JPWO2017216835A1 - 医療用デバイス - Google Patents

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康成 石原
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Abstract

本発明の医療用デバイスは、長手軸に沿って延びる第1の形状と長手軸に交差する方向に曲がった第2の形状との間で変形する可撓性を有する可撓部(1a)を備える挿入部(1)と、挿入部(1)の面に沿って移動可能に挿入部(1)に取り付けられる変形補助部材(2)と、挿入部(1)の基端部に接続され、挿入部(1)に対する変形補助部材(2)の相対位置を調整する位置調整部と、可撓部(1a)または変形補助部材(2)の長手方向の一部分に設けられ曲がった形状を有する湾曲部(2b)とを備え、可撓部(1a)に配置された変形補助部材(2)が、第1の形状と第2の形状との間で変形させる駆動力を可撓部(1a)に付与する。

Description

本発明は、医療用デバイスに関するものである。
従来、視野の方向を変更するための湾曲部が先端部に設けられた内視鏡が一般に使用されている。湾曲部は、例えば、揺動可能に連結された複数の湾曲コマと、該湾曲コマに接続された湾曲コマを揺動させるための駆動ワイヤとを備える。このような湾曲機構は複雑な構造であるため、細径かつ低コストの内視鏡への適用には適さない。
そこで、より簡便な構成で内視鏡の先端部を湾曲させる機構が提案されている(例えば、特許文献1,2参照。)。特許文献1には、円弧状に湾曲した先端部を有するシースが開示されおり、シース内に挿入された内視鏡の先端部を、シースの先端部の形状に従って湾曲させている。特許文献2には、先端部が湾曲可能なスタイレットが開示されており、内視鏡のチャネル内でスタイレットの先端部を湾曲させることによって、内視鏡の先端部を湾曲させている。
米国特許出願公開第2014/364901号明細書 特公平6−67377号公報
しかしながら、特許文献1に記載のシースは、先端部の湾曲角度を変更する機構を有しないため、内視鏡の先端部の湾曲角度を変更することができないという問題がある。特許文献2に記載のスタイレットは、該スタイレット自身に該スタイレットの先端部を湾曲させるための複雑な機構が設けられているため、細径化および低コスト化には不向きである。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、簡易な構造で先端部の曲がり角度を調整することができる医療用デバイスを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は以下の手段を提供する。
本発明は、長手軸を有する挿入部であって、該挿入部の少なくとも先端部に設けられ、前記長手軸に沿って延びる第1の形状と前記長手軸に交差する方向に曲がった第2の形状との間で変形する可撓性を有する可撓部を備える挿入部と、該挿入部の長手軸と並列に延びる長手軸を有し、前記挿入部が有する面に沿って移動可能に前記挿入部に取り付けられる変形補助部材と、前記挿入部の基端部に接続され、前記変形補助部材の前記挿入部に対する相対位置を調整する位置調整部と、前記可撓部および前記変形補助部材の長手方向の一部分のいずれかに設けられ、自然状態において曲がった形状を有する曲部とを備え、前記位置調整部によって前記変形補助部材の前記挿入部に対する相対位置を調整することにより、前記変形補助部材が、前記位置調整部による調整量に応じて、前記第1の形状と前記第2の形状との間で変形させる駆動力を前記可撓部に付与する医療用デバイスを提供する。
本発明によれば、位置調整部によって可撓部に対する変形補助部材の位置を調整することにより、可撓部を第1の形状と第2の形状との間で変形させることができる。具体的には、曲部が可撓部に設けられている場合、変形補助部材は、可撓部に第2の形状から第1の形状へ変形させる駆動力を付与する。一方、曲部が変形補助部材の一部分に設けられている場合、変形補助部材は、可撓部に第1の形状から第2の形状へ変形させる駆動力を付与する。このように、挿入部および変形補助部材のいずれかに曲部を設け、挿入部と変形補助部材との相対位置を調整するだけの簡易な構造で先端部の曲がり角度を調整することができる。
上記発明においては、前記変形補助部材が、前記可撓部の剛性よりも大きな剛性を有していてもよい。
このようにすることで、可撓部に変形補助部材を配置することによって、可撓部を変形補助部材の形状に従って変形させることができる。
上記発明においては、前記可撓部が、自然状態において前記第1の形状を有し、前記曲部が、前記変形補助部材の長手方向の一部分に設けられていてもよい。
このようにすることで、変形補助部材の曲部を可撓部に配置することによって、挿入部の先端部を直線形状から曲がった形状に変形させることができる。
上記発明においては、前記可撓部が、自然状態において前記第2の形状を有し、前記曲部が、前記可撓部の一部または全部に設けられており、前記変形補助部材が、全長にわたって該変形補助部材の長手軸に沿って延びる直線形状を有していてもよい。
このようにすることで、変形補助部材を可撓部に配置することによって、挿入部の先端部を曲がった形状から直線形状に変形させることができる。
上記発明においては、前記挿入部が、長手方向に貫通し前記変形補助部材が挿入される挿通路を有し、前記変形補助部材が、先端部から基端側に離間した位置に前記曲部を有していてもよい。この場合、前記変形補助部材が、前記曲部よりも先端側に生体組織を処置する先端作用部を有する処置具であってもよく、前記曲部よりも先端側に、前記挿入部の長手方向に交差する方向に配置されループ状に形成されたループ部を有するワイヤであってもよい。
このようにすることで、挿入部の先端部が曲がった状態において、挿入部の先端から長手方向に突出して配置される変形補助部材の曲部よりも先端側の部分によって、心膜腔のような狭い体腔内においても挿入部の先端前方に空間を確保することができる。
上記発明においては、前記挿入部は、長手方向に貫通し前記変形補助部材が挿入される変形補助部材用挿通路と、長手方向に貫通し内視鏡が挿入される内視鏡用挿通路とを有し、前記曲部が、前記変形補助部材用挿通路の中心軸と前記内視鏡用挿通路の中心軸とを含む平面内で曲がるように設けられていてもよい。
内視鏡は、該内視鏡によって取得される内視鏡画像の上下方向に対応した上下方向を有する。内視鏡の上側または下側に変形補助部材用挿通路が位置するように内視鏡用挿通路内に内視鏡を配置することによって、挿入部の先端部に配置された内視鏡の先端部を内視鏡画像の上下方向に湾曲させることができる。
上記発明においては、前記挿入部は、長手方向に貫通し内視鏡が挿入される内視鏡用挿通路を有し、該内視鏡用挿通路内の前記内視鏡を前記挿入部に対して前記内視鏡の長手軸回りに固定する固定手段を備えていてもよい。
このようにすることで、内視鏡画像の上下左右方向に対して挿入部の先端部の湾曲方向が所定の方向となるように、固定手段によって内視鏡用挿通路内の内視鏡を固定することができる。
本発明によれば、簡易な構造で先端部の曲がり角度を調整することができるという効果を奏する。
本発明の第1の実施形態に係る医療用デバイスの全体構成図である。 シースの先端部が直線状であるときの図1の医療用デバイスの先端部の構成を示す図である。 シースの先端部が湾曲しているときの図1の医療用デバイスの先端部の構成を示す図である。 図2AのII−II線における横断面図である。 図1の医療用デバイスの使用方法を説明する図である。 シースの先端部が湾曲しているときの図1の医療用デバイスの第1の変形例の先端部の構成を示す図である。 シースの先端部が直線状であるときの図1の医療用デバイスの第1の変形例の先端部の構成を示す図である。 シースの先端部が直線状であるときの図1の医療用デバイスの第2の変形例の先端部の構成を示す図である。 シースの先端部が湾曲しているときの図1の医療用デバイスの第2の変形例の先端部の構成を示す図である。 図1の医療用デバイスの第3の変形例の先端部を示す図である。 シースの先端部が直線状であるときの図1の医療用デバイスの第4の変形例の先端部の構成を示す図である。 シースの先端部が湾曲しているときの図1の医療用デバイスの第4の変形例の先端部の構成を示す図である。 シースの先端部が直線状であるときの図7Aの医療用デバイスの変形例の先端部の構成を示す図である。 シースの先端部が湾曲しているときの図7Aの医療用デバイスの変形例の先端部の構成を示す図である。 図1の医療用デバイスの第5の変形例の先端部の構成を示す図である。 図1の医療用デバイスの第6の変形例の先端部の構成を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る医療用デバイスの先端部の構成を示す図である。 図11の医療用デバイスが備える処置具の構成を示す図である。 シースの先端部が湾曲しているときの図11の医療用デバイスの変形例の先端部の構成を示す図である。 シースの先端部が直線状であるときの図11の医療用デバイスの変形例の先端部の構成を示す図である。 図13Aおよび図13Bの医療用デバイスの全体構成を示す図である。 図13Aおよび図13Bの医療用デバイスの全体構成を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る医療用デバイスの先端部の構成を示す図である 図15の医療用デバイスが備えるガイドワイヤの構成を示す図である。 シースの先端部が直線状であるときの本発明の第4の実施形態に係る医療用デバイスの先端部の構成を示す図である。 シースの先端部が湾曲しているときの本発明の第4の実施形態に係る医療用デバイスの先端部の構成を示す図である。 図17Aおよび図17Bの医療用デバイスの変形例の構成を示す図である。 図1の医療用デバイスのもう1つの変形例の先端部を示す図である。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係る医療用デバイス100について図1から図10を参照して説明する。
本実施形態に係る医療用デバイス100は、内視鏡10に取り付けて使用されるものであり、図1に示されるように、シース(挿入部)1と、シース1内に挿入されるガイドワイヤ(変形補助部材)2と、シース1の基端に接続された把持部3とを備えている。
内視鏡10は、シース1よりも高い可撓性を有し、シース1の形状に沿って湾曲可能な軟性内視鏡である。内視鏡10は、該内視鏡10の先端面を偏向するための湾曲部を有さず、視野を照明するための照明光学系と、被写体からの光を受光して被写体の画像を取得するための撮像光学系のみを内部に備える簡易な構成を有する。
シース1は、長手軸を有する筒状の部材であり、外力が作用しない自然状態において、全長にわたって長手軸に沿って延びる直線形状(第1の形状)を有する。シース1は、少なくとも先端部(可撓部)1aにおいて、長手軸に沿って延びる直線形状(図2A参照。)から、長手軸に交差する方向に湾曲した円弧形状(第2の形状。図2B参照。)へ変形可能な可撓性を有している。シース1は、図2Aから図2Cに示されるように、長手方向にそれぞれ貫通する内視鏡用挿通路1bおよびワイヤ用挿通路(変形補助部材用挿通路)1cを有している。図2Aにおいて、符号11は、内視鏡10の先端部分に設けられたCCDまたはCMOSイメージセンサのような撮像素子を示し、符号12は、撮像素子11に像を結像する対物レンズを示している。
ガイドワイヤ2は、ワイヤ用挿通路1cの内径よりも小さい外径を有している。ガイドワイヤ2は、ワイヤ用挿通路1c内に長手方向に挿入されることによって、ガイドワイヤ2の長手軸がシース1の長手軸と並列するようにシース1の内部に取り付けられている。ワイヤ用挿通路1c内に配置されたガイドワイヤ2は、ワイヤ用挿通路1cの内面に沿ってシース1の長手方向に移動可能となっている。
ガイドワイヤ2は、長手軸を有する直線部2aと、該直線部2aの先端に接続された湾曲部(曲部)2bとを有する。直線部2aは、長手軸に沿って延びる直線形状を有する。湾曲部2bは、直線部2aの長手軸に交差する方向に湾曲している。湾曲部2bは、シース1の先端部1aまたは該先端部1aの近傍に配置されている。
ガイドワイヤ2は、少なくとも湾曲部2bにおいて、内視鏡用挿通路1b内に挿入された内視鏡10の先端部がシース1の先端部1aに配置されている状態でのシース1の先端部1aよりも大きな剛性を有する。したがって、図2Aに示されるように、湾曲部2b全体がシース1の先端から突出してシース1の外側に配置されているときには、シース1の先端部1aおよび内視鏡10の先端部は直線形状となる。一方、図2Bに示されるように、湾曲部2b全体がシース1の先端部1aに配置されているときには、より大きな剛性を有する湾曲部2bからシース1の先端部1aに該先端部1aを湾曲させる駆動力が付与され、シース1の先端部1aおよび内視鏡10の先端部は湾曲部2bの形状に従って円弧形状となる。
把持部3は、医療用デバイス100の操作の際に術者によって把持される部分である。把持部3には、ワイヤ用挿通路1c内でガイドワイヤ2を移動させてシース1の先端部1aに対する湾曲部2bの長手方向の位置を調整する位置調整部4が設けられている。ガイドワイヤ2の基端部は、ワイヤ用挿通路1cの基端から把持部3へ延び、位置調整部4に接続されている。把持部3にはシース1の長手方向に延びるスロット3aが形成されている。位置調整部4はスロット3aに沿って移動可能に設けられている。したがって、位置調整部4の先端側への移動によってガイドワイヤ2がシース1に対して先端側へ移動し、位置調整部4の基端側への移動によってガイドワイヤ2がシース1に対して基端側へ移動する。
ここで、位置調整部4は、湾曲部2b全体がシース1の先端から突出してシース1の外側に配置される第1の位置(図1の実線参照。)と、湾曲部2b全体がシース1の先端部1aに配置されてワイヤ用挿通路1cに収容される第2の位置(図1の二点鎖線参照。)との間で、スロット3aに沿って連続的に移動可能に設けられている。これにより、術者は、手元の位置調整部4を使用して、シース1の先端部1aの湾曲角度を直線形状と円弧形状との間で連続的に変更することができるようになっている。
次に、このように構成された医療用デバイス100の作用について説明する。
本実施形態においては、心膜腔内を観察する場合について説明するが、医療用デバイス100の用途は心膜腔用に限定されるものではなく、体内の他の部位の観察にも使用することができる。
ワイヤ用挿通路1c内にガイドワイヤ2が取り付けられたシース1は、図3示されるように、剣状突起下から体内に挿入され、心膜腔内に配置される。次に、内視鏡10が内視鏡用挿通路1b内に挿入され、該内視鏡用挿通路1bの先端部に内視鏡10の先端部が配置される。これにより、心膜腔内を内視鏡10によって観察することができる。
このときに、術者は、手元の位置調整部4を第2の位置と第1の位置との間で操作することによって、シース1の先端部1aの湾曲を制御することができる。具体的には、術者は、位置調整部4を第1の位置に操作することによってシース1の先端部1aおよび内視鏡の先端部を直線形状とし、シース1の長手方向前方の視野を内視鏡10によって観察することができる。また、術者は、位置調整部4を第2の位置に操作することによってシース1の先端部1aおよび内視鏡10の先端部を円弧形状に湾曲させ、シース1の長手方向に対して斜め方向を内視鏡10によって観察することができる。また、術者は、位置調整部4の位置を第1の位置と第2の位置との間で調整することによって、シース1の先端部1aの湾曲角度を調整することができる。
このように、本実施形態によれば、ガイドワイヤ2の先端部にシース1の先端部1aよりも大きな剛性を有する湾曲部2bを設け、湾曲部2bをシース1の先端部1aに対して長手方向に移動させるだけの簡単な構成によって、シース1の先端部1aに配置された内視鏡10の先端部の湾曲を制御することができる。これにより、複雑な湾曲機構が設けられた内視鏡と比較して、細径かつ低コストの医療用デバイス100を実現することができるという利点がある。さらに、図2Aに示される湾曲部2bがシース1の先端から突出した状態においては、湾曲部2bによって心膜がシース1の先端面から前方に離間した位置に保持され、内視鏡10の先端が配置されるシース1の先端近傍に空間が形成される。これにより、心膜腔内において内視鏡10の視野を確保することができるという利点がある。
本実施形態においては、内視鏡用挿通路1bの中心軸とワイヤ用挿通路1cの中心軸とを通る平面P(図2C参照。)内でガイドワイヤ2の湾曲部2bが湾曲するように、ワイヤ用挿通路1c内におけるガイドワイヤ2の長手軸回りの回転位置を決める手段が設けられていることが好ましい。さらに、内視鏡10によって取得される内視鏡画像の上下方向と湾曲部2bによるシース1の先端部1aの湾曲方向とが一致するように、シース1に対して内視鏡10を長手軸回りに固定する固定手段が設けられていることが好ましい。例えば、撮像素子11の左右方向(紙面の左右)の中心線上にワイヤ用挿通路1cの中心軸が位置するように設けることが好ましい。このとき、ガイドワイヤ2の湾曲部2bは撮像素子11の上下方向に湾曲することになる。
このようにすることで、シース1の先端部1aの湾曲によって内視鏡10の視野を内視鏡画像の上下方向に変更することができ、使い勝手を向上することができる。
本実施形態の医療用デバイス100は、以下のように変形してもよい。
本実施形態の第1の変形例において、図4Aおよび図4Bに示されるように、湾曲部が、ガイドワイヤ2の先端部に代えて、シース1の先端部(曲部)1aから構成されている。シース1の先端部1aは、自然状態において円弧形状を有し、可撓性によって直線形状に変形可能である。ガイドワイヤ2は、全長にわたって長手軸に沿って延びる直線形状を有する。
本変形例において、図4Aに示されるように、ガイドワイヤ2の先端がシース1の先端部1aよりも基端側に配置されているときに、シース1の先端部1aが円弧形状となる。一方、図4Bに示されるように、ガイドワイヤ2がシース1の先端部1aに配置されているときに、シース1の先端部1aが直線形状となる。
本実施形態の第2の変形例において、図5Aおよび図5Bに示されるように、シース1が、先端部1aにおいてガイドワイヤ2よりも低い剛性を有し、先端部1aよりも基端側の部分において、ガイドワイヤ2よりも高い剛性を有する。ガイドワイヤ2は、長手軸を有する直線部2aと、該直線部2aの先端に接続された湾曲部(曲部)2bとを有する。直線部2aは、長手軸に沿って延びる直線形状を有する。湾曲部2bは、直線部2aの長手軸に交差する方向に湾曲している。
本変形例において、図5Aに示されるように、ガイドワイヤ2の先端がシース1の先端部1aよりも基端側に配置されているときに、シース1の先端部1aが直線形状となる。一方、図5Bに示されるように、ガイドワイヤ2の湾曲部2bがシース1の先端部1aに配置されているときに、シース1の先端部1aが円弧形状となる。
本実施形態の第3の変形例において、シース1が、図6に示されるように、長手方向に貫通し、軟性の処置具(例えば、鉗子)5が長手方向に挿入される処置具用挿通路1dをさらに有している。本変形例において、ガイドワイヤ2の湾曲部(曲部)2bは、シース1の先端部1aに内視鏡10および処置具5が配置されている状態における先端部1aの剛性よりも大きな剛性を有する。
本変形例によれば、シース1の先端部1aが直線形状と円弧形状との間で変形したとしても内視鏡10の先端と処置具5の先端との相対位置は保持されるので、処置具5の先端を常に同一の方向から内視鏡10によって観察することができる。また、処置具用挿通路1dの追加によってシース1の外径は大きくなるが、複雑な湾曲機構が設けられた内視鏡に処置具用チャネルを設ける場合と比較して、細径の医療用デバイスを実現することができる。
本実施形態の第4の変形例において、図7Aから図8Bに示されるように、心臓の左心耳を結紮するための左心耳結紮デバイス6が設けられている。左心耳結紮デバイス6は、シース1の先端に固定された環状の糸拡張部6aと、該糸拡張部6aの内部を通りシース1の先端側においてループを形成する結紮糸6bとを備えている。結紮糸6bの一端はシース1の基端側に配置され、結紮糸6bの一端が牽引されることによってループの径が小さくなり、ループ内に配置される左心耳の根元を結紮することができるようになっている。
図7Aおよび図7Bは、図5Aおよび図5Bに示される医療用デバイスと同様に、直線状のシース1と湾曲部2bを有するガイドワイヤ2との組み合わせに左心耳結紮デバイス6を設けた例を示している。図8Aおよび図8Bは、図4Aおよび図4Bに示される医療用デバイスと同様に、湾曲した先端部1aを有するシース1と、全長にわたって長手軸に沿って延びる直線形状を有するガイドワイヤ2との組み合わせに左心耳結紮デバイス6を設けた例を示している。
本実施形態の第5の変形例において、図9に示されるように、処置具5および左心耳結紮デバイス6の両方が設けられている。
本実施形態の第6の変形例において、挿入部として、シース1に代えて、図10に示されるように、ワイヤ用チャネル10aが設けられた内視鏡10が用いられる。内視鏡10は、撮像光学系として、内視鏡10の先端に設けられ被写体からの光を結像する対物レンズ10bと、該対物レンズ10bによって形成された像を撮影して内視鏡画像を取得する撮像部(図示略)とを備える。
内視鏡10は、内視鏡画像の上下方向と対応する上下方向を有する。内視鏡10の先端面において、ワイヤ用チャネル10aは対物レンズ10bの上側に設けられている。ガイドワイヤ2は、湾曲部2bの湾曲方向が内視鏡10の上下方向と一致するように、ワイヤ用チャネル10a内に設けられる。
このようにすることで、ガイドワイヤ2の湾曲部2bによって内視鏡10の先端部を、モニタに表示される内視鏡画像の上下方向に湾曲させることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態に係る医療用デバイスについて図11から図14Bを参照して説明する。
本実施形態においては、第1の実施形態と異なる構成について主に説明し、第1の実施形態と共通する構成については同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態に係る医療用デバイスは、図11に示されるように、変形補助部材として、ガイドワイヤ2に代えて、処置具(例えば、把持鉗子)5を備える点において、第1の実施形態と主に異なっている。
シース1は、ワイヤ用挿通路1cに代えて、処置具5が挿入される処置具用挿通路(変形補助部材用挿通路)1dを有している。
処置具5は、図12に示されるように、長手軸を有する細長い胴部5aと、該胴部5aの先端に設けられ生体組織を処置するための先端作用部5bとを有している。胴部5aは、長手軸に沿って延びる直線形状を有する第1の直線部5cと、該第1の直線部5cよりも先端側に位置し、直線形状を有する第2の直線部5dと、第1の直線部5cと第2の直線部5dとを接続し長手軸に交差する方向に湾曲する湾曲部(曲部)5eとを有する。
胴部5aは、少なくとも湾曲部5eにおいて、内視鏡10の先端部がシース1の先端部1aに配置されている状態での先端部1aの剛性よりも大きな剛性を有する。したがって、湾曲部5eがシース1の先端から突出してシース1の外側に配置されているときには、シース1の先端部1aおよび内視鏡10の先端部は直線形状となる。一方、湾曲部5eがシース1の先端部1aに配置されているときには、シース1の先端部1aおよび内視鏡10の先端部は、湾曲部5eの剛性によって湾曲部5eの形状に従って円弧形状に湾曲するようになっている。
胴部5aの基端部は、処置具用挿通路1dの基端から把持部3に延び、位置調整部4に接続されている。位置調整部4は、湾曲部5e全体がシース1の先端から突出してシース1の外側に配置される第1の位置と、湾曲部5e全体がシース1の先端部1aに配置されて処置具用挿通路1dに収容される第2の位置との間で、連続的に移動可能に設けられている。したがって、術者は、第1の実施形態と同様に、手元の位置調整部4を使用して、シース1の先端部1aおよび内視鏡10の先端部の湾曲角度を、直線形状と円弧形状との間で連続的に変更することができるようになっている。
本実施形態によれば、処置具5が変形補助部材を兼ねることによって、医療用デバイスの細径化および低コスト化を図ることができる。また、先端作用部5bと湾曲部5eとの間に設けられた第2の直線部5dによって、湾曲部5eが、処置具5の先端から基端側に離間した位置に配置される。これにより、シース1の先端部を円弧形状に湾曲させた状態においても、シース1の先端から長手方向に間隔をあけた位置に配置される先端作用部5bによって、心膜腔内においてシース1の先端前方に、内視鏡10の視野ならびに処置具5によって生体組織を処置するための空間を確保することができるという利点がある。
本実施形態のその他の効果は、第1の実施形態と同一であるので説明を省略する。
本実施形態の医療用デバイスは、以下のように変形してもよい。
本実施形態の変形例において、図13Aおよび図13Bに示されるように、全長にわたって直線形状を有するガイドワイヤ2がさらに設けられている。シース1は、ガイドワイヤ2が挿入されるワイヤ用挿通路1cをさらに有する。ガイドワイヤ2の長手方向の位置は、例えば、図14Aおよび図14Bに示されるように、シース1に設けられた操作部8によって操作されるようになっている。図14Aおよび図14Bには図示されていないが、処置具5の基端には、先端作用部5bを操作するための操作部が設けられる。
図11の医療用デバイスにおいて、シース1の先端部1aの湾曲角度を微調整するために先端部1aに対する湾曲部5eの位置を変更したときに、先端作用部5bの位置も変化する。したがって、例えば、先端作用部5bによって生体組織を把持したままシース1の先端部1aの湾曲角度を微調整することが難しい。
これに対し、本変形例によれば、シース1の先端部1aに対するガイドワイヤ2の位置を調整することによって、シース1に対する処置具5の長手方向の位置を一定に保ったまま、シース1の先端部1aの湾曲角度を微調整することができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態に係る医療用デバイスについて図15および図16を参照して説明する。
本実施形態においては、第1の実施形態と異なる構成について主に説明し、第1の実施形態と共通する構成については同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態に係る医療用デバイスは、図15に示されるように、ガイドワイヤ2の形状において第1の実施形態の医療用デバイス100と異なっている。
ガイドワイヤ2は、図16に示されるように、長手軸に沿って延びる直線形状を有する第1の直線部2cと、該第1の直線部2cよりも先端側に位置し直線形状を有する第2の直線部2dと、第1の直線部2cと第2の直線部2dとを接続し長手軸に交差する方向に湾曲する湾曲部2eと、第2の直線部2dの先端に接続されループ形状を有するループ部2fとを有している。ループ部2fは、第2の直線部2dの長手方向に交差する方向に配置されている。
位置調整部4は、湾曲部2e全体がシース1の先端から突出してシース1の外側に配置される第1の位置と、湾曲部2e全体がシース1の先端部1aに配置される第2の位置との間で、連続的に移動可能に設けられている。したがって、術者は、第1の実施形態と同様に、手元の位置調整部4を使用して、シース1の先端部1aおよび内視鏡10の先端部の湾曲角度を、直線形状と円弧形状との間で連続的に変更することができるようになっている。
本実施形態によれば、ループ部2fと湾曲部2eとの間に設けられた第2の直線部2dによって、湾曲部2eが、ガイドワイヤ2の先端に設けられたループ部2fから基端側に離間した位置に配置される。これにより、シース1の先端部1aを円弧形状に湾曲させた状態においても、シース1の先端から長手方向に間隔をあけた位置に配置されるループ部2fおよび湾曲部2eとループ部2fとの間に設けられた第2の直線部2dによって、心膜がシース1の先端面から前方に離間した位置に保持され、心膜腔内においてシース1の先端前方に、内視鏡10の視野ならびに処置具5および左心耳結紮デバイス6によって生体組織を処置するための空間を確保することができるという利点がある。また、ループ部2fを設けることによって、ガイドワイヤ2の先端にループ部2fが設けられていない場合と比較して、さらに大きな空間を確保することができる。本実施形態のその他の効果は第1の実施形態と同一であるので、説明を省略する。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態に係る医療用デバイスについて図17Aから図18を参照して説明する。
本実施形態においては、第1の実施形態と異なる構成について主に説明し、第1の実施形態と共通する構成については同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態に係る医療用デバイスは、図17Aおよび図17Bに示されるように、変形補助部材として、ガイドワイヤ2に代えて、シース1の外側に配置される筒状のアウタシース7を備える点において、第1の実施形態の医療用デバイス100と主に異なっている。
湾曲部は、第1の実施形態の第1の変形例と同様に、シース1の先端部(曲部)1aからなる。
アウタシース7は、自然状態において、全長にわたって長手軸に沿って延びる直線形状を有する。また、アウタシース7は、シース1の外径寸法よりも大きな内径寸法を有し、シース1を長手軸に沿う方向に収容している。アウタシース7は、シース1の外周面に沿ってシース1に対して長手方向に移動可能である。
アウタシース7は、少なくとも先端部において、内視鏡10の先端部がシース1の先端部1aに配置されている状態での先端部1aの剛性よりも大きな剛性を有する。したがって、図17Bに示されるように、アウタシース7の先端がシース1の先端部1aよりも基端側に配置されてシース1の先端部1a全体がアウタシース7の外側に配置されているときには、シース1の先端部1aは円弧形状となる。一方、図17Aに示されるように、アウタシース7の先端がシース1の先端と同一位置またはその近傍に配置されてシース1の先端部1aの略全体がアウタシース7内に収容されているときには、シース1の先端部1aは、アウタシース7が有する剛性によって直線形状となる。
アウタシース7の基端部は位置調整部4に接続されている。位置調整部4は、第1の実施形態と同様に、第1の位置と第2の位置との間で連続的に移動可能に設けられている。ただし、本実施形態において、第1の位置は、アウタシース7の先端がシース1の先端部1aよりも基端に配置される位置であり、第2の位置は、アウタシース7の先端がシース1の先端と同一位置またはその近傍に配置される位置である。したがって、術者は、第1の実施形態と同様に、手元の位置調整部4を使用して、シース1の先端部1aおよび内視鏡10の先端部の湾曲角度を、直線形状と円弧形状との間で連続的に変更することができるようになっている。
本実施形態の効果は、第1の実施形態と同一であるので説明を省略する。
本実施形態の医療用デバイスは、以下のように変形してもよい。
本実施形態の変形例において、図18に示されるように、アウタシース7がシース1よりも低い剛性を有し、かつ、アウタシース7の先端部は一方向のみに湾曲することができるように構成されている。アウタシース7の先端部はシース1の先端部1aに配置され、位置調整部4は、シース1に対するアウタシース7の長手軸回りの回転位置を調整する。このような構成において、アウタシース7の先端部の湾曲可能な方向が、自然状態におけるシース1の先端部1aの湾曲方向と一致するときに、シース1の先端部1aが円弧形状に湾曲するようになっている。
アウタシース7の先端部の湾曲方向を一方向のみに制限する手段として、例えば、アウタシース7の先端部の外周面を半周にわたって覆い硬質な材料から形成された剛性部材9が設けられる。剛性部材9には、アウタシース7の周方向に延びる切欠きが長手方向に間隔をあけて形成されている。このような剛性部材9によって、アウタシース7の先端部は、剛性部材9が設けられている側とは反対側には湾曲することができるが、剛性部材9が設けられている側と同一側には湾曲することができないようになっている。剛性部材9に代えて、アウタシース7の側壁の周方向の一部分に、周方向に延びるスリットが長手軸に沿う方向に間隔をあけて形成されていてもよい。
上述した第1から第4の実施形態においては、シース1が、直線状の第1の形状と緩やかに曲がる円弧状の第2の形状との間で変形することとしたが、第2の形状は、円弧形状に限定されるものではなく、屈曲した形状であってもよい。この場合、変形補助部材2の曲部2bも、図19に示されるように、屈曲した形状に形成される。図19には、第1の実施形態の構成を例示しているが、他の実施形態にも本変形例を適用できる。
本発明は、ここまでに示された実施形態および変形例に限定されるものではなく、上記の実施形態および変形例のいかなる組み合わせも本発明に含まれる。例えば、第1の実施形態の第4の変形例に示される左心耳結紮デバイス6と、第1の実施形態に示されるようにガイドワイヤ2がシース1の先端部から突出した状態で使用する実施形態との組み合わせも本発明に含まれる。また、第4の実施形態に示されるシース1およびアウタシース7と、第1の実施形態の第4の変形例に示される左心耳結紮デバイス6または第3の実施例に示される処置具5との組み合わせも本発明に含まれる。
1 シース(挿入部)
1a 先端部、湾曲部
1b 内視鏡用挿通路
1c ワイヤ用挿通路(変形補助部材用挿通路)
1d 処置具用挿通路(変形補助部材用挿通路)
2 ガイドワイヤ(変形補助部材)
2b 湾曲部(曲部)
3 把持部
4 位置調整部
5 処置具(変形補助部材)
7 アウタシース(変形補助部材)
10 内視鏡
100 医療用デバイス

Claims (9)

  1. 長手軸を有する挿入部であって、該挿入部の少なくとも先端部に設けられ、前記長手軸に沿って延びる第1の形状と前記長手軸に交差する方向に曲がった第2の形状との間で変形する可撓性を有する可撓部を備える挿入部と、
    該挿入部の長手軸と並列に延びる長手軸を有し、前記挿入部が有する面に沿って移動可能に前記挿入部に取り付けられる変形補助部材と、
    前記挿入部の基端部に接続され、前記変形補助部材の前記挿入部に対する相対位置を調整する位置調整部と、
    前記可撓部および前記変形補助部材の長手方向の一部分のいずれかに設けられ、自然状態において曲がった形状を有する曲部とを備え、
    前記位置調整部によって前記変形補助部材の前記挿入部に対する相対位置を調整することにより、前記変形補助部材が、前記位置調整部による調整量に応じて、前記第1の形状と前記第2の形状との間で変形させる駆動力を前記可撓部に付与する医療用デバイス。
  2. 前記変形補助部材が、前記可撓部の剛性よりも大きな剛性を有する請求項1に記載の医療用デバイス。
  3. 前記可撓部が、自然状態において前記第1の形状を有し、
    前記曲部が、前記変形補助部材の長手方向の一部分に設けられている請求項1または請求項2に記載の医療用デバイス。
  4. 前記可撓部が、自然状態において前記第2の形状を有し、
    前記曲部が、前記可撓部の一部または全部に設けられており、
    前記変形補助部材が、全長にわたって該変形補助部材の長手軸に沿って延びる直線形状を有する請求項1または請求項2に記載の医療用デバイス。
  5. 前記挿入部が、長手方向に貫通し前記変形補助部材が挿入される変形補助部材用挿通路を有し、
    前記変形補助部材が、先端部から基端側に離間した位置に前記曲部を有する請求項3に記載の医療用デバイス。
  6. 前記変形補助部材が、前記曲部よりも先端側に生体組織を処置する先端作用部を有する処置具である請求項5に記載の医療用デバイス。
  7. 前記変形補助部材が、前記曲部よりも先端側に、前記挿入部の長手方向に交差する方向に配置されループ状に形成されたループ部を有するワイヤである請求項5に記載の医療用デバイス。
  8. 前記挿入部は、長手方向に貫通し前記変形補助部材が挿入される変形補助部材用挿通路と、長手方向に貫通し内視鏡が挿入される内視鏡用挿通路とを有し、
    前記曲部が、前記変形補助部材用挿通路の中心軸と前記内視鏡用挿通路の中心軸とを含む平面内で曲がるように設けられている請求項1から請求項7のいずれかに記載の医療用デバイス。
  9. 前記挿入部は、長手方向に貫通し内視鏡が挿入される内視鏡用挿通路を有し、
    該内視鏡用挿通路内の前記内視鏡を前記挿入部に対して前記内視鏡の長手軸回りに固定する固定手段を備える請求項1から請求項8のいずれかに記載の医療用デバイス。
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