行われた後、図32に示す通信が行われる。図32に示す通信が行われた後、図33に示す通信が行われる。図29から図33を参照し、各端末の動作を説明する。
図29から図33に示す例において、第1の無線通信端末101および第2の無線通信端末201のそれぞれのタイマがずれている。第1の無線通信端末101における時刻は、第2の無線通信端末201における時刻よりも40秒進んでいる。
第1の無線通信端末101における現在時刻が、第1の切換時刻である1031秒になったとき、切換制御部113が親機動作停止指示を第1の通信機121に与えることにより、第1の通信機121が第2の状態になる。これまでの動作は、図7に示す動作と同様である。
第2の無線通信端末201において、スキャン制御部214はスキャン実行開始指示を第3の通信機221に与える(ステップS202)。第3の通信機221はスキャン要求を送信する。このとき、第2の無線通信端末201における現在時刻は1050秒である。このとき、第1の無線通信端末101の第1の通信機121は第2の状態である。このため、第1の通信機121はスキャン要求に応答できない。スキャン応答が所定時間得られないため、生成部212は第1の時間情報を生成する(ステップS203)。例えば、所定時間は1秒間である。
図29から図33に示す例において、第1の時間情報は絶対時間で表される。スキャン周期情報が示す周期が60秒であり、かつ前回のスキャン時刻が1050秒であるため、次スキャン時刻は1110秒である。このため、第1の時間情報は“1110秒”である。
生成部212は、第1の時間情報を送信制御部213に通知する(ステップS203)。前回のスキャンが実行される前に第1の時間情報は送信されていない(ステップS251)。送信制御部213は、第1の時間情報の送信指示を第4の通信機231に与え、かつ第4の通信機231によって第1の時間情報を第2の通信機131に送信する(ステップS204)。
第1の時間情報が受信されたとき、第2の通信機131は、第1の時間情報の受信通知を算出部112に与える(ステップS102)。算出部112は、第1の時間情報の受信通知を第2の通信機131から受け取る(ステップS102)。算出部112は、第1の時間情報に基づいて第1の切換時刻および第2の切換時刻を算出する(ステップS104)。このとき、第1の無線通信端末101における現在時刻は1093秒である。算出部112は、算出された第1の切換時刻および第2の切換時刻を切換制御部113に通知する(ステップS104)。
第1の切換時刻および第2の切換時刻は、第1の実施形態における算出方法と同様の方法により算出される。式(9)が示すように、第1の切換時刻は、算出部112が第1の時間情報の受信通知を受け取ったタイミング(1093秒)に遅延時間D(1秒)を加えた1094秒である。
1093秒+1秒=1094秒 ・・・(9)
式(10)が示すように、第2の切換時刻は、第1の時間情報が示す時間(1110秒)から、想定時間(2秒)、遅延時間B(1秒)、遅延時間C(1秒)、および遅延時間D(1秒)を減算した1105秒である。
1110秒−2秒−1秒−1秒−1秒=1105秒 ・・・(10)
第1の無線通信端末101における現在時刻が、第1の切換時刻である1094秒になったとき、切換制御部113は、第1の通信機121が既に第2の状態であると判断する(ステップS106)。このため、切換制御部113は、第1の通信機121に第2の状態を継続させる。
第1の無線通信端末101における現在時刻が、第2の切換時刻である1105秒になったとき、切換制御部113は、親機動作開始指示を第1の通信機121に与えることにより、第1の通信機121に親機動作を開始させる(ステップS110)。この例において、第1の通信機121は、1105秒の5秒後である1110秒に第1の状態になる。
第1の無線通信端末101における現在時刻が第2の切換時刻(1105秒)になった後、第1の時間情報は受信済みである(ステップS131)。このとき、次第1の切換時刻および次第2の切換時刻は設定されていない(ステップS132)。このため、基準第2の切換時刻は1105秒になる(ステップS133)。このとき、延長情報は受信されていない(ステップS151)。このため、算出部112は、第0の時間情報に基づいて第1の切換時刻および第2の切換時刻を再び算出する(ステップS134)。第1の切換時刻は、前回の第2の切換時刻(1105秒)に、第0の時間情報が示す第1の状態の継続時間(30秒)を加えた1135秒である。第2の切換時刻は、算出された第1の切換時刻(1135秒)に、第0の時間情報が示す第2の状態の継続時間(90秒)を加えた1225秒である。次第1の切換時刻は、第1の切換時刻である1135秒になる(ステップS135)。この場合、次第1の切換時刻は、第0の時間情報に基づいて算出された第1の切換時刻である。次第2の切換時刻は、第2の切換時刻である1225秒になる(ステップS135)。この場合、次第2の切換時刻は、第0の時間情報に基づいて算出された第2の切換時刻である。
第1の無線通信端末101における現在時刻が、第1の切換時刻である1135秒になったとき、切換制御部113は、親機動作停止指示を第1の通信機121に与えることにより、第1の通信機121に親機動作を停止させる(ステップS107)。第1の通信機121は、第2の状態になる。
第2の無線通信端末201における現在時刻が1110秒になったとき、第3の通信機221はスキャン要求を送信する。このとき、第1の無線通信端末101の第1の通信機121は第2の状態である。このため、第1の通信機121はスキャン応答を送信できない。スキャン応答が受信されないため、スキャン制御部214は、第1の無線通信端末101を発見できない(ステップS206)。送信制御部213は、接続要求を送信しない。このため、第1の通信機121は、接続要求を受信できない。スキャン応答が所定時間得られないため、生成部212は第1の時間情報を生成する(ステップS203)。スキャン周期情報が示す周期が60秒であり、かつ前回のスキャン時刻が1110秒であるため、次スキャン時刻は1170秒である。このため、第1の時間情報は“1170秒”である。
生成部212は、第1の時間情報を送信制御部213に通知する(ステップS203)。前回のスキャンが実行される前に第1の時間情報が送信されている。つまり、第1の時間情報が送信された後にスキャンが実行されている(ステップS251)。送信制御部213は、第1の時間情報の送信指示を第4の通信機231に与え、かつ第4の通信機231によって第1の時間情報および延長情報を第2の通信機131に送信する(ステップS252)。延長情報が示す延長時間は60秒である。
第1の時間情報および延長情報が受信されたとき、第2の通信機131は、第1の時間情報および延長情報の受信通知を算出部112に与える(ステップS102)。算出部112は、第1の時間情報および延長情報の受信通知を第2の通信機131から受け取る(ステップS102)。算出部112は、第1の時間情報に基づいて第1の切換時刻および第2の切換時刻を算出する(ステップS104)。このとき、第1の無線通信端末101における現在時刻は1153秒である。算出部112は、算出された第1の切換時刻および第2の切換時刻を切換制御部113に通知する(ステップS104)。前回の第1の切換時刻および第2の切換時刻の算出に伴って設定された次第1の切換時刻(1135秒)および次第2の切換時刻(1225秒)はクリアされる(ステップS140)。
第1の切換時刻および第2の切換時刻は、第1の実施形態における算出方法と同様の方法により算出される。式(11)が示すように、第1の切換時刻は、算出部112が第1の時間情報の受信通知を受け取ったタイミング(1153秒)に遅延時間D(1秒)を加えた1154秒である。
1153秒+1秒=1154秒 ・・・(11)
式(12)が示すように、第2の切換時刻は、第1の時間情報が示す時間(1170秒)から、想定時間(2秒)、遅延時間B(1秒)、遅延時間C(1秒)、および遅延時間D(1秒)を減算した1165秒である。
1170秒−2秒−1秒−1秒−1秒=1165秒 ・・・(12)
第1の無線通信端末101における現在時刻が、第1の切換時刻である1154秒になったとき、切換制御部113は、第1の通信機121が既に第2の状態であると判断する(ステップS106)。このため、切換制御部113は、第1の通信機121に第2の状態を継続させる。
第1の無線通信端末101における現在時刻が、第2の切換時刻である1165秒になったとき、切換制御部113は、親機動作開始指示を第1の通信機121に与えることにより、第1の通信機121に親機動作を開始させる(ステップS110)。この例において、第1の通信機121は、1165秒の5秒後である1170秒に第1の状態になる。
第1の無線通信端末101における現在時刻が第2の切換時刻(1165秒)になった後、第1の時間情報は受信済みである(ステップS131)。このとき、次第1の切換時刻および次第2の切換時刻は設定されていない(ステップS132)。このため、基準第2の切換時刻は、第2の切換時刻である1165秒になる(ステップS133)。このとき、延長情報は受信済みである(ステップS155)。算出部112は、第0の時間情報および延長情報に基づいて第1の切換時刻を算出する(ステップS152)。第1の切換時刻は、前回の第2の切換時刻(1165秒)に、第0の時間情報が示す第1の状態の継続時間(30秒)および延長情報が示す延長時間(60秒)を加えた1255秒である。算出部112は、第0の時間情報に基づいて第2の切換時刻を算出する(ステップS153)。第2の切換時刻は、算出された第1の切換時刻(1255秒)に、第0の時間情報が示す第2の状態の継続時間(90秒)を加えた1345秒である。次第1の切換時刻は、第1の切換時刻である1255秒になる(ステップS154)。この場合、次第1の切換時刻は、第0の時間情報および延長情報に基づいて算出された第1の切換時刻である。次第2の切換時刻は、第2の切換時刻である1345秒になる(ステップS154)。この場合、次第2の切換時刻は、第0の時間情報に基づいて算出された第2の切換時刻である。
第2の無線通信端末201における現在時刻が1170秒になったとき、第3の通信機221はスキャン要求を送信する。このとき、第1の無線通信端末101の第1の通信機121は第1の状態である。このため、第1の通信機121はスキャン応答を送信する。第3の通信機221は、スキャン応答を受信する。スキャン応答が受信されたため、スキャン制御部214は、第1の無線通信端末101を発見する(ステップS206)。
第2の無線通信端末201からの延長情報が受信されない場合、第1の切換時刻は1195秒になる。第1の無線通信端末101における現在時刻が、第1の切換時刻である1195秒になったとき、第1の通信機121は第2の状態になる。このため、第2の無線通信端末201によって1170秒にスキャン要求が送信されたとき、第1の通信機121はスキャン応答を送信できない。スキャン応答が受信されないため、スキャン制御部214は、第1の無線通信端末101を発見できない。
上記のように、第1の時間情報が送信された後に実行されたスキャンにより第2の無線通信端末201が第1の無線通信端末101を発見できない場合、第1の無線通信端末101の第1の通信機121は、第2の無線通信端末201からの延長情報に基づいて、第1の状態を継続する時間を延長する。このため、第2の無線通信端末201は、第1の無線通信端末101を発見することができる。上記により、第4の実施形態は、第1の無線通信端末101の消費電力を抑え、かつ第1の無線通信端末101の発見に必要な時間を短縮させることができる。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はこれら実施形態およびその変形例に限定されることはない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、構成の付加、省略、置換、およびその他の変更が可能である。また、本発明は前述した説明によって限定されることはなく、添付のクレームの範囲によってのみ限定される。
本発明の各実施形態によれば、第1の無線通信端末の消費電力を抑え、かつ第1の無線通信端末の発見に必要な時間を短縮させることができる。
11 無線通信システム
101,101a,101b,101c 第1の無線通信端末
111,111b,125,135,211,211b,225,225b,235 プロセッサ
112 算出部
113 切換制御部
114,213 送信制御部
121,121a 第1の通信機
122,132,222,232 ベースバンド回路
123,133,223,233 RF回路
124,134,224,234 アンテナ
131,131a 第2の通信機
141 第1のメモリ
201,201a,201b 第2の無線通信端末
212 生成部
214 スキャン制御部
221,221a,221b 第3の通信機
231,231a 第4の通信機
241 第2のメモリ
本発明の第7の態様によれば、第2の無線通信端末は、第3の通信機と、第4の通信機と、第2のメモリと、生成部と、送信制御部と、スキャン制御部とを有する。前記第2の通信機および前記第4の通信機は、無線通信を行う。第3の単位期間において前記第3の通信機および前記第4の通信機の通信稼働率が同一であり、かつ前記第3の単位期間において前記第3の通信機および前記第4の通信機の送信期間および受信期間の割合が同一である場合、前記第3の単位期間における前記第3の通信機の第3の消費電力は、前記第3の単位期間における前記第4の通信機の第4の消費電力よりも高い。第4の単位期間において、第3の期間は、第4の期間と同一である、または前記第4の期間未満である。前記第3の期間において、前記第3の通信機は、データリンクレベルよりも上位レベルの通信のための第1の通信接続を第1の通信機と確立できる。前記第4の期間において、前記第4の通信機は、前記データリンクレベルの通信のための第2の通信接続を第2の通信機と確立できる。前記第2のメモリは、変更不可能なスキャン周期情報を記憶する。前記スキャン周期情報は、スキャンの周期を示す。第1の無線通信端末は、無線通信を行う前記第1の通信機と、無線通信を行う前記第2の通信機とを有する。前記第1の通信機の状態は、第1の状態から第2の状態に切り換わり、または前記第2の状態から前記第1の状態に切り換わる。前記第1の通信機の状態が前記第1の状態である場合、前記第1の通信機は、データリンクレベルのスキャン要求に応答できる。前記第1の通信機の状態が前記第2の状態である場合、前記第1の通信機は、前記スキャン要求に応答できない。前記スキャン制御部は、前記スキャン周期情報が示す周期で、前記第3の通信機によって前記スキャン要求を送信する前記スキャンを実行することにより、前記第1の状態で動作中の前記第1の通信機を有する無線通信端末が存在するか否かを確認する。前記生成部は、前記スキャン周期情報に基づいて算出される次スキャン時刻を基準に第1の時間情報を生成する。前記次スキャン時刻は、前記第3の通信機を使用する前記スキャンが次に実行される時刻である。前記第1の時間情報は、前記次スキャン時刻に関する情報である。前記送信制御部は、前記第4の通信機によって前記第1の時間情報を前記第2の通信機に送信する。
本発明の第11の態様によれば、無線通信システムは、第1の無線通信端末と、第2の無線通信端末とを有する。前記第1の無線通信端末は、第1の通信機と、第2の通信機と、第1のメモリと、算出部と、切換制御部とを有する。前記第1の通信機および前記第2の通信機は、無線通信を行う。前記第1のメモリは、第0の時間情報を記憶する第1のメモリ。前記算出部は、第1の切換時刻および第2の切換時刻を算出する。前記切換制御部は、第1の状態である前記第1の通信機の状態を前記第1の切換時刻に前記第1の状態から第2の状態に切り換え、かつ前記第2の状態である前記第1の通信機の状態を前記第2の切換時刻に前記第2の状態から前記第1の状態に切り換える。前記第1の通信機の状態が前記第1の状態である場合、前記第1の通信機は、データリンクレベルのスキャン要求に応答できる。前記第1の通信機の状態が前記第2の状態である場合、前記第1の通信機は、前記スキャン要求に応答できない。第1の単位期間において前記第1の通信機および前記第2の通信機の通信稼働率が同一であり、かつ前記第1の単位期間において前記第1の通信機および前記第2の通信機の送信期間および受信期間の割合が同一である場合、前記第1の単位期間における前記第1の通信機の第1の消費電力は、前記第1の単位期間における前記第2の通信機の第2の消費電力よりも高い。第2の単位期間における第1の期間は、前記第2の単位期間における第2の期間と同一である、または前記第2の期間未満である。前記第1の期間において、前記第1の通信機は、前記データリンクレベルよりも上位レベルの通信のための第1の通信接続を第3の通信機と確立できる。前記第2の期間において、前記第2の通信機は、前記データリンクレベルの通信のための第2の通信接続を第4の通信機と確立できる。前記第2の無線通信端末は、前記第3の通信機と、前記第4の通信機と、第2のメモリと、生成部と、送信制御部と、スキャン制御部とを有する。前記第3の通信機および前記第4の通信機は、無線通信を行う。前記スキャン制御部は、前記第3の通信機によって前記スキャン要求を送信するスキャンを実行することにより、前記第1の状態で動作中の前記第1の通信機を有する無線通信端末が存在するか否かを確認する。前記第4の通信機によって送信された第1の時間情報が前記第2の通信機によって受信されない場合、前記算出部は、前記第0の時間情報に基づいて前記第1の切換時刻および前記第2の切換時刻を算出する。前記第0の時間情報は、前記第1の通信機の前記第1の状態および前記第2の状態の切換タイミングに関する情報である。前記第1の時間情報が前記第2の通信機によって受信された場合、前記算出部は、前記第1の時間情報に基づいて前記第1の切換時刻および前記第2の切換時刻を算出する。前記第1の時間情報は、スキャンが前記第2の無線通信端末によって次に実行される時刻を示す次スキャン時刻に関する情報である。前記第2の切換時刻は、前記第1の切換時刻よりも後の時刻である。前記第1の時間情報が前記第2の通信機によって受信されない場合、前記切換制御部は、前記第1の状態である前記第1の通信機の状態を、前記第0の時間情報に基づいて算出された前記第1の切換時刻に前記第1の状態から前記第2の状態に切り換える。前記第1の時間情報が前記第2の通信機によって受信されない場合、前記切換制御部は、前記第2の状態である前記第1の通信機の状態を、前記第0の時間情報に基づいて算出された前記第2の切換時刻に前記第2の状態から前記第1の状態に切り換える。前記第1の時間情報が前記第2の通信機によって受信されたときに前記第1の通信機の状態が前記第1の状態であった場合、前記切換制御部は、前記第1の通信機の状態を、前記第1の時間情報に基づいて算出された前記第1の切換時刻に前記第1の状態から前記第2の状態に切り換える。前記第1の時間情報が前記第2の通信機によって受信されたときに前記第1の通信機の状態が前記第2の状態であった場合、前記第1の通信機は前記第2の状態を継続し、かつ前記切換制御部は、前記第1の通信機の状態を、前記第1の時間情報に基づいて算出された前記第2の切換時刻に前記第2の状態から前記第1の状態に切り替える。第3の単位期間において前記第3の通信機および前記第4の通信機の通信稼働率が同一であり、かつ前記第3の単位期間において前記第3の通信機および前記第4の通信機の送信期間および受信期間の割合が同一である場合、前記第3の単位期間における前記第3の通信機の第3の消費電力は、前記第3の単位期間における前記第4の通信機の第4の消費電力よりも高い。第4の単位期間において、第3の期間は、第4の期間と同一である、または前記第4の期間未満である。前記第3の期間において、前記第3の通信機は、前記第1の通信接続を第1の通信機と確立できる。前記第4の期間において、前記第4の通信機は、前記第2の通信接続を第2の通信機と確立できる。前記第2のメモリは、変更不可能なスキャン周期情報を記憶する。前記スキャン周期情報は、前記スキャンの周期を示す。前記スキャン制御部は、前記スキャン周期情報が示す周期で、前記第3の通信機を使用して前記スキャンを実行する。前記生成部は、前記スキャン周期情報に基づいて算出される次スキャン時刻を基準に第1の時間情報を生成する。前記次スキャン時刻は、前記第3の通信機を使用する前記スキャンが次に実行される時刻である。前記送信制御部は、前記第4の通信機によって前記第1の時間情報を前記第2の通信機に送信する。
生成部212が第1の時間情報を生成するタイミングから送信制御部213が第4の通信機231によって第1の時間情報を送信するタイミングまでの遅延時間を遅延時間Bと定義したとき、第1の無線通信端末101は遅延時間Bを1秒と想定する。第2の通信機131が第1の時間情報を受信するタイミングから、算出部112が第1の時間情報の受信通知を第2の通信機131から受け取るタイミングまでの遅延時間Cは1秒である。算出部112が第1の時間情報の受信通知を第2の通信機131から受け取るタイミングから、切換制御部113が第1の切換時刻および第2の切換時刻の情報を算出部112から受け取るタイミングまでの遅延時間Dは1秒である。切換制御部113が親機動作開始指示を第1の通信機121に与えるタイミングから、第1の通信機121が第1の状態になるまでの想定時間は2秒である。
算出部112が第0の時間情報に基づいて第1の切換時刻および第2の切換時刻を算出し、かつ算出部112が第1の切換時刻および第2の切換時刻を切換制御部113に通知するまでの動作は、図7に示す動作と同様である。第2の切換時刻の算出において、切換制御部113が親機動作開始指示を第1の通信機121に与えるタイミングから、第1の通信機121が第1の状態になるまでの想定時間が考慮される。この例において、想定時間は2秒である。
(ステップS156)
算出部112は、第0の時間情報および受信された延長情報に基づいて次次第1の切換時刻を算出する。ステップS156における次次第1の切換時刻の算出は、ステップS152における第1の切換時刻の算出と同様に行われる。この結果、第1の通信機121が第1の状態を継続する時間が延長される。ステップS156における処理が行われた後、ステップS138における処理が行われる。
図26および図27に示されていない処理が行われてもよい。例えば、第1の切換時刻の算出に第0の時間情報が使用されなくてもよい。つまり、延長情報が受信され、かつ第1の通信機121の第1の状態の継続時間が延長された後、他の端末からの接続要求が受信されず、かつ新たな延長情報が受信されない場合、前回の第1の状態の継続時間に受信済みの延長情報を適用することにより第1の切換時刻が算出されてもよい。例えば、第0の時間情報が示す第1の状態の継続時間が30秒であり、かつ受信された延長情報が2倍を示す場合、延長情報が受信された後の最初の第1の状態の継続時間は、30秒の2倍である60秒になる。この第1の状態の継続時間中に他の端末からの接続要求が受信されず、かつ新たな延長情報が受信されない場合、次の第1の状態の継続時間は、前回の継続時間(60秒)の2倍である120秒になる。さらに次の第1の状態の継続時間は、前回の継続時間(120)の2倍である240秒になる。

Claims (15)

  1. 第1の無線通信端末であって、
    無線通信を行う第1の通信機と、
    無線通信を行う第2の通信機と、
    第0の時間情報を記憶する第1のメモリと、
    第1の切換時刻および第2の切換時刻を算出する算出部と、
    第1の状態である前記第1の通信機の状態を前記第1の切換時刻に前記第1の状態から第2の状態に切り換え、かつ前記第2の状態である前記第1の通信機の状態を前記第2の切換時刻に前記第2の状態から前記第1の状態に切り換える切換制御部と、
    を有し、
    前記第1の通信機の状態が前記第1の状態である場合、前記第1の通信機は、データリンクレベルのスキャン要求に応答でき、
    前記第1の通信機の状態が前記第2の状態である場合、前記第1の通信機は、前記スキャン要求に応答できず、
    第1の単位期間において前記第1の通信機および前記第2の通信機の通信稼働率が同一であり、かつ前記第1の単位期間において前記第1の通信機および前記第2の通信機の送信期間および受信期間の割合が同一である場合、前記第1の単位期間における前記第1の通信機の第1の消費電力は、前記第1の単位期間における前記第2の通信機の第2の消費電力よりも高く、
    第2の単位期間における第1の期間は、前記第2の単位期間における第2の期間と同一である、または前記第2の期間未満であり、
    前記第1の期間において、前記第1の通信機は、前記データリンクレベルよりも上位レベルの通信のための第1の通信接続を第3の通信機と確立でき、
    前記第2の期間において、前記第2の通信機は、前記データリンクレベルの通信のための第2の通信接続を第4の通信機と確立でき、
    第2の無線通信端末は、
    無線通信を行う前記第3の通信機と、
    無線通信を行う前記第4の通信機と、
    を有し、
    前記第2の無線通信端末は、前記第3の通信機によって前記スキャン要求を送信するスキャンを実行することにより、前記第1の状態で動作中の前記第1の通信機を有する無線通信端末が存在するか否かを確認し、
    前記第4の通信機によって送信された第1の時間情報が前記第2の通信機によって受信されない場合、前記算出部は、前記第0の時間情報に基づいて前記第1の切換時刻および前記第2の切換時刻を算出し、
    前記第0の時間情報は、前記第1の通信機の前記第1の状態および前記第2の状態の切換タイミングに関する情報であり、
    前記第1の時間情報が前記第2の通信機によって受信された場合、前記算出部は、前記第1の時間情報に基づいて前記第1の切換時刻および前記第2の切換時刻を算出し、
    前記第1の時間情報は、スキャンが前記第2の無線通信端末によって次に実行される時刻を示す次スキャン時刻に関する情報であり、
    前記第2の切換時刻は、前記第1の切換時刻よりも後の時刻であり、
    前記第1の時間情報が前記第2の通信機によって受信されない場合、前記切換制御部は、前記第1の状態である前記第1の通信機の状態を、前記第0の時間情報に基づいて算出された前記第1の切換時刻に前記第1の状態から前記第2の状態に切り換え、
    前記第1の時間情報が前記第2の通信機によって受信されない場合、前記切換制御部は、前記第2の状態である前記第1の通信機の状態を、前記第0の時間情報に基づいて算出された前記第2の切換時刻に前記第2の状態から前記第1の状態に切り換え、
    前記第1の時間情報が前記第2の通信機によって受信されたときに前記第1の通信機の状態が前記第1の状態であった場合、前記切換制御部は、前記第1の通信機の状態を、前記第1の時間情報に基づいて算出された前記第1の切換時刻に前記第1の状態から前記第2の状態に切り換え、
    前記第1の時間情報が前記第2の通信機によって受信されたときに前記第1の通信機の状態が前記第2の状態であった場合、前記第1の通信機は前記第2の状態を継続し、かつ前記切換制御部は、前記第1の通信機の状態を、前記第1の時間情報に基づいて算出された前記第2の切換時刻に前記第2の状態から前記第1の状態に切り替える
    第1の無線通信端末。
  2. 前記第2の通信機によって第2の時間情報を前記第4の通信機に送信する送信制御部をさらに有し、
    前記第2の時間情報は、前記第1の時間情報に基づいて算出された前記第2の切換時刻に前記切換制御部が前記第1の通信機に与えた第1の指示により、前記第1の通信機の状態が前記第2の状態から前記第1の状態に切り換わった時刻を示し、
    前記第1の指示は、前記第1の通信機の状態を前記第2の状態から前記第1の状態に切り換える指示であり、
    時刻が、前記第1の時間情報に基づいて算出された前記第1の切換時刻になるまでに接続要求が前記第1の通信機によって受信されなかった場合、前記送信制御部は、前記第2の通信機によって前記第2の時間情報を前記第4の通信機に送信し、前記接続要求は、前記データリンクレベルよりも上位レベルの前記通信のための通信接続の要求を示す
    請求項1に記載の第1の無線通信端末。
  3. 前記送信制御部はさらに、前記第2の通信機によって第3の時間情報を前記第4の通信機に送信し、
    前記第3の時間情報は、前記第1の時間情報に基づいて算出された前記第1の切換時刻に前記切換制御部が前記第1の通信機に与えた第2の指示により、前記第1の通信機の状態が前記第1の状態から前記第2の状態に切り換わった時刻を示し、
    前記第2の指示は、前記第1の通信機の状態を前記第1の状態から前記第2の状態に切り換える指示であり、
    前記時刻が、前記第1の時間情報に基づいて算出された前記第1の切換時刻になるまでに前記接続要求が前記第1の通信機によって受信されなかった場合、前記送信制御部はさらに、前記第2の通信機によって前記第3の時間情報を前記第4の通信機に送信する
    請求項2に記載の第1の無線通信端末。
  4. 前記算出部はさらに、次第1の切換時刻の次の前記第1の切換時刻である次次第1の切換時刻を算出し、
    前記次第1の切換時刻は、前記第1の時間情報に基づいて算出された前記第1の切換時刻の次の前記第1の切換時刻であり、
    次第2の切換時刻から前記次次第1の切換時刻までの時間は、前記第2の切換時刻から前記次第1の切換時刻までの時間よりも長く、
    前記次第2の切換時刻は、前記第1の時間情報に基づいて算出された前記第2の切換時刻の次の前記第2の切換時刻である
    請求項1に記載の第1の無線通信端末。
  5. 前記第4の通信機によって送信された延長情報が前記第2の通信機によって受信された場合、前記算出部は、前記延長情報に基づいて、次第1の切換時刻の次の前記第1の切換時刻である次次第1の切換時刻を算出し、
    前記延長情報は、前記第1の通信機に前記第1の状態の継続時間を延長させることを示し、
    前記次第1の切換時刻は、前記第1の時間情報に基づいて算出された前記第1の切換時刻の次の前記第1の切換時刻である
    請求項1に記載の第1の無線通信端末。
  6. 前記第4の通信機によって送信された延長情報が前記第2の通信機によって受信された場合、前記算出部は、前記延長情報に基づいて前記第1の切換時刻を算出し、
    前記延長情報は、前記第1の通信機に前記第1の状態の継続時間を延長させることを示す
    請求項1に記載の第1の無線通信端末。
  7. 無線通信を行う第3の通信機と、
    無線通信を行う第4の通信機と、
    第2のメモリと、
    生成部と、
    送信制御部と、
    スキャン制御部と、
    を有し、
    第3の単位期間において前記第3の通信機および前記第4の通信機の通信稼働率が同一であり、かつ前記第3の単位期間において前記第3の通信機および前記第4の通信機の送信期間および受信期間の割合が同一である場合、前記第3の単位期間における前記第3の通信機の第1の消費電力は、前記第3の単位期間における前記第4の通信機の第2の消費電力よりも高く、
    第4の単位期間において、第3の期間は、第4の期間と同一である、または前記第4の期間未満であり、
    前記第3の期間において、前記第3の通信機は、データリンクレベルよりも上位レベルの通信のための第1の通信接続を第1の通信機と確立でき、
    前記第4の期間において、前記第4の通信機は、前記データリンクレベルの通信のための第2の通信接続を第2の通信機と確立でき、
    前記第2のメモリは、変更不可能なスキャン周期情報を記憶し、
    前記スキャン周期情報は、スキャンの周期を示し、
    第1の無線通信端末は、
    無線通信を行う前記第1の通信機と、
    無線通信を行う前記第2の通信機と、
    を有し、
    前記第1の通信機の状態は、第1の状態から第2の状態に切り換わり、または前記第2の状態から前記第1の状態に切り換わり、
    前記第1の通信機の状態が前記第1の状態である場合、前記第1の通信機は、データリンクレベルのスキャン要求に応答でき、
    前記第1の通信機の状態が前記第2の状態である場合、前記第1の通信機は、前記スキャン要求に応答できず、
    前記スキャン制御部は、前記スキャン周期情報が示す周期で、前記第3の通信機によって前記スキャン要求を送信する前記スキャンを実行することにより、前記第1の状態で動作中の前記第1の通信機を有する無線通信端末が存在するか否かを確認し、
    前記生成部は、前記スキャン周期情報に基づいて算出される次スキャン時刻を基準に第1の時間情報を生成し、
    前記次スキャン時刻は、前記第3の通信機を使用する前記スキャンが次に実行される時刻であり、
    前記第1の時間情報は、前記次スキャン時刻に関する情報であり、
    前記送信制御部は、前記第4の通信機によって前記第1の時間情報を前記第2の通信機に送信する
    第2の無線通信端末。
  8. 前記第2の通信機によって送信された第2の時間情報が前記第4の通信機によって受信された場合、前記生成部は、前記第2の時間情報に基づいて前記次スキャン時刻を補正することにより前記第1の時間情報を生成し、
    前記第2の時間情報は、前記第2の状態である前記第1の通信機の状態が前記第2の状態から前記第1の状態に切り換わった時刻を示す
    請求項7に記載の第2の無線通信端末。
  9. 前記第2の通信機によって送信された第3の時間情報が前記第4の通信機によって受信された場合、前記生成部は、前記第2の時間情報および前記第3の時間情報に基づいて前記次スキャン時刻を補正することにより前記第1の時間情報を生成し、
    前記第3の時間情報は、前記第1の状態である前記第1の通信機の状態が前記第1の状態から前記第2の状態に切り換わった時刻を示す
    請求項8に記載の第2の無線通信端末。
  10. 前記第1の時間情報が送信された後に前記第3の通信機を使用することにより実行された前記スキャンにおいて、前記第1の状態で動作中の前記第1の通信機を有する前記無線通信端末が存在しないことを前記スキャン制御部が確認した場合、前記送信制御部は、前記第4の通信機によって延長情報を前記第2の通信機に送信し、
    前記延長情報は、前記第1の通信機に前記第1の状態の継続時間を延長させることを示す
    請求項7に記載の第2の無線通信端末。
  11. 第1の無線通信端末と、第2の無線通信端末とを有する無線通信システムであって、
    前記第1の無線通信端末は、
    無線通信を行う第1の通信機と、
    無線通信を行う第2の通信機と、
    第0の時間情報を記憶する第1のメモリと、
    第1の切換時刻および第2の切換時刻を算出する算出部と、
    第1の状態である前記第1の通信機の状態を前記第1の切換時刻に前記第1の状態から第2の状態に切り換え、かつ前記第2の状態である前記第1の通信機の状態を前記第2の切換時刻に前記第2の状態から前記第1の状態に切り換える切換制御部と、
    を有し、
    前記第1の通信機の状態が前記第1の状態である場合、前記第1の通信機は、データリンクレベルのスキャン要求に応答でき、
    前記第1の通信機の状態が前記第2の状態である場合、前記第1の通信機は、前記スキャン要求に応答できず、
    第1の単位期間において前記第1の通信機および前記第2の通信機の通信稼働率が同一であり、かつ前記第1の単位期間において前記第1の通信機および前記第2の通信機の送信期間および受信期間の割合が同一である場合、前記第1の単位期間における前記第1の通信機の第1の消費電力は、前記第1の単位期間における前記第2の通信機の第2の消費電力よりも高く、
    第2の単位期間における第1の期間は、前記第2の単位期間における第2の期間と同一である、または前記第2の期間未満であり、
    前記第1の期間において、前記第1の通信機は、前記データリンクレベルよりも上位レベルの通信のための第1の通信接続を第3の通信機と確立でき、
    前記第2の期間において、前記第2の通信機は、前記データリンクレベルの通信のための第2の通信接続を第4の通信機と確立でき、
    前記第2の無線通信端末は、
    無線通信を行う前記第3の通信機と、
    無線通信を行う前記第4の通信機と、
    第2のメモリと、
    生成部と、
    送信制御部と、
    スキャン制御部と、
    を有し、
    前記スキャン制御部は、前記第3の通信機によって前記スキャン要求を送信するスキャンを実行することにより、前記第1の状態で動作中の前記第1の通信機を有する無線通信端末が存在するか否かを確認し、
    前記第4の通信機によって送信された第1の時間情報が前記第2の通信機によって受信されない場合、前記算出部は、前記第0の時間情報に基づいて前記第1の切換時刻および前記第2の切換時刻を算出し、
    前記第0の時間情報は、前記第1の通信機の前記第1の状態および前記第2の状態の切換タイミングに関する情報であり、
    前記第1の時間情報が前記第2の通信機によって受信された場合、前記算出部は、前記第1の時間情報に基づいて前記第1の切換時刻および前記第2の切換時刻を算出し、
    前記第1の時間情報は、スキャンが前記第2の無線通信端末によって次に実行される時刻を示す次スキャン時刻に関する情報であり、
    前記第2の切換時刻は、前記第1の切換時刻よりも後の時刻であり、
    前記第1の時間情報が前記第2の通信機によって受信されない場合、前記切換制御部は、前記第1の状態である前記第1の通信機の状態を、前記第0の時間情報に基づいて算出された前記第1の切換時刻に前記第1の状態から前記第2の状態に切り換え、
    前記第1の時間情報が前記第2の通信機によって受信されない場合、前記切換制御部は、前記第2の状態である前記第1の通信機の状態を、前記第0の時間情報に基づいて算出された前記第2の切換時刻に前記第2の状態から前記第1の状態に切り換え、
    前記第1の時間情報が前記第2の通信機によって受信されたときに前記第1の通信機の状態が前記第1の状態であった場合、前記切換制御部は、前記第1の通信機の状態を、前記第1の時間情報に基づいて算出された前記第1の切換時刻に前記第1の状態から前記第2の状態に切り換え、
    前記第1の時間情報が前記第2の通信機によって受信されたときに前記第1の通信機の状態が前記第2の状態であった場合、前記第1の通信機は前記第2の状態を継続し、かつ前記切換制御部は、前記第1の通信機の状態を、前記第1の時間情報に基づいて算出された前記第2の切換時刻に前記第2の状態から前記第1の状態に切り替え、
    第3の単位期間において前記第3の通信機および前記第4の通信機の通信稼働率が同一であり、かつ前記第3の単位期間において前記第3の通信機および前記第4の通信機の送信期間および受信期間の割合が同一である場合、前記第3の単位期間における前記第3の通信機の第1の消費電力は、前記第3の単位期間における前記第4の通信機の第2の消費電力よりも高く、
    第4の単位期間において、第3の期間は、第4の期間と同一である、または前記第4の期間未満であり、
    前記第3の期間において、前記第3の通信機は、前記第1の通信接続を第1の通信機と確立でき、
    前記第4の期間において、前記第4の通信機は、前記第2の通信接続を第2の通信機と確立でき、
    前記第2のメモリは、変更不可能なスキャン周期情報を記憶し、
    前記スキャン周期情報は、前記スキャンの周期を示し、
    前記スキャン制御部は、前記スキャン周期情報が示す周期で、前記第3の通信機を使用して前記スキャンを実行し、
    前記生成部は、前記スキャン周期情報に基づいて算出される次スキャン時刻を基準に第1の時間情報を生成し、
    前記次スキャン時刻は、前記第3の通信機を使用する前記スキャンが次に実行される時刻であり、
    前記送信制御部は、前記第4の通信機によって前記第1の時間情報を前記第2の通信機に送信する
    無線通信システム。
  12. 第1の無線通信端末によって実行される第1のステップと、第2のステップと、第3のステップと、第4のステップと、第5のステップと、第6のステップとを有する無線通信方法であって、
    前記第1の無線通信端末は、
    無線通信を行う第1の通信機と、
    無線通信を行う第2の通信機と、
    第0の時間情報を記憶する第1のメモリと、
    を有し、
    第1の状態である前記第1の通信機の状態は、第1の切換時刻に前記第1の状態から第2の状態に切り換わり、かつ前記第2の状態である前記第1の通信機の状態は第2の切換時刻に前記第2の状態から前記第1の状態に切り換わり、
    前記第1の通信機の状態が前記第1の状態である場合、前記第1の通信機は、データリンクレベルのスキャン要求に応答でき、
    前記第1の通信機の状態が前記第2の状態である場合、前記第1の通信機は、前記スキャン要求に応答できず、
    第1の単位期間において前記第1の通信機および前記第2の通信機の通信稼働率が同一であり、かつ前記第1の単位期間において前記第1の通信機および前記第2の通信機の送信期間および受信期間の割合が同一である場合、前記第1の単位期間における前記第1の通信機の第1の消費電力は、前記第1の単位期間における前記第2の通信機の第2の消費電力よりも高く、
    第2の単位期間における第1の期間は、前記第2の単位期間における第2の期間と同一である、または前記第2の期間未満であり、
    前記第1の期間において、前記第1の通信機は、前記データリンクレベルよりも上位レベルの通信のための第1の通信接続を第3の通信機と確立でき、
    前記第2の期間において、前記第2の通信機は、前記データリンクレベルの通信のための第2の通信接続を第4の通信機と確立でき、
    第2の無線通信端末は、
    無線通信を行う前記第3の通信機と、
    無線通信を行う前記第4の通信機と、
    を有し、
    前記第2の無線通信端末は、前記第3の通信機によって前記スキャン要求を送信するスキャンを実行することにより、前記第1の状態で動作中の前記第1の通信機を有する無線通信端末が存在するか否かを確認し、
    前記第4の通信機によって送信された第1の時間情報が前記第2の通信機によって受信されない場合、前記第1のステップにおいて、前記第1の無線通信端末は、前記第0の時間情報に基づいて前記第1の切換時刻および前記第2の切換時刻を算出し、
    前記第0の時間情報は、前記第1の通信機の前記第1の状態および前記第2の状態の切換タイミングに関する情報であり、
    前記第1の時間情報が前記第2の通信機によって受信された場合、前記第2のステップにおいて、前記第1の無線通信端末は、前記第1の時間情報に基づいて前記第1の切換時刻および前記第2の切換時刻を算出し、
    前記第1の時間情報は、スキャンが前記第2の無線通信端末によって次に実行される時刻を示す次スキャン時刻に関する情報であり、
    前記第2の切換時刻は、前記第1の切換時刻よりも後の時刻であり、
    前記第1の時間情報が前記第2の通信機によって受信されない場合、前記第3のステップにおいて、前記第1の無線通信端末は、前記第1の状態である前記第1の通信機の状態を、前記第0の時間情報に基づいて算出された前記第1の切換時刻に前記第1の状態から前記第2の状態に切り換え、
    前記第1の時間情報が前記第2の通信機によって受信されない場合、前記第4のステップにおいて、前記第1の無線通信端末は、前記第2の状態である前記第1の通信機の状態を、前記第0の時間情報に基づいて算出された前記第2の切換時刻に前記第2の状態から前記第1の状態に切り換え、
    前記第1の時間情報が前記第2の通信機によって受信されたときに前記第1の通信機の状態が前記第1の状態であった場合、前記第5のステップにおいて、前記第1の無線通信端末は、前記第1の通信機の状態を、前記第1の時間情報に基づいて算出された前記第1の切換時刻に前記第1の状態から前記第2の状態に切り換え、
    前記第1の時間情報が前記第2の通信機によって受信されたときに前記第1の通信機の状態が前記第2の状態であった場合、前記第1の通信機は前記第2の状態を継続し、かつ前記第6のステップにおいて、前記第1の無線通信端末は、前記第1の通信機の状態を、前記第1の時間情報に基づいて算出された前記第2の切換時刻に前記第2の状態から前記第1の状態に切り替える
    無線通信方法。
  13. 第2の無線通信端末によって実行される第1のステップと、第2のステップと、第3のステップとを有する無線通信方法であって、
    前記第2の無線通信端末は、
    無線通信を行う第3の通信機と、
    無線通信を行う第4の通信機と、
    第2のメモリと、
    を有し、
    第3の単位期間において前記第3の通信機および前記第4の通信機の通信稼働率が同一であり、かつ前記第3の単位期間において前記第3の通信機および前記第4の通信機の送信期間および受信期間の割合が同一である場合、前記第3の単位期間における前記第3の通信機の第1の消費電力は、前記第3の単位期間における前記第4の通信機の第2の消費電力よりも高く、
    第4の単位期間において、第3の期間は、第4の期間と同一である、または前記第4の期間未満であり、
    前記第3の期間において、前記第3の通信機は、データリンクレベルよりも上位レベルの通信のための第1の通信接続を第1の通信機と確立でき、
    前記第4の期間において、前記第4の通信機は、前記データリンクレベルの通信のための第2の通信接続を第2の通信機と確立でき、
    前記第2のメモリは、変更不可能なスキャン周期情報を記憶し、
    前記スキャン周期情報は、スキャンの周期を示し、
    第1の無線通信端末は、
    無線通信を行う前記第1の通信機と、
    無線通信を行う前記第2の通信機と、
    を有し、
    前記第1の通信機の状態は、第1の状態から第2の状態に切り換わり、または前記第2の状態から前記第1の状態に切り換わり、
    前記第1の通信機の状態が前記第1の状態である場合、前記第1の通信機は、データリンクレベルのスキャン要求に応答でき、
    前記第1の通信機の状態が前記第2の状態である場合、前記第1の通信機は、前記スキャン要求に応答できず、
    前記第1のステップにおいて、前記第2の無線通信端末は、前記スキャン周期情報が示す周期で、前記第3の通信機によって前記スキャン要求を送信するスキャンを実行することにより、前記第1の状態で動作中の前記第1の通信機を有する無線通信端末が存在するか否かを確認し、
    前記第2のステップにおいて、前記第2の無線通信端末は、前記スキャン周期情報に基づいて算出される次スキャン時刻を基準に第1の時間情報を生成し、
    前記次スキャン時刻は、前記第3の通信機を使用する前記スキャンが次に実行される時刻であり、
    前記第1の時間情報は、前記次スキャン時刻に関する情報であり、
    前記第3のステップにおいて、前記第2の無線通信端末は、前記第4の通信機によって前記第1の時間情報を前記第2の通信機に送信する
    無線通信方法。
  14. 第1のステップと、第2のステップと、第3のステップと、第4のステップと、第5のステップと、第6のステップとを第1の無線通信端末のコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記第1の無線通信端末は、
    無線通信を行う第1の通信機と、
    無線通信を行う第2の通信機と、
    第0の時間情報を記憶する第1のメモリと、
    を有し、
    第1の状態である前記第1の通信機の状態は、第1の切換時刻に前記第1の状態から第2の状態に切り換わり、かつ前記第2の状態である前記第1の通信機の状態は第2の切換時刻に前記第2の状態から前記第1の状態に切り換わり、
    前記第1の通信機の状態が前記第1の状態である場合、前記第1の通信機は、データリンクレベルのスキャン要求に応答でき、
    前記第1の通信機の状態が前記第2の状態である場合、前記第1の通信機は、前記スキャン要求に応答できず、
    第1の単位期間において前記第1の通信機および前記第2の通信機の通信稼働率が同一であり、かつ前記第1の単位期間において前記第1の通信機および前記第2の通信機の送信期間および受信期間の割合が同一である場合、前記第1の単位期間における前記第1の通信機の第1の消費電力は、前記第1の単位期間における前記第2の通信機の第2の消費電力よりも高く、
    第2の単位期間における第1の期間は、前記第2の単位期間における第2の期間と同一である、または前記第2の期間未満であり、
    前記第1の期間において、前記第1の通信機は、前記データリンクレベルよりも上位レベルの通信のための第1の通信接続を第3の通信機と確立でき、
    前記第2の期間において、前記第2の通信機は、前記データリンクレベルの通信のための第2の通信接続を第4の通信機と確立でき、
    第2の無線通信端末は、
    無線通信を行う前記第3の通信機と、
    無線通信を行う前記第4の通信機と、
    を有し、
    前記第2の無線通信端末は、前記第3の通信機によって前記スキャン要求を送信するスキャンを実行することにより、前記第1の状態で動作中の前記第1の通信機を有する無線通信端末が存在するか否かを確認し、
    前記第4の通信機によって送信された第1の時間情報が前記第2の通信機によって受信されない場合、前記第1のステップにおいて、前記コンピュータは、前記第0の時間情報に基づいて前記第1の切換時刻および前記第2の切換時刻を算出し、
    前記第0の時間情報は、前記第1の通信機の前記第1の状態および前記第2の状態の切換タイミングに関する情報であり、
    前記第1の時間情報が前記第2の通信機によって受信された場合、前記第2のステップにおいて、前記コンピュータは、前記第1の時間情報に基づいて前記第1の切換時刻および前記第2の切換時刻を算出し、
    前記第1の時間情報は、スキャンが前記第2の無線通信端末によって次に実行される時刻を示す次スキャン時刻に関する情報であり、
    前記第2の切換時刻は、前記第1の切換時刻よりも後の時刻であり、
    前記第1の時間情報が前記第2の通信機によって受信されない場合、前記第3のステップにおいて、前記コンピュータは、前記第1の状態である前記第1の通信機の状態を、前記第0の時間情報に基づいて算出された前記第1の切換時刻に前記第1の状態から前記第2の状態に切り換え、
    前記第1の時間情報が前記第2の通信機によって受信されない場合、前記第4のステップにおいて、前記コンピュータは、前記第2の状態である前記第1の通信機の状態を、前記第0の時間情報に基づいて算出された前記第2の切換時刻に前記第2の状態から前記第1の状態に切り換え、
    前記第1の時間情報が前記第2の通信機によって受信されたときに前記第1の通信機の状態が前記第1の状態であった場合、前記第5のステップにおいて、前記コンピュータは、前記第1の通信機の状態を、前記第1の時間情報に基づいて算出された前記第1の切換時刻に前記第1の状態から前記第2の状態に切り換え、
    前記第1の時間情報が前記第2の通信機によって受信されたときに前記第1の通信機の状態が前記第2の状態であった場合、前記第1の通信機は前記第2の状態を継続し、かつ前記第6のステップにおいて、前記コンピュータは、前記第1の通信機の状態を、前記第1の時間情報に基づいて算出された前記第2の切換時刻に前記第2の状態から前記第1の状態に切り替える
    プログラム。
  15. 第1のステップと、第2のステップと、第3のステップとを第2の無線通信端末のコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記第2の無線通信端末は、
    無線通信を行う第3の通信機と、
    無線通信を行う第4の通信機と、
    第2のメモリと、
    を有し、
    第3の単位期間において前記第3の通信機および前記第4の通信機の通信稼働率が同一であり、かつ前記第3の単位期間において前記第3の通信機および前記第4の通信機の送信期間および受信期間の割合が同一である場合、前記第3の単位期間における前記第3の通信機の第1の消費電力は、前記第3の単位期間における前記第4の通信機の第2の消費電力よりも高く、
    第4の単位期間において、第3の期間は、第4の期間と同一である、または前記第4の期間未満であり、
    前記第3の期間において、前記第3の通信機は、データリンクレベルよりも上位レベルの通信のための第1の通信接続を第1の通信機と確立でき、
    前記第4の期間において、前記第4の通信機は、前記データリンクレベルの通信のための第2の通信接続を第2の通信機と確立でき、
    前記第2のメモリは、変更不可能なスキャン周期情報を記憶し、
    前記スキャン周期情報は、スキャンの周期を示し、
    第1の無線通信端末は、
    無線通信を行う前記第1の通信機と、
    無線通信を行う前記第2の通信機と、
    を有し、
    前記第1の通信機の状態は、第1の状態から第2の状態に切り換わり、または前記第2の状態から前記第1の状態に切り換わり、
    前記第1の通信機の状態が前記第1の状態である場合、前記第1の通信機は、データリンクレベルのスキャン要求に応答でき、
    前記第1の通信機の状態が前記第2の状態である場合、前記第1の通信機は、前記スキャン要求に応答できず、
    前記第1のステップにおいて、前記コンピュータは、前記スキャン周期情報が示す周期で、前記第3の通信機によって前記スキャン要求を送信する前記スキャンを実行することにより、前記第1の状態で動作中の前記第1の通信機を有する無線通信端末が存在するか否かを確認し、
    前記第2のステップにおいて、前記コンピュータは、前記スキャン周期情報に基づいて算出される次スキャン時刻を基準に第1の時間情報を生成し、
    前記次スキャン時刻は、前記第3の通信機を使用する前記スキャンが次に実行される時刻であり、
    前記第1の時間情報は、前記次スキャン時刻に関する情報であり、
    前記第3のステップにおいて、前記コンピュータは、前記第4の通信機によって前記第1の時間情報を前記第2の通信機に送信する
    プログラム。
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