JPWO2017183347A1 - 新規有機ケイ素化合物及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

組成物の貯蔵安定性(長期保存後の硬化性)を向上することの出来る有機ケイ素化合物及びその製造方法の提供。下記一般式(1)‐OC(=O)CH2R1(1)(式中、R1は水素原子又はメチル基である。)で表されるカルボン酸エステル基を分子内に少なくとも1つ有し、かつ下記一般式(2)‐SiR23‐nYn(2)(式中、R2は非置換又は置換の炭素数1〜12の一価炭化水素基であり、Yは加水分解性基であり、nは1≦n≦3を満たす整数である。)で表される加水分解性シリル基を分子内に少なくとも1つ有する有機ケイ素化合物。

Description

本発明は、新規有機ケイ素化合物、特に、オルガノポリシロキサンを含有する室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物の保存安定性を向上させる、有機ケイ素化合物及びその製造方法に関する。
従来、室温で硬化してゴム状弾性体を生成するオルガノポリシロキサン組成物の中で、空気中の水分と接触することにより硬化反応が進行する、いわゆる1成分型(1液型)室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物は、使用直前にベースポリマー、架橋材、触媒などを秤量したり、混合したりする煩雑さが無く、配合上のミスを生じることがない上に、一般的にプライマーを使用しない場合でも広範囲の基材に接着性が優れているので、電気・電子工業などにおける弾性接着剤やコーティング材として、また建築用シーリング材などとして広く用いられている。このような1成分型室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物は、空気中の水分と接触した際に組成物から放出される化合物によりしばしば分類され、その代表的なものとしては、脱酢酸型、脱オキシム型、脱アミド型、脱ヒドロキシルアミン型、脱アセトン型、脱アルコール型のオルガノポリシロキサン組成物が挙げられる。その中でもアルコールを放出して硬化する脱アルコール型のオルガノポリシロキサン組成物は、臭気が少ないこと、銅や鉄などの金属類を腐食しないこと、自己接着性(プライマーを使用しない場合の各種基材に対する硬化後の接着性)に優れること、接着耐久性に優れることなどから、特に好まれて使用されている。
しかし、1成分型脱アルコール型のオルガノポリシロキサン組成物は、製造後短期間の間は前記した優れた特性を有するが、配合によっては保存中に時間の経過とともに製造直後の特性が得られなくなるなど、貯蔵安定性に欠点があった。また、使用現場で直射日光のもとで保管されたり、輸送中にコンテナ内で保管される際などにしばしば起こり得る50℃を超える高温環境下での保管後は、比較的短期間の保管後であっても製造直後の特性が得られないばかりか、硬化不良を起こしてしまうなどの問題があった。
1成分型脱アルコール型のオルガノポリシロキサン組成物は、古くから提案されており、組成物の代表例として特公昭39−27643号公報(特許文献1)で提案されている末端水酸基封鎖オルガノポリシロキサン、アルコキシシラン、及びチタン化合物からなる組成物が挙げられる。また、特開昭55−43119号公報(特許文献2)では、末端にアルコキシシロキシ基を有するオルガノポリシロキサン、アルコキシシラン、及びアルコキシチタンからなる組成物が提案されている。しかし、これらの組成物は、シーリング材に良好な物理的特性を付与するために炭酸カルシウムが配合された場合、貯蔵安定性が損われ、長期間保管された後に所望の特性が得られなかったり、50℃を超える高温環境下で保管された場合は組成物が硬化しなくなってしまうなどの問題があった。更に、特公平7−39547号公報(特許文献3)では、密封状態において貯蔵安定性に優れる組成物について提案されているが、ここで提案されている組成物では、アルコキシシリルアルキレン基をオルガノポリシロキサンの末端に修飾したポリマーの使用が必須であり、このポリマーの調製のために、工業的にコスト高となってしまうことなどの問題が生じた。更に、最近では、特許第4775600号(特許文献4)では、トリアセチンに代表される多価アルコール脂肪酸エステルを添加することで、貯蔵安定性を向上させることが提案されているが、これらの化合物はシロキサンとの相溶性が不十分であることから、硬化後に硬化物からブリードアウトし、接着性が低下することがあるという問題があった。
特公昭39−27643号公報 特開昭55−43119号公報 特公平7−39547号公報 特許第4775600号
従って、本発明は、いわゆるシリコーンRTVゴム組成物等の室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物に添加することで該組成物の貯蔵安定性を向上させ、かつ、シロキサンとの相溶性に優れ、該オルガノポリシロキサン組成物を硬化した際の該硬化物(シリコーンゴム)について接着性等の諸物性を損なうことなく維持したまま、なおかつ、該組成物の貯蔵安定性(長期保存後の硬化性)を向上させることの出来る有機ケイ素化合物及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意研究した結果、下記に表される有機ケイ素化合物が、上述した課題の解決に有用であることを見出し、本発明をなすに至ったものである。
即ち、本発明は、次の有機ケイ素化合物及びその製造方法を提供するものである。
[1]
下記一般式(1)
‐OC(=O)CH21 (1)
(式中、R1は水素原子又はメチル基である。)
で表されるカルボン酸エステル基を分子内に少なくとも1つ有し、かつ下記一般式(2)
‐SiR2 3‐nn (2)
(式中、R2は非置換又は置換の炭素数1〜12の一価炭化水素基であり、Yは加水分解性基であり、nは1≦n≦3を満たす整数である。)
で表される加水分解性シリル基を分子内に少なくとも1つ有する有機ケイ素化合物。
[2]
有機ケイ素化合物が、下記一般式(3)で表されるものである[1]記載の有機ケイ素化合物。
n2 3‐nSi−(CH2p−O−R4−[O−C(=O)CH21m (3)
(式中、R4は炭素数1〜12のm+1価の炭化水素基であり、R1、R2及びYは前記と同じものを示し、pは2〜4の数を示し、mは2〜6の数を示し、nは前記と同じものを示す。)
[3]
4が炭素数3〜5の炭化水素基である[2]記載の有機ケイ素化合物。
[4]
1が水素原子である請求項[1]〜[3]のいずれか1項記載の有機ケイ素化合物。
[5]
有機ケイ素化合物がオルガノシラン化合物である[1]〜[4]のいずれか1項記載の有機ケイ素化合物。
[6]
一般式(1)で表されるカルボン酸エステル基を分子内に2個又は3個有し、かつ、一般式(2)で示される加水分解性シリル基を分子内に1個有するオルガノシラン化合物である[5]記載の有機ケイ素化合物。
[7]
下記式(A)〜(D)のいずれかで示されるものである[1]〜[6]のいずれか1項記載の有機ケイ素化合物。
Figure 2017183347
[8]
室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物の保存安定化剤である[1]〜[7]のいずれか1項記載の有機ケイ素化合物。
[9]
一分子中に3個以上のヒドロキシル基を有する多価アルコールの1つのヒドロキシル基が炭素数2〜4のアルケニル基でエーテル化され、残りのヒドロキシル基が全てカルボン酸エステル化された化合物と、下記式(4)
HSiR2 3‐nn (4)
(式中、R2は非置換又は置換の炭素数1〜12の一価炭化水素基であり、Yは加水分解性基であり、nは1≦n≦3を満たす整数である。)
で表される有機ケイ素化合物とを白金化合物含有触媒の存在下でヒドロシリル化することを特徴とする[1]〜[8]のいずれか1項記載の有機ケイ素化合物の製造方法。
[10]
多価アルコールが、グリセリン又はペンタエリスリトールである[9]記載の有機ケイ素化合物の製造方法。
[11]
カルボン酸エステル化が酢酸エステル化である[9]又は[10]記載の有機ケイ素化合物の製造方法。
[12]
有機ケイ素化合物がオルガノシラン化合物である[9]〜[11]のいずれかに記載の有機ケイ素化合物の製造方法。
本発明の有機ケイ素化合物は、シリコーンRTVゴム組成物等の室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物を硬化した際の該硬化物(シリコーンゴム)の各種基材に対する接着性などの諸物性を損なうことなく維持したまま、なおかつ、該組成物の保存安定性(長期保存後の硬化性)を顕著に向上させることができるという効果を有する。
以下、本発明につき更に詳しく説明する。
本発明の有機ケイ素化合物は、下記一般式(1)
‐OC(=O)CH21 (1)
(式中、R1は水素原子又はメチル基である。)
で表されるカルボン酸エステル基を分子内に少なくとも1つ有し、かつ下記一般式(2)
‐SiR2 3‐nn (2)
(式中、R2は非置換又は置換の炭素数1〜12の一価炭化水素基であり、Yは加水分解性基であり、nは1≦n≦3を満たす整数である。)
で表される加水分解性シリル基を分子内に少なくとも1つ有する、オルガノシラン化合物等の有機ケイ素化合物である。
ここで、前記一般式(1)において、R1は水素原子又はメチル基(即ち、‐OC(=O)CH21としては酢酸エステル基又はプロピオン酸エステル基)であるが、少ない添加量で充分な効果を得るためには出来るだけ分子量の小さな置換基が好ましく、水素原子が特に好ましい。つまり、前記カルボン酸エステル基としては、酢酸エステル基が最も好ましい。
次に、前記一般式(2)において、R2の非置換又は置換の炭素数1〜12の一価炭化水素基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ドデシル基等のアルキル基;シクロペンチル基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル基;ビニル基、アリル基、プロペニル基、イソプロペニル基、ブテニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基等のアルケニル基;フェニル基、トリル基、キシリル基、α−,β−ナフチル基等のアリール基;ベンジル基、2−フェニルエチル基、3−フェニルプロピル基等のアラルキル基;また、これらの基の水素原子の一部又は全部が、F、Cl、Br等のハロゲン原子やシアノ基等で置換された基、例えば、3−クロロプロピル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、2−シアノエチル基等を例示することができる。これらの中でも、メチル基、エチル基等のアルキル基が好ましく、メチル基が特に好ましい。
また、前記一般式(2)において、Yは加水分解性基であり、例えば、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基、tert−ブトキシ基等の炭素数1〜4のアルコキシ基;メトキシエトキシ基、エトキシエトキシ基、メトキシプロポキシ基等の炭素数2〜4のアルコキシアルコキシ基、アセトキシ基、オクタノイルオキシ基、ベンゾイルオキシ基等の炭素数2〜8のアシロキシ基、ビニロキシ基、プロペニルオキシ基、イソプロペニルオキシ基、1−エチル−2−メチルビニルオキシ基等の炭素数2〜6のアルケニルオキシ基、ジメチルケトオキシム基、メチルエチルケトオキシム基、ジエチルケトオキシム基等の炭素数3〜7のケトオキシム基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ブチルアミノ基、シクロヘキシルアミノ基等の炭素数2〜6のアミノ基、ジメチルアミノキシ基、ジエチルアミノキシ基等の炭素数2〜6のアミノキシ基、N−メチルアセトアミド基、N−エチルアセトアミド基、N−メチルベンズアミド基等の炭素数3〜8のアミド基等が挙げられる。これらの中でも、アルコキシ基がより好ましく、メトキシ基、エトキシ基等の炭素数1〜2の低級アルコキシ基が特に好ましい。nは0≦n≦3を満たす整数(即ち、0、1、2又は3)であり、好ましくは1〜3の整数であり、より好ましくは2又は3であり、更に好ましくは3である。
本発明の有機ケイ素化合物としては、下記一般式(3)で表される有機ケイ素化合物が好ましいものとして挙げられる。
n2 3‐nSi−(CH2p−O−R4−[O−C(=O)CH21m (3)
(式中、R4は炭素数1〜12のm+1価の炭化水素基であり、R1、R2及びYは前記と同じものを示し、pは2〜4の数を示し、mは2〜6の数を示し、nは前記と同じものを示す。)
一般式(3)中、R4の炭化水素基としては、R2の一価炭化水素基から、m個の水素を除いた基が挙げられる。このうち、炭素数3〜5の炭化水素基が好ましい。具体的には、プロパン、n−ブタン、i−ブタン、t−ブタン、n−ペンタン、イソペンタン、ネオペンタン等の炭化水素からm+1個の水素を除いた基が好ましい。
本発明の有機ケイ素化合物は、例えば、次の方法により製造することができる。
一分子中に3個以上のヒドロキシル基を有する多価アルコールの1つのヒドロキシル基がアリル基などの炭素数2〜4のアルケニル基でエーテル化され、残りのヒドロキシル基が全てカルボン酸エステル化された化合物(例えば、ペンタエリスリトールモノアリルエーテルのトリアセトキシ化物や3−アリルオキシ−1,2−プロパンジオールのジアセトキシ化物など)と、下記式(4)
HSiR2 3‐nn (4)
(式中、R2は非置換又は置換の炭素数1〜12の一価炭化水素基であり、Yは加水分解性基であり、nは1≦n≦3を満たす整数である。)
で表される加水分解性基含有(オルガノ)ハイドロジェンシランなどの有機ケイ素化合物とを白金化合物含有触媒の存在下でヒドロシリル化付加反応に供することで製造することが出来る。
また、一分子中に3個以上のヒドロキシル基を有する多価アルコールの1つのヒドロキシル基がアリルエーテル化され、残りのヒドロキシル基が全てカルボン酸エステル化された化合物は、例えば3−アリルオキシ−1,2−プロパンジオールや、特開2013−35768に示される合成経路に従って合成したペンタエリスリトールモノアリルエーテルをアセトキシ化することで得ることが出来る。
本発明に係る有機ケイ素化合物の好ましい具体例としては、下記の構造式で示される化合物(A)〜(D)が挙げられる。
Figure 2017183347
以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。なお、下記例において、部は質量部である。また、粘度は23℃での回転粘度計による測定値である。
[実施例1]
有機ケイ素化合物Aの合成
攪拌機、還流冷却器、滴下ロート及び温度計を備えた500mLセパラブルフラスコに、3−アリルオキシ−1,2−プロパンジオールのジアセトキシ化体40.4g(0.2mоl)、トルエン100mL、白金−1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン錯体のトルエン溶液0.1g(製品名:PL‐50T 信越化学工業(株))を納め、トリメトキシシラン25.6g(0.2mоl)を内温75〜85℃で30分かけて滴下した。その後、80℃で1時間撹拌した。更に、減圧濃縮することで淡黄色透明液体の、上記式(A)で示される有機ケイ素化合物Aを66.3g(収率98%)得た。
生成物の構造を確認するために、1H−NMRスペクトルの測定を行った。
1H−NMR(CDCl3)δ0.62(t、2H)、1.64(m、2H)、2.04(s、3H)、2.06(s、3H)、3.40(m、2H)、3.42(m、2H)、3.54(s、9H)、4.11‐4.33(m、2H)、5.15(m、1H)
[実施例2]
有機ケイ素化合物Bの合成
攪拌機、還流冷却器、滴下ロート及び温度計を備えた500mLセパラブルフラスコにペンタエリスリトールモノアリルエーテルのトリアセトキシ化体60.4g(0.2mоl)、トルエン100mL、白金−1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン錯体のトルエン溶液0.1g(製品名:PL‐50T 信越化学工業(株))を納め、トリメトキシシラン25.6g(0.2mоl)を内温75〜85℃で30分かけて滴下した。その後80℃で1時間撹拌した。更に、減圧濃縮することで淡黄色透明液体の、上記式(B)で示される有機ケイ素化合物Bを83.1g(収率98%)得た。
生成物の構造を確認するために、1H−NMRスペクトルの測定を行った。
1H−NMR(CDCl3)δ0.58(t、2H)、1.59(m、2H)、2.00(s、9H)、3.32(t、2H)、3.36(s、2H)、3.52(s、9H)、4.08(s、6H)
[参考例1]
粘度50,000mPa・sの分子鎖両末端が水酸基で封鎖されたジメチルポリシロキサン100部、該ジメチルポリシロキサン100部に対して、粘度100mPa・sの分子鎖両末端がトリメチルシリル基で封鎖されたジメチルポリシロキサン50部、合成炭酸カルシウム「白艶華CCR(白石カルシウム社製)」100部、無処理炭酸カルシウム「スーパーS(丸尾カルシウム社製)」100部を均一に混合した。次いで、該ジメチルポリシロキサン100部に対して、メチルトリメトキシシラン9部、チタニウムジイソプロポキシビス(エチルアセトアセテート)6部、実施例1で合成した有機ケイ素化合物A;2部を加え、湿気遮断下で均一に混合し、1成分型脱アルコール型のオルガノポリシロキサン組成物1を調製した。
[参考例2]
有機ケイ素化合物A;2部の代わりに、実施例2で合成した有機ケイ素化合物B;2部を加えた以外は参考例1と同様にして、組成物2を調製した。
[比較参考例1]
有機ケイ素化合物A;2部の代わりに、従来の保存安定化剤であるトリアセチン2部を加えた以外は参考例1と同様にして、組成物3を調製した。
[比較参考例2]
有機ケイ素化合物A;2部を加えなかった以外は参考例1と同様にして、組成物4を調製した。
次に、前記参考例1、2、及び比較参考例1、2で調製された組成物について、物理的特性試験、剪断接着試験、貯蔵安定性試験を実施した。各試験の結果を表1に示した。
[物理的特性]
調製した組成物をポリエチレン製の枠に押出し、23℃、50%RHで7日間養生して硬化させ、厚さ2mmのシートを作製した。このシートの物理特性をJIS K 6249に準じて測定した。
[剪断接着試験]
調製した組成物と、幅25mm、長さ100mmの被着体(ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂)を用い、23℃、50%RHで7日間養生して接着面積2.5cm2、接着厚さ1mmの剪断接着試験体を作製し、JIS K 6249に準じて剪断接着力を測定した。
[貯蔵安定性]
ポリエチレン製のシーリング材用カートリッジ(容量330mL)に組成物を入れ、内栓をして密封した。このカートリッジを70℃の乾燥機にて7日間保管した後に取り出し、上記と同様にして加熱保管後の物理特性を測定した。
Figure 2017183347
表1の結果より、参考例1、2は、対応する比較参考例1、2と比べて、硬化物(シリコーンゴム)の接着性を損なうことなく、貯蔵安定性(長期保存後の硬化性)が良好であることが明らかになった。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。

Claims (12)

  1. 下記一般式(1)
    ‐OC(=O)CH21 (1)
    (式中、R1は水素原子又はメチル基である。)
    で表されるカルボン酸エステル基を分子内に少なくとも1つ有し、かつ下記一般式(2)
    ‐SiR2 3‐nn (2)
    (式中、R2は非置換又は置換の炭素数1〜12の一価炭化水素基であり、Yは加水分解性基であり、nは1≦n≦3を満たす整数である。)
    で表される加水分解性シリル基を分子内に少なくとも1つ有する有機ケイ素化合物。
  2. 有機ケイ素化合物が、下記一般式(3)で表されるものである請求項1記載の有機ケイ素化合物。
    n2 3‐nSi−(CH2p−O−R4−[O−C(=O)CH21m (3)
    (式中、R4は炭素数1〜12のm+1価の炭化水素基であり、R1、R2及びYは前記と同じものを示し、pは2〜4の数を示し、mは2〜6の数を示し、nは前記と同じものを示す。)
  3. 4が炭素数3〜5の炭化水素基である請求項2記載の有機ケイ素化合物。
  4. 1が水素原子である請求項1〜3のいずれか1項記載の有機ケイ素化合物。
  5. 有機ケイ素化合物がオルガノシラン化合物である請求項1〜4のいずれか1項記載の有機ケイ素化合物。
  6. 一般式(1)で表されるカルボン酸エステル基を分子内に2個又は3個有し、かつ、一般式(2)で示される加水分解性シリル基を分子内に1個有するオルガノシラン化合物である請求項5記載の有機ケイ素化合物。
  7. 下記式(A)〜(D)のいずれかで示されるものである請求項1〜6のいずれか1項記載の有機ケイ素化合物。
    Figure 2017183347
  8. 室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物の保存安定化剤である請求項1〜7のいずれか1項記載の有機ケイ素化合物。
  9. 一分子中に3個以上のヒドロキシル基を有する多価アルコールの1つのヒドロキシル基が炭素数2〜4のアルケニル基でエーテル化され、残りのヒドロキシル基が全てカルボン酸エステル化された化合物と、下記式(4)
    HSiR2 3‐nn (4)
    (式中、R2は非置換又は置換の炭素数1〜12の一価炭化水素基であり、Yは加水分解性基であり、nは1≦n≦3を満たす整数である。)
    で表される有機ケイ素化合物とを白金化合物含有触媒の存在下でヒドロシリル化することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項記載の有機ケイ素化合物の製造方法。
  10. 多価アルコールが、グリセリン又はペンタエリスリトールである請求項9記載の有機ケイ素化合物の製造方法。
  11. カルボン酸エステル化が酢酸エステル化である請求項9又は10記載の有機ケイ素化合物の製造方法。
  12. 有機ケイ素化合物がオルガノシラン化合物である請求項9〜11のいずれか1項記載の有機ケイ素化合物の製造方法。
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