JPWO2017183344A1 - 信号送信装置及び管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】電源を備えることなく、装着対象の情報あるいは装着対象の周囲の情報を含む信号を送信可能な信号送信装置及び管理システムを提供する。
【解決手段】管理システムは、管理対象物に対して所定方向に合わせて装着される筐体と、所定方向の外側に向けられた第1の面及び第2の面にそれぞれ受光部を有する第1の光発電部及び第2の光発電部と、第1の面及び第2の面にそれぞれ熱接点を有する第1の温度センサ及び第2の温度センサと、第1の光発電部及び第2の光発電部のうちの少なくとも一方で発電した電力を用いて、第1の温度センサ及び第2の温度センサにより検出された温度情報を含む信号を送信する通信制御部と、を備えた信号送信装置と、信号送信装置から送信された信号を受信し、少なくとも第1の温度センサ及び第2の温度センサにより検出された温度情報に基づいて、信号送信装置が装着された管理対象物の状態情報を出力する制御部を有する情報処理装置と、を備える。
【選択図】図5

Description

本開示は、信号送信装置及び管理システムに関する。
自由に移動可能な対象の位置を把握するために、対象に発信器等を装着させることがある。例えば、柵等により区画された領域に放牧される家畜を管理するために、位置検出機能を有する発信器等を家畜に装着させ、発信器が装着された家畜の各々の位置を把握することが行われている。
例えば、下記の特許文献1には、GNSS(Global Navigation Satellite System)を用いて位置情報を取得する位置検出器を備えた識別票を家畜に装着させることで、家畜の放牧を管理する技術が開示されている。
特開2008−73005号公報
上記の特許文献1に開示された技術では、GNSS衛星からの信号を受信するために識別票に電源を搭載することが必要である。しかし、識別票に電源となる電池等を搭載した場合、電源の重量のために識別票の携帯性が低下する。また、このような場合、識別票に搭載した電池等の寿命も管理する必要が生じるため、装着対象の管理がより煩雑になる。一方で、発信器から送信される信号により、装着対象の位置情報に限らず様々な情報を求めることができれば、発信器の使用用途が拡大すると考えられる。
そこで、本開示では、電源を備えることなく、装着対象の情報あるいは装着対象の周囲の情報を含む信号を送信することが可能な、新規かつ改良された信号送信装置及び管理システムを提案する。
本開示によれば、信号送信装置であって、管理対象物に対して所定方向に合わせて装着される筐体と、所定方向に沿う一の方向の外側に向けられた第1の面に受光部を有する第1の光発電部と、所定方向に沿う他の方向の外側に向けられた第2の面に受光部を有する第2の光発電部と、第1の面に熱接点を有する第1の温度センサと、第2の面に熱接点を有する第2の温度センサと、第1の光発電部及び第2の光発電部のうちの少なくとも一方で発電した電力を用いて、第1の温度センサ及び第2の温度センサにより検出された温度情報を含む信号を送信する通信制御部と、を備えた信号送信装置と、信号送信装置から送信された信号を受信し、少なくとも第1の温度センサ及び前記第2の温度センサにより検出された温度情報に基づいて、信号送信装置が装着された管理対象物の状態情報を出力する制御部を有する情報処理装置と、を備える、管理システムが提供される。
また、本開示によれば、管理対象物に対して所定方向に合わせて装着される筐体と、所定方向に沿う一の方向の外側に向けられた第1の面に受光部を有する第1の光発電部と、所定方向に沿う他の方向の外側に向けられた第2の面に受光部を有する第2の光発電部と、第1の面に熱接点を有する第1の温度センサと、第2の面に熱接点を有する第2の温度センサと、第1の光発電部及び第2の光発電部のうちの少なくとも一方で発電した電力を用いて、第1の温度センサ及び第2の温度センサにより検出された温度情報を含む信号を送信する通信制御部と、を備えた、信号送信装置が提供される。
以上説明したように本開示によれば、電源を備えることなく、装着対象の情報あるいは装着対象の周囲の情報を含む信号を送信することができる。
なお、上記の効果は必ずしも限定的なものではなく、上記の効果とともに、又は上記の効果に代えて、本明細書に示されたいずれかの効果、又は本明細書から把握され得る他の効果が奏されてもよい。
本開示の一実施形態に係る管理システムの概要を示す説明図である。 同実施形態に係る管理システムの第1の適用例を説明する説明図である。 同実施形態に係る信号送信装置を第1の面側から見た図である。 同実施形態に係る信号送信装置を第2の面側から見た図である。 同実施形態に係る信号送信装置の分解斜視図である。 同実施形態に係る信号送信装置の断面図である。 同実施形態に係る信号送信装置のアンテナの配置について示す説明図である。 カバーケースを用いて耳標に取り付けられた信号送信装置を示す説明図である。 カバーケースを用いて耳標に取り付けられる信号送信装置の分解斜視図である。 同実施形態に係る信号送信装置のカバーケースの第1の半体の平面図である。 図10に示す第1の半体のII−II断面を矢印方向に見た断面図である。 図10に示す第1の半体を矢印Xの方向から見た側面図である。 同実施形態に係る信号送信装置のカバーケースの第2の半体の平面図である。 図13に示す第2の半体のIII−III断面を矢印方向に見た断面図である。 第1の半体及び第2の半体を結合する様子を示す説明図である。 同実施形態に係る第1の半体の接続部の斜視図である。 接続部にバンド部が保持された様子を示す説明図である。 参考例に係る接続部にバンド部が保持された様子を示す説明図である。 突出部を有しないカバーケースを用いた場合のカバーケースの姿勢を示す説明図である。 突出部を有するカバーケースを用いた場合のカバーケースの姿勢を示す説明図である。 同実施形態に係る信号送信装置の機能構成を示すブロック図である。 記憶部に記憶される情報の一例を示す説明図である。 信号送信装置の基本的な動作の一例を説明するフローチャート図である。 信号送信装置が送信する信号に含まれる情報の一例を示した説明図である。 信号送信装置が信号中継装置として機能する場合の動作の一例を説明するフローチャート図である。 信号中継装置が送信する信号に含まれる情報の一例を示した説明図である。 信号送信装置がマスタ中継装置として機能する場合の動作の一例を説明するフローチャート図である。 マスタ中継装置からネットワーク接続装置に送信する信号に含まれる情報の一例を示した説明図である。 同実施形態に係る管理システムの情報処理装置の機能構成の一例を示すブロック図である。 代謝量の推移と家畜(乳牛)の状態との関係を示す説明図である。 同実施形態に係る管理システムの情報処理装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 同実施形態に係る管理システムの情報処理装置により実行される状態判定処理の一例を示すフローチャートである。 同実施形態に係る管理システムの別の適用例を説明する説明図である。 信号送信装置を家畜の脚に装着した様子を示す説明図である。 信号送信装置を家畜の首に装着した様子を示す説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.管理システム
1−1.基本的構成
1−2.適用例
2.信号送信装置
2−1.信号送信装置のハードウェア構成
2−2.カバーケース
2−3.信号送信装置の機能構成
2−4.信号送信装置の動作
3.情報処理装置
3−1.情報処理装置の機能構成
3−2.情報処理装置のハードウェア構成
3−3.情報処理装置の動作
4.管理システムの別の適用例
5.まとめ
<1.管理システム>
[1−1.基本的構成]
まず、図1を参照して、本開示の実施の形態に係る信号送信装置10を用いた管理システム1の基本的構成について説明する。図1は、本実施形態に係る管理システム1の基本的構成を示す説明図である。
図1に示すように、管理システム1は、自由に移動可能である管理対象物(例えば、図示しない生物(家畜や人など))に装着された信号送信装置10Aと、所定の位置に固定された信号中継装置10B及びマスタ中継装置10Cと、マスタ中継装置10Cと接続するネットワーク接続装置20と、通信網40を介してネットワーク接続装置20と接続する情報処理装置30とを備える。
信号送信装置10Aは、内蔵された発電素子が発電した電力を用いて所定のタイミングで信号を送信する。信号中継装置10Bは、信号送信装置10Aから送信された信号を受信し、受信した信号を直接、あるいは、他の信号中継装置10B等を介してマスタ中継装置10Cに送信する。マスタ中継装置10Cは、それぞれの信号送信装置10Aから送信された信号を受信し、受信した信号をネットワーク接続装置20及び通信網40を介して情報処理装置30に送信する。
また、ネットワーク接続装置20は、通信網40に接続するための有線又は無線の通信デバイスを備える情報処理装置である。ネットワーク接続装置20が備える通信デバイスは、例えば、有線又は無線LAN(Local Area Network)対応通信装置であってもよく、有線によるケーブル通信を行うケーブル通信装置であってもよく、無線による移動体通信を行う通信装置であってもよい。例えば、ネットワーク接続装置20は、携帯電話、スマートフォン又はゲートウェイサーバなどであってもよい。
通信網40は、情報の送受信が行われるネットワークである。通信網40は、例えば、インターネット、衛星通信網、電話回線網、又は移動体通信網(例えば、3G回線網など)等であってもよい。
情報処理装置30は、信号送信装置10Aから送信された信号に基づいて情報処理を実行することで、信号送信装置10Aが装着された装着対象の状態を管理する。これにより、情報処理装置30は、信号送信装置10Aが装着された装着対象を管理、監視又は保護するユーザ等に対して、装着対象の状態の情報を提供することができる。
信号送信装置10Aから送信される信号には、信号送信装置10Aの識別情報が含まれる。また、信号送信装置10Aから送信された信号を受信した信号中継装置10Bは、受信した信号に信号中継装置10B自身の識別情報を付与した上で、信号を他の信号中継装置10Bに送信してもよい。これにより、管理システム1は、信号を送信した信号送信装置10Aがいずれの信号中継装置10Bの通信可能範囲に存在するかを把握することができる。したがって、本実施形態に係る管理システム1は、信号を受信した信号中継装置10Bが設置された位置に基づいて、信号を送信した信号送信装置10A及び信号送信装置10Aを装着した装着対象の位置を把握することができる。
また、本実施形態に係る管理システム1では、信号送信装置10Aから信号中継装置10Bへの通信方式(第1の通信方式ともいう)と、信号中継装置10B同士、及び信号中継装置10Bからマスタ中継装置10Cへの通信方式(第2の通信方式ともいう)とは、異なる通信方式又は周波数が用いられてもよい。これにより、信号中継装置10Bは、受信した信号が信号送信装置10Aからの信号であるのか、信号中継装置10Bからの信号であるのかを通信方式又は周波数によって判断することが可能となる。
さらに、本実施形態に係る管理システム1では、信号送信装置10A、信号中継装置10B、及びマスタ中継装置10Cは、同一のハードウェアで構成されてもよい。この場合、信号送信装置10A、信号中継装置10B及びマスタ中継装置10Cは、内蔵された記憶素子に記憶される通信制御情報によって、それぞれ異なる機能を発揮するように構成し得る。すなわち、信号送信装置10A、信号中継装置10B、及びマスタ中継装置10Cは、内蔵された記憶素子に記憶される通信制御情報を書き換えることによって、装置の機能を切り替えることができる。
具体的には、信号送信装置10A、信号中継装置10B、及びマスタ中継装置10Cは、無線通信による信号の送受信が可能な無線通信装置であり、信号の送受信の可否及び信号の送信先によって、上記のいずれかの装置として機能する。なお、マスタ中継装置10Cと、ネットワーク接続装置20との接続は、有線又は無線のいずれの方法であってもよく、特に限定されない。
例えば、信号送信装置10Aは、信号中継装置10Bとの間では、信号の送信のみが可能な無線通信装置である。また、信号中継装置10Bは、信号の受信が可能であり、受信した信号を、次の信号中継装置10B又はマスタ中継装置10Cに送信可能な無線通信装置である。さらに、マスタ中継装置10Cは、信号の受信が可能であり、受信した信号を、通信網40を介して接続されたネットワーク接続装置20に送信可能な無線通信装置である。
したがって、本実施形態に係る管理システム1では、同一のハードウェアを備える無線通信装置の動作を、異なる通信制御情報にて制御することで、それぞれ信号送信装置10A、信号中継装置10B、又はマスタ中継装置10Cとして機能させることができる。よって、本実施形態に係る管理システム1では、信号送信装置10Aからマスタ中継装置10Cまでの信号の送信経路を、通信制御情報が異なる同一のハードウェアにて構築することができるため、システム全体の汎用性及び柔軟性を向上させることができる。
なお、本実施形態に係る管理システム1は、上記例示に限定されない。信号送信装置10A、信号中継装置10B、及びマスタ中継装置10Cは、それぞれ異なるハードウェアにて構成されてもよい。例えば、信号送信装置10Aは、管理対象物への負担を軽減するために、小型で携帯性の高い構成にされてもよく、信号中継装置10B及びマスタ中継装置10Cは、所定の位置に固定可能な構成にされてもよい。また、信号中継装置10B及びマスタ中継装置10Cは、発電素子以外に二次電池等の電源を備えていてもよく、外部電源からの電力供給のための入力端子を備えていてもよい。
[1−2.管理システムの適用例]
次に、図2を参照して、本実施形態に係る管理システム1の適用例について説明する。図2は、本実施形態に係る管理システム1の適用例を示す説明図である。本実施形態に係る管理システム1の適用例は、牧場等で放牧されている牛等の家畜の状態を把握することで、家畜の管理を行うシステムへの適用例である。
信号送信装置10Aは、牛等の家畜(図示せず)に装着され、信号中継装置10B又はマスタ中継装置10Cは、畜舎及び放牧地にそれぞれ設置される。内蔵された発電素子により発電された電力が所定量に達した場合、信号送信装置10Aは、信号中継装置10B又はマスタ中継装置10Cに対して信号を送信する。あるいは、信号送信装置10Aは、内蔵された発電素子により発電された電力を蓄積し、所定の間隔で、信号中継装置10B又はマスタ中継装置10Cに対して信号を送信してもよい。信号中継装置10Bにて受信された信号は、マスタ中継装置10Cに送信され、マスタ中継装置10Cに接続されたネットワーク接続装置20によって通信網40を介して情報処理装置30に送信される。
ここで、信号送信装置10Aと信号中継装置10Bとの間、及び信号送信装置10Aとマスタ中継装置10Cとの間の通信方式と、信号中継装置10Bとマスタ中継装置10Cとの間の通信方式とは、異なる通信方式又は周波数が用いられる。これにより、マスタ中継装置10Cは、信号送信装置10Aからの信号と、信号中継装置10Bからの信号とが混線することを防止することができる。
情報処理装置30は、送信された信号に含まれる信号送信装置10Aの識別情報、及び送信された信号を受信した信号中継装置10Bの識別情報に基づいて、信号送信装置10Aの各々の位置を判別する。これにより、情報処理装置30は、信号送信装置10Aを装着した家畜の各々の位置を把握することができる。
したがって、信号送信装置10Aが装着された家畜を管理する牧場主3Aは、スマートフォン又はタブレット端末などの情報端末60を用いて、情報処理装置30にアクセスすることで、信号送信装置10Aを装着した家畜の位置を把握することができる。これにより、牧場主3Aは、信号送信装置10Aを装着した家畜が畜舎にいるか否か、又は、放牧地に残っているか否か等を確認することができる。
また、情報処理装置30に送信される信号に、信号送信装置10Aが備える各種センサからの測定情報が含まれる場合、情報処理装置30は、各種センサからの測定情報を信号送信装置10Aの識別情報と紐付けて登録する。したがって、信号送信装置10Aが装着された家畜の健康状態等を管理する獣医3Bは、情報端末70を用いて、情報処理装置30にアクセスすることで、信号送信装置10Aを装着した家畜の健康状態や生体情報を把握することができる。これにより、獣医3Bは、診察すべき家畜の有無等を確認することができる。
例えば、本実施形態に係る管理システム1において、信号送信装置10Aは、温度センサ及び振動センサを備え、信号送信装置10Aから送信される信号には、所定の温度情報及び振動情報が含まれてもよい。情報処理装置30は、振動センサにより検出された振動情報に基づいて、第1の状態情報、例えば家畜の活動情報を把握することができる。また、情報処理装置30は、温度センサにより検出された温度情報に基づいて、第2の状態情報、例えば家畜の代謝情報を把握することができる。したがって、牧場主3Aあるいは獣医3Bは、家畜の活動情報及び代謝情報に基づいて、家畜の状態情報、例えば発情状態、分娩状態、死亡もしくは衰弱状態、傷病状態等の生体情報を確認しながら、家畜を管理することができる。
以下、図2に示した管理システム1を例にとって、本実施形態に係る信号送信装置10について詳細に説明する。
<2.信号送信装置>
[2−1.信号送信装置のハードウェア構成]
図3〜図6を参照して、本開示の実施の形態に係る信号送信装置10の構成例について説明する。図3は、信号送信装置10を第1の面S1側から見た図であり、図4は、信号送信装置10を第2の面S2側から見た図である。また、図5は、信号送信装置10の分解斜視図であり、図6は、図4及び図5の信号送信装置10のI−I断面を矢印方向に見た断面図である。
なお、以下では、信号送信装置10A、信号中継装置10B及びマスタ中継装置10Cは、内蔵された記憶素子に記憶される通信制御情報が異なるものの、同一のハードウェアを備えた装置であるものとして説明する。したがって、共通するハードウェアの構成を説明する場合は、これらをまとめて信号送信装置10として説明する。ただし、それぞれの機能について説明する場合は、信号送信装置10A、信号中継装置10B及びマスタ中継装置10Cに分けて説明する。
(2−1−1.全体構成)
信号送信装置10は、第1の光発電部311と、第2の光発電部323と、非接触通信アンテナ315と、第1のアンテナ328と、第2のアンテナ329と、第1の温度センサ351と、第2の温度センサ353と、振動センサ335と、回路基板331とを備える。これらの構成要素は、外形が円形状の函型のケース301の収容部303に収容され、さらに外形が円形状の蓋部材305が固定ネジ309により取り付けられて、ケース301内に保持される。ケース301及び蓋部材305は、信号送信装置10の筐体を構成する。ケース301及び蓋部材305が互いに当接する外縁部であって、固定ネジ309が位置する部分よりも内側には、例えばOリング等のシール部材が配置されて、内部に水分や塵埃が侵入しないように密封されている。ケース301及び蓋部材305は光透過性の透明樹脂からなり、太陽光や屋内光等の外部光を透過させることができる。
回路基板331は、ベース部材319に対して固定ネジ307により固定される。このとき、回路基板331とベース部材319との間に固定部材360が固定され、かかる固定部材360により振動センサ335の一端が固定される。固定部材360は、導電性の電極取出しばね361を有し、振動センサ335が、電極取出しばね361を介して回路基板331に電気的に接続される。また、ベース部材319に固定された回路基板331をさらに覆うように、アンテナ基板327がベース部材319に装着される。アンテナ基板327の外周面には、第2のアンテナ329が配設されている。第2のアンテナ329は、回路基板331に対して電気的に接続されている。
ベース部材319の第1の面S1側には、発光素子345(図3を参照。)が設けられている。かかる発光素子345は、第1の光発電部311、接着シート313、非接触通信アンテナ315及び接着シート317の中心部に設けられた孔311a,313a,315a,317aを介して第1の面S1に露出する。かかる発光素子345は、例えば、発電素子による発電中、あるいは、無線通信中に点灯されてもよい。ただし、発光素子345は省略されてもよい。
アンテナ基板327が組み付けられたベース部材319の外形は、ケース301の収容部303の外形に略一致している。アンテナ基板327が組み付けられたベース部材319は、ケース301に蓋部材305が固定された場合に、当該ケース301及び蓋部材305によって挟持され得る。このため、ケース301内での各構成要素の位置が固定される。
ベース部材319よりも第1の面S1側には、接着シート317、非接触通信アンテナ315、接着シート313及び第1の光発電部311が、内部側から外部側へと順次重ねられて配置されている。また、アンテナ基板327よりも第2の面S2側には、接着シート325、第2の光発電部323及び機銘板321が、内部側から外部側へと順次重ねられて配置されている。機銘板321は、省略されてもよい。かかる信号送信装置10は、発電素子として第1の光発電部311、第2の光発電部323及び振動センサ335を備え、これらの第1の光発電部311、第2の光発電部323及び振動センサ335により発電された電力を用いて、第1のアンテナ328及び第2のアンテナ329のうちの少なくとも一つのアンテナを介して信号を送受信可能な無線通信装置である。
なお、以下の説明において、第2の面S2から第1の面S1に向かう方向を第1の方向といい、第1の面S1から第2の面S2に向かう方向を第2の方向という場合がある。つまり、第1の方向と第2の方向とは互いに反対方向を向く。
(2−1−2.光発電部)
第1の光発電部311及び第2の光発電部323は、太陽光又は屋内光等の外部光を光電変換する光発電素子である。光発電部は、例えば、シリコン系光発電素子、化合物半導体系光発電素子、又は色素増感型光発電素子を含み、太陽光又は屋内光を利用して発電する。第1の光発電部311及び第2の光発電部323は太陽電池であってもよい。このうち、第1の光発電部311は、第1の方向の外側に向けられた第1の面S1側に受光部312を有する。第1の光発電部311は、裏面側(内部側)に電極311cを有し、ベース部材319に設けられた導電性のスプリング371を介して、回路基板331に電気的に接続されている。
また、第2の光発電部323は、第2の方向の外側に向けられた第2の面S2側に受光部324を有する。それぞれの受光部312,324は、第1の面S1及び第2の面S2の略全面に渡って配置され、できるだけ多くの発電量が得られるようになっている。第2の光発電部323は、裏面側に図示しない電極を有し、回路基板331に設けられた導電性のスプリング373を介して、回路基板331に電気的に接続されている。第1の光発電部311及び第2の光発電部323により生成された電力は、通信に用いられる電力として蓄電される。
本実施形態に係る信号送信装置10Aは、例えば、牛の耳標に取り付けられる。その際に、第1の面S1及び第2の面S2のいずれか一方の面は耳標側を向く。第1の光発電部311の受光部312と第2の光発電部323の受光部324とは、互いに反対方向の外側に向けられているために、少なくとも一方の受光部が確実に外部光に晒され得る。したがって、例えば、明るい日中の時間帯において、信号送信装置10Aからの信号の送信を継続させることができる。牛等の家畜に装着される信号送信装置10Aを「タグ」ともいう。
また、第1の光発電部311の受光部312と第2の光発電部323の受光部324とは、互いに反対方向の外側に向けられているために、信号送信装置10Aが耳標から脱落した場合においても、少なくとも一方の受光部が太陽光等の外部光に晒され得る。したがって、かかる場合においても信号送信装置10Aからの信号の送信を継続させることができる。
なお、耳標は、例えば、家畜の識別番号又は識別用バーコードが記載された識別用標識であってもよく、また、家畜に害を及ぼす蚊等を防除するための殺虫剤を含有した板状の成形物であってもよい。
(2−1−3.温度センサ)
第1の温度センサ351及び第2の温度センサ353は、それぞれ第1の面S1側又は第2の面S2側に熱接点を有し、それぞれ第1の面S1側の第1の温度T1又は第2の面S2側の第2の温度T2を検出する。第1の温度センサ351は、第1の熱伝動体341と、第1の測温抵抗体(サーミスタ)342とを備える。第1の測温抵抗体342は、回路基板331に取り付けられたフレキシブル回路基板333に設けられて、ベース部材319の第1の面S1側に配置される。第1の熱伝動体341は、例えば円柱形状を有し、一端側が熱接点となって第1の面S1に配置され、他端側が第1の測温抵抗体342に当接される。
かかる第1の熱伝動体341は、第1の光発電部311、接着シート313、非接触通信アンテナ315及び接着シート317の上辺部に設けられた切欠き311b,313b,315b,317b内に配置され、第1の光発電部311の受光部312の裏面側(内部側)に配置された第1の測温抵抗体342に、熱接点で感受される熱を伝達する。これにより、第1の面S1側の第1の温度T1に応じて第1の測温抵抗体342の抵抗値が変化し、第1の温度T1を検出することができる。第1の熱伝動体341は、例えば、弾性を有するシリコン系の熱伝動性樹脂により構成し得る。
第2の温度センサ353は、第2の熱伝動体343と、第2の測温抵抗体(サーミスタ)344とを備える。第2の測温抵抗体344は、回路基板331に取り付けられたフレキシブル回路基板333に設けられて、ベース部材319の第2の面S2側を向く位置に配置される。第2の熱伝動体343は、例えば円柱形状を有し、一端側が熱接点となって第2の面S2に配置され、他端側が第2の測温抵抗体344に当接される。
かかる第2の熱伝動体343は、機銘板321、第2の光発電部323及び接着シート325の上辺部に設けられた切欠き321b,323b,325b内に配置され、第2の光発電部323の受光部324の裏面側(内部側)に配置された第2の測温抵抗体344に、熱接点で感受される熱を伝達する。これにより、第2の面S2側の第2の温度T2に応じて第2の測温抵抗体344の抵抗値が変化し、第2の温度T2を検出することができる。第2の熱伝動体343は、第1の熱伝動体341と同様に、例えば、弾性を有するシリコン系の熱伝動性樹脂により構成し得る。
本実施形態に係る信号送信装置10Aは、例えば、牛等の家畜の耳標に取り付けられる。このため、第1の温度センサ351の熱接点及び第2の温度センサ353の熱接点のうちのいずれか一方が家畜の体表面側に向けられ、他方が外部に向けられる。したがって、家畜が生きている間、第1の温度センサ351により検出される第1の温度T1と第2の温度センサ353により検出される第2の温度T2とに温度差ΔTが生じ得る。特に、家畜の代謝が激しいほど家畜の体温が上昇するため、当該温度差ΔTが大きくなり得る。このため、かかる温度差ΔTに基づいて、家畜の代謝情報を把握することができる。
(2−1−4.振動センサ)
振動センサ335は、信号送信装置10に生じた振動を検出する。振動センサ335は、第1の光発電部311と第2の光発電部323との間に配置される。例えば、振動センサ335は、静電型、電磁型、逆磁歪型又は圧電型の発電素子を含み、振動を利用して発電する。本実施形態において、振動センサ335は、圧電素子により構成される。振動センサ335の一端側には錘337が固定され、他端側には電極339が設けられている。錘337が設けられることにより、家畜に装着される信号送信装置10Aは、錘337が鉛直方向下方に位置するようになる。かかる錘337により、振動センサ335が揺動しやすくなり、振動の検出が容易になる。
振動センサ335は、第1の方向及び第2の方向に向けられた表裏の面を有する板状の圧電素子であり、信号送信装置10に生じた第1の方向又は第2の方向の振動により生じる衝撃によって、撓みを生じ得る。振動センサ335では、かかる撓みが生じたときに電力が生成され、回路基板331に出力される。生成された電力の一部は、例えば、通信に用いる電力として蓄電されるとともに、他の一部は、振動の有無及び大きさを示す情報として蓄電されてもよい。本実施形態に係る信号送信装置10Aは、家畜の耳標に取り付けられ、家畜の動作によって振動を生じる。家畜が牛の場合、牛の歩行動作のみならず、耳を動かすことによっても、信号送信装置10に振動が生じ得る。したがって、家畜の活動量が多いほど、振動センサ335ではより大きな電圧が発生する。
(2−1−5.アンテナ)
信号送信装置10は、非接触通信アンテナ315、第1のアンテナ328及び第2のアンテナ329を備える。このうち、非接触通信アンテナ315は、非接触通信用アンテナであり、基板上に成膜された導電パターンで形成された受電コイルを含むパターンアンテナからなる。非接触通信とは、信号送信装置10A、信号中継装置10B及びマスタ中継装置10C間で信号を送受信する無線通信方式よりも少なくとも通信可能距離が短い通信方式である。具体的には、非接触通信は、数cm〜数m程度の範囲で通信を行うことができる。非接触通信としては、RFID(Radio Frequency IDentifer)に用いられる種々の通信方式が例示される。一例としては、13.56MHz帯の磁界を用いる電磁誘導方式のFeliCa(登録商標)、NFC(Near Field Communication)が挙げられる。
非接触通信アンテナ315は、第1のアンテナ328、第2のアンテナ329及び回路基板331から離されて配置されているため、電磁的、電界的な干渉が生じないようになっている。また、非接触通信アンテナ315は、第1の光発電部311の裏側に設けられているものの、第1の光発電部311との電波干渉が生じにくいために、非接触通信が適切に行われ得る。したがって、第1の光発電部311の受光部312を第1の面S1の全体に渡って配置することができ、第1の光発電部311によってより多くの発電が行われるようになっている。また、第1の光発電部311と非接触通信アンテナ315とを同一面上に並列させなくてもよいため、信号送信装置10の外形を小型化することができる。
非接触通信アンテナ315は、例えば、信号送信装置10に内蔵された記憶素子に記憶される通信制御情報の書き込み及び書き換えを行う際に用いられる。上述のとおり、ケース301及び蓋部材305の内部は、水分又は塵埃が浸入しないように密封されているものの、端子接続等の直接的な接続によらずに、非接触通信アンテナ315を用いた非接触通信により通信制御情報の書き込み及び書き換えが行われる。したがって、本実施形態に係る信号送信装置10は、スイッチ、接点又は端子等を備えずとも、信号送信装置10の機能を切り換えることができる。このようにして、信号送信装置10は、信号送信装置10A、信号中継装置10B及びマスタ中継装置10C等の多様な機能を実現することができる。さらに、信号送信装置10は、内部の回路基板に物理的に接続することなく、信号送信装置10の制御プログラム(いわゆる、ファームウェア)を更新することもできる。
非接触通信では、例えば、図示しない非接触通信装置のアンテナから信号送信装置10の非接触通信アンテナ315に搬送波を送信することで、電磁誘導によって信号送信装置10に電力を供給し、さらに搬送波を変調することで、信号送信装置10に情報を送信する。非接触通信では、非接触通信装置から信号送信装置10に電力を供給した上で通信を行うため、信号送信装置10が電池等の電源を備えていなくとも通信を行うことができる。
また、非接触通信は、非接触通信アンテナ315と、非接触通信装置のアンテナとの間の距離が数cm〜数m程度の近接距離でのみ通信が可能な通信方式であるため、他の無線通信方式と異なり、情報を書き込む信号送信装置10を容易に特定することができる。さらに、非接触通信は、非接触通信アンテナ315と非接触通信装置のアンテナとの間の距離が数cm〜数m程度の近接距離でのみ通信が可能な通信方式であるため、通信を行うには、信号送信装置10と非接触通信装置のアンテナとを近接する必要がある。したがって、非接触通信を用いることにより、信号送信装置10は、外部からの遠隔接続によって不正に情報が書き換えられる可能性を低くすることも可能である。
第1のアンテナ328及び第2のアンテナ329は、それぞれ異なる周波数帯域の電磁波又は電界を利用した無線方式の通信アンテナである。本実施形態の信号送信装置10では、第1のアンテナ328は、例えば2.4GHz帯のBLE(Bluetooth Low Energy)通信用のアンテナであり、回路基板331上に成膜されたパターンアンテナであってもよい(図7を参照)。また、第2のアンテナ329は、例えば920MHzの帯域の波長信号による通信用のアンテナであり、アンテナ基板327の外周に沿って配置された金属箔又は金属プレートからなってもよい。
これらの第1のアンテナ328及び第2のアンテナ329は、上記の例に限られず、例えば、Wi−Fi(登録商標)、ZigBee(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、ANT(登録商標)、ANT+(登録商標)、EnOcean Alliance(登録商標)等の数百MHz〜数GHzの帯域の波長信号による通信、又は3GもしくはLTE(Long Term Evolution)などの移動体通信が可能なアンテナであってもよい。なお、信号送信装置10が少なくとも2種以上の通信方式又は周波数にて信号の送受信が可能な無線通信装置である場合、第1のアンテナ328及び第2のアンテナ329は、通信方式又は周波数に応じて2種以上設けられてもよく、複数の通信方式又は周波数帯域に対応したマルチバンドアンテナであってもよい。
図7は、ベース部材319に回路基板331及びアンテナ基板327を組み付けた状態を示す斜視図である。ただし、図7では、アンテナ基板327の図示が省略して示されている。回路基板331上には、図示しない第1のアンテナ328がパターンアンテナとして形成されている。また、アンテナ基板327の外周部に沿うように、第2のアンテナ329が配置されている。第2のアンテナ329は、ベース部材319の内部に配置される第1のアンテナ328、及び回路基板331に沿って引き回されるフレキシブル回路基板333と直接的に近接することがないため、第1のアンテナ328と第2のアンテナ329との電界的、電磁的な干渉が生じないようになっている。
本実施形態に係る信号送信装置10は、第1の光発電部311、第2の光発電部323及び振動センサ335により電力を生成することが可能であるため、電池等の電源を搭載しなくとも信号を送信することが可能である。これにより、信号送信装置10の携帯性が高められ、装着対象への負担を軽減することができる。また、信号送信装置10は、電池等の電源の寿命を管理する必要がなくなるため、装着対象の管理をより簡素化することが可能である。
なお、信号送信装置10を信号中継装置10B又はマスタ中継装置10Cとして用いる場合、信号送信装置10は所定の位置に固定されて設置されてもよい。このような場合、携帯性を考慮する必要がないため、信号送信装置10は、電池等の電源と接続されていてもよい。信号送信装置10を信号中継装置10B又はマスタ中継装置10Cとして用いる場合、信号送信装置10は、常に受信待機状態となり、継続的に電力を消費するようになるため、電池等の安定した電源と接続されていることが好ましい。
[2−2.カバーケース]
(2−2−1.カバーケースの全体構成)
信号送信装置10が、牛に装着される信号送信装置10Aとして用いられる場合、信号送信装置10Aは、例えば、カバーケース200を用いて、牛の耳標に取り付けられる。牧場主等により飼育されている牛には、個体を識別するための耳標が耳に装着されている。牛は、耳を動かす習性があるため、脚や首等に信号送信装置10を装着する場合に比べて、振動センサ335によって検出され得る振動が多くなり、牛の活動情報をより把握しやすくなる。また、それぞれ反対方向の外側に向けられた第1の面S1及び第2の面S2に熱接点を有する第1の温度センサ351及び第2の温度センサ353により、体温に応じて変化する温度と外気温との温度差を求めることができ、牛の代謝情報を把握することができる。
図8及び図9は、牛の耳90に装着された第1の耳標91に、信号送信装置10Aを収容したカバーケース200が取り付けられる様子を示している。図8は、牛の耳90に装着された第1の耳標91に対して、カバーケース200を用いて、被保持器具である信号送信装置10Aを装着した状態を示す模式図であり、図9は、カバーケース200、信号送信装置10A、第1の耳標91及び第2の耳標93を分解して示す斜視図である。
第1の耳標91及び第2の耳標93は、牛の耳90に設けられた孔90aに第2の耳標93に設けられたピン94を挿通させ、第1の耳標91に設けられたピン受容部92にピン94を挿入し、連結することによって、耳90に取り付けられる。第1の耳標91は、耳90の前側に配置され、第2の耳標93は、耳90の後ろ側に配置される。図示した例では、第1の耳標91の首部分96にカバーケース200が装着されている。
カバーケース200は、第1の半体210及び第2の半体220からなる。信号送信装置10Aは、互いに結合される第1の半体210及び第2の半体220の内部に収容される。さらに、第1の半体210に設けられたバンド部230を第1の耳標91の首部分96に巻き付けることによって、カバーケース200に収容された信号送信装置10Aが第1の耳標91に装着される。
図10〜図12は、カバーケース200を構成する第1の半体210を示す説明図である。図10は、第1の半体210を表面側から見た平面図であり、図11は、第1の半体210をバンド部230の中心線に沿って切断した断面図であり、図10のII−II断面を矢印方向に見た断面図に相当する。図12は、図10に示す第1の半体210を矢印Xの方向に見た側面図である。また、図13及び図14は、カバーケース200を構成する第2の半体220を示す説明図である。図13は、第2の半体220を表面側から見た平面図であり、図14は、図13に示す第2の半体220のIII−III断面を矢印方向に見た断面図である。
第1の半体210は、ケース本体部211と、張出部214と、バンド部230と、接続部240とを有する。第1の半体210は、樹脂材料からなる一体成形品であってもよい。第1の半体210は、ケース本体部211及び張出部214の裏面側において第2の半体220に当接しつつ結合される。ケース本体部211は、外形が円形状であり、信号送信装置10Aの一部を受容可能な略ドーム状を有する。ケース本体部211により形成される収容空間には、信号送信装置10Aが適切に位置決めされて収容されるように、リブや凹凸形状等の図示しない位置決め構造が設けられている。これにより、カバーケース200内で、信号送信装置10Aの位置や向きがずれることがないようにされている。
また、ケース本体部211は、開口部212を有し、内部に収容される信号送信装置10Aの第1の面S1又は第2の面S2が外部に露出する。つまり、例えば信号送信装置10Aの第1の面S1が第1の半体210側に配置される場合、第1の面S1側に設けられた第1の光発電部311の受光部312及び第1の温度センサ351の熱接点が外部に露出する。したがって、第1の光発電部311の受光部312に入射する太陽光等の外部光の入射量が減少しにくくなり、かつ、第1の温度センサ351の熱接点で感受される熱量が減少しにくくなっている。
張出部214は、ケース本体部211から径方向外側に張り出して形成されている。第1の半体210の張出部214には、張出部214の張出し方向に略直交する方向に延びるバンド部230が設けられている。バンド部230は、第1の耳標91の首部分96の幅に応じて適切な長さに設計されている。バンド部230の裏面側には、矩形の溝部232が形成されている。かかる溝部232のうち、バンド部230の先端方向のエッジの段差部231が、接続部240内で係止部に係止される係合部となる。
なお、本明細書において、「略直交する」とは、必ずしも直交していなくてもよく、誤差の範囲において直交していない状態も含む。
第1の半体210の張出部214の表面側において、バンド部230が延びる方向とは反対側の端部には、バンド部230が挿入される接続部240が設けられている。接続部240には、バンド部230の段差部231に係止される係止部としてのツメ部245が設けられており、接続部240に挿入されたバンド部230は、段差部231にツメ部245が係止されることにより結束され、カバーケース200が第1の耳標91から脱落しないようになっている。
第2の半体220は、ケース本体部221と、張出部228と突出部222とを有する。第2の半体220は、樹脂材料からなる一体成形品であってもよい。第2の半体220は、ケース本体部221及び張出部228の裏面側において第1の半体210と当接しつつ結合され、ケース本体部221の内部に信号送信装置10Aを収容する。第2の半体220のケース本体部221は、外形が円形状であり、信号送信装置10Aの一部を受容可能な略ドーム状を有する。ケース本体部221により形成される収容空間には、信号送信装置10Aが適切に位置決めされて収容されるように、リブや凹凸形状等の図示しない位置決め構造が設けられている。これにより、カバーケース200内で、信号送信装置10Aの位置や向きがずれることがないようにされている。
また、ケース本体部221は、開口部224を有し、内部に収容される信号送信装置10Aの第1の面S1又は第2の面S2が外部に露出する。つまり、例えば信号送信装置10Aの第2の面S2が第2の半体220側に配置される場合、第2の面S2側に設けられた第2の光発電部323の受光部324及び第2の温度センサ353の熱接点が外部に露出する。したがって、第2の光発電部323の受光部324に入射する太陽光等の外部光の入射量が減少しにくくなり、かつ、第2の温度センサ353の熱接点で感熱される熱量が減少しにくくなっている。
張出部228は、ケース本体部221から径方向外側に張り出して形成されている。第2の半体220の張出部228の表面側には、張出部228の張出し方向に略直交する方向に延在する突出部222が設けられている。かかる突出部222は、カバーケース200を第1の耳標91に取り付けたときのカバーケース200の姿勢を安定化させる機能を有する。
なお、信号送信装置10は、内部に備えられる錘337が張出部214,228の位置とは反対側に位置するようにカバーケース200内に収容されてもよい。これにより、張出部214,228を上方にしてカバーケース200が第1の耳標91に取り付けられ、錘337を下方にして信号送信装置10を装着させることができる。
(2−2−2.結合構造)
第1の半体210のケース本体部211のうち、第2の半体220に対向する側の外周部には、係合爪215が設けられている。また、第2の半体220のケース本体部221のうち、第1の半体210に対向する側の外周部には、係合部226が設けられている。第1の半体210の係合爪215が、第2の半体220の係合部226に係止されることによって、第1の半体210と第2の半体220とが結合される。図示したカバーケース200の例では、それぞれ4つの係合爪215及び係合部226が備えられているが、係合爪215及び係合部226の数は4つに限定されない。
図15は、第1の半体210と第2の半体220とを結合する様子を示す。まず、第1の半体210の係合爪215を、第2の半体220の係合部226に隣接する受容部225に挿入させて第1の半体210のケース本体部211の外周部と第2の半体220のケース本体部221の外周部とを当接させる(図15の左側のIV−IV断面図)。この状態から、第1の半体210及び第2の半体220を周方向に相対的に回転させることにより、係合爪215が、係合部226に係止されて、第1の半体210と第2の半体220とが結合される(図15の右図)。なお、図15においては、信号送信装置10Aの図示が省略されている。
(2−2−3.バンドの係止構造)
図16は、接続部240を、バンド部230の挿入方向に見た斜視図である。図17は、接続部240にバンド部230が挿入され、係止部としてのツメ部245が、係合部としてのバンド部230の溝部232の段差部231に係止された状態を示す断面図である。
接続部240は、開口部247と、開口部247内で張出部214の表面から立ち上がるツメ部245とを有する。開口部247は、略T字状を有する。かかるT字状の開口部247の底面部からツメ部245が立ち上げられている。T字状の開口部247の上面(第1のガイド面)241と、T字状の開口部247の両側の肩部の面(第2のガイド面)243との間の距離H1は、バンド部230の厚さL1に微小なクリアランスの幅を加算した大きさに設計されている。かかる開口部247の上面が第1のガイド面241を構成し、開口部247の両側の肩部の第1の面部243a及び第2の面部243bが第2のガイド面243を構成する。第1のガイド面241及び第2のガイド面243は、接続部240の延在方向、つまり、張出部214の表面に略平行になっている。バンド部230の姿勢は、第1のガイド面241及び第2のガイド面243により張出部214に平行に保持されている。
バンド部230に設けられた溝部232は、バンド部230の幅方向の両端側には存在しないため、第2のガイド面243を構成する第1の面部243a及び第2の面部243bの少なくとも一部には、バンド部230の溝部232が対向しない。このため、接続部240の開口部247に挿入されたバンド部230のうちの幅方向の両端部は、第1のガイド面241及び第2のガイド面243によってガイドされ、バンド部230は張出部214の表面に平行に保持される。
ツメ部245は、張出部214の表面から垂直に立ち上げられた後、バンド部230の挿入方向に向かって傾斜する形状となっている。ツメ部245の先端部分は、第2のガイド面243よりも第1のガイド面241側に突出し、開口部247の内方に位置する。例えば、ツメ部245の先端部分は、第1のガイド面241と第2のガイド面243との距離H1の3分の1〜2分の1の高さ分、第2のガイド面243よりも第1のガイド面241側に突出してもよい。
ツメ部245の先端面は、張出部214の表面に対して略垂直方向に延びている。ツメ部245の先端側の傾斜部分245aは、バンド部230の挿入時に撓む一方、バンド部230に設けられた溝部232が傾斜部分245aに対向する位置に来ると、撓みの反力により傾斜部分245aが当該溝部232内に入り込み、溝部232のエッジの段差部231に係止される。このとき、ツメ部245の先端部分のみがバンド部230に接しており、ツメ部245が下方に押されることがない。ツメ部245の先端面、及び、バンド部230の溝部232の段差部231は、ともに張出部214の表面に対して略垂直方向に延びている。また、バンド部230が、第1のガイド面241及び第2のガイド面243により張出部214の表面に平行に保持されている。このため、ツメ部245と段差部231とが比較的強固に係止されている。
さらに、ツメ部245の先端側の傾斜部分245aの長さは、適当に短く設計されており、ツメ部245の撓み量が比較的小さくされている。これにより、ツメ部245が溝部232のエッジの段差部231に係止された後、係止状態がより解除されにくくなっている。なお、溝部232の代わりに、スリット(長穴)が設けられてもよい。
比較のため、図18に、従来のタイラップの係止状態を示す。従来のタイラップの構成では、接続部440内でバンド部430が所定の姿勢で保持されないため、バンド部430は、ツメ部445の傾斜部分445aの方向に沿って配置される。このとき、従来のタイラップでは、ツメ部445が比較的長く設計され、また、バンド部430には、連続的に係合部としての段差442が複数設けられているために、段差442によってツメ部445が押されて下方に撓み、ツメ部445の先端とバンド部430の段差442との係止量が小さくなりやすい。このため、バンド部430に比較的弱い負荷(張力)がかかった場合に、バンド部430が外れやすくなっている。
このように、本実施形態に係る信号送信装置10Aのカバーケース200では、第1の耳標91に巻き付けられるバンド部230が接続部240から外れにくくなっており、振動や引っ掛け等によっても信号送信装置10Aが牛から脱落しにくくなっている。なお、本実施形態に係る信号送信装置10Aのカバーケース200では、接続部240のツメ部445が係止される段差部231は、第1の耳標91に巻き付けられるバンド部230の長さに応じて一つのみ設けられている。したがって、同じ耳標に対して同じ取付状態となることが保証され得る。
(2−2−4.姿勢安定化構造)
本実施形態に係る信号送信装置10Aには、振動センサ335が備えられ、第1の面S1及び第2の面S2に交差する方向の振動あるいは衝撃が検出される。このため、カバーケース200が第1の耳標91に対して偏当りするなど、カバーケース200の姿勢が安定しない場合には、振動の検出精度が低下するおそれがある。このため、第1の耳標91に当接する第2の半体220の張出部228には突出部222が設けられ、カバーケース200の姿勢が安定化され得る。
図19及び図20は、突出部222の有無によるカバーケース200の姿勢の違いを示す説明図である。図19及び図20は、それぞれ第1の耳標91に取り付けられたカバーケース200を側方から見た図である。図19に示すように、カバーケース200に突出部が設けられていない場合には、バンド部230を第1の耳標91に巻き付けたときに、バンド部230の巻き付け位置において第2の半体220の張出部228と第1の耳標91との間に空間が生じるために、張出部228と第1の耳標91との距離が変化しやすくなっている。このため、カバーケース200が揺れることによって、カバーケース200が前後左右あらゆる方向に揺れ動き、姿勢が安定しない。このため、振動の検出精度が低下しやすくなる。
これに対して、図20に示すように、カバーケース200に突出部222が設けられている場合、バンド部230を第1の耳標91に巻き付けたときに、バンド部230の巻き付け位置において突出部222が第1の耳標91に対して所定の長さ範囲で線接触又は面接触する。かかる突出部222は、張出部214と第1の耳標91との間のスペーサとして機能し、カバーケース200の姿勢が安定化する。突出部222の高さ位置(先端位置)は、例えば、ケース本体部221の高さ位置に一致させてもよい。したがって、第1の面S1及び第2の面S2に略直交する方向を基準方向とする振動の検出精度が向上する。
なお、本実施形態に係るカバーケース200に設けられた突出部222は、所定の長さの長尺の突出部222となっているが、突出部222の形状は種々変更することができる。例えば、突出部は、複数に分割されていてもよい。また、突出部は、直線状に設けられていなくてもよく、千鳥状に配置されていてもよい。
なお、本実施形態に係る信号送信装置10では、第1の面S1及び第2の面S2のそれぞれに光発電部の受光部及び温度センサの熱接点が設けられるため、カバーケース200内に収容される信号送信装置10の向きは特に限定されない。ただし、例えば第1の面S1にLED等の発光素子345が設けられている場合には、当該第1の面S1が装着対象とは反対側を向くように、信号送信装置10が装着対象に取り付けられてもよい。この場合、信号送信装置10は、第2の面S2が第2の半体220側を向くようにしてカバーケース200に収容され、第1の耳標91に取り付けられる。
[2−3.信号送信装置の機能構成]
次に、図21を参照して、本実施形態に係る信号送信装置10の機能構成について説明する。図21は、本実施形態に係る信号送信装置10の機能構成を示すブロック図である。図21に示すように、信号送信装置10は、発電部110と、振動センサ335と、電力制御部111と、蓄電部112と、通信制御部120と、第1の通信部121と、第2の通信部122と、非接触通信部130と、記憶部140と、タイマー部150と、情報付加部160と、センサ部170とを備える。
(2−3−1.発電部)
本実施形態に係る信号送信装置10において、発電部110は、上述した第1の光発電部311及び第2の光発電部323を含む。発電部110は、これ以外にも、熱電変換発電素子、酵素発電素子、電波発電素子、及び近傍電磁界発電素子等の各種発電素子のうちの1つ又は複数を含んでもよい。
例えば、熱電変換発電素子は、ゼーベック効果もしくはトムソン効果を用いた発電素子、熱電子発電素子、又は熱磁気発電素子を含み、熱又は温度差等を利用して発電する発電素子である。酵素発電素子は、例えば、有機物等に含まれる炭水化物(例えば、ブドウ糖など)を酵素で分解することで発電する発電素子である。電波発電素子は、例えば、Wi−Fi、又は地上デジタル波等の電波を利用して発電する発電素子である。近傍電磁界発電素子は、例えば、近傍界の電磁波を利用して発電する発電素子である。
発電部110が少なくとも第1の光発電部311及び第2の光発電部323を含むことにより、信号送信装置10は、電源を搭載せずとも信号を送信することができる。なお、発電部110が生成した電力は、後述する蓄電部112に蓄えられる。
(2−3−2.振動センサ)
振動センサ335は、信号送信装置10に生じた振動を検出する。本実施形態に係る信号送信装置10の振動センサ335は一例として圧電素子を用いて構成され、生じた振動に応じた電力を生成する。したがって、振動センサ335は、発電素子としても機能する。振動センサ335が生成した電力は、蓄電部112に蓄えられる。また、振動センサ335が生成した電力の一部は、振動の有無及び大きさを示す情報(振動情報)として、振動発電蓄電部114に蓄電される。振動発電蓄電部114は、通信用の電力を蓄電する蓄電部112よりも小さい容量の蓄電装置であってもよい。振動発電蓄電部114に蓄電された電力、つまり、振動発電蓄電部114の端子間電圧は、振動センサ335により検出された振動に応じて変化し、振動センサ335により検出される振動が大きいほど、あるいは、振動の回数が多いほど、電圧の値が大きくなる。振動発電蓄電部114の端子間電圧は、振動情報として送信される信号に追加され、信号が送信されるごとにリセットされ得る。
(2−3−3.電力制御部)
電力制御部111は、第1の通信部121及び第2の通信部122への電力の供給を制御する。電力制御部111は、回路基板331上に実装されたICにより実現される機能であってもよい。具体的には、電力制御部111は、発電部110及び振動センサ335にて生成された電力を蓄電部112に蓄えさせる。また、電力制御部111は、蓄電部112に蓄えられた電力が所定量に達した場合、蓄電部112に蓄えられた電力を第1の通信部121又は第2の通信部122へ供給する。信号送信装置10が、信号送信装置10Aとして機能する場合、信号送信装置10は、発電部110及び振動センサ335にて生成された電力の積算値が所定量に達した際に、第1の通信部121から信号を送信することができる。電力制御部111は、例えば、トランジスタ等のスイッチング素子、パワー制御IC(Integrated Circuit)、又はレギュレータ回路などの各種回路にて構成される集積回路であってもよい。
なお、信号送信装置10が信号中継装置10B又はマスタ中継装置10Cとして機能する場合、信号送信装置10は、第1の通信部121にて信号を受信した際に、受信した信号を、随時第2の通信部122から送信する。このとき、電力制御部111は、別途搭載された二次電池又は外部電源から供給された電力を第2の通信部122に供給してもよく、蓄電部112に蓄えられた電力を第2の通信部122に供給してもよい。
(2−3−4.蓄電部)
蓄電部112は、発電部110及び振動センサ335にて生成された電力を蓄える。蓄電部112に蓄えられた電力は、第1の通信部121及び第2の通信部122を動作させるために使用される。蓄電部112は、例えば、リチウムイオン二次電池等の各種二次電池、電気二重層キャパシタもしくはリチウムイオンキャパシタなどの各種キャパシタ、又はセラミックコンデンサ、フィルムコンデンサ、アルミ電解コンデンサもしくはタンタルコンデンサなどの各種コンデンサのいずれか1つ又は複数の組み合わせであってもよい。本実施形態に係る信号送信装置10において、回路基板135上に実装されたコンデンサが蓄電部112として機能する。
また、蓄電部112は、発電部110及び振動センサ335にて生成された電力を電気エネルギー以外の力学的エネルギー、熱エネルギー、又は光エネルギー等に変換して蓄えてもよい。このような場合、信号送信装置10は、電気エネルギーを他のエネルギーに変換するエネルギー変換機構を備え、蓄電部112として、蓄力装置、蓄熱装置、又は蓄光装置が用いられ得る。
(2−3−5.センサ部)
センサ部170は、信号送信装置10Aが装着された家畜の状態、又は家畜の周囲の環境の状態を測定する各種センサである。本実施形態に係る信号送信装置10Aでは、センサ部170は、上述した第1の温度センサ351及び第2の温度センサ353を含む。センサ部170の各種センサが測定した測定値の情報(センサ情報)は、第1の温度センサ351及び第2の温度センサ353により検出された情報(温度情報)を含み、第1の通信部121から信号を送信する際に、当該信号に追加される。これにより、管理システム1は、信号送信装置10Aからの信号によって、信号送信装置10Aが装着された家畜の位置だけでなく、家畜の状態又は家畜の周囲の状態も求めることができる。なお、振動センサ335により検出された振動情報もセンサ情報に含まれ得る。
センサ部170は、第1の温度センサ351及び第2の温度センサ353以外に、例えば、湿度センサ、気圧センサ、照度センサ、ガスセンサ、加速度センサ及びジャイロセンサなどの振動センサ、地磁気センサ、マイクロフォン並びに撮像装置などの周囲の環境の状態を測定する各種センサを含んでもよい。また、センサ部170は、心拍数センサ、血糖値センサ及び血圧センサなどの家畜の状態を測定する各種センサであってもよい。さらに、センサ部170は、上述した各種センサの複数種の組み合わせであってもよい。
(2−3−6.第1の通信部)
第1の通信部121は、通信回路及び第1のアンテナ328を含んで構成され、第1の通信方式で信号を送受信する。第1の通信部121の通信回路は、回路基板331上に実装されたICにより実現されてもよい。第1の通信部121は、例えば、Wi−Fi、ZigBee、Bluetooth、Bluetooth Low Energy、ANT、ANT+、EnOcean Alliance等の数百MHz〜数GHzの帯域(例えば、920MHzなど)の波長信号による通信、又は3GもしくはLTEなどの移動体通信を行う通信回路及びアンテナであってもよい。本実施形態に係る信号送信装置10において、第1の通信部121は、Bluetooth Low Energyの通信回路及びアンテナを含んで構成されている。
なお、第1の通信方式は、通信可能距離が比較的短い(例えば、後述する第2の通信方式よりも通信可能距離が短い)通信方式であってもよい。本実施形態に係る管理システム1では、第1の通信部121が送信した信号を受信した信号中継装置10Bの位置を用いて、信号送信装置10A及び信号送信装置10Aを装着した装着対象の位置を把握している。そのため、第1の通信部121が行う第1の通信方式の通信可能距離が比較的短い場合、より高い分解能にて信号送信装置10A及び装着対象の位置を把握することができる。
(2−3−7.第2の通信部)
第2の通信部122は、通信回路及び第2のアンテナ329を含んで構成され、第2の通信方式で信号を送受信する。第2の通信部122の通信回路は、回路基板331上に実装されたICにより実現されてもよい。第2の通信部122は、例えば、Wi−Fi、ZigBee、Bluetooth、Bluetooth Low Energy、ANT、ANT+、EnOcean Alliance等の数百MHz〜数GHzの帯域(例えば、920MHzなど)の波長信号による通信、又は3GもしくはLTEなどの移動体通信を行う通信回路及びアンテナであってもよい。本実施形態に係る信号送信装置10において、第2の通信部122は、920MHzの波長信号を用いる通信方式のための通信回路及び第2のアンテナ329を含んで構成されている。
第2の通信部122を構成する通信回路及び第2のアンテナ329は、第1の通信部121を構成する通信回路及び第1のアンテナ328と異なっていてもよいが、同じであってもよい。例えば、第2の通信部122を構成する通信回路は、第1の通信部121を構成する通信回路と共通のIC又は電子部品であってもよい。また、第2の通信部122を構成するアンテナは、第1の通信部121を構成するアンテナと共通のマルチバンドアンテナであってもよい。また、第2の通信部122が行う第2の通信方式の通信方式又は周波数が、第1の通信方式と異なる場合、第2の通信部122は、送信した信号が第1の通信部121が送信した信号と混線することを防止することができる。
また、第2の通信部122が行う第2の通信方式は、第1の通信方式よりも通信可能距離が長くてもよい。第2の通信方式の通信可能距離が第1の通信方式よりも長い場合、信号送信装置10は、信号中継装置10Bとして、より効率的に信号送信装置10Aから送信される信号をマスタ中継装置10Cに中継することができる。
(2−3−8.通信制御部)
通信制御部120は、記憶部140に記憶された通信制御情報に基づいて、第1の通信部121及び第2の通信部122による信号の送受信を制御する。通信制御部120は、例えば、回路基板331上に実装されたMPU(Micro Processing Unit)又はCPU(Central Processing Unit)などの演算処理装置と、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)などのメモリとから構成されてもよい。
具体的には、通信制御部120は、信号送信装置10が信号送信装置10Aとして機能する場合、蓄電部112に蓄えられた所定量の電力を用いて、信号送信装置10の識別情報、温度情報及び振動情報を含む信号を送信するように第1の通信部121を制御する。すなわち、通信制御部120は、蓄電部112に蓄えられた電力が所定量に達した場合、記憶部140から通信制御情報を読み出し、読み出した通信制御情報に基づいて、種々の情報を含む信号を送信するように第1の通信部121を制御する。
なお、蓄電部112に蓄えられた電力は、第1の通信部121が信号を送信することで一旦消費されるが、発電部110及び振動センサ335の発電によって、時間経過に伴い再び蓄えられる。そのため、通信制御部120は、蓄電部112に蓄えられた電力が所定量に達するごとに信号を送信するように第1の通信部121を制御してもよい。
また、通信制御部120は、信号送信装置10が信号中継装置10B又はマスタ中継装置10Cとして機能する場合、他の信号送信装置10の第1の通信部121から送信された信号を受信するように第1の通信部121を制御する。
また、通信制御部120は、信号送信装置10が信号中継装置10B又はマスタ中継装置10Cとして機能する場合、他の信号送信装置10(すなわち、信号中継装置10B)の第2の通信部122から送信された信号を受信するように第2の通信部122を制御する。また、通信制御部120は、第1の通信部121にて受信した信号送信装置10(すなわち、信号送信装置10A)からの信号を、次の信号中継装置10B又はマスタ中継装置10Cに送信するように第2の通信部122を制御する。さらに、通信制御部120は、第2の通信部122にて受信した信号送信装置10(すなわち、信号中継装置10B)からの信号のうち、信号に含まれる識別情報が自身の識別情報と一致した信号のみを次の信号中継装置10B又はマスタ中継装置10Cに送信するように第2の通信部122を制御する。なお、通信制御部120は、信号送信装置10が信号送信装置10Aとして機能する場合、第2の通信部122による送受信を行わないように制御する。
(2−3−9.タイマー部)
信号送信装置10は、タイマー部150を備えてもよい。タイマー部150は、例えばアナログ式又はデジタル式のタイムカウンタであり、時間を計測する。かかるタイマー部150は、例えば、第1の通信部121による信号送信間隔の調整に用いられてもよい。例えば、信号送信装置10が信号送信装置10Aとして機能する場合、通信制御部120は、タイマー部150が計測した時間に基づいて、第1の通信部121の信号送信間隔を調整してもよい。
例えば、発電部110による発電が活発である場合、蓄電部112に蓄えられた電力が短時間(例えば、1秒未満)で所定量に達してしまう可能性がある。このような場合、第1の通信部121から頻繁に信号を送信することは、管理システム1の各装置の処理負荷を増大させ、管理システム1の処理能力を低下させる可能性がある。そのため、通信制御部120は、第1の通信部121が信号を送信する間隔に閾値を設け、第1の通信部121が信号を送信してから閾値以上の時間が経過した場合に、第1の通信部121が信号を送信することを許可する。第1の通信部121が信号を送信する間隔の閾値は、適宜、設定可能であるが、例えば、10秒、20秒又は30秒程度であってもよい。上記の閾値は、例えば、記憶部140に記憶された通信制御情報に設定されていてもよい。
例えば、タイマー部150は、第1の通信部121が信号を送信するたびに積算値がリセットされるタイムカウンタであり、第1の通信部121が信号を送信してから経過した時間を計測する。なお、信号送信装置10が発電部110及び振動センサ335にて生成された電力のみで動作している場合、信号送信装置10は、第1の通信部121が信号を送信する時に通電状態となり、信号送信後は、非通電状態となる。そのため、タイマー部150は、非通電状態でも時間経過を計測することが可能なアナログ式のタイマーであってもよい。アナログ式のタイマーは、例えば、蓄電部112に蓄積された電力が所定量を超えて第1の通信部121が信号を送信し始めた後、蓄電部112に蓄積された電力が所定の閾値を下回るまでは第1の通信部121による信号の送信を禁止するタイマーであってもよい。
(2−3−10.情報付加部)
情報付加部160は、第1の通信部121又は第2の通信部122が受信した信号に情報を付加する。具体的には、信号送信装置10が信号中継装置10Bとして機能する場合、情報付加部160は、第1の通信部121が受信した信号に、信号を受信した信号送信装置10(すなわち、信号中継装置10B)の識別情報を付加する。これにより、情報処理装置30では、信号送信装置10Aの第1の通信部121が送信した信号を受信した信号送信装置10(すなわち、信号中継装置10B)を特定することができる。信号中継装置10Bとして機能する信号送信装置10は、所定の位置に固定されて設置されており、位置が分かっているため、情報処理装置30は、信号中継装置10Bの位置から信号送信装置10Aの位置を把握することができる。一方、信号送信装置10が信号送信装置10Aとして機能する場合、情報付加部160の機能は省略され得る。
なお、情報付加部160は、例えば、MPU又はCPUなどの演算処理装置と、ROM及びRAMなどのメモリとから構成されてもよい。
また、情報付加部160は、他の信号送信装置10の第1の通信部121が送信した信号に、受信した信号の電波強度に関する情報をさらに付加してもよい。これにより、信号を送信した信号送信装置10Aと、信号を受信した信号中継装置10Bとの距離を信号の電波強度から推定することができるため、信号送信装置10Aの位置をより正確に把握することができる。なお、受信した信号の電波強度に関する情報は、例えば、「強い」、「普通」、及び「弱い」の三段階としてもよい。
また、情報付加部160は、第1の通信部121が受信した信号に、次の受信先となる信号送信装置10(すなわち、信号中継装置10B)の識別情報を付加してもよい。例えば、信号送信装置10Aから送信された信号が、複数の信号中継装置10Bを中継されてマスタ中継装置10Cに送信される場合、信号中継装置10Bの各々での信号の送信経路を特定し、混線が生じないようにしてもよい。そこで、情報付加部160は、信号の次の受信先となる信号送信装置10(すなわち、2番目の信号中継装置10B)の識別情報を信号に付加することにより、信号の送信経路を特定することができる。これにより、管理システム1では、信号送信装置10Aから送信された信号を複数の信号中継装置10Bにて中継してマスタ中継装置10Cに送信することが可能となるため、より広い領域における信号送信装置10Aの位置を把握することが可能となる。
さらに、信号送信装置10が2番目以降の信号中継装置10Bとして機能する場合、情報付加部160は、受信した信号に含まれる次の受信先となる信号送信装置10の識別情報を更新してもよい。これにより、情報付加部160は、次の受信先となる信号中継装置10Bを指定することができるため、信号の中継を繰り返すことで、信号をより長い距離で中継し、マスタ中継装置10Cに送信することができる。
(2−3−11.非接触通信部)
非接触通信部130は、非接触通信を用いて通信制御情報を受信し、記憶部140に通信制御情報を書き込み、あるいは、記憶部140に記憶された通信制御情報を書き換える。なお、通信制御情報とは、通信制御部120が第1の通信部121及び第2の通信部122の送受信を制御する際に用いる情報である。非接触通信部130は、例えば、RFIDに用いられる通信方式、又はNFCを用いて外部と通信し、通信制御情報を受信してもよい。このような場合、非接触通信部130は、例えば、RFIDに用いられる通信方式又はNFCに対応する非接触通信アンテナ315及び通信回路を含んで構成される。通信回路は、回路基板331上に実装されたICにより実現されてもよい。
具体的には、非接触通信部130は、非接触通信にて通信制御情報を受信し、さらに受信した搬送波にて供給された電力を記憶部140に通電することで、記憶部140に記憶された通信制御情報を書き換える。非接触通信部130によれば、信号送信装置10は、筐体にスイッチ、接点又は端子などを設けなくとも、内蔵された記憶部140に記憶された通信制御情報、及び信号送信装置10の制御プログラム等を書き換えることが可能である。
(2−3−12.記憶部)
記憶部140は、信号送信装置10の信号の送受信を制御する通信制御情報を記憶する。具体的には、記憶部140は、通信制御情報として、信号送信装置10に固有の識別情報、信号送信装置10による信号の送受信の可否を制御する情報、及び信号送信装置10の各種設定に関する情報などを記憶してもよい。なお、記憶部140は、不揮発性メモリで構成される。不揮発性メモリとしては、例えば、フラッシュメモリ、FeRAM(Ferroelectric Random Access Memory)、MRAM(Magnetic Random Access Memory)、又はPCRAM(Phase Change Random Access Memory)などを用いることができる。
なお、記憶部140では、発電部110にて発電された電力、及び非接触通信部130にて外部から伝送された電力が記憶部140に通電されることで、記憶された情報の読出動作又は書換動作が行われる。具体的には、発電部110にて発電され、蓄電部112に蓄えられた電力が記憶部140に通電されることで、記憶部140に記憶された通信制御情報が読み出される。読み出された通信制御情報は、通信制御部120にて第1の通信部121及び第2の通信部122の制御に用いられる。また、非接触通信部130が受信した搬送波にて伝送された電力が記憶部140に通電されることで、記憶部140に記憶された通信制御情報は、非接触通信部130にて受信した書換情報で書き換えられる。
例えば、記憶部140は、図22に示すような各項目の情報を記憶していてもよい。図22は、記憶部140に記憶される情報の一例を示す説明図である。
図22に示すように、例えば、記憶部140は、信号送信装置10のハードウェアのバージョン情報を記憶していてもよく、信号送信装置10のソフトウェア(すなわち、ファームウェア)のバージョン情報を記憶していてもよい。また、記憶部140は、信号送信装置10の固有の識別情報を記憶していてもよい。また、記憶部140は、信号送信装置10が信号の受信処理を行うか否かを示す受信制御情報を「0」又は「1」と記憶していてもよく、信号送信装置10が信号の送信処理を行うか否かを示す送信制御情報を「0」又は「1」と記憶していてもよい。なお、これらの制御情報が通信制御情報に相当し、「0」は機能がオフであることを表し、「1」は機能がオンであることを表す。
なお、受信制御情報及び送信制御情報は、上記以外の形式で記憶部140に記憶されていてもよい。例えば、受信制御情報は、受信処理を行う対象を示す情報であり、「第1の通信部121のみで行う」、「第2の通信部122のみで行う」、「第1の通信部121及び第2の通信部122の両方で行う」、又は「第1の通信部121及び第2の通信部122の両方で行わない」のいずれかを示す情報であってもよい。また、送信制御情報は、送信処理を行う対象を示す情報であり、「第1の通信部121のみで行う」、「第2の通信部122のみで行う」、「第1の通信部121及び第2の通信部122の両方で行う」、又は「第1の通信部121及び第2の通信部122の両方で行わない」のいずれかを示す情報であってもよい。
さらに、記憶部140は、信号送信装置10が信号中継装置10Bとして機能する場合に用いられる宛先情報を記憶していてもよい。宛先情報とは、信号中継装置10Bから送信される信号がいずれの信号中継装置10Bを次の受信先としているのかを表す情報であり、具体的には、受信先となる信号中継装置10Bの識別情報を含む。宛先情報に含まれる識別情報と一致する識別情報を有する信号中継装置10B又はマスタ中継装置10Cは、受信した第2の通信方式による信号を次の宛先となる信号中継装置10B又はネットワーク接続装置20に送信する。
[2−4.信号送信装置の動作]
続いて、図23〜図28を参照して、本実施形態に係る信号送信装置10の動作について説明する。
(2−4−1.信号送信装置の基本動作)
まず、図23及び図24を参照して、信号送信装置10の基本的な動作について説明する。図23は、信号送信装置10の基本的な動作の一例を説明するフローチャート図である。また、図24は、信号送信装置10Aが送信する信号に含まれる情報の一例を示した説明図である。
図23に示すように、まず、蓄電部112に蓄えられた電力又は外部電源からの電力にて信号送信装置10が起動する。具体的には、電力制御部111は、蓄電部112に蓄えられた電力を通信制御部120及び記憶部140に供給する。その後、通信制御部120は、供給された電力を用いて、記憶部140から通信制御情報を読み込む(S101)。なお、電力制御部111は、通信制御部120を経由して記憶部140に電力を供給してもよい。次に、通信制御部120は、読み込んだ通信制御情報に基づいて、第1の通信部121及び第2の通信部122のそれぞれの受信機能がONになっているか否かを判断する(S103)。第1の通信部121又は第2の通信部122の少なくともいずれかの受信機能がONである場合(S103/Yes)、通信制御部120は、第1の通信部121又は第2の通信部122を受信待ち状態に移行させ、受信処理(S200)を行う。このとき、信号送信装置10は、信号中継装置10B又はマスタ中継装置10Cとして機能することになる。
一方、第1の通信部121及び第2の通信部122の受信機能がOFFである場合(S103/No)、通信制御部120は、読み込んだ通信制御情報に基づいて、第1の通信部121の送信機能がONであるか否かを判断する(S105)。第1の通信部121の送信機能がONである場合(S103/Yes)、通信制御部120は、タイマー部150が計測した時間が最短送信時間として設定された閾値以上となっているか否かを判断する(S107)。最短送信時間以上の時間が経過している場合(S107/Yes)、通信制御部120は、センサ部170からの各種測定情報を読み込むとともに振動発電蓄電部114の端子間電圧Vを読み込む(S109)。次いで、通信制御部120は、読み込んだ各種情報と、信号送信装置10の識別情報とを含む信号を送信するように第1の通信部121を制御する(S111)。
なお、第1の通信部121の送信機能がONであり、かつ、第2の通信部122の送信機能がOFFである場合、ステップS103では肯定判定される(S103/Yes)。この場合、信号送信装置10は、信号送信装置10Aとして機能し、上述した動作を実行する。また、第1の通信部121の送信機能がONであり、かつ、第2の通信部122の送信機能がONである場合、ステップS103では肯定判定される(S103/Yes)。この場合、信号送信装置10は、信号送信装置10A及び信号中継装置10Bとして機能し、上述した動作及び図25に示す後述する動作を実行する。また、第1の通信部121の送信機能がOFFであり、かつ、第2の通信部122の送信機能がONである場合、ステップS103では否定判定される(S103/No)。この場合、信号送信装置10は、信号中継装置10B又はマスタ中継装置10Cとして機能し、図25又は図27に示す後述する動作を実行する。さらに、第1の通信部121の送信機能がOFFであり、かつ、第2の通信部122の送信機能がOFFである場合、ステップS103では否定判定される(S103/No)。この場合、信号送信装置10は、機能が停止した状態であり、通信制御部120は、動作を終了する。
ここで、信号送信装置10Aとして機能する信号送信装置10がS111にて送信する信号に含まれる情報の一例を図24に示す。図24に示すように、信号送信装置10Aが送信する信号には、例えば、どのような情報が信号に含まれているかを示す信号のデータフォーマット情報、信号を送信した信号送信装置10を特定する識別情報、及びセンサ部170にて測定された各種測定情報が含まれてもよい。各種の測定情報は、第1の温度センサ351により検出された第1の温度T1の情報、第2の温度センサ353により検出された第2の温度T2の情報及び振動センサ335により検出された振動情報を含む。信号送信装置10Aが温度センサ以外のセンサを備える場合、当該センサにより検出される測定情報も、信号送信装置10Aが送信する信号に含まれ得る。
その後、通信制御部120は、タイマー部150のカウンタをリセットし、信号を送信してからの時間計測を開始させる(S113)。このとき、信号送信装置10は、信号送信装置10Aとして機能している。なお、第1の通信部121の送信機能がOFFである場合(S105/No)、又は前回の信号の送信から最短送信時間以上の時間が経過していない場合(S107/No)、通信制御部120は、動作を終了し、第1の通信部121からの信号の送信を行わない。
(2−4−2.信号中継装置の動作)
続いて、図25及び図26を参照して、信号送信装置10が信号中継装置10Bとして機能する場合の動作の一例について説明する。図25は、信号送信装置10が信号中継装置10Bとして機能する場合の動作の一例を説明するフローチャート図である。また、図26は、信号中継装置10Bが送信する信号に含まれる情報の一例を示した説明図である。なお、信号送信装置10が信号中継装置10Bとして機能する場合の動作は、図23のS200で示した受信処理の動作に該当する。
図25に示すように、受信処理(S200)では、まず、通信制御部120は、信号受信まで第1の通信部121及び第2の通信部122を受信待ち状態で待機させる(S201)。次に、通信制御部120は、第1の通信部121にて、他の信号送信装置10からの信号を受信したか否かを判断する(S203)。第1の通信部121にて信号が受信された場合(S203/Yes)、通信制御部120は、情報付加部160を制御して信号に情報を付加させ(S205)、その後、通信制御部120は、情報が付加された信号を送信するように第2の通信部122を制御する(S213)。
ここで、情報付加部160が付加する情報とは、例えば、信号を受信した信号送信装置10の識別情報、受信した信号の電波強度に関する情報、及び次の受信先となる信号送信装置10の識別情報などである。また、情報付加部160は、信号を受信した時刻に関する情報、及び受信した信号の通信方式に関する情報などを付加してもよい。
一方、第1の通信部121にて信号が受信されない場合(S203/No)、通信制御部120は、第2の通信部122にて、他の信号送信装置10からの信号を受信したか否かを判断する(S207)。第2の通信部122にて信号が受信された場合(S207/Yes)、通信制御部120は、受信した信号の受信先である信号送信装置10の識別情報と、自身の識別情報とが一致するか否かを判断する(S209)。受信先である信号送信装置10の識別情報と、自身の識別情報とが一致した場合(S209/Yes)、通信制御部120は、情報付加部160を制御して信号の次の受信先となる信号送信装置10の識別情報を更新させ(S211)、情報が更新された信号を送信するように第2の通信部122を制御する(S213)。
ここで、信号中継装置10Bとして機能する信号送信装置10がS213にて送信する信号に含まれる情報の一例を図26に示す。図26に示すように、信号中継装置10Bが送信する信号には、例えば、図24と同様に、どのような情報が信号に含まれているかを示す信号のデータフォーマット情報、受信信号を送信した信号送信装置10を特定する識別情報、及びセンサ部にて測定された各種測定情報が含まれてもよい。各種の測定情報は、第1の温度センサ351により検出された第1の温度T1の情報、第2の温度センサ353により検出された第2の温度T2の情報及び振動センサ335により検出された振動の情報を含む。また、信号中継装置10Bが送信する信号には、例えば、次の受信先の信号送信装置を特定する識別情報、信号を受信した信号送信装置10を特定する識別情報、信号を受信した時刻を示す情報、及び受信した信号の電波強度を示す情報が含まれていてもよい。これらは、信号中継装置10Bが信号に付加した情報である。
その後、信号送信装置10は、信号の受信待ち状態(S201)に戻る。これにより、信号送信装置10は、信号中継装置10Bとして機能することができる。なお、第2の通信部122にて信号を受信していない場合(S207/No)、又は受信先である信号送信装置10の識別情報と、自身の識別情報とが異なる場合(S209/No)、信号送信装置10は、一旦動作を終了し、信号の受信待ち状態(S201)に戻る。
(2−4−3.マスタ中継装置の動作)
次に、図27及び図28を参照して、信号送信装置10がマスタ中継装置10Cとして機能する場合の動作の一例について説明する。図27は、信号送信装置10がマスタ中継装置10Cとして機能する場合の動作の一例を説明するフローチャート図である。また、図28は、マスタ中継装置10Cからネットワーク接続装置20に送信する信号に含まれる情報の一例を示した説明図である。なお、信号送信装置10がマスタ中継装置10Cとして機能する場合の動作は、図24のS200で示した受信処理の動作に該当する。
図27に示すように、受信処理(S200)では、まず、通信制御部120は、信号受信まで第2の通信部122を受信待ち状態で待機させる(S221)。次に、通信制御部120は、第2の通信部122にて、他の信号送信装置10からの信号を受信したか否かを判断する(S223)。第2の通信部122にて信号が受信された場合(S223/Yes)、通信制御部120は、情報付加部160を制御して信号に含まれる情報を加工させる(S225)。
ここで、S225において、情報付加部160は、受信した信号から、次の受信先の信号送信装置を特定する識別情報を削除する。次の受信先の信号送信装置を特定する識別情報は、信号の中継を行うための情報であり、信号送信装置10Aの管理には用いられないため、当該情報を削除することで信号の情報量を削減することができる。
次いで、通信制御部120は、通信網40に接続するネットワーク接続装置20に加工後の信号を送信するように第1の通信部121又は第2の通信部122を制御する(S227)。ここで、マスタ中継装置10Cとして機能する信号送信装置10がS227にて送信する信号に含まれる情報の一例を図28に示す。図28に示すように、マスタ中継装置10Cが送信する信号には、例えば、図26と同様に、どのような情報が信号に含まれているかを示す信号のデータフォーマット情報、信号を送信した信号送信装置を特定する識別情報、及びセンサ部にて測定された各種測定情報が含まれてもよい。かかる測定情報には、少なくとも第1の温度T1の情報、第2の温度T2の情報、及び振動情報が含まれ得る。
また、マスタ中継装置10Cが送信する信号には、例えば、図26と同様に、信号を受信した信号送信装置10を特定する識別情報、信号を受信した時刻を示す情報、及び受信した信号の電波強度を示す情報が含まれていてもよい。なお、次の受信先の信号送信装置を特定する識別情報は、S225にて削除されているため、マスタ中継装置10Cが送信する信号には含まれていない。
その後、信号送信装置10は、信号の受信待ち状態(S221)に戻る。なお、第2の通信部122にて信号が受信されない場合(S223/No)、信号送信装置10は、一旦動作を終了し、信号の受信待ち状態(S221)に戻る。これにより、信号送信装置10は、マスタ中継装置10Cとして機能することができる。
<3.情報処理装置>
次に、信号送信装置10から送信された信号を、通信網40を介して受信し、信号送信装置10Aが装着された対象の状態を求める情報処理装置30について説明する。情報処理装置30は、例えば情報処理サーバとすることができるが、この例に限られない。情報処理装置30は、タブレット端末等の情報端末であってもよい。
[3−1.情報処理装置の機能構成]
まず、図29を参照して、本実施形態にかかる管理システム1の情報処理装置30の機能構成について説明する。図29は、管理システム1の機能構成を示すブロック図である。図29に示すように、情報処理装置30は、通信部31と、制御部38と、記憶部36とを備える。制御部38は、振動発電電力積算部32と、温度差算出部33と、状態判定部34と、基準活動量設定部35と、送信制御部37とを含む。制御部38は、例えば、CPUなどの演算処理装置と、ROMやRAM等の記憶素子とを備える。かかる演算処理装置により、記憶素子に記憶されたプログラムを実行することにより、各部の機能が実現されてもよい。
(3−1−1.記憶部)
記憶部36は、通信部31を介して受信された情報や、他の各部による演算に利用されるパラメータあるいは演算結果等の各種の情報を記憶する。記憶部36は、ROM、RAM、ストレージ装置、及びリムーバブル記録媒体のうちの少なくとも一つを含んでいてもよい。また、記憶媒体は、情報処理装置30と通信網40を介して接続されたストレージサーバであってもよい。
(3−1−2.通信部)
通信部31は、通信網40を介して信号送信装置10A、信号中継装置10B及びマスタ中継装置10Cから送信された信号を受け取り、当該信号に含まれる情報を記憶部36に記憶させる。通信部31は、通信回路と、有線又は無線の適宜の通信手段とを含み、通信網40に接続され得る。記憶される情報としては、例えば、信号を送信した信号送信装置10を特定する識別情報、第1の温度センサ351、第2の温度センサ353及び振動センサ335で検出された第1の温度T1の情報、第2の温度T2の情報及び振動情報、信号を受信した時刻を示す情報等が含まれ得る。振動情報は、例えば振動発電電力の一部が蓄電される振動発電蓄電部114の端子間電圧Vの値であってもよい。信号送信装置10Aが温度センサ以外のセンサを備える場合、通信部31が受信する信号には、当該センサにより検出される測定情報も含まれ得る。
(3−1−3.送信制御部)
送信制御部37は、例えば、通信部31により、通信網40を介して、牧場主3A又は獣医3B等のユーザが管理する情報端末60,70における通知を制御するための通知情報を出力させる。例えば、送信制御部37は、受信信号に基づいて得られる家畜の状態の情報をユーザが管理する情報端末60,70へ通知させるための通知情報を送信させてもよい。また、送信制御部37は、ユーザが管理する情報端末60,70からのアクセスに応じて、家畜の状態情報を情報端末60,70へ通知情報を送信させてもよい。さらに、送信制御部37は、一方のユーザの情報端末から他方のユーザの情報端末への通知要求を受け取り、他方のユーザの情報端末に通知を制御するための通知情報を送信させてもよい。通知は、画像表示、音声出力又は光源の点灯等、種々の方法であり得る。通知を受けた牧場主3A又は獣医3B等のユーザは、これにより、それぞれの家畜の状態を把握することができる。
(3−1−4.振動発電電力積算部)
振動発電電力積算部32は、記憶部36に記憶されている振動情報に基づいて、家畜の活動量の情報(活動情報)を求める。本実施形態では、活動情報として、振動による発電電力の積算値を求める。例えば、振動発電電力積算部32は、あらかじめ設定される所定の単位時間に振動センサ335により生成されて振動発電蓄電部114に蓄電された振動発電電力の端子間電圧Vの積算値を求めてもよい。例えば、太陽が照射し得る時間帯には、第1の光発電部311及び第2の光発電部323により発電される電力量が大きく、信号送信装置10Aからは適宜の頻度で信号が送信されるため、家畜の活動量に相関する振動情報は逐次情報処理装置30に送信され得る。一方、太陽が照射しない時間帯には、第1の光発電部311及び第2の光発電部323により発電される電力量が小さく、信号送信装置10Aからの信号の送信間隔が長くなって、情報処理装置30は振動情報を正確に把握できない場合がある。
このため、振動発電電力積算部32は、太陽が照射し得る昼間の時間帯と光がほぼ照射されない夜間の時間帯を区別できるように算出処理を行う。例えば、振動発電電力積算部32は、8時から15時までを単位時間として、毎日この単位時間に送信された信号に含まれる振動情報(端子間電圧V)を積算してもよい。あるいは、振動発電電力積算部32は、8時から14時までの時間を2時間ごとに区切り、8時から10時、10時から12時、12時から14時のそれぞれの期間を単位時間として、送信された信号に含まれる振動情報(端子間電圧V)を積算してもよい。算出された電圧積算値∫Vは、記憶部36に出力されて記憶される。
(3−1−5.温度差算出部)
温度差算出部33は、記憶部36に記憶されている第1の温度T1の情報及び第2の温度T2の情報に基づいて、家畜の代謝情報を求める。本実施形態では、代謝情報として温度差ΔTを求める。温度差算出部33は、信号送信装置10Aから送信された各信号に含まれる第1の温度T1と第2の温度T2との温度差ΔTを求めて、記憶部36に出力し記憶させる。家畜が健康な状態であるほど代謝が激しく、温度差ΔTは大きくなる。受信された信号のそれぞれに含まれる第1の温度T1と第2の温度T2との温度差ΔTが個別に記憶部36に記憶されていてもよく、例えば日単位で温度差ΔTを積算した積算値∫ΔTが記憶部36に記憶されていてもよい。
なお、本実施形態に係る信号送信装置10は、第1の面S1及び第2の面S2それぞれに光発電部の受光部及び温度センサの熱接点が設けられていることから、信号送信装置10を家畜に装着する際に、第1の面S1又は第2の面S2のどちらが家畜側に向けられてもよい。したがって、温度差算出部33は、第1の温度T1と第2の温度T2との温度差ΔTの絶対値を求め、記憶部36に記憶させてもよい。
(3−1−6.状態判定部)
状態判定部34は、記憶部36に記憶された電圧積算値∫V、及び、温度差ΔTの情報に基づいて、家畜の状態を判定する。例えば、振動情報に基づいて得られる電圧積算値∫Vは家畜の活動量に相関し、家畜の活動量は発情状態に相関する。また、温度情報に基づいて得られる温度差ΔTは家畜の代謝に相関し、代謝は分娩状態に相関する。このため、状態判定部34では、振動情報に基づいて得られる電圧積算値∫Vと、温度情報に基づいて得られる温度差ΔTの情報に基づいて、家畜の状態を判定する。状態判定部34は、判定した家畜の状態の情報を出力する処理を行う。例えば、状態判定部34は、家畜の状態情報を記憶部36に出力し記録する処理を行う。また、かかる家畜の状態の情報は、情報端末60,70に対して、信号送信装置10Aの識別番号又は家畜の識別番号とともに通知情報として送信され得る。かかる通知情報は、牧場主3A又は獣医3Bの情報端末60,70からのアクセスに応じて提供されてもよい。これにより、牧場主3A又は獣医3Bは、それぞれの家畜の生体情報を把握し、診断を要する家畜の有無の判断等に活用することができる。
図30は、乳牛の体表面側で検出される第1の温度T1と、体表面側とは反対側に向けられて検出される第2の温度T2との温度差ΔTの推移を示している。温度差ΔTに置き換えられて表示されている乳牛の代謝量は、分娩の3日前から低カルシウム血症により代謝が減少し、その後、代謝が衰弱し続け、死亡日には温度差ΔTがゼロになっている。したがって、第1の温度T1と第2の温度T2との温度差ΔTを乳牛の代謝量とみなすことが妥当であることが分かる。
[3−2.情報処理装置のハードウェア構成]
次に、図31を参照して、本実施形態に係る情報処理装置30のハードウェア構成について説明する。図31は、本実施形態に係る情報処理装置30のハードウェア構成の一例を示したブロック図である。なお、本実施形態に係る情報処理装置30による情報処理は、ソフトウェアとハードウェアとの協働によって実現される。
図31に示すように、情報処理装置30は、CPU951と、ROM953と、RAM955と、ブリッジ961と、内部バス957,959と、インタフェース963と、入力装置965と、出力装置967と、ストレージ装置969と、ドライブ971と、接続ポート973と、通信装置975と、を備える。
CPU951は、演算処理装置及び制御装置として機能し、ROM953等に記憶された各種プログラムに従って、情報処理装置30の動作全般を制御する。ROM953は、CPU951が使用するプログラム、演算パラメータを記憶し、RAM955は、CPU951の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を一時記憶する。例えば、CPU951は、制御部38の機能を実行してもよい。
これらCPU951、ROM953及びRAM955は、ブリッジ961、内部バス957,959等により相互に接続されている。また、CPU951、ROM953およびRAM955は、インタフェース963を介して入力装置965、出力装置967、ストレージ装置969、ドライブ971、接続ポート973及び通信装置975とも接続されている。
入力装置965は、タッチパネル、キーボード、マウス、ボタン、マイクロフォン、スイッチおよびレバーなどの情報が入力される入力装置を含む。また、入力装置965は、入力された情報に基づいて入力信号を生成し、CPU951に出力するための入力制御回路なども含む。
出力装置967は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)表示装置、液晶表示装置、有機EL(Organic Electro Luminescence)表示装置などの表示装置を含む。さらに、出力装置967は、スピーカ及びヘッドホンなどの音声出力装置を含んでもよい。
ストレージ装置969は、情報処理装置30のデータ格納用の記憶装置である。ストレージ装置969は、記憶媒体、記憶媒体にデータを記憶する記憶装置、記憶媒体からデータを読み出す読み出し装置、及び記憶されたデータを削除する削除装置を含んでもよい。ストレージ装置969は、記憶部36の機能を実行してもよい。
ドライブ971は、記憶媒体用リードライタであり、情報処理装置30に内蔵、又は外付けされる。例えば、ドライブ971は、装着されている磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、又は半導体メモリ等のリムーバブル記憶媒体に記憶されている情報を読み出し、RAM353に出力することができる。また、ドライブ971は、リムーバブル記憶媒体に情報を書き込むことも可能である。
接続ポート973は、例えば、USB(Universal Serial Bus)ポート、イーサネット(登録商標)ポート、IEEE802.11規格ポート、及び光オーディオ端子等のような外部接続機器を接続するための接続ポートで構成された接続インタフェースである。
通信装置975は、例えば、通信網40に接続するための通信デバイス等で構成された通信インタフェースである。また、通信装置975は、有線又は無線LAN対応通信装置であっても、有線によるケーブル通信を行うケーブル通信装置であってもよい。通信装置975は、通信部31の機能を実行してもよい。
また、情報処理装置30に内蔵されるCPU、ROM及びRAMなどのハードウェアを上述した本実施形態に係る情報処理装置の各構成と同等の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも作成可能である。また、当該コンピュータプログラムを記憶させた記憶媒体も提供される。
[3−3.情報処理装置の動作]
次に、図32を参照して、情報処理装置30の制御部38により実行される家畜の状態判定処理の一例を説明する。
まず、振動発電電力積算部32は、あらかじめ設定された単位時間ごとに家畜の活動量を求める。本実施形態の例では、振動発電電力積算部32は、家畜の活動量に相関する電圧積算値∫Vを求める(S12)。例えば、振動発電電力積算部32は、家畜に装着された信号送信装置10Aから適時に信号が送信され得る日中の時間帯に送信された信号に含まれる振動発電蓄電部114の端子間電圧Vの値を積算してもよい。次いで、温度差算出部33は、家畜の代謝情報を求める。本実施形態の例では、温度差算出部33は、家畜の代謝量に相関する値として、それぞれの信号に含まれる第1の温度T1と第2の温度T2との温度差ΔTを求める(S14)。例えば、温度差算出部33は、1日あたりの第1の温度T1と第2の温度T2との差分の絶対値の平均値を温度差ΔTとしてもよい。
次いで、状態判定部34は、電圧積算値∫Vがゼロであるか否かを判断する(S16)。電圧積算値∫Vがゼロである場合(S16/Yes)、状態判定部34は、温度差ΔTがゼロであるか否かを判断する(S18)。温度差ΔTとの比較に用いる値は、ゼロに所定の誤差の範囲を加えた値であってもよい。温度差ΔTがゼロである場合(S18/Yes)、状態判定部34は、蓄積された温度差ΔTの変化の履歴に基づいて、温度差ΔTの時間微分値dΔT/dtが所定の閾値δ未満であるか否かを判断する(S20)。例えば、1日当たりの温度差の平均値を温度差ΔTとしている場合、温度差ΔTがゼロになった日から3〜4日前からの温度差ΔTの1日当たりの変化量を閾値δと比較する。閾値δは、温度差ΔTが徐々に減少した結果としてゼロになったのか、あるいは、いきなりゼロになったのかを判別するための閾値として適切な値に設定され得る。
温度差ΔTの時間微分値dΔT/dtが閾値δ未満の場合(S20/Yes)、家畜の代謝が徐々に衰えた結果温度差ΔTがゼロになっていることから、状態判定部34は、家畜が死亡したと判定する(S40)。なお、上記の判定処理では、ステップS18で温度差ΔTの変化がゼロであるか否かを判定し、温度差ΔTの変化がゼロである場合、ステップS40で家畜の死亡を判定する例を示したが、さらに、状態判定部34は、死亡の事前段階である衰弱状態を判定してもよい。衰弱を判定する場合、温度差ΔTがゼロであるかの判定に加えて、衰弱判定用の閾値Xを設け、状態判定部34は、温度差ΔTが衰弱判定用閾値X以下で、かつ、温度差ΔTがゼロ以上である場合に、家畜の状態が衰弱状態であると判定してもよい。一方、温度差ΔTの時間微分値dΔT/dtが閾値δ以上の場合(S20/No)、温度差ΔTが比較的急激にゼロになっていることから、状態判定部34は、信号送信装置10Aが家畜から脱落したと判定する(S38)。
上述のステップS16において、電圧積算値∫Vがゼロでない場合(S16/No)、状態判定部34は、電圧積算値∫Vが閾値α未満であるか否かを判断する(S22)。閾値αは、家畜の活動量が平常時に比べて低減していることを区別するための閾値として適切な値に設定され得る。電圧積算値∫Vが閾値α未満の場合(S22/Yes)、状態判定部34は、蓄積された温度差ΔTの変化の履歴、例えばΔTの時間微分値に基づいて、温度差ΔTが安定しているか否かを判断する(S24)。
温度差ΔTがゼロではなく、安定している場合(S24/Yes)、家畜の代謝が正常である一方で活動量が少ないことから、状態判定部34は、家畜が怪我をしていると判断する(S44)。一方、温度差ΔTが安定していない場合(S24/No)、状態判定部34は、蓄積された温度差ΔTの変化の履歴に基づいて、温度差ΔTが増大傾向にあるか否かを判断する(S26)。温度差ΔTが増大傾向にある場合(S26:Yes)、家畜が発熱し、活動量が低減していることから、状態判定部34は、家畜が病気にかかっていると判断する(S46)。なお、「家畜が病気にかかっていると判断する」とは、家畜が病気にかかっていると断定することだけでなく、家畜が病気にかかっている可能性がある、あるいは、家畜が病気にかかっている可能性が高いと推定することなども含む。
上述のステップS22において、電圧積算値∫Vが閾値α以上である場合(S22/No)、状態判定部34は、電圧積算値∫Vが閾値βを超えているか否かを判断する(S28)。閾値βは、家畜の活動量が平常時に比べて大きく増大していることを区別するための閾値として適切な値に設定され得る。電圧積算値∫Vが閾値βを超える場合(S28/Yes)、状態判定部34は、蓄積された温度差ΔTの変化の履歴に基づいて、温度差ΔTが増大傾向にあるか否かを判断する(S30)。温度差ΔTが増大傾向にある場合(S30:Yes)、状態判定部34は、家畜が発情状態にあると判断する(S48)。
上述のステップS28において、電圧積算値∫Vが閾値β以下の場合(S28:No)、状態判定部34は、電圧積算値∫Vが閾値γを超えているか否かを判断する(S32)。閾値γは、家畜の活動量が平常時に比べて大きく増大しているわけではないものの、やや増大していることを区別するための閾値γとして適切な値に設定され得る。電圧積算値∫Vが閾値γを超えている場合(S32:Yes)、状態判定部34は、蓄積された温度差ΔTの変化の履歴に基づいて、温度差ΔTが減少傾向にあるか否かを判断する(S34)。温度差ΔTが減少傾向にある場合(S34/Yes)、状態判定部34は、家畜が分娩状態にあると判断する(S50)。
ステップS18で、温度差ΔTがゼロではない場合(S18/No)、ステップS26で、温度差ΔTが増大傾向にない場合(S26:No)、ステップS30で、温度差ΔTが増大傾向にない場合(S30:No)、及び、ステップS32で、電圧積算値∫Vが閾値γ以下の場合(S32/No)には、状態判定部34は、家畜に異常は見られないと判断する(S42)。
なお、図32の状態判定処理により、正常、傷病、タグの脱落、発情状態又は分娩状態等家畜の状態が判定された後、制御部38は、判定結果を状態情報として出力する。例えば、制御部38は、判定結果が「怪我」であった場合、状態情報「怪我」を、状態判定処理に用いた情報を送信した信号送信装置10Aの識別情報と関連付けて、記憶部36内のデータベースに記録する処理を行う。また、制御部38は、出力処理として、状態判定処理の判定結果が所定の状態であった場合に、送信制御部37と通信部31を用いて、情報端末60又は70に、信号送信装置10Aの識別情報又は家畜の識別情報と状態情報とを含む通知情報を送信する処理を行ってもよい。
以上、状態判定処理の一例を示したとおり、情報処理装置30は、それぞれの家畜に装着された信号送信装置10Aから送信される信号に含まれる第1の温度T1の情報、第2の温度T2の情報、及び、振動情報に基づいて、家畜の生体情報を判断することができる。したがって、牧場主3A又は獣医3Bが情報端末60,70を介して情報処理装置30にアクセスすることにより、個々の家畜の状態を把握することができる。これにより、必要に応じて家畜の診断又は治療等を適時に行うことができる。
また、情報処理装置30は、それぞれの家畜に装着された信号送信装置10Aから送信される信号に含まれる第1の温度T1の情報、第2の温度T2の情報、及び、振動情報に基づいて、信号送信装置10Aの脱落を検知することもできる。この場合、脱落した状態でも信号送信装置10Aからの信号の送信は継続され得るため、信号中継装置10B又はマスタ中継装置10Cの識別情報に基づいて、脱落している信号送信装置10の存在範囲を絞ることができ、発見されやすくなる。
なお、図32に示した状態判定処理はあくまでも一例であって、情報処理装置30は、他の適宜の状態の判定処理を行ってもよい。例えば、信号送信装置10Aが、温度センサ及び振動センサ335以外のセンサを備えている場合、情報処理装置30は、当該センサにより検出される測定値の情報を用いて、所望の状態判定処理を実行してもよい。また、情報処理装置30は、例えば、上記の振動情報及び温度情報を入力とし、家畜の状態情報としての生体情報を出力として、AI(Artifical Intelligent)処理や機械学習などの学習アルゴリズムを使用して家畜の状態を判定してもよい。
<4.管理システムの別の適用例>
ここまで、本実施形態にかかる信号送信装置10及び管理システム1を、主に牛等の家畜を管理するための管理システムに適用した例について説明した。以下、図33を参照して、本実施形態に係る管理システム1の別の適用例について説明する。図33は、本実施形態に係る管理システム1の別の適用例を示す説明図である。
本実施形態に係る管理システム1の別の適用例は、保護者3Cが子供等の見守り対象者7の位置、温度情報又は振動情報を把握することで、見守り対象者7の安全を確認するシステムである。
具体的に、図33に示す様態では、信号送信装置10Aは、見守り対象者7に装着され、マスタ中継装置10Cは、学校5A、塾5B及び自宅5Cなどの各施設に設置される。信号送信装置10Aを装着した見守り対象者7が、学校5A、塾5B又は自宅5Cのいずれかの施設に入った場合、信号送信装置10Aがマスタ中継装置10Cの通信範囲内に入るため、信号送信装置10Aからマスタ中継装置10Cへ信号が送信される。信号送信装置10Aからの信号を受信したマスタ中継装置10Cは、ネットワーク接続装置20によって通信網40を介して情報処理装置30に受信した信号を送信する。
情報処理装置30は、信号送信装置10Aからの信号がいずれのマスタ中継装置10Cにて受信されたかを判断することで、信号送信装置10Aを装着した見守り対象者7が学校5A、塾5B又は自宅5Cのいずれの屋内に入ったのかを判断することができる。このとき、信号送信装置10Aからの信号に、第1の温度T1の情報、第2の温度T2の情報、及び振動情報が含まれていることにより、情報処理装置30は、見守り対象者7の身体の無事も判断することができる。また、情報処理装置30は、マスタ中継装置10Cにて、所定時間、信号送信装置10Aからの信号が受信されなかった場合、信号送信装置10Aを装着した見守り対象者7が該マスタ中継装置10Cを設置した施設から退出したと判断することができる。
したがって、見守り対象者7の保護者3C、3Dは、スマートフォン又はタブレット端末などの情報端末80を用いて、情報処理装置30に接続することで、見守り対象者7がいずれの施設に入ったか否か、又は退出したか否かと併せて身体の無事を確認することができる。これにより、保護者3C、3Dは、見守り対象者7の所在を確認することで、見守り対象者7の安全を確認することができる。
なお、管理システム1の別の適用例において、マスタ中継装置10Cが設置される場所は、学校や塾、自宅に限られず、友人の家や、公園、交番等の公共施設、主要な交差点等であってもよい。マスタ中継装置10Cの設置場所が多いほど、見守り対象者7の所在や身体の状態をより把握しやすくなる。
<5.まとめ>
以上説明したように、本実施形態に係る管理システム1では、信号送信装置10Aは、第1の光発電部311、第2の光発電部323、及び振動センサ335により生成された電力を用いて信号を送信する。したがって、信号送信装置10Aは、電池等の電源を搭載する必要がないため、装着対象への負担を軽減し、携帯性を向上させることができる。
また、本実施形態に係る信号送信装置10では、互いに反対方向の外側を向く第1の面S1及び第2の面S2に、それぞれ第1の光発電部311及び第2の光発電部323の受光部312,324が設けられている。したがって、第1の面S1及び第2の面S2のいずれかの面が装着対象に接するように装着対象に取り付けられた場合であっても、発電が途絶えることがなく、信号を送信させることができる。同様に、信号送信装置10が装着対象から脱落した場合であっても、第1の光発電部311又は第2の光発電部323によって発電が継続され、信号を送信させることができる。したがって、情報処理装置30に受信される信号に含まれる信号中継装置10B又はマスタ中継装置10Cの識別番号に基づいて、信号送信装置10の存在位置を絞り込むことができ、発見されやすくなる。
また、本実施形態に係る信号送信装置10では、第1の面S1及び第2の面S2に、それぞれ熱接点を有する第1の温度センサ351及び第2の温度センサ353が設けられている。したがって、例えば、信号送信装置10が牛等の家畜に装着された場合に、第1の温度センサ351で検出される第1の温度T1と第2の温度センサ353で検出される第2の温度T2との温度差ΔTに基づいて、家畜の代謝量を把握することができる。さらに、本実施形態に係る信号送信装置10は、振動センサ335を備えている。したがって、検出される振動情報に基づいて、信号送信装置10が装着された対象の活動情報を把握することができる。このため、情報処理装置30は、装着対象の代謝情報及び活動情報に基づいて、生体情報を把握することができる。
また、本実施形態に係る信号送信装置10では、信号を送信した信号送信装置10Aがいずれの信号中継装置10B又はマスタ中継装置10Cの通信可能範囲に存在するかを把握することで、該信号送信装置10Aを装着した装着対象の位置を把握することができる。
さらに、本実施形態に係る信号送信装置10を耳標に取り付けるためのカバーケース200では、バンド部230が、接続部240において強固に係合され、振動や引っ掛け等によっても外れにくくなっている。したがって、信号送信装置10の脱落を防ぐことができる。また、カバーケース200は、耳標に取り付けられたときの姿勢を安定化させるための突出部222を有する。したがって、振動の検出精度が担保されるとともに、家畜の体表面側の温度の検出精度が担保され、家畜の生体情報の把握を正確に把握することができる。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態に係る管理システム1では、情報処理装置30が第1の温度T1の情報及び第2の温度T2の情報を受信した後に、温度差ΔTを求めていたが、本開示の技術は係る例に限定されない。例えば、信号送信装置10Aが、信号を送信する際に、あらかじめ温度差ΔTの情報を信号に追加して送信してもよい。同様に、上記実施形態に係る管理システム1では、振動発電電力の積算、温度差の算出、及び状態判定処理が情報処理装置30で実行されていたが、これらの演算処理の一部又は全部が、信号送信装置10A、信号中継装置10B、又はマスタ中継装置10Cで実行されてもよい。この場合、情報処理装置30は、演算結果を含む信号を受信してもよい。
また、上記実施形態に係る管理システム1において、情報処理装置30が実行する状態判定処理のフローチャートはあくまでも一例であって、種々の変形が可能である。例えば、各ステップの先後が入れ替えられてもよい。
また、上記実施形態に係る信号送信装置10は、耳標に装着されていたが、本開示の技術は係る例に限定されない。例えば、信号送信装置10Aは、図34に示すように、牛等の家畜の脚に固定ベルト261を用いて装着されてもよいし、図35に示すように、首に鎖263を用いて装着されてもよい。また、信号送信装置10Aは、ペルタッグに装着されてもよい。
また、上記実施形態では、カバーケース200に保持される被保持器具が、所定の基準方向の振動を検出する振動センサを備えた信号送信装置10となっていたが、本開示の技術は係る例に限定されない。信号送信装置10以外の器具であっても、本開示にかかるカバーケース200を用いることによって器具が基準方向に見合った所定の姿勢で保持され、かつ、器具の脱落の可能性を低減することができる。
また、上記実施形態では、信号送信装置10Aが装着される管理対象物として、家畜や人等の生物を例に取っていたが、管理対象物はかかる例に限定されない。例えば、管理対象物として、ペットなどの愛玩動物、幼児及び高齢者などの見守り対象となる人間の他、無人車両及びドローンなどの移動が自動的に制御される移動機械を例示することができる。本開示に係る管理システム1によれば、これらの管理対象物に信号送信装置10Aを装着させて、所定の複数の管理状態にて、管理対象物を管理することも可能である。
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的又は例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、又は上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)信信号送信装置であって、管理対象物に対して所定方向に合わせて装着される筐体と、前記所定方向に沿う一の方向の外側に向けられた第1の面に受光部を有する第1の光発電部と、前記所定方向に沿う他の方向の外側に向けられた第2の面に受光部を有する第2の光発電部と、前記第1の面に熱接点を有する第1の温度センサと、前記第2の面に熱接点を有する第2の温度センサと、前記第1の光発電部及び前記第2の光発電部のうちの少なくとも一方で発電した電力を用いて、前記第1の温度センサ及び前記第2の温度センサにより検出された温度情報を含む信号を送信する通信制御部と、を備えた信号送信装置と、前記信号送信装置から送信された信号を受信し、少なくとも前記第1の温度センサ及び前記第2の温度センサにより検出された温度情報に基づいて、前記信号送信装置が装着された管理対象物の状態情報を出力する制御部を有する情報処理装置と、を備える、管理システム。
(2)前記第1の温度センサ及び前記第2の温度センサのうちの少なくとも一方が、前記第1の光発電部の受光部又は前記第2の光発電部の受光部の裏面側に配置された測温抵抗体と、前記熱接点から前記測温抵抗体へと熱を伝達する熱伝動体と、を有する、前記(1)に記載の管理システム。
(3)前記信号送信装置は、生体に装着される装置であり、前記所定方向は前記生体の体表面を向く方向であり、前記情報処理装置の前記制御部は、前記第1の温度センサにより検出される前記第1の面側の第1の温度と、前記第2の温度センサにより検出される前記第2の面側の第2の温度との温度差に基づく前記生体の代謝情報を用いて、前記信号送信装置が装着された前記生体の前記状態情報を出力する、前記(1)又は(2)に記載の管理システム。
(4)前記情報処理装置は、情報端末における通知を制御するための通知情報を送信する送信制御部をさらに有する、前記(1)〜(3)のいずれか1項に記載の管理システム。
(5)前記信号送信装置は、前記所定方向の振動を検出する振動センサをさらに有する、前記(1)〜(4)のいずれか1項に記載の管理システム。
(6)前記振動センサは、振動により発電する発電素子を有し、前記通信制御部は、さらに前記発電素子で発電した電力を用いて前記信号を送信する、前記(5)に記載の管理システム。
(7)前記振動センサは、板状の圧電素子と、前記圧電素子の一端側に固定された錘と、を備え、前記圧電素子の他端側で基材に固定される、前記(5)又は(6)に記載の管理システム。
(8)前記振動センサは、前記第1の光発電部と前記第2の光発電部の間に配置される、前記(5)〜(7)のいずれか1項に記載の管理システム。
(9)前記信号送信装置は、移動可能な管理対象物に装着される装置であり、前記情報処理装置の前記制御部は、前記振動センサにより検出される振動情報に基づく前記管理対象物の活動情報を用いて、前記信号送信装置が装着された前記管理対象物の前記状態情報を出力する、前記(5)〜(8)のいずれか1項に記載の管理システム。
(10)前記信号送信装置は、家畜に装着される装置であり、前記情報処理装置の前記制御部は、前記振動センサにより検出される振動情報に基づく前記家畜の活動情報と、前記第1の温度センサにより検出される前記第1の面側の第1の温度、及び前記第2の温度センサにより検出される前記第2の面側の第2の温度の温度差に基づく前記家畜の代謝情報と、を用いて、前記信号送信装置が装着された前記家畜の生体情報を出力する、前記(5)〜(9)のいずれか1項に記載の管理システム。
(11)前記家畜の生体情報は、発情状態、分娩状態、死亡もしくは衰弱状態又は傷病状態のうちの少なくとも一つの情報である、前記(10)に記載の管理システム。
(12)前記管理対象物は家畜であり、前記情報処理装置の前記制御部は、前記振動センサにより検出される振動情報に基づく活動情報と、前記第1の温度センサにより検出される前記第1の面側の第1の温度、及び前記第2の温度センサにより検出される前記第2の面側の第2の温度の温度差に基づく代謝情報と、を用いて、前記信号送信装置が前記家畜から脱落したことを示す情報を出力する、前記(5)〜(11)のいずれか1項に記載の管理システム。
(13)前記情報処理装置の前記制御部は、あらかじめ設定された所定の単位時間に前記振動センサにより検出された振動情報を用いて、前記信号送信装置が装着された前記管理対象物の前記状態情報を出力する、前記(5)〜(12)のいずれか1項に記載の管理システム。
(14)前記信号送信装置は、非接触通信を行うための非接触通信アンテナと、前記通信制御部による無線通信に用いられる第1のアンテナと、を備える、前記(1)〜(13)のいずれか1項に記載の管理システム。
(15)前記非接触通信アンテナは、基板上に形成されたアンテナであり、前記非接触通信アンテナが、前記第1の光発電部の受光部の裏面側に設けられる、前記(14)に記載の管理システム。
(16)前記信号送信装置は、カバーケースを介して前記管理対象物に装着され、前記カバーケースは、前記信号送信装置が前記所定方向を向く様に前記信号送信装置を収容するケース本体部と、一の面に係合部を有し、取付対象部位に巻き付けられるバンド部と、前記係合部に係止される係止部を有し、前記バンド部が挿入される接続部と、前記接続部に挿入される前記バンド部を所定の姿勢に保持するガイド部と、を有する、前記(1)〜(15)のいずれか1項に記載の管理システム。
(17)管理対象物に対して所定方向に合わせて装着される筐体と、所定方向に沿う一の方向の外側に向けられた第1の面に受光部を有する第1の光発電部と、前記所定方向に沿う他の方向の外側に向けられた第2の面に受光部を有する第2の光発電部と、前記第1の面に熱接点を有する第1の温度センサと、前記第2の面に熱接点を有する第2の温度センサと、前記第1の光発電部及び前記第2の光発電部のうちの少なくとも一方で発電した電力を用いて、前記第1の温度センサ及び前記第2の温度センサにより検出された温度情報を含む信号を送信する通信制御部と、を備えた、信号送信装置。
(18)前記第1の温度センサ及び前記第2の温度センサのうちの少なくとも一方が、前記第1の光発電部の受光部又は前記第2の光発電部の受光部の裏面側に配置された測温抵抗体と、前記熱接点から前記測温抵抗体へと熱を伝達する熱伝動体と、を有する、前記(17)に記載の信号送信装置。
(19)前記信号送信装置は、生体に装着される装置であり、前記所定方向は前記生体の体表面を向く方向であり、前記第1の温度センサにより検出される前記第1の面側の第1の温度の情報、及び前記第2の温度センサにより検出される前記第2の面側の第2の温度の情報は、前記信号送信装置が装着された前記生体の代謝情報を求めるために用いられる、前記(17)又は(18)に記載の信号送信装置。
(20)前記所定方向の振動を検出する振動センサをさらに有する、前記(17)〜(19)のいずれか1項に記載の信号送信装置。
(21)前記振動センサは、振動により発電する発電素子を有し、前記通信制御部は、さらに前記発電素子で発電した電力を用いて前記信号を送信する、前記(20)に記載の信号送信装置。
(22)前記振動センサは、板状の圧電素子と、前記圧電素子の一端側に固定された錘と、を備え、前記圧電素子の他端側で基材に固定される、前記(20)又は(21)に記載の信号送信装置。
(23)前記振動センサは、前記第1の光発電部と前記第2の光発電部の間に配置される、前記(20)〜(22)のいずれか1項に記載の信号送信装置。
(24)前記信号送信装置は、移動可能な管理対象物に装着される装置であり、前記振動センサにより検出される振動情報は、前記信号送信装置が装着された前記管理対象物の活動情報を求めるために用いられる、前記(20)〜(23)のいずれか一項に記載の信号送信装置。
(25)前記信号送信装置は、家畜に装着される装置であり、前記振動センサにより検出される振動情報は、前記家畜の活動情報を求めるために用いられ、前記第1の温度センサにより検出される前記第1の面側の第1の温度の情報、及び前記第2の温度センサにより検出される前記第2の面側の第2の温度の情報は、前記家畜の代謝情報を求めるために用いられ、前記家畜の前記活動情報及び前記代謝情報は、前記信号送信装置が装着された前記家畜の生体情報を求めるために用いられる、前記(20)〜(24)のいずれか1項に記載の信号送信装置。
(26)前記家畜の生体情報は、発情状態、分娩状態、死亡もしくは衰弱状態又は傷病状態のうちの少なくとも一つの情報である、前記(25)に記載の信号送信装置。
(27)前記管理対象物は家畜であり、前記振動センサにより検出される振動情報は、前記家畜の活動情報を求めるために用いられ、前記第1の温度センサにより検出される前記第1の面側の第1の温度の情報、及び前記第2の温度センサにより検出される前記第2の面側の第2の温度の情報は、前記家畜の代謝情報を求めるために用いられ、前記家畜の前記活動情報及び前記代謝情報は、前記信号送信装置が前記家畜から脱落したことを検知するために用いられる、前記(20)〜(26)のいずれか1項に記載の信号送信装置。
(28)前記振動センサにより検出された振動情報のうち、あらかじめ設定された所定の単位時間に検出された前記振動情報が、前記信号送信装置が装着された前記管理対象物の状態情報を求めるために用いられる、前記(20)〜(27)のいずれか1項に記載の信号送信装置。
(29)前記信号送信装置は、非接触通信を行うための非接触通信アンテナと、前記通信制御部による無線通信に用いられる第1のアンテナと、を備える、前記(17)〜(28)のいずれか1項に記載の信号送信装置。
(30)非接触通信アンテナは、基板上に形成されたアンテナであり、前記非接触通信アンテナが、前記第1の光発電部の受光部の裏面側に設けられる、前記(17)〜(29)のいずれか1項に記載の信号送信装置。
(31)前記信号送信装置は、カバーケースを介して前記管理対象物に装着され、前記カバーケースは、前記信号送信装置が前記所定方向を向く様に前記信号送信装置を収容するケース本体部と、一の面に係合部を有し、取付対象部位に巻き付けられるバンド部と、前記係合部に係止される係止部を有し、前記バンド部が挿入される接続部と、前記接続部に挿入される前記バンド部を所定の姿勢に保持するガイド部と、を有する、前記(17)〜(30)のいずれか1項に記載の信号送信装置。
(32)所定の基準方向を有する被保持器具を収容するケース本体部と、一の面に係合部を有し、取付対象部位に巻き付けられるバンド部と、前記係合部に係止される係止部を有し、前記バンド部が挿入される接続部と、前記接続部に挿入される前記バンド部を所定の姿勢に保持するガイド部と、を備え、前記取付対象部位に巻き付けられた前記バンド部の配設方向と前記基準方向とが略直交する、カバーケース。
(33)前記ガイド部は、前記バンド部の表裏の面にそれぞれ対向し、前記接続部の延在方向に沿って延びる第1のガイド面及び第2のガイド面を有する、前記(32)に記載のカバーケース。
(34)前記第2のガイド面は、前記バンド部の前記一の面の幅方向の両端側に対向する第1の面部分及び第2の面部分を有し、前記係止部は、前記第1の面部分及び前記第2の面部分の間に備えられる、前記(33)に記載のカバーケース。
(35)前記係止部は、前記バンド部の挿入方向に傾斜する傾斜部分を有する、前記(34)に記載のカバーケース。
(36)前記係合部は、前記バンド部の長手方向に対して交差する方向に延びる段差部であり、前記係止部は、前記段差部に係止されるツメ部である、前記(32)〜(35)のいずれか1項に記載のカバーケース。
(37)前記係合部は、前記バンド部に設けられた溝部又はスリットのエッジである、前記(32)〜(36)のいずれか1項に記載のカバーケース。
(38)前記係止部は、前記第1のガイド面又は前記第2のガイド面よりも前記接続部の内方側に突出する、前記(33)〜(37)のいずれか1項に記載のカバーケース。
(39)前記係止部と前記係合部との係止状態において、前記係止部の先端部分のみが前記バンド部に接する、前記(33)〜(38)のいずれか1項に記載のカバーケース。
(40)前記ケース本体部は、前記取付対象部位に巻き付けられた前記バンド部の延在方向に沿って設けられて所定の長さ範囲で線接触又は面接触する突出部を有する、前記(32)〜(39)のいずれか1項に記載のカバーケース。
(41)前記突出部の高さが前記ケース本体部の高さに等しい、前記(40)に記載のカバーケース。
(42)前記カバーケースは、前記基準方向への振動を検出する振動センサを備えた前記被保持器具を保持する、前記(32)〜(41)のいずれか1項に記載のカバーケース。
(43)前記カバーケースは、前記ケース本体部から径方向外側に張り出し、前記バンド部及び前記接続部が設けられる張出部を有し、前記振動センサの錘は、前記張出部が設けられた位置とは反対側に位置する、前記(42)に記載のカバーケース。
(44)前記被保持器具の前記振動センサは、前記振動センサにより検出した振動情報に基づいて前記カバーケースの装着対象の活動情報を求めるために用いられる、前記(42)又は(43)に記載のカバーケース。
(45)前記被保持器具は、所定方向の両側の面にそれぞれ受光部を有する複数の光発電部を備え、前記ケース本体部は、前記両側の面に対応して開口部を有する、前記(32)〜(44)のいずれか1項に記載のカバーケース。
(46)前記被保持器具は、前記複数の光発電部のうちの少なくとも一方で発電した電力を用いて、前記被保持器具が有するセンサにより検出したセンサ情報を含む信号を送信し、前記センサ情報は前記カバーケースの装着対象物の状態情報を求めるために用いられる、前記(45)に記載のカバーケース。
(47)前記被保持器具は、所定方向の両側の面にそれぞれ熱接点を有する温度センサを備え、前記ケース本体部は、前記両側の面に対応して開口部を有する、前記(32)〜(46)のいずれか1項に記載のカバーケース。
(48)前記被保持器具の前記温度センサは、前記温度センサにより検出した温度情報に基づいて前記カバーケースを装着する生体の代謝情報を求めるために用いられる、前記(47)に記載のカバーケース。
(49)前記カバーケースは、家畜又は人に装着される、前記(32)〜(48)のいずれか1項に記載のカバーケース。
(50)前記カバーケースは、家畜の耳標に取り付けられる、前記(32)〜(49)のいずれか1項に記載のカバーケース。
1 管理システム
10 信号送信装置
10A 信号送信装置(タグ)
10B 信号中継装置
10C マスタ中継装置
30 情報処理装置
311 第1の光発電部
312 受光部
315 非接触通信アンテナ
323 第2の光発電部
324 受光部
328 第1のアンテナ
329 第2のアンテナ
331 回路基板
335 振動センサ
341 第1の熱伝動体
342 第1の測温抵抗体
343 第2の熱伝動体
344 第2の測温抵抗体
351 第1の温度センサ
353 第2の温度センサ

Claims (31)

  1. 信号送信装置であって、
    管理対象物に対して所定方向に合わせて装着される筐体と、
    前記所定方向に沿う一の方向の外側に向けられた第1の面に受光部を有する第1の光発電部と、
    前記所定方向に沿う他の方向の外側に向けられた第2の面に受光部を有する第2の光発電部と、
    前記第1の面に熱接点を有する第1の温度センサと、
    前記第2の面に熱接点を有する第2の温度センサと、
    前記第1の光発電部及び前記第2の光発電部のうちの少なくとも一方で発電した電力を用いて、前記第1の温度センサ及び前記第2の温度センサにより検出された温度情報を含む信号を送信する通信制御部と、を備えた信号送信装置と、
    前記信号送信装置から送信された信号を受信し、少なくとも前記第1の温度センサ及び前記第2の温度センサにより検出された温度情報に基づいて、前記信号送信装置が装着された管理対象物の状態情報を出力する制御部を有する情報処理装置と、
    を備える、管理システム。
  2. 前記第1の温度センサ及び前記第2の温度センサのうちの少なくとも一方が、前記第1の光発電部の受光部又は前記第2の光発電部の受光部の裏面側に配置された測温抵抗体と、前記熱接点から前記測温抵抗体へと熱を伝達する熱伝動体と、を有する、請求項1に記載の管理システム。
  3. 前記信号送信装置は、生体に装着される装置であり、
    前記所定方向は前記生体の体表面を向く方向であり、
    前記情報処理装置の前記制御部は、前記第1の温度センサにより検出される前記第1の面側の第1の温度と、前記第2の温度センサにより検出される前記第2の面側の第2の温度との温度差に基づく前記生体の代謝情報を用いて、前記信号送信装置が装着された前記生体の前記状態情報を出力する、請求項1に記載の管理システム。
  4. 前記情報処理装置は、情報端末における通知を制御するための通知情報を送信する送信制御部をさらに有する、請求項1に記載の管理システム。
  5. 前記信号送信装置は、前記所定方向の振動を検出する振動センサをさらに有する、請求項1に記載の管理システム。
  6. 前記振動センサは、振動により発電する発電素子を有し、前記通信制御部は、さらに前記発電素子で発電した電力を用いて前記信号を送信する、請求項5に記載の管理システム。
  7. 前記振動センサは、板状の圧電素子と、前記圧電素子の一端側に固定された錘と、を備え、前記圧電素子の他端側で基材に固定される、請求項5に記載の管理システム。
  8. 前記振動センサは、前記第1の光発電部と前記第2の光発電部の間に配置される、請求項5に記載の管理システム。
  9. 前記信号送信装置は、移動可能な管理対象物に装着される装置であり、
    前記情報処理装置の前記制御部は、前記振動センサにより検出される振動情報に基づく前記管理対象物の活動情報を用いて、前記信号送信装置が装着された前記管理対象物の前記状態情報を出力する、請求項5に記載の管理システム。
  10. 前記信号送信装置は、家畜に装着される装置であり、
    前記情報処理装置の前記制御部は、
    前記振動センサにより検出される振動情報に基づく前記家畜の活動情報と、
    前記第1の温度センサにより検出される前記第1の面側の第1の温度、及び前記第2の温度センサにより検出される前記第2の面側の第2の温度の温度差に基づく前記家畜の代謝情報と、
    を用いて、前記信号送信装置が装着された前記家畜の生体情報を出力する、請求項5に記載の管理システム。
  11. 前記家畜の生体情報は、発情状態、分娩状態、死亡もしくは衰弱状態又は傷病状態のうちの少なくとも一つの情報である、請求項10に記載の管理システム。
  12. 前記管理対象物は家畜であり、
    前記情報処理装置の前記制御部は、前記振動センサにより検出される振動情報に基づく活動情報と、
    前記第1の温度センサにより検出される前記第1の面側の第1の温度、及び前記第2の温度センサにより検出される前記第2の面側の第2の温度の温度差に基づく代謝情報と、
    を用いて、前記信号送信装置が前記家畜から脱落したことを示す情報を出力する、請求項5に記載の管理システム。
  13. 前記情報処理装置の前記制御部は、あらかじめ設定された所定の単位時間に前記振動センサにより検出された振動情報を用いて、前記信号送信装置が装着された前記管理対象物の前記状態情報を出力する、請求項5に記載の管理システム。
  14. 前記信号送信装置は、非接触通信を行うための非接触通信アンテナと、前記通信制御部による無線通信に用いられる第1のアンテナと、を備える、請求項1に記載の管理システム。
  15. 前記非接触通信アンテナは、基板上に形成されたアンテナであり、
    前記非接触通信アンテナが、前記第1の光発電部の受光部の裏面側に設けられる、請求項14に記載の管理システム。
  16. 前記信号送信装置は、カバーケースを介して前記管理対象物に装着され、
    前記カバーケースは、
    前記信号送信装置が前記所定方向を向く様に前記信号送信装置を収容するケース本体部と、
    一の面に係合部を有し、取付対象部位に巻き付けられるバンド部と、
    前記係合部に係止される係止部を有し、前記バンド部が挿入される接続部と、
    前記接続部に挿入される前記バンド部を所定の姿勢に保持するガイド部と、
    を有する、請求項1に記載の管理システム。
  17. 管理対象物に対して所定方向に合わせて装着される筐体と、
    所定方向に沿う一の方向の外側に向けられた第1の面に受光部を有する第1の光発電部と、
    前記所定方向に沿う他の方向の外側に向けられた第2の面に受光部を有する第2の光発電部と、
    前記第1の面に熱接点を有する第1の温度センサと、
    前記第2の面に熱接点を有する第2の温度センサと、
    前記第1の光発電部及び前記第2の光発電部のうちの少なくとも一方で発電した電力を用いて、前記第1の温度センサ及び前記第2の温度センサにより検出された温度情報を含む信号を送信する通信制御部と、
    を備えた、信号送信装置。
  18. 前記第1の温度センサ及び前記第2の温度センサのうちの少なくとも一方が、前記第1の光発電部の受光部又は前記第2の光発電部の受光部の裏面側に配置された測温抵抗体と、前記熱接点から前記測温抵抗体へと熱を伝達する熱伝動体と、を有する、請求項17に記載の信号送信装置。
  19. 前記信号送信装置は、生体に装着される装置であり、
    前記所定方向は前記生体の体表面を向く方向であり、
    前記第1の温度センサにより検出される前記第1の面側の第1の温度の情報、及び前記第2の温度センサにより検出される前記第2の面側の第2の温度の情報は、前記信号送信装置が装着された前記生体の代謝情報を求めるために用いられる、請求項17に記載の信号送信装置。
  20. 前記所定方向の振動を検出する振動センサをさらに有する、請求項17に記載の信号送信装置。
  21. 前記振動センサは、振動により発電する発電素子を有し、前記通信制御部は、さらに前記発電素子で発電した電力を用いて前記信号を送信する、請求項20に記載の信号送信装置。
  22. 前記振動センサは、板状の圧電素子と、前記圧電素子の一端側に固定された錘と、を備え、前記圧電素子の他端側で基材に固定される、請求項20に記載の信号送信装置。
  23. 前記振動センサは、前記第1の光発電部と前記第2の光発電部の間に配置される、請求項20に記載の信号送信装置。
  24. 前記信号送信装置は、移動可能な管理対象物に装着される装置であり、
    前記振動センサにより検出される振動情報は、前記信号送信装置が装着された前記管理対象物の活動情報を求めるために用いられる、請求項20に記載の信号送信装置。
  25. 前記信号送信装置は、家畜に装着される装置であり、
    前記振動センサにより検出される振動情報は、前記家畜の活動情報を求めるために用いられ、
    前記第1の温度センサにより検出される前記第1の面側の第1の温度の情報、及び前記第2の温度センサにより検出される前記第2の面側の第2の温度の情報は、前記家畜の代謝情報を求めるために用いられ、
    前記家畜の前記活動情報及び前記代謝情報は、前記信号送信装置が装着された前記家畜の生体情報を求めるために用いられる、請求項20に記載の信号送信装置。
  26. 前記家畜の生体情報は、発情状態、分娩状態、死亡もしくは衰弱状態又は傷病状態のうちの少なくとも一つの情報である、請求項25に記載の信号送信装置。
  27. 前記管理対象物は家畜であり、
    前記振動センサにより検出される振動情報は、前記家畜の活動情報を求めるために用いられ、
    前記第1の温度センサにより検出される前記第1の面側の第1の温度の情報、及び前記第2の温度センサにより検出される前記第2の面側の第2の温度の情報は、前記家畜の代謝情報を求めるために用いられ、
    前記家畜の前記活動情報及び前記代謝情報は、前記信号送信装置が前記家畜から脱落したことを検知するために用いられる、請求項20に記載の信号送信装置。
  28. 前記振動センサにより検出された振動情報のうち、あらかじめ設定された所定の単位時間に検出された前記振動情報が、前記信号送信装置が装着された前記管理対象物の状態情報を求めるために用いられる、請求項20に記載の信号送信装置。
  29. 前記信号送信装置は、非接触通信を行うための非接触通信アンテナと、前記通信制御部による無線通信に用いられる第1のアンテナと、を備える、請求項17に記載の信号送信装置。
  30. 前記非接触通信アンテナは、基板上に形成されたアンテナであり、
    前記非接触通信アンテナが、前記第1の光発電部の受光部の裏面側に設けられる、請求項29に記載の信号送信装置。
  31. 前記信号送信装置は、カバーケースを介して前記管理対象物に装着され、
    前記カバーケースは、
    前記信号送信装置が前記所定方向を向く様に前記信号送信装置を収容するケース本体部と、
    一の面に係合部を有し、取付対象部位に巻き付けられるバンド部と、
    前記係合部に係止される係止部を有し、前記バンド部が挿入される接続部と、
    前記接続部に挿入される前記バンド部を所定の姿勢に保持するガイド部と、
    を有する、請求項17に記載の信号送信装置。
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