JPWO2017203852A1 - 光学用ポリカーボネート樹脂組成物及びその製造方法並びにそれを含むメガネレンズ及びカメラレンズ - Google Patents

光学用ポリカーボネート樹脂組成物及びその製造方法並びにそれを含むメガネレンズ及びカメラレンズ Download PDF

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Abstract

本発明は、流動性が良く、高屈折で安価な、耐衝撃性のある光学用ポリカーボネート樹脂組成物を提供するものである。上記課題は、下記式(1)で表される構成単位を含み、極限粘度が0.320〜0.630dL/gのポリカーボネート樹脂(A)と、下記式(2)で表される構成単位を含み、極限粘度が0.320〜0.600dL/gのポリカーボネート樹脂(B)を含む樹脂組成物であって、
下記式(2)で表される構成単位のポリカーボネート樹脂が、45〜75質量%含有する光学用ポリカーボネート樹脂組成物によって解決することができる。
【化1】


【化2】

Description

本発明は、光学用ポリカーボネート樹脂組成物およびその製造方法に関するものである。
ポリカーボネート樹脂は透明性、耐衝撃性、耐熱性、寸法安定性などに優れており、汎用エンジニアリングプラスックとして種々の分野で用いられる。特に優れた透明性を活かし、光学分野に於いて使用される場合が多い。
一般的なポリカーボネート樹脂はビスフェノールA(以下BPAと略称)から誘導したものであり、比較的高い屈折率(nD、1.59)を有するため光学レンズ、特に耐衝撃性に優れることから北米を中心にメガネ用レンズとして使用される。(非特許文献1)
例えば、日本のメガネレンズ業界では屈折率(ne)1.60未満のものはレンズの厚みが厚い中屈折レンズとして取り扱われるため、ポリカーボネート製レンズの屈折率を1.60以上にし、薄型高屈折率レンズとして付加価値を高めることが望まれていた。
その中で、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエタン(以下BPAPと略称)から誘導したポリカーボネートは、1.61を超える屈折率を有することが見出されている。一方、BPAP型ホモポリカーボネートのみでは成形流動性が低いため、そのままではレンズ成形が難しく、例えば、成形流動性を高めるビスフェノール類と共重合することで高屈折と成形流動性を両立する手法が知られている。(特許文献1、特許文献2)
しかしながら、これらの手法では共重合相手に高価なビスフェノール類を用いるため、製造原価が高くなり、低価格化が進んでいるレンズ市場には必ずしも受け入れられるものではなかった。また、高屈折、成形流動性の他、さらに耐衝撃性のあるポリカーボネート系レンズ材料が求められていた。
特開平2−18501号公報 特開2005−309108号公報
本間精一編「ポリカーボネート樹脂ハンドブック」日刊工業新聞社出版、1992年8月28日発行、第124頁
本発明の課題は、耐衝撃性のある、安価なレンズ材料となり得る光学用ポリカーボネート樹脂組成物、その製造方法、さらには同樹脂組成物を用いた各種レンズを提供することにある。
本発明者らは、上記の課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、特定の極限粘度を有するBPAP型ホモポリカーボネート及び特定の極限粘度を有するBPA型ホモポリカーボネートとを、特定の混合比により混合することにより、耐衝撃性のある、安価なレンズ材料となり得る光学用ポリカーボネート樹脂組成物を見出した。
すなわち、本発明は、以下に示す光学用ポリカーボネート樹脂組成物、その製造方法、さらには同樹脂組成物を用いたレンズに関するものである。
1) 下記式(1)で表される構成単位を含み、極限粘度が0.320〜0.630dL/gのポリカーボネート樹脂(A)と、下記式(2)で表される構成単位を含み、極限粘度が0.320〜0.600dL/gポリカーボネート樹脂(B)を含む樹脂組成物であって、
ポリカーボネート樹脂(B)を、45〜75質量%含有する光学用ポリカーボネート樹脂組成物。


2) 屈折率(ne)が1.600以上である1)に記載の光学用ポリカーボネート樹脂組成物。
3) 屈折率(nd)が1.595以上である1)又は2)のいずれかに記載の光学用ポリカーボネート樹脂組成物。
4) アッベ数(νe)が28.0以上である前記1)〜3)のいずれか一項に記載の光学用ポリカーボネート樹脂組成物。
5) 高化式フローテスターを用い、温度280℃、圧力15.69MPa、直径1mm×長さ10mmのノズル穴より流出する溶融樹脂量であるQ値が、2.0×10−2cm/秒以上である前記1)〜4)のいずれか一項に記載の光学用ポリカーボネート樹脂組成物。
6) 前記1)〜5)のいずれか一項に記載の光学用ポリカーボネート樹脂組成物を含むメガネレンズ。
7) 前記1)〜5)のいずれか一項に記載の光学用ポリカーボネート樹脂組成物を含むカメラレンズ。
8) ポリカーボネート樹脂(A)、ポリカーボネート樹脂(B)及び溶剤を含む樹脂溶液から溶剤を除去することを特徴とする、1)〜5)のいずれかに記載の光学用ポリカーボネート樹脂組成物の製造方法。
本発明の光学用ポリカーボネート樹脂組成物は、耐衝撃性のある、安価なレンズ材料となり得る。さらに、射出成形等により容易にメガネレンズやカメラレンズに加工することが可能である。
本発明の光学用ポリカーボネート樹脂組成物は、メガネレンズ、カメラレンズの他、fθレンズ、フレネルレンズ等種々のレンズ材料や位相差フィルムのような光学フィルム、シート材としても利用可能である。
次に、本発明の実施形態の一例について説明するが、本発明が下記実施形態に限定されるものではない。
本発明の光学用ポリカーボネート樹脂組成物を構成するポリカーボネート樹脂は、公知の方法、例えばビスフェノール類とホスゲンとの直接反応(ホスゲン法)、あるいはビスフェノール類とビスアリールカーボネートとのエステル交換反応(エステル交換法)などの方法で製造することができる。具体的には、構造式(1)で表される構成単位を含むポリカーボネート樹脂(A)を誘導するBPA、構造式(2)で表される構成単位を含むポリカーボネート樹脂(B)を誘導するBPAPを、各々炭酸エステル形成化合物と反応して製造する。
炭酸エステル形成化合物としては、例えばホスゲンや、ジフェニルカーボネート、ジ−p−トリルカーボネート、フェニル−p−トリルカーボネート、ジ−p−クロロフェニルカーボネート、ジナフチルカーボネートなどのビスアリルカーボネートが挙げられる。これらの化合物は2種類以上併用してもよい。流通性、価格、純度などの観点から、好ましくはホスゲン又はジフェニルカーボネートを用いる。
ホスゲン法においては、通常酸結合剤および溶媒の存在下において、BPA及びBPAPを各々ホスゲンと反応させる。酸結合剤としては、例えばピリジンや、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ金属の水酸化物などが用いられ、また溶媒としては、例えば塩化メチレン、クロロホルムなどが用いられる。さらに、縮重合反応を促進するために、トリエチルアミンのような第三級アミンまたは第四級アンモニウム塩などの触媒を、また重合度調節には、フェノール、p−t−ブチルフェノール、p−クミルフェノール、長鎖アルキル置換フェノール等一官能基化合物を加えることが好ましい。また、所望に応じ亜硫酸ナトリウム、ハイドロサルファイトなどの酸化防止剤や、フロログルシン、イサチンビスフェノールなど分岐化剤を少量添加してもよい。反応温度は通常0〜150℃、好ましくは5〜40℃の範囲とするのが適当である。反応時間は反応温度によって左右されるが、通常0.5分〜10時間、好ましくは1分〜2時間である。また、反応中は、反応系のpHを10以上に保持することが望ましい。
一方、エステル交換法においては、BPA及びBPAPを各々ビスアリールカーボネートとを混合し、減圧下で高温において反応させる。反応は通常150〜350℃、好ましくは200〜300℃の範囲の温度において行われ、また減圧度は最終で好ましくは133Pa以下にして、エステル交換反応により生成した該ビスアリールカーボネートから由来するフェノール類を系外へ留去させる。反応時間は反応温度や減圧度などによって左右されるが、通常1〜24時間程度である。反応は窒素やアルゴンなどの不活性ガス雰囲気下で行うことが好ましい。また、所望に応じ、分子量調節剤、酸化防止剤や分岐化剤を添加して反応を行ってもよい。
本発明のポリカーボネート樹脂の内、構造式(1)で表される単位構造を含むポリカーボネート樹脂(A)の極限粘度は0.320〜0.630dL/gの範囲であり、好ましくは0.330〜0.560dL/gの範囲である。かかる範囲において、レンズ成形に必要な流動性と機械的強度を保持することができる。
本発明のポリカーボネート樹脂の内、構造式(2)で表される単位構造を含むポリカーボネート樹脂(B)の極限粘度が0.320〜0.600dL/gの範囲であり、好ましくは0.350〜0.590dL/gの範囲である。かかる範囲において、レンズ成形に必要な流動性と機械的強度の保持することができる。
本発明の光学用ポリカーボネート樹脂組成物としては、該ポリカーボネート樹脂組成物中、ポリカーボネート樹脂(B)の割合が45〜75質量%である範囲であり、好ましくは46〜63質量%、より好ましくは50〜63質量%の範囲である。かかる範囲において、e線(546.1nm)における屈折率(ne)が好ましくは1.600以上である光学用ポリカーボネート樹脂組成物、即ち本発明の光学用ポリカーボネート樹脂組成物を射出成形により成形した成形体の屈折率(ne(ne線と称することもある))が好ましくは1.600以上、より好ましくは1.601〜1.608、アッベ数が好ましくは28.0以上、より好ましくは28.3から29.2の光学物性を保持することが出来る。屈折率(ne)が1.600未満ではレンズとしての付加価値が低くなり、アッベ数が28.0未満であると強度の近視、遠視用レンズにおいて、色収差を感じやすくなる。
さらには、d線(587.6nm)における屈折率(nd)が好ましくは1.595以上である光学用ポリカーボネート樹脂組成物、即ち、本発明の光学用ポリカーボネート樹脂組成物を射出成形により成形した成形体の屈折率(nd(nd線と称することもある))が、1.595以上、好ましくは1.596〜1.604であることが実用面から好ましい。
また、本願発明の光学用ポリカーボネート樹脂組成物中、ポリカーボネート樹脂(A)及びポリカーボネート樹脂(B)の割合は、90質量%以上であることが好ましく、95質量%以上であることがより好ましく、99質量%であることがさらに好ましい。
ここで、屈折率は小数点4桁目を四捨五入、アッベ数は小数点2桁目を四捨五入した値を表す。
本発明の光学用ポリカーボネート樹脂組成物の成形流動性は、高化式フローテスターを使用した280℃、15.69MPa、オリフィス直径1mm×長さ10mmの条件で測定される流動性指標Q値が、2.0×10−2cm/秒以上が好ましい。より好ましくは2.0×10−2〜11.1×10−2cm/秒である。2.0×10−2cm/秒以上で、レンズ成形に必要な成形流動性が得られる。
本発明の光学用ポリカーボネート樹脂組成物を製造する方法としては、ポリカーボネート樹脂(A)とポリカーボネート樹脂(B)の固体を混合する方法と、ポリカーボネート樹脂(A)の溶液とポリカーボネート樹脂(B)の溶液を混合する方法がある。前者は、ポリカーボネート樹脂(A)とポリカーボネート樹脂(B)の粉体やペレットを機械式ブレンダー等で混合した後、単軸または2軸押出機を用いてペレット状の樹脂組成物を得る方法であり、混合は容易であるものの、一度の押出では混合が不十分で白濁したペレットが得られる場合がある。その場合は透明になるまで、2回以上ブレンド、押出を繰り返す必要がある。また、混合を促進するためダルメージスクリューやニーディングディスクセグメントを有するスクリュー等の混合性能を高めたスクリューを用いてもよい。
一方、後者は、ポリカーボネート樹脂(A)とポリカーボネート樹脂(B)を溶剤に溶解して混合する方法、即ち、ポリカーボネート樹脂(A)とポリカーボネート樹脂(B)を含む樹脂溶液を溶液状態で混合し、その後脱溶媒することで、粉体またはペレット状の樹脂組成物を得る方法である。
前者と後者を比較した場合、均一混合が容易である上、透明性が高くなることから、樹脂溶液を混合する方法がより好ましい。
さらに、ポリカーボネート樹脂(A)とポリカーボネート樹脂(B)を溶剤に溶解して混合する方法では、ポリカーボネート樹脂(A)とポリカーボネート樹脂(B)を別の溶剤に溶解した後、各々の樹脂溶液を混合してもよいし、ポリカーボネート樹脂(A)とポリカーボネート樹脂(B)を同じ溶剤に溶解した後、混合してもよい。ポリカーボネート樹脂(A)とポリカーボネート樹脂(B)の混合比を適宜調整し易いことから、ポリカーボネート樹脂(A)とポリカーボネート樹脂(B)を別の溶剤に溶解した後、各々の樹脂溶液を混合する方が好ましい。
本発明の光学用ポリカーボネート樹脂組成物を溶液状態で混合する場合の溶媒としては、ハロゲン系有機溶媒として例えばジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエチレン、テトラクロロエタン、クロロベンゼン等が挙げられ、非ハロゲン系有機溶媒として、例えばトルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、シクロヘキサノン、シクロペンタノン、イソホロン等の環状ケトン類、テトラヒドロフラン、ジオキサン等の環状エーテル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等が挙げられる。また溶媒は単独で用いても、2種以上の混合溶媒で用いても良い。さらには各種酸化防止剤、紫外線吸収剤等の添加剤を同時に混合することも可能である。
本発明の光学用ポリカーボネート樹脂組成物には、所望に応じ、レンズ成形に必要な離形剤や成形時の着色を抑制する酸化防止剤、成形後の環境劣化を抑制する酸化防止剤や紫外線吸収剤、色調を変更するブルーイング剤や各種染顔料を添加することが好ましい。さらには、本光学用ポリカーボネート樹脂組成物の特性を保持する範囲で、流動改質剤や耐衝撃性向上剤など各種物性向上剤を添加してもよい。
本発明の光学用ポリカーボネート樹脂組成物から得られたレンズは、従来のポリカーボネートとほぼ同等クラスの耐衝撃性を有する。少なくともASTM D256準拠アイゾット衝撃試験(ノッチ無し)で破壊されない耐衝撃性を保持する。
本発明の光学用ポリカーボネート樹脂組成物は、湿色成形、圧縮成形、押出成形、射出成形等の公知の成形方法によりレンズ加工することが可能である。特に、従来のポリカーボネートレンズと同様に射出成形に好適である。レンズは、公知の方法で研磨、カット可能で、意匠性の高いメガネレンズ、カメラレンズ等に応用可能である。
以下に実施例、比較例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
<屈折率およびアッベ数の測定方法>
株式会社アタゴ製のアッベ屈折計を用い、20℃において、ASTM D256準拠アイゾット衝撃試験用射出成形品から切り出した試験片(9×3×6mm)のe線(546.1nm)における屈折率(ne)、d線(587.6nm)における屈折率(nd)を測定した。また、F’線(488nm)における屈折率(nF’)、C’線(643.9nm)における屈折率(nC’)を測定し、下記式(3)よりアッベ数(νe)を計算した。
アッベ数(νe)=(ne−1)/(nF’−nC’) ・・・式(3)
<流動性(Q値)測定方法>
高化式フローテスター(株式会社島津製作所製)を使用して、温度280℃、圧力15.69MPaで、直径1mm×長さ10mmのノズル穴(オリフィス)より流出する溶融樹脂量(単位:×10-2cm/秒)を測定した。
<極限粘度の測定方法>
ポリカーボネート樹脂のジクロロメタン0.5質量/体積%溶液を20℃、ハギンズ定数0.45にて、ウベローデ粘度管を用いて求めた。
<射出成形試験>
小型射出成形機((株)新興セルビック製C.Mobile)を用いて、射出圧283MPa、射出速度20mm/秒、樹脂温度320℃、金型温度100℃、にてASTM D256準拠アイゾット衝撃試験片(63.5×3.0×12.7mm、ノッチ無し)と直径28mm、厚さ3mmの円形試験片の射出成形を行った。
<全光線透過率>
JIS K7136に準拠し、日本電色工業製のヘーズメーターを用い、3mm厚射出成形品の全光線透過率を測定した。
<アイゾット衝撃試験>
ASTM D256に準拠し、東洋精機株式会社製衝撃試験機を用い、2Jハンマー、25℃下でアイゾット試験片(ノッチ無し)の衝撃試験を行った。
合成例1
100リットル反応容器に、8.0質量/質量%の水酸化ナトリウム水溶液34リットルを加え、BPAP5.8kg(本州化学工業株式会社製、20mol)とハイドロサルファイト10gを加え溶解した。これにジクロロメタン22リットルを加え、15℃に保ちながら撹拌しつつ、ホスゲン2.6kgを30分かけて吹き込んだ。
吹き込み終了後、1分間激しく撹拌して反応液を乳化させ、p−ターシャルブチルフェノール100g(以下PTBPと略称、0.67mol)を加え、さらに10分間撹拌後、20mlのトリエチルアミンを加え、さらに50分撹拌を継続し重合させた。
重合液を水相と有機相に分離し、有機相をリン酸で中和し、洗液の導電率が10μS/cm以下になるまで水洗を繰り返し、精製した重合樹脂液を得た。得られた樹脂液濃度をジクロロメタンで希釈し10.0質量/質量%に調整した。得られた樹脂液の内、5kgを45℃に保った温水に滴下し、溶媒を蒸発除去して白色粉末状沈殿物を得た。得られた沈殿物を濾過し、120℃、24時間乾燥して、重合体粉末を得た。
得られた樹脂(AP−PC)の極限粘度は0.423dL/gであった。
合成例2
PTBPを140g(0.93mol)に変更した以外は、合成例1と同様の重合、精製を行った。得られた樹脂(AP−PC)の極限粘度は0.355dL/gであった。得られた樹脂液は、ジクロロメタンで希釈し濃度を10質量/質量%に調整した。
合成例3
PTBPを64g(0.43mol)に変更した以外は、合成例1と同様の重合、精製を行った。得られた樹脂(AP−PC)の極限粘度は0.581dL/gであった。得られた樹脂液は、ジクロロメタンで希釈し濃度を10質量/質量%に調整した。得られた樹脂液の内、5kgを45℃に保った温水に滴下し、溶媒を蒸発除去して白色粉末状沈殿物を得た。得られた沈殿物を濾過し、120℃、24時間乾燥して、重合体粉末を得た。
合成例4
PTBPを260g(1.73mol)に変更した以外は、合成例1と同様の重合、精製を行った。得られた樹脂(AP-PC)の極限粘度は0.254dL/gであった。得られた樹脂液は、ジクロロメタンで希釈し濃度を10質量/質量%に調整した。
合成例5
PTBPを60g(0.40mol)に変更した以外は、合成例1と同様の重合、精製を行った。得られた樹脂(AP−PC)の極限粘度は0.619dL/gであった。得られた樹脂液は、ジクロロメタンで希釈し濃度を10質量/質量%に調整した。
合成例6
BPAPをBPA4.56kg(新日鉄住金化学株式会社製、20mol)に変更し、PTBPを124g(0.83mol)に変更した以外は、合成例1と同様の重合、精製を行った。得られた樹脂(BPA-PC)の極限粘度は0.444dL/gであった。得られた樹脂液は、ジクロロメタンで希釈し濃度を10質量/質量%に調整した。得られた樹脂液の内、5kgを45℃に保った温水に滴下し、溶媒を蒸発除去して白色粉末状沈殿物を得た。得られた沈殿物を濾過し、120℃、24時間乾燥して、重合体粉末を得た。
合成例7
BPAPをBPA4.56kg(新日鉄住金化学株式会社製、20mol)に変更し、PTBPを187g(1.25mol)に変更した以外は、合成例1と同様の重合、精製を行った。得られた樹脂(BPA-PC)の極限粘度は0.339dL/gであった。得られた樹脂液は、ジクロロメタンで希釈し濃度を10質量/質量%に調整した。得られた樹脂液の内、5kgを45℃に保った温水に滴下し、溶媒を蒸発除去して白色粉末状沈殿物を得た。得られた沈殿物を濾過し、120℃、24時間乾燥して、重合体粉末を得た。
合成例8
BPAPをBPA4.56kg(新日鉄住金化学株式会社製、20mol)に変更し、PTBPを90g(0.6mol)に変更した以外は、合成例1と同様の重合、精製を行った。得られた樹脂(BPA-PC)の極限粘度は0.554dL/gであった。得られた樹脂液は、ジクロロメタンで希釈し濃度を10質量/質量%に調整した。
合成例9
BPAPをBPA4.56kg(新日鉄住金化学株式会社製、20mol)に変更し、PTBPを333g(2.22mol)に変更した以外は、合成例1と同様の重合、精製を行った。得られた樹脂(BPA-PC)の極限粘度は0.247dL/gであった。得られた樹脂液は、ジクロロメタンで希釈し濃度を10質量/質量%に調整した。
合成例10
BPAPをBPA4.56kg(新日鉄住金化学株式会社製、20mol)に変更し、PTBPを90g(0.44mol)に変更した以外は、合成例1と同様の重合、精製を行った。得られた樹脂(BPA-PC)の極限粘度は0.653dL/gであった。得られた樹脂液は、ジクロロメタンで希釈し濃度を10質量/質量%に調整した。
実施例1
合成例6のBPA−PC樹脂溶液5.35kgと合成例1のAP−PC樹脂溶液4.65kgを20リットル容器に入れ、撹拌機にて均一に混合した。得られた混合樹脂液を45℃に保った温水に滴下し、溶媒を蒸発除去して白色粉末状沈殿物を得た。得られた沈殿物を濾過し、120℃、24時間乾燥して、重合体粉末を得た。
得られた粉体に、離型剤ステアリン酸モノグリセリド(理研ビタミン株式会社製;商標名S−100A)を0.05質量%、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤(株式会社ADEKA製;商標名LA−31)を0.15質量%、ホスファイト系酸化防止剤(株式会社ADEKA製;商標名アデカスタブPEP−36)を0.03質量%、アントラキノン系青色染料(ランクセス株式会社製;商標名マクロレックスブルーRR)を0.0001質量%加え、ブレンダーにて混合した。
得られた樹脂組成物をベント付き単軸20mm押出機(L/D34.5フルフライトスクリュー)にて300℃にて押出、ペレットを得た。得られたペレットを小型射出成形機にて320℃で、直径28mm、厚さ3mmの円形射出成形品とASTM準拠アイゾット衝撃片(63.5×3.0×12.7mm)を射出成形にて得た。得られたペレットおよび射出成形品を用いて、Q値、全光線透過率、屈折率、アッベ数、アイゾット衝撃値の測定を行った。
実施例2
合成例7のBPA−PC樹脂溶液3.70kgと合成例1のAP−PC樹脂溶液6.30kgを20リットル容器に入れ、撹拌機にて均一に混合した。得られた混合樹脂液を45℃に保った温水に滴下し、溶媒を蒸発除去して白色粉末状沈殿物を得た。得られた沈殿物を濾過し、120℃、24時間乾燥して、重合体粉末を得た。得られた粉体に、実施例1と同様に各種添加剤をブレンドし、押出、射出成形、各種分析を行った。
実施例3
合成例8のBPA−PC樹脂溶液5.50kgと合成例2のAP−PC樹脂溶液4.50kgを20リットル容器に入れ、撹拌機にて均一に混合した。得られた混合樹脂液を45℃に保った温水に滴下し、溶媒を蒸発除去して白色粉末状沈殿物を得た。得られた沈殿物を濾過し、120℃、24時間乾燥して、重合体粉末を得た。得られた粉体に、実施例1と同様に各種添加剤をブレンドし、押出、射出成形、各種分析を行った。
実施例4
合成例7のBPA−PC樹脂溶液3.88kgと合成例1のAP−PC樹脂溶液6.12kgを20リットル容器に入れ、撹拌機にて均一に混合した。得られた混合樹脂液を45℃に保った温水に滴下し、溶媒を蒸発除去して白色粉末状沈殿物を得た。得られた沈殿物を濾過し、120℃、24時間乾燥して、重合体粉末を得た。得られた粉体に、実施例1と同様に各種添加剤をブレンドし、押出、射出成形、各種分析を行った。
実施例5
合成例6のBPA−PC樹脂溶液5.00kgと合成例2のAP−PC樹脂溶液5.00kgを20リットル容器に入れ、撹拌機にて均一に混合した。得られた混合樹脂液を45℃に保った温水に滴下し、溶媒を蒸発除去して白色粉末状沈殿物を得た。得られた沈殿物を濾過し、120℃、24時間乾燥して、重合体粉末を得た。得られた粉体に、実施例1と同様に各種添加剤をブレンドし、押出、射出成形、各種分析を行った。
実施例6
合成例7のBPA−PC樹脂溶液4.50kgと合成例2のAP−PC樹脂溶液5.50kgを20リットル容器に入れ、撹拌機にて均一に混合した。得られた混合樹脂液を45℃に保った温水に滴下し、溶媒を蒸発除去して白色粉末状沈殿物を得た。得られた沈殿物を濾過し、120℃、24時間乾燥して、重合体粉末を得た。得られた粉体に、実施例1と同様に各種添加剤をブレンドし、押出、射出成形、各種分析を行った。
実施例7
合成例7のBPA−PC樹脂溶液2.50kgと合成例1のAP−PC樹脂溶液7.50kgを20リットル容器に入れ、撹拌機にて均一に混合した。得られた混合樹脂液を45℃に保った温水に滴下し、溶媒を蒸発除去して白色粉末状沈殿物を得た。得られた沈殿物を濾過し、120℃、24時間乾燥して、重合体粉末を得た。得られた粉体に、実施例1と同様に各種添加剤をブレンドし、押出、射出成形、各種分析を行った。
実施例8
合成例7のBPA−PC樹脂粉末275gと合成例3のAP−PC樹脂粉末225gをブレンダーに入れ、実施例1と同様に各種添加剤を添加し混合し、押出を行った。押出したペレットに一部白濁が認められたため、得られたペレットをブレンダーで混合後再度押出を行った後、射出成形、各種分析を行った。
比較例1
合成例6のBPA−PC樹脂粉末をブレンダーに仕込み、実施例1と同様に各種添加剤をブレンドし、押出、射出成形、各種分析を行った。
比較例2
合成例1のAP−PC樹脂粉末をブレンダーに仕込み、実施例1と同様に各種添加剤をブレンドし、押出、射出成形を行ったが、ゲート付近で樹脂が詰まってしまい、各種試験が行える試験片は得られなかった。
比較例3
合成例7のBPA−PC樹脂溶液2.00kgと合成例1のAP−PC樹脂溶液8.00kgを20リットル容器に入れ、撹拌機にて均一に混合した。得られた混合樹脂液を45℃に保った温水に滴下し、溶媒を蒸発除去して白色粉末状沈殿物を得た。得られた沈殿物を濾過し、120℃、24時間乾燥して、重合体粉末を得た。得られた粉体に、実施例1と同様に各種添加剤をブレンドし、押出、射出成形を行ったが、充填不足の射出成形品しか得られず、屈折率測定用の試験片の切り出しは可能だったが、全光線透過率とアイゾット衝撃試験は実施できなかった。
比較例4
合成例7のBPA−PC樹脂溶液6.00kgと合成例1のAP−PC樹脂溶液4.00kgを20リットル容器に入れ、撹拌機にて均一に混合した。得られた混合樹脂液を45℃に保った温水に滴下し、溶媒を蒸発除去して白色粉末状沈殿物を得た。得られた沈殿物を濾過し、120℃、24時間乾燥して、重合体粉末を得た。得られた粉体に、実施例1と同様に各種添加剤をブレンドし、押出、射出成形、各種分析を行った。
比較例5
合成例7のBPA−PC樹脂溶液5.00kgと合成例4のAP−PC樹脂溶液5.00kgを20リットル容器に入れ、撹拌機にて均一に混合した。得られた混合樹脂液を45℃に保った温水に滴下し、溶媒を蒸発除去して白色粉末状沈殿物を得た。得られた沈殿物を濾過し、120℃、24時間乾燥して、重合体粉末を得た。得られた粉体に、実施例1と同様に各種添加剤をブレンドし、押出、射出成形、各種分析を行った。
比較例6
合成例9のBPA−PC樹脂溶液5.00kgと合成例4のAP−PC樹脂溶液5.00kgを20リットル容器に入れ、撹拌機にて均一に混合した。得られた混合樹脂液を45℃に保った温水に滴下し、溶媒を蒸発除去して白色粉末状沈殿物を得た。得られた沈殿物を濾過し、120℃、24時間乾燥して、重合体粉末を得た。得られた粉体に、実施例1と同様に各種添加剤をブレンドし、押出、射出成形、各種分析を行ったが、強度が弱く、射出成形品を金型から取り出す際に破損するため、屈折率測定用の試験片の切り出しは可能だったが、全光線透過率とアイゾット衝撃試験は実施できなかった。
比較例7
合成例10のBPA−PC樹脂溶液5.00kgと合成例5のAP−PC樹脂溶液5.00kgを20リットル容器に入れ、撹拌機にて均一に混合した。得られた混合樹脂液を45℃に保った温水に滴下し、溶媒を蒸発除去して白色粉末状沈殿物を得た。得られた沈殿物を濾過し、120℃、24時間乾燥して、重合体粉末を得た。得られた粉体に、実施例1と同様に各種添加剤をブレンドし、押出、射出成形を行ったが、押出ペレットの着色が大きく、また射出成形は射出時に樹脂が流れず閉塞し、成形出来なかった。
本発明の光学用ポリカーボネート樹脂組成物は、メガネレンズ、カメラレンズの他、fθレンズ、フレネルレンズ等種々のレンズ材料や位相差フィルムのような光学フィルム、シート材としても利用可能である。特に耐衝撃性を生かしたスポーツグラス、保護メガネ、車載用レンズへの応用が可能である。また、比較的アッベ数が低いためフリント系レンズとしての特性が優れており、コンパクトカメラや携帯端末用カメラ用構成レンズとしても好適である。

Claims (8)

  1. 下記式(1)で表される構成単位を含み、極限粘度が0.320〜0.630dL/gのポリカーボネート樹脂(A)と、下記式(2)で表される構成単位を含み、極限粘度が0.320〜0.600dL/gのポリカーボネート樹脂(B)を含む樹脂組成物であって、
    ポリカーボネート樹脂(B)を、45〜75質量%含有する光学用ポリカーボネート樹脂組成物。

  2. 屈折率(ne)が1.600以上である請求項1に記載の光学用ポリカーボネート樹脂組成物。
  3. 屈折率(nd)が1.595以上である請求項1又は2に記載の光学用ポリカーボネート樹脂組成物。
  4. アッベ数(νe)が28.0以上である請求項1〜3のいずれか一項に記載の光学用ポリカーボネート樹脂組成物。
  5. 高化式フローテスターを用い、温度280℃、圧力15.69MPa、直径1mm×長さ10mmのノズル穴より流出する溶融樹脂量であるQ値が、2.0×10−2cm/秒以上である請求項1〜4のいずれか一項に記載の光学用ポリカーボネート樹脂組成物。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の光学用ポリカーボネート樹脂組成物を含むメガネレンズ。
  7. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の光学用ポリカーボネート樹脂組成物を含むカメラレンズ。
  8. ポリカーボネート樹脂(A)、ポリカーボネート樹脂(B)及び溶剤を含む樹脂溶液から溶剤を除去することを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の光学用ポリカーボネート樹脂組成物の製造方法。
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