JP2011183140A - 点滴異常報知装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 従来の点滴報知装置や点滴監視装置は、点滴終了または液滴の停止等を監視して報知するものであり、患者等による点滴針の抜針、点滴用チューブの取り外し等による点滴中の異常を監視して報知する装置はなかった。
【解決手段】 点滴部位の近傍に巻着して点滴用チューブを保持するベルトに、該ベルトが外れた時または該ベルトに取り付けられた点滴用チューブを挟持するホルダーが外れた時に作動するセンサが設けられた保持帯と、前記センサからの信号を受信して点滴に異常があることを離れた場所に報知するコンソールと、前記センサからの信号を有線または無線でコンソールに送信する信号送信手段より構成されている点滴異常報知装置である。また、前記コンソールに点滴所要時間を任意に設定することができる時間設定手段が設けられている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、病院等の医療施設で患者に点滴を行う場合において、点滴針が抜けたり点滴用チューブが外れたりしたときに、点滴が異常であるとして離れた場所に点滴異常を報知する点滴異常報知装置に関するものである。
従来、病院等の医療施設で患者に点滴を行う場合には、輸液スタンド上部のアームに輸液バッグや輸液ボトルを吊下し、該輸液バッグや輸液ボトルの底部にあるゴム栓にチャンバーを係着したチューブを挿着し、さらに、該チャンバーを中継した点滴用チューブの先端にある点滴針を患者の体内に挿入することにより行われている。このような点滴治療においては、点滴の終了や異常を報知する手段は人に委ねられており、患者や介助者等がナースコールスイッチを押して医者や看護師(以下、看護師等という)に知らせるか、看護師等が点滴の進捗状況や点滴異常の有無を確認するために、点滴中の患者のところに巡回していた。
通常、患者は点滴中の身体移動について抑制を強いられるため、個人差はあるが、ある程度の精神的、身体的な負担を強いられる。ところが、点滴治療を受ける患者は様々であり、例えば、重度及び軽度の意識障害者、認知症患者または点滴器具や使用方法について理解不足の患者が存在し、これらの患者は点滴中に点滴針の抜針や点滴用チューブを取り外すおそれがある。このように、点滴治療は患者への負担だけでなく、看護師等にも相当の精神的、身体的負担が掛かかっている現状にあり、点滴の終了や点滴の異常を自動化する装置の開発が望まれていた。
点滴終了を報知する装置として、本出願人は、使用前の点滴容器を装置に吊下げて、該点滴容器の重量を前記装置で自動的に測定すると共に、該重量を基に点滴終了予告時の重量を前記装置により自動的に演算して、これを基準重量とし、その後も前記装置で点滴容器の重量測定を継続すると同時に該測定した重量と前記基準重量を比較演算し、点滴施療により点滴容器の重量が減量して前記基準重量になったときに点滴の残量が終りに近いと定めて、前記装置から自動的に点滴終了予告信号を出力して報知する、点滴施療時の点滴終了報知装置を開発している(例えば、特許文献1参照。)。
また、点滴終了や点滴異常を監視するものとして、チャンバー内を落下する薬液の滴検出を行うための滴検出器と、該滴の落下周期を計測して点滴量の設定値を演算表示すると共に点滴の異常や終了信号を出力するための滴数表示器と、該異常や終了信号と既存のナースコールスイッチからの信号をOR接続して新規のナースコール信号とするための信号中継ボックスとにより構成した点滴監視装置が開示されている(例えば、特許文献2参照。)。
また、点滴終了を監視するものとして、薬液の残量レベルを検出するレベルセンサを装備し、且つ薬液容器の栓体を突き通すこができる薬液レベル検出針と、該薬液レベル検出針から導出されるレベル検出信号を基に警報信号を発生させる警報信号発生手段と、該警報信号をナースセンターへ伝達する信号伝達手段とを具えた点滴警報装置が開示されている(例えば、特許文献3参照。)。
特開2005−224418号公報 特開2001−259026号公報 特開平06−125987号公報
しかしながら、上記従来の点滴報知装置や点滴監視装置は、点滴終了または液滴の停止等を監視して報知するものであり、患者等による点滴針の抜針、点滴用チューブの取り外し等による点滴中の異常を監視して報知する装置はなかった。そこで、本発明は、このような看護師など医療関係者の精神的・身体的負担を軽減するために、患者等による点滴針の抜針、点滴用チューブの取り外し等による点滴中の異常を監視して報知する点滴異常報知装置を提供することを目的としている。
本発明の請求項1は、保持帯とコンソールとより構成されている点滴異常報知装置である。前記保持帯は、点滴用チューブの先端部に取り付けられた点滴針を、手や足の部位に挿入する際に、部位の近傍に巻着して点滴用チューブを保持するベルトに、該ベルトが外れた時または該ベルトに取り付けられた点滴用チューブを挟持するホルダーが外れた時に作動するセンサが設けられている。前記コンソールは、前記センサからの信号を受信すると点滴に異常があるとして報知する制御機器である。
これによれば、患者に対して点滴治療をしている間、看護師等は点滴中の患者のみに集中することなく、様々な看護業務を行なうことができる。そして、点滴異常報知装置から点滴異常の報知を受ければ、速やかに特定患者のもとに駆けつけることができるので、点滴治療の事故を未然に防止することができる。
本発明の請求項2は、前記保持帯に設けられたセンサからの信号を、前記コンソールに設けられた受信器に送信する信号送信手段が、有線送信または無線送信のいずれかである点滴異常報知装置である。有線送信では、保持帯に設けられたセンサと、コンソールに設けられた受信器とを接続ケーブルで連結することにより信号を送信している。また、無線送信では、保持帯に設けられたセンサの送信回路を通じて信号が無線送信され、コンソールに設けられた無線受信器で前記信号を受信している。
有線送信では保持帯とコンソール間の取り付け距離が接続ケーブルの長さにより制約を受けるだけでなく、保持帯を患者の手足に巻着するときに接続ケーブルの取扱が煩雑になることがある。一方、無線送信は、保持帯とコンソールとの取付位置関係を意識することなく設置できるだけでなく、保持帯を患者の手足に容易に巻着することができる。
本発明の請求項3は、前記保持帯は、保持帯の展開形状での長手方向の両端部に、互いに着脱可能な係止手段が設けられているとともに、一端部にはリードスイッチが、他端部にはマグネットが設けられており、ベルトが外れた時に作動するセンサが構成されていることを特徴とする点滴異常報知装置である。
患者の腕部または足部に保持帯のベルト部分を巻着すると、ベルトの一端部に設けられたリードスイッチと、ベルトの他端部に設けられたマグネットが近接してリードスイッチが閉(ON)状態となる。患者等が、腕部または足部に巻着されている保持帯を取り外そうとしてベルトの端部を引き剥がすと、ベルトに設けられたリードスイッチとマグネット間の距離が離れるのでリードスイッチが開(OFF)となり信号を発信する。この信号はコンソールにより点滴異常として報知されるので、看護師等は速やかに特定患者のもとに駆けつけることができるので、点滴治療の事故を未然に防止することができる。
本発明の請求項4は、前記保持帯は、ベルトの表面に、点滴用チューブを挟持するホルダーと該ホルダーを着脱自在に保持するベース基板が取付けられており、前記ホルダーはベース基板との接触面が強磁性体であり、その上部に点滴用チューブを着脱自在に挟持するクリップ機構が形成されており、前記ベース基板には、前記ホルダーを着脱自在に保持する磁石とタクティールスイッチが設けられており、前記ホルダーがベース基板から外れた時に作動するセンサが構成されていることを特徴とする点滴異常報知装置である。
保持帯のベルトの表面に設けられたベース基板に点滴用チューブを挟持するホルダーを取付けると、前記ホルダーの下面部に設けられた強磁性体がベース基板に設けられた磁石と接触または近接して一時的に固定されるとともに、前記強磁性体の下面部がタクティールスイッチの頭部を押圧してタクティールスイッチが閉(ON)状態となる。患者等が、腕部または足部に挿入されている点滴針や点滴用チューブを取り外そうとして手等で(所定引張応力以上で)引っ張ると、ベース基板に磁石で固定されているホルダーが外れる。この時、タクティールスイッチと強磁性体との距離が離れることにより前記タクティールスイッチが開(OFF)となり信号を発信する。この信号はコンソールにより点滴異常として報知されるので、看護師等は速やかに特定患者のもとに駆けつけることができるため、点滴治療の事故を未然に防止することができる。
本発明の請求項5は、前記保持帯のベルトの裏面側における身体に接触する部分には、刺激性の少ない布状部材が設けられていることを特徴とする点滴異常報知装置である。人体の皮膚はデリケートであり、手部や足部にベルトを巻着した状態が続くと、患者によっては圧迫感や、皮膚に炎症を起こすおそれがある。そこで、身体に接触する部分には、刺激性の少ない布状部材を設けることにより、患者による圧迫感の低減、皮膚に炎症を起こすことを防止することができる。
本発明の請求項6は、前記係止手段が、面ファスナ、ボタン、ホックあるいは紐状体のいずれかであることを特徴とする点滴異常報知装置である。患者の手足にベルトを装着する場合は、容易に、迅速かつ確実に装着することが望まれる。そこで、面ファスナを用いることが最も望ましいが、ボタン、ホックあるいは紐状体を用いても十分に効果を発揮することができる。これにより、装着作業を迅速かつ確実に行なえるので、患者の不安や負担を軽減することができる。
本発明の請求項7は、前記コンソールは、シーケンス制御をする制御部と、センサの作動による信号を受信する受信器と、信号を受信したときに点滴に異常が生じたと判断して報知する報知器と、信号を受信したときに点滴に異常が生じたと判断して報知信号を発信する送信器より構成されており、前記送信器は有線送信または無線送信で報知信号を送信する機能を有していることを特徴とする点滴異常報知装置である。
点滴異常の報知手段として、コンソールに設けられた報知器により、コンソールに取付けられたランプの点灯、音、音声または音楽による報知が行なわれる。また、コンソールに設けられた送信器により無線送信または有線送信で報知される。無線による報知は、送信器から無線発信された報知信号は看護師等が携帯する各種受信器で受信することができる。有線による報知は、既設または新設のナースコール端子に接続することにより、ナースセンターに設けられた報知器または専用受信器で受信することができる。これにより、看護師等は速やかに特定患者のもとに駆けつけることができるので、点滴治療の事故を未然に防止することができる。
本発明の請求項8は、前記コンソールに点滴所要時間を任意に設定することができる時間設定手段が設けられている。この時間設定手段では、3桁のデジタル数字を任意に設定することが可能であり、スタートボタンを押すとタイマーが作動してデジタル数字をカウントダウンし、ストップボタンを押すとカウントダウンを一時停止する。また、設定された時間が終了すると、終了したことを離間した場所に報知する報知信号を送信することを特徴とする点滴異常報知装置である。これにより、患者に点滴する輪液量、種類または点滴条件に合せて、最適な点滴所要時間を任意に設定することが可能となるので、看護師等は巡回点検等の負担を軽減することができる。
本発明の請求項9は、前記コンソールには、報知信号をナース信号と切替変換する中継器が設けられていることを特徴とする点滴異常報知装置である。これによれば、既設のナースコールケーブルのスイッチを押すことにより、ナースセンターに設けられた報知器等で受信することができる。これにより、患者等や看護師等の利便性が向上するだけでなく、看護師等は速やかに特定患者のもとに駆けつけることができるので、点滴治療の事故を未然に防止することができる。
本発明の請求項10は、前記コンソールには、一時的に報知信号の発信を停止するポーズスイッチが設けられていることを特徴とする点滴異常報知装置である。この構成によれば、保持帯のベルトを患者の手足に脱着する際に、ポーズスイッチを押すと報知信号の発信を一時停止し、再度ポーズスイッチを押すと報知信号の発信が可能となる。また、タイマー式の場合はポーズスイッチを押すと設定した時間(例えば、1分間)は報知信号の発信を停止し、その後自動的に報知信号を発信する状態に復帰する。これによれば、誤作動による点滴異常報知を防止することができる。
本発明によれば、患者に対して点滴治療をしている間、看護師等は点滴中の患者のみに集中することなく、様々な看護業務を行なうことができる。そして、点滴異常報知装置から点滴異常の報知を受ければ、速やかに特定患者のもとに駆けつけることができるので、点滴治療の事故を未然に防止することができる。また、点滴所要時間を任意に設定できる時間設定手段が設けられているので、看護師等は巡回点検等の負担を軽減することができる。また、センサからの信号をコンソールに無線送信する構成とすれば、保持帯とコンソールとの取付位置関係を意識することなく設置できるだけでなく、保持帯を患者の手足部に容易に巻着することができる。
また、身体に接触するベルト部分には、刺激性の少ない布状部材が設けられているので、患者の圧迫感の軽減や皮膚の炎症を防止することができる。また、ベルトの巻着は面ファスナ、ボタン、ホックあるいは紐状体とすることにより、脱着作業を迅速かつ確実に行なえるので、患者の負担を軽減することができる。さらに、ポーズスイッチを設けているので、誤作動による点滴異常報知を防止することができる。
本発明の第一実施形態を示す点滴異常報知装置の斜視図である。 本発明の第一実施形態の他の実施例を示す点滴異常報知装置の斜視図である。 本発明のホルダーの平面図である。 本発明のホルダーとベース基板との磁着状態を示す側面断面図である。 本発明のベース基板とベルトの取付状態を示す説明図である。 本発明の他の実施例を示すホルダーとベース基板との磁着状態を示す側面断面図である。 本発明の他の実施例を示す無線送信器の結線図である。 本発明の第一実施形態を示す点滴異常報知装置のシステム構成図である。 本発明の中継器の結線図である。 本発明の第一実施形態を示す点滴異常報知装置の他のシステム構成図である。 本発明の第二実施形態を示す点滴異常報知装置の斜視図である。 本発明の第二実施形態の他の実施例を示す点滴異常報知装置の斜視図である。 本発明の第二実施形態を示す点滴異常報知装置のシステム構成図である。 本発明の第二実施形態を示す点滴異常報知装置の他の斜視図である。 本発明の第二実施形態を示す点滴異常報知装置の他のシステム構成図である。 本発明の他の実施形態を示す保持帯の斜視図である。 本発明の他の実施形態を示す保持帯の斜視図である。 本発明の他の実施形態を示すホルダーの側面断面図である。 本発明の他の実施形態を示すホルダーの側面断面図である。
以下、本発明について図面に基づき詳細に説明する。図1において、点滴異常報知装置は保持帯10、コンソール20および信号送信手段50である接続ケーブルから構成されている。前記保持帯10には、点滴用チューブCの先端部に取り付けられた点滴針(図示しない)を、手(本発明では、肩から指先までを手という)や足(本発明では、腿部から足先までを足という)の部位に挿入する際に、該部位の近傍に巻着して点滴用チューブCを保持するための柔軟性を有するベルト11が形成されている。ベルト11は天然素材または天然繊維、化学繊維あるいは合成樹脂等を用いて長尺状に形成されており、ベルト11の長手方向(手足に巻着する方向)の両端部にはベルト11を巻着状態で保持する係止手段12として面ファスナが設けられている。なお、係止手段12は面ファスナに限定されるものではなく、ボタン、ホックまたは紐状体等を用いることができる。
前記ベルト11の長手方向の一端部近傍には磁石(マグネット)13が取付けられており、他の端部近傍には前記磁石13に近接すると閉状態(ON)となるリードスイッチ14が取付けられている。リードスイッチとは、例えば、2本の強磁性体リードが適当な接点距離で相対した状態でガラス管に封入されたものであり、外部からリードの軸方向に磁界が印加されると、リードが磁化して相対している接点が引き合い、接触して回路が閉じる。外部の磁界を消せば、リードの弾性により接点は元の位置に戻り回路は開状態(OFF)になる。このように、リードスイッチ14はセンサとして使用可能であり、本発明ではベルト11を巻着保持する係止手段12が外れたときに作動するセンサとして用いている。
図3〜図5は、ホルダーとベース基板の構造および取付関係を示したものである。図3〜図4において、ホルダー30は、略四辺形のホルダー本体31の下面部に強磁性体32(鉄、ニッケル、コバルトおよびその合金など)が固着されており、上面部には点滴用チューブCを着脱自在に挟持するクランプ33が取付けられている。クランプ33は、点滴用チューブCを挟持するための凹部34が設けられた上部アーム35が、支軸37によりホルダー本体31に取付けられている。
凹部34が形成された側とは反対側の端部の上部アーム35の下面とホルダー本体31の上面との間には、上部アーム35とホルダー本体31の凹部34が、常時、閉となる方向にバネ38で負勢されている。したがって、図4に示す上部アーム35の端部を指等で矢印方向に押下げると、バネ38が圧縮されて凹部34が開口し、指等を除くと凹部34が閉状態となる。点滴用チューブCを取付けるときは、上部アーム35の端部を矢印方向に押下げた状態で、点滴用チューブCを凹部34に沿って載置したまま指等を除くと、バネ38の負勢により点滴用チューブCがホルダー30に挟持される。なお、前記バネ38はコイルバネ、皿バネまたは板バネ等を用いることができる。
図5は図4のA−A断面図である。図5において、ベース基板40は、ホルダー30を磁着可能な面積を有する略四辺形の凹面部41が上面に形成されており、下面はベルト11を貫通して固定する機械的連結手段、例えば、ビス42によりベルト11に固定されている。ベース基板40には、ホルダー30を磁着するための磁石(マグネット)43とタクティールスイッチ44が設けられている。磁石43はベース基板40の凹面部41表面または近傍に設けるが、その形状は円形や方形としてもよく、1個〜複数個を適宜配置することも可能である。タクティールスイッチ44は様々な形式のものを使用できるが、本発明では上部に押しボタンが設けられたワンプッシュ式を用いており、ホルダー30の下面部が押しボタンを押下げると閉状態(ON)になり、ホルダー30の下面部が除かれると開状態(OFF)に復帰する。このように、タクティールスイッチ44はセンサとして使用することが可能であり、本発明では前記ベース基板40に磁着されたホルダー30が外れたとき作動するセンサとして用いている。
図1において、前記ベルト11の内面側15(皮膚と接する側)は、患者の手足に対する圧迫感や皮膚を保護するために、刺激性の少ない布状部材で被覆されている。例えば、スポンジ、不織布、フエルト、ガーゼ等の部材を用いることができる。また、前記部材の表面を天然繊維や化学繊維で被覆してもよい。なお、ベルト外表面および内表面は、薬液や体液等が付着しやすいので、撥水性または疎水性のある部材や繊維を用いるか、あるいは撥水加工をすることが望ましい。
図1において、コンソール20は略方形の筐体であり、上面部には輸液スタンド(図示しない)に吊下するフック等の係止部21と無線送信アンテナ22が立設されており、前面部にはポーズスイッチの押しボタン23が設けられている。下面部にはセンサからの信号を伝送する信号送信手段50である接続ケーブルのプラグ挿入ジャック24a、ナースコールケーブルのプラグ挿入ジャック24b、およびナースコースシステムに信号伝送する信号ケーブルのプラグ挿入ジャック24cが夫々設けられている。なお、これらの配置は実施形態の一例を示したものであり、適宜配置変更することができる。
図2において、点滴異常報知装置はコードレス保持帯10aとコンソール20aから構成されている。コードレス保持帯10aには、コンソール20aに信号を送信するための信号送信手段である無線送信器45が設けられている。コンソール20aは略方形の筐体であり、上面部には輸液スタンド(図示しない)に吊下するフック等の係止部21と無線送信アンテナ22が立設されており、前面部にはポーズスイッチの押しボタン23が設けられている。下面部にはナースコールケーブルのプラグ挿入ジャック24b、およびナースコースシステムに信号伝送する信号ケーブルのプラグ挿入ジャック24cが夫々設けられている。なお、上記以外の構造や機能については図1、図3〜図5と同様であるため説明を省略する。
図6において、ベース基板40aは、断面H型のブロック体であり、上面には前記ホルダー30を磁着可能な面積を有する略四辺形の凹面部が形成されており、下端部はベルト11を貫通して固定する機械的連結手段、例えば、ビス42によりベルト11に固定されている。ベース基板40aには、ホルダー30を磁着するための磁石(マグネット)43とタクティールスイッチ44が設けられている。磁石43はベース基板40aの凹面部の表面または近傍に設けるが、その形状は円形や方形としてもよく、1個〜複数個を適宜配置することも可能である。また、ベース基板40aの下面凹部の空間部分には、タクティールスイッチ44に接続された無線送信器45および電源となるボタン電池46が設けられている。
以下、コードレス保持帯10aの作用について説明する。図7aはコードレス保持帯10aを患者の手足部に装着した状態を示したもので、図7bはホルダー30が外れてタクティールスイッチ44が開状態(OFF)となった状態を示したものである。14はリードスイッチ、44はタクティールスイッチ、80はINV回路、81は送信回路、82は送信アンテナ、46はボタン電池である。
図7aに示すように、リードスイッチ14およびタクティールスイッチ44は、コードレス保持帯10aを患者の手部または足部に装着した時点で閉状態(ON)になる。このとき、INV回路のスイッチは開状態(OFF)となっている。
図7bに示すように、ホルダー30がベース基板40aから外れると、タクティールスイッチ44を押圧している荷重が無くなるのでタクティールスイッチ44は開状態(OFF)となる。なお、図示していないが、コードレス保持帯10aのベルト11に設けられた係止手段12が外れた場合も、リードスイッチ14から磁界が消えるのでリードスイッチ14は開状態(OFF)となる。
INV回路80は信号反転回路としており、タクティールスイッチ44(またはリードスイッチ14)が開状態(OFF)になると、INV回路80が作動して内部スイッチが閉状態(ON)になる。ただし、信号反転は時限的なものであり、例えば1秒間である。
INV回路80の内部スイッチが閉状態(ON)になると、INV回路80に接続されている送信回路81が作動して、無線信号が送信アンテナ82からコンソール20aの受信器53に送信される。
図8において、14、44は保持帯に取り付けられたリードスイッチ、タクティールスイッチで構成されているセンサ、20はコンソール(破線の範囲内)、50は信号送信手段50である接続ケーブル、Hは携帯型受信器、Nはナースコールシステム、51は信号ケーブル、52はナースコールケーブルである。リードスイッチで構成されているセンサとタクティールスイッチで構成されているセンサは、それぞれが独立して作動し、信号送信手段50の接続ケーブルを通じて信号がコンソール20の受信器53に送信される。
コンソール20は、各センサからの信号を受信する受信器53、受信信号を離れた場所に位置する携帯型受信器Hに報知信号として送信する送信器54、報知信号をナース信号と切替変換する中継器57、報知信号を一時的に保留するポーズスイッチ55、報知器59およびシーケンス制御をする制御部56で構成されている。
図9において、コンソール20に組込まれている中継器57は、ナースコールスイッチからのナースコール接点61(a接点)とセンサからの信号接点62(b接点)をそれぞれナースコールケーブル52と接続ケーブル50で入力し、両接点を切替接続して1本の信号ケーブル51として出力する。また、該信号ケーブル51の先端にプラグを接続し、該プラグを既設のナースコールケーブルが接続されていたジャックに挿入することにより、ナースコールスイッチを押した場合や点滴異常が発生した場合のどちらの場合でもナースコールを行うことができる。
図10は、コンソール20bに中継器57を設けない構成を示したものである。図10において、14、44は保持帯に取り付けられたリードスイッチ、テクティールスイッチで構成されているセンサ、20bはコンソール(破線の範囲内)、50は信号送信手段としての接続ケーブル、Hは携帯型受信器である。リードスイッチで構成されているセンサとタクティールスイッチで構成されているセンサは、それぞれが独立して作動し、信号送信手段50である接続ケーブルを通じて信号がコンソール20bの受信器53に送信される。コンソール20bは、各センサからの信号を受信する受信器53、受信信号を離れた場所に位置する携帯型受信器Hに報知信号として送信する送信器54、報知信号を一時的に保留するポーズスイッチ55、報知器59およびシーケンス制御をする制御部56で構成されている。
図11は、点滴所要時間を任意に設定することができる時間設定手段が付加された点滴異常報知装置の斜視図である。なお、点滴異常報知機能および構成については、図1〜図10に基づいて説明済のため省略する。図11において、コンソール20cは略方形の筐体であり、上面部には輸液スタンド(図示しない)に吊下するフック等の係止部21と無線送信アンテナ22が立設されている。コンソール20cの前面上半部には、設定時間が修了(タイムアップ)したことを示すアラーム表示器25(例えば、ランプ、LED等)、コンソール20cの電源オン・オフ表示器26a(例えば、ランプ、LED等)、時間設定後に設定時間のカウントダウンをスタートまたはストップさせるスタート・ストップスイッチ23aが設けられている。
コンソール20cの前面下半部には、時間設定をするための4桁からなる時間表示器27が設けられており、右端(図11において右側端)は「分」の文字が常時表示されており、その左側の3桁(右側から2桁目〜4桁目)は時間設定をすることにより0〜9の数字が7セグメントLEDで表示される。即ち、設定時間は3桁からなる「分」で表示され、例えば、図11は設定時間が120分であることを示している。時間表示器27の右側から3桁目および4桁目の上部には、時間設定アップボタン28a、下部には、時間設定ダウンボタン28bが夫々設けられており、時間設定アップボタン28aを押す度に、枠内の数字が大きくなり(例えば、1から2に)、時間設定ダウンボタン28bを押す度に、枠内の数字が小さくなる(例えば、2から1に)。
なお、図11では、右側から2桁目の表示枠の上部および下部に前記ボタン28a、28bが設けられていないが、前記ボタン28a、28bを設けて0〜9を表示させることは当然可能である。また、時間設定アップボタン28aの表示を▽から+に、時間設定ダウンボタン28bの表示を△から−に変更してもよい。さらに、前記各表示器25、26a、27およびボタン28a、28bの配置は、図11の記載に限定されるものではなく、適宜変更することができる。
コンソール20cの側面には、コンソール20cの電源をオンまたはオフするための電源オン・オフスイッチ26bと、コンソール20cに電源を供給するACアダプター29bを差し込むACアダプタージャック29aが設けられている。なお、コンソール20cの電源としてACアダプター29bに代えて、電池を用いることも可能である。コンソール20cの下面部にはセンサ14,44からの信号を伝送する接続ケーブル50のプラグ挿入ジャック24a、ナースコールケーブル52のプラグ挿入ジャック24b、およびナースコースシステムに信号伝送する信号ケーブル51のプラグ挿入ジャック24cが夫々設けられている。なお、前記したこれらの配置は実施形態の一例を示したものであり、適宜配置変更することができる。
図12は、信号送信手段50が,接続ケーブルに代えて、コードレス保持帯10bに無線送信器45を設けたものであり、信号送信手段50が接続ケーブルから無線送信器45に代わった以外は図11に示すものと同一であるから、詳細な説明は省略する。
図13において、コンソール20cは、各センサ14,44からの信号を受信する受信器53、受信信号を離れた場所に位置する各受信器H1、H2、H3に報知信号として送信する送信器54、報知信号をナース信号と切替変換する中継器57、報知信号を一時的に保留するポーズスイッチ55、報知器59およびこれらの機器をシーケンス制御する制御部56bで構成されている。
前記制御部56bは、前記シーケンス制御に加えて、電源オン・オフスイッチ26a、設定時間をカウントダウンするスタート・ストップスイッチ26b、設定時間が終了したことを示すアラーム表示器25、設定時間を表示する時間表示器27、および設定時間を設定する時間設定器28a、28bを夫々制御する。
図14は、点滴所要時間を任意に設定することができる時間設定手段が付加された点滴異常報知装置の他の実施形態を示す斜視図である。図14において、コンソール20eは略方形の筐体であり、上面部には輸液スタンド(図示しない)に吊下するフック等の係止部21と無線送信アンテナ22が立設されている。コンソール20eの前面上半部には、設定時間が修了(タイムアップ)したことを示すアラーム表示器25(例えば、ランプ、LED等)、コンソール20eの電源がオンまたはオフかを表示する電源オン・オフ表示器26a(例えば、ランプ、LED等)、時間設定後に設定時間のカウントダウンをスタートまたはストップさせるスタート・ストップスイッチ23aが設けられている。
コンソール20eの前面下半部には、時間設定をするための4桁からなる時間表示器27が設けられており、右端(図14において右側端)は「分」の文字が常時表示されており、その左側の3桁(右側から2桁目〜4桁目)は時間設定をすることにより0〜9の数字が7セグメントLEDで表示される。即ち、設定時間は3桁からなる「分」で表示され、例えば、図14は設定時間が120分であることを示している。時間表示枠器27の右側から3桁目および4桁目の上部には、時間設定アップボタン28aが、下部には、時間設定ダウンボタン28bが夫々設けられており、時間設定アップボタン28aを押す度に、数字が大きくなり(例えば、1から2に)、時間設定ダウンボタン28bを押す度に、数字が小さくなる(例えば、2から1に)。
なお、図14では、右側から2桁目の表示枠の上部および下部に前記ボタン28a、28bが設けられていないが、前記ボタン28a、28bを設けて0〜9を表示することは当然可能である。また、時間設定アップボタン28aの表示を▽から+に、時間設定ダウンボタン28bの表示を△から−に変更してもよい。さらに、前記各表示器25、26a、27およびボタン28a、28bの配置は、図14の記載に限定されるものではなく、適宜変更することができる。
コンソール20eの側面には、コンソール20eの電源をオン・オフするための電源オン・オフスイッチ26bと、コンソール20eに電源を供給するACアダプター29bを差し込むACアダプタージャック29aが設けられている。なお、コンソール20eの電源としてACアダプター29bに代えて、電池を用いることも可能である。
コンソール20eから離れた位置には、必要に応じて中継器(リピータ)70を設置することができる。中継器70は、コンソール20eから無線発信された電波をより広範囲に送信するために設けられたものである。中継器70の第1のメリットは飛距離を伸ばすことができることで、理論的にカバー範囲(飛距離)は2倍となる。第2のメリットは混信対策であり、他者が所持している携帯電話等の受信器に影響されない安定した動作(通話環境)をつくるために、中継器70に対応できる受信器H1、H2、H3を特定することで、広い範囲で安定した通話環境を得たい場合に有効となるのが中継器70である。
中継器70は略方形の筐体であり、上面部には任意場所に吊下するフック等の係止部21と、コンソール20eから発信された信号を受信する受信アンテナ71および該受信信号を携帯型の受信器H1、H2、H3に送信する送信アンテナ72が立設されている。なお、前記送信アンテナ72の基端を側面上部に設けて立設させてもよい。中継器70の前面上半部には、設定時間が修了(タイムアップ)したことを示すアラーム表示器73(例えば、ランプ、LED等)と中継器70の電源がオンまたはオフかを表示する電源オン・オフ表示器74a(例えば、ランプ、LED等)が設けられている。中継器70の側面には、中継器70に電源を供給するACアダプター75bを差し込むACアダプタージャック75aが設けられている。
図15は、コンソール20eに組み込まれている中継器57を除いた構成としたものである。図15において、14、44は保持帯に取り付けられたリードスイッチ、テクティールスイッチで構成されているセンサ、20eはコンソール(破線の範囲内)、50は信号送信手段、H1はハイパー受信器、H2はポータブル受信器(PHS型)、H3はポータブル受信器(腕時計型)である。リードスイッチで構成されているセンサ14とタクティールスイッチで構成されているセンサ44は、それぞれが独立して作動し、接続ケーブル50を通じて信号がコンソール20eの受信器53に送信される。
コンソール20eは、各センサ14、44からの信号を受信する受信器53、受信信号を離れた場所に位置する各受信器H1、H2、H3に報知信号として送信する送信器54、報知信号を一時的に保留するポーズスイッチ55、報知器59および前記機器をシーケンス制御する制御部56cで構成されている。前記制御部56cは、前記シーケンス制御に加えて設定時間をカウントダウンするスタート・ストップスイッチ26b、設定時間が終了したことを示すアラーム表示器25、設定時間を表示する時間表示器27および時間を設定する時間設定器28a、28bを夫々制御する。
以下、時間設定の操作例について図11および図13を参照して詳細に説明する。
1.コンソール20cの側面に設けられている電源オン・オフスイッチ26bをオンにすると、電源オン・オフ表示器26aが点灯する。
2.時間表示器27の数字(デフォルト値は000分)を確認した後、右側から3桁目および4桁目の上下部に設けられている時間設定ボタン28a、28bを所定回数押して所望時間を設定する。例えば、120分に時間設定する場合は、3桁目上部のボタン28aを2回押すと数字の2が表示される。次に、4桁目上部のボタン28aを1回押すと数字の1が表示される。これにより時間表示器27には120分が7セグメントLED表示される。
3.時間表示器27に表示された時間を確認後、コンソール20cの前面の上半部に設けられているスタート・ストップスイッチ23aを押すと、タイマーが作動して時間表示器27の数字のカウントダウンが始まる。例えば、120→119→118・・・000。
4.時間表示器27の数字が000分になると、アラーム表示器25が点灯(または点滅)するとともに、報知器59から音、音楽または音声で報知される。さらに、制御部56bからタイムアップしたことを知らせる信号が送信器54に送られる。
5.送信器54は、上記信号をハイパー受信器H1,ポータブル受信器(PHS型)H2およびポータブル受信器H3(腕時計型)に無線送信する。
上記操作によれば、点滴の種類、量および滴下速度の相違により患者に最適な点滴時間を、時間設定ボタン28a、28bで任意に設定することができる。また、設定した時間は、時間表示器に数字が7セグメントLED表示されており、スタート・ストップスイッチ23aを押すとタイマーが作動して数字がカウントダウンする。これにより点滴残時間
を常時確認することができるので、患者等の精神的、肉体的負担を軽減することが可能となる。点滴中に何らかの理由で点滴を一時中止させたいときは、スタート・ストップスイッチ23aを押すとタイマーを一時停止させることができ、再スタートさせるには、スタート・ストップスイッチ23aを押せばよい。すなわち、スタート・ストップスイッチ23aは押す毎にスタートとストップを繰り返すように構成されている。
タイマーが作動中であることを確認する手段としては、電源オン・オフ表示器26aを点滅させることも可能である。また、タイマー不使用時は時間表示器27を消灯させ、タイマー使用時は時間表示器27に数字を表示させる構成としてもよい。
図16において、保持帯10bには、点滴用チューブCの先端部に取り付けられた点滴針(図示しない)を、手足の部位に挿入する際に、該部位の近傍に巻着して、点滴用チューブCを保持するベルト11aが形成されている。該ベルト11aは合成樹脂等を用いて手足の断面外形に沿うように略円または楕円形に形成されており、ベルト11aの長手方向(手足に巻着する方向)の略中央部(ホルダーの磁着位置と略対向する位置近傍)は拡開可能な蝶番16で接続されている。また、ベルト11aの一端部にはベルト11aの巻着状態を保持する係止手段として、表面にラック(鋸歯状の戻り防止片)が形成されたラックベルト17を設け、他の端部には前記ラックベルト17を挿入する挿入溝18が設けられている。
ラックベルト17を選択的に移動抑制する手段として、前記挿入溝18の内部にラチェット(図示しない)が揺動自在に取付けられており、リリースボタン19を押下げるとラックベルト17は挿入溝18より引き出すことができる。リリースボタン19を押下げない状態ではラチェットがラックベルト17の移動を抑制するので、一方向にのみ送り移動が可能となり、挿入溝18の方向には進むが、挿入溝18から引き出すことはできない。なお、リードスイッチ、タクティールスイッチおよびホルダーの構造ならびに取り付け方法については、前述の実施形態と略同一であるため説明は省略する。また、前記ベルトの内面側15(皮膚と接する側)は、患者の手足に対する圧迫感や皮膚を保護するために、刺激性の少ない布状部材で被覆することが望ましい。
図17は、信号送信手段が接続ケーブルに代えて、コードレス保持帯10cに無線送信器を設けたものであり、信号送信手段を接続ケーブルから無線送信器に代えた以外は図16に示すものと同一であるから、詳細な説明は省略する。
図18は、ホルダーの上部に設けられたクランプ33aにおいて、点滴用チューブCを挟持する上部アーム35aの凹部34aを中心部に配置し、支軸37aを端部に設けたものである。なお、ホルダーとベース基板の構造および作用については前述した実施形態と略同一であるため説明は省略する。
図19において、ホルダー本体31bとクランプ33bが紐等39により接続された構成としている。ホルダーは、略四辺形のホルダー本体31bの全面が合成樹脂で被覆されており、その内部に強磁性体(鉄、ニッケル、コバルトおよびその合金など)が設けられている。ホルダー本体31bの上面部とクランプ33bの端部は紐等39で連結されているので、クランプ33bを紐等39の長さを超えて引っ張ると、ベース基板40bに磁着されているホルダー本体31bがベース基板40bより離れて、テクティールスイッチが開状態(OFF)となり報知信号が送信される。なお、紐等39は所望長さに設定することができる。
図1〜図18に示す実施形態は、ホルダーは保持帯に設けられたベース基板の上面部に磁着されているので、点滴針を挿入する手足の部位によっては、点滴用チューブの適切な固定が難しいことがある。そこで、クランプ33bとホルダー本体31bを紐等39で接続することにより、ホルダーから離間したクランプ33bに挟持された点滴用チューブCの近傍を、医療用テープ等で固定することにより、この問題点を解決することができる。
本発明は、患者等に点滴を行う場合において、点滴針が抜けたり点滴用チューブが外れたりしたときに、点滴が異常であるとして離れた場所に点滴異常を報知する点滴異常報知装置であり、操作が極めて簡単であるため病院、医療施設または家庭などにおいて、広く利用することができる。
10、10b 保持帯
10a、10c コードレス保持帯
11、11a ベルト
12 係止手段
13、43 磁石(マグネッット)
14 リードスイッチ(センサ)
15 内面側
16 蝶番
17 ラックベルト
18 挿入溝
19 リリースボタン
20、20a、20b、20c、20d、20e コンソール
21 係止部
22 無線送信アンテナ
23 押しボタン
23a スタート・ストップスイッチ
24a、24b、24c プラグ挿入ジャック
25 アラーム表示器
26a 電源オン・オフ表示器
26b 電源オン・オフスイッチ
27 時間表示器
28a 時間設定アップボタン(時間設定器)
28b 時間設定ダウンボタン(時間設定器)
29a ACアダプタージャック
29b ACアダプター
30 ホルダー
31,31b ホルダー本体
32 強磁性体
33、33a、33b クランプ
34、34a 凹部
35,35a 上部アーム
37、37a 支軸
38 バネ
39 紐等
40,40a ベース基板
41 凹面部
42 ビス
44 タクティールスイッチ(センサ)
45 無線送信器
46 ボタン電池(電源)
50 信号送信手段
51 信号ケーブル
52 ナースコールケーブル
53 受信器
54 送信器
55 ポーズスイッチ
56、56b、56c 制御部
57 中継器
58 ナースコールスイッチ
59 報知器
60 報知信号ケーブル
61 ナースコール接点(a接点)
62 報知信号接点(b接点)
70 中継器(リピータ)
71 受信アンテナ
72 送信アンテナ
73 アラーム表示器
74a 電源オン・オフ表示器
74b 電源オン・オフスイッチ
75a ACアダプタージャック
75b ACアダプター
80 INV回路
81 送信回路
82 送信アンテナ
C 点滴用チューブ
H 携帯型受信器
H1 ハイパー受信器
H2 ポータブル受信器(PHS型)
H3 ポータブル受信器(腕時計型)
N ナースコールシステム

Claims (10)

  1. 点滴部位の近傍に巻着して点滴用チューブを保持するベルトに、該ベルトが外れた時または該ベルトに取り付けられた点滴用チューブを挟持するホルダーが外れた時に作動するセンサが設けられた保持帯と、前記センサからの信号を受信して点滴に異常があることを報知するコンソールより構成されていることを特徴とする点滴異常報知装置。
  2. 前記保持帯に設けられたセンサからの信号を、前記コンソールに設けられた受信器に送信する信号送信手段は、有線送信または無線送信のいずれかであることを特徴とする請求項1に記載の点滴異常報知装置。
  3. 前記保持帯は、保持帯の展開形状での長手方向の両端部に、互いに着脱可能な係止手段が設けられているとともに、一端部にはリードスイッチが、他端部にはマグネットが設けられており、ベルトが外れた時に作動するセンサが構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の点滴異常報知装置。
  4. 前記保持帯は、ベルトの表面に、点滴用チューブを挟持するホルダーと該ホルダーを着脱自在に保持するベース基板が取付けられており、前記ホルダーはベース基板との接触面が強磁性体であり、その上部に点滴用チューブを着脱自在に挟持するクリップ機構が形成されており、前記ベース基板には、前記ホルダーを着脱自在に保持する磁石とタクティールスイッチが設けられており、前記ホルダーがベース基板から外れた時に作動するセンサが構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の点滴異常報知装置。
  5. 前記保持帯の裏面側における、身体に接触する部分には、刺激性の少ない布状部材が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の点滴異常報知装置。
  6. 前記係止手段が、面ファスナ、ボタン、ホックあるいは紐状体のいずれかであることを特徴とする請求項3に記載の点滴異常報知装置。
  7. 前記コンソールは、シーケンス制御をする制御部と、センサの作動による信号を受信する受信器と、信号を受信したときに点滴に異常が生じたと判断して報知する報知器と、信号を受信したときに点滴に異常が生じたと判断して報知信号を発信する送信器より構成されており、前記送信器は有線送信または無線送信で報知信号を送信する機能を有していることを特徴とする請求項1または2に記載の点滴異常報知装置。
  8. 前記コンソールには、点滴所要時間を任意に設定する時間設定手段が設けられており、前記時間設定手段は、設定された時間がデジタル数字で表示され、スタートボタンを押すとタイマーが作動してデジタル数字をカウントダウンし、設定された時間が終了すると、終了したことを報知する報知信号を送信することを特徴とする請求項7に記載の点滴異常報知装置。
  9. 前記コンソールには、報知信号をナース信号と切替変換する中継器が設けられていることを特徴とする請求項1、2、7または8に記載の点滴異常報知装置。
  10. 前記コンソールには、一時的に報知信号の発信を停止するスイッチが設けられていることを特徴とする請求項1、2、7、8または9に記載の点滴異常報知装置。
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