JP2017130131A - 移動体の位置予測方法、位置予測装置および位置予測プログラム - Google Patents
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Abstract
Description
現在より一定時間過去の前記位置情報を、前記位置情報で表される前記位置の近似の度合いに応じてグループに弁別するグループ弁別ステップと、
前記グループ弁別ステップで弁別された前記グループの内で前記位置情報数が最大であるグループを選択する最大グループ選択ステップと、
前記最大グループ選択ステップで選択された前記最大グループにおける前記位置情報の分析により前記予測位置情報を生成する予測位置情報生成ステップと
を有することを特徴とする。
現在より一定時間過去の前記位置情報を、前記位置情報で表される前記位置の近似の度合いに応じてグループに弁別するグループ弁別手段と、
前記グループ弁別手段で弁別された前記グループの内で前記位置情報数が最大であるグループを選択する最大グループ選択手段と、
前記最大グループ選択手段で選択された前記最大グループにおける前記位置情報の分析により前記予測位置情報を生成する予測位置情報生成手段と
を有することを特徴とする。
本発明の実施形態の説明に先立って、本発明の特徴についてその概要をまず説明する。航空機間通信においては、僚機から送られる僚機の位置情報に基づき、僚機方向にアンテナを指向するビーム制御方式が広く用いられている。本発明は、僚機等の移動体から送られる位置情報に含まれる異常値の影響を低減するものである。本発明の特徴としては以下の三点が挙げられる。
以上に述べた本発明の特徴を実現した実施形態の概要を説明する。この実施形態では、現在より一定時間過去までの僚機の位置情報をキュー(以下、位置情報キューと称する)に格納し、位置が近接する複数の位置情報をグループとして扱い、含まれる位置情報数が最多のグループを選択し、選択したグループの位置情報について回帰分析を実施し、現在の僚機位置を予測する。
D < Δt ×Δd かつ D > -Δt ×Δd (1)
図3は、本発明の一実施形態である移動体の位置予測装置の構成を示す図である。この移動体の位置予測装置は、図3の自機50内の各要素により構成され、アレイアンテナ1、高周波処理部2、変復調部3、記憶装置4、中央演算装置(CPU)5、自機位置測定装置6およびアンテナ制御器7でなる。中央演算装置5は、ビーム制御部8およびメッセージ部9でなる。そのビーム制御部8は、僚機位置予測10および僚機の方向計算11でなる。また、メッセージ部9は、受信解析処理12、送信メッセージ生成13およびメッセージ処理14でなる。本発明の要部は僚機位置予測10にあり、僚機位置予測10については図4等を参照して、後に詳しく説明する。中央演算装置5を構成する各要素は、コンピュータプログラムにより目的の処理を行うデータ処理手段である。
本発明の根幹となる僚機位置予測10の構成要素を図4に示す。図4では、実線がデータの流れを示し、破線が処理の流れを示している。図4には、僚機位置予測10との間でデータの授受をする記憶装置4における構成も示してある。僚機位置予測10は、位置情報・有効情報キュー操作21、位置情報グループ弁別22、位置情報数最大グループ選択23および前値補間または回帰分析による僚機位置出力24でなる。僚機位置予測10を構成する各要素は、コンピュータプログラムにより目的の処理を行うデータ処理手段である。また、記憶装置4は、位置情報キュー25、有効情報キュー26およびグループ弁別情報テーブル27を有してなる。位置情報・有効情報キュー操作21は、請求項4に記載の無効入力位置情報判定ステップに相当する。また、前値補間または回帰分析による僚機位置出力24は、請求項1に記載の予測位置情報生成ステップに相当する。
図6は、図4の位置情報グループ弁別22の動作を示すフローチャートである。位置情報グループ弁別開始(ステップS1)後、始めにグループ弁別情報テーブル27の初期化(全て0を格納)を行う(ステップS2)。次に、位置情報キュー25及び有効情報キュー26について、参照すべきキュー内の位置を示すポインタを、キュー内における最も過去の位置情報に設定する(ステップS3)。
D < Δt ×Δd かつ D > -Δt ×Δd (1)
図7は、図3の実施形態における信号および処理を説明するための概念的なタイムチャートである。僚機60の位置情報はRF信号101の中に周期的に存在する。この信号101は高周波処理部2、変復調部3を経て、中央演算装置5内の受信解析処理12において位置情報105と受信メッセージ106に分離される。受信解析処理12は、解析したデジタルデータの中から位置情報を検出すると、僚機の位置情報105としてビーム制御部8へ転送すると同時に、ビーム制御部8の処理開始を指示する。ビーム制御部8は、位置情報105の入力をトリガーとして、処理を開始する。ビーム制御部8は、位置情報105を入力する都度に、図7中のA〜Eの処理を順次1回ずつ実行し、その結果を僚機の相対位置110としてアンテナ制御器7へ出力する。図7中のEの処理により、僚機の方向計算処理が行われ、アンテナ制御器7に対し僚機の相対方向110が送られる。アンテナ制御器7は、僚機の相対方向110に応じて、アレイアンテナ1に対するアンテナ指向制御111を実行する。
次に、図4の僚機位置予測10における位置情報・有効情報キュー操作21および位置情報グループ弁別22における処理、ならびに、その処理における位置情報キュー25、有効情報キュー26およびグループ弁別情報テーブル27の内容を例示して、本実施形態の要部である僚機位置予測10の動作を一層具体的に説明する。また、そのグループ弁別情報テーブル27に基づく位置情報数最大グループ選択23および前値補間または回帰分析による僚機位置出力24の処理を具体的に説明する。
既存グループが存在しないので、新規グループ(グループ項番1)を生成する。この段階におけるグループ弁別情報テーブルは表1のとおりである。
Index=1における有効情報が無効であるから、何もせずポインタをインクリメントする。
Index=2における位置情報(弁別対象の位置情報、=35.003)と、グループ項番1の最新(latestIndex=0)の位置情報(=35.001)との距離差分Dは、35.003 - 35.001 = 0.002度である。そして時間差ΔtはIndex差(=2-0)から計算して2秒となる。ここで僚機60(移動体)の時間当たりの最大移動距離Δdを便宜上0.0011度/秒と仮定する(この値は実際に応じて任意に設定できる。)。前述(図6のステップS5の説明における式1)の既存グループへの追加条件D < Δt ×Δd を満たすため、グループ項番1に追加する。この段階におけるグループ弁別情報テーブルは表2のとおりである。
Index=3における位置情報と、グループ項番1の最新(latestIndex=2)の位置情報との距離差分Dは35.404 - 35.003 = 0.401度であり、時間差Δtは1秒である。この場合、追加条件D < Δt ×Δdを満たさないので、新規グループ(グループ項番2)の生成を行う。この段階におけるグループ弁別情報テーブルは表3のとおりである。
有効情報が無効のため、何もせずポインタをインクリメントする。
Index=5における位置情報と、グループ項番1の最新(latestIndex=2)の位置情報との距離差分Dは0.003度であり、時間差Δtは3秒となる。追加条件D < Δt ×Δd を満たすので、グループ項番1に追加する。この段階におけるグループ弁別情報テーブルは表4のとおりである。
Index=6における位置情報と、グループ項番1の最新(latestIndex=5)の位置情報との距離差分Dは0.401度であり、時間差Δtは1秒となる。追加条件D < Δt ×Δd を満たさないので、グループ項番1には追加しない。次に、グループ項番2の最新(latestIndex=3)の位置情報との距離差分Dは0.003度であり、時間差Δtは3秒となる。追加条件D < Δt ×Δd を満たすので、グループ項番2に追加する。この段階におけるグループ弁別情報テーブルは表5のとおりである。
Index=7における位置情報と、グループ項番1の最新(latestIndex=5)の位置情報との距離差分Dは0.802度であり、時間差Δtは2秒となる。追加条件D < Δt ×Δd を満たさないので、グループ項番1には追加しない。次に、グループ項番2の最新(latestIndex=6)の位置情報との距離差分Dは0.401度であり、時間差Δtは1秒となる。追加条件D < Δt ×Δd を満たさないので、グループ項番2にも追加しない。従って、全ての既存グループへの追加条件を満たさないので、新規グループ(グループ項番3)の生成を行う。この段階におけるグループ弁別情報テーブルは表6のとおりである。
Index=8における位置情報と、グループ項番1の最新(latestIndex=5)の位置情報との距離差分Dは0.003度であり、時間差Δtは3秒となる。追加条件D < Δt ×Δd を満たすので、グループ項番1に追加する。この段階におけるグループ弁別情報テーブルは表7のとおりである。
Index=9における位置情報と、グループ項番1の最新(latestIndex=8)の位置情報との距離差分Dは0.001度であり、時間差Δtは1秒となる。追加条件D < Δt ×Δd を満たすので、グループ項番1に追加する。この段階におけるグループ弁別情報テーブルは表8のとおりとなり、テーブルは完成されたこととなる。
以上、グループ弁別情報テーブル27の生成過程について具体的に説明した。
本実施形態では、僚機の位置情報に異常値が含まれている場合でも、僚機の位置を正しく予測することができる。図12は本実施形態による効果をシミュレーションにより確認した結果を示しており、横軸は位置情報が載せられる変調信号のSN比(dB)、縦軸は異常値が存在する割合(%)を示している。なお、このシミュレーションでは実際の位置との差が100m以上ある位置情報を異常値と定義した。本実施形態を適用しない場合の異常値存在率L0と本実施形態を適用した場合の異常値存在率L1とを比較すると、本実施形態を用いる場合の方が、異常値の存在割合が大幅に改善していることが示されている。また、一番最後に位置予測した結果を用いて補間した割合を前値率(%)L2として図12のグラフに示しており、補間の仕組みが有効に働いていることが分かる。
位置情報として、緯度、経度、高度情報をそれぞれ90000ポイント分(位置情報の取得周期40msとの想定において、1時間分)を生成する。緯度、経度、高度情報はdouble型とする。
(2)テレメータ信号フォーマット変換
double型からint型(32bitの整数型)へのフォーマット変換を実施する。例えば、緯度が35.5度であれば、次のように変換する。
35.5/180*2^31 ≒ 423531497
(3)BPSK変調
32bitのint型のデータを32個の1bit情報に分解し、1bit毎に±1.0の値を持つ32個のdouble型のデータに変換する。
(4)AWGN付加
上記(3)で生成されたdouble型のデータに対し、SNRを可変としてノイズ(Additional White Gaussian Noise : AWGN)を付加する。
(5)BPSK復調
ノイズが付加されたdouble型のデータに対し、正であれば1、負であれば0の1bitの情報に変換する。
(6)テレメータ信号フォーマット変換
32個の1bit情報を1個の32bitのint型に変換する。
(7)本実施形態の方法による僚機の位置予測
int型のデータを入力し、本実施形態の方法による位置予測結果を出力する。
(8)結果の解析
本実施形態の方法の入出力データを蓄積し、データを解析することにより、本実施形態の効果を検証する。
2 高周波処理部
3 変復調部
4 記憶装置
5 中央演算装置
6 自機位置測定装置
7 アンテナ制御器
8 ビーム制御部
9 メッセージ部
10 僚機位置予測
11 僚機の方向計算
12 受信解析処理
13 送信メッセージ生成
14 メッセージ処理
21 位置情報・有効情報キュー操作
22 位置情報グループ弁別
23 位置情報数最大グループ選択
24 前値補間または回帰分析による僚機位置出力
25 位置情報キュー
26 有効情報キュー
27 グループ弁別情報テーブル
50 自機
60 僚機
Claims (10)
- 移動体との通信により取得される前記移動体の位置の情報を逐次に入力し、入力した前記位置の情報である位置情報に含まれるエラー情報の影響を軽減することにより、前記移動体の正しい現在の位置を予測した情報である予測位置情報を生成する移動体の位置予測方法において、
現在より一定時間過去の前記位置情報を、前記位置情報で表される前記位置の近似の度合いに応じてグループに弁別するグループ弁別ステップと、
前記グループ弁別ステップで弁別された前記グループの内で前記位置情報数が最大であるグループを選択する最大グループ選択ステップと、
前記最大グループ選択ステップで選択された前記最大グループにおける前記位置情報の分析により前記予測位置情報を生成する予測位置情報生成ステップと
を有することを特徴とする移動体の位置予測方法。 - 前記グループ弁別ステップでは、各前記グループの最新の位置情報を基準位置情報とし、前記基準位置情報の時刻から、前記一定時間における最新の前記位置情報の時刻までの時間に前記移動体が理論上到達可能な範囲を各前記グループの範囲として、最新の前記位置情報を各前記グループに逐次に弁別することを特徴とする請求項1に記載の移動体の位置予測方法。
- 前記グループ弁別ステップでは、対象とする前記グループの前記最新の位置情報と弁別対象の最新の前記位置情報との距離差分をD、対象とする前記グループの前記最新の位置情報と弁別対象の最新の前記位置情報との時間差をΔt、前記移動体の機動プロファイルから推定される時間あたりの最大移動距離をΔdとするとき、次の式(1)規定される条件を満たせば、弁別対象の最新の前記位置情報を、対象とする前記グループに弁別することを特徴とする請求項1に記載の移動体の位置予測方法。
D < Δt ×Δd かつ D > -Δt ×Δd (1) - 前記位置情報の入力がなかったか、または、前記位置情報で表される前記移動体の位置が前記移動体の機動プロファイルから推定される範囲外であるとき、前記位置情報を無効位置情報と判定し、前記グループ弁別ステップにおいて弁別する対象の前記位置情報から前記無効位置情報を除く、無効入力位置情報判定ステップを有することを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載の移動体の位置予測方法。
- 前記予測位置情報生成ステップでは最新に生成した前記予測位置情報を一番最後に予測した位置情報として記憶手段に記憶しておくことを特徴とする請求項1ないし4の何れかに記載の移動体の位置予測方法。
- 前記無効入力位置情報判定ステップにおいて前記一定時間過去の前記位置情報がすべて前記無効位置情報であると判定されたときは、前記予測位置情報生成ステップでは、前記一番最後に予測した位置情報でもって前記予測位置情報を補間することを特徴とする請求項5に記載の移動体の位置予測方法。
- 前記最大グループにおける前記位置情報数が予め定めた閾値未満であるときは、前記予測位置情報生成ステップでは、前記一番最後に予測した位置情報でもって前記予測位置情報を補間することを特徴とする請求項5に記載の移動体の位置予測方法。
- 移動体との通信により取得される前記移動体の位置の情報を逐次に入力し、入力した前記位置の情報である位置情報に含まれるエラー情報の影響を軽減することにより、前記移動体の正しい現在の位置を予測した情報である予測位置情報を生成する移動体の位置予測装置において、
現在より一定時間過去の前記位置情報を、前記位置情報で表される前記位置の近似の度合いに応じてグループに弁別するグループ弁別手段と、
前記グループ弁別手段で弁別された前記グループの内で前記位置情報数が最大であるグループを選択する最大グループ選択手段と、
前記最大グループ選択手段で選択された前記最大グループにおける前記位置情報の分析により前記予測位置情報を生成する予測位置情報生成手段と
を有することを特徴とする移動体の位置予測装置。 - 前記位置情報の入力がなかったか、または、前記位置情報で表される前記移動体の位置が前記移動体の機動プロファイルから推定される範囲外であるとき、前記位置情報を無効位置情報と判定し、前記グループ弁別手段において弁別する対象の前記位置情報から前記無効位置情報を除く、無効入力位置情報判定手段を有することを特徴とする請求項8に記載の移動体の位置予測装置。
- 請求項1ないし7の何れかに記載の移動体の位置予測方法を、コンピュータによって実行可能なプログラムとして実施していることを特徴とする移動体の位置予測プログラム。
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CN114360295A (zh) * | 2021-11-08 | 2022-04-15 | 民航数据通信有限责任公司 | 一种空中交通容流平衡措施控制方法及装置 |
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