JP5892214B1 - 中央局、測位システム、測位方法、および、プログラム - Google Patents

中央局、測位システム、測位方法、および、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】マルチラテレーションシステムにおいて、受信時刻のグループを適切に選択して高精度な測位を可能とすること。【解決手段】中央局は、ターゲットから所定の信号を受信した受信時刻を計測する複数の受信局から、計測した受信時刻を受信する受信部と、複数の受信局により計測された受信時刻をグループ化するグループ化部と、グループ化によって得られたグループに含まれる受信時刻に対して算出した受信時刻差についての異なるグループ間の相関に基づいて、ターゲットの測位に用いるグループを決定する決定部と、決定されたグループに含まれる受信時刻に対して算出した受信時刻差に基づいてターゲットの位置を測位する測位部と、を備えている。【選択図】図2

Description

本発明は、中央局、測位システム、測位方法、および、プログラムに関し、特に、マルチラテレーション(MLAT:Multilateration)に基づいてターゲットの測位を行う中央局、測位システム、測位方法、および、プログラムに関する。
マルチラテレーション(MLAT:Multilateration)とは、位置が既知である複数の受信局を用いてターゲット(例えば、移動体)が発信する信号を受信し、各受信局における受信時刻を用いて、ターゲットの位置を測位することをいう(特許文献1)。特に、航空管制の分野では、既存の航空監視レーダである二次監視レーダ(SSR:Secondary Surveillance Radar)システムを利用したMLATが知られている(非特許文献1)。
SSRシステムが規定の質問信号を送信すると、SSRに対応したトランスポンダを有する航空機(ターゲットに相当する)は応答信号を発する。したがって、MLATシステムの近隣にSSRシステムが存在する場合、航空機が発する応答信号により、パッシブ型MLATが実現される。一方、SSRシステムの応答信号に相当するフォーマットによる信号(スキッタ信号、拡張スキッタ信号と呼ばれる)を、トランスポンダが自動的に発する場合がある。この場合、トランスポンダが自動的に発する信号を利用して、パッシブ型MLATが実現される(非特許文献1)。
関連技術として、非特許文献2には、ある一定期間における受信時刻の集合を、所定のコスト関数に基づいて導出した最適な時間窓によって、グルーピングすることにより、受信時刻差(TDOA:Time Difference of Arrival)の品質を改善する方法が開示されている。
また、非特許文献3には、タイムスタンプ機能に関する受信局間の誤差の相関を考慮して、TDOAの精度を改善する方式が開示されている。
さらに、非特許文献4には、グルーピングされる受信局のうち、受信品質の良い受信局だけを使用することでTDOAの品質を高める方法が開示されている。
国際公開第2013/121709号
M. L. Wood, "Multilateration system development history and performance at Dallas/Ft. Worth Airport," Digital Avionics Systems Conference, 2000, Proceedings, DASC.The 19th (Volume: 1), pages 2E1/1 - 2E1/8 vol.1. Yu Lu, Changzhong Liu, Zhengning Wang, Zili Xu, "TOA association based on an improved fuzzy clustering method in MLAT for A-SMGCS," Fuzzy Systems and Knowledge Discovery (FSKD), 2011 Eighth International Conference on, Volume:1, pages 554 - 558. Woo Chan Kim, Taek Lyul Song, Musicki, D., "Mobile emitter geolocation and tracking using correlated time difference of arrival measurements," Information Fusion (FUSION), 2012 15th International Conference on, pages 700 - 706. Pi-Chun Chen, "A non-line-of-sight error mitigation algorithm in location estimation," Wireless Communications and Networking Conference, 1999, WCNC, 1999 IEEE, pages 316 - 320 vol.1.
上記特許文献および非特許文献の全開示内容は、本書に引用をもって繰り込み記載されているものとする。以下の分析は、本発明者によってなされたものである。
二次監視レーダ(SSR:Secondary Surveillance Radar)システムにおいては、トランスポンダが自発的に送信する信号以外に、SSRシステムによってトランスポンダが送信を喚起される信号として、モードS、モードA/Cなどの種類がある。モードSでは、ターゲットとなる移動体に対して個別に質問を行うことができるため、特定のターゲットのみに応答信号を出力させることができる。一方、モードA/Cでは、すべてのターゲットを対象とする共通のAll Call質問しかできないため、1つのモードA/Cの質問に対して、複数のターゲットから応答信号が送信される。
SSRシステムでは、ビーム幅が2〜3度程度の強い指向性を有するアンテナが使用されるため、1つの質問によって応答信号を喚起されるターゲット数はある程度限定することができる。しかしながら、400Hz程度の高頻度で質問が送信され、応答信号数は質問の頻度に従って増大する。また、通常、マルチラテレーション(MLAT:Multilateration)システムの受信局として、無指向性アンテナが用いられる。したがって、周囲に多数のSSRシステムが存在する場合、MLATシステムの受信局は、それらのすべてのSSRシステムによって喚起された大量の応答信号を受信する可能性がある。
通常、MLATシステムは、4局以上の受信局を備えている。各受信局は、受信した応答信号の受信時刻を中央局に送信する。中央局は、受信局間の受信時刻差(TDOA:Time Difference of Arrival)を利用したMLATアルゴリズムを用いて、ターゲットの位置測位を行う。MLATアルゴリズムでは、各受信局から伝送される受信時刻などの応答信号の情報をもとに、SSRシステムの質問信号に対して同一のターゲットが同一の時刻に送信した応答信号を利用する。そのため、MLATアルゴリズムでは、各受信局で受信した応答信号の受信時刻を紐付けするグルーピングという機能が必要とされる。以下では、グルーピングによって紐付けされた受信時刻の組を「グループ」という。
SSRシステムでは、応答信号からターゲット(例えば、航空機などの移動体)を区別することが可能である。しかしながら、上記のように、各受信局で短時間に大量の応答信号が受信された場合、異なる質問信号に対する応答信号をグルーピングしてしまうおそれがある。また、マルチパスが発生した場合、遅延波をグルーピングしてしまう可能性も高まる。これにより、MLATアルゴリズムにより測位される位置に誤差が生じ、測位そのものが不可能になるおそれもある。
なお、非特許文献2に記載された方法によると、マルチパスが起きた場合に、受信時刻の変動に対応することができない。
また、非特許文献3の方式によると、各受信局にて遅延時間の異なるマルチパスが受信されるような場合の受信局間の誤差の相関を考慮することが難しいという問題がある。
さらに、非特許文献4に記載された方法には、次の問題がある。すなわち、移動体である多数のターゲットと受信局間の距離と、受信信号レベルの関係を一意に決定することは困難である。また、二次監視レーダ(SSR:Secondary Surveillance Radar)システムにおいて、ターゲットが応答信号を送信する送信電力は数種類規定されている。すなわち、ターゲットがどの電力値で送信しているかを、受信信号のみから判別することは困難である。さらに、送信電力には、ある程度の誤差が存在する。これらを考慮すると、多数の移動体の位置を測位するような環境において、非特許文献4に記載された方法を適用することは難しい。
そこで、マルチラテレーションシステムにおいて、受信時刻のグループを適切に選択して高精度な測位を可能とすることが課題となる。本発明の目的は、かかる課題解決に寄与する中央局、測位システム、測位方法、およびプログラムを提供することにある。
本発明の第1の態様に係る中央局は、ターゲットから所定の信号を受信した受信時刻を計測する複数の受信局から、計測した受信時刻を受信する受信部と、前記複数の受信局により計測された受信時刻をグループ化するグループ化部と、前記グループ化によって得られたグループに含まれる受信時刻に対して算出した受信時刻差についての異なるグループ間の相関に基づいて、前記ターゲットの測位に用いるグループを決定する決定部と、前記決定されたグループに含まれる受信時刻に対して算出した受信時刻差に基づいて、前記ターゲットの位置を測位する測位部と、を備えている。
本発明の第2の態様に係る測位システムは、複数の受信局と中央局とを備えた測位システムである。前記複数の受信局は、ターゲットから所定の信号を受信した受信時刻を計測し、計測した受信時刻を前記中央局に送信し、前記中央局は、前記複数の受信局により計測された受信時刻をグループ化するグループ化部と、前記グループ化によって得られたグループに含まれる受信時刻に対して算出した受信時刻差についての異なるグループ間の相関に基づいて、前記ターゲットの測位に用いるグループを決定する決定部と、前記決定されたグループに含まれる受信時刻に対して算出した受信時刻差に基づいて、前記ターゲットの位置を測位する測位部と、を有する。
本発明の第3の態様に係る測位方法は、中央局が、ターゲットから所定の信号を受信した受信時刻を計測する複数の受信局から、計測した受信時刻を受信するステップと、前記複数の受信局により計測された受信時刻をグループ化するステップと、前記グループ化によって得られたグループに含まれる受信時刻に対して算出した受信時刻差についての異なるグループ間の相関に基づいて、前記ターゲットの測位に用いるグループを決定するステップと、前記決定されたグループに含まれる受信時刻に対して算出した受信時刻差に基づいて、前記ターゲットの位置を測位するステップと、を含む。
本発明の第4の態様に係るプログラムは、ターゲットから所定の信号を受信した受信時刻を計測する複数の受信局から、計測した受信時刻を受信する処理と、前記複数の受信局により計測された受信時刻をグループ化する処理と、前記グループ化によって得られたグループに含まれる受信時刻に対して算出した受信時刻差についての異なるグループ間の相関に基づいて、前記ターゲットの測位に用いるグループを決定する処理と、前記決定されたグループに含まれる受信時刻に対して算出した受信時刻差に基づいて、前記ターゲットの位置を測位する処理と、を中央局に設けられたコンピュータに実行させる。なお、プログラムは、非一時的なコンピュータ可読記録媒体(non-transitory computer-readable storage medium)に記録されたプログラム製品として提供することもできる。
本発明に係る測位システム、中央局、測位方法、および、プログラムによると、マルチラテレーションシステムにおいて、受信時刻のグループを適切に選択して高精度な測位を行うことができる。
一実施形態に係る測位システムの構成を例示する図である。 一実施形態に係る測位システムにおける中央局の構成を例示するブロック図である。 第1の実施形態における移動体の構成を例示するブロック図である。 第1の実施形態における受信局の構成を例示するブロック図である。 第1の実施形態における中央局の構成を例示するブロック図である。 第1の実施形態に係る測位システムの動作を例示するシーケンス図である。 第1の実施形態における中央局に設けられた受信部の構成を例示するブロック図である。 第1の実施形態における中央局に設けられたTDOA選択部の構成を例示するブロック図である。 第1の実施形態における中央局に設けられたグループ化部の動作について説明するための図である。 第1の実施形態におけるTDOAを例示する図である。 第1の実施形態における中央局に設けられたTDOA決定部の動作について説明するための図である。
はじめに、一実施形態の概要について説明する。なお、この概要に付記する図面参照符号は、専ら理解を助けるための例示であり、本発明を図示の態様に限定することを意図するものではない。
マルチラテレーション(MLAT:Maltilateration)システムは、ターゲット(例えば、移動体)が発信する信号を、位置が既知である複数の受信局で受信し、各受信局における受信時刻を用いて、ターゲットの位置を測位するシステムである。本発明の一実施形態では、MLATアルゴリズムで利用する受信時刻差(TDOA:Time Difference of Arrival)を算出するための受信時刻のグループを、各受信局における受信時刻差、受信レベル、または、受信時刻の順序の時間相関を利用して決定する方法を提供する。
図1は、一実施形態の測位システムの構成を例示する図である。図1を参照すると、測位システムは、複数の受信局20−1〜20−4と中央局30とを備えている。複数の受信局20−1〜20−4は、ターゲット(移動体10)から所定の信号を受信した受信時刻を計測し、計測した受信時刻を中央局30に送信する。
図2は、一実施形態の測位システム(図1)における中央局30の構成を例示するブロック図である。図2を参照すると、中央局30は、受信部60、グループ化部61、決定部62、および、測位部63を備えている。
受信部60は、ターゲット(移動体10)から所定の信号を受信した受信時刻を計測する複数の受信局20−1〜20−4から、計測した受信時刻を受信する。受信部60は、複数の受信局20−1〜20−4により計測された受信時刻を、該受信時刻を計測した受信局の識別子(受信局ID(Identifier))と関連付けて保持する。グループ化部61は、複数の受信局20−1〜20−4により計測された受信時刻をグループ化する。決定部62は、グループ化によって得られたグループに含まれる受信時刻に対して算出した受信時刻差についての異なるグループ間の相関に基づいて、ターゲットの測位に用いるグループを決定する。測位部63は、決定されたグループに含まれる受信時刻に対して算出した受信時刻差に基づいて、ターゲットの位置を測位する。
なお、複数の受信局20−1〜20−4は、上記所定の信号の受信レベルを計測し、計測した受信レベルを中央局30に送信するようにしてもよい。このとき、受信部60は、複数の受信局20−1〜20−4により計測された受信時刻および受信レベルを、当該受信時刻および受信レベルを計測した受信局の識別子と関連付けて保持する。また、グループ化部61は複数の受信局20−1〜20−4により計測された受信時刻および受信レベルをグループ化する。さらに、決定部62は、受信時刻差についての異なるグループ間の相関の代わりに、または、当該相関と共に、グループ化によって得られたグループに含まれる受信局ごとの受信レベルについての異なるグループ間の相関に基づいて、ターゲットの測位に用いるグループを決定するようにしてもよい。
さらに、決定部62は、受信時刻差についての異なるグループ間の相関の代わりに、または、当該相関と共に、グループ化によって得られたグループに含まれる受信時刻を計測した受信局を受信時刻順に並べたときの順序についての異なるグループ間の相関に基づいて、ターゲットの測位に用いるグループを決定するようにしてもよい。
かかる測位システムによると、マルチラテレーションシステムにおいて、受信時刻のグループを適切に選択して高精度な測位を行うことが可能となる。その理由は、受信時刻差、受信レベル、または、受信局の順序に関する相関を用いることにより、品質の高い受信時刻差(TDOA)に相当する受信時刻のグループを選択することができ、MLATアルゴリズムにおいて、品質の高いTDOAを用いて高精度な測位が実現されるからである。
<実施形態1>
次に、第1の実施形態に係る測位システムについて、図面を参照して説明する。本実施形態では、一例として、測位システムがマルチラテレーション(MLAT:Multilateration)システムである場合について説明する。ここでは、MLATシステムとして、航空管制の分野で使用される航空監視レーダであるSSR(SSR:Secondary Surveillance Radar:二次監視レーダ)システムを想定する。ただし、本発明の適用対象は、航空管制の分野やSSRシステムに限定されない。
図1は、本実施形態に係る測位システム全体の構成を例示する図である。図1を参照すると、測位システムは、複数の受信局20−1〜20−4と、中央局30を備えている。
移動体10は、測位の対象(ターゲット)となる装置である。受信局20−1〜20−4は、移動体10からの信号を受信し、受信時刻などの受信信号に関する情報を出力する。なお、受信局20−1〜20−4のそれぞれの位置は既知であるものとする。中央局30は、受信局20−1〜20−4から情報を取得し、測位計算を実施する。
図1では、1つの移動体10を記載しているが、複数の移動体10が存在してもよい。また、図1では、4つの受信局20−1〜20−4を示しているが、MLAT計算が可能な受信局数以上であればよく、4つ以上の受信局が存在してもよい。さらに、図1では、1つの中央局30のみを記載しているが、複数の中央局30が存在してもよい。
図3は、本実施形態における移動体10の構成を例示するブロック図である。図3を参照すると、移動体10は、アンテナ11とトランスポンダ12を備えている。
アンテナ11は、電波の取り込みと出力を行う。トランスポンダ12は、アンテナ11から入力された質問信号である電波を受信してデコードし、デコード結果に応じて応答信号を生成し、電波信号としてアンテナ11に出力する。
図4は、本実施形態における受信局20の構成を例示するブロック図である。図4を参照すると、受信局20は、アンテナ21、RF信号処理部22、時刻カウンタ23、受信データ処理部24、タイムスタンプ部25、メッセージ作成部26、および、メッセージ送信部27を備えている。
アンテナ21は、移動体10が出力する応答信号に相当する電波信号を取り込み、RF信号処理部22に出力する。RF信号処理部22は、アンテナ21から入力される電波信号から振幅情報、位相情報等の信号情報を取り出す等のRF処理を行う。時刻カウンタ23は、他の受信局や中央局30など他の構成との間で時刻を一致させるために、GPS(Global Positioning System)等を利用して受信局20内のシステム時刻を生成する。受信データ処理部24は、RF信号処理部22から入力される信号情報から質問信号のデータのデコードを行う。タイムスタンプ部25は、RF信号処理部22から入力される信号情報から応答信号の受信時刻を決定する。メッセージ作成部26は、受信データ処理部24、タイムスタンプ部25から入力されるデータを伝送するために、規定インターフェースによるフォーマットに従ってデータを加工する。メッセージ伝送部27は、メッセージ作成部26から入力される加工データを規定インターフェースに従って中央局30に伝送する。
図5は、本実施形態における中央局30の構成を例示するブロック図である。図5を参照すると、中央局30は、受信部31、TDOA選択部32、および、MLAT測位部33を備えている。
受信部31は、受信局20−1〜20−4からのメッセージを受信し、必要に応じてデータの並べ替え、データの削除などのフィルタリングを実施し、TDOA選択部32にデータを出力する。TDOA選択部32は、受信部31から入力されるデータを、特定のターゲットが同一の時刻に出力したと推測される応答信号ごとに各受信局からのデータの紐付け(グルーピング)を実施し、MLAT測位部33にデータを出力する。ここでは、グルーピングによって紐付けされた受信時刻の組みを「グループ」という。MLAT測位部33は、TDOA選択部32から入力されるグループを利用してMLAT計算を実施し、ターゲットの測位結果を出力する。
次に、本実施形態の測位システム(図1〜図5)の動作について、図面を参照して説明する。図6は、本実施形態に係る測位システムの動作を例示するシーケンス図である。まず、図6を参照して、本実施形態の測位システム全体の動作例について説明する。
図6を参照すると、移動体10は自発的または本実施形態の測位システムとは別のSSRシステムからの質問信号に応答するように応答信号を電波として送信する(ステップS1)。受信局20−1〜20−4は、移動体10から送信され、空間を伝搬した電波を受信する。受信局20−1〜20−4は、到着した電波信号である応答信号を受信処理する(ステップS2)。受信局20−1〜20−4は、例えばLAN(Local Area Network)などの通信媒体により、中央局30へ処理データを送信する(ステップS3)。すると、中央局30は、受信局20−1〜20−4からのデータを受信する(ステップS4)。次に、中央局30は、受信処理を施し(ステップS5)、グルーピングに基づくTDOAの選択処理(ステップS6)と、MLAT計算(ステップS7)を実施する。これにより、中央局30は、ターゲットである移動体10の位置を測位する。移動体10が次の応答信号(ステップS8)を送出すると、測位システムは、同様に、ステップS2〜S7の処理を繰り返す。
図7は、図5に示した中央局30に設けられた受信部31の詳細な構成を例示するブロック図である。図7を参照すると、受信部31は、バッファ41、ターゲットID区別部42、データ種類区別部43、および、メモリ44を備えている。
バッファ41は、受信局20−1〜20−4からのデータを受信してバッファ(一時蓄積)する。ターゲットID区別部42は、バッファ41に蓄積されたデータに対して、ターゲットIDでデータを区別する。データ種類区別部43は、ターゲットIDで区別されたデータを、さらにデータ種類(例えば、モードS、モードA/Cなど)によって区別する。メモリ44は、ターゲットID、データ種類ごとに区別しつつ、受信局IDごとに応答信号の受信時刻を保持する。メモリ44は、保持した情報をTDOA選択部32に出力する。
このように、受信部31は、ターゲットIDおよびデータ種類によるふるい分けの機能を有する。ただし、最終的にメモリ44に保存したいデータは、特定の応答信号に対する各受信局での受信時刻と受信局IDとが紐付けされたデータである。次段のTDOA選択部32におけるグルーピング処理では、特定された応答信号の各受信局における受信時刻と受信局IDのみが使用される。
本実施形態では、グルーピングを行う前に、各受信局からのデータのうち、データを出力したターゲットとデータ種類が特定されている必要がある。したがって、複数のターゲットとデータ種類が存在し、受信信号のみに基づいてターゲットとデータ種類を判別できない場合、本実施形態の方式を適用することはできない。ただし、SSRシステムにおいては、応答信号のデコードが正常であれば、通常は、データを出力したターゲットとデータ種類が特定できるため、本実施形態の方式を問題なく適用することができる。また、信号状態によりデコードがうまくいっていないと判断された応答信号データについては、グルーピング機能に入力する前に除外するようにしてもよい。
図8は、図5に示した中央局30に設けられたTDOA選択部32の詳細な構成を例示するブロック図である。図8を参照すると、TDOA選択部32は、グループ化部51とTDOA決定部52を備えている。
図7に示した受信部31によると、応答信号に対するターゲットとデータ種類が特定され、各受信局の受信時刻とIDとの関係が生成される。しかし、各受信時刻が同一のターゲットによって送信された同一の応答信号に対する受信時刻であるか否かは依然として不明である。そこで、グループ化部51は、受信局間の距離に応じて決まる受信時刻差(TDOA:Time Difference of Arrival)に対して、時間窓を適用する。ところで、TDOAの最大値は、全受信局20−1〜20−4における受信局間距離の最大値に相当する距離を、電波が伝搬する時間以下である。本実施形態では、かかる事実に基づいて、適切なサイズの時間窓を設定する。
図9は、時間窓について説明するための図である。グループ化部51は、時間窓によりフィルタリングしたグループをTDOA決定部52に出力する。図9の点線は、2つの時間窓W1、W2を示す。
図9を参照すると、受信局20−1〜20−4のうちの、受信局20−2による受信時刻が最も早く、受信局20−3による受信時刻が最も遅い。最も早い受信時刻に時間窓W1の左端を合わせたときに、時間窓W1のグループは、4つの受信局20−1〜20−4からの応答信号がいずれも時間窓W1に入っている。このとき、グループ化部51は、時間窓W1内のすべてのデータを使用可能なデータとしてTDOA決定部52に送信する。一方、時間窓W2では、受信局20−3のデータが時間窓W2の外にはみ出している。このとき、グループ化部51は、受信局20−1〜20−4のデータを使用できないものとし、TDOA決定部52に送信することなく除去する。
図10は、TDOAの時間相関を例示する図である。図10に示すように、特定のターゲットからの受信信号のTDOAは、短期間内(図10に示す期間TH_init_time)であれば、ほとんど変動しない。TDOA決定部52は、かかる事実に基づいて、以下に詳述する動作を行う。ここで、短期間というときの期間の長さは、ターゲットの状況に応じて変動しうるものの、SSRシステムにおいては、数ミリ秒ないし数秒以内のデータであれば、TDOAが時間相関を有する可能性が高いものと考えられる。
TDOA決定部52が各受信局組み合わせ(i,j)に対するTDOAを決定する動作は、初期フェーズと定常フェーズに分けられる。図11は、TDOA決定部52の動作を例示するフロー図である。初期フェーズとは、設定された期間TH_init_timeに入力された複数のグループを利用して、TDOAを決定するフェーズである。TDOA決定部52は、初期フェーズでは、入力されるグループの指標データを計算しながら、TDOAを決定するためのデータを集める。なお、初期フェーズでは、TDOA決定部52が期間TH_init_timeに相当する期間中のデータを集めた後、TDOAを決定する方法も考えられる。ただし、ここでは、一例として、TDOA決定部52が、データを収集しつつ逐次的にTDOAを計算する動作について説明する。
TDOA決定部52は、以下の式(1)により各受信局間のTDOAを比較する。
|TDOA(i, j, t) - TDOA_c_n(i, j)| =< TH_tdoa_diff 式(1)
式(1)において、TDOA(i, j, t)はグループのサンプル番号tにおける受信局i, jの各組み合わせのTDOAの測定値を表す。また、TDOA_c_n(i, j)は受信局i, jの各組み合わせについて求めた高品質TDOAの候補を示す。なお、添字nは候補の番号を表す。さらに、TH_tdoa_diffはグループ間のTDOAの差に対する閾値を表す。式(1)の左辺の絶対値が小さいほど、グループ間に強い相関があるものとみなす。
比較するグループの順番は、特に制限されない。ここでは、一例として、時刻の早いデータから順番に比較するものとする。すなわち、サンプル番号tはTDOA選択部32への入力時刻の早い順とする。
TDOA決定部52は、期間TH_init_time内のグループのうち、式(2)のように最も時刻の早いグループについて算出したデータTDOA(i, j, 0)を初期候補値とする。
TDOA_c_1(i, j) = TDOA(i, j, 0) 式(2)
次に、TDOA決定部52は、t = 1のグループに対して、式(1)により比較を行う。
|TDOA(i, j, 1) - TDOA_c_1(i, j)| =< TH_tdoa_diff 式(3)
TDOA決定部52は、式(3)が満たされた場合、TDOAの候補TDOA_c_1(i, j)に対するグループの個数としてカウントする。一方、TDOA決定部52は、式(3)が満たされない場合、TDOA(i, j, 1)をTDOAの別の候補としてTDOA_c_2(i, j)に設定し、以降のグループに対しては、TDOA_c_1(i, j)とTDOA_c_2(i, j)の双方について式(1)の比較を行う。ここで、TDOA決定部52は、TDOA_c_2(i, j)について、以下の式(4)を用いて比較を行う。
|TDOA(i, j, t) - TDOA_c_2(i, j)| =< TH_tdoa_diff 式(4)
TDOA決定部52は、TDOA_c_1(i, j)に基づく比較(式(3))と、TDOA_c_2(i, j)に基づく比較(式(4))の両方が満たされた場合、両方の候補に対してグループの個数をカウントする。
TDOA決定部52は、以上の比較を全受信局の組み合わせi, jに対して、同様のフローに基づいて独立に実施する。TDOA決定部52は、期間TH_init_time内の全グループを比較した後、グループの個数が最多の候補TDOA_c_n(i, j)を最も品質の高い高品質TDOAを有するグループ(高品質グループ)として決定し、TDOA候補グループの中の最も新しいデータを高品質TDOA(以下、TDOA_hq(i, j)と表す。)とする。なお、TDOA決定部52は、TDOA候補グループの中のグループ間の相関が非常に強い場合は、平均値を高品質TDOAとしてもよい。
TDOA決定部52は、定常フェーズでは、初期フェーズで決定した高品質TDOA TDOA_hq(i, j)を利用して、次の式(5)の比較を行う。
|TDOA(i, j, t) - TDOA_hq(i, j)| =< TH_tdoa_diff 式(5)
式(5)において、TDOA TDOA(i, j, t)は定常フェーズに新しく受信したグループについて算出したTDOAを表す。式(5)が満たされた場合、TDOA決定部52は、高品質TDOAを次式(6)によって更新する。
TDOA_hq(i, j) = TDOA(i, j, t) 式(6)
一方、式(5)が満たされない場合、TDOA決定部52はTDOA TDOA(i, j, t)を棄却し、現状のTDOA_hq(i, j)をそのまま保持する。
TDOA決定部52は、図11に示すようにTDOA TDOA(i, j, t)のサンプル時刻と高品質TDOA TDOA_hq(i, j)の生成時刻を記憶しておく。TDOA決定部52は、2つの時刻差が期間TH_time_diff以上になった場合、受信局組み合わせ(i, j)については初期フェーズに戻り、高品質TDOA TDOA_hq(i, j)をクリアし、新しく受信したデータのTDOA TDOA(i, j, t)に対して、初期フェーズの動作を行う。なぜなら、時刻差が大きくなると、高品質TDOA TDOA_hq(i, j)と新しいデータTDOA(i, j, t)との相関が小さくなり、高品質TDOA TDOA_hq(i, j)の妥当性が失われるからである。ここで、期間TH_time_diffは、TDOAの時間相関性に関する閾値を表す。
TDOA決定部52は、新しいグループを受信し、各受信局組み合わせ(i,j)に対するTDOA_hq(i, j)を更新後、その時点において存在するTDOA_hq(i, j)を構成する受信局数がTH_tdoa_rec以上のとき、TDOA_hq(i, j)をMLAT測位部に送信し、MLAT計算を実行させる。ここで、TH_tdoa_recは、MLAT計算が成立するための最小受信局数に対する閾値を表す。
本実施形態の測位システムによると、TDOAの品質が高くなる。その理由は、相関があると考えられる一定時間内の複数のグループに対して、高頻度のデータに基づいてTDOAを決定することから、統計的な効果により、品質の高いTDOAが選択される可能性が高まるからである。
また、本実施形態の測位システムによると、MLAT計算処理の負荷が軽減される。その理由は、MLAT計算に入力する前にグループに対しフィルタリングを施すからである。
さらに、本実施形態の測位システムによると、マルチパスによる影響を低減することができる。その理由は、相関があると考えられる一定時間内の複数のグループのサンプルに対して、高頻度のデータに基づいてTDOAを決定することから、統計的な効果により、品質の高いTDOAが選択される可能性が高まるからである。
また、本実施形態の測位システムによると、MLAT計算の精度が向上する。その理由は、品質の高いTDOAが選択される可能性が高いからである。
<第1の実施形態の変形例>
第1の実施形態の測位システムでは、一定期間内に取得した複数のグループの最頻値としたが、平均値または中央値を用いることも可能である。
また、第1の実施形態の測位システムでは、初期フェーズにおいて観測時間内のデータをすべて受信した後に高品質TDOAを決定している。この代わりに、高品質TDOAを決定する条件として、グループ間の相関の高いグループが2回以上連続で到来する等の条件を採用してもよい。かかる条件に基づいて高品質TDOAを決定することにより、初期フェーズの時間を短縮することが可能となる。
さらに、第1の実施形態の測位システムでは、グループ間の相関を調べる際、サンプル値間の差を検討する方法を採用した。ただし、複数のTDOAが存在し、かつ、TDOAを構成する受信局が一致している場合には、相関係数を利用することもできる。
また、第1の実施形態の測位システムでは、TDOAのみを考慮したが、応答信号の受信局への到着順序、受信レベル、または、TDOA、到着順序および受信レベルのうちの少なくとも2つ以上の組み合わせの相関を考慮することもできる。特に、受信レベルが距離に依存すると考えられる場合、受信レベルのレベル順と受信局への到着順序の相関のみを参照することで、TDOAの品質を高めることが可能となる。
<実施形態2>
次に、第2の実施形態に係る測位システムについて説明する。第1の実施形態の測位システムでは、指標データとして受信時刻差(TDOA:Time Difference of Arrival)の相関を考慮した。本実施形態の測位システムでは、TDOAの代わりに、または、TDOAと共に、各受信局における受信レベルや応答信号の到着順を考慮する。
本実施形態の測位システムにおいても、初期フェーズで高品質TDOAを決定し、定常フェーズでTDOAを更新するフローとMLAT測位部33へのTDOAデータを送信するタイミングについては、第1の実施形態の測位システムと同様である。なお、本実施複数の受信局20−1〜20−4は、移動体10から受信した応答信号の受信レベルを計測し、計測した受信レベルを中央局30に送信する。また、中央局30は、複数の受信局20−1〜20−4により計測された受信時刻および受信レベルと受信時刻および受信レベルを計測した受信局の識別子とを関連付けて保持している(例えば、図7のメモリ44において、受信局IDと受信時刻および受信レベルとを紐付けて保持する)ものとする。
本実施形態の測位システムにおいても、第1の実施形態の測位システムの式(1)と同様の方法により、グループ間の受信レベルの差に基づいて相関の有無を決定する方法が考えられる。すなわち、TDOA決定部52は、以下の式(7)のように、グループ間の受信レベルの差に基づいて、グループ間の相関の有無を決定する方法が考えられる。
|Lvl(i, t) - Lvl_c_n(i)| =< TH_lvl_diff 式(7)
式(7)において、受信レベルLvl(i, t)はサンプル時刻tにおける受信局iの受信レベルを表す。また、受信レベルLvl_c_n(i)は受信局iに対する候補番号nの受信レベルを示す。さらに、TH_lvl_diffはグループ間の受信レベルに相関があると判断されるレベル差に関する閾値を表す。
TDOA決定部52は、候補値Lvl_c_n(i)を決める方法として、第1の実施形態における式(2)と同様に、最も時刻の早いグループとすることができる。また、TDOA決定部52は、初期状態における以降のフローも、第1の実施形態と同様に、式(7)が満たされない場合、候補値Lvl_c_n(i)の数を増やして同様の比較を実施する。TDOA決定部52は、期間TH_init_time内のデータについて最頻値である受信レベル候補を、高品質受信レベルLvl_hq(i)として各受信局について求める。
TDOA決定部52は、高品質受信レベルが決まった後の定常フェーズにある受信局については、式(6)と同様に、受信レベルLvl(i, t)によって高品質受信レベルLvl_hq(i)を更新する。TDOA決定部52は、各グループデータを受信した時点で高品質受信レベルLvl_hq(i)の受信局数が閾値TH_tdoa_recに達したときに、それらの受信局の組み合わせから計算されるTDOA値をMLAT測位部33へ送信し、MLAT計算を実施させる。
また、式(7)の代わりに、異なる指標データを統合的に扱う方法として、相関係数を利用する方法について説明する。すなわち、本実施形態では、TDOA決定部52は、以下の式(8)に基づいて、相関係数を利用して相関の有無を判定する。
r_lvl(t) >= TH_lvl_corr 式(8)
式(8)において、相関係数r_lvl(t)はサンプル時刻tにおける各受信局の受信レベルと、各受信局の受信レベル候補値との間の相関係数を表す。また、TH_lvl_corrは比較するグループ間における相関の有無を判断するための閾値を表す。
TDOA決定部52は、データ列
Figure 0005892214
に対する相関係数を、以下の式(9)に基づいて算出する。
Figure 0005892214
式(9)において、iは受信局IDを表す。また、tはサンプル時刻を表し、Nは相関係数計算に使用する受信局の数を表す。さらに、
Figure 0005892214
はサンプル時刻tにおける受信局iの受信レベルを表し、
Figure 0005892214
はサンプル時刻tにおけるiに関する
Figure 0005892214
の相加平均を表す。
TDOA決定部52は、受信レベルに関する相関係数r_lvl(t)を求めるために、式(9)において以下の代入を行う。
x(i, t) = Lvl(i, t)
xc(i, t) = Lvl_c_n(i)
式(9)から明らかなように、相関係数を利用する場合、比較するグループ間において、少なくとも2つ以上の受信局が重複して存在しなければならない。また、グループ間相関を取る受信局数、IDを予め一致させておく必要がある。したがって、相関係数を利用する方式は、多くの受信局が定常フェーズにあり、相関を取るグループ間の受信局数、IDが安定しているような場合に適用することが好ましい。
TDOA決定部52は、候補値Lvl_c_n(i)を決める方法として、第1の実施形態における式(2)と同様に、最も時刻の早いグループとすることができる。また、TDOA決定部52は、初期状態における以降のフローも、第1の実施形態と同様に、式(8)が満たされない場合、候補値Lvl_c_n(i)の数を増やして同様の比較を実施する。TDOA決定部52は、期間TH_init_time内のデータについて最頻値である受信レベル候補を、高品質受信レベルLvl_hq(i)として各受信局について求める。
TDOA決定部52は、受信レベルのみで高品質TDOAを決定する場合、この時点の受信局数が閾値TH_tdoa_recに達したときに、各受信局に対する高品質受信レベルを決定するフェーズは定常フェーズに移行する。TDOA決定部52は、高品質受信レベルが決まった後の定常フェーズでは、高品質受信レベルLvl_hq(i)と受信レベルLvl(i, t)との相関係数を計算し、式(8)が満たされる場合、受信レベルLvl(i, t)によって高品質受信レベルLvl_hq(i) を更新する。
TDOA決定部52は、応答信号の到着順番に対する相関係数r_ao(t)についても、式(9)のx(i, t)をサンプル時刻tにおける受信局iの到着順番とすることで、同様に求めることができる。なお、電波の状況により、あるグループでは受信できなかった受信局が存在する場合、TDOA決定部52は、その受信局を除いた複数の受信局の順番を比較する。TDOA決定部52は、グループ間で比較する受信局の組を一致させた上で、受信局の順番を比較する。TDOA決定部52は、以下の式(10)に基づいて、相関の有無を判定する。
r_ao(t) => TH_ao_corr 式(10)
式(10)において、r_aoは、同一の複数受信局での応答信号の到着順番に関するグループ間の相関係数である。TDOA決定部52は、式(9)を用いて相関係数r_aoを求める。
一方、TDOA決定部52は、受信時刻差TDOA(i, j, t) については、受信局(i, j)の組に対して新たに番号を振り(例えば、i’とする)、式(9)のx(i, t)をx(i’, t)とすることで、受信時刻差TDOA(i, j, t) の相関係数r_tdoa(t)を計算することができる。TDOA決定部52は、相関係数に基づいて相関の有無を判定するために、以下の式(11)を用いることができる。
r_tdoa(t) => TH_tdoa_corr 式(11)
なお、TDOA決定部52は、式(8)、(10)、(11)を用いて、次式(12)により、TDOA、受信レベル、および、到着順序を同時に考慮することができる。
r_total = r_tdoa(t) + r_lvl(t) + r_ao(t)
>= TH_tdoa_corr + TH_lvl_corr + TH_ao_corr 式(12)
また、TDOA決定部52は、式(12)のように、TDOA、受信レベル、および、到着順序の3つを同時に考慮する代わりに、これらのうちの2つを同時に考慮するようにしてもよい。
相関係数を用いた方法では、グループ間で複数の同一の受信局を共有している必要がある。また、MLAT計算に移るためには、「MLAT計算で必要とされる最小受信局数以上」の同一の受信局がグループに存在する必要がある。したがって、相関係数の計算を実行する際の条件として、グループ間で共有する受信局数が「MLAT計算で必要とされる最小受信局数以上」であるという場合、相関係数を用いた方式が有効に動作する。
本実施形態の測位システムにおいても、第1の実施形態の測位システムと同様の効果がもたらされる。また、本実施形態の測位システムによると、受信時刻差のみならず、受信レベルや応答信号の到着順序を併せて考慮することにより、マルチラテレーションシステムにおいて、第1の実施形態と比較して、さらに適切な受信時刻のグループの選択が可能となり、ターゲットに対するより高精度な測位が実現される。
なお、本発明において、下記の形態が可能である。
[形態1]
上記第1の態様に係る中央局のとおりである。
[形態2]
前記受信部は、前記複数の受信局により計測された受信時刻を、該受信時刻を計測した受信局の識別子と関連付けて保持する、
形態1に記載の中央局。
[形態3]
前記グループ化部は、前記複数の受信局のそれぞれによって計測された受信時刻が所定の時間窓に含まれる場合、前記所定の時間窓に含まれる複数の受信時刻をグループ化する、
形態2に記載の中央局。
[形態4]
前記所定の時間窓は、前記複数の受信局間の距離のうちの最大値に応じて決定されたサイズを有する、
形態3に記載の中央局。
[形態5]
前記複数の受信局は、前記所定の信号の受信レベルを計測し、計測した受信レベルを前記中央局に送信し、
前記受信部は、前記複数の受信局により計測された受信時刻および受信レベルを、該受信時刻および受信レベルを計測した受信局の識別子と関連付けて保持し、
前記グループ化部は、前記複数の受信局により計測された受信時刻および受信レベルをグループ化し、
前記決定部は、前記受信時刻差についての異なるグループ間の相関の代わりに、または、該相関と共に、前記グループ化によって得られたグループに含まれる受信局ごとの受信レベルについての異なるグループ間の相関に基づいて、前記ターゲットの測位に用いるグループを決定する、
形態1ないし4のいずれか一に記載の中央局。
[形態6]
前記決定部は、前記受信時刻差についての異なるグループ間の相関の代わりに、または、該相関と共に、前記グループ化によって得られたグループに含まれる受信時刻を計測した受信局を受信時刻順に並べたときの順序についての異なるグループ間の相関に基づいて、前記ターゲットの測位に用いるグループを決定する、
形態1ないし5のいずれか一に記載の中央局。
[形態7]
前記決定部は、所定の期間の間に前記複数の受信局により計測された受信時刻または受信時刻と受信レベルをグループ化して得られた複数のグループのうちの、受信時刻差、受信レベルおよび計測順序の少なくともいずれかについての他のグループとの相関が最も強いグループを高品質グループとして選択し、前記所定の期間の経過後に前記複数の受信局によって計測された受信時刻をグループ化して得られたグループと前記高品質グループとの相関に基づいて、前記得られたグループを前記ターゲットの測位に用いるか否かを決定する、
形態1ないし6のいずれか一に記載の中央局。
[形態8]
前記決定部は、前記得られたグループを前記ターゲットの測位に用いると決定した場合、前記得られたグループによって前記高品質グループを更新する、
形態7に記載の中央局。
[形態9]
上記第2の態様に係る測位システムのとおりである。
[形態10]
上記第3の態様に係る測位方法のとおりである。
[形態11]
前記中央局が、前記複数の受信局により計測された受信時刻を、該受信時刻を計測した受信局の識別子と関連付けて保持するステップを含む、
形態10に記載の測位方法。
[形態12]
前記中央局は、前記複数の受信局のそれぞれによって計測された受信時刻が所定の時間窓に含まれる場合、前記所定の時間窓に含まれる複数の受信時刻をグループ化する、
形態11に記載の測位方法。
[形態13]
前記所定の時間窓は、前記複数の受信局間の距離のうちの最大値に応じて決定されたサイズを有する、
形態12に記載の測位方法。
[形態14]
前記中央局が、前記所定の信号の受信レベルを計測した前記複数の受信局から、計測した受信レベルを受信するステップと、
前記複数の受信局により計測された受信時刻および受信レベルを、該受信時刻および受信レベルを計測した受信局の識別子と関連付けて保持するステップと、
前記複数の受信局により計測された受信時刻および受信レベルをグループ化するステップと、
前記受信時刻差についての異なるグループ間の相関の代わりに、または、該相関と共に、前記グループ化によって得られたグループに含まれる受信局ごとの受信レベルについての異なるグループ間の相関に基づいて、前記ターゲットの測位に用いるグループを決定するステップと、を含む、
形態10ないし13のいずれか一に記載の測位方法。
[形態15]
前記中央局が、前記受信時刻差についての異なるグループ間の相関の代わりに、または、該相関と共に、前記グループ化によって得られたグループに含まれる受信時刻を計測した受信局を受信時刻順に並べたときの順序についての異なるグループ間の相関に基づいて、前記ターゲットの測位に用いるグループを決定するステップを含む、
形態10ないし14のいずれか一に記載の測位方法。
[形態16]
上記第4の態様に係るプログラムのとおりである。
[形態17]
前記複数の受信局により計測された受信時刻を、該受信時刻を計測した受信局の識別子と関連付けて保持する処理を、前記コンピュータに実行させる、
形態16に記載のプログラム。
[形態18]
前記複数の受信局のそれぞれによって計測された受信時刻が所定の時間窓に含まれる場合、前記所定の時間窓に含まれる複数の受信時刻をグループ化する処理を、前記コンピュータに実行させる、
形態17に記載のプログラム。
[形態19]
前記所定の時間窓は、前記複数の受信局間の距離のうちの最大値に応じて決定されたサイズを有する、
形態18に記載のプログラム。
[形態20]
前記所定の信号の受信レベルを計測した前記複数の受信局から、計測した受信レベルを受信する処理と、
前記複数の受信局により計測された受信時刻および受信レベルを、該受信時刻および受信レベルを計測した受信局の識別子と関連付けて保持する処理と、
前記複数の受信局により計測された受信時刻および受信レベルをグループ化する処理と、
前記受信時刻差についての異なるグループ間の相関の代わりに、または、該相関と共に、前記グループ化によって得られたグループに含まれる受信局ごとの受信レベルについての異なるグループ間の相関に基づいて、前記ターゲットの測位に用いるグループを決定する処理と、を前記コンピュータに実行させる、
形態16ないし19のいずれか一に記載のプログラム。
[形態21]
前記受信時刻差についての異なるグループ間の相関の代わりに、または、該相関と共に、前記グループ化によって得られたグループに含まれる受信時刻を計測した受信局を受信時刻順に並べたときの順序についての異なるグループ間の相関に基づいて、前記ターゲットの測位に用いるグループを決定する処理を、前記コンピュータに実行させる、
形態16ないし20のいずれか一に記載のプログラム。
なお、上記特許文献の全開示内容は、本書に引用をもって繰り込み記載されているものとする。本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態の変更・調整が可能である。また、本発明の全開示の枠内において種々の開示要素(各請求項の各要素、各実施形態の各要素、各図面の各要素等を含む)の多様な組み合わせ、ないし、選択が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。特に、本書に記載した数値範囲については、当該範囲内に含まれる任意の数値ないし小範囲が、別段の記載のない場合でも具体的に記載されているものと解釈されるべきである。
10 移動体(ターゲット)
11、21 アンテナ
12 トランスポンダ
20、20−1〜20−4 受信局
22 RF信号処理部
23 時刻カウンタ
24 受信データ処理部
25 タイムスタンプ部
26 メッセージ作成部
27 メッセージ伝送部
30 中央局
31 受信部
32 TDOA選択部
33 MLAT測位部
41 バッファ
42 ターゲットID区別部
43 データ種類区別部
44 メモリ
51 グループ化部
52 TDOA決定部
60 受信部
61 グループ化部
62 決定部
63 測位部
W1、W2 時間窓

Claims (10)

  1. ターゲットから所定の信号を受信した受信時刻を計測する複数の受信局から、計測した受信時刻を受信する受信部と、
    前記複数の受信局により計測された受信時刻をグループ化するグループ化部と、
    前記グループ化によって得られたグループに含まれる受信時刻に対して算出した受信時刻差についての異なるグループ間の相関に基づいて、前記ターゲットの測位に用いるグループを決定する決定部と、
    前記決定されたグループに含まれる受信時刻に対して算出した受信時刻差に基づいて、前記ターゲットの位置を測位する測位部と、を備える、
    ことを特徴とする中央局。
  2. 前記グループ化部は、前記複数の受信局のそれぞれによって計測された受信時刻が所定の時間窓に含まれる場合、前記所定の時間窓に含まれる複数の受信時刻をグループ化する、
    請求項1に記載の中央局。
  3. 前記所定の時間窓は、前記複数の受信局間の距離のうちの最大値に応じて決定されたサイズを有する、
    請求項2に記載の中央局。
  4. 前記複数の受信局は、前記所定の信号の受信レベルを計測し、計測した受信レベルを前記中央局に送信し、
    前記受信部は、前記複数の受信局により計測された受信時刻および受信レベルを、該受信時刻および受信レベルを計測した受信局の識別子と関連付けて保持し、
    前記グループ化部は、前記複数の受信局により計測された受信時刻および受信レベルをグループ化し、
    前記決定部は、前記受信時刻差についての異なるグループ間の相関の代わりに、または、該相関と共に、前記グループ化によって得られたグループに含まれる受信局ごとの受信レベルについての異なるグループ間の相関に基づいて、前記ターゲットの測位に用いるグループを決定する、
    請求項1ないし3のいずれか1項に記載の中央局。
  5. 前記決定部は、前記受信時刻差についての異なるグループ間の相関の代わりに、または、該相関と共に、前記グループ化によって得られたグループに含まれる受信時刻を計測した受信局を受信時刻順に並べたときの順序についての異なるグループ間の相関に基づいて、前記ターゲットの測位に用いるグループを決定する、
    請求項1ないし4のいずれか1項に記載の中央局。
  6. 前記決定部は、所定の期間の間に前記複数の受信局により計測された受信時刻または受信時刻と受信レベルをグループ化して得られた3以上のグループのうちの、受信時刻差、受信レベルおよび計測順序の少なくともいずれかについての他のグループとの相関が最も強いグループを高品質グループとして選択し、前記所定の期間の経過後に前記複数の受信局によって計測された受信時刻をグループ化して得られたグループと前記高品質グループとの相関に基づいて、前記得られたグループを前記ターゲットの測位に用いるか否かを決定する、
    請求項1ないし5のいずれか1項に記載の中央局。
  7. 複数の受信局と中央局とを備えた測位システムであって、
    前記複数の受信局は、ターゲットから所定の信号を受信した受信時刻を計測し、計測した受信時刻を前記中央局に送信し、
    前記中央局は、前記複数の受信局により計測された受信時刻をグループ化するグループ化部と、
    前記グループ化によって得られたグループに含まれる受信時刻に対して算出した受信時刻差についての異なるグループ間の相関に基づいて、前記ターゲットの測位に用いるグループを決定する決定部と、
    前記決定されたグループに含まれる受信時刻に対して算出した受信時刻差に基づいて、前記ターゲットの位置を測位する測位部と、を有する、
    ことを特徴とする測位システム。
  8. 中央局が、ターゲットから所定の信号を受信した受信時刻を計測する複数の受信局から、計測した受信時刻を受信するステップと、
    前記複数の受信局により計測された受信時刻をグループ化するステップと、
    前記グループ化によって得られたグループに含まれる受信時刻に対して算出した受信時刻差についての異なるグループ間の相関に基づいて、前記ターゲットの測位に用いるグループを決定するステップと、
    前記決定されたグループに含まれる受信時刻に対して算出した受信時刻差に基づいて、前記ターゲットの位置を測位するステップと、を含む、
    ことを特徴とする測位方法。
  9. 前記中央局は、前記複数の受信局のそれぞれによって計測された受信時刻が所定の時間窓に含まれる場合、前記所定の時間窓に含まれる複数の受信時刻をグループ化する、
    請求項8に記載の測位方法。
  10. ターゲットから所定の信号を受信した受信時刻を計測する複数の受信局から、計測した受信時刻を受信する処理と、
    前記複数の受信局により計測された受信時刻をグループ化する処理と、
    前記グループ化によって得られたグループに含まれる受信時刻に対して算出した受信時刻差についての異なるグループ間の相関に基づいて、前記ターゲットの測位に用いるグループを決定する処理と、
    前記決定されたグループに含まれる受信時刻に対して算出した受信時刻差に基づいて、前記ターゲットの位置を測位する処理と、を中央局に設けられたコンピュータに実行させる、
    ことを特徴とするプログラム。
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