JPWO2017208277A1 - 移動体位置測定システム、中央局及びその質問制御方法並びにプログラム - Google Patents

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Abstract

高精度に移動体の位置を測定できる覆域を拡大するよう、移動体位置測定システムは、互いに離れて配置され、移動体2から送信された応答信号を受信する3つ以上の受信部11と、受信部11の1つに備えられ、質問信号を送信する送信部21と、送信部21が送信した質問信号に対応する応答信号を受信部11の1つが受信した際の送信部21の送信時刻と受信部11の1つが受信した受信時刻に基づいて移動体2から受信部11の1つまでの距離を計算し、この距離と移動体2からの応答信号を受信部11が受信した受信時刻に基づいて移動体2の位置を計算する測位計算部31と、質問信号の送信を制御する質問制御部32と、を有し、測位計算部31は、高度情報が含まれた応答信号を受信局11の3つが受信した場合、移動体2からの応答信号を受信した受信時刻と高度情報に基づいて移動体2の推定位置を計算し、質問制御部32は、推定位置に向けて送信部21に質問信号を送信させる。

Description

本発明は移動体位置測定システム、中央局及びその質問制御方法並びにプログラムに関する。
移動体位置測定システムは、監視対象から送信される電波などの信号を複数の受信局により受信し、各受信局間における当該信号の受信時刻差に基づいて監視対象の位置を測位するのに利用されている。特に航空管制の分野では、既存の航空監視レーダであるSSR(SSR:Secondary Surveillance Radar:二次監視レーダ)システムを利用したMLAT(multilateration)システムがある。SSRシステムが規定の質問信号を送信すると、SSRに対応したトランスポンダを有する航空機(移動体に相当する)は応答信号を発するため、MLATシステムの近隣にSSRシステムが存在する場合は、その応答信号によりパッシブ型MLATが実現される。3次元の位置測位のため、移動体位置測定システムは、4局以上の受信局が必要となる。
飛行中の航空機を監視する移動体位置測定システムは、広域マルチラテレーション(Wide Area Multilateration:WAM)システムと呼ばれる。送受信局をWAMシステムに追加し、送受信局にて監視対象までの測距情報を用いることで、より広範囲・高精度の測位が可能なレンジングMLATを実現することが出来る。この技術は原理的に地上局3局以上で実現できるため、より少ない地上局で監視覆域を拡大することが可能となる。
例えば、特許文献1に、レンジングMLATの技術が開示されている。特許文献1に開示されている装置は、既知の位置に設けられた複数の受信要素からなる。受信要素の少なくとも1つは送信器でもあり、呼掛け信号をターゲットに送信する。ターゲットからの返信信号は複数の受信要素によって受信され、ターゲットの位置を、返信信号の到達時間及び呼掛け信号の送信と返信信号の受信との間の往復遅延を使用して計算する。
また、例えば特許文献2に、WAMシステムが開示されている。特許文献2に開示されているWAMシステムにおいては、中央局が、3局の受信局で受信した応答信号と、当該応答信号に含まれる航空機の気圧高度情報とを用いて航空機の二次元位置を測位する測位手段を有する。
特表2007−502414号公報 国際公開第2013/136648号
レンジングMLATを行うためには、システムが送信覆域内に質問対象となる移動体の存在を認識する必要がある。特許文献1に記載の装置では、システムが送信覆域内に進入してきた移動体を初期捕捉するまで、移動体に対する質問信号を送信することができないため、移動体が覆域内へ進入してからしばらくは、3局によるレンジングMLAT測位を開始できない。
初期捕捉のために移動体が送信覆域内に存在することを確認せずに質問信号を送信することも考えられるがこれは望ましくない。電波法により、移動体に搭載されているトランスポンダへの質問によるトランスポンダ占有率を2%以内にすることが定められている。質問信号を送信すると質問対象となる移動体以外の移動体も電波を受信することが可能であり、それによりトランスポンダの占有が発生してしまう。不必要な質問信号の送信は、WAMシステムにおけるトランスポンダの占有率を増大させてしまうため、できるかぎり避けなければならない。
また特許文献2に記載のWAMシステムにおいては、航空機の気圧高度情報を用いるため、気圧によって測定値が変化し、レンジングMLAT測位と比較して高精度な測定が困難である。特許文献2には、高精度に測定可能な覆域を拡大する技術は開示されていない。
本発明は、トランスポンダ占有率を増大することなく移動体位置測定システムの覆域に進入してくる移動体を早期に捕捉し、高精度に移動体の位置を測定できる覆域を拡大することが可能となる移動体位置測定システム、中央局及び移動体位置測定並びにプログラムを提供することを目的とする。
本発明の1例示態様による移動体位置測定システムは、互いに離れて配置され、移動体から送信された応答信号を受信する3つ以上の受信部と、前記受信部の1つに備えられ、質問信号を送信する送信部と、前記送信部が送信した質問信号に対応する応答信号を前記受信部の1つが受信した際の前記送信部の送信時刻と前記受信部の1つが受信した受信時刻に基づいて前記移動体から前記受信部の1つまでの距離を計算し、前記距離と前記移動体からの応答信号を前記受信部が受信した受信時刻に基づいて前記移動体の位置を計算する測位計算部と、前記質問信号の送信を制御する質問制御部と、を有し、前記測位計算部は、高度情報が含まれた前記応答信号を前記受信局の3つが受信した場合、前記移動体からの応答信号を受信した受信時刻と前記高度情報に基づいて前記移動体の推定位置を計算し、前記質問制御部は、前記推定位置に向けて前記送信部に前記質問信号を送信させる。
本発明の他の例示態様による移動体位置測定システムの中央局は、移動体から送信された高度情報を含む第1の応答信号が、互いに離れて配置された3つの受信部により受信された受信時刻と前記高度情報に基づいて前記移動体の推定位置を計算し、前記質問信号を契機とし前記移動体から送信された第2の応答信号が前記3つの受信部により受信された受信時刻と前記移動体から前記受信部の1つまでの距離に基づいて前記移動体の位置を計算する測位計算部と、前記推定位置を前記移動体の位置として前記質問信号を送信させる質問制御部と、を有する。
本発明のさらに他の例示態様による移動体位置測定方法は、移動体から送信された高度情報を含む第1の応答信号が、互いに離れて配置された3つの受信部により受信された受信時刻と前記高度情報に基づいて前記移動体の推定位置を計算し、前記推定位置を前記移動体の位置として前記質問信号を送信させ、前記質問信号を契機とし前記移動体から送信された第2の応答信号が前記3つの受信部により受信された受信時刻と前記移動体から前記受信部の1つまでの距離に基づいて前記移動体の位置を計算する。
本発明のさらに他の例示態様による記録媒体は、移動体位置測定システムのコンピュータに、移動体から送信された高度情報を含む第1の応答信号が、互いに離れて配置された3つの受信部により受信された受信時刻と前記高度情報に基づいて前記移動体の推定位置を計算する処理と、前記推定位置を前記移動体の位置として前記質問信号を送信させる処理と、前記質問信号を契機とし前記移動体から送信された第2の応答信号が前記3つの受信部により受信された受信時刻と前記移動体から前記受信部の1つまでの距離に基づいて前記移動体の位置を計算する処理と、を実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能記録媒体である。
本発明の上記例示態様によれば、トランスポンダ占有率を増大することなく高精度に移動体の位置を測定できる覆域を拡大することが可能となる。
図1は、第1実施形態の移動体位置測定システムの構成を示すブロック図である。 図2は、図1の移動体の構成を示すブロック図である。 図3は、図1の受信局の構成を示すブロック図である。 図4は、図1の送受信局の構成を示すブロック図である。 図5は、図1の中央局の構成を示すブロック図である。 図6は、第1実施形態の移動体位置測定システムの動作を示すフローチャートである。 図7は、第1実施形態の受信局データ処理部の動作を示すフローチャートである。 図8は、受信局データ処理部が保存する情報の一例を示す図である。 図9は、第1実施形態のMLAT測位計算部の動作を示すフローチャートである。 図10は、第1実施形態の測位結果管理部の動作を示すフローチャートである。 図11は、第1実施形態の質問制御メッセージ処理部の動作を示すフローチャートである。 図12は、図1の各装置を実現する情報処理装置の構成の一例を示す図である。
(実施形態の構成)
次に、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
本実施形態は、航空管制の分野で使用される航空監視レーダであるSSR(Secondary Surveillance Radar:二次監視レーダ)システムである場合を想定している。
図1は本発明の第1の実施形態の移動体位置測定システム1の概略構成を示すブロック図である。
なお図1及び図2から図5に示す、受信局10、送受信局20、中央局30の各構成要素は、機能単位のブロックを示している。本実施形態の受信局10、送受信局20、中央局30の各装置の各構成要素の一部又は全部は、例えば図12に示すような情報処理装置100とプログラムとの任意の組み合わせにより実現されてもよい。情報処理装置100は、一例として、以下のような構成を含む。
・CPU(Central Processing Unit)101
・ROM(Read Only Memory)102
・RAM(Random Access Memory)103
・RAM103にロードされるプログラム104
・プログラム104を格納する記憶装置105
・記録媒体106の読み書きを行うドライブ装置107
・通信ネットワーク109と接続する通信インタフェース108
・データの入出力を行う入出力インタフェース110
・各構成要素を接続するバス111
本実施形態の受信局10、送受信局20、中央局30の各構成要素は、これらの機能を実現するプログラム104をCPU101が取得して実行することで実現される。各装置の各構成要素の機能を実現するプログラム104は、例えば、予め記憶装置105やROM102やRAM103に格納されており、必要に応じてCPU101が読み出す。
なお、プログラム104は、通信ネットワーク109を介してCPU101に供給されてもよいし、予め記録媒体106に格納されており、ドライブ装置107が当該プログラムを読み出してCPU101に供給してもよい。
受信局10、送受信局20、中央局30の各装置の実現方法には、様々な変形例がある。例えば、各装置は、構成要素毎にそれぞれ別個の情報処理装置100とプログラムとの任意の組み合わせにより実現されてもよい。また、各装置が備える複数の構成要素が、一つの情報処理装置100とプログラムとの任意の組み合わせにより実現されてもよい。
また、各装置の各構成要素の一部又は全部は、その他の汎用または専用の回路(circuitry)、プロセッサ等やこれらの組み合わせによって実現される。これらは、単一のチップによって構成されてもよいし、バスを介して接続される複数のチップによって構成されてもよい。各装置の各構成要素の一部又は全部は、上述した回路等とプログラムとの組み合わせによって実現されてもよい。
受信局10、送受信局20、中央局30の各構成要素の一部又は全部が複数の情報処理装置や回路等により実現される場合には、複数の情報処理装置や回路等は、集中配置されてもよいし、分散配置されてもよい。例えば、情報処理装置や回路等は、クライアントアンドサーバシステム、クラウドコンピューティングシステム等、各々が通信ネットワークを介して接続される形態として実現されてもよい。
図1に戻り、本実施形態の移動体位置測定システム1の構成について説明する。移動体位置測定システム1は、図1に示すように、3つの受信部11と、測位計算部31と、質問制御部32を備えている。受信部11は互いに離れて配置されている。また図1に示すように3つの受信部11のうち1つの受信部11は、質問信号を送信する送信部21を併設している。以下、受信部11を備えた施設は、受信局10ともいい、送信部21と受信部11を併設して備えた施設は、送受信局20ともいう。複数の受信局10及び送受信局20は、位置が既知であり、移動体からの信号を受信し、受信時刻など受信信号に関する情報を出力する。
測位計算部31は、送受信局20において質問信号が送信されてから移動体2からの応答信号を受信するまでの時間を測定することにより、送受信局20と移動体2の距離を測定する。また送受信局20が送信した質問信号に対する応答信号を受信局10及び送受信局20の3つで応答信号を受信したときは、上述の距離と3つの受信時刻とから4つの式からなる連立方程式を作成し、その連立方程式を解く3局レンジングMLAT計算により移動体2の位置を計算する。
また測位計算部31は、送受信局20が送信した質問信号に対応しない応答信号を受信局10及び送受信局20の3つで応答信号を受信したときは、応答信号に含まれる高度情報を用いて2次元のMLAT計算により移動体2の位置を計算する。具体的には、測位計算部31は、応答信号に含まれる高度情報を移動体2の高度として3つの式からなる連立方程式を作成しその連立方程式を解く。以下、この計算は2次元MLAT計算といい、2次元MLATにより計算した移動体2の位置は推定位置という。送信覆域内に進入してきた移動体2を移動体位置測定システム1が初期捕捉するまで、移動体に対する質問信号を送信することができないため、移動体が覆域内へ進入してからしばらくは、3局による3局レンジングMLAT測位を開始できない。しかし例えばモードS等の規定により移動体2が自発的に応答信号を送信した場合には、受信局10及び送受信局20の3つで応答信号を受信できる場合がある。また近隣の他のシステムからの質問信号に対して移動体2が応答した場合にも受信局10及び送受信局20の3つで応答信号を受信できる場合がある。
本実施形態では、受信局10及び送受信局20の3つで応答信号を受信できた場合、測位計算部31が2次元MLAT計算により計算した移動体2の推定位置に向けて質問信号を送信するよう質問制御部32が送信部21を制御する。この構成により、トランスポンダ占有率を増大することなく移動体位置測定システムの覆域に進入してくる移動体を早期に捕捉し、3局レンジングMLAT測位を開始して高精度に移動体の位置を測定できる覆域を拡大することが可能となる。
なお受信局10は、図1では2局、送受信局20は、1局示しているが、2次元のMLAT計算が可能な最低受信局数であればよく、図1に示す数以上であっても構わない。また図1に示すように測位計算部31と、質問制御部32は、中央局30に設置される。中央局30は、図1では1つのみ記載しているが、複数でも構わない。
図2は、移動体2の構成を示すブロック図である。移動体位置測定システム1は、移動体2を、測位の対象(ターゲット)とする。図2に示すように移動体2は、アンテナ3と、SSRに対応したトランスポンダ4と、例えば気圧に基づいて高度を測定する気圧高度情報を生成する高度計5を備えている。SSRシステムでは、例えば、モードAの質問信号を受信すると、その応答として移動体2の二次レーダ識別コードDBC(Discrete Beacon Code)が送信され、モードCの質問信号を受信すると、その応答として移動体2の気圧高度情報などが送信される。アンテナ3は、電波の取り込み及び出力をする。トランスポンダ4は、アンテナ3から入力されたSSRの質問信号である電波を受信し、デコードする。トランスポンダ4は、デコード結果に応じて、応答信号を生成し、電波信号としてアンテナ3へ出力する。高度計5は、例えば気圧に基づいて高度を測定する気圧高度計である。トランスポンダ4は、質問信号の質問内容に応じて移動体2の識別情報や高度情報を含む応答信号を出力する。トランスポンダ4は、SSRの規定により質問信号の受信から所定時間経過後に応答信号を送信する。
図3は、受信局10の構成を示すブロック図である。図3に示すように受信局10は、アンテナ12と、受信部11を備えている。また受信部11は、受信処理部13と、時刻カウンター14と、タイムスタンプ部15と、メッセージ作成部16と、メッセージ伝送部17を備えている。アンテナ12は、移動体2が出力する応答信号の電波信号を取り込み、受信部11へ出力する。受信処理部13は、アンテナ12から入力される電波信号から振幅情報、位相情報等の信号情報を取り出す等の処理を行い、信号情報から応答信号の受信時刻を決定する。時刻カウンター14は、他の受信局10や中央局30など他の構成部と参照時刻が一致するように、GPS(Global Positioning System)等を利用して受信局10内のシステム時刻を生成する。タイムスタンプ部15は、受信処理部13から信号情報が入力されたタイミングで、時刻カウンター14にて生成された時刻を取得する。メッセージ作成部16は、受信処理部13、タイムスタンプ部15から入力されるデータを伝送することを目的として規定インタフェースによるフォーマットに従ってデータを加工する。メッセージ伝送部17は、メッセージ作成部16より入力される加工データを、LAN(Local Area Network)等の通信媒体により規定のインタフェースに従って中央局30へ伝送する。
図4は、本発明の送受信局20の構成を示すブロック図である。送受信局20は、受信局10の機能に加え、移動体2へ高度情報等を問い合わせる質問信号を送信する。送受信局20は、図4に示すように、上述している受信局10と同様なアンテナ12と、受信部11を備えている。受信部11は、上述の受信局10と同様に受信処理部13と、時刻カウンター14と、タイムスタンプ部15と、メッセージ作成部16と、メッセージ伝送部17を備えている。送受信局20は、図4に示すように、さらに送信部21を備えている。送信部21は、質問信号生成部22と、送信処理部23を備えている。質問信号生成部22は、中央局4から送信された質問制御メッセージを受信し、例えばモードSの規定の質問信号を生成するための情報を生成する。送信処理部23は、質問信号生成部22から伝送された情報を基にSSR質問信号を生成し、アンテナ12に電波信号を伝送する。
図5は、中央局4の構成を示すブロック図である。中央局30は、受信局10、送受信局20からの情報を取得し、測位計算を実施する。図5に示すように中央局30は、測位計算部31と、質問制御部32と、受信局データ処理部33と、測位結果管理部34を備えている。
受信局データ処理部33は、受信局10、送受信局20からのメッセージを受信する。受信局データ処理部33は、必要に応じてデータの並べ替え、データの削除などのフィルタリング、特定のターゲットが同一時刻に出力したと推測される応答信号ごとに受信局10、送受信局20からのデータの紐づけ(グルーピング)を実施する。受信局データ処理部33は、測位計算部31へグルーピングデータを出力する。
測位計算部31は、受信局データ処理部33から入力されるグルーピングデータを参照し、上述のように送受信局20が送信した質問信号に対する応答信号を受信したときは、送受信局20において質問信号が送信されてから移動体2からの応答信号を受信するまでの時間を測定する。測位計算部31は、測定した時間により、送受信局20と移動体2の距離を測定する。また測位計算部31は、測定した距離と3つの受信時刻とから3局レンジングMLAT計算により移動体2の位置を計算する。
また測位計算部31は、受信局データ処理部33から入力されるグルーピングデータを参照し、上述のように送受信局20が送信した質問信号に対応しない応答信号を受信局10及び送受信局20の3つで応答信号を受信したときは、2次元MLAT計算により移動体2の推定位置を計算する。
また測位計算部31は、受信局データ処理部33から入力されるグルーピングデータを参照し、受信局10及び送受信局20の4つ以上で応答信号を受信したときは、距離の計算はしないで4つ以上の受信時刻から4つ以上の式からなる連立方程式を作成しその連立方程式を解くことで移動体2の位置を計算する。この計算は、一般に知られているMLAT計算である。以下、この計算は4局MLAT計算という。このように測位計算部31は、受信局データ処理部33から入力されるグルーピングデータを利用して、グルーピングデータに応じて3局レンジングMLAT計算、2次元MLAT計算及び4局MLAT計算のいずれかによりターゲットである移動体2の測位結果を出力する。
測位結果管理部34は、測位計算部31で測位した移動体2の識別情報と測位結果を紐づけし、その情報を蓄積する。質問制御部32は、測位結果管理部34に保存された情報を基に、移動体2に対する質問信号を送受信局3に放送させるためのメッセージを生成し、送受信局3に伝送する。
(実施形態の動作)
次に本発明の第1の実施形態の移動体位置測定システムの動作概要について説明する。図6は、本発明の第1の実施形態における移動体位置測定システムの動作を示すフローチャートである。本図を利用してシステム全体のデータの流れを説明する。
まず移動体2から、自発的もしくはシステムからの質問信号に応答する応答信号が電波により送信される(ステップS20)。移動体2から送信された電波は空間を伝搬し、受信局10及び送受信局20に到着する。受信局10及び送受信局20は、到着した電波信号である応答信号の受信処理を実施する(ステップS21、S22)。応答信号を受信すると、受信局10、送受信局20は、中央局30へ処理データを送信する(ステップS23、S24)。中央局30は、受信局10、送受信局20からの処理データを受信する(ステップS25)。そして中央局30の測位計算部31は、3局レンジングMLAT計算、2次元MLAT計算及び4局MLAT計算のいずれかを実施してターゲットである移動体2の位置を測位する(ステップS26)。中央局10の測位結果管理部34は、測位結果が、4局MLAT計算の結果であるか、3局レンジングMLAT計算の結果であるか、2次元MLAT計算の結果であるかどうか等の識別を行い、2次元MLAT計算の結果の場合は、計算結果を仮航跡データとして登録する(ステップS27)。中央局30の質問制御部32は、測位結果管理部34にて管理している航跡データを基に、仮航跡データが登録されている移動体2を質問対象と認識し、質問制御メッセージを作成し、送受信局20に伝送する(ステップS28)。質問制御メッセージを受信した送受信局20は、質問対象となった移動体2に対し質問信号を電波により送信する(ステップS29)。送信された電波は空間を伝搬し、質問対象となった移動体2が受信する(ステップS30)。そしてステップS20に戻りステップS20からS30が繰り返される。
図7は、図6のステップS25における本発明の第1の実施形態における受信局データ処理部33の動作を示すフローチャートである。受信局データ処理部33は、各受信局10、送受信局20から受信したデータを図示しないバッファに一時保存する。受信局データ処理部33は、バッファに保存されているデータに対して、移動体2の識別情報であるターゲットID(Identification)でデータを区別するターゲットID処理を行う(ステップS31)。受信局データ処理部33は、ターゲットID処理後のデータをさらにデータ種別によって区別する(ステップS32)。データ種別とは、モードS、モードA、モードCのどのデータかを示す種類である。受信局データ処理部33は、ターゲットID、データ種別ごとに区別し、特定の移動体2及びデータ種別について、受信局、送受信局のIDと、応答信号の受信時刻を対応させて図示しないメモリに格納する。メモリに格納されたデータは、次段のグルーピング処理に使用される。受信局データ処理部33は、受信局10、送受信局20にて受信した応答信号のうち移動体2から同時刻に送出されたと推定されるものを関連付けて、次段の測位計算部31に出力する(ステップS33)。以下、この処理は、グルーピング処理という。グルーピング処理の結果、受信局データ処理部33は、特定の移動体2から送出されたと推定される応答信号について、複数の受信局、送受信局が受信した受信時刻がグルーピングされた、例えば図8に示すようなグルーピング結果情報をメモリに格納する。
図9は、図6のステップS26における本発明の第1の実施形態における測位計算部31の動作を示す説明図である。
測位計算部31は、グルーピング結果情報に含まれた受信局10、送受信局20の数が4局以上か3局であるかを分類し(ステップS34)、次段への処理を選択する受信局数選択処理を行い、MLAT測位計算処理を行う。測位計算部31はグルーピング結果情報に含まれた受信局10、送受信局20の数が4局以上の場合、4局MLAT計算を行い、次段の測位結果管理部34に測位結果を伝送する(ステップS35)。3局以下の場合、測位計算部31は、グルーピング結果情報の応答信号について質問応答識別処理を行う(ステップS36)。このため例えば、測位計算部31が、質問制御部32から、送受信局20への質問制御メッセージに格納されている送受信局20での質問予定時刻を取得する。また測位計算部31は、質問制御メッセージを作成する際に利用した移動体2の測位結果から移動体2と送受信局20及び受信局10間の距離を計算する。質問予定時刻と、計算した距離から、質問制御メッセージにより送信された質問信号に対する応答信号が送受信局20及び受信局10で受信される時刻を算出する。そして測位計算部31は、その時刻近辺に送受信局20及び受信局10が質問信号の内容に合致した応答信号を受信した場合、対応していると判別してもよい。
ステップS36の結果から直前に送受信局20に伝送した質問制御メッセージに対応する質問信号と、グルーピング結果情報の応答信号が対応しているかを判断する(ステップS37)。対応する場合、測位計算部31は、当該情報を基に送受信局20において質問信号が送信されてから移動体2からの応答信号を受信するまでの時間から送受信局20と移動体2の距離を測定する測距処理を行い、3局レンジングMLAT計算を行う(ステップS38)。ステップS37において直前に送受信局20に伝送した質問制御メッセージに対応する質問信号とグルーピング結果情報の応答信号が対応しないと判断した場合、グルーピング結果情報の応答信号に高度情報が含まれているか判断し(ステップS39)、含まれている場合、測位計算部31は、2次元MLAT計算を行う(ステップS40)。
図10は、図6のステップS27における本発明の第1の実施形態における測位結果管理部34の動作を示す説明図である。測位結果管理部34における航跡の登録情報は、本航跡と仮航跡の識別情報がある。仮航跡は質問制御メッセージ処理用の情報であるため、測位結果として本実施形態のシステムの外部には出力しない。ゆえに、仮航跡の外部出力によるMLAT測位データの精度劣化は発生しない。
測位結果管理部34は、図9の処理に基づいて測位計算部31が測位結果を出力した移動体2が、すでに測位結果管理部34に登録されているかを判別する測位結果照合処理を行う(ステップS41)。ステップS41の結果、測位計算部31が測位結果を出力した移動体2が登録済みか判断し(ステップS42)、登録済みである場合、測位結果管理部34は、登録されているのは移動体2の2次元MLAT測位結果、すなわち推定位置であるか判断する(ステップS43)。移動体2の2次元MLAT測位結果、すなわち推定位置であれば、今回測位計算部31が出力した測位結果が2次元MLAT測位結果、すなわち推定位置か判断し(ステップS44)、2次元MLAT測位結果であれば、仮航跡データの更新を実施する(ステップS45)。
ステップS43において登録されているのは2次元MLAT測位結果でない場合、今回測位計算部31が出力した測位結果が2次元MLAT測位結果か判断し(ステップS46)、今回測位計算部31が出力した測位結果が2次元MLAT測位結果でなければ本航跡データの更新を実施する(ステップS47)。
ステップS42において測位計算部31が測位結果を出力した移動体2が登録済みでなければ、今回測位計算部31が出力した測位結果が2次元MLAT測位結果か判断し(ステップS48)、今回測位計算部31が出力した測位結果が2次元MLAT測位結果であれば、新規仮航跡データの登録を実施する(ステップS49)。今回測位計算部31が出力した測位結果が2次元MLAT測位結果でなければ、新規本航跡データの登録を実施する(ステップS50)。
図11は図6のステップS28における本発明の第1の実施形態における質問制御部32の動作を示す説明図である。
質問制御部32は、測位結果管理部34に登録されている仮航跡データの移動体2の識別情報、すなわちターゲットID、及び移動体2の推定位置を取得する仮航跡データ確認処理を実施する(ステップS51)。送受信局20の送信覆域内に移動体2の推定位置が存在するかどうかを判別し(ステップS52)、移動体2の推定位置が送信覆域内に存在する場合、対象となった移動体2に対する質問信号の生成のための情報を作成し、作成した情報を質問制御メッセージとして送受信局20に伝送する質問制御メッセージ作成処理を行う(ステップS53)。
このように質問制御部32により、送受信局20の送信覆域内に推定位置が存在する移動体2に対してのみ質問が行えるため、不必要な質問送信を抑圧することが可能となる。
(効果の説明)
本実施形態の第1の効果は、WAMシステムの覆域が拡張できることである。その理由は、WAMシステムの送信覆域に進入してくる航空機(インバウンド機)を2次元MLAT計算により早期に捕捉することで、送信覆域内に進入した直後に送信制御を実施し、3局レンジングMLATによる高精度の測位が可能になるためである。
本実施形態の第2の効果は、WAMシステムからの質問信号送信の制御によって、電波環境の悪化を抑制できることである。その理由は、インバウンド機に対する送信制御実施可否を、2次元MLAT計算に基づく測位に基づき決定するため、送信覆域外の移動体に対して質問送信を実施する確率が低減できるためである。本効果は、電波法により定められた、WAMシステムによるトランスポンダ占有率を2%以内に抑えなければならないという制約を遵守する上でも重要である。
なお、ステップS35において4局MLAT計算においても、測位計算部31は、当該情報を基に送受信局20において質問信号が送信されてから移動体2からの応答信号を受信するまでの時間から送受信局20と移動体2の距離を測定する測距処理を行い、送受信局20と移動体2の距離を利用して移動体2の位置を計算しても構わない。またインバウンド機に対する送信は、2次元MLAT計算に基づく測位に限らず、受信局10及び送受信局20の3つがインバウンド機から高度情報を含む応答信号を受信した場合に、それらの受信時刻と高度情報に基づいて移動体の推定位置を計算するものであればよい。
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
例えば、上記の説明では移動体2と送受信局20のみ測距を行うものとして説明したが、移動体2と送受信局20の測距のみならず、受信局10にて応答信号を受信した際に、移動体2と受信局10それぞれとの間の距離を算出する方式(マルチレンジング)でも構わない。
さらに、上記の説明では中央局30が質問信号に対する応答信号であるかどうかを判別するものとして説明したが、これに限らない。送受信局20が受信データ処理の際に、質問信号に対する応答信号であるかどうかを判別し、質問信号に対する応答信号であった場合に送受信局20で測距し、中央局30に送信される受信局データに測距情報を含める方式でも構わない。
また、グルーピング結果情報の応答信号に高度情報が含まれている場合、測位計算部31は、2次元MLAT計算を行うことで推定位置を計算して仮航跡データを登録したが、これに限らない。例えば、移動体2が、GPSを使用して現在の位置と高度を放送するADS−B(Automatic Dependent Surveillance―Broadcast)システムを搭載している場合、送受信局20から、モードS拡張スキッタ情報により送信される位置情報を取得し、その位置情報に基づいて仮航跡データの登録や更新を行ってもよい。
1 移動体位置測定システム
2 移動体
3、12 アンテナ
4 トランスポンダ
5 高度計
10 受信局
11 受信部
13 受信処理部
14 時刻カウンター
15 タイムスタンプ部
16 メッセージ作成部
17 メッセージ伝送部
20 送受信局
21 送信部
22 質問信号生成部
23 送信処理部
30 中央局
31 測位計算部
32 質問制御部
33 受信局データ処理部
34 測位結果管理部
本発明のさらに他の例示態様によるプログラムは、移動体位置測定システムのコンピュータに、移動体から送信された高度情報を含む第1の応答信号が、互いに離れて配置された3つの受信部により受信された受信時刻と前記高度情報に基づいて前記移動体の推定位置を計算する処理と、前記推定位置を前記移動体の位置として前記質問信号を送信させる処理と、前記質問信号を契機とし前記移動体から送信された第2の応答信号が前記3つの受信部により受信された受信時刻と前記移動体から前記受信部の1つまでの距離に基づいて前記移動体の位置を計算する処理と、を実行させるプログラムである。

Claims (10)

  1. 互いに離れて配置され、移動体から送信された応答信号を受信する3つ以上の受信手段と、
    前記受信手段の1つに備えられ、質問信号を送信する送信手段と、
    前記送信手段が送信した質問信号に対応する応答信号を前記受信手段の1つが受信した際の前記送信手段の送信時刻と前記受信手段の1つが受信した受信時刻に基づいて前記移動体から前記受信手段の1つまでの距離を計算し、前記距離と前記移動体からの応答信号を前記受信手段が受信した受信時刻に基づいて前記移動体の位置を計算する測位計算手段と、
    前記質問信号の送信を制御する質問制御手段と、
    を有し、
    前記測位計算手段は、高度情報が含まれた前記応答信号を前記受信手段の3つが受信した場合、前記移動体からの応答信号を受信した受信時刻と前記高度情報に基づいて前記移動体の推定位置を計算し、
    前記質問制御手段は、前記推定位置に向けて前記送信手段に前記質問信号を送信させる、
    移動体位置測定システム。
  2. 前記質問制御手段は、前記推定位置が前記送信手段の送信覆域内に存在することを確認した場合、移動体に対する質問信号を送信させる請求項1に記載の移動体位置測定システム。
  3. 前記応答信号は、前記移動体の識別情報を含み、前記受信手段から受信した応答信号を、前記識別情報と前記受信時刻とに基づいてグルーピングする受信局データ処理手段を有する請求項1又は2に記載の移動体位置測定システム。
  4. 前記識別情報と前記受信時刻とに基づいてグルーピングされた前記応答信号が4以上存在する場合、前記測位計算手段は、前記第1又は第2の応答信号が受信局において受信された4以上の前記受信時刻に基づいて前記移動体の位置を計算する、
    請求項3に記載の移動体位置測定システム。
  5. 前記移動体の識別情報と、前記位置と、前記応答信号を送信した時刻の情報とを含む本航跡データと、前記移動体の識別情報と、前記推定位置と、前記応答信号を送信した時刻の情報とを含む仮航跡データと、を保持し、前記移動体の仮航跡データを前記移動体位置測定システム外に出力しない測位結果管理手段を有する、請求項3又は4に記載の移動体位置測定システム。
  6. 前記測位結果管理手段は、前記測位計算手段が計算した結果が前記移動体の推定位置であり、識別情報が同一の移動体の仮航跡データが登録されている場合、仮航跡データを更新し、前記測位計算手段が計算した結果が前記移動体の位置である場合は、識別情報が同一の移動体の本航跡データが登録されている場合、本航跡データを更新する、請求項5に記載の移動体位置測定システム。
  7. 前記送信手段と、前記受信手段の1つと、前記受信手段の1つが前記第1の応答信号を受信した受信時刻及び前記第1の応答信号に対応する前記質問信号を前記送信手段が送信した送信時刻に基づいて算出した前記移動体と前記受信手段との距離と前記受信時刻とを出力する送受信メッセージ作成手段と、を有する送受信局と、
    前記受信手段の1つ以外受信手段と、前記受信手段の1つ以外の受信手段が前記第1の応答信号を受信した受信時刻を出力する受信メッセージ作成部と、を有する2つの受信局と、
    を有する請求項1から6のいずれかに記載の移動体位置測定システム。
  8. 移動体から送信された高度情報を含む第1の応答信号が、互いに離れて配置された3つの受信手段により受信された受信時刻と前記高度情報に基づいて前記移動体の推定位置を計算し、前記質問信号を契機とし前記移動体から送信された第2の応答信号が前記3つの受信手段により受信された受信時刻と前記移動体から前記受信手段の1つまでの距離に基づいて前記移動体の位置を計算する測位計算手段と、
    前記推定位置を前記移動体の位置として前記質問信号を送信させる質問制御手段と、
    を有する移動体位置測定システムの中央局。
  9. 移動体から送信された高度情報を含む第1の応答信号が、互いに離れて配置された3つの受信手段により受信された受信時刻と前記高度情報に基づいて前記移動体の推定位置を計算し、
    前記推定位置を前記移動体の位置として前記質問信号を送信させ、
    前記質問信号を契機とし前記移動体から送信された第2の応答信号が前記3つの受信手段により受信された受信時刻と前記移動体から前記受信手段の1つまでの距離に基づいて前記移動体の位置を計算する、
    移動体位置測定方法。
  10. 移動体位置測定システムのコンピュータに、
    移動体から送信された高度情報を含む第1の応答信号が、互いに離れて配置された3つの受信手段により受信された受信時刻と前記高度情報に基づいて前記移動体の推定位置を計算する処理と、
    前記推定位置を前記移動体の位置として前記質問信号を送信させる処理と、
    前記質問信号を契機とし前記移動体から送信された第2の応答信号が前記3つの受信手段により受信された受信時刻と前記移動体から前記受信手段の1つまでの距離に基づいて前記移動体の位置を計算する処理と、
    を実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能記録媒体。
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