JP2020174631A - 電子機器、電子機器の電源制御方法及びプログラム - Google Patents

電子機器、電子機器の電源制御方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】スイッチの誤操作を防止可能な電子機器、電子機器の電源制御方法及びプログラムを提供する。【解決手段】検出部が、スイッチの操作状態を検出し、報知部が、スイッチの操作状態に対応する所定の報知動作を行うように報知部を制御する。組み合わせ検出部は、スイッチの操作状態と報知部の報知動作との組み合わせを検出する。電源制御部は、組み合わせ検出部により検出された、スイッチの操作状態と報知部の報知動作との組み合わせに基づいて、電源をオフ制御する。これにより、特殊なスイッチ操作がされた場合のみ、電源をオフ制御でき、スイッチの誤操作を防止できる。【選択図】図23

Description

本発明は、電子機器、電子機器の電源制御方法及びプログラムに関する。
今日において、例えば牛等の産業動物の体に装着したセンサ装置で生体情報を取得して、産業動物の行動及び健康管理を行うシステムが知られている。
例えば、特許文献1(特開2018−099098号公報)には、放牧中の家畜の行動を細かく観察し、毎日の健康管理をより効率的に行うことを目的とした放牧管理システムが開示されている。また、この放牧管理システムには、牛に装着されたセンサのスイッチを操作して、センサの電源を停止することが開示されている。
しかし、従来のセンサ装置は、牛等の産業動物の行動又は姿勢等により、センサ装置の電源のスイッチが、産業動物の体に接触して誤操作され、又は木の枝等に接触して誤操作され、電源のオフ操作等がされる不都合を生じていた。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、スイッチの誤操作を防止可能な電子機器、電子機器の電源制御方法及びプログラムの提供を目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、スイッチの操作状態を検出する検出部と、スイッチの操作状態に対応する所定の報知動作を行うように報知部を制御する報知制御部と、スイッチの操作状態と報知部の報知動作との組み合わせを検出する組み合わせ検出部と、組み合わせ検出部により検出された、スイッチの操作状態と前記報知部の報知動作との組み合わせに基づいて、電源をオフ制御する電源制御部と、を備える。
本発明によれば、スイッチの誤操作を防止できるという効果を奏する。
図1は、第1の実施の形態のセンサ装置を斜め上方向から見た状態の斜視図である。 図2は、第1の実施の形態のセンサ装置を側面側から見た状態の側面図である。 図3は、第1の実施の形態のセンサ装置の分解斜視図である。 図4は、第1の実施の形態のセンサ装置に装着される標識の斜視図である。 図5は、センサ筐体の収納部に電池ボックスを収納した状態を示す斜視図である。 図6は、第1の実施の形態のセンサ装置において、センサ筐体の底面部に下キャップ部を装着した状態を示す図である。 図7は、第1の実施の形態のセンサ装置の、牛に対する装着例を示す図である。 図8は、第1の実施の形態のセンサ装置に設けられている操作スイッチを示す図である。 図9は、第1の実施の形態のセンサ装置に設けられている操作スイッチが、ベルトで被覆されている様子を示す図である。 図10は、第2の実施の形態のセンサ装置の分解斜視図である。 図11は、第2の実施の形態のセンサ装置の上面部を斜め上側から見た状態の斜視図である。 図12は、第2の実施の形態のセンサ装置の底面部を斜め上側から見た状態の斜視図である。 図13は、操作スイッチをベルトで被覆した状態の第2の実施の形態のセンサ装置を、底面部側から見た状態の斜視図である。 図14は、操作スイッチをベルトで被覆した状態の第2の実施の形態のセンサ装置を、上面部側から見た状態の斜視図である。 図15は、第2の実施の形態のセンサ装置の、牛に対する装着例を示す図である。 図16は、第3の実施の形態のセンサ装置の斜視図である。 図17は、第3の実施の形態のセンサ装置の分解斜視図である。 図18は、第3の実施の形態のセンサ装置にベルトを挿通した状態を示す斜視図である。 図19は、ベルトを挿通した状態の第3の実施の形態のセンサ装置の正面図であり、内部のベルト及びスイッチの位置関係を示す図である。 図20は、第3の実施の形態のセンサ装置を、ベルトの挿通方向に沿って切断した状態の断面図である。 図21は、第4の実施の形態の動物管理システムのシステム構成図である。 図22は、第4の実施の形態の動物管理システムに設けられているセンサ装置の機能ブロック図である。 図23は、第4の実施の形態の動物管理システムに設けられているセンサ装置の電源のオフ操作の流れを示すフローチャートである。 図24は、第4の実施の形態の動物管理システムに設けられているセンサ装置において、意図したタイミングで電源をオフ操作する仕組みを説明するためのタイムチャートである。 図25は、第4の実施の形態の動物管理システムに設けられているセンサ装置において、意図しないタイミングで電源がオフ操作される不都合を防止する仕組みを説明するためのタイムチャートである。
以下、添付図面を参照して、電子機器、電子機器の電源制御方法及びプログラムを適用した実施の形態のセンサ装置を詳細に説明する。
(外観構成)
図1は、第1の実施の形態のセンサ装置(電子機器の一例)を斜め上方向から見た状態の斜視図である。また、図2は、第1の実施の形態のセンサ装置を側面側から見た状態の側面図である。図2のうち、図2(a)は、透視しない状態のセンサ装置の側面図であり、図2(b)は一部を透視した状態のセンサ装置の側面図である。また、図3は、第1の実施の形態のセンサ装置の分解斜視図である。この図1〜図3からわかるように、第1の実施の形態のセンサ装置1は、「台形円錐形状」に形成されている。このセンサ装置1は、大きく分けて、センサ筐体11、上キャップ部2及び下キャップ部3を有している。
センサ筐体11は、例えばポリカーボネート等のプラスチック部材で形成された台形円錐形状に形成されている。なお、センサ筐体11は、金属部材等の他の部材で形成してもよい。センサ筐体11には、内部に収納部13が設けられている。この収納部13には、例えば4本の電池10を保持するパック型の電池ボックス9が収納される。電池10としては、一次電池、二次電池又はボタン電池等を用いることができる。電池10は、錘部材としても機能する。また、錘部材として、電池10及び一つ又は複数の鉄又は鉛等の錘を併用してもよい。
また、センサ筐体11には、上面部11aを側面部側から内面側にかけて切り欠くことで形成された凹状の切り欠き部5a、5bが、上面部11aの相対向する位置にそれぞれ設けられている。この切り欠き部5a、5bは、ベルト4(装着部材の一例)の幅よりも広めの幅となっており、ベルト4を挿通可能となっている。ベルト4としては、例えば革製、布製、又は、ナイロン製等のベルトを用いることができる。また、装着部材は、ベルト4に限らず、例えばリング部材又はクリップ部材等でもよい。
上キャップ2は、所定の厚みの円板形状を有している。台形円錐形状のセンサ筐体11の上面部11a(径が小さい側の面部)と当接する上キャップ2の下面部2bは、センサ筐体11の上面部11aと略同じ径となっている。これにより、上キャップ2は、センサ筐体11に装着された際に、センサ筐体11の上面部11aを被覆するようになっている。上キャップ2とセンサ筐体11は、例えば接着剤又はネジ等の接続部材を介して互いに接続される。
また、上キャップ2には、上面部2aから下面部2bにかけて貫通する、例えば長方形状の孔部6が設けられている。この孔部6の幅(短手方向の長さ)は、ベルト4の幅と略同じ(又は多少広め)となっている。上述のように、上キャップ2は、センサ筐体11の上面部11aを被覆するようにセンサ筐体11に装着される。上キャップ2がセンサ筐体11に装着されることで、センサ筐体11に設けられた各切り欠き部5a、5bと、上キャップ2に設けられた孔部6とで、センサ筐体11の側面部側から上キャップ2の上面部2a側に貫通するベルト通し孔23を形成する。
センサ筐体11に上キャップ2が装着されたセンサ装置1に対してベルト4を装着する場合、図2(b)に矢印Aで示すように、センサ筐体11の例えば切り欠き部5aに挿通させたベルト4を、上キャップ2の孔部6から引き出す。次に、孔部6から引き出したベルト4を、図2(b)に矢印Bで示すように、孔部6から切り欠き部5bに挿通させ、センサ筐体11外に引き出す。これにより、図1、図2(a)及び図2(b)に示すように、センサ装置1にベルト4が装着された状態となる。
また、図2(a)及び図2(b)からわかるように、上キャップ2は、センサ筐体11と当接する底面部2bの径よりも上面部2aの径の方が大きな径となっている。そして、上キャップ2の外周部には、底面部2b側から上面部2aにかけて斜めに切り欠かれたテーパ加工部2cが設けられている。このため、センサ装置1が産業動物に装着された際に、ベルト4が上キャップ2の角部に当接するのではなく、ベルト4が上キャップ2のテーパ加工部2cに斜めに当接することとなる。従って、ベルト4の、上キャップ2と当接する箇所が破損する不都合を大幅に軽減することができる。
さらに、センサ筐体11の側面部は、滑らかな触感となるように加工されている。また、上キャップ部2及び下キャップ部3の外周部は、角部を削ることで丸みを帯びた形状に加工されている。このため、センサ装置1は、装着された産業動物の肌に接触した場合でも、極力、産業動物にストレスを与えないようになっている。
また、図3に示すように上キャップ部2には、センサ基板12が設けられる。センサ基板12には、例えばセンサ20、通信部21及びメモリ等の電子機器が設けられている。一例ではあるが、センサ20としては、産業動物の動きを検出する3軸の加速度センサ、体温を検出する温度センサ、又は、脈拍を検出する脈拍センサ等を設けることができる。
また、図3に示すように、センサ基板12には、フレキシブルケーブル25を介して操作スイッチ24が、物理的かつ電気的に接続される。操作スイッチ24は、上キャップ部2の孔部6よりも大きな外形の矩形形状となっている。そして、操作スイッチ24は、上キャップ部2がセンサ筐体11に装着された際に、上キャップ部2によりセンサ筐体11側に押圧されることで位置固定され、上キャップ部2の孔部6から露出する。すなわち、上キャップ部2をセンサ筐体11に装着した際に、上キャップ部2の凹状の孔部6から操作スイッチ24は露出する。
通信部21は、例えばLoRaWAN(登録商標)等のLPWA(Low Power Wide Area)と呼ばれる無線通信規格に準拠した通信を行うことで、省電力、広域及びローコストな通信を可能としている。通信部21は、センサ20のセンサ出力を、飼育員が監視している端末装置に、リアルタイム、定期的又は断続的に無線送信する。飼育員は、受信したセンサ出力に基づいて、各個体の行動及び健康状態等を監視する。
(標識の被装着部)
加えて、センサ筐体11の底面部11bの近傍には、側面部に沿って凹状に加工された標識の被装着部7が設けられている。図4は、被装着部7に装着される標識の斜視図である。この図4に示すように、標識8は、ゴム部材で形成されたリング形状を有しており、例えば赤色の標識は病気を患っている個体用、黄色の標識は注意深い観察が必要な個体用、及び、青色の標識は健康な個体用等のように色分けされている。標識8の径は、被装着部7よりも小さな径を有している。また、標識8の幅が、被装着部7の幅と略同じ幅を有している。標識8を被装着部7に装着する場合、ゴム部材で形成されている標識8の径を広げる方向に力を加え、広げた径内にセンサ筐体11を挿入する。そして、標識8と被装着部7との位置合わせを行い、標識8から手を離す。これにより、ゴム部材の弾性力により、標識8は元の径に戻ろうとするが、標識8が元の径に戻る途中で、標識8の径と被装着部7の径とが同じ径となり、図1に示すように標識8が被装着部7に嵌合するかたちで装着される。
多くの産業動物を飼育している場合、各個体の健康状態等を把握して管理することは大変困難である。しかし、標識8を、上述のように色分けして産業動物の健康状態等に応じて、センサ装置1の被装着部7に装着することで、各個体の過去の健康状態等を容易に認識でき、引き続き容態の観察等を可能とすることができる。
なお、標識8は、ゴム部材以外であっても、例えば布部材、ビニール部材、プラスチック部材、金属部材等でもよい。また、標識8は、リング形状以外であっても、例えば紐形状でもよいし、ベロクロテープでもよい。
さらに、被装着部7にLED(Light Emitting Diode)を設け、発光させる色で上述の過去の健康状態の把握等を行うようにしてもよい。
(センサ装置の組み立て工程)
次に、センサ装置1の組み立て工程を説明する。図4は、センサ装置1の分解斜視図である。この図4において、まず、センサ基板12を、パッキン13を介して、接着剤又はネジ等により、上キャップ部2に固定する。
次に、センサ基板12を固定した上キャップ部2を、接着剤又はネジ等により、センサ筐体11に固定する。これにより、センサ筐体11に設けられた各切り欠き部5a、5bと、上キャップ2に設けられた孔部6とで、上述のベルト通し孔23が形成される。
次に、センサ筐体11に設けられている収納部13に、スペーサとなるスポンジ14を介して電池ボックス9を収納する。図5は、収納部13に電池ボックス9を収納した状態を示す斜視図である。この図5からわかるように、収納部13の深さと、電池ボックス9の高さは、略同じとなっている。このため、電池ボックス9全体が埋没するかたちで、収納部13に収納される。なお、収納部13に電池ボックス9を収納することで、センサ基板12と電池ボックス9が電気的に接続され、センサ基板12に対して通電が可能な状態となる。なお、収納部13に、電池ボックス9と共に鉄又は鉛等の錘を収納してもよい。これにより、電池として自重が軽いボタン電池を設けた場合でも、適度な重さを与えることができる。
次に、収納部13に収納した電池ボックス9上にスペーサとなるスポンジ15を載置し、パッキン16を介して、下キャップ部3をセンサ筐体11の底面部11bに、接着剤又はネジ等により固定する。図6は、下キャップ部3がセンサ筐体11の底面部11bに装着された状態を示している。下キャップ部3の径は、センサ筐体11の底面部11bの径と略同径となっている。下キャップ部3は、収納部13に収納された電池ボックス9を被覆するかたちで、センサ筐体11の底面部11bに装着される。
次に、例えば型番、シリアル番号、装着年月日の記入欄等が印字されたシール17を、下キャップ部3に貼り付ける。そして、図2(b)を用いて説明したように、センサ筐体11に設けられた各切り欠き部5a、5bと、上キャップ2に設けられた孔部6とで形成されるベルト通し孔23にベルト4を挿通させ、センサ装置1が組み上がる。
(産業動物に対する装着例)
図7は、産業動物の一例である牛に対するセンサ装置1の装着例を示す図である。この図7の例の場合、牛の喉下にセンサ装置1が位置するように、ベルト4で牛の首にセンサ装置1を装着した例である。第1の実施の形態のセンサ装置1は、電池ボックス9に設けられた電池10が電源として機能すると共に、産業動物に負荷を殆ど与えずに、なおかつ、センサ筐体1を定位置に固定する程良い重さの錘として機能する。また、電池ボックス9は、図4からわかるように、センサ20が設けられた基板12よりも下側(下キャップ3側)に位置するようにセンサ筐体11内に収納される。このため、センサ筐体11の質量中心となる重心は、センサ20よりも下側であって、下キャップ3近傍に位置している。
従って、センサ装置1をベルト4で牛の首に装着すると、センサ装置1の自重及び重力により、鉛直方向(=重力方向=地面に対して3次元的に直交する方向)の下方向に引っ張られ、センサ装置1が、牛の喉下近傍に固定される。また、牛が動くことで、センサ装置1が牛の首回りに沿って移動しても、センサ装置1の自重及び重力により、牛の喉下近傍となる初期位置まで、装着位置を戻すことができる。
このため、センサ装置1の位置を、牛に大きな負荷を掛けることなく、略常時、牛の喉下近傍の位置に固定することができる。従って、スタンチョンで牛の首を固定して給餌を行った場合でも、スタンチョンにセンサ装置1が干渉して破損する不都合等を防止できる。
なお、センサ20として、例えば3軸センサを設けた場合、図7に示す牛の前後方向、上下方向である鉛直上方向及び鉛直下方向、さらに、図7が描かれている面に対する垂直方向(3次元的に直交する方向)である左右方向の移動速度、移動量、回転量等を検出する。通信部21は、このようなセンサ出力を、飼育員が監視している端末装置に無線送信する。飼育員は、受信したセンサ出力に基づいて、各個体の行動及び健康状態等を監視する。
(操作スイッチの誤操作及び汚れの防止構造)
次に、第1の実施の形態のセンサ装置1における操作スイッチ24の誤操作及び汚れの防止構造を説明する。図8は、ベルト4を装着していない状態のセンサ装置1を上面部側から見た斜視図である。この図8に示すように、操作スイッチ24は、操作スイッチ31及び報知部32を有しており、これらが、上キャップ部2の孔部6から露出するようになっている。一例ではあるが、操作スイッチ31は、押圧操作をした際に、通常離されている内部の接点同士が導通するようになっている。また、報知部32としては、例えば発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)が設けられている。
一例ではあるが、操作スイッチ31を所定時間長押しすると、電源がオン/オフする。電源がオン状態となると中継器(GW:ゲートウェイ)を介してサーバ装置との間で通信が開始される。サーバ装置との間で正常に通信が行われている場合、報知部32は、所定時間の点灯制御又は所定時間の点滅制御の後、消灯制御される。報知部32の点灯制御又は点滅制御は、例えば10秒等の短時間であるため、消費電力を削減できる。
この図8に示すセンサ装置1に対して、図1、図2(a)及び図2(b)を用いて説明したように、ベルト4を装着する。図9は、ベルト4を装着した状態のセンサ装置1の斜視図である。この図9からわかるように、センサ装置1の上キャップ部2の孔部6に対してベルト4を装着すると、それまで露出していた操作スイッチ24を、ベルト4で被覆することができる。
すなわち、管理者は、センサ装置1にベルト4を装着する前に、操作スイッチ24を操作して電源をオン操作すると共に通信状態を確認し、正常に通信が行われていることを確認後に、上キャップ部2の孔部6に対してベルト4を装着する。これにより、操作スイッチ24を、ベルト4で被覆することができるため(覆い隠すことができるため)、操作スイッチ24に汚れが付着する不都合を防止できる。
また、図7から分かるように、センサ装置1をベルト4で産業動物に装着した状態では、ベルト4は、センサ装置1の操作スイッチ24と産業動物との間に介入した状態となる。このため、操作スイッチ24が産業動物に接触することで、操作スイッチ24が誤操作される不都合を防止できる。
(第1の実施の形態の効果)
以上の説明から明らかなように、第1の実施の形態のセンサ装置1は、センサ筐体11に対して、鉛直方向であってセンサ20よりも下側の位置に、センサ筐体11の質量中心となる重心を位置させるように、錘部材である電池10が収納された電池ボックス9を設ける。これにより、センサ筐体11を産業動物の例えば首に装着した場合、センサ筐体11の自重及び重力により、産業動物の首から吊り下げるかたちで、装着位置を固定できる。また、産業動物の動きによりセンサ筐体11が首回りに沿って移動しても、センサ筐体11の自重及び重力により、産業動物の喉下等の初期位置に、装着位置を戻すことができる。従って、例えばウエイトバランス及び錘等の大掛かり、かつ、重量のある装置で産業動物に大きな負荷を掛けることなく、所定の位置にセンサ筐体11を固定できる。
また、センサ装置1は、全体的に円錐台形状を有している。このため、産業動物と接触した場合でも、産業動物の肌を傷つけることが無く、安全に装着可能とすることができる。また、センサ筐体11の下側(下キャップ3が装着される側)が広いため、より重い鉄又は鉛等の錘を設けることもできる。
また、センサ筐体11は、例えば色分けされた標識8を装着するための被装着部7を有している。このため、各個体の健康状態等に対応する色の標識8を被装着部7に装着することで、一目で各個体の健康状態等を認識可能とすることができる。また、標識8として、ゴム部材又は布部材等の電力を必要としない標識を用いることで、標識8を装着したことによる電池10の電力の消費を零とすることができる。
また、各個体の動きを検出する動きセンサとしてセンサ20を設けることで、各個体の上下左右及び前後の動きを検出でき、細かな個体管理を可能とすることができる。また、通信部21は、LPWA(Low Power Wide Area)でセンサ出力を無線通信するため、低消費電力で広範囲に渡る個体管理を可能とすることができる。
また、操作スイッチ24を、ベルト4で被覆する構成となっているため、操作スイッチ24に汚れが付着する不都合を防止できる。また、センサ装置1をベルト4で産業動物に装着した状態では、ベルト4は、センサ装置1の操作スイッチ24と産業動物との間に介入した状態となる。このため、操作スイッチ24が産業動物に接触することで、操作スイッチ24が誤操作される不都合を防止できる。
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態のセンサ装置の説明をする。上述の第1の実施の形態のセンサ装置1は、外形が円錐台形状を有する例であったが、この第2の実施の形態のセンサ装置は、外形が長方形の箱型形状を有する例である。図10に、第2の実施の形態のセンサ装置50の分解斜視図を示す。この図10に示すように、第2の実施の形態のセンサ装置50は、長方形状の上筐体51及び同じ大きさの長方形状の下筐体52を突き合わせることで、全体が、いわば掌サイズの箱型形状となっている。各筐体51、52の角部は、丸みを帯びるように加工処理されている。
下筐体52には、それぞれ上筐体51との突合せ方向に沿って貫通する孔部である電池収納部53及び基板収納部54が設けられている。電池収納部53には、電池ボックス55が収納される。また、電池収納部53は、電池ボックス55が収納されたうえで、スポンジ等のスペーサ58を介して、ネジ60により蓋部59がネジ止めされる。
基板収納部54には、センサ基板56が収納され、ネジ63によりネジ止めされる。センサ基板56は、コネクタ61及びコネクタ62を介して電池ボックス55と電気的に接続されている。また、基板収納部54に収納されたセンサ基板56には、フレキシブルケーブル65を介して操作スイッチ64が接続されている。この操作スイッチ64は、孔部となっている基板収納部54に固定され、基板収納部54を介して露出するようになっている。
上筐体51は、下筐体52の電池収納部54に収納された電池ボックス55上に、例えばスポンジ等のスペーサ57を載置した状態で、下筐体52と付き合わされて嵌合される。これにより、電池ボックス55は、センサ装置50内に固定された状態で保持される。
図11は、第2の実施の形態のセンサ装置50を上面部側から見た状態の斜視図である。また、図12は、第2の実施の形態のセンサ装置50を底面部側から見た状態の斜視図である。この図11及び図12からわかるように、上筐体51及び下筐体52を嵌合させることで、長方形状のセンサ装置50の短手側の側面部に、それぞれベルト通し孔66が形成される。このベルト通し孔66は、電池収納部54を介して下筐体52の外部に貫通しており、また、基板収納部54を介して下筐体52の外部に貫通している。
図13は、ベルト通し孔66にベルト70を挿通させた状態のセンサ装置50を底面部側から見た状態の斜視図である。また、図14は、ベルト通し孔66にベルト70を挿通させた状態のセンサ装置50を上面部側から見た状態の斜視図である。この図13及び図14からわかるように、センサ装置50にベルト70を装着する場合、例えば電池収納部54側のベルト通し孔66にベルト70を挿通させ、下筐体52の外部に引き出す。次に、下筐体52の外部に引き出したベルト70を、基板収納部54側のベルト通し孔66に挿通させ、基板収納部54側となる、センサ装置50の短手側の側面部から引き出す。
図12に示すように、操作スイッチ64は、センサ装置50の底面部側の外方に露出する。管理者は、センサ装置50にベルト4を装着する前に、操作スイッチ64の操作スイッチ67を操作して電源をオン操作すると共に、例えばLED等の報知部68の発光状態に基づいて通信状態を確認し、正常に通信が行われていることを確認後に、上述のようにベルト70を装着する。
(第2の実施の形態の効果)
これにより、操作スイッチ64を、ベルト70で被覆することができるため、操作スイッチ64に汚れが付着する不都合を防止できると共に、産業動物に接触することで、操作スイッチ64が誤操作される不都合を防止できる等、上述の第1の実施の形態のセンサ装置1と同様の効果を得ることができる。
図15は、第2の実施の形態のセンサ装置50の牛に対する装着例を示す図である。この図15に示すように、第2の実施の形態のセンサ装置50は、牛の首近辺に位置するように、ベルト70及び錘部材80を用いて装着される。
また、図15から分かるように、センサ装置50をベルト70で産業動物に装着した状態では、ベルト70は、センサ装置50の操作スイッチ64と産業動物との間に介入した状態となる。このため、操作スイッチ64が産業動物に接触することで、操作スイッチ64が誤操作される不都合を防止できる。
(第3の実施の形態)
次に、第3の実施の形態のセンサ装置の説明をする。この第3の実施の形態のセンサ装置は、操作スイッチ24を覆い隠すようにセンサ装置に装着されたベルト4を、アーチ状に持ち上げて支持するレール部を設けた例である。なお、上述の各実施の形態と、以下に説明する第3の実施の形態とでは、この点のみが異なる。このため、以下、上述の各実施の形態との差異の説明のみ行い、重複説明は省略する。
図16は、第3の実施の形態のセンサ装置の斜視図である。また、図17は、第3の実施の形態のセンサ装置の分解斜視図である。この図16及び図17に示すように、センサ筐体11にベルト4を装着していない状態では、上キャップ部85に設けられた長方形上の孔部87から、操作スイッチ24が露出した状態となる。第3の実施の形態のセンサ装置の場合、この長方形上の孔部87の両方の長手辺部に沿って、操作スイッチ24とは反対側に突出するアーチ状のレール部86が設けられている。
図18は、第3の実施の形態のセンサ装置にベルト4を挿通した状態を示す斜視図である。このうち、図18(b)は、センサ装置に挿通されたベルト4の挿通経路がわかるように描かれた図である。図18(a)及び図18(b)からわかるように、センサ装置にベルト4を挿通させる場合、一方のベルト通し孔23に挿入したベルト4の端部を、一旦、上キャップ部85の孔部87から取り出す。この状態で、ベルト4の端部を、他方のベルト通し孔23に挿入し、センサ筐体11外に取り出す。
上述のように、上キャップ部85には、長方形上の孔部87の両方の長手辺部に沿って、操作スイッチ24とは反対側に突出するアーチ状のレール部86が設けられている。また、孔部87の短手方向の幅は、ベルト4の短手方向の幅と略同じ(又は、若干短め)となっている。このため、ベルト通し孔23に挿入されたベルト4は、アーチ状のレール部86で支持されることで、終始アーチ形状を維持した状態となる。換言すると、ベルト通し孔23に挿入されたベルト4は、操作スイッチ24を覆う部分が、操作スイッチ24から離れる方向に凸なアーチ形状となるように、アーチ状のレール部86で支持される。
図19は、ベルト4を挿通した状態のセンサ装置の正面図であり、内部のベルト及びスイッチの位置関係を示す図である。また、図20は、第3の実施の形態のセンサ装置を、ベルトの挿通方向に沿って切断した状態の断面図である。なお、図20(a)は、ベルトを挿通していない状態の断面図、図20(b)は、ベルトを挿通した状態の断面図である。
この図19及び図20(a)、図20(b)からわかるように、ベルト4がアーチ状のレール部86で支持されることで、ベルト4と操作スイッチ24との間に間隙部Kが形成される。ベルト4は、例えば革製又はナイロン製等の、比較的固い部材で形成されている。このため、センサ装置に挿通された状態でベルト4が押圧されても、ベルト4に多少の凹みは生ずるが、間隙部Kを介して操作スイッチ24に接触するまで凹むことは、まず無い。
換言すると、アーチ状のレール部86は、ベルト4が押圧された際に、間隙部Kを介して操作スイッチ24までベルトが到達しないように(接触しないように)、ベルト4を操作スイッチ24に対して反対側に持ち上げてアーチ状に支持する。
これにより、産業動物の体制等により、ベルト4が操作スイッチ24に接触する不都合を強力に防止できるため、操作スイッチ24の誤操作等も強力に防止できる他、上述の各実施の形態と同様の効果を得ることができる。
(第4の実施の形態)
次に、第4の実施の形態のセンサ装置を説明する。上述の各実施の形態の説明では、ベルト4が操作スイッチ24を被覆することで、操作スイッチ24の誤操作を物理的に防止する例であった。これに対して、第4の実施の形態は、操作スイッチ24の操作状態と、報知部の報知動作との組み合わせに基づいて、電源をオフ制御することで、電気的に誤操作を防止する例である。
(システム構成)
まず、図21に、第4の実施の形態のセンサ装置が適用される動物管理システムのシステム構成図を示す。この図21に示す動物管理システムの場合、第4の実施の形態となるセンサ装置90と、中継器(GW:ゲートウェイ)200と、サーバ装置300とを有している。
センサ装置90は、メインマイクロコンピュータ(メインマイコン)101、記憶部102、電源ボタン103、行動分析センサ104、無線通信モジュール105及び報知部32を有している。
記憶部102は、例えばROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)又はHDD(Hard Disk Drive)等を用いることができる。記憶部102には、通信制御プログラム及び電源制御プログラム等の各種アプリケーションプログラムが記憶されている。また、記憶部102には、電源制御プログラムで用いられる連続操作時間情報、有効操作時間情報及び操作回数情報等の各種情報が記憶(予め登録)されている。
メインマイコン101は、通信制御プログラムに基づいて、中継器200及びサーバ装置300との間の無線通信制御を行う。また、メインマイコン101は、電源制御プログラムに基づいて、所定の操作を検出した場合のみ、電源をオフ制御する。
行動分析センサ104は、一例としてセンサ20が3軸センサである場合、牛の上下左右及び前後方向の動作を検出する。無線通信モジュール105は、上述の通信部21に相当し、中継器200との間で、例えばLoRaWAN(登録商標)等のLPWA(Low Power Wide Area)と呼ばれる無線通信規格に準拠した通信を行う。なお、この例では、センサ装置90と中継器200との間で無線通信を行うこととして説明を進めるが、センサ装置90と中継器200との間で有線通信を行うようにしてもよい。
(センサ装置のソフトウェア構成)
図22は、センサ装置90のメインマイコン101が電源制御プログラムを実行することで実現する各機能の機能ブロック図である。この図22に示すように、メインマイコン101は、電源制御プログラムを実行することで、ボタン操作検出部151、電源制御部152、報知制御部153及び操作回数検出部154の各機能を実現する。
ボタン操作検出部151は、検出部及び組み合わせ検出部の一例であり、操作スイッチ24の操作状態を検出する。電源制御部152は、操作スイッチ24が例えば所定時間、長押し操作された際に、センサ装置90の電源をオン制御する。また、詳しくは後述するが、電源制御部152は、電源をオン制御した後は、予め定められている所定のオフ操作を検出した際に、電源をオフ制御する。
報知制御部153は、操作スイッチ24の操作、又は、センサ装置90の通信状態等に応じたアンサーコールバックとして、例えば発光ダイオード(LED)等の報知部32を駆動制御する。操作回数検出部154は、予め設定されている操作スイッチ24の所定の操作の操作回数を検出する。操作回数検出部154により、予め定められている操作回数分の所定の操作が検出された際に、電源制御部152が、センサ装置90の電源をオフ制御するようになっている。
なお、この例は、ボタン操作検出部151〜操作回数検出部154をソフトウェアで実現する例であるが、これらのうち、一部又は全部を、IC(Integrated Circuit)等のハードウェアで実現してもよい。また、ボタン操作検出部151〜操作回数検出部154が実現する機能は、通信制御プログラム単体で実現しても良いし、他のプログラムに処理の一部を実行させる、又は他のプログラムを用いて間接的に処理を実行させても良い。
また、電源制御プログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)などのコンピュータ装置で読み取り可能な記録媒体に記録して提供してもよい。また、電源制御プログラムは、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)、ブルーレイディスク(登録商標)、半導体メモリなどのコンピュータ装置で読み取り可能な記録媒体に記録して提供してもよい。また、電源制御プログラムは、インターネット等のネットワーク経由でインストールするかたちで提供してもよいし、機器内のROM等に予め組み込んで提供してもよい。
(中継器及びサーバ装置のハードウェア構成)
次に、中継器200は、メインマイクロコンピュータ(メインマイコン)201、無線通信モジュール202、及び、インターネット通信モジュール203を有している。メインマイコン201は、センサ装置90との間の無線通信制御、及び、サーバ装置300との間の有線通信制御(又は無線通信制御でもよい)を行う。無線通信モジュール202は、センサ装置901との間の無線通信を行う。インターネット通信モジュールは、インターネットを介してサーバ装置300との間で通信を行う。
サーバ装置300は、産業動物の生体情報及び解析結果の記憶部であるデータベース301を有している。センサ装置90の行動分析センサで検出された産業動物の生体情報は、解析されて、このサーバ装置300のデータベース301に記憶され、管理に用いられる。
(センサ装置の電源のオフ制御動作)
図23は、第4の実施の形態のセンサ装置90の電源オフ動作の流れを示すフローチャートである。一例ではあるが、センサ装置90は、ボタン操作検出部151で、操作スイッチ24の所定時間の長押し操作が検出されることで、電源制御部152が、センサ装置90の電源をオン制御する。これにより、図23のフローチャートがスタートとなり、ステップS1から順に処理が実行される。
ステップS1では、ボタン操作検出部151が、電源オン後に、操作スイッチ24が操作されたか否かを判別する。ボタン操作検出部151が、操作スイッチ24の操作を検出すると(ステップS1:Yes)、処理がステップS2に進む。ステップS2では、報知制御部153が、例えばLED等の報知部32を、一定時間分(点灯単位時間分)、点灯制御して、操作スイッチ24が操作されたことを、管理者等の操作者に報知する。
次に、ステップS3では、ボタン動作検出部151が、記憶部102に記憶されている連続操作時間情報で示される連続操作時間を過ぎても、操作スイッチ24が連続操作され続けているか否かを判別する。操作スイッチ24の連続操作時間が、連続操作時間情報で示される連続操作時間未満であるということは(ステップS3:No)、その連続操作は、操作スイッチ24が、「電源のオフ操作」という意図に基づいてされた操作ではないことを意味する。この場合、センサ装置90の電源がオフ制御されることなく、処理がステップS1に戻る。
これに対して、連続操作時間情報で示される連続操作時間を過ぎても、操作スイッチ24が連続操作され続けている場合(ステップS3:Yes)、ステップS4に処理が進む。ステップS4では、報知制御部153が、点灯制御を開始してから一定時間経過した際に、LEDを消灯制御する。
次に、ステップS5では、ボタン動作検出部151が、LEDの一定時間の点灯制御が終了したにも関わらず、操作スイッチ24が連続操作され続けているか否かを判別する。LEDの一定時間の点灯制御が終了したにも関わらず、操作スイッチ24が連続操作され続けているということは、操作スイッチ24が、「電源のオフ操作」という意図に基づいて操作されているとは言い難い状態であることを意味する。すなわち、産業動物の体の重み又は木の枝の接触等により、操作スイッチ24が操作され続けている状態を意味する。このような状態は、正常状態とは言い難い状態であるため(ステップS5:Yes)、センサ装置90の電源がオフ制御されることなく、処理がステップS1に戻る。
これに対して、LEDの一定時間の点灯制御が終了し、また、操作スイッチ24が非操作状態になっているということは(ステップS5:No)、操作スイッチ24が、「電源のオフ操作」という意図に基づいて操作されている可能性が高いことを意味する。このため、ボタン動作検出部151は、ステップS6において、操作スイッチ24が非操作状態となってから、記憶部102に記憶されている有効操作時間情報で示される有効操作時間内に、再度、操作スイッチ24の連続操作が開始されたか否かを判別する。
有効操作時間内に、再度、操作スイッチ24の連続操作が行われないということは(ステップS6:No)、今までの操作スイッチ24の操作は、「電源のオフ操作」という意図に基づいてされた操作ではないことを意味する。このため、センサ装置90の電源がオフ制御されることなく、処理がステップS1に戻る。
これに対して、有効操作時間内に、再度、操作スイッチ24の連続操作を検出すると(ステップS6:Yes)、処理がステップS7に進み、報知制御部153が、再度、LEDの一定時間の点灯制御を行う。
次に、ステップS8では、ボタン動作検出部151が、連続操作時間情報で示される連続操作時間を過ぎても、操作スイッチ24が連続操作され続けているか否かを、再度、判別する。操作スイッチ24の連続操作時間が、連続操作時間情報で示される連続操作時間未満であるということは(ステップS8:No)、その連続操作は、操作スイッチ24が、「電源のオフ操作」という意図に基づいてされた操作ではないことを意味する。この場合、センサ装置90の電源がオフ制御されることなく、処理がステップS1に戻る。
これに対して、連続操作時間情報で示される連続操作時間を過ぎても、操作スイッチ24が連続操作され続けている場合(ステップS8:Yes)、ステップS9に処理が進む。
ステップS9では、操作回数検出部154が、ステップS3及びステップS8において、連続操作時間情報で示される連続操作時間を過ぎても、操作スイッチ24が連続操作され続けていると判別した回数が、例えば「3回」等の規定回数になったか否かを判別する。すなわち、操作回数検出部154は、ステップS3で、連続操作時間情報で示される連続操作時間を過ぎても、操作スイッチ24が連続操作され続けていると判別した場合、「電源のオフ操作」に対応する「1回目」の有効操作がされたと判断する。また、操作回数検出部154は、ステップS8で、連続操作時間情報で示される連続操作時間を過ぎても、操作スイッチ24が連続操作され続けていると判別した場合、「電源のオフ操作」に対応する「2回目」の有効操作がされたと判断する。
この時点では、有効操作回数は2回であるため、処理をステップS3に戻し(ステップS9:No)、例えば3回等の規定の有効操作回数を検出するまで、上述のステップS3〜ステップS9のルーチンを繰り返し実行する。そして、操作回数検出部154により、例えば3回等の規定の有効操作回数が検出されると(ステップS9:Yes)、ステップS10において、報知制御部153が、LEDを点滅制御して(ステップS10)、管理者等の操作者に対して、センサ装置90の電源のオフ制御の指示を取得した旨を明示する。この後、電源制御部152は、ステップS11で、センサ装置90の電源をオフ制御して、図23のフローチャートの全処理が終了する。
(電源のオフ操作の詳細)
このような電源のオフ操作を、図24及び図25のタイムチャートを用いて、再度、説明する。図24のタイムチャートは、電源のオフ操作が正常に行われた場合における、各部の信号のタイムチャートである。図25のタイムチャートは、電源のオフ操作が正常に行われなかった場合における、各部の信号のタイムチャートである。
(正常なオフ操作が行われた場合)
電源をオフする場合、管理者等の操作者は、図24(c)に示す電源オン時において、図24(a)に示すように操作スイッチ24を連続操作時間情報で示される連続操作時間分、連続操作する。報知制御部153は、電源オン時に操作スイッチ24の操作を検出すると、図24(b)に示すように、予め定められた一定時間分、LEDをオン制御する。操作回数検出部154は、LEDの点灯中に、連続操作されている操作スイッチ24が、非操作状態となったか否かを判別する。操作回数検出部154は、図24(a)に示すように、LEDの点灯中に操作スイッチ24が非操作状態となった場合に、「1回目」の有効操作回数をカウントする。すなわち、図24(a)の例の場合、最初の連続操作が、「1回目」の有効操作としてカウントされる。
次に、LEDの点灯中に操作スイッチ24を非操作状態とすると、このタイミングで、ボタン操作検出部151は、図24(a)に示すように有効操作時間のカウントを開始する。そして、この有効操作時間内に、再度、操作スイッチ24が連続操作されたか否かを判別する。
有効操作時間内に、再度、操作スイッチ24の連続操作が開始されると、報知制御部153は、図24(b)に示すように、再度、一定時間分、LEDを点灯制御する。操作回数検出部154は、ボタン操作検出部151により、LEDが消灯制御されるまでの間に、一定時間分の連続操作が行われ、操作スイッチ24が非操作状態とされたことが検出された場合に、「2回目」の有効操作回数をカウントする。すなわち、図24(a)の例の場合、2番目の連続操作が、「2回目」の有効操作としてカウントされる。
次に、LEDの点灯中に操作スイッチ24を非操作状態とすると、このタイミングで、ボタン操作検出部151は、図24(a)に示すように有効操作時間のカウントを開始する。そして、この有効操作時間内に、再度、操作スイッチ24が連続操作されたか否かを判別する。
有効操作時間内に、再度、操作スイッチ24の連続操作が開始されると、報知制御部153は、図24(b)に示すように、再度、一定時間分、LEDを点灯制御する。操作回数検出部154は、ボタン操作検出部151により、LEDが消灯制御されるまでの間に、一定時間分の連続操作が行われ、操作スイッチ24が非操作状態とされたことが検出された場合に、「3回目」の有効操作回数をカウントする。すなわち、図24(a)の例の場合、3番目の連続操作が、「3回目」の有効操作としてカウントされる。
一例ではあるが、操作回数検出部154により、3回の有効操作が検出されると、報知制御部153は、図24(b)に示すようにLEDを所定時間点滅制御する。電源制御部152は、この点滅制御後に、図24(c)に示すようにセンサ装置90の電源をオフ制御する。
(正常なオフ操作が行われなかった場合)
次に、正常なオフ操作が行われなかった場合の例を説明する。図25(c)に示すように、センサ装置90の電源がオンとなっている間において、図25(a)に示すように、管理者等の操作者による操作スイッチ24の連続操作が開始されると、図25(b)に示すように、報知制御部153により、予め定められた一定時間分、LEDがオン制御される。このLEDの点灯中に、連続操作されている操作スイッチ24が、非操作状態とされると、「1回目」の有効操作回数がカウントされ、また、有効操作時間のカウントが開始される。
しかし、図25(a)に示すように、再度、操作スイッチ24の連続操作が開始されるタイミングが、有効操作時間外であった場合、操作回数検出部154は、この有効操作時間外の連続操作を有効操作としてカウントはしない。このため、図25の例の場合は、有効操作回数は、最初の「1回」以降は無効となり、電源制御部152によるセンサ装置90の電源のオフ制御は、図25(c)に示すように行われない。
なお、報知制御部153は、ボタン操作検出部151で無効の連続操作が検出された場合、操作が無効となったことを示すエラーメッセージ等の報知制御を行う。このエラーメッセージは、例えば「再度、操作をやりなおしてください」等の音声メッセージの」出力でもよいし、テキストデータでの出力、又は、LEDの点滅等による出力でもよい。
また、無効な操作が行われた場合、ボタン操作検出部151は、例えば10秒等の所定時間経過が経過するまでの操作は無効とし、所定時間経過後からの操作を有効な操作として検出する。すなわち、管理者等の操作者は、無効な操作を行った場合、例えば10秒等の所定時間経過が経過するのを待って、再度、操作スイッチ24の操作を行うこととなる。
なお、本実施の形態では、報知部32の例としてLED等の発光部の例を示したが、報知可能なものであれば発光部でなくても良い。例えば、報知部32は操作者に対して音声で報知するものであっても良い。この場合、上述の実施の形態におけるLEDの点灯のオンのタイミングで、ブザー等の音声がオンとなる。つまり、ブザー等の音声による報知と操作スイッチの操作との組み合わせに基づいて、電源のオフの動作が行われる。換言すれば、報知部は操作者に対して報知可能なものであれば、どのようなものであっても良い。例えば報知部32は、7セグメントディスプレイ等であっても良い。
(第4の実施の形態の効果)
このように、第4の実施の形態のセンサ装置90は、電源をオフする場合に特殊な操作を必要とするため、センサ装置90の電源のオフ操作に対する誤操作を、電気的に防止できる。
(組み合わせでの効果)
さらに、第1の実施の形態〜第3の実施の形態で説明した、物理的に操作スイッチ24の誤操作を防止する構成に加えて、第4の実施の形態における電気的に操作スイッチ24の誤操作を防止する構成を備えることで、操作スイッチ24の誤操作を強力に防止できる他、上述の各実施の形態と同様の効果を得ることができる。
上述の実施形態では、牛等の産業動物に取り付けられたセンサの誤動作を防止する方法について記載したが、産業動物に取り付けられたセンサ以外であっても、予想外の接触で誤動作が起きるような電子機器に対しては適用可能である。
最後に、上述の各実施の形態は、一例として提示したものであり、本発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な各実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことも可能である。また、各実施の形態及び各実施の形態の変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 センサ装置
2 上キャップ部
2c テーパ加工部
3 下キャップ部
4 ベルト
5a 切り欠き部
5b 切り欠き部
6 孔部
7 被装着部
8 標識
9 電池ボックス
10 電池
11 センサ筐体
11a センサ筐体の上面部
11b センサ筐体の底面部
12 センサ基板
13 収納部
14 スポンジ
15 スポンジ
17 シール部材
18 パッキン
20 センサ
21 通信部
23 ベルト通し孔
24 操作スイッチ
25 フレキシブルケーブル
31 操作スイッチ
32 報知部
50 センサ装置
51 上筐体
52 下筐体
53 電池収納部
54 基板収納部
55 電池ボックス
56 センサ基板
59 蓋部
64 操作スイッチ
65 フレキシブルケーブル
66 ベルト通し孔
67 操作スイッチ
68 報知部
70 ベルト
80 錘部材
85 上キャップ部
86 レール部
87 孔部
90 センサ装置
101 メインマイコン
102 記憶部
104 行動分析センサ
105 無線通信モジュール
200 中継器
201 メインマイコン
202 無線通信モジュール
203 インターネット通信モジュール
300 サーバ装置
301 データベース
151 ボタン操作検出部
152 電源制御部
153 報知制御部
154 操作回数検出部
特開2018−099098号公報

Claims (14)

  1. スイッチの操作状態を検出する検出部と、
    前記スイッチの操作状態に対応する所定の報知動作を行うように報知部を制御する報知制御部と、
    前記スイッチの操作状態と前記報知部の報知動作との組み合わせを検出する組み合わせ検出部と、
    前記組み合わせ検出部により検出された、前記スイッチの操作状態と前記報知部の報知動作との組み合わせに基づいて、電源をオフ制御する電源制御部と、
    を備える電子機器。
  2. 前記報知制御部は、前記スイッチが操作された際に、一定時間、報知動作を行うように前記報知部を制御し、
    前記検出部は、前記報知動作が行われる一定時間内における、前記スイッチの非操作状態、及び、前記スイッチが非操作状態となってからの一定時間である有効操作時間内における、前記スイッチの操作状態を検出し、
    前記組み合わせ検出部は、前記一定時間の報知動作内で、前記スイッチが操作状態とされた場合に1回とカウントする検出動作を報知動作毎に行い、
    前記電源制御部は、前記組み合わせ検出部でカウントされた回数が、所定回数となった際に、前記電源をオフ制御すること
    を特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記報知制御部は、前記組み合わせ検出部でカウントされた回数が、所定回数となった際に、所定の報知動作を行うように前記報知部を制御し、
    前記電源制御部は、所定の報知動作後に、前記電源をオフ制御すること
    を特徴とする請求項2に記載の電子機器。
  4. 動物の生体情報を検出するセンサと、
    前記電子機器を動物の体に取り付けるためのベルトを、さらに備え、
    前記スイッチは、筐体の表面に設けられており、
    前記ベルトは、前記スイッチを覆うように、前記電子機器に取り付けられること
    を特徴とする請求項1から請求項3のうち、いずれか一項に記載の電子機器。
  5. 前記筐体には、一対のベルト通し孔が設けられており、
    各前記ベルト通し孔に前記ベルトを通すことで、前記スイッチが前記ベルトで覆われること
    を特徴とする請求項4に記載の電子機器。
  6. 前記ベルトは、当該ベルトの前記スイッチを覆う部分が、前記スイッチから離れる方向に凸なアーチ形状になるように、前記電子機器に取り付けられる、
    請求項4又は請求項5に記載の電子機器。
  7. 前記筐体は、前記ベルトを沿わせるレールを有し、
    前記ベルトは前記レールに沿って、前記アーチ形状になる、
    請求項6に記載の電子機器。
  8. 前記筐体は、円錐台形状であること
    を特徴とする請求項4から請求項7のうち、いずれか一項に記載の電子機器。
  9. 前記筐体は、標識が装着される被装着部を有すること
    を特徴とする請求項4から請求項8のうち、いずれか一項に記載の電子機器。
  10. 前記筐体は、長方形状であること
    を特徴とする請求項4から請求項7のうち、いずれか一項に記載の電子機器。
  11. 前記筐体を前記ベルトで動物に装着した状態において、前記ベルトは、前記筐体の前記スイッチと動物との間に介入した状態となること
    を特徴とする請求項4から請求項10のうち、いずれか一項に記載の電子機器。
  12. 前記センサは、鉛直方向である上下方向の動き、前記鉛直方向に対して垂直に直交する方向である左右方向の動き、及び、前記左右方向に対して2次元上で直交する前後方向の動きをそれぞれ検出する3軸の加速度センサであること
    を特徴とする請求項4から請求項11のうち、いずれか一項に記載の電子機器。
  13. 電子機器の電源制御方法であって、
    スイッチの操作状態を検出する検出ステップと、
    前記スイッチの操作状態に対応する所定の報知動作を行うように報知部を制御する報知制御ステップと、
    前記スイッチの操作状態と前記報知部の報知動作との組み合わせを検出する検出ステップと、
    前記検出ステップで検出された、前記スイッチの操作状態と前記報知部の報知動作との組み合わせに基づいて、電源をオフ制御する電源制御ステップと、
    を備える電源制御方法。
  14. 電子機器に備えられたコンピュータに、
    スイッチの操作状態を検出する検出ステップと、
    前記スイッチの操作状態に対応する所定の報知動作を行うように報知部を制御する報知制御ステップと、
    前記スイッチの操作状態と前記報知部の報知動作との組み合わせを検出する検出ステップと、
    前記検出ステップで検出された、前記スイッチの操作状態と前記報知部の報知動作との組み合わせに基づいて、電源をオフ制御する電源制御ステップと、
    を実行させるプログラム。
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